特許第5727441号(P5727441)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5727441
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】外部渡り通路
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/68 20060101AFI20150514BHJP
【FI】
   E04B1/68 100A
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-229957(P2012-229957)
(22)【出願日】2012年10月17日
(65)【公開番号】特開2014-80806(P2014-80806A)
(43)【公開日】2014年5月8日
【審査請求日】2014年5月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000110365
【氏名又は名称】ドーエイ外装有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080838
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 光康
(72)【発明者】
【氏名】後藤 英夫
【審査官】 星野 聡志
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−217430(JP,A)
【文献】 特開2007−297899(JP,A)
【文献】 特許第4814159(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部階に設けられた外部渡り通路の真下に下部階の下部外部渡り通路が設けられた左右の建物において、前記外部渡り通路を前記左右の建物の一方の建物より他方の建物方向に突出し、かつ該他方の建物との間に目地部を有するように設けられた外部渡り通路本体と、この外部渡り通路本体の先端部の床面に、先端部が左右方向にだけスライド移動でき、後端部が前記他方の建物の外側通路の目地部側床躯体に前後方向にスライド移動できるように取付けられた床目地プレートと、この床目地プレートの両側部に固定された前記下部外部渡り通路へ雨水が落下するのを阻止する一対の庇と、前記床目地プレートの後端両側部あるいは該部と一体になって移動する部材に一端部が固定され、他端部が該床目地プレートの先端部寄りの両側部に固定あるいは前記外部渡り通路本体の側壁にスライド移動できるように取付けられた一対の手摺と、前記床目地プレートの後端両側部の他方の建物の外側通路の目地部側床躯体に設けられた外壁あるいは手摺とで構成したことを特徴とする外部渡り通路。
【請求項2】
床目地プレートの後端両側部と外壁あるいは手摺との間を覆うスライド移動可能あるいは伸縮可能に覆う一対の前後方向の手摺が設けられていることを特徴とする請求項1記載の外部渡り通路。
【請求項3】
床目地プレートは前後方向に移動させる複数個のローラおよび左右方向に移動させる複数個のローラを介してスライド移動する床目地プレート本体と、この床目地プレート本体の上面に固定された両側部に傾斜面状の庇が一体形成された床目地カバープレートとで構成されていることを特徴とする請求項1記載の外部渡り通路。
【請求項4】
床目地プレートの床目地カバープレートは床目地プレート本体の両端部より上方へ突出する弧状あるいは台形状の突辺を介して庇が一体形成されていることを特徴とする請求項3記載の外部渡り通路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は上部階に設けられた外部渡り通路の真下に下部階の下部渡り通路が設けられた左右の建物の外部渡り通路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の外部渡り通路は上部階の外部渡り通路の手摺部分より、下部階の外部渡り通路内へ雨水が浸入するという欠点があった。
このため、スライド雨水浸入防止材を用いる外部渡り通路用雨水浸入防止装置が考えられている。
しかしながら、このような外部渡り通路用雨水浸入防止装置は、スライド移動させるスライド雨水浸入防止部材を用いるため、構造が複雑で、設置に手数がかかり、コスト高になるという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4814159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、構造が簡単で、容易に設置することができる下部階の外部渡り通路内へ、上部階の外部渡り通路から落下する雨水の浸入を効率よく阻止することができる外部渡り通路を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は上部階に設けられた外部渡り通路の真下に下部階の下部外部渡り通路が設けられた左右の建物において、前記外部渡り通路を前記左右の建物の一方の建物より他方の建物方向に突出し、かつ該他方の建物との間に目地部を有するように設けられた外部渡り通路本体と、この外部渡り通路本体の先端部の床面に、先端部が左右方向にだけスライド移動でき、後端部が前記他方の建物の外側通路の目地部側床躯体に前後方向にスライド移動できるように取付けられた床目地プレートと、この床目地プレートの両側部に固定された前記下部外部渡り通路へ雨水が落下するのを阻止する一対の庇と、前記床目地プレートの後端両側部あるいは該部と一体になって移動する部材に一端部が固定され、他端部が前記外部渡り通路本体の側壁に沿ってスライド移動するように取付けられた一対の手摺と、前記床目地プレートの後端両側部の他方の建物の外側通路の目地部側床躯体に設けられた外壁あるいは手摺とで外部渡り通路を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、床目地プレートの両側部に下部渡り通路へ雨水が落下するのを阻止する庇を固定したので、下部渡り通路へ上部階の外部渡り通路からの雨水の浸入を効率よく阻止することができる。
したがって、安全に使用することができる。
(2)前記(1)により、床目地プレートの両側に庇を固定しているので、構造が簡単で、容易に取付けることができ、低コストで設置できる。
(3)前記(1)により、庇は床目地プレートと固定されているため、該床目地プレートと一体に移動させることができる。
したがって、地震で床目地プレートが移動しても、下部階の外部渡り通路の床目地プレートも同じ位置となり、上部階の外部渡り通路からの雨水を下部階の外部渡り通路内へ浸入するのを確実に阻止することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、前後方向の手摺によって、地震で異なる前後左右方向に左右の建物が揺れ動いても、床面や側壁部分に隙間が生じることなく、安全に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明を実施するための第1の形態の正面図。
図2】本発明を実施するための第1の形態の平面図。
図3図2の3−3線に沿う断面図。
図4図2の4−4線に沿う断面図。
図5】本発明を実施するための第1の形態の床目地プレートの説明図。
図6】本発明を実施するための第1の形態の地震で目地部が狭くなった動作説明図。
図7】本発明を実施するための第1の形態の地震で目地部が広くなった動作説明図。
図8】本発明を実施するための第1の形態の左右の建物が地震で異なる前後方向に揺れ動いた動作説明図。
図9】本発明を実施するための第2の形態の正面図。
図10】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
図11図10の11−11線に沿う断面図。
図12】本発明を実施するための第3の形態の正面図。
図13】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
図14図13の14−14線に沿う断面図。
図15】本発明を実施するための第4の形態の正面図。
図16】本発明を実施するための第4の形態の平面図。
図17図16の17−17線に沿う断面図。
図18】本発明を実施するための第5の形態の平面図。
図19図18の19−19線に沿う断面図。
図20】本発明を実施するための第5の形態の床目地プレートの説明図。
図21】本発明を実施するための第6の形態の平面図。
図22図21の22−22線に沿う断面図。
図23】本発明を実施するための第6の形態の床目地プレートの説明図。
図24】本発明を実施するための第7の形態の平面図。
図25図24の25−25線に沿う断面図。
図26】本発明を実施するための第7の形態の床目地プレートの説明図。
図27】本発明を実施するための第8の形態の平面図。
図28図27の28−28線に沿う断面図。
図29】本発明を実施するための第8の形態の床目地プレートの説明図。
図30】本発明を実施するための第9の形態の平面図。
図31図30の31−31線に沿う断面図。
図32】本発明を実施するための第9の形態の地震で目地部が狭くなった動作説明図。
図33】本発明を実施するための第9の形態の左右の建物が地震で異なる前後方向に揺れ動いた動作説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0010】
図1ないし図8に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた左右の建物3、3を接続する下部階の下部外部渡り通路4の真上の上部階に設けられた本発明の外部渡り通路で、この外部渡り通路1は前記左右の建物3、3の一方の建物3より他方の建物3方向に突出し、かつ該他方の建物3との間に目地部2を有するように設けられたコ字状の外部渡り通路本体5と、この外部渡り通路本体5の先端部の床面5aと両外壁5b、5bとの間に形成された目地プレート侵入切り欠き部6、6と、前記外部渡り通路本体5と対応する部位の他方の建物3の外側通路7の外壁8に形成した開口部9と、この開口部9の下部位置の他方の建物3の目地部側躯体3Aに、ほぼ水平状態となるように取付けられたガイドレール10と、このガイドレール10に沿って前後方向に複数個のローラ11を介してスライド移動するように後端部が取付けられ、先端部が前記外部渡り通路本体5の先端部側の床面5aに形成したスライド凹部12内を左右方向にだけ複数個のローラ13を介してスライド移動するように取付けられた床目地プレート14と、この床目地プレート14の両側部に一体あるいは固定された、前記下部外部渡り通路4内へ雨水が落下するのを阻止する4分の1の円弧状の庇15、15と、前記床目地プレート14の後端両側部、あるいは該床目地プレート14の後端部と一体になって移動する部材(例えば床目地プレート14の後端部の底面に固定された前記ガイドレール10と係合する複数個のローラ13を備えた部材)に一端部が固定され、他端部が前記外部渡り通路本体5の両外壁5b、5bに沿ってスライド移動する一対の手摺16、16と、必要に応じて取付けられる前記床目地プレート14の後端両側部あるいは、該部と一体になって移動する部材に一端部が固定され、他端部が他方の建物3の開口部9が形成された両外壁8、8にスライド移動できるように支持、あるいは床目地プレート14の後端部と一体になって移動する該床目地プレート14の両側より外方に突出する部材に取付けられた一対の前後方向の手摺17、17と、前記床目地プレート14の先端部および前記外部渡り通路本体5のスライド凹部12を覆うカバープレート18と、必要に応じて取付けられる前記外部渡り通路本体5の両外壁5b、5bの下部位置に地震時に前記床目地プレート14の庇15、15がスライド移動できるように上部あるいは下部より重なるように取り付けられた固定庇24、24とで構成されている。
【0011】
なお、前記カバープレート18の両端部に前記床目地プレート14の庇15、15がスライド移動できるように上部より重なる庇を形成しても良い。
前記下部外部渡り通路4は前述の外部渡り通路1と同じ構成のものであってもよく、庇のない床目地プレート14を用いたものであってもよい。
【0012】
上記構成の外部渡り通路1は、通常時には図1に示すように外部渡り通路1の床面は外部渡り通路本体5の床面5aおよび床目地プレート14で覆われているとともに、側面は外部渡り通路本体5の外壁5b、5b、一対の手摺16、16および一対の前後方向の手摺17、17と他方の建物3の外側通路7の外壁8で覆われた状態となっており、開口部がなく安全に使用することができる。
【0013】
この状態で雨が降ると、最上階の外部渡り通路1に降る雨は、一対の庇15、15および固定庇24、24によって、下部階の外部渡り通路1や下部外部渡り通路4内へ雨水が浸入するのを阻止することができる。
【0014】
地震で目地部2が狭くなったり、広くなるように左右の建物3、3が揺れ動いた場合、図6および図7に示すように床目地プレート14の先端部が外部渡り通路本体5の床面5aのスライド凹部12とカバープレート18内への入り込み量が多くなったり、少なくなったりする左右方向の移動、固定庇24、24内へ庇15、15の入り込み量が多くなったり、少なくなったりする左右方向の移動および一対の手摺16、16も床目地プレート14と一体になって左右方向に移動し、その揺れ動きを吸収する。
【0015】
また、地震で左右の建物3、3が異なる前後方向に揺れ動いた場合、図8に示すように外部渡り通路本体5の前後方向の移動によって床目地プレート14の後端部がガイドレール10に沿って前後方向にスライド移動するとともに、一対の前後方向の手摺17、17も前後方向にスライド移動し、他方の躯体3Aの外側通路7の外壁8との間に隙間が生じることなく、安全に使用することができる。
【0016】
なお、地震による左右の建物3、3の揺れ動きが停止すると、自動的に元の状態に戻る。
【0017】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図33に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0018】
図9ないし図11に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、他方の建物3の外側通路7の目地部側の躯体3Aに外壁として格子状あるいは枠状の固定手摺19、19を設置した点で、このように構成した外部渡り通路1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0019】
図12ないし図14に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、床目地プレート14の先端部が移動する部分に外壁5b、5bがない床面5aだけの外部渡り通路本体5Aを用いるとともに、該外部渡り通路本体5Aの両外壁5b、5bと重なり合う重なり部位20、20が形成された一対の手摺16A、16Aを設けた点で、このように構成した外部渡り通路1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
なお、一対の手摺16A、16Aの重なり部位20、20は外部渡り通路本体5の床面5aと左右方向にスライド移動できるように、底面にローラ21、21を設けたり、滑り部材を配置したり、両外壁5b、5bと平行状態でスライド移動できるようにチャンネル状あるいはアングル状の係止金具22、22で係止されている。
【0021】
図15ないし図17に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、両外壁として格子状あるいは枠状の一対の固定手摺23、23を使用した外部渡り通路本体5Bを用いた点で、このような外部渡り通路本体5Bを用いて構成した外部渡り通路1Cにしても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
【0022】
なお、前記本発明を実施するための各形態では4分の1の円弧状の庇15、15について説明したが、本発明はこれに限らず、下部外部渡り通路4内へ、該庇15、15から落下する雨水が浸入しない一対の手摺16、16より外方へ突出する形状であれば、どんな形状であってもよい。
【0023】
また、床目地プレート14の先端部がスムーズに左右方向にスライド移動できるような材質、例えば両面にステンレス材等を用いることにより、複数個のローラ13が不要な床目地プレート14やスライド凹部12のない外部渡り通路本体5を用いることができる。
【0024】
また、前後方向の一対の手摺として、伸縮ですることができるものを用いることにより、他方の建物3の外壁あるいは外壁としての固定手摺19、19に一端部を取付けるものを使用してもよい。
【0025】
図18ないし図20に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、前後左右方向に複数個のローラ11および複数個のローラ13を介してスライド移動する床目地プレート本体14aと、この床目地プレート本体14aの上面に固定された傾斜面状の庇15A、15Aが一体形成された床目地カバープレート14bとで構成した床目地プレート14Aを用いた点で、このような床目地プレート14Aを用いて構成した外部渡り通路1Dにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0026】
図21ないし図23に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための第5の形態と主に異なる点は、先端部をアングル状に曲げ加工して樋15a、15aを形成した庇15B、15Bが一体形成された床目地カバープレート14cを用いて構成した床目地プレート14Bを用いた点で、このような床目地プレート14Bを用いて構成した外部渡り通路1Eにしても、前記本発明を実施するための第5の形態と同様な作用効果が得られる。
【0027】
図24ないし図26に示す本発明を実施するための第7の形態において、前記本発明を実施するための第5の形態と主に異なる点は、先端部をアングル状に曲げ加工して水切り部15b、15bを形成した庇15C、15Cが一体形成された床目目地カバープレート14dを用いて構成した床目地プレート14Cを用いた点で、このような床目地プレート14Cを用いて構成した外部渡り通路1Fにしても、前記本発明を実施するための第5の形態と同様な作用効果が得られる。
【0028】
図27ないし図29に示す本発明を実施するための第8の形態において、前記本発明を実施するための第5の形態と主に異なる点は、床目地プレート本体14aの両端部より上方へ突出する弧状あるいは台形状の突辺15c、15cを介して形成した庇15D、15Dが一体形成された床目地カバープレート14eを用いて構成した床目地プレート14Dを用いた点で、このような床目地プレート14Dを用いて構成した外部渡り通路1Gにしても、前記本発明を実施するための第5の形態と同様な作用効果が得られるとともに、該床目地カバープレート14e上で小物を落としても下部階に落下するのを効率よく防止することができる。
【0029】
なお、床目地プレートは、前記本発明を実施するための第1の形態と同様に床目地プレート本体と床目地カバープレートとが一体に形成されたものであっても良い。
【0030】
図30ないし図33に示す本発明を実施するための第9の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、前後方向の手摺17、17の床目地プレート14側の支柱に一端部が取り付けられ、他端部が外部渡り通路本体5の両外壁5b、5bに取り付けられた伸縮する一対の手摺16B、16Bを用いた点で、このような伸縮する一対の手摺16B、16Bを用いて構成した外部渡り通路1Hにしても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
【0031】
なお、伸縮する一対の手摺16B、16Bの一端部は床目地プレート14の後端部の両側に固定した支柱に取り付けても良い。
【0032】
また、前後方向の手摺17、17にも伸縮できる構造の手摺を用いても良い。この場合、床目地プレート14の幅寸法より大きな開口部9を形成したり、あるいは開口部9の端部より離れた位置の他方の建物の外壁に手摺の他端部を取り付ける。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は目地部を介して設けられた左右の建物を接続する外部渡り通路を製造したり、設置する産業で利用される。
【符号の説明】
【0034】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H:外部渡り通路、
2:目地部、 3:建物、
4:下部外部渡り通路、
5、5A、5B:外部渡り通路本体、
6:目地プレート侵入切り欠き部、
7:外側通路、 8:外壁、
9:開口部、 10:ガイドレール、
11:ローラ、 12:スライド凹部、
13:ローラ、 14a:床目地プレート本体
14、14A、14B、14C、14D:床目地プレート、
15、15A、15B、15C、15D:庇、
16、16A:手摺、
17:前後方向の手摺、 18:カバープレート、
19:外壁としての固定手摺、 20:重なり部位、
21:ローラ、 22:係止金具、
23:外壁としての固定手摺、 24:固定庇。
図1
図2
図3
図4
図5
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