(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の端末が初期化した前記応答は、前記マルチメディア呼及び前記後続呼経由で前記第1の端末と前記第2の端末との間でチャネルを交換するために、前記メディア交換エンティティに対して命令する受諾である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記第2の端末への呼設定としてビデオ・メディア形式が許容されると前記情報が示しており、前記マルチメディア呼経由でビデオ・ソースと前記第1の端末との間でチャネルを交換するために、前記メディア交換エンティティに命令する、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
通信ネットワークの第1の端末(101、105)が初期化する第2の端末(102)へのマルチメディア呼設定を処理する様に構成されたメディア制御エンティティ(120A)であって、
前記第1の端末及び前記第2の端末は、複数のメディア形式を含むマルチメディア呼を行う能力があり、
前記メディア制御エンティティは、前記第1の端末及び前記第2の端末と通信可能な様に接続されるメディア交換エンティティ(120B)を制御する様に構成され、
前記メディア制御エンティティは、さらに、データベース部(123)から情報を選択する選択部(125)を備えており、
前記情報は、前記第2の端末への呼設定にどのメディア形式が許容されるかを示し、
前記メディア制御エンティティは、さらに、前記第2の端末への前記選択した情報が示すメディア形式での後続呼の設定を初期化する様に構成されており、
前記メディア制御エンティティは、さらに、前記第2の端末が初期化した応答を受信する様に構成されており、前記許容されるメディア形式と前記第2の端末が初期化した前記応答に応じて、前記後続呼、前記第2の端末の制御下にあるビデオ・ソース又は前記第2の端末に関連するメール・ボックスに前記マルチメディア呼を交換するために前記メディア交換エンティティに命令する様に構成されており、
前記第2の端末への呼設定として音声メディア形式が許容されると前記情報が示しており、前記交換されたチャネルは音声チャネルであり、
前記メディア制御エンティティは、前記マルチメディア呼経由でビデオ・ソースと前記第1の端末との間でビデオ・チャネルを交換するために、前記メディア交換エンティティに命令する、
ことを特徴とするメディア制御エンティティ。
前記メディア制御エンティティは、さらに、前記第1の端末にメディア・コンテンツを提供するために、前記メディア交換エンティティにメディア・コンテンツを提供するビデオ・ソースに命令する様に構成されている、
ことを特徴とする請求項10に記載のメディア制御エンティティ。
【発明を実施するための形態】
【0026】
マルチメディア通信のための3G−324Mとセッション開始プロトコル(SIP)の標準化努力によって、ネットワークと端末がお互いに接続され、これらの標準に基づいて動作可能である場合、音声及びビデオ・メディアを含む通信を行うことは通常の特徴と看做されている。
【0027】
この説明において、用語“音声”又は“音声呼”は、音声チャネルが確立されているということを意味し、用語“ビデオ”又は“ビデオ呼”は、ビデオ・チャネル及び音声チャネルが確立されているということを意味する。
【0028】
ビデオ及び音声コンテンツは、それぞれビデオ及び音声チャネルを介してストリームとして転送される。単語“ストリーム”は、単一の任意の方向又は双方向のストリームを含むものとして理解されるべきである。
【0029】
用語“マルチメディア”は、2つ以上のメディアを示すものと理解されるべきである。この説明では、ビデオ呼設定と、音声及びビデオ・ストリームを含む確立されたビデオ呼をマルチメディア呼の例として使用する。マルチメディア・デバイスは、音声及びビデオ・ストリームの様な2つ以上のメディアを同時に処理可能である。
【0030】
CS(回線交換)技術環境で使用する共通用語の動詞として、用語“呼を設定する”、“呼設定”又は単に“呼”は、この説明では、PS(パケット交換)技術環境で使用する共通用語としての用語“メディア・セッションを設定すること”に等しいと看做される。“呼を設定すること”及び“メディア・セッションを設定すること”は、成功すれば関連するエンティティ間の通信接続をもたらす、という初期化ステップを意味する。
【0031】
名詞としての単語“呼”は、確立したチャネルを意味し、一般的には受け入れた呼設定から生じる。名詞としての呼は、多数の区間が存在する以下のこの説明に適用可能であるように、呼区間と看做される。
【0032】
接続は、2個の終端点間でサポートされなければならない特定のストリームに適したチャネルとして実現される。単一のチャネルは、複数の呼区間又は接続装置に沿って提供され得る。
【0033】
当事業者には通信デバイスとしても知られている端末は、有線又は無線であり得る。無線端末の実装例は、ユーザ装置(UE)、移動局(MS)、移動若しくは無線電話、又は移動コンピュータである。
【0034】
本発明は、呼のアクセス及び交換のための広帯域符号分割多重接続(W−CDMA)ネットワーク内で動作する移動端末の適用によって説明されるが、本発明は、TD−SCDMAの様な他の移動ネットワーク又は公衆電話交換網(PSTN)の様な固定ネットワークにも適用可能である。
【0035】
実施形態では、SIP及びH.245通信設定プロトコルの両方が使用される。これらのプロトコルは、単に、利用可能な電気通信製品で本発明を実現するための例として使用される。
【0036】
図1においては、端末101、102を含む第1の無線環境100に接続するW−CDMAアクセス及びW−CDMAネットワーク110が概略的に示されている。接続141、142は、W−CDMAネットワーク110及び無線環境100との接続を構成する。
【0037】
図1は、接続131、132及び133によりW−CDMAネットワーク110に接続される新たなノード120をさらに示している。W−CDMAネットワーク110は、移動交換局(MSC)ノード110A及び110Bの様な交換ネットワーク・ノードを備えている。
【0038】
新たなノード120は、音声及びビデオ・チャネルを交換可能な制御、ゲートウエイ及び交換機能を備えている。音声及びビデオ・チャネルを接続可能なノード120が備えている、結合したゲートウエイ及び交換機能は、この説明において、メディア交換エンティティ又は“ビデオ・ゲートウエイ”(ViG)と呼ぶ。
【0039】
また新しいノード120が備えるメディア制御エンティティを、この説明では、“音声/ビデオ制御機能を伴うビデオ呼設定”と記載し、この説明では“ViVo”と略称し、総ての更なる実施形態で適用する。ViVoはViGを制御する様に構成され、ViGはViVoにシグナリング情報を提供する様に構成される。ノード120は、総ての実施形態に適用可能であり、本説明においては、説明する機能に依存して、ViVo120A及びViG120Bを含むViG+ViVo120として示される。ViG+ViVo120の機能は、幾つかのネットワーク・ノードによって、又は、分散型ネットワーク・サービスとして設けられるか、或いは、移動交換局110A、110Bとしてネットワーク・ノードに統合される可能性がある。
【0040】
図は、個別のエンティティとしてW−CDMAネットワーク交換ノード110A及び110Bを含むが、説明を容易にするため、ノード110A及び110Bが実行する交換動作は、W−CDMAネットワークの交換動作として記載される。
【0041】
図1及び他の図は、本発明を説明するために必要な関心事に焦点を当て、それ故に、説明の助けになると考えられないネットワーク・エンティティについては、本説明で示されないばかりでなく、言及もされない。
【0042】
例として、例えばノードBとしても知られる、例えば、基地局を有する無線環境100のネットワーク・エンティティについては示されていない。
【0043】
図2は、
図1に示すネットワーク要素を使用しての、本発明によるビデオ呼設定フローを示している。
【0044】
ビデオ・メディアを適用する通信セッションの設定201で、ここではビデオ呼設定と示しているが、ビデオ・チャネル及び音声チャネルの両方が、ビデオ呼設定への応答により確立される。呼設定に応答後、被呼端末102のラウド・スピーカが作動し、発呼端末101からの音声を出力し、被呼端末102から取得した音声は、音声チャネルにより発呼端末101に送信される。
【0045】
しかしながら、本発明は、通信の観点から、音声チャネルと比較してビデオ・チャネルには異なる処理を提供する。
【0046】
ViG+ViVo120が実行する新しい呼終端サービスは、被呼端末102が現在呼出しを許容しているメディア形式を示す変数として実現される情報を含むデータベースを維持する。この変数を、以後、“応答モード変数”と呼ぶ。総ての実施形態において、応答モード変数は、“ビデオ呼設定を音声呼設定として受信”、“ビデオ呼設定をビデオ呼設定として受信”のどちらかを含み、よって、被呼端末の応答モードは“音声”又は“ビデオ”となる。
【0047】
発呼端末101がビデオ呼設定を初期化201する場合、ビデオ呼設定要求は、W−CDMAネットワーク110によってViG+ViVo120に転送される。通信ネットワークの運用者により、W−CDMAネットワーク110は、総てのビデオ呼設定をViG+ViVo120に転送するか、被呼端末102のユーザが、本発明に基づいて、到来するビデオ呼設定のビデオ又は音声の選択的な応答を可能にするサービスに加入している場合にのみ、ビデオ呼設定をViG+ViVo120に転送する。後者の方法の実現は、例えば、MSC110Aによる被呼端末102の加入者のサービス・プロファイルのために、W−CDMAネットワーク110が備えるホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)ノードに要求することにより可能となる。
【0048】
ViG+ViVo120は、転送された、被呼端末102のアドレスを含むビデオ呼設定要求を受信202する。被呼端末102のアドレスは、被呼側の移動局統合デジタルサービス通信網番号(MSISDN)であり得る。その後、本アドレスは、被呼端末102に関連する応答モード変数をデータベースから選択203するために、ViG+ViVo120によって適用される。応答モード変数を選択203した後、ViG+ViVo120は、被呼端末102に関連する応答モード変数が示す音声又はビデオ・メディア形式の後続の呼を設定する様にW−CDMAネットワーク110に指示204する。ここでの説明は、総ての実施形態に対して、メディア音声及びビデオを適用するが、テキスト、データ又はファックスの様なその他のメディアにも等しく適用可能である。例として、ビデオ・メディアは、3G−324M標準に基づいて実装される。
【0049】
もし被呼端末に関連する応答モード変数が、“音声呼設定としてビデオ呼設定を受信する”様に設定されているなら、ViG+ViVo120は、ViG+ViVoデータベースに用意されている、被呼端末102がサポートする、例えば、3G−324Mのオプションの音声及びビデオ・コーデックのリストを選択的に取得する。ViG+ViVoと発呼端末101との間のビデオ呼のためのコーデックを交渉する場合、ViG+ViVo120は、コーデックのこのリストを使用する。この様に、コーデックの選択は、例えば、ビデオ呼のための3G−324Mにおける強制的なデフォルト・コーデックの選択より高い品質レベルにすることができる。即ち、ViG+ViVoデータベースの応答モード変数が、“ビデオ呼設定としてビデオ呼設定を受信する”様に設定されている場合における、被呼端末102自身がビデオ呼を交渉している場合と同じコーデックが使用されるであろう。
【0050】
呼設定応答制御機能としてViG+ViVo120を適用することにより、応答モード変数の設定及び被呼端末102のユーザの応答動作に基づき、ビデオ呼の設定が幾つかの方法で応答させる便利なツールを被呼端末102のユーザは具備する。
【0051】
公衆の面前でビデオ呼設定に応答する場合、被呼端末102のデスプレイに表示される状況は、他の者に対して被呼端末102のデスプレイを覆うことが常に可能ではない場合にはプライバシ侵害の対象であるので、プライバシ侵害と看做される可能性がある。
【0052】
応答モード変数が、“音声呼設定としてビデオ呼設定を受信する”を示す様に設定されている場合、ViG+ViVo120は、被呼端末102に対して、ビデオ呼設定要求202で示されたアドレスに、メディアとしての音声呼のために、後続の呼を設定する様にW−CDMAネットワーク110に指示204する。
【0053】
続いて、W−CDMAネットワーク110は、音声呼プロトコルに基づいて、例えば、シグナリング・システム7(SS7)プロトコルの初期応答メッセージ(ISM)で、被呼端末102を呼び出す205。被呼端末102が応答206Aする場合、W−CDMAネットワーク110は、応答メッセージをViG+ViVo120にシグナリングし、続いて、初期のビデオ呼設定要求201に応答して、W−CDMAネットワーク110に応答メッセージをシグナリング206Bする。
【0054】
この図及び後続の図における略語ACM及びANMはそれぞれ、応答完了メッセージ及び応答メッセージを表し、呼設定204の受諾を表わす。
【0055】
両方の応答メッセージ206A&206Bの後、W−CDMAネットワーク110は、ビデオ及び音声チャネルで発呼端末101をViG120に接続する。続いて、ViVo120Aは、発呼端末101と被呼端末102の音声チャネルを互いに接続207する様にViGに指示する。
【0056】
効果的に、音声に対する伝送チャネルが、ViVo120Aの制御下でViG120Bを経由して、発呼端末101と被呼端末102との間に確立される。略語AMR及びTDMはそれぞれ、適応型マルチ・レート・コーデック及び時分割多重を表す。
【0057】
ViG120Bは、PS及びCSネットワークへの接続を持ち、端末101、102のうちの1つがPSドメインに属し、他の端末がCSドメインに属するという状況を可能にする。
【0058】
上述した場合において、発呼端末101で生成されるビデオ・ストリームは、被呼端末102が応答206Aする場合、ViG+ViVo120で廃棄されるであろう。しかしながら、発呼端末101のユーザは、被呼端末102のユーザが事前に決定し、ビデオ・ソースに保存したビデオ・ストリーム又は画像でサービスを受ける。この方法で、発呼端末101は、発呼端末101のユーザに関係する一般的ビデオ・コンテンツ又は個人的ビデオ・コンテンツを提供され得る。オプションとして、発呼端末101には、例えば、唇、口又は顔の動きが、被呼端末102により提供される音声・ストリーム207と同期する、例えば、人間の頭を表わす所定のアバタが提供される。ビデオ・ソースから発呼端末101へのビデオ・ストリーム又は画像を提供することは、個人挨拶サービスと看做される。
【0059】
ViG120を制御する、ViVo120Aは、例えば、被呼端末102が生成するデュアル・トーン・マルチ周波数(DTMF)シグナリングにより、例えば被呼端末102のユーザからのサービスに対する追加の要求を検出する様に構成される。ネットワーク構成のトポロジの結果として、ViG+ViVo120は、呼設定207期間中、被呼端末102の所定のDTMFシグナリング208Aを検出することが可能である。
【0060】
所定のDTMFシグナリングを検出すると、ViVo120Aは、ViG120Bと被呼端末102との間の現在の音声接続を解放する様にW−CDMAネットワーク110に指示し、ビデオ接続のため、被呼端末102に新しい後続の呼を設定208Cする様にW−CDMAネットワーク110に要求する。
【0061】
略語REL及びRLCは、解放メッセージ及び解放完了メッセージをそれぞれ表す。
【0062】
被呼端末102が、又は、被呼端末102で実行するクライアント・アプリケーションが、ビデオ呼設定を受諾208Dすると、ViG+ViVo120と被呼端末102との間に、W−CDMAネットワーク110により確立される第2のビデオ・チャネルをもたらすことになる。
【0063】
続いて、ViVo120Aは、ステップ207で、発呼端末101とViG+ViVo120との間に確立した第1のビデオ・チャネルを、ステップ209でViG+ViVo120と被呼端末102との間に確立した第2のビデオ・チャネルに接続する様にViG120Bに指示する。ViG120を経由して発呼端末101と被呼端末102との間にビデオ及び音声チャネルが効果的に確立される。
【0064】
同様に、発呼端末101とビデオ呼を持つ被呼端末102のユーザは、自分のプライバシが危険にさらされるような区域に入った場合、発呼端末101がViG+ViVo120へのビデオ呼を維持する間に、音声呼に戻ることを開始し、その後、所定のキーを押してビデオ呼に戻ることができる。
【0065】
被呼端末102での所定のキー、専用のキー又は例えば#5や所定のシーケンスのキーといったキーボードのキーは、ビデオから音声へ、又はその逆へと、現在の接続を交換するために定義される。被呼端末のためにビデオから音声への交換を説明する
図6を参照のこと。
【0066】
被呼端末102によるビデオから音声又はその逆の交換208B−208Dの間、被呼端末102の交換動作の間、確立されたビデオ・チャネル207は維持されるので、発呼端末に所定のビデオ・ストリームを表示する様にViG+ViVo120は構成され得る。所定のビデオ・ストリームは、被呼端末102でのユーザが音声又はビデオ・メディアのどちらかに交換実行しているということを発呼端末101のユーザに知らせるコンテンツを有し得る。
【0067】
データベースで維持される応答モード変数は、被呼端末102のユーザの制御下にあり、サービス番号を呼び出すことにより、又は、インターネット経由により、“音声呼設定としてビデオ呼設定を受信する”又は“ビデオ呼設定としてビデオ呼設定を受信する”に変更され、インターネット経由の場合には、確認手段を有するポータルにより、ユーザは、現在の応答モードを確認して変更することができる。
【0068】
上記で説明した方法では、被呼端末102のユーザは、到来するビデオ呼設定に音声呼設定として応答可能であり、ビデオ又は再度音声メディアへと戻る交換を、単純な手段で提供することができる。
【0069】
音声のための呼設定が拒絶された場合に起こるが、被呼端末102のユーザが、到来する呼設定を拒絶し、その結果、その呼が被呼端末102のユーザのメール・ボックスで終端されなければならない場合、適用可能な二つの代替案がある。
【0070】
A)W−CDMAネットワーク110は、被呼端末102のユーザのメール・ボックスに呼設定を転送する。ビデオ又は音声能力を有するユーザのメール・ボックスが、ViG120Bを制御するViVo120Aに接続可能であるという条件下で、W−CDMAネットワーク110が後続の呼設定204、205をViG+ViVoに戻るループとするであろう。
【0071】
もし端末102へ送出する後続の呼設定204、205が、被呼端末102のMSC110Bが転送したメール・ボックスへの到来呼設定に対応する、ということをViVo120Aが検出する場合、ViVo120Aは、MSC110Bに呼設定の解放をシグナリングする。ViVo120Aは、被呼端末102のユーザのためのメール・ボックス能力を読み出すために、呼設定を生成したMSC110Bから読み出した宛先識別子を活用する。この代替案では、被呼側のメール・ボックスの形式に依存して、ViVo120Aは以下の様に構成される。
1)被呼側がビデオ・メール・ボックスを持つ場合。ViVo120Aは、このビデオ・メール・ボックスへのビデオ呼設定を開始する様にW−CDMAネットワーク110に指示し、続いて、ビデオ・ゲートウエイを経由したメール・ボックス呼として、発呼端末101とこのビデオ・メール・ボックスとの間にビデオ・チャネル及び音声チャネルを接続する様にViG120Bに指示する。
2)被呼側が音声メール・ボックスを持つ場合。ViVo120Aは、この音声メール・ボックスへの音声呼設定を開始する様にW−CDMAネットワーク110に指示し、続いて、ゲートウエイ・エンティティ経由のメール・ボックス呼として、発呼端末101とこの音声メール・ボックスとの間に音声チャネルを接続する様にViG120Bに指示する。
【0072】
B)W−CDMAネットワーク110は、ViVo120Aに呼設定を転送しないが、被呼端末102の拒絶を、ViVo120Aにシグナリングする。ビデオ又は音声能力を有するユーザのメール・ボックスがViG120Bを制御するViVo120Aに接続可能であり、そして、ViVo120Aが、被呼端末102のユーザのメール・ボックスの宛先識別子及び能力を読み出す様に構成されているという条件下で、上記代替案A)で述べたメール・ボックスの代替案1)及び2)は、呼設定の残りに適用可能である。
【0073】
交換動作、及び、ビデオ・メール・ボックスの場合では帯域幅配分の削減からW−CDMAネットワーク110を解放する直接的なインタフェースを提供するよう、ViG+ViVo120及び1つのネットワーク・エンティティのメール・ボックスを実現することは、選択肢である。さらに、ビデオ・リング−バック・トーン又は個人的挨拶のアプリケーションは、ViG+ViVo120で選択的に実現され、リング−バック・トーンのコンテンツのためのソース情報は、発呼端末101に出力するのに、ViG+ViVo120がローカルに利用可能である。
【0074】
図3は、回線及びパケット交換端末、回線交換W−CDMAネットワーク、パケット交換ネットワーク及び回線交換とインタフェースするメディア交換ノードを備えている通信ネットワークを表わす概略図である。
【0075】
図1に加えて、
図3は、シグナリングとメディアの伝達のため、SIP及びリアルタイム転送プロトコル(RTP)を適用する発呼端末105を示している。SIP端末105は、PS通信技術を対象とし、W−CDMAネットワーク110のアクセス・ネットワーク部分による接続173経由でサポートされ、端末環境を表わす無線環境100Aの一部である。SIP端末105が固定デバイスである場合、接続174は、インターネット160への接続としても使用できる。
【0076】
W−CDMAネットワーク110は、インターネット160へのブレイクアウト接続171を持ち、その結果、SIP端末105は、インターネット160が備えるインターネット・マルチメディア・サブシステム(IMS)ネットワーク160Aに接続することができる。SIP端末105とIMSネットワークとの間のW−CDMAネットワーク110のアクセス部分内の接続を、接続172で概略的に表わす。
【0077】
IMSネットワーク160Aは、典型的には、プロキシ呼セッション制御機能(P−CSCF)、インタロゲーティング呼セッション制御機能(I−CSCF)及びサービング呼セッション制御機能(S−CSCF)のような呼を確立するために、IMSエンティティを備える。
【0078】
メディア・ゲートウエイ(MGW)機能150は、個別のネットワーク・エンティティとして提供され、接続165及び166によりインターネット160と接続し、回線交換型接続131A、132AでW−CDMAネットワーク110及びViG+ViVo120に接続する。
【0079】
図3に示す構成により、
図4の説明で明らかにする様に、PS型端末105がCS型端末102にビデオ呼を設定することが可能になる。
【0080】
図4は、CS及びPSネットワークにおける音声応答モードに基づく、マルチメディア呼設定フローの概略図であり、
図3に示した様に、発呼端末はPS端末であり、メディア交換ノードはCSにインタフェースする。
【0081】
図2に加えて、
図4は、
図2に示したネットワーク要素を使用して、本発明に基づくビデオ呼設定のステップを概略的に示し、発呼端末105は、シグナリング及びメディア伝達のためにSIP及びRTPを適用するSIP端末である。
【0082】
CS技術形式の被呼端末102に向けて、発呼SIP端末105がビデオ呼設定を初期化する場合、W−CDMAネットワーク110のアクセス部分は、接続173を経由して要求を受信し、接続172として概略的に示すが、接続171を経由してIMSネットワーク160Aに本要求を転送する。
【0083】
IMSネットワークは、呼がインターネット160の外部のCS端末に設定されるべきであると決定し、接続166を経由してMGW150に対応する呼設定要求を提示する。ネットワークの構成に依存して、呼設定要求は、MSC又はゲートウエイMSC(GMSC)110Aの様な、W−CDMAネットワーク110の予め定めた宛先のネットワーク交換エンティティに転送される、或いは、IMSネットワーク160AがViG+ViVo120のアドレスの知識を持っている場合、メディア・ゲートウエイ・エンティティ150は、ViG+ViVo120をアドレス指定する。後者の場合、被呼端末102のユーザが、本発明に基づいて、到来するビデオ呼設定の選択的なビデオ又は音声応答を可能にするサービスに加入しているかいないかに拘わらず、呼設定要求をViG+ViVo120に送るであろう。
【0084】
図4は、呼設定要求401AがMGW150により、W−CDMAネットワーク110が備えるGMSCとして動作する、MSC110Aに送られる状況を示しているが、MSC110Aは、ViG+ViVo120に対応するサービス番号の知識を持っている。
【0085】
繰り返すと、通信ネットワークの運用者により、総てのビデオ呼設定がViG+ViVo120に転送され、或いは、本発明に従い到来するビデオ呼の選択的ビデオ又は音声応答を可能にするサービスに、被呼端末102のユーザが加入している場合、ビデオ呼設定のみがViG+ViVo120に転送される。後者の方法の実現は、例えば、MSC110Aにより本サービスに加入している被呼端末102のユーザのサービス・プロファイルをHLRに要求することにより可能となる。HLRは、W−CDMAネットワーク110のノードである。
【0086】
動作402、403、404、405、406A及び406Bは、上述した
図2の動作202、203、204、205、206A及び206Bと同じである。
【0087】
接続メッセージを受信406Bした後、MGW150は、最初の呼設定要求401Aに応答して、SIP端末105をViG120に接続する。続いて、ViVo120Aは、両方の接続の音声チャネルを互いに接続する様にViG120Bに指示し、ステップ407で、RTP、H.223及びTDMプロトコルを含む伝送路であっても、被呼端末102に向けて発呼SIP端末105との間に音声チャネルを確立する。
【0088】
被呼端末102が交換しているか音声接続を持っている場合に、既に議論したビデオ・ストリームの出力は別として、機能的には、音声とビデオとの間の交換の残りのステップ408A、408B、408C、408D及び409は、発呼端末105に全く影響を持たない。ステップ408A、408B、408C、408D及び409は、
図2で議論したステップ208A、208B、208C、208D及び209に等しい。
【0089】
図2で既に説明したように、ここでまた、接続の間、音声からビデオへ、或いは、その逆への交換のために、所定のキー、専用のキー又は例えば#5のキー又は被呼端末102でのキーの所定のシーケンスといったキーボードのキーを定めるべきである。被呼端末102のためのビデオから音声への交換に関する詳細については、
図6を参照のこと。
【0090】
図5は、CSネットワークにおいて、被呼側による呼設定拒絶を伴うビデオ応答モードに基づくマルチメディア呼設定フローの概略図である。
【0091】
図5は
図1で示したネットワーク構成を適用しており、呼設定を拒絶することにより、被呼端末102がビデオ・メディアのために呼び出された呼設定に応答する場合のフローを示している。最先端の端末は、呼設定を停止すべきであるということをW−CDMAネットワーク110にシグナリングするため、“いいえ”又は“拒絶”ボタンを適用することができる。
【0092】
本発明の観点からは、応答モード変数が表示する現在の応答モードに関連して、拒絶動作は異なる効果を持つ。
【0093】
A)マルチメディア呼設定は、被呼端末102の応答モード変数により、ビデオ呼設定として呼び出すべきである。
【0094】
ステップ501及び502として示した、発呼端末101によるビデオ呼設定は、
図2のステップ201及び202に等しい。
図2に示した方法と異なるように、呼設定が被呼端末102に対してビデオ呼設定として初期化されなければならないということを、応答モード変数が示す503場合、ViVo120Aは、ビデオ呼設定に対応する呼出し505で被呼端末102を呼び出すようW−CDMAネットワーク110に指示する。
【0095】
この場合、被呼端末102のユーザは、例えば“いいえ”ボタン又は、到来するビデオ呼を音声呼に交換する様に適用された特別なボタンによって、呼設定を拒絶506Aする。W−CDMAネットワーク110は、拒絶506BをViVo120Aにシグナリングし、続いて、ViVo120Aは、呼の音声への交換が要求されているかを判定507し、被呼端末102に向けて、音声のための後続の呼設定をW−CDMAネットワーク110により開始508する。
【0096】
呼設定501〜505の間及びビデオ呼設定の拒絶506A〜510の後、
図2の説明で示した、個人挨拶サービスの様に、ビデオ・ストリームを発呼側に供給できる。
【0097】
被呼端末102のユーザによる応答動作に対して、ViG+ViVo120に向けて接続をシグナリング509し、続いて、ViG+ViVo120は、最初の呼設定510に応答して、応答が生じたということを発呼端末101にシグナリングする。
【0098】
W−CDMAネットワークは、発呼端末101とViG120との間に接続を確立し、ViG+ViVo120と被呼端末102との間に接続を確立する。ViVo120Aは、両方の接続510をお互いに接続する様にViG120Bに指示し、それによって、ViG+ViVo120を経由して、発呼端末101から被呼端末102に音声チャネルを確立する。
【0099】
被呼端末102への音声チャネルを確立510した後、被呼端末102のユーザは、
図2の参照符号208A〜209に示す様に、ビデオ呼に切り替える様にViG+ViVo120に要求することができ、被呼端末102のユーザのプライバシ問題が求めるなら、
図6の説明により、再度音声に戻ることができる。音声及びビデオ・モード間の切り替え得は、
図2に示す様に実現できる。
【0100】
B)マルチメディア呼設定は、被呼端末102の応答モード変数により音声呼設定として呼び出される。
【0101】
この場合、
図2の説明で示した様に、音声接続は、被呼端末102に対する設定と同じ様になるが、被呼端末102のユーザの拒絶がある場合は、ViG+ViVo120は、最初のMSC110Aに応答メッセージをシグナリングする。
図2の説明は、拒絶された呼設定を処理するための二つの代替案を提供している。第一の代替案は、W−CDMAネットワークの終端MSC110Bは、ViVo120Aへのループバックと共に被呼端末102に呼設定を転送するものであり、第二の代替案では、ViVoは、被呼端末102の拒絶を検出する。
【0102】
両方の代替案は、
図5で説明した場合に同じ様に適用可能である。
【0103】
図6は、ビデオ呼を音声呼に変更する要求を伴うビデオ応答モードによるマルチメディア呼設定の概略図である。この
図6は、
図1のネットワーク構成に適用されるステップのフローであることを意図しているが、本発明による必要な適応化により
図3及び
図7に関連して説明したネットワーク構成にも適用可能である。
【0104】
図6は、発呼端末101と被呼端末102との間の確立されたビデオ呼の初期状態601を示し、
図2の参照符号209又は
図4の参照符号409に示す手順の最終結果であり得る。
【0105】
被呼端末102のユーザが音声呼への切り替えを開始602することを決定した場合、所定のキー、専用のキー又は例えば#5のキー又は一連のキーといったキーボードのキーが被呼端末102で押され、数字又は一連の数字が、W−CDMAネットワーク110経由で音声チャネルによるDTMFシグナリングとして、ViG+ViVo120に送信603される。
【0106】
DTMFシグナリングの受信603Aにおいて、ViG+ViVoは、受信したDTMFシグナリングが被呼端末102に対する音声メディアへの切り替え要求として予め決定されているものであるかをチェックする。ViG+ViVoが音声への切り替えが正当に要求されていると判定する場合、ViG+ViVo120は、被呼端末102へのビデオ接続を解放603Bする様にW−CDMAネットワーク110に指示する。
【0107】
ViG+ViVo120が、解放完了シグナリングを受信したと判定604した場合、ViG+ViVo120は後続の新しい呼設定を、音声メディアとして要求605する。被呼端末102から応答メッセージを受信606すると、W−CDMAネットワーク110は、音声接続607を確立し、続いてViVo120Aは、発呼端末102とViG+ViVo120との間の接続の音声チャネルを、ViG+ViVo120と被呼端末102との間に確立した新しい音声チャネルに接続する様にViG120Bに指示する。
【0108】
被呼端末102の応答606は、例えば、ボタンを押すことにより実行され、或いは、被呼端末が備えるソフトウエア・クライアントにより自動的に実行される。
【0109】
オプションとして、発呼側は、ViG+ViVo120の制御下で、ビデオ・ソースから配信されるビデオ・コンテンツによって、交換動作601〜607の間に、
図2の説明で示したのと同じ特徴により被呼端末102により知らされる可能性がある。
【0110】
呼の確立607の後に発呼端末102が生成するビデオ・ストリームは、ViG+ViVo120で放棄されるだろう。
【0111】
上記実施形態の何れかにおいて、接続207、209、407、409、510、601、607が被呼端末と発呼端末との間に確立されるところでは、メディア形式間の手順切り替えは、上記で明らかにしたように必要なだけ繰り返され得る。被呼端末102が初期化した応答の受信では、後続の呼は解放され、被呼端末102への更なる後続の呼が設定されるが、後続の呼及び更なる後続の呼は異なるメディア形式である。
【0112】
図7は、CS端末、CSのW−CDMAネットワーク及びPSにインタフェースするメディア制御ノードを備える通信ネットワークを表わす概略図である。
【0113】
図7は、
図1のネットワーク構成に加えて、ViG+ViVo120の実施形態を示し、ViVo120A及びViG120Bの機能は、例えば
図1及び3に示す様な一つのエンティティに結合されておらず、別々のエンティティとしての、メディア・ゲートウエイ交換機能120A及び制御機能120Bを表わしている。ViVo120Aは、パケット交換接続121及び122経由でViG120Bに接続されている。インターネット又はイントラネットが接続121及び122を含む構成でも良い。
【0114】
ViVo120A及びViG120Bの結合機能は、前の図で説明したViG+ViVo120の機能と同一である。
【0115】
図8は、
図7の構成によるPSメディア制御ノードを有するCSネットワークにおいて、被呼側による呼設定応答を伴う音声応答モードによるマルチメディア呼設定フローの概略図である。
【0116】
図8は、被呼端末102に向けての発呼端末101によるビデオ呼設定のための詳細なシグナリング・フローであり、呼設定は、
図2に相当する音声呼設定として、被呼端末の応答モード変数により応答され、ViVo120AとViG120Bとの間のシグナリングも示している。
【0117】
時間に関する信号フローとして、本発明をより明らかに提示するため、ViG120Bを2回示している。
【0118】
ViG120Bは、分散型エンティティとして実現されても良く、シグナリング及びメディア・トラスポートそれぞれのためのSIP及びRTPプロトコルにより通信している。ViG120Bが単一のエンティティである場合、有線接続又は専有接続の解決策が適用される。
【0119】
発呼端末101によるビデオ呼設定の初期化801では、W−CDMAネットワーク110経由でViG120Bに呼設定要求メッセージを送り、ViG120Bは、SIPのINVITEメッセージとしてViVo120Aに要求を送信する。ViVo120Aは、
図2の説明と同様に、被呼端末102の現在の応答モードを検査し、応答モードが“音声”である場合、W−CDMAネットワーク110が後続の音声呼設定805のために被呼端末102を呼出す様に、必須のコーデックを含むセッション記述プロトコル(SDP)セッション記述子(SD)識別子を有するSIPのINVITEをViG120Bに返送する。被呼端末102は、W−CDMAネットワーク110及びViG120B経由でViVo120Aに呼出し動作をシグナリングにより返す。ViG+ViVo120Aは、呼設定が進行中であるということを被呼端末101に知らせる。続いて、コーデック・データの交換806の様に、ビデオ・チャネルの準備が実行され、一時的に承認806Bされ、ビデオ及び音声チャネルが確立806Cされる。一時的承認806Bは、発呼端末101及び使用されるViG120Bのセッション記述情報を含むかもしれない。確立されたビデオ及び音声チャネル806Cは、ViVo120Aの制御下で、発呼端末101にソースからのビデオ及び音声データの配信に使用される。
【0120】
被呼端末102のユーザが呼出しを受けた後続の呼設定805に応答807Aする場合、接続メッセージがW−CDMAネットワーク110及びViG120B経由でViVo120Aに送られ、ViVo120Aは、最初の呼設定801に応答して、ViG120B及びW−CDMAネットワーク110経由で、発呼端末101に応答をシグナリングする。
【0121】
応答メッセージ806Bに対応するSIP応答メッセージは、ViVo120Aが使用するべき、被呼端末102及びViG120Bのセッション記述情報を含むかもしれない。
【0122】
示された手順では、この時点において、W−CDMAネットワーク110は、発呼端末101とViG120Bとの間にビデオ及び音声チャネルを確立するための情報を持ち、そしてViG120Bと被呼端末102との間に音声チャネルを確立するための情報を持つことになる。
【0123】
ViVo120Aが、re−INVITEメッセージにより、両方の音声チャネルを接続する様にViG120Bに命令808A、808Bする場合、音声接続809A、809B、809Cが発呼端末101と被呼端末102との間に確立される。re−INVITEメッセージ808A及び808Bは、反対のメディア交換機能及び端末102、101のセッション記述情報を含んでいる。
【0124】
図9は、本発明によるメディア制御、交換及びゲートウエイ・ノードを表わす概略図である。
【0125】
ViG+ViVo120は、オペレーティング・システムとアプリケーション・ソフトウエアとを実行するための処理ユニット121と、シグナリングのメッセージの通信及びメディア交換のための入力/出力(I/O)ユニット122A及び122Bを備えている。
【0126】
入力/出力(I/O)ユニット122Aは、接続161経由でのインターネット及び回線交換ネットワークとの通信手段として、処理ユニット121に通信可能なように接続され、メッセージ及び命令を送受信する様に適応された接続131によるW−CDMAネットワーク110として接続されている。
【0127】
入力/出力(I/O)ユニット122Bは、接続162経由でインターネットに、そしてViG120Bとも呼ばれるゲートウエイ交換機能に、通信可能な様に接続されている。I/Oユニット122Bは、メディア・トラスポートのために構成された接続132及び133により、W−CDMAネットワーク110として、接続162を経由してインターネットと回線交換ネットワークに接続されている。
【0128】
ViG120Bは、処理ユニット121で表わされている、ViVo120Aの制御下にあり、PS及びCS環境との間でも、メディアを交換する様に構成されている。
【0129】
処理ユニットは、決定論理、タイミング論理を備え、プログラム・ステップ又は変数を保存し読み出すために内部メモリに接続されている。
【0130】
ViG+ViVo120は、例えばインターネット経由でViG+ViVoに提供される場合の被呼端末に対応する、応答モード変数を保存するよう構成された保存ユニット124を更に備えている。ViG+ViVoは、ステップ203、403、503及び803で、対応する応答モード変数を選択する様に構成された選択ユニット125を更に備えている。保存ユニット124及び選択ユニット125は、両方ともデータベース123に通信可能な様に接続されており、データベース123は、被呼端末102に関連する応答モード変数を有し、呼設定の間や、被呼端末102が初期化する、音声とビデオとの間の接続の切り替えの間に発呼端末101、105にて再生されるビデオ又は音声リング・バック・トーンを含むこともできる。データベースは、被呼端末102が使用中の場合、応答しない場合、或いは、音声の到来する呼設定をユーザが拒絶する場合、ビデオ・メール・ボックスとして動作する様に構成され得る。
【0131】
上記の例では、ViVo120Aのデータベース123に保存された、応答モード変数は、被呼端末102のユーザの特定の動作により変更される。現在の設定を適用することは選択肢であり、所定のキー又は一連のキーにより交換る場合、次の呼設定が最後に使用した応答モードを持つ様に、保存ユニット124が保存するために、接続の間に変更される可能性がある。
【0132】
ViVo+ViG120を、ネットワーク110における個別のエンティティとして
図1、3及び7に示して説明したが、シグナリング、業務計画、保守又は生産に関する効率性の理由で、ViVo+ViG120又はその構成要素であるViVo120A又はViG120Bは、コア・ネットワーク110のMSC110A、110Bへ組み込まれ、統合され得る。
【0133】
図10は、呼設定要求をネットワーク・ノードにシグナリングするよう構成された所定のキーを含む端末102の概略図である。
【0134】
端末102の電子回路は、所定のキー102Aを作動させた場合、音声メディア呼設定のために、ネットワーク接続141経由で、或いは、音声呼設定のために接続142経由で、ネットワーク110を経由してViVo120Aにシグナリングを送る様に構成されている。このキー102Aは、呼の最中に、音声とビデオ呼のメディア形式間の切り替えに使用される。回線交換型デバイスとして実現される端末102は、デュアル・トーン・マルチ周波数シグナリングを適用し、IPデバイスとして実現される場合は、SIPシグナリングが使用される。
図2の参照符号208A、
図4の参照符号408A及び
図6の参照符号602は、キー102Aの作動及び、その後にViVo+ViG120が実行する交換動作を示している。
【0135】
図11は、被呼端末の応答及び呼のメディア形式に関連する交換動作方式を表わす概略図である。
【0136】
本発明は、端末のデスプレイでの予測不可能な状況及び端末のラウド・スピーカの望まれない開始によるプライバシ侵害を所定の方法で阻止することができ、発呼側ユーザは、被呼端末のユーザの制御下で、ビデオ・テキスト・メッセージ又はムービーによって知らされる、という利点を提示する。
【0137】
更なる利点は、マルチメディア能力のある端末のユーザは、音声呼としてマルチメディア呼設定に応答する場合、ユーザ自身の端末が撮影するビデオ・コンテンツを見せること無しに、発呼側の端末に対してビデオ・コンテンツを制御する選択肢をまだ持つ、ということである。
【0138】
本発明の実現が提示する更なる利点は、適応を必要とせずに、最新式端末に本方法を適用できるが、作動する場合、確立した呼の異なるメディア呼形式への切り替えを実行するシーケンスを初期化した、又は、呼設定の間に、異なるメディア形式用に呼設定を初期化する、専用のキーをもつ端末に本発明を適用できる可能性がある、ということである。専用のキーは覚えるのに容易であり、使用するのに簡単である。
【0139】
また更なる利点は、各端末用のメディアが異なるような場合においても、最適な接続のために、発呼側及び被呼側の端末間のコーデック交渉を初期化する選択肢を持つ、ということである。