【実施例】
【0223】
実施例
方法A:エーテル化
1−アザアダマンタン−4−オールN−ボラン錯体(1当量)およびヘテロアリールハライド(1.1当量)の脱水DMF(0.5から1M)中溶液を−20から0℃まで冷却し、水素化ナトリウム(1.5当量;95%、アルドリッチ)で処理した。15分後、冷却浴を外し、混合物を昇温させて室温とした。1−アザアダマンタン−4−オールN−ボラン錯体がTLC分析による測定で消費されたら(通常、1から2時間)、混合物を水で希釈し、1時間攪拌した。得られた固体生成物を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空乾燥して、所望の生成物を得た。
【0224】
方法B:エーテル化
1−アザアダマンタン−4−オール(または1−アザアダマンタン−4−オールN−ボラン錯体、1当量)およびヘテロアリールハライド(1.1当量)の脱水テトラヒドロフラン中溶液(約0.5M)を窒素雰囲気下に冷却して0℃とし、カリウムtert−ブトキシドのTHF中溶液(1.0M;1当量;アルドリッチ)を滴下した。氷浴を外し、混合物を終夜にて昇温させて室温とした。水で希釈後、混合物をクロロホルムで抽出し(3回)、合わせた抽出液をフラッシュクロマトグラフィー(1%NH
4OH含有5から10%MeOH−CHCl
3の勾配でシリカゲル溶離)によって精製して、所望の生成物を得た。
【0225】
方法C:酸性脱ホウ素化
1−アザアダマンタンN−ボラン錯体(1当量)のアセトン中懸濁液(約0.5M)を冷却して0℃とし、3N HCl(4当量)で処理した。15分後、氷浴を外し、TLCによるモニタリングでボラン錯体が消費されるまで(ボラン錯体は、塩基性KMnO
4染色によって肉眼観察できる。)、混合物を攪拌した。次に、溶液のpHを5N NaOHで約pH10に調節し、クロロホルムで抽出し(3回)、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。取得物を、フラッシュクロマトグラフィー[アナロジクス(Analogix)プレパックシリカゲルカートリッジ、水酸化アンモニウム−メタノール−クロロホルム(2:20:78)/クロロホルムの5%から50%勾配]または分取HPLC[ウォーターズ(Waters;登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配]のいずれかによって精製して、所望の生成物をそれの遊離塩基として得た(Stotter, P. L.; Friedman, M. D ; Dorsey, G. O.; Shiely, R. W .; Williams, R. F.; Minter, D E, Heterocycles 1987, 25, 251)。
【0226】
方法D:Pd/C触媒脱ホウ素化
TLCまたはHPLCによって原料の消費が示されるまで(通常は、終夜)、1−アザアダマンタンN−ボラン錯体のメタノール中溶液を10%パラジウム/炭素(約10重量%;アルドリッチ)で処理した。場合により、溶液を短時間で50℃まで昇温させて、反応を促進した。触媒を濾過によって除去し、生成物を、フラッシュクロマトグラフィー[アナロジクスプレパックシリカゲルカートリッジ、水酸化アンモニウム−メタノール−クロロホルム(2:20:78)/クロロホルムの5%から50%勾配]または分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配]のいずれかによって精製して、所望の生成物を得た。
【0227】
方法E:スズキカップリング
セプタムキャップを取り付けたフラスコに、ヘテロアリールハライドを含むアザアダマンタン(1当量)、ヘテロアリール−ボロン酸またはヘテロアリール−ボロン酸エステル(2当量)、炭酸カリウム(4当量)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(0.04当量;ストレム(Strem))を入れた。フラスコに栓を施し、排気し、窒素を流し、溶媒混合物1,4−ジオキサン−水(3:1;約0.1Mのハライド)をセプタムから加えた。混合物を昇温させて90℃として3から8時間経過させた。反応完了後、混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、抽出液を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過した。取得物を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、アセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配]によって精製した。所望の生成物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、メタノールまたは酢酸エチルで希釈し、濾過して、所望の生成物を得た。
【0228】
方法F:無水スズキカップリング
セプタムキャップを施したフラスコに、ヘテロアリールハライド(1当量)、ヘテロアリール−ボロン酸またはヘテロアリール−ボロン酸エステル(2当量)、炭酸カリウム(3当量)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のCH
2Cl
2との錯体(0.2当量;アルドリッチ)および脱水1,4−ジオキサン−エタノール(1:1;約0.1Mのハライド)を入れた。混合物に窒素を流し、昇温させて90℃として2時間経過させた。冷却後、混合物を濃縮し、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、アセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでのUV検出]によって精製した。所望の生成物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、メタノールまたは酢酸エチルで希釈し、濾過して、所望の生成物を遊離塩基として得た。
【0229】
方法G:マイクロ波スズキカップリング
マイクロ波反応管で、ヘテロアリールハライド(約0.1mmol)、ヘテロアリール−ボロン酸またはヘテロアリール−ボロン酸エステル(3当量)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(0.1当量;アルドリッチ)およびビフェニル−2−イルジシクロヘキシルホスファン(0.03当量;ストレム)を合わせ、次に溶媒である1,4−ジオキサン(1.0mL)、エタノール(1.0mL)および炭酸ナトリウム水溶液(1.0M;1.0mL)を加えた。管を密閉し、反応液をマイクロ波リアクター中にて10分間にわたって300Wで150℃にて加熱した。冷却して室温とした後、混合物を5%Na
2CO
3で希釈し、CHCl
3で抽出した(3回)。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下に濃縮し、取得物を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、アセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配]によって精製して、生成物をそれの遊離塩基として得た。別法として、生成物を、酸性条件下での分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、アセトニトリル/0.1%TFA水溶液の5%から50%勾配]によって精製して、トリフルオロ酢酸塩を得た。
【0230】
方法H:塩形成
前記遊離塩基の酢酸エチル−エタノール、エタノール、またはジオキサン中溶液を高速攪拌しながら、それを室温でp−トルエンスルホン酸1水和物(1当量;アルドリッチ;酢酸エチル中の溶液として添加)またはフマル酸(1当量、アルドリッチ;メタノール中の溶液として添加)またはHCl−ジオキサン(1から2当量;4M;アルドリッチ)で処理した。2から16時間攪拌した後、沈殿を濾過によって回収し、酢酸エチルで洗い、乾燥させて、標題化合物を得た。
【0231】
方法I:エーテル化
1−アザアダマンタン−4−オール(または1−アザアダマンタン−4−オールN−ボラン錯体、1当量)およびカリウムtert−ブトキシド(11当量)の脱水ジメチルスルホキシド(約0.5M)中溶液を室温で1時間攪拌した。ヘテロアリールハライド(2.2当量)を加え、反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を、流量70mL/分で12分間かけての10%から100%アセトニトリル/10mM酢酸アンモニウム水溶液の勾配を用いるウォーターズノバ−パック(Nova-Pak;登録商標)HRC18 6μm 60Åプレプ−パック(Prep-Pak;登録商標)カートリッジカラム(40×100mm)での分取HPLCによって精製して、所望の化合物を得た。
【0232】
方法J:酸性脱ホウ素化および塩酸塩単離
1−アザアダマンタンN−ボラン錯体(1当量)のアセトン中懸濁液(約0.5M)を冷却して0℃とし、3N HCl(5から10当量)で処理した。15分後、氷浴を外し、TLCによるモニタリングでボラン錯体が消費されるまで(ボラン錯体は、KMnO
4染色によって肉眼観察することができる。)混合物を攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。取得物をMeOH(約0.1M)に溶かし、室温で30分間攪拌した。反応混合物を再度濃縮した。残留物を最小量のMeOHに溶かし、ジエチルエーテル/MeOH9:1をゆっくり加えることで磨砕を行って、所望の生成物を粉末として得た。生成物を濾過によって単離し、追加のジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥機で終夜乾燥させた。
【0233】
方法K:スズキカップリング
セプタムキャップを取り付けたフラスコに、アザアダマンタン含有ヘテロアリールハライド(1当量)、ヘテロアリール−ボロン酸またはヘテロアリール−ボロン酸エステル(1.2から2.0当量)、炭酸セシウム(2.5当量)、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(0.05当量)を入れた。フラスコに栓を施し、排気を行い、窒素を流し、DMF(約0.1Mのハライド)をセプタムから加えた。混合物を昇温させて65℃として18時間経過させた。反応完了したら、混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。取得物を、流量70mL/分で12分間かけての10%から100%アセトニトリル/10mM酢酸アンモニウム水溶液の勾配を用いるウォーターズノバ−パック(登録商標)HRC18 6μm 60Åプレプ−パック(登録商標)カートリッジカラム(40×100mm)での分取HPLCによって精製して、所望の化合物を得た。
【0234】
方法L:酸不安定性保護基の脱離
酸不安定性保護基(例:トリチル)を有する化合物(1当量)のアセトン中混合物(約0.5M)を冷却して0℃とし、3N HCl(4当量)で処理した。15分後、氷浴を外し、TLCによるモニタリングで保護基が開裂しているまで混合物を攪拌した。溶液のpHを5N NaOHを用いて約pH10に調節し、クロロホルムで抽出し(3回)、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。取得物を、フラッシュクロマトグラフィー[アナロジクスプレパックシリカゲルカートリッジ、水酸化アンモニウム−メタノール−クロロホルム(2:20:78)/クロロホルムの5%から50%勾配]または分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配]のいずれかによって精製して、所望の生成物をそれの遊離塩基として得た。
【0235】
(実施例1)
(4s)−4−(6−クロロピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例1A)
4−(6−クロロピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Bに従って1−アザアダマンタン−4−オール(3:2ジアステレオマー混合物;150mg、0.979mmol;WO9215579参照)および3,6−ジクロロピリダジン(182mg、1.22mmol;アルドリッチ)から製造して、標題化合物を立体異性体の混合物として得た。MS(DCI/NH
3)m/z=266(M+H)
+。
【0236】
(実施例1B)
(4s)−4−(6−クロロピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例1A(100mg、0.38mmol)からの混合物の一部を、フラッシュクロマトグラフィー(25gシリカゲル、2%から12%勾配のNH
4OH−MeOH(1:10)/CHCl
3)によってさらに精製して、標題化合物を単一の立体異性体として得た。TLC R
f=0.33[シリカゲル、NH
4OH−MeOH−CHCl
3(1:12:87)]。
【0237】
(実施例1C)
(4r)−4−(6−クロロピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例1A(100mg、0.38mmol)からの混合物の一部を、フラッシュクロマトグラフィー(25gシリカゲル、2%から12%勾配のNH
4OH−MeOH(1:10)/CHCl
3)によってさらに精製して、標題化合物を単一の立体異性体として得た。TLC R
f=0.28[シリカゲル、NH
4OH−MeOH−CHCl
3(1:12:87)]。
【0238】
(実施例1D)
(4s)−4−(6−クロロピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って実施例1Bの生成物(28mg、0.075mmol)およびp−トルエンスルホン酸1水和物(0.016g、0.083mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.65(s、1H)、1.82(d、J=12.5Hz、2H)、2.17(s、2H)、2.26(d、J=12.5Hz、2H)、3.17(d、J=12.5Hz、4H)、3.31(d、J=13.9Hz、2H)、5.55(t、J=3.2Hz、1H)、6.98(d、J=9.2Hz、1H)、7.37(d、J=9.2Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=226(M+H)
+;C
13H
16ClN
3O・C
7H
8O
3S・0.3H
2Oの元素分析計算値:C、54.18;H、5.59;N、9.84;実測値:C、54.16;H、5.55;N、9.22。
【0239】
(実施例2)
(4r)−4−(6−クロロピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例1Cの生成物(12mg、0.045mmol)およびp−トルエンスルホン酸1水和物(9.5mg、0.049mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.74(s、1H)、2.00−2.23(m、6H)、3.02(d、J=11.9Hz、2H)、3.18(s、2H)、3.51(d、J=13.2Hz、2H)、5.57(s、1H)、7.00(d、J=9.2Hz、1H)、7.38(d、J=9.2Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=226(M+H)
+;C
13H
16ClN
3O・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、54.85;H、5.52;N、9.59;実測値:C、54.46;H、5.42;N、9.37。
【0240】
(実施例3)
(4s)−4−(6−フェニルピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・トリフルオロ酢酸塩
方法Gに従って、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、5%から50%勾配のアセトニトリル/0.1%TFA水溶液]によって精製して、実施例1Bの生成物(31mg、0.11mmol)およびフェニルボロン酸(41mg、0.34mmol;アルドリッチ)から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.97(d、J=12.5Hz、2H)、2.22(s、1H)、2.41(d、J=13.2Hz、2H)、2.68(s、2H)、3.60(s、2H)、3.72(s、3H)、5.68(s、1H)、7.37(d、J=9.2Hz、1H)、7.47−7.59(m、3H)、7.94−8.01(m、2H)、8.12(d、J=9.2Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+;C
19H
21N
3O・C
2HF
3O
2・0.5H
2Oの元素分析計算値:C、58.60;H、5.39;N、9.76;実測値:C、58.32;H、4.98;N、9.62。
【0241】
(実施例4)
(4r)−4−(6−フェニルピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Gに従って、次に方法Hに従ってHCl塩に変換して、実施例1Cの生成物(50mg、0.19mmol)およびフェニルボロン酸(46mg、0.37mmol;アルドリッチ)から、標題化合物の遊離塩基を製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.10−2.22(m、2H)、2.22−2.33(m、3H)、2.66(s、2H)、3.51(d、J=12.5Hz、2H)、3.59(s、2H)、3.87(d、J=12.5Hz、2H)、5.60(t、J=3.4Hz、1H)、7.39(d、J=9.5Hz、1H)、7.47−7.60(m、3H)、7.92−8.03(m、2H)、8.13(d、J=9.5Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+;C
19H
21N
3O・HCl・0.3H
2Oの元素分析計算値:C、65.34;H、6.52;N、12.03;実測値:C、65.33;H、6.47;N、12.01。
【0242】
(実施例5)
(4s)−4−[6−(1H−インドール−5−イル)ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
方法Gに従って、次に方法Hに従って2塩酸塩に変換して、実施例1Bの生成物(46mg、0.17mmol)および5−インドリルボロン酸(84mg、0.52mmol;メイブリッジ)から、標題化合物の遊離塩基を製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.01(d、J=13.4Hz、2H)、2.25(s、1H)、2.41(d、J=13.4Hz、2H)、2.71(s、2H)、3.62(s、2H)、3.75(s、4H)、5.63(s、1H)、6.68(d、J=3.1Hz、1H)、7.44(d、J=3.1Hz、1H)、7.62−7.69(m、1H)、7.71−7.80(m、1H)、7.90(d、J=9.5Hz、1H)、8.27(s、1H)、8.62(d、J=9.5Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=374(M+H)
+;C
21H
22N
4O・2HCl・1.4H
2Oの元素分析計算値:C、56.74;H、6.08;N、12.60;実測値:C、56.74;H、6.05;N、12.44。
【0243】
(実施例6)
(4r)−4−[6−(1H−インドール−5−イル)ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
標題化合物の遊離塩基を、実施例1Cの生成物(31mg、0.11mmol)から製造し、方法Gに従って5−インドリルボロン酸(55mg、0.34mmol;メイブリッジ)とカップリングさせた。この取得物を、方法Hに従って2塩酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.15(d、J=12.5Hz、2H)、2.25−2.39(m、3H)、2.69(s、2H)、3.55(d、J=11.9Hz、2H)、3.61(s、2H)、3.89(d、J=12.9Hz、2H)、5.52(t、J=3.2Hz、1H)、6.70(d、J=3.1Hz、1H)、7.46(d、J=3.1Hz、1H)、7.65−7.78(m、2H)、7.99(d、J=9.5Hz、1H)、8.30(d、J=2.0Hz、1H)、8.72(d、J=9.5Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=347(M+H)
+;C
21H
22N
4O・2HCl・H
2Oの元素分析計算値:C、57.67;H、5.99;N、12.81;実測値:C、57.49;H、5.94;N、12.56。
【0244】
(実施例7)
(4s)−4−[6−(1−ベンゾチエン−5−イル)ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(トリフルオロ酢酸塩)
方法Gに従って、実施例1Aの生成物混合物(125mg、0.470mmol)および2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(171mg、0.658mmol;メイブリッジ)から製造した。所望の立体異性体を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、5%から50%勾配のアセトニトリル/0.1%TFA水溶液]によって分離して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.98(d、J=12.5Hz、2H)、2.23(s、1H)、2.42(d、J=13.6Hz、2H)、2.69(s、2H)、3.60(s、2H)、3.73(s、4H)、5.70(s、1H)、7.39(d、J=9.5Hz、1H)、7.50(d、J=5.4Hz、1H)、7.68(d、J=5.4Hz、1H)、7.95−8.02(m、1H)、8.03−8.11(m、1H)、8.21(d、J=9.5Hz、1H)、8.45(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=364(M+H)
+;C
21H
21N
3OS・1.4C
2HF
3O
2の元素分析計算値:C、54.65;H、4.32;N、8.03実測値:C、54.61;H、4.09;N、8.04。
【0245】
(実施例8)
(4r)−4−[6−(1−ベンゾチエン−5−イル)ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(トリフルオロ酢酸塩)
分取HPLCによる実施例7での立体異性体の分離によって、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.12−2.34(m、5H)、2.67(s、2H)、3.51(d、J=12.2Hz、2H)、3.59(s、2H)、3.88(d、J=12.5Hz、2H)、5.61(t、J=3.4Hz、1H)、7.38(d、J=9.2Hz、1H)、7.50(d、J=5.1Hz、1H)、7.67(d、J=5.4Hz、1H)、7.96−8.01(m、1H)、8.04−8.09(m、1H)、8.21(d、J=9.5Hz、1H)、8.44(d、J=1.4Hz、1H)、MS(DCI/NH
3)m/z=364(M+H)
+;C
21H
21N
3OS・1.1C
2HF
3O
2・0.25H
2Oの元素分析計算値:C、56.47;H、4.62;N、8.52;実測値:C、56.56;H、4.33;N、8.54。
【0246】
(実施例9)
(4r)−4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例9A)
1−アザアダマンタン−4−オール・N−ボラン錯体
1−アザアダマンタン−4−オン(29g、190mmol;Becker, D. P ; Flynn, D. L. Synthesis 1992, 1080参照)の脱水テトラヒドロフラン(200mL)中溶液を氷水浴で冷却し、ボラン−THF錯体(1.0M THF中溶液;200mL、200mmol;アルドリッチ)を滴下した。30分間攪拌した後、混合物をメタノール(1000mL)で希釈し、内部温度を約5から7℃に維持しながら注意深く水素化ホウ素ナトリウム(8.8g、230mmol;アルドリッチ)で処理した。混合物を2時間攪拌し、氷浴を外し、攪拌を4時間続けた。揮発成分をロータリーエバポレータで除去し、残留物をクロロホルム(約500mL)に溶かし、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。水層をクロロホルムで抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過した。取得物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス400g 65×220mmシリカゲルカラム、50分間かけての5%から95%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって精製して、分離できない異性体の3.7:1.0混合物[63.96(t、主要)および53.82(t、少量)での
1H NMRシグナル(クロロホルム−D)の積分による](33g、200mmol;100%収率)を得た。生成物スポットは、KMnO
4染色を用いてTLCプレート(シリカゲル)上で肉眼観察することができる。
【0247】
(実施例9B)
(4s)−4−(4−クロロベンゾイルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
(実施例9C)
(4r)−4−(4−クロロベンゾイルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
実施例9Aの生成物(28g、170mmol;ジアステレオマーの3.2:1.0混合物)、4−クロロ安息香酸(28.0g、179mmol;アルドリッチ)および4−ジメチルアミノピリジン(4.2g、34mmol;アルドリッチ)のジクロロメタン(700mL)中溶液を昇温させて0℃とし、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDAC;42.0g、219mmol;アルドリッチ)で処理した。1時間後、混合物を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。溶液を1M HCl(200mL)と次に飽和重炭酸ナトリウムで迅速に洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過した。取得物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス400g 65×220mmシリカゲルカラム、45分間かけての5%から55%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって約5gずつのバッチで精製した。
【0248】
実施例9B(4s)立体異性体:TLCR
f=0.49(シリカゲル、3:1ヘキサン−EtOAc)。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.76(d、J=12.5Hz、2H)、2.06(s、1H)、2.16−2.33(m、4H)、3.12−3.32(m、6H)、5.26(t、J=3.2Hz、1H)、7.45(dt、J=8.7、2.4、2.1Hz、2H)、8.00(dt、J=8.7、2.4、2.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=321/323(M+H)
+。C
16H
21BClNO
2の元素分析計算値:C、62.88;H、6.93;N、4.58。実測値:C、63.00;H、6.80;N、4.50。
【0249】
実施例9C(4r)立体異性体:TLCR
f=0.34(シリカゲル、3:1ヘキサン−EtOAc)。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.84−2.11(m、5H)、2.24(s、2H)、3.03(d、J=12.5Hz、2H)、3.14(s、2H)、3.46(d、J=13.2Hz、2H)、5.16(t、J=3.2Hz、1H)、7.39−7.51(m、2H)、7.89−8.05(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=321/323(M+H)
+。C
16H
21BClNO
2の元素分析計算値:C、62.88;H、6.93;N、4.58;実測値:C、62.83;H、6.95;N、4.53。
【0250】
(実施例9D)
(4r)−4−(1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−オール′)・N−ボラン錯体
実施例9Cの生成物(10.0g、32.7mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中懸濁液を5M水酸化ナトリウム(20mL)で処理し、混合物を昇温させて50℃として4時間経過させた。混合物をクロロホルムで希釈し、水で洗浄し、水相を追加のクロロホルムで再抽出した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス80g 40×170mmシリカゲルカラム、10%から95%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって精製して、生成物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm0.82−2.02(brm、3H)、1.76(d、J=11.9Hz、2H)、1.83−1.99(m、6H)、281(d、J=12.2Hz、2H)、3.00(s、2H)、3.37(d、J=12.9Hz、2H)、3.82(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=183(M+H)
+。
【0251】
(実施例9E)
(4r)−4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Bに従って実施例9Dの生成物(500mg、2.99mmol)および2−クロロ−5−ブロモピリジン(1.15g、5.99mmol;アルドリッチ)から製造して取得物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS(DCI/NH
3)m/z=309/311(M−BH
3+H)
+。
【0252】
(実施例9F)
(4r)−4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例9Eの生成物(732mg、2.11mmol)から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.73(s、1H)、1.95−2.07(m、4H)、2.11−2.22(m、2H)、2.96(d、J=12.9Hz、2H)、3.13(s、2H)、3.45(d、J=12.9Hz、2H)、5.28(t、J=3.2Hz、1H)、6.80(d、J=8.8Hz、1H)、7.78(dd、J=8.8、2.7Hz、1H)、8.17(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309/311(M+H)
+。
【0253】
(実施例9G)
(4r)−4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って実施例9Fの生成物(70mg、0.23mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.02−2.14(m、2H)、2.16−2.26(m、3H)、2.36(s、3H)、2.49(s、2H)、3.44(d、J=11.9Hz、2H)、3.55(s、2H)、3.79(d、J=12.2Hz、2H)、5.31(t、J=3.6Hz、1H)、6.85(dd、J=8.8、0.7Hz、1H)、7.19−7.26(m、2H)、7.70(ddd、J=8.3、1.9、1.7Hz、2H)、7.84(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、8.21(dd、J=2.7、0.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309/311(M+H)
+。C
14H
17BrN
2O・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C52.39、H5.23、N5.82;実測値:C52.29、H5.17、N5.73。
【0254】
(実施例10)
(4s)−4−(5−フェニルピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例10A)
(4s)−(1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−オール)・N−ボラン錯体
実施例9Bの生成物(25.0g、81.8mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中懸濁液を、5M水酸化ナトリウム(50mL)で処理した。1時間後、混合物を昇温させて50℃として3時間経過させた。ほとんどの溶媒をロータリーエバポレータで除去し、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス220g 65×120mmシリカゲルカラム、5%から95%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって精製して生成物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm0.87−2.09(brm、3H;BH
3)、159(d、J=12.5Hz、2H)、1.78−1.98(m、2H)、2.22(d、J=12.5Hz、2H)、2.97−3.18(m、6H)、3.96(t、J=3.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=183(M+H)
+。
【0255】
(実施例10B)
(4s)−4−(1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−オール)
実施例10Aの生成物(1.00g、6.00mmol)のアセトン(30mL)中溶液を冷却して0℃とし、3N HCl(10mL)で処理した。10分後、氷浴を外し、混合物を4時間攪拌した。溶液をロータリーエバポレータで濃縮して乾固させ、メタノールで共沸させた(3回)。得られた白色固体をEtOAc(25mL)に懸濁させ、冷却して0℃とし、無水アンモニアを混合物に約1分間吹き込んだ。さらに15分間攪拌後、混合物を濾過し、EtOAcで洗い、濃縮して、生成物を得た。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.51−1.84(m、5H)、2.26(d、J=11.9Hz、2H)、2.36(s、1H)、2.99(d、J=12.9Hz、2H)、3.09(s、2H)、3.25(d、J=13.6Hz、2H)、4.00(s、1H)。MS(ESI)m/z=154(M+H)
+。
【0256】
(実施例10C)
(4s)−4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Bに従って、過剰のカリウムtert−ブトキシドのTHF中溶液(2.4mL、2.4mmol;1.0M;アルドリッチ)を用い、実施例10Bの生成物の塩酸塩(220mg、1.16mmol)および2,5−ジブロモピリジン(550mg、2.30mmol;アルドリッチ)から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=309/311(M+H)
+。
【0257】
(実施例10D)
(4s)−4−(5−フェニルピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Fに従って、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換して、実施例10Cの生成物(45mg、0.14mmol)およびフェニルボロン酸(25mg、0.20mmol)から標題化合物の遊離塩基を製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94(d、J=13.2Hz、2H)、2.20(s、1H)、2.36(s、5H)、2.41(s、1H)、2.57(s、2H)、3.58(s、2H)、3.70(s、4H)、5.47(t、J=3.4Hz、1H)、7.09(d、J=8.5Hz、1H)、722(d、J=7.8Hz、2H)、7.30−7.41(m、1H)、7.42−7.51(m、2H)、7.56−7.63(m、2H)、7.67−7.75(m、2H)、8.07(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、8.40(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=307(M+H)
+;C
20H
22N
2O・1.3C
7H
8O
3S・0.5H
2Oの元素分析計算値:C、64.81;H、6.24;N、5.19。実測値:C、64.77;H、6.30;N、5.15。
【0258】
(実施例11)
(4r)−4−(5−フェニルピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例11A)
(4r)−4−(5−フェニルピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例9Fの生成物(496mg、1.60mmol)およびフェニルボロン酸(480mg、3.1mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.75(s、1H)、2.00−2.25(m、6H)、2.98(d、J=12.9Hz、2H)、3.15(s、2H)、3.51(d、J=12.9Hz、2H)、5.33(s、1H)、6.90−6.96(m、1H)、7.30−7.38(m、1H)、7.40−7.48(m、2H)、7.54−7.61(m、2H)、7.94(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、8.35(d、J=2.4Hz、1H)。MS(ESI)m/z=307(M+H)
+。
【0259】
(実施例11B)
(4r)−4−(5−フェニルピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例11Aの生成物(277mg、0.904mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.07−2.19(m、2H)、2.20−2.31(m、3H)、2.36(s、5H)、2.56(s、2H)、3.49(d、J=12.5Hz、2H)、3.57(s、2H)、3.85(d、J=12.2Hz、2H)、5.38(t、J=3.4Hz、1H)、7.16(d、J=8.5Hz、1H)、7.23(d、J=8.1Hz、3H)、7.34−7.42(m、1H)、7.43−7.52(m、2H)、7.58−7.64(m、2H)、7.66−7.74(m、3H)、8.14(dd、J=8.8、2.7Hz、1H)、8.45(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=307(M+H)
+;C
20H
22N
2O・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、67.76;H、6.32;N、5.85;実測値:C、67.70;H、6.39;N、5.74。
【0260】
(実施例12)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Gに従って、実施例10Cの生成物(45mg、0.14mmol)および5−インドリルボロン酸(33mg、0.204mmol;メイブリッジ)から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=346(M+H)
+。
【0261】
(実施例13)
(4r)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例9Fの生成物(45mg、0.14mmol)および5−インドリルボロン酸(33mg、0.204mmol;メイブリッジ)から製造した。
1H NMR(300MHz、CHCl
3)δppm1.76−1.86(m、2H)、2.26(s、2H)、2.39(d、J=11.5Hz、2H)、3.26−3.44(m、5H)、5.37(t、J=3.2Hz、1H)、6.61(t、J=2.5Hz、1H)、6.85(d、J=8.5Hz、1H)、7.25−7.30(m、1H)、7.31−7.41(m、1H)、7.48(d、J=8.5Hz、1H)、7.77(s、1H)、7.86(dd、J=8.5、2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=346(M+H)
+;C
22H
22N
3O・1.6H
2Oの元素分析計算値:C、70.79;H、6.80;N、11.26;実測値:C、70.78;H、6.44;N、10.91。
【0262】
(実施例14)
(4r)−4−[5−(ベンゾチエン−5−イル)ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例14A)
(4r)−4−[5−(ベンゾチエン−5−イル)ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例9Fの生成物(45mg、0.14mmol)および2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(53mg、0.204mmol;メイブリッジ)から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=363(M+H)
+。
【0263】
(実施例14B)
(4r)−4−[5−(ベンゾチエン−5−イル)ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例14Aの生成物(50mg、0.14mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94(d、J=12.9Hz、2H)、2.20(s、1H)、2.34−2.46(m、5H)、2.58(s、2H)、3.58(s、2H)、3.69(s、4H)、5.48(t、J=3.1Hz、1H)、7.00(dd、J=8.5、0.7Hz、1H)、7.22(d、J=8.1Hz、2H)、7.44(dd、J=5.6、0.8Hz、1H)、7.57(dd、J=8.5、1.4Hz、1H)、7.62(d、J=5.4Hz、1H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)、7.98(d、J=8.5Hz、1H)、8.03−8.10(m、2H)、8.44(dd、J=2.5、0.8Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=363(M+H)
+。C
22H
22N
2OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、65.14;H、5.66;N、5.24;実測値:C、64.78;H、5.26;N、5.18。
【0264】
(実施例15)
(4s)−4−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例15A)
(4s)−4−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
実施例10Aの生成物(1.00g、5.99mmol)、2−クロロ−5−ヨードピリジン(1.44g、6.01mmol;アルドリッチ)、ヨウ化銅(I)(110mg、0.60mmol;アルドリッチ)、o−フェナントロリン(220mg、1.2mmol;アルドリッチ)および炭酸セシウム(3.9g、12mmol;アルドリッチ)のトルエン(6mL)中混合物を加熱して110℃として、3日間高撹拌した。黒色混合物を冷却して室温とし、ジクロロメタンで希釈し、珪藻土で濾過した。粗取得物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス34gシリカゲルカラム、5%から60%勾配の酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.65−1.75(m、2H)、1.96(s、1H)、2.16−2.27(m、4H)、3.14(s、2H)、3.16−3.27(m、4H)、4.76(t、J=3.1Hz、1H)、7.36(dd、J=8.8、0.7Hz、1H)、7.52(dd、J=8.8、3.1Hz、1H)、8.12(dd、J=3.1、0.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=279/281(M+H)
+。
【0265】
(実施例15B)
(4s)−4−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例15Aの生成物(210mg、0.60mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.67(s、1H)、1.83(d、J=12.9Hz、2H)、2.04(s、2H)、2.31(d、J=12.2Hz、2H)、3.08−3.18(m、4H)、3.22−3.27(m、2H)、4.75(t、J=3.2Hz、1H)、7.35(dd、J=8.8、0.7Hz、1H)、7.50(dd、J=8.8、3.1Hz、1H)、8.10(d、J=3.1Hz、1H)、MS(DCI/NH
3)m/z=265/267(M+H)
+。
【0266】
(実施例15C)
(4s)−4−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例15Bの生成物(40mg、0.15mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.90(d、.J=13.2Hz、2H)、2.18(s、1H)、2.30−2.41(m、5H)、2.46(s、2H)、3.56(s、2H)、3.57−3.74(m、4H)、4.88(t、J=3.4Hz、1H)、7.20−7.25(m、2H)、7.39(d、J=8.8Hz、1H)、7.55(dd、J=8.8、3.1Hz、1H)、7.70(dt、J=8.1、1.9Hz、2H)、8.17(dd、J=3.1、0.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=265/267(M+H)
+。C
14H
17ClN
2O・C
7H
8O
3S・0.05H
2Oの元素分析計算値:C、57.61;H、5.78;N、6.40;実測値:C、57.23;H、5.71;N、6.34。
【0267】
(実施例16)
(4s)−4−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例16A)
(4s)−4−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(419g、2.51mmol)および5−フルオロ−2−ニトロピリジン(420mg、2.9mmol;米国特許出願第20040209886号参照)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.68−1.78(m、2H)、2.07(s、1H)、2.20−2.35(m、4H)、3.19−3.34(m、6H)、4.74(t、J=3.4Hz、1H)、7.42(dd、J=9.0、2.9Hz、1H)、8.26−8.31(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=290(M+H)
+。
【0268】
(実施例16B)
(4s)−4−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Cに従って、実施例16Aの生成物(599mg、207mmol)から製造した。生成物が反応混合物から沈殿したので、それを濾過によって回収し、乾燥させて標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95(d、J=12.5Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.38(d、J=13.6Hz、2H)、2.53(s、2H)、3.59(s、2H)、3.61−3.79(m、4H)、5.11(t、J=3.4Hz、1H)、7.80(dd、J=9.2、2.7Hz、1H)、8.31−8.38(m、2H)。MS(+ESI)m/z=276(M+H)
+。
【0269】
(実施例17)
(4s)−4−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
(実施例17A)
(4s)−4−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例16Bの生成物(380mg、1.2mmol)のTHF−MeOH(10mL、1:1)中溶液を、水素雰囲気(約0.41MPa(60psi))下にラネーニッケル(401mg、6.83mmol)で処理し、混合物を昇温させて50℃として1時間経過させた。触媒を濾過によって除去した後、生成物を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、アセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の化合物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、メタノールで希釈し、濾過して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.66(s、1H)、1.80(d、J=12.5Hz、2H)、1.99(s、2H)、2.28−2.39(m、2H)、3.01−3.12(m、4H)、3.24(ddd、J=14.1、2.4、2.2Hz、2H)、4.45(t、J=3.2Hz、1H)、6.57(dd、J=9.2、0.7Hz、1H)、7.27(dd、J=9.0、2.9Hz、1H)、7.67(dd、J=3.1、0.7Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=246(M+H)
+。
【0270】
(実施例17B)
(4s)−4−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
方法Hに従って、実施例17Aの生成物(81mg、0.33mmol)およびHCl−ジオキサン(160μL、0.66mmol;アルドリッチ、4.0M)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92(d、J=12.2Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.34(d、J=13.2Hz、2H)、2.46(s、2H)、3.56(s、2H)、3.58−3.74(m、4H)、4.77(t、J=3.2Hz、1H)、7.04(dd、J=9.5、0.7Hz、1H)、7.73(dd、J=3.1、0.7Hz、1H)、7.89(dd、J=9.5、2.7Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=246(M+H)
+。C
14H
19N
3O・2HCl・0.5H
2Oの元素分析計算値:C、51.38;H、6.78;N、12.84;実測値:C、51.06;H、6.47;N、12.68。
【0271】
(実施例18)
(4r)−4−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例18A)
(4r)−4−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例9Dの生成物(500g、2.99mmol)および5−フルオロ−2−ニトロピリジン(500mg、3.5mmol;米国特許出願第20040209886号参照)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.84−1.95(m、2H)、2.01−2.13(m、3H)、2.30(s、2H)、3.00(d、J=12.5Hz、2H)、3.15(s、2H)、3.48(d、J=13.6Hz、2H)、4.60(t、J=3.2Hz、1H)、7.43(dd、J=8.8、3.1Hz、1H)、8.24−8.30(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=290(M+H)
+。
【0272】
(実施例18B)
(4r)−4−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例18Aの生成物(599mg、2.07mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4):δppm1.76(s、1H)、2.00−2.13(m、4H)、2.16−2.28(m、2H)、2.99(d、J=12.9Hz、2H)、3.15(s、2H)、3.48(d、J=12.9Hz、2H)、4.96(t、J=3.2Hz、1H)、7.70(dd、J=9.0、2.9Hz、1H)、8.25−8.36(m、2H)。MS(+ESI)m/z=276(M+H)
+。
【0273】
(実施例18C)
(4r)−4−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例18Bの生成物(25mg、0.091mmol)およびp−トルエンスルホン酸1水和物(17mg、0.091mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.07−2.30(m、5H)、2.36(s、3H)、2.51(s、2H)、3.47(d、J=11.9Hz、2H)、3.56(s、2H)、3.83(d、J=12.5Hz、2H)、5.01(t、J=3.4Hz、1H)、7.23(d、J=8.1Hz、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)、7.79(dd、J=9.0、2.9Hz、1H)、8.31−8.37(m、2H)。MS(+ESI)m/z=276(M+H)
+。C
14H
17N
3O
3・C
7H
8O
3S・0.9H
2Oの元素分析計算値:C、54.39;H、5.83;N、9.06;実測値:C、54.32;H、5.87;N、8.97。
【0274】
(実施例19)
(4r)−4−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
(実施例19A)
(4r)−4−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例18Bの生成物(322mg、1.17mmol)のTHF−MeOH(10mL、1:1)中溶液を、水素雰囲気(約0.41MPa(60psi))下にラネーニッケル(400mg、6.82mmol)で処理し、混合物を昇温させて50℃として1時間経過させた。触媒を濾過によって除去した後、生成物を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、アセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の化合物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、メタノールで希釈し、濾過して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.71(s、1H)、1.89−2.01(m、4H)、2.10−2.20(m、2H)、2.93(dd、J=12.5、1.0Hz、2H)、3.11(s、2H)、3.49(d、J=12.9Hz、2H)、4.45(t、J=3.4Hz、1H)、6.57(dd、J=8.8、0.7Hz、1H)、7.26(dd、J=9.0、2.9Hz、1H)、7.65(dd、J=3.1、0.7Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=246(M+H)
+。
【0275】
(実施例19B)
(4r)−4−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
方法Hに従って、実施例19Aの生成物(50mg、0.20mmol)およびHCl−ジオキサン(100μL、0.41mmol;アルドリッチ、4.0M)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.00−2.12(m、2H)、2.16−2.29(m、3H)、2.46(s、2H)、3.45(d、J=12.2Hz、2H)、3.55(s、2H)、3.81(d、J=12.2Hz、2H)、4.64(t、J=3.4Hz、1H)、7.03(dd、J=9.5、0.7Hz、1H)、7.72(d、J=2.7Hz、1H)、7.89(dd、J=9.7、2.9Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=246(M+H)
+。C
14H
19N
3O・HCl・1.1H
2Oの元素分析計算値:C、49.74;H、6.92;N、12.43;実測値:C、49.57;H、6.75;N、12.37。
【0276】
(実施例20)
(4s)−4−(5−ブロモチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例20A)
(4s)−4−(5−ブロモチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(1.67g、10.0mmol)および2,5−ジブロモチアゾール(2.90g、11.9mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.69(d、J=12.2Hz、2H)、2.01(s、1H)、2.19(d、J=12.9Hz、2H)、2.39(s、2H)、3.13−3.25(m、6H)、5.19(t、J=3.4Hz、1H)、7.03(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=329/331(M+H)
+。
【0277】
(実施例20B)
(4s)−4−(5−ブロモチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例20Aの生成物(3.1g、94mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.68(s、1H)、1.87(d、J=11.5Hz、2H)、2.10−2.31(m、4H)、3.04−3.17(m、6H)、5.22(t、J=3.4Hz、1H)、7.11(s、1H)。
【0278】
(実施例20C)
(4s)−4−(5−ブロモチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例20Bの生成物(80mg、0.25mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94(d、J=13.2Hz、2H)、2.18(s、2H)、2.28(d、J=13.2Hz、2H)、2.37(s、3H)、2.61(s、2H)、3.56(s、2H)、3.57−3.74(m、4H)、5.37(t、J=3.2Hz、1H)、7.15(s、1H)、7.23(d、J=8.1Hz、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。C
12H
15BrN
2OS・C
7H
8O
3S・0.5H
2Oの元素分析計算値:C、45.97;H、4.87;N、5.64;実測値:C、45.64;H、4.63;N、5.57。
【0279】
(実施例21)
(4s)−4−(チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例21A)
(4s)−4−(チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Bの生成物(93mg、0.30mmol)のエタノール(3mL)中溶液を、7時間にわたり高撹拌しながら、水素風船下に10%Pd/C(10mg;アルドリッチ)で処理した。混合物を濾過して触媒を除去し、メタノールで洗った。化合物を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の生成物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.68(s、1H)、1.87(d、J=11.9Hz、2H)、2.18(s、2H)、2.27(d、J=12.9Hz、2H)、3.04−3.17(m、6H)、5.16(t、J=3.4Hz、1H)、6.88(d、J=3.7Hz、1H)、7.12(d、J=3.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=237(M+H)
+。
【0280】
(実施例21B)
(4s)−4−(チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例21Aの生成物(30mg、0.13mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94(d、J=13.2Hz、2H)、2.18(s、1H)、2.31(d、J=13.6Hz、2H)、2.37(s、3H)、2.61(s、2H)、3.56(s、2H)、3.58−3.74(m、4H)、5.33(t、J=3.4Hz、1H)、6.94(d、J=3.7Hz、2H)、7.15(d、J=4.1Hz、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.71(d、J=8.5Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=237(M+H)
+;C
12H
16N
2OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、55.86;H、5.92;N、6.86;実測値:C、55.48;H、5.95;N、6.84。
【0281】
(実施例22)
(4s)−4−(5−フェニルチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例22A)
(4s)−4−(5−フェニルチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(100mg、0.317mmol)およびフェニルボロン酸(80mg、0.66mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm170(s、1H)、1.89(d、J=11.9Hz、2H)、2.18−2.35(m、4H)、3.09−3.19(m、4H)、5.22(t、J=3.4Hz、1H)、7.25−7.32(m、1H)、7.34−7.42(m、3H)、7.47−7.53(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=313(M+H)
+。
【0282】
(実施例22B)
(4s)−4−(5−フェニルチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例22Aの生成物(85mg、0.27mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=13.2Hz、2H)、2.20(s、1H)、2.28−2.39(m、5H)、2.66(s、2H)、3.58(s、2H)、3.60−3.76(m、4H)、5.38(t、J=3.2Hz、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.27−7.34(m、1H)、7.35−7.42(m、2H)、7.44(s、1H)、7.48−7.54(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=313(M+H)
+。C
18H
20N
2OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、61.96;H、5.82;N、5.78;実測値:C、61.71;H、5.74;N、5.71。
【0283】
(実施例23)
(4s)−4−[5−(4−メトキシフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例23A)
(4s)−4−[5−(4−メトキシフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(100mg、0.317mmol)および4−メトキシフェニルボロン酸(100mg、0.66mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.69(s、1H)、1.89(d、J=11.9Hz、2H)、2.21(s、2H)、2.29(d、J=12.9Hz、2H)、3.08−3.17(m、4H)、3.26−3.29(m、2H)、3.81(s、3H)、5.18(t、J=3.4Hz、1H)、6.91−6.97(m、2H)、7.26(s、1H)、7.42(ddd、J=9.3、2.7、2.5Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=343(M+H)
+。
【0284】
(実施例23B)
(4s)−4−[5−(4−メトキシフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例23Aの生成物(87mg、0.25mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95(d、J=12.9Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.32(d、J=13.6Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.57(s、2H)、3.59−3.76(m、4H)、3.81(s、3H)、5.34(t、J=3.4Hz、1H)、6.90−6.99(m、2H)、7.23(d、J=8.5Hz、2H)、7.29(s、1H)、7.39−7.47(m、2H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)。MS(ESI)m/z=343(M+H)
+。C
19H
22N
2O
2S・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、60.68;H、5.88;N、5.44;実測値:C、60.57;H、5.87;N、5.37。
【0285】
(実施例24)
(4s)−4−[5−(3−クロロフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例24A)
(4s)−4−[5−(3−クロロフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(100mg、0.317mmol)および3−クロロフェニルボロン酸(100mg、0.66mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.69(s、1H)、1.89(d、J=12.5Hz、2H)、2.18−2.35(m、4H)、3.08−3.18(m、4H)、3.26−3.29(m、2H)、5.24(t、J=3.2Hz、1H)、7.29(dt、J=8.1、1.6Hz、1H)、7.36(t、J=7.8Hz、1H)、7.43(ddd、J=7.6、1.5、1.4Hz、1H)、7.48(s、1H)、7.54(t、J=1.7Hz、1H);MS(ESI)m/z=347/349(M+H)
+。
【0286】
(実施例24B)
(4s)−4−[5−(3−クロロフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例24Aの生成物(96mg、0.28mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=13.2Hz、2H)、2.20(s、1H)、2.27−2.39(m、5H)、2.66(s、2H)、3.58(s、2H)、3.61−3.76(m、4H)、5.40(t、J=3.2Hz、1H)、7.23(d、J=8.5Hz、2H)、7.31(dt、J=7.8、1.7Hz、1H)、7.37(t、J=7.5Hz、1H)、7.44(dt、J=7.5、1.7Hz、IH)、7.51(s、1H)、7.55(t、J=1.9Hz、1H)、7.67−7.75(m、2H)。MS(ESI)m/z=347/349(M+H)
+C
18H
19ClN
2OS・C
7H
8O
3S・0.2H
2Oの元素分析計算値:C、57.45;H、5.28;N、5.36;実測値:C、57.13;H、5.31;N、5.10。
【0287】
(実施例25)
(4s)−4−[5−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例25A)
(4s)−4−[5−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(100mg、0.317mmol)および3−クロロ−4−メトキシフェニル−ボロン酸(120mg、0.63mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.70(s、1H)、1.89(d、J=11.9Hz、2H)、2.17−2.35(m、4H)、3.09−3.18(m、4H)、3.26−3.30(m、2H)、3.90(s、3H)、5.21(t、J=3.4Hz、1H)、7.09(d、J=8.8Hz、1H)、7.32(s、1H)、7.40(dd、J=8.5、2.4Hz、1H)、7.53(d、J=2.4Hz、1H)。MS(ESI)m/z=377/379(M+H)
+。
【0288】
(実施例25B)
(4s)−4−[5−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例25Aの生成物(105mg、0.278mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=13.2Hz、2H)、2.20(s、1H)、2.32(d、J=12.9Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.65(s、2H)、3.58(s、2H)、3.60−3.76(m、4H)、3.91(s、3H)、5.37(t、J=3.2Hz、1H)、7.10(d、J=8.8Hz、1H)、7.23(d、J=8.1Hz、2H)、7.35(s、1H)、7.41(dd、J=8.5、2.4Hz、1H)、7.54(d、J=2.4Hz、1H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)。MS(ESI)m/z=377/379(M+H)
+。C
19H
21ClN
2O
2S・C
7H
8O
3S・0.2H
2Oの元素分析計算値:C、56.50;H、5.36;N、5.07;実測値:C、56.15;H、5.40;N、5.02。
【0289】
(実施例26)
(4s)−4−[5−(4−フルオロフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Eに従って、方法Hの手順により塩に変換して、実施例20Bの生成物(75mg、0.24mmol)および4−フルオロフェニル−ボロン酸(73mg、0.46mmol;アルドリッチ)から、遊離塩基を製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.91−2.01(m、2H)、2.19(s、1H)、2.32(d、J=13.5Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.52−3.77(m、6H)5.38(s、1H)、7.14(d、J=24.1Hz、2H)、7.37−7.40(m、1H)、7.48−7.58(m、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=331。C
18H
19FN
2OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、59.74;H、5.41;N、5.57;実測値:C、53.36;H、5.13;N、5.50。
【0290】
(実施例27)
(4s)−4−[5−(3,5−ジフルオロフェニル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
遊離塩基を実施例20Bの生成物(75mg、0.24mmol)から製造し、方法Eに従って3,5−ジフルオロフェニル−ボロン酸(75mg、0.46mmol;アルドリッチ)とカップリングさせ、方法Hの手順により塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=15.2Hz、2H)、2.18(s、1H)、2.32(d、J=14.9Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.63(s、2H)、3.49−3.76(m、6H)、5.41(s、1H)、6.79−6.97(m、1H)、7.15−7.19(m、2H)、7.21−7.24(m、2H)、7.58(s、1H)、7.71(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=349。C
18H
18F
2N
2OS・C
7H
8SO
3の元素分析計算値:C、57.68;H、5.03;N、5.38;実測値:C、55.49;H、5.17;N、5.14。
【0291】
(実施例28)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例28A)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(110mg、0.349mmol)および5−インドリルボロン酸(140mg、0.72mmol;フロンティア(Frontier))から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=352。
【0292】
(実施例28B)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例28Aの生成物(72mg、0.20mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=13.6Hz、2H)、2.20(s、1H)、2.29−2.38(m、5H)、2.65(s、2H)、3.59−3.75(m、6H)、5.34(t、J=3.2Hz、1H)、6.46(d、J=3.4Hz、1H)、7.19−7.32(m、5H)、7.40(d、J=8.5Hz、1H)、7.65−7.74(m、3H)。MS(DCI/NH
3)m/z=352(M+H)
+;C
20H
21N
3OS・C
7H
8O
3S・0.25H
2Oの元素分析計算値:C、61.40;H、5.63;N、7.96;実測値:C、61.36;H、5.64;N、7.86。
【0293】
(実施例29)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オキシド
実施例28Aの生成物(105mg、0.30mmol)のメタノール(4mL)中溶液を、3−クロロ過安息香酸(mCPBA;70%から75%;71.0mg、0.30mmol;アルドリッチ)で処理し、室温で4時間攪拌した。取得物を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分、アセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配]によって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.70−2.02(m、2H)、2.10−2.29(m、1H)、2.29−2.47(m、1H)、2.58−2.78(m、2H)、3.57−3.67(m、5H)、5.32(t、J=3.3Hz、1H)、6.46(d、J=3.0Hz、1H)、7.26(d、J=3.3Hz、1H)、7.27−7.31(m、2H)、7.36−7.42(m、1H)、7.66(d、J=1.3Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=368(M+H)
+。
【0294】
(実施例30)
(4s)−5−4−[2−(1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−イルオキシ)チアゾール−5−イル]−インドリン−2−オン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(200mg、0.63mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−インドリン−2−オン(260mg、1.0mmol;米国特許出願第20050245531号参照)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.52−1.79(m、1H)、1.80−2.00(m、2H)、2.07−2.43(m、4H)、3.00−3.20(m、5H)、3.35(s、2H)、5.20(t、J=3.2Hz、1H)、6.90(d、J=8.1Hz、1H)、7.30(s、1H)、7.35(dd、J=8.1、2.0Hz、1H)、7.43(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=368(M+H)
+。
【0295】
(実施例31)
(4s)−5−4−[2−(1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オキシド−4−イルオキシ)チアゾール−5−イル]−インドリン−2−オン
実施例30の生成物(100mg、0.27mmol)のメタノール(4mL)中溶液を、3−クロロ過安息香酸(mCPBA;70から75%;71.0mg、0.30mmol;アルドリッチ)で処理し、室温で4時間攪拌した。取得物を、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerra RP18カラム、5μ、30×100mm、流量40mL/分間、アセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配]によって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.71−1.94(m、2H)、2.07−2.26(m、2H)、2.29−2.45(m、1H)、2.58−280(m、2H)、3.44−3.75(m、8H)、5.34(t、J=3.2Hz、1H)、6.90(d、J=8.1Hz、1H)、7.32(s、1H)、7.35(dd、J=8.1、1.7Hz、1H)、7.43(d、J=1.3Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=384(M+H)
+。
【0296】
(実施例32)
(4s)−4−[5−(2−トリフルオロメチル−1H−インドール−5−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Eに従って実施例20Bの生成物(100mg、0.30mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(197mg、0.64mmol;米国特許出願第2005043347号)から製造し、方法Hの手順に従って塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.2Hz、2H)、2.13(s、1H)、2.32(s、2H)、2.36(s、3H)、2.60(s、2H)、3.48−3.71(m、6H)、5.35(s、1H)、6.91(s、1H)、7.22(d、J=7.8Hz、2H)、7.34−7.39(m、1H)、7.48(s、2H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)、7.78(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=420(M+H)
+。C
21H
20F
3N
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、56.84;H、4.77;N、7.10;実測値:C、55.39;H、4.57;N、7.02。
【0297】
(実施例33)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−4−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Eに従って実施例20Bの生成物(110mg、0.349mmol)およびインドール−4−ボロン酸(120mg、0.72mmol;フロンティア)から製造し、方法Hの手順に従って塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.97(d、J=12.2Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.28−2.44(m、5H)、2.68(s、2H)、3.58(s、2H)、3.62−3.77(m、4H)、5.39(s、1H)、6.71(dd、J=3.4、1.0Hz、1H)、7.09−7.19(m、2H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.34(d、J=3.1Hz、1H)、7.37−7.43(m、1H)、7.47(s、1H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=352(M+H)
+;C
20H
21N
3OS・C
7H
8O
3S・0.2H
2Oの元素分析計算値:C、61.50;H、5.62;N、7.97実測値:C、61.48;H、5.59;N、7.91。
【0298】
(実施例34)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−6−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Eに従って実施例20Bの生成物(110mg、0.349mmol)およびインドール−6−ボロン酸(120mg、0.72mmol;フロンティア)から製造し、方法Hの手順に従って塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=14.2Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.28−2.46(m、5H)、2.66(s、2H)、3.58(s、2H)、3.61−3.77(m、4H)、5.35(t、J=3.2Hz、1H)、6.45(dd、J=3.1、1.0Hz、1H)、7.12−7.25(m、3H)、7.27(d、J=3.1Hz、1H)、7.35(s、1H)、7.45−7.51(m、1H)、7.55(d、J=8.1Hz、1H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=352(M+H)
+;C
20H
21N
3OS・C
7H
8O
3S・0.2H
2Oの元素分析計算値:C、61.50;H、5.62:N、7.97;実測値:C、61.48;H、5.59;N、7.91。
【0299】
(実施例35)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−3−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例35A)
(4s)−4−[5−(1−ベンゼンスルホニル−1H−インドール−3−イル)]−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(110mg、0.349mmol)および1−フェニルスルホニル−1H−インドール−3−イルボロン酸(220mg、0.72mmol;アルドリッチ)から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=492(M+H)
+。
【0300】
(実施例35B)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−3−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
実施例35Aの生成物(150mg、0.31mmol)および炭酸カリウム(100mg、0,76mmol)のメタノール(3mL)中溶液を、90分間加熱還流した。冷却後、溶媒を除去し、残留物を水に溶かし、混合物を酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、標題化合物の遊離塩基を得た。この取得物を、方法Hに従って塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.9Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.30−2.40(m、5H)、2.66(s、2H)、3.58(s、2H)、3.62−3.79(m、4H)、5.35(t、J=3.6Hz、1H)、7.08−7.25(m、4H)、7.29(s、1H)、7.39−7.44(m、1H)、7.45(s、1H)、7.67−7.77(m、3H)。MS(DCI/NH
3)m/z=352(M+H)
+;C
20H
21N
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、61.93;H、5.58;N、8.02;実測値:C、61.56;H、5.20;N、7.77。
【0301】
(実施例36)
(4s)−4−[5−(ピリジン−4−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
(実施例36A)
(4s)−4−[5−(ピリジン−4−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Eに従って、実施例20Bの生成物(100mg、0.317mmol)および4−ピリジルボロン酸(100mg、0.814mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.70(s、1H)、1.90(d、J=11.9Hz、2H)、2.19−2.34(m、4H)、3.09−3.19(m、4H)、5.31(t、J=3.2Hz、1H)、7.53−7.58(m、2H)、7.78(s、1H)、8.46−8.52(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=314(M+H)
+。
【0302】
(実施例36B)
(4s)−4−[5−(ピリジン−4−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
方法Hに従って、実施例36Aの生成物(77mg、0.24mmol)およびp−トルエンスルホン酸1水和物(93mg、0.49mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.98(d、J=12.5Hz、2H)、2.22(s、1H)、2.26−2.39(m、8H)、2.69(s、2H)、3.59(s、2H)、3.63−3.78(m、4H)、5.57(t、J=3.2Hz、1H)、7.22(d、J=8.5Hz、4H)、7.67−7.74(m、4H)、8.12−8.17(m、2H)、8.25(s、1H)、8.67−8.73(m、2H)。MS(ESI)m/z=314(M+H)
+。C
17H
19N
3OS・2C
7H
8O
3S・0.2H
2Oの元素分析計算値:C、56.29;H、5.39;N、6.35;実測値:C、56.03;H、5.29;N、6.12。
【0303】
(実施例37)
(4s)−4−[5−(フラン−2−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
標題化合物の遊離塩基を、方法Eに従って実施例20Bの生成物(101mg、0.32mmol)および2−フリルボロン酸(53mg、0.48mmol;アルドリッチ)から製造し、方法Hの手順に従って塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.5Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.33(d、J=13.6Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.52−3.77(m、6H)、5.36(s、1H)、6.52(d、J=21.0Hz、2H)、7.22(d、J=8.1Hz、2H)、7.33(s、1H)、7.51(d、J=1.4Hz、1H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=304(M+H)
+。C
16H
17N
2O
2S・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、58.21;H、5.52;N、5.90;実測値:C、55.59;H、5.18;N、5.55。
【0304】
(実施例38)
(4s)−4−[5−(フラン−3−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
標題化合物の遊離塩基を、方法Eに従って実施例20Bの生成物(101mg、0.32mmol)および3−フリルボロン酸(106mg、0.99mmol;アルドリッチ)から製造し、方法Hの手順に従って塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.5Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.33(d、J=13.6Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.52−3.77(m、6H)、5.36(s、1H)、7.16(s、1H)、7.23(d、J=8.1Hz、3H)、7.67−7.74(m、4H)。MS(DCI/NH
3)m/z=304(M+H)
+。C
16H
17N
2O
2S・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、58.21;H、5.52;N、5.90;実測値:C、55.77;H、4.99;N、5.57。
【0305】
(実施例39)
(4s)−4−[5−(チエン−3−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
標題化合物の遊離塩基を、方法Eに従って実施例20Bの生成物(110mg、0.35mmol)および3−チオフェンボロン酸(77mg、0.60mmol;アルドリッチ)から製造し、方法Hの手順に従って塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.5Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.32(d、J=13.9Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.51−3.78(m、6H)、5.36(s、1H)、7.22(d、J=8.4Hz、2H)、7.30(dd、J=5.1、1.4Hz、1H)、7.34(s、1H)、7.42−7.52(m、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=320(M+H)
+。C
16H
17N
2OS
2・C
7H
8SO
3の元素分析計算値:C、53.74;H、5.13;N、8.55;実測値:C、53.51;H、5.37;N、10.89。
【0306】
(実施例40)
(4s)−4−[5−(ピラゾール−4−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
方法Eに従って実施例20Bの生成物(111mg、0.315mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トリチル−1H−ピラゾール(272mg、0.624mmol;JP2005232071)から製造し、次に方法Lの手順を用いて脱保護し、方法Hに従って塩形成を行った。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.5Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.32(d、J=13.9Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.51−3.78(m、6H)、5.36(s、1H)、7.13−7.31(m、3H)、7.71(d、J=8.4Hz、2H)、7.80(s、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=304(M+H)
+。
【0307】
(実施例41)
(4s)−4−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例41A)
(4s)−4−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(1.3g、8.0mmol)および2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(2.1g、8.8mmol;文献(Yasuda, T.; Imase, T.; Sasaki, S.; Yamamoto, T., Macromolecules 2005, 38, 1500)に記載の方法に従って製造)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.72(d、J=11.9Hz、2H)、2.03(s、1H)、2.17(d、J=12.9Hz、2H)、2.48(s、2H)、3.15−3.26(m、6H)、5.34(t、J=3.6Hz、1H)。
【0308】
(実施例41B)
(4s)−4−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例41Aの生成物(135g、4.09mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.68(s、1H)、1.84−1.95(m、2H)、2.24(s、4H)、3.07−3.17(m、4H)、3.25−3.29(m、2H)、5.34(t、J=3.1Hz、1H)。MS(ESI)m/z=316/318(M+H)
+。
【0309】
(実施例41C)
(4s)−4−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例41Bの生成物(80mg、0.25mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=14.2Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.30(d、J=13.9Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.68(s、2H)、3.57(s、2H)、3.59−3.76(m、4H)、5.47(t、J=3.4Hz、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.66−7.74(m、2H)。MS(ESI)m/z=316/318(M+H)
+。C
11H
14BrN
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、44.26;H、4.54;N、8.60;実測値:C、44.35;H、4.58;N、8.61。
【0310】
(実施例42)
(4s)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例42A)
(4s)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例41Bの生成物(100mg、0.32mmol)のエタノール(3mL)中溶液を、水素風船下に高撹拌しながら3日間にわたり、10%Pd/C(10mg;アルドリッチ)で処理した。反応が完結していなかったことから、それを濾過して触媒を除去し、エタノールで洗い、新鮮なPd/Cを用いて前記反応条件を再度実施した。6時間後、混合物を濾過し、化合物を分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製し、所望の生成物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.69(s、1H)、1.90(d、J=13.6Hz、2H)、2.20−2.33(m、4H)、3.07−3.20(m、4H)、5.30(t、J=2.9Hz、1H)、8.88(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=238(M+H)
+。
【0311】
(実施例42B)
(4s)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例42Aの生成物(38mg、0.16mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.5Hz、2H)、2.20(s、1H)、2.31(d、J=13.2Hz、2H)、2.37(s、3H)、2.70(s、2H)、3.58(s、2H)、3.61−3.77(m、4H)、5.46(t、J=3.2Hz、1H)、7.23(d、J=8.5Hz、2H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)、8.94(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=238(M+H)
+。C
11H
15N
3OS・C
7H
8O
3S・0.3H
2Oの元素分析計算値:C、52.10;H、5.73;N、10.13;実測値:C、51.94;H、5.69;N、9.76。
【0312】
(実施例43)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例43A)
1−アザアダマンタン−4−オール・N−ボラン錯体
アザアダマンタン−4−オン(29g、190mmol、Becker,D.P.;Flynn,D.L.Synthesis,1992,1080参照)の脱水テトラヒドロフラン(200mL)中溶液を、氷水浴で冷却し、ボラン−THF錯体(1.0M THF溶液;200mL、200mmol;アルドリッチ)を滴下した。30分間攪拌後、反応混合物をメタノール(1000mL)で希釈し、内部温度を約5から7℃に維持しながら注意深く水素化ホウ素ナトリウム(8.8g、230mmol;アルドリッチ)で処理した。反応液を2時間攪拌し、氷浴を外し、攪拌を4時間続けた。揮発成分をロータリーエバポレータで除去し、残留物をクロロホルム(約500mL)に溶かし、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。水層をクロロホルムで抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで脱水した。取得物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス400g 65×220mmシリカゲルカラム、50分間かけての5%から95%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって精製して、分離できない3.7:1.0異性体混合物[53.96(t、主要)および53.82(t、少量)での
1H NMRシグナル(CDCl
3)の積分により]を得た。KMnO
4染色を用いるTLCプレート(シリカゲル)で、生成物スポットを肉眼観察することができる。
【0313】
(実施例43B)
4−クロロ安息香酸(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルエステル・N−ボラン錯体および
(実施例43C)
4−クロロ安息香酸(4r)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルエステル・N−ボラン錯体
1−アザアダマンタン−4−オールN−ボラン錯体(28g、170mmol;ジアステレオマーの3.2:1.0混合物)、4−クロロ安息香酸(28.0g、179mmol;アルドリッチ)および4−ジメチルアミノピリジン(4.2g、34mmol;アルドリッチ)のジクロロメタン(700mL)中溶液を冷却して0℃とし、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(42.0g、219mmol;アルドリッチ)で処理した。1時間後、反応混合物を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。溶液を1M HCl(200mL)、次に飽和重炭酸ナトリウムで迅速に洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。取得物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス400g 65×220mmシリカゲルカラム、45分間かけての5%から55%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって約5gずつのバッチで精製した。
【0314】
実施例43B:主要(4s)異性体:TLC R
f=0.49(シリカゲル、3:1ヘキサン−EtOAc)。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δppm1.76(d、J=12.5Hz、2H)、2.06(s、1H)、2.16−2.33(m、4H)、3.12−3.32(m、6H)、5.26(t、J=3.2Hz、1H)、7.45(dt、J=8.7、2.4、2.1Hz、2H)、8.00(dt、J=8.7、2.4、2.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/e321/323(M+H)
+C
16H
21BClNO
2の元素分析計算値:C62.88、H6.93、N4.58;実測値:C63.00、H6.80、N4.50。
【0315】
実施例43C:少量(4r)異性体.TLC R
f=0.34(シリカゲル、3:1ヘキサン−EtOAc)。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δppm1.84−2.11(m、5H)、2.24(s、2H)、3.03(d、J=12.5Hz、2H)、3.14(s、2H)、3.46(d、J=13.2Hz、2H)、5.16(t、J=3.2Hz、1H)、7.39−7.51(m、2H)、7.89−8.05(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/e321/323(M+H)
+。C
16H
21BClNO
2の元素分析計算値:C62.88、H6.93、N4.58;実測値:C62.83、H6.95、N4.53。
【0316】
(実施例43D)
(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−オール・N−ボラン錯体
4−クロロ安息香酸(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカ−4−イルエステル・N−ボラン錯体(実施例43B、25.0g、81.8mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中懸濁液を、5M水酸化ナトリウム(50mL)で処理した。1時間後、反応混合物を昇温させて50℃として3時間経過させた。ほとんどの溶媒をロータリーエバポレータで除去し、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス220g 65×120mmシリカゲルカラム、5%から95%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって精製して、標題の生成物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−d4)δppm0.87−2.09(brm、3H;BH
3)、1.59(d、J=12.5Hz、2H)、1.78−1.98(m、2H)、2.22(d、J=12.5Hz、2H)、2.97−3.18(m、6H)、3.96(t、J=3.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e183(M+H)
+。
【0317】
(実施例43E)
2−クロロ−5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾール
2−アミノ−5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾール(6.45g、36.4mmol;アルドリッチ)および銅(230mg、3.6mmol;アルドリッチ)の塩酸(36mL、12M)および氷酢酸(180mL)中懸濁液を攪拌しながら、それを冷却して0℃とし、亜硝酸ナトリウム(2.64g、38.2mmol;アルドリッチ)の水(12mL)中溶液を40分間かけて滴下した。室温で4時間攪拌後、混合物を氷水に投入した。得られた水系溶液をクロロホルムで抽出し(3回)、合わせた抽出液を5%重炭酸ナトリウムおよびブラインの順で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。粗生成物を、クロロホルムを用いて短いシリカゲル層で濾過して、標題生成物を得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δppm7.46−7.55(m、3H)、7.85−7.93(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/e197/199(M+H)
+。
【0318】
(実施例43F)
(4s)−4−(5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン−4−オールN−ボラン錯体(実施例43D、2.31g、13.8mmol)および2−クロロ−5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾール(実施例43E、2.78g、14.1mmol)の脱水DMF(20mL)中溶液を冷却して0℃とし、水素化ナトリウム(500mg、20.8mmol;アルドリッチ、95%)で処理した。激しい発泡が認められ、溶液は橙赤色に変わった。15分後、冷却浴を外し、反応液を4時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、終夜攪拌した。得られた沈殿を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空乾燥して、標題生成物を得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δppm1.73(d、J=12.5Hz、2H)、2.04(s、1H)、2.22(d、J=13.2Hz、2H)、2.54(s、2H)、3.17−3.28(m、6H)、538(t、J=3.6Hz、1H)、7.42−7.51(m、3H)、7.77−7.87(m、2H)。MS(+ESI)m/e328(M+H)
+。
【0319】
(実施例43G)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(A−913958.0)
(4s)−4−(5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・N−ボラン錯体(実施例43F、580mg、1.77mmol)のアセトン(18mL)中懸濁液を冷却して0℃とし、3N HCl(6mL)で処理した。懸濁液はゆっくり透明となり、次に沈殿が生成し始めた。20分後、氷浴を外し、混合物を2時間攪拌した。溶液を5N NaOHでpH10の塩基性とし、クロロホルムで抽出し(3回)、無水硫酸マグネシウムで脱水した。取得物を、フラッシュクロマトグラフィー[アナロジクス34g 25mmシリカゲルカラム、5%から50%勾配の水酸化アンモニウム−メタノール−クロロホルム(2:20:78)/クロロホルム]によって精製した。それを、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によってさらに精製した。所望の生成物を含む分画(ピークの中心のみ)を蓄積し、濃縮して、標題生成物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−d4)δppm1.71(s、1H)、1.92(d、J=12.5Hz、2H)、2.29(s、4H)、3.10−3.21(m、4H)、3.30−3.38(m、2H)、5.35(t、J=3.1Hz、1H)、7.46−7.54(m、3H)、7.80−7.89(m、2H)。MS(+ES1)m/e314(M+H)
+。C
17H
19NO
3Sの元素分析計算値:C65.15、H6.11、N13.41;実測値:C64.94、H6.10、N13.41。
【0320】
(実施例44)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オキシド
実施例43Bの生成物(50mg、0.16mmol)のメタノール(3mL)中溶液を冷却して0℃とし、3−クロロ過安息香酸(70−75%;39mg、0.16mmol;アルドリッチ)で処理した。30分後、氷浴を外し、攪拌を終夜続けた。混合物を濃縮し、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス15gシリカゲルカラム、5%から50%勾配の水酸化アンモニウム−メタノール−クロロホルム(2:20:78)/クロロホルム)によって精製して標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.85(d、J=13.2Hz、2H)、2.20(d、J=12.9Hz、2H)、2.37(s、1H)、2.77(s、2H)、3.50−3.59(m、4H)、3.63−3.72(m、2H)、5.49(t、J=3.6Hz、1H)、7.48−7.55(m、3H)、7.82−7.88(m、2H)。MS(+ESI)m/z=330(M+H)
+。
【0321】
(実施例45)
(4r)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・フマル酸塩
(実施例45A)
(4r)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例9Dの生成物(500mg、2.99mmol)および2−クロロ−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール(600mg、3.05mmol;WO2003094831)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.87−2.08(m、5H)、2.51(s、2H)、3.00(dd、J=13.4、1.2Hz、2H)、3.14(s、2H)、3.46(d、J=13.6Hz、2H)、5.31(t、J=3.4Hz、1H)、7.43−7.49(m、3H)、7.80−7.85(m、2H)。MS(+ESI)m/z=328(M+H)
+。
【0322】
(実施例45B)
(4r)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例45Aの生成物(960mg、2.90mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.76(s、1H)、2.06(d、J=11.9Hz、2H)、2.17−2.29(m、4H)、3.04(d、J=12.9Hz、2H)、3.16(s、2H)、3.45(d、J=13.6Hz、2H)、5.37(s、1H)、7.47−7.53(m、3H)、7.81−7.88(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=314(M+H)
+。
【0323】
(実施例45C)
(4r)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・フマル酸塩
方法Hに従って、実施例45Bの生成物(860mg、2.74mmol)およびフマル酸(318mg、2.74mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.06−2.32(m、5H)、2.70(s、2H)、3.49(d、J=12.5Hz、2H)、3.56(s、2H)、3.80(d、J=12.2Hz、2H)、5.42(t、J=3.4Hz、1H)、6.69(s、2H)、7.49−7.55(m、3H)、7.82−7.88(m、2H)。MS(+ESI)m/z=314(M+H)
+。C
17H
19NO
3S・C
4H
4O
4の元素分析計算値:C、58.73;H、5.40;N、9.78;実測値:C、58.79;H、5.52;N、9.70。
【0324】
(実施例46)
(4s)−4−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例46A)
(4s)−4−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(254mg、1.5mmol)および2−ブロモ−5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール(402mg、1.5mmol;WO2003044020)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.26(s、1H)、1.74(d、J=12.2Hz、2H)、2.05(s、1H)、2.22(d、J=13.2Hz、1H)、2.54(s、2H)、3.17−3.33(m、6H)、5.33−5.47(m、1H)、7.08−7.24(m、2H)、7.76−7.96(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=346(M+H)
+。
【0325】
(実施例46B)
(4s)−4−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
実施例46Aの生成物(204mg、0.59mmol)を方法Cに従って脱保護し、方法Hの手順によりp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.99(d、J=13.6Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.32(s、2H)、2.36(s、3H)、2.73(s、2H)、3.52−3.81(m、6H)、5.52(s、1H)、7.19−7.32(m、4H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)、7.85−7.95(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=332(M+H)
+。C
17H
18FN
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、57.24;H、5.20;N、8.34;実測値:C、56.08;H、5.16;N、8.31。
【0326】
(実施例47)
(4r)−4−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例47A)
(4r)−4−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例9Dの生成物(203mg、1.22mmol)および2−ブロモ−5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール(316mg、1.22mmol;WO2003044020参照)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.70(s、1H)、1.96−2.08(m、2H)、2.12−2.23(m、4H)、3.01(d、J=12.9Hz、2H)、3.16(s、2H)、3.49(d、J=13.2Hz、2H)、5.46(s、1H)、7.08−7.19(m、2H)、7.75−7.87(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=346(M+H)
+。
【0327】
(実施例47B)
(4r)−4−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
実施例47Aの生成物(204mg、0.59mmol)を方法Cに従って脱保護し、方法Hの手順によりp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.05−2.32(m、5H)、2.36(s、3H)、2.71(s、2H)、3.42−3.63(m、4H)、3.81(d、J=12.5Hz、2H)、5.41(s、1H)、7.18−7.32(m、4H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)、7.90(dd、J=8.9、5.2Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=332(M+H)
+。C
17H
18FN
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、57.21;H、5.20;N、8.34;実測値:C、55.19;H、5.40;N、8.02。
【0328】
(実施例48)
(4s)−4−[5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例48A)
2−ブロモ−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール
臭化銅(II)(1.37g、0.615mmol;アクロス(Acros))および亜硝酸アミル(1.20g、10.2mmol)のアセトニトリル(20mL)中懸濁液を高攪拌し、それに5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミン(1.00g、0.512mmol;アルドリッチ)を少量ずつ加えた。混合物を終夜攪拌し、飽和塩化アンモニウムで反応停止し、エーテルで抽出した(2回)。合わせた有機相を脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス12gシリカゲルカラム、5%から85%勾配の酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm7.29−7.38(m、1H)、7.57(td、J=8.1、5.8Hz、1H)、7.71−7.79(m、2H)。MS(+ESI)m/z=259/261(M+H)
+。
【0329】
(実施例48B)
(4s)−4−[5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(257mg、1.5mmol)および実施例48Aの生成物(398mg、1.5mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.26(s、1H)、1.74(d、J=12.2Hz、2H)、2.05(s、1H)、2.22(d、J=13.2Hz、1H)、2.54(s、2H)、3.17−3.33(m、6H)、5.33−5.47(m、1H)、7.10−7.25(m、1H)、7.37−7.53(m、1H)、7.54−7.70(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=346(M+H)
+。
【0330】
(実施例48C)
(4s)−4−[5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
実施例48Bの生成物(245mg、0.71mmol)を方法Cに従って脱保護し、方法Hの手順によりp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.99(d、J=13.6Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.32(s、2H)、2.36(s、3H)、2.73(s、2H)、3.52−3.81(m、6H)、5.52(s、1H)、7.23(d、J=8.5Hz、2H)、7.25−7.32(m、1H)、7.49−7.58(m、1H)、7.62−7.73(m、4H)。MS(DCI/NH
3)m/z=332(M+H)
+。C
17H
18FN
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、57.24;H、5.20;N、8.34;実測値:C、56.97;H、4.90;N、8.22。
【0331】
(実施例49)
(4r)−4−[5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例49A)
(4r)−4−[5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例9Dの生成物(203mg、1.38mmol)および実施例48Aの生成物(398mg、1.5mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.70(s、1H)、1.96−2.08(m、2H)、2.12−2.23(m、4H)、3.01(d、J=12.9Hz、2H)、3.16(s、2H)、3.49(d、J=13.2Hz、2H)、5.46(s、1H)、7.08−7.19(m、2H)、7.75−7.87(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=346(M+H)
+。
【0332】
(実施例49B)
(4r)−4−[5−(3−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
実施例49Aの生成物(245mg、0.71mmol)を方法Cに従って脱保護し、方法Hの手順によりp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D
4)δppm2.05−2.32(m、5H)、2.36(s、3H)、2.71(s、2H)、3.42−3.63(m、4H)、3.81(d、J=12.5Hz、2H)、5.41(s、1H)、7.18−7.32(m、4H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)、7.90(dd、J=8.9、5.3Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=332(M+H)
+。C
17H
18FN
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、57.21;H、5.20;N、8.34;実測値:C、55.19;H、5.40;N、8.02。
【0333】
(実施例50)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例50A)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Bに従って実施例10Aの生成物(131mg、0.785mmol)および2−ブロモ−5−(1H−インドール−5−イル)−1,3,4−チアジアゾール(200mg、0.714mmol;WO2003044020参照)から製造し、フラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス80g 40×120mmシリカゲルカラム、5%から95%勾配の酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.73(d、J=12.5Hz、2H)、2.05(s、1H)、2.24(d、J=12.9Hz、2H)、2.55(s、2H)、3.18−3.27(m、6H)、5.36(t、J=3.6Hz、1H)、6.64(ddd、J=3.4、2.0、1.0Hz、1H)、7.29(dd、J=3.2、2.5Hz、1H)、7.46(ddd、J=8.6、0.8、0.7Hz、1H)、7.75(dd、J=8.5、1.7Hz、1H)、8.04−8.07(m、1H)、8.35(s、1H)。MS(+ESI)m/z=353(M+H)
+。
【0334】
(実施例50B)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−5−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Dに従って実施例50Aの生成物(140mg、0.38mmol)から製造し、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.99(d、J=12.5Hz、2H)、2.22(s、1H)、2.29−2.40(m、5H)、2.73(s、2H)、3.59(s、2H)、3.63−3.79(m、4H)、5.47(t、J=3.2Hz、1H)、6.56(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、7.19−7.27(m、2H)、7.34(d、J=3.4Hz、1H)、7.49(ddd、J=8.6、0.8、0.7Hz、1H)、7.63(dd、J=8.5、1.7Hz、1H)、7.71(ddd、J=8.3、2.0、1.9Hz、2H)、8.04(dd、J=1.7、0.7Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=353(M+H)
+。C
19H
20N
4OS・C
7H
8O
3S・0.2H
2Oの元素分析計算値:C、59.12;H、5.42;N、10.61;実測値:C、58.77;H、5.11;N、10.35。
【0335】
(実施例51)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−6−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例51A)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−6−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Fに従って、実施例41Bの生成物(100mg、0316mmol)およびインドール−6−ボロン酸(102mg、0.632mmol;フロンティア)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.71(s、1H)、1.92(d、J=12.2Hz、2H)、2.26−2.37(m、5H)、3.12−3.22(m、5H)、5.33(t、J=3.1Hz、1H)、6.52(d、J=3.1Hz、1H)、7.39(d、J=3.1Hz、1H)、7.47(dd、J=8.3、1.5Hz、1H)、7.64(d、J=8.1Hz、1H)、7.87−7.92(m、1H)。MS(+ESI)m/z=353(M+H)
+。
【0336】
(実施例51B)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−6−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例51Aの生成物(18mg、0.052mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.99(d、J=12.5Hz、2H)、2.22(s、1H)、2.30−2.41(m、5H)、2.73(s、2H)、3.59(s、2H)、3.64−3.78(m、4H)、5.49(t、J=3.4Hz、1H)、6.53(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.40(d、J=3.1Hz、1H)、7.48(dd、J=8.1、1.7Hz、1H)、7.65(d、J=8.5Hz、1H)、7.71(ddd、J=8.3、2.0、1.9Hz、2H)、7.89−7.92(m、1H)。MS(+ESI)m/z=353(M+H)
+。C
19H
20N
4OS・C
7H
8O
3S・1.5H
2Oの元素分析計算値:C、56.61;H、5.66;N、10.16;実測値:C、56.65;H、5.49;N、9.89。
【0337】
(実施例52)
(4s)−4−[5−(1H−インドール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Fに従って実施例41Bの生成物(190mg、0.60mmol)およびインドール−4−ボロン酸(192mg、1.19mmol;フロンティア)から製造し、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.5Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.33(d、J=13.5Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.52−3.77(m、6H)、5.36(s、1H)、7.04(d、J=3.0Hz、1H)、7.17−7.27(m、3H)、7.43(d、J=3.4Hz、1H)、7.49(d、J=6.7Hz、1H)、7.58(d、J=8.1Hz、1H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=354(M+H)
+。C
19H
20N
4OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、59.92;H、5.38;N、10.68;実測値:C、56.90;H、5.11;N、10.13。
【0338】
(実施例53)
(4s)−4−[5−(ベンゾチエン−5−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Fに従って実施例41Bの生成物(193mg、0.60mmol)および2−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(317mg、0.74mmol;メイブリッジ)から製造し、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(d、J=12.5Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.33(d、J=13.6Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.64(s、2H)、3.52−3.77(m、6H)、5.36(s、1H)、7.22(d、J=8.8Hz、2H)、7.49(d、J=5.4Hz、1H)、7.67−7.75(m、3H)、7.85(dd、J=8.4、1.7Hz、1H)、8.05(d、J=8.8Hz、1H)、8.32(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=370(M+H)
+。C
19H
19N
3OS
2・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、57.65;H、5.02;N、7.76;実測値:C、56.45;H、4.59;N、7.45。
【0339】
(実施例54)
(4s)−4−[5−(ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
(実施例54A)
(4s)−4−[5−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Fに従って、実施例41Bの生成物(120mg、0.38mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トリチル−1H−ピラゾール(335mg、0.77mmol;JP2005232071)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.70(s、1H)、1.96−2.08(m、2H)、2.12−2.23(m、4H)、3.01(d、J=12.9Hz、2H)、3.16(s、2H)、3.49(d、J=13.2Hz、2H)、5.46(s、1H)、7.16(dd、J=6.8、3.0Hz、6H)、7.29−7.38(m、9H)、7.87(s、1H)、7.95(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=546(M+H)
+。
【0340】
(実施例54B)
(4s)−4−[5−(ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・ビス(p−トルエンスルホン酸塩)
標題化合物の遊離塩基を、方法Lに従って実施例54Aの生成物(100mg、0.18mmol)から製造し、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.99(d、J=13.6Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.32(s、2H)、2.36(s、3H)、2.73(s、2H)、3.52−3.81(m、6H)、5.52(s、1H)、7.23(d、J=8.1Hz、2H)、7.71(d、J=8.1Hz、2H)、8.09(brs、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=304(M+H)
+。C
14H
17N
5OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、53.03;H、5.30;N、14.73;実測値:C、52.48;H、5.03;N、14.46。
【0341】
(実施例55)
(4s)−4−(5−フェノキシ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例55A)
2−ブロモ−5−フェノキシ−1,3,4−チアジアゾール
2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(1.00g、4.10mmol;文献(Yasuda, T.; Imase, T.; Sasaki, S.; Yamamoto, T, Macromolecules 2005, 38, 1500)に記載の方法に従って製造)およびフェノール(188mg、2.00mmol;アルドリッチ)の脱水テトラヒドロフラン(4mL)中溶液を炭酸セシウム(2.0g、6.0mmol)で処理し、5時間加熱還流した。混合物を冷却して室温とし、クロロホルムで希釈し、セライトで濾過し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(アナロジクス40×120mm 80gシリカゲルカラム、クロロホルム)によって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm7.28−7.35(m、3H)、7.41−7.49(m、2H)。MS(+ESI)m/z=257/259(M+H)
+。
【0342】
(実施例55B)
(4s)−4−(5−フェノキシ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
実施例10Aの生成物(100mg、0.599mmol)および実施例55Aの生成物(180mg、0.700mmol)のカップリングを方法Aに従って実施し、得られた生成物を方法Cの手順と、次に方法Hの手順を用いて標題化合物に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95(d、J=13.2Hz、2H)、2.18(s、1H)、2.29(d、J=13.9Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.66(s、2H)、3.56(s、2H)、3.58−3.74(m、4H)、5.41(t、J=3.4Hz、1H)、7.19−7.26(m、2H)、7.28−7.36(m、3H)、7.43−7.51(m、2H)、7.68−7.73(m、2H)。MS(+ESI)m/z=330(M+H)
+。C
17H
19N
3O
2S・C
7H
8O
3S・0.5H
2Oの元素分析計算値:C、56.45;H、5.53;N、8.23;実測値:C、56.11;H、5.38;N、8.02。
【0343】
(実施例56)
(4s)−4−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例56A)
(4s)−4−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aからの生成物(515mg、3.1mmol)および2−ブロモ−5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール(682mg、3.1mmol;JP58140084参照)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.26(s、1H)、1.42(s、9H)、1.74(d、J=12.2Hz、2H)、2.05(s、1H)、2.22(d、J=13.2Hz、1H)、2.54(s、2H)、3.17−3.33(m、6H)、5.33−5.47(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+。
【0344】
(実施例56B)
(4s)−4−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Cに従って実施例56Aの生成物(929mg、3.02mmol)から製造し、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.42(s、9H)1.99(d、J=13.6Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.32(s、2H)、2.36(s、3H)、2.73(s、2H)、3.52−3.81(m、6H)、5.52(s、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=294(M+H)
+。C
15H
23N
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、56.75;H、6.71;N、9.02;実測値:C、56.62;H、6.81;N、8.98。
【0345】
(実施例57)
(4r)−4−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例57A)
(4r)−4−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例9Dからの生成物(200mg、1.2mmol)および2−ブロモ−5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール(270mg、1.2mmol;JP58140084参照)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.42(s、9H)、1.70(s、1H)、1.96−2.08(m、2H)、2.12−2.23(m、4H)、3.01(d、J=12.9Hz、2H)、3.16(s、2H)、3.49(d、J=13.2Hz、2H)、5.46(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+。
【0346】
(実施例57B)
(4r)−4−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Cに従って実施例57Aの生成物(106mg、0.34mmol)から製造し、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.42(s、9H)、2.05−2.32(m、5H)、2.36(s、3H)、2.71(s、2H)、3.42−3.63(m、4H)、3.81(d、J=12.5Hz、2H)、5.41(s、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=294(M+H)
+。C
15H
23N
3OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、56.75;H、6.71;N、9.02;実測値:C、54.04;H、6.43;N、8.41。
【0347】
(実施例58)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例58A)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(100mg、0.599mmol)および2−ブロモ−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール(148mg、0.658mmol;Vachl, P ; Toth, L. M.. Tetrahedron Lett 2004, 45, 7157)から製造し、次に方法Cの手順を用いて遊離アミンへの変換を行った。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.71(s、1H)、1.94(d、J=13.6Hz、2H)、2.25−2.37(m、4H)、3.09−3.21(m、4H)、5.25(t、J=3.2Hz、1H)、7.49−7.59(m、3H)、7.90−7.99(m、2H)。MS(+ESI)m/z=298(M+H)
+。
【0348】
(実施例58B)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例58Aの生成物(77mg、1.77mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.00(d、J=13.6Hz、2H)、2.23(s、1H)、2.30−2.41(m、5H)、2.73(s、2H)、3.60(s、2H)、3.63−3.80(m、4H)、5.36(t、J=3.4Hz、1H)、723(d、J=7.8Hz、2H)、7.51−7.63(m、3H)、767−7.74(m、2H)、7.92−7.99(m、2H)。MS(+ESI)m/z=298(M+H)
+。
【0349】
(実施例59)
(4r)−4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例59A)
(4r)−4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って実施例9Dの生成物(100mg、0.599mmol)および2−ブロモ−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール(148mg、0.658mmol;Vachl, P ; Toth, L. M.. Tetrahedron Lett 2004, 45, 7157)から製造し、次に方法Cの手順を用いて遊離アミンへの変換を行った。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.76(s、1H)、2.05(d、J=11.9Hz、2H)、2.19−2.30(m、4H)、3.05(d、J=12.9Hz、2H)、3.17(s、2H)、3.46(d、J=13.2Hz、2H)、5.27(s、1H)、7.49−7.59(m、3H)、7.91−7.97(m、2H)。MS(+ESI)m/z=298(M+H)
+。
【0350】
(実施例59B)
(4r)−4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例59Aの生成物(45mg、0.15mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.05−2.17(m、2H)、2.21−2.34(m、3H)、2.36(s、3H)、2.73(s、2H)、3.53(d、J=12.5Hz、2H)、3.59(s、2H)、3.82(d、J=12.5Hz、2H)、5.27(t、J=3.6Hz、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.50−7.63(m、3H)、7.70(d、J=8.5Hz、2H)、7.90−7.98(m、2H)。MS(+ESI)m/z=298(M+H)
+。C
17H
19N
3O
2の元素分析計算値:C、61.39;H、5.80;N、8.95;実測値:C、61.11;H
15.83;N、8.91。
【0351】
(実施例60)
(4s)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例60A)
(4s)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(100mg、0.599mmol)および2−クロロベンゾチアゾール(102mg、0.599mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.71(d、J=12.9Hz、2H)、2.00−2.07(m、1H)、2.25(d、J=13.2Hz、2H)、2.50(s、2H)、3.18−3.35(m、6H)、5.43(t、J=3.4Hz、1H)、7.21−7.28(m、1H)、7.34−7.41(m、1H)、7.63−7.68(m、2H)。MS(+ESI)m/z−301(M+H)
+。
【0352】
(実施例60B)
(4s)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例60Aの生成物(180mg、0.60mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.70(s、1H)、1.86−1.95(m、2H)、2.23−2.35(m、4H)、3.13−3.22(m、4H)、5.43(t、J=3.1Hz、1H)、7.25(ddd、J=8.3、7.0、1.0Hz、1H)、7.37(td、J=7.7、1.2Hz、1H)、7.59−7.64(m、1H)、7.70−7.75(m、1H)。MS(+ESI)m/z=287(M+H)
+。
【0353】
(実施例60C)
(4s)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例60Bの生成物(131mg、0.457mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.97(d、J=12.5Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.28−2.39(m、5H)、2.71(s、2H)、3.59(s、2H)、3.64−3.78(m、4H)、5.57(t、J=3.6Hz、1H)、7.22(d、J=8.1Hz、2H)、7.28(td、J=7.6、1.4Hz、1H)、7.40(td、J=7.6、1.4Hz、1H)、7.61−7.65(m、1H)、7.71(dt、J=8.4、1.9Hz、2H)、7.74−7.78(m、1H)。MS(+ESI)m/z=287(M+H)
+。C
16H
18N
2OS・C
7H
8O
3S・0.2H
2Oの元素分析計算値:C、59.77;H、5.76;N、6.06;実測値:C、59.63;H、5.81;N、5.76。
【0354】
(実施例61)
(4r)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例61A)
(4r)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例9Dの生成物(100mg、0.599mmol)および2−クロロベンゾチアゾール(102mg、0.599mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.90−2.09(m、5H)、2.46(s、2H)、2.99(d、J=12.9Hz、2H)、3.14(s、2H)、3.48(d、J=13.2Hz、2H)、5.33(t、J=3.2Hz、1H)、7.24(ddd、J=8.3、7.0、1.0Hz、1H)、7.33−7.41(m、1H)、7.62−7.69(m、2H)。MS(+ESI)m/z=287(M+H)
+。
【0355】
(実施例61B)
(4r)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例61Aの生成物(180mg、0.60mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.72−1.80(m、1H)、2.02−2.14(m、2H)、2.15−2.29(m、4H)、3.03(dd、J=13.1、1.2Hz、2H)、3.16(s、2H)、3.46(d、J=13.2Hz、2H)、5.41−5.48(m、1H)、7.25(td、J=7.7、1.2Hz、1H)、7.37(td、J=7.8、1.4Hz、1H)、7.62(dt、J=8.1、0.7Hz、1H)、7.72(dd、J=7.6、1.2Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=287(M+H)
+。
【0356】
(実施例61C)
(4r)−4−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例61Bの生成物(123mg、0.429mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.07−2.19(m、2H)、2.20−2.31(m、3H)、2.36(s、3H)、2.69(s、2H)、3.50(d、J=12.5Hz、2H)、3.57(s、2H)、3.80(d、J=12.5Hz、2H)、5.49(t、J=3.4Hz、1H)、7.22(d、J=8.1Hz、2H)、7.28(td、J=7.6、1.0Hz、1H)、7.40(td、J=7.8、1.4Hz、1H)、7.63−7.79(m、4H)。MS(+ESI)m/z=287(M+H)
+。C
16H
18N
2OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、60.24;H、5.71;N、6.11;実測値:C、60.36;H、5.73;N、6.18。
【0357】
(実施例62)
(4s)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例62A)
(4s)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(102mg、0.610mmol)および2,6−ジクロロベンゾチアゾール(122mg、0.599mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.72(d、J=12.2Hz、2H)、2.04(s、1H)、2.24(d、J=12.9Hz、2H)、2.48(s、2H)、3.17−3.34(m、6H)、5.41(t、J=3.6Hz、1H)、7.33(dd、J=9.0、2.2Hz、1H)、7.56(d、J=8.5Hz、1H)、7.63(d、J=2.0Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=335/337(M+H)
+。
【0358】
(実施例62B)
(4s)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例62Aの生成物(184mg、0.55mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppmL65(s、1H)、1.79−1.89(m、2H)、2.19−2.35(m、4H)、3.12−3.22(m、4H)、3.27−3.36(m、2H)、5.43(t、J=3.2Hz、1H)、7.31(dd、J=8.6、2.2Hz、1H)、7.55(d、J=8.5Hz、1H)、7.61(d、J=2.0Hz、1H)。
【0359】
(実施例62C)
(4s)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例62Bの生成物(138mg、0.430mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.97(d、J=12.9Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.27−2.39(m、5H)、2.71(s、2H)、3.58(s、2H)、3.63−3.78(m、4H)、5.58(t、J=3.4Hz、1H)、7.22(d、J=8.5Hz、2H)、7.39(dd、J=8.6、2.2Hz、1H)、7.59(d、J=8.8Hz、1H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)、7.82(d、J=2.0Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=321/323(M+H)
+。C
16H
17ClN
2OS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、56.03;H、5.11;N、5.68;実測値:C、56.12;H、5.14;N、5.65。
【0360】
(実施例63)
(4r)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例63A)
(4r)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例9Dの生成物(102mg、0.610mmol)および2,6−ジクロロベンゾチアゾール(122mg、0.599mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.88−2.10(m、5H)、2.45(s、2H)、2.99(dd、J=13.2、1.4Hz、2H)、3.14(s、2H)、3.46(d、J=13.2Hz、2H)、5.31(t、J=3.4Hz、1H)、7.33(dd、J=8.5、2.0Hz、1H)、7.55(d、J=8.5Hz、1H)、7.64(d、J=2.0Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=321/323(M+H−BH
3)
+。
【0361】
(実施例63B)
(4r)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例63Aの生成物(190mg、0.57mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.78(m、2H)、1.98−2.23(m、5H)、3.00(dd、J=13.2、1.0Hz、2H)、3.16(s、2H)、3.51(d、J=13.2Hz、2H)、5.46(s、1H)、7.28−7.34(m、1H)、7.56(d、J=8.8Hz、1H)、7.62(d、J=2.7Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=321/323(M+H)
+。
【0362】
(実施例63C)
(4r)−4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例63Bの生成物(152mg、0.474mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.07−2.19(m、2H)、2.20−2.31(m、3H)、2.36(s、3H)、2.68(s、2H)、3.50(d、J=11.9Hz、2H)、3.57(s、2H)、3.79(d、J=12.5Hz、2H)、5.50(t、J=3.4Hz、1H)、7.22(d、J=7.8Hz、2H)、7.39(dd、J=8.6、2.2Hz、1H)、7.61(d、J=8.8Hz、1H)、7.70(ddd、J=8.3、2.0、1.9Hz、2H)、7.81(d、J=24Hz、1H)。MS(+ESI)m/z=321/323(M+H)
+。C
16H
17ClN
2OS・C
7H
8O
3S・0.4H
2Oの元素分析計算値:C、55.22;H、5.20;N、5.60;実測値:C、55.00;H、5.19;N、5.64。
【0363】
(実施例64)
(4s)−4−(ベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
(実施例64A)
(4s)−4−(ベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに従って、実施例10Aの生成物(103mg、0.616mmol)および2−クロロベンゾオキサゾール(100mg、0.86mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.74(d、J=12.2Hz、2H)、2.06(s、1H)、2.27(d、J=12.9Hz、2H)、2.50(s、2H)、3.19−3.34(m、6H)、5.29(t、J=3.4Hz、1H)、7.17−7.30(m、2H)、7.35−7.40(m、1H)、7.48(dd、J=7.5、1.7Hz、1H)。
【0364】
(実施例64B)
(4s)−4−(ベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Dに従って、実施例64Aの生成物(141mg、0.496mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.71(s、1H)、1.87−1.98(m、2H)、2.23−2.36(m、4H)、3.11−3.22(m、4H)、3.32−3.39(m、2H)、5.32(t、J=2.9Hz、1H)、7.17−7.31(m、2H)、7.39−7.46(m、2H)。MS(+ESI)m/z=271(M+H)
+。
【0365】
(実施例64C)
(4s)−4−(ベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・p−トルエンスルホン酸塩
方法Hに従って、実施例64Bの生成物(124mg、0.459mmol)およびp−トルエンスルホン酸1水和物(87mg、0.46mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.00(d、J=13.2Hz、2H)、2.23(s、1H)、2.29−2.41(m、5H)、2.72(s、2H)、3.60(s、2H)、3.63−3.80(m、4H)、5.43(t、J=3.4Hz、1H)、7.18−7.34(m、4H)、7.45(dd、J=7.5、1.4Hz、2H)、7.71(ddd、J=8.3、2.0、1.9Hz、2H)。MS(+ESI)m/z=271(M+H)
+。C
16H
18N
2O
2・C
7H
8O
3S・H
2Oの元素分析計算値:C、59.98;H、6.13;N、6.08;実測値:C、59.77;H、6.18;N、6.33。
【0366】
(実施例65)
(4s)−N−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン塩酸塩
(実施例65A)
(4s)−N−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
(実施例65B)
(4r)−N−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン−4−オン(1.51g、10mmol;ベッカーらの報告(Becker, D. P.; Flynn, D. L. Synthesis 1992, 1080)参照)のHOAc(50mL)中溶液を、3−アミノ−6−クロロピリジン(1.90g、15mmol;アルドリッチ)、無水Na
2SO
4(185g、0.13mol;アルドリッチ)およびNaBH(OAc)
3(4.22g、20mmol;アルドリッチ)で処理し、室温で10時間攪拌した。反応完了後、固体を濾去し、濾液を濃縮した。残留物を、飽和Na
2CO
3水溶液で注意深く塩基性とし(pH10)、CHCl
3で抽出し(100mLで3回)、合わせた抽出液をフラッシュクロマトグラフィー[シリカゲル、水酸化アンモニウム−メタノール−クロロホルム(2:10:90)]によって精製して、標題化合物を得た。
【0367】
実施例65A:(4s)立体異性体:
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.74−1.94(m、4H)、1.97−2.10(m、2H)、2.18−2.43(m、2H)、3.23−3.28(m、2H)、3.33−3.45(m、4H)、3.78(s、1H)、6.84−7.36(m、2H)、7.69−7.94(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=264/266(M+H)
+。
【0368】
実施例65B:(4r)立体異性体:
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.71−1.93(m、4H)、2.02−2.26(m、4H)、2.90−3.03(m、2H)、3.08−3.16(m、2H)、3.35−3.46(m、2H)3.67(s、1H)、7.03−7.10(m、1H)、7.11−7.17(m、1H)、7.74(d、J=3.05Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=264(M+H)
+。266(M+H)
+。
【0369】
(実施例65C)
(4s)−N−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン塩酸塩
方法Hに従って、実施例65Aの生成物(100mg、0.38mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.81−2.10(m、2H)、2.11−2.23(m、1H)、2.23−2.48(m、4H)、3.50−3.60(m、2H)、3.64−3.81(m、4H)、3.98(s、1H)、7.36−7.56(m、2H)、7.98(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=264/266(M+H)
+。C
14H
18ClN
3・1.15HCl・1.65H
2Oの元素分析計算値:C、50.13;H、6.75;N、12.53;実測値:C、50.01;H、6.35;N、12.15。
【0370】
(実施例66)
(4r)−N−(6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・3塩酸塩
方法Hに従って、実施例65Bの生成物(100mg、0.38mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.08−2.52(m、7H)、3.40−3.61(m、4H)、3.75−3.90(m、3H)、7.54−7.68(m、2H)、8.03(d、J=3.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=264/266(M+H)
+。C
14H
18ClN
3・3.15HCl・1.2H
2Oの元素分析計算値:C、42.01;H、5.93;N、10.50;実測値:C、42.29;H、5.56;N、10.10。
【0371】
(実施例67)
(4s)−N−(6−フェニルピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・2塩酸塩
(実施例67A)
(4s)−N−(6−フェニルピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
方法Eに従って、実施例65Aの生成物(200mg、0.76mmol)およびフェニルボロン酸(121mg、1.0mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.58−1.77(m、1H)、1.78−1.92(m、2H)、1.90−2.02(m、2H)、2.16−2.42(m、3H)、3.06−3.41(m、7H)、3.75(s、1H)、7.17(dd、J=8.6、2.8Hz、1H)、7.26−7.34(m、1H)、7.59−7.70(m、3H)、7.73−7.83(m、2H)、8.09(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=306(M+H)
+。
【0372】
(実施例67B)
(4s)−N−(6−フェニルピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・2塩酸塩
方法Hに従って、実施例67Aの生成物(150mg、0.49mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.08(m、2H)、2.15−2.26(m、1H)、2.26−2.51(m、4H)、3.55−3.63(m、2H)、3.66−3.82(m、4H)、4.12−4.19(m、1H)、7.52−7.70(m、3H)、7.76−7.85(m、2H)、7.99(dd、J=9.2、2.7Hz、1H)、8.08(d、J=9.2Hz、1H)、8.20(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=306(M+H)
+。C
20H
23N
3・2HCl・0.9H
2Oの元素分析計算値:C、60.25;H、7.08;N、9.58;実測値:C、60.24;H、6.92;N、9.47。
【0373】
(実施例68)
(4s)−N−[6−(インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・2塩酸塩
(実施例68A)
(4s)−N−[6−(インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
方法Eに従って、実施例65Aの生成物(200mg、0.76mmol)および5−インドリルボロン酸(160mg、10mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.62−1.76(m、1H)、1.80−1.90(m、2H)、1.93−2.02(m、2H)、2.21−2.39(m、2H)、3.13−3.17(m、2H)、3.18−3.30(m、4H)、3.77−3.86(m、1H)、6.49(d、J=4.0Hz、1H)、7.18(dd、J=8.6、2.8Hz、1H)、7.24(d、J=3.4Hz、1H)、7.41(d、J=8.4Hz、1H)、7.52−7.62(m、2H)、7.95(s、1H)、8.06(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=345(M+H)
+。
【0374】
(実施例68B)
(4s)−N−[6−(インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・2塩酸塩
方法Hに従って、実施例68Aの生成物(110mg、0.32mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.88−2.07(m、2H)、2.13−2.28(m、1H)、2.28−2.51(m、4H)、3.55−3.63(m、2H)、3.68−3.83(m、4H)、4.09−4.14(m、1H)、6.62(d、J=3.0Hz、1H)、7.40(d、J=3.0Hz、1H)、7.54(dd、J=8.8、2.1Hz、1H)、7.60−7.65(m、1H)、7.97(dd、J=9.2、2.7Hz、1H)、8.03−8.16(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=345(M+H)
+。C
20H
23N
3・2HCl・2.5H
2Oの元素分析計算値:C、57.14;H、6.76;N、12.12;実測値:C、57.22;H、6.63;N、11.77。
【0375】
(実施例69)
(4s)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・2塩酸塩
(実施例69A)
(4s)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
実施例65Aに記載の手順に従って1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン−4−オン(1.51g、10mmol;ベッカーらの報告(Becker, D. P.; Flynn, D. L. Synthesis 1992, 1080)参照)および3−アミノ−5−ブロモピリジン(2.06g、12mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.81−1.99(m、2H)、2.02−2.15(m、1H)、2.17−2.40(m、4H)、3.44−3.51(m、2H)、3.53−3.66(m、4H)、3.91(s、1H)、7.26−7.41(m、1H)、7.84(d、J=1.7Hz、1H)、8.01(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308/310(M+H)
+。
【0376】
(実施例69B)
(4s)−N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・2塩酸塩
方法Hに従って、実施例69Aの生成物(50mg、0.16mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.89−2.04(m、2H)、2.15−2.49(m、5H)、3.53−3.61(m、2H)、3.64−3.81(m、4H)、4.08[s(br)、1H]、8.03(dd、J=2.37、1.70Hz、1H)、8.20(d、J=1.36Hz、1H)、8.28(d、J=2.37Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308/310(M+H)
+。C
14H
18BrN
3・2HCl・1.1H
2Oの元素分析計算値:C、41.94;H、5.58;N、10.48;実測値:C、42.13;H、5.26;N、10.13。
【0377】
(実施例70)
(4s)−N−[5−(インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
方法Eに従って、実施例69Aの生成物(150mg、0.50mmol)および5−インドリルボロン酸(160mg、1.0mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.59−1.77(m、1H)、1.79−1.93(m、2H)、1.93−2.07(m、2H)、2.28−2.32(m、2H)、3.10−3.32(m、6H)、3.88(s、1H)、6.51(dd、J=3.0、0.7Hz、1H)、7.27(d、J=3.4Hz、1H)、7.30−7.34(m、1H)、7.36(d、J=1.7Hz、1H)、7.47(d、J=8.3Hz、1H)、7.78(d、J=1.0Hz、1H)、7.93(d、J=2.4Hz、1H)、8.03(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=345(M+H)
+。
【0378】
(実施例71)
(4s)−N−[5−(インドール−6−イル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・ビス(トリフルオロ酢酸塩)
方法Fに従って実施例69Aの生成物(100mg、0.325mmol)および6−インドリルボロン酸(130mg、0.807mmol;フロンティア)から製造し、酸性条件を用いるHPLC精製を行って、トリフルオロ酢酸塩を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−2.04(m、2H)、2.18−2.45(m、5H)、3.59(m、2H)、3.72(m、4H)、4.15(s、1H)、6.53(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、7.33−7.41(m、2H)、7.68−7.77(m、2H)、8.03−8.07(m、1H)、8.10(d、J=2.4Hz、1H)、8.32(d、J=1.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=345(M+H)
+。C
22H
24N
4・2.3C
2HF
3O
2・H
2Oの元素分析計算値:C、51.22;H、4.41;N、8.98;実測値:C、51.17;H、4.75;N、8.98。
【0379】
(実施例72)
(4s)−N−[5−(インドール−4−イル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・フマル酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Fに従って実施例69Aの生成物(100mg、0.325mmol)および4−インドリルボロン酸(130mg、0.807mmol;フロンティア)から製造し、次に方法Hの手順を用いてフマル酸塩への変換を行った。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.90−1.95(m、2H)、2.15−2.19(m、1H)、2.32−2.45(m、4H)、3.50−3.58(m、2H)、3.62−3.73(m、4H)、4.04(s、1H)、6.56(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、6.69(s、2H)、7.09(dd、J=7.1、1.0Hz、1H)、7.16−7.24(m、1H)、7.32(d、J=3.4Hz、1H)、7.41−7.45(m、2H)、8.04(d、J=2.7Hz、1H)、8.12(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=345(M+H)
+。C
22H
24N
4・1.5C
4H
4O
4・0.7H
2Oの元素分析計算値:C、63.31;H、5.96;N、10.55;実測値:C、63.05;H、5.95;N、10.74。
【0380】
(実施例73)
(4s)−N−[5−(3−メチルフェニル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・フマル酸塩
標題化合物の遊離塩基を、方法Fに従って実施例69Aの生成物(100mg、0.325mmol)およびm−トリルボロン酸(110mg、0.808mmol;アルドリッチ)から製造し、次に方法Hの手順を用いてフマル酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.83−1.98(m、2H)、2.08−2.26(m、1H)、2.27−2.40(m、4H)、2.41(s、3H)、3.50−3.59(m、2H)、3.60−3.80(m、4H)、3.97−4.08(m、1H)、6.70(s、2H)、717−7.59(m、5H)、7.93−8.18(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=320(M+H)
+。C
21H
25N
3・C
4H
4O
4・1.6H
2Oの元素分析計算値:C、60.01;H、6.29;N、7.24;実測値:C、59.88;H、6.55;N、7.54。
【0381】
(実施例74)
(4s)−N−[5−(3−クロロフェニル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・ビス(トリフルオロ酢酸塩)
方法Fの手順に従って、実施例69Aの生成物(100mg、0.325mmol)およびm−クロロフェニルボロン酸(101mg、0.650mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.86−2.06(m、2H)、2.15−2.26(m、1H)、2.26−2.54(m、4H)、3.53−3.65(m、2H)、3.64−3.83(m、4H)、4.14(s、1H)、7.48−7.58(m、2H)、7.60−7.70(m、1H)、7.74−7.80(m、1H)、7.89(s、1H)、8.10−8.24(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=340/342(M+H)
+。C
20H
22N
3Cl・2.5C
2F
3O
2H・1.2H
2Oの元素分析計算値:C、46.44;H、4.19;N、6.50;実測値:C、46.23;H、4.17;N、6.67。
【0382】
(実施例75)
(4s)−4N−[5−(3−クロロフェニルフェン−3−イル)−ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・ビス(トリフルオロ酢酸塩)
方法Fの手順に従って、実施例69Aの生成物(100mg、0.325mmol)およびm−クロロフェニルボロン酸(101mg、0.650mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.88−2.11(m、2H)、2.15−2.28(m、1H)、2.27−2.49(m、4H)、3.54−3.64(m、2H)、3.65−3.87(m、4H)、4.07−4.28(m、1H)、7.36−7.44(m、1H)、7.48(t、J=7.8Hz、1H)、7.61−7.70(m、2H)、7.71−7.76(m、2H)、7.78(dt、J=7.7、1.6Hz、1H)、7.94(t、J=1.7Hz、1H)、8.00(s、1H)、8.19(s、1H)、8.37(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=416/418(M+H)
+。C
26H
26N
3O・2.2C
2HF
3O
2の元素分析計算値:C、54.76;H、4.26;N、6.30;実測値:C、54.75;H、4.15;N、6.12。
【0383】
(実施例76)
(4s)−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例76A)
(4s)−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(84.2mg、0.51mmol)および3−フルオロピリジン(66μL、0.77mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.65−1.69(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.26−2.31(m、4H)、3.19−3.27(m、6H)、4.58(t、J=3.2Hz、1H)、7.23−7.24(m、2H)、8.25−8.27(m、1H)、8.34−8.36(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=245(M+H)
+。
【0384】
(実施例76B)
(4s)−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例76Aの生成物(69.8mg、0.27mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94−1.99(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.35−2.38(m、2H)、2.55(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.64−3.77(m、4H)、5.15(t、J=3.2Hz、1H)、8.02(dd、J=9.0、5.6Hz、1H)、8.34−8.38(m、1H)、8.50(d、J=5.4Hz、1H)、8.77(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=231(M+H)
+。C
14H
18N
2O・2.05HClの元素分析計算値:C、55.12;H、6.62;N、9.18;Cl、23.82。実測値:C、54.91;H、6.79;N、9.04;Cl、23.59。
【0385】
(実施例77)
(4s)−4−[(1−オキシドピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例77A)
(4s)−4−[(1−オキシドピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(85.2mg、0.51mmol)および3−フルオロピリジンN−オキシド(87.2mg、0.77mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.19−2.26(m、4H)、3.15−3.27(m、6H)、4.54(t、J=3.4Hz、1H)、6.88(dd、J=8.7、2.4Hz、1H)、7.19(dd、J=8.7、6.4Hz、1H)、7.91−7.93(m、1H)、8.00(t、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=261(M+H)
+。
【0386】
(実施例77B)
(4s)−4−[(1−オキシドピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例77Aの生成物(100.4mg、0.39mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−1.97(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.33−2.38(m、2H)、2.53(brs、2H)、3.58(s、2H)、3.64−3.76(m、4H)、5.08(t、J=3.4Hz、1H)、7.78(dd、J=8.8、6.1Hz、1H)、7.88(ddd、J=8.8、2.4、1.0Hz、1H)、8.37(ddd、J=6.1、1.9、1.0Hz、1H)、8.66(見かけのt、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=247(M+H)
+。C
14H
18N
2O
2・2HCl・0.6H
2Oの元素分析計算値:C、50.95;H、6.47;N、8.49;Cl、21.48。実測値:C、51.18;H、6.39;N、8.48;Cl、21.27。
【0387】
(実施例78)
(4r)−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例78A)
(4r)−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例9Dの生成物(85.0mg、0.51mmol)および3−フルオロピリジン(66μL、0.77mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.83−1.87(m、2H)、1.99−2.14(m、3H)、2.26(brs、2H)、2.29−2.96(m、2H)、3.12(s、2H)、3.49−3.53(m、2H)、4.44(t、J=3.2Hz、1H)、7.23−7.24(m、2H)、8.26(t、J=3.0Hz、1H)、8.33−8.34(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=245(M+H)
+。
【0388】
(実施例78B)
(4r)−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例78Aの生成物(81.0mg、0.33mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.12−2.16(m、2H)、2.25−2.29(m、2H)、2.54(brs、2H)、3.47−3.51(m、2H)、3.58(s、2H)、3.83−3.87(m、2H)、5.07(t、J=3.4Hz、1H)、8.05(dd、J=8.72、5.55Hz、1H)、8.37−8.41(m、1H)、8.50−8.52(m、1H)、8.79(d、J=2.78Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=231(M+H)
+。C
14H
18N
2O・2.1HClの元素分析計算値:C、54.80;H、6.60;N、9.13;Cl、24.26。実測値:C、54.72;H、6.87;N、9.06;Cl、24.37。
【0389】
(実施例79)
(4s)−4−[(2−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例79A)
(4s)−4−[(2−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(85.1mg、0.51mmol)および2−クロロ−3−フルオロピリジン(141.6mg、1.08mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.06(brs、1H)、2.26(brs、2H)、2.35−2.40(m、2H)、3.16−3.28(m、6H)、4.62(t、J=3.4Hz、1H)、7.20−7.21(m、2H)、8.04−8.06(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=294(M+NH
3−H)
+。
【0390】
(実施例79B)
(4s)−4−[(2−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例79Aの生成物(110.6mg、0.40mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.96(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.41−2.48(m、4H)、3.58(s、2H)、3.62−3.74(m、4H)、5.02(t、J=3.2Hz、1H)、7.38(dd、J=8.3、4.8Hz、1H)、7.69(dd、J=8.1、1.4Hz、1H)、8.01(dd、J=4.8、1.6Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=265(M+H)
+。C
14H
17ClN
2O・1.65HCl・0.4H
2Oの元素分析計算値:C、50.63;H、5.90;N、8.43;Cl、28.29。実測値:C、50.80;H、566;N、8.43;Cl、28.29。
【0391】
(実施例80)
(4s)−4−[(2−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例80A)
(4s)−4−[(2−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(88.0mg、0.53mmol)および2−ブロモ−3−フルオロピリジン(146.3mg、0.83mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.06(brs、1H)、2.27(brs、2H)、2.38−2.42(m、2H)、3.17−3.29(m、6H)、4.64(t、J=3.4Hz、1H)、7.13−7.16(m、1H)、7.20−7.24(m、1H)、8.04(dd、J=4.4、1.6Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=323(M+H)
+。
【0392】
(実施例80B)
(4s)−4−[(2−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例80Aの生成物(92.7mg、0.29mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.96(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.44−2.49(m、4H)、3.58(s、2H)、3.63−3.75(m、4H)、5.05(t、J=3.2Hz、1H)、7.43(dd、J=8.5、4.8Hz、1H)、7.67(dd、J=8.3、1.5Hz、1H)、8.02(dd、J=4.8、1.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309(M+H)
+。C
14H
17BrN
2O・2HClの元素分析計算値:C、44.00;H、5.01;N、7.33。実測値:C、44.00;H、5.16;N、7.23。
【0393】
(実施例81)
(4s)−4−[(4−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例81A)
(4s)−4−[(4−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(81.0mg、0.49mmol)および4−クロロ−3−フルオロピリジン(131.7mg、1.00mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.05(brs、1H)、2.31−2.38(m、4H)、3.16−3.28(m、6H)、4.69(t、J=3.4Hz、1H)、7.36(d、J=5.1Hz、1H)、7.19(d、J=5.1Hz、1H)、8.29(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=294(M+NH
3−H)
+。
【0394】
(実施例81B)
(4s)−4−[(4−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例81Aの生成物(88.6mg、0.32mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96−2.00(m、2H)、2.24(brs、1H)、2.40−2.44(m、2H)、2.57(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.66−3.77(m、4H)、5.21(t、J=3.4Hz、1H)、7.98(d、J=5.9Hz、1H)、8.40(d、J=5.6Hz、1H)、8.80(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=265(M+H)
+。C
14H
17ClN
2O・1.75HCl・1.65H
2Oの元素分析計算値:C、46.93;H、6.20;N、7.82;Cl、27.21。実測値:C、47.03;H、5.90;N、7.82;Cl、26.92。
【0395】
(実施例82)
(4s)−4−[(4−メチルピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例82A)
(4s)−4−[(4−メチルピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(82.7mg、0.50mmol)および3−フルオロ−4−メチルピリジン(117.7mg、1.06mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.24−2.31(m、7H)、3.19−3.28(m、6H)、4.65(t、J=3.2Hz、1H)、7.11(d、J=4.8Hz、1H)、8.13−8.14(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=259(M+H)
+。
【0396】
(実施例82B)
(4s)−4−[(4−メチルピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例82Aの生成物(46.0mg、0.18mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.97−2.02(m、2H)、2.24(brs、1H)、2.34−2.38(m、2H)、2.58−2.60(m、5H)、3.60(s、2H)、3.69−3.79(m、4H)、5.18(t、J=3.4Hz、1H)、7.93(d、J=5.6Hz、1H)、8.40(d、J=5.6Hz、1H)、8.73(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=245(M+H)
+。C
15H
20N
2O・2HCl・1.15H
2Oの元素分析計算値:C、53.31;H、7.25;N、8.29;Cl、20.98。実測値:C、53.34;H、7.27;N、8.31;Cl、20.81。
【0397】
(実施例83)
(4s)−4−{[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例83A)
(4s)−4−{[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(86.0mg、0.52mmol)および3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(139.1mg、0.84mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.04(brs、1H)、2.26−2.35(m、4H)、3.20−3.31(m、6H)、4.82(t、J=3.2Hz、1H)、7.50(d、J=4.8Hz、1H)、8.39−8.43(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=313(M+H)
+。
【0398】
(実施例83B)
(4s)−4−{[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例83Aの生成物(76.3mg、0.24mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−1.97(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.33−2.38(m、2H)、2.57(brs、2H)、3.59(s、2H)、3.65−3.71(m、4H)、5.22(t、J=3.2Hz、1H)、7.69(d、J=4.8Hz、1H)、8.42(d、J=4.8Hz、1H)、8.70(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=299(M+H)
+。C
15H
17F
3N
2O・1.15HCl・0.55H
2Oの元素分析計算値:C、51.45;H、5.54;N、8.00;Cl、11.64。実測値:C、51.60;H、5.72;N、8.03;Cl、1159。
【0399】
(実施例84)
(4s)−4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例84A)
(4s)−4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(84.2mg、0.50mmol)および3,5−ジフルオロピリジン(100.2mg、0.87mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.71(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.24−2.27(m、4H)、3.19−3.28(m、6H)、4.58(t、J=3.2Hz、1H)、6.98(dt、J=10.2、2.4Hz、1H)、8.15(d、J=2.4Hz、1H)、8.18−8.19(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=263(M+H)
+。
【0400】
(実施例84B)
(4s)−4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例84Aの生成物(105.8mg、0.40mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−1.97(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.34−2.39(m、2H)、2.54(brs、2H)、3.59(s、2H)、3.65−3.76(m、4H)、5.10(t、J=3.2Hz、1H)、8.09(dt、J=10.2、2.4Hz、1H)、8.48(dd、J=2.3、1.4Hz、1H)、8.58(d、J=2.3Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=249(M+H)
+。C
14H
17FN
2O・1.85HClの元素分析計算値:C、53.25;H、6.02;N、8.87;Cl、20.77.実測値:C、53.03;H、5.97;N、8.87;Cl、20.48。
【0401】
(実施例85)
(4s)−4−[(5−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例85A)
(4s)−4−[(5−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(85.9mg、0.51mmol)および3,5−ジクロロピリジン(108.0mg、0.73mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.23−2.27(m、4H)、3.19−3.28(m、6H)、4.58(t、J=3.2Hz、1H)、7.23−7.25(m、1H)、8.23−8.24(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=279(M+H)
+。
【0402】
(実施例85B)
(4s)−4−[(5−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例85Aの生成物(57.7mg、0.21mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.96(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.34−2.39(m、2H)、2.51(brs、2H)、3.58(s、2H)、3.63−3.75(m、4H)、5.06(t、J=3.4Hz、1H)、8.09−8.10(m、1H)、8.45(d、J=1.98Hz、1H)、8.54(d、J=2.38Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=265(M+H)
+。C
14H
17ClN
2O・2HClの元素分析計算値:C、49.80;H、5.67;N、8.30;Cl、31.50。実測値:C、49.64;H、5.82;N、8.15;Cl、31.30。
【0403】
(実施例86)
(4s)−4−[(5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例86A)
(4s)−4−[(5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(85.3mg、0.51mmol)および3−ブロモ−5−フルオロピリジン(141.8mg、0.81mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.23−2.26(m、4H)、3.19−3.28(m、6H)、4.57(t、J=3.2Hz、1H)、7.39−7.40(m、1H)、8.26(d、J=2.7Hz、1H)、8.23(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=323(M+H)
+。
【0404】
(実施例86B)
(4s)−4−[(5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例86Aの生成物(105.1mg、0.33mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.96(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.34−2.38(m、2H)、2.51(brs、2H)、3.58(s、2H)、3.64−3.75(m、4H)、5.07(t、J=3.6Hz、1H)、8.26−8.27(m、1H)、8.55−8.62(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309(M+H)
+。C
14H
17BrN
2O・1.85HClの元素分析計算値:C、44.54;H、5.06;N、7.42。実測値:C、44.51;H、4.99;N、7.36。
【0405】
(実施例87)
(4s)−4−[(5−ヨードピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例87A)
(4s)−4−[(5−ヨードピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(86.3mg、0.52mmol)および3−フルオロ−5−ヨードピリジン(186.1mg、084mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.23−2.26(m、4H)、3.19−3.28(m、6H)、4.56(t、J=3.2Hz、1H)、7.57−7.57(m、1H)、8.28(d、J=2.7Hz,1H)、8.46(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=371(M+H)
+。
【0406】
(実施例87B)
(4s)−4−[(5−ヨードピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例87Aの生成物(67.3mg、0.18mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.91−1.95(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.34−2.38(m、2H)、2.50(brs、2H)、3.56(s、2H)、3.64−3.75(m、4H)、5.07(t、J=3.2Hz、1H)、8.43−8.45(m、1H)、8.62(d、J=2.4Hz、1H)、8.66(d、J=1.6Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=357(M+H)
+。C
14H
17IN
2O・2.25HClの元素分析計算値:C、38.30;H、4.62;N、6.34。実測値:C、38.37;H、4.43;N、6.39。
【0407】
(実施例88)
5−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]ニコチンアミド
(実施例88A)
5−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]ニコチンアミド・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(86.0mg、0.52mmol)および5−フルオロニコチンアミド(102.0mg、0.73mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.04(brs、1H)、2.23−2.26(m、4H)、3.19−3.23(m、6H)、4.58(t、J=3.2Hz、1H)、7.54−7.56(m、1H)、8.49(d、J=2.7Hz、1H)、8.59(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=288(M+H)
+。
【0408】
(実施例88B)
5−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]ニコチンアミド
方法Jに従って、実施例88Aの生成物(16.9mg、0.059mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94−1.99(m、2H)、2.23(brs、1H)、2.37−2.41(m、2H)、2.57(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.67−3.77(m、4H)、5.19(t、J=3.39Hz、1H)、8.53(dd、J=2.7、1.4Hz、1H)、8.83(d、J=2.7Hz、1H)、8.85(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=274(M+H)
+。C
15H
19N
3O
2・2.65HClの元素分析計算値:C、48.70;H、5.90;N、11.36。実測値:C、48.45;H、6.17;N、11.44。
【0409】
(実施例89)
(4s)−4−{[5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例89A)
(4s)−4−{[5−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例86Aの生成物(83.6mg、0.26mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トリチル−1H−ピラゾール(155.3mg、0.36mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.76−1.81(m、2H)、1.90(brs、1H)、2.23−2.26(m、4H)、3.22−3.26(m、4H)、3.34−3.39(m、2H)、4.65(t、J=3.2Hz、1H)、7.17−7.22(m、6H)、7.32−7.37(m、9H)、7.66(s、1H)、7.94(s、1H)、8.16(d、J=2.7Hz、1H)、8.32(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=539(M−BH
3+H)
+。
【0410】
(実施例89B)
(4s)−4−{[5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例89Aの生成物(47.0mg、0.085mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−1.99(m、2H)、2.23(brs、1H)、2.39−2.43(m、2H)、2.57(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.68−3.78(m、4H)、5.24(t、J=3.2Hz、1H)、8.34(s、2H)、8.47−8.48(m、1H)、8.55(d、J=24Hz、1H)、8.77(d、J=1.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=297(M+H)
+。C
17H
20N
4O^・2HCl・2H
2Oの元素分析計算値:C、50.38;H、6.47;N、13.82。実測値:C、50.51;H、6.57;N、13.76。
【0411】
(実施例90)
(4s)−4−{[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例90A)
(4s)−4−{[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例86Aの生成物(102.7mg、0.32mmol)および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(94.7mg、0.46mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.04(brs、1H)、2.28−2.32(m、4H)、3.19−3.28(m、6H)、3.97(s、3H)、4.63(t、J=3.2Hz、1H)、7.26−7.28(m、1H)、7.66(s、1H)、7.76(s、1H)、8.18(d、J=2.8Hz、1H)、8.39(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=325(M+H)
+。
【0412】
(実施例90B)
(4s)−4−{[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例90Aの生成物(92.2mg、0.28mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−1.99(m、2H)、2.23(brs、1H)、2.38−2.42(m、2H)、2.57(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.70−3.79(m、4H)、3.98(s、3H)、5.26(t、J=3.2Hz、1H)、8.13(s、1H)、8.39(s、1H)、8.46−8.47(m、1H)、8.57(d、J=2.4Hz、1H)、8.73(d、J=1.6Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=311(M+H)
+。C
18H
22N
4O・2HCl・1.55H
2Oの元素分析計算値:C、52.57;H、6.67;N、13.62;Cl、17.24。実測値:C、52.79;H、6.62;N、13.44;Cl、17.03。
【0413】
(実施例91)
(4s)−4−{[5−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例91A)
3−フルオロ−5−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン
3−ブロモ−5−フルオロピリジン(300mg、1.705mmol)、1H−ピラゾール(180mg、2.64mmol)、フェリックアセチルアセトナート(181mg、0.511mmol)、酸化銅(II)(13.6mg、0.170mmol)および炭酸セシウム(1.11g、3.41mmol)をDMF(2.0mL)に懸濁させた。反応混合物を90℃で60時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物を酢酸エチル(30mLで3回)と水(100mL)との間で分配した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、脱水した(硫酸ナトリウム)。それを濃縮し、残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm6.55−6.65(m、1H)、7.80(d、7−1.2Hz、1H)、8.10(dt、J=9.9、2.3Hz、1H)、8.38(d、J=2.5Hz、1H)、8.42(d、J=1.5Hz、1H)、8.93(s、1H)。MS(ESI)m/z=163(M+H)
+。C
8H
6FN
3・0.15CH
3OHの元素分析計算値:C、61.99;H、4.48;N、32.42;実測値:C、62.30;H、4.12;N、32.21。
【0414】
(実施例91B)
(4s)−4−{[5−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
実施例10Aの生成物(23.7mg、0.142mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(18.2mg、0.162mmol)をジメチルスルホキシド(0.3mL)に溶かし、25℃で1時間攪拌した。実施例91Aの生成物(22mg、0.135mmol)のDMSO(0.3mL)中溶液を滴下した。反応混合物を25℃で18時間攪拌した。混合物をDMF(2mL)に溶かし、濾過し、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の生成物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、方法Cに記載の方法に従って処理した。3N HCl中での得られた混合物を濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.98(m、2H)、2.24(brs、1H)、2.41(m、2H)、2.60(brs、2H)、3.61(brs、2H)、3.70−3.80(m、4H)、5.33(t、J=3.2Hz、1H)、6.65−6.71(m、1H)、7.88(d、J=1.5Hz、1H)、8.56−8.77(m、3H)、9.04(s、1H)。MS(ESI)m/z=297(M+H)
+。C
17H
20N
4O・2HCl・1.6H
2Oの元素分析計算値:C、51.29;H、6.38;N、14.07;Cl、17.81;実測値:C、51.21;H、6.18;N、13.87;Cl、17.96。
【0415】
(実施例92)
(4s)−4−{[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例92A)
(4s)−4−{[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例86Aの生成物(82.6mg、0.26mmol)および4−クロロフェニルボロン酸(66.3mg、0.42mmol)から製造した。
1H NMR(300MHE、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.28−2.32(m、4H)、3.19−3.28(m、6H)、4.66(t、J=3.2Hz、1H)、7.35−7.37(m、1H)、7.44−7.51(m、4H)、8.32(d、J=2.8Hz、1H)、8.46(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=355(M+H)
+。
【0416】
(実施例92B)
(4s)−4−{[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例92Aの生成物(52.4mg、0.15mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−1.99(m、2H)、2.24(brs、1H)、2.40−2.44(m、2H)、2.59(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.68−3.78(m、4H)、5.26(t、J=3.2Hz、1H)、7.58−7.62(m、2H)、7.81−7.85(m、2H)、8.51(dd、J=2.7、1.4Hz、1H)、8.74(d、J=2.7Hz、1H)、8.79(d、J=1.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=341(M+H)
+。C
20H
21ClN
2O・2HCl・1.5H
2Oの元素分析計算値:C、54.50;H、5.95;N、6.36;Cl、24.13。実測値:C、54.80;H、5.86;N、6.31;Cl、23.79。
【0417】
(実施例93)
(4s)−4−(3,4′−ビピリジン−5−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例93A)
5−フルオロ−3,4′−ビピリジン
生成物を分取HPLCではなくシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル、R
f=0.21)によって精製した以外は、方法Kに従って3−ブロモ−5−フルオロピリジン(439.0mg、2.50mmol)およびピリジン−4−イルボロン酸(509.9mg、3.73mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm7.50−7.51(m、2H)、7.65(dt、J=9.1、2.4Hz、1H)、8.56(d、J=2.8Hz、1H)、8.73−8.76(m、3H)。MS(DCI/NH
3)m/z=175(M+H)
+。
【0418】
(実施例93B)
(4s)−4−(3,4′−ビピリジン−5−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(84.0mg、0.50mmol)および実施例93Aの生成物(111.3mg、0.64mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.68−1.72(m、2H)、2.05(brs、1H)、2.30−2.32(m、4H)、3.20−3.30(m、6H)、4.68(t、J=3.1Hz、1H)、7.43−7.44(m、1H)、7.48−7.50(m、2H)、8.40(d、J=2.7Hz、1H)、8.53(d、J=1.7Hz、1H)、8.72−8.74(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=322(M+H)
+。
【0419】
(実施例93C)
(4s)−4−(3,4′−ビピリジン−5−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例93Bの生成物(141.8mg、0.44mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−1.99(m、2H)、2.24(brs、1H)、2.41−2.45(m、2H)、2.59(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.70−3.78(m、4H)、5.31(t、J=3.39Hz、1H)、8.52−8.54(m、1H)、8.57−8.60(m、2H)、8.82(d、J=2.71Hz、1H)、8.95(d、J=1.36Hz、1H)、9.00−9.02(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+。C
19H
21N
3O
3・HCl・2H
2Oの元素分析計算値:C、50.40;H、6.23;N、9.28。実測値:C、50.70;H、6.23;N、9.23。
【0420】
(実施例94)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イルピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例94A)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イルピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例86Aの生成物(101.0mg、0.31mmol)およびピリミジン−5−イルボロン酸(53.1mg、0.43mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.68−1.73(m、2H)、2.06(brs、1H)、2.30−2.32(m、4H)、3.20−3.30(m、6H)、4.70(t、J=3.1Hz、1H)、7.40−7.41(m、1H)、8.44(d、J=2.7Hz、1H)、8.49(d、J=2.0Hz、1H)、8.98(s、2H)、9.29(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=323(M+H)
+。
【0421】
(実施例94B)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イルピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例94Aの生成物(24.0mg、0.074mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−1.99(m、2H)、2.24(brs、1H)、2.41−2.45(m、2H)、2.59(brs、2H)、3.60(s、2H)、3.70−3.78(m、4H)、5.31(t、J=3.4Hz、1H)、8.66−8.68(m、1H)、8.88(d、J=2.4Hz、1H)、8.94(d、J=1.6Hz、1H)、9.26(s、2H)、9.32(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309(M+H)
+。
【0422】
(実施例95)
(4r)−4−[(6−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例95A1、95A2、95A3および95A4)
(4s)−4−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体(95A1)
(4r)−4−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体(95A2)
(4s)−4−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体(95A3)
(4r)−4−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体(95A4)
実施例9Aの生成物(2.4:1ジアステレオマー混合物;3.34g、20mmol)の脱水THF(40mL)中溶液を、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(4.0g、20mmol)で処理し、混合物を室温で1時間攪拌した。2−クロロ−5−フルオロピリジン(2.6g、20mmol)を加え、混合物を60℃で2時間加熱した。混合物を、フラッシュクロマトグラフィー[200gシリカゲル、ヘキサン−酢酸エチル(流量40mL/分で72分間かけての100%から60%勾配)で溶離]によって精製した。4種類の生成物:(4s)−4−(6−クロロ−ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザ−トリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン N−ボラン錯体(95A1);(4r)−4−(6−クロロ−ピリジン−3−イルオキシ)−1−アザ−トリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン N−ボラン錯体(95A2);(4s)−4−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザ−トリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン N−ボラン錯体(95A3);および(4r)−4−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザ−トリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン N−ボラン錯体(95A4)を回収した。
【0423】
(実施例95B)
(4r)−4−[(6−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って実施例95A2の生成物(750mg、2.69mmol)から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.75(s、1H)、1.97−2.08(m、4H)、2.14−2.25(m、2H)、2.95(s、1H)、2.99(s、1H)、3.14(s、2H)、3.45(s、1H)、3.49(s、1H)、4.74(s、1H)、7.33−7.38(m、1H)、7.45−7.52(m、1H)、8.09(d、J=3.1Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=265/267(M+H)
+。
【0424】
(実施例95C)
(4r)−4−[(6−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Hに従って実施例95Bの生成物(120mg、0.453mmol)から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.04−2.29(m、5H)、2.47(s、2H)、3.43(s、1H)、3.46(s、1H)、3.55(s、2H)、3.80(s、1H)、3.84(s、1H)、4.81(t、J=3.4Hz、1H)、7.40(d、J=8.8Hz、1H)、7.57(dd、J=8.8、3.4Hz、1H)、8.18(d、J=3.1Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=265、267(M+H)
+。C
14H
17N
2ClO・1.5HClの元素分析計算値:C、52.64;H、5.84;N、8.77;実測値:C、52.44;H、5.86;N、8.68。
【0425】
(実施例96)
(4s)−4−[(6−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例96A)
(4s)−4−[(6−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(81.6mg、0.49mmol)および2−ブロモ−5−フルオロピリジン(160.8mg、0.91mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.65−1.69(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.20−2.26(m、4H)、3.15−3.27(m、6H)、4.54(t、J=3.1Hz、1H)、7.13(dd、J=8.8、3.1Hz、1H)、7.40(d、J=8.8Hz、1H)、8.09(d、J=3.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=323(M+H)
+。
【0426】
(実施例96B)
(4s)−4−[(6−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例96Aの生成物(111.3mg、0.35mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.89−1.93(m、2H)、2.19(brs、1H)、2.34−2.38(m、2H)、2.47(brs、2H)、3.56−3.72(m、6H)、4.90(t、J=3.4Hz、1H)、7.47(dd、J=8.7、3.2Hz、1H)、7.54(d、J=9.1Hz、1H)、8.18(d、J=3.2Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309(M+H)
+。C
14H
17BrN
2O・1.2HClの元素分析計算値:C、47.62;H、5.17;N、7.94。実測値:C、47.62;H、5.17;N、7.90。
【0427】
(実施例97)
5−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]ピリジン−2−カルボニトリル塩酸塩
(実施例97A)
5−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]ピリジン−2−カルボニトリル・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(88.1mg、0.53mmol)および5−フルオロピコリンニトリル(61.5mg、0.50mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.69−1.73(m、2H)、2.06(brs、1H)、2.22−2.27(m、4H)、3.21−3.30(m、6H)、4.68(t、J=3.1Hz、1H)、7.24−7.28(m、1H)、7.66(d、J=8.7Hz、1H)、8.41(d、J=3.6Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=287(M+NH
4)
+。
【0428】
(実施例97B)
5−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]ピリジン−2−カルボニトリル塩酸塩
方法Jに従って、実施例97Aの生成物(54.8mg、0.20mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.91−1.95(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.34−2.39(m、2H)、2.50(brs、2H)、3.57(s、2H)、3.61−3.74(m、4H)、5.04(t、J=3.4Hz、1H)、7.64(dd、J=8.8、3.1Hz、1H)、7.85(d、J=8.8Hz、1H)、8.49(d、J=3.1Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=256(M+H)
+。C
15H
17N
3O・HCl・H
2Oの元素分析計算値:C、61.75;H、6.22;N.14.40;Cl、12.15。実測値:C、61.64;H、6.41;N、14.36;Cl、12.24。
【0429】
(実施例98)
(4s)−4−[(5−チエン−2−イルピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
標題化合物の遊離塩基を、方法Gに従って実施例10Cの生成物(50mg、0.16mmol)および2−チオフェンボロン酸(29mg、0.23mmol;アルドリッチ)から製造し、方法Hの手順を用いてp−トルエンスルホン酸塩に変換した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92(d、J=13.6Hz、2H)、2.19(s、1H)、2.32−2.46(m、6H)、2.55(s、2H)、3.57(s、2H)、3.68(s、4H)、5.46(s、1H)、6.93(d、J=8.5Hz、1H)、7.10(dd、J=5.1、3.4Hz、1H)、7.22(d、J=8.5Hz、2H)、7.37(dd、J=15.3、4.4Hz、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)、7.97(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、8.38(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=313(M+H)
+。
【0430】
(実施例99)
(4s)−4−{[6−(1H−インドール−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
マイクロ波スズキカップリング法Gおよび塩形成方法Hを用いて実施例15Bの生成物(165mg、0.623mmol)および1H−インドール−5−イルボロン酸から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96(s、1H)、2.00(s、1H)、2.24(s、1H)、2.40(s、1H)、2.44(s、1H)、2.59(s、2H)、3.61(s、2H)、3.74(s、4H)、5.19(t、J=3.2Hz、1H)、6.66(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、7.43(d、J=3.4Hz、1H)、7.59−7.64(m、1H)、7.64−7.68(m、1H)、8.16(dd、J=1.9、0.8Hz、1H)、8.31−8.35(m、1H)、8.36−8.41(m、1H)、8.61(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=346(M+H)
+。C
22H
23N
3O・2HCl・H
2Oの元素分析計算値:C、60.55;H、6.24;N、9.63;実測値:C、60.71;H、6.38;N、9.39。
【0431】
(実施例100)
(4r)−4−{[6−(1H−インドール−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・トリフルオロ酢酸塩
マイクロ波スズキカップリング法Gおよび塩形成方法Hを用いて実施例95Bの生成物(135mg、0.510mmol)および1H−インドール−5−イルボロン酸から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.06−2.30(m、5H)、2.52(s、2H)、3.44(s、1H)、3.49(s、1H)、3.57(s、2H)、3.86(s、1H)、3.90(s、1H)、4.84−4.86(m、1H)、6.52(d、J=3.1Hz、1H)、7.26−7.30(m、1H)、7.46(d、J=8.5Hz、1H)、7.59−7.67(m、2H)、7.83(d、7−8.8Hz、1H)、8.06(s、1H)、8.37(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=346(M+H)
+。C
22H
23N
3O・1.17C
2HF
3O
2の元素分析計算値:C、61.05;H、5.09;N、8.78;実測値:C、60.98;H、4.98;N、8.75。
【0432】
(実施例101)
(4s)−4−{[6−(1H−インドール−6−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・3塩酸塩
マイクロ波スズキカップリング法Gおよび塩形成方法Hを用いて実施例15Bの生成物(115mg、0.434mmol)および1H−インドール−6−イルボロン酸から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.05(m、2H)、2.24(s、1H)、2.40(s、1H)、2.44(s、1H)、2.59(s、2H)、3.61(s、2H)、3.67−3.81(m、4H)、5.19(t、J=3.2Hz、1H)、6.61(d、J=3.1Hz、1H)、7.48−7.55(m、2H)、7.82(d、J=8.5Hz、1H)、7.97(s、1H)、8,31−8.36(m、1H)、8.36−8.42(m、1H)、8.62(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=346(M+H)
+。C
22H
23N
3O・3HCl・0.3H
2Oの元素分析計算値:C、57.42;H、5.83;N、9.13;実測値:C、57.46;H、5.98;N、9.01。
【0433】
(実施例102)
(4r)−4−{[6−(1H−インドール−6−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
マイクロ波スズキカップリング方法Gおよび塩形成方法Hを用いて実施例95Bの生成物(125mg、0.472mmol)および1H−インドール−6−イルボロン酸から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.11−2.34(m、5H)、2.58(s、2H)、3.49(s、1H)、3.54(s、1H)、3.60(s、2H)、3.87(s、1H)、3.92(s、1H)、5.09(t、J=3.4Hz、1H)、6.61(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、7.49−7.54(m、2H)、7.83(d、J=8.5Hz、1H)、7.98(s、1H)、8.32−8.38(m、1H)、8.38−8.43(m、1H)、8.61(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=346(M+H)
+。C
22H
23N
3O・2HCl・2.2H
2Oの元素分析計算値:C、57.69;H、6.47;N、9.17;実測値:C、57.35;H、6.26;N、8.95。
【0434】
(実施例103)
5−{5−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]ピリジン−2−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン・2塩酸塩
マイクロ波スズキカップリング法Gおよび塩形成方法Hを用いて実施例15Bの生成物(185mg、0.699mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)インドリン−2−オンから製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.00(m、2H)、2.23(s、1H)、2.39(s、1H)、2.43(s、1H)、2.56(s、2H)、3.58−3.78(m、8H)、5.09−5.16(m、1H)、7.10(d、J=8.5Hz、1H)、7.73−7.82(m、2H)、8.10−8.23(m、2H)、8.57(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=362(M+H)
+。C
22H
23N
3O
2・2HCl・H
2Oの元素分析計算値:C、58.64;H、6.02;N、9.29;実測値:C、58.64;H、5.99;N、9.11。
【0435】
(実施例104)
(4r)−4−{[6−(1−ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・トリフルオロ酢酸塩
マイクロ波スズキカップリング法Gおよび塩形成方法Hを用いて実施例95Bの生成物(165mg、0.623mmol)および2−(ベンゾフラン−5−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランから製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.07−2.30(m、5H)、2.52(s、2H)、3.45(s、1H)、3.49(s、1H)、3.57(s、2H)、3.86(s、1H)、3.90(s、1H)、4.87(t、J=3.2Hz、1H)、6.91(d、J=3.1Hz、1H)、7.58(d、J=8.8Hz、1H)、7.63(dd、J=8.8、3.1Hz、1H)、7.79−7.88(m、3H)、8.13(d、J=1.4Hz、1H)、8.42(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=347(M+H)
+。C
22H
22N
2O
2・1.15C
2HF
3O
2の元素分析計算値:C、61.12;H、4.89;N、5.87;実測値:C、60.98;H、4.74;N、5.87。
【0436】
(実施例105)
(4s)−4−[(5,6−ジブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例105A)
(4s)−4−[(5,6−ジブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(108.6mg、0.65mmol)および2,3−ジブロモ−5−フルオロピリジン(24.5mg、0.96mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.70(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.22−2.24(m、4H)、3.19−3.28(m、6H)、4.55(t、J=3.1Hz、1H)、7.49(d、J=2.7Hz、1H)、8.06(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=401(M+H)
+。
【0437】
(実施例105B)
(4s)−4−[(5,6−ジブロモピリジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例105Aの生成物(142.3mg、0.35mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.89−1.93(m、2H)、2.18(brs、1H)、2.33−2.37(m、2H)、2.46(brs、2H)、3.56−3.71(m、6H)、4.92(t、J=3.2Hz、1H)、7.91(d、J=2.8Hz、1H)、8.19(d、J=2.8Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=387(M+H)
+。C
14H
16Br
2N
2O・1.5HClの元素分析計算値:C、37.98;H、3.98;N、6.33。実測値:C、37.98;H、4.07;N、6.30。
【0438】
(実施例106)
(4s)−4−(ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例106A)
(4s)−4−(ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(101.3mg、0.61mmol)および2−クロロピリジン(120mg、1.06mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.63−1.67(m、2H)、2.01(brs、1H)、2.23−2.29(m、4H)、3.17−3.30(m、6H)、5.29(t、J=3.1Hz、1H)、6.77(d、J=8.3Hz、1H)、6.85−6.89(m、1H)、7.56−7.62(m、1H)、8.11(dd、J=5.2、2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=260(M+NH
3−H)
+。
【0439】
(実施例106B)
(4s)−4−(ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例106Aの生成物(53.7mg、0.22mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.96−2.00(m、2H)、2.23(brs、1H)、2.34−2.39(m、2H)、2.58(brs、2H)、3.59(s、2H)、3.67−3.71(m、4H)、5.44(t、J=3.4Hz、1H)、7.30−7.34(m、1H)、7.42(d、J=8.7Hz、1H)、8.16−8.22(m、1H)、8.30−8.32(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=231(M+H)
+。C
14H
18N
2O・2HClの元素分析計算値:C、55.45;H、6.65;N、9.24;Cl、23.38。実測値:C、55.43;H、6.67;N、9.10;Cl、23.49。
【0440】
(実施例107)
(4s)−4−[(5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
酸脱ホウ素化方法Cおよび塩形成方法Hを用い、実施例95A3の生成物(4s)−4−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザ−トリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・N−ボラン錯体(200mg、0.763mmol)から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.89(s、1H)、1.94(s、1H)、2.18(s、1H)、2.33(s、1H)、2.37(s、1H)、2.52(s、2H)、3.56(s、2H)、3.61−3.72(m、4H)、5.38(t、J=3.2Hz、1H)、6.94(dd、J=9.3、3.9Hz、1H)、7.58(ddd、J=9.2、7.8、3.1Hz、1H)、8.01(d、J=3.1Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=249(M+H)
+。C
14H
17N
2FO・2.9HCl・H
2Oの元素分析計算値:C、45.20;H、5.93;N、7.53;実測値:C、45.29;H、6.11;N、7.48。
【0441】
(実施例108)
(4s)−4−[(5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例108A)
(4s)−4−[(5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
生成物を分取HPLCではなくシリカゲルクロマトグラフィー(2.5%酢酸エチル/ジクロロメタン、R
f=0.39)によって精製した以外は、方法Iに従って実施例10Aの生成物(419.0mg、2.51mmol)および5−ブロモ−2−クロロピリジン(592.4mg、3.08mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.63−1.67(m、2H)、1.99(brs、1H)、2.23−2.29(m、4H)、3.17−3.28(m、6H)、5.22(t、J=3.1Hz、1H)、6.69(d、J=8.8Hz、1H)、7.67(dd、J=8.8、2.0Hz、1H)、8.15(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=338(M+NH
3−H)
+。
【0442】
(実施例108B)
(4s)−4−[(5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例108Aの生成物(151.9mg、0.47mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.90−1.94(m、2H)、2.18(brs、1H)、2.33−2.37(m、2H)、2.52(brs、2H)、3.54−3.71(m、6H)、5.41(t、J=3.2Hz、1H)、6.85(d、J=8.8Hz、1H)、7.84(dd、J=8.8、2.7Hz、1H)、8.19(d、J=2.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309(M+H)
+。C
14H
17BrN
2O・1.15HClの元素分析計算値:C、47.89;H、5.21;N、7.98。実測値:C、47.91;H、5.14;N、7.84。
【0443】
(実施例109)
(4s)−4−[(4−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例109A)
(4s)−4−[(4−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(86.7mg、0.51mmol)および4−ブロモ−2−フルオロピリジン(166.3mg、0.95mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.63−1.67(m、2H)、2.00(brs、IH)、2.20−2.28(m、4H)、3.17−3.28(m、6H)、5.27(t、J=3.4Hz、1H)、7.00(d、J=1.6Hz、1H)、7.04(dd、J=4.8、1.6Hz、1H)、7.94(d、J=4.8Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=338(M+NH
3−H)
+。
【0444】
(実施例109B)
(4s)−4−[(4−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例109Aの生成物(41.8mg、0.13mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.90−1.94(m、2H)、2.19(brs、1H)、2.33−2.38(m、2H)、2.53(brs、2H)、3.57(brs、2H)、3.62−3.72(m、4H)、5.44(t、J=3.4Hz、1H)、7.17−7.21(m、2H)、8.01(d、J=5.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309(M+H)
+。C
14H
17BrN
2O・1.15HClの元素分析計算値:C、47.89;H、5.21;N、7.98。実測値:C、47.99;H、5.06;N、7.82。
【0445】
(実施例110)
(4s)−4−(3,3′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例110A)
(4s)−4−(3,3′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例108Aの生成物(118.8mg、0.37mmol)およびピリジン−3−イルボロン酸(69.3mg、0.56mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.02(brs、1H)、2.26−2.34(m、4H)、3.19−3.32(m、6H)、5.35(t、J=3.2Hz、1H)、6.88−6.91(m、1H)、7.38(dd、J=7.9、4.8Hz、1H)、7.80−7.83(m、2H)、8.34(d、J=2.0Hz、1H)、8.61(dd、J=4.8、1.6Hz、1H)、8.79(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=322(M+H)
+。
【0446】
(実施例110B)
(4s)−4−(3,3′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例110Aの生成物(58.5mg、0.18mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94−1.98(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.37−2.41(m、2H)、2.59(brs、2H)、3.59(brs、2H)、3.66−3.75(m、4H)、5.56(t、J=3.4Hz、1H)、7.12(d、J=8.7Hz、1H)、8.14−8.22(m、2H)、8.61(d、J=2.8Hz、1H)、8.83(d、J=6.0Hz、1H)、8.88−8.92(m、1H)、9.19(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+。C
19H
21N
3O・2HCl・H
2Oの元素分析計算値:C、57.29;H、6.33;N、10.55;Cl、17.80。実測値:C、57.21;H、6.42;N、10.46;Cl、17.63。
【0447】
(実施例111)
(4r)−4−(3,4′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例111A)
6−フルオロ−3,4′−ビピリジン
生成物を分取HPLCではなくシリカゲルクロマトグラフィー(10%エタノール/酢酸エチル、R
f=0.32)によって精製した以外は方法Kに従って、5−ブロモ−2−フルオロピリジン(881mg、5.00mmol)およびピリジン−4−イルボロン酸(979mg、7.96mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm7.08(dd、J=8.5、3.0Hz、1H)、7.48−7.50(m、2H)、8.01−8.07(m、1H)、8.51(d、J=2.7Hz、1H)、8.72−8.74(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=175(M+H)
+。
【0448】
(実施例111B)
(4r)−4−(3,4′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(101.1mg、0.62mmol)および実施例111Aの生成物(107.3mg、0.62mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.02(brs、1H)、2.25−2.34(m、4H)、3.19−3.32(m、6H)、5.35(t、J=3.2Hz、1H)、6.90(d、J=8.5Hz、1H)、7.47−7.49(m、2H)、7.88(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、8.43(d、J=2.4Hz、1H)、8.67−8.68(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=322(M+H)
+。
【0449】
(実施例111C)
(4r)−4−(3,4′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例111Bの生成物(134.6mg、0.42mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−1.99(m、2H);2.22(brs、1H);2.37−2.41(m、2H)、2.60(brs、2H);3.36(brs、2H);3.71(brs、4H);5.61(t、J=3.2Hz、1H);7.15(d、J=8.8Hz、1H);8.36−8.42(m、3H);8.83−8.87(m、3H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+。C
19H
21N
3O・1.8HCl・1.45H
2Oの元素分析計算値:C、57.17;H、6.49;N、10.53;Cl、1599。実測値:C、57.43;H、6.85;N、10.17;Cl、16.12。
【0450】
(実施例112)
(4r)−4−(3,4′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例112A)
(4r)−4−(3,4′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例9Dの生成物(100.1mg、0.60mmol)および実施例111Aの生成物(109.6mg、0.63mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.97−2.03(m、5H)、2.31(brs、2H)、2.94−2.99(m、2H)、3.13(s、2H)、3.49−3.53(m、2H)、5.24(t、J=2.8Hz、1H)、6.92(d、J=8.5Hz、1H)、7.46−7.48(m、2H)、7.88(dd、J=8.8、2.7Hz、1H)、8.42(d、J=2.4Hz、1H)、8.67−8.68(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=322(M+H)
+。
【0451】
(実施例112B)
(4r)−4−(3,4′−ビピリジン−6−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例112Aの生成物(123.8mg、0.39mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.11−2.17(m、2H)、2.24−2.28(m、3H)、2.57(brs、2H)、3.46−3.52(m、2H)、3.58(brs、2H)、383−3.87(m、2H)、5.52(t、J=2.8Hz、1H);7.15(d、J=88Hz、1H);8.35−8.42(m、3H);8.85−8.86(m、3H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+。C
19H
21N
3O・2.4HCl・2.25H
2Oの元素分析の計算値:C、52.41;H、6.46;N、9.65;Cl、19.54。実測値:C、52.28;H、6.33;N、9.54;Cl、19.69。
【0452】
(実施例113)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イルピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例113A)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イルピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例108Aの生成物(102.3mg、0.32mmol)およびピリジン−3−イルボロン酸(61.1mg、0.49mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.25−2.34(m、4H)、3.19−3.32(m、6H)、5.36(t、J=3.1Hz、1H)、6.94(d、J=8.7Hz、1H)、7.82(dd、J=8.7、2.8Hz、1H)、8.35(d、J=2.8Hz、1H)、8.91(s、2H)、9.22(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=323(M+H)
+。
【0453】
(実施例113B)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イルピリジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例113Aの生成物(58.5mg、0.18mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.94−1.98(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.37−2.41(m、2H)、2.59(brs、2H)、3.59(brs、2H)、3.66−3.75(m、4H)、5.56(t、J=3.4Hz、1H)、7.07(d、J=8.7Hz、1H)、8.12−8.17(m、2H)、8.56(d、J=2.8Hz、1H)、9.06(s、2H)、9.15(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=309(M+H)
+。
【0454】
(実施例114)
(4s)−4−{[5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例114A)
(4s)−4−{[5−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン錯体
方法Kに従って、実施例108Aの生成物(48.5mg、0.15mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トリチル−1H−ピラゾール(109.9mg、0.25mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.76−1.81(m、2H)、1.99(brs、1H)、2.25−2.30(m、4H)、3.16−3.25(m、6H)、5.27(t、J=3.2Hz、1H)、6.77(d、J=9.2Hz、1H)、7.17−7.21(m、6H)、7.32−7.37(m、9H)、7.56(s、1H)、7.67(dd、J=8.7、2.5Hz、1H)、7.88(s、1H)、8.19(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=568(M+NH
3−H)
+。
【0455】
(実施例114B)
(4s)−4−{[5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例114Aの生成物(44.4mg、0.080mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−1.97(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.36−2.41(m、2H)、2.57(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.66−3.75(m、4H)、5.45(t、J=3.2Hz、1H)、7.12(d、J=9.1Hz、1H)、8.13(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、8.25(s、2H)、8.47(d、J=1.7Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=297(M+H)
+。C
17H
20N
4O・2HCl・1.15H
2Oの元素分析計算値:C、52.11;H、6.30;N、14.30。実測値:C、52.14;H、6.33;N、14.24。
【0456】
(実施例115)
6−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−ピリジン−4−イルピリジン−2−カルボキサミド
(実施例115A)
6−クロロ−N−(ピリジン−4−イル)ピコリンアミド
6−クロロピコリン酸(0.50g、3.17mmol)を塩化チオニル(5.0mL)に溶かし、25℃で1時間攪拌した。塩化チオニルを留去し、4−アミノピリジン(0.28g、2.98mmol)、トリエチルアミン(0.415mL、2.98mmol)およびジクロロメタン(50mL)を加えた。溶液を25℃で18時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)との間で分配した。有機層を脱水し(硫酸ナトリウム)、濃縮し、残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm7.71(dd、J=7.9、0.9Hz、1H)、7.91−7.95(m、2H)、8.05(t、J=7.8Hz、1H)、8.20(dd、J=7.6、0.6Hz、1H)、8.43−8.52(m、2H)。MS(ESI)m/z=335(M+H)
+。
【0457】
(実施例115B)
6−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−ピリジン−4−イルピリジン−2−カルボキサミド・フマル酸塩
方法Bに従って実施例115Aの生成物(134mg、0.574mmol)および実施例10Bの生成物(80mg、0.522mmol)から製造して、遊離塩基を得た。それを、方法Hに従ってフマル酸と反応させて、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.91−2.01(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.37−2.46(m、2H)、2.58(brs、2H)、3.58(s、2H)、3.67−3.81(m、4H)、5.80(t、J=3.2Hz、1H)、6.69(s、2H、C
4H
4O
4)、7.18(dd、J=8.2、0.6Hz、1H)、7.86−7.90(m、3H)、7.97(dd、J=8.2、7.3Hz、1H)、8.48(d、J=6.1Hz、2H)。MS(ESI)m/z=351(M+H)
+。C
20H
22N
4O
2・1.05C
4H
4O
4の元素分析計算値:C、61.54;H、5.59;N、11.86;実測値:C、61.40;H、5.76;N、11.78。
【0458】
(実施例116)
(4s)−4−[(2−クロロピリジン−4−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例116A)
(4s)−4−[(2−クロロピリジン−4−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(82.8mg、0.50mmol)および4−ブロモ−2−クロロピリジン(85μL、0.77mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.67−1.71(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.19−2.27(m、4H)、3.19−3.25(m、6H)、4.64(t、J=3.4Hz、1H)、6.76(dd、J=5.8、2.4Hz,1H)、6.85(d、J=2.4Hz,1H)、8.22(d、J=5.8Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=279(M+H)
+。
【0459】
(実施例116B)
(4s)−4−[(2−クロロピリジン−4−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例116Aの生成物(86.6mg、0.31mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.93−1.97(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.31−2.35(m、2H)、2.52(brs、2H)、3.59(brs、2H)、3.66−3.76(m、4H)、5.17(t、J=3.4Hz、1H)、7.32(dd、J=6.4、2.4Hz、1H)、7.50(d、J=2.4Hz、1H)、8.38(d、J=6.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=265(M+H)
+。C
14H
17ClN
2O・2HCl・0.3H
2Oの元素分析計算値:C、49.01;H、5.76;N、8.17。実測値:C、49.18;H、5.85;N、7.92。
【0460】
(実施例117)
(4s)−4−[(6−メチルピリダジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例117A)
(4s)−4−[(6−メチルピリダジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(83.7mg、0.50mmol)および3−クロロ−6−メチルピリダジン(100.6mg、0.78mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.65−1.69(m、2H)、2.00(brs、1H)、2.20−2.24(m、2H)、2.42(brs、2H)、3.18−3.30(m、6H)、5.50(t、J=3.6Hz、1H)、6.92(d、J=8.8Hz、1H)、7.25(d、J=8.8Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=260(M+H)
+。
【0461】
(実施例117B)
(4s)−4−[(6−メチルピリダジン−3−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例117Aの生成物(28.2mg、0.11mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.97−2.01(m、2H)、2.23(brs、1H)、2.35−2.39(m、2H)、2.64(brs、2H)、2.81(s、3H)、3.60(brs、2H)、3.68−3.78(m、4H)、5.58(t、J=3.4Hz、1H)、7.98(d、J=9.1Hz、1H)、8.22(d、J=9.1Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=246(M+H)
+。C
14H
19N
3O・2.25HClの元素分析計算値:C、51.37;H、6.54;N、12.84。実測値:C、51.37;H、6.70;N、12.90。
【0462】
(実施例118)
(4s)−4−(ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例118A)
(4s)−4−(ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(86.3mg、0.52mmol)および2−クロロピリミジン(99.2mg、0.87mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.65−1.70(m、2H)、2.02(brs、1H)、2.30−2.40(m、4H)、3.19−3.29(m、6H)、5.27(t、J=3.4Hz、1H)、6.96(t、J=4.8Hz,1H)、8.52(d、J=4.8Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=246(M+H)
+
(実施例118B)
(4s)−4−(ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例118Aの生成物(61.6mg、0.25mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.97(m、2H);2.21(brs、1H);2.38−2.41(m、2H)、2.57(brs、2H);3.58(brs、2H);3.64−3.74(m、4H);5.48(t、J=3.2Hz、1H);7.15(t、J=4.9Hz、1H);8.60(d、J=4.8Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=232(M+H)
+。C
13H
17N
3O・HCl・0.1H
2Oの元素分析計算値:C、57.93;H、6.81;N、15.59;Cl、13.15。実測値:C、57.74;H、6.60;N、15.55;Cl、13.38。
【0463】
(実施例119)
(4s)−4−[(5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例119A)
(4s)−4−[(5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(81.5mg、0.49mmol)および5−ブロモ−2−クロロピリミジン(135.6mg、0.70mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.66−1.70(m、2H)、2.02(brs、1H)、2.29−2.33(m、4H)、3.19−3.29(m、6H)、5.21(t、J=3.2Hz、1H)、8.53(s、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=339(M+NH
3−H)
+。
【0464】
(実施例119B)
(4s)−4−[(5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例119Aの生成物(20.4mg、0.063mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.96(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.36−2.40(m、2H)、2.56(brs、2H)、3.58−3.73(m、6H)、5.42(t、J=3.4Hz、1H)、8.68(s、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=310(M+H)
+。C
13H
16BrN
3O・HClの元素分析計算値:C、45.04;H、4.94;N、12.12。実測値:C、45.22;H、5.24;N、11.90。
【0465】
(実施例120)
(4s)−4−(ピリミジン−5−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例120A)
(4s)−4−(ピリミジン−5−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(88.4mg、0.53mmol)および5−フルオロピリミジン(92.0mg、0.94mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.68−1.73(m、2H)、2.05(brs、1H)、2.24−2.29(m、4H)、3.18−3.29(m、6H)、4.65(t、J=3.2Hz、1H)、8.46(s、2H)、8.89(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=261(M+NH
3−H)
+。
【0466】
(実施例120B)
(4s)−4−(ピリミジン−5−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例120Aの生成物(91.5mg、0.37mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.96(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.36−2.41(m、2H)、2.53(brs、2H)、3.58(s、2H)、3.63−3.75(m、4H)、5.08(t、J=3.2Hz、1H)、8.79(s、2H)、8.93(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=232(M+H)
+。C
13H
17N
3O・2HClの元素分析計算値:C、51.33;H、6.30;N、13.81。実測値:C、51.59;H、6.70;N、13.80。
【0467】
(実施例121)
(4s)−4−(ピリミジン−4−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Bに従って実施例10Bの生成物(89mg、0.581mmol)および4−クロロピリミジン塩酸塩(98mg、0.651mmol)から製造して、遊離塩基を得た。それを、方法Hに従ってフマル酸と反応させて、標題化合物をフマル酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.90−1.99(m、2H)、2.19(brs、1H)、2.30−2.38(m、2H)、2.55(brs、2H)、3.56(brs、2H)、3.61−3.72(m、4H)、5.59(t、J=3.2Hz、1H)、6.69(s、2H、C
4H
4O
4)、7.01(dd、J=6.0、1.1Hz、1H)、8.51(d、J=5.8Hz、1H)、8.74(s、1H)。MS(ESI)m/z=232(M+H)
+。
【0468】
(実施例122)
(4s)−4−[(6−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例10Bの生成物(73mg、0.437mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(51mg、0.454mmol)をジメチルスルホキシド(2.5mL)に溶かし、25℃で1時間攪拌した。4,6−ジクロロピリミジン(111mg、0.743mmol)を加えた。反応混合物を25℃で18時間攪拌した。混合物をDMF(2mL)に溶かし、濾過し、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の生成物を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、方法Cに記載の方法に従って処理して遊離塩基を得た。それを方法Hに従ってフマル酸と反応させて、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.89−2.01(m、2H)、2.18(brs、1H)、2.27−2.39(m、2H)、2.53(brs、2H)、3.55(brs、2H)、3.59−3.72(m、4H)、5.58(t、J=3.1Hz、1H)、6.68(s、2H、C
4H
4O
4)、7.10(d、J=0.9Hz、1H)、8.58(s、1H)。MS(ESI)m/z=266(M+H)
+。
【0469】
(実施例123)
(4s)−4−{[6−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−4−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例123A)
4−クロロ−6−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン
マイクロ波反応管中で、4,6−ジクロロピリミジン(480mg、3.22mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トリチル−1H−ピラゾール(1.28g、2.93mmol;JP2005232071)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(82mg、0.117mmol)、炭酸ナトリウム(776mg、7.32mmol)を合わせ、次に溶媒である2−プロパノール(90mL)および水(3.0mL)を加えた。管を密閉し、マイクロ波リアクターにて反応液を加熱して108℃として30分間経過させた。冷却して室温とした後、混合物を酢酸エチル(100mLで2回)と水(200mL)との間で分配した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下に濃縮し、取得物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm7.11−7.22(m、6H)、7.28−7.41(m、9H)、7.81−7.83(m、1H)、8.23−8.26(m、1H)、8.30(s、1H)、8.75−8.78(m、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z−423(M+H)
+。
【0470】
(実施例123B)
(4s)−4−{[6−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−4−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Bに従って、実施例10Bの生成物(80mg、0.522mmol)および実施例123Aの生成物(243mg、0.574mmol)から製造した。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−D)δppm1.63(brs、1H)、1.76−1.85(m、2H)、2.05(brs、2H)、2.23−2.32(m、2H)、3.11−3.21(m、4H)、3.24−3.34(m、2H)、5.41(t、J=3.1Hz、1H)、6.81(d、J=0.9Hz、1H)、7.14−7.21(m、6H)、7.29−7.36(m、9H)、8.05(s、1H)、8.15(s、1H)、8.62(d、J=0.9Hz、1H)。MS(ESI)m/z=540(M+H)
+。
【0471】
(実施例124)
(4s)−4−{[6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−4−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例123の生成物(76mg、0.141mmol)のTHF(10mL)中懸濁液を3N HCl(5mL)で処理し、室温で18時間攪拌した。混合物を炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、100mL)とクロロホルム−イソプロパノール(4:1、200mL)との間で分配した。有機抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下に濃縮し、取得物を流量70mL/分で12分間かけての10%から100%アセトニトリル/10mM酢酸アンモニウム水溶液の勾配を用いるウォーターズノバ−パック(Nova-Pak)HRC18 6μm 60ÅPrep−Pakカートリッジカラム(40×100mm)での分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.70(brs、1H)、1.88(m、2H)、2.12(brs、2H)、2.29−2.36(m、2H)、3.12−3.20(m、4H)、3.27−3.35(m、2H)、5.47(t、J=3.1Hz、1H)、7.17(d、J=0.9Hz、1H)、8.26(s、2H)、8.62(d、J=0.9Hz、1H)。MS(APCI)m/z=298(M+H)
+。C
16H
19N
5O・0.5H
2Oの元素分析計算値:C、62.73;H、6.58;N、22.86;実測値:C、62.66;H、6.53;N、22.76。
【0472】
(実施例125)
(4s)−4−[(6−ピリジン−4−イルピリミジン−4−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例125A)
4−クロロ−6−(ピリジン−4−イル)ピリミジン
封管に、4,6−ジクロロピリミジン(252mg、1.690mmol)、トリメチル(フェニル)スタンナン(345mg、1.432mmol)、トルエン(10mL)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(66.2mg、0.057mmol)を入れた。反応混合物を窒素で脱気し、120℃で4時間加熱した。冷却して室温とした後、活性炭を加え、反応混合物をフリットで濾過し、減圧下に濃縮した。取得物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm8.16−8.21(m、2H)、8.27(d、J=0.9Hz、1H)、8.71−8.79(m、2H)、9.11(d、J=0.9Hz、1H)。MS(ESI)m/z=192(M+H)
+。
【0473】
(実施例125B)
(4s)−4−[(6−ピリジン−4−イルピリミジン−4−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
標題化合物のボラン錯体を、方法Bに従って実施例10Aの生成物(48mg、0.287mmol)および実施例125Aの生成物(55mg、0.287mmol)から製造した。それを方法Cに記載の方法に従って処理して、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.74(brs、1H)、1.85−1.96(m、2H)、2.18(brs、2H)、2.29−2.44(m、2H)、3.15−3.24(m、4H)、3.32−3.37(m、2H)、5.55(t、J=2.7Hz、1H)、7.54(d、J=1.2Hz、1H)、8.09−8.13(m、2H)、8.68−8.72(m、2H)、8.83(d、J=0.9Hz、1H)。MS(ESI)m/z=309(M+H)
+。
【0474】
(実施例126)
(4s)−4−(ピラジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例126A)
(4s)−4−(ピラジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例10Aの生成物(82.5mg、0.49mmol)および2−クロロピラジン(80μL、0.91mmol)から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=261(M+NH
3−H)
+。
【0475】
(実施例126B)
(4s)−4−(ピラジン−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例126Aの生成物(18.2mg、0.074mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.92−1.96(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.36−2.40(m、2H)、2.56(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.64−3.74(m、4H)、5.49(t、J=3.2Hz、1H)、8.15−8.18(m、2H);8.32(d、J=1.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=232(M+H)
+。C
13H
17N
3O・1.32HClの元素分析計算値:C、55.88;H、6.61;N、15.04。実測値:C、56.22;H、6.43;N、14.68。
【0476】
(実施例127)
4−[(6−メチルピラジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例127A)
4−[(6−メチルピラジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例9Aの生成物(101.4mg、0.61mmol)および2−クロロ−6−メチルピラジン(100.7mg、0.78mmol)から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=275(M+NH
3−H)
+。
【0477】
(実施例127B)
4−[(6−メチルピラジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例127Aの生成物(18.2mg、0.074mmol)から製造した。異性体の3.1:1.0混合物[
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm5.53(t、J=3.22、主要)および5.42(t、J=3.39、少量)の積分による]。MS(DCI/NH
3)m/z=246(M+H)
+。C
14H
18N
2O・1.5HCl・0.65H
2Oの元素分析計算値:C、53.94;H、7.05;N、13.48;Cl、17.06。実測値:C、54.17;H、7.26;N、13.52;Cl、16.80。
【0478】
(実施例128)
(4r)−4−[(6−フェニルピラジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例128A)
2−クロロ−6−フェニルピラジン
生成物を分取HPLCではなくシリカゲルクロマトグラフィー(DCM、R
f=0.37)によって精製した以外は、方法Kに従って2,6−ジクロロピラジン(1.01g、6.78mmol)およびフェニルボロン酸(946.7mg、7.76mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm7.46−7.53(m、3H)、7.94−7.98(m、2H)、8.22(s、1H)、8.63(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=191(M+H)
+。
【0479】
(実施例128B)
(4r)−4−[(6−フェニルピラジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例9Dの生成物(163.6mg、0.98mmol)およびの生成物実施例128A(99.0mg、0.52mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.89−2.06(m、5H)、2.37(brs、1H)、2.97−3.01(m、2H)、3.15(s、2H)、3.51−3.55(m、2H)、5.33(t、J=3.2Hz、1H)、7.50−7.56(m、3H)、8.00−8.05(m、2H)、8.53(s、1H)、8.94(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=322(M+H)
+。
【0480】
(実施例128C)
(4r)−4−[(6−フェニルピラジン−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Iに従って、実施例128Bの生成物(45.1mg、0.14mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.20−2.31(m、5H)、2.62(brs、2H)、3.34−3.54(m、2H)、2.59(brs、2H)、3.86−3.91(m、4H)、5.56(t、J=3.4Hz、1H)、7.47−4.55(m、3H);8.04−8.08(m、2H)、8.25(s、1H)、8.73(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=308(M+H)
+。C
19H
21N
3O・1.25HCl・H
2Oの元素分析計算値:C、61.51;H、6.59;N、11.33;Cl、11.95。実測値:C、61.36;H、6.49;N、11.30;Cl、11.93。
【0481】
(実施例129)
(4r)−4−(1,3−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例129A)
(4r)−4−(1,3−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Iに従って、実施例9Dの生成物(168.7mg、1.01mmol)および2−クロロチアゾール(162.5mg、1.36mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.87−2.01(m、5H)、2.39(brs、1H)、2.94−2.98(m、2H)、3.12(s、2H)、3.43−3.48(m、2H)、5.12(t、J=3.4Hz、1H)、6.70(d、J=3.6Hz、1H)、7.11(d、J=4.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=251(M+H)
+。
【0482】
(実施例129B)
(4r)−4−(1,3−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例129Aの生成物(125.7mg、0.50mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.07−2.11(m、2H)、2.22−2.28(m、3H)、2.62(brs、1H)、3.46−3.57(m、4H)、3.75−3.79(m、4H)、5.25(t、J=3.4Hz、1H)、6.99(d、J=3.73Hz、1H)、7.20(d、J=3.73Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=237(M+H)
+。C
12H
16N
2OS・1.91HClの元素分析計算値:C、47.11;H、5.90;N、9.16。実測値:C、47.47;H、5.51;N、9.10。
【0483】
(実施例130)
(4r)−4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・トシル酸塩
(実施例130A1および130A2)
(4r)−4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(130A1)および(4s)−4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(130A2)
実施例9Aの生成物(2.4:1ジアステレオマー混合物;334mg、2.0mmol)および2,5−ジブロモチアゾールの溶液をエーテル化法Bに従って処理して、N−ボラン錯体ジアステレオマーの混合物を得た。それらのジアステレオマーを、ヘキサン/酢酸エチルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって分離して、少量生成物としての4r−異性体および主要生成物としての4s−異性体を得た。次に、各異性体について、脱ホウ素化方法Cを行って、標題化合物130A1および130A2を得た。少量生成物130A1:
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.70−1.75(m、1H)、1.95−2.13(m、4H)、2.17(d、J=2.7Hz、1H)、2.21(d、J=2.4Hz、1H)、2.97(d、J=1.4Hz、1H)、3.01(d、J=1.4Hz、1H)、3.13(s、2H)、3.37(s、1H)、3.41(s、1H)、5.23(t、J=3.4Hz、1H)、7.11(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=315、317(M+H)
+。主要生成物130A2:主要生成物130A2:
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.67(s、1H)、1.85(s、1H)、1.89(s、1H)、2.13−2.30(m、4H)、3.05−3.16(m、4H)、3.26(s、1H)、5.22(t、J=3.4Hz、1H)、7.11(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=315、317(M+H)
+。
【0484】
(実施例130B)
(4r)−4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・トシル酸塩
塩形成方法Hに従って、実施例130A1の生成物(32mg、0.101mmol)から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.00−2.28(m、5H)、2.37(s、3H)、2.59(s、2H)、3.46(d、J=12.2Hz、2H)、3.55(s、2H)、3.73(s、1H)、3.77(s、1H)、5.28(t、J=3.6Hz、1H)、7.16(s、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.70(d、J=8.1Hz、2H)。MS(DCI/NH
3)m/e=315、317(M+H)
+。C
12H
15N
2BrOS・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、46.82;H、4.76;N、5.75;実測値:C、46.72;H、4.42;N、5.68。
【0485】
(実施例131)
(4s)−4−({5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}オキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例131A)
(4s)−4−({5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}オキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例20Aの生成物(65.0mg、0.20mmol)および4−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(74.8mg、036mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.69−1.73(m、2H)、2.03(brs、1H)、2.22−2.26(m、2H)、2.43(s、2H)、3.19−3.24(m、6H)、5.42(t、J=3.4Hz、1H)、6.81−6.84(m、2H)、7.27(s、1H)、7.43−7.47(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=411(M+H)
+。
【0486】
(実施例131B)
(4s)−4−({5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}オキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例131Aの生成物(45.7mg、0.11mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−1.99(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.31−2.35(m、2H)、2.66(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.63−3.73(m、4H)、5.41(t、J=3.4Hz、1H)、7.30−7.32(m、2H)、7.48(s、1H)、7.59−7.64(m、2H)。MS(DCI/NH
3)m/z=397(M+H)
+。C
19H
19F
3N
2O
2S・1.15HCl・0.35HClの元素分析計算値:C、51.32;H、4.73;N、6.30;Cl、9.17。実測値:C、51.42;H、4.77;N、6.29;Cl、9.05。
【0487】
(実施例132)
(4s)−4−{[5−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(50mg、0.152mmol)および4−クロロフェニルボロン酸(30.9mg、0.198mmol)を実施例123Aに記載の方法に従って処理して、標題化合物のN−ボラン錯体を得た。それを、方法Cに記載の方法に従って処理した。3N HCl中での得られた混合物を濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.91−2.03(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.27−2.38(m、2H)、2.66(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.62−3.76(m、4H)、5.40(t、J=3.2Hz、1H)、7.37−7.42(m、2H)、7.47(s、1H)、7.48−7.53(m、2H)。MS(ESI)m/z=347(M+H)
+。
【0488】
(実施例133)
4−{2−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1、13,7]デカ−4−イルオキシ]−1,3−チアゾール−5−イル}アニリン
封管中で、実施例20Aの生成物(50mg、0.152mmol)、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(46.8mg、0.198mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(4.3mg、6.08μmol)および炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、0.38mL)を合わせ、次に2−プロパノール(1.2mL)を加えた。管を加熱して93℃として90分間経過させた。冷却して室温とした後、混合物を酢酸エチル(50mLで2回)と水(50mL)との間で分配した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下に濃縮した。取得物を、流量70mL/分で12分間かけての10%から100%アセトニトリル/10mM酢酸アンモニウム水溶液の勾配を用いるウォーターズノバ−パックHRC18 6μm 60ÅPrep−Pakカートリッジカラム(40mm×100mm)での分取HPLCによって精製して、白色固体を得た。その固体を方法Cに記載の方法に従って処理して、遊離塩基を得た。それを方法Hに従ってHCl−ジオキサンと反応させて、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.91−2.04(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.28−2.39(m、2H)、2.66(brs、2H)、3.59(brs、2H)、3.62−3.75(m、4H)、5.40(t、J=3.3Hz、1H)、7.17−7.30(m、2H)、7.45(s、1H)、7.52−7.63(m、2H)。MS(ESI)m/z=328(M+H)
+。
【0489】
(実施例134)
(4s)−4−[(5−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・トシル酸塩
マイクロ波スズキカップリング法Gおよび次に塩形成方法Hを用いて、実施例130A2の主要生成物(31mg、0.098mmol)およびピリジン−3−イルボロン酸から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95(s、1H)、1.99(s、1H)、2.20(s、1H)、2.31(s、1H)、2.36(s、3H)、2.66(s、2H)、3.55−3.75(m、6H)、5.43(t、J=3.4Hz、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、2H)、7.47(dd、J=8.5、5.4Hz、1H)、7.60(s、1H)、7.70(d、J=7.8Hz、2H)、7.96−8.02(m、1H)、8.45−8.49(m、1H)、8.72(d、J=2.0Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=314(M+H)
+。
【0490】
(実施例135)
(4r)−4−[(5−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・トシル酸塩
マイクロ波スズキカップリング法Gおよび次に塩形成方法Hを用いて、実施例130A1の少量生成物(40mg、0.127mmol)およびピリジン−3−イルボロン酸から製造して、標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm2.04−2.30(m、5H)、2.36(s、3H)、2.65(s、2H)、3.43−3.84(m、6H)、5.35(t、J=3.6Hz、1H)、7.23(d、J=8.5Hz、2H)、7.47(dd、J=8.1、4.7Hz、1H)、7.61(s、1H)、7.70(d、J=8.5Hz、2H)、7.99(dt、J=8.1、1.9Hz、1H)、8.47(dd、J=5.1、1.4Hz、1H)、8.71(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/e=314(M+H)
+。C
17H
19N
3OS・1.05C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、59.18;H、5.59;N、8.50;実測値:C、59.02;H、5.43;N、8.55。
【0491】
(実施例136)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
(実施例136A)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Kに従って、実施例20Aの生成物(95.2mg、0.29mmol)およびピリミジン−5−イルボロン酸(59.2mg、0.48mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、クロロホルム−D)δppm1.70−1.74(m、2H)、205(brs、1H)、2.21−2.25(m、2H)、2.45(s、2H)、3.20−3.25(m、6H)、5.29(t、J=3.4Hz、1H)、7.41(s、1H)、8.81(s、2H)、9.13(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=329(M+H)
+。
【0492】
(実施例136B)
(4s)−4−[(5−ピリミジン−5−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩
方法Jに従って、実施例136Aの生成物(17.3mg、0.053mmol)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.95−2.00(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.31−2.36(m、2H)、2.68(brs、2H)、3.59(s、2H)、3.63−3.75(m、4H)、5.47(t、J=3.6Hz、1H)、7.72(s、1H)、8.98(s、2H)、9.07(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=315(M+H)
+。C
16H
18N
4OS・2HClの元素分析計算値:C、49.62;H、5.20;N、14.46。実測値:C、49.86;H、5.23;N、14.26。
【0493】
(実施例137)
(4s)−4−{[5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(80mg、0.243mmol)のDMF(2.5mL)中溶液に、2−メトキシピリミジン−5−イルボロン酸(70.4mg、0.457mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(8.5mg、0.012mmol)および炭酸セシウム(206mg、0.632mmol)を加えた。反応混合物を65℃で18時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mLで2回)と水(30mL)との間で分配した。有機層を合わせ、ブライン(200mL)で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製してN−ボラン錯体を得て、それを方法Cに記載の方法に従って処理した。3N HCl中での得られた混合物を濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.94−2.02(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.28−2.38(m、2H)、2.62−2.71(m、2H)、3.59(brs、2H)、3.62−3.79(m、4H)、4.04(s、3H)、5.43(t、J=3.2Hz、1H)、7.51(s、1H)、8.71−8.75(m、2H)。MS(ESI)m/z=345(M+H)
+。C
17H
20N
4O
2S・1.3HClの元素分析計算値:C、52.11;H、5.48;N、14.30;実測値:C、52.08;H、5.52;N、14.33。
【0494】
(実施例138)
(4s)−4−{[5−(2−ピロリジン−1−イルピリミジン−5−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(62mg、0.188mmol)のDMF(2.0mL)中溶液に、2−(ピロリジン−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(78mg、0.283mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(6.6mg、9.42μmol)および炭酸セシウム(153mg、0.471mmol)を加え、反応混合物を65℃で4時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物をメタノール(4.0mL)で希釈し、濾過し、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望のN−ボラン錯体を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、方法Cに記載の方法に従って処理した。得られた遊離塩基を、塩方法Hの手順によりトシル酸塩に変換した。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.01(m、2H)、2.11−2.17(m、4H)、2.18−2.23(m、1H)、2.27−2.34(m、2H)、2.36(s、12H)、2.65(brs、2H)、3.56−3.60(m、2H)、3.62−3.75(m、8H)、5.43(t、J=3.5Hz、1H)、7.19−7.26(m、8H)、7.55(s、1H)、7.67−7.73(m、8H)、8.72(s、2H)。MS(APCI)m/z=384(M+H)
+。
【0495】
(実施例139)
(4s)−4−{[5−(6−ピペラジン−1−イルピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(75mg、0.228mmol)のDMF(2.0mL)中溶液に、1−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン(99mg、0.342mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(8.0mg、0.011mmol)および炭酸セシウム(186mg、0.570mmol)を加え、反応混合物を65℃で18時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物をメタノール(2.0mL)で希釈し、濾過し、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。遊離塩基を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、次に方法Hに記載の方法に従って処理して、トシル酸塩を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.92−2.00(m、2H)、2.14−2.23(m、1H)、2.27−2.34(m、2H)、2.36(s、9H)、2.65(brs、2H)、3.39−3.45(m、4H)、3.58(s、2H)、3.61−3.76(m、4H)、3.91−3.97(m、4H)、5.41(t、J=3.2Hz、1H)、7.18−7.24(m、6H)、7.26(d、J=9.2Hz、1H)、7.46(s、1H)、7.66−7.73(m、6H)、8.04(dd、J=9.2、2.5Hz、1H)、8.18(d、J=2.1Hz、1H)。MS(ESI)m/z=398(M+H)
+。C
21H
27N
5OS・2.75TsOHの元素分析計算値:C、55.50;H、5.67;N、8.04;実測値:C、55.31;H、5.88;N、7.93。
【0496】
(実施例140)
(4s)−4−{[5−(1H−ピラゾール−1−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Bの生成物(100mg、0.304mmol)、1H−ピラゾール(32.1mg、0.471mmol)、フェリックアセチルアセトナート(32.2mg、0.091mmol)、酸化銅(II)(24mg、0.030mmol)および炭酸セシウム(198mg、0.608mmol)をDMF(0.5mL)中に懸濁させ、90℃で60時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物をメタノール(30mL)で希釈し、濾過し、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。遊離塩基を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、メタノール(0.3mL)およびHCl−ジエチルエーテル(0.5M、3mL)で処理した。室温で10分間攪拌した後、沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.90−2.01(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.27−2.38(m、2H)、2.66(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.61−3.75(m、4H)、5.42(t、J=3.3Hz、1H)、6.50(t、J=2.1Hz、1H)、7.32(s、1H)、7.68(d、J=1.5Hz、1H)、8.05(d、J=2.4Hz、1H)。MS(ESI)m/z=303(M+H)
+。C
15H
18N
4OS・1.2HClの元素分析計算値:C、52.05;H、5.59;N、16.19;実測値:C、52.14;H、5.79;N、15.83。
【0497】
(実施例141)
(4s)−4−{[5−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例141A)
(4s)−4−{[5−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
実施例20Bの生成物(1.06g、3.23mmol)のDMF(32mL)中溶液に、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トリチル−1H−ピラゾール(1.83g、4.20mmol;JP2005232071)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(113mg、0.161mmol)および炭酸セシウム(2.57g、7.87mmol)を加え、反応混合物を65℃で6時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物を水(250mL)と酢酸エチル(200mLで3回)との間で分配した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下に濃縮し、取得物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−D)δppm1.62−1.72(m、2H)、1.96−2.03(m、1H)、2.16−2.24(m、2H)、2.39(brs、2H)、3.11−3.24(m、6H)、5.17(t、J=2.9Hz、1H)、7.00(s、1H)、7.11−7.22(m、6H)、7.29−7.36(m、9H)、7.43(d、J=0.6Hz、1H)、7.73(d、J=0.6Hz、1H)。MS(APCI)m/z=545(M−BH
3+H)
+。
【0498】
(実施例141B)
(4s)−4−{[5−(1−トリチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例141Aの生成物(60mg、0.107mmol)のアセトン(3.0mL)中懸濁液をHCl(3N、1.0mL)で処理し、反応混合物を室温で10分間攪拌した。水酸化ナトリウム(2.5M、2.0mL)を加え、反応混合物を水(50mL)とクロロホルム(30mLで3回)との間で分配した。合わせた有機抽出液を脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下に濃縮し、取得物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−D)δppm1.79−1.88(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.32−2.39(m、2H)、2.65(brs、2H)、3.43−3.59(m、6H)、5.25(t、7−3.1Hz、1H)、7.00(s、1H)、7.12−7.20(m、6H)、7.29−7.36(m、9H)、7.45(s、1H)、7.73(s、1H)。MS(APCI)m/z=545(M+H)
+。
【0499】
(実施例142)
(4s)−4−{[5−(1−プロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(120mg、0.365mmol)の2−プロパノール(2.5mL)中溶液を、1−プロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(103mg、0.438mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(12.8mg、0.018mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、0.91mL)を合わせた。反応混合物を窒素で脱気し、攪拌しながら100℃で1時間加熱した。冷却して室温とした後、反応混合物をガラスマイクロファイバーフリットに通し、濃縮し、DMF(2mL)に溶かし、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の遊離塩基およびN−ボラン錯体の両方を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮した。それを方法Cに記載の方法に従って処理した。3N HCl中での得られた混合物を濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物をトリ塩酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm0.93(t、J=7.5Hz、3H)、1.91(6重線、7.4Hz、2H)、1.96−2.02(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.27−2.37(m、2H)、2.66(brs、2H)、3.59(brs、2H)、3.63−3.75(m、4H)、4.19(t、J=7.1Hz、2H)、5.38(t、J=3.2Hz、1H)、7.31(s、1H)、7.89(s、1H)、8.08(s、1H)。MS(ESI)m/z=345(M+H)
+。C
18H
24N
4OS・2.75HCl・0.7H
2Oの元素分析計算値:C、47.27;H、6.20;N、12.25;Cl、21.32;実測値:C、46.98;H、6.21;N、12.60;Cl、21.18。
【0500】
(実施例143)
(4s)−4−{[5−(1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(95mg、0.289mmol)のDMF(2.5mL)中溶液に、1−イソブチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(87mg、0.346mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(10.1mg、0.014mmol)および炭酸セシウム(235mg、0.722mmol)を加えた。反応混合物を窒素でパージし、攪拌しながら65℃で18時間加熱した。冷却して室温とした後、メタノール(2.0mL)を加え、反応混合物をガラスマイクロファイバーフリットに通し、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。N−ボラン錯体を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮した。それを方法Cに記載の方法に従って処理した。3N HCl中での得られた混合物を濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm0.91(d、J=6.8Hz、6H)、1.90−2.01(m、2H)、2.10−2.24(m、2H)、2.28−2.36(m、2H)、2.64(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.61−3.75(m、4H)、3.95(d、J=7.4Hz、2H)、5.34(t、J=3.4Hz、1H)、7.19(s、1H)、7.65(d、J=0.9Hz、1H)、7.85(d、J=0.9Hz、1H)。MS(ESI)m/z=359(M+H)
+。C
19H
26N
4OS・1HCl・0.25H
2Oの元素分析計算値:C、57.13;H、6.94;N、14.03;Cl、8.88;実測値:C、57.08;H、7.07;N、14.13;Cl、8.92。
【0501】
(実施例144)
(4s)−4−{[5−(1−アセチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例144A)
(4s)−4−[5−(ピラゾール−4−イル)−チアゾール−2−イルオキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・2塩酸塩
実施例141Aの生成物(128mg、0.229mmol)を、方法Lに従って処理した。3N HCl中での得られた混合物を濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物をビス塩酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.01(m、2H)、2.22(s、1H)、2.27−2.37(m、2H)、2.66(s、2H)、3.59(s、2H)、3.62−3.75(m、4H)、5.40(t、J=3.1Hz、1H)、7.37(s、1H)、8.22(s、2H)。MS(APCI)m/z=303(M+H)
+。C
15H
18N
4OS・2HClの元素分析計算値:C、48.00;H、5.37;N、14.93;Cl、18.89;実測値:C、47.86;H、5.64;N、14.57;Cl、18.58。
【0502】
(実施例144B)
(4s)−4−{[5−(1−アセチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例144Aの生成物(80mg、0.213mmol)の酢酸(1.0mL)中懸濁液を無水酢酸(1.00g、9.80mmol)で処理し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮して乾固させ、メタノール(1.0mL)を加えた。室温で10分間攪拌後、沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.01(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.27−2.35(m、2H)、2.65(brs、2H)、2.67(s、3H)、3.58(brs、2H)、3.62−3.75(m、4H)、5.39(t、J=3.2Hz、1H)、7.40(s、1H)、8.01(s、1H)、8.47(s、1H)。MS(APCI)m/z=345(M+H)
+。C
17H
20N
4O
2S・1.5HClの元素分析計算値:C、51.16;H、5.43;N、14.04;実測値:C、51.42;H、5.19;N、13.81。
【0503】
(実施例145)
(4s)−4−{[5−(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−トリアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(139mg、0.422mmol)の2−プロパノール(2.7mL)中溶液に、5−メチル−1−フェニル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(100mg、0.352mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(12.4mg、0.018mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、0.88mL)を加えた。反応混合物を窒素で脱気し、100℃で1時間攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物をガラスマイクロファイバーフリットに通し、濃縮し、MeOH(2.0mL)に溶かし、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の遊離塩基およびN−ボラン錯体の両方を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、方法Cに記載の方法に従って処理した。3N HCl中での得られた混合物を濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.02(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.27−2.36(m、2H)、2.37−2.43(m、3H)、2.66(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.60−3.77(m、4H)、5.38(brs、1H)、7.15−7.21(m、1H)、7.45−7.53(m、3H)、7.53−7.60(m、2H)、7.71−7.78(m、1H)。MS(ESI)m/z=393(M+H)
+。
【0504】
(実施例146)
(4s)−4−[(5−イソオキサゾール−4−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例20Aの生成物(100mg、0.304mmol)の2−プロパノール(2.0mL)中溶液に、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソオキサゾール(71.1mg、0.365mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(10.7mg、0.015mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、0.76mL)を加えた。反応混合物を窒素で脱気し、攪拌しながら100℃で2時間加熱した。冷却して室温とした後、反応混合物をガラスマイクロファイバーフリットに通し、濃縮し、MeOH(2.0mL)に溶かし、分取HPLC[ウォーターズ(登録商標)XTerraRP18 5μmカラム、30×100mm、流量40mL/分、22分かけてのアセトニトリル/緩衝液(水酸化アンモニウムでpH10に調節した0.1M重炭酸アンモニウム水溶液)の5%から95%勾配、254nmでUV検出]によって精製した。所望の遊離塩基およびN−ボラン錯体の両方を含む分画を蓄積し、減圧下に濃縮し、方法Cに記載の方法に従って処理した。取得物を3N HClに取り、乾固させ濃縮して、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物をトリ塩酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.90−2.02(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.25−2.39(m、2H)、2.64(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.60−3.75(m、4H)、5.36(t、J=3.3Hz、1H)、7.19(s、1H)、7.43(s、1H)。MS(ESI)m/z=304(M+H)
+。C
15H
17N
3O
2S・2.95HCl・0.45NH
4Clの元素分析計算値:C、41.42;H、5.04;N、11.11;実測値:C、41.35;H、4.99;N、11.05。
【0505】
(実施例147)
(4s)−4−[(4−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例147A)
(4s)−4−[(4−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Bに従って、実施例10Aの生成物(600mg、3.59mmol)および2,4−ジブロモチアゾール(1047mg、4.31mmol)から製造した。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.70−1.78(m、2H)、1.96(brs、1H)、2.11−2.19(m、2H)、2.36(brs、2H)、3.14(brs、2H)、315−3.24(m、4H)、5.21(t、J=3.4Hz、1H)、6.88(s、1H)。MS(APCI)m/z=329(M+H)
+。
【0506】
(実施例147B)
(4s)−4−[(4−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例147Aの生成物(455mg、1.38mmol)から製造した。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.68(brs、1H)、1.83−1.93(m、2H)、2.19(brs、2H)、2.21−2.30(m、2H)、3.10−3.16(m、4H)、3.25−3.29(m、2H)、5.22(t、J=3.2Hz、1H)、6.86(s、1H)。MS(ESI)m/z=315/317(M+H)
+。C
12H
15BrN
2OS・0.3H
2Oの元素分析計算値:C、44.95;H、4.90;N、8.74;実測値:C、44.78;H、4.62;N、8.60。
【0507】
(実施例148)
(4r)−4−[(4−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
標題化合物のN−ボラン錯体を、方法Bに従って実施例9Dの生成物(117mg、0.700mmol)および2,4−ジブロモチアゾール(191mg、0.784mmol)から製造した。それを方法Cに記載の方法に従って処理して遊離塩基を得て、それを次に、方法Hの手順によってフマル酸塩に変換した。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm2.05−2.12(m、2H)、2.18−2.28(m、3H)、2.60(brs、2H)、3.46(m、2H)、3.54(brs、2H)、3.70−3.80(m、2H)、5.28(t、J=3.4Hz、1H)、6.69(s、2H;C
4H
4O
4)、6.93(s、1H)。MS(ESI)m/z=315/317(M+H)
+。C
12H
15BrN
2OS・1.15C
4H
4O
4の元素分析計算値:C、44.43;H、4.40;N、6.24;実測値:C、44.62;H、4.36;N、6.12。
【0508】
(実施例149)
(4s)−4−[(4−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
(実施例149A)
(4s)−4−[(4−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Bに従って、実施例10Aの生成物(66mg、0.395mmol)および2,4−ジクロロチアゾール(66.9mg、0.435mmol)から製造した。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.64−1.86(m、2H)、1.96(brs、1H)、2.06−2.22(m、2H)、2.36(brs、2H)、3.10−3.25(m、6H)、5.20(t、J=3.4Hz、1H)、6.74(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=300(M+NH
2)
+。
【0509】
(実施例149B)
(4s)−4−[(4−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
遊離塩基を、方法Cに従って実施例149Aの生成物(80mg、0.281mmol)から製造した。取得物を3N HClに取り、濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.91−2.02(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.24−2.33(m、2H)、2.63(brs、2H)、3.57(brs、2H)、3.61−3.81(m、4H)、5.37(t、J=3.2Hz、1H)、6.80(s、1H)。MS(ESI)m/z=271(M+H)
+。C
12H
15ClN
2OS・1.0HClの元素分析計算値:C、46.91;H、5.25;N、9.12;Cl、23.08;実測値:C、46.64;H、5.01;N、8.92;Cl、23.06。
【0510】
(実施例150)
(4s)−4−{[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
封管中、実施例147Aの生成物(50mg、0.152mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トリチル−1H−ピラゾール(86mg、0.198mmol;JP2005232071)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(H)クロライド(5.3mg、7.60μmol)、炭酸セシウム(121mg、0.371mmol)およびDMF(1.5mL)を合わせた。管を65℃で6時間加熱した。冷却して室温とした後、混合物を酢酸エチル(10mLで3回)と水(100mL)との間で分配した。合わせた有機抽出液をブライン(100mL)で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、トリチル保護N−ボラン錯体を白色固体として得た。その固体を方法Lに記載の方法に従って処理して、遊離塩基を得た。それを、方法Hに従ってp−トルエンスルホン酸1水和物と反応させて、標題化合物をビストシル塩として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.91−2.01(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.27−2.34(m、2H)、2.36(s、6H;TsOH)、2.68(brs、2H)、3.58(brs、2H)、3.63−3.77(m、4H)、5.46(t、J=3.4Hz、1H)、7.13(s、1H)、7.22(d、J=8.0Hz、4H;TsOH)、7.70(d、J=8.3Hz、4H;TsOH)、835(s、2H)。MS(ESI)m/z=303(M+H)
+。C
15H
18N
4OS・2.2TsOH・0.7H
2Oの元素分析計算値:C、52.63;H、5.37;N、8.07;実測値:C、52.46;H、5.19;N、8.21。
【0511】
(実施例151)
(4s)−4−[(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例147Aの生成物(71mg、0.216mmol)の2−プロパノール(3.0mL)および水(1.0mL)中溶液に、フェニルボロン酸(34.2mg、0.280mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(6.1mg、8.6μmol)および炭酸ナトリウム水溶液(2.5M、0.54mL)を加えた。反応混合物を窒素で脱気し、攪拌しながら90℃で2時間加熱した。冷却して室温とした後、反応混合物を酢酸エチル(5.0mL)で希釈し、ガラスマイクロファイバーフリットに通し、濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製してN−ボラン錯体を得た。それを方法Cに記載の方法に従って処理した。取得物を3N HClに取り、濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.03(m、2H)、2.22(brs、1H)、2.31−2.41(m、2H)、2.73(brs、2H)、3.59(brs、2H)、3.67−3.77(m、4H)、5.51(t、J=3.2Hz、1H)、7.20(s、1H)、7.27−7.32(m、1H)、7.33−7.47(m、2H)、7.77−7.90(m、2H)。MS(ESI)m/z=313(M+H)
+。
【0512】
(実施例152)
(4s)−4−[(4−ピリジン−4−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例147Aの生成物(65mg、0.198mmol)を2−プロパノール(1.5mL)に溶かし、ピリジン−4−ボロン酸(31.6mg、0.257mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(5.6mg、7.90μmol)および炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、0.49mL)を加え、反応混合物を窒素で脱気し、攪拌しながら90℃で1.5時間加熱した。冷却して室温とした後、反応混合物を酢酸エチル(5.0mL)で希釈し、ガラスマイクロファイバーフリットに通し、濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、N−ボラン錯体を得た。それを方法Cに記載の方法に従って処理した。取得物を3N HClに取り、濃縮して乾固させ、10:1ジエチルエーテル/MeOH中で攪拌した。沈殿を濾過し、真空乾燥して、標題化合物を塩酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.92−2.08(m、2H)、2.23(brs、1H)、2.28−2.40(m、2H)、2.75(brs、2H)、3.61(brs、2H)、3.75(brs、4H)、5.62(t、J=3.3Hz、1H)、8.23(s、1H)、8.50(d、J=6.4Hz、2H)、8.80(d、J=6.4Hz、2H)。MS(APCI)m/z=314(M+H)
+。C
17H
19N
3OS・2.15HCl・2.35H
2Oの元素分析計算値:C、47.03;H、6.00;N、9.68;Cl、17.56;実測値:C、47.20;H、6.25;N、9.62;Cl、17.56。
【0513】
(実施例153)
(4s)−4−[(4−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−2−イル)オキシ]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
マイクロ波反応管中、実施例147Aの生成物(70mg、0.213mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(26.1mg、0.213mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロライド(5.2mg、7.45μmol)および炭酸ナトリウム(56.4mg、0.532mmol)を合わせ、次に溶媒である2−プロパノール(2.5mL)および水(0.83mL)を加えた。管を密閉し、反応液を、マイクロ波リアクターにて加熱して105℃として10分間経過させた。冷却して室温とした後、反応混合物を2−プロパノール(5.0mL)で希釈し、ガラスマイクロファイバーフリットに通し、濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製してN−ボラン錯体を得た。それを方法Cに記載の方法に従って処理して、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.71(brs、1H)、1.86−1.93(m、2H)、2.24−2.34(m、4H)、3.14−3.22(m、4H)、3.31−3.35(m、2H)、5.37(t、J=2.9Hz、1H)、7.38(s、1H)、7.46(ddd、J=8.1、4.9、0.8Hz、1H)、8.25(ddd、J=8.2、2.1、1.5Hz、1H)、8.45(dd、J=4.9、1.5Hz、1H)、9.00(dd、J=2.3、0.8Hz、1H)。MS(APCI)m/z=314(M+H)
+。
【0514】
(実施例154)
2−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−ピリジン−4−イル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド
(実施例154A)
2−ブロモ−N−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−カルボキサミド
2−ブロモチアゾール−4−カルボン酸エチル(97mg、0.409mmol)をエタノール(15mL)および水(7.5mL)の溶媒混合物に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(2.50M、2.54mL)で処理した。混合物を35℃で30分間攪拌し、酢酸エチル(100mL)とHCl(1.0M、100mL)との間で分配した。有機相を脱水し(硫酸ナトリウム)、濃縮して、カルボン酸を白色固体として得た。この材料のピリジン(5mL)中溶液に、4−アミノピリジン(46.1mg、0.490mmol)、HOBt(78mg、0.511mmol)、DMAP(10.0mg、0.082mmol)およびEDAC(117mg、0.613mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌し、フリットで濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、分取HPLC[ウォーターズノバ−パックHRC18 6μm 60ÅPrep−Pakカートリッジカラム(40×100mm)、流量70mL/分で12分間かけての10%から100%アセトニトリル/10mM酢酸アンモニウム水溶液の勾配]によって精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm7.83−7.90(m、2H)、8.40(s、1H)、8.43−8.46(m、2H)。MS(ESI)m/z=284/286(M+H)
+。
【0515】
(実施例154B)
2−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−ピリジン−4−イル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド
標題化合物のN−ボラン錯体を、方法Bに従って実施例10Aの生成物(32.3mg、0.194mmol)および実施例154Aの生成物(50mg、0.176mmol)から製造した。それを方法Cに記載の方法に従って処理して遊離塩基を得て、それを方法Hの手順によりフマル酸塩に変換した。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.92−2.04(m、2H)、2.21(brs、1H)、2.29−2.38(m、2H)、2.70(brs、2H)、3.59(brs、2H)、3.64−3.82(m、4H)、5.62(t、J=3.1Hz、1H)、6.71(s、2H;C
4H
4O
4)、7.85−7.87(m、2H)、7.88(s、1H)、846(d、J=4.6Hz、2H)。MS(ESI)m/z=357(M+H)
+。C
18H
20N
4O
2S・1.55C
4H
4O
4・1.65H
2Oの元素分析計算値:C、51.35;H、5.25;N、9.90;実測値:C、51.52;H、5.47;N、9.75。
【0516】
(実施例155)
2−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−カルボキサミド
(実施例155A)
2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)オキサゾール−4−カルボキサミド
実施例154Aに記載の方法に従って、2−クロロオキサゾール−4−カルボン酸エチル(83.5mg、0.475mmol)および4−クロロアニリン(60.5mg、0.475mmol)から製造した。
1H NMR(500MHz、DMSO−D6)δppm7.37−7.45(m、2H)、7.81−7.89(m、2H)、8.91(s、1H)、10.45(s、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=274(M+NH
4)
+。
【0517】
(実施例155B)
2−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−カルボキサミド
標題化合物のN−ボラン錯体を、実施例122に記載の方法を用いて、実施例10Aの生成物(38.9mg、0.233mmol)および実施例155Aの生成物(57mg、0.222mmol)から製造した。それを、最初に方法Cに記載の方法に従って遊離塩基に変換し、次に、方法Hに従ってフマル酸塩に変換した。
1H NMR(400MHz、メタノール−D4)δppm1.93−2.05(m、2H)、2.20(brs、1H)、2.26−2.36(m、2H)、2.70(brs、2H)、3.57(brs、2H)、3.59−3.77(m、4H)、5.36(brs、1H)、6.66−6.75(m、2H)、7.31−7.40(s、2H;C
4H
4O
4)、7.64−7.72(m、2H)、8.05−8.15(s、1H)。MS(APCI)m/z=374(M+H)
+。
【0518】
(実施例156)
2−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−フェニル−1,3−オキサゾール−4−カルボキサミド
(実施例156A)
2−クロロ−N−フェニルオキサゾール−4−カルボキサミド
実施例154Aに記載の方法に従って2−クロロオキサゾール−4−カルボン酸エチル(45.4mg、0.258mmol)およびアニリン(24mg、0.258mmol)から製造した。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm7.13−7.18(m、1H)、7.32−7.38(m、2H)、7.65−7.71(m、2H)、8.53(s、1H)。MS(APCI)m/z=223(M+H)
+。
【0519】
(実施例156B)
2−[(4s)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−N−フェニル−1,3−オキサゾール−4−カルボキサミド
標題化合物のN−ボラン錯体を、実施例122に記載の方法を用いて、実施例10Aの生成物(33mg、0.198mmol)および実施例156Aの生成物(42mg、0.189mmol)から製造した。それを、方法Cに記載の方法に従って処理して、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−D4)δppm1.70(brs、1H)、1.86−1.95(m、2H)、2.23−2.32(m、4H)、3.13−3.19(m、4H)、3.32−3.36(m、2H)、5.30(t、J=2.9Hz、1H)、7.12−7.17(m、1H)、7.32−7.38(m、2H)、7.65−7.69(m、2H)、8.04(s、1H)。MS(ESI)m/z=340(M+H)
+。C
19H
21N
3O
3・0.05H
2Oの元素分析計算値:C、67.06;H、6.25;N、12.35;実測値:C、66.77;H、6.04;N、12.73。
【0520】
(実施例157)
(4s)−4−{[5−(3−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]オキシ}−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Bに従って、実施例10Bの生成物および2−(3−ブロモフェニル)−5−クロロ−1,3,4−チアジアゾール(Zubets, I. V.; Boikov, Yu. A; Viktorovskii, I. V.; V′yunov, K. A. Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii, 1986, 10, 1416-1419)から製造した。
1H−NMR(DMSO−d6)δ8.02(m、1H)、7.86(d、J=9Hz、1H)、7.73(d、J=9Hz、1H)、7.49(t、J=9Hz、1H)、5.28(m、1H)、3.2−3.15(m、3H)、3.02−3.0(m、5H)、2.16−2.13(m、5H)、1.84−1.79(2H)、1.56(m、1)。MS(ESI)m/z=394、392(M+H)
+(4%);136(100%)。
【0521】
(実施例158)
(4s)−4−{5−[1−アザトリシクロ[3.3,1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}フェノール
(実施例158A)
2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール
標題化合物は、文献(Vachal, P.; Toth, L. M. Tetrahedron Lett. 2004, 45, 7157-7161)に記載の方法を用いて4−(ベンジルオキシ)ベンゾイルクロライドから製造される。
【0522】
(実施例158B)
(4s)−4−({5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}オキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・N−ボラン錯体
方法Aに記載の方法を用いて、実施例158Aを実施例10Aにカップリングさせる。
【0523】
(実施例158C)
(4s)−4−({5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}オキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
方法Cに従って、実施例158Bを標題化合物に変換する。
【0524】
(実施例158D)
(4s)−4−{5−[1−アザトリシクロ[3.3,1.13,7]デカ−4−イルオキシ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}フェノール
実施例158Cを、エタノール中にてパラジウム/炭素(約10重量%)の存在下に水素化する(約0.10MPa(約15psi))。濾過および減圧下での濃縮によって溶媒を除去することで、標題化合物が得られる。
【0525】
(実施例159)
(4s)−N−ピリジン−3−イル−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・ビス(4−メチルベンゼンスルホン酸塩)・半水和物
ピリジン−3−アミン(143mg、1.52mmol)を、1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン−4−オン(151mg、1.00mmol)の酢酸(5mL)中溶液に加えた。無水硫酸ナトリウム(1.82g、12.8mmol)を加え、混合物を室温で攪拌した。10分後、水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(412mg、1.94mmol)を加え、混合物を室温で10時間攪拌した。反応混合物を珪藻土で濾過し、クロロホルム(5mL)で洗った。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−濃水酸化アンモニウム、90:10:1で溶離)によって精製して無色ガム状物を得た。これを、酢酸エチル(5mL)およびEtOH(0.5mL)の沸騰混合物中にて4−メチルベンゼンスルホン酸1水和物(29mg)と合わせ、冷却して室温とした。30時間後、生成物を濾過によって回収し、酢酸エチル(2mL)で洗浄し、真空乾燥して標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δ1.91−2.00(m、3H)、2.14−2.33(m、5H)、2.36(s、6H)、3.57(s、2H)、3.69(s、4H)、4.03(s、1H)、7.23(d、J=7.9Hz、4H)、7.70(d、J=8.3Hz、4H)、7.72−7.77(m、1H)、7.81−7.87(m、1H)、8.01(d、J=5.6Hz、1H)、8.18ppm(d、J=2.8Hz、1H):MS(DCI/NH
3)m/z230(M+H)
+;C
14H
19N
3・2C
7H
8O
3S・0.5H
2Oの元素分析計算値:C、57.71;H、6.23;N、7.21。実測値:C、57.78;H、6.03;N、7.19。
【0526】
(実施例160)
(4s)−N−(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン・4−メチルベンゼンスルホン酸塩
硫酸マグネシウム(1.80g、15mmol)および5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−アミン(310mg、1.49mmol)を、1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン−4−オン(151mg、1.00mmol)の酢酸(5mL)中溶液に加えた。得られた懸濁液を10分間攪拌し、水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(412mg、1.94mmol)を加えた。混合物を室温で14時間攪拌し、減圧下に濃縮して乾固させた。白色固体残留物を酢酸エチル(3mL)中でスラリーとし、シリカカラムの頂部に乗せ、クロロホルム−メタノール−濃水酸化アンモニウム(90:10:1)で溶離して、ピンク固体を得た。この取得物を酢酸エチル(3mL)で加熱し、4−メチルベンゼンスルホン酸1水和物(40mg、1当量)の温酢酸エチル(1mL)中溶液を加えた。追加の酢酸エチル(3mL)およびEtOH(3mL)を加え、加熱を行って混合物を均一とした。冷却して室温とし、最終的に−10℃とした後、混合物を濾過し、回収固体を酢酸エチル(3mL)で洗浄し、真空乾燥して標題化合物を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δ1.91(brd、J=13.1Hz、2H)、2.11−2.21(m、1H)、2.22−2.32(m、4H)、2.36(s、3H)、3.54(s、2H)、3.59−3.72(m、4H)、3.91(s、1H)、7.23(d、J=7.9Hz、2H)、7.47(d、J=2.8Hz、1H)、7.70(d、J=8.3Hz、2H)、7.85ppm(d、J=2.8Hz、1H);MSDCI/NH
3m/z342/344/346(M+H)
+;C
14H
17N
3ClBr・C
7H
8O
3Sの元素分析計算値:C、48.99;H、4.89;N、8.16。実測値:C、48.95;H、4.66;N、8.02。
【0527】
(実施例161)
(4s)−N−[6−(1H−インドール−6−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
標題化合物の遊離塩基を、方法Eに従って実施例65Aの生成物(150mg、0.57mmol)およびインドール−6−ボロン酸(190mg、1.2mmol;アルドリッチ)から製造した。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.70(s、1H)、1.82−1.92(m、2H)、1.97(s、2H)、2.28(d、J=11.2Hz、2H)、3.13−3.29(m、4H)、3.31−3.44(m、4H)、3.84(s、1H)、7.18(dd、J=8.6、2.9Hz、1H)、7.51(d、J=8.5Hz、1H)、7.54−7.68(m、1H)、7.97(d、J=6.8Hz、2H)、8.03(d、J=9.2Hz、2H)、8.13(d、J=3.1Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=345(M+H)
+。
【0528】
(実施例162)
(4s)−N−[6−(1H−インドール−3−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
(実施例162A)
(4s)−N−[6−(1−ベンゼンスルホニル−1H−インドール−3−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
方法Eに従って、実施例65Aの生成物(150mg、0.569mmol)および1−フェニルスルホニル−1H−インドール−3−イルボロン酸(350mg、1.2mmol;アルドリッチ)から製造した。MS(DCI/NH
3)m/z=485(M+H)
+。
【0529】
(実施例162B)
(4s)−N−[6−(1H−インドール−3−イル)ピリジン−3−イル]−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−4−アミン
実施例162Aの生成物(50mg、0.103mmol)および炭酸カリウム(34mg、0.25mmol)のメタノール(3mL)中溶液を、90分間加熱還流した。冷却後、溶媒を除去し、残留物を水に溶かし、混合物を酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、標題化合物の遊離塩基を得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−D4)δppm1.68(s、1H)、1.86(d、J=14.9Hz、2H)、1.96(s、2H)、2.29(d、J=12.2Hz、2H)、3.09−3.29(m、8H)、3.81(s、1H)、7.01−7.24(m、3H)、7.40(d、J=7.1Hz、1H)、7.50−7.61(m、2H)、7.98(d、J=7.5Hz、1H)、8.07(d、J=2.4Hz、1H)。MS(DCI/NH
3)m/z=345(M+H)
+。
【0530】
本発明の組成物
本発明は、製薬上許容される担体と組み合わせて、治療上有効量の式(I)の化合物を含む医薬組成物も提供する。その組成物は、1以上の無毒性の製薬上許容される担体とともに製剤された本発明の化合物を含む。その医薬組成物は、固体または液体製剤での経口投与、非経口注射、あるいは直腸投与向けに製剤することができる。
【0531】
本明細書で使用される「製薬上許容される担体」という用語は、無毒性で不活性な固体、半固体または液体の充填剤、希釈剤、カプセル化材料またはあらゆる種類の製剤補助剤を意味する。製薬上許容される担体として役立ち得る材料の一部の例としては、乳糖、グルコールおよびショ糖などの糖類;コーンスターチおよびジャガイモデンプンなどのデンプン類;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロースなどのセルロースおよびそれの誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオバターおよび坐剤ロウ;落花生油、綿実油、紅花油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油および大豆油などのオイル類;プロピレングリコールなどのグリコール類;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル類;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;アルギン酸;発熱物質を含まない水;等張性生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコールおよびリン酸緩衝液、ならびにラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなどの他の無毒性の適合性潤滑剤があり、製剤の当業者の判断に従って、組成物中に着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤および芳香剤、保存剤および酸化防止剤を存在させることもできる。
【0532】
本発明の医薬組成物は、ヒトおよび他の動物に対して、経口投与、直腸投与、非経口投与、大槽内投与、経膣投与、腹腔内投与、局所投与(粉剤、軟膏または滴剤として)、口腔投与で投与することができるか、あるいは経口もしくは経鼻の噴霧剤として投与することができる。本明細書で使用される「非経口」という用語は、静脈、筋肉、腹腔内、大槽内、皮下および動脈への注射および注入などの投与形態を指す。
【0533】
非経口注射用の医薬組成物には、製薬上許容される無菌の水系または非水系の液剤、分散液または乳濁液ならびに無菌の注射用の液剤もしくは分散液に入れて再生する無菌粉剤などがある。好適な水系および非水系の担体、希釈剤、溶媒または媒体の例としては、水、エタノール、多価アルコール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンなど、およびそれらの好適な混合物)、植物油(オリーブ油など)およびオレイン酸エチルなどの注射用有機エステル類、あるいはそれらの好適な混合物などがある。例えば、レシチンなどのコーティングを用いたり、分散液の場合には必要な粒径を維持することで、そして界面活性剤を用いることで、組成物の好適な流動性を維持することができる。
【0534】
これらの組成物には、保存剤、湿展剤、乳化剤および分散剤などの補助剤を含有させることもできる。微生物の活動の防止は、例えばパラベン類、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などの各種抗細菌剤および抗真菌剤によって確実に行うことができる。糖類、塩化ナトリウムなどの等張性薬剤を含有させることも望ましい場合がある。モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収を遅延させる薬剤を使用することで、注射用医薬製剤の吸収を延長させることができる。
【0535】
場合によっては、薬剤の効果を延長するために、皮下注射または筋肉注射からの薬剤の吸収を遅延させることが望ましい場合が多い。それは、水溶性が低い結晶または非晶質材料の懸濁液を用いることで行うことができる。薬剤の吸収速度はそれ自体の溶解速度によって決まり、溶解速度は次に、結晶径および結晶形によって決まり得る。別法として、非経口投与製剤を、薬剤をオイル媒体に溶解または懸濁させることで投与することができる。
【0536】
懸濁液には活性化合物以外に、例えばエトキシ化イソステアリルアルコール類、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル類、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天、トラガカントガムおよびそれらの混合物などの懸濁剤を含有させることができる。
【0537】
所望に応じ、そしてより効果的な分散を行うために、本発明の化合物を、ポリマー基材、リポソームおよびミクロスフィアなどの徐放系または標的送達系に組み込むことができる。それは、例えば細菌保持フィルターによる濾過によって、あるいは使用直前に無菌水または何らかの他の無菌注射媒体に溶かすことができる無菌固体組成物の形態で滅菌剤を組み込むことで滅菌することができる。
【0538】
注射用デポー製剤は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生体分解性ポリマー中に薬剤のマイクロカプセルマトリクスを形成することで製造される。ポリマーに対する薬剤の比および使用する特定のポリマーの性質に応じて、薬剤放出速度を制御することができる。他の生体分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)類およびポリ(無水物)類などがある。デポー注射製剤は、身体組織と適合性であるリポソームまたはマイクロ乳濁液に薬剤を捕捉させることでも製造される。
【0539】
注射製剤は例えば、細菌保持フィルターによる濾過、あるいは使用直前に無菌水その他の無菌注射媒体に溶解または分散させることができる無菌固体組成物の形での滅菌剤の組み込みによって滅菌することができる。
【0540】
注射製剤、例えば無菌注射用の水系または油系懸濁液は、好適な分散剤および湿展剤ならびに懸濁剤を用いて、公知の技術に従って製剤することができる。無菌注射製剤は、1,3−ブタンジオール溶液などの無毒性で非経口的に許容される希釈剤もしくは溶媒中の無菌注射溶液、懸濁液もしくは乳濁液であることもできる。使用可能な許容される媒体および溶媒の中には、リンゲル液U.S.P.および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油を、従来のように溶媒または懸濁媒体として用いる。それに関しては、合成のモノもしくはジグリセリド類などのいかなる商品の固定油も使用可能である。さらに、オレイン酸などの脂肪酸が、注射の製剤に用いられる。
【0541】
経口投与用の固体製剤には、カプセル、錠剤、丸薬、粉剤および粒剤などがある。該固体製剤においては、1以上の本発明の化合物を、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの1以上の不活性で製薬上許容される担体、および/またはa)デンプン類、乳糖、ショ糖、グルコース、マニトールおよびサリチル酸などの充填剤もしくは増量剤;b)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩類、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖およびアカシアなどの結合剤;c)グリセリンなどの湿潤剤;d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸化合物および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;e)パラフィンなどの溶液遅延剤;f)4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;g)セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセリンなどの湿展剤;h)カオリンおよびベントナイトクレーなどの吸収剤;ならびにi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール類、ラウリル硫酸ナトリウムおよびそれらの混合物などの潤滑剤と混合する。カプセル、錠剤および丸薬の場合、製剤にはさらに緩衝剤を含有させることもできる。
【0542】
同様の種類の固体組成物は、ラクトースすなわち乳糖と高分子量ポリエチレングリコール類を用いる軟および硬充填ゼラチンカプセルでの充填剤として使用することもできる。
【0543】
錠剤、糖衣剤、カプセル、丸薬および粒剤の固体製剤は、腸溶コーティング剤および医薬製剤業界で公知の他のコーティング剤などのコーティング剤および外殻を用いて製剤することができる。それには適宜に乳白剤を含有させることができ、それは腸管のある一定の部分のみまたはその部分で優先的に、遅延的に有効成分を放出する組成物とすることもできる。活性剤の放出を遅延させる上で有用な材料の例としては、ポリマー物質およびロウ類などがある。
【0544】
直腸投与または膣投与用の組成物は好ましくは、本発明の化合物を、環境温度では固体であるが体温では液体であることから、直腸または膣腔内で溶融して活性化合物を放出するカカオバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤ロウなどの好適な非刺激性担体と混合することによって製造することができる坐剤である。
【0545】
経口投与用の液体製剤には、製薬上許容される乳濁液、微細乳濁液、液剤、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤などがある。活性化合物以外に液体製剤には、例えば水その他の溶媒などの当業界で一般的に使用される不活性希釈剤、溶解剤、ならびにエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル類(詳細には、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール類およびソルビタンの脂肪酸エステル類などの乳化剤、ならびにそれらの混合物を含有させることができる。
【0546】
不活性希釈剤以外に、経口組成物には、湿展剤、乳化剤および懸濁剤、甘味剤、香味剤ならびに芳香剤などの補助剤を含有させることもできる。
【0547】
本発明の化合物の局所または経皮投与用の製剤には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉剤、噴霧剤、吸入剤または貼付剤などがある。本発明の所望の化合物を、無菌条件下に、必要とされ得る製薬上許容される担体および必要な保存剤もしくは緩衝剤と混合する。眼科製剤、点耳剤、眼軟膏、粉剤および液剤も、本発明の範囲に包含されるものと考えられる。
【0548】
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性化合物以外に、動物性および植物性の脂肪、油、ロウ類、パラフィン類、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール類、シリコーン類、ベントナイト類、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛またはこれらの混合物を含むことができる。
【0549】
粉剤および噴霧剤は、本発明の化合物以外に、乳酸、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム類およびポリアミド粉末またはこれら物質の混合物を含むことができる。噴霧剤はさらに、クロロフルオロハイドロカーボン類などの一般的な推進剤を含むことができる。
【0550】
本発明の化合物はリポソームの形で投与することもできる。当業界で公知のように、リポソームは通常、リン脂質その他の脂質から誘導される。リポソームは、水系媒体に分散した単ラメラまたは多ラメラ水和液晶によって形成される。リポソームを形成することができるあらゆる無毒性で生理的に許容される、代謝可能な脂質を用いることができる。リポソームの形での本発明の組成物は、本発明の化合物以外に、安定剤、保存剤などを含有することができる。好ましい脂質は、天然および合成のリン脂質およびホスファチジルコリン類(レシチン類)であり、別個または併用で使用される。
【0551】
リポソームの形成方法は当業界では公知である。例えばプレスコットの編著を参照する(Prescott, Ed., Methods in Cell Biology, Volume XIV, Academic Press, New York, N.Y., (1976), p.33 et seq)。
【0552】
本発明の化合物の局所投与用の製剤には、粉剤、噴霧剤、軟膏および吸入剤などがある。活性化合物は、製薬上許容される担体および必要とされる保存剤、緩衝剤または推進剤とともに、無菌条件下に混合される。眼科製剤、眼軟膏、粉剤および液剤も、本発明の範囲に含まれることが想到される。本発明の水系液体組成物も特に有用である。
【0553】
本発明の化合物は、製薬上許容される塩の形態で用いることができる。「製薬上許容される塩」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、不適当な毒性、刺激、アレルギー応答などを生じることなく、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに好適であり、妥当な利益/リスク比を有する塩を指す。製薬上許容される塩は当業界では公知である。その塩は、本発明の化合物の最終単離および精製時にイン・サイツで、あるいは遊離塩基官能基を好適な有機酸と別個に反応させることで製造することができる。
【0554】
代表的な酸付加塩は、例えば酢酸、アジピン酸、アルギン酸、クエン酸、アスパラギン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、酪酸、樟脳酸、カンファースルホン酸、炭酸、ジグルコン酸、グリセロリン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸(イソチオン酸)、乳酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パモ酸、ペクチン酸、過硫酸、3−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバリン酸、プロピオン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、チオシアン酸、リン酸、グルタミン酸、p−トルエンスルホン酸およびウンデカン酸など(これらに限定されるものではない)の各種好適な酸を用いて製造することができる。
【0555】
製薬上許容される酸付加塩を形成するのに用いることができる酸の特定の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸などの無機酸、ならびにシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸およびクエン酸などの有機酸などがある。
【0556】
カルボン酸含有部分を、製薬上許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩もしくは重炭酸塩などの好適な塩基と、あるいはアンモニアまたは有機1級、2級もしくは3級アミンと反応させることで、本発明の化合物の最終単離および精製時にイン・サイツで塩基付加塩を製造することができる。製薬上許容される塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム塩などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属系の陽イオンならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミンなどの無毒性の4級アンモニアおよびアミン陽イオンなどがあるが、これらに限定されるものではない。塩基付加塩形成に有用な他の代表的な有機アミンには、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジンおよびピペラジンなどがある。
【0557】
さらに、塩基性窒素含有基を、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピルおよびブチルなどのハロゲン化低級アルキル;硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルなどの硫酸ジアルキル;塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルなどの長鎖ハロゲン化物;臭化ベンジルおよび臭化フェネチルなどのハロゲン化アリールアルキルその他の薬剤を用いて4級化することができる。そうすることで、水溶性または油溶性あるいは水分散性または油分散性の製剤が得られる。
【0558】
本明細書で使用される「製薬上許容されるプロドラッグ」または「プロドラッグ」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、ヒトおよびそれより下等な動物の組織と接触しての使用に好適であって、不適当な毒性、刺激、アレルギー応答などを起こさず、妥当な利益/リスク比を有し、所期の用途において有効である本発明の化合物のプロドラッグを表す。本発明のプロドラッグは、例えば血液中の加水分解によって急速に式(I)の化合物にイン・ビボで変換され得る。詳細な議論が文献にある(T. Higuchi and V. Stella, Pro-drugs as Novel Delivery Systems, V. 14 of the A. C. S. Symposium SeriesおよびEdward B. Roche, ed., Bioreversible Carriers in Drug Design, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press (1987))。
【0559】
本発明では、処置を必要とする患者に対して投与した時に、イン・ビボでの生体変換によって式(I)の化合物に変換され得る製薬上許容される化合物も想到される。
【0560】
生理活性の測定
本発明の個々の化合物のαnAChR類に対するリガンドとしての有効性を求めるため、[
3H]−メチルリコニチン(Methyllycaconitine)(MLA)結合アッセイまたは[
3H]−DPPB結合アッセイに従って本発明の化合物を評価した。本発明の個々の化合物のα4β2nAChR類に対するリガンドとしての有効性を求めるため、下記の方法に従って行う[
3H]−シチシン結合アッセイに従って本発明の化合物を評価した。
【0561】
[3H]−シチシン結合
α4β2nAChRサブタイプへの結合は、文献(Pabreza LA, Dhawan, S, Kellar KJ, [
3H]-Cytisine Binding to Nicotinic Cholinergic Receptors in Brain, Mol. Pharm. 39: 9-12, 1991)に記載の手順から変更を加えた条件に従って測定した。小脳を除いたラット脳からの膜豊富画分(ABS Inc., Wilmington, DE)を4℃でゆっくり解凍し、洗浄し、30倍体積量のBSS−Tris緩衝液(120mM NaCl/5mM KCl/2mM CaCl
2/2mM MgCl
2/50mM Tris−Cl、pH7.4、4℃)に再懸濁させた。タンパク質100から200μgを含むサンプルおよび0.75nM[
3H]−シチシン(30Ci/mmol;Perkin Elmer./NEN Life Science Products, Boston, MA)を、最終容量500μLで4℃にて75分間インキュベートした。各化合物の7対数希釈濃度を、2連で調べた。非特異的結合を、10μM(−)−ニコチン存在下に求めた。96ウェル濾過装置(Packard Instruments, Meriden, CT)を用い、再湿潤ガラス繊維フィルター板(Millipore, Bedford, MA)上での真空濾過によって結合放射能を単離し、氷冷BSS緩衝液(120mM NaCl/5mM KCl/2mM CaCl
2/2mM MgCl
2)2mLで直ちに洗った。パッカード(Packard)マイクロシンチ(MicroScint)−20(登録商標)シンチレーションカクテル(40μL)を各ウェルに加え、パッカードのトップカウント(TopCount;登録商標)装置を用いて放射能を測定した。IC
50値を、マイクロソフトのエクセル(登録商標)ソフトウェアでの非線形回帰によって求めた。K
i値を、チェン−プルソフ(Cheng-Prusoff)式(K
i=IC
50/1+[リガンド]/K
D])を用いてIC
50から計算した。
【0562】
[3H]−メチルリコニチン(MLA)結合
α7nAChRサブタイプへの結合は、[
3H]−シチシン結合に用いたものと同様の条件に従って測定した。小脳を除くラット脳からの膜豊富画分(ABS Inc., Wilmington, DE)を4℃でゆっくり解凍し、洗浄し、30倍体積量のBSS−Tris緩衝液(120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl
2、2mM MgCl
2および50mM Tris−Cl、pH7.4、22℃)に再懸濁させた。タンパク質100から200μgを含むサンプル、5nM[
3H]−MLA(25Ci/mmol;Perkin Elmer./NEN Life Science Products, Boston, MA)および0.1%ウシ血清アルブミン(BSA, Millipore, Bedford, MA)を、最終容量500μLで22℃にて60分間インキュベートした。各化合物の7対数希釈濃度を、2連で調べた。非特異的結合を、10μM MLA存在下に求めた。96ウェル濾過装置(Packard Instruments, Meriden, CT)を用い、2%BSAで再湿潤させたガラス繊維フィルター板上での真空濾過によって結合放射能を単離し、氷冷BSS2mLで直ちに洗った。パッカード(Packard)マイクロシンチ(MicroScint)−20(登録商標)シンチレーションカクテル(40μL)を各ウェルに加え、パッカードのトップカウント(登録商標)装置を用いて放射能を測定した。IC
50値を、マイクロソフトのエクセル(登録商標)ソフトウェアでの非線形回帰によって求めた。K
i値を、チェン−プルソフ式(K
i=IC
50/1+[リガンド]/K
D])を用いてIC
50から計算した。
【0563】
[3H]−DPPB結合
α7nAChRサブタイプに結合する[
3H]−DPPB、[
3H]−(S,S)−2,2−ジメチル−5−(6−フェニル−ピリダジン−3−イル)−5−アザ−2−アゾニア−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンヨージドを、小脳を含まないラット脳またはヒト皮質からの膜豊富画分(ABS Inc., Wilmington, DE)を用いて測定した。ペレットを4℃で解凍し、洗浄し、7に設定したポリトロン(Polytron)を用いて30倍容量のBSS−Tris緩衝液(120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl
2、2mM MgCl
2および50mM Tris−Cl、pH7.4、4℃)中に再懸濁させた。タンパク質100から200μgおよび0.5nMの[
3H]−DPPB(62.8Ci/mmol;R46V、アボット社(Abbott Labs))を含む7対数希釈濃度の試験化合物を、2連にて最終容量500μLで4℃にて75分間インキュベートした。非特異的結合を、10μMメチルリコニチン存在下に求めた。パッカード細胞ハーベスタを用いて、0.3%PEIに予浸しておいたミリポア(Millipore)マルチスクリーン(Mutiscreen;登録商標)回収プレートFBで、結合した放射能を回収し、氷冷緩衝液2.5mLで洗浄し、パッカードのトップカウント(TopCount;登録商標)マイクロプレートβカウンタを用いて放射能を測定した。IC
50値を、マイクロソフト(登録商標)のエクセルまたはアッセイ・エクスプローラ(Assay Explorer)での非線形回帰によって求めた。K
i値を、チェン−プルソフ式(K
i=IC
50/1+[リガンド]/K
D])を用いてIC
50から計算した。[
3H]−DPPBは、下記の製造手順に従って得たものである。
【0564】
[メチル−3H]2,2−ジメチル−5−(6−フェニル−ピリダジン−3−イル)−5−アザ−2−アゾニア−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン;ヨージド製造
上記の[
3H]−DPPB結合アッセイで用いた[メチル−
3H]2,2−ジメチル−5−(6−フェニル−ピリダジン−3−イル)−5−アザ−2−アゾニア−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン;ヨージドは、下記の手順に従って製造した。
【0565】
段階1:(S,S)−5−(6−フェニル−ピリダジン−3−イル)−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸t−ブチルの製造
(S,S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸t−ブチル(3.43g、17.3mmol、アルドリッチ・ケミカル社)および3−クロロ−6−フェニルピリダジン(3.30g、17.3mmol、アルドリッチ・ケミカル社)のトルエン(50mL)中懸濁液にトリエチルアミン(20mL)を加え、混合物を窒素下にて100℃で7日間加熱した。得られた暗色混合物を冷却して室温とし、得られた沈澱を濾過によって単離し、トルエン(15mL)で洗浄し、真空乾燥して、標題化合物をオフホワイト固体として得た(3.00g)。濾液を濃縮し、酢酸エチルを溶離液とするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して、追加の生成物を得た(0.41g、総収量3.41g、56%):MS(DCI/NH
3)m/z353(M+H)
+。
【0566】
段階2:(S,S)−2−メチル5−(6−フェニル−ピリダジン−3−イル)−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンの製造
段階1から得られた生成物(3.41g、9.7mmol)をギ酸(20mL)に溶かし、ホルマリン(37重量%、1.0g、12.3mmol)で処理した。混合物を100℃で1時間加熱し、褐色溶液を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を、CH
2Cl
2−CH
3OH−NH
4OH(95:5:1)を溶離液とするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物をオフホワイト固体として得た(2.50g、96%):MS(DCI/NH
3)m/z267(M+H)
+。
【0567】
段階3:[3H]−(S,S)−2,2−ジメチル−5−(6−フェニル−ピリダジン−3−イル)−5−アザ−2−アゾニア−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンヨージド([3H]−DPPB)の製造
[
3H]ヨウ化メチルのトルエン(250mCi/0.1mL、85Ci/mmol、アメリカン・ラジオラベルド・ケミカルズ社(American Radiolabeled Chemicals, Inc.))を、段階2から得られた生成物の塩化メチレン中溶液(0.788mg、2.96μmol/0.45mL)と組み合わせた。バイアルにキャップを取り付け、混合物を室温で終夜反応させた。メタノールを加え、溶媒を留去して42mCiを得た。生成物を、HPLC精製用にメタノールに取った。
【0568】
段階4:高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による精製
約7mCiの[
3H]−DPPBを溶媒留去して乾固させ、残留物を合計約4.5mLのアセトニトリル:水:TFA(15:85:0.1)に溶かした。アジレント(Agilent)HPLCシステムを用いてフェノメネックス(Phenomenex)ルナ(Luna)C18(2)カラム(5μ、250mm×内径4.6mm)で、1回注入当たり約0.9mLとした。[
3H]−DPPBを、流量約1mL/分で20分以内に10%Bから20%Bとする勾配移動相によって溶離した(移動相A=0.1%トリフルオロ酢酸水溶液および移動相B=0.1%トリフルオロ酢酸のアセトニトリル中溶液)。ピーク検出およびクロマトグラムは、275nmに設定したアジレント可変波長UV検出器で得た。[
3H]−DPPBを含む分画を、アジレントフラクションコレクターを用いて約14分の時点で回収した。分画を合わせ、溶媒を減圧下に留去した。残留物を200プルーフのエタノール(2mL)に溶かして、0.7mCiを得た。
【0569】
段階5:純度および比放射能の測定
クォータナリポンプ、オートサンプラーおよび光ダイオードアレイUV検出器からなるアジレント1100シリーズHPLCシステムを用いて、[
3H]−DPPBのアッセイを行った。パッカード・ラジオマチック(Radiomatic)A500放射能検出器をHPLCシステムに接続した。放射能検出には、500μLフローセルおよび3:1比のウルティマ−フロ(Ultima-Flo)Mシンチレーションカクテル:HPLC移動相を用いた。フェノメネックス・ルナC18(2)カラム(5μ、250mm×内径4.6mm)を用いて分析を行った。移動相は、10%Bから開始し、20分以内に徐々に20%Bとなり、次に1分以内に徐々に90%Bとなり、9分間にわたって90%Bに保持される勾配からなりものであり、移動相A=0.1%トリフルオロ酢酸水溶液および移動相B=0.1%トリフルオロ酢酸のアセトニトリル中溶液であった。流量は約1mL/分に設定し、UV検出は275nmに設定した。
【0570】
本発明の好ましい化合物は、[
3H]−MLAアッセイによって調べた場合に、約0.1nMから約10μMのK
i値を有しており、多くのものが1μM未満のK
iを有していた。他の好ましい化合物は、約0.1nMから少なくとも10μMの範囲の本発明の化合物の[
3H]−シチシン結合値を示した。一部の好ましい化合物は、α4β2受容体と比較してα7受容体で、より高い効力を示した。該好ましい化合物の測定では代表的には、[
3H]−シチシン結合によって測定されるK
i値を考慮してMLAアッセイによって測定されるK
i値を考慮して、式D=K
i3H−シチシン/K
iMLAにおいて、Dが約50より大きくなるようにする。あるいは、[
3H]−DPPBアッセイによって測定されるK
i値を、K
iMLAに代えて用いて、式D′=K
i3H−シチシン/K
i[3H]−DPPBにおいて、D′が約50より高くなるようにすることができる。
【0571】
本発明の化合物は、受容体の活性またはシグナリングを変えることでα7nAChRおよび/またはα4β2リガンドの機能を調節するα7nAChRリガンドおよび/またはα4β2リガンドである。その化合物は、受容体の定常活性を阻害する逆作働薬または受容体活性化作働薬の作用を完全に遮断する拮抗薬であることができる。その化合物は、α7nAChR受容体を部分的に遮断もしくは部分的に活性化する部分作働薬あるいは受容体を活性化する作働薬であることもできる。α7ニコチン受容体への結合は、各種のキナーゼおよびホスファターゼが関与する主要なシグナリングプロセスならびに記憶、細胞保護、遺伝子転写および疾患改善に対する効果にとって重要であるタンパク質−タンパク質相互作用をも誘発する。
【0572】
本発明の方法
本発明の化合物および組成物は、nAChR類、詳細にはα7nAChR類の効果を調節する上で有用である。特に、本発明の化合物および組成物は、α7nAChR類によって調節される障害の治療または予防に用いることができる。代表的には、該障害は、哺乳動物においてα7nAChR類を選択的に調節することで、好ましくは、例えば治療法の一環として、本発明の化合物または組成物を、単独でまたは別の活性薬剤との併用で投与することによって改善することができる。さらに、一部の本発明の化合物は、α7nAChR類以外にα4β2nAChR類でアフィニティを有しており、両方の受容体サブタイプで二重アフィニティを有する選択的化合物も有益な効果を有することが予想される。
【0573】
実施例で具体的に記載されているものなど(それらに限定されるものではない)の本発明の化合物は、nAChR類に対して、より詳細にはα7nAChR類に対してアフィニティを有する。α7nAChRリガンドとして、本発明の化合物は、多くのα7nAChR介在の疾患または状態の治療および予防において有用となり得る。
【0574】
例えばα7nAChR類は、学習、記憶および注意力の側面などの認識機能強化において重要な役割を果たすことが明らかになっている(Levin, E. D., J. Neurobiol. 53: 633-640, 2002)。従って、α7リガンドは、例えば注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害、老年性認知症、AIDS性認知症、ピック病、レビー小体関連の認知症およびダウン症候群関連の認知症、ならびに統合失調症関連の認知欠損などの認知障害の治療に好適である。
【0575】
さらに、α7含有nAChR類は、イン・ビトロ(Jonnala, R. B. and Buccafusco, J. J., J. Neurosci. Res. 66: 565-572, 2001)およびイン・ビボ(Shimohama, S. et al., Brain Res. 779: 359-363, 1998)の両方で、ニコチンの神経保護効果に関与していることが明らかになっている。詳細には、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン舞踏病、レビー小体関連の認知症など(これらに限定されるものではない)のいくつかの進行性CNS障害、ならびに外傷性脳損傷によって生じるCNS機能低下の基礎疾患として、神経変性がある。例えば、アルツハイマー病に関連するβ−アミロイドペプチドのα7nAChR類の機能障害が、その疾患に関連する認識欠損の進行において重要な要素であることが示唆されている(Liu, Q. -S., Kawai, H., Berg, D. K., PNAS 98: 4734-4739, 2001)。α7nAChRの活性化が、その神経毒性を遮断することが明らかになっている(Kihara, T. et al., J. Biol. Chem. 276: 13541-13546, 2001)。従って、α7活性を強化する選択的リガンドは、アルツハイマー病および他の神経変性疾患の欠損を相殺することができる。
【0576】
統合失調症は、知覚、認識および情緒における異常を特徴とする複雑な疾患である。かなりの証拠が、死後患者でのα7nAChR受容体の測定された欠損など、その疾患におけるα7nAChRの関与を示唆している(Leonard, S. Eur. J. Pharmacol. 393: 237-242, 2000)。感覚処理(ゲーティング)における欠損が、統合失調症の顕著な特徴の一つである。それらの欠損は、α7nAChRで機能するニコチンリガンドによって正常とすることができる(Adler L. E. et al., Schizophrenia Bull. 24: 189-202, 1998; Stevens, K. E. et al., Psychopharmacology 136: 320-327, 1998)。従ってα7リガンドには、統合失調症治療に使える可能性がある。
【0577】
新たな血管の成長が関与するプロセスである血管新生は、創傷治癒、皮膚移植片の血管形成および例えば血管閉塞周囲での循環の増加などの循環促進などの有用な全身機能において重要である。ニコチンのような非選択的nAChR作働薬が、血管新生を刺激することが明らかになっている(Heeschen, C. et al., Nature Medicine 7: 833-839, 2001)。血管新生の改善が、α7nAChRの活性化に関与することが明らかになっている(Heeschen, C. et al, J. Clin. Invest. 110: 527-536, 2002)。従って、α7サブタイプに対して選択的であるnAChRリガンドは、血管新生を刺激する能力が改善され、副作用プロファイルが改善されたものとなる。
【0578】
脊髄中のα7nAChR群はセロトニン作働伝達を調節し、その伝達はニコチン化合物の疼痛緩和効果に関連していた(Cordero-Erausquin, M. and Changeux, J. -P. PNAS 98: 2803-2807, 2001)。α7nAChRリガンドは、急性疼痛、術後疼痛などの疼痛状態、ならびに炎症性疼痛および神経障害性疼痛などの慢性疼痛状態の治療において治療効力を示す。さらに、α7nAChRは、炎症応答において関与し、α7受容体の活性化がTNFおよび炎症応答を誘発する他のサイトカイン類の放出を阻害する初代マクロファージの表面で発現される(Wang, H. et al Nature 421: 384-388, 2003)。従って、選択的α7リガンドは、例えば関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、臓器移植拒絶反応、臓器移植に関連する急性免疫疾患、臓器移植に関連する慢性免疫疾患、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、敗血症症候群、抑鬱およびリウマチ様脊椎炎などのTNF介在疾患が関与する状態を治療できる可能性を示している。
【0579】
哺乳動物精子先体反応は、精子による卵子の受精において重要な開口分泌プロセスである。精子細胞でのα7nAChRの活性化は、先体反応において必須であることが明らかになっている(Son, J. -H. and Meizel, S. Biol. Reproduct. 68: 1348-1353 2003)。結果的に、選択的α7剤は、不妊障害の治療において有用性を示す。
【0580】
本発明の化合物は、認識、神経変性および統合失調症に影響を与える状態または障害の治療および予防において特に有用である。
【0581】
統合失調症に関連する認知機能障害は、患者が正常に機能する能力を制限する場合が多く、それは一般に利用可能な治療、例えば非定型抗精神病薬による治療によって十分には治療されない症状である(Rowley, M. et al., J. Med. Chem. 44: 477-501, 2001)。該認識欠損は、特にα7受容体での活動低下を伴うニコチン系コリン作働系の機能低下に関連している(Friedman, J. I. et al., Biol Psychiatry, 51: 349-357, 2002)。従って、α7受容体の活性化剤は、非定型抗精神病薬によって治療される統合失調症患者での認識機能強化において有用な治療を提供することができる。従って、α7nAChRリガンドおよび非定型抗精神病薬の組み合わせは、改善された治療用途を提供するものと考えられる。好適な非定型抗精神病薬の具体例には、クロザピン、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドン、ゾテピン、イソペリドンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0582】
本発明の医薬組成物における有効成分の実際の用量レベルを変動させて、特定の患者、組成物および投与形態において所望の治療応答を得る上で有効な活性化合物量を得るようにすることができる。選択される用量レベルは、特定の化合物の活性、投与経路、治療対象の状態の重度、治療を受ける患者の状態および病歴によって決まる。しかしながら、所望の治療効果を得るのに必要なレベルより低いレベルで化合物の用量を開始し、所望の効果が得られるまで用量を徐々に増加させることは、当業界の技術の範囲内である。
【0583】
上記その他の治療で使用する場合、治療上有効量の本発明の化合物のいずれかを、純粋な形あるいは存在する場合には製薬上許容される塩、エステル、アミドまたはプロドラッグの形で用いることができる。別形態としてその化合物を、1以上の製薬上許容される担体と組み合わせて対象となる化合物を含む医薬組成物として投与することができる。本発明の化合物の「治療上有効量」という表現は、あらゆる医学的処置に適用可能な妥当な利益/リスク比で、障害を治療する上で十分な量の化合物を意味する。しかしながら、本発明の化合物および組成物の総1日用量は、妥当な医学的判断の範囲内で担当医が決定することは明らかであろう。特定の患者における具体的な治療上有効な用量レベルは、治療対象の障害およびその障害の重度;使用する具体的な化合物の活性;使用する具体的な組成物;患者の年齢、体重、全身の健康状態、性別および食事;使用される具体的化合物の投与時刻、投与経路および排泄速度;投与の期間;使用される具体的化合物との併用でもしくは同時に使用される薬剤;ならびに医学の分野で公知の同様の要素などの各種要素によって決まるものである。例えば、所望の治療効果を得るのに必要なレベルより低いレベルで化合物の用量を開始し、所望の効果が得られるまで用量を徐々に増加させることは、当業界の技術の範囲内である。
【0584】
ヒトおよび下等動物に対して投与される本発明の化合物の総1日用量は、約0.010mg/kgから約1g/kgの範囲である。より好ましい用量は、約0.010mg/kgから約100mg/kgの範囲とすることができる。所望に応じて、その有効1日用量を、投与に関して複数の用量に分割することができる。結果的に、単一用量組成物には、1日用量を構成する量または部分量を含有させることができる。
【0585】
本発明の化合物は、受容体の活性またはシグナリングを変えることでα7nAChRの機能を調節するα7nAChRリガンドである。その化合物は、受容体の定常活性を阻害する逆作働薬または受容体活性化作働薬の作用を完全に遮断する拮抗薬であることができる。その化合物は、α7nAChR受容体を部分的に遮断もしくは部分的に活性化する部分作働薬あるいは受容体を活性化する作働薬であることもできる。α7受容体への結合は、各種のキナーゼおよびホスファターゼが関与する主要なシグナリングプロセスならびに記憶、細胞保護、遺伝子転写および疾患改善に対する効果にとって重要であるタンパク質−タンパク質相互作用をも誘発する。従って、治療上有効量の式(I)の化合物を哺乳動物に投与することで、α4β2、α7またはα4β2およびα7の両方のニコチン性アセチルコリン受容体の効果を選択的に調節する方法が提供される。
【0586】
さらに、治療上有効量の式(I)の化合物の哺乳動物への投与は、注意欠如障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害、老年性認知症、AIDS性認知症、ピック病、レビー小体関連の認知症、ダウン症候群関連の認知症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン舞踏病、禁煙、ニコチン離脱症候群、外傷性脳損傷関連のCNS機能低下、急性疼痛、術後疼痛、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経因性疼痛、不妊、創傷治癒関連の新血管成長の必要性、皮膚移植の血管形成に関連する新血管成長の必要性、および循環欠如、詳細には血管閉塞周囲の循環、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、臓器移植拒絶反応、臓器移植に関連する急性免疫疾患、臓器移植に関連する慢性免疫疾患、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、敗血症症候群、抑鬱およびリウマチ様脊椎炎からなる群から選択される状態または障害の治療または予防方法を提供する。より好ましくは、治療上有効量の式(I)の化合物の哺乳動物への投与は、認知障害、神経変性および統合失調症の治療方法を提供する。さらに、式(I)の化合物は、非定型抗精神病薬との併用で投与することもできる。
【0587】
塩の製造
(実施例A)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・L−二酒石酸塩無水物
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基(21.5mg、0.07mmol)を、200プルーフのエタノール1.0mLに溶かした。一方、L−酒石酸11.75mg(0.08mmol)を200プルーフのエタノール250μLに溶かした。L−酒石酸溶液を、前記の(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基溶液に攪拌しながら滴下した。添加後、攪拌プレートからバイアルを取り除いた。静置していると、L−二酒石酸塩無水物が結晶化した。
【0588】
(実施例B)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・L−二酒石酸塩水和物
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・L−二酒石酸塩の無水物固体(60mg)を、水(500μL)に室温で懸濁させた。(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカンL−二酒石酸塩の水和物が、時間が経つと結晶化した。
【0589】
(実施例C)
(4s)−4−[5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・二水素ホスファート無水物
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基(20mg、0.064mmol)をメタノール1.0mLに溶かした。一方、85%リン酸5μL(0.073mmol)をメタノール245μLで希釈した。次に、そのリン酸溶液を、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基溶液に攪拌しながら滴下した。添加後に、攪拌プレートからバイアルを取り除いた。静置していると、二水素ホスファート無水物が結晶化した。
【0590】
(実施例D)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・二水素ホスファート水和物
無水(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二水素ホスファート固体を高湿度に曝露した。時間が経つと、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二水素ホスファートの水和物が結晶化した。
【0591】
(実施例E)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・二コハク酸塩無水物
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基(20mg、0.064mmol)を2−プロパノール(またはテトラヒドロフラン)1.0mLに溶かした。一方、コハク酸(8.25mg、0.07mmol)を2−プロパノール(またはテトラヒドロフラン)500μLに溶かした。両方の溶液を加熱して50℃とした。そのコハク酸溶液を、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基溶液に50℃で攪拌しながら滴下した。その後、ホット/攪拌プレートからバイアルを取り除いた。静置し、室温まで自然に冷却すると、二コハク酸塩無水物が結晶化した。
【0592】
(実施例F)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・二コハク酸塩水和物
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二コハク酸塩の無水物固体(25mg)を、水100μL中に室温で懸濁させた。時間が経つと、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二コハク酸塩の水和物が結晶化した。
【0593】
(実施例G)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・1/4水和物(1塩:0.25水)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基(40mg、0.13mmol)を200プルーフのエタノール2.0mLに溶かした。濃HCl溶液(5N、30μL、0.15mmol)を200プルーフのエタノール220μLで希釈した。その希HCl溶液を、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基溶液に攪拌しながら加えた。攪拌プレートからバイアルを取り除き、溶媒を蒸発させた。時間が経つと、塩酸塩1/4水和物が結晶化した。
【0594】
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン塩酸塩・1/4水和物の単結晶を得るため、上記実験から得られた上清を、この実験に用いた。溶媒をゆっくり蒸発させた。時間が経つと、塩酸塩1/4水和物の単結晶が生成した。
【0595】
(実施例H)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン塩酸塩・セスキ水和物(1塩:1.5水)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン塩酸塩・1/4水和物固体50mgを、水200μLに懸濁させた。時間が経つと、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン塩酸塩・セスキ水和物が結晶化した。
【0596】
(実施例I)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・二水素クエン酸塩
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基(63mg、0.2mmol)をメタノール1.0mLに溶かした。クエン酸(41mg、0.21mmol)をメタノール0.5mLに溶かした。そのクエン酸溶液を、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基溶液に攪拌しながら加えた。添加後に、攪拌プレートからバイアルを取り外し、溶媒をゆっくり蒸発させた。時間が経つと、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二水素クエン酸塩が結晶化した。
【0597】
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二水素クエン酸塩の単結晶を得るため、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二水素クエン酸塩(20mg)を水/2−プロパノール(1:6、体積比)0.8mLに50℃で溶かした。溶液に(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・二水素クエン酸塩固体のシードを入れ、密閉したバイアル中で放冷して室温とした。時間が経つと、単結晶が生成した。
【0598】
(実施例J)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン・一水素クエン酸塩
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基(62mg、0.2mmol)をメタノール1.5mLに溶かした。クエン酸(19mg、0.1mmol)をメタノール0.5mLに溶かした。そのクエン酸溶液を、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基溶液に攪拌しながら加えた。攪拌しながら、時間が経つと(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン・一水素クエン酸塩が結晶化した。
【0599】
(実施例K)
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン遊離塩基
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基の単結晶を得るため、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基(13mg)を2−プロパノール1.0mLに溶かした。溶媒をゆっくり蒸発させた。時間が経つと、(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカン遊離塩基の単結晶が生成した。
【0600】
(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカンのクエン酸およびメタノール中での再結晶による(4s)−4−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルオキシ)−1−アザトリシクロ[3.3.1.1
3,7]デカンのクエン酸塩の製造方法も想到される。
【0601】
以上の詳細な説明および添付の実施例は単に説明のためのものであって、添付の特許請求の範囲およびそれの均等物によってのみ定義される本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではないことは明らかである。開示の実施形態に対する各種の変更および修正は、当業者には明らかであろう。本発明の化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成、製剤および/または使用方法に関係するものなど(それらに限定されるものではない)の変更および修正は、本発明の精神および範囲を逸脱しない限りにおいて行うことが可能である。