【文献】
Web投稿の方法, DIGITAL CAMERA MAGAZINE,土田 米一 株式会社インプレスジャパン An Impress Group Company,2008年 6月 1日,第9巻,第164、165頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザが、パスワードによるロック解除、ジェスチャーによるロック解除、音によるロック解除又は指紋によるロック解除に失敗した場合に、個人情報の認証のための前記ロック解除インターフェースを表示するステップを更に有する請求項1−3の何れか1項に記載の方法。
パターンロック解除のためのロック解除インターフェースにおいて前記ユーザにより入力されかつ前記システムのロック解除のためのものであるロック解除パターンが正しいか否かを判定するように形成された判定部と、
前記ユーザがロック解除パターンを入力した回数を記録し、かつ不適切なロック解除パターンを入力した回数を記録するように形成された記録部と
を更に有し、前記受信部はロック解除パターンを受信するようにも形成されており、
前記表示部は、前記不適切なロック解除パターンを入力した回数が所定の閾値に達した場合、ロック解除パターンを忘れたか否かを選択することを前記ユーザに要求するインターフェースを表示し、前記ユーザが前記ロック解除パターンを忘れていることを選択した場合、個人情報と共に前記システムのロックを解除するための個人情報の認証のためのロック解除インターフェースを表示するように更に形成されており、
前記ロック解除パターンを忘れていないことを前記ユーザが選択した場合、パターンロック解除のための前記ロック解除インターフェースに戻るように復帰部が形成されている、請求項5又は6に記載の移動電話機。
【背景技術】
【0002】
情報技術の急速な進歩と共に、オペレーティングシステムは人々の日常生活で益々重要な役割を演じつつある。オペレーティングシステムはシステムソフトウェアの集まりであり、そのシステムソフトウェアは他のプログラムを制御し、システムリソースを管理し、操作インターフェースをユーザに提供する。一般に使用されているオペレーティングシステムには、コンピュータのオペレーティングシステム(例えば、ウィンドウズ(登録商標)オペレーティングシステム)や、移動電話機のオペレーティングシステム(例えば、アンドロイドオペレーティングシステム)等がある。オペレーティングシステムを利用するユーザによりデータが簡易かつ速やかに管理及び処理される一方、データ機密保持又はデータのセキュリティプロテクションにも留意を要する。一般的な移動電話機のオペレーティングシステムのユーザの場合、移動電話機のオペレーティングシステムのロック機能によりデータのセキュリティが保護され、例えばアンドロイドオペレーティングシステムではパターンロック(pattern lock)が設定され、移動電話機のロックを解除するために、移動電話機のユーザは、移動電話機のデータに次の操作を行う前にパターンロックパスワード(pattern lock password)を入力しなければならない。しかしながら、移動電話の機ユーザがパスワードを忘れてしまった場合に、移動電話機のデータセキュリティを保護するためにオペレーティングシステムが現在のユーザの身元を如何にして確認するかは、解決すべき重要な問題である。
【0003】
従来技術では、移動電話機のアンドロイドオペレーティングシステムのユーザが、パターンロックパスワードを用いることで移動電話機のロックを解除する(unlock)場合、システムは、ユーザが入力したパスワードについての認証処理を実行しかつユーザが不適切なパスワード(間違ったパスワード又は誤ったパスワード)を入力した回数を記録している。パスワードが間違っていた場合、ロック解除(unlocking)は許可されず、ユーザが間違ったパスワードを入力し続けると、次の1及び2の2つの場合に基づく処理が実行される:
1.ユーザが移動電話機に関連付けられたグーグルアカウント(Google account)を設定していなかった場合:ユーザがパターンロックインターフェースに正しいパスワードを入力した場合に限ってロック解除が行われ、そうでない場合、システムインターフェースはパターンロックのロック解除インターフェースのままである。
【0004】
2.ユーザが移動電話機に関連付けられたグーグルアカウントを設定していた場合:
ユーザが不適切なパスワードを5回入力すると、「パスワードをお忘れですか?」というボタンがオペレーティングシステムのインターフェースに登場し、ユーザがそのボタンをクリックするとグーグルアカウントによるロック解除用インターフェースに移り、移動電話機に紐付けられたパスワード及びグーグルアカウントをそのインターフェースで入力することで、移動電話機のロックを解除する。この場合においてユーザがロック解除用のアカウントを使用せずに、パターンロックインターフェースで間違ったパスワードを入力し続け、間違った回数が15回に達した場合、間違ったパスワードが更に5回入力されるまでの間、ロック解除用のグーグルアカウントの使用がユーザに強制されることになる注意をシステムが喚起する、すなわち間違ったパスワードを連続的に20回入力した後、ユーザはグーグルアカウントでロック解除を実行しなければならない。ユーザが手適切なグーグルユーザ名及びパスワードを入力することに失敗した場合、移動電話機は、グーグルアカウントのロック解除インターフェースに留まり、パターンロックのロック解除インターフェースには戻らない。
【0005】
上記の方法では、パターンロックパスワードを忘れてしまった場合、ユーザは、移動電話機のパターンロックを解除するには移動電話機に紐付けられたグーグルアカウントにログインすることしかできず;ユーザが移動電話機にグーグルアカウントを紐付けていなかった場合、ユーザは移動電話機のパターンロックを解除できない;或いはユーザがグーグルアカウントのアカウント番号及びパスワードを忘れ、不適切なパスワードを所定の回数だけ入力した場合、移動電話機はグーグルアカウントのロック解除インターフェースに留まり、この場合、たとえユーザがパスワードを思い出したとしてもロック解除のためのパターンロック解除インターフェースに戻ることはできず、工場出荷時の設定に戻すことによって或いはオペレーティングシステムをアップグレードすることによってのみパスワードを作成することができるにすぎず、その結果、移動電話機のユーザデータは全て失われ、ユーザにとって大変深刻な問題を招く。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<発明の概要>
本発明の実施の形態は、ユーザがオペレーティングシステムに保存した個人情報データを十分に活用し、パスワードを忘れてしまった場合でもユーザが個人情報データによりシステムのロックを解除できるようにし、ユーザがロックを解除できる可能性を増やすようにする方法及び装置等を提供する。
【0010】
本発明の実施の形態により提供される方法は、
オペレーティングシステムのロックを解除する方法であって、
ユーザがパターンによるロック解除に失敗した場合、個人情報の認証のためのロック解除インターフェースを表示するステップと、
前記ユーザが入力した個人情報を受信するステップと、
前記ユーザが入力した前記個人情報とローカルデータベースに予め保存されている個人情報とを照合するステップと
を有する方法である。
【0011】
本発明の実施の形態により提供される装置は、
オペレーティングシステムのロックを解除する装置であって、
ユーザがパターンによるロックの解除に失敗した場合、個人情報の認証のためのロック解除インターフェースを表示する表示部と、
前記ユーザが入力した個人情報を受信する受信部と、
前記ユーザが入力した前記個人情報とローカルデータベースに予め保存されている個人情報とを照合するステップと
を有する装置である。
【0012】
上記の解決手段から、本発明の実施の形態は以下の恩恵をもたらすことが理解できる。
【0013】
ユーザがパターンロック解除インターフェースによるロック解除に失敗した場合、認証のためにユーザが個人情報を入力することを要求するロック解除インターフェースが表示され、ユーザにより入力された個人情報が受信され、ユーザが入力した個人情報及びローカルデータベースに予め保存されている個人情報について照合が行われる。ユーザにとって個人情報は容易に思い出せるので、オペレーティングシステムの認証を通過するために個人情報を入力する方法により、大抵の場合、ユーザはシステムのロックを解除でき、ユーザがロック解除に成功する確率を増やすと共にユーザがロック解除に起因してユーザデータを失ってしまう確率を減らすことができる。
【0014】
<図面の説明>
本発明の実施の形態(場合によっては従来技術)の技術手段をいっそう明確にするために、実施の形態及び従来技術を説明するのに必要な添付図面が「図面の簡単な説明」の欄で簡単に説明されている。明らかに、以下の説明に関する添付図面は本発明のいくつかの実施の形態を例示しているに過ぎず、当業者は創作的努力をすることなくそれらの図面から他の図面を導出できる。
【0015】
図1は、オペレーティングシステムのロックを解除するための本発明の実施の形態による方法例を概略的に示す。
【0016】
図2は、オペレーティングシステムのロックを解除するための本発明の実施の形態による別の方法例を概略的に示す。
【0017】
図3は、オペレーティングシステムのロックを解除するための本発明の実施の形態による装置例を概略的に示す。
【0018】
図4は、オペレーティングシステムのロックを解除するための本発明の実施の形態による別の装置例を概略的に示す。
【0019】
<実施の形態の詳細な説明>
本発明の実施の形態は、ユーザがロック解除に成功する確率を増やしかつユーザがロック解除に起因してユーザデータを失ってしまう確率を減らすオペレーティングシステムのロック解除方法を提供する。本発明の実施の形態はオペレーティングシステムのロックを解除する装置も提供する。以下、実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
説明の簡明化のため、一例として、本発明の実施の形態の各々は移動電話機にアンドロイドオペレーティングシステムを使用しているものとする。移動電話機のアンドロイドオペレーティングシステムはオペレーティングシステムの特定の具体例に過ぎないこと、及び本発明の実施の形態により提供されるオペレーティングシステムのロック解除方法は同種の他のオペレーティングシステムにも適用できることが、理解できるであろう。
【0021】
図1を参照するに、本発明の実施の形態によるオペレーティングシステムのロック解除方法の一例が示されている。本方法は以下のステップを有する。
S101:ユーザがパターンによるロック解除に失敗した場合、個人情報の認証のためのロック解除インターフェースを表示する。
【0022】
移動電話機を利用する場合、必然的にユーザは多くのユーザ関連個人情報(ユーザに関連する個人情報)を移動電話機に保存しており、個人情報は、アドレス帳や、ユーザにより送受信されたショートメッセー
ジ及びマルチメディアメッセー
ジや、個人的な電話の履歴又は通話履歴等のような移動電話機内の情報であってよい。個人情報は、移動電話ユーザの各自の条件に密接に関連しており、通常は、ユーザのみが移動電話機の個人情報の具体的内容を知っており、個人情報はユーザが良く知っているので個人情報は忘れにくい。従って、個人情報は、ユーザがパターンロックパスワードを忘れた場合にユーザがシステムのロックを解除する際に役立つ。
【0023】
本実施の形態の場合、パターンロック解除インターフェースによるロック解除にユーザが失敗した場合、オペレーティングシステムは、認証のために個人情報を入力するようにユーザに要求するロック解除インターフェースを表示する。認証のために個人情報を入力する具体的な処理手順については以後の実施の形態で説明する。
【0024】
ステップS101において、認証用に個人情報を入力することをユーザに要求するロック解除インターフェースは、ユーザがパターンによるロック解除に失敗した場合に表示され、かつユーザが他のロック解除方法によるロック解除に失敗した場合にも表示されてよい。「他のロック解除方法(other unlocking manners)」は、パスワードによるロック解除、身振りや手振り等のジェスチャーによるロック解除、音によるロック解除、指紋によるロック解除等である。本発明の実施の形態では、説明の簡明化のため、「パターンによるロック解除(パターンロック解除)」が説明の際の具体例として使用されている。本発明の実施の形態における「パターンロック解除」は、パスワードによるロック解除、ジェスチャーによるロック解除、音によるロック解除、指紋によるロック解除等のような他のロック解除方法により置換されてよいことが、理解できるであろう。
【0025】
S102:ユーザが入力した個人情報を受信する。
【0026】
ユーザにより入力された個人情報は、移動電話機のアンドロイドシステムにより受信され、その個人情報はステップS101のロック解除インターフェースの条件に従って認証のために入力されている。
【0027】
S103:ユーザが入力した個人情報とローカルデータベースに予め保存されている個人情報とを照合(又は比較又は対比)する。
【0028】
本実施の形態の場合、概して、ユーザの多数の個人情報が移動電話機のローカルデータベースに保存されており、例えば、アドレス帳に載っているコンタクトパーソン各々の連絡先情報や、移動電話機で送受信されたショートメッセージに含まれている者(コンタクトパーソン)の連絡先情報や、発呼及び着呼の情報に含まれている者(コンタクトパーソン)の連絡先情報(通話履歴情報)や、その他のユーザの個人情報が保存されている。ステップS102において個人情報がユーザにより入力されると、移動電話機のアンドロイドシステムは、ユーザが入力した個人情報とローカルデータベースに予め保存されている個人情報とを照合し、照合が成功したか否か(一致したか否か)に応じて、システムのロックを解除するか否かを判断する。
【0029】
留意すべきことに、照合の処理自体は従来技術により行われてもよく、例えば、移動電話機に保存されているデータベースが、移動電話機に予め設定されているプログラムにより、個人情報に関するデータ情報について問合せを受け、発見されたデータ情報とユーザが入力した個人情報とについて照合が実行されてもよい。照合の処理は他の従来技術によって実行されてもよく、本発明は具体的な方法に限定されないことが理解できる。
【0030】
本実施の形態の場合、パターンロック解除インターフェースによるロック解除にユーザが失敗した後、認証用に個人情報の入力をユーザに求めるロック解除インターフェースが表示され、ユーザにより入力された個人情報が受信され、ユーザにより入力された個人情報とローカルデータベースに予め保存されている個人情報とについて照合が実行される。個人情報はユーザにとって思い出しやすいので、大抵の場合、オペレーティングシステムの認証に合格するために個人情報を入力する方法により、システムのロックを解除できる。
【0031】
更なる理解を促すために、本発明の実施の形態によるオペレーティングシステムのロック解除方法を、別の実施の形態の観点から以下に説明する。
図2を参照するに、本発明の実施の形態によるオペレーティングシステムのロック解除方法の一例が示されており、本方法は以下のステップを含む。
【0032】
201:ユーザにより入力されかつシステムパターンロックを解除するためのロック解除パターンを受信し、ユーザがロック解除パターンを入力した回数を記録する。
【0033】
アンドロイドシステムの場合、移動電話機は先ず始めにパターンロックの解除を試みる。アンドロイドシステムは、ユーザにより入力されたロック解除パターンを受信し、システムにより設定されたパターンロックを解除するためにそのロック解除パターンを使用し、ユーザがロック解除パターンを入力した回数を記録する。
【0034】
202:ロック解除パターンが正しいか否かを判定する。
【0035】
アンドロイドシステムは、システムパターンロックを解除するためのロック解除パターンが正しいか否かを判定する。正しかった場合にはステップ208が実行され、正しくなかった場合にはユーザが不適切な(又は間違った又は誤った)ロック解除パターンを入力した回数が記録される。
【0036】
203:不適切なロック解除パターンを入力した回数が所定の閾値に到達したか否かを判定する。
【0037】
ユーザが不適切なロック解除パターンを入力した回数を記録し、それが所定の閾値に到達した場合、ステップ204が実行される。
【0038】
予め設定された閾値を設定すること自体は従来技術と同じでよいことに留意すべきである。例えば、閾値が5又はシステム条件に合致する他の値に設定され、その具体的な設定は実際のアプリケーションのプロセスに関連するが、本発明はそれらに限定されない。
【0039】
204:ロック解除パターンを忘れてしまったことをユーザが示したか否か(又は選択したか否か)を判定する。
【0040】
ユーザが不適切なロック解除パターンを入力した回数が所定の閾値に到達した場合、オペレーティングシステムは、ロック解除パターンが忘れられているか否かを選択することをユーザに要求するインターフェースを表示し、ロック解除パターンを忘れたことをユーザが選択したか否かを判定する。
【0041】
ロック解除パターンを忘れたことをユーザが選択した場合、ステップ205が実行される。
【0042】
ロック解除パターンを忘れていないことをユーザが選択した場合、ステップ209が実行される。
【0043】
205:認証のために2つ以上の個人情報を入力することをユーザに要求するロック解除インターフェースを表示する。
【0044】
ユーザが、パターンロック解除インターフェースによるロック解除に失敗しかつロック解除パターンを忘れたことを選択した場合、システムは、認証のために個人情報を入力することをユーザに要求するロック解除インターフェースを表示する。認証のために個人情報を入力することをユーザに要求するロック解除インターフェースを表示する処理は次の処理を含んでもよい:
移動電話機のアドレス帳情報のうちの何らかの連絡先人物の名前及びその電話番号を入力することをユーザに要求する催促情報を表示する;或いは、
発呼又は電話したことがある何らかの連絡先人物の名前及びその電話番号を入力することをユーザに要求する催促情報を表示する;或いは、
ショートメッセージを送付したことがある何らかの連絡先人物の名前及びその電話番号を入力することをユーザに要求する催促情報を表示する;或いは、
好ましくは、情報の機密又はセキュリティの観点から、認証用に2つ以上の個人情報の組み合わせを入力することをユーザに要求する催促情報を表示する、例えば、移動電話機のアドレス帳情報のうちの何らかの連絡先人物の名前及びその電話番号に加えて、発呼又は電話したことがある何らかの連絡先人物の名前及びその電話番号も入力することをユーザに要求する催促情報を表示し、アドレス帳の1人の連絡先人物の情報と発呼又は電話した1人の連絡先人物の情報とが認証情報として組み合わされるようにしてもよい。
【0045】
留意すべきことに、認証のために2つ以上の個人情報を入力することをユーザに要求するインターフェースに関し、2つ以上の個人情報は、認証用の1つのインターフェース上で全て入力されてもよいし;或いは第1の個人情報がユーザにより入力された後に、第2の個人情報を入力するようにユーザに要求するインターフェースに移り、その後にロックを解除するための認証が実行されてもよい。認証のために個人情報を入力することをユーザに要求するその他のインターフェースも存在し、実際のアプリケーションプロセスに応じてインターフェースの具体的形態が決定され、本発明は特定の例に限定されない。
【0046】
206:ユーザにより入力された個人情報を受信する。
【0047】
このステップでの具体的な処理内容については、
図1に示す実施の形態のステップ101で説明された内容と同様であるので、繰り返しの説明は行わない。
【0048】
207:ユーザにより入力された個人情報が、ローカルデータベースに予め保存されている個人情報に一致するか否かを判定する。
【0049】
ユーザが2つの個人情報を入力した場合、ユーザが入力した個人情報はアンドロイドシステムにより認証情報として組み合わせられ、その認証情報とローカルデータベースに予め保存されている個人情報とについて、照合が行われる。すなわち、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に一致するか否かが判定され、ユーザの身元に関する認証が実行され、そのユーザがシステムのロックを解除する権限を有するか否かを判定する。
【0050】
208:ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していた場合、ステップ208が実行される一方、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していなかった場合、ステップ209が実行される。
【0051】
留意すべきことに、本発明の形態において、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していなかった場合、或る特定の実施の形態では、システムはパターンロック解除インターフェースに直ちに戻ってもよい;或いは、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していなかった場合、(入力が)合致していなかった回数が記録され、合致していなかった回数が所定の閾値に達した場合に、パターンロック解除インターフェースに戻ってもよい。その閾値は、本実施の形態のステップ203における所定の閾値と同じであってもよいし異なっていてもよく、本発明は具体的な形態に限定されない。
【0052】
208:システムのロックを解除する。
【0053】
アンドロイドシステムは、ユーザにより入力された個人情報とローカルデータベースに予め保存されていた個人情報とを照合し、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していた場合、システムはロックを解除する。
【0054】
209:パターンロック解除インターフェースに戻る。
【0055】
アンドロイドシステムは、ユーザにより入力された個人情報とローカルデータベースに予め保存されていた個人情報とを照合する。ステップ207において、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していない、と判断された場合、システムはパターンロック解除インターフェースに戻り、ユーザがそのパターンロック解除インターフェースを通じて引き続きシステムのロックを解除する機会を与え、この段階でユーザがロック解除パターンを思い出したならばユーザがロックを解除するためのロック解除パターンを入力できるようにする。
【0056】
ステップ204において、ユーザがロック解除パターンを忘れていないことを選択した場合も、システムはロック解除のためのパターンロック解除インターフェースに戻ってよいことに留意を要する。
【0057】
本発明の実施の形態により提供される解決手段によれば、認証に不適切な個人情報を入力した回数が所定の回数に達した場合、システムはパターンロック解除方式に戻り、ユーザが2つのロック解除のうちのロック解除を実行できるようにしてもよい。これにより、ユーザがロック解除に成功する確率が増え、ロック解除に起因してユーザがユーザデータを失ってしまう確率が減る。
【0058】
以下、理解を促すため、本発明の実施の形態によるオペレーティングシステムのロックを解除する方法を具体例と共に説明する。
【0059】
移動電話ユーザHが移動電話のアンドロイドオペレーティングシステムのロックを解除しようとしていると仮定する。先ず、移動電話のインターフェースは、パターンロックパスワードを用いることでロック解除を実行することが、ユーザに求められていることを表示する。ユーザは、ロック解除パスワードを忘れているので、ロック解除の試行プロセスにおいて不適切なロック解除パターンを入力し続けてしまう。この場合において、ユーザHにより入力されたロック解除パターンのパスワードを受信する毎に、アンドロイドオペレーティングシステムはユーザにより入力されたロック解除パターンが正しいか否かを判断する。正しかった場合、システムのロックは解除される;一方、正しくなかった場合、ユーザHが不適切なロック解除パターンを入力した回数が記録される。その回数が5回に達した場合、ロック解除パターンを忘れたか否かをユーザが選択することを要求するために、「ロック解除パターンを忘れたか否か」に関するインターフェースが表示される。引き続きユーザがパターンロック解除を試みることを希望する場合、「ロック解除パターンを忘れていない」ことを選択し、オペレーティングシステムはユーザHのためのパターンロック解除インターフェースに戻り、パターンロック解除方式によるロック解除を実行し続ける。ユーザHがパターンロック解除以外の方法のロック解除を実行することを希望する場合、ユーザは「ロック解除パターンを忘れた」ことを選択し、インターフェースは個人情報によるロック解除のためのインターフェースを表示する。個人情報によるロック解除のインターフェースが表示される場合、次の3種類の情報のうちの任意の2つを入力することがユーザに要求される:(1)ユーザの移動電話のアドレス帳に記載されている任意の連絡先の人物名とそれに対応する電話番号;(2)電話したことがある任意の連絡先の人物名とそれに対応する電話番号;(3)ショートメッセージを送ったことがある任意の人物名とそれに対応する電話番号。この場合において、入力するようにユーザHに要求されている個人情報が、ユーザHの移動電話のアドレス帳に記載されている任意の連絡先の人物名とそれに対応する電話番号に加えて、ユーザHが電話したことがある任意の連絡先の人物名とそれに対応する電話番号であると仮定した場合、ユーザは記憶から「父13500000022」及び「チャン イ(Zhang Yi)13100000123」を入力してもよい。システムはユーザHにより入力された2つの個人情報と移動電話のローカルデータベースに予め保存されている対応する個人情報とを照合する。ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していた場合、システムのロックは解除される;ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していなかった場合、個人情報を入力し直すことがユーザに要求される。不一致の回数が3回に達すると、システムのロックを解除するためのパターンロック解除インターフェースに戻ることがユーザに求められてもよいし、1回間違った後に、システムのロックを解除するためのパターンロック解除インターフェースに戻ることがユーザに求められてもよい。
【0060】
以下、オペレーティングシステムのロックを解除する本発明の実施の形態により提供される装置を説明する。
図3を参照するに、オペレーティングシステムのロックを解除する本発明の実施の形態による装置は、以下の要素を含む:
表示部301。これは、パターン、ロック解除用のパターン、ロック解除用のジェスチャー又はロック解除用の指紋によるロック解除にユーザが失敗した場合、個人情報の認証のためのロック解除インターフェースを表示するように形成され、更に、不適切なロック解除パターンを入力した回数が所定の閾値に達した場合、ロック解除パターンを忘れたか否かを選択することをユーザに求めるインターフェースを表示するように形成されている。
【0061】
受信部302。これは、ユーザにより入力された個人情報を受信するように形成され、更に、ユーザにより入力されたロック解除パターンを受信するように形成される。
【0062】
照合部303。これは、ユーザにより入力された個人情報とローカルデータベースに予め保存されている個人情報とを照合するように形成されている。
【0063】
オペレーティングシステムのロックを解除する本実施の形態により提供される装置は、以下の要素を更に含むことに留意を要する。
【0064】
ロック解除部304。これは、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されている個人情報に一致していた場合に、システムのロックを解除するように形成されている。
【0065】
記録部305。これは、ユーザがロック解除パターンを入力した回数を記録し、かつ不適切なロック解除パターンを入力した回数を記録するように形成されている。
【0066】
復帰部306。これは、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されている個人情報に合致していなかった場合に、パターンロック解除インターフェースに戻るように形成され、更に、ロック解除パターンを忘れていないことをユーザが選択した場合にも、パターンロック解除インターフェースに戻るように形成されている。
【0067】
判定部307。これは、ロック解除パターンが正しいか否かを判定するように形成されている。
【0068】
以下、理解を促すために、オペレーティングシステムのロックを解除する本実施の形態による装置の個々の要素又はユニット同士の間の関連性を、具体的なアプリケーションの場合に関して説明する。
この実施の形態の場合、移動電話のアンドロイドシステムのユーザは、先ず、パターンロックパスワードを用いることでシステムのロックの解除を試みる。受信部302は移動電話のユーザが入力したロック解除パターンを受信し、そのロック解除パターンはシステムにより設定されたパターンロックを解除するために使用される。その一方で、記録部305は、システムのパターンロックを解除するためのロック解除パターンをユーザが入力した回数を記録し、判定部307はユーザにより入力されたロック解除パターンが正しいか否かを判定する。ロック解除パターンが正しかった場合、ロック解除部304はシステムのロックを解除し、ロック解除パターンが正しくなかった場合、記録部305は、ユーザが不適切なロック解除パターンを入力した回数を記録する。ユーザが不適切なロック解除パターンを入力した回数が所定の閾値に達した場合、表示部301は、ロック解除パターンを忘れてしまったか否かを選択することをユーザに求めるインターフェースを表示する。所定の閾値を設定することについては、
図2に関して説明された実施の形態のステップ203で説明した内容と同様であるので、改めて詳細には説明しない。
【0069】
ユーザがロック解除パターンを忘れていないことを選択した場合、復帰部306はシステムがパターンロック解除インターフェースに戻るようにする;一方、ユーザがロック解除パターンを忘れてしまったことを選択した場合、表示部301は個人情報認証用のロック解除インターフェースを表示し、受信部302はユーザが入力した個人情報を受信し、照合部303は、ユーザにより入力された個人情報とローカルデータベースに予め保存されていた個人情報とを照合する。
【0070】
留意すべきことに、認証用に個人情報を入力することを表示部301がユーザに要求する具体的なプロセスについては、
図2に示される例のステップ205に関して説明された内容と同様であり、照合部303により実行される照合プロセスについては、
図2に示される例のステップ207に関して説明された内容と同様であるので、ここで詳細には説明されない。
【0071】
照合部303がユーザにより入力された個人情報とローカルデータベースに予め保存されていた個人情報とを照合し、それらは一致していることを示す結果が得られた場合、解除部304はシステムのロックを解除する;一方、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に一致していなかった場合、復帰部306はシステムをパターンロック解除インターフェースに戻す。
【0072】
留意すべきことに、この実施の形態において、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していなかった場合、一実施形態では、復帰部306がシステムをパターンロック解除インターフェースに戻し;また、ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していなかった場合、記録部305は照合に失敗した回数を記録し、不一致であった回数が所定の閾値に達した場合に、パターンロック解除インターフェースに戻される。具体的な説明については、
図2に示す例のステップ207に関する説明内容と同様であるので、ここで改めて詳細に説明しない。
【0073】
本発明の実施の形態により提供される解決手段によれば、受信部302は移動電話のユーザから入力されたロック解除パターンを受信し、ロック解除パターンが適切であればシステムのロックは解除され、ロック解除パターンが間違っていた場合は間違った回数が記録される。ユーザが不適切なロック解除パターンを入力した回数が第2の所定の閾値に達した場合、表示部301は、ロック解除パターンを忘れたか否かを選ぶことをユーザに要求するインターフェースを表示する。ロック解除パターンを忘れていないことをユーザが選んだ場合、復帰部306はシステムをパターンロック解除インターフェースに戻す;ロック解除パターンを忘れてしまったことをユーザが選んだ場合、表示部301は個人情報認証用のロック解除インターフェースを表示し、受信部302がユーザにより入力された個人情報を受信すると、照合部303は、ユーザにより入力された個人情報とローカルデータベースに予め保存されていた個人情報とを照合する。ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していた場合、ロック解除部304はシステムのロックを解除する。ユーザにより入力された個人情報がローカルデータベースに予め保存されていた個人情報に合致していなかった場合、記録部305は入力が不一致であった回数を記録する。不一致の回数が第1の閾値に達した場合、復帰部306はシステムをパターンロック解除インターフェースに戻す。個人情報はユーザにとって覚えやすいので、通常は、個人情報を入力してオペレーティングシステムの認証を通過する方法でシステムのロックを解除できる一方、パターンロック解除インターフェースに戻ることでユーザはロック解除パターンによるロック解除を改めて試行してもよい。従って、ユーザがロック解除に成功する確率が増え、ロック解除が原因でユーザがユーザデータを失ってしまう確率を減らすことができる。
【0074】
上記のロック解除装置は、移動電話、コンピュータ、MP3及びMP4、人間とコンピュータの対話のための端末(human-computer interaction terminal)、電子書籍装置その他の表示機能を有する端末装置に設けられてもよい。端末装置が移動電話であり、移動電話が無線周波数回路、音声周波数回路及び電力供給回路を備え、移動電話の基本的な機能を発揮するものとする。以下、
図4を参照しながら無線周波数回路、音声周波数回路及び電力供給回路を個々に説明する。
【0075】
無線周波数回路401は、主に、移動電話及び無線ネットワーク間の通信を設定し、移動電話及び無線ネットワーク間でデータを送受信するように形成されている。
【0076】
音声周波数回路402は、主に、音を収集し、収集した音を音声データに変換し、移動電話が無線周波数回路を介して音声データを無線ネットワークに送信できるようにする;或いは無線周波数回路を介して移動電話が無線ネットワークから受信した音声データから音を復元し、ユーザのために音声データを再生するように形成されている。或いは、音声周波数回路は、音声データを収集及び送信し、音声データを受信及び再生する上記の機能を同時に行ってもよい。
【0077】
電力供給回路403は、主に、移動電話の各々の回路又は構成要素に電力を供給し、移動電話の通常の動作を保証するように形成されている。
【0078】
上記の方法の実施の形態におけるステップの全部又は一部は、関連するハードウェアを指図するコンピュータプログラムによって行われてもよいことを、当業者は理解できる。プログラムはコンピュータにより読み取り可能な媒体に記憶されていてもよい。そのような記憶媒体はリードオンリメモリ、磁気ディスク、光ディスク等であってもよい。
【0079】
以上、オペレーティングシステムのロックを解除する本発明により提供される方法及び装置が詳細に説明された。当業者は、本発明の実施の形態のアイディアに従って、具体的な実現手段及び適用目的に修正を行うことができる。従って本明細書の内容は本発明に対する限定として解釈してはならない。