特許第5728047号(P5728047)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5728047
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】テレビ予約システム及びその操作方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20150514BHJP
   H04N 21/472 20110101ALI20150514BHJP
   H04N 21/432 20110101ALI20150514BHJP
【FI】
   H04N21/482
   H04N21/472
   H04N21/432
【請求項の数】26
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-89132(P2013-89132)
(22)【出願日】2013年4月22日
(62)【分割の表示】特願2011-632(P2011-632)の分割
【原出願日】1997年6月13日
(65)【公開番号】特開2013-165508(P2013-165508A)
(43)【公開日】2013年8月22日
【審査請求日】2013年4月22日
(31)【優先権主張番号】08/665,216
(32)【優先日】1996年6月14日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】597173211
【氏名又は名称】スターサイト テレキャスト インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】シェイン,スティーブン エム.
(72)【発明者】
【氏名】ワーデン,デイビッド ピー.
(72)【発明者】
【氏名】キング,モリー ケー.
(72)【発明者】
【氏名】アルバ,テレサ エー.
(72)【発明者】
【氏名】ラスマン,ロバート イー.
【審査官】 川崎 優
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−83888(JP,A)
【文献】 特開平8−314979(JP,A)
【文献】 特開平8−214282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−858、5/76−956
H04H 20/00−60/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアガイダンス情報を視聴者に提供する方法であって、前記方法は、
複数のメディア識別子を含む前記メディアガイダンス情報を表示のために生成するステップと、
前記複数のメディア識別子からのメディア識別子の視聴者選択を受信するステップであって、前記メディア識別子は、特定のメディアアセットの第1のインスタンスを識別する、ステップと、
前記メディア識別子格納するステップと、
前記格納されたメディア識別子に基づいて、前記特定のメディアアセットの第2のインスタンスが前記メディアガイダンス情報に追加されたことを決定したことに応答して警報を前記視聴者に提供するステップであって、前記第2のインスタンスは、前記第1のインスタンスとは異なる、ステップ
を含む、方法。
【請求項2】
前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを格納することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記警報を提供するステップは、前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスに関する情報が表示されるようにするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記情報は、供給源を含み、前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスは、前記供給源から利用可能である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
メディアガイダンス情報を視聴者に提供するシステムであって、前記システムは、
複数のメディア識別子を含む前記メディアガイダンス情報を表示のために生成する手段と、
前記複数のメディア識別子からのメディア識別子の視聴者選択を受信する手段であって、前記メディア識別子は、特定のメディアアセットの第1のインスタンスを識別する、手段と、
前記メディア識別子格納する手段と、
前記格納されたメディア識別子に基づいて、前記特定のメディアアセットの第2のインスタンスが前記メディアガイダンス情報に追加されたことを決定したことに応答して警報を前記視聴者に提供する手段であって、前記第2のインスタンスは、前記第1のインスタンスとは異なる、手段
を含む、システム。
【請求項7】
前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを受信する手段をさらに含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを格納する手段をさらに含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記警報を提供する手段は、前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスに関する情報が表示されるようにする手段を含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記情報は、供給源を含み、前記メディアガイダンス情報に追加された前記第2のインスタンスによって表現された前記特定のメディアアセットは、前記供給源から利用可能である、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
メディアガイダンス情報を視聴者に提供する方法であって、前記方法は、
前記メディアガイダンス情報を受信することと、
前記メディアガイダンス情報を格納することであって、前記格納されたメディアガイダンス情報は、複数の供給源のうちの第1の供給源および前記複数の供給源のうちの第2の供給源に関連付けられた結合されたメディアガイダンス情報を含む、ことと、
前記結合されたメディアガイダンス情報における特定のメディアアセットの第1のインスタンスの視聴者選択を受信することと、
前記特定のメディアアセットの第2のインスタンスが前記メディアガイダンス情報に追加されたことを決定したことに応答して警報を前記視聴者に提供することであって、前記第2のインスタンスは、前記第1のインスタンスとは異なる、こと
を含む、方法。
【請求項12】
前記結合されたメディアガイダンス情報を表示のために生成することと、
前記表示された結合されたメディアガイダンス情報から前記特定のメディアアセットの前記視聴者選択を受信することと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の供給源は、インターネット供給源、ビデオベンダー供給源、衛星供給源、ケーブル供給源、または、アンテナ供給源である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の供給源は、前記第1の供給源とは異なる供給源である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを録画することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の供給源からの前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを受信するために、入力を前記第1の供給源から前記第2の供給源に切り替えることをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記特定のメディアアセットの前記視聴者選択は、前記第1の供給源によって提供された前記特定のメディアアセットの前記第1のインスタンスの視聴者選択に対応し、前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスは、前記第2の供給源によって提供される、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記警報を提供することは、前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスに関する情報が表示されるようにすることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
メディアガイダンス情報を視聴者に提供するシステムであって、前記システムは、
前記メディアガイダンス情報を受信する手段と、
前記メディアガイダンス情報を格納する手段であって、前記格納されたメディアガイダンス情報は、複数の供給源のうちの第1の供給源および前記複数の供給源のうちの第2の供給源に関連付けられた結合されたメディアガイダンス情報を含む、手段と、
前記結合されたメディアガイダンス情報における特定のメディアアセットの第1のインスタンスの視聴者選択を受信する手段と、
前記特定のメディアアセットの第2のインスタンスが前記メディアガイダンス情報に追加されたことを決定したことに応答して警報を前記視聴者に提供する手段であって、前記第2のインスタンスは、前記第1のインスタンスとは異なる、手段
を含む、システム。
【請求項20】
前記結合されたメディアガイダンス情報を表示のために生成する手段と、
前記表示された結合されたメディアガイダンス情報から前記特定のメディアアセットの視聴者選択を受信する手段と
をさらに含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記第1の供給源は、インターネット供給源、ビデオベンダー供給源、衛星供給源、ケーブル供給源、または、アンテナ供給源である、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記第2の供給源は、前記第1の供給源とは異なる供給源である、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを録画する手段をさらに含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項24】
前記第2の供給源からの前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスを受信するために、入力を前記第1の供給源から前記第2の供給源に切り替える手段をさらに含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項25】
前記特定のメディアアセットの前記視聴者選択は、前記第1の供給源によって提供された前記特定のメディアアセットの前記第1のインスタンスの視聴者選択に対応し、前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスは、前記第2の供給源によって提供される、請求項19に記載のシステム。
【請求項26】
前記警報を提供する手段は、前記メディアガイダンス情報に追加された前記特定のメディアアセットの前記第2のインスタンスに関する情報が表示されるようにする手段を含む、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ予約システム及びその操作方法の分野に関する。より特定的に言うと、1つの実施形態において、本発明は、テレビガイドシステム内で特定の番組がいつ放送されているかを識別するための方法及び装置を提供する。
【背景技術】
【0002】
ビデオエンターテイメントが増々洗練されたものとなるにつれて、消費者には、ビデオエンターテイメントのさらに幅広いオプションが提供されている。従来の放送テレビ番組に加えて、テレビ視聴者は今や、例えばケーブルテレビ編成番組、デジタル衛星編成番組、ケーブルステレオ放送及び従来の衛星編成番組にアクセスすることができる。その上、消費者が利用可能なさまざまな伝送媒体の内部でも、番組の数及び多様性は、劇的に増大している。
【0003】
より幅広い選択肢を通して消費者に恩恵を与えているものの、消費者に利用可能な編成番組アレイは、同様に或る種のジレンマも提示していた。特に、消費者が利用できる番組の数が多くなるにつれて、どの番組を見るべきかの選択過程が増々わずらわしいものとなった。例えば、消費者は、100を大幅に上回るケーブルテレビチャンネルにアクセスすることができる。特定の消費者が、ケーブル編成番組だけでなくその他の編成番組(例えばデジタル衛星サービス)にもアクセスできるならば、番組を選択する過程は威圧的なものとなっていることだろう。
【0004】
従って、消費者のテレビ画面上に表示するための新しい改良型の番組ガイド情報提供方法が開発されてきた。特記すべきものとして、スターサイト(StarSightTM)オンスクリ
ーンガイドシステムは、オンスクリーンガイドシステムの分野では先駆的なものであることが立証されている。スターサイトシステムはテレビ視聴のみならず、テーマ検索、VCRプログラミング、詳細な番組情報、及びその他の機能性といった能力をも提供する。
【0005】
最近では、このようなシステム内で付加的な機能性も提案されている。全ての目的のためこの出願に参考文献として含まれる米国特許出願第08/423,411号を参照のこ
と。このような1つのシステムにおいては、例えば衛星ソース及びケーブルソースといったような異種のソースからのガイド情報が組合わされて統一ガイドを形成する。本発明に従ったシステムは、例えばこのようなソースからの冗長な情報を削除し、その他の機能性を提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
スターサイトガイドシステムを介して長足の進歩がなし遂げられ、実際、このようなガイドシステムは、テレビ産業において広く受け入れられている。しかしながらこのようなシステムの複雑性が増すにつれて、さらなる機能性が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によって改良型テレビガイドシステムが提供される。本発明の一実施形態に従うと、単一の番組が複数回にわたり出現するのを、ユーザーのために識別することができる。例えば、今日の数多くのデジタル衛星システムにおいては、特定の映画が、開始時刻をずらして多数のチャンネル上で放映されることになる。本発明のガイドシステムは、ユーザーが特定の番組を識別しその後、その識別された特定の番組がいつ再放送されるかを識別できるようにする。従ってユーザーは、視聴又は録画のためより容易に番組を選択することができる。
【0008】
従って、1つの実施形態においては、本発明は、予約ガイド情報をガイドシステム内に入力する段階;予約ガイド情報内の特定の番組を識別するためユーザー入力を受理する段階;及び特定の番組が放送されるその他の時刻をユーザーのために識別する段階を含む、視聴者のためのテレビガイド情報の生成方法を提供する。
【0009】
本発明の内容及び利点は、明細書の以下の部分及び添付図面を参照することによってさらに理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施形態に従ったテレビシステムを例示する全体的ダイアグラムである。
図2図2は、本発明の一実施形態に従って使用される標準的グリッドガイドである。
図3図3は、「when-else」機能が利用された時にユーザーに提供される表示である。
図4図4は、本発明のオペレーションを例示する全体的流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、単数又は複数のソースから得ることのできるテレビ予約ガイド情報を利用する。これらのソースには、入力ケーブルライン(例えば同軸ケーブル)、衛星放送、専用電話回線(例えばよじり2線式)及びコンピュータ又はモデムラインといった信号を伝送することのできるその他のいずれかの媒体が含まれる可能性がある。本発明は、衛星システムといったテレビ信号の単一ソースのみを伴うシステムにおいて広く用いられることになると思われるが、ここでは主として、(1)ケーブルと衛星パラボラアンテナ又は(2)2つの異なる衛星又は(3)ローカルケーブルとデジタル放送ソース(DBSs)又は(4)従来のアンテナと衛星パラボラアンテナ例えばDBSソース又は(5)上述のソースのうちの1つとインターネット又はその他のコンピュータソースといったような少なくとも2つの別々のソースから放送が受信されるシステムに関連して例示される。多重ソース予約情報は、本出願に参考文献として内含されている米国特許第08/423,410
号の中でさらに詳しく記述されているように、組織立った形で検索されユーザーに表示される。
【0012】
ユーザーが表示されたガイド内の番組を選択した時点で、システムはその番号又はチャンネルに結びつけられたソース識別子を読取る。好ましい実施形態においては、このときシステムは、テレビ(RF又はビデオ)に対する入力をソース装置へと切換える自動切換え/同調プロセスを実施する。ソース装置の例としては、DBS、ケーブルボックス、テレビチューナ、インターネットアクセスなどが含まれている。次にシステムは、希望する番組のための必要とされるチャンネルに同調を行なう。さらに、ソース識別子は、無人VCRプログラミングを希望する場合にさまざまな装置の間で自動的に切換えを行なうのに利用することができる。その上、番組情報が多数の衛星ソースから受理され望ましいチャンネルが選択された時点で、本発明は、一実施形態において、顧客の衛星パラボラアンテナを移動させて、顧客が付随するソースから望ましい番組を受信できるようにすることができる。このとき、本発明は正しいチャンネルに対する同調を行なう。
【0013】
組合わされたテレビガイドを作成するにあたっては、多数のソース上で利用可能なチャンネルを識別しそのソースを識別するチャンネルマップが生成される。例えば、DBS/
ローカルチャンネルを実行する場合、チャンネルマップは、ローカルケーブルとDBSチャンネルの両方が組合された状態で作成される。ローカルチャンネル及びDBSチャンネルは、ソース識別子でタグ付けされる。この組合されたガイド情報は、システムによって、たとえ同じ番組のもう1つの放映例と同じソースからのものでなくても1つの特定の番組がいつ放映される予定かを識別するために使用される。
【0014】
ユーザー/消費者がガイドからDBS以外のチャンネルを選択した時点で、衛星のための統合受信器復号器ユニット(IRDボックス)は、ローカルケーブルを例えば受信器に結合するようIRDを切換える。次にシステムはテレビチューナ又はその他の同調装置を必要とされるチンャネルに同調させる。DBSチャンネルが後に選択されたならば、システムは、衛星受信器/復号器を受信器に結合させるべくIRDを切換える。次にシステムはDBSチューナを選択されたDBSチャンネルに同調する。例えばケーブル及びアンテナ入力の場合、システムは適正なビデオ入力に切換え、次に、選択されたソースを受信するために必要とされるチャンネルにテレビチューナを同調する。かくして多重ソーステレビ予約ガイド情報に対する自動的アクセスが提供される。
【0015】
本発明はここでは主として、ユーザーの場所で組合せ型ガイドが形成されるようなシステムに関して例示されているが、これは単に例示を目的としているにすぎず、ケーブルヘッドエンドといった遠隔の場所で組合せ型ガイドを形成することも可能であるということがわかるだろう。
【0016】
図1は、テレビ12及び/又はVCR13に直接又は間接的に接続された多数のソースを伴う多重ソーステレビ予約ガイドシステム10の一例を、簡略化された形で例示している。図1の実施形態においては、多重ソーステレビ番組及びテレビ予約ガイドシステム10は、コーディネータ14の制御下で作動する。テレビ12及びVCR13には、図1に例示されている通り直接か又はコーディネータ14を介してケーブルボックス16及びDBSソース18からの入力が提供されている。テレビ及び/又はVCRには直接的に又はコーディネータ14を介して、その他の入力20も供給することができる。テレビを同調しその他の操作を行なうため視聴者はリモコン22を使用する。変形実施形態においては、コンピュータキーボードといったようなキーボードが入力のために使用される。このキーボードは、ハードワイヤ接続であってもワイヤレスであってもよい。
【0017】
この実施形態においては、ケーブルはケーブルボックス16を介して提供され、DBSはIRDボックス18を介して提供される。アンテナ24はケーブルボックス16、IRDボックス18及びその他の入力20と共に、付加的なテレビ放送ソースとして使用され得る。1つの標準的実施形態においては、アンテナ24及びケーブルボックス16は、ローカルニュース放送といったローカルテレビ放送を含む可能性があることを意味する「ローカル」ソースとみなされることになる。これとは対照的に、DBSソースは、このようなローカルな内容を含まない確率が高いため、ローカルとはみなされない。
【0018】
その他の入力20には、多数の衛星ソースが含まれる可能性がある。多数の衛星ソースが存在するとき、コーディネータ14は、ユーザーの衛星パラボラアンテナを自動的に移動させるか又は衛星パラボラアンテナの間で切換えを行なうことによって、利用可能な衛星ソースの間で切換えを行なう。衛星パラボラアンテナを自動的に移動させるためには、IRDボックス内(又はその他の場所)のメモリーが、DBS衛星パラボラアンテナを介して利用可能である衛星ソースとの関係においてDBS衛星パラボラアンテナの位置を追跡する。次にIRDボックス18は、望ましい衛星ソースがIRDボックス18により受信されるように、DBS衛星パラボラアンテナを自動的に位置づけする。
【0019】
コーディネータ14は、システムを操作するための一次装置として役立つプロセッサ(CPU)26及びメモリ(一般的にはRAM)28を内含している。さまざまなテレビ信号ソースがコーディネータに提供されている場合、コーディネータは同様に、内部チューナ、ソース間での切換えのための切換え装置及びその他のコンポーネントといった要素も含むことができる。図1に示されている実施形態においては、コーディネータは赤外線(IR)エミッタ30に接続され、これを制御している。IR受信器31がコーディネータ14に接続され、リモコン又はキーボード22からの入力を受理して、必要なユーザ入力をシステムに提供する。IRエミッタ30は例えばハードワイヤードインタフェース、バスインタフェース又はRF送信器などで置換できる。IRエミッタ30及び/又は直接接続(例えば31)は、IRDボックス18、テレビ12、VCR13、ケーブルボックス16及びその他の入力20のうちの単数又は複数のものを制御する。IRエミッタ30は、テレビ12、VCR13、ケーブルボックス16及び/又はその他の装置の遠隔制御信号をエミュレートすることにより遠隔制御装置として作用する。コーディネータ14は、いくつかの実施形態においては、例えばケーブルボックス16、VCR13、テレビ12、衛星受信器さらにはキーボード/コンピュータの中に置くことができる。
【0020】
リモコン22は、コーディネータ14を制御するための手持ち式リモコンである。好ましい実施形態においては、リモコン22には、IR受信器31を介してコーディネータを制御するIR送信器が具備されている。図1には示していないその他のリモコンを用いて、テレビ12、VCR13、ケーブルボックス16、IRDボックス18及びその他の入力20を手動制御することもできるが、好ましい実施形態においては、コーディネータ14は、システムの必要な制御機能を全て実施する。例えば、ユーザーがリモコン22上で音量制御を調整するにつれて、コーディネータ14は、IRエミッタ30を通して信号を発出してテレビ12の音量を調整する。
【0021】
IRDボックス28は、一実施形態においては、衛星パラボラアンテナ32を介してその他の情報と共にテレビ番組を受信する。IRDボックス18及びその他のテレビ信号ソースは各々、システムに対し番組予約情報を提供する。この番組予約情報(又はガイド)には、そのソース上でどのチャンネルが利用可能であるかを示すチャンネル情報を含むチャンネルマップも含まれている可能性がある。DBSガイドその他に付随する情報は、IRDボックス受信器のRAM内でセーブされるか又はコーディネータ14にダウンロードされる。同様にして、ケーブルボックス16、その他の入力20、アンテナ24及び/又はその他の任意の送信媒体(例えば専用より線対式電話回線)を通して、番組ガイド情報を受信することができる。これらのソースの各々には同様に、サービスプロバイダにより伝送された信号内のテレビ予約データも提供され得る。
【0022】
コーディネータ14は、システム10内で利用可能な番組ガイド情報を発見しソートする。テレビ予約情報のためにはさまざまな書式を使用することができる。例えば、単純なヘッダーセクションと情報セクショッを含むデータパケットを受信し、その他のより複雑なデータパケット書式でソートすることもできるし、或いは又、ソース情報を伴うヘッダを付加することもできる。好ましい実施形態においては、コーディネータ14は、利用可能なソース又はデータ入力ラインからテレビ予約情報を取り出し、それをソート/ミックスする。例えば、コーディネータ14は、テレビチャンネル内の垂直ブランキング期間を介して又はDBS又はインターネットのためのトランスポンダを介して、番組予約情報を受信し、その後組織立った形で情報をアレンジするか又はその他のオペレーションを行なうことができる。例えば、システムは重複チャンネルを除去することができる。
【0023】
一変形実施形態においては、番組予約情報のソート/ミックス作業は、別々の場所で行なわれ、次にシステム10に対し例えば単純な衛星チャンネル上で提供される。かくして、すでにミックス、ソート、オーガナイズ等がなされた番組予約情報が、表示準備が完了したフォーマットにて受信される。即時表示可能状態フォーマットは同様に、異なる媒体を介してか又はテレビチャンネル上で、別々のデータストリーム内でも提供され得る。
【0024】
図2は、テレビガイド情報から組立てられた予約グリッドガイドのオンスクリーン表示の簡略化された例である。この表示は、テレビスクリーン、プロセス全体を実行するパーソナルコンピュータ又はパーソナルコンピュータにより生成されるテレビセンサー表示上で提示することができる。好ましい実施形態においては、コーディネータ14は、利用可能な全ての番組ガイド情報を収集しソートした後、例えばTV12への直接接続(図示せず)又はケーブルソース16のような1つのソース上にオーバーレイすることによって、テレビ12上での表示のため図2に規定されているグリッドガイドを生成する。好ましい実施形態においては、ユーザーは、リモコン22上のガイドボタンを押すことにより、グリッドガイド40を表示する。コーディネータ14は、グリッドガイド40を搬送するチャンネル又は装置に自動的に同調するか又は現行の放送内のグリッドガイドをオーバレイすることによって、ガイドボタンの最初の一押しに対し応答する。ユーザーは、グリッドガイド40を終えた時点で再びガイドボタン(又は退出ボタン)を押し、コーディネータ14は、(1)自動的に、ユーザーが最後に見たチャンネル又はソースに戻るか、又は(2)オーバレイを除去する。
【0025】
全体として40という参照番号で示したグリッドガイドは、全てのチャンネル又はチャンネルセレクション42を、或る一定の時刻46にこれらのチャンネルで利用可能な番組44の記述と共にラインアップして提供する。例えば、USAネットワークは、午後2時に開始するバットマンを放映している。メロドラマ(SOAP)は午後2時から4時までNBCで放映され、その後にはニュースが続いている。情報は、例えば、本出願に全ての目的のための参考文献として組み込まれるYoungetal.,の米国特許第4,706,121号に従ってテーマ別にソート及び/又はフィルタリングできる。
【0026】
テレビチャンネルを受信するために多数のソースが使用される場合、時としてチャンネルのオーバラップが発生する。例えば、ケーブル6及びDBSの両方がNBCネットワークを搬送するものの、ケーブルはチャンネル6にNBCを有し、DBSはチャンネル7にNBCを有するといった場合がある。グリッドガイド40内に表示されたチャンネルを抹消及び活動化する能力を有することにより、ユーザーは、NBCチャンネルのうちの一方を表示するか又は両方を表示するか或いはいずれも表示しないことを決定することができる。変形実施形態においては、コーディネータ20は自動的に重複するネットワーク名に留意し、一方の重複物を抹消することができる。
【0027】
ユーザーは、カーソル又はその他のインジケータをグリッドガイド内の1つの位置からもう1方の位置へ移動させるべく遠隔制御装置を利用することができる。カーソルは、例えば、指示された番組の表示を残りの番組とは異なる色で表わすことにより指示できる。図2に示されている実施形態においては、カーソルは、「風と共に去りぬ(GoneWiththe
Wind)」に向けられ、クロスハッチにより示されている。この特定の放映例においては
、ディスプレイの左方向に向かう2重マークは、「風と共に去りぬ」がすでに何時間か放映されてしまっていることを指示している。従ってユーザーは、ユーザーが自動的に「風と共に去りぬ」の将来の放映を録画するか又は自動的に「風と共に去りぬ」の将来の放映に同調するか又は単純に「風と共に去りぬ」が将来の一時刻において放映される予定であることに気が付くように、「風と共に去りぬ」の映画がその他の時刻に放映されているか否かを知りたいと思うであろう。
【0028】
従って、ユーザーは、「when else(その他のいつ)」番組が放映される予定であるか知
りたいことを示すために、システムに対し入力を提供する。この入力は、例えば、リモコンで専用ボタンを押すことによってか、又は番組をマークし、カーソルを「when-else」
スクリーン表示ボタン48までトグルし、リモコン上で「入力」ボタンを押すことによって提供される。当然のことながら、フルキーボードであれば、より汎用性のある操作が可能となるだろう。
【0029】
いずれの場合でも、コントローラ14は、その特定の番組のその他の放映についての記憶された予約情報をサーチする。ここで使用する「特定の番組」という語は、特定の映画又はその他の単一の番組を意味する。シリーズ番組(例えばCOSBYSHOW)の場合、「特定の番組」は、この番組の特定の回又はエピソードを意味することになる。図2中の例においては、システムは、「風と共に去りぬ」が出現する別のケースについてサーチし、ユーザーに対し、「風と共に去りぬ」が再放送されるか否か、それはいつかそしてどこにおいてかを指示する。特定の番組は、同じビデオソース上で再び放映されるかもしれないし、されないかもしれない。当然のことながら「番組」は同様に、FMラジオ放送ならびにテレビ番組を意味することもできる。
【0030】
図3は、「when-else」ボタンを入力した後に考えられる1つの結果を例示している。
ここで示されているように、「風と共に去りぬ」の映画は、未来の多数の時刻で放映されている。特定的に言うと、現時刻について生成されたグリッドガイドからスクリーンが入力されたのであればおそらくすでにユーザーが気づいているように、この映画は現在HB01上で放映中である。さらに、同じチャンネルは、この映画を同じ日の午後11時にも放映している。又異なるチャンネルHB02がこの映画を同じ日の午後11時30分に放映している。この特定の事例においては、HB01及びHB02はテレビ信号の同じソース上で(この場合、ケーブルサービスプロバイダ)ユーザーに対し提供されている。従って、本発明はただ1つのサービスソースしか使用されない場合でも有用であることがわかる。本発明の有用性は、テレビ信号の多数のソースが提供される場合、さらに拡張される。この例では、「風と共に去りぬ」は同様に、次の水曜日の午後4時にDSSチャンネルで、又次の木曜日に従来のアンテナネットワーク信号、即ちNBC上でも放映されている。従って、特定の番組が異なる時刻に放映されているとき、ユーザーは、テレビ信号の異なるソース上でその番組が放映されている場合でさえこの情報を利用することができる。
【0031】
特定の番組(又はこの番組についての情報)のさらにその他のソースも指示することができる。例えば、図4では、ガイドは「インターネット」ソースを指示している。このソースへとトグルすると、ユーザーには直接的なインターネット接続が提供され、例えばその番組についての情報を提供し又はその全番組自体をダウンロードする可能性を提供する。代替的には、ビデオストア(Blockbuster)でのその番組の入手可能性についての広告
が提供される可能性もある。
【0032】
番組がいつ放映されるかを識別した後、ユーザーは、複数の操作のうちのいずれか1つを実行することができる。一般的な場合には、ユーザーはカーソルをその番組の特定の放映例までトグルダウンし、リモコンにて「録画」ボタンを押すことになる。その後、システムはVCRを指定された時刻における適切な番組に同調し、その番組を録画する。その他の実施形態においては、ユーザーは、メモ・リストの中に記録するべき番組をマークすることになる。メモ・リスト内の番組の時刻になった時点で、システムはその番組に自動的に同調するか又は、ユーザーがその特定のチャンネルにテレビを同調させることを望むか否かを決定するようユーザーに助言する。その他の場合では、ユーザーは、その特定の時刻にテレビに戻りたいと自らが思っていることを想い起こす目的でその情報を使用することもできる。
【0033】
図4は、1つの特定の実施形態に従った本発明のオペレーションを例示する全体的流れ図である。大部分のケースにおいて、図4に示されているオペレーションは、メモリー28といったRAM、ROM又はその他のコンピュータ読取り可能なメモリー上に記憶されたソフトウェアの指揮下で行なわれることになる。データは、局所的に、又は外部データベース内に又はその両方の組合せで記憶することができる。ステップ401では、システムは、ユーザーが特定の番組のその他の放映例を識別したいと思っていることを指示する入力を受理する。ステップ402では、システムは、現時刻に始まる特定の番組のその他の放映例についてサーチする。このような入力が提供された場合にユーザーがガイド内の現在時間表示内にいる場合もあればいない場合もあるということを認識すべきである。例えば、ユーザーはテーマサーチに基づいて生成されたアクション映画のリストを走査していて、一週間後の特定の映画の放映例上にカーソルを有するかもしれない。ユーザーが「when-else」機能を起動させた時点で、システムは、大部分の実施形態において、一週間
後の時刻ではなく実際の現時刻に始まるその特定の番組の全ての放映例をサーチすることになる。この要領で、ユーザーは例えば、遠い日付におけるリストに基づいて特定の番組に対して最大の関心を寄せた場合でさえ、その後数時間以内のいつ特定の映画が放映されるかを識別することができる。
【0034】
いくつかの実施形態においては、特定の番組のその他の放映例を識別するべく、記憶されたガイド情報内でソースがサーチされる。このサーチは局所的にでも外部的にでも行なうことができ、番組アイデンティティフィールドに基づいていてもよいし或いは又タームベースサーチでも、又それらの組合せに基づいていてもよい。この特定の番組のその他の放映例が識別された後、特定の番組のその他の放映例のリストを含む表示がステップ404で生成される。いかなる放映例も識別されない場合、表示はこのようなリストを全く含まないか又はこのようなリストが全く識別されなかったことをユーザーに対し特定的に指示することができる。
【0035】
その後、ステップ406において、ユーザーは、広範なさまざまな機能のうちのいずれか1つを行なうことができる。一般にユーザーは、番組の1つの放映例までトグルダウンし録画ボタンを押すことができ、そうでなければ、録画のために番組を選択することができる。その他の場合においては、ユーザーは単純に前のガイドリストまで戻ることができる。さらにその他の場合において、ユーザーは番組の放映例までトグルダウンし、番組のその放映例が起こった時点でユーザーのために将来のメモが生成されるようマークすることができる。さらにその他の実施形態においては、システムは、要求を記憶することができ、特定の番組のその他の放映例が現在ガイド内に全くない場合でさえ、その番組の放映例がガイドに付加された時点で警報を提供することができる。
【0036】
以上の記述は例示的なものであって、制限的意味をもたない。本開示を再検討した時点で当業者には本発明の数多くの変形形態が明らかになることだろう。単なる一例として、本発明は主に多重ソースガイドシステムに関して例示されてきたが、本発明はそのように制限されるものではない。従って、本発明の範囲は、以上の記述を参考にして決定されるべきではなく、その代わりに添付のクレーム及びその全範囲の等価物を参考にして決定されるべきである。
【符号の説明】
【0037】
10・・予約ガイドシステム
12・・テレビ
13・・VCR
14・・コーディネータ
16・・ケーブルボックス
18・・DBSソース
20・・その他の入力
22・・リモコン
24・・アンテナ
図1
図2
図3
図4