(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5727040
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】総インダクタンスが減じられた電池モジュール
(51)【国際特許分類】
H01M 2/10 20060101AFI20150514BHJP
H01M 2/20 20060101ALI20150514BHJP
H01M 2/30 20060101ALI20150514BHJP
H01M 2/34 20060101ALI20150514BHJP
【FI】
H01M2/10 M
H01M2/20 A
H01M2/30 C
H01M2/34 B
H01M2/10 K
【請求項の数】11
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-546633(P2013-546633)
(86)(22)【出願日】2011年11月14日
(65)【公表番号】特表2014-506382(P2014-506382A)
(43)【公表日】2014年3月13日
(86)【国際出願番号】EP2011070014
(87)【国際公開番号】WO2012089394
(87)【国際公開日】20120705
【審査請求日】2013年8月20日
(31)【優先権主張番号】102010064303.3
(32)【優先日】2010年12月29日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100114487
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 幸作
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【弁理士】
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】ケスラー,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】フォイエルシュタック,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイセンボルン,エリック
【審査官】
渡部 朋也
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−017412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
H01M 2/20
H01M 2/30
H01M 2/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池モジュールにおいて、
それぞれ第1端子および第2端子を備える少なくとも第1電池セル及び第2電池セルと、
前記第1電池セルと前記第2電池セルとを直接又は他の電池セルを介して電気接続するための端子‐接続部材であって、それぞれの端子‐接続部材が前記第1電池セルの前記第1端子を、前記第2電池セルの前記第2端子に直接又は他の電池セルを介して接続する端子‐接続部材と、
前記電池モジュールと外部回路とを接続するための第1接続端子および第2接続端子と、
前記第1接続端子と前記電池モジュールの前記第2電池セルの前記第1端子とを電気接続するための第1接続端子‐接続部材と、
前記第2接続端子と前記電池モジュールの前記第1電池セルの前記第2端子とを電気接続するための第2接続端子‐接続部材と、
を含む電池モジュール(1)において、
前記第2接続端子‐接続部材が、
平面状に形成されており、
第2接続端子‐接続部材の表面が前記端子‐接続部材に対して離間されて、実質的に平行に延在し、かつ前記端子‐接続部材の少なくとも部分領域を覆っており、前記第2接続端子‐接続部材が前記電池モジュールの作動時に電流によって貫流され、電流の方向が全ての前記端子‐接続部材の電流流れ方向に対して実質的に逆になるように配置されている電池モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載の電池モジュールにおいて、
前記端子‐接続部材が同様に平面状に形成されており、
前記第2接続端子‐接続部材が、該第2接続端子‐接続部材の表面が前記端子‐接続部材の表面に対して実質的に平行に延在するように配置されている電池モジュール。
【請求項3】
請求項2に記載の電池モジュールにおいて、
前記第2接続端子‐接続部材の表面が前記端子‐接続部材の表面の少なくとも80%を覆っている電池モジュール。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか一項に記載の電池モジュールにおいて、
前記第1接続端子‐接続部材が同様に平面状に形成されている電池モジュール。
【請求項5】
請求項4に記載の電池モジュールにおいて、
前記第2接続端子‐接続部材の表面が、前記第1接続端子‐接続部材の表面に対しても平行に延在し、前記第1接続端子‐接続部材の表面の少なくとも部分領域をも覆っている電池モジュール。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか一項に記載の電池モジュールにおいて、
前記第1接続端子‐接続部材が前記第1接続端子と一体的に形成されており、および/または前記第2接続端子‐接続部材が前記第2接続端子と一体的に形成されている電池モジュール。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか一項に記載の電池モジュールにおいて、
前記第1接続端子が前記第2接続端子の近傍に配置されている電池モジュール。
【請求項8】
請求項7に記載の電池モジュールにおいて、
前記第1接続端子が前記第2接続端子の少なくとも部分領域を覆っている電池モジュール。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか一項に記載の電池モジュールにおいて、
前記第2接続端子‐接続部材と前記端子‐接続部材との間および/または前記第1接続端子‐接続部材と前記第2接続端子‐接続部材との間に絶縁層が配置されている電池モジュール。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか一項に記載の電池モジュールにおいて、
前記端子‐接続部材、前記第1接続端子‐接続部材、および/または第2接続端子接続部材が、少なくとも部分的に、前記第1電池セル及び前記第2電池セルの少なくとも1つの前記第1端子及び/又は第2端子の付加的な外部接触が可能となるように構成されている電池モジュール。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか一項に記載の電池モジュールにおいて、
前記第1接続端子‐接続部材及び/又は前記第2接続端子‐接続部材がカバーによって覆われる電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
大容量の電池モジュールを形成するためには、複数の電池セルを直列に接続することができる。電池モジュールの多くの使用分野では、わずかなリプル部分を除いては、ほぼ直流が取り出されるか、もしくは供給される。
【0003】
米国特許第5642275号明細書により、インバータ機能が組み込まれた電池システムが既知であり、この電池システムでは、電池の形態の別個の直流電圧源を備える一連の電源スイッチが設けられている。マルチレベル・カスケードインバータと呼ばれることの多いこのような電池システムは、従来のインバータ装置よりも効率が良く、高い信頼性を備えた単相または多相システムの実現を可能にする。
【0004】
しかしながら、このような電池システムが、例えば、電気機械を制御するために使用される場合、相電圧の変化に際して、直流電圧源による、または直流電圧源を迂回した電流供給の素早い切換が必要である。しかしながら、電流の変化率の増大に伴い、直流電圧源のインダクタンスの影響が増し、ひいては電池モジュールの使用時には個々の電池セルの回路のインダクタンスの影響も増す。特に分配されたモジュールインダクタンスは高い電流と組み合わされて切換プロセスで高い損失エネルギーをもたらし、この損失エネルギーは電源スイッチで熱に変換される。切換プロセスが繰り返し行われることにより、スイッチにおける高い損失出力が生じ、ひいては電池システムの効率が低下する。幾つかの用途では、電池モジュールのインピーダンスの誘導性が過度に高い場合、付加的な緩衝コンデンサが必要となる。
【0005】
分配されたモジュールインダクタンスに付随して、それぞれの切換プロセスでは電磁場も検出され、電磁場は、補助手段がなければ隣接する電子装置構成部品の妨害をもたらす場合もあり、したがって、EMV規定(EMV=電磁両立性)を遵守するためにしばしば手間のかかる付加的な切換手段が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5642275号明細書
【発明の開示】
【0007】
本発明は、電池モジュールにおいて、
それぞれ第1端子および第2端子を備える少なくとも2つの電池セルと、
少なくとも2つの電池セルを電気接続するための端子‐接続部材であって、それぞれの端子‐接続部材が第1電池セルの第1端子を、好ましくは隣接して配置された、第2電池セルの第2端子に接続する端子‐接続部材と、
電池モジュールと外部回路とを接続するための第1および第2接続端子と、
第1接続端子と電池モジュールの第1接続部とを電気接続するための第1接続端子‐接続部材であって、第1端子が第1電池セルの第1接続部によって形成された第1接続端子‐接続部材と、
第2接続端子と電池モジュールの第2接続部とを電気接続するための第2接続端子‐接続部材であって、第2接続部が第2電池セルの第2端子によって形成された第2接続端子‐接続部材とを備える電池モジュールを提供する。
【0008】
この場合、第2接続端子‐接続部材は、
平面状に形成されており、
第2接続端子‐接続部材の表面が端子‐接続部材に対して離間されて、実質的に平行に延在しており、これらの端子‐接続部材の少なくとも部分領域を覆っており、第2接続端子‐接続部材が電池モジュールの作動時に電流によって貫流され、この電流の方向が端子‐接続部材の電流方向に対して実質的に逆となるように配置されている。
【0009】
電池モジュールの総インダクタンスは、一方では個々の電池セル(セルインダクタンス)および他方ではこの電池セルの回路のインダクタンスによって決定される。本発明は、直列に接続された複数の電池セルを含む電池モジュールでは、個々の電池セルの回路は、電池モジュールの総インダクタンスに対するこの回路の貢献度が、セルインダクタンスに対して無視できる値を取るように構成されているという基本思想に基づいている。
【0010】
このことは、本発明によれば、第2接続端子‐接続部材が平面状に形成されており、第2接続端子‐接続部材の表面が端子‐接続部材に対して離間されて、実質的に平行に延在しており、これらの端子‐接続部材の少なくとも部分領域を覆っており、第1接続端子‐接続部材が電池モジュールの作動時に電流によって還流され、電流の方向が、端子‐接続部材の電流流れ方向に対して実質的に逆であることにより実質的に達成される。
【0011】
平面状の電流供給、および、電流方向が逆である場合に部分的に重なっていることにより引き起こされる端子‐接続部材と第2接続端子‐接続部材との間の電磁的な相互作用により、回路から生じるインダクタンスが著しく減少する。このことは、さらに電源スイッチの損失出力の減少をもたらし、ひいては電池システムの高い効率をもたらす。本発明による電池モジュールの構成は、接続部材と第2接続端子‐接続部材との間の領域に磁場を集め、これにより、電磁妨害の発生を最小限にする。
【0012】
端子‐接続部材が同様に平面状に形成されており、第2接続端子‐接続部材が、この第2接続端子‐接続部材の表面が端子‐接続部材の表面に対して実質的に平行に延在するように配置されていることにより、上記効果を増大させることができる。
【0013】
セル回路のオーム損失は、直流損失と交流損失とに分けられる。平面状の電流供給により、直流のための無視できる抵抗値を得るためには、接続端子‐接続部材の材料厚さはわずかであっても十分であり、したがって、本発明による電池モジュールは、回路の低インダクタンスよってのみならず、電池セルの極めて低インピーダンス接続によっても優れている。
【0014】
接続部材の幅に対してわずかな材料厚さは、さらに表皮効果の影響を減じるために好ましい横断面をもたらし、本発明による電池モジュールは、交流作動時に減じられた損失抵抗をももたらす。
【0015】
上記効果は、第2接続端子‐接続部材の表面が端子‐接続部材の表面の少なくとも80%を覆っていることにより、さらに改善することができる。第2接続端子‐接続部材の表面が、端子‐接続部材の表面を完全に覆っている場合にもさらなる改善が得られる。
【0016】
さらに、第1接続端子‐接続部材は平面状に形成されていてもよい。電池モジュールの寄生インダクタンスおよび抵抗のさらなる低減が、第2接続端子‐接続部材の表面が、第1接続端子‐接続部材の表面に対して平行に延在し、第1接続端子‐接続部材の表面の少なくとも部分領域を覆っており、これにより、両方の接続端子‐接続部材の間に有利な磁気的な相互作用が生じることによっても得られる。
【0017】
第1接続端子‐接続部材が第1接続端子と一体的に形成されており、および/または第2接続端子‐接続部材が第2接続端子と一体的に形成されている場合には、製造技術的に特に簡単に実現することが可能である。
【0018】
接続端子の領域においても低インダクタンスの回路を得るためには、第1接続端子は第2接続端子の近傍に、特に第2接続端子に隣接して配置されていてもよい。特に好ましくは、この場合、第1接続端子は第2接続端子の少なくとも部分領域を覆っている。
【0019】
端子‐接続部材と第2接続端子‐接続部材との間および/または第1接続端子‐接続部材と第2接続端子‐接続部材との間の磁気的な相互作用をできるだけ効果的に形成するために、これらのユニットの間の間隔はできるだけ小さくしておくべきである。このことは、第2接続端子‐接続部材と端子‐接続部材との間および/または第1接続端子‐接続部材と第2接続端子‐接続部材との間に絶縁層が配置されていることにより簡単に実現することができる。
【0020】
幾つかの用途では、例えば、センサ接続、緩衝部またはバランス回路のために個々の電池セルの端子を接触させることができる必要がある。端子‐接続部材および/または接続端子‐接続部材によりこのような端子が完全に覆われることを防止するために、本発明の一実施形態によれば、これらの端子は、少なくとも部分的に、電池セルの少なくとも1つの端子の付加的な外部接触が可能となるように構成されている。本発明による電池モジュールの構成は、このような外部の回路構成部品が低インピーダンスおよび低インダクタンスにより結合可能であるという利点を有する。
【0021】
電池モジュールを外部に対して覆うためには、電池セルに向いていない方の側に接続端子‐接続部材を覆うカバーを設けてもよい。
【0022】
本発明の実施形態の他の特徴および利点を添付の図面を参照して以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】端子‐接続部材の接触後の本発明による電池モジュールの電池セルを示す概略図である。
【
図2】
図1に示した電池セルに絶縁層を取り付けた後の状態を示す概略図である。
【
図3】第2接続端子‐接続部材の接触後の
図1に示した電池セルを示す概略図である。
【
図4】
図1に示した電池セルにカバーを取り付けた後の状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1に概略的に示した電池モジュール1は、多数の電池セル、図示の実施例では12個の電池セル2‐1〜2‐12を含む。これらの電池セルは、有利には、再充電可能な電池セルまたは2次電池セルとして構成されている。見やすいように2つの最も外側のセル2‐1および2‐12のみに符号を付している。それぞれの電池セル2は、正極端子3および負極端子4を備える。個々の電池セル2‐1〜2‐12は、端子3,4が2つの平行な線形の列を形成するように配置されており、この場合、それぞれ第1端子3と第2端子4とは交互に配置されている。
【0025】
図の下方に位置する電池セル2‐1の第1端子3‐1および図面の上方に位置する電池セル2‐12の第2端子4‐12は、電池モジュール1の第1(正極)接続部5もしくは第2(負極)接続部6として用いられる。他の端子3および4はそれぞれ対で端子‐接続部材7によって電気接続されている。この場合、第1電池セル2‐iの第1端子3は第2電池セル2‐(i+1)の第2端子4に接続されており、これにより、個々の電池セル2の直列接続が得られる。
【0026】
電池モジュール1の第1接続部5として用いられる最下部の電池セル2‐1の端子3‐1は、第1接続端子‐接続部材8を介して第1接続端子9に接続されている。図示の実施例では、第1接続端子‐接続部材8は、対応した第1接続端子9と一体的に形成されている。
【0027】
図示の実施形態によれば、端子‐接続部材7および第1接続端子‐接続部材8はいずれも平面状に形成されている。この場合、これらの端子‐接続部材7は、図示のように、一様な外形を備えているが、種々異なる外形に形成されていてもよい。しかしながら、端子‐接続部材7ができるだけ大きい面積を覆っている場合、有利である。
【0028】
端子‐接続部材7および第1接続端子‐接続部材8には、絶縁層20が取り付けられている(
図2参照)。絶縁層20は、端子‐接続部材7もしくは第1接続端子‐接続部材8と、第2接続端子‐接続部材10との間に所定の間隔を形成するために用いられる。図の上方に位置する電池セル2‐12の、電池モジュール1の第2接続部6として用いられる第2端子4‐12の接触を可能にするために、絶縁層20はこの領域では切り取られている。
【0029】
第2接続端子‐接続部材10は、最上部の電池セル2‐12の、電池モジュール1の第2接続部6として用いられる端子4‐12と第2接続端子11とを電気接続するために用いられる。両方の接続端子9,11は、電池モジュール1と、例えば、電源スイッチの形態の外部回路とを接続するために用いられる。図示の実施例では、第2接続端子‐接続部材10は、対応した第2接続端子11と一体的に形成されている。
【0030】
第2接続端子‐接続部材10は、本発明によれば平面状に形成されており、第2接続端子‐接続部材10の表面は、端子‐接続部材7の表面および第1接続端子‐接続部材8の表面に対して(絶縁層20によって)離間されて、実質的に平行に延在している。この場合、端子‐接続部材7は完全に覆われており、第1接続端子‐接続部材8は少なくとも部分的に覆われている。この場合、第2接続端子‐接続部材10は、電池モジュール1の作動時に電流によって貫流され、この電流の方向は、端子‐接続部材7および第1接続端子‐接続部材8の電流方向に対して実質的に逆である。
【0031】
平面状に電流が供給され、第2接続端子‐接続部材10が、端子‐接続部材7および第1接続端子‐接続部材8を少なくとも部分的に覆っていることにより、これらの構成部品の間に電磁的な相互作用が生じる。この場合、逆の電流方向により、生じた磁界は少なくとも広範囲に補償され、これにより、回路から生じた電池モジュール1のインダクタンスが著しく減じられる。
【0032】
回路のインダクタンスをさらに低減するために、両方の接続端子9および11は、できるだけわずかな間隔を有するように互いに隣接して配置されている。図示の実施形態に対して代替的に、両方の接続端子9,11は、部分的に重なっていてもよく、この領域では有利な磁気的相互作用が増大される。
【0033】
例えば、センサ、緩衝部またはバランス回路のために個々の端子3および/または個々の電池セル2の付加的な外部接触を可能にするために、個々の、または全ての端子‐接続部材7および/または接続端子‐接続部材8,10は適宜な切欠きを備えていてもよい。
【0034】
第2接続端子‐接続部材10には、電池モジュール1の、電池セル2に向いていない方の側に、電池モジュール1を覆うためのカバー12が取り付けられている。この場合、実質的に電池モジュール1全体が覆われる。外部の回路構成部品と接触させるために用いられる接続端子9および11のみがカバー12を超えて突出している。