(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
駆動電極をさらに含み、前記コントローラは、前記駆動電極に結合されたドライバ回路をさらに含み、前記コントローラの前記ドライバ回路は、前記タッチパネルデバイスの駆動電極に結合される第2の信号を生成するように構成される、請求項1に記載のタッチパネルデバイス。
前記コントローラは、符号化された情報が前記タッチパネルデバイスの前記駆動電極を介して前記別のタッチパネルデバイスに伝えられるように、前記第2の信号内で情報を符号化するようにさらに構成される、請求項3に記載のタッチパネルデバイス。
前記コントローラは、前記タッチパネルデバイスと前記別のタッチパネルデバイスとの間で通信チャネルを確立するようにさらに構成され、前記タッチパネルデバイスの前記駆動電極および前記検出電極は、前記通信チャネルの送信器および受信器のうちのそれぞれの1つとして動作する、請求項3に記載のタッチパネルデバイス。
前記コントローラは、前記通信チャネルを使用して前記別のタッチパネルデバイスと識別情報を共有するようにさらに構成される、請求項6に記載のタッチパネルデバイス。
コンピューティングデバイスによって実行される時に、タッチパネルデバイスを利用して通信を確立するように前記コンピューティングデバイスを適合させる方法のコンピュータ実行可能命令が格納されたコンピュータ記憶媒体であって、前記方法は、
第1の信号を変調することと、
前記タッチパネルデバイスの容量性電極のタッチパネルグリッドを含む駆動電極が前記第1の信号に応答して第1の電磁界を生成するように、前記駆動電極に前記第1の信号を結合することと、
前記タッチパネルデバイスの検出電極から、別のタッチパネルデバイスの他の容量性電極のタッチパネルグリッドによって供給される第2の電磁界に応答する第2の信号を受け取ることと、
前記第1の信号および前記第2の信号を使用して、前記タッチパネルデバイスと前記別のタッチパネルデバイスとの間で通信チャネルを確立することと
を含む、コンピュータ記憶媒体。
前記第1の信号を変調することは、シンボルを用いて前記第1の信号を符号化することを含み、前記シンボルは、ディスカバリビーコン、データ、および/または肯定応答のうちの1つまたは複数に関連する、請求項12に記載のコンピュータ記憶媒体。
前記方法は、前記通信チャネルを使用して前記タッチパネルデバイスと前記別のタッチパネルデバイスとの間でキーを交換することをさらに含む、請求項12に記載のコンピュータ記憶媒体。
前記方法は、前記キーを使用して、前記タッチパネルデバイスと前記別のタッチパネルデバイスとの間で交換される情報を保護することをさらに含む、請求項14に記載のコンピュータ記憶媒体。
前記方法は、前記キーを使用して、前記タッチパネルデバイスと前記別のタッチパネルデバイスとの間で交換される情報を認証することをさらに含む、請求項14に記載のコンピュータ記憶媒体。
第1のタッチパネルデバイスで、前記第1のタッチパネルデバイスの第2の電極に駆動される第2の信号を生成することをさらに含む、請求項17に記載のコンピュータ実施される方法。
前記第1のタッチパネルデバイスと前記第2のタッチパネルデバイスとの間で通信チャネルを確立することをさらに含み、前記通信チャネルを介する送信および受信は、前記第1の信号および前記第2の信号を介して容易にされる、請求項18に記載のコンピュータ実施される方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照する。図面では、文脈がそうではないと規定しない限り、同様の記号が、通常は同様の構成要素を識別する。発明を実施するための形態、図面、および特許請求の範囲で説明される例示的実施形態は、限定的であることを意図されたものではない。本明細書で提示される主題の趣旨または範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。全般的に本明細書で説明され、図面に図示される本開示を、さまざまな異なる構成で配置し、置換し、組み合わせ、分離し、設計することができ、そのすべてが本明細書で明示的に企図されていることが、たやすく理解されるであろう。
【0011】
本開示は、全般的に、とりわけ、タッチスクリーンデバイスおよび/または非スクリーンタッチパネルデバイスなどのタッチパネルデバイスの間の通信に関連する方法、装置、システム、およびコンピュータプログラム製品に引き付けられる。本明細書で説明されるいくつかの実施形態が、タッチスクリーンデバイスに言及する場合があるが、これらの実施形態を非スクリーンタッチパネルデバイス上で同様に実施できることを了解されたい。通信を、お互いに非常に接近して位置決めされた2つのタッチパネルの電磁界の間の相互作用を使用して確立することができる。タッチパネルを、任意のタイプの電子デバイスまたは電子システムのタッチ感知ディスプレイコンポーネントとすることができる。たとえば、タッチパネルのそれぞれを、PDA、携帯電話機、スマートホン、ラップトップ機、ネットブック、タブレット機、ゲーミングデバイス、電子ブック、コンピュータ、テレビジョン、キオスク、ATM、ディジタル写真フレーム、POS端末、ディジタル地図、または任意の他の電子デバイスの一部とすることができる。通信するタッチパネルの一方または両方を、モバイルデバイスまたは静止デバイスとすることができることを了解されたい。
【0012】
短く述べると、本明細書で説明される技術は、全般的に、電子システムの間の通信に関する。各電子システムは、タッチスクリーンデバイスの近距離場放出がお互いに相互作用するようにお互いの近くに位置決めできるタッチスクリーンデバイスを含む。タッチスクリーンデバイスを、これらの近距離場放出に基づいてお互いを感知するように適合させることができる。検出された後に、タッチスクリーンデバイスを、変調された近距離場放出を介してお互いの間で情報を通信するために通信チャネルを確立するように構成することができる。そのような交換される情報は、識別情報、ネットワークアドレス、セキュリティキー、その他を含むことができる。交換される情報を、タッチスクリーンデバイスの間のディスカバリまたはペアリングに使用することができる。本明細書で提示される技術は、直観的なユーザ経験および伝統的な無線ペアリング手法に対する改善されたセキュリティをサポートすることができる。
【0013】
図1は、本明細書で提示される1つまたは複数の実施形態に従って配置された、例示のタッチスクリーン対タッチスクリーン動作環境100を示すブロック図である。図示されているように、ユーザ130は、ホストデバイス120に隣接してまたはその近くにモバイルデバイス110を位置決めすることができ、ここで、モバイルデバイス110は、タッチスクリーン150Aを含み、ホストデバイス120も、タッチスクリーン150Bを含む。タッチスクリーン150A〜150Bを、包括的にまたは集合的にタッチスクリーン150と呼ぶ場合がある。タッチスクリーン150のそれぞれは、電極グリッド160を含むことができる。ユーザ130によるモバイルデバイス110およびホストデバイス120の相対位置決めは、2つのタッチスクリーン150をお互いに物理的に近くにもってくることができ、2つのタッチスクリーン150内の電極グリッド160に関連する電磁界が相互作用できるようになる。タッチスクリーン150の間の電磁相互作用を、他方のタッチスクリーン150の存在を検出するために一方のタッチスクリーン150によって利用することができ、タッチスクリーン150の間の情報の通信をサポートするのに利用することもできる。
【0014】
例示のタッチスクリーン150は、投影型静電容量式タッチ(projected capacitive touch)(PCT)技術などの静電容量式タッチスクリーン技術を使用することができる。PCTタッチスクリーン技術は、多数の携帯電話機、消費者機器、デスクトップコンピュータ、サービスキオスクなどで使用されている可能性がある。PCT技術は、マルチタッチをサポートでき、保護スクリーン層を介して動作することができる。PCTタッチスクリーン内の電極グリッド160は、容量性電極のグリッドを含む。電気信号を容量性電極に印加して、電極の間に短距離電界を生成することができ、この電極は、コンデンサの個々のプレートとして働くことができる。タッチ検出器としての従来の動作では、電界を、同一の電極グリッド160内の電極の間で形成することができる。しかし、本明細書のいくつかの実施形態で説明される技術は、2つのタッチスクリーン150Aと150Bとの間の電界の相互作用を活用することができる。
【0015】
電気信号を容量性電極に印加して、電界を生成することができる。これらの電気信号を、高周波数搬送波信号とすることができる。これらの搬送波信号は、デバイスの電極グリッド160内の複数の電極の間で結合することができる。指または導電性スタイラスが、タッチスクリーン150の表面またはその付近にタッチし、したがって、デバイスの電極グリッド160内のコンデンサの間に結合された電界をひずませることができる。界のこのひずみは、効果的に、電極グリッド160内のひずまされた点での容量を変化させることができる。これらのひずみは、約1センチメートルまでの範囲でガラスまたは他の保護層を介して影響され得る。界ひずみの位置および対応するタッチを検出するように、信号処理を構成することができる。ひずみがタッチスクリーン150へのタッチとしてカウントされなければならないのかどうかを判定するためにひずみを評価するように、信号処理を構成することもできる。たとえば、容量の変化を、タッチ入力としての分類に関する確立されたしきい値レベルと比較することができる。
【0016】
電極の間に振動電圧(たとえば、水晶セット周波数での)を印加し、電流源での結果の電流または結果の電圧変化を測定することによって、界のひずみを測定するように、信号処理を構成することができる。結果の変化が確立されたしきい値レベルより大きい時に、タッチ入力を表すひずみを識別するように、信号処理を構成することもできる。タッチスクリーン150の複数の点で容量の変化を評価することによって、信号処理は、タッチスクリーン150の表面全体でタッチ入力を検出することができる。追加の処理を利用して、複数の点がある場合に、どの点が所与の瞬間に評価されるのかを決定することができる。たとえば、タッチスクリーン150が携帯電話機であり、ユーザ130が、電話中にタッチスクリーン150を彼の耳および顔に押し当てる場合に、信号処理は、結果のひずみを評価しないと判断することができる。
【0017】
2つのタッチスクリーン150A、150Bが、お互いの非常に近くに位置決めされる時に、その電磁界は、お互いと相互作用する。この相互作用を、
図2に関してより詳細に述べる。通常のタッチ検出動作では、2つのタッチスクリーン150に関連する界の間の相互作用は、予期されず、単にタッチ検出を判定するように適合される可能性がある信号処理にとって混乱させるものである可能性が高い。しかし、本明細書で開示される技術は、
図2に関してさらに詳細に述べるように、2つのタッチスクリーン150A、150Bの界の間の相互作用の取込および解釈をサポートする。
【0018】
1つの例示の応用によれば、ユーザ130は、タッチスクリーン150Aを有する携帯電話機を有することができ、ここで、携帯電話機は、モバイルデバイス110として働くことができる。ユーザは、別のタッチスクリーン150Bを含むより大きいディスプレイを有するホストデバイス120に接近することができる。このホストデバイス120を、コンピュータ端末、テレビジョン、またはタブレットコンピュータなど、任意の適切なデバイスとすることができる。ユーザ130は、2つのタッチスクリーン150A、150Bの界が相互作用できるように、ホストデバイス120に隣接してまたはその近くに携帯電話機を位置決めすることができる。デバイスの間の界相互作用を介してモバイルデバイス110にネットワークアドレスまたはディスプレイアドレスを転送するように、ホストデバイス120を構成することができる。その後、モバイルデバイス110は、より大きいディスプレイをモバイルデバイス110からのイメージまたはビデオの提示に使用できるように、受信されたアドレスを使用して、そのディスプレイ出力をホストデバイス120に転送することができる。同様に、ビデオ会議呼を、転送されたアドレスに従ってモバイルデバイス110からホストデバイス120に転送することができる。タッチスクリーン150を、モバイルデバイス110とホストデバイス120との間で初期アドレスを転送するのに使用することができるが、WiFi、WiMax、Bluetooth、Zigbee、EDGE、PCS、3G、4G、またはインターネットなどの副チャネルを、より高帯域幅の情報の転送に使用することができる。
【0019】
類似する例示の応用によれば、セキュリティキーまたは暗号化キーを、2つのタッチスクリーン150の間で確立された通信チャネルを使用して、モバイルデバイス110とホストデバイス120との間で交換することができる。その後、交換されたセキュリティキーまたは暗号化キーを使用して、ホストデバイス120とモバイルデバイス110との間の将来の通信を保護することができる。将来の通信は、無線リンクなど、副チャネルを介するものとすることができる。したがって、高レベルのセキュリティまたはペアリングの確実性に欠ける可能性がある通常の無線チャネルを、タッチスクリーン150の間のインターフェースを介して発生するキー交換という追加のセキュリティを活用するように適合させることができる。伝統的な無線ディスカバリプロトコルを使用してユーザ130のズボンのポケット内のモバイルデバイス110を検出するようにホストデバイス120を構成することができるが、別の当事者の潜在的な干渉なしで正しい無線リンクが行われたことの断定的な確実性はほとんどない。本明細書で開示される技術を使用して、ユーザ130は、彼の携帯電話機のタッチスクリーン150Aをホストデバイス120のタッチスクリーン150Bに押し付けることによって交換されるキーまたは提供されるアドレスにおける高い度合の確実性を有する。これは、ホストデバイス120がATMまたはPOS端末である可能性がある場合などの金融取引の場合に特に有益である可能性がある。
【0020】
もう1つの例示の応用によれば、モバイルデバイス110からホストデバイス120に関連する周辺機器へのアクセスを可能にするためにホストデバイス120と情報を交換するように、モバイルデバイス110を構成することができる。たとえば、印刷ショップまたはドラッグストアのキオスクまたはコンピュータが、ホストデバイス120として働くことができ、モバイルデバイス110を、カメラ付き電話機、ディジタルカメラ、PDA、コンピュータ、または写真を含むか写真へのアクセスを有する任意の他のデバイスとすることができる。モバイルデバイス110が、タッチスクリーン対タッチスクリーン通信チャネルを使用してホストデバイス120とペアリングされた後に、写真をホストデバイス120によって印刷するか他の形で処理するために、写真をモバイルデバイス110からホストデバイス120に転送することができる。この上で説明される例示の周辺機器は、ホストデバイス120に関連する写真印刷システムであるが、本明細書で開示される技術が、ホストデバイス120またはモバイルデバイス110のいずれかに関連する周辺機器をサポートできることを了解されたい。さらに、サポートされる周辺機器を、通信デバイス、ディスプレイ、プリンタ、ストレージシステム、スキャナ、製造機器、セキュリティデバイス、ドアロック、販売システム、メディア配布システム、またはホストデバイス120とモバイルデバイス110との間の通信リンクを利用するように適合させることのできる任意の他の周辺機器とすることができる。
【0021】
さまざまな他の例示の応用によれば、モバイルデバイス110およびホストデバイス120は、キー、秘密、パスワード、アドレスなどを交換することができる。この情報を、暗号化、識別、認証、否認防止、キー生成、およびさまざまな他の通信応用に使用することができる。モバイルデバイス110とホストデバイス120との間の情報の積極的な結合は、2つのデバイスの間のペアリングまたはディスカバリをサポートすることができる。本明細書で開示されるタッチスクリーン150通信ベースのペアリングは、キー、符号、または他の識別子を手動で入力することと比較した時に、減らされた複雑さをサポートすることができる。本明細書で開示されるタッチスクリーン150通信ベースのペアリングは、一緒にタッチされる2つのデバイスが、今や、通信チャネル内の中間者参加者からの攻撃の大幅に減らされた危険性を伴って通信しているデバイスであることの、ユーザに関するセキュリティおよび確実性の改善された感覚をサポートすることもできる。
【0022】
タッチスクリーン150通信チャネル内で使用される2つのデバイスが、モバイルデバイス110およびホストデバイス120であるものとして説明されるが、この2つのデバイスを、両方ともモバイルデバイスまたは静止デバイスとすることができることを了解されたい。たとえば、1つの携帯電話機のタッチスクリーン150を、情報、キー、ファイル、アプリケーションなどを交換するために本明細書で開示される技術を使用して別の携帯電話機のタッチスクリーン150と通信するように構成することができる。通信を、携帯電話機デバイスとタブレットデバイスまたはラップトップデバイスとの間、PDAデバイスとテレビジョンデバイスとの間、または一般にタッチスクリーン150を有する任意の2つのデバイスの間とすることもできる。
【0023】
ここで
図2に移ると、概略図に、本明細書で提示される1つまたは複数の実施形態に従って配置された、2つのタッチスクリーン150A、150Bの間を結合する例の電磁界240が示されている。第1のタッチスクリーン150Aは、駆動電極220Aおよび検出電極230Aを含む。駆動電極220Aおよび検出電極230Aを、第1のタッチスクリーン150Aに関連する電極グリッド160の一部とすることができる。第1のタッチスクリーン150Aは、タッチスクリーン150Aの保護ガラス外側表面とすることができる誘電体210Aをも含む。第2のタッチスクリーン150Bは、駆動電極220Bおよび検出電極230Bを含む。駆動電極220Bおよび検出電極230Bを、第2のタッチスクリーン150Bに関連する電極グリッド160の一部とすることができる。第2のタッチスクリーン150Bは、タッチスクリーン150Aの保護ガラス外側表面とすることができる誘電体210Bをも含む。誘電体210A、210Bを、ガラス、プラスティック、高分子、アクリル、または任意の他の光学的に透明または半透明の誘電材料から作ることができる。いくつかの他の実施形態では、誘電材料を、光学的に透明または半透明ではないものとすることができる。たとえば、タッチパッドなどのいくつかの他のタッチパネルは、不透明の非スクリーン材料を利用することができる。
【0024】
いくつかの例で、タッチ検出器として動作するように第1のタッチスクリーン150Aを構成することができ、ここで、界240は、駆動電極220Aと検出電極230Aとの間に生成される。したがって、コンデンサが形成され、駆動電極220Aおよび検出電極230Aは、コンデンサプレートの間に界240を有するコンデンサのプレートとして働く。タッチ検出のこの役割では、界240を、誘電体210A上またはその近くの指またはスタイラスの導入によってひずませることができる。界への指またはスタイラスの導入は、駆動電極220Aと検出電極230Aとの間のキャパシタンスまたは導電性を変更することによって界をひずませることができる。キャパシタンスを測定し、キャパシタンスの変化を検出するように、センサ(図示せず)を構成することができる。
【0025】
第1のタッチスクリーン150Aおよび第2のタッチスクリーン150Bが、通信を確立するためにお互いの近くに持ってこられる時に、元々は第1のタッチスクリーン150Aに関連した界240が、第2のタッチスクリーン150Bの検出電極230Bに影響する可能性がある。同様に、元々は第2のタッチスクリーン150Bに関連した別の界(図示せず)が、第1のタッチスクリーン150Aの検出電極230Aに影響する可能性がある。第1のタッチスクリーン150Aおよび第2のタッチスクリーン150Bが通信する近さにある間の第1のタッチスクリーン150Aと第2のタッチスクリーン150Bとの間の距離は、数ミリメートルから約1センチメートルまでのスケールとすることができる。関連するエレクトロニクスおよび電極グリッド160の性質に依存して、タッチスクリーン150の間の通信の最大距離が、1センチメートル超または1センチメートル未満である場合がある。
【0026】
タッチスクリーンコントローラ250は、ドライバ回路アレイ252を含むことができる。ドライバ回路アレイ252内の多数のN個のドライバのそれぞれを、界生成信号242を生成し、駆動電極220Aのうちの1つに駆動するように構成することができる。タッチスクリーンコントローラ250は、検出回路アレイ254をも含むことができる。検出回路アレイ254内の多数のM個の検出器のそれぞれを、検出電極230Aのうちの1つから受け取られた界検出信号244を受け取り、処理するように構成することができる。タッチスクリーンコントローラ250、ドライバ回路アレイ252、および検出回路アレイ254は、1つもしくは複数の電子コンポーネント、ならびに/または、電子コンポーネントおよびソフトウェアコンポーネントもしくはモジュールのある組合せを含むことができる。タッチスクリーンコントローラ250が、第1のタッチスクリーン150Aに関連し、別のタッチスクリーンコントローラ(図示せず)が、第2のタッチスクリーン150Bに関連するものとすることができることを了解されたい。
【0027】
検出電極230Aから受け取られた界検出信号244を処理することによって、ひずみ位置と一緒に界240内のすべてのひずみを検出するように、タッチスクリーンコントローラ250を構成することができる。そのような処理は、おそらくはユーザが電極グリッド160内のキャパシタンスまたは導電性を変更する時に引き起こされる信号の変化(たとえば、信号振幅、周波数、位相、極性、パルス幅などの変化)を判定するために界検出信号244を分析することを含むことができる。これから、タッチスクリーンコントローラ250によって、タッチスクリーン150Aへのタッチの位置を識別し、突き止めることができる。
【0028】
タッチスクリーン通信モジュール260を、タッチスクリーン150の間の通信をサポートするように適合させることができる。たとえば、
図3に詳細に示される一連の駆動パルスなど、界生成信号242を変調するように、タッチスクリーン通信モジュール260を構成することができる。界生成信号242を、所与の搬送波周波数(たとえば、50kHz)に乗算するか他の形で混合することもできる。変調された信号によって生成される界を、界240を介して第2のタッチスクリーン150Bの検出電極230Bに結合することができる。したがって、第2のタッチスクリーン150Bでのこの変調された界の検出を利用して、信号変調内で情報を符号化することによって第1のタッチスクリーン150Aから第2のタッチスクリーン150Bへ情報を通信することができる。情報を、数千シンボル毎秒程度のレートで伝えることができる。各シンボルは、任意の適当な個数のデータビット(たとえば、0.5ビット/シンボル、1ビット/シンボル、1.5ビット/シンボル、2ビット/シンボルなど)に対応することができる。さまざまな実施形態によれば、数千シンボル毎秒より高速または低速のいずれかの他の多数のデータレートを達成することができる。変調は、パルス振幅符号化、パルス幅符号化、パルス周波数符号化、パルスデューティサイクル符号化、振幅符号化、周波数符号化、位相符号化、任意の他のタイプの変調、またはその任意の組合せを用いることができる。
【0029】
タッチスクリーン150A、150Bの間の通信は、ペアリングのためのディスカバリまたは検出を含むことができる。いくつかの実施形態によれば、パルスの特定の変調または特定の周波数などのビーコン信号を使用して、タッチスクリーン150に関連する界240を生成することができる。その後、別のタッチスクリーンが、界140内のこのビーコン変調を検出し、それ自体の生成された界内の肯定応答信号を用いて応答することができる。この初期ディスカバリまたはハンドシェークから、2つのタッチスクリーン150の間で通信を確立することができる。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、高い成分周波数について、検出された信号を監視するようにタッチスクリーン150を構成することができる。そのような高周波数変動は、人間の活動によって生成されるにはすばやすぎる可能性があり、したがって、近くの別のタッチスクリーン150が通信を試みつつあることの指示である可能性がある。
図3でさらに詳細に述べるように、高周波数ビーコン信号を、タッチ検出に使用される駆動信号内の識別子として、変調された情報内に符号化することができる。したがって、タッチスクリーン150は、タッチ検出機能性が動作しつつある間であっても、いつでもペアリングすることができる。代替案では、タッチスクリーン150が、タッチ検出にかかわっていない時にいつでもビーコン信号の検出を試みることができる。
【0031】
PCTに基づくものなどのタッチスクリーンハードウェアは、変調信号を生成し、検出するためのタッチスクリーン通信モジュール260の追加を伴って、スクリーン対スクリーン通信をサポートすることができる。いくつかの実施形態によれば、タッチスクリーン通信モジュール260の追加は、タッチスクリーンコントローラ250に対するソフトウェア更新またはファームウェア更新を介して実行することができる。本明細書で提示される概念を、PCT以外のタッチスクリーン技術に拡張できることを了解されたい。近距離場信号を生成する任意のタッチスクリーン技術を、スクリーン対スクリーン通信の候補とすることができる。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、内部反射タッチスクリーンデバイスは、スクリーン対スクリーン通信をサポートすることができる。そのようなデバイスは、一般に、タッチスクリーンの表面を超えて放たれる信号または界を有しないが、それでも、あるデバイスから別のデバイスへの光漏れがある場合またはスクリーンの間の半透明オブジェクトがあるスクリーンから別のスクリーンへ光を結合できる場合に、通信を確立するのに利用され得る。
【0033】
ここで
図3に移ると、信号タイミング図に、本明細書で提示される1つまたは複数の実施形態に従って配置された、2つのタッチスクリーンの間の例示の交換が示されている。タッチスクリーン通信モジュール260は、ドライバ回路アレイ252を介して、第1のタッチスクリーン150Aで、駆動電極220Aに駆動される界生成信号242Aを生成することができる。その後、界240は、駆動電極220Aから放射されて、第2のタッチスクリーン150Bに関連する検出電極230Bで受信され得る。界240は、通信チャネルを形成することができる。この通信チャネルの戻り経路を、第2のタッチスクリーン150Bから第1のタッチスクリーン150Aへ確立することができる。界生成信号242Bを、第2のタッチスクリーン150Bで生成し、駆動電極220Bに駆動することができる。その後、界240は、駆動電極220から放射されて、第1のタッチスクリーン150Aに関連する検出電極230Aで受信され得る。
【0034】
図3に示された例は、パルス幅符号化を利用する。任意の他の変調方式または符号化方式を利用して、本明細書で述べられるさまざまな実施形態による、本明細書で述べられる技術のスクリーン対スクリーン通信を確立することができる。
【0035】
第1のタッチスクリーン150Aと第2のタッチスクリーン150Bとの間のペアリングの前に、第1のタッチスクリーン150Aは、ドライバ回路アレイ252を介して、ビーコン272を表す信号を符号化することができる。第2のタッチスクリーン150Bによるビーコン272の検出の後に、第2のタッチスクリーン150Bは、第2のタッチスクリーン150Bがビーコン272を検出したことをシグナリングするために肯定応答274を符号化することができる。第2のタッチスクリーン150Bからの肯定応答274の受信時に、第1のタッチスクリーン150Aは、ドライバ回路アレイ252を介して、データビット内の情報を符号化し始めることができる。図示の例では、第1のタッチスクリーン150Aは、「0」のデータ値に対応する第1のシンボル276およびそれに続く「1」のデータ値に対応する第2のシンボル278を符号化する。他のシンボルのシーケンス、符号化、および/または変調方式を利用して、タッチスクリーン150の間での伝送のために情報を表すことができる。
【0036】
いつデータが始まり、終わるのか、および/または送信されるシンボルの個数を判定するために、適切なデータフレーミングプロトコルを実施することができる。データフレーミングプロトコルを、非同期データフレーミングプロトコルまたは同期データフレーミングプロトコルとすることができる。データフレーミングプロトコルは、誤り検出のためにパリティビットまたはチェックサムを追加することもできる。データ伝送プロトコルの例は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル(TCP)、またはテレタイプライタプロトコル(TTY)を含むことができる。
【0037】
ここで
図4に移ると、概略図に、本明細書で提示される1つまたは複数の実施形態に従って配置された、タッチスクリーン通信の空間多重化310A、310Bのための例示のマッピングが示されている。空間多重化では、ディスプレイスクリーンの異なる空間領域について、別々の通信チャネルを確立することができる。
【0038】
空間多重化310Aの第1の例のマッピングは、2つの別個の変調領域320A、320Bを用いることができる。タッチスクリーン150C内で2つの別個の変調領域320A、320Bを指定することを利用して、本明細書で述べられるさまざまな通信技術を使用するタッチスクリーンの間の2つの別々の通信チャネルをサポートすることができる。2つの別個の変調領域320A、320B内の同時変調は、タッチスクリーン150C上の単一の変調領域の使用と比較した時に、単位時間あたり2倍の情報伝送をサポートすることができる。
【0039】
空間多重化310Bの第2の例のマッピングは、タッチスクリーン150D内の6つの別個の変調領域320C〜320Hを用いることができる。6つの別個の変調領域320C〜320Hは、スクリーン対スクリーン通信用の6つまでの別個の通信チャネルを容易にすることによって、情報伝送容量を増やすことができる。
【0040】
空間多重化310A、310Bの説明されるマッピングを、空間変調のコンステレーションと考えることができる。さまざまな実施形態に従って、さまざまな他のコンステレーションを使用できることを了解されたい。これらの他のコンステレーションは、任意の個数の変調領域を用いることができ、タッチスクリーン150の面積にわたる任意のパターンで配置され得る。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンを、ある区域内である変調領域を介して「リスン」し、別の区域内で別の変調領域を介して「トーク」するように構成することができる。トークする変調領域を、通信信号を送信するように構成することができ、リスンする変調領域を、通信信号の逆信号など、キャンセル信号またはブロック信号を送信するように構成することができる。このキャンセル信号またはブロック信号を、ある変調領域から他の変調領域へ流れる通信信号の量を減らすように構成することができる。たとえば、変調領域320Aを、リスンするように構成することができ、変調領域320Bを、トークするように構成することができる。この場合に、変調領域320Aを、少なくとも変調領域320Bの方向でキャンセル信号またはブロック信号を送信するように構成することができる。
【0041】
ここで
図5を参照して、追加の詳細を、スクリーン対スクリーンディスカバリ、ペアリング、および通信について本明細書で提示される実施形態に関して提供する。具体的には、
図5は、本明細書で提示される少なくともいくつかの実施形態によるタッチスクリーンデバイスの間の通信の例のプロセス400を示す流れ図である。プロセス400は、ブロック410、420、430、440、450、460、470、480、および/または490のうちの1つまたは複数によって示される1つまたは複数の動作、機能、またはアクションを含むことができる。
【0042】
本明細書で説明されるブロックが、コンピューティングシステム上で実行される、コンピュータ実施される命令のシーケンスまたはプログラムモジュールとして、コンピューティングシステム内の相互接続された機械論理回路または回路モジュールとして、あるいはそのある組合せとして実施され得ることを了解されたい。実施態様は、さまざまな実施形態の性能および他の要件に依存する選択の問題である。本明細書で説明される論理動作のいくつかは、さまざまに、状態動作、機能、構造デバイス、アクション、またはモジュールと呼ばれる。これらの動作、機能、構造デバイス、アクション、およびモジュールを、ソフトウェアで、ファームウェアで、特殊目的ディジタル論理で、およびその任意の組合せで実施することができる。いくつかの実施態様で、図示されたブロックのうちの1つまたは複数を除去し、組み合わせ、図面に示され本明細書で説明されるもの以外の追加ブロックに分離することができることをも了解されたい。これらのブロックを、順次、並列に、または本明細書で説明されるものとは異なる順序で実行することもできる。
【0043】
プロセス400は、ブロック410(第1のタッチスクリーン電極に関連する第1の信号を変調する)で始まることができる。ブロック410に、ブロック420(第2のタッチスクリーン電極に関連する第2の信号を受け取る)が続くことができる。ブロック420に、ブロック430(第2の信号内の変調を検出する)が続くことができる。ブロック430に、ブロック440(近接デバイスとペアリングする)が続くことができる。ブロック440に、ブロック450(近接デバイスとキーを交換する)が続くことができる。ブロック450に、ブロック460(近接デバイスと識別情報を交換する)が続くことができる。ブロック460に、ブロック470(近接デバイスと周辺デバイスを共有する)が続くことができる。ブロック470に、ブロック480(近接デバイスとアプリケーションまたはサービスを共有する)が続くことができる。ブロック480に、ブロック490(近接デバイスとデータを共有する)が続くことができる。ブロック490の後に、処理を終了することができる。各ブロックに関するさらなる詳細を、下で説明する。
【0044】
ブロック410(第1のタッチスクリーン電極に関連する第1の信号を変調する)では、タッチスクリーン通信モジュール260が、タッチスクリーンコントローラ250から駆動電極220Aへ駆動される、一連の駆動パルスなどの信号を、タッチスクリーンコントローラ250に変調させる。変調は、別のタッチスクリーンデバイスによる識別をサポートするためにビーコン信号を符号化することができる。結合する界240を介して他のタッチスクリーンデバイスに伝えられる他の情報を符号化するように、変調を適合させることができる。
【0045】
ブロック420(第2のタッチスクリーン電極に関連する第2の信号を受け取る)では、タッチスクリーン通信モジュール260が、検出電極230Aから信号を受け取ることができる。通常はタッチスクリーン150へのタッチを検出するのに使用されるが、検出電極230Aからの信号は、2つのタッチスクリーンが近くに持ってこられ、別のタッチスクリーン150がブロック410に関して述べたように信号によって駆動される時に、別のタッチスクリーン150で生成された変調された信号にも結合することができる。
【0046】
ブロック430(第2の信号内の変調を検出する)では、ブロック420に関連して受け取られた信号に対して信号処理動作を実行するように、タッチスクリーン通信モジュール260を構成することができる。信号処理動作は、ビーコン信号または他方のタッチスクリーンデバイスから結合する界240を介して伝えられる他の情報を符号化する、信号内の変調を検出することができる。
【0047】
ブロック440(近接デバイスとペアリングする)では、ブロック420で受け取られた第2の信号内の変調内の情報に応答して、近接デバイスとのペアリングを作成するように、タッチスクリーン通信モジュール260を構成することができる。近接デバイスを、ブロック430で検出された第2の信号変調を生成した他方のタッチスクリーン150に関連付けることができる。ペアリング情報を、ブロック410に関して述べたように駆動電極220Aへ駆動される信号を変調することによって近接デバイスに送信することができる。同様に、ペアリング情報を、ブロック420に関して述べたように検出電極230Aから信号を受け取り、その後、ブロック430に関して述べたように信号内の変調を検出することによって、近接デバイスから受信することができる。近接デバイスとのペアリングを、このペアリング情報の交換に基づくものとすることができる。このペアリングは、タッチスクリーン150がお互いに物理的に近接して配置されることに応答して2つのデバイスの間で関係を確立することができる。
【0048】
ブロック450(近接デバイスとキーを交換する)では、タッチスクリーン通信モジュール260が、第1の信号および第2の信号を使用して近接デバイスとキーを交換することができる。キー情報を、ブロック410に関して述べたように駆動電極220Aに駆動される第1の信号を変調することによって近接デバイスに送信することができる。同様に、キー情報を、ブロック420に関して述べたように検出電極230Aから第2の信号を受け取り、ブロック430に関して述べたように第2の信号内の変調を検出することによって、近接デバイスから受信することができる。交換されるキー情報を使用して、タッチスクリーンが物理的にタッチしているか少なくとも非常に近くにある時に2つのデバイスの間でキーが交換されるという追加の確実性を伴って、他の通信チャネルを介して交換される情報を暗号化することができる。交換されるキー情報を、デバイスの一方のユーザが、そのユーザが主張する人である可能性が高いことを確認するためのセキュア認証に使用することもできる。キー情報を、否認防止または任意の他のキーベースのセキュリティもしくはデータ完全性アプリケーションに使用することもできる。
【0049】
ブロック460(近接デバイスと識別情報を交換する)では、タッチスクリーン通信モジュール260が、第1の信号および第2の信号を使用して近接デバイスと識別情報を交換することができる。識別情報を、ブロック410に関して述べたように駆動電極220Aに駆動される第1の信号を変調することによって近接デバイスに送信することができる。同様に、識別情報を、ブロック420に関して述べたように検出電極230Aから第2の信号を受け取り、ブロック430に関して述べたように第2の信号内の変調を検出することによって、近接デバイスから受信することができる。交換される識別情報は、アドレス、識別コード、名前、リソースロケータなどを含むことができる。識別情報を使用して、お互いに対して2つのデバイスを識別し、可能性として、タッチスクリーンが物理的にタッチしているか少なくとも非常に近くにある時に、通信するデバイスがお互いに対して識別されるという追加の確実性を伴って、他のチャネルを介するさらなる通信をサポートすることができる。
【0050】
ブロック470(近接デバイスと周辺デバイスを共有する)では、ペアリングがブロック440で確立されることに応答して近接デバイスと周辺デバイスを共有するように、タッチスクリーン通信モジュール260またはそれに関連するより上のレベルのモジュールを構成することができる。いくつかの例では、より上のレベルのモジュールを、アプリケーション層で動作するように構成することができ、通信プロトコルを、トランスポート/通信層で管理することができる。サポートされる周辺機器は、通信デバイス、ディスプレイ、プリンタ、ストレージシステム、スキャナ、製造機器、セキュリティデバイス、ドアロック、販売システム、メディア配布システム、または2つのデバイスの間の通信リンクから利益を得る任意の他の周辺機器とすることができる。周辺デバイスの共有をサポートする1つまたは複数の情報リンクは、スクリーン対スクリーン通信チャネルを含むことができ、あるいは、他の通信チャネルを含むことができる。他の通信チャネルを、ブロック440のペアリング、ブロック450のキー交換、ブロック460の識別情報交換、またはその任意の組み合わせによって示すことができ、または他の形で使用可能にすることができる。
【0051】
ブロック480(近接デバイスとアプリケーションまたはサービスを共有する)では、ペアリングがブロック440で確立されることに応答して近接デバイスとアプリケーションまたはサービスを共有するように、タッチスクリーン通信モジュール260またはそれに関連するより上のレベルのモジュールを構成することができる。アプリケーションまたはサービスは、電話呼、ビデオ呼、またはデータサービスなどの通信接続を含むことができる。アプリケーションまたはサービスは、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムモジュール、サブスクリプション、アクセス権などを含むこともできる。アプリケーションまたはサービスの共有をサポートする1つまたは複数の情報リンクは、スクリーン対スクリーン通信チャネルを含むことができ、あるいは、他の通信チャネルを含むことができる。他の通信チャネルを、ブロック440のペアリング、ブロック450のキー交換、ブロック460の識別情報交換、またはその任意の組み合わせによって示すことができ、または他の形で使用可能にすることができる。
【0052】
ブロック490(近接デバイスとデータを共有する)では、ペアリングがブロック440で確立されることに応答して近接デバイスとデータを共有するように、タッチスクリーン通信モジュール260またはそれに関連するより上のレベルのモジュールを構成することができる。共有されるデータは、メディアファイル、連絡先情報、電子メール、文書、データベースエントリ、地図、インターネットアドレス、コンピュータプログラムデータ、パスワード、ユーザ名、テレメトリ、またはペアリングされたデバイスの一方に関連する別の他のデータを含むことができる。データの共有をサポートする1つまたは複数の情報リンクは、スクリーン対スクリーン通信チャネルを含むことができ、あるいは、他の通信チャネルを含むことができる。他の通信チャネルを、ブロック440のペアリング、ブロック450のキー交換、ブロック460の識別情報交換、またはその任意の組み合わせによって示すことができ、または他の形で使用可能にすることができる。
【0053】
図6を参照して、本明細書で提示されるさまざまな実施形態を実施する例示のコンピューティングデバイスを述べる。コンピューティングデバイス10は、プロセッサ11、メモリ12、および1つまたは複数のドライブ13を含むことができる。ドライブ13およびそれに関連するコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール23、およびコンピューティングデバイス10用の他のデータのストレージを提供することができる。コンピューティングシステムを、タッチスクリーンデバイスの間の通信を実施する実施形態をサポートするように適合させることができる。たとえば、コンピューティングシステムは、本明細書で前に説明したタッチスクリーン通信モジュール260などのプログラムモジュール23を含むことができる。さまざまな実施形態は、コンピュータ、専用ハードウェア、または組込みコンピューティングシステムを含むことができる。
【0054】
コンピューティングデバイス10を、通常のコンピュータシステム、組込み制御コンピュータ、ラップトップ機またはサーバコンピュータ、モバイルデバイス、セットトップボックス、キオスク、車両情報システム、携帯電話機、カスタマイズされた機械、またはある他のハードウェアプラットフォームとして実施することができる。プロセッサ11を、汎用プロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、マルチコアプロセッサ、グラフィックスプロセッサ、ディジタル信号処理(DSP)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)内で実施されるカスタマイズされたコンピューティングデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)内で実施されるカスタマイズされたコンピューティングデバイス、任意のタイプのプログラマブル論理内で実施されるカスタマイズされたコンピューティングデバイス、状態機械、再構成可能プロセッサ、任意の他の処理ユニット、またはその任意の組合せもしくは多数とすることができる。プロセッサ11は、本明細書で述べるマルチコアプロセッサを活用する並列動的最適化をサポートすることができる。
【0055】
ドライブ13、他のストレージデバイス、またはそれに関連するコンピュータ可読記憶媒体は、オペレーティングシステム21、アプリケーションプログラム22、およびプログラムモジュール23を格納することができる。コンピューティングデバイス10は、ユーザがそれを介してコマンドおよびデータを入力できるユーザ入力デバイス15を含むことができる。入力デバイスは、電子ディジタイザ、マイクロホン、キーボード、ポインティングデバイス、またはその任意の組合せを含むことができる。ポインティングデバイスの例は、マウス、トラックボール、ライトペン、タッチスクリーン、またはタッチパッドを含むことができる。コンピューティングデバイス10への他の入力デバイスは、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星パラボラアンテナ、スキャナ、または類似物を含むことができる。入力デバイスを、システムバスに結合されたユーザ入力インターフェースを介してプロセッサ11に結合することができる。入力デバイスを、パラレルポート、ゲームポート、またはuniversal serial bus(USB)などの他のインターフェースおよびバス構造によって結合することもできる。コンピューティングデバイス10などのコンピュータは、スピーカなどの他の周辺出力デバイスを含むこともでき、この他の周辺出力デバイスは、出力周辺インターフェース19または類似するインターフェースを介して結合され得る。
【0056】
出力周辺インターフェース19は、タッチスクリーン150に関連するディスプレイを駆動することができる。タッチスクリーンコントローラ250は、タッチスクリーン150に関連する電極グリッド160に、ドライバ回路アレイ252および検出回路アレイ254を介してインターフェースすることができる。タッチスクリーンコントローラ250は、入力デバイス15のうちの1つとして動作することができる。タッチスクリーン通信モジュール260が、プログラムモジュール23および/またはタッチスクリーンコントローラ250の一部としてまたはこれに関連して動作できることを了解されたい。
【0057】
コンピューティングデバイス10は、ネットワークインターフェース16に結合されたリモートコンピュータなどの1つまたは複数のコンピュータへの論理接続を使用してネットワーク化された環境で動作することができる。リモートコンピュータを、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードとすることができる。リモートコンピュータは、コンピューティングデバイス10に関して本明細書で説明した要素の多くまたはすべてを含むことができる。ネットワーキング環境は、ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、インターネット、またはその組合せを含むことができる。
【0058】
LANまたは無線LAN(WLAN)ネットワーキング環境で使用される時に、コンピューティングデバイス10を、ネットワークインターフェース16またはネットワークアダプタを介してLANに結合することができる。WANネットワーキング環境で使用される時に、コンピューティングデバイス10は、モデムまたはWANを介して通信を確立する他の機構を含むことができる。WANは、インターネット、図示のネットワーク18、さまざまな他のネットワーク、またはその任意の組合せを含むことができる。通信リンク、リング、メッシュ、バス、クラウド、またはコンピュータの間のネットワークを確立する他の機構を使用できることを了解されたい。
【0059】
1つまたは複数の実施形態によれば、プロセッサ11および/またはプログラムモジュール23が本明細書で提示されるさまざまな実施形態によるタッチスクリーンデバイスの間の通信を実行できるように、コンピューティングデバイス10を構成することができる。コンピューティングデバイス10は、ドライブ13または他のストレージデバイスに関連する1つまたは複数の物理コンピュータ可読記憶媒体の1つまたは複数のインスタンスを含むことができる。システムバスは、プロセッサ11がコンピュータ可読記憶媒体へ/からコードおよび/またはデータを読み取ることを可能にすることができる。媒体は、半導体、磁気材料、光学媒体、電気ストレージ、電気機械ストレージ、または任意の他のそのようなストレージ技術を含むがこれに限定されない任意の適切な技術を使用して実施されるストレージ要素の形の装置を表すことができる。媒体は、RAM、ROM、フラッシュ、または他のタイプの揮発性もしくは不揮発性のメモリ技術のいずれとして特徴を表されるものであれ、メモリ12に関連する構成要素を表すことができる。媒体は、ストレージドライブ13または他の形のどちらとして実施されるものであれ、二次ストレージを表すこともできる。ハードドライブ実施態様を、ソリッドステートとして特徴を表すことができ、あるいは、ハードドライブ実施態様は、磁気的に符号化された情報を格納する回転する媒体を含むことができる。
【0060】
記憶媒体は、タッチスクリーンデバイスの間の通信を実行する1つまたは複数のプログラムモジュール23を含むことができる。プログラムモジュール23は、プロセッサ11にロードされ、実行される時に、汎用コンピューティングシステムを、本明細書で開示されるタッチスクリーン通信技法のすべてまたは一部を容易にするためにカスタマイズされた特殊目的コンピューティングシステムに変換する、ソフトウェア命令を含むことができる。この説明全体を通じて詳細に説明されるように、プログラムモジュール23は、コンピューティングデバイス10がそれによって本明細書で議論される構成要素、論理フロー、および/またはデータ構造を使用して全体的なシステムまたは動作環境内で参加できるさまざまなツールまたは技法を提供することができる。
【0061】
プロセッサ11を、個別にまたは集合的に任意の個数の状態をとることができる任意の個数のトランジスタまたは他の回路要素から構成することができる。より具体的には、プロセッサ11は、状態機械または有限状態機械として動作することができる。そのような機械を、プログラムモジュール23内に含まれる実行可能命令をロードすることによって、第2の機械または特定の機械に変換することができる。これらのコンピュータ実行可能命令は、プロセッサ11が状態の間でどのように遷移するのかを指定し、これによってプロセッサ11を構成するトランジスタまたは他の回路要素を第1の機械から第2の機械に変換することによって、プロセッサ11を変換することができ、第2の機械を、タッチスクリーンデバイスの間の通信をサポートするように特に構成することができる。両方の機械の状態を、1つまたは複数のユーザ入力デバイス15、ネットワークインターフェース16、他の周辺機器、他のインターフェース、または1つもしくは複数のユーザアクタもしくは他のアクタから入力を受け取ることによって変換することもできる。両方の機械が、状態またはプリンタ、スピーカ、ビデオディスプレイ、もしくは他などのさまざまな出力デバイスのさまざまな物理特性を変換することもできる。
【0062】
プログラムモジュール23の符号化も、記憶媒体の物理構造を変換することができる。物理構造の特定の変換は、この説明の異なる実施態様で、さまざまな要因に依存する可能性がある。そのような要因の例は、記憶媒体を実施するのに使用される技術、記憶媒体が一次記憶または二次記憶のどちらとして特性を表されるのか、および類似物を含むことができるが、これに限定されない。たとえば、記憶媒体が半導体ベースのメモリとして実施される場合に、プログラムモジュール23は、ソフトウェアが半導体メモリ12に符号化される時に、半導体メモリ12の物理状態を変換することができる。たとえば、ソフトウェアは、トランジスタ、コンデンサ、または半導体メモリ12を構成する他のディスクリート回路要素の状態を変換することができる。
【0063】
もう1つの例として、記憶媒体を、ドライブ13などの磁気技術または光学技術を使用して実施することができる。そのような実施態様では、プログラムモジュール23は、ソフトウェアが磁気媒体または光学媒体内で符号化される時に、その媒体の物理的状態を変換することができる。これらの変換は、所与の磁気媒体内の特定の位置の磁気特性を変更することを含むことができる。これらの変換は、所与の光学媒体内の特定の位置の光学特性を変更するために、これらの位置の物理的特徴または特性を変更することを含むこともできる。物理媒体のさまざまな他の変換が、この説明の範囲および趣旨から逸脱せずに可能であることを了解されたい。
【0064】
ここで
図7に移ると、概略図に、本明細書で提示される少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、コンピューティングデバイス上でコンピュータプロセスを実行するためのコンピュータプログラムを含む例示のコンピュータプログラム製品700の部分的な図が示されている。例のコンピュータプログラム製品の例示的実施形態は、信号担持媒体702を使用して提供され、704すなわち、情報を符号化するために変調された第1の信号を生成する1つまたは複数の命令と、第1のタッチパネルデバイスの第1の電極に第1の信号を結合する1つまたは複数の命令と、第1のタッチパネルデバイスの第2の電極から第2の信号を受け取る1つまたは複数の命令であって、第2の信号は第2タッチパネルデバイスに関連する電界によって影響される、1つまたは複数の命令と、第1のタッチパネルデバイスに関連する第1の電子システムと第2のタッチパネルデバイスに関連する第2の電子システムとの間で通信チャネルを確立する1つまたは複数の命令であって、通信チャネルは第1の信号および第2の信号を使用する、1つまたは複数の命令とのうちの少なくとも1つの命令を含むことができる。1つまたは複数の命令は、たとえば、コンピュータ実行可能命令および/または論理実施される命令とすることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品700の信号担持媒体702は、コンピュータ可読媒体706、記録可能媒体708、および/または通信媒体710を含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、信号担持媒体702は、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、ディジタルビデオディスク(DVD)、ディジタルテープ、メモリ、その他などであるがこれに限定されないコンピュータ可読媒体706を含むことができる。いくつかの実施形態では、信号担持媒体702は、メモリ、書換可能(R/W)CD、R/W DVD、その他などであるがこれに限定されない記録可能媒体708を含むことができる。いくつかの実施形態では、信号担持媒体702は、ディジタルおよび/またはアナログの通信媒体(たとえば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などであるがこれに限定されない通信媒体710を含むことができる。したがって、たとえば、コンピュータプログラム製品700を、RF信号担持媒体702によって、説明されたシステムの1つまたは複数のモジュールに伝えることができ、ここで、信号担持媒体702は、無線の形の通信媒体710(たとえば、IEEE 802.11標準規格に従う無線通信媒体)によって伝えられる。
【0066】
本開示が、さまざまな態様の例示であることを意図された、本願で説明される特定の実施形態に関して限定されてはならない。当業者に明白であるように、多数の修正形態および変形形態を、その趣旨および範囲から逸脱せずに作ることができる。本開示の範囲内の機能的に同等の方法および装置は、本明細書に列挙された方法および装置に加えて、前述の説明から当業者に明白であろう。そのような修正形態および変形形態は、添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲が権利を与えられる同等物の全範囲と一緒に、添付の特許請求の範囲の言葉によってのみ限定されなければならない。本開示が、特定の方法、コンポーネント、要素、装置、またはシステムに限定されず、これらの方法、コンポーネント、要素、装置、またはシステムが、もちろん変化し得ることを理解されたい。本明細書で使用される用語法が、特定の実施形態を説明するのみのためのものであって、限定的であることを意図されていないことをも理解されたい。
【0067】
本明細書における実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に対して、当業者は、状況および/または用途に適切なように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。さまざまな単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に説明することができる。
【0068】
通常、本明細書において、特に添付の特許請求の範囲(たとえば、添付の特許請求の範囲の本体部)において使用される用語は、全体を通じて「オープンな(open)」用語として意図されていることが、当業者には理解されよう(たとえば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである、など)。
【0069】
導入される請求項で具体的な数の記載が意図される場合、そのような意図は、当該請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されよう。たとえば、理解の一助として、添付の特許請求の範囲は、導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」を使用して請求項の記載を導くことを含む場合がある。しかし、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、単に1つのそのような記載を含む実施形態に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきではない(たとえば、「a」および/または「an」は、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。また、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には理解されよう(たとえば、他の修飾語なしでの「2つの記載(two recitations)」の単なる記載は、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。
【0070】
「A、BおよびC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(たとえば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。「A、B、またはC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。2つ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接する語および/または句も、明細書、特許請求の範囲、または図面のどこにあっても、当該用語の一方(one of the terms)、当該用語のいずれか(either of the terms)、または両方の用語(both terms)を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。たとえば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解されよう。
【0071】
さらに、本開示の特徴または態様が、マーカッシュグループに関して説明される場合に、当業者は、本開示が、これによってマーカッシュグループの任意の個々のメンバまたはメンバのサブグループに関しても説明されることを認めるであろう。
【0072】
当業者によって理解されるように、書かれた説明を提供することに関してなど、すべてにおいて、本明細書で開示されるすべての範囲は、任意のすべての可能な部分範囲およびその部分範囲の組合せをも包含する。すべてのリストされた範囲を、少なくとも等しい半分、1/3、1/4、1/5、1/10などに分割された同一の範囲を十分に記述し、可能にするものとしてたやすく認めることができる。非限定的な例として、本明細書で述べられる各範囲を、下側1/3、中央1/3、および上側1/3などにたやすく分解することができる。やはり当業者によって理解されるように、「up to(まで)」、「at least(少なくとも)」、「greater than(より大きい)」、「less than(より小さい)」、および類似物などのすべての言葉は、具陳された数を含み、その後に上で述べたように部分範囲に分割され得る範囲に言及する。最後に、当業者によって理解されるように、範囲は、各個々のメンバを含む。したがって、たとえば、1〜3個の要素を有する群は、1個、2個、または3個の要素を有する群に言及する。同様に、1〜5個の要素を有する群は、1個、2個、3個、4個、または5個の要素を有する群に言及するなどである。
【0073】
さまざまな態様および例を本明細書で開示したが、他の態様および例が、当業者に明白であろう。本明細書で開示されたさまざまな態様および例は、例示のためのものであって、限定的であることは意図されておらず、真の範囲および趣旨は、次の特許請求の範囲によって示される。