(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された先行手摺りの筋交いの上端部に設けられた係止フックは、伏倒L字形に形成され、下向きの垂下部分が上位ホルダー内への挿入片となり、挿入片の内角側に上位ホルダーの高さに適応する高さ寸法の切欠き部分が設けられ、挿入片の切欠き部分の下端が抜け止めのための屈曲部になっている。しかし、係止フックを上位ホルダーに挿し込み、挿入片の切欠き部分を上位ホルダーの内面に当接させていても、手摺りに荷重が負荷されて筋交いがずれた場合、挿入片の切欠き部分が上位ホルダーの内面から離脱し係止フックが上位ホルダーから浮き上がり、係止フックを上位ホルダーに係止することが困難になるという問題がある。なお、上位ホルダーに係止した係止フックが抜けないようにする対策として、係止フック(挿入片)の長さを長くすることが考えられるが、係止フックを長くすると、上位ホルダーに係止フックを挿し込んだり、上位ホルダーから係止フックを抜き取ったりするのに要する時間が長くなり、仮設足場の組立て、解体の作業効率が低下するという問題が生じる。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、仮設足場の支柱への着脱が容易で、しかも外れ難い仮設足場用先行手摺りを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る仮設足場用先行手摺りは、所定間隔で平断面コ字状の掛止金具が設けられて対向する支柱に、前記掛止金具を用いて取付けられる筋交いも兼用した仮設足場用先行手摺りであって、
前記対向する支柱の前記掛止金具に上から先側が嵌入する第1、第2の掛止挿入部が両側にそれぞれ設けられた水平部材と、
前記第1、第2の掛止挿入部の基側にそれぞれ固着された第1、第2の取付け金具と、
前記第1、第2の取付け金具に上端部がそれぞれピン又はボルトを介して回動自在に取付けられる第1、第2の筋交い部材と、
前記第1、第2の取付け金具の上位置に回動自在に設けられ、回動する前記第1、第2の筋交い部材の上端部によって、前記掛止金具に外側から押圧されて前記掛止金具の下に位置する鉤部を備えた掛止片と、
前記第1、第2の筋交い部材の下端部にそれぞれ連結され、前記対向する支柱の下位置に設けられている前記掛止金具に装着固定される第1、第2の下側連結金具とを有し
、
前記水平部材はパイプ材からなって、前記第1、第2の掛止挿入部は、該水平部材の両側をそれぞれ90度下側に湾曲させた折り曲げ部の先側を前記掛止金具に嵌入する幅で押し潰して形成されている。
【0007】
【0008】
第
2の発明に係る仮設足場用先行手摺り
は、
所定間隔で平断面コ字状の掛止金具が設けられて対向する支柱に、前記掛止金具を用いて取付けられる筋交いも兼用した仮設足場用先行手摺りであって、
前記対向する支柱の前記掛止金具に上から先側が嵌入する第1、第2の掛止挿入部が両側にそれぞれ設けられた水平部材と、
前記第1、第2の掛止挿入部の基側にそれぞれ固着された第1、第2の取付け金具と、
前記第1、第2の取付け金具に上端部がそれぞれピン又はボルトを介して回動自在に取付けられる第1、第2の筋交い部材と、
前記第1、第2の取付け金具の上位置に回動自在に設けられ、回動する前記第1、第2の筋交い部材の上端部によって、前記掛止金具に外側から押圧されて前記掛止金具の下に位置する鉤部を備えた掛止片と、
前記第1、第2の筋交い部材の下端部にそれぞれ連結され、前記対向する支柱の下位置に設けられている前記掛止金具に装着固定される第1、第2の下側連結金具とを有し、
前記第1、第2の取付け金具は、側面視して下方開放のコ字状となって上部が前記第1、第2の掛止挿入部を前後から挟む状態で固着され、前記掛止片の上端部が前記第1、第2の取付け金具の上位置内側に取付けピンを介して回動可能に取付けられ、コ字状となった前記第1、第2の取付け金具の下部は前記第1、2の筋交い部材の押し潰し部の厚みに合わせて縮幅した第1、第2の筋交い部材取付け部を有している。
【0009】
前記目的に沿う第
3の発明に係る仮設足場用先行手摺りは、所定間隔で平断面コ字状の掛止金具が設けられて対向する支柱に、前記掛止金具を用いて取付けられる筋交いも兼用した仮設足場用先行手摺りであって、
前記対向する支柱の前記掛止金具に上から装着される第1、第2の掛止挿入部をそれぞれ有する第1、第2の上側連結金具に固着された水平部材と、
前記第1、第2の上側連結金具に上端部がそれぞれ取付けられる第1、第2の筋交い部材と、
前記第1、第2の筋交い部材の下端部にそれぞれ連結され、前記対向する支柱の下位置に設けられている前記掛止金具に装着固定される第1、第2の下側連結金具とを有し、
前記第1、第2の上側連結金具は、側面視して逆V字状又は逆U字状の下側からの切り込みによって、前記掛止金具に上から嵌入する前記第1、第2の掛止挿入部と、前記第1、第2の筋交い部材がピン又はボルトを介して回動自在に取付けられる第1、第2の筋交い部材取付け部とに分離され、
しかも、前記第1、第2の筋交い部材の上端部によって、前記掛止金具に外側から押圧されて前記掛止金具の下に位置する鉤部を有する掛止片が前記第1、第2の筋交い部材取付け部の上位置に回動自在に設けられ
、
前記第1、第2の下側連結金具は、鉄板を平面視してコ字状に折り曲げて形成され、中間部には前記掛止金具が嵌入する開口部を備え、前記開口部に前記掛止金具を挿入した状態で、上下のコ字状折り曲げ部及び前記掛止金具の外側板部の間に装着される楔部を有するストッパ片によって前記掛止金具に固定され、
前記ストッパ片はU字状となって、一方に前記楔部が他方に抜け止め部が形成され、前記第1、第2の下側連結金具には、前記ストッパ片のU字溝に嵌入する第1のピンと、該ストッパ片を前記掛止金具から外す場合に、前記抜け止め部の掛止爪が引っかかる第2のピンが設けられている。
【0010】
第
3の発明に係る仮設足場用先行手摺りにおいて、前記第1、第2の上側連結金具は、鉄板を、前記第1、第2の掛止挿入部が前記掛止金具に嵌入する幅で平面視してコ字状に折り曲げて形成され、かつ、前記第1、第2の筋交い部材取付け部は、前記コ字状に折り曲げた一片を更に折り曲げて、パイプ材からなる前記第1、第2の筋交い部材の押し潰し部の厚みに合わせて縮幅していることが好ましい。
【0011】
第4の発明に係る仮設足場用先行手摺りは、所定間隔で平断面コ字状の掛止金具が設けられて対向する支柱に、前記掛止金具を用いて取付けられる筋交いも兼用した仮設足場用先行手摺りであって、
前記対向する支柱の前記掛止金具に上から先側が嵌入する第1、第2の掛止挿入部が両側にそれぞれ設けられた水平部材と、
前記第1、第2の掛止挿入部の基側にそれぞれ固着された第1、第2の取付け金具と、
前記第1、第2の取付け金具に上端部がそれぞれピン又はボルトを介して回動自在に取付けられる第1、第2の筋交い部材と、
前記第1、第2の取付け金具の上位置に回動自在に設けられ、回動する前記第1、第2の筋交い部材の上端部によって、前記掛止金具に外側から押圧されて前記掛止金具の下に位置する鉤部を備えた掛止片と、
前記第1、第2の筋交い部材の下端部にそれぞれ連結され、前記対向する支柱の下位置に設けられている前記掛止金具に装着固定される第1、第2の下側連結金具とを有し、
前記第1、第2の下側連結金具は、鉄板を平面視してコ字状に折り曲げて形成され、中間部には前記掛止金具が嵌入する開口部を備え、前記開口部に前記掛止金具を挿入した状態で、上下のコ字状折り曲げ部及び前記掛止金具の外側板部の間に装着される楔部を有するストッパ片によって前記掛止金具に固定
され、
前記ストッパ片はU字状となって、一方に前記楔部が他方に抜け止め部が形成され、前記第1、第2の下側連結金具には、前記ストッパ片のU字溝に嵌入する第1のピンと、該ストッパ片を前記掛止金具から外す場合に、前記抜け止め部の掛止爪が引っかかる第2のピンが設けられている。
【0012】
【発明の効果】
【0013】
第1
〜第4の発明に係る仮設足場用先行手摺りにおいては、第1、第2の掛止挿入部の先側をそれぞれ対向する支柱に設けられている掛止金具に上から嵌入し、対向する支柱の下位置(第1、第2の掛止挿入部をそれぞれ嵌入した掛止金具より下位置)に設けられている掛止金具に第1、第2の下側連結金具を装着固定しようとして、第1、第2の取付け金具にそれぞれ設けられた第1、第2の筋交い部材を回動させると、第1、第2の筋交い部材の上端部によって掛止片が掛止金具に外側から押圧されて、掛止片の鉤部が掛止金具の下に位置するので、掛止金具に嵌入した第1、第2の掛止挿入部が上方に移動しようとしても(抜けようとしても)、掛止片の鉤部が掛止金具の下端に引っかかるため、第1、第2の掛止挿入部の上方への移動を防止することができる。その結果、水平部材を第1、第2の掛止挿入部によって支柱に装着した後に、対向する支柱の下位置の掛止金具に第1、第2の下側連結金具を装着固定する際に、一度装着した水平部材が対向する支柱から外れることを防止でき、仮設足場用先行手摺りを効率的に支柱に取付けることができると共に、仮設足場用先行手摺りが支柱に取付けられた場合は、支柱に水平部材を安定して固定することができる。
一方、水平部材を支柱から取り外す場合、第1、第2の下側連結金具を掛止金具から離脱させると、第1、第2の筋交い部材の上端部による掛止片への押圧状態が解除され、掛止金具の下に位置していた掛止片の鉤部が掛止金具の下から離脱するので、第1、第2の掛止挿入部を掛止金具からそれぞれ引き出すことができる。これにより、第1、第2の下側連結金具の掛止金具からの離脱と、第1、第2の掛止挿入部の掛止金具からの離脱を連続して行うことができ、仮設足場用先行手摺りの支柱からの取り外しを効率的に行うことができる。
【0014】
第1の発明に係る仮設足場用先行手摺りにおいて
は、水平部材がパイプ材からなって、第1、第2の掛止挿入部が、水平部材の両側をそれぞれ90度下側に湾曲させた折り曲げ部の先側を掛止金具に嵌入する幅で押し潰して形成されている
ので、対向する支柱の掛止金具に第1、第2の掛止挿入部の先側を嵌入して水平部材を取付けた際に、水平部材の水平部分を掛止金具から(上方に)離して保持することができる。その結果、仮設足場用踏板と水平部材との距離を確保することができ、水平部材を仮設足場用踏板に対して適性高さ位置に設けることができる。
【0015】
第
2の発明に係る仮設足場用先行手摺りにおいて
は、第1、第2の取付け金具が、側面視して下方開放のコ字状となって上部が第1、第2の掛止挿入部を前後から挟む状態で固着され、掛止片の上端部が第1、第2の取付け金具の上位置内側に取付けピンを介して回動可能に取付けられる
ので、第1、第2の取付け金具を簡便に作製できると共に、掛止片の取付けが容易となって、製作コストが安価となる。
また、コ字状となった第1、第2の取付け金具の下部が第1、2の筋交い部材の押し潰し部の厚みに合わせて縮幅した第1、第2の筋交い部材取付け部を有している
ので、第1、第2の筋交い部材取付け部に第1、第2の筋交い部材の押し潰し部を挿入して取付けることができ、第1、第2の筋交い部材取付け部に第1、第2の筋交い部材の押し潰し部を取付けた際の第1、第2の取付け金具の幅(厚み)を小さくできる。このため、仮設足場用先行手摺りを折り畳んだ際の最大幅を小さくすることができると共に、仮設足場用先行手摺りの取付け、取外し作業が容易になる。
【0016】
第
3の発明に係る仮設足場用先行手摺りにおいて、第1、第2の上側連結金具が、鉄板を、第1、第2の掛止挿入部が掛止金具に嵌入する幅で平面視してコ字状に折り曲げて形成されている場合、第1、第2の上側連結金具を簡便かつ安価に作製することができる。
また、第1、第2の筋交い部材取付け部が、コ字状に折り曲げた一片を更に折り曲げて、パイプ材からなる第1、第2の筋交い部材の押し潰し部の厚みに合わせて縮幅している場合、第1、第2の筋交い部材取付け部を第1、第2の筋交い部材の押し潰し部に挿入して取付けた際の第1、第2の上側連結金具の幅(厚み)を小さくすることができ、仮設足場用先行手摺りを折り畳んだ際の最大幅を小さくすることができると共に、仮設足場用先行手摺りの取付け、取外し作業が容易になる。
【0017】
第
3、第4の発明に係る仮設足場用先行手摺りにおいて
は、第1、第2の下側連結金具が、鉄板を平面視してコ字状に折り曲げて形成され、中間部には掛止金具が嵌入する開口部を備え、開口部に掛止金具を挿入した状態で、上下のコ字状折り曲げ部及び掛止金具の外側板部の間に装着される楔部を有するストッパ片によって掛止金具に固定される
ので、第1、第2の下側連結金具を簡便かつ安価に作製することができ、かつ第1、第2の下側連結金具(筋交い部材)の掛止金具への取付け、取外しを容易に行うことができる。
【0018】
第
3、第4の発明に係る仮設足場用先行手摺りにおいて
は、ストッパ片がU字状となって、一方に楔部が他方に抜け止め部が形成され、第1、第2の下側連結金具に、ストッパ片のU字溝に嵌入する第1のピンと、ストッパ片を掛止金具から外す場合に、抜け止め部の掛止爪が引っかかる第2のピンが設けられている
ので、第1、第2の下側連結金具(筋交い部材)を掛止金具に安定して固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第1の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺りを対向する支柱に取付けた際の正面図である。
【
図2】第2の掛止挿入部を掛止金具に上方から嵌入した際の説明図である。
【
図3】第2の掛止挿入部を掛止金具に嵌入し、掛止片の鉤部を掛止金具の下端に引っかかるように配置した際の説明図である。
【
図4】(A)、(B)、(C)はそれぞれ第2の取付け金具の正面図、側面図、平断面図である。
【
図5】(A)、(B)はそれぞれ第1、第2の下側連結金具の正面図、平面図である。
【
図6】第1の下側連結金具の開口部に掛止金具を嵌入した際の説明図である。
【
図7】第1の下側連結金具を掛止金具に装着固定した際の説明図である。
【
図8】本発明の第1の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺りの折り畳み状態を示す正面図である。
【
図9】同仮設足場用先行手摺りの筋交い部材を開いた際の状態を示す正面図である。
【
図10】本発明の第2の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺りを対向する支柱に取付けた際の正面図である。
【
図11】第2の上側連結金具を掛止金具に上方から嵌入した際の説明図である。
【
図12】第2の上側連結金具を掛止金具に嵌入し、掛止片の鉤部を掛止金具の下端に引っかかるように配置した際の説明図である。
【
図13】(A)、(B)、(C)はそれぞれ第2の上側連結金具の正面図、側面図、平面図である。
【
図14】本発明の第2の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺りの折り畳み状態を示す正面図である。
【
図15】同仮設足場用先行手摺りの筋交い部材を開いた際の状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺り10は、所定間隔で設けられた平断面コ字状の掛止金具11、14、掛止金具12、13をそれぞれ有して対向配置された支柱15、16に、掛止金具11〜14を用いて取付けられる筋交いの機能も兼用した仮設足場用先行手摺りで、対向する支柱15、16の掛止金具11、12に上から先側が嵌入する第1、第2の掛止挿入部17、18が両側にそれぞれ設けられた水平部材19と、第1、第2の掛止挿入部17、18の基側にそれぞれ固着された第1、第2の取付け金具20、21と、第1、第2の取付け金具20、21に上端部がそれぞれボルト22を介して回動自在に取付けられる第1、第2の筋交い部材24、25とを有している。なお、符号23は、ボルト22の先部に螺合してボルト22の脱落を防止するナットである。また、第1、第2の筋交い部材24、25の上端部は、第1、第2の取付け金具20、21にピンを介して回動自在に取付けることもできる。
【0021】
更に、仮設足場用先行手摺り10は、第1、第2の取付け金具20、21の上位置内側に、上端部がピン(取付けピン)26を介して回動自在に設けられ、回動する第1、第2の筋交い部材24、25の上端部によって、掛止金具11、12に外側から押圧されて掛止金具11、12の下に位置する鉤部27を備えた掛止片28と、第1、第2の筋交い部材24、25の下端部にそれぞれ連結され、対向する支柱15、16の下位置(第2、第1の掛止挿入部18、17がそれぞれ嵌入した掛止金具12、11より下位置)に設けられている掛止金具13、14に装着固定される第1、第2の下側連結金具29、30とを有している。また、符号31は、仮設足場用踏板である。以下、詳細に説明する。
なお、
図2、
図3は、第2の取付け金具21の掛止金具12への装着状態を示している。以下、第2の取付け金具21について説明するが、第1の取付け金具20についても同様である。
【0022】
支柱15、16及び筋交い部材24、25は、それぞれ鉄製のパイプ材から形成されている。ここで、支柱15、16には、支柱15、16の対向する側の上下位置にそれぞれ設けられた掛止金具11、14、12、13以外に、別の掛止金具が、例えば、掛止金具11、14、12、13に対して周方向に180°ずれた位置には掛止金具11、14、12、13と対向して(同一高さ位置に)、掛止金具11、14、12、13に対して周方向に90°及び270°それぞれずれた位置には掛止金具11、14、12、13より上側に設けられている。
【0023】
図2、
図3に示すように、水平部材19はパイプ材からなって、第2の掛止挿入部18(第1の掛止挿入部17も同様)は、水平部材19の両側をそれぞれ90度下側に湾曲させた折り曲げ部19aの先側を掛止金具12に嵌入する幅で押し潰して形成されている。このような構成とすることにより、対向する支柱15、16の掛止金具11、12に第1、第2の掛止挿入部17、18の先側をそれぞれ嵌入して水平部材19を取付けた際に、水平部材19を掛止金具11、12から上方に保持することができる。これにより、仮設足場用踏板31を取付けた際、仮設足場用踏板31の上面に対する水平部材19の高さ位置を、例えば900mm以上となるようにすることができ、水平部材19を仮設足場用踏板31に対して適性高さ位置に設けることができる。
【0024】
図4(A)、(B)、(C)に示すように、第2の取付け金具21は、側面視して下方開放のコ字状となって、上部には第2の掛止挿入部18を前後から挟む状態で固着する対となる取付け片32、33が設けられている。また、コ字状となった第2の取付け金具21の下部(開口側)には、第2の筋交い部材25の押し潰し部34の厚みに合わせて縮幅した第2の筋交い部材取付け部35が設けられている。更に、第2の取付け金具21の上位置には、掛止片28を取付けるピン26が挿通する第1の貫通孔36が、第2の筋交い部材取付け部35には、第2の筋交い部材25の押し潰し部34を取付けるボルト22が挿通する第2の貫通孔37がそれぞれ形成されている。
【0025】
これによって、掛止片28を、第1、第2の取付け金具20、21の上位置内側に挿し込み、ピン26を介して回動自在に取付けることができる。また、第2の筋交い部材取付け部35に第2の筋交い部材25の押し潰し部32を、第2の取付け金具21の上位置内側に挿し込み、ボルト22を介して回動可能に取付けることができる。更に、第2の筋交い部材取付け部35に、第2の筋交い部材25の押し潰し部32をボルト22及びナット23を用いて取付けた際の総幅が小さくなって、仮設足場用先行手摺り10の取扱が容易になる。
【0026】
以上のような構成とすることにより、第2の掛止挿入部18を支柱16の掛止金具12に挿し込み、第1の掛止挿入部17を、支柱15の掛止金具11に挿し込むことにより、
図1に示すように、水平部材19を水平状態で支柱15、16に取付けることができる。そして、
図2に示すように、第2の取付け金具21の第2の筋交い部材取付け部35に上端部が回動自在に取付けられた第2の筋交い部材25を回動して、第2の筋交い部材25の下端部に連結された第2の下側連結金具30を掛止金具14に装着固定しようとすると、第2の筋交い部材25の上端部(第2の筋交い部材25の押し潰し部34の先端部)によって掛止片28が押圧されて、掛止片28はピン26を支点として回動する。これにより、
図3に示すように、掛止片28が掛止金具12に外側から押圧され、掛止片72の先部に設けられた鉤部27が掛止金具12の下に位置するように移動する。
【0027】
図5に示すように、第1、第2の下側連結金具29、30は、鉄板を平面視してコ字状に折り曲げて形成され、コ字状の折り曲げ側の中間部には掛止金具13、14が嵌入する開口部38を備えている。また、
図6、
図7に示すように、コ字状に折り曲げた開口側には、第1、第2の筋交い部材24、25の下端部にそれぞれ形成された筋交い部材の押し潰し部39が挿入されて固着されている。
なお、
図6、
図7は、第1の下側連結金具29の掛止金具13への装着状態を示している。以下、第1の下側連結金具29について説明するが、第2の下側連結金具30についても同様である。
【0028】
第1の下側連結金具29は、開口部38に掛止金具13を挿入した状態で、掛止金具13の上下に位置するコ字状折り曲げ部40、41及び掛止金具13の外側板部42の間に装着される楔部43を有するストッパ片44によって掛止金具13に固定される。ここで、ストッパ片44はU字状となって、一方に楔部43が他方に抜け止め部45が形成され、第1の下側連結金具29には、ストッパ片44のU字溝46に嵌入する第1のピン47と、ストッパ片44を掛止金具13から外す場合に、抜け止め部45の先部に形成された掛止爪が引っかかる第2のピン49が設けられている。ここで、抜け止め部45の長さは、楔部43の長さと比較して、先部に形成された掛止爪48の分だけ長く形成されている。なお、
図5において、符号50、51はそれぞれ、第1、第2のピン47、49が挿通する第1、第2の貫通孔である。
【0029】
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺り10の作用について説明する。
図8に示すように、水平部材19の両側に固着された第1、第2の取付け金具20、21には、回動自在に第1、第2の筋交い部材24、25が取付けられているので、水平部材19の両側で第1、第2の筋交い部材24、25をそれぞれ回動させて、仮設足場用先行手摺り10を折り畳むことができる。このため、仮設足場用先行手摺り10の保管が容易になる。
【0030】
また、仮設足場用先行手摺り10を使用する場合は、
図9に示すように、水平部材19の両側で第1、第2の筋交い部材24、25をそれぞれ回動させて、第1、第2の筋交い部材24、25を開くことができる。これにより、開いた状態の第1、第2の筋交い部材24、25を把持して持ち上げることで、仮設足場用先行手摺り10を上方へ移動することができる。
【0031】
そして、
図2に示すように、第1、第2の筋交い部材24、25を水平部材19に対して立設状態にすることで、第2の掛止挿入部18を支柱16の掛止金具12に挿し込み、第1の掛止金入部17を支柱15の掛止金具11に挿し込むことができる。これにより、水平部材19を水平状態で支柱15、16に取付けることができる。次いで、
図3に示すように、第2の取付け金具21に上端部が設けられた第2の筋交い部材25に装着固定された第2の下側連結金具30を掛止金具14に取付けようとして、第2の筋交い部材25を回動すると、第2の取付け金具21に設けられた掛止片28が第2の筋交い部材25の上端部により押圧されてピン26を支点として回動して、先部の鉤部27が掛止金具12の下位置にくる。一方、第1の取付け金具20に上端部が設けられた第1の筋交い部材24に装着固定された第1の下側連結金具29を掛止金具13に取付けようとして、第1の筋交い部材24を回動すると、第1の取付け金具20に設けられた掛止片28が第1の筋交い部材24の上端部により押圧されてピン26を支点として回動して、先部の鉤部27が掛止金具11の下位置にくる。
【0032】
これにより、掛止金具11、12に挿し込んだ第1、第2の掛止挿入部17、18が上方に移動しようとしても、掛止片28の鉤部27が掛止金具11、12の下端部に掛止されるため、第1、第2の掛止挿入部17、18の上方への移動が防止される。その結果、水平部材19を支柱15、16に取付けた後に第1、第2の筋交い部材24、25を回動して第1,第2の下側連結金具29、30を支柱16、15に取付ける際に、一度掛止した水平部材19が支柱15、16から外れることを防止でき、仮設足場用先行手摺り10の効率的な支柱15、16への取付けが可能になる。更に、仮設足場用先行手摺り10が支柱15、16に取付けられた際には、支柱15、16に水平部材19を安定して固定することができる。
【0033】
一方、水平部材19を支柱15、16から取外す場合、第1,第2の下側連結金具29、30の掛止金具13、14に対する固定を解除した後、第1、第2の筋交い部材24、25を回動させて掛止金具13、14から離脱させると、第1、第2の筋交い部材24、25による掛止片28の押圧状態が解除され、
図2に示すように、掛止金具11、12の下に位置していた鉤部27を掛止金具11、12の下位置から離脱させて、第1、第2の掛止挿入部17、18を掛止金具11、12から引き出すことができる。これにより、第1、第2の筋交い部材24、25の掛止金具13、14からの離脱と、第1の掛止挿入部17、18の掛止金具11、12からの離脱を一連の連続した作業として行うことができ、仮設足場用先行手摺り10の支柱15、16からの取外しを効率的に行うことができる。
【0034】
第1の筋交い部材24を第1の下側連結金具29を介して掛止金具13に取付ける場合(第2の筋交い部材25を第2の下側連結金具30を介して掛止金具14に取付ける場合も同様)、
図6に示すように、ストッパ片44の抜け止め部45の先部に形成された掛止爪48を第1、第2のピン47、49の間に配置し、掛止爪48の上端部を第2のピン49の側部に当接させながらストッパ片44を第2の筋交い部材25側に傾動させると、掛止爪48は第1、第2のピン47、49の間を通過できる。そこで、傾動したストッパ片44を支柱16と平行状態にしてから下方に移動させると、ストッパ片44の楔部43は上下のコ字状折り曲げ部40、41及び掛止金具13の外側板部42の間に挿入しながら、ストッパ片44のU字溝46に第1のピン47が嵌入して、ストッパ片44の抜け止め部45は第1、第2のピン47、49の間を挿通する。これにより、第1の筋交い部材24の掛止金具13への取付けが完了する。
【0035】
ここで、ストッパ片44の楔部43が第1の下側連結金具29の上下のコ字状折り曲げ部40、41及び支柱16に設けられた掛止金具13の外側板部42の間にそれぞれ挿入された後では、仮設足場用先行手摺り10の使用中にストッパ片44を上方に引き抜こうとする力が作用しても、ストッパ片44の抜け止め部45に設けられた掛止爪48が第2のピン49に掛止されて、ストッパ片44の引く抜けが防止される。したがって第1、第2の筋交い部材24、25を支柱16、15に安定して固定することができる。
【0036】
なお、ストッパ片44を引き抜く場合は、ストッパ片44を支柱16と平行にした状態で上方に移動させて掛止爪48の上端部を第2のピン49に当接させる。次いで、掛止爪48の上端部を第2のピン49の側部に当接させた状態でストッパ片44を第1の筋交い部材24側に傾動させると、掛止爪48は第1、第2のピン47、49の間を通過できる。これにより、ストッパ片44を引き抜くことができ、第1、第2の筋交い部材24、25を支柱16、15から容易に取外すことができる。
【0037】
図10に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺り52は、所定間隔で設けられた平断面コ字状の掛止金具53、54、掛止金具55、56をそれぞれ有して対向配置された支柱57、58に、掛止金具53、56、55、54を用いて取付けられる筋交いの機能も兼用した仮設足場用先行手摺りで、対向する支柱57、58の掛止金具53、55に上から装着される第1、第2の掛止挿入部59、60をそれぞれ有する第1、第2の上側連結金具61、62が固着された水平部材63と、第1、第2の上側連結金具61、62に上端部がそれぞれ取付けられる第1、第2の筋交い部材64、65と、第1、第2の筋交い部材64、65の下端部にそれぞれ連結され、対向する支柱58、57の下位置(第2、第1の上側連結金具62、61がそれぞれ装着された掛止金具55、53より下位置)に設けられている掛止金具56、54に装着固定される第1、第2の下側連結金具66、67とを有している。以下、詳細に説明する。
【0038】
支柱57、58、水平部材63、及び第1、第2の筋交い部材64、65は、それぞれ鉄製のパイプ材から形成されている。ここで、支柱57、58には、支柱57、58の対向する側の上下位置にそれぞれ設けられた掛止金具53、54、55、56以外に、別の掛止金具が、例えば、掛止金具53、54、55、56に対して周方向に180°ずれた位置には掛止金具53、54、55、56と対向して(同一高さ位置に)、掛止金具53、54、55、56に対して周方向に90°及び270°それぞれずれた位置には掛止金具53、54、55、56より上側に設けられている。
【0039】
図11、
図12に示すように、第2の上側連結金具62(第1の上側連結金具61も同様)は、側面視して逆V字状の下側からの切り込みによって、掛止金具55に上から嵌入する第2の掛止挿入部60と、第2の筋交い部材65の上端部に形成された第2の筋交い部材の押し潰し部68がボルト69を介して回動自在に取付けられる第2の筋交い部材取付け部70(第1の上側連結金具61においては第1の筋交い部材取付け部)とに分離される。そして、筋交い部材取付け部70の上位置には、第2の筋交い部材65の上端部(第2の筋交い部材65の押し潰し部68)によって、掛止金具55に外側から押圧されて掛止金具55の下に位置する鉤部71を先部に有する掛止片72がピン73を介して回動自在に設けられている。なお、符号74は、ボルト69の先部に螺合してボルト69の脱落を防止するナットである。ここで、筋交い部材取付け部70に第2の筋交い部材65(第2の筋交い部材の押し潰し部68)を取付ける場合、ボルト69の代わりにピンを使用してもよい。また、第2の上側連結金具62に形成する切り込みの形状は、逆U字状としてもよい。
【0040】
図13(A)、(B)、(C)に示すように、第2の上側連結金具62は、鉄板を、第2の掛止挿入部60が掛止金具55に嵌入可能となる幅Wで平面視してコ字状に折り曲げて形成され、コ字状の折り曲げ側と開口側との中間部(両片)に逆V字状の切り込みが下側から形成されている。このため、第2の上側連結金具62では、コ字状の折り曲げ側に第2の掛止挿入部60が、開口側に筋交い部材取付け部70がそれぞれ形成されることになる。そして、筋交い部材取付け部70の上位置には、掛止片72を取付けるピン73が挿通する貫通孔75が形成されている。
【0041】
ここで、筋交い部材取付け部70は、コ字状に折り曲げた一片(コ字状に折り曲げた開口側)を更に折り曲げて、第2の筋交い部材の押し潰し部68の厚みに合わせて縮幅した幅Tとして形成している。このため、第2の筋交い部材の押し潰し部68を筋交い部材取付け部70に挿入して取付けることができ、筋交い部材取付け部70に第2の筋交い部材の押し潰し部68を取付けた際の幅を、掛止挿入部60の幅より小さくできる。その結果、筋交い部材取付け部70と筋交い部材の押し潰し部68をボルト69及びナット74を用いて回動自在に取付けた際の総幅が小さくなって、仮設足場用先行手摺り
52の取扱が容易になる。
【0042】
以上のような構成とすることにより、第2の上側連結金具62の第2の掛止挿入部60を支柱58の掛止金具55に挿し込み、第1の上側連結金具61の第1の掛止挿入部59を、支柱57の掛止金具53に挿し込むことにより、
図10に示すように、水平部材63を水平状態で支柱57、58に取付けることができる。そして、
図11に示すように、第2の上側連結金具62の筋交い部材取付け部70に上端部が回動自在に取付けられた第2の筋交い部材65を回動して、第2の筋交い部材65の下端部に連結された第2の下側連結金具67を掛止金具54に装着固定しようとすると、第2の筋交い部材65の上端部(第2の筋交い部材の押し潰し部68の先部)によって掛止片72が押圧されて、掛止片72はピン73を支点として回動する。これにより、
図12に示すように、掛止片72が掛止金具55に外側から押圧され、掛止片72の先部に設けられた鉤部71が掛止金具55の下位置にくる。
【0043】
ここで、第1、第2の筋交い部材64、65の下端部を、支柱58、57に設けられた掛止金具56、54にそれぞれ固定する第1、第2の下側連結金具66、67は、第1の実施の形態の第1、第2の下側連結金具29、30と同一の構成とすることができる。このため、第1、第2の下側連結金具29、30と同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る仮設足場用先行手摺り52の作用について説明する。
図14に示すように、水平部材63の両側に固着された第1、第2の上側連結金具61、62には、回動自在に第1、第2の筋交い部材64、65が取付けられているので、水平部材63の両側で第1、第2の筋交い部材64、65をそれぞれ回動させて、仮設足場用先行手摺り52を折り畳むことができる。このため、仮設足場用先行手摺り52の保管が容易になる。
【0045】
また、仮設足場用先行手摺り52を使用する場合は、
図15に示すように、水平部材63の両側で第1、第2の筋交い部材64、65をそれぞれ回動させて、第1、第2の筋交い部材64、65を開くことができる。これにより、開いた状態の第1、第2の筋交い部材64、65を把持して持ち上げることで、仮設足場用先行手摺り52を上方へ移動することができる。
【0046】
そして、
図11に示すように、第1、第2の筋交い部材64、65を水平部材63に対して立設状態にすることで、第2の上側連結金具62の第2の掛止挿入部60を支柱58の掛止金具55に挿し込み、第1の上側連結金具61の第1の掛止挿入部59を支柱57の掛止金具53に挿し込むことができる。これにより、水平部材63を水平状態で支柱57、58に取付けることができる。次いで、
図12に示すように、第2の上側連結金具62に上端部が設けられた第2の筋交い部材65に装着固定された第2の下側連結金具67を掛止金具54に取付けようとして、第2の筋交い部材65を回動すると、第2の上側連結金具62に設けられた掛止片72が第2の筋交い部材65の上端部により押圧されてピン73を支点として回動して、先部の鉤部71が掛止金具55の下に位置する。一方、第1の上側連結金具61に上端部が設けられた第1の筋交い部材64を掛止金具56に掛止しようとして回動すると、第1の上側連結金具61に設けられた掛止片72が第1の筋交い部材64の上端部により押圧されてピン73を支点として回動して、先側の鉤部71が掛止金具53の下に位置する。
【0047】
これにより、掛止金具53、55に挿し込んだ第1、第2の掛止挿入部59、60が上方に移動しようとしても、掛止片72の鉤部71が掛止金具53、55の下端部に掛止されるため、第1、第2の掛止挿入部59、60の上方への移動が防止される。その結果、水平部材63を支柱57、58に取付けた後に第1、第2の筋交い部材64、65を回動して第1、第2の下側連結金具66、67を支柱58、57に取付ける際に、一度掛止した水平部材63が支柱57、58から外れることを防止でき、仮設足場用先行手摺り52の効率的な支柱57、58への取付けが可能になる。更に、仮設足場用先行手摺り52が支柱57、58に取付けられた際には、支柱57、58に水平部材63を安定して固定することができる。
【0048】
一方、水平部材63を支柱57、58から取外す場合、第1、第2の下側連結金具66、67の掛止金具56、54に対する固定を解除した後、第1、第2の筋交い部材64、65を回動させて掛止金具56、54から離脱させると、第1、第2の筋交い部材64、65による掛止片72の押圧状態が解除され、
図11に示すように、掛止金具53、55の下に位置していた鉤部71を掛止金具53、55の下から離脱させて、第1、第2の掛止挿入部59、60を掛止金具53、55から引き出すことができる。これにより、第1、第2の筋交い部材64、65の掛止金具56、54からの離脱と、第1、第2の掛止挿入部59、60の掛止金具53、55からの離脱を一連の連続した作業として行うことができ、仮設足場用先行手摺り52の支柱57、58からの取外しを効率的に行うことができる。
なお、第1、第2の筋交い部材64、65を掛止金具56、54にそれぞれ取付ける第1、第2の下側連結金具66、76の作用は、第1、第2の筋交い部材24、25を掛止金具13、14にそれぞれ取付ける第1、第2の下側連結金具29、30の作用と同一なので、説明は省略する。
【0049】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。