【実施例】
【0022】
次に本発明のリンス組成物について実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0023】
(1)毛髪の水分保持力試験法
各試料で処理した毛束を、温度25℃、湿度90%の条件下で24時間放置後、その質量を測定する。その後、温度25℃、湿度30%の条件下で24時間放置後、質量を測定し
、湿度90%の条件下での質量を1としたときの相対値を求め、水分保持力とする。値が大きいほど水分保持力が高いことを示す。
【0024】
(2)使用時の感触試験法
20名のパネルが試料を使用し、使用時の髪なじみ、指通りについて「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が11〜15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が6〜10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が5名以下
【0025】
(3)使用後の毛髪の仕上がり感試験法
20名のパネルが試料を使用し、使用後の毛髪のしっとり感、しなやかさについて「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が11〜15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が6〜10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が5名以下
【0026】
(4)低湿度環境でのパサツキのなさ、うるおい感
市販の黒色毛髪(10g,15cm、ビューラックス社製)を10%濃度のポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム2gでシャンプー洗浄し、お湯で充分に洗い流した後、本発明のヘアリンス組成物2gを塗布し、お湯で充分に洗い流し、タオルドライを行い、25℃湿度60%の環境下において6時間乾燥させた。次に、低湿度環境下(25℃湿度30%)に12時間放置し、パサツキのなさ及びうるおい感の項目について、20名のパネルにより「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が11〜15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が6〜10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が5名以下
【0027】
参考例1〜2、実施例
3〜6及び比較例1〜5(ヘアリンス)
表1に記載の配合組成によるヘアリンスを調製し、毛髪の水分保持力、使用時の髪なじみ、指通り等の使用感、使用後の仕上がり感、低湿度下でのパサツキのなさ、うるおい感について調べ、その結果を表1に示した。なお、以下の実施例の組成における配合量は質量%である。
【表1】
【0028】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例
3〜6のヘアリンスは比較例1〜5の組成物に比べていずれも優れた性能を見出した。
【0029】
以下、本発明のヘアリンス組成物のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例のヘアリンス組成物についても、上記の毛髪の水分保持力、使用時の髪なじみ、指通り等の使用感、使用後の仕上がり感(しっとり感、しなやかさ)、低湿度下でのパサツキのなさ、うるおい感の各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
【0030】
実施例7(ヘアコンディショナー)
配合量(%)(1)ステアリルアルコール 5.5
(2)ベヘニルアルコール 0.5
(3)ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.5
(4)べヘニルPGトリモニウムクロリド 0.5
(5)高重合ジメチルポリシロキサン(10万cs) 0.5
(6)ジメチルポリシロキサン(300cs) 0.5
(7)アミノポリエーテル変性シリコーン 0.2
(SILSTYLE104、東レ・ダウコーニング社)
(8)メチルフェニルポリシロキサン 0.2
(9)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 1.0
(10)乳酸 0.3
(11)パラフィン 1.0
(12)ローズヒップ油 0.1
(13)グレープシード油 0.1
(14)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 0.1
(15)アミノ変性シリコーンエマルジョン 5.0
(シリコーン純分60%を有する、アミノ変性シリコーン
/ジメチルポリシロキサン=1/10の機械的エマルジョン)
(16)アミノ変性シリコーンエマルジョン 2.0
(シリコーン純分を40%有する乳化重合エマルジョン、
SM8904、東レダウコーニング社製)
(17)N−アセチルグルコサミン 0.3
(18)プロピレングリコール 0.5
(19)ソルビトール 2.0
(20)グリセリン 0.5
(21)グリコシルトレハロース 1.0
(22)メチルパラベン 0.1
(23)桃葉エキス 0.5
(24)海藻エキス 0.1
(25)セリシン 0.1
(26)アロエベラ葉エキス 0.1
(27)D−パントテニルアルコール 0.1
(28)加水分解コラーゲン液 0.5
(29)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(30)シルクエキス 0.5
(31)加水分解コムギ 0.1
(32)L−アルギニン 0.1
(33)グルタミン酸ナトリウム 0.5
(34)L−プロリン 0.1
(35)ポリクオタニウムー64 0.1
(36)加水分解カラスムギタンパク 0.2
(37)海水 0.5
(38)フェノキシエタノール 0.3
(39)香料 0.5
(40)精製水 全量を100とする
【0031】
(製法)(1)〜(14)を80℃にて均一に混合溶解し、80℃に加温した(40)に(17)〜(22)を分散したものをプロペラで攪拌しながらを加え、乳化を行う。徐々に冷却を行い、60℃にて(15)、(16)、(23)〜(39)を添加し、室温まで冷却して、ヘアコンディショナーを調製した。
【0032】
実施例8 ヘアトリートメント
配合量(%)(1)セトステアリルアルコール 7.0
(2)ベヘニルアルコール 3.0
(3)ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0
(4)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.5
(5)べヘニルPGトリモニウムクロリド 2.0
(6)ジメチルポリシロキサン(100cs) 5.0
(7)高重合ジメチルポリシロキサン(100万cs) 1.0
(8)アミノポリエーテル変性シリコーン 0.4
(SILSTYLE104、東レ・ダウコーニング社)
(9)メチルフェニルポリシロキサン 0.4
(10)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 1.0
(11)アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル 1.0
(混合脂肪酸:カプリル酸、カプリン酸、イソステアリン酸、
ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸)
(12)セバシン酸ジエチル 1.0
(13)ジステリン酸ペンタエリスリチル 2.0
(14)乳酸 0.6
(15)パラフィン 1.0
(16)白色ワセリン 1.0
(17)N−アセチルグルコサミン 1.0
(18)1,3−ブチレングリコール 1.0
(19)ソルビトール液 2.0
(20)グリコシルトレハロース 1.0
(21)グリセリン 1.0
(22)プロピレングリコール 1.0
(23)ジプロピレングリコール 1.0
(24)ヒドロキシエチルセルロース 1.0
(25)アミノ変性シリコーンエマルジョン 5.0
(シリコーン純分60%を有する、アミノ変性シリコーン
/ジメチルポリシロキサン=0.5/10の機械的エマルジョン)
(26)アミノ変性シリコーンエマルジョン 5.0
(シリコーン純分を14%有する機械乳化マイクロエマルジョン、
BY22−079、東レダウコーニング社製)
(27)ムクロジエキス 0.1
(28)ヒオウギエキス 0.1
(29)ツバキエキス 0.1
(30)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(31)コメヌカエキス 0.1
(32)コメ胚芽油 0.1
(33)加水分解コメタンパク 0.5
(34)加水分解ダイズタンパク 0.1
(35)防腐剤(ケーソンCG) 0.1
(36)フェノキシエタノール 0.2
(38)香料 0.7
(39)精製水 全量を100とする
【0033】
(製法)(1)〜(16)を80℃にて均一に混合溶解し油相とする。(17)〜(24)及び(39)を80℃にて均一に混合攪拌し水相とする。水相に油相を加えて乳化したのち、ホモミキサーを用いて均一に混合する。混合しながら徐々に冷却を行い、60℃にて(25)〜(38)を添加し、室温まで冷却して、ヘアトリートメントを調製した。
【0034】
実施例9 ヘアパック
配合量(%)(1)ベヘニルアルコール 3.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 2.0
(4)エルカ酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.5
(5)べヘニルPGトリモニウムクロリド 0.5
(6)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 1.0
(7)クオタニウム−80 0.5
(アビルコート3474、エボニック社製)
(8)アミノポリエーテル変性シリコーン 0.6
(SILSTYLE104、東レ・ダウコーニング社)
(9)メチルフェニルポリシロキサン 0.6
(10)セバシン酸ジエチル 1.0
(11)コハク酸ジエチルヘキシル 1.0
(12)パルミチン酸オクチル 2.0
(13)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 2.0
(14)ジステアリン酸ペンタエリスリチル 1.0
(15)乳酸 1.0
(16)N−アセチルグルコサミン 0.5
(17)ヒドロキシエチルウレア 1.0
(18)プロピレングリコール 3.0
(19)ジグリセリン 1.0
(20)グリコシルトレハロース 3.0
(21)ジメチコン水性エマルジョン 3.0
(シリコンKM−910、信越化学工業社製)
(22)ジメチコノール水性エマルジョン 3.0
(シリコンXS65−C2173、モメンティブ社製)
(23)アミノ変性シリコーンエマルジョン 3.0
(シリコーン純分60%を有する、アミノ変性シリコーン
/ジメチルポリシロキサン=2.0/10の機械的エマルジョン)
(24)アミノ変性シリコーンエマルジョン 3.0
(シリコーン純分を20%有する機械乳化マイクロエマルジョン、
XS65−B6413、モメンティブ社製)
(25)メチルパラベン 0.2
(26)フェノキシエタノール 0.2
(27)ムクロジエキス 0.5
(28)ヒオウギエキス 0.1
(29)ツバキエキス 0.1
(30)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(31)コメヌカエキス 0.1
(32)コメ胚芽油 0.1
(33)加水分解コメタンパク 0.5
(34)香料 0.6
(35)精製水 全量を100とする
【0035】
(製法)(1)〜(15)を80℃にて均一に混合溶解させ、(16)〜(25)及び(35)を60℃にて混合したものを加えて乳化し、ホモミキサーで混合分散を行いながら、50℃で(26)〜(34)を加えて、室温まで冷却して、ヘアパックを調製した。