特許第5728440号(P5728440)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5728440
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】LED照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20060101AFI20150514BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20150514BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20150514BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150514BHJP
【FI】
   F21S2/00 600
   F21V5/04 650
   F21V8/00 320
   F21V8/00 330
   F21Y101:02
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-167014(P2012-167014)
(22)【出願日】2012年7月27日
(65)【公開番号】特開2014-26856(P2014-26856A)
(43)【公開日】2014年2月6日
【審査請求日】2014年3月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】594051046
【氏名又は名称】株式会社栗原工業
(74)【代理人】
【識別番号】100081455
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100170966
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 正紀
(72)【発明者】
【氏名】栗原 公郷
【審査官】 林 政道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−059329(JP,A)
【文献】 特開2007−263787(JP,A)
【文献】 米国特許第06273338(US,B1)
【文献】 特開2005−241899(JP,A)
【文献】 特開2001−281655(JP,A)
【文献】 特開平10−021717(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 5/04
F21V 8/00
F21Y 101/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLEDが実装された基板と、該基板の他面に設けられ該LEDからの入射光を出光面から出光させる導光体と、からなるLED照明装置において、
前記導光体は、前記LEDからの入射光を前記導光体内へ入射させる入射部と、該入射部に入射された入射光を該導光体内で反射させて混光させる混光部と、前記出光面が直線状に形成されており前記混光部で混光された光を該出光面から外部に出光する出光部とからなり、
前記入射部は、前記LEDからの入射光を前記混光部へ反射させる平滑状であって前記入射光の光軸に対して傾斜している第1の反射面を有し、
前記混光部は、前記出光面と対向する位置に設けられ前記第1の反射面で反射された光を該入射光の光軸と異ならせて前記出光面から出光させる断面略円形状の第2の反射面と、前記第1の反射面に対向する位置に設けられ前記第1の反射面に反射した光を前記第2の反射面とともに前記導光体内で反射させる第3の反射面を有し、
前記出光部は、前記出光面に対して脱着可能なフレネルレンズを有する、
ことを特徴とするLED照明装置。
【請求項2】
前記入射部は、前記LEDの形状よりも大きい開口の凹部を有し、該凹部は前記LEDを囲むように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項3】
前記凹部の凹形状の内壁面には、反射塗料が塗布されていることを特徴とする請求項に記載のLED照明装置。
【請求項4】
前記第2の反射面は、該混光部を形成する略球形状の上面及び/又は側面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED照明装置に関し、特に、組み立て及びメンテナンスが容易であり、照射する対象物に応じて焦点を作ることができるLED照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは、白熱電球や蛍光灯とは異なり、発光に指向性があること、また、LEDから高輝度の光が発せられること、によりグレアが発生するといった問題がある。さらに、LEDには、光量及び光色のばらつきがあるため、複数のLEDを用いる場合には、不均一な光が生じるといった問題がある。
【0003】
このため、例えば、特許文献1に示すようなLED照明装置が提案されている。このLED照明装置は、環状の導光体と、この導光体の長手方向両側面から導光体の内部に向かって光を照射する多数のLEDと、この導光体を収容するカバー体と、を備え、LEDの光を導光体内部で混光し、導光体の下面から照射するようにした構成である。このLED照明装置によれば、LEDからの光を導光体で混光させることにより、グレアの発生を低減させると共に光量及び光色のばらつきを緩和して均一な光を得ることができる。
【0004】
しかし、LEDからの光を導光体で混光させることで、被照射体に対し均一な照射をすることができるが、導光体からの出光は単に下面を照射するだけであり、検査体に対して単一の焦点しか作ることができず、様々な検査体に対応できないという問題があった。
【0005】
このため、本発明者は、入射部への入射光の光軸と混光部からの出射光の光軸を異ならせることが可能なLED照明装置を提案している(特願2011−234253)。このLED照明装置によれば、グレアや照度のムラあるいは不均一な照射と言った問題を解決できるとともに、出光の角度を変更可能なため、複数の焦点を作ることが出来、対象物(被照射体)に合った焦点を作ることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4659155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、現在提案されているLED照明装置によれば、対象物(被照射体)に合った焦点を作ることができるという優れた利点を有するものの、異なる焦点距離を必要とする場合には、導光体の形状をそれぞれの対象物(被照射体)の焦点距離に合わせて変えなければならないという問題があった。この場合、複数の導光体の形状を揃えるとなるとコスト面からすると高コストにつながってしまう。
【0008】
従って、本発明の目的は、それぞれの対象物(被照射体)の焦点距離に合わせて導光体の形状を変えることなく異なる焦点距離を低コストで実現可能なLED照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のLED照明装置は、複数のLEDが実装された基板と、該基板の他面に設けられ該LEDからの入射光を出光面から出光させる導光体と、からなるLED照明装置において、前記導光体は、前記LEDからの入射光を前記導光体内へ入射させる入射部と、該入射部に入射された入射光を該導光体内で反射させて混光させる混光部と、前記出光面が直線状に形成されており前記混光部で混光された光を該出光面から外部に出光する出光部とからなり、前記入射部は、前記LEDからの入射光を前記混光部へ反射させる平滑状であって前記入射光の光軸に対して傾斜している第1の反射面を有し、前記混光部は、前記出光面と対向する位置に設けられ前記第1の反射面で反射された光を該入射光の光軸と異ならせて前記出光面から出光させる断面略円形状の第2の反射面と、前記第1の反射面に対向する位置に設けられ前記第1の反射面に反射した光を前記第2の反射面とともに前記導光体内で反射させる第3の反射面を有し、前記出光部は、前記出光面に対して脱着可能なフレネルレンズを有する、ことを特徴とする。
【0012】
本発明のLED照明装置は、前記入射部は、前記LEDの形状よりも大きい開口の凹部を有し、該凹部は前記LEDを囲むように配置されることを特徴とする。
【0013】
本発明のLED照明装置は、前記凹部の凹形状の内壁面には、反射塗料が塗布されていることを特徴とする。
【0017】
本発明のLED照明装置は、前記第2の反射面は、該混光部を形成する略球形状の上面及び/又は側面に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数のLEDが実装される基板と、前記LEDの発光光を入射する入射部と、該入射部から入射した光を反射させ混光する混光部と、該混光部で混光された光を外部に出光する出光部とを有する導光体と、前記出光部に設けられるフレネルレンズと、を備えるようにしたので、導光体の形状を変えることなく、対象物(被照射体)の焦点距離に合わせて異なる焦点距離を低コストで実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】目視検査用ライトの断面図である。
図2】目視検査用ライトの構成を示した斜視図である。
図3】LEDが実装された基板の下面側を示す斜視図である。
図4】LEDが実装された基板の変形例を示した斜視図である。
図5図4のAA断面を示した図である。
図6】LEDが実装された基板の変形例を示した斜視図である。
図7図6のBB断面を示した図である。
図8】LEDが実装された基板の上面側を示す斜視図である。
図9】放熱板の構成を示した斜視図である。
図10】導光体の構成を示した斜視図である。
図11】導光体の構造及び基板への設置状態を示す断面図である。
図12】導光体の構造及び基板への設置状態を示す断面図である。
図13】導光体の構造及び基板への設置状態を示す断面図である。
図14】フレネルレンズシートの構成を示した断面図である。
図15図13(a)〜図13(c)は、導光体内での光の挙動を示した図である。
図16】導光体の変形例を示した図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本実施形態におけるLED照明装置について、目視検査用ライトを例に挙げて説明する。
図1は、この目視検査用ライト100の構成を示した図である。
【0021】
図に示すように、目視検査用ライト100は、ルーペライトに適用し、検査体に光を照射するとともに拡大鏡で検査体を拡大して見ることができるようにしたものである。この目視検査用ライト100は、上面及び下面に開口部101a、101bを有する金属性のカバー101と、カバー101の内部に収容されるLED201が実装された基板200と、LED201から発生する熱を放熱させるための放熱板300と、透光性を有する素材で形成された導光体400と、導光体400の下面に設けられたシート状のフレネルレンズ500とから構成されている。
【0022】
ここで、LED201は、赤色LEDと緑色LEDと、青色LEDとで構成されているものとする。なお、赤色LED、緑色LED及び青色LEDが1つのパッケージに集積された3色LEDであってもよい。そして、各色の発光を調整することにより、検査体を観察するのに適した色の光を発光させることができる。また、このLED201の発光する光は熱を帯びることがないため検査体が生物の場合であっても、生物を傷めることなく観察することができる。
【0023】
図2は、この目視検査用ライト100を下方から見た図である。
図に示すように、この目視検査用ライト100はリング状に構成されている。開口部101a、101bを有する金属性のカバー101の開口部101a部分には、図示しないが拡大鏡が配置される。また、フレネルレンズ500は導光体400の下面略全体を覆うように設けられている。
【0024】
図3は、LED201が実装された基板200の下面側を示す斜視図である。
図に示すように、基板200は平板状でリング状に構成されており、LED201は、基板200の下面側の外周に沿うようにして等間隔で実装されている。この基板200の外周側には、導光体400を下面側に設置し固定するための金具202と、LED201の点灯制御を行う制御基板203と、が設けられている。
【0025】
図4は、LED201が実装された基板200の第1の変形例を示した図であり、図5は、図4に示すA−A’線断面図である。
図3と同一の内容については同一の符号を付したので重複する説明は省略するが、図に示すように、基板200の下面側には、基板200の幅方向略中央部に孔部20が等間隔で外周と同心的に穿設されており、この孔部20にLED201が実装されている。この孔部20は、図5に示すように、LED201を実装できる深さを有し、その壁面には反射塗料21が塗布されている。この塗布された反射塗料21によって、LED201が発光した光を反射させ、漏れなく導光体400へ入射させる。
【0026】
図6は、LED201が実装された基板200の第2の変形例を示した図であり、図7は、図6に示すB−B’線断面図である。
図3および図4と同一の内容については同一の符号を付したので重複する説明は省略するが、図示するように、基板200の下面側には、基板200と同心円状の溝部30が形成されており、この溝部30の底面に等間隔でLED201が実装されている。この溝部30は、図7に示すように、LED201を実装できる深さを有する。
【0027】
図8は、LED201が実装された基板200の上面側、即ち、図3図4および図6に示された側とは反対側、の斜視図である。
図に示すように、基板200の上面側には金具202が設けられている。この金具202は、上述したように基板200の下面側にも連設されており、下面側では導光体400を固定し、上面側では基板200をカバー101に固定するものである。
【0028】
図9は、放熱板300の構成を示した斜視図である。
図に示すように、放熱板300は平板状でリング状に構成されており、基板200の外径及び内径と略同一に構成されている。この放熱板300は、LED201の駆動によって発生する熱を放熱させるためのものであり、基板200の上面側に設置される。なお、放熱板300は、熱伝導性の高い金属(例えば、アルミニウム等)で形成されている。
【0029】
図10は、導光体400を上面側から見た斜視図である。
図に示すように、導光体400は、耐熱性、絶縁性及び光透過性を有する素材で、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等で略環球形状に形成されている。また、導光体400の一部には、LED201による発光の光を反射させるための反射膜が形成されている。
【0030】
図11図13は、導光体400の構造及び基板への設置状態を示す断面図である。
図に示すように、導光体400は、LED201からの光を入射させる入射部401と、入射した光を混光させる混光部402と、から構成されている。
【0031】
入射部401は、LED201の設置部位を囲む凹形状の凹部401aと、LED201の発光光を導光体400内に反射させる反射面401cと、からなる。この凹部401aの開口部はLED201よりも大きく、例えば、図3に示すような基板200上にLED201が実装されている場合には、基板200の下面に導光体400を設置したときに、当該開口部がLED201の真下に位置し、LED201を囲うようにして覆う状態となる(図11)。
また、図4に示すように基板200の孔部20の底面にLED201が実装されている場合に、凹部401aの開口部が孔部20の真下に位置した状態となり(図12)、孔部20の壁面21に塗布されている反射塗料にLEDの発光の光が反射して入射部401へ入射される。
さらに、図6に示すように基板200の溝部30の底面にLED201が実装されている場合に、溝部30の幅は凹部401aより大きいため、凹部401aが溝部30に嵌ることにより凹部401aの開口部がLED201の真下に位置し、LED201を囲うようにして覆う状態となる(図13)。
そして、凹部401aの内壁面にはLED201の発光光を反射させる反射塗料401bが塗布されており、LED201から発射される光がこの反射塗料401bで反射することで、LED201の発光光を漏れなく反射面401cに反射させることができる。
【0032】
反射面401cは、導光体400の内径側に向かって直線状に傾斜しており、この傾斜面に、白色の塗料が塗布され反射膜を形成している。この傾斜面の傾斜角度Rは30〜50°の範囲で変えることができ、この傾斜角度Rの変更により、検査体への焦点距離を変えることができる。
なお、この反射面401cは弧状でもよく、照射する対象物によってその形状を変えてもよい。
【0033】
混光部402は、断面形状において略円形状の上面であって反射塗料が塗布された反射面402aと直線状の側面であって反射塗料が塗布された反射面402bと、直線状の底面であって、混光部402内で混光された光を出光させる出光面402cとから形成されている。この出光面402cには、フレネルレンズ500が設けられている。
【0034】
混光部402では、入射部401の反射面401cに反射したLED201の光が、上面402a及び側面402bの内壁に形成された反射膜に繰り返し反射し、混光部402内で混光し、混光された光はフレネルレンズ500を介して、導光体400の中心軸に向かって出光される。
【0035】
図14は、フレネルレンズ500の構成を示した断面図である。
フレネルレンズ500は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等で形成されており、一方側の面に略平面状で導光体400の出光面402cと接着する接着面501を有し、他方側の面に複数の同心円状で略三角構造の断面のレンズ部502を有する。
【0036】
導光体400の出光面402cを略球面にし、球面の曲率を変えることで種々の検査体に応じた焦点距離を作り出すことができるが、そのためには、様々な曲率の球面を有する導光体400を用意する必要があり、コスト高の原因となる。また、出光面402cを略球面状に加工するにもコストが嵩むことから検査体に応じた焦点距離を作り出す導光体400を用意することは困難である。
【0037】
そこで、導光体400の出光面402cを略平面状にし、そこにフレネルレンズ500を貼り付けることで検査体に応じた焦点距離を作りだすことができる。このフレネルレンズ500は、上記したように一方側の面が接着面501となっており、導光体400の出光面402cに容易に接着したり剥がしたりすることができる。
【0038】
また、フレネルレンズ部502の略三角構造を変形させることで焦点距離を変えることができる。さらに、様々な焦点距離を作りだすことができるフレネルレンズ500を揃えることは、導光体400の出光面402cを略球面状に加工するよりも、コストを抑えることができる。
【0039】
従って、様々な焦点距離を作りだすことができるフレネルレンズ500を用意し、導光体400の出光面402cに検査体に応じた焦点距離を有するフレネルレンズ500を接着させることで、検査体に応じたLED照明装置を提供することができる。
【0040】
次に、図15を参照して導光体400内での光の挙動について詳細に説明する。
図15(a)〜図15(c)は、導光体内での光の挙動を示した図である。
図示するように、LED201の発光による光が入射部401内に入射され、反射面401cに反射する(図15(a))。このとき、LED201の発光による光が入射部401の凹部401aの反射塗料が塗布されている壁面401bに反射することで漏れなく導光体400内へ入射させることができる。
【0041】
反射面401cに反射した光は混光部402内に入り、混光部402の上面の反射面402aに反射し、再度、反射面401cに反射する(図15(b))。混光部402内では、再度、反射面401cに反射した光が反射面402a,402bに繰り返し反射して、いわゆるポンピングにより、導光体400内を光が繰り返し往復し、混光される。そして、混光された光は、出光面402cからフレネルレンズ500を介して出光し、LED照明装置100の下面に照射される(図15(c))。
【0042】
この時、フレネルレンズ500が導光体400の中心軸に集光する構成になっているため、出光はその中心軸に集光して焦点を作ることができる。
さらに、LED201の発光による光が導光体400内で混光されることで、検査体に対して均一に照射することができ、照度ムラをなくすことができる。
【0043】
図16は、導光体400の変形例を示した図である。
図示する導光体400は、目視検査用ライト100の照度を上げるために基板200の外周側及び内周側に実装されたLED201に対応したものである。
このような場合の導光体400は、外径側と内径側に入射部401を有する構成となっている。それぞれのLED201の発光による光は、それぞれの入射部401に入射し、反射面401cに反射して、混光部402に入る。混光部402内では、光は上面の反射面402aに反射して、前述したポンピングを繰り返し下面のフレネルレンズ500から出光する。
【0044】
なお、上記したLED照明装置の一例としての目視検査用ライト100は、基板や放熱板あるいは導光体をリング状(略環球形状)に形成し、開口部101aに拡大鏡(図示せず)を配置する構成であるが、これらの基板や放熱板あるいは導光体400の形状はリング状(略環球形状)に限定されるものではない。これを、例えば、直管型に形成すれば、LEDを用いた蛍光灯として提供することが可能となる。また、その他、使用態様に応じて自由に設計することができる。
【符号の説明】
【0045】
100 目視検査用ライト(LED照明装置)
101 カバー
101a、101b 開口部
200 基板
201 LED
202 金具
300 放熱板
400 導光体
401 入射部
401a 凹部
401b、401c 反射面
402a、402b 反射面
402c 出光面
402 混光部
500 フレネルレンズ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16