【実施例】
【0023】
次に本発明の実施例を図面に基づき以下の明細書で詳細に説明する。
【0024】
図1には例示的に本発明の第1実施形態によるセンサ素子が描写されている。このセンサ素子10は例えばセラミック性のセンサ本体を含み、このセンサ本体は例えばセラミック薄膜11a,11c,11dかないしはスクリーン印刷を用いて形成されるセラミック層11bからなっている。この場合これらのセラミック薄膜ないしセラミック層11a〜11dは有利には固体電解質、例えばイットリウムを伴う安定化した若しくは部分的に安定化したジルコニウム酸化物から形成される。
【0025】
センサ素子10の扁平なセラミック体の集積形態はこの場合、複数の機能層が印刷されたセラミック薄膜11a,11c,11dと専ら焼結された積層構造の焼結部とが有利には第3の拡散バリア34を介して流動的なコンタクトを形成する。
【0026】
その場合第1の測定室13では、第1の内部ポンプ電極12aが存在しており、該第1の内部ポンプ電極12aは第1の外部ポンプ電極12bと共に電気化学的ポンプセルを形成している。この場合の電気化学的ポンプセルのもとでは少なくとも2つの電極の装置が固体電解質とコンタクト形成するものと理解されたい。これらの電極は印加されるポンプ電圧に基づいて、前述した固体電解質層を貫通する酸素イオンの電気化学的移送に用いられる。
【0027】
第1の外部ポンプ電極12bは例えばセンサ素子10の広い表面の上で
測定すべきガス混合気とコンタクトするように位置付けされている。その際この外部ポンプ電極12bは例えば図には示されていない多孔性の保護膜を備えていてもよい。第1の外部ポンプ電極12bは、例えば活性の触媒材料、例えば白金、パラジウム、インジウム、あるいはそれらの合金で形成される。それに対して第1の測定ガス室13の内部に位置付けされる第1の内部ポンプ電極12aは、有利には部分的に不活性な触媒材料、例えば白金・金合金から形成される。
【0028】
前記の電気化学的ポンプセル12a,12bに適切なポンプ電流が印加されると、第1の測定ガス室13の内部へ拡散する酸素分子が、第1の内部ポンプ電極12aにおいて電気化学的に分解され、酸化物イオンの形態で第1の外部ポンプ電極12bへ移送される。
【0029】
このようにして第1の測定ガス室13の内部において、
測定すべきもとのガス混合気よりも少ない有利には一定の酸素濃度が
測定すべき混合気において設定され得る。一定の少ない酸素濃度に設定される
測定すべきガス混合気は、第2の拡散バリア32を介して第2の測定ガス室15内へそしてこの第2の測定ガス室15から第3の拡散バリア34を介して第3の測定ガス室17へ達する。第3の測定ガス室17内部には第2の内部ポンプ電極14aが配置されており、この第2の内部ポンプ電極14aは、例えば第2の測定ガス室15内に配置された第2の外部ポンプ電極14bと共に第2の電気化学的ポンプセルを形成している。
【0030】
作動中は第2の電気化学的ポンプセル14a,14bの電極に電気化学的ポンプ電圧が印加され、このポンプ電圧は次のように選定されている。すなわち第2の内部ポンプ電極14aが検出すべきガス成分の電気化学的分解を生じるように、そして有利には第3の測定ガス室17内に存在するガス雰囲気中の残留酸素分子の電気化学的分解が生じるように選定されている。第2の内部ポンプ電極14aにおいて電気化学的分解の結果として生じる酸化物イオンは、例えば固体電解質層11cの内部に移送され、第2の外部ポンプ電極14bにおいて元の酸素分子の状態に戻る。
【0031】
検出すべきガス成分の効果的な分解と第2の内部ポンプ電極14aにおける残留酸素分子の効果的な分解を保証するために、有利には第2の内部ポンプ電極14aが活性の触媒材料、例えば白金やロジウムあるいは白金・ロジウム合金で形成される。それに対して所属の第2の外部ポンプ電極14bには、有利には不活性の触媒材料、例えば金または白金・金合金などが用いられる。このようにして第2の外部ポンプ電極14bの表面において第2の測定ガス室15の気相内での電気化学的反応の開始が阻止される。
【0032】
さらにセンサ
素子10は、基準ガスチャネル20を含んでおり、この基準ガスチャネルは基準ガス雰囲気とコンタクトする。これは例えば周辺の空気によって形成されている。基準ガスチャネル20内では有利には第3の外部ポンプ電極16bが配置され、これは第2の内部ポンプ電極14aと共に第3の電気化学的ポンプセルを形成している。
【0033】
センサ素子10の例えば400℃〜950℃の作動温度までの加熱を保証するために、センサ素子10はさらに加熱素子16を有している。この加熱素子16は電気的に絶縁されたセラミック材料、例えば酸化アルミニウムからなる層
によって取り囲まれている。
【0034】
センサ素子10は、
測定すべきガス混合気、例えば発電所の動力タービンや内燃機関の排気ガスによって形成されるガス混合気中の電気化学的に低減可能なガス成分、例えば窒素酸化物、硫黄酸化物、あるいは二酸化炭素の
測定に用いられる。
【0035】
センサ素子10の作動に対しては、電気化学的ポンプセル14a,14bないし14a,16bの異なる接続に基づいて2つの位相ないし2つの段階に区別されてもよい。その際にはまずセンサ素子10が測定モードと蓄積モードで作動される。これに対して第1の電気化学的ポンプセル12a、12bを用いて第1の拡散バリア30を介して拡散される酸素分子が第1の測定ガス室13の気相から電気化学的に取り除かれる。一定の低い酸素含有量に設定される第1の測定ガス室13のガス混合気は、第2の拡散バリア32を介して第2の測定ガス室15に達し、そこからさらに十分な電気化学的分解によって第3の拡散バリア34を介して第3の測定ガス室17に到達する。
【0036】
そこでは第2の電気化学的ポンプセル14a,14bを用いて第3の測定ガス室17の気相内に存在する
測定すべきガス成分が電気化学的に低減され、その結果として生じる酸素並びに当該第3の測定ガス室17の気相内に存在する酸素分子が電気化学的に低減され、酸化物イオンの形態でセンサ素子10のセンサ本体を貫通して第2の外部ポンプ電極14bまで移送される。そこでは再び元の酸素分子の状態に戻される。この過程では第2の測定ガス室15の気相が第2の外部ポンプ電極14bにおいて形成される酸素分子によって濃縮される。
【0037】
これらは特に第3の拡散バリア34を介して第3の測定ガス室17へ拡散される。第2の外部ポンプ電極14bにおいて生じた酸素が第2の拡散バリア32を介して第1の測定ガス室13へ拡散されることを回避するために、第2の拡散バリア32に例えば第3の拡散バリア34よりも高い拡散抵抗を設ける。
【0038】
前述した過程によれば、後続時点において第3の測定ガス室17内部でも酸素分子の濃度が高まる。これは有利には完全に第2の電気化学的ポンプセル14a,14bを用いて、検出すべきガス成分の電気化学的分解に基づいて連続的に形成される酸素も加味して、電気化学的に第2の外部ポンプ電極14bに移送され、さらに第2の測定ガス室15の気相内で濃縮される。
【0039】
この循環プロセスから第2及び第3測定ガス室15,17の気相における酸素分子の蓄積増加が生じ、これは実質的に検出すべきガス成分の電気化学的分解から生じる。第2の電気化学的ポンプセル14a,14bのポンプ電極間を流れるポンプ電流が
測定されるならば、例えば所定の期間の経過後に生じる第2の電気化学的ポンプセル14a,14bの電極間の最大ポンプ電流は、
測定すべきガス混合気内の検出すべきガス成分の濃度に対する尺度として利用することが可能である。
【0040】
評価のための代替的手法によれば、第2の電気化学的ポンプセル14a,14bの電極において所定のポンプ電流が生じる期間を定めることも可能である。第3の手段は次のことからなる。すなわち有利には予め定められる期間の間、第2の内部ポンプ電極14aから第2の外部ポンプ電極14bへ移送される電荷量が
測定すべきガス混合気内の検出すべきガス成分の濃度に対する尺度として利用できる。
【0041】
測定ないし蓄積段階の終了後は、再生段階に相応する第2段階において、第2ないしは第3の測定ガス室15,17の酸素含有量が有利には初期レベルの状態まで戻される。それに対しては第3の測定ガス室17の気相内に含まれる過剰な酸素が例えば第3の電気化学的ポンプセル14a,16bを用いて場合によっては第2の電気化学的ポンプセル14b、16bの追加のもとで、第3の測定ガス室17の内部から取り除かれ、基準ガスチャネル20に供給される。第2及び第3測定ガス室15,17は比較的僅かな拡散抵抗しか有さない拡散バリア34だけを用いて相互に分離されているので、そのようにして第2の測定ガス室15の酸素含有量も初期レベルまで戻される。
【0042】
測定ガス室13,15,17内に存在する酸素濃度はこの場合例えば電気化学的ネルンストセルに対する、第1の内部ポンプ電極12a、第2の内部ポンプ電極14a、ないし第2の外部ポンプ電極14bとそれぞれ第3の外部ポンプ電極16bとのボルタンメトリックな接続によって
測定されコントロールされる。再生段階の終了後は新たに測定ないし蓄積段階が続けられる。
【0043】
図2には、
図1において示されたセンサ素子の第1の変化例が描写されている。この場合
図1と同じ構成要素には同じ参照符号が用いられている。
【0044】
図2に示されているセンサ素子は付加的に第4の測定ガス室19を含んでおり、これは拡散されるガス混合気の通流方向に沿って、有利には第1の測定ガス室13と第2の測定ガス室15の間に配置される。この場合第4の測定ガス室19は有利には、第1の測定ガス室13に対して一方で第2の拡散バリア32を用いて、ないしは第4の拡散バリア36を介して第2の測定ガス室15から分離されている。
【0045】
第4の測定ガス室19の内部には有利には第4の内部ポンプ電極18aが存在しており、これは有利には第1の外部ポンプ電極12bと共に第4の電気化学的ポンプセルを形成している。その場合第4の電気化学的ポンプセル18a、12bは、第1の測定ガス室13から第3の測定ガス室19へ拡散するガス混合気の酸素含有量のさらなる低減に用いられる。ここでは作動モードも選択された電極材料も、実質的に第1の電気化学的ポンプセル12a,12で説明してきたことに相応している。
【0046】
第4のポンプ電極18aはその上さらに第3の外部ポンプ電極16bと共にいわゆる電気化学的ネルンストセルに統合可能である。このことはボルタンメトリー方式の監視、例えば第4の測定ガス室19の酸素含有量の監視を可能にする。
【0047】
測定ないし蓄積段階の間は、第1の測定ガス室13内へ拡散する
測定すべきガス混合気がまず第1の比較的少ない酸素含有量に設定され、第2の電気化学的ポンプセル18a,12bを用いた第4の測定ガス室19内への拡散後は第2のさらに低減された酸素含有量に設定される。
測定すべきガス混合気の自由な酸素分子は基本的に当該センサ素子10の測定精度を損なわせる危険性をはらんでいるので、当該センサ素子10内でのそのような酸素分子の除去は、特にガス混合気内の検出すべきガス成分の濃度に与える影響をなくし、当該センサ素子10の測定精度向上のためにも望ましいことである。
【0048】
図1に示されているセンサ素子の第2の変化例は
図3に示されている。さらにここでも
図1及び
図2と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0049】
図3に示されているセンサ素子10は測定ガス室13と15が互いに変更された配置構成を有している。そのため第3の測定ガス室17は一方では、拡散するガス混合気の通流方向に沿って第1の測定ガス室13の後方ないしは通流方向で見て第4の測定ガス室19の後方に配置されており、また拡散するガスの通流方向に沿って第2の測定ガス室15の前方に接続されている。これらの測定ガス室13,15,17,19の配置構成は、第4の拡散バリア36を介してその酸素含有量において低減された
測定すべきガス混合気を第3の測定ガス室17内に進入させ、さらに第3の拡散バリア34を介して第2の測定ガス室15内に含まれているガス雰囲気に影響を与える。このケースでは、第2の測定ガス室15のガス雰囲気は、第2の外部ポンプ電極14bにおいて形成され、検出すべきガス成分ないしは第2の内部ポンプ電極14aに印加された自由酸素の電気化学的分解の結果として生じた酸素のみを含む。
【0050】
この装置の利点は次のような点にある。すなわち、蓄積段階の間に特に第2の測定ガス室15の気相内で濃縮された酸素が、連続的に拡散され続ける検出すべきガス成分にコンタクトすることがなく、そのような形で、蓄積される酸素及び拡散されるガス成分の不所望な二次的反応が回避される点にある。さらに当該実施形態によれば、第2の測定ガス室15内に蓄積される酸素量が第2ないし第1拡散バリア30,32を介して再び失われるようなことが十分に排除される。それにより、
図1に示されたセンサ素子の当該第2変化例によるセンサ素子はさらに高い測定精度を備える。
【0051】
図4には
図1に示されたセンサ素子の第3変化例が示されている。ここでも
図1〜
図3と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0052】
図4に示されているセンサ素子は実質的に
図3に示されているセンサ素子に相応している。ここではさらに第5の内部ポンプ電極20aが設けられており、この第5の内部ポンプ電極20aは第2の外部ポンプ電極14bと共に第5の電気化学的ポンプセルを形成している。この第5の内部ポンプ電極20aの表面では有利には第2の測定ガス室15から第3の測定ガス室17内に拡散される自由酸素が低減され、第2の外部ポンプ電極14bに移送される。このことは次のことに起因している。すなわち第5の内部ポンプ電極20aが有利には不活性の触媒材料、例えば金や白金・金合金から形成され、それによって従属的な規模でしか第5の内部ポンプ電極20aにおける検出すべきガス成分の分解には至らないからである。そのうえさらにこの第5の内部ポンプ電極20aは有利には第3の測定ガス室17の領域内に配置されており、特にこれは第2の測定ガス室15と第3の測定ガス室17の気相を相互に分離させる拡散バリア34に配置されている。
【0053】
それにより、第2の測定ガス室15から第3の拡散バリア34を介して第3の測定ガス室17に拡散される酸素が有利にはまず最初に第5の内部ポンプ電極20aにコンタクトし、そこで電気化学的に分解される。このようにして一方の第2の内部ポンプ電極14aにおける検出すべきガス成分の電気化学的分解と、他方の第5の内部ポンプ電極20aにおける蓄積された酸素の電気化学的分解の空間的な分離が行われるようになる。2つのポンプ流は、適切な相互接続のもとで互いに別個に検出され、
測定すべきガス成分における濃度の
測定のために用いることができる。
【0054】
図5には本発明の第2実施形態によるセンサ素子が描写されている。この場合も
図1〜
図4と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0055】
図5に示されたセンサ素子では第2の測定ガス室15が内部の気密に密閉されたガス室の形態で形成されている。このガス室は有利にはセンサ素子の別の層面11dに配置されている。まずこのケースでは、既述の第2の外部ポンプ電極14bが別のさらなる内部ポンプ電極22aと同じように第2の測定ガス室15内部に配置されている。このさらなる内部ポンプ電極22aは有利には第2の外部ポンプ電極14bと第6の電気化学的ポンプセルを形成している。そのうえさらにこのさらなる内部ポンプ電極22aは有利には基準ガスチャネル20内に配置されている第3の外部ポンプ電極16bと第7の電気化学的ポンプセルを形成している。
【0056】
センサ素子10の測定ないし蓄積段階の間は、第2の電気化学的ポンプセル14a、14bを用いて、第2の内部ポンプ電極14aにおける検出すべきガス成分の分解から生じた酸素が第2の外部ポンプ電極14bに移送され、これによって気密に密閉された第2の測定ガス室15内で酸素分子が元の状態に戻され、その分の量と、
測定すべきガス混合気内の検出すべきガス成分の量が相関付けられる。第6の電気化学的ポンプセル14b、22aを用いることによって、第2の測定ガス室15内で第6の電気化学的ポンプセル22aに蓄積された酸素は電気化学的に分解され、適切なポンプ電圧を介して第2の外部ポンプ電極14bに供給され、それによって第2の測定ガス室15内で、第6の電気化学的ポンプセル22aから引かれた酸素が第2の外部ポンプ電極14bにおいて元の状態に戻される。
【0057】
総体的にこのようにして循環する酸素の流れが形成される。この場合内部の第2の測定ガス室15内の酸素濃度は、第2の内部ポンプ電極14aの領域内の検出すべきガス成分の分解から生じた、電気化学的に第2の外部ポンプ電極14bに移送されるさらなる酸素成分に依存して上昇する。第6の電気化学的ポンプセル14b,22aに流れるポンプ流が
測定されるならば、これは既に前述したように、
測定すべきガス混合気内の検出すべきガス成分の濃度の検出のために用いることができる。
【0058】
その後に続く再生段階の期間中は、内部の第2の測定ガス室15内に蓄積される酸素が特に第7のポンプセル22a,16bを用いて基準ガスチャネル20内の基準ガス雰囲気に供給される。このようにして第2の測定ガス室15の酸素濃度に関する初期状態が設定され得る。
【0059】
総体的に、さらなる蓄積段階若しくは再生段階の間に発生した通流量若しくは移送された電荷量は、例えばより大きな評価の枠内においてより高い精度のセンサ信号の生成のために利用することができる。
【0060】
図6には
図5に示されたセンサ素子の第1の変化例が示されている。さらにここでも
図1〜
図5と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0061】
図6に示されているセンサ素子では、気密に密閉された内的チャンバの形態で構成された第2の測定ガス室15の内部に第5の拡散バリア38が設けられている。この第5の拡散バリア38は第2の測定ガス室15を第1の区画室15aと第2の区画室15bに分割しており、この場合有利には第2の外部ポンプ電極14bが第2の測定ガス室15の第1の区画室15aに配置され、第6のポンプ電極22aは当該測定ガス室15の第2の区画室15bに配置されている。既に
図5の説明の枠内で既述したように、蓄積段階若しくは測定段階の間に発生した循環流によって第6の内部ポンプ電極22aと第2の外部ポンプ電極14bの間で電気化学的に移送された酸素は、第5の拡散バリア38により前記区画室15a,15bにおいて異なる酸素濃度にもたらされる。同時に前記循環流もこの第5の拡散バリア38の拡散制限作用に起因して限界電流特性を示し、これは前記区画室15a,15bの酸素分圧に正比例する特性によって、有利でかつセンサ素子の経年劣化に対しても安定した特性をもたらす。
【0062】
図7には
図5に示された本発明の第2実施形態によるセンサ素子の第2変化例が示されている。ここでも
図1〜
図6と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0063】
図7に描写されているセンサ素子10は、ここでも気密に密閉されたチャンバとして構成されている測定ガス室15の内部に第7のポンプ電極24a,24bが含まれている。測定段階ないし蓄積段階の間にこの第7のポンプ電極24a,24bを用いて第2の測定ガス室15内で第7の内部ポンプ電極22aに蓄積された酸素が電気化学的に低減され、センサ素子10のセンサ本体を介して第7の外部ポンプ電極24bに移相される。ここではその表面において酸素分子が元の状態に戻される。
【0064】
それにより当該の実施形態においては、蓄積される酸素の循環流の電気化学的な生成が第7のポンプ電極24a,24bに限局され、それに対して検出すべきガス成分の電気化学的分解からの酸素の移送は、第2の電気化学的ポンプセル14a,14bの電極を介して空間的に分離して行われる。このようにして第2のポンプセル14a,14bと第7のポンプセル24a,24bの電気的な相互作用がこの空間的分離によって回避されるようになる。この配置構成の特に有利な利点は、第7のポンプセル24a,24bが一定の電位で連続的に安定して作動され、それによって転極過程における誤った通流ないし誤った電荷による悪影響を受けなくなる。
【0065】
そのうえさらに前述したセンサ素子は検出すべきガス混合気の酸化可能なガス成分、例えば炭化水素、水素、アンモニア、一酸化炭素などの
測定のためにも適している。
【0066】
それに対してセンサ素子の測定段階の間は第2の電気化学的ポンプセル14a,14bが次のように接続される。すなわち第2の外部ポンプ電極14bにおいて酸素が第2の測定ガス室15へ引き出され、これが酸化物イオンの形態で第2の内部ポンプ電極14aに移送され、さらにそこで前述した酸化が可能なガス成分の酸化のために用いられるように接続される。このようにして第2の測定ガス室15のガス雰囲気の酸素が稀薄化される。酸化可能なガス成分の検出の枠内では、連続的に拡大する酸素不足が蓄積され、そのレベルが既に前述した手法と同じように検出され、検出すべきガス成分の濃度に割当てられる。