(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記交流発生部は、前記検知電極の出力側に接続された可変コンデンサと、前記可変コンデンサの静電容量を変化させる圧電素子とで構成されている請求項1に記載の直流電圧検出器。
【背景技術】
【0002】
例えば電鉄沿線や一般家庭、工場などに設置された電力設備には、直流電圧が印加された充電部としての電車線や電力線がある。これらの電力設備では、保守点検や交換工事などの電気関係作業を停電中に実施する場合がある。この場合、電力設備の充電部における直流電圧の有無を判別した上で、電気関係作業を実施することにより、作業者の接触による感電事故を未然に防止するようにしている。
【0003】
この電力設備の充電部における直流電圧の有無を判別する直流電圧検出器として、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示された直流電圧検出器は、電鉄沿線に設置された電力設備の充電部としての電車線(架線)における直流電圧の有無を検出する直流用検電器である。
【0004】
この直流用検電器は、絶縁筒の先端部にフック状の検電金具を有すると共に絶縁筒の後端部から導出された接地線を有し、前述の検電金具に検出抵抗を介して接地線が接続され、前述の検出抵抗の端子電圧を測定することにより、電車線の直流電圧の有無を検出する検出部を具備したものである。
【0005】
この直流用検電器の使用時、作業者は、絶縁筒の後端部から導出された接地線をレール等にアース接続した上で、絶縁筒の先端部にある検電金具を電車線に引掛け係止させる。これにより、電車線に引掛けられた検電金具を検出抵抗を介して接地線でアースし、その検出抵抗の端子電圧を検出部で測定することにより、電車線における直流電圧の有無を検出することができる。その電車線が充電状態であれば、検出部に付設されたランプまたはブザー等により作業者に報知するようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、直流用検電器として使用される従来の直流電圧検出器では、その被検出対象物である電車線が裸線であり、裸線である電車線に絶縁筒の先端部にある検電金具を接触させるようにしている。このように、直流電圧検出器の被検出対象物としては裸線である必要があることから、電力線のような絶縁被覆電線を被検出対象物とすることが困難であった。つまり、電力線のような絶縁被覆電線について直流電圧の有無を検出しようとすると、絶縁被覆電線の絶縁被覆部分を除去して芯線に検電金具を接触させなければならないことになり、絶縁被覆部分を除去せずに絶縁被覆電線を被検出対象物とすることができないというのが現状であった。
【0008】
また、接地系回路で構成された被検出対象物に対して使用される直流電圧検出器では、電車線が充電状態である場合にその電車線から検出部を介して大地へ流れる直流電流を検出するために接地線をアース接続する必要がある。つまり、直流電圧検出器の使用時、作業者にとって、絶縁筒の後端部から導出された接地線をレール等にアース接続する作業が必要である。この接地線をアース接続する作業が煩雑であり、作業性の向上を図ることが困難であった。
【0009】
そこで、本発明は、前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、電力線のような絶縁被覆電線を被検出対象物とすることを可能にし、接地線が無くても直流電圧の有無を検出可能にし得る直流電圧検出器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、筐体の内部に設けられた検知電極を被検出対象物に近接させることにより、その被検出対象物における直流電圧の有無を検出する直流電圧検出器であって、被検出対象物と検知電極との間に形成される電極間浮遊静電容量と、筐体の内部シールドと大地との間に形成される対地間浮遊静電容量との間に、静電容量を可変することにより直流電圧に応じた交流電流を発生させる交流発生部を具備したことを特徴とする。
【0011】
本発明では、交流発生部で、静電容量を可変することにより被検出対象物における直流電圧に応じた交流電流を発生させる。この交流発生部に発生した交流電流が、交流発生部−対地間浮遊静電容量−被検出対象物−電極間浮遊静電容量−交流発生部で構成される閉ループ回路を流れることになる。これにより、交流発生部から出力される交流電流に基づいて被検出対象物における直流電圧の有無を検出することが可能となる。このように、電極間浮遊静電容量および対地間浮遊静電容量を通して交流電流が流れることから、電力線のような絶縁被覆電線を被検出対象物とすることが可能となり、また、直流電圧検出器の接地線も不要となる。
【0012】
本発明における交流発生部は、検知電極の出力側に接続された可変コンデンサと、その可変コンデンサの静電容量を変化させる圧電素子とで構成されていることが望ましい。このように、交流発生部を可変コンデンサと圧電素子で構成すれば、圧電素子が持つ発振周波数での振動を可変コンデンサに付与することでその可変コンデンサの静電容量を変化させることができ、この可変コンデンサの静電容量を可変することにより交流電流を容易に発生させることができる。
【0013】
本発明における内部シールドは、筐体の内部で検知電極を除く部位に形成された構成とすることが望ましい。このようにすれば、内部シールドと大地との間に形成される対地間浮遊静電容量を筐体容積の最大限まで大きくすることができるので、交流電流をより一層容易に発生させることができる。
【0014】
本発明に係る直流電圧検出器は、接地系回路で構成されている被検出対象物に適用可能である。この場合、直流電圧検出器の接地線を必要としていた被検出対象物に対して、直流電圧検出器の接地線を不要とすることができる。また、本発明に係る直流電圧検出器は、非接地系回路で構成されている被検出対象物にも適用可能である。この場合、直流電圧の有無を検出することができなかった被検出対象物に対して、その直流電圧の有無を検出することが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、被検出対象物と検知電極との間に形成される電極間浮遊静電容量と、筐体の内部シールドと大地との間に形成される対地間浮遊静電容量との間に、静電容量を可変することにより直流電圧に応じた交流電流を発生させる交流発生部を具備したことにより、その交流発生部から出力される交流電流に基づいて被検出対象物における直流電圧の有無を検出することができるので、電力線のような絶縁被覆電線を被検出対象物とすることが可能となり、直流電圧検出器の汎用性が向上する。また、直流電圧検出器の接地線も不要となるので、この直流電圧検出器を使用する電気関係作業における作業性の向上が図れる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る直流電圧検出器の実施形態を図面に基づいて以下に詳述する。
【0018】
図1はこの実施形態における直流電圧検出器の概略回路構成を示す。同図に示す直流電圧検出器は、銅板などの導電性部材からなる検知電極11と、その検知電極11に接続された交流発生部12である可変コンデンサ13およびその可変コンデンサ13に付設された圧電素子14と、交流発生部12を構成する圧電素子14に接続された発振回路15と、交流発生部12を構成する可変コンデンサ13に接続された電流電圧変換回路16と、その電流電圧変換回路16および発振回路15に接続された同期検波回路17と、その同期検波回路17に接続された平滑回路18と、発振回路15、電流電圧変換回路16、同期検波回路17および平滑回路18の各構成回路に接続された電源回路19と、例えば電池などの電源20とで主要部が構成されている。
図1に示す実施形態は、被検出対象物21が接地系回路で構成されている場合での直流電圧検出器の適用例である。
【0019】
前述の検知電極11は、例えば電力線や電車線などの被検出対象物21との間で浮遊静電容量C
1(以下、電極間浮遊静電容量と称す)を形成する。交流発生部12は、圧電素子14を発振回路15により駆動し、その圧電素子14が持つ共振周波数で発生する振動でもって可変コンデンサ13の静電容量を変化させるように構成されている。電流電圧変換回路16は、可変コンデンサ13から出力される交流電流を交流電圧に変換するように構成されている。同期検波回路17は、電流電圧変換回路16からの出力と発振回路15からの出力とを同期させて検波するように構成されている。平滑回路18は、同期検波回路17からの出力を平滑するように構成されている。電源回路19は、発振回路15、電流電圧変換回路16、同期検波回路17および平滑回路18の各構成回路に、電池に基づく電源電圧を供給するように構成されている。
【0020】
以上で説明した交流発生部12の可変コンデンサ13と圧電素子14、発振回路15、電流電圧変換回路16、同期検波回路17、平滑回路18および電源回路19からなる各構成回路は、配線基板22に実装される。この配線基板22は、
図2および
図3に示すように、例えば樹脂などの絶縁材料で成形された筐体23の内部に収容される。筐体23は、上部ハウジング24と下部ハウジング25とで構成された二分割構造をなす。上部ハウジング24と下部ハウジング25とは、凹壁部27に突壁部26を嵌合させるようにして接着剤などにより接合一体化される。なお、
図2および
図3に示す筐体23の二分割構造は、一つの構造例を示すものであって、他の構造例を採用することも可能である。
【0021】
筐体23において、短冊状の検知電極11は、直流電圧検出器の使用時に被検出対象物21と対向配置されるように筐体23の突壁部26の内面に接着剤などにより貼着固定され、配線基板22に実装された可変コンデンサ13に電気的に接続されている。筐体23の上部ハウジング24および下部ハウジング25のそれぞれの内面には、銅などの導電性部材からなるシート状あるいは板状のシールド部材28,29が接着剤などにより貼着固定されている。上部ハウジング24のシールド部材28と下部ハウジング25のシールド部材29は、上部ハウジング24と下部ハウジング25とを接合一体化することにより、筐体23の内部に配置された配線基板22を囲撓する内部シールド30を構成する。
【0022】
この内部シールド30は、検知電極11を除く部位、つまり、その検知電極11が貼着された下部ハウジング25の突壁部26および上部ハウジング24の凹壁面27を除くようにして形成されている。内部シールド30は、配線基板22に実装された電源回路19に電気的に接続され、大地との間で浮遊静電容量C
2(以下、対地間浮遊静電容量と称す)を形成する(
図1参照)。
【0023】
また、交流発生部12を構成する可変コンデンサ13と圧電素子14は、
図4および
図5に示すように、例えば樹脂などの絶縁材料で成形されたケース44の内部に収容された一体構造をなす。ケース44は、蓋状の上部ケース42と台状の下部ケース43とで構成された二分割構造をなし、上部ケース42と下部ケース43とは、接着剤などにより接合一体化される。なお、
図4および
図5に示すケース44の二分割構造は、一つの構造例を示すものであって、他の構造例を採用することも可能である。
【0024】
圧電素子14は、絶縁性フィルム31の裏面(図中下面)の中央部に一方の円形電極32を形成すると共に、その円形電極32の周囲に環形電極33を形成することにより構成されている。一方、可変コンデンサ13は、一方の電極34が絶縁性フィルム35の表面(図中上面)に形成された固定電極部36と、この固定電極部36に対して隙間を介して対向配置され、他方の電極37が絶縁性フィルム38の表面(図中上面)に形成された可動電極部39とで構成されている。
【0025】
固定電極部36の一方の電極34および可動電極部39の他方の電極37は、導電性部材を絶縁性フィルム35,38に蒸着するか、あるいは板状の導電性部材を絶縁性フィルム35,38に貼着することにより実現可能である。固定電極部36の一方の電極34の中央部からリード線40が導出され、可動電極部39の他方の電極37の端部からリード線41が導出されている。なお、図示の例では、可変コンデンサ13および圧電素子14は円形状をなすが、矩形状であってもよい。
【0026】
可変コンデンサ13を構成する一方の固定電極部36は、一方の電極34が形成された面を上にした状態で上部ケース42に収納固定される。この固定電極部36から延びるリード線40は、上部ケース42の上面から導出されて検知電極11に接続される。また、可変コンデンサ13を構成する他方の可動電極部39は、他方の電極37が形成された面を上にした状態で圧電素子14の非電極形成面に貼着固定される。この可動電極部39から延びるリード線41は、上部ケース42と下部ケース43の接合部位から側方へ導出されて配線基板22上で電流電圧変換回路16に接続される。
【0027】
可変コンデンサ13の可動電極部39が固定された圧電素子14は電極形成面を下にした状態で下部ケース43に収納固定される。下部ケース43に設けられた2本のリード端子45,46のうち、一方のリード端子45は圧電素子14の円形電極32に接続され、他方のリード端子46は圧電素子14の環形電極33に接続される。下部ケース43から導出された2本のリード端子45,46を配線基板22に半田付けすることにより、その配線基板22に可変コンデンサ13および圧電素子14が実装される。
【0028】
図1〜
図5に示すような回路構成、筐体23および交流発生部12の構造を具備する直流電圧検出器の動作について、
図6〜
図8の波形図を参照しながら以下に詳述する。
図6は、被検出対象物21が直流電圧+400Vの充電状態にある場合、
図7は、被検出対象物21が直流電圧−400Vの充電状態にある場合を示す。このように、被検出対象物21は、電極間浮遊静電容量C
1が形成される側が正極となる場合(
図6参照)と、電極間浮遊静電容量C
1が形成される側が負極となる場合(
図7参照)とがある。
図8は、被検出対象物21が直流電圧0Vの停電状態にある場合をそれぞれ示す。
【0029】
この直流電圧検出器を使用するに際しては、筐体23の突壁部26の外側面を被検出対象物21に近接させる。この時、被検出対象物への近接は、接触あるいは非接触のいずれであってもよい。これにより、筐体23の突壁部26の内側に設けられた検知電極11がその筐体23の突壁部26を介して被検出対象物21に対向するように配置される。この被検出対象物21としては、電車線のような裸線だけでなく電力線のような絶縁被覆電線が適用可能である。検知電極11は、裸線、あるいは絶縁被覆部分を除去した芯線に直接的に接触させる必要はない。
【0030】
この使用状態において、
図1に示す交流発生部12では、発振回路15から出力される発振周波数でもって圧電素子14を駆動し、その圧電素子14が持つ共振周波数(例えば4kHz)での振動を可変コンデンサ13に付与することでその可変コンデンサ13の静電容量を変化させる。具体的には、
図4および
図5に示すように、圧電素子14の電極32,33への通電によりその圧電素子14に固定された可変コンデンサ13の可動電極部39を固定電極部36に対して振動させることにより、固定電極部36に対する可動電極部39の離間距離を変動させることで可変コンデンサ13の静電容量を変化させる。この可変コンデンサ13の静電容量を可変することにより交流電流を発生させる。
【0031】
この交流発生部12で発生した交流電流は、交流発生部12−電流電圧変換回路16−電源回路19−対地間浮遊静電容量C
2−大地−被検出対象物21−電極間浮遊静電容量C
1−交流発生部12で構成される閉ループ回路を流れることになる。このようにして、交流発生部12の可変コンデンサ13から出力される交流電流を電流電圧変換回路16により交流電圧に変換する。この電流電圧変換回路16から出力される交流電圧を同期検波回路17により発信回路15から出力される発振周波数で同期させて検波する。
【0032】
この時、同期検波回路17の入力電圧は、被検出対象物21が直流電圧+400Vの充電状態にある場合は
図6(A)に示す波形となる。また、被検出対象物21が直流電圧−400Vの充電状態にある場合は
図7(A)に示す波形となる。さらに、被検出対象物21が直流電圧0Vの停電状態にある場合は
図8(A)に示す波形となる。
図6(A)、
図7(A)および
図8(A)の波形は、同期検波回路17での同期検波により半波のみが反転される。つまり、同期検波回路17の出力電圧は、被検出対象物21が直流電圧+400Vの充電状態にある場合は
図6(B)に示す波形となる。また、被検出対象物21が直流電圧−400Vの充電状態にある場合は
図7(B)に示す波形となる。さらに、被検出対象物21が直流電圧0Vの停電状態にある場合は
図8(B)に示す波形となる。
【0033】
このようして得られた同期検波回路17からの出力電圧を平滑回路18で平滑(直流化)することにより、
図6(B)、
図7(B)および
図8(B)の出力レベルでの被検出対象物21の直流電圧を出力する。この平滑回路18からの出力電圧に基づいて、図示しないが、平滑回路18に接続されて筐体23に設けられたランプあるいはブザーを作動させる。例えば、被検出対象物21が直流電圧+400Vまたは−400Vの充電状態にある場合には、ランプを点灯させたり、ブザーを鳴動させることにより作業者に報知する。また、被検出対象物21が直流電圧0Vの停電状態にある場合には、ランプを消灯したり、ブザーを鳴動させないようにして作業者に報知する。
【0034】
以上のようにして、交流発生部12から出力される交流電流に基づいて被検出対象物21における直流電圧の有無を検出することが可能となる。このように、被検出対象物21と検知電極11との間に形成される電極間浮遊静電容量C
1と、内部シールド30と大地との間に形成される対地間浮遊静電容量C
2を通して交流電流が流れることから、電車線のような裸線だけでなく電力線のような絶縁被覆電線も被検出対象物21とすることが可能となり、直流電圧検出器の汎用性が向上する。また、直流電圧検出器の接地線も不要となるので、この直流電圧検出器を使用する電気関係作業における作業性の向上、直流電圧検出器の小型軽量化も図れる。
【0035】
また、内部シールド30は、検知電極11を除く部位、つまり、その検知電極11が貼着された下部ハウジング25の突壁部26および上部ハウジング24の凹壁面27を除くようにして形成されていることから、配線基板22に実装された各構成部品を外部ノイズから保護する機能だけでなく、その内部シールド30と大地との間に形成される対地間浮遊静電容量C
2を筐体容積の最大限まで大きくすることができるので、交流発生部12で交流電流を容易に発生させることができる。
【0036】
なお、
図1に示す実施形態では、被検出対象物21が接地系回路で構成されている場合について説明したが、本発明は、被検出対象物21が接地系回路で構成されている場合に限らず、その被検出対象物21が中性点接地系回路や非接地系回路で構成されている場合についても適用可能である。
図9は、本発明に係る直流電圧検出器を、非接地系回路で構成された被検出対象物21に適用した実施形態を示す。なお、
図9における直流電圧検出器の構成および動作については、
図1に示す実施形態の場合と同様であるため、重複説明は省略する。
【0037】
被検出対象物21が接地系回路で構成されている場合には、従来のように接地線をアース接続することにより直流電圧の有無を検出することが可能であったが、この被検出対象物21が非接地系回路で構成されている場合には、直流電圧の有無を検出することが不可能であった。これに対して、交流発生部12を具備した本発明の直流電圧検出器を使用すれば、
図9に示すように、被検出対象物21の対地間浮遊静電容量C
3が電極間浮遊静電容量C
1よりも非常に大きいことから、被検出対象物21が非接地系回路で構成されている場合でも、直流電圧の有無を検出することが可能となる。
【0038】
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【解決手段】 筐体23の内部に設けられた検知電極11を被検出対象物21に近接させることにより、被検出対象物21における直流電圧の有無を検出する直流電圧検出器であって、被検出対象物21と検知電極11との間に形成される電極間浮遊静電容量C