特許第5725912号(P5725912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5725912画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5725912
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年5月27日
(54)【発明の名称】画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20150507BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20150507BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20150507BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   B41J29/38 Z
   B41J29/42 F
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2011-47575(P2011-47575)
(22)【出願日】2011年3月4日
(65)【公開番号】特開2011-188488(P2011-188488A)
(43)【公開日】2011年9月22日
【審査請求日】2014年2月25日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0019988
(32)【優先日】2010年3月5日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 昭 映
(72)【発明者】
【氏名】ゾ 英 二
(72)【発明者】
【氏名】張 大 淵
【審査官】 橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−003127(JP,A)
【文献】 特開2009−194426(JP,A)
【文献】 特開2005−078167(JP,A)
【文献】 特開2005−174319(JP,A)
【文献】 特開2009−076052(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J29/38
B41J29/42
G06F 9/06− 9/54
G06F13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビルトインアプリケーション及び該ビルトインアプリケーションに対するビルトインマニュアルが保存された画像形成装置のマニュアルの提供方法において、
アプリケーション及び該アプリケーションに対する第3者が提供したマニュアル(以下、第3者マニュアルという)、有線、又は無線ネットワークを介して接続されたホスト装置から、あるいは、画像形成装置に接続されたUSBメモリを含む保存媒体から受信するステップと、
前記受信された第3者マニュアルのフォーマットを前記画像形成装置でディスプレイ可能なフォーマットに変換して、前記アプリケーションと共に保存するステップと、
前記ビルトインマニュアル又は前記第3者マニュアルを要請するコマンドが入力されれば、前記コマンドに対応するマニュアルを読み込むステップと、
前記読み込まれたマニュアルを表示するステップとを有し、
マニュアル結合のコマンドが入力されれば、前記ビルトインマニュアルと前記読み込まれた第3者マニュアルとを結合するステップと、
前記結合されたマニュアルを表示するステップとをさらに有することを特徴とする画像形成装置のマニュアルの提供方法。
【請求項2】
前記アプリケーションに対するマニュアルは複数個であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置のマニュアルの提供方法。
【請求項3】
前記フォーマット変換されたマニュアルを保存するステップは、前記フォーマットが変換されたマニュアルをOSGI(Open Service Gateway Initiative)バンドルで登録して保存することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置のマニュアルの提供方法。
【請求項4】
パーパッケージ(Par package:Parity archive package)を用いて、前記受信したアプリケーション及びマニュアルを共にインストールするステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置のマニュアルの提供方法。
【請求項5】
前記マニュアルを読み込むステップは、前記ビルトインマニュアル又は前記第3者マニュアルを要請するコマンドに対応するアプリケーションのアプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されているか否かを判断するステップと、
前記判断の結果に応じて保存されたマニュアルの内から前記要請されたマニュアルを読み込むステップとを更に含み、
前記マニュアルを読み込むステップは、前記アプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていないと判断された場合、前記ビルトインマニュアルの最初のページを自動的に読み込むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置のマニュアルの提供方法。
【請求項6】
前記マニュアルを読み込むステップは、前記アプリケーションのアプリケーション情報に優先順位をつけるステップと、
前記優先順位に従って、前記マニュアルを読み込むステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置のマニュアルの提供方法。
【請求項7】
ビルトインアプリケーション及び前記ビルトインアプリケーションに対するビルトインマニュアルが保存された画像形成装置において、
アプリケーション及び該アプリケーションに対する第3者マニュアルを、有線、又は無線ネットワークを介して接続されたホスト装置から、あるいは、画像形成装置に接続されたUSBメモリを含む保存媒体から受信する受信部と、
前記受信された第3者マニュアルのフォーマットを前記画像形成装置で表示可能なフォーマットに変換して、前記アプリケーションと共に保存する保存部と、
前記ビルトインマニュアル又は前記変換された第3者マニュアルを要請するコマンドが入力されれば、前記コマンドに対応するマニュアルを読み込み、前記読み込まれたマニュアルを表示するようにディスプレイ部を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、マニュアル結合のコマンドが入力されれば、前記ビルトインマニュアルと前記読み込まれた第3者マニュアルとを結合し、前記結合されたマニュアルを表示するように制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
前記アプリケーションに対するマニュアルは、複数個であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記保存部は、前記フォーマットが変換されたマニュアルをOSGIバンドルで登録して保存することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、パーパッケージ(Par package)を用いて、前記受信したアプリケーション及び前記受信したマニュアルを共にインストールすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記ビルトインマニュアル又は前記第3者マニュアルを要請するコマンドに対応するアプリケーションのアプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されているか否かを判断し、前記判断の結果に応じて保存されたマニュアルの内から前記要請されたマニュアルを読み込み、
前記アプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていないと判断された場合、前記ビルトインマニュアルの最初のページを自動的に読み込むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記アプリケーションのアプリケーション情報に優先順位をつけて、該優先順位に従って、前記マニュアルを読み込むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記アプリケーション情報は、前記アプリケーションの名称、バージョン、提供者、及びページのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項乃至12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法に関し、より詳細には、第三者の提供するオープンソースアプリケーションを適用できる画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、画像データの生成、印刷、受信、伝送などを行う装置であって、代表的な例として、プリンタ、スキャナー、コピー機、ファックス、及びこれらの機能を統合した複合機などが挙げられる。
従来の画像形成装置は、第三者(3rd party)が開発したアプリケーションを画像形成装置に直接アップロードして使用できる方法がなかった。
【0003】
しかし、近年、オープンソース(open source)基盤のオープンフラットフォームの環境が発展することにより、第三者の提供するアプリケーションを画像形成装置に直接アップロードしてユーザに提供することができるようになった。
第三者の提供するアプリケーションが画像形成装置に直接アップロードされる場合、第三者の提供するアプリケーションに対するマニュアル、すなわちヘルプ(Help)も必要になっている。
【0004】
従って、第三者の提供するマニュアルが、画像形成装置の製造社から提供されるマニュアルと共に使用することができる方案が求められている。
また、第三者の提供するマニュアルを追加したり、最近アップデートされたマニュアルの内容を持続して維持及び管理できる方案が求められており、ユーザがより便利にマニュアル情報を提供してもらうための方案が求められているという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−310753号公報
【特許文献2】特開2007−206999号公報
【特許文献3】特開2007−058685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は上記従来の画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、第三者などのように様々な供給先から提供されるマニュアルを追加して管理することができる画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明による画像形成装置のマニュアルの提供方法は、ビルトインアプリケーション及び該ビルトインアプリケーションに対するビルトインマニュアルが保存された画像形成装置のマニュアルの提供方法において、アプリケーション及び該アプリケーションに対するマニュアルを受信するステップと、前記受信されたマニュアルのフォーマットを前記画像形成装置でディスプレイ可能なフォーマットに変換して、前記アプリケーションと共に保存するステップと、前記ビルトインマニュアル又は前記マニュアルを要請するコマンドが入力されれば、前記コマンドに対応するマニュアルを読み込むステップと、前記読み込まれたマニュアルを表示するステップとを有することを特徴とする。
【0008】
前記アプリケーションに対するマニュアルは複数個であることが好ましい。
前記フォーマット変換されたマニュアルを保存するステップは、前記フォーマットが変換されたマニュアルをOSGI(Open Service Gateway initiative)バンドルで登録して保存することが好ましい。
パーパッケージ(Par package:Parity archive package)を用いて、前記受信したアプリケーション及びマニュアルを共にインストールするステップを更に有することが好ましい。
前記マニュアルを読み込むステップは、前記コマンドに対応するアプリケーションのアプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されているか否かを判断するステップと、前記判断の結果に応じて保存されたマニュアルの内から前記要請されたマニュアルを読み込むステップとを更に含み、前記マニュアルを読み込むステップは、前記アプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていないと判断された場合、デフォルト(default)マニュアルの最初のページを自動的に読み込むことが好ましい。
前記マニュアルを読み込むステップは、前記アプリケーションのアプリケーション情報に優先順位をつけるステップと、前記優先順位に従って、前記マニュアルを読み込むステップとを含むことが好ましい。
マニュアル結合のコマンドが入力されれば、前記デフォルトマニュアルと前記読み込まれたマニュアルとを結合するステップと、前記結合されたマニュアルを表示するステップとをさらに有することが好ましい。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明による画像形成装置は、ビルトインアプリケーション及び前記ビルトインアプリケーションに対するビルトインマニュアルが保存された画像形成装置において、アプリケーション及び該アプリケーションに対するマニュアルを受信する受信部と、前記受信されたマニュアルのフォーマットを前記画像形成装置で表示可能なフォーマットに変換して、前記アプリケーションと共に保存する保存部と、前記ビルトインマニュアル又は前記変換されたマニュアルを要請するコマンドが入力されれば、前記コマンドに対応するマニュアルを読み込み、前記読み込まれたマニュアルを表示するようにディスプレイ部を制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0010】
前記アプリケーションに対するマニュアルは、複数個であることが好ましい。
前記保存部は、前記フォーマットが変換されたマニュアルをOSGIバンドルで登録して保存することが好ましい。
前記制御部は、パーパッケージ(Par package)を用いて、前記受信したアプリケーション及び前記受信したマニュアルを共にインストールすることが好ましい。
前記制御部は、前記コマンドに対応するアプリケーションのアプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されているか否かを判断し、前記判断の結果に応じて保存されたマニュアルの内から前記要請されたマニュアルを読み込み、前記アプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていないと判断された場合、デフォルト(default)マニュアルの最初のページを自動的に読み込むことが好ましい。
前記制御部は、前記アプリケーションのアプリケーション情報に優先順位をつけて、該優先順位に従って、前記マニュアルを読み込むことが好ましい。
前記アプリケーション情報は、前記アプリケーションの名称、バージョン、提供者、及びページのうち少なくとも一つを含むことが好ましい。
前記制御部は、マニュアル結合のコマンドが入力されれば、前記デフォルトマニュアルと前記読み込まれたマニュアルとを結合し、前記結合されたマニュアルを表示するように制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法によれば、第三者などのように様々な供給先から提供されるマニュアルを追加して管理することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の動作原理を説明するための図である。
図3図1の画像形成装置をより具体的に説明するブロック図である。
図4】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図5】アプリケーション及びマニュアルが保存部に保存される一例を示す図である。
図6】本発明の一実施形態にかかるパーパッケージの動作を説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の動作原理を説明するための図である。
図8】画像形成装置で表示可能なマニュアルの具体的な構造を示す図である。
図9】ディスプレイ部の一例を示す図である。
図10】ディスプレイ部においてマニュアルをディスプレイする一例を示す図である。
図11】ディスプレイ部においてマニュアルをディスプレイする一例を示す図である。
図12】ディスプレイ部においてマニュアルを統合する動作を説明するための図である。
図13】ディスプレイ部においてマニュアルを統合する動作を説明するための図である。
図14】ディスプレイ部においてマニュアルを印刷する動作を説明するための図である。
図15】ディスプレイ部においてマニュアルを印刷する動作を説明するための図である。
図16】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置のマニュアルの提供方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明に係る画像形成装置及びそのマニュアルの提供方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置100は、特定のアプリケーションに対して複数個のアプリケーションマニュアルを含んでよい。特に、第三者の提供するアプリケーションに対するマニュアルは、本画像形成装置100に適用できるようにそのフォーマットが変換されてもよい。
【0015】
図1を参照すると、画像形成装置100は、受信部110、保存部120、制御部130、ディスプレイ部140、入力部150、及び印刷エンジン部160を含む。
受信部110は、アプリケーション及びアプリケーションに対するマニュアルを受信する。ここで、受信されたアプリケーション及び受信されたマニュアルは、ユーザによってホスト装置のような外部機器から受信されるか、第三者によって提供されるアプリケーション及びマニュアルのすべてを総称する。
【0016】
具体的には、受信部110は、様々な有線、無線ネットワークを介して接続されたホスト装置(図示せず)からアプリケーション及びアプリケーションに対するマニュアルを受信することができる。この場合、受信部110は、ネットワークインターフェースとして実現できる。
又は、受信部110は、USBメモリなどのような画像形成装置100に接続された保存媒体からアプリケーション及びアプリケーションに対するマニュアルを受信することができる。この場合、受信部110は、USBコネクタなどのようなインターフェースで実現できる。
【0017】
ここで、アプリケーションとは、本実施形態の画像形成装置100に適用できる様々な形態のアプリケーションでよく、一例としては、画像形成装置100のLCD(液晶表示)窓において、「COPY」、「SCAN」、「ID COPY」、「SCAN TO E−MAIL」などのような様々な機能を表すアプリケーションでもよい。アプリケーションはHTMLなどのようなウェブ基盤言語又はJAVA(登録商標)言語を利用して生成されることができる。
【0018】
アプリケーションは、画像形成装置100の製造社によって画像形成装置100の出荷時に予め設けられているビルトイン(built in)(又はデフォルト)アプリケーション、及びオープンソースフラットフォーム環境において第三者により多様なフォーマットで生成されるアプリケーションを含むことができる。
【0019】
アプリケーションに対するマニュアルは、一例として、COPY機能を提供するアプリケーションに対するマニュアルのように、アプリケーションに対するヘルプを提供する。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置100は、ビルトインアプリケーション又は第三者の提供するアプリケーションの両方とも、複数個のアプリケーションマニュアルを有することができる。
【0020】
保存部120は、印刷データ、メタファイル、アドレス情報、機能ファイルなどのような様々な形態のデータを保存することができ、アプリケーション、アプリケーションのマニュアル、及びアプリケーション情報などを保存することができる。
保存部120は、特定のフォルダ形態でデータを保存することができ、パーパッケージ(Par package:Parity archive package)を用いる場合、アプリケーション及びアプリケーションのマニュアルは単一のフォルダに共に保存することができる。
【0021】
具体的には、保存部120は受信したマニュアルのフォーマットを画像形成装置100で表示可能なフォーマットに変換して、アプリケーションと共に保存する。
これにより、第三者の提供するマニュアルを形式に拘らなく本画像形成装置100で使うことができる。
保存部120に保存されるアプリケーション情報は、アプリケーションの名称、バージョン、提供者及びページのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0022】
アプリケーションの名称(name)は、一例として、「COPY」、「ID COPY」、「SCAN」などでもよく、バージョンは、提供される順番に従って「1.0」、「1.1」などでもよく、提供者は、画像形成装置の製造社、あるいは第三者などでもよく、ページ情報は、アプリケージョンマニュアルのページ情報でもよい。
【0023】
制御部130は、全般的な制御動作を行う。具体的には、制御部130はビルトインマニュアル又はマニュアルを要請するコマンドが入力されると、コマンドに対応されるマニュアルを読み込むように制御し、読み込まれたマニュアルを表示するようにディスプレイ部140を制御する。
制御部130は、受信されたマニュアルのフォーマットを画像形成装置100で表示可能なフォーマットに変換するように変換ツールを制御することができる。この場合、制御部130の制御によって変換動作が行われてもよく、ユーザの直接変換を通して変換動作が行われてもよい。
【0024】
ディスプレイ部140は、アプリケーション及びアプリケーションのマニュアルを表示することができる。ディスプレイ部140は、画像形成装置100の一領域に設けられたLCD窓を含むことができる。しかし、場合によってはLED窓、または他の形態の窓で実現されることも可能である。
【0025】
入力部150は、コマンドの入力を受けることができる。入力部150は、マニュアルキー(Help key)、数字キー、方向キー、選択キーなどのような複数個のキーを有する操作パネルで実現されてもよい。
また、ディスプレイ部140と入力部150とは共に設けられてもよく、ディスプレイ部140はタッチスクリーンの形態でコマンドの入力を受けることができるため、入力部150の動作も行うことができる。
【0026】
印刷エンジン部160は、ホスト装置から印刷データが受信されると、受信された印刷データを印刷する。
本画像形成装置100は、ディスプレイ画面を通してマニュアルを提供することのできる、プリンタ、ファックスマシン、スキャナー、コピー機及び複合機を含むことができる。
本画像形成装置100がスキャナーである場合、スキャニング部(不図示)を更に含むことができ、その他のファックスマシン、複合機などにおいても同様に対応する機能部を含むことができる。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の動作原理を説明するための図である。
図2を参照すると、マニュアルのようなリソースは、一般的に、画像形成装置100のビルトインマニュアルであるデフォルトマニュアル(Manual Default)、第三者が提供したマニュアル1、及び別の第三者が提供したマニュアル2を含むことができる。
【0028】
デフォルトマニュアルは、ユーザによって変更することができ、デフォルトマニュアルに指定されたマニュアルが画像形成装置100に入力される。
画像形成装置100(例えば、複合機)は、マニュアルを受信(すなわち、入力)することができる。
【0029】
また、画像形成装置100は、マニュアルが画像形成装置100において認識されるように、画像形成装置100でファイルフォーマットを変換することもある。画像形成装置100は、ユーザインターフェース、すなわちディスプレイ部140に少なくとも一つのマニュアルリストを表示することができる。ヘルプローンチ及びヘルプマネージャを含むヘルプビューアーによって上述した動作が行われる。
【0030】
図3は、図1の画像形成装置をより具体的に説明するブロック図である。
図3を参照すると、画像形成装置300は、受信部310、保存部320、制御部330、ディスプレイ部340、入力部350、及び印刷エンジン部360を含む。ここで、制御部330は、ヘルプ制御部333、ヘルプ決定部335、及びアプリケーション検知部331を含むことができる。
【0031】
上述の構成は、図1の構成と同一の動作を行うことができる。従って、後述する説明では図3の構成に基づいて説明することにする。
【0032】
受信部310は、ユーザの操作によってコマンドが入力される。具体的には、ディスプレイ部340に表示されるアプリケーションにタッチしたり、操作パネルに設けられたマニュアルキー、すなわちヘルプキーを選択したりすることにより、コマンドが入力される。
【0033】
コマンドが入力されると、アプリケーション検知部331はコマンドの入力されたアプリケーションを確認する。ここで、アプリケーション検知部331は、使われているアプリケーションを確認するか、コマンドに従って選択されたアプリケーションを確認することができる。このような確認は周期的にまたはユーザによって入力されたコマンドに従って行われてもよい。
【0034】
アプリケーション検知部331は、OSGI(Open Service Gateway initiative)環境に基づいて、現在使われているものか、ユーザによって選択されたアプリケーションA(Ver1.0)、アプリケーションB(Ver1.5)などを確認することができる。
【0035】
ヘルプ制御部333は、確認されたアプリケーションの名称、バージョン、既存のアプリケーションであるか第三者の提供したアプリケーションであるかを判断する。
その後、ヘルプ決定部335は、保存されたマニュアルのうちコマンドによって要請されたマニュアルを保存部320から読み込む(すなわち、ローディング)する。
ディスプレイ部340は、読み込まれたマニュアルを表示する。
これにより、第三者の提供するマニュアルを本画像形成装置300に追加して使用することができる。
【0036】
図4は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図3及び図4を参照すると、画像形成装置300は入力部350を介してメニュー、すなわちアプリケーションを実行し(ステップS410)、アプリケーションの動作(機能)に対する説明を提供するマニュアル、すなわちヘルプを選択して実行する(ステップS420)。
【0037】
その後、制御部330は所望のマニュアルを表示することができるか否かを判断する(ステップS430)。
制御部330の制御に従って、画像形成装置300のディスプレイ部340で所望のマニュアルを表示することができると判断されると、所望のマニュアルを自動で表示することができる(ステップS430のY)。
もし、画像形成装置300のディスプレイ部340で所望のマニュアルを表示することができないと判断されると(ステップS430のN)、ディスプレイ部340は全体のマニュアルリストを表示し、ユーザが全体のマニュアルリストのうち所望するリストを選択することができる(ステップS440)。
【0038】
それから、選択されたマニュアルリストをデータベース、すなわち保存部320で選択し、選択されたマニュアルリスト(情報)をディスプレイ部340に出力することができる(ステップS450)。
所望のマニュアルを自動で表示するステップS430のYとは異なって、ステップS430、S440、S450は、所望のマニュアルをディスプレイ部340を介してユーザが手動で所望のマニュアルを選択する例を示すものである。
【0039】
図5は、アプリケーション及びマニュアルが保存部に保存される一例を示す図である。
図5を参照すると、保存部320は、デフォルトに設定されたバージョン1.0のCOPYアプリケーションのマニュアル(Copy_1.0_default)、第三者の提供したバージョン1.0のCOPYアプリケーションのマニュアル(Copy_1.0_ThirdParty)、デフォルトに設定されたバージョン1.0のFAXアプリケーションのマニュアル(Fax_1.0_default)、及びデフォルトに設定されたバージョン1.5のスキャンアプリケーションのマニュアル(Scan_1.5_default)のそれぞれをフォルダの形態に保存することができる。
後述する図6でも説明するが、アプリケーションとアプリケーションのマニュアルとは単一フォルダに保存されることが好ましい。
【0040】
図4及び図5を参照しながら、画像形成装置においてマニュアルを選択する多様な実施形態について説明する。
一実施形態によれば、画像形成装置300はマニュアルを自動で選択することができる。
制御部330は、アプリケーションのアプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていると判断されると、アプリケーション情報と一致するマニュアルを自動読み込みをする。
【0041】
また、制御部330は、アプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていないと判断されると、デフォルトのマニュアルを自動読み込みをすることができる。なお、制御部330はデフォルトマニュアルの初ページを自動読み込みをすることができる。
あるいは、他の実施形態によれば、画像形成装置300はマニュアルを手動で選択することもできる。
【0042】
具体的には、制御部330は、アプリケーションのアプリケーション情報に優先順位をつけて、要請されたマニュアルを読み込むことができる。
この場合、アプリケーションの情報に優先順位を設定し、優先順位に従って名称、バージョン、提供者、ページなどの順序にマニュアルを選択することができる。このような優先順位はユーザによって変更されてもよい。
【0043】
優先順位に従ってマニュアルを手動で選択する場合、優先順位に従って読み込まれたマニュアルをディスプレイ部340に表示することにより、ユーザに確認させることも可能である。
一方、優先順位に従ってマニュアルを手動で選択する場合、アプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていないと判断されると、要請されたマニュアルに近似したマニュアルをディスプレイするように設定することもできる。
【0044】
図6は、本発明の一実施形態にかかるパーパッケージの動作を説明するための図である。
図6を参照すると、受信されたアプリケーションのマニュアルを追加するために、本画像形成装置300は、アプリケーションとアプリケーションに対応するマニュアルを別に設置することができるが、本画像形成装置300はアプリケーションとアプリケーションに対応するマニュアルを共に単一のフォルダに設置することが好ましい。
【0045】
パーパッケージ(Par Package)は、受信されたバンドル、フラグメント(fragment)、及びその以外のファイルと該当バンドルの情報を持っているxmlファイルを含み、このような情報を用いてアプリケーション及びアプリケーションのマニュアルを設置する。パーパッケージは受信されたアプリケーションとマニュアルをjarファイルの形態に設置する。
【0046】
図7は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の動作原理を説明するための図であり、図8は画像形成装置で表示可能なマニュアルの具体的な構造を示す図である。
【0047】
図7を参照すると、Aの工程は受信したマニュアルを画像形成装置300に登録、すなわち保存する工程を示す。受信したマニュアルは画像形成装置300の製造社でなく、他の製造社で開発されたマニュアルでもよく、このようなマニュアルをOSGIバンドルで登録することにより、画像形成装置300、すなわちヘルプマシン(help machine)で使用することが可能である。
Bの工程は、画像形成装置300に登録されたマニュアルリストをユーザが選択する過程を示す。
【0048】
より具体的には、図3図7及び図8を参照すると、画像形成装置300の受信部310においてアプリケーション及びマニュアルを受信する。
その後、図8に示すように、マニュアルファイルは、画像形成装置300で表示可能なフォーマットに変換される。このような変換工程が行われないと受信したマニュアルを画像形成装置300で基本的に提供するマニュアルに追加することができない。
【0049】
具体的には、受信したファイル形態のマニュアルが画像形成装置300で表示可能なフォーマットでなければ、プロパティ(properties)を拡張子として持つファイルに変換される。
まず、受信されたマニュアルがExcel(登録商標)ファイルである場合、呼び出したファイルが列(Row)順番でプロパティファイルに記録される。すなわち、Excel(登録商標)ファイルをプロパティファイルに変換することができる。また、受信したマニュアルがPDFファイルである場合、常用化されている変換ツールを用いてJPEGイメージに変換する。
【0050】
その後、図8に示すように、変換されたマニュアルがそれぞれのフォルダに細分化された後、保存される。ここで、「Manual_Name」フォルダはマニュアルの実際の名称とバージョン情報が保存され、「Image」フォルダはPDFから分離されたJPEGイメージが保存される。
また、「Manual_Property」フォルダはマニュアル情報が入っているプロパティファイルが保存される。「PDF」フォルダはPDFマニュアルが保存される。
【0051】
その後、アプリケーション検知部331でアプリケーションをバンドルで登録を行い、jar拡張子を持つ画像形成装置300で使用可能な状態に変換される。
このようなマニュアルのフォーマット変換は、ユーザによって手動で行うことが可能であり、実行ファイルを用いて自動で変換することも可能である。
【0052】
図9は、ディスプレイ部の一例を示す図である。
図9を参照すると、ディスプレイ部340は、複数個のマニュアルを表示することができる。この場合、ディスプレイ部340はマニュアルに対する名称、製造社、バージョンなどに対するアプリケーション情報を共に表示することができる。また、ディスプレイ部340はデフォルトマニュアルを示すために星印アイコンを共に表示することができる。
【0053】
ここで、ディスプレイ部340は、ユーザによって選択されたアプリケーション又は現在動作中のアプリケーションのマニュアルのリストを表示することができる。あるいは、保存部320に保存されたアプリケーションのマニュアルのリストを表示することもできる。
【0054】
図10及び図11は、ディスプレイ部でマニュアルをディスプレイする一例を示す図である。
図10を参照すると、「Printing」、「Copying」などのように複数個のアプリケーションに該当する項目がディスプレイ部340の一領域にディスプレイされ、ユーザがこれらの項目のうち細部項目を選択することにより、選択されたマニュアルの具体的な内容がディスプレイ部340の一領域に表示することができる。
【0055】
ユーザはマニュアルに対して拡大、縮小、ページ変更、アップデートなどのような多様な操作を行うことができる。
ディスプレイ部340はデフォルトに設定されたマニュアルを変更するためのボタン、キーを提供することができる。
【0056】
図11に示すように、アプリケーションに対応するマニュアル情報が提供されることが一般であるが、ユーザが「Manual List」ボタンを押す場合、図11のようにマニュアルのリストが提供されることもできる。図11において、特定のマニュアルを選択して「view」ボタンを押すことにより、マニュアルの細部内容を確認することができる。
【0057】
図12及び図13は、ディスプレイ部においてマニュアルを統合する動作を説明するための図である。
図12を参照すると、画像形成装置300の一領域に設けられたディスプレイ部340において、受信したマニュアルと画像形成装置300で基本的に提供するマニュアルとが別々に提供されると、ユーザが必要なアプリケーションに対する説明を探すために、ディスプレイ部340で所望のマニュアルを交替しなければならない不便さがあり得る。
【0058】
よって、本画像形成装置300は入力部350においてマニュアル結合のためのコマンドが入力されると、制御部330の制御に従ってデフォルトマニュアルと読み込まれたマニュアルを結合することができる。それから、ディスプレイ部340で結合されたマニュアルを表示することができる。
【0059】
図12に示すように、マニュアル結合のためのコマンドは、タッチスクリーンの機能を行うディスプレイ部340の「Combine」キーを通して入力されることができる。
また、デフォルトマニュアルであることを表示するために特定のアイコンと共に表示されてもよい。また、デフォルトマニュアルは異なる色相に表示したり、他のマニュアルの前に表示してもよい。
【0060】
図13を参照すると、ディスプレイ部340は「Samsung Manual(default)マニュアル」と「ID COPYマニュアル」とが結合されて一つのマニュアルとして共に表示する例を示す。
【0061】
図14及び図15は、ディスプレイ部でマニュアルを印刷する動作を説明するための図である。
図14を参照すると、画像形成装置300の一領域に設けられたディスプレイ部340において、複数個のページから構成されるマニュアルの内容をユーザが確認することが容易でないことがある。
従って、制御部330の制御に従って印刷エンジン部360においてマニュアルの内容を実際の印刷媒体に印刷することができる。
【0062】
この場合、図15に示すように、ディスプレイ部340を通して、マニュアルの現在ページを印刷したり(Print Current Page)、マニュアルの現在アプリケーション(すなわち、メニュー)を印刷したり(Print Current Menu)、マニュアルのページ範囲を指定して印刷したり(Print Range:00〜00)することができる。
【0063】
図16は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置のマニュアルの提供方法を説明するためのフローチャートである。
画像形成装置300は、ビルトインアプリケーション及びビルトインアプリケーションに対するビルトインマニュアルが保存することができる。
【0064】
図16を参照すると、本画像形成装置のマニュアルの提供方法は、受信部310においてアプリケーション及びアプリケーションに対するマニュアルを受信する(ステップS1310)。
また、受信したマニュアルのフォーマットを画像形成装置300で表示可能なフォーマットに変換して、保存部320においてアプリケーションと共に保存する(ステップS1320)。
【0065】
ここで、変換したマニュアルを保存するステップS1320は、保存部320においてフォーマットが変換されたマニュアルをOSGIバンドルで登録して保存することができる。
その後、入力部350においてビルトインマニュアル又はマニュアルを要請するコマンドが入力されると、制御部330においてコマンドに対応されるマニュアルを読み込む(ステップS1330)。
そして、ディスプレイ部340において読み込まれたマニュアルを表示する(ステップS1340)。
【0066】
受信したマニュアルのフォーマットを画像形成装置で表示可能なフォーマットに変換することができるため、画像形成装置300の外部から提供されるマニュアルを画像形成装置300で自由に使用することができる。
【0067】
一方、ステップS1310を行った後、制御部330はパーパッケージを用いて受信したアプリケーション及び受信したマニュアルを共にインストールすることができる。
なお、ステップS1330では、制御部330によって、コマンドに対応するアプリケーションのアプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されているか否かを判断し、その判断結果に応じて保存されたマニュアルのうち要請されたマニュアルを読み込むことができる。
【0068】
また、ステップS1330では、アプリケーション情報と一致するマニュアルが保存されていないと判断されれば、デフォルトマニュアルの初ページを自動読み込みすることができる。
また、ステップS1330では、アプリケーションのアプリケーション情報に優先順位をつけてマニュアルを読み込むことができる。
【0069】
なお、本画像形成装置のマニュアルの提供方法は、マニュアル結合のコマンドが入力されれば、デフォルトマニュアルと読み込まれたマニュアルとを結合するステップ、及び結合したマニュアルを表示するステップを更に含むことができる。
以下、重複する部分に対する説明は省略することにする。
【0070】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0071】
100、300 画像形成装置
110、310 受信部
120、320 保存部
130、330 制御部
140、340 ディスプレイ部
150、350 入力部
160、360 印刷エンジン部
331 アプリケーション検知部
333 ヘルプ制御部
335 ヘルプ決定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
図15
図16