(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
患者の体液のグルコース濃度を測定し、対応するグルコース濃度値を生成するように構成されたグルコース測定装置と、前記グルコース濃度値を前記情報収集部に自動的に転送する手段と、
をさらに含む請求項11記載のシステム。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の原理の理解のために、ここで添付図面に示されている多くの例示的な実施形態が参照され、これを説明するために特殊な用語が使用される。
【0019】
図1を参照すると、糖尿病療法を決定し得る患者情報を収集するシステム10の1つの例示的な実施形態のブロック図が示されている。患者がその後、総合的な糖尿病療法または糖尿病療法スケジュールを確立または設計するために、および/または患者がその後、既存の総合的な糖尿病療法または糖尿病療法スケジュールを修正するために、医療専門家がシステム10を使用し得ることが理解される。この文脈では、語句「糖尿病療法を決定し得る患者情報を収集する」は、総合的な糖尿病療法または糖尿病療法スケジュールを確立または修正し得る、その後患者が従う患者情報を収集することを意味すると理解される。このような総合的な糖尿病療法または糖尿病療法スケジュールの例は、インシュリン療法または他の血糖濃度修正薬の1つまたは複数、1つまたは複数の他の糖尿病療法に関連する薬、1つまたは複数の食事制限または指定食事療法スケジュール、1つまたは複数の指定食事時間、1つまたは複数の身体運動または運動スケジュール、1つまたは複数等を含んでよいが、これに限定されない。
【0020】
一般的には、システム10は、1台または複数の患者側の電子デバイス12と、少なくとも1台の医療専門家(HCP)側の電子デバイス14とを含む。たとえば示されている実施形態では、患者側デバイス12は、メモリユニット20、キーパッド(KP)22、通知装置24、表示装置26、および通信回路28とデータ通信するプロセッサ18を有する患者電子デバイス16を含む。患者電子デバイス16は、汎用コンピュータ、パソコン(PC)、ラップトップコンピュータまたはノートパソコン、パーソナルデータアシスタント(PDA)等の携帯電子デバイス、オンボードカメラを含むまたは含まず、かつインスタントメッセージ(SMS)機能を含むまたは含まないスマートフォン、スマートフォン機能等を含んでよいが、含む必要はないブラックベリー(登録商標)(Black Berry
R)電子通信装置等のインターネットでアクセスできる電子デバイスの形で提供されてよい。患者電子デバイス16は、たとえばWindows(登録商標)、Linux、およびPalm OS等を含むが、これに限定されない1つまたは複数の従来のオペレーティングシステムにしたがって動作するように構成されてよい。
【0021】
示されている実施形態において、プロセッサはマイクロプロセッサをベースにしているが、プロセッサ18は、代わりに1つまたは複数の汎用回路および/または特定用途向け回路から形成されてよく、後述のように動作可能であってよい。示されている実施形態において、メモリ装置20は、データおよびプロセッサ18によって実行可能な1つまたは複数のソフトウェアアルゴリズムを記憶するのに充分な容量を含む。後述されるようにいくつかの実施形態においては、メモリ装置20は、収集された患者情報が一時的にまたは長期に記憶されるデータベースを含んでよい。メモリ装置20は、もう1台の従来のメモリ装置または他のデータ記憶装置を含んでよい。
【0022】
キーパッド22は従来型であり、たとえば、データを入力および/または修正するために従来の方法で操作し得る、多くのユーザ作動式のボタンを含んでよい。通知装置24は、視覚信号、可聴信号、および/または振動信号または信号のパターンを生成するためにプロセッサ18によって提供される作動信号に、または可聴装置の場合には、1つまたは複数の録音されたまたは合成された音声メッセージ、音楽等に応える従来の通知装置である。示されている実施形態においては、ディスプレイ26は、たとえば発光ダイオード(LED)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管(CRT)ディスプレイ等を含むが、これに限定されない従来の表示装置であり、データの患者入力を受け取るための1つまたは複数のタッチ反応領域を含んでよい。通信回路28は別の電子デバイスまたはシステムへの配線接続のために構成された従来のデータポートであってよく、または従来のデータポートを含んでよい。代わりにまたは加えて、通信回路28は、誘導結合、赤外線(IR)、無線周波数(RF)、ブルートゥース、WiFi、固定電話、携帯電話、衛星電話、インターネット、イントラネット等を含むが、これに限定されない従来の無線通信技法およびプロトコルを介して別の電子デバイスまたはシステムと無線通信するように構成された従来の電子回路網であってよく、または従来の電子回路網を含んでよい。いくつかの実施形態においては、患者電子デバイス16は、1つまたは複数の追加の電子部品をさらに含んでよい。たとえば、患者電子デバイス16は、スピーカ30、または音声通信、1つまたは複数の符号化されたパターン、振動、合成された音声メッセージ等の形を取る可聴情報を通信するように構成された類似した装置を含んでよい。代わりにまたは加えて、患者電子デバイス16は患者から音声メッセージを受け取り、追加の処理のためにプロセッサ18に対応する信号を転送するように構成されたマイク32を含んでよい。代わりに、プロセッサ18は、音声メッセージをメモリに記憶することによりそれらを記録するように構成されてよい。記憶された音声メッセージは、プロセッサ18によって時刻および日付を刻印されてもよい。
【0023】
患者側の電子デバイス12は、さらに患者の体液のグルコース濃度を測定するように構成される患者グルコース測定装置34を含む。患者グルコース測定装置34は、通信回路28に関して前述されたのと同一の従来の通信回路36をさらに含んでよい。ここで
図2を参照すると、
図1の患者グルコース測定装置34の1つの例示的な実施形態34’のブロック図表示が示されている。例示的な実施形態では、患者グルコース測定装置34’は、ストライプリーダ(strip reader)33に、従来のディスプレイ37に、および通信回路36にも電気的に接続されるプロセッサ31を有する従来の血糖測定装置の形で設けられる。患者グルコース測定装置34’は、ストライプリーダ33内で、患者が血液サンプルを上に置くストライプ35を受け取るために従来のように動作できる。プロセッサ31は、ストライプリーダ33によって生成される信号を処理するように、およびストライプ35の上に置かれた患者の血液のグルコース濃度に対応する値を表示装置37に表示するように構成される。代わりにまたは加えて、プロセッサ31はグルコース濃度に対応して、通信回路36に信号を提供するように構成されてよく、通信回路36は、従来のように有線インタフェースまたは無線インタフェースを介して別の電子デバイスまたはシステムにグルコース濃度値を自動的に転送するように構成されてよい。
【0024】
ここで
図3を参照すると、
図1の患者グルコース測定装置34の別の例示的な実施形態34''のブロック図表示が示されている。示されている実施形態では、装置34''は、患者の体55内に経皮的に挿入されるように構成されるグルコースセンサ部分39に取り付けられているか、またはグルコースセンサ部分39に一体化したグルコースセンサモジュール38の形で設けられている。グルコースセンサ部分39は、通常、患者の体液のグルコース濃度を検知し、プロセッサ31に対して対応する信号を提供するように構成される1つまたは複数のセンサ電極を有する。プロセッサ31は、センサ部分39によって生成される信号を処理し、対応するグルコース濃度値を決定するように構成されている。1つの例示的な実施形態においては、プロセッサ31は、グルコース濃度に対応する連続信号を提供するように構成されてよい。本実施形態において、通信回路36は従来のように有線インタフェースまたは無線インタフェースを介して別の電子デバイスまたはシステムにグルコース濃度値を自動的に転送するように構成されてよい。代わりに、装置34''は、グルコース濃度値を別の電子デバイスまたはシステムに転送するように、患者が装置34''に手動でプロンプトを出すことを必要とするオンデマンド装置の形で設けられてもよい。たとえば1つの特定の実施形態においては、装置34''はスイッチまたはボタン(図示せず)を含んでよく、プロセッサ31は、センサ部分39によって生成される信号を処理し、それからグルコース濃度値を決定し、別の電子デバイスまたはシステムにグルコース濃度値を転送するためにスイッチまたはボタンの手動作動に反応し得る。たとえば、別の特定の実施形態においては、装置34''および患者電子装置16等の他の電子デバイスまたはシステムは、それぞれ、互いに近接されるときに装置間に通信リンクを自動的に確立する近接作動回路網(図示せず)を含んでよい。この実施形態では、プロセッサ31は、センサ部分39によって生成される信号からグルコース濃度値を自動的に決定するため、およびたとえば患者電子デバイス16等の他の電子デバイスまたはシステムにグルコース濃度値を転送するために、通信リンクの確立に応えてよい。
図3には図示されていないが、グルコースセンサモジュール38はディスプレイを含んでよく、プロセッサ31は患者のグルコース濃度値に対応する値をその上に表示するように従来の方法で構成されてよい。
【0025】
再び
図1に戻ると、患者グルコース測定装置34は、実例として、
図2に図示されるストライプ読取装置34’の形で設けられてよい。この実施形態では、グルコース濃度情報はいくつかの方法のいずれかで患者電子デバイス16のプロセッサ18に提供されてよい。たとえば、グルコース濃度値は、患者グルコース測定装置34’からディスプレイ37に読み出され、キーパッド22を介してプロセッサ18に手動で提供されてよい。代わりに、有線接続81が、患者電子デバイス16と患者グルコース測定装置34’のあいだで確立されてよく、その場合グルコース濃度情報は、グルコース測定装置34’から患者電子デバイス16のプロセッサ18に自動的に転送されてよい。さらに代わりに、患者電子デバイス16の通信回路28と患者グルコース測定装置34’とのあいだに無線通信リンク83が確立されてよく、その場合グルコース濃度情報は、無線通信リンク83を介して患者グルコース測定装置34’から、患者デバイス16のプロセッサ18に自動的に転送されてよい。さらに代わりに、
図2の患者グルコース測定装置34’は患者電子デバイス16の中に組み込まれてよく、したがって患者電子デバイス16によって保持されてよい。本実施形態においては、患者電子デバイス16は、患者電子デバイス16のプロセッサ18に電気的に接続されるストライプリーダ33を含み、その結果ストライプリーダ33によって決定されるグルコース濃度情報はプロセッサ18に直接提供される。
【0026】
代わりに
図1の患者グルコース測定装置34は、
図3に示されている患者グルコースセンサモジュール34''の形で設けられてもよい。この実施形態においては、グルコース濃度測定値は、有線通信リンク81または無線通信リンク83を介して、患者グルコースセンサモジュール34''のプロセッサ31から患者電子デバイス16のプロセッサ18に転送される。
【0027】
患者側の電子デバイス12は、従来のメモリ装置44に電気的に接続されているプロセッサ42と、従来のキーボード(KB)46と、従来の通信装置48と、従来の表示装置50と、従来の通信回路52とを含む補助電子デバイス40をさらに含んでよい。補助電子デバイス40は、プロセッサ42に電気的に接続されるマイク54もさらに含んでよい。補助電子デバイス40は、汎用コンピュータ、パソコン(PC)、ラップトップコンピュータまたはノートパソコン等の形で設けられてよく、部品42から52は通常はこのようなデバイス40を備えた従来の部品である。補助電子デバイス40は、メモリ44にこのようなデータを記憶する目的で、および/または別の電子デバイスまたはシステムにこのようなデータを転送する目的で、患者電子デバイス16に記憶されているデータをダウンロードするために実例として使用されてよい。この点で、従来の有線通信経路85および/または従来の無線通信経路89が、患者電子デバイス16の通信回路28と、補助電子デバイス40の通信回路52のあいだに確立されてよい。
【0028】
いくつかの実施形態においては、患者は、従来の方法で患者に対し、たとえばインシュリンのようなグルコース低下薬を送達するように構成される埋め込み型の、または外部着用型の注入装置60を有してよい。このような場合、液体注入装置60は、患者電子デバイス16の通信回路28、患者グルコース測定装置34の通信回路36、および/または補助電子デバイス40の通信回路52との有線接続95のために構成され得る、および/または通信回路62とこのような通信回路28、36および/または52のあいだに無線通信リンク93を確立するように構成され得る従来の通信回路62を含んでよい。液体注入装置60が外部着用型注入装置である実施形態においては、通信回路52は、装置16、34および40のいずれかとの有線通信および/または無線通信のために構成され得る。液体注入装置60が埋め込み型の注入装置である他の実施形態においては、装置60と装置16、34、および40のいずれかのあいだの通信は、通常、
図3の破線表示に示されるように無線通信リンク93を介して実施される。いずれの場合も、たとえばインシュリン送達情報等の液体注入情報は、有線リンク95および/または無線リンク93を介して、液体注入装置60から、患者グルコース測定装置34に、患者電子デバイス16のプロセッサ18に、および/または補助電子デバイス40のプロセッサ42に自動的に転送されてよい。これらの用語は、一般的には、技術ではインシュリンの数量または量(たとえば、国際単位つまりIUの)、単一または複数の送達イベント(event)等のインシュリン送達パターン、およびインシュリン送達速度(たとえば、1回または複数のインシュリン送達イベントの送達の速度)と理解されているので、本書に使用されるように、用語「インシュリン送達情報」は、たとえば、基礎、訂正ボーラス、または食事補償ボーラス等のインシュリン送達種別を含むが、これに限定されない患者へのインシュリンの送達に関する情報を含む。液体注入装置60を含まず、インシュリンまたは別の血糖低下薬が代わりに、手動注入または他の手動投与技法を介して患者に送達される実施形態においては、インシュリン送達情報は代わりに、キーパッド22および/またはマイク32を介して患者電子装置16に手動で提供されてよく、代わりにまたは加えてキーパッド46またはマイク54を介して補助電子デバイス40に手動で提供されてよい。
【0029】
図1に示されている実施形態においては、医療専門家(HCP)側の装置が、メモリ装置72、データベース74、キーボード76、合体されたディスプレイ78、および通信回路80に電気的に接続されているプロセッサ70を有する単一の電子デバイス14を含む。電子デバイス14は、汎用コンピュータ、セントラルサーバ、パソコン(PC)、ラップトップコンピュータまたはノートパソコン等の形で設けられてよい。電子デバイス14は、たとえばWindows(登録商標)、Linux、Palm等を含むが、これに限定されない1つまたは複数の従来のオペレーティングシステムにしたがって動作するように構成されてよく、1つまたは複数の従来のインターネットプロトコルまたは電話通信プロトコルにしたがってデータを処理するように構成されてもよい。プロセッサ70は、代わりに1つまたは複数の汎用回路および/または特定用途向け回路から形成され、後述されるように動作可能であってもよいが、示されている実施形態においては、プロセッサ70はマイクロプロセッサをベースにしている。
【0030】
示されている実施形態においては、メモリ装置72は、データ、およびプロセッサ70によって実行可能な1つまたは複数のソフトウェアアルゴリズムを記憶するのに充分な容量を含む。データベース74は、患者情報を記憶するように構成される従来のデータベースである。データベース74はメモリ72を含んでよく、またはメモリ装置72はデータベース74を含んでよい。
【0031】
キーボード76は従来のキーボードであり、データを入力および/または修正するために従来の方法で使用されてよい。同様に、表示装置78は、情報を、テキスト、アイコン、グラフィック画像、写真、ビデオシーケンス等の形で表示するためにプロセッサ70によって制御され得る従来の表示装置である。
【0032】
通信回路80は、有線通信または無線通信のために構成されてよい。たとえば
図1に示されている実施形態においては、従来の有線接続82が、患者電子デバイス16の通信回路28と電子デバイス14の通信回路80のあいだに確立されてよい。代わりにまたは加えて、従来の有線接続94は、通信回路36を含む患者グルコース測定装置34と、電子デバイス14の通信回路80のあいだに確立されてよい。代わりにまたは加えて、従来のローカル無線通信リンク84は、患者電子デバイス16の通信回路28と、電子デバイス14の通信回路80のあいだに確立されてよい、および/または従来のローカル無線通信リンク96は、通信回路36を含む患者グルコース測定34の実施形態における通信回路36と、電子デバイス14の通信回路80のあいだに確立されてよい。代わりにまたは加えて、従来の長距離無線通信媒体88が患者電子デバイス16と電子デバイス14のあいだ、および/または補助電子40と電子デバイス14のあいだに確立されてよい。たとえば、従来の無線電話リンク86は、患者電子デバイス16の通信回路28と、携帯電話または衛星電話ネットワーク92のあいだに確立されてよく、類似する無線通信リンク87が電子デバイス14の通信回路80と、無線または衛星電話望92のあいだに確立されてよい。代わりに、電話網92は従来の固定電話網を表してよく、固定電話接続が電子デバイス14と患者電子デバイス16および/または補助電子デバイス40のあいだで確立されてよい。代わりにまたは加えて、通信リンク86と87はワールドワイドウェブ(WWW)90に対するインターネットインクを表してよい。類似する電話リンクまたはインターネットリンク98と87は、補助電子デバイス40の通信回路52と、電子デバイス14の通信回路80のあいだに確立されてよい。1つの例示的な実施形態においては、患者側の装置(複数の場合がある)12またはHCP電子デバイス(複数の場合がある)14の内の1台だけが、たとえば他者によってWWWを介して見られるように、アクセスし得る1つまたは複数のウェブサイトのコンテンツを制御し得る。代替実施形態においては、患者側の装置(複数の場合がある)12またはHCP電子デバイス(複数の場合がある)14の両方ともが1つまたは複数のウェブサイトにアクセスし、情報を掲示し得る。
【0033】
ここで
図4を参照すると、糖尿病療法を決定し得る患者情報を収集するためのシステム10’の別の例示的な実施形態のブロック図表示が示されている。示されている実施形態において、医療専門家側のデバイス14は
図1に関して前述されたものと同一である。患者側デバイス12’は、従来の電話構成要素を含む従来の電話17を含む。このような従来の電話構成要素の例は、従来のキーパッド21、従来のマイクまたはトランスデューサ11、従来のスピーカまたはイヤホン15、従来の入信呼警報装置13、および従来のアンテナ19を含むが、これに限定されない。入信呼警報装置13は、従来の電気機械リンガデバイス、トーンのパターンを発するように構成された可聴電子デバイス、録音されたまたは合成された音楽または音声メッセージ、視覚インジケータ、振動装置のような触覚インジケータ等の内の1つまたは複数であってよく、または1つまたは複数を含んでよい。電話17は、移動体通信、衛星通信、またはVOIP(ボイスオーバインターネットプロトコル)通信のために構成された実例として従来の固定電話または無線電話であってよい。電話17は、いくつかの実施形態においては、
図4の破線形式で示されるようなディスプレイ27をさらに含んでよい。いずれの場合も、電話17と電子デバイス14の通信回路80のあいだの電話接点は電話ネットワーク92を介して従来の方法で達成される。
【0034】
患者側12’は、前述したように患者グルコース測定装置34をさらに含んでよく、前述されたタイプの液体注入装置60を任意に含んでもよい。患者側12’は、従来のページャ23をさらに含んでよく、電子デバイス14の通信回路80は従来のページングネットワーク25を介してページャ23に連絡するように構成されてよい。ページャ23は、トーン、トーンのパターンを発する、および/または従来の方法で振動するために電子デバイス14による連絡に反応してよい。
【0035】
図1のシステム10または
図4のシステム10’は、糖尿病療法を決定し得る患者情報を収集するために使用されてよい。システム10または10’のどちらかを用いて、システムの装置の少なくとも1台は、通常はリアルタイムで、擬似リアルタイムで、またはたとえば毎日等の周期的に、特定の生活様式情報の患者入力を提供するようにプログラミングされる。システム10または10’に入力される生活様式情報のタイプおよび量は、通常患者に特定となり、医療専門家によって患者ごとに決定される。このような情報をシステム10および10’に入力する上の患者の承諾は、患者ごとに変わると予想されるため、システムの少なくとも1台の装置のプログラミングも、通常は数日から数週間または数ヶ月の範囲であってよい指定された情報収集期間を通して所望される量または程度の患者の案内および自主性を生じさせるやり方で患者に情報収集指示を提供するために、通常は患者ごとに実施される。たとえば、数人の患者は上手にシステム10または10’に有用な生活様式情報を適時にかつ一貫して入力し、これらの患者の場合、プログラミングは、患者がシステム10または10’への情報の入力を開始し、入力する情報のタイプを選ぶことができるように実施されてよい。逆に、他の患者は情報を入力するときさらに多くの案内および/または合図を必要とし、これらの患者の場合、プログラミングは、少なくとも特定のタイプの情報をシステム10または10’に入力する必要があるときは常に患者に通知する、および/または特定の情報収集シナリオを通して患者を誘導するように実施されてよい。いずれの場合も、システムの少なくとも1台の装置をプログラミングすると、患者情報入力のための1つまたは複数の支持が患者に提示される。
【0036】
システム10または10’は、多くの異なった形式で実現されてよく、ここでは本明細書に示され、説明されているシステム10または10’の特定の実施例の多くの例が示される。これらの例がシステム10または10’の考えられる構造上の実施例のすべてではなく、いくつかを示すために提供されること、およびしたがってこれらの例がこれらの例の実施例にシステム10または10’を限定してはならないことが理解される。システム10または10’の特定の実施例は、患者に指示を提示するための患者インタフェースと、患者の情報の入力を受け取るように構成される入力装置と、入力装置を介して患者から患者情報を収集するために患者インタフェース装置を介して患者に指示を提示するためにプロセッサによって実行可能な少なくとも1つのアルゴリズムをその中に記憶したメモリに電気的に結合されているプロセッサを有する情報収集部とを含む。システム10または10’の特定の実施例は、ある特定のイベントを患者に通知するために1つまたは複数のアルゴリズムにしたがってプロセッサによって作動されてよい患者通知装置をさらに含んでよい。システム10または10’の以下の例のそれぞれにおいて、患者インタフェース、情報収集装置、入力装置、および通知装置に対応する構造上の1つまたは複数の特長が特定される。
【0037】
図1のシステム10の1つの例の実施例では、患者電子デバイス16は情報収集装置であり、パーソナルデータアシスタント(PDA)または他の携帯電子デバイスの形で設けられている。この実施例では、メモリ20は、入力装置を介して患者から患者情報を収集するための患者インタフェース装置を介して患者に指示を提示するためにプロセッサ18によって実行可能な少なくとも1つのアルゴリズムをその中に記憶している。この実施例の患者インタフェースは、その場合、プロセッサ18が患者に視覚的な指示を表示するように構成されるディスプレイ26、および/またはその場合、プロセッサ18が患者に可聴指示を提供するように構成されるスピーカ30であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の入力装置は、その場合患者が患者情報の少なくとも一部を従来の方法でマイク32に手動で入力するキーパッド22、その場合プロセッサ18が、マイク32を介して患者によって提供される音声情報を受け取り、処理するまたは記憶するように構成されるマイク32、および/またはその場合患者がこのようなタッチスクリーンディスプレイを介して患者情報の少なくとも一部を手動で入力する1つまたは複数のタッチセンサ式ボタンを含むように構成されたディスプレイ26であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の通知装置は、前述された通知装置24、ディスプレイ26および/またはスピーカ30であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の患者グルコース測定装置34は、
図2または
図3に示されている形式のどちらかで提供されてよく、または代わりに前述されたように患者電子デバイス16に組み込まれてよい。患者グルコース情報は、患者電子デバイス16の中に手動で入力されてよく、または代わりに前述されたように患者グルコース測定装置34からプロセッサ18に自動的に転送されてよい。インシュリン送達情報は、同様に、液体注入装置60を含む実施形態において液体注入装置60を介してプロセッサ18に手動でまたは自動的に転送されてよい。さらに代わりに、患者グルコース情報および/またはインシュリン送達情報は、有線インタフェース94または無線インタフェース96を介して、患者グルコース測定装置34からHCP電子デバイス14に直接的に転送されてよい。
【0038】
この実施例では、患者電子デバイス16は、患者情報収集期間を通して患者を案内するためにプロセッサ18によって実行可能である1つまたは複数のアルゴリズムを用いて、たとえば医療専門家によってプログラムされる。1つまたは複数のアルゴリズムの多様な実施形態の例が示され、詳細に後述される。最初に、患者電子デバイス16に入力された患者情報は、メモリ20に記憶される。患者情報は、有線インタフェース82または無線インタフェース84を介してデータベース74に記憶するためにHCP電子デバイス14に以後転送されてよい。補助電子デバイス40は、データバックアップ装置として、および/または患者情報の集合体をHCP電子デバイス14に転送するための装置として本実施例において任意に設けられてよい。このような場合、患者情報は、有線インタフェース85または無線インタフェース89を介して患者電子デバイス16から補助電子デバイス40に転送されてよい。患者情報は、次に、たとえばWWW90または電話網92を介して等、無線インタフェース98および87を介して補助電子デバイス40からHCP電子デバイス14に転送されてよい。いずれの場合も、医療専門家は、次に、このデータを分析し、患者のために糖尿病療法を設計するために、またはこの分析に基づいている既存の糖尿病療法を修正するために、データベース74に記憶されている患者情報にアクセスし得る。
【0039】
図1のシステム10の別の例の実施例では、患者電子デバイス16は情報収集部であり、パソコン、ラップトップコンピュータ、ノートパソコン等の形で設けられている。この実施例においては、メモリ20は入力装置を介して患者から患者情報を収集するために患者インタフェース装置を介して患者に指示を提示するためにプロセッサ18によって実行可能な少なくとも1つのアルゴリズムをその中に記憶している。この実施例の患者インタフェースは、その場合プロセッサ18が患者に視覚的な指示を表示するように構成されるディスプレイ26、および/またはその場合プロセッサ18が患者に可聴指示を提供するように構成されるスピーカ30であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の入力装置は、その場合患者がキーパッド22を介して従来の方法で患者情報の少なくとも一部を手動で入力するキーパッド22、その場合プロセッサ18がマイク32を介して患者によって提供される音声情報を受け取り、処理する、または記憶するように構成されるマイク32、および/またはその場合プロセッサ18がディスプレイ26を介して患者に提示される情報の手動選択を介して患者情報の少なくとも一部を受け取るように構成される従来のマウスまたは他のポイントアンドクリックデバイス(図示せず)であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の通知装置は、前述した通知装置24、ディスプレイ26、および/またはスピーカ30であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の患者グルコース測定装置34は、
図2または
図3に描かれている形式のどれかで提供されてよく、または前述したように、代わりに患者電子デバイス16に組み込まれてよい。患者グルコース情報は、患者電子デバイス16の中に手動で入力されてよく、または前述したように、代わりに患者グルコース測定装置34からプロセッサ18に自動的に転送されてよい。インシュリン送達情報は、同様に、液体注入装置60を含む実施形態の液体注入装置60を介してプロセッサ18に手動でまたは自動的に転送されてよい。さらに代わりに、患者グルコース情報および/またはインシュリン送達情報は、有線インタフェース94または無線インタフェース96を介して、患者グルコース測定装置34からHCP電子デバイス14に直接的に転送されてよい。
【0040】
この実施例では、患者電子デバイス16は、患者情報収集期間を通して患者を案内するためにプロセッサ18によって実行可能である1つまたは複数のアルゴリズムを用いて、たとえば医療専門家によってプログラムされる。1つまたは複数のアルゴリズムの多様な実施形態の例が示され、以下に詳述される。最初に、患者電子デバイス16に入力される患者情報はメモリ20に記憶される。患者情報は、以後、有線インタフェース82または無線インタフェース84を介してデータベース74内に記憶するためにHCP電子デバイス14に転送されてよい。補助電子デバイス40は、通常、この実施例で省略されるが、データバックアップ装置として任意に含まれてよい。このような場合、患者情報は、有線インタフェース85または無線インタフェース89を介して患者電子デバイス16から補助電子デバイス40に転送されてよい。いずれの場合も、医療専門家は、このデータを分析し、患者のために糖尿病療法を設計するために、またはこの分析に基づいている既存の糖尿病療法を修正するために、データベース74に記憶されている患者情報にアクセスし得る。
【0041】
図1のシステム10のさらに別の例の実施例においては、HCP電子デバイス14は情報収集部であり、この実施例では、メモリ72が入力装置を介して患者から患者情報を収集するために患者インタフェース装置を介して患者に指示を提示するためにプロセッサ70によって実行可能な少なくとも1つのアルゴリズムをその中に記憶している。この実施例の患者インタフェースは通常は患者電子デバイス16であり、これは携帯電子デバイス、パソコン、ラップトップコンピュータまたはノートパソコンの形で設けられてよい。その場合、指示が、プロセッサ70がディスプレイ26を介して患者に視覚的な指示を表示するように構成される視覚的な形式で、および/またはプロセッサ70がスピーカ30を介して可聴指示を患者に提示するように構成される可聴形式で患者に伝達されてよい。この実施例の入力装置は、その場合患者がキーパッド22を介して従来の方法で患者情報の少なくとも一部を手動で入力するキーパッド22、その場合プロセッサ18がマイク32を介して患者によって提供される音声情報を受け取り、処理する、または記憶するように構成されるマイク32、その場合患者がこのようなタッチスクリーンディスプレイを介して患者情報の少なくとも一部を手動で入力する1つまたは複数のタッチセンサ式ボタンを含むように構成されたディスプレイ26、および/またはプロセッサ18がディスプレイ26を介して患者に提示される情報の手動選択を介して患者情報の少なくとも一部を受け取るように構成される従来のマウスまたは他のポイントアンドクリックデバイス(図示せず)であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の通知装置は、前述された通知装置24、ディスプレイ26および/またはスピーカ30であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の患者グルコース測定装置34は、
図2または
図3に説明されている形のいずれかで設けられてよく、または代わりに前述したような患者電子デバイス16の中に組み込まれてよい。患者グルコース情報は、患者電子デバイス16を介してHCP電子デバイス14に手動で転送されてよく、または前述したように患者グルコース測定装置34からプロセッサ18に自動的に転送されてよい。さらに代わりに、患者グルコース情報および/またはインシュリン送達情報は、無線インタフェース96を介して患者グルコース測定装置34からHCP電子装置14に直接的に転送されてよい。
【0042】
この実施例においては、HCP電子デバイス14は、患者情報収集期間を通して患者を案内するためにプロセッサ70によって実行可能である1つまたは複数のアルゴリズムを用いて、たとえば医療専門家によってプログラムされる。1つまたは複数のアルゴリズムの多様な実施形態の例が示され、以下に詳述される。この実施例においては、通信リンク86、87は、最初に、たとえば患者インタフェースのような患者電子デバイス16と、HCP電子デバイス14のあいだに確立される。一実施形態においては、通信リンク86、87の開始は、このリンクを確立するために患者電子デバイス16に対する患者による指示にしたがって、患者電子デバイス16によって引き受けられる。本実施形態においては、患者はこのようにしてHCP電子デバイス14への情報の入力を開始する。代わりに、通信リンク86、87の開始は、プロセッサ70によって実行されている1つまたは複数のアルゴリズムにしたがってHCP電子デバイス14によって引き受けられる。この実施形態においては、HCP電子デバイス14は、患者から情報を要求するために、このようにして電子デバイス16の連絡を開始する。HCP電子デバイス14によるこのような要求は、通常、患者通知装置のHCP電子デバイス14による作動の形を取る。いずれの場合も、情報は、患者によって患者電子デバイス16に提供され、次にWWW90または電話網92を介してHCP電子デバイス14に自動的に転送される。患者情報は、次に、HCP電子デバイス14によってデータベース74の中に直接的に入力される。医療専門家は、以後、このデータにアクセス、分析し、患者のための糖尿病療法を設計し得る、またはこの分析に基づいている既存の糖尿病療法を修正し得る。補助電子デバイス40は、通常、この実施例では省略されるであろう。
【0043】
図4のシステム10’の例の実施例においては、HCP電子デバイス14は情報収集部であり、この実施例においてはメモリ72は、入力装置を介して患者から患者情報を収集するために患者インタフェース装置を介して患者に指示を提示するためにプロセッサ70によって実行可能な少なくとも1つのアルゴリズムをその中に記憶している。この実施例の患者インタフェースは、従来の固定電話または移動体通信、衛星通信、またはVOIP(ボイスオーバインターネットプロトコル)のために構成される無線電話の形で設けられてよい電話17である。電話17がディスプレイ27を含む実施形態においては、指示は視覚的な形式でこの実施例の患者に伝達されてよく、その場合プロセッサ70はディスプレイ27を介して患者に視覚的な指示を表示するように構成される。代わりにまたは加えて、指示は可聴形式で患者に伝達されてよく、その場合プロセッサ70はスピーカ15を介して患者に可聴指示を提示するように構成される。この実施例の入力装置は、その場合患者がキーパッド21を介して従来の方法で患者情報の少なくとも一部を手動で入力するキーパッド21、および/またはその場合プロセッサ70がマイク11を介して患者によって提供される音声情報を受け取り、処理するまたは記憶するように構成されるマイク11であってよく、またはそれらを含んでよい。この実施例の通知装置は、前述した入信呼警報装置13であってよく、または入信呼警報装置13を含んでよく、その場合プロセッサ70は、入信呼を電話17に信号で知らせるために入信呼警報装置13を作動することによって電話17との連絡を開始するように構成される。患者が従来のやり方で電話17に応答すると、電話17とHCP電子デバイス14のあいだの通信リンクがそれにより確立される。代わりにまたは加えて、この実施例の通知装置はページャ23であってよく、またはページャ23を含んでよく、その場合プロセッサ70は、ページングネットワーク25を介してページャ23に連絡することによって患者に通知するように構成される。ページャ23が前述したようにその後作動されると、患者は患者情報収集イベントに対して通報され、その場合患者は事前に確立された電話番号に電話をかけ、それにより電話17とHCP電子デバイス14のあいだに通信リンクを確立する。この実施例の患者グルコース測定装置34は、通常、
図2に示されている形で設けられるか、または代わりに電話17の中に組み込まれてよく、その場合電話17は通常、ストライプを処理し、対応する患者グルコース濃度値を決定するように構成された従来の回路網に電気的に接続されているストライプリーダを含む。対応する患者グルコース値は、次にディスプレイ21を介して視覚的な形式でおよび/またはスピーカ15を介して可聴形式で患者に通信されてよい。患者グルコース情報およびインシュリン送達情報は、キーパッド21またはマイク11を介してHCP電子デバイス14に手動で転送されてよい。代わりに、患者グルコース情報および/またはインシュリン送達情報は、
図1に関して説明されるような無線インタフェースを介して、患者グルコース測定装置34からHCP電子デバイス14に直接的に転送されてよい。
【0044】
この実施例においては、HCP電子デバイス14は、患者情報収集期間を通して患者を案内するためにプロセッサ70によって実行可能である1つまたは複数のアルゴリズムを用いて、たとえば医療専門家によってプログラムされる。1つまたは複数のアルゴリズムの多様な実施形態の例が示され、詳しく後述される。この実施例においては、通信リンクは、最初に、電話網92を介して、たとえば患者インタフェース等の電話17とHCP電子デバイス14のあいだに確立される。一実施形態においては、この通信リンクの開始は、HCP電子デバイス14と関連する事前に確立された電話番号に電話17を介して電話をかけることによって患者によって引き受けられる。代わりに、HCP電子デバイスは、前述されたように、電話をかけることによっておよび/またはページャ23を作動することによって通信リンクを開始してよい。いずれの場合も、情報は、患者によって電話17に提供され、次に電話網92(またはVOIP通信の場合にはWWW)を介してHCP電子デバイス14に自動的に転送される。患者情報は、次にHCP電子デバイス14によってデータベース74の中に直接入力される。医療専門家は、以後このデータにアクセスし、分析し、患者のために糖尿病療法を設計してよく、またはこの分析に基づいている既存の糖尿病療法を修正してよい。
【0045】
前述したように、患者電子デバイス16またはHCP電子デバイス14のどちらかが、通常は数日から数週間または数ヶ月の範囲となってよい情報収集期間を通して、1つまたは複数の指示セットを介して患者を案内するようにプログラムされる。ここで
図5を参照すると、
図1および
図2のシステムのいずれかを使用して、糖尿病療法を決定し得る患者情報を収集する1つの例示的なプロセス100のフローチャートが示されている。示されている実施形態においては、プロセス100は、前述したシステム10または10’の特定の実施例に応じて患者電子デバイス16のプロセッサ18または電子デバイス14のプロセッサ70によって実行されてよい1つまたは複数のソフトウェアアルゴリズムの形で提供される。いずれの場合も、プロセス100は、患者が患者インタフェースを介して、患者が情報収集部の中に患者グルコース情報を入力することを希望するかどうかを尋ねられる工程102で開始する。希望する場合は、患者は入力装置を介して応答し、プロセス100の実行はサブプロセスAに進む。患者が工程102で患者グルコース情報を入力することを希望しない場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、プロセス100は工程104に進む。
【0046】
ここで
図6を参照すると、
図5のサブプロセスAの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示される。サブプロセスAは、患者収集部のプロセッサが、患者グルコース測定装置34によって採取される患者グルコース測定値(PG)を入力装置を介して入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程120で開始する。工程122でその後、情報収集部プロセッサが、PGが入力されたかどうかを決定する。入力されていない場合、サブプロセスAは、患者がPG値を入力するまで工程120にループバックする。PG値が入力されると、サブプロセスAの実行は、情報収集部プロセッサが患者インタフェース装置を介して、工程120で入力された患者グルコース測定値がX分前以上であったかどうかを患者に尋ねる工程124に進む。入力されていない場合、サブプロセスAは、タイムマーカTMが現在時刻に等しく設定される工程128に進む。工程124で、患者が、工程120で入力されたPG値がX分前以上に測定された旨を入力装置を介して応答すると、サブプロセスAは、情報収集部プロセッサが、工程120で入力された患者グルコース値(PG)が測定された時刻に対応するタイムマーカ(TM)を、入力装置を介して入力するように患者に指示する工程126に進む。その後、工程130では、情報収集部プロセッサは、タイムマーカ(TM)が入力されたかどうかを判断する。入力されていない場合、サブプロセスAは、患者がタイムマーカTMを入力するまで工程126にループバックする。工程128に続いて、工程130の「イエス」分岐後、サブプロセスAは、情報収集部プロセッサが患者グルコース測定値記録を作成する工程132に進む。実例として、PG測定記録は、PGが患者グルコース測定値であり、TMが、患者グルコース値が測定された時刻に対応するタイムマーカであり、日付が現在の暦日(日付)であり、時刻が現在時刻である形式[PG(患者グルコース)、TM(タイムマーカ)、DATE(日付)、TIME(時刻)]をとる。患者が工程124で、患者グルコース値がX分前より前に測定されなかったと応答すると、TM(タイムマーカ)およびTIME(時刻)は同じ値を有する。いずれの場合も、サブプロセスAは工程132から、情報収集部プロセッサがPG測定記録をメモリに記憶する工程134に進む。その後、サブプロセスAはその呼び出しルーチンに戻される。患者グルコース測定値が、患者グルコース測定装置34から患者電子デバイス16に自動的に転送されるシステム10の実施形態においては、サブプロセスだけではなくプロセス100の102も必要ではなく、省略されてよいことが理解される。
【0047】
再び
図5に戻ると、プロセス100は、工程102の「ノー」分岐から、およびサブプロセスAの完了から、情報収集部プロセッサが、患者がインシュリン送達情報を入力することを希望するかどうかを、患者インタフェース装置を介して患者に尋ねる工程104に進む。希望する場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、プロセス100はサブプロセスBに進む。患者がインシュリン送達情報を入力することを希望しない場合、患者は工程104で入力装置を介して適切に応答し、プロセッサ100は工程106に進む。
【0048】
ここで
図7を参照すると、
図5のサブプロセスBの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。示されている実施形態では、サブプロセスBは、情報収集部プロセッサが、患者の体に送達されたばかりのインシュリンの量AMTを、入力装置を介して入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程140で開始する。その後工程142で、情報収集部プロセッサは、インシュリン量AMTが、患者によって情報収集部に入力されたかどうかを判断する。入力されていない場合、サブプロセスBは、患者が、患者の体に送達されたばかりのインシュリンのAMTを入力するまで工程140にループバックする。工程142の「イエス」分岐に続き、プロセスは、情報収集装置プロセッサが、患者の体に送達されたばかりのインシュリンの種類を入力するように患者に指示する工程144に進む。送達されるインシュリンの種類は、基礎インシュリン送達、訂正ボーラス、CBOLUS、または食事補償ボーラス、MCBOLUSであってよい。工程144に続き、サブプロセスBは、情報収集装置プロセッサが、患者が工程144でインシュリン種類を入力したかどうかを判断する工程146に進む。入力していない場合、サブプロセスBは、患者が送達されたばかりのインシュリンの適切な種類を入力するまたはメニューから選択するまで工程144にループバックする。工程146の「イエス」分岐に続き、サブプロセスBは、情報収集部プロセッサがインシュリン送達記録を作成する工程148に進む。実例として、インシュリン送達記録は、TYPE(種類)がBASAL(基礎)、CBOLUS、またはMCBLUS等の送達されたばかりのインシュリンの種類であり、AMT(量)は、送達されたばかりのインシュリンの、たとえば国際単位つまりIUの量であり、DATE(日付)は現在の暦日であり、TIME(時刻)は現在時刻である[TYPE(種類)、AMT(量)、DATE(日付)、TIME(時刻)]の形を取ってよい。サブプロセスBは、工程148から、情報収集部プロセッサがメモリにインシュリン送達記録を記憶する工程150に進む。その後、サブプロセスはその呼び出しルーチンに戻される。
図7に示されているサブプロセスBは、インシュリン送達に関するさらに多くのまたはさらに少ない情報を含むように修正されてよいと理解される。患者が入力するように指示されてよい追加情報の例は、インシュリン送達パターン(たとえば、複数のインシュリン送達の数およびタイミング)およびインシュリン送達速度(たとえば、量/秒等の安易でのインシュリン送達の速度)を含むが、これに限定されない。患者電子デバイス16にインシュリン送達情報を自動的に転送するように構成される液体注入装置60を含むシステム10の実施形態においては、プロセス100の工程102およびサブプロセスBが不必要であり、省略されてよいことがさらに理解される。
【0049】
再び
図5に戻ると、プロセス100は工程104の「ノー」分岐から、およびサブプロセスBの完了から、情報収集部プロセッサが、患者が食事情報の入力を希望するかどうかを患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程106に進む。希望する場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、プロセス100の実行はサブプロセスCに進む。患者が食事情報の入力を希望しない場合、患者は工程106で入力装置を介して適切に応答し、プロセス100は工程108に進む。
【0050】
ここで
図8を参照すると、
図5のサブプロセスCの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。示されている実施形態においては、サブプロセスCが、情報収集部プロセッサが、入力装置を介して食事タイプMTを入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程160で開始する。患者は、食事タイプを入力してよく、または食事タイプを選ぶメニューを提示されてよく、いずれの場合も、患者の選択は通常、朝食B、昼食L、夕食D、および間食Sとなる。サブプロセスCはその後、患者がMT(食事タイプ)を入力したかどうかを判断するために工程162に進む。入力していない場合、サブプロセスCは、患者がMT(食事タイプ)を入力するまで工程160にループバックする。工程162の「イエス」分岐から、サブプロセスは、情報収集部プロセッサが、入力装置を介して食事サイズ、MSを入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程164に進む。患者は、工程164で食事のサイズを入力するか、食事のサイズを選ぶメニューを提示されてよく、いずれの場合も患者の食事のサイズについての選択は、たとえば、小S、中M、および大Lであってよい。工程164から、サブプロセスCは、情報収集部プロセッサが、患者が食事サイズ値を入力したかどうかを判断する工程166に進む。入力していない場合、サブプロセスCは、患者が食事サイズ値を入力するまで工程164にループバックする。
【0051】
166の「イエス」分岐から、サブプロセスCは、情報収集部プロセッサが、入力装置を介して食事の推定炭水化物含量CCを入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程168に進む。その後工程170で、情報収集部プロセッサは、患者が炭水化物含量値を入力したかどうかを判断する。入力していない場合、サブプロセスCは、患者が推定炭水化物含量値CCを入力するまで工程168にループバックする。工程170の「イエス」分岐から、サブプロセスCは、情報収集部プロセッサが、入力装置を介して食事が開始した、または開始する時刻TMを入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程172に進む。その後工程174で、情報収集部プロセッサは、患者がTM(時刻)を入力したかどうかを判断する。入力していない場合、サブプロセスCは、患者が時刻値TMを入力するまで工程172にループバックする。工程174の「イエス」分岐から、サブプロセスCは、情報収集部プロセッサが食事記録を作成する工程176に進む。実例として、食事記録は、MTがたとえばB、L、DまたはS等の食事タイプであり、MSがたとえばS、M、L等の食事速度であり、CCが食事の推定炭水化物含量であり、TMが食事が開始したまたは開始する時刻であり、DATEが現在の暦日であり、TIMEが現在時刻である[MT、MS、CC、TM、DATE、TIME]の形を取ってよい。工程176から、サブプロセスCは、情報収集部プロセッサがメモリに食事記録を記憶する工程178に進む。工程178から、サブプロセスCは、その呼び出しルーチンに戻される。サブプロセスCが、患者がさらに多くのまたはさらに少ない食事関係情報を入力することを必要とするように修正されてよく、患者によって入力されることが必要とされてよい追加の食事情報の例が、食事が消費される速度に相当する食事速度値、食事の合計血糖インデックス、および脂肪含量、炭水化物含量、およびたんぱく質含量に関する食事サイズを含むが、これに限定されないことが理解される。用語「血糖インデックス」は、食事または間食により患者の血糖が上昇する速度で食事または間食をランク付けするパラメータとして本書のために定義されている。したがって、たとえば、低血糖インデックスを有する食事または間食は血糖の緩やかな上昇を生じさせるのに対し、高血糖インデックスを有する食事または間食は血糖の急速な上昇を生じさせる。総合血糖インデックスの1つの例示的な基準は、たとえば2時間等の指定期間で、たとえば純粋な砂糖または糖白パンから引き出される食事から吸収される炭水化物と基準値の比率であってよいが、これに限定されてはならない。食事サイズまたは食事速度情報のいずれかを用いると、サブプロセスCが、患者が「小」等、示されるような絶対推定値を入力することを必要とするように構成されてよく、または代わりに患者がたとえば「通常より少ない」等の相対的な用語でこのような情報を入力することを必要とするように構成されてよい。
【0052】
再び
図5を参照すると、プロセス100は工程106の「ノー」分岐から、およびサブプロセスCの完了から、情報収集部プロセッサが、患者が物理的な状態情報の入力を希望するかどうかを、患者インタフェースを介して尋ねる工程108に進む。希望する場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、プロセス100はサブプロセスDに進む。希望しない場合、患者は適切に応答し、プロセス100は工程110に進む。
【0053】
ここで
図9を参照すると、
図5のサブプロセスDの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。例示的な実施形態では、サブプロセスDは、情報収集装置プロセッサが、患者インタフェースを介して、患者が物理活動情報の入力を希望するかどうかを尋ねる工程180で開始する。希望しない場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、サブプロセスDは工程190に進む。工程180で、患者が物理活動情報の入力を希望する場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、サブプロセスDの実行は、情報収集部プロセッサが、入力装置を介して活動開始時刻STおよび活動終了時刻ET、および物理活動の強度Iを入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程182に進む。患者は、強度インジケータIのメニューを提示されてよく、いずれの場合も、患者は低L、中M、または高Hを入力してよい。その後工程184で、情報収集部プロセッサは、患者が工程182で情報の全てを入力したかどうかを判断する。入力していない場合、サブプロセスDは、患者が物理活動情報の全てを入力するまで工程182にループバックする。工程184の「イエス」分岐から、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサが物理活動記録を作成する工程186に進む。実例として、物理活動記録は、STが物理活動の開始時刻であり、ETが物理活動の終了時刻であり、Iが物理活動の強度であり、DATEが現在の暦日であり、TIMEが現在時刻である[ST、ET、I、DATE、TIME]の形を取ってよい。その後工程188で、情報収集部プロセッサは、メモリに物理活動記録を記憶する。工程182が、患者が物理活動に関するさらに多くのまたはさらに少ない情報を含むことを必要とするように修正されてよいことが理解される。たとえば、活動持続時間が活動終了時間に代用されてよく、たとえば走行中、歩行中等の活動記述が必要とされてよい。
【0054】
工程188から、および工程180の「ノー」分岐から、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサが、患者が気分が悪いかどうかを、患者インタフェースを介して尋ねる工程190に進む。気分が悪くない場合は、患者は入力装置を介して適切に応答し、サブプロセスDは工程198に進む。工程190で、患者が、患者が実際に気分が悪いと入力装置を介して応答すると、サブプロセスDの実行は、情報収集部プロセッサが、入力装置を介して病気重症度、ISを入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程192に進む。患者はこの情報を直接入力するか、または病気重症度値を選択するメニューを提示されてよく、いずれの場合も病気重症度情報は、通常、軽度M、重度Sまたは軽度と重度のあいだBとして入力されてよい。その後工程194では、情報収集部プロセッサが、患者が工程192で病気重症度情報を入力したかどうかを判断する。入力していない場合、サブプロセスDは、患者が病気重症度情報を入力するまで工程192にループバックする。工程194の「イエス」分岐から、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサが病気情報記録を作成する工程196に進む。実例として、病気情報記録は、ISが病気の重症度(M、SまたはB)に相応し、DATEが現在の暦日であり、TIMEが現在時刻である形[IS、DATE、TIME]を取ってよい。その後工程198で、情報収集部プロセッサは、メモリに病気情報記録を記憶する。工程182が、患者が、病気に関連するさらに多くのまたはさらに少ない情報を入力することを必要とするように修正されてよいことが理解される。たとえば、病気種類および/または持続時間に関する情報も入力されてよい。
【0055】
工程198から、および工程190の「ノー」分岐から、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサが、患者が患者ストレス情報の入力を希望するかどうかを、患者インタフェースを介して尋ねる工程200に進む。希望しない場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、サブプロセスDは工程210に進む。工程200で、患者が、入力装置を介して、患者がストレス情報の入力を希望すると応答すると、サブプロセスDの実行は、情報収集部プロセッサが、患者ストレスレベルSLを入力装置を介して入力するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程202に進む。患者は、この情報を直接入力してよいか、またはストレスレベル値を選択するメニューを提示されてよく、いずれの場合も患者ストレス情報は、通常は、低L、中M、高Hとして入力されてよい。その後工程204で、情報収集部プロセッサは、患者が工程202で病気重症度情報を入力したかどうかを判断する。入力していない場合、サブプロセスDは、患者が患者ストレス情報を入力するまで工程202にループバックする。工程204の「イエス」分岐から、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサがストレスレベル記録を作成する工程196に進む。実例として、ストレスレベル記録は、SLが患者のストレスレベル(L、MまたはH)に相当し、DATEが現在の暦日であり、TIMEが現在時刻である形[SL、DATE、TIME]を取ってよい。その後工程208で、情報収集部プロセッサは、メモリにストレスレベル記録を記憶する。
【0056】
工程208から、工程200の「ノー」分岐から、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサが、患者が月経活動情報の入力を希望するかどうかを、患者インタフェースを介して尋ねる工程210に進む。希望しない場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、サブプロセスDはその呼び出しルーチンに戻る。工程210で、患者が入力装置を介して、患者が月経活動情報の入力を希望すると応答する場合、サブプロセスDの実行は、情報収集部プロセッサが、患者が現在生理中であるかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程212に進む。生理中である場合には、患者は入力装置を介して適切に応答し、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサが月経情報変数MCをイエスに設定する工程214に進む。生理中ではない場合、患者は適切に入力装置を介して応答し、サブプロセスDは、情報収集部プロセスが月経情報変数MCをノーに設定する工程216に進む。工程214と216から、サブプロセスDは、情報収集部プロセッサが、月経周期記録を作成する工程218に進む。実例として、月経周期記録は、MCが患者の生理状態に相当(イエス=現在生理中である、ノー=現在生理中ではない)し、DATEが現在の暦日であり、TIMEが現在時刻である[MC、DATE、TIME]の形を取ってよい。その後工程220で、情報収集部プロセッサはメモリに月経周期記録を記憶する。工程220から、サブプロセスDがその呼び出しルーチンに戻る。
【0057】
再び
図5を参照すると、プロセス100は工程108の「ノー」分岐から、およびサブプロセスDの完了から、患者が入力装置を介してコメントの入力を希望するかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程110に進む。希望する場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、プロセス100の実行は、サブプロセスEに進む。希望しない場合、患者は入力装置を介して適切に応答し、プロセス100は工程112に進む。
【0058】
ここで
図10を参照すると、
図5のサブプロセスEの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。示されている実施形態では、サブプロセスEが、情報収集部プロセッサが、自由形式のコメントを入力するように患者インタフェースを介して患者に指示する工程230で開始する。患者は、次に、入力装置を介して自由形式のコメントを入力することによって応答してよい。自由形式のコメントは、患者が入力を希望する自由形式のテキスト情報を含んでよく、このようなコメントは、必ずしもではないが、患者が通常、医療専門家によって決定され、設計される糖尿病療法に影響し得ると感じる情報に関連する。代わりにまたは加えて自由形式のコメントは、メニューから選択可能な1つまたは複数のワード、句、グラフ、チャート等を含んでよい。その後工程232では、情報収集部プロセッサが、患者がコメントの入力を終了したかどうかを判断する。終了していない場合、サブプロセスEは、患者が、患者がコメントの入力を終了したことを示すまで工程230にループバックする。工程232の「イエス」分岐から、サブプロセスEは、情報収集部プロセッサがコメント記録を作成する工程234に進む。実例として、コメント記録は、COMMENTSが、ユーザが入力する自由形式のコメントを含むコメントフィールドであり、DATEが現在の暦日であり、TIMEが現在時刻である形[COMMENTS、DATE、TIME]を取ってよい。その後工程236で、情報収集部プロセッサは、メモリにコメント記録を記憶する。工程236の後、サブプロセスEはその呼び出しルーチンに戻される。
【0059】
再び
図5を参照すると、プロセス100は、工程110の「ノー」分岐から、およびサブプロセスEの完了から、情報収集部プロセッサが、患者が前に入力した情報の修正を希望するかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程112に進む。希望する場合、患者は入力装置を介して相応して応答し、プロセス100はサブプロセスFに進む。希望しない場合、患者は入力装置を介して相応して応答する。工程112の「ノー」分岐から、およびサブプロセスFの完了から、プロセス100が完了される。
【0060】
ここで
図11を参照すると、
図5のサブプロセスFの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。示されている実施形態においては、サブプロセスFは、情報収集部プロセッサが、患者が修正を希望する旨の記録の日付を入力するように患者に指示する工程240が開始する。次に患者は入力装置を介して適切な日付で応答する。代わりに、サブプロセスFは、患者が工程240において入力装置を介して適切な日付範囲で応答できるように構成されてよい。その後工程242で、情報収集部プロセッサは、患者が工程240で日付を入力したかどうかを判断する。入力していない場合、サブプロセスFは、患者が修正される記録の日付を入力するまで工程240にループバックする。サブプロセスFは、工程242の「イエス」分岐から、情報収集部プロセッサが、患者が工程240で入力した日付についてメモリに記憶されていた全ての記録を患者に提示する工程244に進む。その後工程246で、情報収集部プロセッサは、患者が修正を希望する記録を、工程244で提示された記録から選択するように、患者インタフェースを介して患者に指示する。次に、患者は、修正する記録を選択することによって入力装置を介して応答する。その後工程238で、情報収集部プロセッサは、患者が工程246で記録を選択したかどうかを判断する。選択していない場合、サブプロセスFは、患者が修正する記録を選択するまで工程246にループバックする。工程248の「イエス」分岐から、サブプロセスFは、情報収集部プロセッサが、選択した記録を修正するように、患者インタフェースを介して患者に指示する工程250に進む。次に、患者は所望されるとおりに選択した記録を修正することによって応答する。その後工程252で、情報収集部プロセッサは、患者が選択した記録を修正したかどうかを判断する。修正していない場合、サブプロセスFは、患者が、患者が選択した記録の修正を終了していることを示すまで工程250にループバックする。工程252の「イエス」分岐から、サブプロセスFは、情報収集部プロセッサが、修正の日付および時刻を修正した記録に付加する工程254に進む。修正日付および時刻は現在の暦日および現在時刻に一致する。その後工程256で、情報収集部プロセッサは、メモリに修正した記録を記憶し、サブプロセスFは、次にその呼び出しルーチンに戻る。代わりにまたは加えてサブプロセスFが、患者が他の検索基準にしたがって修正のための記録を検索できるように設計されてよいことが理解される。このような他の検索基準の例は、食事タイプ、食事構成、運動情報、病気情報、患者が摂取している療法に関連した薬物に関する情報等を含むが、これに限定されない。1つまたは複数の代替基準に従った記録の検索を可能にするためのサブプロセスFの修正は、熟練したプログラマにとっては機械的な工程であろう。
【0061】
ここで
図12を参照すると、
図1および
図4のシステムのどちらかを使用して、糖尿病療法を決定し得る患者情報を収集する代替のまたは追加の例示的なプロセス300のフローチャートが示されている。示されている実施形態においては、プロセス300は、情報収集部プロセッサが、予定されているイベントのXX分前に患者通知装置を作動する工程302で開始し、XXは任意の正の整数であってよい。代わりに、「XX」は任意の秒数であってよく、または任意の秒数を含んでよい。代わりに、「XX」は指定時刻に一致してよい。いずれの場合も、通知装置をこのように作動することにより、患者は、患者がまもなく1つまたは複数の行為を実行する、および/または情報収集部に患者情報を入力することを要求されることを通報される。その後工程304で、情報収集部プロセッサは、予定されたイベントが患者グルコース測定イベントであるかどうかを判断する。そうである場合は、プロセス300はサブプロセスGに進む。そうではない場合、プロセス300は工程306に進む。
【0062】
ここで
図13を参照すると、サブプロセスGの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。示されている実施形態においては、サブプロセスGは、情報収集部プロセッサが、患者グルコース測定が[SCHEDULED TIME(予定時刻)]に予定されている旨を患者に知らせ、患者に、患者グルコース測定の採取に進むように指示するメッセージを生成する工程310で開始し、[SCHEDULED TIME(予定時刻)]は、予定されていた患者グルコース測定イベントが起こるプログラム時刻に一致する。工程310に続いて、サブプロセスGは、
図6のサブプロセスAに進み、次にサブプロセスAの完了後にその呼び出しルーチンに戻る。患者グルコース測定装置34が、患者グルコース情報を情報収集部に自動的に転送するように構成される
図1のシステム10の実施形態において、工程304およびサブプロセスGが必要ではなく、省略されてよいことが理解される。
【0063】
再び
図12を参照すると、プロセス300は、工程304の「ノー」分岐から、およびサブプロセスGの完了から、情報収集部プロセッサが、予定されたイベントがインシュリン送達イベントであるかどうかを判断する工程306に進む。そうである場合、プロセッサ300はサブプロセスHに進み、そうではない場合はプロセス300は工程308に進む。
【0064】
ここで
図14を参照すると、
図12のサブプロセスHの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。示されている実施形態において、サブプロセスHは、情報収集部プロセッサが、インシュリン送達イベントが基礎インシュリン送達に相当するのか、またはボーラスインシュリン送達に相当するのかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程320で開始する。患者が、インシュリン送達イベントがボーラスインシュリン送達に相当すると応えると、サブプロセスHは、情報収集部プロセッサが、患者インタフェースを介して、訂正ボーラステストが[SCHEDULED TIME(予定時刻)]に予定されている旨を患者に知らせるメッセージを作成する工程322に進み、[SCHEDULED TIME(予定時刻)]は、患者が訂正ボーラスが必要であるかどうか、および必要である場合には、どの程度の量必要であるのかを決定するときに一致する。工程322から、サブプロセスHは、情報収集部プロセッサが、患者インタフェースを介して、患者グルコース測定値を採取、記録するように患者に指示するメッセージを作成する工程324に進む。その後、サブプロセスHは、情報収集部プロセッサが、前述したとおりに患者グルコース測定記録の作成および記憶を通して患者を案内する、
図6のサブプロセスAに進む。その後、サブプロセスAが完了すると、サブプロセスHは、情報収集部プロセッサが、少なくとも部分的に所定のグルコースターゲットに、および工程324にしたがって採取されたばかりの患者グルコース測定値に基づいてインシュリンボーラス量を計算するように構成される工程326に進む。その後工程328で、情報収集部プロセッサは、患者インタフェースを介して、患者に、工程326で計算されたボーラス量のインシュリンを注入する、またはそれ以外の場合は送達するように指示するメッセージを作成する。代替実施形態では、工程326は省略されてよく、患者は代わりに、少なくとも部分的に患者グルコースターゲットに、および最近採取された患者グルコース測定値に基づいてインシュリンボーラス量を計算してよい。いずれの場合も、工程328に続いて、サブプロセスHは、情報収集部プロセッサが、前述したようにインシュリン送達記録の作成および記憶を通して患者を案内する
図7のサブプロセスBに進む。
【0065】
工程320で、患者が、インシュリン送達イベントが基礎インシュリン送達イベントに相当すると応答した場合、サブプロセスHは、情報収集部プロセッサが、少なくとも部分的に現在時刻に基づいてインシュリンの基礎量を決定するように構成される工程330に進む。その後、工程332で、情報収集部プロセッサが、患者インタフェースを介して、工程330で決定されたインシュリン基礎量の量でインシュリンを注入するまたはそれ以外の場合送達するように患者に指示するメッセージを作成する。代替実施形態においては、工程330は省略されてよく、患者は代わりに、少なくとも部分的に現在時刻に基づいて基礎インシュリン量を決定してよい。いずれの場合も、サブプロセスHは、工程332から、情報収集部プロセッサが、前述したようにインシュリン送達記録の作成および記憶を通して患者を案内する
図7のサブプロセスBに進む。その後、サブプロセスHはその呼び出しルーチンに戻される。
【0066】
再び
図12を参照すると、プロセス300は、工程306の「ノー」分岐から、情報収集部プロセッサが、予定されたイベントが食事または間食に相当するのかを判断する工程308に進む。相当する場合、プロセス300はサブプロセスIに進み、それ以外の場合サブプロセスJに進む。プロセス300は、サブプロセスG、H、IおよびJのどれかの実行後に停止する。
【0067】
ここで
図15を参照すると、
図12のサブプロセスIの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。示されている実施形態では、サブプロセスIは、情報収集部プロセッサが、患者インタフェースを介して、食事または間食が[SCHEDULED TIME(予定時刻)]に予定されている旨を患者に知らせるメッセージを作成する工程340で開始し、[SCHEDULED TIME(予定時刻)]は、患者が食事または間食をとることが予定される時刻に一致する。その後工程342で、情報収集部プロセッサは、患者インタフェースを介して、未決の食事または間食に関する情報を記録するように患者に指示するメッセージを作成する。その後、サブプロセスIは、情報収集部プロセッサが、食事または間食関連の情報の作成および記憶を通して患者を案内する
図8のサブプロセスCに進む。サブプロセスCの完了後、情報収集部プロセッサは、患者インタフェースを介して、食事または間食をとる前に患者グルコース測定値を採取、記録するように患者に指示するメッセージを作成するために工程334で動作可能である。工程344に続き、サブプロセスIは、情報収集部プロセッサが、患者グルコース測定情報の作成および記録を通して患者を案内するサブプロセスAに進む。サブプロセスAの完了に続き、情報収集部プロセッサは、少なくとも部分的に、患者が入力したばかりの食事情報、患者グルコース測定値、および所定のグルコースターゲットに基づいて食事補償ボーラス量を計算するために工程346で動作可能である。その後工程348で、情報収集部プロセッサは、患者インタフェースを介して、工程346で計算された食事補償ボーラス量の量でインシュリンを注入する、またはそれ以外の場合送達するように患者に指示するメッセージを作成する。代わりに、工程346は省略されてよく、患者は代わりに食事補償ボーラス量を計算してよい。いずれの場合も、工程348は、情報収集部プロセッサがインシュリン送達情報の作成および記憶を通して患者を案内する
図7のサブプロセスBに進む。その後、サブプロセスIはその呼び出しルーチンに戻される。
【0068】
ここで
図16を参照すると、
図12のサブプロセスJの1つの例示的な実施形態のフローチャートが示されている。
図12のプロセス300にしたがって、予定されたイベントが患者グルコース測定イベント、インシュリン送達イベント、または食事または間食に相当しない場合、予定されたイベントは、予定された運動に相応しなければならない。したがって、サブプロセスJの示されている実施形態においては、情報収集部プロセッサは、工程350において、患者インタフェースを介して、運動が[SCHEDULED TIME(予定時刻)]に予定されている旨を患者に知らせ、患者に予定されている運動に進むように指示するメッセージを作成し、[SCHEDULED TIME(予定時刻)]は、患者が運動を引き受けるのを予定する時刻に一致する。工程350から、サブプロセスJは、情報収集部プロセッサが運動の予定されていた完了のYY分後に、患者通知装置を作動する工程352に進み、「YY」は任意の正の整数であってよい。代わりに「YY」は任意の秒数であってよく、または任意の秒数を含んでよい。さらに代わりに、「YY」は所定の時刻に一致してよい。いずれの場合も、情報収集部プロセッサはその後工程354で、患者インタフェースを介して運動情報の詳細を記録するように患者に指示するメッセージを作成するように構成される。サブプロセスJは工程354から、情報収集部プロセッサが、運動情報の作成および記憶を通して患者を案内するサブプロセスDに進む。サブプロセスJのために、サブプロセスDが、サブプロセスJに戻る前にサブプロセスDの工程182から188だけを実行するように修正されてよいことが理解される。いずれの場合も、サブプロセスJは、サブプロセスDの完了後にその呼び出しルーチンに戻る。
図12のプロセス300が、他の療法関連のイベントの通知を含むように修正されてよいことが理解される。このような他の療法関連のイベントの例は、薬物の予定された投与、医師への予定された訪問等を含むが、これに限定されない。
【0069】
ここで
図17を参照すると、
図1および
図4のシステムのどちらかを使用して、糖尿病療法を決定し得る患者情報を収集する別の代わりのまたは追加の例示的なプロセス400のフローチャートが示されている。示されている実施形態においては、プロセス400は、情報収集部プロセッサが所定の時刻に毎日患者通知装置を作動する工程402で開始する。通知装置がこのようにして作動されると、患者は、患者がシステム10または10’に情報を入力しなければならないことを通報される。その後工程404で、情報収集部プロセッサは、患者インタフェースを介して、たとえば一日に一度等、毎日入力されてよい患者情報の収集および記憶を通して患者を案内する1つまたは複数のメッセージを作成する。工程404にしたがって、1つまたは複数の患者情報記録が事前に定義され、メモリに前から存在し、デフォルトの患者情報値を含んでいる。したがって、情報収集部プロセッサはデフォルトの記録を通じて患者を案内し、適宜にデフォルト記録の内容を修正するように、患者インタフェースを介して患者に指示する。
【0070】
ここで
図18を参照すると、
図17の工程404を達成するための1つの例示的なプロセス404’が示されている。示されている実施形態において、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが、患者インタフェースを介して患者が当日中に運動したかどうかを患者に尋ねる工程410で開始する。患者が、患者が当日中に運動したと入力装置を介して応答すると、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが、その日を通して発生した患者の運動の収集および記録を通して患者を案内する工程412に進む。実例として、工程412は、患者が当日の全運動情報を記入するまで何度も
図9のサブプロセスDの工程182から188に同一または類似する工程を通して患者を案内することによって達成されてよい。工程412から、および工程410の「ノー」分岐から、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが患者インタフェースを介して、患者が本日中に気分が悪いかどうかを患者に尋ねる工程414に進む。患者が入力装置を介して、患者が気分が悪いと応答した場合、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが、患者病気情報の収集および記録を通して患者を案内する工程416に進む。実例として、工程416は、
図9のサブプロセスDの工程192から198に同一または類似する工程を通して患者を案内することによって達成されてよい。
【0071】
工程416から、および工程414の「ノー」分岐から、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが、患者インタフェースを介して、本日中の患者の総合的なストレスを説明するように患者に指示するメッセージを作成する工程418に進む。患者は、入力装置を介して適切に応答し、プロセス404’はその後、情報収集部プロセッサが、患者が入力したストレスレベル情報を記録する工程420に進む。実例として、工程418から420は、
図9のサブプロセスDの工程202から208に同一または類似する工程を通して患者を案内することによって達成されてよい。
【0072】
工程420から、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが、患者インタフェースを介して、患者が本日中、生理中であるかどうかを患者に尋ねる工程422に進む。患者が、入力装置を介して、患者が生理中である旨を応答すると、プロセッサ404’は、情報収集部プロセッサが患者月経周期情報の収集および記録を通して患者を案内する工程424に進む。実例として、工程424は、
図9のサブプロセスDの工程212から220に同一または類似する工程を通して患者を案内することによって達成されてよい。
【0073】
工程424から、および工程422の「ノー」分岐から、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが、患者がコメントを入力、記録することを希望するかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程426に進む。希望する場合、患者は相応して応答し、プロセス404’は、情報収集部プロセッサが、患者コメントの収集および記録を通して患者を案内する工程428に進む。実例として、工程428は、
図10のサブプロセスEに同一または類似するプロセスを通じて患者を案内することによって達成されてよい。その後、および工程426の「ノー」分岐の後に、プロセス404’は完了する。
【0074】
ここで
図19を参照すると、
図17のプロセス400を実行する別の例示的なプロセス404''のフローチャートが示されている。プロセス404''を用いると、情報収集部プロセッサは、当日中に患者がとる各食事が通常のサイズであり、食事にとって典型的である炭水化物の量を含有し、指定時刻にまたは指定時刻近くに始まったと仮定する。プロセス404''は、次に、当日中に患者がとる多様な食事のそれぞれについて実際の食事情報に基づいてこれらの推定を修正するプロセスを通して患者を案内する。示されている実施形態においては、プロセス404''は、食事タイプ、食事開始時刻、および炭水化物含量のパラメータが、当日中に患者がとる多様な食事について定義される工程430で開始する。たとえば、カウンタ「N」が1に等しい場合、食事は時刻Tに開始する朝食に相当し、Qは患者のための典型的な朝食に含まれる炭水化物の典型的な量に相当する。カウンタ「N」が2に等しい場合、食事は、時刻Tに開始する昼食に相当し、Qは患者のための典型的な昼食の通常の炭水化物量に相当する。カウンタ「N」が3に等しい場合、食事は時刻Tに開始する夕食に相当し、Qは患者がとる典型的な夕食の典型的な炭水化物摂取量に相当する。工程430に続き、プロセス404''は、カウンタ「N」が1に等しく設定される工程432に進む。その後工程434で、情報収集部プロセッサは、たとえば朝食、昼食または夕食等の[MEAL]が約[Q]炭水化物を含有すると仮定された旨、および食事が時刻[T]で始まる通常の[MEAL]で消費されると仮定される旨知らせるメッセージを患者インタフェースを介して作成する。したがって、食事ごとに、情報収集部プロセッサは、デフォルトの食事値を含む所定の食事記録を患者インタフェースを介して患者に提示する。デフォルトの食事値は、さらに多くのまたはさらに少ない食事情報を含んでよく、さらい多くの食事情報の例は、炭水化物量、食事構成、たんぱく質量、脂肪量、血糖インデックス情報等を含むが、これに限定されないことが理解される。
【0075】
工程434に続き、プロセス404''は、情報収集部プロセッサが、たとえば朝食、昼食、または夕食等の本日の[MEAL]が表示されているデフォルト値から逸脱していたかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程436に進む。患者が、入力装置を介して、本日の[MEAL]がデフォルト食事値から逸脱していたことを示すと、プロセス404''は、情報収集部プロセッサが、その日の[MEAL]記録を取り出す工程438に進む。その後工程440で、情報収集部プロセッサは、患者が消費した実際の[MEAL]に対応する、食事療法にしたがって[MEAL]記録を修正するように、患者インタフェースを介して患者に指示する。次に、患者は入力装置を介して[MEAL]記録を適切に修正することによって応答する。工程440に続き、および工程436の「ノー」分岐から、プロセス404''は、情報収集部プロセッサが、三回全ての食事が処理されたかどうかを判断する工程442に進む。処理されていない場合、カウンタ「N」は工程444で増分され、プロセス404’は、工程434にループバックする。工程442で、情報収集部プロセッサが、患者の全ての食事記録が処理されたと判断すると、プロセス404''は、情報収集部が、患者が追加の食事または間食を取ったかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程446に進む。患者が、入力装置を介して、患者が、プロセス404''を介して患者にすでに提示されたものに加えて、食事または間食をしたことを示すと、プロセス404''は、情報収集部プロセッサが、このような追加の食事または間食に関連する情報の作成および機多くを通して患者を案内する
図8のサブプロセスCに進む。サブプロセスCの完了時、工程446の「ノー」分岐から、プロセス404''は完了する。
【0076】
ここで
図20を参照すると、
図17のプロセス400の工程404を実行するさらに別の例示的なプロセス404'''のフローチャートが示されている。プロセス404'''は単独で、または
図19に示されるプロセス404''に加えて使用されてよい。プロセス404'''を用いて、情報収集部プロセッサは、患者が所定の運動スケジュールにしたがって当日中に運動したと仮定する。プロセス404'''は、次に、当日中に患者が引き受けた実際の運動に基づいてこれらの推定を修正するプロセスを通して患者を案内する。示されている実施形態においては、プロセス404'''は、情報収集部プロセッサが、患者が以下の運動予定にしたがって当日中に運動したと仮定される旨を患者に知らせるメッセージを、患者インタフェースを介して作成する工程450で開始する。その後工程452では、情報収集部プロセッサは、当日用に患者に定義され、メモリに記憶されている所定の運動スケジュールを、患者インタフェースを介して作成するように構成される。所定の運動スケジュールは、たとえば、各活動、対応する開始時刻、およびたとえば低、中または高等の仮定される運動強度レベルを含んでよいが、これに限定されてはならない。したがって、予定される患者の活動について、情報収集部プロセッサは、デフォルト開始時刻およびデフォルト強度レベルの値を含んだ所定の運動記録を、患者インタフェースを介して患者に提示する。所定の運動記録が、
図9のサブプロセスDに関して前述したようなさらに多くのまたはさらに少ない運動情報を含んでよいことが理解される。
【0077】
工程452に続いて、プロセス404'''は、情報収集部プロセッサが、患者が工程452で患者インタフェースを介して提示されたデフォルト運動スケジュールから逸脱したかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程454に進む。患者が入力装置を介して、患者がデフォルトの運動スケジュールから逸脱したことを示すと、プロセス404'''は、情報収集部プロセッサが、本日中の運動記録の全てを取り出す工程456に進む。その後工程458で、情報収集部プロセッサは、当日中に患者が引き受ける実際の運動にしたがって適切な運動記録(複数の場合がある)を修正するように、患者インタフェースを介して患者に指示する。患者は、次に、入力装置を介して運動記録(複数の場合がある)を適切に修正することによって応答する。工程458に続いて、および工程454の「ノー」分岐から、プロセス404'''は、情報収集部プロセッサが、患者が工程452で患者に提示されたデフォルト運動スケジュールに一覧表示されていなかった追加の運動に当日中に従事したかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程460に進む。患者が入力装置を介して、患者が工程452で患者にすでに提示された運動に加えて1つまたは複数の運動に従事した旨を示す場合、プロセッサ404'''は、情報収集部プロセッサが、1つまたは複数の対応する追加の運動情報記録の作成および記憶を通して患者を案内する工程462に進む。例示的に、工程462は、
図9のサブプロセスDの工程180から188に類似する、または同一の工程を実行することにより達成されてよい。工程462の完了時、および工程460の「ノー」分岐から、プロセス404’は終了する。
【0078】
図17のプロセス400は、患者が、その期間中、たとえば毎日等、周期的に、メモリに記憶されている患者情報記録を見直し、補正処置または情報更新処置として記憶されている情報を適宜に修正する別の工程をさらに含んでよい。たとえば示されている実施形態では、プロセス400は、工程404から、情報収集部プロセッサが、日々の記録の見直しおよびおそらく修正を通して患者を案内する患者インタフェースを介して1つまたは複数のメッセージを作成する工程406に進む。工程406の完了後、プロセス400は完了する。代わりに、工程406は、本明細書に示され、説明されているプロセスのいずれかとは無関係に、またはいずれかに加えて情報収集部プロセッサによって実行され得るスタンドアロンプロセスとして提供されてよい。いずれの場合も、ここで
図19を参照すると、工程406を実行する例示的なプロセス406’のフローチャートが示されている。プロセス406’を用いると、毎日の患者情報記録は、患者情報記録種別にしたがって見直しのためにグループ化される。たとえば、プロセス406’の第1工程470に示されているように、カウンタ「M」が1に等しい場合、患者情報記録種別は、患者グルコース測定記録に相当し、サブプロセス識別子Lは、患者グルコース測定情報の作成およびメモリへの記憶を通して患者を案内するように構成される、
図6のサブプロセスである「A」に等しく設定される。カウンタ「M」が2に等しい場合、患者情報記録種別は患者インシュリン送達記録に相当し、サブプロセス識別子Lは、患者インシュリン送達情報の作成およびメモリへの記憶を通して患者を案内するように構成される
図7のサブプロセスである「B」に等しく設定される。カウンタ「M」が3に等しい場合、患者情報記録種別は患者食事情報記録に相当し、サブプロセス識別子Lは、患者食事情報の作成およびメモリへの記憶を通して患者を案内するように構成される
図8のサブプロセスである「C」に等しく設定される。カウンタ「M」が4に等しい場合、患者情報記録種別は患者物理状態記録に相当し、サブプロセス識別子Lは、たとえば運動、病気、ストレス、月経周期等を含む患者の物理状態の作成およびメモリへの記憶を通して患者を案内するように構成される
図9のサブプロセスである「D」に等しく設定される。最後に、カウンタ「M」が5に等しい場合、患者情報記録種別は患者コメント記録に相当し、サブプロセス識別子Lは、患者コメントの作成およびメモリへの記憶を通して患者を案内するように構成される
図10のサブプロセスである「E」に等しく設定される。工程470に続いて、プロセス406’は、カウンタ「M」が1に等しく設定される工程472に進む。その後工程474で、情報収集部プロセッサは、たとえば当日中等の見直し期間中の、たとえば全グルコース測定記録等の「M」個全ての記録を一覧表示し、患者による「M」個の記録の全ての見直しを要求するメッセージを、患者インタフェースを介して作成する。したがって、患者情報記録のグループごとに、情報収集部プロセッサは、そのグループの対応する記録の一覧を、患者インタフェースを介して患者に提示する。
【0079】
工程474に続き、プロセス406’は、情報収集部プロセッサが、患者が[M]個の記録の修正を希望するかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程476に進む。患者が[M]個の記録の内の任意の1つまたは複数の修正を希望する場合、患者は入力装置を介して、表示されている[M]個の記録のうちの適切な記録(複数の場合がある)を選択してから、工程478で選択した[M]個の記録(複数の場合がある)の修正に進む。工程478から、および工程476の「ノー」分岐から、プロセス406’は、情報収集プロセッサが、患者が、当日分の任意の[M]個の情報の入力を忘れたのか、またはそれ以外の場合入力を怠ったのかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程480に進む。患者が入力装置を介して、患者が当日分の[M]個の情報の入力を忘れたか、または怠った旨を応答すると、プロセス406’は、「L」が後述するように工程470、472、および486によって定められるサブプロセスLに進む。サブプロセスLの完了後、プロセス406’は、情報収集部プロセッサが、患者がさらに多くの[M]個の情報の入力を必要または希望するかどうかを、患者インタフェースを介して患者に尋ねる工程482に進む。必要または希望する場合、患者は入力装置を介して相応して応答し、プロセス406’は工程480の「イエス」分岐にループバックする。工程482で、患者が追加の[M]個の情報の入力を希望しない場合、患者は入力装置を介して相応して応答し、プロセス406’は、情報収集部プロセッサが[M]の値を求める工程484に進む。「M」が5に等しくない場合、プロセス406’は、工程474にループバックする前に「M」が1で増分される工程486に進む。工程484で、情報収集部プロセッサがM=5であると判断すると、プロセス406’は終了する。
【0080】
ここで
図22を参照すると、翌日または当日中に収集される患者生活様式情報の要約を提供するための1つの例示プロセス500のフローチャートが示されている。プロセス500は、1台または複数の患者側電子デバイス12またはHCP電子デバイスのいずれかのプロセッサによって実行されてよく、本明細書に説明されている患者通信インタフェースの任意の1つまたは複数を介して、患者に要約情報を提供するために、本明細書に説明されている情報転送技法が使用されてよい。プロセス500は、プロセス500を実行しているプロセッサが、患者が就寝前の夜に要約情報を見直す場合に翌日中に患者によって収集されることが予想される、または患者が当日の朝に要約情報を見直す場合に当日中に患者によって収集されることが予想される患者の生活様式情報を要約する1つまたは複数のメッセージを作成するために動作可能である工程502で開始する。工程502から、プロセス500は、前述した患者通信インタフェースの適切な1つまたは複数を介して1つまたは複数のメッセージが患者に提供される工程504に進む。適切な患者通信インタフェースの例は、表示部、患者がアクセスできるウェブサイト、事前に録音されている音声メッセージ、ボイスメール等を含むが、これに限定されない。
【0081】
一実施形態においては、プロセス500は、患者が要約情報のために患者通信インタフェースにアクセスすることを要求するように構成されてよい。この実施形態においては、患者は、たとえば、要約情報を見るためにウェブサイトにアクセスし、要約情報を表示するために患者側電子デバイス12の1つを操作し、要約情報等の事前に録音された音声メッセージのためにダイヤルアップサービスまたはボイスメールにアクセスし得る。代わりに、プロセス500は、このような要約情報が使用できるときを患者に通知する、または提供される要約情報を見直すように患者に指摘するように構成されてよい。本実施形態において、プロセス500は、プロセス500を実行するプロセッサが、患者に要約情報を通報するために所定の時刻に通信装置の適切な1台または複数を作動する(破線表示で示されている)オプションの工程506を含む。その結果、通報された患者は、適切な患者通信インタフェースを介して要約情報にアクセスし得る。いずれの場合も、プロセス500は、前者実施形態では工程504の後に終了し、後者実施形態では工程506の後に終了する。
【0082】
前記に示し、説明した多様なプロセスおよびサブプロセスの多くは、情報収集部プロセッサが、患者に情報を要求する、または患者に指定された情報を入力するように支持する工程を含み、後に情報収集部プロセッサが、患者が要求された情報または指定された情報を入力したかどうかを判断する工程が続く。フローチャートに明確に図示されていないが、当業者は、これらのプロセスおよびサブプロセスが通常は、患者がいつ情報の入力を終了したのかを情報収集部プロセッサに知らせることを患者に要求する従来の技法を含む。ディスプレイ型患者インタフェースのための1つのこのような従来の技法の例は、患者に選択されると、患者が要求されたまたは指定された情報の入力を終了したことを情報収集部プロセッサに知らせる患者インタフェースの上にグラフィックの「ACCEPT(受け入れ)」、「COMPLETE(完了)」、「FINISHED(終了)」、または「OK(了承)」アイコンを生成することを含むが、これに限定されてはならない。当業者は、ディスプレイ型のインタフェースおよび他の患者インタフェースのための他のこのような従来の技法を認識し、このような他の従来の技法は本開示により熟慮される。情報収集部プロセッサが、患者が要求されたまたは指定された情報を入力したかどうかを判断する工程は、実例として、患者が指定期間内に要求されたまたは指定された情報を完全に入力しない場合に対応するプロセスまたはサブプロセスを指定された工程または状態に導くように構成されるタイムアウト機構をさらに含んでよい。本明細書に示され、説明されるプロセスおよびサブプロセスは、患者が前に入力した情報を修正できる、または新しい情報および/またはおそらくさらに正確な情報を前に入力した情報に付加できるようにする1つまたは複数の工程をさらに含んでよい。このオプションの特長は、たとえば、食事関連の情報が食事の摂取前、または食事の摂取中に入力され、情報が入力された時点で予想または推定されたことからの、実際の食事の摂取でのあらゆる偏差をその後に反映する場合等に、患者に、前に入力した情報を修正する能力を与える。たとえば、予定されていた食事が抜かされたり、遅れたり、前に推定されたものと比較してさらに多くまたはさらに少ない食事が実際に消費された可能性があり、および/または食事の構成が前に推定されたものと変化した可能性がある。いずれの場合も、本明細書に示され、説明されているプロセスおよびサブプロセスを、説明したような特長のいずれかを含むように修正することは、熟練したプログラマにとっては機械的な工程であろう。
【0083】
患者情報収集例は、情報の日々の収集との関連で本明細書に説明されているが、このような情報は日々、厳密に収集される必要がないことが理解される。一般的には、患者情報収集の頻度および周期性は、医療専門家によって決定され、患者ごとに変わり得る。たとえば、医療専門家はある患者が毎日頻繁に生活様式情報を収集することを要求し、医療専門家は、別の患者に対しては週末だけまたは特定の一日または数日だけに、および特定の1つまたは複数の時間窓内だけで生活様式情報を収集することを要求してよい。
【0084】
患者情報を収集するシステム10が、糖尿病療法を確立するため、および/または既存の糖尿病療法を修正するために使用され得ることも理解されるであろう。たとえば、1台または複数の患者側電子デバイス12が、患者情報を収集するための少なくとも1台の装置と、HCPにより設計される療法を管理するための少なくとも1台の装置を含んでよいことが計画される。これらは、たとえば、単一の装置の中に組み込まれてよい。糖尿病療法が確立された後、医療専門家は、患者が指定された期間追加の生活様式情報を収集することが適切であると判断し、確立された糖尿病両方を受けながらも、患者が、相応してこのような追加の生活様式情報を収集するようにシステム10を構成してよい。医療専門家は、次に、収集された追加の生活様式情報の少なくともいくらかに基づいて、糖尿病療法を修正することを決定してよい。このサイクルは、任意の回数、繰り返されてよく、および/またはたとえば毎年等周期的に、または医療専門家によって適切と見なされる任意のときに実施されてよい。
【0085】
本発明は、前記図面および説明において示され、詳述されてきたが、これは特徴において制限的ではなく、例示的として見なされるべきであり、その例示的な実施形態だけが示され、説明されたこと、および本発明の精神の範囲内の全ての変更および変形が保護されることが望まれていると理解されている。