特許第5728053号(P5728053)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5728053
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】携帯電話ケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/00 20060101AFI20150514BHJP
   A45C 15/00 20060101ALI20150514BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20150514BHJP
【FI】
   A45C11/00 Z
   A45C15/00 A
   H04M1/02 J
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-170702(P2013-170702)
(22)【出願日】2013年8月20日
(65)【公開番号】特開2014-39821(P2014-39821A)
(43)【公開日】2014年3月6日
【審査請求日】2014年10月8日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0092042
(32)【優先日】2012年8月22日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0144017
(32)【優先日】2012年12月11日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513210563
【氏名又は名称】ユ,チャン サブ
【氏名又は名称原語表記】YOU,Chang Sub
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(74)【代理人】
【識別番号】100146639
【弁理士】
【氏名又は名称】船本 康伸
(72)【発明者】
【氏名】ユ,チャン サブ
【審査官】 安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−093791(JP,A)
【文献】 特開2004−159683(JP,A)
【文献】 特開2009−272908(JP,A)
【文献】 特開2008−092264(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3057997(JP,U)
【文献】 特開2001−275731(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0212675(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 1/00− 5/02
5/04−13/02
13/04−15/08
A45F 3/00
3/02
3/04
3/12
H04M 1/02− 1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話が装着された携帯電話ケースのカバーの内側面に所定の収納部が具えられた公知の携帯電話ケースにおいて、
上記携帯電話ケースの本体の内側面にガイドレールが形成された固定基板が上記本体と一体的に又は個別的に形成されて結合され、
上記固定基板の内側面に上記ガイドレールに沿ってガイダーが上下に移動し、内側面に携帯電話又は携帯電話の支持基板が搭載される移動基板が装着され、
上記本体の外側面に財布やダイアリー収納部が多数結合されたことを特徴とする携帯電話ケース。
【請求項2】
上記固定基板の左側端部の中心線上にスプリングの一側端部が固定され、上記スプリングの他の一側端部が上記移動基板の右側端部の中心線上にそれぞれ固定連結され、移動基板に弾性力を付与したことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話ケース。
【請求項3】
上記の携帯電話の支持基板は丈夫なプラスチックやゼリー状の軟性プラスチック又はベルクロテープや両面テープから成ることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話ケース。
【請求項4】
上記移動基板の内側面にスプリング挿入凹口が形成され、内部に携帯電話支持スプリングが挿入され、内側面がカバーで覆われていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の携帯電話ケース。
【請求項5】
携帯電話が装着された携帯電話ケースのカバーの内側面に所定の収納部が具えられた公知の携帯電話ケースにおいて、
上記携帯電話ケースの本体の内側面に円形のガイド孔が形成された固定基板が結合され、
上記ガイド孔の外周縁部の内側方向に板ばねの端部が突出して配置され、
上記固定基板のガイド孔に、係止突起が外周縁部に形成されたガイダーが設置され、ガイド孔を軸に回転できるように結合された回転基板が装着され、
上記回転基板の内側面に携帯電話又は携帯電話の支持基板が搭載され、
上記本体の外側面に財布又はダイアリー収納部が結合されることを特徴とする携帯電話ケース。
【請求項6】
支持基板の前面部に横方向に水平ガイド孔が形成され、縦方向に上下両側又は片側に一連の係止突起が具えられた垂直ガイド孔が形成され、
上記支持基板の水平ガイド孔に、外側端部に携帯電話支持台が具えられた携帯電話支持部材の水平ガイドが挿入され、
上記の携帯電話支持部材の内側部に支持突起が具えられた水平スプリング挿入孔が形成され、内部にスプリングが挿入安着され、
上記支持基板の垂直ガイド孔に、端部に携帯電話支持台が具えられた携帯電話支持部材が挿入され、この携帯電話支持部材の上側部に、左右両側の端部に設けられた突出突起が上記の垂直ガイド孔の係止突起に係合するU字スプリングが装着され、
上記の携帯電話支持部材が組み立てられた支持基板の前面に、板ばねが具えられた保護カバーが取り付けられることを特徴とする携帯電話ケース。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話ケースに関するものであり、特に大きさや厚さなど製品によって少しずつ形の異なる色々な種類の携帯電話を広範囲に収容し固定できる手段を具えた携帯電話ケースに財布を結合し、様々な規格の携帯電話を装着できるようにするとともに、より多様で充分な財布機能を持たせた携帯電話ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、携帯電話が主に移動式電話の機能を果たしていた過去には、交通系ICカードやクレジットカード、紙幣などを入れる財布と携帯電話を別々に所持したが、最近、携帯電話の機能と使用が大きく増え、携帯電話を常に持ち歩くようになるにつれて、携帯電話に装着する携帯電話ケース・カバーの内側面に所定の収納部を形成し、一、二枚の交通系ICカードやクレジットカード又は小額の紙幣等を携帯電話と一緒に収納できるようにした携帯電話ケースが幅広く使われている。しかし、このような従来の携帯電話ケースの場合、多くの場合、カメラ・レンズのホールが設けられた携帯電話ケース本体の内側面に携帯電話を装着させ、写真を撮る時は、携帯電話ケースのカメラ・レンズのホールを通して携帯電話のカメラ・レンズを外部に露出させて撮影していたため、カメラ・レンズのホールが設けられる携帯電話ケースの外側面には財布の収納部などを連続的に結合できず、携帯電話ケース・カバーの内側面に一、二枚の交通系ICカードやクレジットカード又は小額の紙幣などを収納できる簡単な収納部を制限的に結合することに留まり、財布としての多様な機能を財布型携帯電話ケースに十分に付与できなかった。
【0003】
また最近、情報通信技術の急速な発展に従って、携帯電話に関する先端技術が日増しに急速に開発されており、
大きさや厚さ、形状が若干異なる独自の機能を搭載した製品が急速に発売されている。
【0004】
従って、携帯電話ケースもそれぞれの携帯電話の大きさや厚さ及び形状に合わせて製作され、消費者に供給されている。従って、携帯電話ケースを供給する生産、販売者は数多くの携帯電話の機種に合わせた携帯電話ケースを全て備えていなければならないという負担を抱えることになり、新しい携帯電話の機種が発売される度に既存の携帯電話ケースの金型や部品及び在庫商品を全部廃棄して、新しい携帯電話の機種に合わせた金型や部品又は商品を製作及び具備しなければならないという負担を抱えることになり、これは結局、製造原価を上昇させ、生産、販売者は勿論、消費者にも負担を掛ける要因となっている。
【0005】
また携帯電話を使用する消費者も、携帯電話ケースを購入する際に自分の携帯電話の機種に合う携帯電話ケースを一々探さなければならないという不便があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の従来の携帯電話保護ケースが持っているあらゆる問題点を解決するために研究されたものであり、本発明の目的は携帯電話保護ケースに財布としての多様な機能を十分に付与できるようにし、携帯電話の使用者が財布を別途に持ち歩く必要なく、携帯電話ケースの機能と財布の機能を携帯電話ケース一つで同時且つ十分に遂行できる携帯電話ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このために本発明は、
支持基板と保護基板の間に上下左右に対向状に配され、スプリングにより弾着された状態でスライド移動する上・下側の携帯電話支持部材の携帯電話支持台と、
上記の上・下側の携帯電話支持部材が組み立てられた支持基板の前面に取り付けられた保護カバーの板ばねの間に携帯電話が装着されるようし、
携帯電話を装着する際に、携帯電話がスプリングにより弾着された携帯電話の支持台と、保護カバーに設けられた板ばねによって密着固定されるようにすることで、
大きさや厚さなど形の異なる色々な機種の携帯電話を携帯電話支持台と板ばねの間に広範囲に収容、固定できるようにし、
上記の携帯電話ケースの本体の内側面にガイドレールが設けられた固定基板と、 上記のガイドレールに沿って上・下移動し、携帯電話が搭載される移動基板を装着して、
携帯電話で写真を撮る際に、携帯電話が搭載された移動基板を固定基板の上部に引き出し、携帯電話のカメラ・レンズが携帯電話ケースの外部に出された状態で写真を撮影するようにすることで、
携帯電話ケースの本体の外側面に、より多様な形状と機能の財布の収納部を十分に具備できるようにし、携帯電話ケース一つで携帯電話ケースの機能と財布の機能を同時且つ十分に遂行できるようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の携帯電話ケースは、
携帯電話の装着時に、携帯電話がスプリングにより弾着された携帯電話の支持台と、保護カバーに設けられた板ばねにより密着固定されるようにすることで、
大きさや厚さなど形の異なる色々な機種の携帯電話を携帯電話支持台と板ばねの間に広範囲に収容、固定させると共に、
携帯電話で写真を撮る際に、携帯電話のカメラ・レンズが携帯電話ケースの外部に露出された状態で写真を撮るようにすることで、
携帯電話ケースの本体の外側面に、より多様な形状と機能を持つ財布又はダイアリー収納部を十分に具備できるようにし、携帯電話ケース一つで携帯電話ケースの機能と財布の機能を同時且つ十分に遂行できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明が適用された携帯電話ケースの一実施例の外観斜視図である。
図2図2は、同分解斜視図である。
図3図3は、同動作状態を示す部分正面図であり、平常時の状態を示す。
図4図4は、動作状態を示す部分正面図であり、写真の撮影時にカメラ・レンズが外部に露出された状態を示す。
図5図5は、本発明の他の実施例の構成状態を示した分解斜視図である。
図6図6は、本発明が適用された携帯電話ケースの更に他の実施例の外観斜視図である。
図7図7は、同部分分解斜視図である。
図8図8は、本発明の更に他の実施例の外観斜視図である。
図9図9は、同保護カバーを外した状態の斜視図である。
図10図10は、同分解斜視図である。
図11図11は、同固定装置に携帯電話を装着する状態を示す斜視図である。
図12図12は、同携帯電話が装着された状態を示す斜視図である。
図13図13は、本発明の更に他の実施例の外観斜視図である。
図14図14は、同分解斜視図である。
図15図15は、同動作状態を示す平面図、正面図及び側面図である。
図16図16は、同携帯電話が装着された状態の側断面図である。
図17図17は、同実施例が適用された携帯電話ケースに携帯電話が装着された状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付した図面に基づき、本発明の望ましい実施例を説明すると以下のとおりである。
【0011】
図1は、本発明が適用された携帯電話ケースの一実施例の外観斜視図、図2は、同分解斜視図であり、本発明の一実施例の携帯電話ケースは、携帯電話ケースの本体(3)の内側面にガイドレール(5)が形成されたプラスチック製の固定基板(7)が上記の本体(3)と一体的に又は個別的に形成されて結合されている。
【0012】
そして上記の固定基板(7)の内側面には、上記のガイドレール(5)に沿ってガイダー(6)が上下に移動し、内側面に携帯電話(9)又は携帯電話の支持基板(10)が搭載されるプラスチック製の移動基板(11)が装着されており、また、上記の固定基板(7)の左側端部の中心線上にはスプリング(13)の一側端部が固定されており、このスプリング(13)の他の一側端部は上記移動基板(11)の右側端部の中心線上にそれぞれ固定されている。
【0013】
更に、上記携帯電話の支持基板(10)は携帯電話(9)を搭載できるよう丈夫なプラスチック製やゼリー状の軟性プラスチック又はベルクロテープや両面テープなど、様々な方式で製造され携帯電話(9)を装着させる。
【0014】
また、上記本体(3)の外側面には様々な形状と機能の財布又はダイアリー収納部(17) が多数結合されている。
【0015】
未説明符号19は本体(3)の一側部に連結される画面保護カバーであり、20はカメラ・レンズである。
【0016】
このような構成から成る本発明の一実施例の携帯電話ケースは、携帯電話で写真を撮る時、カバー(19)を開けて、携帯電話(9)又は携帯電話の支持基板(10)を上方向に軽く押し上げると、携帯電話(9)が搭載された移動基板(11)が図3に図示のとおり、固定基板(7)のガイドレール(5)に沿って上方向に移動する。
【0017】
この時、左側端部が固定基板(7)の左側端部の中間線上に固定され右側端部が移動基板(11)の右側端部に固定されたスプリング(13)が移動基板(11)の上昇と共に圧縮され、移動基板(11)の中間部位が固定基板( 7)の中間線上に到達して臨界値を超えると元通りに膨張し、移動基板(11)を図4に図示のとおり上方向に自動的に押し上げ、携帯電話(9)のカメラ・レンズ(20)が図1に図示のとおり、携帯電話ケースの外部に露出された状態になる。
【0018】
この状態で写真を撮った後、携帯電話(9)を携帯電話ケースの内部に復帰させるためには、携帯電話(9)又は携帯電話の支持基板(10) を下方向に軽く押すと、前述の撮影時と反対にスプリング(13)が働いて移動基板(11) を下降させて、移動基板(11)に搭載された携帯電話(9)を携帯電話ケースの内部に復帰させる。
【0019】
上記のとおり、本発明の一実施例の携帯電話ケースは、携帯電話で写真を撮る時、携帯電話(9)のカメラ・レンズ(20)を上方向に移動させ、携帯電話ケースの外部に露出させた状態で写真を撮ることを可能にすることで、従来は携帯電話ケースの本体(3)に設けられたカメラ・レンズ・ホールの視野を確保するために本体(3)の外側面を開放しておかなければならず、本体(3)の外側面に財布やダイアリー収納部を多様に設けることが難しいという限界があったが、本発明は、携帯電話ケースの本体(3)の外側面が何の制限も受けなくなることで、本体(3)の外側面により多様な形状と機能の財布やダイアリー収納部(17)を十分に結合することを可能にし、
携帯電話ケース一つに携帯電話ケースの機能と財布の機能を同時且つ十分に付与できるという長所を持つ。
【0020】
図5は、本発明の他の実施例の構成状態を示す分解斜視図であり、移動基板(11’’)の内側面にこの出願人により韓国実用新案登録第0450887号として登録されたスプリング挿入凹口(21)が多数形成され、その内部に携帯電話支持スプリング( 23)が挿入され、またその内側面がカバー(25)で覆われる構造になっており、携帯電話(9)が携帯電話支持スプリング(23)の弾性力により柔らかく支持され搭載されるようになっている。
【0021】
図6は、本発明が適用された携帯電話ケースの更に他の実施例の外観斜視図、図7は、同部分分解斜視図であり、携帯電話ケースの本体(3)の内側面に円形のガイド孔( 5’’)が形成された固定基板(7’’)が結合されており、上記ガイド孔( 5’’)の外周縁部の内側方向に板ばね(13′)の端部が突出して配置され、上記の固定基板(7’’) のガイド孔( 5’’)に数個の係止突起(14)が外周縁部に形成されたガイダー(6’’)が挿入され、ガイド孔(5’’)を軸に回転できるように固定された回転基板(12)が設けられた構造になっており、写真を撮る際に、カバー(19)を開けて(9)携帯電話又は携帯電話の支持基板(10)を回転させると、携帯電話(9)が搭載された回転基板(12)が固定基板(7’’) のガイド孔(5’’)を軸に回転して回転基板(12)のガイダー(6’’)に形成された係止突起(14)に固定基板(7’’)の板ばね(13′)が弾着された状態で、 図6に図示のとおり、携帯電話(9)のカメラ・レンズ(20)を携帯電話ケースの外部に露出させて撮影するようにしたものである。
【0022】
図8は、本発明の更に他の実施例の外観斜視図、図9は、同保護カバーを外した状態を示す斜視図、図10は、同分解斜視図、図11は、同固定装置に携帯電話を装着する状態を示す斜視図、図12は、同携帯電話が装着された状態を示す斜視図であり、本発明の更に他の実施例の携帯電話ケースは、携帯電話の支持基板(31)の横方向に数個の水平ガイド(33) 及び水平スプリング挿入凹口(35) と、縦方向に垂直スプリング挿入凹口(37′)が形成されている。
【0023】
そして、上記携帯電話の支持基板(31)の水平ガイド(33)は、外側端部に携帯電話支持台(39)(39′)と、内側部に垂直ガイド孔(41)(41′)や垂直スプリング挿入孔(43)(43′)及び水平スプリング挿入孔(45)(45′)がそれぞれ具備された下側の携帯電話支持部材(47)(47′) の水平ガイド孔(49) (49′)に挿入される。
【0024】
また、上記の下側の携帯電話支持部材(47)(47′) の垂直ガイド孔(41)(41′)には、外側端部に携帯電話の支持台(39’’)(39’’′)と、内側部に垂直スプリング挿入孔(43’’)(43’’′)がそれぞれ具備された上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′) の垂直ガイド(51) (51′)が挿入されており、上記の上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側端部には水平ガイド孔(49’’) と水平ガイド(33′)が具備されており、左右両側部には折曲孔(52)(52′)が形成され、携帯電話支持台(39’’)(39’’′)を外側に折り曲げることができるようになっている。
【0025】
また、上記の水平及び垂直スプリング挿入孔(45)(45′)(43)(43′)の外側端部には支持突起(53)が設けられており、水平及び垂直スプリング挿入孔(45)(45′)(43)(43′)に挿入されたスプリングが外部に離脱しないようになっている。
【0026】
そして、上記上・下側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)(47)(47′)が固定された携帯電話支持基板(31)の前面には板ばね(55)(55′)を具えた保護カバー(56)が付いている。
【0027】
一方、上記の上・下側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)(47)(47′)は硬質及び軟質のプラスチックで二重射出されていると共に、携帯電話支持台(39)(39′)(39’’)(39’’′)の携帯電話接続部がUVコーティングされており、内部に装着される携帯電話に傷や損傷が発生することを防いでいる。
【0028】
このような構成から成る本発明の上記の更に他の実施例の携帯電話ケースは、携帯電話を装着する時、まず上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側部を後方へ傾けて、折曲孔(52)(52′)を軸に上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側部を後方に折り曲げた後、上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側部から携帯電話を左右両側の携帯電話支持台(39)(39′)の間に入れると、携帯電話支持基板(31)のガイド(33)に沿って下側の携帯電話支持部材(47)(47′)のガイド孔(49)(49′)が水平に移動し、スプリング(54)により弾着された下側の携帯電話支持部材(47)(47′)の携帯電話支持台(39)(39′)が携帯電話を中心方向に密着固定させる。
【0029】
この状態で、上記の上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側部を前方へ傾け、折曲孔(52)(52′)を軸に上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側部を前方に折り曲げて原状に戻すと、下側の携帯電話支持部材(47)(47′)のガイド孔(41)(41′)に沿って上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)のガイド(51)(51′)が垂直にスライド移動し、スプリング(54′)(54’’)により弾着された上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の携帯電話支持台(39’’)(39’’′)が携帯電話の上側部分を中心方向に密着固定させる。
【0030】
このように、上下側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)(47)(47′)の携帯電話支持台(39’’)(39’’′)(39)(39′)によって携帯電話の上下左右が安定的に密着固定された状態で、携帯電話の後側面を保護カバー(56)の板ばね(55)(55′)が密着させ、携帯電話を上下側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)(47)(47′)に密着固定させる。
【0031】
また、携帯電話のバッテリーなどを差し替えるために携帯電話保護ケースから携帯電話を分離したい時は、上記の携帯電話装着時と逆順に、上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側部を後方へ傾け、折曲孔(52)(52′)を軸に上側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)の上側部を後方に折り曲げた後、携帯電話を上下側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)(47)(47′)の携帯電話支持台(39’’)(39’’′)(39)(39′)から引き出すと、スプリング(54)(54′)(54’’)により弾着されたガイド(33)(51)(51′)がガイド孔(49)(49′)(41)(41′)に沿って外側に移動し、携帯電話を上下側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)(47)(47′)から分離することができる。
【0032】
携帯電話が引き出された後、上下側の携帯電話支持部材(47’’)(47’’′)(47)(47′)はスプリング(54′)(54’’)(54)によって再び内側に移動して圧縮状態を維持する。
【0033】
このように、本発明の上記の更に他の実施例の携帯電話ケースは、携帯電話の装着時に、上下左右に対向状に配されスプリングにより弾着された携帯電話支持部材の携帯電話支持台によって携帯電話の上下左右が安定的に密着固定された状態で、携帯電話の後側面を保護カバーの板ばねで密着させ、携帯電話を携帯電話支持部材に密着固定させることで、大きさや厚さなど形の異なる色々な機種の携帯電話を広範囲に収容できるようにし、生産、販売者は、携帯電話機種の大きさや厚さ及び形に合わせた携帯電話ケースを全部具備しなければならないという負担から逃れられ、製造単価を大きく減らすことができ、消費者は、携帯電話ケースを購入する際、自分の携帯電話の機種に合う携帯電話ケースを一々探さずに、気に入った携帯電話ケースを簡単に選ぶことができ、製品の公差に関わらず携帯電話を携帯電話ケースに密着固定させて安定的且つ簡単に使用できるという長所を持つ。
【0034】
図13は、本発明の更に他の実施例の外観斜視図、図14は、同分解斜視図、図15は、同動作状態を示す平面図、正面図及び側面図、図16は、同携帯電話が装着された状態の側断面図、図17は、同実施例が適用された携帯電話ケースに携帯電話が装着された状態を示す斜視図であり、携帯電話と接触する固定部位をより単純化して携帯電話に接続されるイヤホンやアンテナ及びバッテリーなど、各種のアクセサリーの接続空間を最大限に広く確保したもので、携帯電話支持基板(61)の前面部に横方向に水平ガイド孔(79)が形成されており、縦方向に上下両側又は片側に一連の係止突起(70)(70′)が具えられた垂直ガイド孔(71)が形成されている。
【0035】
また、上記の携帯電話支持基板(61)の水平ガイド孔(79)には外側端部に携帯電話支持台(69)(69′)が具えられた携帯電話支持部材(77)(77′)の水平ガイドが挿入されており、上記の携帯電話支持台(69)(69′)の外部はUVコーティングされ、内部に装着される携帯電話の接触面に傷が発生しないようにできており、また、上記の携帯電話支持部材(77)(77′)の内側部には数個の水平スプリング挿入孔(75)(75′)が外側端部に支持突起(83)が具えられた状態で形成され、内部にスプリング(84)が挿入、安着されている。
【0036】
更に、上記の携帯電話支持基板(61)の垂直ガイド孔(71)には端部に携帯電話支持台(69’’)が具えられた携帯電話支持部材(77’’)が挿入されており、この携帯電話支持部材(77’’)の上側部には、左右両側端部に設けられた突出突起(78)(78′)が上記垂直ガイド孔(71)の係止突起(70)(70′)に係合するU字スプリングが装着されている。
【0037】
そして、上記の携帯電話支持部材(77)(77′)(77’’)が組み立てられた支持基板(61)の前面には板ばね(85)(85′)が具えられた保護カバー(86)が取り付けられており、後側面には携帯電話保護ケース(88)の下側カバー(89)が取り付けられている。
【0038】
このように構成された本発明の上記の更に他の実施例の携帯電話ケースは、携帯電話の装着時に、まず携帯電話ケース(88)の上側カバーを開けて、携帯電話(9)を携帯電話保護ケース(88)の下側カバー(89)の上側部から左右両側の携帯電話支持台(69)(69′)の間に入れると、携帯電話支持部材(77)(77′)の水平ガイド(63)(63′)が支持基板(61)の水平ガイド孔(79)に沿って水平にスライド移動し、スプリング(84)により弾着された携帯電話支持台(69)(69′)が携帯電話(9)を中心方向に密着固定させる。
【0039】
この状態で、携帯電話支持部材(77’’)を上方向に押し上げると、携帯電話支持部材(77’’)が垂直ガイド孔(71)に沿って上昇し、U字スプリング(84′)の突出突起(78)(78′)が上記の垂直ガイド孔(71)の係止突起(70)(70′)にかみ合って携帯電話(9)の下側端部が携帯電話支持台(69’’)に安定的に固定される。
【0040】
このような携帯電話(9)を使用する中で、バッテリーの差し替えなどのために携帯電話保護ケース(58)から携帯電話(9)を分離したい時は、前述の携帯電話の装着時と逆順に、携帯電話(9)を上方向に引っ張り出すと、スプリング(54)の弾性力によって携帯電話支持台(39)(39′)が水平ガイド孔(49)に沿って外側に移動し、携帯電話(9)を携帯電話保護ケース(58)から簡単に分離することができる。
【0041】
以上で、本発明を特定の実施例に基づいて説明したが、その他にも本発明は本発明の技術的思想の範囲内で様々な変更例が可能である。一例を挙げると、本発明の上記の一実施例に適用された固定基板(7)(7’’)と移動基板(11)(11’’)、回転基板(12)、携帯電話支持基板(10)及びスプリング(13)(13′)の構成は様々な変更例によって携帯電話(9)のカメラ・レンズ(20)を携帯電話ケースの外部に露出させる機能を発揮することが可能で、上記の更に他の実施例に例示されている水平ガイド(33)(33′)(63)(63′)と垂直ガイド(51)(51′)及び水平ガイド孔(49)(49′)(49’’′)(79)と垂直ガイド孔(41)(41′)(71)及びスプリング(54)(54′)(54’’)(84)などの形態や結合状態も本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能であり、上記の実施例だけに本発明の技術的範囲が限定されないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0042】
3:本体
5:ガイドレール
6:ガイダー
7:固定基板
9:携帯電話
10:支持基板
11:移動基板
13:スプリング
17:ダイアリー収納部
19:画面保護カバー
20:カメラ・レンズ

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