特許第5728487号(P5728487)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5728487三環式ヘテロ環化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5728487
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】三環式ヘテロ環化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 261/20 20060101AFI20150514BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20150514BHJP
   C07D 413/06 20060101ALI20150514BHJP
   C07D 487/10 20060101ALI20150514BHJP
   C07D 413/04 20060101ALI20150514BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20150514BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20150514BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20150514BHJP
   C07D 417/06 20060101ALI20150514BHJP
   C07F 9/6558 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/423 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/424 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/661 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20150514BHJP
   A61K 31/416 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 5/14 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 21/04 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 17/08 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 17/10 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 25/06 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 11/02 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 25/02 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 5/16 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 7/06 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 19/10 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 1/02 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 27/12 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20150514BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20150514BHJP
【FI】
   C07D261/20CSP
   C07D413/14
   C07D413/06
   C07D487/10
   C07D413/04
   C07D498/04 105
   C07D417/14
   C07D403/06
   C07D417/06
   C07F9/6558
   A61K31/423
   A61K31/424
   A61K31/454
   A61K31/506
   A61K31/661
   A61K31/437
   A61K31/4439
   A61K31/5377
   A61K31/422
   A61K31/427
   A61K31/416
   A61P43/00 111
   A61P37/02
   A61P29/00
   A61P37/06
   A61P29/00 101
   A61P3/10
   A61P1/04
   A61P1/16
   A61P27/02
   A61P25/00
   A61P17/00
   A61P17/06
   A61P21/00
   A61P11/06
   A61P5/14
   A61P21/04
   A61P13/12
   A61P19/02
   A61P37/08
   A61P17/08
   A61P9/00
   A61P17/10
   A61P17/14
   A61P11/00
   A61P9/10
   A61P25/06
   A61P11/02
   A61P25/02
   A61P5/16
   A61P7/06
   A61P7/00
   A61P19/10
   A61P9/10 101
   A61P1/02
   A61P35/00
   A61P27/12
   A61P31/04
   A61P1/18
   A61P43/00
   A61P31/18
   A61P25/28
   A61P17/02
   A61P31/12
【請求項の数】10
【全頁数】322
(21)【出願番号】特願2012-537086(P2012-537086)
(86)(22)【出願日】2010年10月29日
(65)【公表番号】特表2013-509431(P2013-509431A)
(43)【公表日】2013年3月14日
(86)【国際出願番号】US2010054594
(87)【国際公開番号】WO2011059784
(87)【国際公開日】20110519
【審査請求日】2013年10月1日
(31)【優先権主張番号】61/255,999
(32)【優先日】2009年10月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391015708
【氏名又は名称】ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100068526
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 恭生
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100126778
【弁理士】
【氏名又は名称】品川 永敏
(74)【代理人】
【識別番号】100150500
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 靖
(72)【発明者】
【氏名】ティ・ジー・ムラリ・ダー
(72)【発明者】
【氏名】シャオ・ハイ−ユン
(72)【発明者】
【氏名】スコット・ハンター・ワターソン
(72)【発明者】
【氏名】スー・エス・コ
(72)【発明者】
【氏名】アラリック・ジェイ・ディックマン
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ・エム・ラングバイン
(72)【発明者】
【氏名】ジャガバンズ・ダス
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・ジェイ・チャーニー
【審査官】 三上 晶子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/078983(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/023783(WO,A1)
【文献】 国際公開第2003/105840(WO,A1)
【文献】 特表2005−529846(JP,A)
【文献】 特表2002−522425(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/118790(WO,A1)
【文献】 米国特許第03046116(US,A)
【文献】 国際公開第2005/080392(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/123971(WO,A1)
【文献】 特表2002−538148(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/028168(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/039520(WO,A1)
【文献】 特表2003−517447(JP,A)
【文献】 特表2006−502097(JP,A)
【文献】 特表2003−533514(JP,A)
【文献】 Ponomarev, O. A. et al.,Nature of the excited states of dialkylamino derivatives of aromatic and heteroaromatic compounds with annelated oxazole rings,Teoreticheskaya i Eksperimental'naya Khimiya,1990年,Vol.26, No.6,pp.644-650
【文献】 Ponomarev, O. A et al.,Spin-orbit interactions of the ππ*-states in molecules with annelated oxazole rings,Teoreticheskaya i Eksperimental'naya Khimiya,1990年,Vol.26, No.4,pp.403-406
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D261/00−273/08
C07D275/00−277/84
C07D401/00−421/14
C07D487/00−491/22
C07D498/00−498/22
C07D513/00−521/00
A61K 31/33− 33/44
A61P 1/00− 43/00
C07F 9/6558
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(I)
[式中:
(i) X1は、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個は、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方は、OまたはSであり;
(ii) X1は、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個は、Nであり、X2およびX3のうちのもう一方は、NHまたはNCH3であり;あるいは
(iii) X1は、N−G2であり、X2は、Nであり、ならびにX3は、CHであり;
破線で示された円は、環A内の2つの隣接していない二重結合を表し;
Wは、−CHCH−、−CHC(CH−、または−CHCF−であり;
1は、CH、C(CH)、またはCFであり;
は、CHまたはNであり;
1は、−OH、−CH2OH、−CH(OH)CH2OH、−(CH20-2COOH、−CH(OH)(CH20-2COOH、−CH2NH(CH21-2OH、−CH2NRg(CH21-2COOH、−CH2NRg(CH21-2C(O)NH2、−CH2NRg(CH21-2OP(O)(OH)2、−OCH2CH(OH)CH2OH、−(CH20-2C(NH2)(CH3)CH2OH、−(CH20-2CRg(NH2)C(O)OH、−(CH20-2C(NH2)(CH3)(CH21-2OP(O)(OH)2、−CH2CH2C(NH2)(CH2OH)2、−CH2NHCH(CH2OH)2、−CH2N(CH2CH2OH)2、−CH2NHCH2CH(OH)CH2OH、−CH(OH)C(O)NHCH2CN、−CH(OH)C(O)NHCH2CH2S(O)2CH3、−CRg(OH)C(O)NHCH2CH2OH、−CH2(ヒドロキシピロリジニル)、−CH2(ヒドロキシメチルピロリジニル)、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
2は、
(i)ペンチルまたは−NH2
(ii)プロピル、ブチル、−CN、−CF3、シクロヘキシル、−OCH2CH3および/または−OCH(CH32から独立して選択される1または2個の置換基で置換されたフェニル;
(iii)−CF3、−CN、ブチル、メチルシクロプロピル、シクロヘキシル、フェニル、クロロフェニル、ピリジニルおよび/またはフルオロピリジニルから独立して選択された1または2個の置換基で置換されたピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリルまたはピリミジニル;
(iv)クロロフェニルで置換されたシクロヘキシル;
(v)−NHC(O)−(CH20-2−(フェニル)または−NHC(O)(ペンチル);
(vi)−C(O)NHCH2C(CH33、−C(O)NRg−(CHRg0-3−A1、−C(O)NRg−CH2C(Rg)(A1)(A1)または−C(O)NHCH2(テトラヒドロナフタレニル)[式中、A1は、Cl、−CH3、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH(CH32および/またはフェノキシから独立して選択される0から2個の置換基で置換されたフェニルである];
(vii)
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Reは、ナフタレニルまたは−(CH20-2(フェニル)であり、前記フェニルは、F、ClまたはOCH3から選択される0から1個の置換基で置換される];あるいは
(viii)−(CR55aCRee4または−CH=CH−CRee4[式中、B4が、F、Cl、−OHおよび/またはブチルから独立して選択される0から2個の置換基で置換されたフェニルであり;ならびに各Reは、独立してHおよび/または−CH3であるか、あるいは2個の同一原子上のReは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC4-6スピロシクロアルキル環を形成する]
であり;ならびに
各Rgは、独立して、Hおよび/または−CH3である]
の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項2】
1が、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個が、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方が、OまたはSである、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項3】
1が、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個が、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方が、NHまたはNCH3である、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項4】
1が、N−G2であり、X2が、Nであり、ならびにX3が、CHである、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項5】
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(22);
1−((1−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(78);または
1−((2−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(79)
である、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項6】
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(105);
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩(44);
1−((3−(2,2−ジフェニルエチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩(45);
1−((3−(2−クロロベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(46);
1−((3−(ネオペンチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(47);
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(54);
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項7】
1−((5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソオキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(1);
1−((3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト−[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(4);
1−((3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(5);
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(6);
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(7);
3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(8);
3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(9);
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(11);
(R)−3−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(12);
(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸(13);
1−((3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(14);
1−((3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(15);
3−((3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミン)プロパン酸(16);
1−((3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(17);
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン(18);
2−((3R)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−イル)酢酸(19);
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(20);
3−(3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(21);
1−((3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(23);
(3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(24);
1−((3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(25);
1−((3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(26);
1−((3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(27);
1−((3−(2−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(28);
1−((3−(3−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(29);
1−((3−(((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)メチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アゼチジン−3−カルボン酸(30);
1−((3−(3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロピル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(31);
3−(5−フェニルイソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(32);
3−(5−(2−クロロフェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(33);
3−(6−フェニルピリミジン−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(34);
3−(2−(1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(35);
3−(2−(1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(36);
3−(2−(1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(37);
3−(2−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(38);
3−(2−(1−(3−フルオロフェニル)シクロペンチル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(39);
(E)−3−(2−(1−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)ビニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(40);
3−(4−イソブチルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(41);
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(50);
(2S)−2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(51);
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート(52);
1−((3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(63);
1−((8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(64);
(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトl[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸(65);
1−((5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(66);
1−((8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アゼチジン−3−カルボン酸(67);
3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸(68);
3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸(69);
(3S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピペリジン−3−カルボン酸(70);
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)酢酸(71);
3−ヒドロキシ−2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)プロパン酸(72);
3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパンアミド(73);
4−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)モルホリノ−3−イル)メタノール(74);
1−((3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(75);
3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボン酸(76);
1−((3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(80);
(3S)−1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボン酸,HCl(81);
2−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)酢酸(88);
(±)2−(ヒドロキシ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸(89);
(±)2−(アミノ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸(90);
(±)2−アミノ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(91);
2−アミノ−2−(2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)プロパン−1,3−ジオール(92);
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(93);
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(94);
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート(95);
(±)2−アミノ−2−メチル−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロピル二水素ホスフェート(96);
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)エチル二水素ホスフェート(97);
2−アミノ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロピル二水素ホスフェート(98);
(1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンチル)メチル二水素ホスフェート(99);
1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール(102);
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(103);
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート(104);
1−((3−(4−シアノ−3−フェニルイソチアゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(106);
2−アミノ−2−メチル−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン−1−オール(107);
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)エタノール(108);
(±)4−ヒドロキシ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(109);
2,2’−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアザンジイル)ジエタノール(110);
(2R)−3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)プロパン−1,2−ジオール(111);
(2S)−3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチルアミノ)プロパン−1,2−ジオール(112);
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−イル)エチルアミノ)プロパン−1,3−ジオール(113);
(3R)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−3−オール(114);
(3S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−3−オール(115);
((2R)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−2−イル)メタノール(116);
((2S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−2−イル)メタノール(117);
1−((3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(118);
(1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンチル)メタノール(121);
1−((3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(122);
2−アミノ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン−1−オール(125);
N−(メチルスルホニル)−1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキサミド(126);
(±)−2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(127);
(±)−N−(シアノメチル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(128);
(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(129);
(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(130);
2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(131);
N−(1−シアノシクロプロピル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(132);
2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(133);
2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(134);
2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(135);
(1S,3S)−3−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(170A);
(1S,3S)−3−(シアノ(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(170B);
(1R,3R)−3−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(171A);または
(1R,3R)−3−(シアノ(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(171B)
である化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項8】
(S)−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(43);
1−((2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(48);
1−((2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(49);または
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(136)
である化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物あるいはその立体異性体または医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む、自己免疫疾患または慢性炎症疾患の治療のための医薬組成物。
【請求項10】
自己免疫疾患または慢性炎症疾患の治療剤の製造における、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物あるいはその立体異性体または医薬的に許容される塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、S1P1アゴニストとして有用な三環式ヘテロ環化合物に関する。三環式ヘテロ環化合物は、かかる化合物を含む組成物およびそれらの使用方法が本明細書で提供される。さらに、本発明は、自己免疫疾患および血管性疾患などのS1P1受容体活性化作用に関連する状態の治療に有用である、本発明による少なくとも1つの化合物を含む医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
スフィンゴシン−1−リン酸(S1P)は、血小板凝集、細胞増殖、細胞の形態形成、腫瘍細胞の浸潤、内皮細胞および白血球の走化性、内皮細胞のインビトロ血管形成およびリンパ球輸送を生じる細胞効果を含む多くの効果を誘導することが示されている。それゆえ、S1P受容体は、腫瘍増殖の抑制、血管性疾患および自己免疫疾患のような広範囲の治療用途のための優れた標的である。S1Pは、一部、S1P1またはS1P1、S1P2またはS1P2、S1P3またはS1P3、S1P4またはS1P4、およびS1P5またはS1P5(旧称でそれぞれEDG−1、EDG−5、EDG−3、EDG−6およびEDG−8)と呼ばれる一組のGタンパク質共役受容体を介して細胞を伝達する。
【0003】
S1Pは、血管および免疫系の主要な調節因子でもあるため、ヒトの体全体にとって重要である。血管系において、S1Pは、血管形成、血管の安定性および透過性を調節する。免疫系において、S1Pは、TおよびB細胞の輸送の主要な調節因子として認識されている。S1Pとその受容体S1P1との相互作用は、リンパ系器官(胸腺およびリンパ節など)からリンパ管への免疫細胞の放出に必要とされる。よって、S1P受容体の調節は、免疫調節に不可欠であることが示されており、S1P受容体の調節因子は、新規な免疫抑制剤である。
【0004】
S1P1受容体は、多くの組織で発現されている。それは、リンパ球上で発現される主なファミリーメンバーであり、リンパ球の輸送において重要な役割を果たしている。S1P1受容体の下方調節は、リンパ球の遊走および様々な組織への輸送を妨げる。これがリンパ管でのリンパ球の捕捉を生じ、これによって罹患した組織にホーミング(homing)できる循環リンパ球の数が減少する。よって、自己免疫および炎症過程の異常に関連する標的部位へのリンパ球の遊走を抑制するS1P1受容体薬剤の開発は、多くの自己免疫および炎症の病状に有効でありうる。
【0005】
5種類のS1P受容体の中で、S1P1は、広範囲の分布を示し、内皮細胞で極めて豊富に存在し、S1P3と協調して、細胞の遊走、分化および関門機能を調節する。非選択性S1P受容体調節によるリンパ球再循環の阻害は、移植の拒絶反応を抑える臨床的な免疫抑制を生じるが、かかる調節はまた、一過性の徐脈を生じる。実験により、S1P1活性が循環するリンパ球の減少と極めて相関関係を有することが示された。対照的に、S1P3受容体の活性化作用は、有効性に必要とされていない。それどころか、S1P3活性は、非選択性S1P受容体アゴニストで見られる急性毒性に大きく関与し、望ましくない心血管効果、例えば、徐脈および高血圧症を生じる(例えば、非特許文献1〜4を参照)。
【0006】
S1P1アゴニストの一例は、FTY720である。この免疫抑制化合物FTY720(JPI 1080026-A)は、動物およびヒトにおいて再循環リンパ球を減少させ、臓器拒絶反応および免疫疾患の動物モデルにおいて疾患調節活性を有することが示されている。FTY720のヒトにおける使用は、ヒトの腎臓移植時の臓器拒絶反応の速度を減少させ、再発寛解型多発性硬化症の寛解率を増加させるのに有効である(非特許文献5〜13を参照のこと)。この知見の後に、FTY720は、インビボでスフィンゴシンキナーゼによりリン酸化されて、S1P1、S1P3、S1P4およびS1P5受容体に対してアゴニスト活性を有するより生物学的に活性な薬剤となるプロドラッグであることが立証された。受容体のS1Pファミリーに対するこの活性がFTY720の動物およびヒトにおける薬理効果に大きな役割を果たしている。
【0007】
臨床実験により、FTY720を用いた治療が処置の最初の24時間で徐脈を引き起こすことが示された(非特許文献13)。観察された徐脈は、一般に、S1P3受容体に対する受容体活性化作用によるものと考えられている。この結論は、多くの細胞および動物実験に基づいている。これらには、野生型マウスとは異なりFTY720投与後に徐脈を示さないS1P3ノックアウト動物の使用、およびS1P1選択性化合物の使用が含まれる(非特許文献1、2および14)。
【0008】
下記の特許出願は、S1P1アゴニストとしての化合物を記載している:特許文献1〜28。非特許文献15も参照のこと。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】WO03/061567
【特許文献2】米国公開第2005/0070506号
【特許文献3】WO03/062248
【特許文献4】米国特許第7,351,725号
【特許文献5】WO03/062252
【特許文献6】米国特許第7,479,504号
【特許文献7】WO03/073986
【特許文献8】米国特許第7,309,721
【特許文献9】WO03/105771
【特許文献10】WO05/058848
【特許文献11】WO05/000833
【特許文献12】WO05/082089
【特許文献13】米国公開第2007/0203100号
【特許文献14】WO06/047195
【特許文献15】WO06/100633
【特許文献16】WO06/115188
【特許文献17】WO06/131336
【特許文献18】WO2007/024922
【特許文献19】WO07/109330
【特許文献20】WO07/116866
【特許文献21】WO08/023783
【特許文献22】米国公開第2008/0200535号
【特許文献23】WO08/029370
【特許文献24】WO08/114157
【特許文献25】WO08/074820
【特許文献26】WO09/043889
【特許文献27】WO09/057079
【特許文献28】米国特許第6,069,143号
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】Hale et al., Bioorg. Med. Chem. Lett., 14:3501 (2004)
【非特許文献2】Sanna et al., J. Biol. Chem., 279:13839 (2004)
【非特許文献3】Anliker et al., J. Biol. Chem., 279:20555 (2004)
【非特許文献4】Mandala et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 309:758 (2004)
【非特許文献5】Brinkman et al., J. Biol. Chem., 277:21453 (2002)
【非特許文献6】Mandala et al., Science, 296:346 (2002)
【非特許文献7】Fujino et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 305:45658 (2003)
【非特許文献8】Brinkman et al., Am. J. Transplant., 4:1019 (2004)
【非特許文献9】Webb et al., J. Neuroimmunol., 153:108 (2004)
【非特許文献10】Morris et al., Eur. J. Immunol., 35:3570 (2005)
【非特許文献11】Chiba, Pharmacology & Therapeutics, 108:308 (2005)
【非特許文献12】Kahan et al., Transplantation, 76:1079 (2003)
【非特許文献13】Kappos et al., N. Engl. J. Med., 335:1124 (2006)
【非特許文献14】Koyrakh et al., Am. J. Transplant., 5:529 (2005)
【非特許文献15】Hale et al., J. Med. Chem., 47:6662 (2004)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
S1P1アゴニストとして有用であり、S1P3に対する選択性をさらに有する化合物は、いまもなお必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
出願人は、S1P1アゴニストとしての活性を有する強力な化合物を見出した。さらに、出願人は、S1P1アゴニストとしての活性を有し、S1P3に対して選択性を有する化合物を見出した。これらの化合物は、薬としての能力(drugability)に重要である所望の安定性、バイオアベイラビリティ、治療指数および毒性値を有する医薬品としての有用性が提供される。
【0013】
(発明の簡単な説明)
本発明は、S1P1活性の調節因子として有用である三環式ヘテロ環化合物(その立体異性体、塩、溶媒和物およびプロドラッグを含む)を提供する。
【0014】
本発明はまた、本発明の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを調製するための方法および中間体を提供する。
【0015】
本発明はまた、式(I)の化合物、あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグ;および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
【0016】
本発明はまた、式(I)の化合物、あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグを哺乳類の患者に投与することを特徴とする、Gタンパク質共役受容体S1P1の活性に関連する疾患または障害の治療方法を提供する。
【0017】
本発明はまた、治療用途のための、式(I)の化合物、あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグを提供する。
【0018】
本発明はまた、自己免疫疾患および血管性疾患などのS1P1受容体関連状態の治療剤または予防剤の製造のための、式(I)の化合物、あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用を提供する。
【0019】
式(I)の化合物および前記化合物を含む組成物は、S1P3活性よりS1P1活性に対して選択性を有するS1P1アゴニストである。式(I)の化合物および前記化合物を含む組成物は、様々なS1P1受容体関連状態を治療し、予防し、または治癒する一方で、S1P3活性による副作用を減少させ、または最少にすることに用いられ得る。これらの化合物を含む医薬組成物は、自己免疫および血管性疾患などの様々な治療部位の疾患または障害を治療し、予防し、その進行を遅延させるために有用である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(発明の詳細な説明)
第1の態様において、本発明は、式(I):
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(I)
[式中:
(i) X1は、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個は、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方は、OまたはSであり;
(ii) X2は、C−G2であり、X1およびX3のうちの1個は、Nであり、X1およびX3のうちのもう一方は、OまたはSであり;
(iii) X1は、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個は、Nであり、X2およびX3のうちのもう一方は、NHまたはNCH3であり;あるいは
(iv) X1およびX2のうちの1個は、N−G2であり、X1およびX2のうちのもう一方は、NまたはCR1であり、ならびにX3は、NまたはCR1であり、ただし、X1、X2およびX3のうちの0個または1個は、CR1であるものとし;
破線で示された円は、環A内の2個の隣接していない二重結合を表し;
1は、H、F、Cl、−CN、−OH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシまたはC3-6シクロアルキルであり;
Wは、−(CR22n−、−O−、−NR3−、−NR3C(O)−、−C(O)NR3−、−(CR22mO−、−(CR22mNR3−、−O(CR22m−、−NR3(CR22m−、−CR22NR3C(O)−、−CR22C(O)NR3−、−NR3C(O)CR22−、−C(O)NR3CR22−、−CR22OCR22−、−CR22NR3CR22−、−CR4=CR4−、−CR22CR4=CR4−または−CR4=CR4CR22−であり;
各R2は、独立して、H、F、Cl、−CN、−OH、C1-3アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはC3-4シクロアルキルであるか;あるいは、2個の同一原子上のR2基は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3-6スピロシクロアルキル環を形成し;
各R3は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルであり;
各R4は、H、F、−CN、C1-3アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはC3-4シクロアルキルであり;
各mは、独立して、1および/または2であり;
nは、1、2または3であり;
1およびQ2は、独立して、Nおよび/またはCR5であり;
各R5は、独立して、H、F、Cl、Br、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはシクロプロピルであり;
1は、
(i)−(CRccaOH、−(CRccaCN、−(CRccaC(O)OH、−(CRccaNR66、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6C(O)(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6(CRccaCOOHまたは−(CRcca1
(ii)C1-12アルキル;
(iii)−(C0-4アルキレン)B2
(iv)−(C0-4アルキレン)O(C1-4アルキル);
(v)−(C0-4アルキレン)C(O)(C1-4アルキル);
(vi)−(C0-4アルキレン)NR63
(vii)−(C0-4アルキレン)C(O)NR6(C1-4アルキル);
(viii)−(C0-4アルキレン)S(O)2NR6(C1-4アルキル);
(ix)−(C0-4アルキレン)OC(O)NR66;あるいは
(x)−(C0-4アルキレン)OC(O)B3
であって、基(ii)から(x)の各々は、原子価が許容すればRaおよび0から7個のRbで置換されるものであり;
1は、1から6個のRbで置換された4から6員ヘテロサイクリルであり;
2は、C3-6シクロアルキル、単環および二環ヘテロサイクリル、あるいは単環および二環ヘテロアリールであるが、ただし、B2は、オキサゾリジノンではないものとし;
3は、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキルまたは単環ヘテロサイクリルであり;
各Raは、独立して、−(CRccaOH、−(CRccaCN、−(CRccaC(O)OH、−(C0-4アルキレン)NR66、−S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6C(O)(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6(CRccaCOOHおよび/または−(CRccaOP(O)(OH)2であり;
各Rbは、独立して、Ra、F、Cl、−CN、−OH、−NH2、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはC3-5シクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRbは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、Nおよび/またはOから独立して選択される0、1または2個のヘテロ原子を有するC3-6スピロ環を形成するものであって、該スピロ環は、原子価が許容すれば、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキル、C3-6シクロアルキルおよび/または=Oから独立して選択される0から3個の置換基で置換され;
各Rcは、独立して、H、F、−OH、−C(O)OH、−C(O)NR66、C1-2アルキル、C3-6シクロアルキル、C4-6ヘテロシクロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、−(C1-3アルキレン)OP(O)(OH)2および/またはC1-2フルオロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRcは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC3-6スピロ環を形成し;
各R6は、独立して、H、C1-6アルキル、C1-3フルオロアルキル、C1-4ヒドロキシアルキル、C3-6シクロアルキルおよび/またはC3-6シアノシクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のR6基は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、NおよびOから選択される0個または1個のさらなるヘテロ原子を有する4から6員ヘテロサイクリル環を形成するものであって、該ヘテロサイクリル環は、0から6個のRdで置換されるものであり;
各Rdは、独立して、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRdは、=Oであり;
各aは、独立して、0、1、2、3、4および/または5であり;
2は、
(i)C1-6アルキルまたは−NR33
(ii)0、1、2、3または4個のReで各々置換されたフェニルまたはナフチル;
(iii)0、1、2または3個のReで置換された5から10員ヘテロアリール;
(iv)0、1または2個のReで置換されたC3-6シクロアルキル;
(v)−(CR55aNR7C(O)R7
(vi)−(CR55aC(O)NR77;あるいは
(vii)−(CR55aCRee(C1-3アルキル)、−(CR55aCRee4、−NR3(CR55a4、−(CR55a−CR8=CR8−(CR55aCRee4または−(CR55aO(CR55aCRee4
であり;
4は、0、1または2個のRfで置換されたフェニルであり;
各R7は、独立して、
(i)H;
(ii)0、1、2または3個のReで各々置換されたC1-6アルキルおよび/またはC3-6シクロアルキル;ならびに/あるいは
(iii)フェニル、ナフタレニル、ならびに/あるいはN、Oおよび/またはSから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を有する単環から二環ヘテロサイクリルまたはヘテロアリール[ここで、該フェニル、ナフタレニル、ヘテロサイクリルおよびヘテロアリールの各々は、0、1または2個のRfで置換される];および/または
(iv)2個の同一原子上のR7[ここで、かかるR7は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、NおよびOから選択される0または1個のさらなるヘテロ原子を有する4から7員ヘテロサイクリル環を形成し、該4から7員ヘテロサイクリル環は、0、1または2個のReで置換される]
であり;
各R8は、独立して、H、Fおよび/または−CH3であり;
各Reは、独立して、
(i)H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、F、Cl、C1-6アルコキシ、C1-4フルオロアルキル、C1-4クロロアルキル、−CN、−OH、−C(O)ONR33、−NR33、−S(O)m3、−(CR22aC(O)NR33および/またはC3-6シクロアルキル;
(ii)アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−(CH21-2−(アリール)、−O(アリール)、−O(ヘテロアリール)および/または−O(ヘテロサイクリル)[ここで、該アリール、ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルの各々は、単環または二環を有し、該ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルの各々は、N、Oおよび/またはSから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を有し、ならびに該アリール、ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルの各々は、0、1または2個のRfで置換される];および/または
(iii)2個の同一原子上のRe[ここで、かかるReは、それらが結合している炭素原子が一緒になってC3-6スピロシクロアルキル環を形成する]
であり;ならびに
各Rfは、独立して、F、Cl、−CN、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、フェノキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシ、C3-6シクロアルキル、アルコキシアルキルおよび/またはフルオロアルコキシアルキルである]
の化合物、あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
【0021】
一実施態様は、X1がC−G2であり、X2およびX3のうちの1個が、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方が、OまたはSである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(II):
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
(II)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0022】
一実施態様は、X1が、C−G2であり、X2がNであり、ならびにX3が、OまたはSである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(IIa):
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
(IIa)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(IIb):
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
(IIb)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する、X3がOである化合物が含まれる。この実施態様には、式(IIc):
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
(IIc)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する、X3がSである化合物も含まれる。
【0023】
一実施態様は、X1がC−G2であり、X2がOまたはSであり、ならびにX3がNである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(IId):
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
(IId)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(IIe):
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
(IIe)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する、X2がOである化合物が含まれる。この実施態様には、式(IIf):
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
(IIf)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する、X2がSである化合物も含まれる。
【0024】
一実施態様は、X2がC−G2であり、X1およびX3のうちの1個がNであり、X1およびX3のうちのもう一方がOまたはSである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(III):
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
(III)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0025】
一実施態様は、X1がNであり、X2がC−G2であり、ならびにX3がOまたはSである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(IIIa):
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
(IIIa)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(IIIb):
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
(IIIb)
によって表される構造を有する、X3がOである化合物が含まれる。この実施態様には、式(IIIc):
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
(IIIc)
によって表される構造を有する、X3がSである化合物も含まれる。
【0026】
一実施態様は、X1がOまたはSであり、X2がC−G2であり、ならびにX3がNである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(IIId):
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
(IIId)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(IIIe):
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
(IIIe)
によって表される構造を有する、X1がOである化合物が含まれる。この実施態様には、式(IIIf):
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
(IIIf)
によって表される構造を有する、X1がSである化合物も含まれる。
【0027】
一実施態様は、X1がC−G2であり、X2およびX3のうちの1個がNであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方がNHまたはNCH3である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
【0028】
一実施態様は、X1がC−G2であり、X2がNHまたはNCH3であり、ならびにX3がNである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(IVa):
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
(IVa)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(IVb):
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
(IVb)
によって表される構造を有する、X2がNHである化合物が含まれる。この実施態様には、式(IVc):
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
(IVc)
によって表される構造を有する、X2がNCH3である化合物も含まれる。
【0029】
一実施態様は、X1がC−G2であり、X2がNであり、ならびにX3がNHまたはNCH3である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(IVd):
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
(IVd)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(IVe):
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
(IVe)
によって表される構造を有する、X3がNHである化合物が含まれる。この実施例態様には、式(IVf):
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
(IVf)
によって表される構造を有する、X3がNCH3である化合物も含まれる。
【0030】
一実施態様は、X1およびX2のうちの1個がN−G2であり;X1およびX2のうちのもう一方がNまたはCR1であり;ならびにX3がNまたはCR1であるが、ただし、X1、X2およびX3のうちの0または1個がCR1であるものとする、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
【0031】
一実施態様は、X1がN−G2であり、X2がNまたはCR1であり、ならびにX3がNまたはCR1であるが、ただし、X2およびX3のうちの0または1個がCR1であるものとする、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(V):
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
(V)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0032】
一実施態様は、X1がN−G2であり、X2がNであり、ならびにX3がNまたはCR1である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(Va):
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
(Va)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(Vb):
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
(Vb)
によって表される構造を有する、X3がNである化合物が含まれる。この実施態様には、式(Vc):
【化25】
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(Vc)
によって表される構造を有する、X3がCR1である化合物も含まれる。
【0033】
一実施態様は、X1がN−G2であり、X2がCR1であり、ならびにX3がNである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(Vd):
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
(Vd)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0034】
一実施態様は、X1がNまたはCR1であり、X2がN−G2であり、ならびにX3がNまたはCR1であるが、ただし、X1およびX3のうちの0または1個がCR1であるものとする、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(VI):
【化27】
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(VI)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0035】
一実施態様は、X1がNであり;X2がN−G2であり;ならびにX3がNまたはCR1である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(VIa):
【化28】
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(VIa)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(VIb):
【化29】
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(VIb)
によって表される構造を有する、X3がNである化合物が含まれる。この実施態様には、式(VIc):
【化30】
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(VIc)
によって表される構造を有する、X3がCR1である化合物も含まれる。
【0036】
一実施態様は、X1がCR1であり;X2がN−G2であり;ならびにX3がNである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(VId):
【化31】
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(VId)
[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0037】
一実施態様は、X1およびX2のうちの1個がC−G2であり、X1およびX2のうちのもう一方がN、OまたはSであり、ならびにX3がN、OまたはSであるが、ただし、X1、X2およびX3のうちの1個のみがNである、式(I)[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物には、式(II)および式(III)の化合物、例えば、式(IIb)、式(IIc)、式(IIe)、式(IIf)、式(IIIb)、式(IIIc)、式(IIIe)および式(IIIf)の化合物が含まれる。
【0038】
一実施態様は、X1およびX2のうちの1個がN−G2であり、X1およびX2のもう一方がNまたはC−R1であり、ならびにX3がNまたはC−R1であるが、ただし、X1、X2およびX3のうちの0または1個がNまたはC−R1であるものとする、式(I)[式中、W、Q1、Q2、G1およびG2は、本発明の第1の態様で定義される]の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物には、式(V)および式(VI)の化合物、例えば、式(Vb)、式(Vc)、式(Vd)、式(VIb)、式(VIc)および式(VId)の化合物が含まれる。
【0039】
一実施態様は、Q1がCR5であり、Q2がCR5である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(Ia):
【化32】
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(Ia)
[式中、X1、X2、X3、R5、WおよびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0040】
一実施態様は、Q1がCR5であり、Q2がNおよび/またはCR5である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(Ib):
【化33】
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(Ib)
[式中、X1、X2、X3、R5、WおよびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(Ic):
【化34】
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(Ic)
によって表される構造を有する、Q2がNである化合物が含まれる。この実施態様には、式(Ia)によって表される構造を有する、Q1がCR5である化合物も含まれる。
【0041】
一実施態様は、Q2がCR5であり、Q1がNおよび/またはCR5である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(Id):
【化35】
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(Id)
[式中、X1、X2、X3、R5、WおよびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。この実施態様には、式(Ie):
【化36】
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(Ie)
によって表される構造を有する、Q1がNである化合物が含まれる。この実施態様には、式(Ia)によって表される構造を有する、Q2がCR5である化合物も含まれる。
【0042】
一実施態様は、Wが−(CR22n−であり、nが1、2または3である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(VIIa)から(VIIc):
【化37】
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[式中、X1、X2、X3、Q1、Q2、R2およびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。例として、Wが−CH2−、−CH2CH2−、−CH2C(CH32−または−CH2CF2−である、化合物が挙げられる。その他の例として、各R2が、独立してHおよび/または−CH3である化合物が含まれる。
【0043】
一実施態様は、Wが、−O−、−(CR22mO−、−O(CR22m−または−CR22OCR22−であり、mが1または2である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(VIIIa)から(VIIIf):
【化38】
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[式中、X1、X2、X3、Q1、Q2、R2およびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。例として、Wが−O−、−CH2O−、−OCH2−または−CH2CH2O−である化合物が挙げられる。その他の例として、各R2が、独立してHおよび/または−CH3である化合物が含まれる。
【0044】
一実施態様は、Wが−NR3−、−(CR22mNR3−、−NR3(CR22m−または−CR22NR3CR22−であり、mが1または2である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(IXa)から(IXf):
【化39】
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[式中、X1、X2、X3、Q1、Q2、R2、R3およびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。例として、Wが−CH2N(CH3)−である化合物が含まれる。
【0045】
一実施態様は、Wが−NR3C(O)−、−C(O)NR3−、−CR22NR3C(O)−、−CR22C(O)NR3−、−NR3C(O)CR22−または−C(O)NR3CR22−である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(Xa)から(Xf):
【化40】
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[式中、X1、X2、X3、Q1、Q2、R2、R3およびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。
【0046】
一実施態様は、Wが−CR4=CR4−、−CR22CR4=CR4−または−CR4=CR4CR22−である、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(XIa)から(XIc):
【化41】
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[式中、X1、X2、X3、Q1、Q2、R2およびG1は、本発明の第1の態様で定義される]によって表される構造を有する。例として、Wが−CH=CH−、−CH2−CH=CH−または−CH=CH−CH2である化合物が挙げられる。さらなる例には、各R4がHである化合物が含まれる。その他の例には、各R4がHであり、各R2がHおよび/または−CH3である化合物が含まれる。
【0047】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、
1は、
(i)−(CRccaOH、−(CRccaCN、−(CRccaC(O)OH、−(CRccaNR66、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6C(O)(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6(CRccaCOOHまたは−(CRcca1
(ii)C1-12アルキル;
(iii)−(C0-4アルキレン)B2;または
(iv)−(C0-4アルキレン)O(C1-4アルキル)
であって、基(ii)から(iv)の各々は、原子価が許容すればRaおよび0から7個のRbで置換されており;
1は、1から6個のRbで置換された4から6員ヘテロサイクリルであり;
2は、単環および二環ヘテロサイクリルまたは単環および二環ヘテロアリールであるが、ただし、B2はオキサゾリジノンではないものとし;
各Raは、独立して、−(CRccaOH、−(CRccaCN、−(CRccaC(O)OH、−(C0-4アルキレン)NR66、−S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6C(O)(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6(CRccaCOOHおよび/または−(CRccaOP(O)(OH)2であり;
各Rbは、独立して、Ra、F、Cl、−CN、−OH、−NH2、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはC3-5シクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRbは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、Nおよび/またはOから独立して選択される0、1または2個のヘテロ原子を有するC3-6スピロ環を形成するものであって、前記スピロ環は、原子価が許容すれば、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキル、C3-6シクロアルキルおよび/または=Oから独立して選択される0から3個の置換基で置換されており;
各Rcは、独立して、H、F、−OH、−C(O)OH、−C(O)NR66、C1-2アルキル、C3-6シクロアルキル、C4-6ヘテロシクロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、−(C1-3アルキレン)OP(O)(OH)2および/またはC1-2フルオロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRcは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3-6スピロ環を形成し;
各R6は、独立して、H、C1-6アルキル、C1-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のR6基は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、NおよびOから選択される0または1個のさらなるヘテロ原子を有する4から6員ヘテロサイクリル環を形成するものであって、該ヘテロサイクリル環は0から6個のRdで置換されるものであり;
各Rdは、独立して、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRdは、=Oであり;
各aは、独立して、0、1、2、3、4および/または5である。
【0048】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、
式中、G1は、
【化42】
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[式中、
xは、1または2であり;
yは、1または2であり;
Mは、(x+y)が2、3または4である場合、CH2であり;あるいは
Mは、(x+y)が4である場合、OまたはNHであり;
aは、−(CRccaOH、−(CRcdaC(O)OH、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaテトラゾリル;または−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)であり;
各Rbは、独立して、F、Cl、−CN、C1-4アルキル、C1-2フルオロアルキル、−OH、C1-3アルコキシおよび/または−NH2であり;
xおよびRyは、独立して、Hおよび/またはC1-6アルキルであるか、あるいはRxおよびRyは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、OおよびNから選択される0または1個のヘテロ原子を含有する3から6員環を形成し;
zは、HまたはC1-4アルキルであり;ならびに
tは、0、1、2、3または4である]
である。例えば、適当なG1基には、
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれる。その他の適当なG1基には、
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれる。
【0049】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、G1は、
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
aは、−(CRccaOH、−(CRcdaC(O)OH、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaテトラゾリル;または−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)であり;ならびに
各Rbは、独立して、F、Cl、−CN、C1-4アルキル、C1-2フルオロアルキル、−OH、C1-3アルコキシおよび/または−NH2である]
である。
【0050】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、G1は、−(CRcca1であって、B1は、1から6個のRbで置換された4から6員ヘテロサイクリルであり、Rb、Rcおよびaは、本発明の第1の態様で定義されるものである。例えば、この実施態様の化合物には、B1がアゼチジニル、ピロリジニルまたはピペリジニルであるG1基が含まれる。適当なG1基の例として
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、tは、0、1、2、3または4である]
が挙げられる。
【0051】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、G1は−(CRcca1であって、B1は、1から6個のRbで置換された4から6員ヘテロサイクリルであり、Rb、Rcおよびaは、本発明の第1の態様で定義されるものである。例えば、この実施態様の化合物には、B1が2から6個のRbで置換されたアゼチジニルであるG1基が含まれるものであって、2個の同一原子上のRbは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、Nおよび/またはOから独立して選択される0、1または2個のヘテロ原子を有するC3-6スピロ環を形成するものであって、前記スピロ環は、原子価が許容すれば、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキル、C3-6シクロアルキルおよび/または=Oから独立して選択される0から3個の置換基で置換される。適当なG1基の一例は、
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0052】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、G2は、C1-6アルキルまたは−NR33であり、R3は、本発明の第1の態様で定義されるものである。一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、G2は、0、1、2、3または4個のReで各々置換されたフェニルまたはナフチルであり、Reは、本発明の第1の態様で定義されるものである。例えば、この実施態様には、G2が、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-4フルオロアルキルおよび/または−CNから選択される0から4個の置換基で独立して置換されたフェニルである化合物が含まれる。G2のその他の例には、
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれる。
【0053】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、G2は、0、1、2または3個のReで置換された5から10員ヘテロアリールであり;ならびにReは、本発明の第1の態様で定義されるものである。G2に適当なヘテロアリール基の例には、以下に限定されないが、ピラゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ピロロピリジニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジニル、イソインドリル、インダゾリル、プリニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジニル、イミダゾピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニルおよびナフチリジニルが含まれる。
2が、1個の窒素原子およびN、OまたはSから選択される0または1個のさらなるヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである化合物がこの実施例に含まれる。適当なG2基として、イソオキサゾリル、ピラゾリルおよびイソチアゾリルが挙げられ、これらの各々は、−CN、ブチル、プロポキシ、メチルシクロプロピル、−CF3、フェニルおよび/またはクロロフェニルから独立して選択される0、1または2個の置換基で置換されているものである。例えば、適当なG2基には、
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれる。
【0054】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、G2は、−(CR55aCRee(C1-3アルキル)、−(CR55aCRee4、−NR3(CR55a4、−(CR55a−CR8=CR8−(CR55aCRee4または−(CR55aO(CR55aCRee4であり;ならびにB4、R3、R5、R8、Reおよびaは、本発明の第1の態様で定義されるものである。G2が、−(CR55aCRee4または−(CR55aO(CR55aCRee4であり、ならびに各aが、独立して、1、2および/または3である化合物がこの実施態様に含まれる。例えば、適当なG2基には、以下に限定されないが、−(CH2aCRee4または−(CH2aO(CH2aCRee4が含まれるものであって、各R2は、独立して、Hおよび/またはC1-2アルキルであるか;あるいは2個の同一原子上のReは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC5-6スピロシクロアルキル環を形成するものである。G2の例には、
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれる。
【0055】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、G2は、0、1または2個のReで置換されたC3-6シクロアルキルであり、Reは、本発明の第1の態様で定義されるものである。G2が、フェニルまたはヘテロアリールで置換されたC3-6シクロアルキルであって、該フェニルまたはヘテロアリール基は、F、Cl、−CN、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシ、C3-6シクロアルキル、アルコキシアルキルおよび/またはフルオロアルコキシアルキルから独立して選択される0、1または2個の置換基で置換されるものである化合物がこの実施態様に含まれる。G2の例には、フェニルで置換されたシクロヘキシルが含まれるものであって、該フェニル基は、F、Cl、−CN、メチル、−OCH3、−CF3および/または−OCF3から独立して選択される0、1または2個の置換基で置換されるものである。G2の一例は、
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0056】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、G2は、−(CR55aC(O)NR77であり、R5、R7およびaは、本発明の第1の態様で定義されるものである。G2が−C(O)NHR7である化合物は、この実施態様に含まれる。この実施態様には、化合物もまた含まれる。G2は、−C(O)NHR7であって、R7は、0、1、2または3個のReで各々置換されたC1-6アルキルおよび/またはC3-6シクロアルキル;あるいはフェニル、ナフタレニルおよび/またはN、Oおよび/またはSから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を有する単環から二環ヘテロサイクリルまたはヘテロアリールであって、該フェニル、ナフタレニル、ヘテロサイクリルおよびヘテロアリールの各々は、0、1または2個のRfで置換されるものである。G2の例には、
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれる。
【0057】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、R1は、H、F、Cl、−CN、−OH、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-2フルオロアルキル、C1-2フルオロアルコキシまたはC3-6シクロアルキルである。この実施態様には、R1が、H、F、−CN、−OH、メチル、−OCH3および−OCF3である化合物が含まれる。また、R1がHである化合物も含まれる。
【0058】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、各R2は、独立して、H、F、Cl、−CN、−OH、C1-3アルキル、C1-4アルコキシ、C1-2フルオロアルキル、C1-2フルオロアルコキシおよび/またはC3-4シクロアルキルである。この実施例には、各R2が、独立して、H、F、−CN、−OH、メチル、−OCH3、−CF3および/または−OCF3である化合物が含まれる。また、各R2がHである化合物も含まれる。
【0059】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、2個の同一原子上のR2基は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3-6スピロシクロアルキル環を形成する。
【0060】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、各R3は、独立して、H、C1-3アルキル、C2-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルである。この実施態様には、各R3が、独立してHおよび/またはメチルである化合物が含まれる。また、各R3がHである化合物が含まれる。
【0061】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、式中、各R4は、H、F、−CN、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、C1-2フルオロアルキル、C1-2フルオロアルコキシおよび/またはC3-4シクロアルキルである。この実施態様には、各R4が、独立して、H、F、−CN、−CH3、−OCH3、−CF3、−OCF3および/またはC3-4シクロアルキルである化合物が含まれる。各R4がHである化合物も含まれる。
【0062】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、各R5は、独立して、H、F、Cl、Br、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-2フルオロアルキル、C1-2フルオロアルコキシおよび/またはシクロプロピルである。この実施態様には、各R4が、独立して、H、F、Cl、−CH3、−OCH3、−CF3、−OCF3および/またはシクロプロピルである化合物が含まれる。また、この実施態様には、各R5がHである化合物が含まれる。
【0063】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、各R6は、独立して、H、C1-6アルキル、C1-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルである。この実施態様には、各R6が、独立して、H、C1-4アルキル、−CF3および/またはC3-6シクロアルキルである化合物が含まれる。また、各R6が、独立して、H、C1-2アルキル、−CF3および/またはC5-6シクロアルキルである化合物も含まれる。
【0064】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、2個の同一原子上のR6基が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、NおよびOから選択される0または1個のさらなるヘテロ原子を有する4から6員ヘテロサイクリル環を形成し、前記ヘテロサイクリル環は0から6個Rdで置換され、Rdは、本発明の第1の態様で定義されるものである。適当なヘテロサイクリル環の例には、以下に限定されないが、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルが含まれる。
【0065】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、各R7は、独立して、
(i)H;
(ii)0、1、2または3個のReで各々置換されたC1-6アルキルおよび/またはC3-6シクロアルキル;および/または
(iii)フェニル、ナフタレニルおよび/またはN、Oおよび/またはSから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を有する単環から二環ヘテロサイクリルまたはヘテロアリール[ここで、前記フェニル、ナフタレニル、ヘテロサイクリルおよびヘテロアリールは、0、1または2個のRfで置換される]
であり;
ここで、ReおよびRfは、本発明の第1の態様で定義されるものである。この実施態様には、各R7が、独立して、H、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニル、ナフタレニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび/またはピペラジニルである化合物が含まれる。
【0066】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、2個の同一原子上のR7は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、NおよびOから選択される0または1個のさらなるヘテロ原子を有する4から7員ヘテロサイクリル環を形成するものであって、前記4から7員ヘテロサイクリル環は、0、1または2個のReで置換され、Reは本発明の第1の態様で定義されるものである。適当なヘテロサイクリル環の例には、以下に限定されないが、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルが含まれる。
【0067】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、各R8は、独立して、Hおよび/または−CH3である。
【0068】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって:
(i)X1が、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個がNであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方がOまたはSであり;
(ii)X2が、C−G2であり、X1およびX3のうちの1個がNであり、ならびにX1およびX3のうちのもう一方がOであり;
(iii)X1がC−G2であり、X2およびX3のうちの1個がNであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方がNHまたはNCH3であり;あるいは
(iv)X1がN−G2であり、X2がNであり、ならびにX3がCHであり;
1が、CH、C(CH3)またはCFであり;
2が、CHまたはNであり;
Wが、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2C(CH32−、−CH2CF2−、−CH=CH−、−CH2N(CH3)−、−CH2O−または−CH2CH2O−であり;
1が、−OH、−CH2OH、−CH(OH)CH2OH、−(CH20-2COOH、−CH(OH)(CH20-2COOH、−CH2NH(CH21-2OH、−CH2NRg(CH21-2COOH、−CH2NRg(CH21-2C(O)NH2、−CH2NRg(CH21-2OP(O)(OH)2、−OCH2CH(OH)CH2OH、−(CH20-2C(NH2)(CH3)CH2OH、−(CH20-2CRg(NH2)C(O)OH、−(CH20-2C(NH2)(CH3)(CH21-2OP(O)(OH)2、−CH2CH2C(NH2)(CH2OH)2、−CH2NHCH(CH2OH)2、−CH2N(CH2CH2OH)2、−CH2NHCH2CH(OH)CH2OH、−CH(OH)C(O)NHCH2CN、−CH(OH)C(O)NHCH2CH2S(O)2CH3、−CRg(OH)C(O)NHCH2CH2OH、−CH2(ヒドロキシピロリジニル)、−CH2(ヒドロキシメチルピロリジニル)、
【化53】
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であり、
2が、
(i)ペンチルまたは−NH2
(ii)プロピル、ブチル、−CN、−CF3、シクロヘキシル、−OCH2CH3および/または−OCH(CH32から独立して選択される1または2個の置換基で置換されたフェニル;
(iii)−CF3、−CN、ブチル、メチルシクロプロピル、シクロヘキシル、フェニル、クロロフェニル、ピリジニルおよび/またはフルオロピリジニルから独立して選択される1または2個の置換基で置換されたピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリルまたはピリミジニル;
(iv)クロロフェニルで置換されたシクロヘキシル;
(v)−NHC(O)−(CH20-2−(フェニル)または−NHC(O)(ペンチル);
(vi)−C(O)NHCH2C(CH33、−C(O)NRg−(CHRg0-3−A1、−C(O)NRg−CH2C(Rg)(A1)(A1)または−C(O)NHCH2(テトラヒドロナフタレニル)[式中、A1は、Cl、−CH3、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH(CH32および/またはフェノキシから独立して選択される0から2個の置換基で置換されたフェニルである];
(vii)
【化54】
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[式中、Reは、ナフタレニルまたは−(CH20-2(フェニル)であり、前記フェニルは、F、ClまたはOCH3から選択される0から1個の置換基で置換される];あるいは
(viii)−(CR55aCRee4または−CH=CH−CRee4[式中、B4が、F、Cl、−OHおよび/またはブチルから独立して選択される0から2個の置換基で置換されたフェニルであり;ならびに各Reは、独立してHおよび/または−CH3であるか、あるいは2個の同一原子上のReは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC4-6スピロシクロアルキル環を形成する]
であり;ならびに
各Rgは、独立して、Hおよび/または−CH3である。
【0069】
一実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供するものであって、前記化合物は、
1−((5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソオキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(1);1−((3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩(2);1−((3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩(3);1−((3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト−[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(4);1−((3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(5);1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(6);1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(7);3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(8);3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(9);3−(4−プロピルフェニル)−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール6−オール(10);1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(11);(R)−3−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(12);(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸(13);1−((3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(14);1−((3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(15);3−((3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミン)プロパン酸(16);1−((3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(17);2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン(18);2−((3R)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−イル)酢酸(19);1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(20);3−(3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(21);1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(22);1−((3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(23);(3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(24);1−((3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(25);1−((3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(26);1−((3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(27);1−((3−(2−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(28);1−((3−(3−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(29);1−((3−(((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)メチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アゼチジン−3−カルボン酸(30);1−((3−(3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロピル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(31);3−(5−フェニルイソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(32);3−(5−(2−クロロフェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(33);3−(6−フェニルピリミジン−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(34);3−(2−(1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(35);3−(2−(1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(36);3−(2−(1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(37);3−(2−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(38);3−(2−(1−(3−フルオロフェニル)シクロペンチル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(39);(E)−3−(2−(1−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)ビニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(40);3−(4−イソブチルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(41);1−((2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(42);(S)−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(43);1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩(44);1−((3−(2,2−ジフェニルエチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩(45);1−((3−(2−クロロベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(46);1−((3−(ネオペンチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(47);1−((2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(48);1−((2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(49);2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(50);(2S)−2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(51);2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート(52);1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(53);1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(54);1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール8−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸(55);1−((2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(56);1−((2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(57);1−((2−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(58);1−((2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(59);1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸(60);1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸(61);1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−アゼチ
ジン−3−カルボン酸(62);1−((3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(63);1−((8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(64);(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトl[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸(65);1−((5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(66);1−((8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アゼチジン−3−カルボン酸(67);3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸(68);3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸(69);(3S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピペリジン−3−カルボン酸(70);2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)酢酸(71);3−ヒドロキシ−2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)プロパン酸(72);3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパンアミド(73);4−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)モルホリノ−3−イル)メタノール(74);1−((3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(75);3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボン酸(76);1−((5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(77);1−((1−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(78);1−((2−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(79);1−((3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(80);(3S)−1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボン酸,HCl(81);(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸,HCl(82);(±)1−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エタン−1,2−ジオール(83);2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトアミド(84);N−(1−シアノシクロプロピル)−2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトアミド(85);1−((2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(86);1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール6−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(87);2−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)酢酸(88);(±)2−(ヒドロキシ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸(89);(±)2−(アミノ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸(90);(±)2−アミノ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(91);2−アミノ−2−(2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)プロパン−1,3−ジオール(92);2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(93);2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(94);2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート(95);(±)2−アミノ−2−メチル−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロピル二水素ホスフェート(96);2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)エチル二水素ホスフェート(97);2−アミノ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロピル二水素ホスフェート(98);(1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンチル)メチル二水素ホスフェート(99);(1−アミノ−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メチル二水素ホスフェート(100);2−(1−アミノ−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)エチル二水素ホスフェート(101);1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール(102);1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(103);2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート(104);1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(105);1−((3−(4−シアノ−3−フェニルイソチアゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(106);2−アミノ−2−メチル−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン−1−オール(107);2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)エタノール(108);(±)4−ヒドロキシ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(109);2,2’−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアザンジイル)ジエタノール(110);(2R)−3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)プロパン−1,2−ジオール(111);(2S)−3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチルアミノ)プロパン−1,2−ジオール(112);2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−イル)エチルアミノ)プロパン−1,3−ジオール(113);(3R)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−3−オール(114);(3S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−3−オール(115);((2R)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)
メチル)ピロリジン−2−イル)メタノール(116);((2S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−2−イル)メタノール(117);1−((3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(118);2−アミノ−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタン−1−オール(119);2−アミノ−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブチル二水素ホスフェート(120);(1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンチル)メタノール(121);1−((3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(122);(1−アミノ−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メタノール(123);2−(1−アミノ−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)エタノール(124);2−アミノ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン−1−オール(125);N−(メチルスルホニル)−1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキサミド(126);(±)−2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(127);(±)−N−(シアノメチル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(128);(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(129);(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(130);2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(131);N−(1−シアノシクロプロピル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(132);2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(133);2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(134);2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(135);1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(136);(1−アミノ−3−(2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メタノール(137);(1−アミノ−3−(2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メチル二水素ホスフェート(138);(R)−3−(2−アミノ−4,5−ジヒドロナフトl[1,2−d]チアゾール−7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(139);N−(7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−2−イル)ベンズアミド(140);N−(7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−2−イル)−2−フェニルアセトアミド(141);N−(7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニルプロパンアミド(142);N−(7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−2−イル)ヘキサンアミド(143);1−((3−(2−メトキシベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(144);1−((3−(2−エトキシベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(145);1−((3−(2−メチルベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(146);1−((3−(4−クロロベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(147);1−((3−(2,2−ジフェニルプロピルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(148);1−((3−(2−フェニルプロピルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(149);1−((3−(フェネチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(150);1−((3−(2−クロロフェネチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(151);1−((3−(3−フェニルプロピルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(152);1−((3−(ベンジル(メチル)カルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(153);1−((3−(3−クロロベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(154);1−((3−(3−クロロフェネチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(155);1−((3−(3−フェニルピロリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(156);1−((3−(3−ベンジルピロリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(157);1−((3−(3−フェネチルピロリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(158);1−((3−(2−(4−メトキシフェニル)−2−フェニルエチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(159);1−((3−(3−(ナフタレン−1−イル)ピペリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(161);1−((3−(3−フェニルピペリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(162);1−((3−((1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(163);1−((3−(3−(4−フルオロフェニル)ピロリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(164);1−((3−(3−(2−クロロフェニル)ピロリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(165);1−((3−(3−(3−メトキシフェニル)ピロリジン−1−カルボニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(166);1−((3−(2−イソプロポキシベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(167);1−((3−(2−フェノキシベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(168);1−((3−(3−メチルベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(169);1−((3−(4−メチルベンジルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(169);(1S,3S)−3−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(170A);(1S,3S)−3−(シアノ(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(170B);(1R,3R)−3−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(171A);および(1R,3R)−3−(シアノ(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸(171B)
から選択されるものである。
【0070】
式(I)の化合物は、下記に記載のS1P1受容体GTPγS結合アッセイによって測定されるように、15μMまたはこれより低いGTPγS S1P1 EC50値を有する。好ましくは、式(I)の化合物は、0.01nMから5μMの範囲で、より好ましくは、0.01nMから1μMの範囲でGTPγS S1P1 EC50値を有する。その他に好ましくは、式(I)の化合物は、0.01nMから100nMの範囲でGTPγS S1P1 EC50値を有する。
【0071】
式(I)の化合物は、GTPγS S1P3 EC50値のGTPγS S1P1 EC50値に対する選択率によって測定されるように、S1P3活性よりS1P1活性に対して選択性を有する。S1P1受容体GTPγS結合アッセイおよびS1P3受容体GTPγS結合アッセイは、下記の明細書に記載されている。式(I)の化合物は、少なくとも3.5またはそれ以上、好ましくは、少なくとも50またはそれ以上、より好ましくは、少なくとも100またはそれ以上の選択比(GTPγS S1P3/S1P1)を有する。例えば、適当な式(I)の化合物は、50から50,000の範囲で選択比を有しうる。その他の適当な式(I)の化合物は、100から50,000の範囲で選択比を有しうる。
【0072】
1の実施態様において、0.01nMから100nMの範囲でGTPγS S1P1 EC50値および少なくとも50、より好ましくは、少なくとも100の選択比(GTPγS S1P3/S1P1)を有する式(I)の化合物が提供される。
【0073】
定義
本発明の特徴および利点は、下記の詳細な説明を読むことによって当業者にとってより簡単に理解されうる。明確にするために、別の実施態様として上記および下記に記載される本発明の一定の特徴は、組み合わされて1つの実施態様を形成することも理解されるべきである。反対に、簡潔さのために、1の実施例として記載される本発明の様々な特徴は、そのサブコンビナーションを形成するために組み合わされうる。典型的もしくは好ましいものとして本明細書で特定される実施態様は、例示するためであり、限定することが目的とされていない。
【0074】
特に本明細書で特段示されていない限り、単数形で示されている対象には複数のものも含まれうる。例えば、[a]および「an」は、1個あるいは1個もしくはそれ以上のいずれかを意味しうる。
【0075】
特に断りがなければ、満たされていない原子価を有するヘテロ原子は、その原子価を満たすのに十分な水素原子を有するものとされる。
【0076】
本明細書で示される定義は、出典明示により本明細書に取り込まれる特許、特許出願および/または特許出願公報に示される定義より優先される。
【0077】
本発明を説明するために用いられる様々な用語の定義が下記に記載される。これらの定義は、独立して、あるいは大きな基の一部として、(それらが特に具体的な例で限定されていない限り)本明細書を通して用いられるように用語に適用する。
【0078】
本明細書を通して、基およびその置換基は、安定な部分および化合物を供するように当業者によって選択されうる。
【0079】
当該技術分野で用いられる慣用に従って、
【化55】
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は、コア構造または骨格構造への部分または置換基の結合点である結合を表すために本明細書の構造式で用いられる。
【0080】
本明細書で用いられるように、用語「ハロ」および「ハロゲン」は、F、Cl、BrおよびIを意味する。
【0081】
本明細書で用いられるように、用語「アルキル」は、例えば、1から12個の炭素原子、1から6個の炭素原子および1から4個の炭素原子を含有する分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を意味する。アルキル基の例には、以下に限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびi−プロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル)、およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチル、および4−メチルペンチルが含まれる。記号「C」の後に下付きで数字が表される場合、この下付き数字は、特定の基に含まれうる炭素原子のより具体的な数を定義している。例えば、「C1-6アルキル」は、1から6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖アルキル基を表す。
【0082】
本明細書で用いられるように、「アルキレン」は、一般式−(CH2n−(式中、nは1から10である)を有する二価アルキル基を意味する。非限定的な例として、メチレン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンおよびヘキサメチレンが挙げられる。例えば、「C1-6アルキレン」は、1から6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖アルキレン基を表す。さらに、例えば、「C0-4アルキレン」は、0から4個の炭素原子を有する結合ならびに直鎖および分枝鎖アルキレン基を表す。
【0083】
本明細書で用いられるように、用語「ハロアルキル」は、1個またはそれ以上の水素原子がハロゲン原子によって置換されているアルキル基を意味し、その数は、1個から親アルキル基に他に存在しうる水素原子の合計数までの範囲でありうる。ハロアルキル基の代表的な例には、以下に限定されないが、クロロメチル(−CH2Cl)、トリフルオロメチル(−CF3)および2,2,2−トリフルオロエチル(−CH2CF3)が含まれる。記号「C」の後に下付きで数字が表される場合、下付き数字は、特定のハロアルキル基に含まれうる炭素原子のより具体的な数を定義する。例えば、「C1-4ハロアルキル」は、1から4個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖ハロアルキル基を表す。
【0084】
本明細書で用いられるように、用語「フルオロアルキル」には、1個またはそれ以上のフッ素原子で置換された分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基が含まれるものとされる。例えば、「C1-4フルオロアルキル」は、1個またはそれ以上のフッ素原子で置換されたC1、C2、C3およびC4アルキル基が含まれるものとされる。フルオロアルキル基の代表的な例には、以下に限定されないが、−CF3および−CH2CF3が含まれる。
【0085】
本明細書で用いられるように、用語「クロロアルキル」は、1個またはそれ以上の塩素原子で置換された分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基が含まれるものとされる。例えば、「C1-4クロロアルキル」は、1個またはそれ以上の塩素原子で置換されたC1、C2、C3およびC4アルキル基が含まれるものとされる。クロロアルキル基の代表的な例には、以下に限定されないが、−CCl3および−CH2CCl3が含まれる。
【0086】
用語「ヒドロキシアルキル」には、1個またはそれ以上のヒドロキシル基で置換された分枝鎖および直鎖の両方の飽和アルキル基が含まれる。例えば、「ヒドロキシアルキル」には、−CH2OH、-CH2CH2OHおよびC1-4ヒドロキシアルキルが含まれる。
【0087】
用語「シアノ」は、基−CNを意味する。
【0088】
用語「シアノアルキル」には、1個またはそれ以上のシアノ基で置換された分枝鎖および直鎖の両方の飽和アルキル基が含まれる。例えば、「シアノアルキル」には、−CH2CN、−CH2CH2CNおよびC1-4シアノアルキルが含まれる。
【0089】
本明細書で用いられるように、用語「シクロアルキル」は、飽和環炭素原子から1個の水素原子を取り除くことによって非芳香族単環式または多環式の炭化水素分子から生じた基を意味する。シクロアルキル基の代表的な例には、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれる。記号「C」の後に下付きで数字が表される場合、下付き数字は、特定のシクロアルキル基に含まれうる炭素原子のより具体的な数を定義する。例えば、「C3-6シクロアルキル」は、3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を表す。
【0090】
用語「シアノシクロアルキル」は、1個またはそれ以上の水素原子がシアノ基で置換されているシクロアルキル基を意味する。
【0091】
用語「アルケニル」は、2から12個の炭素原子および少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を意味する。典型的なかかる基には、エテニルまたはアリルが含まれる。例えば、「C2-6アルケニル」は、2から6個の炭素原子を有する分枝鎖および直鎖アルケニル基を表す。
【0092】
用語「アルキニル」は、2から12個の炭素原子および少なくとも1個の炭素と炭素との三重結合を含有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を意味する。典型的なかかる基には、エチニルが含まれる。例えば、「C2-6アルキニル」は、2から6個の炭素原子を有する直鎖および分枝基アルキニル基を表す。
【0093】
本明細書で用いられるように、用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して親分子に結合したアルキル基を意味する。例えば、メトキシ基(−OCH3)である。
【0094】
「フルオロアルコキシ」および「−O(フルオロアルキル)」は、酸素結合(−O−)を介して結合した、上記に定義されるフルオロアルキル基を示す。例えば、「C1-4フルオロアルコキシ」には、C1、C2、C3およびC4フルオロアルコキシ基が含まれるものとされる。
【0095】
「クロロアルコキシ」および「−O(クロロアルキル)」は、酸素結合(−O−)を介して結合した、上記に定義されるクロロアルキル基を示す。例えば、「C1-4クロロアルコキシ」には、C1、C2、C3およびC4クロロアルコキシ基が含まれるものとされる。
【0096】
本明細書で用いられるように、用語「アルコキシアルキル」は、アルキレン基を介して結合したアルコキシ基を意味する。
【0097】
本明細書で用いられるように、用語「フルオロアルコキシアルキル」は、アルキレン基を介して結合したフルオロアルコキシ基を意味する。
【0098】
本明細書で用いられるように、用語「アリール」は、芳香族環に結合している1個の水素を取り除くことによって芳香族環を含有する分子から生じた基を意味する。アリール基の代表的な例には、以下に限定されないが、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよび1,2,3,4−テトラヒドロナフチ−5−イルが含まれる。
【0099】
本明細書で用いられるように、用語「ベンジル」は、水素原子の1個がフェニル基によって置換されているメチル基を意味する。
【0100】
本明細書で用いられるように、用語「フェノキシ」は、酸素基を介して結合したフェニル基(−O−フェニル)を意味する。
【0101】
用語「ヘテロ原子」は、酸素(O)、硫黄(S)および窒素(N)を意味する。
【0102】
用語「ヘテロシクロ」または「ヘテロサイクリル」は、相互に交換して用いることができ、非芳香族3から7員単環式基および6から11員二環式基を意味し、前記環の少なくとも1個は、少なくとも1個のヘテロ原子(O、SまたはN)を有し、前記ヘテロ原子を含有する環は、好ましくは、O、Sおよび/またはNから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を有する。ヘテロ原子を含有するかかる基の各環は、1もしくは2個の酸素もしくは硫黄原子および/または1から4個の窒素原子を含有するが、ただし、各環におけるヘテロ原子の総数は、4個またはそれ以下であるものとし、さらに、前記環は、少なくとも1個の炭素原子を含有するものとする。窒素および硫黄原子は、適宜酸化されていてもよく、前記窒素原子は、適宜四級化されていてもよい。二環基を形成している縮合環には、炭素原子のみが含まれていてもよく、飽和され、部分的に飽和され、または飽和されていなくてもよい。ヘテロシクロ基は、利用可能な窒素または炭素原子のいずれかで結合していてもよい。ヘテロシクロ環は、置換されていなくてもよく、あるいは、原子価が許容すれば1個またはそれ以上の置換基を含有していてもよい。
【0103】
典型的な単環式ヘテロサイクリル基には、オキセタニル、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、4−ピペリドニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、1,3−ジオキソランおよびテトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニルが含まれる。典型的な二環式ヘテロシクロ基として、キヌクリジニルが挙げられる。
【0104】
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の環中に少なくとも1個のヘテロ原子(O、SまたはN)を有する、置換および無置換芳香族5もしくは6員単環式基ならびに9もしくは10員二環式基を意味するものであって、前記ヘテロ原子を含有する環は、好ましくは、O、Sおよび/またはNから独立して選択される1、2または3個のヘテロ原子を有するものである。ヘテロ原子を含有するヘテロアリール基の各環は、1もしくは2個の酸素もしくは硫黄原子および/または1から4個の窒素原子を含有することができるが、ただし、各環におけるヘテロ原子の総数は、4個またはそれ以下であり、各環は、少なくとも1個の炭素原子を有するものとする。二環基を形成している縮合環は、炭素原子のみを含んでいてもよく、飽和され、部分的に飽和され、または飽和されていなくてもよい。窒素および硫黄原子は、適宜酸化されていもよく、前記窒素原子は、適宜四級化されていてもよい。二環式または三環式であるヘテロアリール基には、少なくとも1個の完全な芳香族環が含まれていなければならないが、その他の縮合環または環は、芳香族または非芳香族であってもよい。前記ヘテロアリール基は、いずれかの環の利用可能な窒素もしくは炭素原子で結合していてもよい。前記ヘテロアリール環基は、置換されていなくてもよく、あるいは1個またはそれ以上の置換基を含有していてもよい。
【0105】
典型的な単環式ヘテロアリール基には、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チオフェニル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびトリアジニルが含まれる。
【0106】
典型的な二環式ヘテロアリール基には、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフラニル、クロモニル、クマリニル、ベンゾピラニル、シンノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジル、フロピリジル、ジヒドロイソインドリルおよびテトラヒドロキノリニルが含まれる。
【0107】
本明細書で用いられるように、用語「ヘテロサイクリルアルキル」は、本明細書で定義されるように、アルキレン基を介して親分子部分に結合している、本明細書で定義されるようなヘテロサイクリル基を意味する。
【0108】
用語「医薬的に許容される」は、本明細書において、妥当な医学的判断の範囲内において、合理的な利益/リスクの均整がとれ、過度の毒性、刺激、アレルギー性反応、またはその他の問題もしくは合併症を伴うことなくヒトの組織と接触して用いるのに適している、化合物、物質、組成物および/または製剤を意味するものとして用いられる。
【0109】
本明細書で用いるように、「医薬的に許容される塩」は、その親化合物がその酸もしくは塩基性塩を調製することによって改変されている本発明化合物の誘導体を意味する。医薬的に許容される塩の例には、以下に限定されないが、アミンなどの塩基性残基の無機酸もしくは有機酸塩;ならびにカルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩もしくは有機酸塩が含まれる。医薬的に許容される塩には、例えば、非毒性無機もしくは有機酸から生成した親化合物の慣用的な非毒性塩もしくは四級アンモニウム塩が含まれる。本発明の医薬的に許容される塩は、従来の化学的方法によって塩基性もしくは酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般的に、かかる塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を、水もしくは有機溶媒またはこれら2種類の混合液中で、化学量論量の適当な塩基もしくは酸と反応させることによって調製することができ;一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい。適当な塩の記載は、Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, PA, p. 1418, (1985)で見出され、これらの開示は、出典明示により本明細書に取り込まれる。
【0110】
式(I)化合物の塩は、例えば、式(I)化合物を、例えば、新たに生成される塩を、例えば、沈殿させるか、または凍結乾燥によって単離させることができる媒体中で同等量の酸もしくは塩基と反応させることによって生成することができる。式(I)の化合物が無機および/または有機酸と共に生成することができる典型的な酸性塩には、以下に限定されないが、例えば、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、酸性クエン酸塩(acid citrate)、クエン酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、ゲンチシン酸塩、グルコン酸塩、グルカロネート(glucaronate)、グルタミン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、イソニコチン酸塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩、酸リン酸塩(acid phosphate)、糖酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩およびパモ酸[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]塩が含まれる。かかる塩は、当業者に公知な方法に従って生成することができる。
【0111】
式(I)の化合物が無機および/または有機塩基と共に生成することができる典型的な塩基性塩には、以下に限定されないが、塩基性窒素含有基を四級化するために、例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩など:アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩など;有機塩基と共に生成された塩、例えば、ベンザチン、ジシクロヘキシルアミン、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール(トリスアミンまたはトリス)、ヒドラバミン(例えば、N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンなど)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グリカミドおよびt−ブチル アミンなど;アミノ酸と共に生成された塩、例えば、アルギニンおよびリジンなど;ならびに薬剤を用いて生成された塩、例えば、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチル、プロピルおよびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル硫酸塩)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物)ならびにアラルキルハロゲン化物(例えば、ベンジルおよびフェネチル臭化物)が含まれる。かかる塩は、当業者に公知の方法に従って生成することができる。
【0112】
さらに、式(I)の化合物は、それらの調製後に、好ましくは、単離され、精製されて、式(I)の化合物の99%と同等またはそれ以上の重量(「実質的に純粋な」)を含有する組成物を得て、続いて本明細書に記載されるように用いられ、あるいは製剤化される。かかる「実質的に純粋な」式(I)の化合物はまた、本発明の一部として本明細書に包含されるものである。
【0113】
インビボで変換されて生物学的に活性な薬剤(すなわち、式(I)の化合物)を供することができる化合物は、本発明の範囲および精神内であるプロドラッグである。
【0114】
本明細書で用いられるように、用語「プロドラッグ」には、式(I)の化合物の1個またはそれ以上のヒドロキシルを、アルキル、アルコキシまたはアリールで置換したアシル化剤と当業者に公知の手順を用いて反応させて、酢酸塩、ピバル酸塩、メチル炭酸塩、安息香酸塩などを調製することによって生成されるエステルおよびカルボネートが含まれる。
【0115】
プロドラッグの様々な形態は、当該技術分で周知であり:
a)Wermuth, C.G. et al., The Practice of Medicinal Chemistry, Chapter 31, Academic Press (1996);
b)Design of Prodrugs, Bundgaard, H. ed., Elsevier (1985);
c)Bundgaard, H., Chapter 5, "Design and Application of Prodrugs," A Textbook of Drug Design and Development, pp. 113-191, Krosgaard-Larsen, P. et al., eds., Harwood Academic Publishers (1991);および
d)Testa, B. et al., Hydrolysis in Drug and Prodrug Metabolism, Wiley-VCH (2003)
に記載されている。
【0116】
さらに、式(I)の化合物は、それらの調製後、好ましくは単離され、精製されて、99%と同等またはそれ以上の重量の式(I)化合物(「実質的に純粋な」化合物I)を含有する組成物が得られて、続いて本明細書に記載されるように用いられるか、または製剤化される。かかる「実質的に純粋な」式(I)の化合物はまた、本発明の一部として本明細書に含まれる。
【0117】
「安定な化合物」および「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度まで単離され、有効な治療剤に製剤化されるために十分な強度を有する化合物を示すものとされる。本発明は、安定な化合物を具体化するものとされる。
【0118】
「治療上有効量」は、本発明の化合物のみの量または本発明の化合物の併用量、またはS1P1に対してアゴニストとして作用するのに有効であるか、または血管性疾患または自己免疫疾患を治療もしくは予防するのに有効であるその他の活性成分と組み合わせた本発明の化合物の量を含むものとされる。
【0119】
本明細書で用いられるように、「治療する」または「治療」は、哺乳類、特に、ヒトにおける疾患状態の治療を包含し、(a)疾患状態が哺乳類で生じることを予防すること、特に、かかる哺乳類が、まだ疾患状態にかかっていると診断されていないが、かかりやすい場合;(b)疾患状態を防ぐこと、すなわち、その発症を停止させる;および/または(c)疾患状態を軽減させること、すなわち、疾患状態の退縮を引き起こすことが含まれる。
【0120】
本発明の化合物は、1個またはそれ以上のさらなる不斉炭素原子を含有し、それゆえ、2つまたはそれ以上の立体異性体型で存在しうる。本発明には、全ての可能な各立体異性体、その各互変異性体型がその混合物と共に含まれる。ジアステレオ異性体の分離は、従来技術によって、例えば、本発明の化合物の立体異性体混合物またはその適当な塩もしくは誘導体の分別結晶、クロマトグラフィーまたはHPLCによって行うことができる。本化合物の各エナンチオマーはまた、必要に応じて、分解によって、例えば、適当なキラル担体を用いる対応するラセミ体のHPLCによって、あるいは対応するラセミ体を適当な光学的に活性な酸もしくは塩基と反応させて生成したジアステレオ異性体塩の分別結晶によって、対応する光学的に純粋な中間体から調製されうる。本発明の化合物の全ての立体異性体は、混合して、または純粋もしくは実質的に純粋で包含される。
【0121】
本発明の化合物は、本化合物に生じる原子の全ての同位体を含むものとされる。同位体には、同じ原子番号であるが異なる質量数を有する原子が含まれる。一般的な例のためであって、限定するものではないが、水素の同位体には、重水素およびトリチウムが含まれる。炭素の同位体には、13Cおよび14Cが含まれる。同位体で標識された本発明の化合物は、一般に、他で用いられる標識されていない試薬の代わりに同位体で標識された適当な試薬を用いて、当業者に公知の従来技術によって、または本明細書に記載の方法と同様の方法によって調製することができる。
【0122】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、1個またはそれ以上の非毒性の医薬的に許容される担体および/または希釈剤および/または補助剤(本明細書では「担体」物質と総称される)、必要ならば、他の活性成分と共に含む医薬組成物の一種もまた、本発明の範囲内に含まれる。式(I)の化合物は、適当な経路によって、好ましくは、かかる経路に用いられる医薬組成物の形態で、ならびに目的とする治療に有効な用量で投与されうる。本発明の化合物および組成物は、例えば、経口、粘膜または非経口(血管内、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、胸骨内を含む)および吸入技術で、従来の医薬的に許容される担体、補助剤およびベヒクルを含有する用量単位製剤中で投与されうる。例えば、医薬担体には、マンニトールまたは乳糖および微結晶セルロースの混合物が含まれうる。前記混合物には、さらなる成分、例えば、ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤およびクロスポビドンのような崩壊剤が含まれうる。担体混合物は、ゼラチンカプセルに充填され、または錠剤として圧縮されうる。
【0123】
本発明の医薬的に活性な化合物が薬学の従来方法に従って加工されることによって患者(ヒトおよびその他の哺乳類が含まれる)への投与のための薬剤を生産することができる。
【0124】
経口投与においては、医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル、懸濁液または液体の形態でありうる。医薬組成物は、好ましくは、一定量の活性成分を含有する用量単位の形態で調製される。かかる用量単位の例は、錠剤またはカプセル剤である。例えば、これらには、約0.5から2000mg、好ましくは、約0.5から500mg、より好ましくは、約0.5から150mgの活性成分の量が含有されうる。ヒトまたはその他の哺乳類に適当な1日の用量は、患者の状態およびその他の因子に応じて様々に変化しうるが、再度、所定の方法を用いて決定することができる。
【0125】
本発明の化合物および/または組成物で疾患状態を治療するための投与される化合物の量および投薬計画は、年齢、体重、性別、対象の病状、疾患のタイプ、疾患の重症度、投与経路および頻度ならびに用いられる特定の化合物を含む様々な因子に依存する。それゆえ、投薬計画は、広く変動しうるが、通常、標準的な方法を用いて決定することができる。1日の投与量として、約0.01から1500mg/kg体重、好ましくは、約0.5から約50mg/kg体重、最も好ましくは、約0.1から20mg/kg体重が適当でありうる。1日の用量は、1日あたり1から4回の投薬で投与されうる。
【0126】
治療目的においては、本発明の活性化合物は、通常、示される投与経路に適当な1個またはそれ以上の補助剤と組み合わされる。経口に投与される場合、前記化合物は、乳糖、ショ糖、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロース アルキルエステル、滑石、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウムおよびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールおよび/またはポリビニルピロリドンと混合され、続いて利便的な投与のために錠剤化されるか、またはカプセルで被包されうる。かかるカプセル剤または錠剤には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース中の活性化合物の分散剤中で提供されうるような制御放出製剤が含有されうる。
【0127】
式(I)の化合物を含む乳濁液の油相は、公知の方法で公知の活性成分から構成されうる。前記相は乳濁液のみを含みうるが、少なくとも1個の乳濁液と、脂肪もしくは油、または脂肪および油の両方との混合物を含みうる。好ましくは、親水性の乳濁液には、安定化剤として作用する親油性の乳濁液が一緒に含まれる。油および脂肪の両方が含まれることも好ましい。安定化剤を含むか、含まない乳濁液は、いわゆる乳化ろうを組成し、油および脂肪を一緒に含むろうは、クレーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を組成する。本発明の製剤化における使用に適する乳濁液および乳化安定剤には、Tween 60、Span 80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、ドデシル硫酸ナトリウム、ジステアリン酸グリセリン単独もしくはワックスと一緒に含まれ、あるいは当該技術分野で周知のその他の物質が含まれる。
【0128】
前記製剤に適した油または脂肪の選択は、医薬的な乳化製剤で用いられる可能性が高いほとんどの油における活性化合物の溶解性が極めて低いため、所望の化粧品特性をもたらすことに基づくものである。よって、クリームは、好ましくは、チューブまたはその他の容器から漏れないように適当な稠度を有するベトベトしない非染色性の水溶性生成物でなければならない。直鎖または分枝鎖の一塩基もしくは二塩基性アルキルエステル、例えば、ジイソアジペート(di-isoadipate)、ステアリン酸イソセチル、ヤシ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシルまたは分枝鎖エステルの混合物が用いられ得る。これらは、必要とされる特性に応じて、単独もしくは組み合わせて用いられ得る。あるいは、高い融点の脂質、例えば、白い軟パラフィンおよび/または流動パラフィンまたはその他の鉱油が用いられ得る。
【0129】
非経口投与のための製剤は、水性もしくは非水性の等張無菌注射溶液もしくは懸濁液の形態でありうる。これらの溶液および懸濁液は、経口投与のための製剤における使用に記載の1個またはそれ以上の担体もしくは希釈剤を用いて、あるいはその他の適当な分散もしくは湿潤剤および懸濁化剤を用いて、無菌散剤もしくは顆粒剤から調製されうる。前記化合物は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、コーン油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガントガムおよび/または様々な緩衝液に溶解されうる。その他の補助剤および投与様式は、医薬分野で十分に広く知られている。前記活性成分はまた、生理食塩水、デキストロースまたは水を含む適当な担体を含むか、またはシクロデキストリン(すなわち、Captisol(登録商標))、共溶媒可溶化剤(すなわち、プロピレングリコール)またはミセル可溶化剤(すなわち、Tween 80)を含む組成物として注射によって投与されうる。
【0130】
無菌注射調製物はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口で許容可能な希釈剤もしくは溶媒中の無菌注射溶液もしくは懸濁液でありうる。適用可能なベヒクルおよび溶媒には、水、リンガー溶液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油は、溶媒もしくは懸濁化媒体として慣用的に用いられている。このため、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含むいくつかの種類の固定油が用いられ得る。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射物質の製造において使用できる。
【0131】
医薬組成物は、滅菌などの慣用的な医薬的な操作に付されうるか、および/または従来の補助剤、例えば、保存剤、安定化剤、湿潤剤、乳濁液および緩衝剤を含有しうる。錠剤および丸薬は、腸溶コーティングがさらに施されうる。かかる組成物には、補助剤、例えば、湿潤剤、甘味剤、香味剤および香料剤も含まれうる。
【0132】
本発明の医薬組成物には、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、適宜、医薬的に許容される担体、補助剤およびベヒクルのいずれかから選択されるさらなる薬剤が含まれる。本発明の別の組成物には、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩および医薬的に許容される担体、補助剤またはベヒクルが含まれる。
【0133】
本明細書の医薬組成物に用いられ得る医薬的に許容される担体、補助剤およびベヒクルには、以下に限定されないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、d−アルファ−トコフェロールポリエチレングリコール1000スクシネートのような自己乳化ドラッグデリバリーシステム(SEDDS)、Tweenまたはその他の類似ポリマー性送達マトリックスなどの医薬製剤で用いられる界面活性剤、ヒト血清アルブミンのような血清タンパク質、ホスフェート、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質のような緩衝物質、例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド性シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースを基にした物質、ポリエチレングリコール、ナトリウム カルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が含まれる。アルファ、ベータおよびガンマシクロデキストリンなどのシクロデキストリンまたはヒドロキシアルキルシクロデキストリン(2−および3−ヒドロキシプロピル−シクロデキストリンを含む)のような化学的に改変された誘導体、あるいはその他の可溶化誘導体はまた、本明細書に記載の製剤の化合物の送達を高めるのに有効に用いられうる。
【0134】
有用性
ヒト免疫系は、感染、疾患または死を引き起こしうる微生物、ウイルスおよび寄生虫から体を防御するために進化してきた。複雑な調節メカニズムは、その個体に回復不能または顕著な損傷を引き起こすことなく、免疫系の様々な細胞成分が外部の物質または生物を標的とすることを可能にする。発症事象は現時点で十分に理解されていないが、自己免疫疾患の状態において、免疫系が罹っている患者の標的とする器官に応答するその炎症に関与している。異なる自己免疫疾患は、典型的に、罹っている優勢もしくは最初の標的器官もしくは組織;例えば、関節リウマチの場合の関節、橋本甲状腺炎の場合の甲状腺、多発性硬化症の場合の中枢神経系、I型糖尿病の場合の膵臓、および炎症性腸疾患の場合の腸によって特徴付けられる。それゆえ、免疫系または免疫系の一定の細胞型(例えば、Bリンパ球およびTリンパ球、T細胞)に作用する治療剤は、1種類より多くの自己免疫疾患に有用性を示しうることが観察されている。
【0135】
S1P受容体が自己免疫疾患を含む広範囲の治療適用に適した標的になることは、本明細書で引用されている参考文献を含む当該技術分野で十分に認識されている。S1P受容体は、各受容体が組織および応答特異性の両方を有しているため、適した薬物標的になる。S1P受容体の組織特異性は、ある受容体に対して選択性を有するアゴニストまたはアンタゴニストの発生がその受容体を含む組織に対する細胞応答にとどめ、不要な副作用を限定することから、重要である。また、S1P受容体の応答特異性は、他のプロセスに影響を与えることなく一定の細胞応答を開始し、または抑止するアゴニストまたはアンタゴニストの発生を可能にすることから、重要である。それゆえ、いくつかのS1P受容体ファミリーメンバーで作用するが、他のファミリーメンバーでは減少するか、もしくは活性を有さない化合物が、改善された副作用プロファイル(すなわち、望ましくない副作用の減少もしくは軽減)を有する治療効果を提供することが望まれ、期待されている。
【0136】
本明細書で用いられるように、S1P1に関する用語「アゴニスト」は、T細胞の走化性の減少、T細胞の輸送の減少またはT細胞のリンパ系組織からの放出の低下などの薬理効果を発揮する薬剤を意味する(Rosen et al., Trends in Immunology, 28;102 (2007))。
【0137】
それらのアゴニストとしてのS1P1活性のため、本発明の化合物は、自己免疫または慢性炎症疾患を治療するか、または予防するのに有用な免疫調節薬剤である。本発明の化合物は、免疫抑制が、例えば、骨髄、臓器もしくは移植片拒絶反応、自己免疫および慢性炎症疾患(全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、I型糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症、クローン病、潰瘍性大腸炎、水疱性類天疱瘡、サルコイドーシス、乾癬、自己免疫性筋炎、ヴェグナー肉芽腫症、魚鱗癬、グレーブス眼症および喘息を含む)などを正常にする場合などの免疫系を抑制するのに有用である。。
【0138】
より具体的には、本発明の化合物は、臓器もしくは組織の移植、移植によって引き起こされる移植片対宿主疾患、自己免疫症候群(関節リウマチを含む)、全身性エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、重症筋無力症、I型糖尿病、ブドウ膜炎、後部ブドウ膜炎、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎、感染後自己免疫疾患(リウマチ熱および感染後糸球体腎炎を含む)、炎症および過剰増殖性皮膚疾患、乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、扁平苔癬、天疱瘡、水疱性類天疱瘡、表皮水疱症、じんま疹、血管浮腫、血管炎、紅斑、皮膚性好酸球増加症、エリテマトーデス、ざ瘡、円形脱毛症、角結膜炎、春季カタル、ブドウ膜炎関連ベーチェット疾患、角膜炎、ヘルペス性角膜炎、円錐角膜、角膜上皮ジストロフィー(dystrophia epithelialis corneae)、角膜白斑、眼天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレーブス眼症、フォークト・小柳・原田症候群、サルコイドーシス、花粉アレルギー、可逆性閉塞性気道疾患、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、塵埃喘息、慢性または難治性喘息、遅発型喘息および気道過敏症、気管支炎、胃潰瘍、虚血性疾患および血栓症によって引き起こされる血管損傷、虚血性腸疾患、炎症性腸疾患、壊死性腸炎、腸損傷関連熱傷、セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、片頭痛、鼻炎、湿疹、間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿毒症症候群、糖尿病性腎障害、多発性筋炎、ギランバレー症候群、メニエール病、多発性神経炎、多発性神経炎、単神経炎、神経根障害、甲状腺機能亢進症、バセドウ病、赤芽球ろう、再生不良性貧血、低形成性貧血、突発性血小板減少性紫斑病、自己免疫溶血性貧血、無顆粒球症、悪性貧血、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、骨粗鬆症、サルコイドーシス、肺線維症、突発性間質性肺炎、皮膚筋炎、尋常性白斑、尋常性魚鱗癬、光アレルギー性感受性、皮膚T細胞リンパ腫、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、大動脈炎症候群、結節性多発動脈炎、心筋症、強皮症、ウェゲナー肉芽腫症、シェーグレン症候群、脂肪症、好酸球性筋膜炎、歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質の損傷、糸球体腎炎、脱毛を予防するか、または発毛を供するか、および/または発毛および毛の増殖を促進することによって男性型脱毛症もしくは老人性脱毛症、筋ジストロフィー、膿皮症およびセザリー症候群、アジソン病、保存、移植または虚血性疾患によって生じる臓器の虚血再灌流傷害、エンドトキシンショック、偽膜性大腸炎、薬物もしくは放射線によって引き起こされる大腸炎、虚血性急性腎不全、慢性腎不全、肺の酸素もしくは薬物によって引き起こされる中毒症、肺癌、肺気腫、白内障、鉄沈着症、網膜色素変性症、老年性黄斑変性症、硝子体瘢痕(vitreal scarring)、角膜アルカリ熱傷(corneal alkali burn)、皮膚炎紅斑多形、線状IgA水疱性皮膚炎およびセメント皮膚炎、歯肉炎、歯周炎、敗血症、膵炎、環境汚染によって引き起こされる疾患、老化、発癌、癌および高山病、ヒスタミンまたはロイコトリエンC4放出によって引き起こされる疾患、ベーチェット疾患、自己免疫肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、肝部分切除、急性肝壊死、毒素、ウイルス性肝炎、ショックまたは無酸素症によって引き起こされる壊死、B型ウイルス肝炎、非A型/非B型肝炎、肝硬変、アルコール性肝硬変、肝不全、劇症肝不全、遅発性肝不全、「急性慢性」肝不全、化学治療効果の増強、サイトメガロウイルス感染、HCMV感染、AIDS、癌、老年性認知症、外傷、神経因性疼痛および慢性細菌性感染からなる群から選択される疾患または障害を治療し、または予防するのに有用である。
【0139】
一実施態様は、少なくとも1個の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、それを必要とする哺乳類に投与することを特徴とする、自己免疫および/または炎症疾患の治療方法を提供する。別の実施態様は、自己免疫および/または炎症疾患の治療のための療法における使用のための式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。別の態様において、自己免疫および/または炎症疾患の治療剤または予防剤の製造のための式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の使用が提供される。治療上有効量は、これらの実施態様で用いられ得る。好ましくは、これらの実施態様において、自己免疫および炎症疾患は、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、乾癬、ならびに移植臓器の拒絶反応を抑制する薬剤としてから選択される。本実施態様の方法には、治療上有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に有効な塩を投与することが含まれる。
【0140】
別の態様において、少なくとも1個の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、それを必要とする哺乳類に投与することを特徴とする、血管性疾患の治療方法が提供される。別の実施態様は、血管性疾患の治療のための療法における使用のための式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。別の態様において、血管性疾患の治療剤の製造のための式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の使用が提供される。治療上有効量は、これらの実施態様で用いられ得る。好ましくは、これらの実施態様において、血管性疾患は、アテローム性動脈硬化症および虚血再灌流傷害から選択される。
【0141】
S1P1に関連する状態の治療方法は、式(I)の化合物を単独で、あるいは各々他のおよび/またはかかる状態を治療するのに有用なその他の適当な治療剤と組み合わせて投与することを特徴としうる。よって、「治療上有効量」はまた、S1P1受容体でアゴニストとして作用するのに有効である本化合物の組み合わせ量を含むものとされる。化合物の組み合わせは、好ましくは、相乗的な組み合わせである。相乗的とは、例えば、Chou et al., Adv. Enzyme Regul., 22:27-55 (1984)に記載されるように、組み合わせて投与された場合の化合物の効果が、単独で1個の薬剤として投与した場合のその化合物の相加効果より大きい場合に生じる。一般に、相乗効果は、化合物の準最適濃度で最も明確に示される。相乗は、各構成成分と比較して、より低い細胞毒性、有効性の増大またはいずれかの他の有益な効果に関しうる。
【0142】
かかる他の治療剤の典型例には、副腎皮質ステロイドまたはグルココルチコイド、例えば、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロンおよびプレドニゾン;PDE4阻害剤、例えば、ロリプラム、シロミラスト、ロフルミラストおよびオグレミラスト;サイトカイン抑制抗炎症薬(CSAID)およびp38キナーゼ阻害剤、米国特許第4,200,750号に開示されるような4−置換イミダゾ[1,2−A]キノキサリン;細胞表面分子に関する抗体または融合タンパク質、例えば、CD2、CD3、CD4、CD8、RITUXAN(登録商標)などのCD20、CD25、CD30、CD40、CD69、CD80(B7.1)、CD86(B7.2)、CD90、CTLA、例えば、アバタセプト(ORENCIA(登録商標))、ベラタセプトまたはそれらのリガンド(CD154(GP39またはCD40L)を含む);ヒトサイトカインまたは増殖因子に対する抗体、融合タンパク質または可溶性受容体、例えば、TNF、例えば、インフリキシマブ(レミケード(登録商標))、エタネルセプト(エンブレル)、アダリムマブ(ヒュミラ(登録商標))、LT、IL−1(アナキンラ(キネレット(登録商標)(IL−1受容体アンタゴニスト)など)、IL−2、IL−4、IL−5、Il−6(CNTO328(キメラ抗IL−6抗体)など)、IL−7、IL−8、IL−12、IL−15、IL−16、IL−17、IL−21、IL−23(ウステキヌマブ(ヒト抗IL−12/23モノクローナル抗体)など)およびインターフェロン、例えば、インターフェロン1a(Avonex(登録商標)、Rebif(登録商標))、インターフェロンベータ1b(ベタフェロン(登録商標));インテグリン受容体アンタゴニスト、例えば、タイサブリ(登録商標);ポリマー性薬剤、例えば、酢酸グラチラマー(コパキソン(登録商標));スルファサラジン、メサラミン、ヒドロキシクロロキン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例えば、サリチル酸塩(アスピリン、サルサレートおよびサリチル酸マグネシウムを含む)および非サリチル酸塩(イブプロフェン、ナプロキセン、メロキシカム、セレコキシブおよびロフェコキシブなど);抗ウイルス薬、例えば、アバカビル;抗増殖薬、例えば、メトトレキセート、メルカプトプリン、レフルノミド、シクロスポリン、ミコフェノレート、FK506(タクロリムス、PROGRAF(登録商標)));細胞毒性薬、例えば、アザチオプリンおよびシクロホスファミド;核移行阻害剤、例えば、デオキシスパガリン(DSG);金含有生成物、例えば、オーラノフィン;ペニシラミン(penicllamine)およびラパマイシン(シロリムスまたはラパミューン(登録商標))またはその誘導体が含まれる。
【0143】
上記他の治療剤は、本発明の化合物と組み合わせて用いられる場合、例えば、Physicians' Desk Reference (PDR)に記載される量で、あるいは当業者によって特に決定されるような量で用いられ得る。本発明の方法において、かかる他の治療剤は、本化合物の投与前、同時または後に投与されうる。
【0144】
製造方法
本発明の化合物は、有機合成の当業者に周知の多くの方法で製造することができる。本発明の化合物は、合成有機化学の技術分野で周知の合成方法または当業者によって認識されるようなそれらの変形と共に、下記の方法を用いて合成することができる。好ましい方法には、以下に限定されないが、下記に記載されるものが含まれる。本明細書で引用される全ての引用文献は、出典明示によりそれら全体が本明細書に取り込まれる。
【0145】
本発明の化合物は、この項目に記載の反応および技術を用いて調製されうる。該反応は、用いられる試薬および物質に適当な溶媒中で行われ、もたらされる変換に適するものである。また、下記に記載される合成方法の記載において、全ての推奨される反応条件(溶媒の選択、反応雰囲気、反応温度、実験期間およびワークアップ手順を含む)は、その反応に標準的な条件であるように選択され、当業者によって容易に認識されるべきものと理解されるべきである。分子の様々な部分上に存在する官能基は、推奨される試薬および反応に適合されるべきであることは、有機合成の当業者によって理解される。このような反応条件に適合する置換基への制限は、当業者によって明らかであり、よって別の方法が用いられるべきである。このことは、所望の本化合物を得るために、合成工程の手順を改変し、あるいは別のスキームに対してある特定の工程スキームを選択する判断を要することもある。また、この分野では合成経路の計画における別の大きな要因が、本発明に記載の化合物に存在する反応性官能基の保護に用いられる保護基の賢明な選択であることも認識されている。当業者にとって多くの代替方法を記載する信頼すべき説明は、Greene et al.(Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth Edition, Wiley and Sons (2006))である。
【0146】
本発明に有用な三環式化合物の合成のための一般的な方法は、下記のスキームに概略が示される。
スキーム1
【化56】
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【0147】
D1型のイソキサゾール化合物は、スキーム1で概略が示されるプロトコールを用いて合成されうる。環状ケトン化合物A1を、適当な塩基の存在下でヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、オキシム中間体化合物B1を得る。オキシム化合物のジアニオンを適当な塩基、例えば、n−ブチルリチウムまたはリチウムジイソプロピルアミドまたはリチウム 2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの存在下で調製し、続いてエステルまたは酸ハライドまたはアミドで処理してC1型化合物を得る(例えば、Synthesis, 989-992 (1994); J. Org. Chem., 5828-5832 (1994); Syn. Comm., 3391-3404 (2000))を参照のこと)。あるいは、オキシムOHは、例えば、トリメチルシリル基を用いて保護され、続いて上記のような塩基を用いて脱プロトン化されうる。C1化合物は、例えば、バージェス試薬、硫酸、p−トルエンスルホン酸または塩化チオニルを用いて脱水されると、D1型の三環イソキサゾール化合物を生じる。A1型の環状ケトン化合物は、市販品として入手可能であるか、あるいは当該技術分野で周知の方法によって調製することができる(例えば、Bioorg. Med. Chem., 7434-7445 (2006); Bioorg. Med. Chem., 4876-4890 (2007))。
【0148】
あるいは、D1型の化合物は、スキーム1Aに示される反応の手順によって調製されうる。
スキーム1A
【化57】
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【0149】
アセチレンアルデヒド化合物E1をヒドロキシルアミンと反応させて、オキシム化合物F1を得る。オキシム化合物を、ジクロロメタンまたはDMFのような溶媒中のN−クロロスクシンアミドのような酸化剤の存在下で1,3−双極子環化付加に付して所望のイソキサゾール化合物D1を得る(例えば、Org. Lett., 323 (2002)を参照のこと)。
【0150】
D1における基Xは、スキーム2および3に示されるようなその他の基に改変されうる。
スキーム2
【化58】
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【0151】
a)BBr3、CH2Cl2;(b)トリブチルビニルスズ、Pd(PPh34、LiCl;(c)O3、CH2Cl2、またはOsO4、NaIO4;(d)アゼチジンカルボン酸またはエステル、あるいは適当に置換されたアミン、MeOH、Cl(CH22Cl、NaCNBH4;(e)TFA、CH2Cl2またはNaOH;(f)NHR12、BOP、Et3N、THF;(g)(1)NH2SO2NR2、EDAP、DMAP、CH2Cl2;(2)NaH、DMF、R1−ClまたはR1−Br;(h)NaClO2、2−メチル−2−ブテン、NaH2PO4、H2O、tert−BuOH;(i)CO、MeOH、Pd(OAc)2、PPh3;(j)(1)Cl2、ジオキサン;(2)R12NH;(k)ZnBr(CH2nCO2R、ジクロロビス(トリ−O−トリルホスフィン)パラジウム(II);(l)NaH、DMF、R−Br;(m)Na(OAc)3BH、AcOH、CH2Cl2、適当に置換されたケトン;(n)NaBH4、MeOH。
スキーム3
【化59】
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【0152】
試薬a〜nに関しては、スキーム2を参照のこと。(o)RB(OH)2、Pd(PPh)3、K2CO3、EtOH;(p)(i)m−CPBA、CH2Cl2;(ii)NR12、EtOH;(q)(i)9−BBN、NaOH、H22;(ii)CBr4、PPh3;(iii)ジメチルアセトアミドマロネート、NaOMe、MeOH;(iv)LAH、THF;(r)(i)TMSCN、ZnI2、CH2Cl2;(ii)HCl、H2O、AcOH;(s)(i)PPhCHCO2Et、THF;(ii)CH22、Pd(OAc)2、THF;(t)(i)p−トルエンスルホンアミド、Si(OEt)4;(ii)((トリメチルシリル)メチル)アリルアセテート、Pd(OAc)2、PPh3;(u)(i)9−BBN、NaOH、H22;(ii)ジョーンズ試薬;(v)スピロ環アゼチジン−ヒダントイン、NaCNBH4、モレキュラーシーブス、CH2Cl2;(w)置換シクロペンチルBF3-+、K3PO4、Pd(OAc)2、2−PCy2−2’6’−(O−iPr)2−ビフェニル、トルエン−H2O(y)(i)9−BBN、NaOH、H22;(ii)CBr4、PPh3;(iii)アラニン、N−(フェニルメチレン)−1−メチルエチルエステル、NaHMDS;(iv)HCl;(v)LAH、THF(z)(i)NaHMDSi、テトラベンジルジホスフェート;(ii)H2、Pd(OH)2、MeOH。
【0153】
タイプE2のイソキサゾール化合物は、スキーム4に概略が示されるプロトコールを用いて合成されうる。
スキーム4
【化60】
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【0154】
環状ケトン化合物A1を第二級アミン、例えば、モルホリンおよび四塩化チタンで処理して、エネアミン化合物B2を生成した。アルデヒド化合物C2のクロロオキシム化合物D2への変換は、ヒドロキシルアミンと酢酸ナトリウムまたはピリジンで最初に処理し、続いてDMFのような溶媒の存在下でN−クロロスクシンアミドで処理することによって行うことができる。クロロオキシム化合物D2のエネアミン化合物B2による1,3−双極子環付加は、トリエチルアミンのような適当な塩基の存在下で達成されうる(例えば、J.Het.Chem., 203-208 (1992))。中間体ジヒドロオキサゾール−モルホリン付加物を、EtOHまたはジクロロエタンのような適当な溶媒中でHClまたはTFAのような酸と反応させて、所望のイソキサゾール化合物E2を得た。タイプA1の環状ケトン化合物は、市販品として入手可能であるか、あるいは当該技術分野で周知な方法によって調製することができる(例えば、Bioorg. Med. Chem., 7434-7445 (2006); Bioorg. Med. Chem., 4876-4890 (2007))。タイプC2のアルデヒド化合物は、市販品として入手可能であるか、あるいは当該分野で周知な方法によって調製することができる。
【0155】
E2における基Xは、スキーム2および3に示されるような他の基に改変されうる。
【0156】
タイプC3、D3およびE3のピラゾール化合物は、スキーム5に概略が示される反応手順で調製されうる。
スキーム5
【化61】
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【0157】
1,3−ジケトン化合物B3は、ケトン化合物A3を、リチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムヘキサメチルジシラザンのような適当な塩基の存在下で、酸ハライド化合物またはエステル化合物または第三級アミドと反応させることによって合成されうる。1,3−ジケトン化合物B3を、ヒドラジンまたは置換ヒドラジンで処理して、ピラゾール化合物C3、D3およびE3を形成する。
【0158】
あるいは、タイプD3のピラゾール化合物は、スキーム6に概略が示される反応の手順を用いて位置特異的な手法で合成されうる。
スキーム6
【化62】
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【0159】
環状ケトン化合物A1を、酢酸などの酸の存在下でエタノールなどの溶媒中にて置換ヒドラジンで処理して、タイプB4のヒドラゾン化合物を得る。ヒドラゾン化合物を、スキーム1に概略が示される条件を用いて環化して、所望のピラゾール化合物D3を得た。
【0160】
C3、E3およびD3における基Xは、スキーム2および3に示されるような他の基に改変されうる。
【0161】
タイプC7およびC8のイソチアゾール化合物は、スキーム7および8に概略が示される反応手順を用いて合成されうる。
スキーム7
【化63】
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スキーム8
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
タイプE2(スキーム4)またはD1(スキーム1)のイソキサゾール化合物を、例えば、水素ガスまたはラニー−NiまたはPd/Cを用いて還元して、エネアミノケトン化合物B7およびB8を得た。五硫化リンで硫化し、続いてクロラニルまたはヨウ素を用いて酸化して、イソキサゾール化合物C7およびC8を得る(例えば、J. Am. Chem. Soc., 2721 (1985))。
【0163】
あるいは、タイプB7のエネアミノケトン化合物は、スキーム9に概略が示されるようなB3から合成されうる(スキーム5)(例えば、New J. Chem., 28 (2002))。
スキーム9
【化65】
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【0164】
C7およびC8における基Xは、スキーム2および3に示されるようなその他の基に改変されうる。
【0165】
タイプE9のオキサゾール化合物は、スキーム10に概略が示される反応手順によって合成されうる。
スキーム10
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0166】
環状ケトン化合物A1を、カリウム t−ブトキシドおよびn−ブチルニトライト、続いて濃HClで処理して、対応するオキシム化合物B9を得る。該オキシム化合物をHClの存在下で接触水素化して、α−アミノ−ケトン塩酸塩塩C9を得る(文献J. Heterocyclic Chem., 29:1245 (1992)を参照のこと)。アミノ−ケトン化合物C9を、DMFまたはジクロロメタンのような溶媒中のN,N−ジイソプロピルエチルアミンのような第三級アミンの存在下で1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)のようなカップリング試薬の存在下にて適当な酸G2−COOHとカップリングさせて、アミド化合物D9を得る。化合物D9をオキシ塩化リンで処理してタイプE9の三環式オキサゾールを得る。タイプA1の環状ケトン化合物は、市販品として入手可能であるか、あるいは、当該技術分野で周知な方法によって調製することができる(例えば、Bioorg. Med. Chem., 7434-7445 (2006); Bioorg. Med.Chem., 4876-4890 (2007)を参照のこと)。
【0167】
E9における基Xは、スキーム2および3に示されるような他の基に改変されうる。
【0168】
タイプE10のオキサゾール化合物は、スキーム11に概略が示されるプロトコールを用いて合成されうる。環状ケトン化合物A1を酢酸マンガン(III)または過マンガン酸カリウムおよび酢酸で処理して、α−アセトキシ−ケトン化合物B10を得る(文献,Tetrahedron, 60:3427-3432 (2004)およびTetrahedron, 64:6196-6201 (2008)を参照のこと)。化合物B10をLiOHまたはNaOHで加水分解して、対応するα−ヒドロキシ−ケトン化合物C10を得る。ヒドロキシル基のエステル化合物D10への変換は、化合物C10を適当な塩化アシルG2−COClで処理することによって達成することができ、これは、トリエチルアミンのような塩基またはヒューニッヒ塩基の存在下で、および触媒量の4−ジメチルアミノ−ピリジンの存否で、対応する酸G2−COOHおよび塩化チオニルまたは塩化オキサリルおよび触媒量のDMFから調製される。化合物D10を、酢酸中の酢酸アンモニウムで処理してタイプE10の三環式オキサゾール化合物を得る。タイプA1の環状ケトン化合物は、市販品として入手可能であるか、あるいは、当該分野で周知な方法によって調製することができる(例えば、Bioorg. Med. Chem., 7434-7445 (2006); Bioorg. Med. Chem., 4876-4890 (2007)を参照のこと)。
スキーム11
【化67】
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【0169】
E10における基Xは、スキーム2および3に示されるように他の基に改変されうる。
【0170】
タイプC11のチアゾール化合物は、スキーム12に概略が示されるプロトコールを用いて合成されうる。環状ケトン化合物A1をNBSおよび触媒量のp−トルエンスルホン酸で処理して、α−ブロモ−ケトン化合物B11を得る(Pravst, I. et al., Tet. Lett., 47:4707 (2006))。ブロモ−ケトン化合物B11を、チオアミドG2−C(S)NH2で処理することによって対応するチアゾール化合物C11に変換させることは当該技術分野で周知である(例えば、Davies, J.R. et al., Tetrahedron, 60:3969 (2004)を参照のこと)。タイプA1の環状ケトン化合物は、市販品として入手可能であるか、あるいは当該技術分野で周知な方法によって調製することができる(例えば、Bioorg. Med. Chem., 7434-7445 (2006); Bioorg. Med. Chem., 4876-4890 (2007))。
スキーム12
【化68】
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【0171】
C11における基Xは、スキーム2および3に示されるように他の基に改変されうる。
【0172】
タイプC12のトリアゾール化合物は、スキーム13に概略が示されるプロトコールを用いて調製することができる。
スキーム13
【化69】
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【0173】
環状ケトン化合物A1は、第二級アミン、例えば、モルホリンおよび四塩化チタンで処理されて、エナミン化合物B12を形成する。該エナミンの対応するトリアゾールへの変換は、適当に置換されたアジド化合物との環付加反応によって行うことができる。(例えば、J. Med. Chem., 7(5):584-589 (1964))。タイプA1の環状ケトン化合物は、市販品として入手可能であるか、あるいは当該技術分野で周知の方法によって調製することができる(例えば、Bioorg. Med. Chem., 7434-7445 (2006); Bioorg.Med.Chem..,4876-4890 (2007)を参照のこと)。上記の環付加に有用なアジド化合物は、当該技術分野で周知の方法によって調製することができる(例えば、Organic Letters, 9(9):1809-1811 (2007)を参照のこと)。C12における基Xは、スキーム2および3に示されるように改変されうる。
【0174】
タイプC13のトリアゾール化合物は、スキーム14に概略が示される手順を用いて調製することができる。
スキーム14
【化70】
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【0175】
化合物B11(スキーム12を参照)を臭化銅(II)の存在中にてヒドラジンで処理して、タイプC13のトリアゾール化合物を得る(例えば、J. Het. Chem., 22(6):1671-1673 (1985)を参照のこと)。C13における基Xは、スキーム2および3に示されるように他の基に改変されうる。
【0176】
タイプD14のイミダゾール化合物は、スキーム15に概略が示されるプロトコールを用いて調製することができる。
スキーム15
【化71】
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【0177】
化合物B11(スキーム12を参照)をアミジンで処理してタイプC14のイミダゾール化合物を得る。タイプD14の置換イミダゾール化合物は、文献で公知の様々な方法を用いて、タイプC14のイミダゾール化合物から合成することができる(例えば、Synth.Comm., 37(6):1001-1009 (2007); Synlett, 19:3068-3072 (2008); J. Org. Chem., 73(22):9121-9124 (2008); J. Org. Chem., 71(25):9522-9524 (2006)を参照のこと)。生成物の混合物がこのカップリング工程中に得られる場合、これらは、利用可能な様々な分離技術によって容易に分離し、精製することができる。C14における基Xは、スキーム2および3に示されるように他の基に改変されうる。
【0178】
タイプC15およびD15のピラゾール化合物は、スキーム16に概略が示される手順を用いて調製することができる(例えば、Bioorg. Med. Chem. Letters, 15(5):1315-1319 (2005); Bioorg. Med. Chem. Letters, 13(5):789-794 (2003); Tetrahedron, 58(8):1557-1563 (2002)を参照のこと)。
スキーム16
【化72】
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【0179】
ジメチルアミノ−メチレン誘導体B15は、ケトン化合物A1を、触媒量の酸化合物(例えば、p−トリルスルホン酸)の存在中で1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミンと反応させることによって合成されうる。
【0180】
ジメチルアミノ−メチレン誘導体B15を置換ヒドラジンで処理して、ピラゾール化合物C15およびD15を形成させる。生成物の混合物は、カップリング工程中に得られ、利用可能な様々な分離技術によって容易に分離し、精製することができる。C15およびD15における基Xは、スキーム2および3に示されるように他の基に改変されうる。
【0181】
タイプC16およびD16のピラゾール化合物は、スキーム17に概略が示される手順を用いて調製することができる。
スキーム17
【化73】
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【0182】
1,3−ジケトン化合物B16は、ケトン化合物A1をリチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムヘキサメチルジシラザンのような適当な塩基の存在中で酸ハライドまたはエステルまたは第三級アミドと反応させることによって合成されうる。1,3−ジケトン化合物B16を置換ヒドラジン化合物で処理すると、ピラゾール化合物C16およびD16が形成される。生成物の混合物は、このカップリング工程の間に得られ、利用可能な様々な分離技術によって容易に分離し、精製することができる。C16およびD16における基Xは、スキーム2および3に示されるように他の基に改変されうる。
【0183】
タイプC17のピラゾール化合物は、スキーム18に概略が示される手順を用いて調製することができる(例えば、Synthetic Communications, 38(23):4150-4159 (2008); Archiv der Pharmazie (Weinheim, Germany), 341(3):181-190 (2008), Bioorg.Med. Chem., 15(10):3463-3473 (2007)を参照のこと)。
スキーム18
【化74】
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【0184】
1,3−ジケトン化合物B17は、ケトン化合物A1を、リチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムヘキサメチルジシラザンのような適当な塩基の存在中で酸ハライドまたはエステル化合物または第三級アミドと反応させることによって合成されうる。1,3−ジケトン化合物B17を置換ヒドラジン化合物で処理すると、ピラゾール化合物C17が形成される。生成物の混合物がこのカップリング工程の間に得られる場合、これらは、利用可能な様々な分離技術によって容易に分離し、精製することができる。C17における基Xは、スキーム2および3に示されるように他の基に改変されうる。
【0185】
略語
Ac アセチル
AcOH 酢酸
anhyd. 無水
aq. 水溶液
9−BBN 9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン
CDI カルボニルジイミダゾール
Bn ベンジル
BOP ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸
Bu ブチル
Boc tert−ブトキシカルボニル
Cbz−N N−カルボベンジルオキシ
CH22 ジアゾメタン
CH2Cl2 ジクロロメタン
DCM ジクロロメタン
DIBAL−H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMAP ジメチルアミノピリジン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDAP エチルジメチルアミノプロピルカルボジイミド
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
EtOAc 酢酸エチル
Et エチル
EtOH エタノール
H 水素
h 時間
hrs 時間
i イソ
HATU (2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)
HMPA ヘキサメチルリン酸トリアミド
HOAc 酢酸
HCl 塩酸
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LAH 水素化リチウムアルミニウム
LC 液体クロマトグラフィー
LDA リチウムジイソプロピルアミン
m−CPBA メタ−クロロペルオキシ安息香酸
Me メチル
MeOH メタノール
min. 分
mins 分
+1 (M+H)+
MS 質量分析
n 正常
NaHMDS ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド
NCS N−クロロスクシンアミド
NMO N−メチルモルホリン−N−オキシド
2−PCy2−2’6’−(O−iPr)2−ビフェニル
2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,6’−イソプロポキシビフェニル
PhCONCS イソチオシアン酸ベンゾイル
Pd/C パラジウム炭素
Pd(OAc)2 酢酸パラジウム
Pd(PPh34 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
Ph フェニル
PPh3 トリフェニルホスフィン
Pr プロピル
PSI ポンド毎平方インチ
Ret Time 保持時間
rtまたはRT 室温
sat. 飽和
TEMPO 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシルTFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TMS トリメチルシラン
TMSCN トリメチルシリルシアニド
【0186】
実施例
下記の実施例は、本発明の特定の好ましい実施態様を例示しており、本発明の範囲を限定するものではない。化学的な略語および記号ならびに科学的な略語および記号は、特に断りがなければ、それらの通常の慣習的な意味を示す。本出願の実施例およびその他の部分で用いられるさらなる略語は、上記で定義されている。共通の中間体は、1つより多くの実施例の製造に一般に有用であり、順次同定される(例えば、中間体1、中間体2などは、Int. 1、Int. 2などと略記される)。実施例の化合物は、それらが調製された実施例および工程によって(例えば、「1−A」は、実施例1の工程Aを表す)、あるいは化合物が実施例の表題化合物である場合の実施例番号のみによって(例えば、「1」は、実施例1の表題化合物を表す)同定される。ある例において、中間体または実施例の代替的な製造が記載される。多くの場合、化学合成の分野の化学者は、より短い反応時間、より低い価格の出発物質、実験操作の簡便性、触媒に対する適合性、毒性試薬の回避、特殊な器具の利用可能性および連続工程の減少などの1つまたはそれ以上の検討事項に基づいて所望されうる別の製造を考え出しうる。代替的な製造を記載する目的は、本発明の実施例をさらに製造できることに寄与することである。ある例において、概略が示される実施例および特許請求の範囲におけるいくつかの官能基は、当該技術分野で公知のバイオ同配体的置換(biosteric replacement)によって置換され得、例えば、カルボン酸基をテトラゾールまたはリン酸部分で置換され得る。
【0187】
マイクロ波オーブン中で行われた実験を特定するものは、Personal Chemistryによって製造されたスミスシンセサイザーオーブンまたはCEM corporationによって製造されたDiscover(登録商標)マイクロ波オーブン中で行われた。マイクロ波オーブンは、60〜250℃の間であるように選択されうる温度を生じる。マイクロ波オーブンは、0〜300PSIの間である圧力を自動的にモニターする。時間および温度の設定点を保持する反応が示される。
【0188】
HPLC分析条件の略語:
条件A:カラム:CHROMOLITH(登録商標) SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.
条件B:YMC COMBISCREEN(登録商標) ODS−A 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.2% H3PO4;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.2% H3PO4
条件C:カラム:YMC COMBISCREEN(登録商標) S5 50x4.6mm(4分;溶媒A=水 90%/MeOH10%/H3PO4 0.2%;溶媒B=MeOH90%/H2O 10%/H3PO4 0.2%.
条件D:カラム:Sunfire C18 3.5μm,3.0x150mm;(12分);溶媒A=H2O中の0.05% TFA:MeCN(95:5);溶媒B=H2O中の0.05% TFA:MeCN(5:95).
条件E:カラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7μ,溶媒A=100%H2O w/0.05% TFA;溶媒B=100%ACN w/0.05%TFA.
条件F:カラム:Mac−mod ハロ C18,4.6x50mm,2.7μm粒子;溶媒A:10mM 酢酸アンモニウムを含有する5:95 アセトニトリル:水;溶媒B:10mM 酢酸アンモニウムを含有する95:5 アセトニトリル:水.
条件G:カラム:Waters Sunfire C18,3.5μm 粒子(3.0x150mm);12分かけて10−100%Bのグラジエント、続いて100% Bで3分保持した。
移動相A=CH3CN:水(10:90)中の0.05% TFA,移動相B=CH3CN:水(90:10)中の0.1% TFA;流速=0.5ml/分;uv検出 220nM.
【0189】
中間体1
6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム
【化75】
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(I−1)
ステップA:5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化76】
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(I−1A)
無水ピリジン(10mL)中の6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(2g,12.33mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.5mL,14.80mmol)を0℃で5分間かけて加えた。反応混合液を室温にし、室温で4時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。生じた茶褐色の残渣をエーテル(60mL)および水(30mL)の間で分液処理した。エーテル層を1N 塩酸(20mL)、飽和NaHCO3溶液(20mL)、食塩水(20mL)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(3.4g,11.55mmol,収率94%)を液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.14 (1 H, d, J=8.4 Hz), 7.17-7.24 (2 H, m), 3.02 (2 H, t, J=6.1 Hz), 2.69 (2 H, t, J=6.5 Hz), 2.15-2.22 (2 H, m).
【0190】
ステップB:6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
【化77】
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(I−1B)
無水ジオキサン中の5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル−トリフルオロメタンスルホネート(中間体I−1A,3.4g,11.55mmol)の溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(3.73mL,12.71mmol)、塩化リチウム(1.470g,34.7mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.335g,1.155mmol)を順次加えた。反応混合液を窒素ガスで5分間パージし、100℃で14時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、濾過した。黄色の残渣を酢酸エチルで洗浄した(3x20ml)。濾液を減圧下で濃縮した。赤色の油状物に、エーテル(50mL)を加え、該内容物を室温で15分間攪拌した。該内容物を濾過し、得られた赤煉瓦色の残渣をエーテルで洗浄した(3x20mL)。濾液を減圧下で濃縮し、得られた赤色の油状物を、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(1.6g,9.29mmol,収率80%)を淡黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.10-2.17 (m, 2 H) 2.63-2.67 (m, 2 H) 2.96 (t, J=6.05 Hz, 2 H) 5.37-5.41 (m, 1 H) 5.87 (dd, J=17.61, 0.66 Hz, 1 H) 6.72 (dd, J=17.61, 11.00 Hz, 1 H) 7.26 (s, 1 H) 7.36 (dd, J=8.14, 1.10 Hz, 1 H) 8.00 (d, J=8.14 Hz, 1 H).
【0191】
中間体1:
メタノール(10mL)中の6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(中間体I−1B,1.6g,9.29mmol)に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.775g,11.15mmol)および酢酸ナトリウム(0.915g,11.15mmol)を順次加えた。反応混合液を80℃(油浴温度)で1.5時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣に水(30mL)を加えた。内容物をトリチュレートし、濾過した。該固形物質を水で洗浄し(2x20mL)、終夜乾燥させて、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(1.2g,6.41mmol,収率69.0%)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.81-1.94 (m, 2 H) 2.71-2.87 (m, 4 H) 5.23-5.32 (m, 1 H) 5.78 (dd, J=17.61, 0.88 Hz, 1 H) 6.69 (dd, J=17.61, 10.78 Hz, 1 H) 7.18 (s, 1 H) 7.28 (s, 1 H) 7.85 (d, J=8.14 Hz, 1 H) 8.23 (br. s., 1 H).
【0192】
中間体2
6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム
【化78】
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(I−2)
無水メタノール(20mL)中の6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(5g,28.4mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.366g,34.0mmol)および酢酸ナトリウム(2.79g,34.0mmol)の溶液を、80℃(油浴温度)で2時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。次に、75mLの水を得られた固形物に加え、内容物をトリチュレートし、濾過した。該固形物を、水(2x50mL)、トルエン(50mL)で洗浄し、続いて80時間乾燥させて、4.2gのオキシム化合物を白色の固形物として得た。さらなる生成物の2番目の収集物(1.1gのピンク色の固形物)を母液から得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.83-1.91 (m, 2 H) 2.70-2.83 (m, 4 H) 3.81 (s, 3H) 6.66 (d, J=2.76 Hz, 1 H) 6.77 (dd, J=8.78, 2.76 Hz, 1 H) 7.83 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 8.32 (br. s., 1 H).
【0193】
中間体3
メチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート
【化79】
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(I−3)
ステップA:4,4,4−トリフルオロブチ−2−イン−1−オール
【化80】
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(I−3A)
−78℃でエーテル(100mL)中のジイソプロピルアミン(24.7mL,176mmol)の溶液に、エーテル中のブチルリチウムの10M溶液(17.6mL,176mmol)を5分かけて加えた。10分後、−78℃で2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペ−1−エン(14.0g,80mmol)を、淡黄色の溶液に加えた。さらに10分後、パラホルムアルデヒド(2.40g,80mmol)を加え、乾燥氷浴を取り外し、反応混合液を室温で終夜攪拌した。該反応液を1N 塩酸溶液(100mL)でクエンチし、エーテル(500mL)で希釈し、塩酸の1N溶液(2x100mL)、食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、暗色の液体を得て、低圧力下で蒸留して(〜50トール,〜50℃)、4,4,4−トリフルオロブチ−2−イン−1−オール(7.1g,57.2mmol,収率72%)を淡黄色の液体として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 2.31 (br. s., 1H)および4.38-4.42 (m, 2H).
【0194】
ステップB:(Z)−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド
【化81】
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(I−3B)
(参考文献:Liu, K.-C. et al., J. Org. Chem., 45:3916-1918(1980))
室温でN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)中の(E)−ベンズアルデヒドオキシム(24.4g,201mmol)の無色均一溶液に、N−クロロコハク酸イミド(26.9g,201mmol)を30分かけて少しずつ加えた。添加中、反応混合液は黄色に変化し、続いて徐々に無色に近づいていった。また、少しずつ加えながら発熱に留意した。(N−クロロコハク酸イミドの最初の〜1/5を加えてから反応が始まることを確かめておくことが極めて重要であった)。添加完了後、均一な反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を250mLの水で希釈し、エーテルで抽出した(3x100mL)。有機層を合わせて、水(2x100mL)、塩化リチウムの10%水溶液(2x100mL)および食塩水(100mL)で洗浄した。4つの水層をエーテル(100mL)で逆抽出し、有機層を合わせて(400mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、(Z)−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(30.84g,198mmol,収率98%)をふわふわした淡黄色の固形物として得た。生成物は、HPLC保持時間=1.57分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 155.8; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.30-7.64 (m, 3H), 7.73-7.87 (m, 2H), および12.42 (s, 1H).
【0195】
ステップC:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)メタノール
【化82】
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(I−3C)
70℃で250mLの丸底フラスコ内のジクロロエタン(85mL)中の(Z)−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(中間体I−3B,5.50g,35.4mmol)および4,4,4−トリフルオロブチ−2−イン−1−オール(中間体I−3A,5.46g,39.6mmol)の淡黄色の均一混合物に、滴下漏斗により2.5時間かけて(最初の〜50%を2時間かけ、残りの50%を0.5時間かけた)22mLのジクロロエタン中のトリエチルアミン(9.85mL,70.7mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌し、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄し、有機層を収集した。水層をジクロロメタンで抽出し(2x50mL)、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。該溶媒を減圧下で除去した。分析により、生成混合物は、所望の位置異性体である(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)メタノール、および所望していない位置異性体である(3−フェニル−5−(トリフルオロメチル)イソキサゾール4−イル)メタノールの86:14混合物からなることが示された。該混合物を、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液を用いてシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)メタノール(5.34g,21.96mmol,収率62.1%)を淡黄色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=1.91分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 244.2; 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 2.21 (br. s., 1H), 4.97 (s, 2H), 7.47-7.56 (m, 3H), および7.65 (d, J=6.60 Hz, 2H).
【0196】
ステップD:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸
【化83】
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(I−3D)
アセトニトリル(30mL)中の(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)メタノール(中間体I−3C,2.1g,8.64mmol)、TEMPO(0.094g,0.604mmol)およびリン酸ナトリウム緩衝液(0.67M)(32.2mL,21.59mmol)の混合液を35℃で加熱した。NaH2PO4(20mL,0.67M)およびNa2HPO4(20mL,0.67M)の1:1溶液からなるリン酸ナトリウム緩衝液(40mL,pH〜6.5)の新たな溶液を調製し、使用した。水(4.5mL)中の亜塩素酸ナトリウム(3.91g,34.5mmol)溶液および漂白剤(4.3mL,6重量%)を40分かけて同時に加えた。反応物をHPLCによりモニターし、2時間後、出発物質の〜30%が残存した。6時間後、10%が残存した。さらなる量の漂白剤(100μL)を加え、反応混合液を室温で終夜そのままにした。
【0197】
さらなる量の漂白剤(100μL)を加えた。生じた混合物を35℃でさらに2時間撹拌させた。反応液を水(90mL)中の亜硫酸ナトリウム(2.07mL,43.2mmol)溶液に0℃でゆっくり加えてクエンチし、茶色の反応色が消失した。該溶媒を減圧下で除去し、残った残渣溶液を酢酸エチルで抽出した(3x40mL)。有機層を合わせて、水(8mL)で洗浄し、食塩水(8mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(2.2g,8.55mmol,収率99%)を淡黄色の固形物として得た。生成物は、保持時間=1.60分のHPLCによる>99%の純度であった。(条件A);LC/MS M+1 = 258.1; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.55-7.63 (m, 5H).
【0198】
中間体3:
室温でジクロロメタン(5mL)およびメタノール(1mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(中間体I−3D,0.500g,1.94mmol)溶液に、トリメチルジアゾメタン(エーテル中で2.0M)(1.26mL,2.53mmol)を5分かけてゆっくり加えた。生じた反応混合液を30分間攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(40mL)で希釈し、食塩水(20mL)で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し(2x20mL)、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、メチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(0.513g,1.89mmol,収率97%)を黄色の油状物として得た。生成物は、HPLC保持時間=2.55分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 272.0; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 4.07 (s, 3H), 7.47-7.56 (m, 3H), および7.59 (d, J=7.04 Hz, 2H).
【0199】
中間体4
3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニルフルオリド
【化84】
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(I−4)
室温でジクロロメタン(100mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(中間体I−3D,3.00g,11.7mmol)およびピリジン(1.13mL,14.0mmol)の混合液に、2,4,6−トリフルオロ−1,3,5−トリアジン(フッ化シアヌル)(1.18mL,14.0mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌し、ジクロロメタン(300mL)で希釈し、0.5N 塩酸溶液の氷冷溶液で洗浄し(2x100mL)、有機層を収集した。水層をジクロロメタン(200mL)で逆抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニルフルオリド(2.91g,11.2mmol,収率96%)を黄色の粘稠性油状物として得た。生成物は、メタノールと容易に反応し、分析により、HPLC保持時間=2.56分を示すメチルエステルとして特徴付けられることが見出された。(条件A); LC/MS M+1 = 272.3 (メチルエステル).
【0200】
中間体5
メチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化85】
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(I−5)
ステップA:エチル 5−フェニルイソキサゾール−3−カルボキシレート
【化86】
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(I−5A)
室温でエーテル(80mL)中の(Z)−エチル 2−クロロ−2−(ヒドロキシイミノ)アセテート(3.03g,20mmol)およびエチニルベンゼン(4.39mL,40mmol)の混合液に、エーテル(20mL)中のトリエチルアミン(5.58mL,40.0mmol)溶液を60分かけて滴下して加えた。反応混合液を室温で2時間攪拌し、濾過した。濾液を濃縮して、黄色の油状物を得、ヘキサン中の酢酸エチル(0−12%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、エチル 5−フェニルイソキサゾール−3−カルボキシレート(3.06g,14.09mmol,収率70%)を白色の固形物として得た。該化合物は、10−90% メタノール溶液+0.2% リン酸で4分のグラジエントにかけて溶出して、HPLC保持時間=2.99分を示した(YMC−Combi 4.6x50mm S−5 ODSカラム)。MS:(M+H) = 218.12. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.45 (t, J=7.3Hz, 3H), 4.48 (q, J=7.3, 2H), 6.93 (s, 1H), 7.45-7.53 (m, 3H), および7.77-7.85 (m, 2H).
【0201】
ステップB:エチル 4−ヨード−5−フェニルイソキサゾール−3−カルボキシレート
【化87】
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(I−5B)
TFA(78mL)中のエチル 5−フェニルイソキサゾール−3−カルボキシレート(中間体I−5A,3.05g,14.0mmol)およびN−ヨードコハク酸イミド(3.79g,16.9mmol)を室温で3.5時間撹拌した。該揮発物を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(150mL)および水(150mL)の間で分液処理した。有機層を水酸化ナトリウム(150mL)の1N水溶液で洗浄し、亜硫酸水素ナトリウムの3%水溶液で洗浄し(2x150mL)、食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、エチル 4−ヨード−5−フェニルイソキサゾール−3−カルボキシレート(4.69g,13.7mmol,収率97%) を淡黄色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.36分を示した(条件A);MS:(M+H) = 343.97; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.47 (t, J=7.1 Hz, 3H), 4.50 (q, J=7.0Hz, 2H), 7.52-7.56 (m, 3H), および8.05 (m, 2H).
【0202】
ステップC:エチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化88】
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(I−5C)
室温でN,N−ジメチルホルムアミド(59.8mL)およびHMPA(7.48mL)中のエチル 4−ヨード−5−フェニルイソキサゾール−3−カルボキシレート(中間体I−5B,4.62g,13.5mmol)およびヨウ化銅(I)(0.513g,2.69mmol)の溶液に、メチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(6.86mL,53.9mmol)を一度に加えた。すぐに反応混合液を75−80℃の油浴に浸した。この温度で3.5時間撹拌を続けた。室温に冷まし、反応混合液を氷浴中で冷却した。塩化アンモニウムの飽和水溶液(〜50mL)をゆっくり加えて反応をクエンチした。混合液をエチルエーテル(400mL)および塩化アンモニウム(400mL)の飽和水溶液の間で分液処理した。有機層を塩化アンモニウムの飽和水溶液(200mL)で洗浄し、水で洗浄し(2x200mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチル混合液(0−10%)を用いてシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、エチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(3.6g,12.6mmol,収率94%)を無色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.44分を示した(条件A);MS:(M+H) = 286.01; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.45 (t, J=7.2 Hz, 3H), 4.51 (q, J=7.3 Hz, 2H), 7.52-7.62 (m, 3H), および 7.69 (d, J=7.5 Hz, 2H).
【0203】
ステップD:5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボン酸
【化89】
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(I−5D)
室温でメタノール(100mL)および水(20mL)中のエチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(中間体I−5C,3.6g,12.6mmol)の溶液に、水酸化リチウム,一水和物(0.583g,13.9mmol)を加えた。反応混合液を室温で30分間攪拌した。メタノールを減圧下で除去し、残渣を水(〜100mL)で希釈した。エチルエーテル(200mL)を加え、水層のpHを1N 塩酸溶液で<1に調整した。混合物を分液漏斗に移し、攪拌し、層を分離した。有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボン酸(3.12g,12.13mmol,収率96%)を白色の結晶性固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.58分を示した(条件B);MS:(M+Na) = 279.95; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.53-7.64 (m, 3H), および7.70 (d, J=7.5 Hz, 2H).
【0204】
中間体5:
室温でジクロロメタン(5mL)およびメタノール(1mL)中の5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボン酸(中間体I−5D,0.500g,1.94mmol)溶液に、トリメチルジアゾメタン(エーテル中で2.0M)(1.17mL,2.33mmol)を10分かけてゆっくり加えた。添加の間、溶液は無色のままであり、窒素ガスの発生に注意した。添加終了の少し前に、泡は立たなくなり、溶液は淡黄色になった。反応混合液を終夜攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(40mL)で希釈し、食塩水(20mL)で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し(2x20mL)、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、メチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(0.509g,1.88mmol,収率97%)を黄色の油状物として得た。該生成物は、保持時間=2.52分のHPLCを示した。(条件A);1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 4.05 (s, 3H), 7.50-7.64 (m, 3H), および7.70 (d, J=7.48 Hz, 2H).
【0205】
中間体6
tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート酢酸塩
【化90】
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(I−6)
ステップA:1−(ベンジルオキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化91】
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(I−6A)
室温で水(1.75L)中のアゼチジン−3−カルボン酸(88g,0.871mol)および炭酸水素ナトリウム(161g,1.92mol)溶液に、THF(3.5L)中のベンジル 2,5−ジオキソピロリジン−1−イルカルボネート(239g,0.959mol)溶液を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。該溶媒を減圧下で除去し、水層を酢酸エチルで洗浄した(2x500mL)。水層を1.0N 塩酸水溶液で酸性にし、続いて酢酸エチルで抽出した(3x750mL)。有機層を水、続いて食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、1−(ベンジルオキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸を無色の油状物(202g,収率99%)として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.27分を示した(条件B); LC/MS M+1 = 236.15. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.39 - 3.49 (m, 1H), 4.22 (d, J=7.28 Hz, 4H), 5.11 (s, 2H), および7.29-7.39 (m, 5H).
【0206】
ステップB:1−ベンジル 3−tert−ブチル アゼチジン−1,3−ジカルボキシレート
【化92】
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(I−6B)
0℃でジクロロメタン(6.0L)中の1−(ベンジルオキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(中間体I−6A,200g,0.851mol)溶液に、t−ブタノール(158g,2.13mol)、DMAP(52.0g,0.425 mol)およびEDCI(163g,0.853mol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。次に、反応混合液を濃縮し、残渣を酢酸エチル中に溶解させた。有機層を10%のクエン酸水溶液、10%の炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、1−ベンジル−3−tertブチル−アゼチジン−1,3−ジカルボキシレート(200g,収率81%)を無色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.27分を示した。(条件B);LC/MS M+1 = 292.15. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.46 (s, 9H), 3.24-3.33 (m, 1H), 4.14 (d, J=7.53 Hz, 4H), 5.10 (s, 2H), および7.30-7.39 (m, 5H).
【0207】
中間体6:
酢酸エチル(1.40L)中の1−ベンジル−3−tert−ブチル−アゼチジン−1,3−ジカルボキシレート(中間体I−6B,140g,0.480mol)および10% パラジウム炭素(28.0g)の混合液を、3.0kg/cm2の水素圧力で終夜オートクレーブにかけた。反応混合液をセライト(登録商標)に通して濾過し、該セライト(登録商標)ベッドを酢酸エチルで洗浄した。酢酸(28.9g,0.480mol)を該濾液に加え、50℃より低い温度に保ちながら、減圧下で濃縮して、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート酢酸塩(96g,収率92%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.47 (s, 9H), 2.02 (s, 3H), 3.52-3.63 (m, 1H), および4.00-4.10 (m, 4H).
【0208】
中間体7
エチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパノエート
【化93】
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(I−7)
ステップA:1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルバルデヒド
【化94】
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(I−7A)
0℃でトルエン(140mL)中の1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルボニトリル(14g,68.9mmol)溶液に、ジクロロメタン中の1M 水素化ジイソブチルアルミニウム(100mL,100mmol)を滴下して加え、混合物を室温で3時間攪拌した。混合液に、170mLの2N HClを攪拌しながらゆっくり加えた。20分間攪拌し、該生成物を酢酸エチルで抽出し、該抽出物を水および食塩水で洗浄した。これを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて、1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルバルデヒド(14.2g,収率100%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.34 (1 H, s), 7.28 (2 H, dd, J=9.02, 5.28 Hz), 7.04 (2 H, t, J=8.80 Hz), 2.28 (2 H, dd, J=13.29, 4.72 Hz), 1.76-1.85 (2 H, m), 1.24-1.73 (6 H, m).
【0209】
ステップB:(E)−エチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)アクリレート
【化95】
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(I−7B)
0℃で10mLのTHF中のエチル 2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(0.714mL,3.57mmol)溶液に、THF(3.57mL,3.57mmol)中の1M カリウムtert−ブトキシドを滴下して加え、該混合物を同一温度で15分間攪拌した。続いて、3mLのTHF中の1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルバルデヒド(中間体I−7A,368mg,1.784mmol)の溶液を滴下して加え、該混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合液を酢酸エチルおよび水の間で分液処理した。酢酸エチル抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、油状残渣を得て、ヘキサン、続いて5:95のEtOAc−ヘキサンを用いて溶出するCombiフラッシュ(80gのシリカゲル)により精製して、所望の(E)−エチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)アクリレート(453mg,収率92%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.28 (2 H, dd, J=9.02, 5.28 Hz), 7.01 (2 H, t, J=8.80 Hz), 6.95 (1 H, d, J=16.07 Hz), 5.60 (1 H, d, J=16.07 Hz), 4.16 (2 H, q, J=7.26 Hz), 1.99-2.08 (2 H, m), 1.85-1.94 (2 H, m), 1.39-1.62 (6 H, m), 1.27 (3 H, t, J=7.15 Hz).
【0210】
中間体7:
メタノール(25mL)中の(E)−エチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)アクリレート(中間体I−7B,1g,3.62mmol)溶液に、アルゴン下で10%のPd/C(〜0.5g,湿度50%)を加え、混合物を水素雰囲気(50psi)下で16時間攪拌した。反応混合液をセライト(登録商標)に通して濾過し、蒸発させて、所望のエチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパノエート(1g,収率99%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.25 (2 H, dd, J=9.02, 5.28 Hz), 7.00 (2 H, t, J=8.80 Hz), 4.02 (2 H, q, J=7.26 Hz), 2.00-2.08 (2 H, m), 1.89-1.96 (2 H, m), 1.81-1.87 (2 H, m), 1.34-1.61 (8 H, m), 1.18 (3 H, t, J=7.15 Hz).
【0211】
中間体8
エチル 3−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)プロパノエート
【化96】
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(I−8)
ステップA:1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキサンカルボニトリル
【化97】
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(I−8A)
0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中の2−(3,5−ジクロロフェニル)アセトニトリル(2g,10.75mmol)の溶液に、60% 水素化ナトリウム(0.946g,23.65mmol)を加え、混合物を1分間攪拌した。続いて、1,5−ジブロモペンタン(1.464mL,10.75mmol)を加え、該混合物を0℃で1時間攪拌し、室温で14時間撹拌した。約100mLの水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。該抽出物を水および食塩水で洗浄した。水層を合わせて、酢酸エチルで1回抽出し、食塩水で洗浄した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、油状残渣を得た。これを5:95のEtOAc−ヘキサンで溶出することによってCombiフラッシュ(120gのシリカゲル)で精製して、所望の1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキサンカルボニトリル(2.16g,収率79%)を結晶性固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.38 (2 H, d, J=1.76 Hz), 7.32 (1 H, t, J=1.76 Hz), 2.14 (2 H, d, J=11.86 Hz), 1.67-1.94 (8 H, m).
【0212】
この化合物は、中間体7について概略が示されているプロトコールを用いて表題化合物のエチル 3−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)プロパノエートに変換した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.05-7.12 (3 H, m), 3.93 (2 H, q, J=7.32 Hz), 1.68-1.94 (6 H, m), 1.18-1.53 (8 H, m), 1.11 (3 H, t, J=7.03 Hz).
【0213】
中間体9
エチル 4−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンタノエート
【化98】
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(I−9)
ステップA:2−(4−クロロフェニル)−2−メチルプロパナール
【化99】
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(I−9A)
−5℃で40mLのジクロロメタン中の塩化オキサリル(1.422mL,16.25mmol)の攪拌溶液に、ジメチルスルホキシド(1.153mL,16.25mmol)を滴下して加えた。15分間撹拌し、15mLのジクロロメタン中の2−(4−クロロフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール(1.0g,5.42mmol)の溶液を滴下して加え、生じた混合物を同一温度で30分間攪拌した。続いて、トリエチルアミン(3.02mL,21.66mmol)を加え、生じた混合物を−20℃で1時間撹拌し、2時間かけて室温まで徐々に温めた。該反応液を水でクエンチし、エーテルで抽出した。有機層を分離し、食塩水で洗浄した。続いて、これを無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーを用いてクロマトグラフに付して、2−(4−クロロフェニル)−2−メチルプロパナール(0.82g,4.49mmol,収率83%)を清澄な油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.48 (1 H, s), 7.33-7.39 (2 H, m), 7.21 (2 H, d, J=8.79 Hz), 1.46 (6 H, s).
【0214】
ステップB:エチル 4−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンテ−2−エノエート
【化100】
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(I−9B)
0℃で10mLのTHF中のトリエチル ホスホノアセテート(1.695mL,8.54mmol)の攪拌懸濁液に、THF(8.54mL,8.54mmol)中の1M カリウム tert−ブトキシドを加えた。生じた赤みがかった橙色の溶液を30分間攪拌し、続いて2.5mLのTHF中の2−(4−クロロフェニル)−2−メチルプロパナール(中間体I−9A,0.78g,4.27mmol)の溶液で処理し、室温までゆっくり温めた。反応混合液を室温で3時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。反応混合液を酢酸エチルおよび水の間で分液処理した。次いで有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーを用いてクロマトグラフに付して、エチル 4−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンテ−2−エノエート(0.48g,1.899mmol,収率44.5%)を清澄な油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.28 (2 H, d, J=8.79 Hz), 7.22 (2 H, d, J=8.79 Hz), 7.08 (1 H, d, J=16.26 Hz), 5.79 (1 H, d, J=15.82 Hz), 4.20 (2 H, q, J=7.03 Hz), 1.29 (3 H, t, J=7.25 Hz).
【0215】
中間体9:
エチル 4−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンテ−2−エノエート(中間体I−9B,0.24g,0.950mmol)を、メタノール(20mL)中に溶解させ、10% Pd/C(0.06g,0.282mmol)で水素雰囲気下にてバルーンを用いて1時間処理した。反応混合液をセライト(登録商標)に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、定量的収率でエチル 4−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンタノートを得た。LC/MS M+1 = 255.11.
【0216】
中間体10
メチル 2−((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)アセテート
【化101】
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(I−10)
ステップA:(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メタノール
【化102】
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(I−10A)
ボラン−THF錯体の1M溶液(16.7mL,16.7mmol)を、THF(15mL)中の(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキサンカルボン酸(928mg,4.18mmol)の溶液に窒素雰囲気下にて室温でゆっくり加えた。20分後、反応混合液を16時間再還流させ、室温に冷まし、1N HClを滴下して加え、ガスの発生が止むまでさらに加えてクエンチした。酢酸エチルおよび1N 水酸化ナトリウムを加えた。有機層を1N 水酸化ナトリウム(2x)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧中で蒸発させて、(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メタノール(950mg,収率100%)をある程度の固形物を含有する淡い黄褐色の油状物として得た。
【0217】
ステップB:tert−ブチル 2−((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)アセテート
【化103】
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(I−10B)
トルエン 91mL中の(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メタノール(中間体I−10A,108.5mg,0.52mmol)の溶液を、0℃に冷却した。5N 水酸化ナトリウム水溶液(500μL)を加え、続いてテトラ−n−ブチル 硫酸水素アンモニウム(44mg,0.13mmol)を加え、0℃で30分間攪拌し続けた。Tert−ブチル ブロモアセテート(152mg,0.78mmol)を加え、氷浴を取り外し、2時間撹拌し続けた。反応混合液を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機抽出物を分離し、水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧中で濃縮して、無色の油状物を得て、シリカゲル(Teledyne−Isco RediSep(登録商標) 12gのシリカゲルカラム)におけるフラッシュクロマトグラフィーで精製した。ヘキサン(50mL)、続いてヘキサン中の1%および3%のEtOA(各100mL)で溶出して、tert−ブチル 2−((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)アセテート(100mg,収率60%)を粘稠性油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.28-7.46 (2 H, m), 6.92-7.09 (2 H, m), 3.78 (2 H, s), 3.39 (2 H, s), 2.09 (2 H, d, J=15.31 Hz), 1.67-1.86 (2 H, m), 1.47-1.59 (4 H, m), 1.44 (9 H, s), 1.31-1.38 (2 H, m).
【0218】
ステップC:2−((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)酢酸
【化104】
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(I−10C)
TFA(1mL)中のtert−ブチル 2−((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)アセテート(中間体I−10B,100mg,0.31mmol)溶液を、室温で85分間攪拌した。TFAを減圧中で除去し、残渣をエーテルで同時蒸着させた。残った油状物を減圧中で乾燥させて、2−((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)酢酸(79mg,収率96%)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.30-7.43 (2 H, m), 6.93-7.17 (2 H, m), 3.91 (2 H, s), 3.46 (2 H, s), 2.13 (2 H, d, J=13.55 Hz), 1.60-1.76 (2 H, m), 1.55 (3 H, dd, J=12.17, 3.64 Hz), 1.26-1.44 (3 H, m).
【0219】
中間体10:
この化合物は、製造27Aの合成に記載の一般的な手順に従って調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.37 (2 H, dd, J=9.02, 5.50 Hz), 7.02 (2 H, t, J=8.80 Hz), 3.91 (2 H, s), 3.70 (3 H, s), 3.43 (2 H, s), 2.05-2.14 (2 H, m), 1.70-1.80 (2 H, m), 1.48-1.61 (4 H, m), 1.35-1.40 (2 H, m).
【0220】
中間体11
メチル 4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタノエート
【化105】
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(I−11)
ステップA:(E)−3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロペ−2−エン−1−オール
【化106】
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(I−11A)
トルエン(30mL)中の(E)−エチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)アクリレート(中間体I−7B,1.5g,5.43mmol)の溶液に、トルエン中の2.5M DIBAL−H(6.51mL,16.28mmol)を室温で滴下して加え、次いで該混合液を同じ温度で5.5時間撹拌した。該反応液を、メタノール(1.34mL)を滴下して加えてクエンチし、数分間攪拌し続けた。次いで、水(1.96mL)を滴下して加え、該混合液を室温で終夜攪拌した。生じた混合物を、セライト(登録商標)に通して濾過し、蒸発させて、油状残渣を得た。これを、5:95、続いて1:9および2:8の酢酸エチル−ヘキサンで溶出してCombiフラッシュ(シリカゲル,40g)で精製して、所望の(E)−3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロペ−2−エン−1−オール(964mg,収率76%)を232mgの未反応の出発物質と共に得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.30 (2 H, dd, J=8.91, 5.39 Hz), 7.00 (2 H, t, J=8.80 Hz), 5.70 (1 H, d, J=15.85 Hz), 5.43 (1 H, dt, J=15.74, 5.94, 5.83 Hz), 4.11 (2 H, dd, J=5.72, 1.32 Hz), 1.97-2.05 (2 H, m), 1.78-1.86 (2 H, m), 1.53-1.63 (3 H, m), 1.40-1.52 (5 H, m).
【0221】
ステップB:(E)−4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタ−3−エンニトリル
【化107】
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(I−11B)
−20℃でTHF(20mL)中の(E)−3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロペ−2−エン−1−オール(中間体I−11A,912mg,3.89mmol)およびトリフェニルホスフィン(1531mg,5.84mmol)溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(0.924mL,5.84mmol)を滴下して加え、混合物を約20から約−10℃の範囲の温度で20分間攪拌した。続いて、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル(0.109mL,1.196mmol)を−20℃でゆっくり加え、混合液を約−20から約10℃の範囲の温度で1時間撹拌し、室温で20時間攪拌した。反応液を数滴のメタノールでクエンチし、20分間攪拌した。溶媒を蒸発し、残渣を、1:9、続いて2:8の酢酸エチル−ヘキサンで溶出しながらカラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル)により精製して、所望の(E)−4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタ−3−エンニトリル(760mg,収率80%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.25-7.30 (2 H, m), 7.01 (2 H, t, J=8.80 Hz), 5.85 (1 H, d, J=15.63 Hz), 5.10 (1 H, ddd, J=15.74, 5.72, 5.61 Hz), 3.06 (2 H, dd, J=5.61, 1.65 Hz), 1.98-2.06 (2 H, m), 1.77-1.86 (2 H, m), 1.41-1.60 (6 H, m).
【0222】
ステップC:(E)−メチル 4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタ−3−エノエート
【化108】
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(I−11C)
HClを、無水メタノール(20mL)中の(E)−4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタ−3−エンニトリル(中間体I−11B,769mg,3.16mmol)の溶液に通して泡立たせ、混合液を密封した管の中で60℃で1時間撹拌した。冷却し、続いて約10mLの水を加え、混合液を室温で終夜攪拌した。次いで、該混合液を酢酸エチルに加え、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(E)−メチル 4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブテ−3−エノエート(560mg,2.03mmol,収率64.1%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.30 (2 H, dd, J=9.02, 5.28 Hz), 6.99 (2 H, t, J=8.80 Hz), 5.51-5.56 (1 H, m), 5.35-5.45 (1 H, m), 3.68 (3 H, s), 3.05 (2 H, dd, J=6.82, 1.10 Hz), 1.90-2.00 (2 H, m), 1.79-1.88 (2 H, m), 1.45-1.63 (6 H, m).
【0223】
中間体11:
メタノール(20mL)中の(E)−メチル 4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタ−3−エノエート (中間体I−11C,421mg,1.523mmol)の溶液に、約100mgの10% Pd炭素(湿度,50%)を加え、該混合物を水素(50psi)下で終夜攪拌した。該触媒を濾過して除去し、溶媒を留去して、所望のメチル 4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタノエート(定量的収率)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.26 (2 H, dd, J=8.91, 5.39 Hz), 7.00 (2 H, t, J=8.80 Hz), 4.07 (2 H, q, J=7.12 Hz), 2.12 (2 H, t, J=7.37 Hz), 2.04 (2 H, dd, J=13.42, 5.72 Hz), 1.24-1.63 (12 H, m), 1.21 (3 H, t, J=7.15 Hz).
【0224】
中間体12
N−ヒドロキシ−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボイミドイルクロリド
【化109】
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(I−12)
ステップA:(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)メタノール
【化110】
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(I−12A)
−10℃に冷却したTHF(10mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(中間体I−3D,1g,3.89mmol)に、N−メチルモルホリン(0.470mL,4.28mmol)、続いてイソブチルクロロホルメート(0.562mL,4.28mmol)を3分かけて加えた。−10℃で15分後、この不均一の反応混合液を、−78℃でTHF(12mL)およびメタノール(3.0mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(0.191g,5.06mmol)の懸濁液にパスツールピペットを用いて10分かけて加えた。該反応混合液を−78℃で10分間攪拌した。反応混合液を30分かけて−20℃に温め、水中のAcOH(1:9mL)をゆっくり加えてクエンチした。反応混合液を室温にし、減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(60mL)および水(10mL)の間で分液処理させた。酢酸エチル層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム(10mL)、食塩水(10mL)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた油状物を、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)メタノール(0.44g,1.809mmol,収率46.5%)を油状物として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 2.21 (br. s., 1H), 4.97 (s, 2H), 7.47-7.56 (m, 3H), および7.65 (d, J=6.60 Hz, 2H); LCMS M+1 = 244.
【0225】
ステップB:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルバルデヒド
【化111】
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(I−12B)
ジクロロメタン(5mL)中の(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)メタノール(中間体I−12A,0.4g,1.645mmol)に、デス・マーチン・ペルヨージナン(0.767g,1.809mmol)を窒素雰囲気下にて0℃で2分間かけて加えた。乳白色の懸濁液を0℃で10分間攪拌し、室温で30分間攪拌した。さらに65mgのデス・マーチン試薬を室温で加え、該内容物を室温で3時間攪拌した。該反応混合液に、10mLの飽和NaHCO3溶液およびチオ硫酸ナトリウム溶液の1:1混合液を室温でゆっくり加えた。該反応混合液を室温で10分間攪拌し、ジクロロメタン層を分離し、水層をジクロロメタン(10mL)で再抽出した。ジクロロメタン層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルバルデヒド(0.385g,1.596mmol,収率97%)を油状物として得て、それ自体をさらに精製することなく後の工程に用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.14 (s, 1 H) 7.63-7.70 (m, 2 H) 7.47-7.60 (m, 3 H).
【0226】
ステップC:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルバルデヒド オキシム
【化112】
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(I−12C)
エタノール(5mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルバルデヒド(中間体I−12B,0.38g,1.576mmol)に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.131g,1.891mmol)および酢酸ナトリウム(0.155g,1.891mmol)を室温で順次加えた。該反応混合液を80℃で20分間攪拌した。反応混合液を濃縮し、水(10ml)を加えた。淡黄色の固形物を溶液から取り出し、濾過し、水で洗浄し(2x5mL)、終夜乾燥させて、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルバルデヒド オキシム(0.35g,1.366mmol,収率87%)を淡黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.74 (br. s., 1 H) 8.32 (s, 1 H) 7.62-7.67 (m, 2 H) 7.47-7.57 (m, 3 H).
【0227】
中間体12:
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルバルデヒド オキシム(中間体I−12C,0.34g,1.327mmol)に、N−クロロスクシンアミド(0.177g,1.327mmol)をバッチ中にて室温で2分間かけて加えた。反応混合液を室温で30分間攪拌した。さらに0.09gのN−クロロスクシンアミドを一度に室温で加え、内容物を20分間攪拌した。該反応混合液を酢酸エチル(20mL)および食塩水(2x20mL)の間で分液処理した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N−ヒドロキシ−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボイミドイルクロリド(0.250g,0.860mmol,収率64.8%)を白色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 291.2.
【0228】
中間体13
N−ヒドロキシ−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボイミドイルクロリド
【化113】
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(I−13)
ステップA:(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)メタノール
【化114】
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(I−13A)
0℃でTHF(20mL)中の5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボン酸(中間体1−5D,3.0g,11.7mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(1.92mL,17.5mmol)、続いてイソブチルクロロホルメート(2.30mL,17.5mmol)をシリンジにより5分かけて加えた。生じた懸濁液を0℃で15分間攪拌した。続いて、該懸濁液を、−78℃でTHF(40mL)およびメタノール(12mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(0.794g,21.0mmol)の懸濁液に10mLのシリンジにより加えた。添加中、発泡が見られた。該反応混合液を60分間攪拌した。反応混合液を約−20℃にゆっくり温め、20mLの水中の酢酸の1:9混合液でクエンチした。次いで、反応混合液を室温で60分間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(120mL)で希釈し、水(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2x20mL)および食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を収集し、、水層を酢酸エチル(100mL)で逆抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いて、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(ロードするために1%;5%−9%−12%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)メタノール(1.79g,7.36mmol,収率63%)を清澄な無色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.02分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 243.8.
【0229】
ステップB:5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルバルデヒド
【化115】
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(I−13B)
0℃でジクロロメタン(23mL)中の(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)メタノール(ステップA,1.79g,7.36mmol)の混合液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(3.43g,8.10mmol)を加えた。反応混合液を0℃で10分間攪拌し、続いて室温で30分間攪拌した。さらに1.0gのデス・マーチン・ペルヨージナンを加え、反応混合液をさらに30分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和重炭酸溶液(50mL)の1:1混合液をゆっくり加えた。有機層を収集し、水層をジクロロメタン(50mL)で抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低真空下で濃縮して、5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルバルデヒド(1.87g,7.75mmol,定量的収率)を淡黄色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.09分を示した。(条件A)。
【0230】
ステップC:5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルバルデヒドオキシム
【化116】
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(I−13C)
メタノール(5mL)中の5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルバルデヒド(ステップB,0.415g,1.721mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.179g,2.58mmol)および酢酸ナトリウム(0.212g,2.58mmol)の混合物を45分間加熱還流させた。該反応混合液を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を水(10mL)中で懸濁させ、該固形物を真空濾過により収集し、水で洗浄し(2x5mL)、減圧下で終夜乾燥させて、5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルバルデヒドオキシム(0.360g,1.41mmol,収率82%)を得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.43分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 256.9.
【0231】
中間体13:
室温でN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中の(E)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルバルデヒドオキシム(ステップC,0.360g,1.41mmol)の溶液に、N−クロロコハク酸イミド(0.281g,2.11mmol)を一度に加えた。生じた緑色の均一混合液を室温で30分間攪拌した。さらに220mgのNCSを加え、反応混合液をさらに30分間攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(35 mL)で希釈し、塩化リチウムの10%水溶液で洗浄し(2x)、食塩水で洗浄した。水層を合わせて、酢酸エチル(35mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、淡い緑色の固形物を得て、エーテルでトリチュレートし、濾過した。該白色の固形物をエーテルですすぎ、濾液を減圧下で濃縮し、減圧下で終夜乾燥させて、定量的収率のN−ヒドロキシ−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボイミドイルクロリドを緑色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.72分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 291.0. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.51-7.58 (m, 2H), 7.58-7.64 (m, 1H), 7.70 (d, J=7.48 Hz, 2H), 8.04 (s, 1H), および9.69 (s, 1H).
【0232】
中間体14
5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボニルフルリド
【化117】
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(I−14)
室温でジクロロメタン(5mL)中の5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボン酸(I−5D,197mg,0.766mmol)およびピリジン(0.074mL,0.919mmol)の混合物に、フッ化シアヌル(0.078mL,0.919mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。該混合液をジクロロメタン(40mL)で希釈し、氷冷した0.5Nの塩酸溶液(20mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(20mL)で抽出し、有機層を合わせて、氷冷した水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボニルフロリド(199mg,0.768mmol,収率100%)を淡黄色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.53分を示した。(メチルエステル)−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.
【0233】
実施例1
1−((5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸





















【化118】
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(1)
製造1A:6−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
【化119】
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(1A)
0℃でジクロロメタン(50mL)中の6−メトキシ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(1.0g,4.90mmol)の溶液に、トリブロモボラン(ジクロロメタン中で1.0M)(24.5mL,24.5mmol)をゆっくり加え、暗色溶液を得た。氷浴を取り外し、反応混合液を終夜攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水で洗浄した(2x25mL)。水層をジクロロメタンで抽出し(2x25mL)、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、赤色の粘稠性油状物を得た。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(5%−12.5%−20%)の混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、6−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(0.299g,1.57mmol,収率32%)を橙色固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=1.68分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 190.9.
【0234】
製造1B:8,8−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化120】
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(1B)
水浴内に浸したピリジン(3mL)中の6−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(製造1A,0.291g,1.53mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.310mL,1.84mmol)を5分かけて加えた。氷浴を取り除き、反応混合液を室温で3.5時間撹拌した。ピリジンを減圧下で除去し、残渣をエーテル(70mL)で希釈し、水で洗浄した(2x25mL)。有機層を収集し、水層をエーテル(25mL)で逆抽出した。有機層を合わせて、1N 塩酸溶液(20mL)、1N 水酸化ナトリウム溶液(20mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。エーテルを減圧下で除去し、粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−12.5%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、8,8−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.443g,1.37mmol,収率90%)を淡黄色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.82分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 323.00.
【0235】
製造1C:4,4−ジメチル−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
【化121】
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(1C)
密封した管内のジオキサン(2.5mL)中の8,8−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造1B,0.443g,1.37mmol)の溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(0.444mL,1.51mmol)および塩化リチウム(0.175g,4.12mmol)を順次加えた。該混合物を減圧下で脱気し、窒素を入れた(2x)。該混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.159g,0.137mmol)を加え、該混合液を窒素の強い気流下で5分間攪拌した。反応混合液を密封し、100℃で油浴中に浸し、室温で終夜攪拌した。反応混合液を減圧下で濾過し、該固形物を酢酸エチルですすいだ(〜50mL 合計)。濾液を減圧下で 濃縮し、生じた残渣をエーテル(〜25mL)で希釈した。生じた固形物を真空濾過により取り除き、エーテル(〜25mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−10%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4,4−ジメチル−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(0.201g,1.00mmol,73% 収率)を無色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.55分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 200.9.
【0236】
製造1D:(E)−4,4−ジメチル−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム
【化122】
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(1D)
室温でメタノール(3mL)中の4,4−ジメチル−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(製造1C,0.201g,1.004mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(0.084g,1.20mmol)混合物に、酢酸ナトリウム(0.099g,1.20mmol)を加えた。不均一反応混合液を1.5時間加熱還流した。不均一混合液を濃縮し、固形残渣をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、(E)−4,4−ジメチル−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(0.210g,0.975mmol,収率97%)を淡黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.64分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 216.0.
【0237】
製造1E:5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト−[1,2−c]イソキサゾール
【化123】
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(1E)
0℃で(E)−4,4−ジメチル−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(製造1D,0.210g,0.973mmol)およびTHF(4mL)の溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(0.973mL,1.95mmol)をゆっくり加えた。該混合物を0℃で20分間攪拌した。次いで、THF中のメチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(中間体I−3,0.345mL,0.649mmol)の1.88M溶液をシリンジにより加え、該反応混合物を0℃でさらに20分間攪拌した。反応混合液を1N 塩酸溶液(〜1.0mL)でクエンチし、続いて酢酸エチルおよび食塩水の間で分液処理した。有機層を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、褐色の油状物を得た。油状物に、トルエン(6mL)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.247g,1.30mmol)を加え、該反応混合物を100℃で60分間攪拌した。HPLCによると、反応は部分的にのみ進行していた。暗色の混合物を室温で週末にかけて攪拌した。反応混合物を1日中100℃で攪拌した。HPLCにより、まだ多くの残存するヒドロキシ中間体が存在したので、油浴の温度を100℃から115℃に2時間上昇させた。HPLCにより、〜20%の残存ヒドロキシ中間体がまだ存在したので、反応混合物を115℃で6時間攪拌した。HPLCにより、残存中間体が少ししか存在しなかったため、反応を止めた。室温に冷まし、トルエンを減圧下で除去し、残渣をメタノールで共沸した(3x)。茶色の固形残渣を〜20mLのメタノール中に懸濁し、超音波で5分間分解し、減圧下で濾過した。該固形物をメタノールで洗浄し、乾燥させて、生成物(137mg,収率48%)を褐色の固形物として得た。該固形物を、ヘキサン中の酢酸エチルの5% 混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーでさらに精製して、5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.036g,0.082mmol,収率12.7%)を淡黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.81分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 437.1; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.41 (s, 6H) 3.02 (s, 2H), 5.39 (d, J=11.22 Hz, 1H), 5.88 (d, J=17.61 Hz, 1H), 6.79 (dd, J=17.61, 10.78 Hz, 1H), 7.47 (dd, J=7.92, 1.54 Hz, 1H), 7.51-7.59 (m, 4H), 7.66-7.71 (m, 2H), および8.03 (d, J=7.92 Hz, 1H).
【0238】
製造1F:5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化124】
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(1F)
室温でTHF(1.5mL)中の5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造1E,0.036g,0.082mmol)および水中のNMO(0.017mL,0.082mmol)の混合物に、水中の四酸化オスミウム(0.013mL,1.65μmol)を加えた。反応混合液を室温で7時間攪拌した。水(1mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.026g,0.124mmol)の溶液をシリンジにより加えた。得られた混濁した反応混合液を室温で終夜攪拌し、減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(15mL)で洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.034g,0.078mmol,収率94%)を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.51分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 439.1.
【0239】
実施例1:
室温でメタノール(0.5mL)およびジクロロエタン(0.5mL)中の5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造1E,0.034g,0.078mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(9.41mg,0.093mmol)の混合物に、3滴の酢酸をパスツールピペットにより加えた。反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.94mg,0.093mmol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、生成物(40mg)を黒色の固形物として得た。該固形物を、超音波で分解しながらメタノールでトリチュレートし、減圧下で濾過して、暗灰色の固形物(13mg)を得た。HPLCにより、該固形物は、該生成物であるようだった。
【0240】
濾液を減圧下で濃縮して、該生成物(27mg)を黄色の固形物として得て、メタノール、ジクロロメタンおよび水酸化アンモニウム(10:90:0−20:80:1)の混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、1−((5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.009g,0.017mmol,収率22%)を黄色の固形物として得た。該化合物を超音波で分解しながらメタノールで希釈し、混濁した溶液を得て、セライト(登録商標)プラグに通した。該溶媒を除去し、該化合物をメタノールからの再結晶によりさらに精製して、1−((5,5−ジメチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.002g,3.82μmol,4.9%収率)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.99分を示した。(条件A);1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 1.37 (s, 6H), 3.01 (s, 2H), 3.50 (s, 2H), 4.03-4.11 (m, 2H), 4.17-4.27 (m, 3H), 7.45 (d, J=6.94 Hz, 1H), 7.51-7.59 (m, 3H), 7.66 (d, J=7.21 Hz, 3H), および8.05 (d, J=7.77 Hz, 1H).
【0241】
実施例2および3
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩(2)、ならびに
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩(3)
【化125】
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(2)
【化126】
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(3)
製造2A:3−クロロ−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン
【化127】
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(2A)
レゾルシン(10g,91mmol)および3−クロロプロパン酸(9.95g,92mmol)の攪拌混合物に、トリフルオロメタンスルホン酸(50g,333mmol)を一度に加えた。該溶液を80℃で30分間温め、室温まで15分かけて冷まし、ジクロロメタン(200mL)中に注ぎ入れた。生じた溶液を水(200mL)中にゆっくり注ぎ入れ、層を分離した。水層をジクロロメタンで抽出し(2x100mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。減圧下で濃縮して、3−クロロ−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(13.62g,67.9mmol,収率74.8%)を橙色の半固形物として得た。該化合物をさらに精製することなく用いた。LC/MS M+1 = 200; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 12.39 (1H, s), 7.56 (1H, d, J=8.58 Hz), 7.19 (1H, s), 6.17-6.49 (1H, m), 5.23 (1H, s), 3.78-4.01 (2H, m), および3.34 (2H, t, J=6.71 Hz).
【0242】
製造2B:7−ヒドロキシクロマノ−4−オン
【化128】
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(2B)
5℃で水酸化ナトリウムの攪拌した2M溶液(500mL,1000mmol)に、3−クロロ−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(製造2A,13.6g,67.9mmol)を一度に加えた。該溶液を室温で2時間にわたり温め、5℃まで再度冷却し、pHを6M 硫酸水溶液(〜50mL)で2に調整した。橙色の沈殿物が形成され、真空濾過により収集し、減圧下で乾燥させた。濾液を酢酸エチルで抽出し(3x100mL)、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、橙色の固形物を得た。該2つの回収した固形物を合わせて、7−ヒドロキシクロマノ−4−オン(9.0g,54.8mmol,収率81%)を得た。LC/MS M+1 = 165.0; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.77 (1H, d, J=8.58 Hz), 6.45 (1H, dd, J=8.69, 2.31 Hz), 6.33 (1H, d, J=2.42 Hz), 5.62 (1H, br. s.), 4.33-4.66 (2H, m), および2.58-2.90 (2H, m).
【0243】
製造2C:4−オキソクロマニ−7−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化129】
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(2C)
0℃でピリジン(10mL)中の7−ヒドロキシクロマノ−4−オン(製造2B,2.024g,12.3mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.500mL,14.8mmol)を5分かけて加えた。氷浴を取り外し、該反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。ピリジンを減圧下で除去し、残渣をエーテル(70mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。有機層を収集し、水層をエーテル(25mL)で逆抽出した。有機層を合わせて、1N 塩酸溶液、1N 水酸化ナトリウム溶液、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。エーテルを減圧下で除去し、粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−15%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4−オキソクロマニ−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(3.13g,10.6mmol,収率86%)を黄色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.40分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 297.2.
【0244】
製造2D:7−ビニルクロマノ−4−オン
【化130】
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(2D)
密封した管内のジオキサン(10mL)中の4−オキソクロマニ−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造2C,2.00g,6.75mmol)溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(2.18mL,7.43mmol)および塩化リチウム(0.859g,20.3mmol)を順次加えた。該混合物を減圧下で脱気し、窒素で充填した(2x)。該混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.780g,0.675mmol)を加え、該混合物を窒素の強い気流下で5分間攪拌した。反応混合液を密封し、100℃の油浴に浸し、終夜攪拌した。反応混合液を室温に冷まし、減圧下で濾過した。該固形物を酢酸エチルで洗浄し(4x50mL)、濾液を濃縮した。粗生成混合物をエーテル(〜100mL)で希釈し、超音波で数分間分解し、濾過した(該ケーキをエーテルですすいだ)。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−12%−15%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、7−ビニルクロマノ−4−オン(0.938g,5.38mmol,収率80%)を黄色油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=1.93分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 174.9; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.78-2.85 (m, 2H), 4.52-4.58 (m, 2H), 5.42 (d, J=10.78 Hz, 1H), 5.88 (d, J=17.61 Hz, 1H), 6.69 (dd, J=17.61, 11.00 Hz, 1H), 6.98 (d, J=1.54 Hz, 1H), 7.09 (dd, J=8.25, 1.43 Hz, 1H), および7.87 (d, J=8.14 Hz, 1H).
【0245】
製造2E:3−(4−プロピルベンゾイル)−7−ビニルクロマノ−4−オン
【化131】
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(2E)
0℃でTHF(1mL)中のブチルリチウム(ヘキサン中で2.5M)(0.875mL,2.19mmol)を入れた、窒素下で火力乾燥させた10mLの丸底フラスコに、ジイソプロピルアミン(0.312mL,2.19mmol)を滴下して加えた。該溶液を0℃で20分間攪拌した。続いて、溶液を−78℃に冷却し、7−ビニルクロマノ−4−オン(製造2D,THF中で1.79M)(1.02mL,1.82mmol)をシリンジにより滴下して加えた。該混合液液を−78℃で20分間攪拌した。次いで、1mLのTHF中の4−プロピルベンゾイルフルオリド(0.303g,1.823mmol)をシリンジにより滴下して加え、該反応混合物を−78℃で60分間攪拌し、続いて室温に温めた。1N 塩酸溶液(5mL)で反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3x20mL)。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。黄色の残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−12%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−(4−プロピルベンゾイル)−7−ビニルクロマノ−4−オン(0.179g,0.559mmol,収率31%)を得た。該化合物を、超音波で分解させながらメタノールでトリチュレートし、濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させて、3−(4−プロピルベンゾイル)−7−ビニルクロマノ−4−オン(0.125g,0.390mmol,収率21%)を黄色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 321.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.91 (t, 3H), 1.58-1.68 (m, J=7.42, 7.42, 7.42, 7.42, 7.21 Hz, 2H), 2.65 (t, J=7.63 Hz, 2 H) 4.71-4.77 (m, 1H), 4.78-4.83 (m, 1H), 5.20 (dd, J=9.16, 4.99 Hz, 1H), 5.47 (d, J=11.10 Hz, 1H), 6.05 (d, J=17.76 Hz, 1H), 6.73-6.82 (m, 1H), 7.17 (s, 1 H) 7.24 (dd, J=8.18, 1.25 Hz, 1H), 7.38 (d, J=8.32 Hz, 2H), 7.73 (d, J=8.05 Hz, 1H), および7.96 (d, J=8.32 Hz, 2H).
【0246】
製造2F:3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾールおよび3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾールの混合物
【化132】
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3つの反応を下記のとおりに行った:
1.)3−(4−プロピルベンゾイル)−7−ビニルクロマノ−4−オン(製造2E,0.020g,0.062mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(8.68mg,0.125mmol)およびピリジン(1.0mL)の混合物をマイクロ波中にて160℃で30分間加熱した。
2.)3−(4−プロピルベンゾイル)−7−ビニルクロマノ−4−オン(0.032g,0.100mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.021g,0.300mmol)およびピリジン(1.0mL)の混合物をマイクロ波中にて160℃で30分間加熱した。
3.)3−(4−プロピルベンゾイル)−7−ビニルクロマノ−4−オン(0.048g,0.150mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.031g,0.449mmol)およびピリジン(1.0mL)の混合物をマイクロ波中にて160℃で30分間加熱した。
【0247】
粗反応混合液を、水(1:2mL、2:2mLおよび3:3mL)でそれぞれ希釈した。生じた固形物を、減圧下で15mLのフリット漏斗中に一緒に収集し、水で十分に洗浄、乾燥させて、71mgのイソキサゾール位置異性体の混合物をオフホワイト色の固形物として得た。該固形物を超音波で分解しながらメタノールでトリチュレートして、40mgの3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾールおよび3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾールの混合物を白色の固形物として得た。該生成混合物(該2つの位置異性体のイソキサゾールの混合物)は、HPLC保持時間=3.85分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 318.2.
【0248】
製造2G:3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドおよび3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒドの混合物
【化133】
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室温でTHF(1.5mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾールと3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾールの混合物(製造2F,0.040g,0.126mmol)および水中のNMO(0.026mL,0.126mmol)に、水中で4%の四酸化オスミウム(0.040mL,5.04μmol)を加えた。反応混合液を週末にかけて室温で攪拌した。中間体ジオール化合物(MW 351.40)は、HPLC保持時間=3.03分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 352.3. 水(1mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.040g,0.189mmol)溶液をシリンジにより加えた。生じた混濁反応混合物を60分間攪拌した。該反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(40mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、水層を合わせて、酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチルの20% 混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドおよび3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール(0.024g,0.075mmol,収率60%)の混合物を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.45分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 320.2.
【0249】
実施例2および3:
室温でメタノール(0.5mL)およびジクロロエタン(1.0mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドと3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒドの混合物(製造2G,0.023g,0.072mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(8.74mg,0.086mmol)に、3滴の酢酸をパスツールピペットにより加えた。不均一反応混合物を60℃で1時間加熱した。該反応液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.52mg,0.086mmol)を加え、該反応物を室温で4時間攪拌した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、淡黄色の固形物(〜22mg)を得て、超音波で分解しながら、メタノールでトリチュレートし、濾過した。生じた淡黄色の固形物(7.5mg)を、分取HPLCで精製して、1−((3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩および1−((3−(4−プロピルフェニル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩(0.005g,9.16μmol,収率13%)の特定されていない3:2混合物(1H NMR)を白色の固形物として得た。該生成混合物は、2.74および2.80分のHPLC保持時間を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 405.4. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.94-0.99 (m, 3H), 1.65-1.74 (m, 2H), 2.65-2.70 (m, 2H), 3.64-3.73 (m, 1H), 4.30-4.38 (m, 4H), 4.39-4.44 (m, 2H), [5.57 (s, 1.2H) および5.70 (s, 0.8H)], 7.10-7.20 (m, 2H), 7.36 (d, J=8.05 Hz, 1H), 7.40 (d, J=8.32 Hz, 1H), 7.58 (d, J=8.05 Hz, 1H), 7.62 (d, J=8.32 Hz, 1H), および[7.69 (d, J=7.77 Hz, 0.6H) および7.92 (d, J=8.32 Hz, 0.4H)].
【0250】
実施例4
1−((3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト−[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化134】
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(4)
製造4A:トリメチル((1−メチルシクロプロピル)エチニル)シラン
【化135】
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(4A)
ヘキサン中のn−ブチルリチウムの2.5M溶液(96mL,240mmol)を、室温でジエチルエーテル(50mL)中の(シクロプロピルエチニル)トリメチルシラン(16.6g,120mmol)の攪拌溶液に30分かけてゆっくり加えた。添加完了後、反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合液を−78℃に冷却し、硫酸ジメチル(13.6mL,144mmol)を、該攪拌溶液に30分かけてゆっくり加えた。添加完了後、反応混合液を室温に温め、室温で1時間攪拌した。反応混合液をジエチルエーテル(150mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチした。有機層を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。該生成混合物をさらに蒸留して、より低い沸点のジエチルエーテル、ヘキサンおよび未反応の出発物質を除去して、トリメチル((1−メチルシクロプロピル)エチニル)シラン(15.7g,収率86%)を清澄な黄色の液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 04-0.06 (m, 9H), 0.45 (d, J=2.42 Hz, 2H), 2.78(d, J=2.42 Hz, 2H), および1.13(s, 3H).
【0251】
製造4B:1−エチニル−1−メチルシクロプロパン
【化136】
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(4B)
ジメチルホルムアミド(20mL)および水(2mL)中のトリメチル((1−メチルシクロプロピル)エチニル)シラン(製造4A,7.6g,49.9mmol)およびフッ化カリウム(1.17mL,49.9mmol)の混合物を、室温で終夜攪拌した。反応混合液を濾過し、濾液を蒸留した。70〜80℃で蒸留したフラクションを収集して、1−エチニル−1−メチルシクロプロパン(2.33g,収率64%)を清澄な液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.51 (m, 2H), 0.84 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), および1.77 (s, 1H).
【0252】
製造4C:エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化137】
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(4C)
ジエチルエーテル(80mL)中の1−エチニル−1−メチルシクロプロパン(製造4B,5.0g,62.4mmol)および(Z)−エチル 2−クロロ−2−(ヒドロキシイミノ)アセテート(4.73g,31.2mmol)の混合物に、ジエチルエーテル(20mL)中のトリエチルアミン(8.67mL,62.4mmol)の溶液を滴下して75分かけて加えた。添加完了後、反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの10%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(3.54g,収率65%)を黄色の液体として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.23分を得た。−(条件B);LC/MS M+1 = 196.07. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.79 (m, 2H), 1.13 (m, 2H), 1.26 (t, J=7.15 Hz, 3H), 1.35 (s, 3H), 4.31 (q, J=7.12 Hz, 2H), および6.23 (s, 1H).
【0253】
製造4D:エチル−4−ヨード−5−(1−メチルシクロプロピル)イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化138】
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(4D)
TFA(25mL)のエチル 5−(1−メチルシクロプロピル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(製造4C,1.5g,7.68mmol)および1−ヨードピロリジン−2,5−ジオン(2.07g,9.22mmol)の混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)中に溶解させ、水(50mL)、1N 水酸化ナトリウム水溶液(50mL)、2.5M 亜硫酸水素ナトリウム水溶液(50mL)、食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、エチル−4−ヨード−5−(1−メチルシクロプロピル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(1.93g,収率75%)を黄色の液体として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.49分を示した。(条件B);LC/MS M+1 = 321.9; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.85 (m, 2H), 1.12 (m, 2H), 1.40 (t, J=7.15 Hz, 3H), 1.42 (s, 3H), および4.41 (q, J=7.15 Hz, 2H).
【0254】
製造4E:エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化139】
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(4E)
無水ジメチルホルムアミド(24mL)中のエチル 4−ヨード−5−(1−メチルシクロプロピル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(製造4D,1.60g,4.98mmol)、ヨウ化銅(I)(0.190g,0.997mmol)およびHMPA(3mL)混合物に、メチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(3.17mL,24.9mmol)を加えた。該反応混合物を75℃で6時間加熱し、続いて室温で終夜攪拌した。該反応混合物をジエチルエーテル(50mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(3x50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中で酢酸エチルの10%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(1.15g,収率83%)を清澄な無色の液体として得た。(条件B);LC/MS M+1 = 285.9. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.86 (m, 2H), 1.07 (m, J=1.10 Hz, 2H), 1.35 (t, J=7.15 Hz, 3H), 1.34 (s, 3H), および4.39 (q, J=7.26 Hz, 2H).
【0255】
製造4F:3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト−[1,2−c]イソキサゾール
【化140】
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(4F)
リチウムジイソプロピルアミドの新たな溶液を、n−ブチルリチウム(0.855mL,2.14mmol)を0℃でTHF(10mL)中のジイソプロピルアミン(0.299mL,2.14mmol)の攪拌混合物に加えることによって調製した。30分間攪拌し、リチウムジイソプロピルアミド溶液を、THF(25mL)中の(E)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,0.200g,1.068mmol)の溶液に0℃で10分かけて加え、この間に該反応混合物の色は橙色になった。反応混合液をさらに20分間攪拌し、続いてTHF(1mL)中のメチル 5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(製造4E,0.177g,0.712mmol)を加えた。生じた反応混合物を0℃で30分間攪拌し、1N 塩酸水溶液(10mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。粗残渣をトルエン(10mL)中に溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.271g,1.424mmol)を加え、該混合物を110℃で45分間加熱した。反応混合液をメタノールを用いて濃縮して、トルエン溶媒を共沸して除去した。粗残渣を酢酸エチル(25mL)中に入れ、攪拌し、濾過した。濾液を濃縮して、0.442gの粗生成物を得て、ヘキサン中の酢酸エチルの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。該生成物を含有するフラクションを合わせて、濃縮して、3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.043g,16%)を黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.35分を示した(条件B);LC/MS M+1 = 387.12; 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 0.79-0.93 (m, 2H), 1.02-1.16 (m, 2H), 1.42 (s, 3H), 2.75-3.12 (m, 4H), 5.26 (dd, J=11.37 Hz, 1H), 5.79 (dd, J=17.48 Hz, 1H), 6.44-6.89 (m, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.43 (m, 1H), および7.88 (d, J=8.05 Hz, 1H).
【0256】
製造4G:3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]−イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化141】
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(4G)
−78℃でジクロロメタン(10mL)中の3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造4F,0.043g,0.111mmol)の溶液に、該溶液が深い青色になるまでオゾン発生器からのオゾンを通した。反応混合液を青色が消えるまで酸素でパージし、次いで窒素で5分間パージした。反応混合液を室温に温め、トリエチルアミン(0.046mL,0.334mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、次いで減圧下で濃縮して、3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.044g,収率96%)を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.02分を示した。(条件B); LC/MS M+1 = 389.09.
【0257】
実施例4:
メタノール(2mL)および1,2−ジクロロエタン(2mL)中の3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造4G,0.044g,0.113mmol)の溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.014g,0.136mmol)、続いて5滴の酢酸を加えた。反応混合液を60℃で1.5時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.009g,0.143mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、続いて減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタンおよび水の間で分液処理し、該ジクロロメタン抽出物を濃縮し、ジクロロメタン中のメタノールの10%混合液、続いて1%の水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタン中のメタノールの20%混合液を用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、該生成物(0.011g)を得た。該化合物をメタノールでトリチュレートし、濾過して、1−((3−(5−(1−メチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル) イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト−[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(5.2mg)を得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.23分を示した。(条件B); LC/MS M+1 = 474.17. 1H NMR (500 mhz, CD3OD) δ ppm 0.63-1.02 (m, 2H), 1.00-1.23 (m, 2H), 1.39 (s, 3H), 2.68-3.13 (m, 4H), 3.50-3.80 (m, 1H), 4.10-4.32 (m, 4H), 4.36 (s, 2H), 7.10-7.44 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), および7.94(d, J = 7.63 Hz, 1H).
【0258】
実施例5
1−((3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化142】
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(5)
製造5A:メチル 5−イソブチルイソキサゾール−3−カルボキシレート
【化143】
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(5A)
ジクロロメタン(18mL)およびメタノール(6mL)の混合液中の5−イソブチルイソキサゾール−3−カルボン酸(1.0g,5.91mmol)の溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン(エーテル中で2.0M)(5.91mL,11.8mmol)を、黄色が持続し泡立ちが止まるまで(〜3.9mLが必要であった)まで滴下して加えた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いて、ヘキサン中の酢酸エチルの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、メチル 5−イソブチルイソキサゾール−3−カルボキシレート(0.925g,5.05mmol,収率85%)を片状の白色固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=1.83分を示した。−カラム:(条件A); LC/MS M+1 = 184.1. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm [イソブチル回転体の混合物] 0.96-1.00 (m, 6H), [1.94-2.03 (m, 0.1H)および2.03-2.14 (m, 0.9H)], [2.62 (d, J=7.21 Hz, 0.2H)および2.70 (d, J=7.21 Hz, 1.8H)], 3.96-3.99 (m, 3H), および[6.41-6.44 (m, 0.9H)および6.80 (s, 0.1H)].
【0259】
製造5B:メチル 4−ヨード−5−イソブチルイソキサゾール−3−カルボキシレート
【化144】
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(5B)
TFA(25mL)中のメチル 5−イソブチルイソキサゾール−3−カルボキシレート(製造5A,0.923g,5.04mmol)およびN−ヨードコハク酸イミド(1.247g,5.54mmol)の混合物を室温で終夜攪拌した。TFAを減圧下で除去し、残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(2x25mL)、亜硫酸水素ナトリウムの2.5%水溶液(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチルの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、メチル 4−ヨード−5−イソブチルイソキサゾール−3−カルボキシレート(1.21g,3.91mmol,収率78%)を淡黄色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.40分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 310.1.
【0260】
製造5C:メチル 5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化145】
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(5C)
N,N−ジメチルホルムアミド(19mL)中のメチル 4−ヨード−5−イソブチルイソキサゾール−3−カルボキシレート(製造5B,1.21g,3.91mmol)、ヨウ化銅(I)(0.149g,0.783mmol)およびHMPA(2.59mL)の溶液に、メチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(1.993mL,15.66mmol)を1分かけて加えた。反応混合液を75℃の油浴にすぐに浸し、終夜攪拌した。清澄な橙色の反応混合液を室温に冷まし、エーテル(100mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液で洗浄し(2x100mL)、塩化リチウムの10%水溶液で洗浄し(2x50mL)、食塩水(50mL)で洗浄した。水層をエーテル(100mL+50mL)で逆抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチルの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、メチル 5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(0.819g,3.26mmol,収率83%)を清澄な無色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.52分を示した。(条件A);1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 0.99 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 2.09-2.20 (m, 1H), 2.86 (dd, J=7.21, 1.11 Hz, 2H), および4.01 (s, 3H).
【0261】
製造5D:(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化146】
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(5D)
n−ブチルリチウム(2.15mL,5.37mmol)を0℃でTHF(10mL)中のジイソプロピルアミン(0.753mL,5.37mmol)の攪拌混合液に加えることによって調製したリチウムジイソプロピルアミドの新たな溶液に、THF(2mL)中の(E)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(中間体1,0.335g,1.79mmol)の溶液を10分かけて加えた。添加完了後、反応混合液は橙色に変化し、さらに20分間攪拌した。THF(1mL)中のメチル 5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(製造5C,0.300g,1.19mmol)を5分かけて加え、得られた反応混合液は暗い黒褐色に変化し、0℃で30分間攪拌した。反応混合液を室温に温め、1N 塩酸水溶液(10mL)でクエンチし、減圧濃縮した。残渣をトルエン(25mL)で希釈し、濾過した。濾液に、ピリジン(0.5mL)および塩化チオニル(0.261mL,3.58mmol)を加え、該反応混合液を110℃で約20分間攪拌した。該混合液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、攪拌し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、102mgの暗褐色の粗生成混合物を得て、ヘキサン中の10% 酢酸エチルを用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(46mg,収率10%)を黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.39分を示した。(条件B); LC/MS M+1 = 389.20.
【0262】
製造5E:3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化147】
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(5E)
−78℃でジクロロメタン(10mL)中の3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造5D,0.045g,0.116mmol)溶液に、該溶液が深い青色に変化するまでオゾン発生器からオゾンを通した。次いで、反応混合液を青色が消えるまで酸素でパージし、続いて窒素で5分間パージした。反応混合液を室温に温め、トリエチルアミン(0.016mL,0.116mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、続いて減圧下で濃縮して、3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.045g,収率85%)を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.02分を示した。(条件B); LC/MS M+1 = 391.09.
【0263】
実施例5:
メタノール(2mL)および1,2−ジクロロエタン(2mL)中の3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造5E,0.022g,0.056mmol)の溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(6.84mg,0.068mmol)、続いて2滴の酢酸を加えた。反応混合液を60℃で1.5時間加熱し、室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.25mg,0.068mmol)を加えた。次いで、反応混合液を室温で15分間攪拌し、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、有機層を収集し、濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中の10%のメタノール混合液、続いて1% 水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタン中の20%のメタノール混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、21mgの生成物を得た。該化合物を分取HPLCでさらに精製して、1−((3−(5−イソブチル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(3.2mg,収率12%)をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.36分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 476.29. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 0.94 (s, 6H), 2.07 (m, 1H), 2.87 (d, J=7.37 Hz, 2H), 2.92-3.11 (m, 4H), 3.56-3.77 (m, 1H), 4.14-4.30 (m, 4H), 4.37 (s, 2H), 7.39 (d, J=7.92 Hz, 1H), 7.43 (dd, 2H), および7.95 (d, J=7.96 Hz, 1H).
【0264】
実施例6
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化148】
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(6)
製造6A:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化149】
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(6A)
無水THF(15mL)中のジイソプロピルアミン(2.80mL,19.62mmol)攪拌溶液に、n−ブチルリチウム(7.85mL,19.62mmol)(ヘキサン中で2.5M)を窒素雰囲気下にて0℃で滴下して加えた。黄色の混濁溶液を同一温度で20分間攪拌し、無水THF(7mL)中の6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,1.705g,9.11mmol)の溶液を窒素下にて0℃で滴下して加えた。混合物を0℃で50分間攪拌した。無水THF(5mL)中のメチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(中間体5,1.9g,7.01mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。暗赤色の混合物を0℃で70分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(15mL)および水(15mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出した(2x30mL)。酢酸エチル抽出液を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、褐色の泡状固形物を得た。該固形物に、無水トルエン(40mL)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(2.67g,14.01mmol)を加え、該内容物を窒素下にて110℃で3時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、該液体をデカンテーションにより該固形物から分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄した。残った固形物を、時々超音波分解にかけながらジクロロメタン(70mL)および水(50mL)で1時間攪拌した。該固形物を濾過して除去し、ジクロロメタンで洗浄した(2x5mL)。濾液をアンモニア水溶液(2mL)で塩基性にした。水層を分離し、先程の炭酸水素ナトリウム溶液の洗浄物を合わせて、ジクロロメタンで抽出した(2x20mL)。有機溶液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中で10から100%のジクロロメタン)により、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(1.07g,2.62mmol,収率37.4%)を黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 409.4.
【0265】
製造6B:(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール
【化150】
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(6B)
クロロホルム(1mL)およびTHF(15mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6A,1.06g,2.60mmol)の清澄な溶液に、室温で水中のN−メチルモルホリン−N−オキシド(0.807mL,3.89mmol)および水中の四酸化オスミウム(0.317mL,0.052mmol)を順次加えた。該溶液を室温で終夜攪拌した。さらなる量の水中のN−メチルモルホリン−N−オキシド(0.40mL)を加えた。該混合液を室温で2時間攪拌し、水(4mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.666g,3.11mmol)を加えた。該混合液を窒素下にて室温で2時間撹拌した。水(30mL)を加え、該混合液を濃縮して、THFを除去した。該固形物を濾過し、水(1mL)で洗浄し、乾燥させて、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドを黄色の固形物として得た。濾液をジクロロメタンで抽出した(3x6mL)。抽出液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の液体を得た。この液体を上記で得られた黄色の固形物と、ジクロロメタン(5mL)、THF(5mL)およびメタノール(7mL)中で合わせた。得られた懸濁液を、室温で窒素下にて水素化ホウ素ナトリウム(0.147g,3.89mmol)で処理した。該混合物を室温で1時間攪拌し、水(10mL)および飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えた。該混合液を濃縮して、有機溶媒を除去した。該固形物を濾過し、水で洗浄し(2x2mL)、メタノール中で結晶化させて、(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(500mg,1.213mmol,収率46.7%)を黄色の固形物として得た。濾液をジクロロメタンで抽出した(3x10mL)。ジクロロメタン抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、結晶化からの母液と合わせた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の20から100% ジクロロメタン、続いてヘプタン中の20−>100% 酢酸エチル)を用いて精製して、(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(205mg,0.497mmol,19.15% 収率)のさらなる生成物を黄色の固形物として得た。
LC/MS M+1 = 413.1.
【0266】
製造6C:7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化151】
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(6C)
無水ジクロロメタン(25mL)中の(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(製造6B,700mg,1.698mmol)の溶液に、三臭化リン(0.240mL,2.55mmol)を窒素下にて0℃でゆっくり加えた。次いで、反応混合液を室温で終夜攪拌した。次に、10mLの氷水を0℃で加えて反応をクエンチした。有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、セライト(登録商標)で濾過した。水層を分離し、先の水層と合わせて、ジクロロメタンで抽出した(2x20mL)。有機溶液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲルパッドを通して濾過し、ジクロロメタンですすぎ、減圧下で濃縮して、7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(580mg,1.220mmol,収率71.9%)を黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 477.
【0267】
実施例6:
無水DMF(12mL)中の7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6C,550mg,1.157mmol)およびtert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート酢酸(377mg、1.736mmol)の混濁溶液に、トリエチルアミン(0.645mL,4.63mmol)を窒素雰囲気下にて0℃で滴下して加えた。反応混合液を同一温度で1時間攪拌し、濃縮した。該固形残渣をジクロロメタン(2mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(6mL)の間で分液処理した。水層をジクロロメタンで抽出した(2X2mL)。ジクロロメタン溶液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中で20から75% 酢酸エチル)で精製して、tert−ブチル 1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(520mg,0.943mmol,収率81%)を固形物として得た。該固形物に、TFA(3mL)を加え、該混合物を室温で70分間攪拌し、濃縮した。ジクロロメタン(15mL)を加え、該混合液を再度濃縮した。残渣を水(4ml)と混合し、酢酸ナトリウム水溶液でpH=5まで中和した。生じた固形物を濾過し、水で洗浄した(3x1mL)。該固形物に、メタノール(1mL)および水(0.5mL)を加え、該内容物を超音波で分解し、濾過した。該固形物に、アセトニトリル(0.5mL)および水(6mL)を加えた。凍結乾燥させて、1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(420mg,0.805mmol,収率69.6%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.25分を示した。(条件C)。LC/MS M+1 = 496.2. 1H NMR (400 MHz, MeOD+CDCl3) δ ppm 8.06 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.59-7.71 (3 H, m), 7.51 (1 H, s), 7.48 (1 H, d, J=7.7 Hz), 4.42 (2 H, s), 4.25-4.34 (4 H, m), 3.55-3.65 (1 H, m), 3.14 (4 H, s).
【0268】
実施例7
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化152】
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(7)
この化合物は、実施例6の化合物について概略を示したプロトコールと同様のプロトコールを用いて、ステップAにおけるメチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレートをメチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(中間体3)に置き換えることにより調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.23分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 496.4. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.96 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.58 (2 H, d, J=6.8 Hz), 7.43-7.53 (4 H, m), 7.39 (1 H, d, J=7.7 Hz), 4.26 (2 H, s), 4.02-4.12 (4 H, m), 3.28-3.37 (1 H, m), 3.02-3.12 (4 H, m).
【0269】
実施例7の別の合成:
製造7A:3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化153】
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(7A)
LiTMPの製造:無水THF(25mL)中の2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(10.88mL,64.5mmol)の攪拌溶液に、n−BuLi(25.8mL,64.5mmol)(ヘキサン中で2.5M)を窒素にて0℃で滴下して加えた。次いで、淡黄色の溶液を同一温度で20分間攪拌した。無水THF(50mL)中の6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(I−1,4.03g,21.50mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(6.83mL,39.1mmol)の攪拌溶液に、TMS−Cl(2.75mL,21.50mmol)を窒素下にて0℃で滴下して加えた。該混合物を0℃で30分間攪拌した。先に調製したLiTMP溶液を窒素下にて−78℃で滴下して加えた。該混合液を同一温度で30分間攪拌し、無水THF(10mL)中のメチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(I−3,5.3g,19.54mmol)の溶液を−78℃で滴下して加えた。該溶液を−78℃で30分間攪拌し、続いて30分かけて0℃に温めた。該反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)および水(20mL)でクエンチした。該混合液をEtOAc(50mL)と混合させ、室温で30分間攪拌し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を分離した。水層をEtOAcで抽出した(2x25mL)。有機溶液を合わせて、食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、液体を得た。フラッシュクロマトグラフィー(330gのシリカゲルカラム,ヘキサン中で15−30% 酢酸エチル)で精製して、3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−オール(5g,11.73mmol,収率60.0%)を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.74分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 426.9.
【0270】
3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−オール(5g,11.73mmol)を塩化チオニル(1.712mL,23.45mmol)および無水トルエン(80mL)と混合させた。次いで、ピリジン(0.190mL,2.345mmol)を滴下して加えた。該混合物を窒素下にて室温で30分間攪拌し、90℃で15分間攪拌した。該混合液を減圧下で濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)およびジクロロメタン(100mL,2x50mL)の間で分液処理した。ジクロロメタン抽出液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲルのパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(220gのシリカゲルカラム,ヘキサン中で25−>60% ジクロロメタン)で精製し、メタノールでトリチュレートして、3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(1.96g,4.80mmol,収率40.9%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=4.28分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 408.9.
【0271】
製造7B:3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化154】
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(7B)
3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(7A,1.96g,4.80mmol)およびTHF(20mL)の攪拌混合物に、NMO(水中で50%,1.493mL,7.20mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%,1.173mL,0.192mmol)を室温で加えた。該混合液を室温で終夜激しく攪拌した。水(10mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(1.540g,7.20mmol)の溶液を加えた。該混合液を窒素下にて室温で30分間攪拌した。次いで、水(20mL)を加えた。該固形物を濾過し、水(2x5mL)およびエタノール(2mL)で洗浄し、乾燥させて、3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(1.92g,4.68mmol,98%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.95分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 410.9.
【0272】
製造7C:tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート
【化155】
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(7C)
無水MeOH(10mL)および無水1,2−ジクロロエタン(30mL)中の3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(7B,2.1g,5.12mmol)、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート,AcOH(1.668g,7.68mmol)および酢酸(0.586mL,10.24mmol)の攪拌溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(3.05mL,10.24mmol)を窒素下にて室温で滴下して加えた。該溶液を室温で1時間攪拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.34g,20.47mmol)を10回に分けて3.5時間かけて加えた。該混合物を室温で2時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム(70mL)をゆっくり加えて、該混合物を塩基性にした。セライトを加え、該混合物を室温で30分間攪拌し、続いてセライトのパッドに通して濾過した。濾液を分離し、ジクロロメタンで抽出した(3x20mL)。有機溶液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(120gのシリカゲルカラム,ヘキサン中で25−>70% 酢酸エチル)で精製して、tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(2.24g,4.06mmol,収率79%)を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.40分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 552.1.
【0273】
実施例7:
ジクロロメタン(4mL)中のtert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(7C,2.24g,4.06mmol)の攪拌溶液に、TFA(4mL)を室温でゆっくり加えた。反応混合液を室温で2時間攪拌した。該混合液を濃縮してジクロロメタンを除去し、TFA(6mL)を加えた。該混合液を、出発物質の消失が確認されるまで室温で攪拌した。ジクロロエタン(6mL)を加え、該混合液を減圧下で濃縮した。残渣を水(10mL)と混合し、1N NaOH溶液でpH=8まで塩基性にし、1N HCl溶液でpH=5まで酸性にした。該混合液を超音波で30分間分解した。該固形物を濾過し、水で洗浄した(4x10mL)。該湿った固形物をメタノール(40mL)と混合し、超音波で30分間分解し、濾過し、メタノールで洗浄し(3x10mL)、乾燥させて、1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸を白色の固形物として得た。
【0274】
実施例8
3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール
【化156】
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(8)
製造8A:7−メトキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化157】
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(8A)
3mLのTHF中の6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(中間体2,0.328g,1.715mmol)を0℃に冷却し、ブチルリチウム(1.372mL,3.43mmol)を3分かけて滴下して加えた。該内容物を0℃で30分間攪拌した。2mLのTHF中に溶解させたメチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(中間体3,0.31g,1.14mmol)の溶液を3分かけて加えた。淡黄色の反応混合液を室温になるまで温め、20分間攪拌した。該反応混合液に、0.5mLの濃硫酸を0℃で3分かけて滴下して加え、該内容物を10分かけて室温にし、続いて室温で1.5時間撹拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。ジオキサン(5mL)を加え、該内容液を100℃で1.5時間加熱し、室温で18時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(25mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、7−メトキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.125g,0.303mmol,収率26.5%)を淡黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 413.0.
【0275】
実施例8:
ジクロロメタン(4mL)中の7−メトキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト [1,2−c]イソキサゾール(製造8A,0.125g,0.303mmol)に、三臭化ホウ素(ジクロロメタン中で1.0M,3.03mL,3.03mmol)を0℃で3分かけて加えた。該内容物を15分かけて室温にし、室温で1時間攪拌した。さらなる量の三臭化ホウ素(4mL)を室温で2分かけて加え、該反応液を3時間攪拌した。反応混合液を濃縮し、高真空ポンプに10分間かけた。ジクロロメタン(5mL)を室温で加え、続いて3mLの三臭化ホウ素を加えた。該内容物を室温で60時間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却し、メタノール(〜0mL)をゆっくり加えてクエンチした。該内容液を10分間攪拌し、減圧下で濃縮した。生じた残渣をジクロロメタン(25mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた固形物を酢酸エチル(5mL)でトリチュレートし、濾過により収集し、酢酸エチルで洗浄し(2x3mL)、乾燥させて、3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(0.050g,0.119mmol,収率39.3%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.77分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 399.
【0276】
実施例9
3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール
【化158】
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(9)
製造9A:4−プロピル安息香酸メチル
【化159】
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(9A)
メタノール(3.00mL)およびジクロロメタン(10mL)中の4−プロピル安息香酸(2g,12.18mmol)の0℃溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン(7.92mL,15.83mmol)を5分かけて滴下して加えた。添加終了直前に、該反応混合液は淡黄色であった。反応液を0℃で30分間攪拌し、過剰量のジアゾ試薬を、0℃で酢酸(〜1.5mL)をゆっくり加えてクエンチした。無色の溶液を濃縮し、エーテル(20mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の間で分液処理した。該エーテル層を食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、4−プロピル安息香酸メチル(2.1g,11.78mmol,収率97%)を液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.95 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 7.24 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 3.90 (s, 3 H) 2.61-2.67 (m, 2 H) 1.59-1.71 (m, 1 H) 0.94 (t, J=7.40 Hz, 1 H).
【0277】
製造9B:7−メトキシ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化160】
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(9B)
0℃に冷却した4mLのTHF中の6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体2,0.483g,2.52mmol)に、ブチルリチウム(2.5M,2.020mL,5.05mmol)を3分かけて滴下して加えた。該内容液を0℃で30分間攪拌した。2mLのTHF中に溶解させたメチル 4−プロピルベンゾエート(製造9A,0.3g,1.683mmol)の溶液を3分かけて加えた。淡黄色の反応混合液を室温にし、室温で20分間攪拌した。該反応混合液に、0.5mLの濃H2SO4を0℃で3分かけて滴下して加えた。該反応液を10分かけて室温にし、室温で40分間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(25mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。生成物を含有するフラクションを収集し、濃縮して、7−メトキシ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.355g,1.111mmol,収率66.0%)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.93 (d, J=8.28 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 7.30 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 6.83-6.91 (m, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 2.95-3.06 (m, 4 H) 2.61-2.68 (m, 2 H) 1.62-1.74 (m, J=7.47, 7.47, 7.47, 7.47, 7.28 Hz, 2 H) 0.97 (t, 3 H).
【0278】
実施例9:
ジクロロメタン(10mL)中の7−メトキシ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造9B,0.35g,1.096mmol)に、三臭化ホウ素(1.425mL,1.425mmol)を0℃で3分かけて滴下して加えた。添加約2分後にで完了し、白色の固形物が分離された。反応混合液を10分かけて室温にし、続いて室温で30分間攪拌した。さらなる量の三臭化ホウ素(2mL)を室温で加え、該内容物を室温で1.5時間撹拌した。さらなる量の三臭化ホウ素(10mL)を室温で加えた。不均一溶液は均一になり、茶色になった。該内容物をさらに3時間室温で攪拌し、続いて0℃に冷却し、MeOH(〜5mL)を極めてゆっくり加えてクエンチした。反応混合液を減圧下で濃縮し、ジクロロメタン(50mL)および水(20mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、緑がかった固形物を得た。ジクロロメタン(2mL)およびエーテル(10mL)でトリチュレートし、続いて超音波で3分間分解して、オフホワイト色の固形物を得て、濾過により収集し、エーテルで洗浄して(2x5mL)、3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(0.115g)を得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.80分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 306. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.72 (dd, J=8.16, 1.38 Hz, 3 H) 7.38 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 6.76-6.84 (m, 2 H) 2.93-3.07 (m, 4 H) 2.65-2.72 (m, 2 H) 1.65-1.78 (m, 2 H) 0.99 (t, 3 H).
【0279】
実施例10
3−(4−プロピルフェニル)−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール6−オール
【化161】
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(10)
この化合物は、実施例9の化合物について概略を示したプロトコールと同様のプロトコールを用いて、ステップBにおける6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシムを5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オン オキシムに置き換えることにより調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.71分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 291.9. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.06 (s, 1 H) 7.73 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 7.66 (d, J=8.28 Hz, 1 H) 7.40 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 7.02 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 6.87 (dd, J=8.28, 2.26 Hz, 1 H) 3.99 (s, 2 H) 2.64 (t, J=7.53 Hz, 2 H) 1.58-1.70 (m, 2 H) 0.92 (t, 3 H).
【0280】
実施例11
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化162】
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(11)
製造11A:3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル 1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート
【化163】
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(11A)
無水ジクロロメタン(2mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(実施例9,115mg,0.377mmol)、ジメチルアミノピリジン(4.60mg,0.038mmol)およびトリエチルアミン(0.262mL,1.883mmol)の溶液に、ペルフルオロ−1−ブタンスルホニルフルオリド(0.102mL,0.565mmol)を窒素にて室温で滴下して加えた。該混合液を室温で4.5時間撹拌し、フリーザー内で終夜静置させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3mL)を加えてクエンチした。該ジクロロメタン層を分離し、水層をジクロロメタン(2mL)で再度抽出した。有機溶液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲルパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮して、3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(160mg,0.272mmol,収率72.3%)を白色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 588.
【0281】
製造11B:3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化164】
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(11B)
3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル 1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(製造11A,160mg,0.272mmol)、無水塩化リチウム(34.6mg,0.817mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(0.120mL,0.409mmol)および無水ジオキサン(1mL)の混合液に、窒素ガスを3分間泡立て、Pd(Ph3P)4(62.9mg,0.054mmol)を加えた。反応混合液を窒素ガスでさらに3分間パージし、室温で1時間攪拌し、次いで110℃で4時間攪拌した。反応混合液を冷まし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(1.5mL)で処理した。該二相混合液を酢酸エチルで抽出した(2x2mL)。酢酸エチル抽出液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン中に溶解させ、シリカゲルのパッドに通して濾過し、ジクロロメタンですすいだ。濾液を濃縮して、3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(74mg,0.235mmol,収率86%)を得た。 LC/MS M+1 = 316.17.
【0282】
製造11C:3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化165】
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(11C)
ジクロロメタン(5mL)中に溶解させた3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造11B,70mg,0.222mmol)の溶液に、青色が持続するまで−78℃でオゾンガスを泡立たせた。過剰量のオゾンを大気でパージした。トリエチルアミン(0.8mL)を加え、該混合液を窒素下にて室温で1時間撹拌した。反応混合液を濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中で0%から50% 酢酸エチル)で精製して、3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドを固形物(22mg,0.069mmol,収率31.2%)として得た。 LC/MS M+1 = 318.11.
【0283】
実施例11:
3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造11C,22mg,0.069mmol)、3−アゼチジンカルボン酸(14.02mg,0.139mmol)、MeOH(3mL)および酢酸(1mL)の混合物を、窒素下にて室温で20分間攪拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(8.71mg,0.139mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌し、濃縮した。該固形残渣をメタノール中に溶解させ、逆相分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 5μ c18 30x100mm,10分.ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)で精製した。該生成物を含有するフラクションを凍結乾燥させて、1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(13mg,0.024mmol,収率34.9%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.24分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 403.1. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 8.00 (d, J=7.77 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.32 Hz, 2 H) 7.51 (s, 1 H) 7.46 (dd, J=7.91, 1.53 Hz, 1 H) 7.39 (d, J=8.32 Hz, 2 H) 4.45 (s, 2 H) 4.31-4.39 (m, 4 H) 3.64-3.73 (m, 1 H) 3.06-3.12 (m, 4 H) 2.68 (t, J=7.63 Hz, 2 H) 1.70 (sxt, J=7.44 Hz, 2 H) 0.98 (t, J=7.35 Hz, 3 H).
【0284】
実施例12
(R)−3−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール
【化166】
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(12)
アセトニトリル(2mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(実施例9,0.1g,0.327mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.100g,0.720mmol)および(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.094g,0.327mmol)を室温で加えた。不均一反応混合液を、マイクロ波反応器中で120℃で1時間加熱した。次に、2mLのメタノールを加え、さらなる量の(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート(100mg)を加えた。該内容物をマイクロ波反応器中で120℃で1時間加熱した。該反応液に、1.0mLのエタノール中の2.5M 塩酸を室温で加えた。不均一反応混合液を室温で1.5時間撹拌し、減圧下で濃縮した。メタノール(3mL)を加え、3滴の水を加え、該内容液を濾過した。淡黄色の濾液を分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 30x100mm;10分。グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA,溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)で精製した。所望生成物に相当するフラクションを単離し、濃縮して、(R)−3−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(0.016g,0.042mmol,収率13%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.73分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 380.1; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.93 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 7.31 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 6.85-6.92 (m, 2 H) 4.08-4.15 (m, 3 H) 3.74-3.91 (m, 2 H) 2.96-3.05 (m, 4 H) 2.55-2.68 (m, 3 H) 1.97 (t, J=5.90 Hz, 1 H) 1.68 (sxt, J=7.43 Hz, 2 H) 0.97 (t, 3 H).
【0285】
実施例13
(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸
【化167】
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製造13A:7−(オキシラン−2−イル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化168】
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(13A)
ジクロロメタン(5mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6A,0.09g,0.220mmol)の溶液に、3−クロロベンゾペルオキシ酸(0.109g,0.441mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で1.5時間撹拌した。次に、3mLの10% 亜硫酸ナトリウム溶液を、反応混合液に室温で加え、該内容物を10分間攪拌した。反応混合液を濃縮し、酢酸エチル(10mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2x10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、淡黄色の固形物を得た。 LC/MS M+1 = 425.
【0286】
実施例13:
2ドラムバイアルに、7−(オキシラン−2−イル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造13A,0.085g,0.200mmol)、N−メチル−2−ピロリジノン(1mL)、(S)−エチル ピペリジン−3−カルボキシレート(0.062mL,0.401mmol)および 過塩素酸リチウム(4.26mg,0.040mmol)を入れた。該バイアルを密封し、該内容物を100℃で6.5時間加熱し、続いて室温で65時間攪拌し続けた。反応混合液を酢酸エチル(20mL)および食塩水(2x15mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、褐色の油状物を得た。褐色の油状物に、アセトニトリル(2mL)および6N 塩酸(2mL)を加え、該内容物を60℃で5時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮した。残渣に、TFA(5滴)、続いて2mLのMeOHを加え、該物質を、逆相分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標) Luna Axia 30x100mm;10分.グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA,溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)により精製した。生成物を含有するフラクションを単離し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)および6N 塩酸(2mL)を得られた油状物に加え、該内容物を60℃で2時間加熱した。反応混合液を濃縮し、凍結乾燥させて、(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸,塩酸塩(0.046g,0.074mmol,収率37.0%)を淡黄色の固形物として得た。
【0287】
該化合物は、HPLC保持時間=3.11分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 554.2.
【0288】
各ジアステレオマーは、SFC条件(CO2中で0.1% ジエチルアミンを含有する30% イソプロピルアルコール)下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムを用いて分離した。異性体1,HPLCにおける保持時間,7.84分;異性体2,キラルHPLCにおける保持時間,9.51分。異性体1および異性体2の二級アルコールを固定している炭素の絶対立体化学は調べなかった。
【0289】
実施例14
1−((3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化169】
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(14)
製造14A:4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸イソプロピル
【化170】
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(14A)
ジメチルホルムアミド(1mL)中の4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(0.3g,1.455mmol)の溶液に、2−ヨードプロパン(0.437mL,4.37mmol)および炭酸カリウム(0.402g,2.91mmol)を室温で加えた。該反応物を80℃で18時間加熱した。さらなる量の2−ヨードプロパン(0.2mL)を加え、続いて0.15gの炭酸カリウムを加え、該内容物を80℃で7時間加熱した。反応混合液を室温で終夜攪拌し、酢酸エチル(15mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を食塩水で洗浄し(2x10mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。褐色の油状物をTHF(5mL)で共沸し、高真空ポンプで10分間保って4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸イソプロピル(0.408g,1.406mmol,収率97%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.23 (d, J=1.98 Hz, 1 H) 8.15 (dd, J=8.69, 2.09 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 5.24 (dt, J=12.54, 6.27 Hz, 1 H) 4.73 (dt, J=12.10, 6.05 Hz, 1 H) 1.38 (dd, 12 H).
【0290】
製造14B:3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化171】
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(14B)
【0291】
LDAの製造:ヒートガンで乾燥させた50mLの二頸フラスコに、ブチルリチウム(ヘキサン中で2.5M)(1.359mL,3.40mmol)を窒素雰囲気下で加えた。該フラスコを0℃で冷却し、THF(2mL)を加え、続いてジイソプロピルアミン(0.48mL,3.40mmol)を1分かけて加えた。該内容物を0℃で15分間攪拌した。
【0292】
0℃でLDA溶液に、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,0.212g,1.132mmol)をTHF(1mL)中の溶液として、1分かけて滴下して加えた。15分後、1mLのTHF中に溶解させた4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸イソプロピル(製造14A,0.329g,1.132mmol)を0℃で1分かけて滴下して加え、該内容物を0℃で10分間攪拌した。反応混合液を1N 塩酸(5mL)および酢酸エチル(10mL)−THFの間で分液処理した。1N 塩酸層を酢酸エチル(10mL)で逆抽出した。酢酸エチル層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、暗色の油状物を得た。この油状物に、トルエン(5mL)を加えた。該内容物を超音波で2分間分解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.431g,2.265mmol)を室温で加えた。該内容物を110℃で25分間加熱した。反応混合液を濃縮し、ジクロロメタン(15mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にかけた。生成物フラクションを収集し、濃縮して、3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾールを半固形物(180mg)として得た。 LC/MS M+1 = 400.1.
【0293】
製造14C:3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化172】
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(14C)
THF(2mL)中の3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造14B,0.18g,0.451mmol)に、N−メチルモルホリン−N−オキシド(水中で50%)(0.093mL,0.451mmol)、続いて四酸化オスミウム(0.071mL,9.01μmol)を室温で一度に加えた。該内容物を室温で14時間攪拌した。LCMSは、ジオール中間体に相当する主要なピークの生成を示した。2mLの水中に溶解させた過ヨウ素酸ナトリウム(0.145g,0.676mmol)を室温で一度に加えた。乳状の不均一溶液を室温で45分間攪拌した。反応混合液を濃縮し、酢酸エチル(15mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド (0.06g,0.149mmol,収率33.2%)を白色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 402.1.
【0294】
実施例14:
メタノール(2mL)およびジクロロエタン(2mL)中の3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造14C,0.06g,0.149mmol)に、アゼチジン−3−カルボン酸 (0.018g,0.179mmol)、続いて5滴の酢酸を加えた。該内容物を70℃で1時間加熱した。次いで、反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.011g,0.179mmol)を室温で一度に加えた。混濁した反応混合物は、室温で15分後に清澄になった。反応混合液を減圧下で濃縮し、得られた白色の固形物をジクロロメタン(20mL)および水(10mL)の間で分液処理した。濁ったジクロロメタン層を分離し、食塩水で洗浄し(2x10mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた半固形物に、メタノール(3mL)を加え、該内容物をトリチュレートし、濾過した。該固形物を濾液と合わせて、分取HPLCにかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮した。該固形物に、アセトニトリル(2ml)および2mLの6N 塩酸(水溶液)を加えた。該内容物を70℃で30分間加熱した。反応混合液を濃縮し、THFで共沸し(2x2mL)、アセトニトリル(0.5mL)および水(1mL)を用いて凍結乾燥させて、1−((3−(4−イソプロポキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,塩酸塩(0.017g,0.027mmol,収率18%)を淡黄色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 487.1; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.95-8.03 (3 H, m), 7.45-7.58 (2 H, m), 7.39 (1 H, d, J=8.8 Hz), 4.31-4.53 (6 H, m), 3.67-3.79 (1 H, m), 3.04-3.15 (4 H, m), 1.40 (6 H, d, J=6.2 Hz).
【0295】
実施例15
1−((3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化173】
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(15)
製造15A:3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸メチル
【化174】
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(15A)
ジクロロメタン(4mL)およびMeOH(1.00mL)の混合液中の3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸(0.3g,1.462mmol)に、トリメチルシリルジアゾメタン(0.950mL,1.9mmol)を0℃で3分かけて滴下して加えた。淡黄色の溶液を15分かけて室温にし、室温で1.5時間撹拌した。過剰量のトリメチルシリルジアゾメタンを、黄色が消えるまで酢酸(〜0.5ml)を室温でゆっくり加えてクエンチした。該反応混合液を濃縮し、エーテル(20mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の間で分液処理した。該エーテル層を食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた油状物をTHF(5mL)で共沸し、高真空下で乾燥させて、3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸メチル(0.32g,1.460mmol,収率100%)を油状物として得た。LC/MS M+1 = 219.9.
【0296】
製造15B:5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル
【化175】
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(15B)
LDAの製造:ヒートガンで乾燥させた50mLの2頸フラスコに、ブチル リチウム(ヘキサン中で2.5M)(0.850mL,2.124mmol)を窒素雰囲気下で加えた。該フラスコを0℃で冷却し、THF(2mL)、続いてジイソプロピルアミン(0.297mL、2.124mmol)を1分かけて滴下して加えた。該内容物を0℃で15分間攪拌した。
【0297】
LDA溶液に、1mLのTHF中に溶解させた6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(ステップCと同様の方法で調製した,中間体1,6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを開始物質とした,0.17g,0.708mmol)を0℃で1分かけて滴下して加えた。橙色〜黄色の溶液を0℃で15分間攪拌した。1mLのTHF中に溶解させた3−シアノ−4−イソプロポキシ安息香酸メチル(製造15A,0.155g,0.708mmol)を、0℃で1分かけて滴下して加え、該内容物を0℃で10分間攪拌した。反応混合液を1N 塩酸(4mL)および酢酸エチル(20mL)−THFの間で分液処理した。1N 塩酸層を酢酸エチル(10mL)で逆抽出した。酢酸エチル層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、青緑色の半固形物を得た。この半固形物に、トルエン(5mL)を加えた。該内容物を超音波で2分間分解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.269g,1.416mmol)を室温で加えた。該内容物を110℃で25分間加熱した。反応混合液を濃縮し、メタノール(10mL)で共沸した。メタノール(5mL)を加え、該内容物をトリチュレートし、濾過した。濾紙上の該固形物をさらなる量のメタノールで洗浄し(2x2mL)、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(100mg)を白色の固形物として得た。
【0298】
濾液をまた、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、さらに26mgの5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(26mg)を淡黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 411.0.
【0299】
製造15C:2−イソプロポキシ−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)ベンゾニトリル
【化176】
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(15C)
ジオキサン(3mL)中に溶解させた5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(製造15B,0.15g,0.367mmol)を、15mL 密封した管に移した。トリブチル(ビニル)スタンナン(0.118mL,0.403mmol)、続いて塩化リチウム(0.047g,1.100mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.042g,0.037mmol)を加えた。該内容物を窒素ガスで5分間パージし、油浴に浸し、100℃で14時間加熱した。反応混合液を濃縮し、赤褐色の油状物に、酢酸エチル(10mL)を加えた。該内容物を超音波で5分間分解し、濾過した。該濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した(2x5mL)。濾液を減圧下で濃縮し、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、2−イソプロポキシ−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)ベンゾニトリル(0.088g,0.247mmol,収率67%)を淡黄色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 357.1.
【0300】
製造15D:5−(7−ホルミル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル
【化177】
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(15D)
THF(1.5mL)中の2−イソプロポキシ−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)ベンゾニトリル(製造15C,0.088g,0.247mmol)に、N−メチルモルホリン−N−オキシド(水中で50%)(0.17mL,0.370mmol)、続いて四酸化オスミウム(0.039mL,4.94μmol)を室温で加えた。該内容物を室温で3.5時間撹拌した。0.5mLの水中に溶解させた過ヨウ素酸ナトリウム(0.106g,0.494mmol)を室温で2分かけて加え、該内容物を室温で1時間攪拌した。反応混合液を濃縮し、酢酸エチル(15mL)および水(10mL)の間で分液処理した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、5−(7−ホルミル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(0.090g,0.176mmol,収率71%)を、橙色〜黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 359.1.
【0301】
実施例15:
メタノール(1.5mL)およびジクロロエタン(1.5mL)中の5−(7−ホルミル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(製造15D,0.09g,0.251mmol)に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.030g,0.301mmol)、続いて4滴の酢酸をパスツールピペットにより加えた。該内容物を60℃で1時間加熱した。混濁した溶液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.019g,0.301mmol)を室温で一度に加え、室温で14時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、得られた褐色の油状物をジクロロメタン(20mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該混濁したジクロロメタン層を分離し、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた半固形物に、メタノール(3mL)を加え、該内容物をトリチュレートし、濾過した。褐色の固形物をメタノールで洗浄した(2x3mL)。褐色の固形物のLCMSは、所望の生成物と一致した(14mg,最初の収集物)。濾液を濃縮し、該半固形物に、エタノール(4mL)を加えた。該内容物をトリチュレートし、濾過し、該固形物をエタノールで洗浄して(2x2mL)、淡い黄褐色の固形物(55mgの2番目の収集物)を得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.69分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 444.2; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.02-8.07 (2 H, m), 7.97 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.51 (1 H, s), 7.46 (1 H, dd, J=7.8, 1.2 Hz), 7.38 (1 H, d), 4.38 (2 H, s), 4.13-4.23 (5 H, m), 3.40-3.50 (1 H, m), 3.04-3.13 (4 H, m), 1.44 (6 H, d, J=5.9 Hz).
【0302】
実施例16
3−((3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミン)プロパン酸
【化178】
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(16)
ジクロロメタン(2mL)中の5−(7−ホルミル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(製造15D,0.02g,0.056mmol)に、tert−ブチル 3−アミノプロパノエート,塩酸塩(0.011g,0.061mmol)、トリエチルアミン(8.56μL,0.061mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.014g,0.067mmol)を室温で順次加えた。反応混合液を室温で30分間攪拌した。次に、3滴のAcOHを室温でパスツールピペットにより加え、該内容物を室温で1.5時間撹拌した。粉末モレキュラシーブス(〜500mg)を加え、該内容物を室温で2時間攪拌した。該反応混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.51mg,0.056mmol)を室温で一度に加えた。該内容物を室温で30分間攪拌した。反応混合液を、中間焼結漏斗(medium sintered funnel)に通して濾過し、該固形物をジクロロメタンで洗浄した(2x5mL)。濾液を〜3mLに濃縮し、室温で終夜静置した。該ジクロロメタン溶液に、6滴のTFAを室温でパスツールピペットにより加えた。該反応物を室温で1時間攪拌した。反応混合液を濃縮し、TFA(0.5mL)を室温で加えた。該反応混合液を室温で30分間攪拌した。反応混合液を濃縮し、アセトニトリル(1.5mL)中に溶解させ、分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 30x100mm;10分グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)により精製した。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮した。油状生成物を、アセトニトリル(0.5mL)および水(1.5mL)中に溶解させ、凍結乾燥させて、3−((3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)プロパン酸,TFA塩(0.015g,0.027mmol,収率49.3%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.69分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 432.2; 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 9.22 (2 H, br. s.), 7.89 (1 H, d, J=7.8 Hz), 7.81-7.87 (2 H, m), 7.39 (1 H, s), 7.35 (1 H, d, J=8.0 Hz), 7.07 (1 H, d, J=9.2 Hz), 4.73 (1 H, spt, J=6.0 Hz), 4.17 (2 H, br. s.), 3.21 (2 H, br. s.), 2.90-3.02 (4 H, m), 2.79 (2 H, br. s.), 1.44 (6 H, d, J=6.1 Hz).
【0303】
実施例17
1−((3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化179】
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(17)
製造17A:4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)安息香酸イソプロピル
【化180】
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(17A)
ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の4−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)安息香酸(0.5g,2.426mmol)に、炭酸カリウム(0.671g,4.85mmol)および2−ヨードプロパン(0.728mL,7.28mmol)を室温で順次加えた。反応混合液を100℃で18時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、酢酸エチル(20mL)および食塩水の間で分液処理した(2x10mL)。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)安息香酸イソプロピル(0.344g,1.185mmol,収率48.9%)を油状物として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 7.81 (1 H, d, J=8.6 Hz), 7.22 (1 H, d, J=2.5 Hz), 7.02 (1 H, dd, J=8.7, 2.6 Hz), 5.23 (1 H, spt, J=6.3 Hz), 4.65 (1 H, spt, J=6.1 Hz), 1.37 (6 H, d, J=6.1 Hz), 1.36 (6 H, d, J=6.1 Hz).
【0304】
製造17B:3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化181】
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(17B)
LDAの製造:ヒートガンで乾燥させた50mLの二頸フラスコに、ブチルリチウム(1.406mL,3.51mmol)、続いて2mLの無水THFを窒素雰囲気下で加えた。該フラスコを0℃に冷却し、ジイソプロピルアミン(0.49mL,3.51mmol)を1分かけて滴下して加えた。該内容物を0℃で15分間撹拌した。LDA溶液に、1mLのTHF中に溶解させた6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,0.219g,1.171mmol)を0℃で1分かけて滴下して加えた。橙色〜赤色の溶液を0℃で25分間攪拌した。1mLのTHF中に溶解させたイソプロピル 4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(製造17A,0.340g,1.171mmol)を0℃で1分かけて滴下して加え、該内容物を0℃で10分間攪拌した。反応混合液を、1N 塩酸(5mL)および酢酸エチル(10mL)−THFの間で分液処理した。1N 塩酸層を酢酸エチル(10mL)で逆抽出した。酢酸エチル層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、暗色の油状物を得た。この油状物に、トルエン(5.00mL)を加えた。該内容物を超音波で2分間分解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.446g,2.343mmol)を室温で加えた。該内容物を110℃で25分間加熱した。反応混合液を濃縮し、ジクロロメタン(15mL)および飽和炭酸水素ナトリウム(10mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.225g,0.563mmol,収率48%)を油状物として得た。LC/MS M+1 = 400.1.
【0305】
製造17C:3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化182】
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(17C)
THF(2mL)中の3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造17B,0.225g,0.563mmol)に、N−メチルモルホリン−N−オキシド(水中で50%)(0.3mL,0.563mmol)、続いて四酸化オスミウム(水中で4%)(0.088mL,0.011mmol)を室温で加えた。該内容物を室温で14時間攪拌した。1mLの水中に溶解させた過ヨウ素酸ナトリウム(0.181g,0.845mmol)を室温で加えた。該内容物を室温で30分間攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(10mL)および食塩水(5mL)の間で分液処理した。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.222g,0.553mmol,収率98%)を得た。 LC/MS M+1 = 402.1.
【0306】
実施例17:
ジクロロエタン(2mL)およびメタノール(2.000mL)中の3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造17C,0.22g,0.548mmol)に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.066g,0.658mmol)および8滴のAcOHを室温で順次加えた。該内容物を80℃で75分間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.041g,0.658mmol)を一度に加えた。内容物を室温で30分間攪拌した。反応混合液を濃縮し、アセトニトリル(1.5mL)中に溶解させ、分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 30x100mm;10分グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA,溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)にかけた。所望のフラクションを濃縮し、凍結乾燥させて、1−((3−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩(0.135g,0.225mmol,収率41.0%)を黄褐色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.01分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 487.2; 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 8.01 (1 H, d, J=7.8 Hz), 7.55 (1 H, d, J=8.6 Hz), 7.50 (1 H, s), 7.48 (1 H, dd, J=8.0, 1.7 Hz), 7.36 (1 H, d, J=2.5 Hz), 7.31 (1 H, dd, J=8.6, 2.5 Hz), 4.79 (1 H, spt, J=6.1 Hz), 4.46 (2 H, s), 4.32-4.41 (4 H, m), 3.71 (1 H, quin, J=8.3 Hz), 3.04 (2 H, t, J=7.1 Hz), 2.77 (2 H, t, J=7.2 Hz), 1.39 (6 H, d, J=6.1 Hz).
【0307】
実施例18
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン
【化183】
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(18)
製造18A:tert−ブチル 6,8−ジオキソ−2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート
【化184】
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(18A)
長い密封管に、固形物tert−ブチル 3−オキソアゼチジン−1−カルボキシレート(2.500g,14.60mmol)、炭酸アンモニウム(9.82g,102mmol)、シアン化カリウム(1.902g,29.2mmol)およびホルムアミド(20mL)を入れた。該管を密封し、固形物の全てが湿るまで前後に振り、次いで送風シールド(blast shield)上で80℃の油浴に終夜置いた。該反応管を氷浴中で15分間冷却し、該管の内容物を酢酸エチルおよび飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて分液漏斗に慎重に移し、〜3gの塩化アンモニウムを加えた。水層(200mL)を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、〜10mLの黄色の均一液体を得た。粗製物質を、純粋な酢酸エチルを用いて80gのSiO2カートリッジ上でクロマトグラフに付した。所望のフラクションを収集し、減圧中で濃縮して、tert−ブチル 6,8−ジオキソ−2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(1.54g,44%)を白色の固形物として得た。MS (M -1) = 240. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.8 (1 H, s), 8.48 (1 H, s), 4.05 (2 H, d), 3.39 (2 H, d), 1.06 (9 H, s).
【0308】
製造18B:2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン
【化185】
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(18B)
tert−ブチル 6,8−ジオキソ−2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(製造18A,620mg,2.57mmol)を、均一な黄色の溶液が形成されるまで15mLの温ジオキサン中に溶解させた。この溶液に、30mLのジオキサン中の4M 塩酸を加えた。反応液を3時間攪拌し、続いて減圧中で濃縮して、2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン,塩酸塩(420mg,92%)を得た。MS (M +1) = 142.0. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.9 (1 H, s), 9.30 (2 H, br d), 8.70 (1 H, s), 4.15 (1 H, br s), 4.05 (1 H, br s), 3.39 (2 H, br s).
【0309】
実施例18:
7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6C,25mg,0.053mmol)、2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン,塩酸塩(製造17B,11mg,0.079mmol)および無水ジメチルホルムアミド(0.5mL)の攪拌混合液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.046mL,0.263mmol)を0℃で滴下して加えた。該混合液を、0℃で30分間および室温で80分間攪拌した。反応混合液を濃縮し、分取HPLC条件(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 30x100mm;10分グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA,溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)に付した。所望のフラクションを濃縮して、該生成物の懸濁水溶液を得て、これに、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(1mL)を加えて、混合塩基性化合物を調製した。該固形物を濾過し、水で洗浄し(3x1mL)、続いて凍結乾燥させて、2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−2,5,7−トリアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン(19mg,0.034mmol,収率65.4%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.19分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 536.3; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.92 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.58-7.71 (3 H, m), 7.40 (1 H, s), 7.37 (1 H, d, J=7.7 Hz), 3.78 (2 H, s), 3.75 (2 H, d, J=8.6 Hz), 3.48 (2 H, d, J=8.8 Hz), 3.08 (4 H, s).
【0310】
実施例19
2−((3R)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−イル)酢酸
【化186】
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製造19A:エチル 2−((3R)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−イル)アセテート
【化187】
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(19A)
2−プロパノール(5mL)中の7−(オキシラン−2−イル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造13A,150mg,0.353mmol)および(R)−エチル 2−(ピペリジン−3−イル)アセテート(90mg,0.526mmol)の混合物を、窒素雰囲気下にて85℃で5時間撹拌した。反応混合液を濃縮し、酢酸エチル/ヘプタン、続いて酢酸エチル中の10% メタノールを用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル 2−((3R)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−イル)アセテート(125mg,0.210mmol,収率59.4%)を黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 596.3.
【0311】
実施例19:
エチル 2−((3R)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−イル)アセテート(製造19A,125mg,0.210mmol)に、アセトニトリル(3mL)および6N 塩酸(3mL)を加えた。反応混合液を60℃で4時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮して固形物を得た。該固形物に、アセトニトリル(0.5mL)および水(10mL)を加えた。該内容物を超音波で分解し、凍結乾燥させて、2−((3R)−1−(2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−イル)酢酸,塩酸塩(150mg,0.248mmol,収率70.3%)を白色の固形物として得た。各エナンチオマーを、SFC条件下で(CO2中で0.2% ジエチルアミンおよびTFAを含有する18% メタノール)CHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラム(250X30mm ID,5μm)を用いて分離した。各々異性体を以下のように処理した:
【0312】
実施例19,異性体1:各フラクションを濃縮し、該残渣を1N 水酸化ナトリウムを用いて中性pHにし、ジクロロメタンに抽出した。該ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、凍結乾燥させて、異性体1(39mg,19.4%)を黄色の固形物として得た。キラルHPLCにおける保持時間,9.45分。該化合物は、HPLC保持時間=3.22分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 568.5; 1H NMR (400 MHz, MeOD+CDCl3) δ ppm 7.99 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.5 Hz), 7.57-7.70 (3 H, m), 7.43-7.52 (2 H, m), 5.12-5.20 (1 H, m), 3.51 (1 H, br. s.), 3.13-3.24 (3 H, m), 3.11 (4 H, s), 2.88-2.98 (1 H, m), 2.72 (1 H, br. s.), 2.18-2.41 (1 H, m), 1.90-2.01 (4 H, m), 1.28 (2 H, br. s.).
【0313】
実施例19,異性体2:各フラクションを収集し、濃縮し、凍結乾燥させて、異性体2(39mg,16.2%.1H NMRに基づく0.5 ジエチルアンモニウム塩)を黄色の固形物として得た。キラルHPLCにおける保持時間,14.79分。該化合物は、HPLC保持時間=3.18分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 568.5; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.94 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.78 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.60-7.71 (3 H, m), 7.49 (1 H, s), 7.45 (1 H, dd, J=7.9, 1.3 Hz), 4.99-5.05 (1 H, m), 3.09 (4 H, s), 2.91 (2 H, d, J=6.4 Hz), 2.48-2.58 (1 H, m), 2.31-2.42 (1 H, m), 2.04-2.29 (3 H, m), 1.68-1.93 (3 H, m), 1.05-1.24 (2 H, m).
【0314】
実施例20
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化188】
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(20)
製造20A:4−(6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)モルホリン
【化189】
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(20A)
トルエン(5mL)中の6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(0.475g,2.110mmol)に、モルホリン(0.735mL,8.44mmol)を室温で加えた。反応混合液を0℃に冷却し、四塩化チタン(トルエン中で1.0M)(1.161mL,1.161mmol)を3分かけて加えた。褐色の不均一反応混合液を室温にし、20時間攪拌した。反応混合液を5mLの無水トルエンで希釈し、セライト(登録商標)の薄いパッドに通して濾過した。該濾過パッドをさらなる量の無水トルエンで洗浄した(2x10mL)。淡黄色の濾液を減圧下で濃縮して、4−(6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)モルホリン(0.580g,1.972mmol,収率93%)を油状物として得た。
【0315】
製造20B:N−ヒドロキシ−4−プロピルベンズイミドイルクロリド
【化190】
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(20B)
ジメチルホルムアミド(3mL)中の4−プロピルベンズアルデヒドオキシム(1.4g,8.58mmol)に、N−クロロスクシンアミド(1.145g,8.58mmol)を室温で10分かけてバッチに加えた。反応混合液をこの温度でさらに10分間攪拌し、酢酸エチル(20mL)および食塩水(2x20mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ヘキサンおよび酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、表題化合物を得て、次の工程にすぐに使用した。 LCMS M+1 = 198.
【0316】
製造20C:7−ブロモ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール
【化191】
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(20C)
ジクロロメタン(4mL)中の4−(6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)モルホリン(製造20A,0.36g,1.224mmol)に、1mLのジクロロメタン中に溶解させたN−ヒドロキシ−4−プロピルベンズイミドイルクロリド(製造20B,0.242g,1.224mmol)を室温で加えた。次に、トリエチルアミンを室温で5分かけて滴下して加えた。反応混合液を室温で14時間攪拌し、濃縮した。反応混合液を酢酸エチル(15mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、油状物を得た。該油状物に、ジクロロエタン(4.00mL)、続いてTFA(0.141mL,1.836mmol)を室温で加えた。反応混合液を70℃で45分加熱し、室温で2時間攪拌し、ジクロロメタン(10mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の間で分液処理した。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮して、7−ブロモ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール(0.32g,0.869mmol,収率71.0%)を白色の固形物として得た。 LCMS M+1 = 369.
【0317】
製造20D:3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール
【化192】
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(20D)
ジオキサン(3mL)中の7−ブロモ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール(製造20C,0.32g,0.869mmol)に、塩化リチウム(0.111g,2.61mmol)およびトリブチル(ビニル)スタンナン(0.251mL,0.869mmol)を順次加えた。反応混合液を窒素ガスで3分間パージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.100g,0.087mmol)を加え、得られた黄色の溶液を窒素ガスで2分間パージし、100℃で2時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣を、ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。所望生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール(0.205g,0.650mmol,収率74.8%)を淡黄色の固形物として得た。 LCMS M+1 = 316.2.
【0318】
製造20E:3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化193】
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(20E)
THF(2mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール(製造20D,0.205g,0.650mmol)に、N−メチルモルホリン−N−オキシド(0.3mL,0.650mmol)および四酸化オスミウム(0.102mL,0.013mmol)を室温で順次加えた。該内容物を室温で85時間攪拌した。次に、1.5mLの水中に溶解させた過ヨウ素酸ナトリウム(0.209g,0.975mmol)を室温で加え、該反応混合液を室温で1時間攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(20mL)および食塩水(20mL)の間で分液処理した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.19g,0.599mmol,収率92%)を黄褐色の固形物として得た。 LCMS M+1 = 318.2.
【0319】
実施例20:
ジクロロエタン(2mL)およびメタノール(2.0mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造20E,0.191g,0.602mmol)に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.073g,0.722mmol)および8滴の酢酸を加えた。反応混合液を80℃で1.5時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.045g,0.722mmol)を一度に加えた。反応混合液を室温で20分間攪拌し、続いて濃縮した。アセトニトリル(10mL)を生じた残渣に加えた。該内容物を超音波で〜2分分解し、濾過した。該固形物をアセトニトリル(2x10mL)、水(2x10mL)、アセトニトリル(5mL)で洗浄し、乾燥させて、1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸を灰色の固形物(90mg)として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.08分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 403.
【0320】
実施例21
3−(3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸
【化194】
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(21)
製造21A:エチル 3−(3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパノエート
【化195】
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(21A)
2−ドラムバイアル中の5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)−2−イソプロポキシベンゾニトリル(製造15B,0.1g,0.244mmol)に、THF(1mL)を加えた。該バイアルを窒素ガスで3分間パージし、(3−エトキシ−3−オキソプロピル)亜鉛(II)ブロミド(THF中で0.5M)(0.977mL,0.489mmol)を加え、続いてジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)(1.921mg,2.443μmol)を室温で加えた。該バイアルを窒素ガスで30秒間再度パージし、淡黄色の不均一反応混合物を室温で18時間攪拌した。該反応混合液に、フッ化カリウム(60mg)を加え、0.2mLの水中に室温で溶解させた。該内容物を室温で5分間攪拌し、続いて濾過した。該固形物を酢酸エチルで洗浄した(2x5mL)。濾液を減圧下で濃縮して、淡黄色の固形物を得た。LC/MS M+1 = 401.1.
【0321】
実施例21:
THF(2mL)中のエチル 3−(3−(3−シアノ−4−イソプロポキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパノエート(製造21A,0.05g,0.116mmol)に、水酸化ナトリウム(0.058mL,0.348mmol)を室温で加えた。反応混合液を60℃で45分間加熱した。さらなる量の6N 水酸化ナトリウム(0.1mL)を加え、該反応混合液を60℃でさらに3時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、減圧下で濃縮し、1N 塩酸(5mL)および酢酸エチル(15mL)の間で分液処理した。塩酸層をジクロロメタン(5mL)で逆抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、表題化合物を白色の固形物(23mg)として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.45分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 403.1; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.86-7.99 (m, 3 H) 7.17-7.24 (m, 2 H) 7.09 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 4.74 (dt, J=12.16, 6.13 Hz, 1 H) 2.95-3.07 (m, 6 H) 2.74 (t, J=7.59 Hz, 2 H) 1.60 (br. s., 1 H) 1.41-1.50 (m, 6 H).
【0322】
実施例22
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化196】
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(22)
製造22A:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニル)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
【化197】
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(22A)
LDAの製造:ヒートガンで乾燥させた50mLの二頸フラスコに、ブチルリチウム(0.764mL,ヘキサン中で2.5M,1.91mmol)、続いて2mLの無水THFを窒素雰囲気下で加えた。該フラスコを0℃に冷却し、ジイソプロピルアミン(0.272mL,1.910mmol)を2分かけて滴下して加えた。該内容物を0℃で20分間攪拌した。
【0323】
LDA溶液を−78℃に冷却し、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(中間体I−1B,0.299g,1.736mmol)を1mLのTHF中に溶解させ、これを2分かけて滴下して加えた。該淡黄色の反応混合物を−78℃で20分間攪拌した。続いて、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニル フルオリド(中間体4,0.450g,1.736mmol)を1mLのTHF中に溶解させ、これを2分かけて滴下して加えた。反応混合液を−78℃で20分間攪拌し、室温にし、室温で10分間攪拌した。反応混合液を1N 塩酸(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)に抽出した。水層を酢酸エチル(10mL)で再度抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニル)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(0.25g,0.608mmol,収率35.0%)を黄色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 412.1.
【0324】
製造22B:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル)イソキサゾール
【化198】
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(22B)
50mLの丸底フラスコ中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニル)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(製造22A,0.25g,0.608mmol)に、メタノール(2mL)、続いてヒドラジン水和物(0.040mL,0.790mmol)を室温で加えた。ジオキサン(2mL)を加え、均一反応混合液を90℃で1時間加熱した。反応混合液を室温で14時間撹拌し、減圧下で濃縮し、メタノールで共沸し(2x10mL,〜60℃に加熱した水浴)、高真空下に15分間保ち、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル)イソキサゾール(0.24g,0.454mmol,収率74.6%)を濃い油状物として得た。 LC/MS M+1 = 408.1.
【0325】
製造22C:3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルバルデヒド
【化199】
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(22C)
THF(2mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル)イソキサゾール(製造22B,0.15g,0.368mmol)に、N−メチルモルホリン N−オキシド(50%の水溶液,0.17mL,0.368mmol)および四酸化オスミウム(4%の水溶液,0.058mL,7.36μmol)を窒素雰囲気下にて室温で順次加えた。反応液を室温で45分間攪拌し、水(1mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.118g,0.552mmol)を室温で1分かけて加えた。乳状の不均一反応混合物を室温で45分攪拌し、濃縮し、酢酸エチル(20mL)および水(10mL)の間で分液処理した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルバルデヒド(0.164g,0.401mmol,定量的収率)を暗褐色の油状物として得た。LC/MS M+1 = 410.1.
【0326】
実施例22:
メタノール(2mL)およびジクロロエタン(2mL)中の3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルバルデヒド(製造22C,0.15g,0.366mmol)に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.044g,0.440mmol)を室温で加え、続いて、5滴の酢酸を加えた。反応混合液を60℃で1時間加熱し、室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.028g,0.440mmol)を一度に加えた。反応混合液を室温で14時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、得られた褐色の油状物をジクロロメタン(20mL)および水(10mL)の間で分液処理した。混濁したジクロロメタン層を分離し、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた半固形物質に、メタノール(5mL)を加え、該内容物をトリチュレートし、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 30x100mm;10分グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA,溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製した。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮した。LCMSは、フラクションが所望生成物およびメチルエステルの混合物であることを示した。残った溶液のpHを1N 水酸化ナトリウムで〜5に調整した。生じた固形物を濾過して除去し、水(2x5mL)、酢酸エチル(2x5mL)で洗浄し、乾燥させた。該固形物をアセトニトリル(3mL)および6N 塩酸(3mL)中に溶解させ、該内容物を90℃で2.5時間加熱した。LCMSは、フラクションが所望生成物およびメチルエステルの混合物であることを示した。該内容物を90℃でさらに4時間加熱した。反応混合液を濃縮し、THF(5mL)で2回共沸した。淡黄色の固形物を、アセトニトリル(3mL)でトリチュレートし、濾過し、アセトニトリルで洗浄し(2x3mL)、乾燥させて、1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,塩酸塩(0.04g,0.075mmol,収率21%)を得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.88分を示した(条件A); LC/MS M+1 = 495.1.
【0327】
実施例23
1−((3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化200】
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(23)
製造23A:4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
【化201】
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(23A)
50mLの丸底フラスコに、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.7g,2.80mmol)を入れた。THF(5mL)を加え、内容物を窒素ガスで排気と流入を行った。該工程を2回繰り返し、続いてイソブチル亜鉛(II)ブロミド(11.20mL,5.60mmol)を室温で3分かけて加えた。次に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.307g,0.420mmol)を室温で加えた。該フラスコを窒素ガスで排気と流入を行った。該工程を2回繰り返し、該反応混合液を70℃で3時間加熱し、室温に冷まし、減圧下で濃縮した。酢酸エチル(20mL)を加え、該内容物を室温で5分間攪拌し、セライト(登録商標)のパッドに通して濾過した。濾液を酢酸エチルおよび水(15mL)の間で分液処理した。水層の大半を分離し、該乳濁液をセライト(登録商標)に通して濾過し、濾液を分液漏斗に移した。該酢酸エチル層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた半固形物に4mLの酢酸、4mLの濃塩酸および8mLの水を加えた。該内容物を110℃で14時間加熱した。反応混合液を室温に冷ました。該固形物および淡黄色の塩酸−AcOH−H2O層を別々に処理した。該固形物ビーカーに移し、20mLの酢酸エチルを加え、該内容物を超音波で5分間分解し、濾過した。濾紙状の該固形物を酢酸エチルで洗浄した(2x5mL)。濾液を減圧下で濃縮し、エーテル(20ml)を得られた褐色の固形物に加えた。該内容物をトリチュレートし、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(0.55g,1.966mmol,収率70.2%)を淡い黄褐色の固形物として得た。塩酸−AcOH−H2O層を酢酸エチル(15mL)で抽出した。該酢酸エチル層を10% LiCl溶液で洗浄した(2x20mL)。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、さらに60mgを得た。MS M-1 = 245.4.
【0328】
製造23B:4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
【化202】
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(23B)
ジクロロメタン(5mL)およびメタノール(2.00mL)中の4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(製造23A,0.55g,2.234mmol)に、トリメチルシリルジアゾメタン(1.452mL,2.90mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で30分間攪拌した。過剰量のトリメチルシリルジアゾメタンは、酢酸(〜0.5ml)を室温でゆっくり加えてクエンチした。反応混合液を濃縮し、酢酸エチル(20mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の間で分液処理した。エーテル層を食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた暗色の油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して油状物を得た。該油状物をTHFで共沸し(2x5mL)、高真空下で乾燥させて、4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(0.52g,1.998mmol,収率89%)を清澄な液体として得た。
【0329】
製造23C:3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化203】
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(23C)
LDAの製造:ヒートガンで乾燥させた50mLの二頸フラスコに、ブチルリチウム(ヘキサン中で2.5M)(1.602mL,4.01mmol)を窒素雰囲気下にて加え、続いて2mLの無水THFを加えた。該フラスコを0℃に冷却し、ジイソプロピルアミン(0.056mL,4.01mmol)を3分かけて加えた。該内容物を0℃で15分間攪拌した。
【0330】
LDA溶液に、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,0.25g,1.335mmol)を、1mLのTHF中に0℃で1分かけて滴下して溶解させた。15分後、メチル 4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(製造23B,0.347g,1.335mmol)を1mLのTHF中に溶解させ、これを0℃で1分かけて滴下して加え、内容物を0℃で10分間攪拌した。反応混合液を1N 塩酸(5mL)および酢酸エチル(10mL)−THFの間で分液処理した。1N 塩酸層を酢酸エチル(10mL)で逆抽出した。酢酸エチル層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。生じた黄色の固形物をトルエン(5mL)で共沸した。該固形物に、トルエン(5.00mL)、続いて塩化チオニル(0.195mL,2.67mmol)および1滴のピリジンを加えた。該内容物を110℃で5分間加熱した。該暗色の反応混合物を濃縮し、酢酸エチル(15mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.305g,0.767mmol,収率57.5%)を淡黄色の固形物として得た。
【0331】
製造23D:3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化204】
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(23D)
THF(2mL)中の3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造23C,0.3g,0.755mmol)に、N−メチルモルホリン N−オキシド(水中で50%)(0.35mL,0.755mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%)(0.118mL,0.015mmol)を室温で順次加えた。反応混合液を室温で60時間攪拌した。次に、過ヨウ素酸ナトリウム(0.242g,1.132mmol)を1.5mLの水に溶解させ、これを室温で加えた。不均一反応混合液を室温で30分間攪拌し、反応混合液を酢酸エチル(10mL)および食塩水(5mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.3g,0.751mmol、収率100%)をオフホワイト色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 400.2.
【0332】
実施例23:
ジクロロエタン(2mL)およびメタノール(2mL)中の3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造23D,0.3g,0.751mmol)の溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.091g,0.901mmol)、続いて8滴のAcOHを加えた。反応混合液を80℃で1時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを一度に加えた。該内容物を室温で30分間攪拌し、濃縮し、アセトニトリル(1.5mL)中に溶解し、分取HPLC精製(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 30x100mm;10分グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA,溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)にかけた。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮した。油状残渣を凍結乾燥させて、1−((3−(4−イソブチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩(0.146g,0.244mmol,収率32.5%)を黄褐色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.55分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 485.4. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 7.83-7.94 (m, 3 H) 7.50 (d, J=8.32 Hz, 1 H) 7.38 (s, 1 H) 7.34 (dd, J=8.05, 1.66 Hz, 1 H) 4.33 (s, 2 H) 4.18-4.28 (m, 3 H) 3.58 (qd, J=8.37, 8.18 Hz, 1 H) 3.15 (1H, CD3ODピークで隠れている) 2.96-3.01 (m, 4 H) 2.62 (d, J=6.94 Hz, 2 H) 1.85-1.94 (m, 1 H) 0.84 (d, J=6.66 Hz, 6 H).
【0333】
実施例24および25
(3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(24)および1−((3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(25)
【化205】
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製造24A:3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化206】
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(24A)
6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,0.151g,0.808mmol)に、5mLのトルエンを加え、該内容物を減圧下で濃縮した。生じた固形物を高真空下で10分間保った。白色の固形物を0℃に冷却し、リチウム ジイソプロピルアミド(2.0M,0.8mL,1.61mmol)を3分かけて滴下して加えた。反応混合液を0℃で20分間攪拌し、続いてメチル 3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(0.087mL,0.539mmol)を0℃で1分かけて滴下して加えた。0℃で10分後、濃硫酸(0.2mL)を0℃で滴下して加え、該反応液を20分間攪拌した。水(2mL)を加え、均一溶液を60℃で〜2時間加熱した。反応混合液を室温で終夜攪拌した。該内容物を減圧下で濃縮した。次に、5mLのジオキサンを加え、内容物を100℃で1.5時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(20mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)の間で分液処理した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。該生成物に相当するフラクションを収集し、濃縮して、3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.15g,0.439mmol,収率82%)を淡黄色の固形物として得た。
LC/MS M+1 = 342.
【0334】
製造24B:3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化207】
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(24B)
3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造24A,0.15g,0.439mmol)に、ジクロロメタン(7mL)を加えた。該内容物を青色が残るまで(〜5分)−78℃でオゾン化した。過剰量のオゾンを窒素ガスを用いてパージした。トリエチルアミン(0.2mL,1.435mmol)を−78℃で加え、冷却槽を取り外した。反応混合液の色は、黄から緑色から室温に達すると黄褐色に変化した。反応混合液をジクロロメタン(20mL)および1N 塩酸(5ml)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を分離し、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、橙色から黄色の固形物(160mg)を得た。 LC/MS M+1 = 344.
【0335】
実施例24および25:
メタノール(3mL)および酢酸(1.00mL)の混合液中の3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造24B,0.15g,0.437mmol)に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.066g,0.655mmol)を室温で加えた。添加1分後、該反応混合液はくすんだ緑色に変化した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.232g,1.092mmol)を室温で加え、不均一反応混合液を室温で65時間攪拌した。該反応混合液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.055g,0.874mmol)を室温で加えた。該内容物を室温で6時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、メタノール(3mL)を加え、該内容物をトリチュレートし、濾過した。濾液を分取HPLC精製(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 30x100mm;10分グラジエント;溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA,溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)にかけた。実施例24および25に相当するフラクションを収集し、濃縮し、メタノール(0.5mL)および水(1mL)を用いて凍結乾燥させた。
【0336】
実施例24は、HPLC保持時間=2.85分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 429.1; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.86-8.06 (m, 3 H) 7.60-7.76 (m, 2 H) 7.33-7.48 (m, 2 H) 4.36 (s, 2 H) 4.19-4.31 (m, 4 H) 3.54-3.69 (m, 1 H) 3.02 (s, 4 H).
【0337】
実施例25は、HPLC保持時間=3.45分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 346.2; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.93-8.00 (m, 2 H) 7.78 (d, J=7.92 Hz, 1 H) 7.63-7.73 (m, 2 H) 7.23-7.32 (m, 2 H) 4.55 (s, 2 H) 2.95-3.03 (m, 4 H).
【0338】
実施例26
1−((3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化208】
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(26)
製造26A:3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化209】
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(26A)
−60℃で5mLのTHF中のジイソプロピルアミン(0.230mL,1.617mmol)の攪拌溶液に、ヘキサン中の2.5M n−ブチル リチウム(0.657mL,1.644mmol)を滴下して加えた。該溶液を約−20℃まで徐々に温めながら攪拌させた。この新たに調製したLDA溶液を、1mLのTHF中の6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,0.151g,0.808mmol)の攪拌溶液に氷浴温度でゆっくり加え、該反応混合液をこの温度で15分間攪拌した。この混合液に、2mLのTHF中のエチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパノエート(中間体7,0.15g,0.539mmol)の溶液をゆっくり加えた。該反応液を室温に温め、4時間撹拌した。これを飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルおよび水の間で分液処理した。続いて、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、減圧中で乾燥させた。残渣を3mLのトルエン中に入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.205g,1.078mmol)で処理し、続いて該混合物を60℃で1時間弱かけて加熱した。反応混合液を冷まし、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄した。これを無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、クロマトグラフ(40gのRediSep(登録商標)シリカカートリッジ;10% 酢酸エチル−ヘキサンで溶離)にかけて、3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(89.8mg,0.224mmol,収率41.5%)を淡い油状物として得た。LC/MS M+1 = 402.22.
【0339】
製造26B:1−(3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化210】
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(26B)
THF(1.5mL)中の3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造26A,0.0898g,0.224mmol)の溶液に、水(1.5 mL)中のN−メチルモルホリン−N−オキシド(0.039g,0.335mmol)の溶液、続いて0.37mLの2.5% 四酸化オスミウムを加えた。反応混合液を室温で2時間攪拌し、亜硫酸ナトリウム水溶液でクエンチした。反応混合液を酢酸エチルで抽出し、水層を酢酸エチルで再抽出した。有機層を合わせて、続いて食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、1−(3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオールを油状物として得た。LC/MS M+1 = 436.25.
【0340】
製造26C:3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化211】
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(26C)
0℃でメタノール(2mL)中の1−(3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール(製造26B,0.097g,0.223mmol)の溶液に、水(2mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.057g,0.268mmol)の溶液を滴下して加えた。白色の不均一反応混合液を0℃で40分間攪拌し、酢酸エチルおよび水の間で分離した。該酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、減圧中で乾燥させて、3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドを得た。
LC/MS M+1 = 402.23.
【0341】
実施例26:
室温でメタノール(1.5mL)およびジクロロエタン(1.5mL)中の3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造26C,89mg,0.22mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(26.7mg,0.264mmol)の溶液に、4から5滴の氷酢酸を加えた。反応混合液を60℃で1時間加熱し、室温に冷まし、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(16.59mg,0.264mmol)で処理した。反応液を室温で終夜攪拌し、〜1mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、30分間攪拌し、減圧下で濃縮し、ジクロロメタンおよび水の間で分液処理した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、減圧中で乾燥させ、下記条件(カラム:Waters XBridge C18,19x250mm,5μm 粒子;ガードカラム:Waters XBridge C18,19x10mm,5μm 粒子;移動相A:10mM 酢酸アンモニウムを含有する5:95 メタノール:水;移動相B:10mM 酢酸アンモニウムを含有する95:5 メタノール:水;グラジエント:50−100% Bで25分、続いて100% Bで5分保つ;流速:20mL/分。所望生成物を含有するフラクションを合わせて、遠心蒸発により乾燥させた。)を用いて分取HPLCで精製して、4.5mg(3工程で4.14%)の1−((3−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸を得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.53分を示した。(条件F);LC/MS M+1 = 489.16; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.84 (1 H, d, J=7.78 Hz), 7.36-7.44 (4 H, m), 7.05 (2 H, t, J=8.78 Hz), 4.34 (2 H, s), 4.19 (2 H, s), 4.17 (2 H, s), 3.42 (1 H, quin, J=8.34 Hz), 2.91 (2 H, t, J=7.15 Hz), 2.51 (2 H, t, J=7.15 Hz), 2.38-2.45 (2 H, m), 2.14 (2 H, br. s.), 1.92-1.99 (2 H, m), 1.35-1.70 (8 H, m).
【0342】
実施例27
1−((3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化212】
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(27)
製造27A:メチル 4−(4−クロロフェニル)シクロヘキサンカルボキシレート
【化213】
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(27A)
メタノール(10mL)中の4−(4−クロロフェニル)シクロヘキサンカルボン酸(0.5g,2.095mmol)攪拌溶液に、1滴の濃硫酸を加えた。室温で終夜攪拌し、反応混合液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄した。続いて、これを無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、減圧中で乾燥させて、メチル 4−(4−クロロフェニル)シクロヘキサンカルボキシレートを白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.23-7.30 (2 H, m), 7.10-7.17 (2 H, m), 3.70 (3 H, s), 2.44-2.56 (1 H, m), 2.36 (1 H, tt, J=12.13, 3.60 Hz), 2.07-2.16 (2 H, m), 1.92-2.01 (2 H, m), 1.38-1.67 (4 H, m).
【0343】
製造27B:3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化214】
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(27B)
この化合物は、メチル 4−(4−クロロフェニル)シクロヘキサンカルボキシレートを出発物質として用いて製造26Aについて記載の一般的な手順に従って調製した。LC/MS M+1 = 390.3.
【0344】
製造27C:1−(3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化215】
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(27C)
この化合物は、3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造27B)を出発物質として用いて製造26Bについて記載の一般的な手順に従って調製した。LC/MS M+1 = 424.19.
【0345】
製造27D:(3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール
【化216】
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(27D)
0℃でメタノール(1.0mL)中の1−(3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール(製造27C,0.05g,0.118mmol)の溶液に、水(1.0mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.030g,0.142mmol)の溶液を滴下して加えた。白色の不均一反応混合液を同一温度で40分間攪拌し、続いて酢酸エチルおよび水の間で分液処理した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をメタノール(2mL)中に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(5.35mg,0.142mmol)で室温にて処理した。1時間後、該反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチした。30分間攪拌し、該反応混合液を酢酸エチルおよび水の間で分液処理した。酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、(3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノールを得た。
【0346】
製造27E:(3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルメタンスルホネート
【化217】
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(27E)
室温でジクロロメタン(2.0mL)中の(3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(製造27D,0.046g,0.118mmol)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.049mL,0.354mmol)、続いて塩化メタンスルホニル(0.014mL,0.177mmol)を加えた。反応混合液を室温で1時間攪拌し、減圧下で濃縮して、(3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル メタンスルホネートを得た。
【0347】
実施例27:
室温でジメチルスルホキシド(2.5ml)中の3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル メタンスルホネート(製造27E,0.056g,0.118mmol)およびtert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレートの酢酸塩(0.038g,0.177mmol)の溶液に、炭酸セシウム(0.115g,0.354mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜攪拌し、酢酸エチルおよび水の間で分液処理した。該酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣に、2mLのTFAを室温で加え、30分間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣を下記条件を用いて分取HPLCで精製した:カラム:Waters XBridge C18,19x250mm,5μm 粒子;ガードカラム:Waters XBridge C18,19x10mm、5μm 粒子;移動相A:10mM 酢酸アンモニウムを含有する5:95 アセトニトリル:水;移動相B:10mM 酢酸アンモニウムを含有する95:5 アセトニトリル:水;グラジエント:35−100% Bで25分、続いて100% Bで5分保つ;流速:20mL/分。所望生成物を含有するフラクションを合わせて、遠心蒸発により乾燥させて、0.9mg(5工程で1.6%の収率)の1−((3−(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸を得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.841分を示した。(条件F);LC/MS M+1 = 477.22; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.25 (1 H, d, J=8.28 Hz), 7.65-7.75 (2 H, m), 7.53 (2 H, d, J=8.28 Hz), 7.45 (2 H, d, J=8.53 Hz), 4.70 (2 H, s), 4.46 (4 H, br. s.), 3.31 (2 H, t, J=7.15 Hz), 3.19-3.28 (1 H, m), 3.12 (2 H, t, J=7.15 Hz), 2.84-2.95 (1 H, m), 2.42 (2 H, d, J=11.54 Hz), 2.30 (2 H, d, J=11.80 Hz), 2.04-2.18 (2 H, m, J=12.92, 12.80, 12.80, 3.14 Hz), 1.80-1.95 (3 H, m).
【0348】
実施例28
1−((3−(2−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化218】
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(28)
該化合物は、エチル 3−(1−(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘキシル)プロパノエート(中間体8)を用いて、実施例27に記載の一般的な手順に従って調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.135分を示した。(条件F);LC/MS M+1 = 539.18. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.93 (1 H, d, J=8.28 Hz), 7.35-7.40 (3 H, m), 7.20 (1 H, d, J=1.76 Hz), 7.15 (1 H, t, J=1.76 Hz), 4.40 (2 H, s), 4.06 (4 H, br. s.), 2.95 (2 H, t, J=6.90 Hz), 2.55 (2 H, t, J=7.15 Hz), 2.39-2.46 (1 H, m), 2.06-1.32 (10 H, m).
【0349】
実施例29
1−((3−(3−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化219】
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(29)
該化合物は、製造26Bの合成におけるエチル 4−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンタノエート(中間体9)を用いて、実施例26に記載の一般的な手順に従って調製した。該化合物は、HPLC保持時間=2.088分を示した。(条件:カラム:Sunfire C18,4.6x50mm;(4分)、5μm 粒子;溶媒A:10% MeOH−90% 水−0.1% TFA;溶媒B:90% MeOH−10% 水−0.1% TFA;開始%B=50から最終%B=100);LC/MS M+1 = 465.24; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.83 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.34-7.40 (2 H, m), 7.34 (2 H, d, J=8.80 Hz), 7.24-7.28 (2 H, m, J=8.80 Hz), 4.18 (2 H, s), 3.95-4.08 (4 H, m), 3.31-3.41 (1 H, m), 2.92 (2 H, t, J=7.15 Hz), 2.48-2.58 (4 H, m), 2.04-2.11 (2 H, m), 1.37 (6 H, s).
【0350】
実施例30
1−((3−(((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)メチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化220】
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(30)
該化合物は、製造26Aの合成におけるエチル 2−((1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)メトキシ)アセテート(中間体10)を用いて、実施例26に記載の一般的な手順に従って調製した。該化合物は、HPLC保持時間=1.213分を示した(カラム:Sunfire C18,2.5μm;2.1x30mm;(2分);溶媒A:MeOH−水(10:90)中の0.1% TFA;溶媒B:MeOH−水(10:90)中の0.1% TFA;開始%B=50から最終%B=100);LC/MS M+1 = 505.39; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.91 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.45 (1 H, s), 7.43 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.38 (2 H, dd, J=9.02, 5.50 Hz), 6.99 (2 H, t, J=8.91 Hz), 4.48 (2 H, s), 4.43 (2 H, s), 4.34 (4 H, d, J=7.26 Hz), 3.70 (1 H, quin, J=8.31 Hz), 3.44 (2 H, s), 2.91 (2 H, t, J=7.15 Hz), 2.55 (2 H, t, J=7.15 Hz), 2.06-2.16 (2 H, m), 1.64-1.74 (2 H, m), 1.47-1.58 (3 H, m), 1.30-1.39 (3 H, m).
【0351】
実施例31
1−((3−(3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロピル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化221】
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(31)
該化合物は、製造26Aの合成におけるエチル 4−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)ブタノエート(中間体11)を用いて、実施例26に記載の一般的な手順に従って調製した。該化合物は、10.38分のHPLC保持時間を示した(条件:カラム:Sunfire C18 3.5μm、3.0x150mm;(15分);溶媒A:0.05% TFAを含有する95/5 水/MeCN;溶媒B:0.05% TFAを含有する5/95 水/MeCN;開始%B=10から最終%B=100;波長=220nm) LC/MS M+1 = 503.3; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.92 (1 H, d, J=7.70 Hz), 7.40 (1 H, s), 7.35 (1 H, d, J=8.58 Hz), 7.24 (2 H, dd, J=8.69, 5.39 Hz), 6.98 (2 H, t, J=8.69 Hz), 4.32 (2 H, s), 4.36 (2 H, br. s.), 4.12 (2 H, br. s.), 3.70 (1 H, m), 3.46-3.50 (2 H, m), 3.38 (2 H, d, J=1.10 Hz), 2.91 (2 H, t, J=6.93 Hz), 2.49-2.63 (4 H, m), 2.05 (2 H, d, J=5.50 Hz), 1.18-1.64 (8 H, m).
【0352】
実施例32から34
一般的な反応手順
【化222】
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THF中のジイソプロピルアミン(0.04mL,0.314mmol)に、ブチルリチウム(ヘキサン中で2.6M,0.12mL,0.314mmol)の溶液を0℃で加え、0℃で30分間攪拌した。反応混合液に6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体2)(30mg,0.157mmol)を加え、0℃で0.5mLのTHF中に溶解させ、30分間攪拌した。0.5mLのTHF中の対応するエステル化合物(0.102mmol,0.65当量)を0℃で加え、室温で40分間攪拌した。続いて、反応混合液に、0.1mLの濃硫酸を0℃で加え、室温で1時間攪拌した。該反応液をLCMSでモニターし、該生成物への完全な変換が観察され、該反応混合液を濃縮し、水(2mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。該酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗イソキサゾール誘導体を得た。
【0353】
粗イソキサゾール誘導体に、0℃でジクロロメタン中の0.5mLのジクロロメタン、続いて3mLの三臭化ホウ素を加え、室温で5時間攪拌した。反応混合液をメタノール(2mL)でクエンチし、濃縮した。残渣を分取HPLC(XBridge,19x100,5μ,20分グラジエント;溶媒A:10mM NH4OAc、溶媒B:MeOH)で精製して、表1で示される生成物を得た。下記のエステル化合物は、このプロトコールを用いて最終生成物の合成で用いた。
【化223】
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表1
【化224】
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【表1】
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*Ascentis Express C18 4.6x50mm 2.7μM(4分グラジエント)溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、10mM NH4OAc;溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、10mM NH4OAc.
化合物32に関する代表的な1H NMR(表1):(400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.80-7.98 (m, 3 H) 7.43-7.61 (m, 3 H) 7.00 (s, 1 H) 6.77-6.89 (m, 2 H) 3.08-3.22 (m, 2 H) 2.93-3.08 (m, 2 H).
【0354】
実施例35から41
一般的な反応手順
【化225】
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0.5mL THF中の6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体2)(30mg,0.157mmol)に、0℃でブチルリチウム溶液(ヘキサン中で2.6M,0.12mL,0.314mmol)を加えた。反応混合液を0℃で15分間攪拌し、室温に温め、室温で30分間攪拌した。0.5mLのTHF中の相当するエステル化合物(0.102mmol)を室温で加え、40分間撹拌した。反応混合液を0℃に冷却し、濃硫酸(0.1mL)を加えた。反応混合液を室温で1時間攪拌し、減圧下で濃縮し、水(2mL)および酢酸エチルの間で分液処理した。該酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、イソキサゾールを得た。
【0355】
粗生成物に、ジクロロメタン中の0.5mLのジクロロメタンおよび3mLの三臭化ホウ素を0℃で加えた。反応混合液を0℃で5時間撹拌した。反応混合液をメタノール(2mL)でクエンチし、濃縮し、分取HPLC(XBridge,19x100,5μ,20分グラジエント;溶媒A:10mM NH4OAc,溶媒B:MeOH)で精製して、表2に示される生成物を得た。下記のエステルを、このプロトコールを用いた最終生成物の合成時に用いた。
【化226】
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表2
【化227】
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【表2】
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*Ascentis Express C18 4.6x50mm 2.7μM(4分グラジエント)溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、10mM NH4OAc;溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、10mM NH4OAc.
【0356】
実施例42
1−((2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化228】
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(42)
製造42A:3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパン酸
【化229】
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(42A)
メタノール(20mL)中のエチル 3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパノエート(中間体7,1.347g,4.84mmol)の溶液に、1N 水酸化ナトリウム(9.68mL,9.68mmol)を加え、該混合液を60℃で7時間撹拌した。冷却し、メタノールを留去し、残渣を12mLの1N HClで酸性にした。該生成物を酢酸エチルで抽出し(2x)、抽出物を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、所望の3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパン酸(1.183g,4.73mmol,収率98%)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.26 (2 H, dd, J=8.80, 5.28 Hz), 7.01 (2 H, t, J=8.69 Hz), 2.01-2.10 (2 H, m), 1.95-2.01 (2 H, m), 1.82-1.88 (2 H, m), 1.31-1.62 (8 H, m).
【0357】
製造42B:3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパノイル クロリド
【化230】
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(42B)
0℃でジクロロメタン(3mL)中の3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパン酸(製造42A,209mg,0.835mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.146mL,1.670mmol)、続いて2〜3滴のN,N−ジメチルホルムアミドを加え、該混合物を同一温度で20分間攪拌し、室温まで温めた。揮発物を留去し、残渣をさらに精製することなく次の反応に用いた。
【0358】
製造42C:2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]オキサゾール
【化231】
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(42C)
1,2−ジクロロベンゼン(2mL)中の3−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)プロパノイル クロリド(製造42B,215mg,0.799mmol)および6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,224mg,1.199mmol)の溶液に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(6.15mg,0.050mmol)を加え、該混合物をマイクロ波で180℃にて10分間加熱した。該混合液を、5:95、続いて2:8の酢酸エチル−ヘキサンで溶出してCombiフラッシュ(シリカゲル,24g)で精製して、所望の2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]オキサゾール(47mg,収率14.6%)を油状物として得た。 LC/MS M+1 = 402.26.
【0359】
製造42D:1−(2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化232】
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(42D)
THF(1mL)および水(1.000mL)中の2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]オキサゾール(製造42C,47mg,0.117mmol)およびN−メチルモルホリン−N−オキシド(20.57mg,0.176mmol)の溶液に、水中の4% 四酸化オスミウム(0.018mL,2.341μmol)を加え、該混合液を室温で18時間撹拌した。次に、亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。該混合液を酢酸エチルで抽出し(2x)、抽出液を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留去して所望の1−(2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−イル)エタン−1,2−ジオールを油状物として得た。LC/MS M+1 = 434.24.
【0360】
製造42E:2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−カルバルデヒド
【化233】
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(42E)
0℃でメタノール(1mL)中の1−(2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−イル)エタン−1,2−ジオール(製造42D,0.051g,0.117mmol)の溶液に、水(1.000mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.038g,0.176mmol)の溶液を滴下して加え、該混合液を同一温度で30分間攪拌した。次に、約5mLの酢酸エチルを加え、該混合物を0〜10℃でさらに1時間撹拌した。該混合液をEtOAcで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、所望の2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−カルバルデヒドを油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.17 (1 H, s), 8.51 (1 H, d, J=8.58 Hz), 8.44 (1 H, s), 8.09 (1 H, dd, J=8.58, 1.32 Hz), 7.89 (1 H, d, J=9.02 Hz), 7.68 (1 H, d, J=9.02 Hz), 7.35 (2 H, dd, J=9.02, 5.28 Hz), 7.02 (2 H, t, J=8.69 Hz), 2.66-2.72 (2 H, m), 2.15-2.22 (2 H, m), 1.17-1.92 (10 H, m).
【0361】
実施例42:
ジクロロエタン(1mL)およびメタノール(1mL)中の2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−カルバルデヒド(製造42E,47.0mg,0.117mmol)の溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(23.66mg,0.234mmol)、続いて2滴の酢酸を加えた。次に、該反応混合物を、油浴内にて60℃で1時間攪拌した。室温に冷まし、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(14.71mg,0.234mmol)を加え、該混合物を室温で終夜攪拌した。次に、該反応液をCombiフラッシュ カラム(12gのシリカゲル)上に置き、7:93 メタノール−ジクロロメタンで満たし、2:8、続いて3:7および1:1 MeOH−CH2Cl2で溶出して、1−((2−(2−(1−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル)エチル)ナフト[1,2−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸を褐色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 487.31; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.31 (1 H, d, J=8.36 Hz), 7.81 (1 H, s), 7.58 (1 H, d, J=9.02 Hz), 7.50 (1 H, d, J=8.80 Hz), 7.46 (1 H, d, J=9.02 Hz), 7.24-7.31 (2 H, m), 6.98 (2 H, t, J=8.69 Hz), 4.03 (2 H, br. s.), 3.79-3.96 (4 H, m), 3.31 (1 H, br. s.), 2.51-2.60 (2 H, m), 2.00-2.14 (4 H, m), 1.29-1.65 (8 H, m).
【0362】
実施例43
(S)−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール
【化234】
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(43)
製造43A:N−(6−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミド
【化235】
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(43A)
0℃でジクロロメタン(4mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(中間体I−3D,300mg,1.167mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.204mL,2.333mmol)および数滴のN,N−ジメチルホルムアミドを加え、該混合液を同一温度で20分間攪拌した。次に、該反応混合液を室温で5分間攪拌し、溶媒および過剰量の塩化オキサリルを留去した。残渣を無水ジクロロメタン中に溶解させ、蒸発させて、油状残渣を得て、減圧下で乾燥させて固形物となった。該固形物質を5mLのジクロロメタンおよび2−アミノ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン塩酸塩(223mg,1.167mmol,J. Heterocyclic Chem., 29:1245 (1992))中に溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(0.61mL,3.50mmol)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(7.13mg,0.058mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合液を酢酸エチルで抽出し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。該酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、暗緑色の固形残渣を得た。該生成物を酢酸エチルおよびヘキサンから結晶化して、317mgの所望のN−(6−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミドを得た。母液を、2:8 酢酸エチル−ヘキサンで溶出してCombiフラッシュ(40gのシリカゲル)で精製して、さらなる量の119mgの生成物(収率87%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.05 (1 H, d, J=8.80 Hz), 7.82 (1 H, br. s.), 7.61 (2 H, d, J=6.82 Hz), 7.47-7.58 (3 H, m), 6.89 (1 H, dd, J=8.80, 2.42 Hz), 6.75 (1 H, d, J=2.20 Hz), 4.77 (1 H, ddd, J=13.31, 4.84, 4.73 Hz), 3.90 (3 H, s), 3.23-3.36 (1 H, m), 3.02-3.10 (1 H, m), 2.94-3.02 (1 H, m), 1.96-2.10 (1 H, m).
【0363】
製造43B:7−メトキシ−2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール
【化236】
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(43B)
無水ジクロロエタン(5mL)中のN−(6−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミド(製造43A,135.6mg,0.315mmol)およびオキシ塩化リン(1.468mL,15.75mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下にて85℃で13時間加熱した。該溶媒および過剰量のオキシ塩化リンを留去し、残渣を、2:8 酢酸エチル−ヘキサンで溶出してCombiフラッシュ(12gのシリカゲル)で精製して、所望の7−メトキシ−2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール(126mg,収率97%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.62-7.66 (2 H, m), 7.53-7.60 (3 H, m), 7.48 (1 H, d, J=8.14 Hz), 6.94 (1 H, d, J=2.20 Hz), 6.89-6.93 (1 H, m), 3.84 (3 H, s), 3.18 (2 H, t, J=8.03 Hz), 2.95-3.01 (2 H, m).
【0364】
製造43C:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−オール
【化237】
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(43C)
ジクロロメタン(3mL)中の7−メトキシ−2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール(製造43B,123mg,0.298mmol)の溶液に、ジクロロメタン中の1M 三臭化ホウ素(1.491mL,1.491mmol)を滴下して加え、該反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を、飽和塩化アンモニウムをゆっくり加えてクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、水および食塩水で洗浄した。水層を合わせて、ジクロロメタンで逆抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、黄色の結晶性固形物(定量的収率)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4と混合させたCDCl3) δ ppm 7.66 (2 H, d, J=6.82 Hz), 7.49-7.59 (4 H, m), 7.46 (1 H, d, J=8.58 Hz), 6.76-6.83 (2 H, m), 3.14 (2 H, t, J=7.70 Hz), 3.03 (2 H, t, J=7.59 Hz).
【0365】
実施例43:
窒素を、室温でTHF(2.5ml)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−オール(製造43C,0.021mL,0.169mmol)および(R)−(−)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール(0.021mL,0.169mmol)の溶液中で2分間泡立てた。この混合液に、トリフェニルホスフィン(0.044g,0.169mmol)を一度に加えた。窒素を2分より長く泡立て、続いてアゾジカルボン酸ジエチル(0.027mL,0.169mmol)を滴下して加えた。該反応管を、前もって65℃に加熱した油浴中に浸し、3時間加熱し、冷まし、減圧下で濃縮した。残渣をエーテルで抽出し、水で洗浄した。水層をエーテルで再抽出し、該有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、減圧中で乾燥させた。残渣を2mLの酢酸中に入れ、0℃に冷却し、1mLの1N HClで処理した。該反応混合液を0℃で30分間攪拌し、減圧下で濃縮し、ヘキサン/酢酸エチル(0から30%)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、(S)−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(4.3mg,8.92μmol,11.84% 収率)を清澄な油状物として得た。該化合物は、9.39分のHPLC保持時間を示した(条件:カラム:Sunfire C18 3.5μm、3.0x150mm;(15分);溶媒A:0.05% TFAを含有する95/5 水/MeCN;溶媒B:0.05% TFAを含有する5/95 水/MeCN;開始%B=10から最終%B=100;波長=220nm)。LC/MS M+1 = 473.27. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.58-7.68 (5 H, m), 7.45 (1 H, d, J=8.36 Hz), 7.02 (1 H, d, J=2.42 Hz), 6.94 (1 H, dd, J=8.36, 2.42 Hz), 4.99 (1 H, d, J=5.06 Hz), 4.70 (1 H, t, J=5.61 Hz), 4.02-4.09 (1 H, m), 3.88-3.95 (1 H, m), 3.74-3.84 (1 H, m), 3.42-3.50 (2 H, m), 3.14 (2 H, t, J=7.92 Hz), 2.90-3.00 (2 H, m).
【0366】
実施例44
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩
【化238】
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(44)
該化合物は、ステップBにおけるN−ヒドロキシ−4−プロピルベンズイミドイル クロリドを、N−ヒドロキシ−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボイミドイル クロリド(中間体12)と置き換えることによって、実施例20に記載の一般的な手順に従って調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.15分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 496.6.
【0367】
実施例45
1−((3−(2,2−ジフェニルエチルカルバモイル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩
【化239】
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(45)
製造45A:メチル 2−オキソ−2−(1−オキソ−6−ビニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)アセテート
【化240】
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(45A)
250mLの丸底フラスコに、メタノール(20mL)中の6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(中間体1,400mg,2.323mmol)およびシュウ酸ジエチル(0.630mL,4.65mmol)の溶液を入れ、ナトリウムメトキシド(MeOH中で25重量%)(2008mg,9.29mmol)をシリンジにより加えた。添加完了後、暗色の反応混合物を10時間加熱還流した。該反応液を50% HCl水溶液でクエンチし、続いて蒸発させてメタノールを除去した。残渣溶液を水(80mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(2x100ml)。有機層を合わせて、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(40gのIscoカラム,ヘキサン中で0%から25% 酢酸エチルのグラジエント)で精製して、表題化合物を得た。該化合物は、HPLC保持時間=1.05/2.0分を示した。(条件E); MS:(M+H)= 259.1.
【0368】
製造45B:メチル 7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化241】
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(45B)
メタノール(3mL)中のメチル 2−オキソ−2−(1−オキソ−6−ビニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)アセテート(製造45A,180mg,0.697mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(145mg,2.091mmol)の混合物を、60分間還流状態で攪拌した。反応混合液を室温で終夜攪拌した。該生成物を、室温で攪拌しながら溶液から結晶化した。該固形物を真空濾過により精製し、乾燥させて、メチル 7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボキシレート(65mg,0.244mmol,2工程で収率35.1%)を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=1.05/2.0分を示した。(条件E); MS:(M+H)= 256.2.
【0369】
製造45C:メチル 7−ホルミル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化242】
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(45C)
THF(4mL)中のメチル 7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボキシレート(製造45B,65mg,0.255mmol)の清澄な溶液に、水中のN−メチルモルホリン−N−オキシド(0.084mL,0.407mmol)および水中の四酸化オスミウム(0.062mL,10.19μmol)を室温で順次加えた。該溶液を室温で終夜激しく攪拌した。水(1mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(109mg,0.509mmol)を加え、該混合液を窒素下にて室温で2時間撹拌した。次いで、水(2mL)を加え、該混合液を濃縮してTHFを除去した。生じた固形物を濾過し、水で洗浄し(2x2mL)、乾燥させて、72mgの生成物を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=0.88/2.0分を示した(条件E)。
【0370】
製造45D:メチル 7−((3−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−1−イル)メチル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボキシレート
【化243】
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(45D)
メタノール(5mL)および1,2−ジクロロエタン(1mL)中のメチル 7−ホルミル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボキシレート(製造45C,72mg,0.280mmol)の溶液に、酢酸(0.1mL)およびtert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート酢酸塩(73.0mg,0.336mmol)を加えた。該内容物を室温で40分間攪拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(178mg,0.840mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。さらなる量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2当量)を加え、反応混合液を室温で2時間攪拌した。さらなる量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4当量)を加え、該反応混合液を室温で3日間攪拌した。さらなる量のアミン(0.5当量)、続いてさらなる量のトリアセトキシ水素化ホウ素(3当量)を加え、該反応混合物を室温で6時間より長く攪拌して、約90%が変換されるまで反応を続けた。溶媒を留去し、残渣を80mLの酢酸エチルに再溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウムで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、95mgの生成物を得た。該化合物は、HPLC保持時間=0.75/2.0分を示した。(条件E); MS:(M+H)= 399.3.
【0371】
製造45E:7−((3−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−1−イル)メチル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボン酸
【化244】
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(45E)
THF(3mL)および水(1.500mL)中のメチル 7−((3−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−1−イル)メチル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボキシレート(製造45D,95mg,0.238mmol)および水酸化リチウム一水和物(12.01mg,0.286mmol)の混合物を、室温で終夜攪拌した。THFを留去し、残渣を5mLの水で希釈した。pHを5〜6に調整し、酢酸エチルで6回抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、110mgの生成物(HPLC純度 75〜80%)を得た。該化合物は、HPLC保持時間=0.67/2.0分を示した。(条件E); MS:(M+H)= 385.3.
【0372】
実施例45:
ジクロロメタン(2mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1.000mL)中の7−((3−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−1−イル)メチル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]イソキサゾール−3−カルボン酸(製造45E,30mg,0.078mmol)、EDC(22.44mg,0.117mmol)およびHOBT(17.93mg,0.117mmol)の溶液を、室温で30分間攪拌した。2,2−ジフェニルエタンアミン(30.8mg,0.156mmol)を加え、該混合物を室温で終夜攪拌した。溶媒を留去し、該残渣を1mLのジクロロメタン中に再溶解させた。TFA(1mL)を加え、該内容物を室温で終夜攪拌した。該混合液を分取逆相HPLC(YMC S5 ODS 30x75mm;9分グラジエント;溶媒A=10% MeOH、90% H2O、0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH、10% H2O、0.1% TFA)で精製し、該生成物を含有するフラクションを濃縮して、該生成物を白色の固形物として得た(1.0 TFA塩,7.8mg,0.0126mmol)。該化合物は、HPLC保持時間=0.85/2.0分を示した。(条件E);MS:(M+H)= 508.3; 1H NMR (400 MHz, MeOD) ppm 7.72 (1 H, d, J=7.70 Hz), 7.40-7.48 (2 H, m), 7.26-7.37 (8 H, m), 7.16-7.24 (2 H, m), 4.39-4.47 (3 H, m), 4.30-4.38 (4 H, m), 4.02 (2 H, dd, J=8.14,5.94 Hz), 3.64-3.75 (1 H, m), 3.06 (2 H, d, J=7.92 Hz), 2.86-2.96 (2 H, m).
【0373】
下記の表3の実施例化合物は、適当なアミンを置き換えることによって、上記に記載の一般的な手順に従って調製した。
表3
【化245】
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【表3】
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【0374】
実施例48
1−((2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化246】
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(48)
製造48A:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化247】
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(48A)
0℃でピリジン(1mL)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−オール(実施例43のステップC,119mg,0.299mmol)の溶液に、トリフル酸無水物(triflicanhydride)(0.061mL,0.358mmol)を3分かけて滴下して加えた。該混合物を0℃で30分間攪拌し、室温で2時間攪拌した。大部分のピリジンを減圧下での蒸発により除去し、残渣を酢酸エチルおよび水の間で分液処理した。該酢酸エチル層を水、1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。水の洗浄物および1N 塩酸の洗浄物を合わせて、酢酸エチルで逆抽出した。該抽出物を飽和炭酸水素ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。酢酸エチル抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、固形残渣を得て、5:95、続いて2:8 EtOAc−ヘキサンで溶出してCombiフラッシュ(12gのシリカゲル)で精製して、2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(142mg,0.268mmol,収率90%)を固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.65-7.69 (2 H, m), 7.63 (1 H, d, J=8.36 Hz), 7.50-7.60 (3 H, m), 7.20-7.27 (2 H, m), 3.25 (2 H, t), 3.07-3.14 (2 H, m).
【0375】
製造48B:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール
【化248】
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(48B)
150mLの密封管内のジオキサン(1mL)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造48A,140mg,0.264mmol)溶液に、トリブチル(ビニル)スズ(0.085mL,0.290mmol)、塩化リチウム(33.6mg,0.792mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(30.5mg,0.026mmol)を順次加えた。該溶液をアルゴンで5分間パージした。これを100℃の油浴中で20時間攪拌した。冷却後、溶液を〜20mLのエーテルで希釈し、セライト(登録商標)に通して濾過し、蒸発させて油状残渣を得た。残渣を、1:9、続いて2:8 EtOAc−ヘキサンで溶出してCombiフラッシュ(24gのシリカゲル)で精製して2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール(49.4mg,収率46%)を得た。 LC/MS M+1 = 409.25.
【0376】
製造48C:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−カルバルデヒド
【化249】
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(48C)
0.5mLのTHF中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール(製造48B,26.2mg,0.064mmol)の攪拌溶液に、0.113mLの水中の10% N−メチル−モルホリン−1−オキシドおよび0.04mLの水中の4% OsO4、次いで0.2mLの水を加えた。不均一混合液を室温で18時間撹拌した。均一反応混合液に、0.14mLの水中の10% 過ヨウ素酸ナトリウムを加え、該混合液を3時間攪拌した。反応混合液をEtOAcで抽出し、水、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させて固形残渣を得て、1:9、続いて3:7 EtOAc−ヘキサンで溶出してCombiフラッシュ(24gのシリカゲル)で精製して、2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−カルバルデヒド(20.2mg,収率77%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.69 (1 H, s), 7.51-7.61 (2 H, m), 7.44 (1 H, d, J=7.70 Hz), 7.36 (2 H, d, J=7.70 Hz), 7.22-7.30 (3 H, m), 2.99-3.05 (2 H, m), 2.83 (2 H, t, J=8.03 Hz).
【0377】
実施例48:
メタノール(1.5mL)およびジクロロエタン(1.5mL)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−カルバルデヒド(製造48C,20.2mg,0.049mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(5.97mg,0.059mmol)の攪拌溶液に、室温で約5滴の酢酸を加えた。反応混合液を油浴に浸し、80℃で1時間加熱した。これを室温に冷まし、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.71mg,0.059mmol)を一度に加えた。反応混合液を減圧下で濃縮し、該残渣を下記の条件を用いて分取HPLCで精製した:カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna C18 5ミクロンカラム(250x30mm);25−100% CH3CN/水(0.1% TFA);25分グラジエント;30mL/分。1H NMR (400 MHz, メタノール-d) δ ppm 7.66-7.71 (3 H, m), 7.59-7.66 (3 H, m), 7.47-7.51 (2 H, m), 4.44 (2 H, s), 4.34 (2 H, d, J=2.42 Hz), 4.32 (2 H, s), 3.63 (1 H, quin, J=8.36 Hz), 3.31 (2 H, t, J=8.14 Hz), 3.07-3.12 (2 H, m).
【0378】
実施例49
1−((2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化250】
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(49)
製造49A:N−(6−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキサミド
【化251】
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(49A)
表題化合物は、5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボン酸(中間体5のステップD)を用いて製造43Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 (1 H, d, J=8.80 Hz), 7.85 (1 H, d, J=5.28 Hz), 7.70 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.52-7.62 (3 H, m), 6.88 (1 H, dd, J=8.80, 2.42 Hz), 6.74 (1 H, d, J=2.20 Hz), 4.78 (1 H, ddd, J=13.53, 4.95, 4.84 Hz), 3.89 (3 H, s), 3.29 (1 H, ddd, J=17.11, 12.93, 4.29 Hz), 2.93-3.08 (2 H, m), 1.97-2.10 (1 H, m).
【0379】
製造49B:7−メトキシ−2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール
【化252】
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(49B)
表題化合物は、N−(6−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキサミド(製造49A)を用いて製造43Bについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.73 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.51-7.60 (3 H, m), 7.48 (1 H, d, J=9.02 Hz), 6.78-6.84 (2 H, m), 3.82 (3 H, s), 3.08-3.17 (2 H, m), 2.95-3.03 (2 H, m).
【0380】
製造49C:2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−オール
【化253】
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(49C)
表題化合物は、7−メトキシ−2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール(製造49B)を用いて製造43Cについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。 LC/MS M+1 = 399.03.
【0381】
製造49D:2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化254】
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(49D)
表題化合物は、2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−オール(製造49C)を用いて製造48Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.75 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.55-7.65 (4 H, m), 7.19-7.24 (2 H, m), 3.23 (2 H, t, J=8.03 Hz), 3.08 (2 H, t).
【0382】
製造49E:2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール
【化255】
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(49E)
表題化合物は、2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造49D)を用いて製造48Bについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。 LC/MS M+1 = 409.05.
【0383】
製造49F:2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−カルバルデヒド
【化256】
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(49F)
表題化合物は、2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール(製造48E)を用いて製造48Cについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。 LC/MS M+1 = 411.1.
【0384】
実施例49:
実施例49は、2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]オキサゾール−7−カルバルデヒド(製造49F)を用いて製造48について記載の実験プロトコールを用いて調製した。該生成物を下記の条件を用いて分取HPLCで精製した:カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna C18 5ミクロンカラム(250x30mm);25−100% CH3CN/水(0.1% TFA);25分グラジエント;30mL/分。LC/MS M+1 = 496.02; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.80 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.72 (1 H, d, J=7.26 Hz), 7.63-7.70 (3 H, m), 7.47 (2 H, d, J=4.40 Hz), 4.44 (2 H, s), 4.30-4.40 (4 H, m), 3.61-3.72 (1 H, m), 3.29 (2 H, t, J=8.03 Hz), 3.07 (2 H, t, J=8.03 Hz).
【0385】
実施例50
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール
【化257】
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(50)
製造50A:3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化258】
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(50A)
LDAの製造:無水THF(8mL)中のジイソプロピルアミン(1.103mL,7.74mmol)の攪拌溶液に、n−ブチルリチウム(3.10mL,7.74mmol)(ヘキサン中で2.5M)を窒素下にて0℃で滴下して加えた。淡黄色の溶液を同一温度で20分間攪拌し、無水THF(4mL)中の6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1,0.659g,3.52mmol)溶液を窒素下にて0℃で滴下して加えた。該混合液を0℃で1時間攪拌し、続いて乾燥氷浴に移した。無水THF(3mL)中のエチル 1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1g,3.52mmol)の溶液を4分かけて滴下して加えた。該溶液を乾燥氷冷しながら40分間攪拌し、0℃で45分間攪拌した。反応混合液を飽和塩化アンモニウム溶液(5mL)および水(3mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出し(2x20mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色の泡状固形物を得た。該固形物を無水トルエン(20mL)と混合させ、塩化チオニル(0.514mL,7.04mmol)およびピリジン(0.057mL,0.704mmol)を窒素下にて室温で加えた。反応混合液を室温で5分間、続いて100℃で25分間撹拌し、濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)および水(10mL)でクエンチした。反応混合液をジクロロメタン(20mL、続いて2x10mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフ(40gのシリカゲルカラム,n−ヘプタン中の20−>100% ジクロロメタン、次いでn−ヘプタン中の20%−>50% 酢酸エチル)に付して、3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(560mg,1.375mmol,収率39.1%)を緑色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.98分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 407.8.
【0386】
製造50B:エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート
【化259】
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(50B)
無水ジメチルスルホキシド(1mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)アセテート(315mg,1.178mmol)の溶液を、窒素で10分間パージし、炭酸セシウム(192mg,0.589mmol)を加えた。該混合物を窒素で5分間パージし、室温で30分間攪拌した。次に、3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造50A,100mg,0.245mmol)を加え、該混合物を窒素で5分間パージし、続いて40℃で5時間撹拌した。該反応混合液を冷まし、水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3x5mL)。該酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。ISCO設定(4gのシリカゲルカラム,ヘキサン中の10−>100% 酢酸エチル)を用いてフラッシュクロマトグラフィーで精製して、エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(160mg,0.237mmol,収率97%)をガラス状固形物として得た。 LC/MS M+1 = 675.4.
【0387】
製造50C:エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート
【化260】
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(50C)
無水THF(5mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造50B,150mg,0.222mmol)の攪拌した清澄な溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(333μL,0.333mmol)の1M THF溶液を窒素下にて0℃で滴下して加えた。反応混合液を同一温度で30分間攪拌し、ヨードメタン(50μL,0.800mmol)を加えた。反応混合液を0℃で30分間、室温で1時間撹拌した。該反応は完全ではなかった。無水DMF(2mL)を加え、続いてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(2mL,2mmol)を0℃で加えた。反応混合液を同一温度で30分間攪拌し、ヨードメタン(0.2mL)を加えた。該混合液を0℃で1時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)、酢酸エチル(10mL)および水(10mL)を用いてクエンチした。水溶液を分離し、酢酸エチルで再抽出した(2x5mL)。酢酸エチル抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。ISCO(4gのシリカゲルカラム,ヘキサン中の10−>100% 酢酸エチル)を用いてフラッシュクロマトグラフィーで精製して、エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(120mg,0.174mmol,収率78%)を固形物として得た。 LC/MS M+1 = 689.5.
【0388】
製造50D:エチル 2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート
【化261】
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(50D)
ジエチルエーテル(3mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造50C,120mg,0.174mmol)の攪拌した清澄な溶液に、4N HCl溶液(0.261mL,1.045mmol)を室温で滴下して加えた。反応混合液を室温で30分間攪拌した。該エーテル層を分離し、該水層をエーテル(2mL)で再抽出した。水溶液を固体炭酸カリウムで塩基性にし、酢酸エチルで抽出した(3x2mL)。酢酸エチル抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、エチル 2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(86mg,0.164mmol,収率94%)を黄色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.22分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 525.5.
【0389】
実施例50:
エタノール(1mL)中のエチル 2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造50D,80mg,0.153mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(30mg,0.793mmol)を室温で加えた。該反応混合物を室温で19時間撹拌し、酢酸エチル(4mL)および水(2ml)を加え、飽和塩化アンモニウム溶液(3mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチルで抽出した(3x2mL)。酢酸エチル溶液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して白色の固形物を得た。該固形物を酢酸エチルでトリチュレートして、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(32mg,0.066mmol,収率43.5%)を白色の固形物として得た。
【0390】
母液を濃縮した。逆相HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 5μ c18 30x100mm,10分のラン、溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥して、さらなる量の2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール,TFA塩(23mg,0.037mmol,24.02% 収率)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.03分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 483.3; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.14 (1 H, s), 7.85 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.54-7.64 (5 H, m), 7.25-7.34 (2 H, m), 3.67 (1 H, d, J=11.5 Hz), 3.56 (1 H, d, J=11.5 Hz), 3.03 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.90 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.66-2.81 (2 H, m), 1.86-2.07 (2 H, m), 1.37 (3 H, s).
【0391】
実施例51
(2S)−2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸
【化262】
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(51)
メタノール(0.2mL)中のエチル 2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造50D,4mg,7.63μmol)および10% 水酸化ナトリウム(0.2mL)の溶液を、窒素下にて60℃で1.5時間撹拌し、続いて室温で終夜攪拌した。逆相HPLC(PHENOMENEX(登録商標) Luna Axia 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥して、(2S)−2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸,TFA塩(3mg,4.82μmol,収率63.1%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.07分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 497.3; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.14 (1 H, s), 7.86 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.54-7.64 (5 H, m), 7.22-7.30 (2 H, m), 3.03 (2 H, t, J=7.0 Hz), 2.90 (2 H, t, J=7.0 Hz), 2.83 (1 H, td, J=13.1, 5.0 Hz), 2.65 (1 H, td, J=13.0, 5.0 Hz), 2.26 (1 H, td, J=13.5, 4.7 Hz), 2.10 (1 H, td, J=13.5, 4.7 Hz), 1.62 (3 H, s).
【0392】
実施例52
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル 二水素ホスフェート
【化263】
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(52)
五酸化リン(300mg,1.057mmol)および85% リン酸(0.3mL,0.021mmol)の混合物を窒素下にて100℃で1時間攪拌し、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(実施例50,10mg,0.021mmol)を加えた。清澄な溶液を同一温度で2時間撹拌し、氷(〜2グラム)を加えた。反応混合液を室温で3時間攪拌し、最少量のメタノールおよびジクロロメタン中に溶解させた。逆相HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 5μ c18 30x100mm、10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA、溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル 二水素ホスフェート,0.4TFA(8mg,0.012mmol,収率60.3%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.16分を示した(条件C); LC/MS M+1 = 563.4; 1H NMR (400 MHz, MeOD + CDCl3) δ ppm 8.07 (1 H, s), 7.86 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.52-7.63 (5 H, m), 7.24-7.33 (2 H, m), 3.98 (1 H, dd, J=11.5, 5.5 Hz), 3.89 (1 H, dd, J=11.5, 5.5 Hz), 3.04 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.90 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.65-2.85 (2 H, m), 2.08 (1 H, td, J=13.1, 4.7 Hz), 1.94 (1 H, td, J=13.1, 4.7 Hz), 1.41 (3 H, s).
【0393】
実施例53
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化264】
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(53)
製造53A:4−(7−ビニル−2H−クロメン−4−イル)モルホリン
【化265】
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(53A)
0℃でトルエン(8mL)中の7−ビニルクロマノ−4−オン(製造2D,0.370g,2.12mmol)およびモルホリン(0.925mL,10.6mmol)の混合物に、塩化チタン(IV)(トルエン中で1.0M)(1.17mL,1.17mmol)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、橙色の不均一反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液をセライト(登録商標)のパッドに通して減圧下で濾過し、トルエンですすいだ(3x10mL)。淡黄色の濾液を減圧下で濃縮して、4−(7−ビニル−2H−クロメニ−4−イル)モルホリン(0.448g,1.84mmol,収率87%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 2.85-2.90 (m, 4), 3.84-3.89 (m, 4), 4.71 (d, J=4.16 Hz, 2), 5.10 (t, J=4.16 Hz, 1), 5.27 (d, J=11.37 Hz, 1), 5.76 (d, J=17.48 Hz, 1), 6.67 (dd, J=17.62, 10.96 Hz, 1), 6.98-7.03 (m, 2 H), および7.29 (s, 1H).
【0394】
製造53B:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール
【化266】
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(53B)
(Z)−N−ヒドロキシ−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボイミドイル クロリド(中間体13,0.221g,0.646mmol)および4−(7−ビニル−2H−クロメニ−4−イル)モルホリン(製造53A,ジクロロメタン中で0.535M,1.21mL,0.646mmol)の混合物に、0℃でトリエチルアミン(0.108mL,0.776mmol)を3分かけて滴下して加えた。氷浴を取り外し、該反応混合液を室温で30分間攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(30mL)で希釈し、水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して泡状固形物を得た。生成混合物をジクロロエタン(3mL)中に溶解させ、TFA(0.075mL,0.970mmol)を加え、得られた溶液を80℃で〜60分間加熱した。反応混合液をジクロロメタン(30mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−12%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール(0.033g,0.078mmol,収率12%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.93分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 411.0.
【0395】
製造53C:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化267】
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(53C)
室温でTHF(1mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール(製造53B,0.033g,0.080mmol)およびN−メチルモルホリン−N−オキシド(水中で50%,0.017mL,0.080mmol)の混合液に、四酸化オスミウム(水中で4%,0.025mL,3.22μmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。該反応混合液に、過ヨウ素酸ナトリウム(0.026g,0.121mmol)および水(0.05mL)を加え、該反応混合液を終夜攪拌した。HPLCによると、該反応液には〜50%のジオール化合物がまだ含まれていた。反応混合物中に浮遊する著しい量の固形物のため、さらなる量のTHF(1ml)を加えて溶かした。〜60分後、該反応はいくらか進行した。さらに10mgの過ヨウ素酸ナトリウムを加え、該反応混合物を終夜攪拌した。HPLCによると反応が完了した。反応混合液を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、水層を合わせて、酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、該生成物をオフホワイト色の固形物として得た。該化合物を、メタノールでトリチュレートすることによってさらに精製して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.022g,0.053mmol,収率66%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=4.13分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 413.1.
【0396】
実施例53:
室温でメタノール(0.4mL)およびジクロロエタン(0.8mL)の混合液中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造53C,0.022g,0.053mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(6.47mg,0.064mmol)の混合物に、3滴の酢酸をパスツールピペットにより加えた。不均一反応混合液を70℃で1.75時間加熱した。反応混合液は最初の1分以内に均一になった。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.09mg,0.064mmol)を一度に加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、水、塩化リチウムの10%水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いて逆相分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA、溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製して該生成物のTFA塩を得た(14mg)。HPLCによると〜10%のアゼチジンメチルエステル化合物が存在した。該混合物をアセトニトリル(0.5mL)および6N 塩酸水溶液(0.5mL)の混合液中に懸濁し、75℃で5時間加熱し、続いて90℃で30分間加熱した。該化合物を、メタノール、ジクロロメタンおよび水酸化アンモニウムの混合液(10:90:0−20:80:1)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、続いてメタノールでトリチュレートして、1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.004g,8.03μmol,収率15%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.90分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 498.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.16-3.43 (m, 5H), 3.55 (s, 2H), 5.62 (s, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.03 (dd, J=7.77, 1.39 Hz, 1H), 7.61 (d, J=7.77 Hz, 1H), 7.64-7.69 (m, 2H), 7.70-7.74 (m, 1H), および7.78 (d, J=7.21 Hz, 2H).
【0397】
実施例54
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化268】
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(54)
実施例54A:7,8−ジヒドロキノリン−2,5(1H,6H)−ジオン
【化269】
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(54A)
3−アミノシクロヘキセ−2−エノン(5.00g,45.0mmol)およびプロピオール酸メチル(5.00mL,59.8mmol)の混合物を、攪拌することなく100〜105℃で2時間加熱した。還流コンデンサーを取り外し、褐色の均一反応混合液を170℃で加熱して、過剰量のプロピオール酸メチルを除去した。〜165℃で該生成物は結晶化し始めた。生じた暗褐色の固形反応混合物をジクロロメタンで素早くトリチュレートした(2x5mL)。次いで、該固形物をメタノール中に懸濁し、超音波で60分間分解し、真空濾過により収集し、メタノールで洗浄し、乾燥させて、7,8−ジヒドロキノリン−2,5(1H,6H)−ジオン(1.49g,9.13mmol,収率20%)を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=0.638分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 163.9. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.99 (quin, J=6.38 Hz, 2H), 2.39-2.44 (m, 2H), 2.78 (t, J=6.24 Hz, 2H), 6.23 (d, J=9.43 Hz, 1H), 7.76 (d, J=9.43 Hz, 1H), および12.07 (br. s., 1H).
【0398】
製造54B:5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化270】
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(54B)
水浴内に浸したピリジン(7mL)中の7,8−ジヒドロキノリン−2,5(1H,6H)−ジオン(製造54A,1.27g,7.78mmol)の不均一混合液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.578mL,9.34mmol)を10分かけて加えた。水浴を取り外し、反応混合液を室温で10分間攪拌した。暗色の均一反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、1N 塩酸水溶液、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗化合物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−12%)を用いて、5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル トリフルオロメタンスルホネート(2.21g,7.49mmol,収率96%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.18分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 295.8.
【0399】
製造54C:2−ビニル−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン
【化271】
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(54C)
密封した管内のジオキサン(12mL)中の5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造54B,2.21g,7.49mmol)の溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(2.418mL,8.23mmol)および塩化リチウム(0.952g,22.46mmol)を順次加えた。該混合液を減圧下で脱気し、窒素で充填した(3x)。該混合液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.865g,0.749mmol)を加え、該混合液を窒素の強い気流下で5分間攪拌した。反応混合液を密封し、100℃の油浴中に浸し、終夜攪拌した。反応混合液を濾過し、該固形物を酢酸エチル(150mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮し、生じた残渣をエーテル(150mL)で希釈した。生じた固形物を真空濾過により除去し、エーテル(150mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(5%−12.5%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、2−ビニル−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(1.09g,6.29mmol,収率84%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=0.738分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 273.8; 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 2.21 (quin, 2H), 2.67-2.73 (m, 2H), 3.15 (t, J=6.10 Hz, 2H), 5.65 (d, J=10.82 Hz, 1H), 6.35 (d, J=17.48 Hz, 1H), 6.86 (dd, J=17.48, 10.54 Hz, 1H), 7.34 (d, J=8.05 Hz, 1H), および8.25 (d, J=8.05 Hz, 1H).
【0400】
製造54D:2−(1,2−ジヒドロキシエチル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン
【化272】
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(54D)
室温でTHF(11mL)中の2−ビニル−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(製造54C,0.400g,2.31mmol)およびN−メチルホルホリン−N−オキシド(水中で50%,0.479mL,2.31mmol)の混合液に、四酸化オスミウム(水中で4%,0.725mL,0.092mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、水層を合わせて、酢酸エチル(100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−(1,2−ジヒドロキシエチル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(0.226g,1.09mmol,収率47%)を黄色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=0.330分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 207.9.
【0401】
製造54E:2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン
【化273】
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(54E)
アセトン(6mL)中の2−(1,2−ジヒドロキシエチル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(製造54D,0.226g,1.09mmol)、2,2−ジメトキシプロパン(0.402mL,3.27mmol)および(1R)−(−)−カンファースルホン酸(0.051g,0.22mmol)の混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄した。有機層を収集し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(50%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(0.182g,0.736mmol,収率68%)を清澄な無色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=1.75分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 247.9.
【0402】
製造54F:4−(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−7,8−ジヒドロキノリン−5−イル)モルホリン
【化274】
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(54F)
0℃でトルエン(3mL)中の2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−7,8−ジヒドロキノリン−5(6H)−オン(0.182g,0.736mmol)およびモルホリン(0.321mL,3.68mmol)の混合液に、塩化チタン(IV)(トルエン中で1.0M)(0.405mL,0.405mmol)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、橙色の不均一反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液をセライト(登録商標)のパッドに通して濾過し、続いてトルエンですすいだ(3x10mL)。淡黄色の濾液を減圧下で濃縮して、4−(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−7,8−ジヒドロキノリン−5−イル)モルホリン(0.194g,0.613mmol,収率83%)を黄色の油状物として得た。
【0403】
製造54G:1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化275】
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(54G)
ジクロロメタン(2mL)中の4−(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−7,8−ジヒドロキノリン−5−イル)モルホリン(製造15F,0.194g,0.613mmol)の溶液に、ジクロロメタン(1mL)中の(Z)−N−ヒドロキシ−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボイミドイル クロリド(中間体13,0.210g,0.613mmol)の溶液を加えた。反応混合液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(0.093mL,0.674mmol)を2分かけて滴下して加えた。氷浴を取り外し、得られた混濁溶液を室温で30分間攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(30mL)で希釈し、水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、モルホリノ中間体である7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−9b−モルホリノ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−イソキサゾール3−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリンを橙色の油状物として得た。油状物に、ジクロロエタン(3mL)およびTFA(0.071mL,0.920mmol)を加え、該反応混合液を80℃で60分間加熱した。反応混合液を室温で終夜加熱した。さらにTFA(0.071mL,0.920mmol)を加え、該反応混合液を80℃で6時間加熱した。反応混合液をジクロロメタン(30mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いて超音波で分解しながらメタノールでトリチュレートして、44mgの1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)エタン−1,2−ジオールおよび7−(オキシラン−2−イル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリンの3:7混合液を淡褐色の固形物として得た。
【0404】
濾液を、ヘキサン中の酢酸エチルの20%混合液、続いてジクロロメタン中のメタノールの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、80mgの生成物(および他の極性物質)を赤色がかった油状物として得た。該油状物をメタノールでトリチュレートして固形物を得て、真空濾過により収集し、メタノールですすぎ、十分に乾燥させて、20mgの生成物を黄色の固形物として得た。濾液を濃縮し、逆相分取HPLCで精製し、中和し、さらに10mgの生成物をオフホワイト色の固形物として得た。2つの試料を合わせて、1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)エタン−1,2−ジオール(30mg)を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.82分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 444.2.
【0405】
製造54H:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−カルバルデヒド
【化276】
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(54H)
室温でTHF(1mL)中の1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)エタン−1,2−ジオール(製造54G,0.030g,0.068mmol)の溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(0.022g,0.101mmol)、続いて水(0.05mL)を加えた。反応混合液を室温で2.5時間撹拌した。反応混合液を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(10mL)および食塩水(10mL)で洗浄した。水層を合わせて、酢酸エチル(30mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−カルバルデヒド(0.029g,0.071mmol,定量的収率)を黄褐色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.08分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 412.1.
【0406】
実施例54:
メタノール(0.4mL)およびジクロロエタン(0.8mL)の混合液中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−カルバルデヒド(ステップH,0.029g,0.071mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(8.55mg,0.085mmol)の混合物を、67℃で1.75時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.40mg,0.085mmol)を一度に加えた。1時間後、反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣を逆相分取HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna Axia 5μ c18 30x100mm,10分のラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)で精製した。所望のフラクションを収集し、減圧下で濃縮して、14.6mgの生成物を得た。該化合物をジクロロメタンおよびトリエチルアミンで希釈し、均一溶液を濃縮した。残渣を、メタノール、ジクロロメタンおよび水酸化アンモニウムの混合液(10:90:0−80:20:1)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、11.8mgの生成物をオフホワイト色の固形物として得た。続いて該固形物を、超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートし、濾過し、メタノールですすぎ、十分に乾燥させて、1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[5,4−f]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.008g,0.016mmol,収率23%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.74分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 497.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.05-3.10 (m, 2H), 3.16-3.34 (m, 5H), 3.49 (t, J=7.63 Hz, 2H), 3.70 (s, 2H), 5.75 (s, 2H), 7.36 (d, J=8.05 Hz, 1H), 7.64-7.69 (m, 2H), 7.70-7.74 (m, 1H), 7.80 (d, J=7.21 Hz, 2H), および8.06 (d, J=8.05 Hz, 1H).
【0407】
実施例55
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール8−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸
【化277】
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(55)
製造55A:エチル 4−(3−ブロモフェノキシ)ブタノエート
【化278】
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(55A)
ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−ブロモフェノール(2g,11.56mmol)の溶液に、炭酸セシウム(11.30g,34.7mmol)およびエチル 4−ブロモブタノエート(1.66mL,11.6mmol)を室温で順次加えた。不均一反応混合液を室温で2.5時間撹拌した。反応混合液をエーテル(75mL)および水(50mL)の間で分液処理した。エーテル層を収集し、食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮してエチル 4−(3−ブロモフェノキシ)ブタノエート(3.3g,11.5mmol,収率99%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.25-1.29 (m, 3H), 2.07-2.15 (m, 2H), 2.48-2.54 (m, 2H), 3.99 (t, J=6.16 Hz, 2H), 4.13-4.15 (m, 1H), 4.16-4.19 (m, 1H), 6.80-6.84 (m, 1H), 7.05 (t, J=1.98 Hz, 1H), 7.06-7.09 (m, 1H), および7.11-7.16 (m, 1H).
【0408】
製造55B:4−(3−ブロモフェノキシ)ブタン酸
【化279】
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(55B)
THF(5mL)中のエチル 4−(3−ブロモフェノキシ)ブタノエート (製造55A,3.3g,11.5mmol)の溶液に、水(5mL)中に溶解させた水酸化リチウム(0.550g,23.0mmol)を室温で加えた。反応混合液を50℃で3時間加熱した。反応混合液を濃縮し、酢酸エチル(50mL)および1N 塩酸水溶液(20mL)(水層のpH〜3)の間で分液処理した。有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4−(3−ブロモフェノキシ)ブタン酸(2.9g,11.2mmol,収率97%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.10-2.15 (m, 2H), 2.59 (t, J=7.26 Hz, 2H), 4.01 (t, J=6.05 Hz, 2H), 6.82 (ddd, J=8.14, 2.42, 1.10 Hz, 1H), 7.04-7.06 (m, 1H), 7.07-7.10 (m, 1H), および7.14 (t, J=8.03 Hz, 1 H).
【0409】
製造55C:8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−5(2H)−オン
【化280】
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(55C)
4−(3−ブロモフェノキシ)ブタン酸(製造55B,2.9g,11.19mmol)に、PPA(13.6mL,11.2mmol)を室温で加えた。反応混合液を100℃で14時間加熱した。暗色の反応混合液に、角氷を5分かけて加えた(〜5g)。該混合物を室温に冷まし、20分間攪拌した。暗色の反応混合液を酢酸エチル(120mL)および水(50mL)の間で分液処理した。有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(4.5:0.5)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−5(2H)−オン(0.170g,0.705mmol,6.3%収率)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.22 (quin, 2H) 2.89 (t, J=6.90 Hz, 2H), 4.25 (t, J=6.65 Hz, 2H), 7.25 (dd, J=8.28, 2.01 Hz, 1H), 7.28 (d, J=2.01 Hz, 1H), および7.64 (d, J=8.53 Hz, 1H).
【0410】
製造55D:(E)−4−(8−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピン−5−イル)モルホリン
【化281】
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(55D)
0℃でトルエン(3mL)中の8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[b]オキセピン−5(2H)−オン(0.170g,0.705mmol)およびモルホリン(0.307mL,3.53mmol)の混合物に、塩化チタン(IV)(トルエン中で1.0M)(0.388mL,0.388mmol)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、橙色の不均一反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を減圧下でセライト(登録商標)に通して濾過し、続いてトルエンですすいだ(3x10mL)。淡黄色の濾液を減圧下で濃縮して(E)−4−(8−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピン−5−イル)モルホリン(0.182g,0.587mmol,収率83%)を黄色の油状物として得た。
【0411】
製造55E:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−8−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール
【化282】
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(55E)
ジクロロメタン(2mL)中の(E)−4−(8−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピン−5−イル)モルホリン(製造55D,0.182g,0.587mmol)の溶液に、ジクロロメタン(1mL)中の(Z)−N−ヒドロキシ−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボイミドイルクロリド(中間体13,0.201g,0.587mmol)の溶液を加えた。反応混合液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(0.089mL,0.645mmol)を2分かけて滴下して加えた。氷浴を取り外し、得られた混濁溶液を室温で30分間攪拌した。該混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して橙色の油状物を得た。該油状物に、ジクロロエタン(3mL)およびTFA(0.068mL,0.880mmol)を加え、該反応混合液を80℃で60分間加熱した。反応混合液をジクロロメタン(30mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いて超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートして、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−8−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ[4,5−d]イソキサゾール(0.110g,0.230mmol,収率39%)を黄褐色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.81分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 479.
【0412】
製造55F:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−8−ビニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール
【化283】
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(55F)
密封した管内のジオキサン(2mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−8−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ[4,5−d]イソキサゾール(製造55E,0.110g,0.230mmol)の不均一溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(0.074mL,0.254mmol)および塩化リチウム(0.029g,0.691mmol)を順次加えた。該混合物を減圧下で脱気し、窒素で充填した。該混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.027g,0.023mmol)を加え、混合物を窒素の強い気流下で5分間攪拌した。反応混合液を密封し、100℃の油浴中に浸し、終夜攪拌した。100℃に達し、該溶液は均一に近くなった。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン(10mL)で希釈し、セライト(登録商標)のパッドに通して濾過し、ジクロロメタン(10mL)ですすいだ。濾液を濃縮し、残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−8−ビニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール(0.052g,0.123mmol,収率53%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.75分を示した。(条件A); LC/MS M+1 = 425.1.
【0413】
製造55G:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール−8−カルバルデヒド
【化284】
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(55G)
室温でTHF(1mL)中の2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−8−ビニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール(製造55F,0.052g,0.123mmol)およびN−メチルモルホリン−N−オキシド(水中で50%,0.025mL,0.123mmol)の混合液に、四酸化オスミウム(水中で4%,0.038mL,4.90μmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。該反応混合液に、過ヨウ素酸ナトリウム(0.039g,0.184mmol)および水(0.05mL)を加え、該内容物を室温で4時間攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、水層を合わせて、酢酸エチル(30mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、アルデヒド化合物をオフホワイト色の固形物として得た。該化合物 を、メタノールでトリチュレートしてさらに精製して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール−8−カルバルデヒド(0.036g,0.084mmol,収率69%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.44分を示した。(条件A).
【0414】
実施例55
メタノール(0.4mL)およびジクロロエタン(0.8mL)の混合液中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール−8−カルバルデヒド(製造55G,0.036g,0.084mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(10.24mg,0.101mmol)の混合物に、1滴の酢酸をパスツールピペットから加えた。反応混合液を67℃で2.0時間加熱した。続いて、反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(6.47mg,0.101mmol)を一度に加えた。 反応混合液を減圧下で濃縮し、該残渣を超音波で処理しながら水(5mL)中で懸濁させた。該固形物を真空濾過により収集し、水で十分にすすぎ、週末にわたり乾燥させて、33mgの生成混合物を白色の固形物として得た。該固形物を超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートして、20mgの生成物を白色の固形物として得た。該化合物を、メタノール、ジクロロメタンおよび水酸化アンモニウム(10:90:0−80:20:1)の混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーでさらに精製して、6.9mgの生成物を白色の固形物として得て、続いて超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートし、濾過し、メタノールですすぎ、十分に乾燥させて、1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−イル)− 2,3−ジヒドロベンゾ[b]オキセピノ−[4,5−d]イソキサゾール8−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸(0.0042g,8.05μmol,9.5%の収率)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.85分を示した。(条件A);LC/MS M+1 = 512.5. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.14 (t, J=4.95 Hz, 2H), 3.16-3.46 (m, 5H), 3.58 (s, 2H), 4.37 (t, J=4.84 Hz, 2H), 7.05 (d, J=1.10 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=8.25, 1.43 Hz, 1H), 7.64-7.76 (m, 3H), 7.80 (d, J=7.26 Hz, 2H), および7.95 (d, J=7.92 Hz, 1H).
【0415】
実施例56
1−((2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化285】
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(56)
製造56A:N−(6−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミド
【化286】
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(56A)
製造56Aは、製造43Aについて概略が示される手順に従って、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(中間体I−3D)および2−アミノ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン塩酸塩を用いて調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.06 (1 H, d, J=8.80 Hz), 7.82 (1 H, d, J=4.40 Hz), 7.59-7.64 (2 H, m), 7.49-7.57 (2 H, m), 6.90 (1 H, dd, J=8.80, 2.42 Hz), 6.75 (1 H, d, J=2.20 Hz), 4.77 (1 H, dt, J=13.42, 4.84 Hz), 3.90 (3 H, s), 3.30 (1 H, ddd, J=17.28, 13.09, 4.62 Hz), 3.05 (1 H, ddd, J=17.22, 4.24, 2.31 Hz), 2.95-3.02 (2 H, m). (M+H)+ = 431.1.
【0416】
製造56B:5−(7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール
【化287】
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(56B)
THF(4.0ml)中のN−(6−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミド(製造56A,337mg,0.783mmol)およびローソン試薬(2,4−ビス−[4−メトキシフェニル]−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン2,4−ジスルフィド)(475mg,1.175mmol)の混合物を、マイクロ波にて140℃で33分間加熱し、不完全な反応を生じた。次いで、反応混合液を140℃で15分より長くマイクロ波で処理した。粗反応混合物を40gのシリカゲルRedisep(登録商標)カートリッジに載せ、10%EtOAc−ヘキサンで前もって飽和させ、同一溶液で溶出した。5−(7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(0.365g,0.852mmol,定量的収率)を黄色の固形物として単離した。該生成物は、LC保持時間=2.62分を示した。(条件:開始%B=0;最終%B=100;グラジエント時間=2分;流速=5ml/分;波長=220;溶媒ペア=MeOH/H2O/TFA;溶媒A=MeOH中の0.1% TFA:H2O(10:90);溶媒B=MeOH:H2O(10:90)中の0.1% TFA;カラム1=Waters Sunfire C18 5μm 4.6x30mm); LC/MS M+1 = 429.04.
【0417】
製造56C:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−オール
【化288】
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(56C)
ジクロロメタン(13.07mL)中の5−(7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(製造56B,0.448g,1.046mmol)の溶液に、ジクロロメタン中の1M BBr3(5.23mL,5.23mmol)を滴下して加え、該混合物を室温で4.5時間撹拌した。該反応液を飽和NaHCO3でゆっくりクエンチした。5分間攪拌し、続いて飽和NH4Clを加えた。次いでこれをジクロロメタンおよび水の間で分液処理した。水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせて、続いて食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフに付して2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−オール(0.388g,0.936mmol,収率90%)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.63-7.69 (2 H, m), 7.46-7.58 (3 H, m), 7.31 (1 H, d, J=8.14 Hz), 6.80 (1 H, d, J=2.42 Hz), 6.76 (1 H, dd, J=8.25, 2.53 Hz), 3.15-3.23 (2 H, m), 3.05-3.14 (2 H, m).
【0418】
製造56D:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化289】
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(56D)
0℃でピリジン(15mL)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−オール(製造56C,0.388g,0.936mmol)の溶液に、トリフル酸無水物(triflic anhydride)(0.190mL,1.124mmol)を加えた。30分後、冷却槽を取り外した。室温で2時間後、該反応混合液を濃縮した。残渣をエーテルおよび1N HClの間で分液処理した。有機層を飽和NaHCO3、食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラムにかけた(40g Redisep(登録商標)カートリッジ、これを5% EtOAc−ヘキサンで前もって飽和させ、同一溶液、続いて10%の同一溶液で溶出した)。2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.451g,0.825mmol,収率88%)をふわふわした白色の固形物として得た。該生成物は、LC保持時間=4.343分を示した。(条件:開始%B=0,最終%B=100,グラジエント時間=4分,流速=4ml/分,波長=220,溶媒ペア=MeOH−H2O−TFA;溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA;カラム1=1:Waters Sunfire C18 4.6x50mm(4分グラジエント)); LC/MS M+1 = 547.03. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.64-7.68 (2 H, m), 7.50-7.59 (3 H, m), 7.47 (1 H, d, J=8.14 Hz), 7.24 (1 H, d, J=2.20 Hz), 7.21 (1 H, dd, J=8.14, 2.42 Hz), 3.23-3.28 (2 H, m), 3.17-3.23 (2 H, m).
【0419】
製造56E:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)イソキサゾール
【化290】
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(56E)
ジオキサン(5.0mL)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イルトリフルオロメタンスルホネート(製造56D,0.451g,0.825mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(0.265mL,0.908mmol)および塩化リチウム(0.105g,2.476mmol)の混合液を、マイクロ波反応管中に入れた。これに、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.095g,0.083mmol)およびアルゴンを該混合液中で3分間泡立てた。該管の蓋をし、赤褐色の混合物を100℃の油浴中に浸した。6時間攪拌し、該反応混合液を室温に冷ました。EtOAcを加え、該内容物を30分間攪拌した。続いてこれをセライトのプラグに通して濾過した。濾過ケーキをEtOAcで洗浄した(2X)。有機層を合わせて、続いて減圧中で濃縮した。残渣をエーテル中で懸濁し、さらに30分間激しく攪拌し、セライトのプラグに通して濾過し、濾過ケーキ物をエーテルで洗浄した(2X)。有機層を合わせて、濃縮し、クロマトグラフにかけた。該生成物は、LC保持時間=3.996分を示した。(条件:開始%B=50,最終%B=100,グラジエント時間=4分,流速=4ml/分,波長=220,溶媒ペア=MeOH−H2O−TFA;溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA;カラム1=1:Waters Sunfire C18 4.6x50mm(4分グラジエント)); LC/MS M+1 = 425.07.
【0420】
製造56F:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒド
【化291】
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(56F)
室温でTHF(7.5ml)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)イソキサゾール(製造56E,0.350g,0.825mmol)の溶液に、四酸化オスミウム(ブタノール中で2.5%,1.7mL,0.017mmol)、続いて7.5mlの水中の溶液として過ヨウ素酸ナトリウム(0.265g,1.238mmol)を加えた。90分間攪拌し、これを亜硫酸水素ナトリウムの飽和溶液でクエンチした。暗色の懸濁液をセライトに通して濾過した。濾過ケーキ物をEtOAcで洗浄した。EtOAc層を合わせて、水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフに付して、2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒドを橙色の固形物として得た。該生成物は、LC保持時間=3.136分を示した。(条件:開始%B=50,最終%B=100,グラジエント時間=4分,流速=4ml/分,波長=220,溶媒ペア=MeOH−H2O−TFA;溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA;カラム1=1:Waters Sunfire C18 4.6x50mm(4分グラジエント)); LC/MS M+1 = 427.03.
【0421】
実施例56:
MeOH(5mL)および1,2−ジクロロエタン(5.00mL)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒド(製造56F,352mg,0.825mmol)およびアゼチジン−3−カルボン酸(100mg,0.990mmol)の攪拌溶液に、室温で約3〜4滴のAcOHを加えた。反応混合液を80℃に加熱した油浴に浸し、1時間攪拌した。これを室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(62.2mg,0.990mmol)で処理し、一度に加えた。反応混合液を室温で1時間攪拌し、濃縮し、該物質の半分量を分取HPLC(HPLC条件:Phenomenex Luna C18 5ミクロンカラム(250x30mm);25−100% CH3CN/水(0.1% TFA);25分グラジエント;30mL/分)で精製して、1−((2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩(12mg,0.019mmol,2.279%の収率)をふわふわした淡黄色の固形物として得た。該生成物は、LC保持時間=3.155分を示した。(条件:開始%B=0,最終%B=100,グラジエント時間=4分,流速=4ml/分,波長=220,溶媒ペア=MeOH−H2O−TFA;溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA;カラム1=1:Waters Sunfire C18 4.6x50mm(4分グラジエント));LC/MS M+1 = 512.12. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.65 (1 H, s), 7.63 (1 H, d, J=1.32 Hz), 7.53-7.62 (4 H, m), 7.46 (1 H, s), 7.41 (1 H, dd, J=7.92, 1.76 Hz), 4.42 (2 H, s), 4.34 (2 H, d, J=3.08 Hz), 4.32 (2 H, d, J=1.10 Hz), 3.60-3.70 (1 H, m), 3.21 (4 H, s).
【0422】
実施例57−58
下記の表4における実施例化合物は、適当な酸化合物で置き換えることによって上記に記載の一般的な手順に従って調製した。
表4
【化292】
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【表4】
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*)条件:開始%B=50,最終%B=100,グラジエント時間=4分,流速=4ml/分,波長=220,溶媒ペア=MeOH−H2O−TFA;溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA;カラム1=1:Waters Sunfire C18 4.6x50mm(4分グラジエント).
【0423】
実施例59
1−((2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化293】
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(59)
実施例59は、下記に記載される手順の最終的な還元アミノ化反応以外、実施例56について概略が示されるプロトコールと同一プロトコールに従って調製した。
【0424】
実施例59:
室温で1,2−ジクロロエタン(2.0ml)中の2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒド(0.106g,0.249mmol)の攪拌溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.075g,0.746mmol)を加えた。生じた淡い色の懸濁液を15分間攪拌し、続いてチタン酸テトライソプロピル(0.222mL,0.746mmol)を滴下して加えた。反応混合液は淡い橙色に変化した。4時間攪拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.023g,0.373mmol)を一度に加えた。90分後、反応混合液をMeOHで希釈し、セライトに通して濾過した。濾過ケーク物をMeOHで洗浄し(2X)、該濾液を減圧中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して(24g Redisep(登録商標)カートリッジ,ジクロロメタン中の5%−MeOH、続いて10%(ジクロロメタン中の10%−アンモニア−MeOH)で溶出した)、57mgの所望の1−((2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、LC保持時間=1.927分を示した。
(条件:開始%B=0;最終%B=100;グラジエント時間=2分;流速=5ml/分;波長=254;溶媒ペア=MeOH/H2O/TFA;溶媒A=MeOH中の0.1% TFA:H2O(10:90);溶媒B=MeOH中の0.1% TFA:H2O(10:90);カラム1=Waters Sunfire C18 5μm 4.6x30mm);LC/MS M+1 = 512.08. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.75 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.59-7.68 (3 H, m), 7.53 (1 H, d, J=7.70 Hz), 7.43 (1 H, s), 7.38 (1 H, dd, J=7.92, 1.54 Hz), 4.34 (2 H, s), 4.16-4.23 (4 H, m), 3.42 (1 H, quin, J=8.36 Hz), 3.12-3.23 (4 H, m).
【0425】
実施例60
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸
【化294】
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(60)
製造60A:7−(1,2−ジヒドロキシエチル)クロマノ−4−オン
【化295】
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(60A)
室温でTHF(11mL)中の7−ビニルクロマノ−4−オン(製造2D,0.801g,4.60mmol)および水中のNMOの50%溶液(0.953mL,4.60mmol)の混合液に、水中の四酸化オスミウムの4%溶液(1.44mL,0.184mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(200mL)で希釈し、水(40mL)で洗浄した。有機層を収集し、食塩水(40mL)で洗浄した。水層を合わせて、ジクロロメタン(200mL)で抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、7−(1,2−ジヒドロキシエチル)クロマノ−4−オン(0.950g,4.56mmol,収率99%)を暗黄色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=0.587分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 209.0.
【0426】
製造60B:7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)クロマノ−4−オン
【化296】
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(60B)
室温でアセトン(20mL)中の7−(1,2−ジヒドロキシエチル)クロマノ−4−オン(製造60A,0.950g,4.56mmol)および2,2−ジメトキシプロパン(1.68mL,13.7mmol)の混合液に、(1R)−(−)−カンファースルホン酸(0.212g,0.913mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液でクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣溶液を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液および食塩水で洗浄した。有機層を収集し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を暗色の油状物として得て、これを酢酸エチルおよびヘキサンの20%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)クロマノ−4−オン(0.657g,2.65mmol,収率58%)を清澄な無色の油状物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.14分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 248.9.
【0427】
製造60C:4−(7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2H−クロメニ−4−イル)モルホリン
【化297】
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(60C)
0℃でトルエン(12mL)中の7−(8C,2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)クロマノ−4−オン(製造60C,0.657g,2.65mmol)およびモルホリン(1.15mL,13.2mmol)の混合液に、トルエン中の塩化チタン(IV)の1.0M溶液(1.46mL,1.46mmol)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、橙色の不均一反応液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を、セライトのパッドに通して濾過しトルエンですすいだ(3x20mL)。淡黄色の濾液を減圧下で濃縮して、4−(7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2H−クロメニ−4−イル)モルホリン(0.751g,2.37mmol,収率89%)を黄色の油状物として得た。
【0428】
製造60D:7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール
【化298】
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(60D)
ジクロロメタン(3.5mL)中のN−ヒドロキシ−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボイミドイルクロリド(中間体I−12,0.340g,1.170mmol)の溶液に、4−(7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2H−クロメニ−4−イル)モルホリン(製造60C,ジクロロメタン中で0.473M)(2.47mL,1.17mmol)を加えた。反応混合液を0℃に冷まし、トリエチルアミン(0.324mL,2.34mmol)を10分かけて滴下して加えた。氷浴を取り外し、得られた混濁溶液を室温で1.5時間撹拌した。反応混合液をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を橙色の油状物として得た。該化合物を、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(5%−12%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール(0.080g,0.140mmol,収率12%)を黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.25分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 572.1.
【0429】
製造60E:1−(9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化299】
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(60E)
7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール(製造60D,0.080g,0.140mmol)およびTFA(3.00mL,38.9mmol)の混合物を、室温で60分間攪拌した。該TFAを減圧下で留去し、残渣をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、定量的収率の1−(9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオールを黄色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.63分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 532.0.
【0430】
製造60F:9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化300】
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(60F)
室温でTHF(2.0mL)および水(0.13mL)の混合液中の1−(9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール(製造60E,0.074g,0.139mmol)の均一溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(0.045g,0.209mmol)を加えた。反応混合液を60分間攪拌した。該溶媒を減圧下で留去し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、食塩水で洗浄した。有機層を収集し、水層を合わせて、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、定量的収率の9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒドを黄色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.02分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 499.9.
【0431】
製造60G:(9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メタノール
【化301】
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(60G)
室温でメタノール(1.0mL)中の9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造60F,0.070g,0.140mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.43mg,0.038mmol)を加えた。反応混合液を室温で30分間攪拌した。メタノールを減圧下で除去し、残渣をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、(9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メタノールを黄色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.83分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 502.0.
【0432】
製造60H:(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メタノール
【化302】
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(60H)
室温でジクロロエタン(1.0mL)中の(9b−モルホリノ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,9b−ジヒドロ−3aH−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メタノール(製造60G,0.070g,0.140mmol)の溶液に、TFA(0.016mL,0.209mmol)を加えた。反応混合液を80℃で60分間加熱した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して淡黄色の固形物を得て、これを超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートし、乾燥させて(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メタノール(0.027g,0.065mmol,収率47%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.18分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 414.9.
【0433】
製造60I:3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化303】
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(60I)
室温でジクロロメタン(2.0mL)中の(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メタノール(製造60H,0.027g,0.065mmol)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(0.030g,0.072mmol)を加えた。反応混合液を30分間攪拌した。該反応物を、飽和チオ硫酸ナトリウムおよび飽和炭酸水素ナトリウム(〜2.0mL)の1:1混合液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し(2x)、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.027g,0.065mmol,収率100%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.31分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.
【0434】
製造60J:tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート
【化304】
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(60J)
室温でメタノール(0.3mL)およびジクロロエタン(0.900mL)中の3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造60I,0.027g,0.065mmol)、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート,酢酸塩(0.021g,0.098mmol)および酢酸(7.50μl,0.131mmol)の混合液に、チタン(IV)イソプロポキシド(0.038mL,0.131mmol)を滴下して加えた。生じた均一反応混合液を80分間攪拌した。該反応混合液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.042g,0.196mmol)を一度に加え、該反応混合物を室温で60分間攪拌した。HPLC分析は、いくらかの出発物質がまだ残存することを示した。さらに少量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを加え、該反応混合物をさらに3時間撹拌した。HPLC分析は、反応が完了したことを示した。該反応液を、pHがわずかに塩基性になるまで炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液でクエンチした。生じた乳濁液をジクロロメタンで抽出した(3x)。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、淡黄色の固形物を得た。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(20%〜35%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(0.030g,0.054mmol,収率83%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.96分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。 LC/MS M+1 = 554.0.
【0435】
実施例60:
tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(製造60J,0.030g,0.054mmol)およびTFA(1.00mL,13.0mmol)の混合液を室温で45分間静置した。TFAを減圧下で留去し、残渣を水中に懸濁させた。pHを、超音波で処理しながら1N 水酸化ナトリウムで〜5に調整し、得られた懸濁物を20分間攪拌した。pHを一定に保った。該固形物を真空濾過により収集し、水で十分に洗浄し、乾燥させて、該生成物を白色の固形物として得た。該化合物を、超音波で処理しながらメタノール中に懸濁させ、濃縮し、超音波で処理しながらメタノール中に再懸濁させた。該固形物を真空濾過により収集し、減圧下で十分に乾燥させて、1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[3,4−d]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.027g,0.052mmol,収率97%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.67分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4m分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。LC/MS M+1 = 498.0. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.19-3.44 (m, 5H), 3.56 (br. s., 2H), 5.65 (s, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.04 (d, J=7.49 Hz, 1H),および7.59-7.69 (m, 6H).
【0436】
実施例61
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸
【化305】
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(61)
製造61A:7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3a,4−ジヒドロ−3H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール3−オール
【化306】
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(61A)
0℃で無水アセトニトリル(3.0mL)中の4−(7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2H−クロメニ−4−イル)モルホリン(製造60C,0.266g,0.838mmol)およびトリエチルアミン(0.232mL,1.68mmol)の均一溶液に、アセトニトリル(1.0mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニルフルオリド(中間体I−4,0.217g,0.838mmol)の溶液を加えた。反応混合液を0℃で30分間攪拌し、続いて室温で60分間攪拌した。水中のヒドロキシルアミン塩酸塩(0.233g,3.35mmol)および酢酸ナトリウム(0.275g,3.35mmol)の均一溶液(0.544mL,30.2mmol)を加え、該反応混合液を45℃で60分間加熱した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチル混合液(5%−12%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、240mgの生成混合物を得た。該生成物を逆相分取HPLC(2x120mg)でさらに精製して、中和し、7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3a,4−ジヒドロ−3H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール3−オール(0.070g,0.139mmol,収率17%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.08分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。 LC/MS M+1 = 502.9.
【0437】
製造61B:7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール
【化307】
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(61B)
室温で無水トルエン(1.0mL)中の7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3a,4−ジヒドロ−3H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール3−オール(製造61A,0.035g,0.070mmol)の攪拌した懸濁液に、ピリジン(0.012mL,0.153mmol)、続いて塩化チオニル(8.64μl,0.118mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、続いて80℃で15分間攪拌した。反応混合液を室温に冷まし、濃縮した。該固形残渣をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。 減圧下で濃縮して、黄色のフィルム状物を得た。粗生成物を合わせて、超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートした。該固形物を収集して、7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール(0.042g,0.087mmol,収率62%)をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、保持時間=3.63分のHPLCを示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。 LC/MS M+1 = 484.9.
【0438】
製造61C:1−(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化308】
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(61C)
TFA(1.00mL,13.0mmol)中の7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール(製造61B,0.042g,0.087mmol)の溶液を、室温で45分間静置した。TFAを減圧下で除去し、残渣をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、1−(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール(0.039g,0.088mmol,収率100%)をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.00分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。 LC/MS M+1 = 444.9.
【0439】
製造61D:3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化309】
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(61D)
室温でTHF(1.0mL)および水(0.065mL)の混合液中の1−(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール(製造61C,0.039g,0.088mmol)の均一溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(0.028g,0.132mmol)を加えた。反応混合液を30分間攪拌した。該溶媒を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、36mgの3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドおよび7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾールの〜1:1混合液を黄色の油状物として得た。極めて厳格な分離の結果として、TLCに示されるように、生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。該生成物は、HPLC保持時間=3.35分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。 LC/MS M+1 = 412.9.
【0440】
製造61E:tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート
【化310】
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(61E)
室温でメタノール(0.333mL)およびジクロロメタン(1.0mL)中の上記に記載の反応からの3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造61D,0.036g,0.087mmol)および7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾールの混合物に、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート,酢酸塩(0.028g,0.131mmol)、酢酸(10.00μl,0.175mmol)およびチタン(IV)イソプロポキシド(0.051mL,0.175mmol)を滴下して加えた。生じた均一反応混合液を60分間攪拌した。該反応混合液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.056g,0.262mmol)を一度に加え、該反応混合液を室温で30分間攪拌した。pHがわずかに塩基性になるまで炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(〜5mL)で反応をクエンチした。生じた乳濁液をジクロロメタンで抽出し(3x)、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色の固形物を得た。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチル混合液(20%−35%−50%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(0.031g,0.056mmol,収率64%)をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.01分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 553.9.
【0441】
実施例61:
tert−ブチル 1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(製造61E,0.031g,0.056mmol)およびTFA(2.58mL,33.5mmol)の混合物を室温で45分間静置させた。TFAを減圧下で除去し、残渣を水中に懸濁させ、pHを超音波で処理しながら5の値に調整し、得られた懸濁液を1時間攪拌した。pHを5に保ち、該固形物を真空濾過により収集し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、定量的収率の生成物を白色の固形物として得た。該固形物質をメタノール中に溶解させ、超音波で15分間処理した。該生成物を真空濾過により収集し、メタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させて、1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.029g,0.058mmol,収率100%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.72分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.LC/MS M+1 = 498.0. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.20-3.46 (m, 5H), 3.58 (s, 2H), 5.61 (s, 2H), 7.04 (s, 1H), 7.09 (d, J=7.77 Hz, 1H), 7.59-7.69 (m, 5H), および7.79 (d, J=7.77 Hz, 1H).
【0442】
実施例62
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)−アゼチジン−3−カルボン酸
【化311】
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(62)
製造62A:3−(2,2−ジブロモビニル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール
【化312】
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(62A)
0℃でジクロロメタン(10mL)中の四臭化炭素(12.24g,36.9mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中のトリフェニルホスフィン(4.84g,18.5mmol)の溶液を加え、生じた混合物を0℃で5分間攪拌した。ジクロロメタン(10mL)中の5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルバルデヒド(中間体I−13B,1.59g,4.62mmol)の溶液をシリンジにより加え、該反応混合液を0℃で20分間攪拌した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。白色の沈殿物が有機層中に形成され、これを真空濾過により除去した。濾液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、塩化アンモニウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル混合液(1%−3%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、3−(2,2−ジブロモビニル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(1.21g,3.05mmol,収率66.0%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.10分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.LC/MS M+1 = 397.9. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 7.43 (s, 1H), 7.52-7.56 (m, 2H), 7.56-7.61 (m, 1H), および7.74 (d, J=7.49 Hz, 2H).
【0443】
製造62B:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イン−1−オール
【化313】
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(62B)
−78℃でTHF(6.0mL)中の3−(2,2−ジブロモビニル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(製造62A,0.496g,1.19mmol)の溶液に、ヘキサン中のブチルリチウムの2.5M溶液(1.05mL,2.61mmol)をゆっくり加えた。反応混合液を−78℃で25分間攪拌し、続いてヒートガンで穏やかに室温に温めた。室温になったら、パラホルムアルデヒド(0.713g,23.74mmol)を加え、反応混合物を5分間攪拌した。該混合物をエーテルで希釈し、水で洗浄し(2x)、食塩水で洗浄した。水層を合わせて、エーテルで抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(1%−5%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イン−1−オール(0.199g,0.745mmol,収率63%)を黄色がかった橙色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.39分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA。 LC/MS M+1 = 268.17.
【0444】
製造62C:3−(3−ブロモプロピ−1−イニル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール
【化314】
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(62C)
0℃でジクロロメタン(9.0mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イン−1−オール(製造62B,0.465g,1.740mmol)の溶液に、ジクロロメタン(2.09mL,2.09mmol)中のトリブロモホスフィンの1.0M溶液を加えた。5分後、氷浴を取り外し、該反応混合液を室温で終夜攪拌した。HPLCおよびLCMS分析は、顕著に出発物質がまだ残存することを示した。さらなる量のトリブロモホスフィン(ジクロロメタン中で1.0M)(2.09mL,2.09mmol)を加え、該反応混合物を室温で4.5時間撹拌した。さらにトリブロモホスフィン(ジクロロメタン中で1.0M)(2.09mL,2.09mmol)を加え、反応混合物を室温で週末にわたり攪拌した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを、シリカゲル層を載せたセライト層を含有するフリット漏斗上に最少量のジクロロメタンを載せた。プラグカラムを酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(1%−3%)で溶出して、3−(3−ブロモプロピ−1−イニル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(0.219g,0.663mmol,収率38%)を清澄な無色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.95分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.LC/MS M+1 = 331.93.
【0445】
製造62D:4−ブロモ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒド
【化315】
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(62D)
室温でジメチルホルムアミド(2.0mL)中の3−(3−ブロモプロピ−1−イニル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(製造62C,0.219g,0.663mmol)および4−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.133g,0.663mmol)の混合物に、炭酸カリウム(0.115g,0.829mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、酢酸エチル(75mL)で希釈し、塩化リチウムの10%水溶液で洗浄し(2x25mL)、食塩水(25mL)で洗浄した。有機層を収集し、水相を合わせて、酢酸エチルで抽出した(2x25mL)。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、黄褐色の固形物を得て、超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートして、4−ブロモ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒド(0.223g,0.495mmol,収率75%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.28分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.LC/MS M+1 = 451.92. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 5.12 (s, 2H), 7.28 (d, J=8.32 Hz, 1H), 7.34 (d, J=1.66 Hz, 1H), 7.51-7.55 (m, 2H), 7.56-7.61 (m, 1H), 7.72 (d, J=7.21 Hz, 2H), 7.75 (d, J=8.32 Hz, 1H), および10.44 (s, 1H).
【0446】
製造62E:(E)−4−ブロモ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イニルオキシ)−ベンズアルデヒド オキシム
【化316】
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(62E)
メタノール(2.0mL)中の4−ブロモ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒド(製造62D,0.050g,0.111mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(9.26mg,0.133mmol)および酢酸ナトリウム(0.018g,0.222mmol)の混合物を、30分間加熱還流した。溶媒を減圧下で留去し、残渣をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、(E)−4−ブロモ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒドオキシム(0.050g,0.107mmol,収率97%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.26分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 466.8.
【0447】
製造62F:7−ブロモ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール
【化317】
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(62F)
次亜塩素酸ナトリウム(23mL)、トリエチルアミン(製造62E,0.021mL,0.155mmol)およびジクロロメタン(1.0mL)の混合液に、ジクロロメタン(3mL)中の(E)−4−ブロモ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒドオキシム(0.036g,0.077mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。反応混合液を0℃で30分間攪拌し、続いて室温で1.5時間撹拌した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、有機層を収集した。水層をジクロロメタンで抽出し(2x)、有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いて超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートして、7−ブロモ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール(0.026g,0.056mmol,収率73%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.91分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.LC/MS M+1 = 464.9. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 5.49 (s, 2H), 7.23-7.27 (m, 2H), 7.55-7.59 (m, 2H), 7.60-7.65 (m, 1H), 7.73 (d, J=7.49 Hz, 2H),および7.78 (d, J=8.05 Hz, 1H).
【0448】
製造62Fの別の合成:0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の(E)−4−ブロモ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)プロピ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒドオキシム(製造62E,0.142g,0.305mmol)の溶液に、N−ブロモコハク酸イミド(0.081g,0.458mmol)、続いてトリエチルアミン(0.085mL,0.610mmol)を加えた。生じた均一反応混合物を0℃で10分間攪拌し、続いて室温で50分間攪拌した。HPLCおよびLCMS分析は、〜65%の出発物質が残存することを示した。次いで、反応混合液を75℃で60分間攪拌した。HPLC分析は、反応が〜1:1の出発物質と生成物の比で進行したことを示した。さらなる量のN−ブロモコハク酸イミド(0.081g,0.458mmol)およびトリエチルアミン(0.085mL,0.610mmol)を加え、反応物をさらに60分間加熱した。HPLC分析により非常に小さな変化が見られた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチルで希釈し、塩化リチウムの10%水溶液で洗浄し(2x)、食塩水で洗浄した。有機層を収集し、水層を酢酸エチルで順次抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。該固形残渣を、超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートして、7−ブロモ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール(0.063g,0.136mmol,収率45%)を白色の固形物として得た。
【0449】
製造62G:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール
【化318】
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(62G)
密封した管内のジオキサン(2.0mL)中の7−ブロモ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール(製造62F,0.105g,0.227mmol)の不均一溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(0.073mL,0.249mmol)および塩化リチウム(0.029g,0.680mmol)を順次加えた。該混合物を減圧下で脱気し、窒素で充填した(3x)。該混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.026g,0.023mmol)を加え、該混合物を窒素の強い気流下で5分間攪拌した。反応混合液を加え、100℃の油浴中に浸し、終夜攪拌した。100℃に達したら、該溶液は均一に近くなった。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン(10mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、ジクロロメタン(10mL)ですすいだ。濾液を濃縮し、残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール(0.062g,0.151mmol,収率67%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.84分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm (4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 411.0.
【0450】
製造62H:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化319】
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(62H)
室温で3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール(製造62G,0.060g,0.146mmol)およびNMOの50%水溶液(0.030mL,0.146mmol)の混合物に、四酸化オスミウムの4%水溶液(0.046mL,5.85μmol)を加えた。反応混合液を室温で5時間攪拌した。該中間体ジオール化合物は、HPLC保持時間=3.09分およびLCMS M+1 = 445.0を示した。過ヨウ素酸ナトリウム(0.047g,0.219mmol)を均一混合液に加え、続いて水(0.10mL)を加え、反応液を室温で60分間攪拌した。減圧下で濃縮して、黄褐色の固形残渣を得て、次いで酢酸エチル(40mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を収集し、水層を酢酸エチル(40mL)で洗浄した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.057g,0.138mmol,収率95%)を淡黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.49分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.
【0451】
製造62I:tert−ブチル 1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート
【化320】
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(62I)
室温でメタノール(3.0mL)およびジクロロエタン(0.900mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造62H,0.057g,0.138mmol)、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート酢酸塩(0.045g,0.207mmol)および酢酸(0.016mL,0.276mmol)の混合物に、チタン(IV)イソプロポキシド(0.081mL,0.276mmol)を滴下して加えた。生じた均一反応混合物を90分間攪拌した。該反応混合物に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.088g,0.415mmol)を一度に加え、該反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合液を、pHがわずかに塩基性になるまで炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液でクエンチした(〜5mL)。生じた乳濁液をジクロロメタンで抽出した(3x)。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、淡黄色の固形物として得た。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(20%−35%−50%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル 1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(0.044g,0.079mmol,収率58%)をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.06分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 554.2.
【0452】
実施例62:
tert−ブチル 1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(製造62I,0.044g,0.079mmol)およびTFA(3.00mL,39.0mmol)の混合物を室温で60分間静置した。TFAを減圧下で除去し、残渣を水中に懸濁させ、pHを、超音波で処理しながら5に調整し、得られた懸濁液を終夜攪拌した。pHは5のままであり、該固形物を真空濾過により収集し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、定量的収率の生成物を白色の固形物として得た。該化合物をメタノール中に懸濁させ、超音波で15分間分解させ、次いで終夜攪拌した。該生成物を真空濾過で収集し、メタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させて、1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−クロメノ[4,3−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.026g,0.052mmol,収率65%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.83分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.LC/MS M+1 = 498.1. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.22 (br. s., 3H), 3.42 (br. s., 2H), 3.58 (s, 2 H), 5.51 (s, 2H) 7.03 (s, 1H), 7.08 (d, J=7.77 Hz, 1H), 7.64-7.70 (m, 2H), 7.70-7.75 (m, 1H), および7.78 (dd, J=7.21, 5.83 Hz, 3H).
【0453】
実施例63
1−((3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化321】
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(63)
製造63A:(Z)−N−ヒドロキシピコリンイミドイルクロリド
【化322】
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(63A)
室温でDMF(30mL)中の(E)−ピコリンアルデヒドオキシム(10.0g,82.0mmol)の溶液に、N−クロロスクリンアミド(10.9g,82.0mmol)を30分かけてゆっくり加えた。添加中、発熱が観察された。反応混合液を室温で終夜攪拌し、ジエチルエーテル(300mL)で希釈し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンでトリチュレートし、得られた固形物を真空濾過で収集し、乾燥させて、(Z)−N−ヒドロキシピコリンイミドイルクロリド(12.8g,51.1mmol,収率62%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.49 (ddd, 1H), 7.83-7.95 (m, 2H), 8.66 (ddd, J=4.73, 1.43, 1.32 Hz, 1H), および12.64 (s, 1 H).
【0454】
製造63B:エチル 3−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−5−カルボキシレート
【化323】
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(63B)
水中に浸し、滴下漏斗および温度計を備えた1000mLの三頸フラスコ内のジクロロメタン(75mL)中の(Z)−N−ヒドロキシピコリンイミドイルクロリド(製造63A,8.00g,51.1mmol)の懸濁液に、プロピオール酸エチル(5.21mL,51.1mmol)を加えた。トリエチルアミン(8.55mL,61.3mmol)およびジクロロメタン(20mL)の混合液を滴下漏斗に加え、続いて該反応液に、(氷を水浴に加えることによって)温度が20℃と28℃の間で保たれるようにゆっくり滴下して加えた。トリエチルアミンを完全に加え、続いて反応液を室温で2時間撹拌した。反応混合液を酢酸エチル(350mL)で希釈し、水で洗浄し、食塩水で洗浄した。水層を合わせて、酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチルの20%混合液を用いてシリカゲル上で精製して、エチル 3−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(9.90g,45.4mmol,収率89%)をオフホワイト色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.44 (t, 3H), 4.47 (q, J=7.26 Hz, 2H), 7.39 (ddd, J=7.59, 4.84, 1.21 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.83 (td, J=7.81, 1.76 Hz, 1H), 8.13 (dt, J=7.92, 1.10 Hz, 1H), および 8.71 (ddd, J=4.84, 1.76, 0.88 Hz, 1H).
【0455】
製造63C:エチル 4−ヨード−3−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−5−カルボキシレート
【化324】
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(63C)
アセトニトリル(20mL)中のエチル 3−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(製造63B,6.25g,28.6mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.61g,7.16mmol)および1−ヨードピロリジン−2,5−ジオン(12.9g,57.3mmol)の懸濁液を、マイクロ波にて120℃で30分間攪拌した。LC/MS分析は、約50%の変換が生じたことを示した。さらに1−ヨードピロリジン−2,5−ジオン(12.9g,57.3mmol)を加え、該反応混合物を120℃でさらに30分間加熱した。反応混合液をアセトニトリル(25mL)で希釈し、セライトのプラグに通して濾過した。濾液を濃縮し、ISCO装置を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル 4−ヨード−3−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(4.00g,11.6mmol,41%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.48 (t, 3H), 4.51 (q, J=7.04 Hz, 2H), 7.44 (ddd, J=7.48, 4.84, 1.32 Hz, 1H), 7.82-7.88 (m, 1H), 7.89-7.94 (m, 1H), および8.81 (ddd, J=4.18, 1.32, 1.10 Hz, 1H).
【0456】
製造63D:エチル 3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート
【化325】
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(63D)
ジメチルホルムアミド(20mL)およびHMPA(5.0mL)中のエチル 4−ヨード−3−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(製造63C,4.00g,11.6mmol)の攪拌溶液に、ヨウ化銅(I)(0.443g,2.33mmol)、続いてメチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(7.40mL,58.1mmol)を加えた。該反応混合物を85℃で加熱した。85℃で数分後、該反応混合物は、気体を発生し始め、淡い橙色の溶液から暗い赤色の溶液に変化した。反応混合液を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄した(2x)。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、ISCO装置を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル 3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(1.40g,4.89mmol,収率42%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.46 (t, 3H), 4.54 (q, J=7.26 Hz, 2H), 7.45 (ddd, J=7.70, 4.84, 1.32 Hz, 1H), 7.76-7.81 (m, 1H), 7.82-7.89 (m, 1H), および8.78 (d, J=4.18 Hz, 1H).
【0457】
製造63E:3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−ナフト[1,2−c]イソキサゾール3−オール
【化326】
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(63E)
火炎乾燥させたフラスコ内の無水THF(1mL)中の2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(製造63D,0.354mL,2.096mmol)の攪拌溶液に、ヘキサン中のブチルリチウム2.5M溶液(0.839mL,2.10mmol)を0℃で滴下して加えた。生じた暗黄色の反応混合物を0℃で30分間攪拌した。0℃で無水THF(2.0mL)中の(E)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(中間体I−1,0.131g,0.699mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.220mL,1.258mmol)の溶液に、TMS−Cl(0.089mL,0.699mmol)を滴下して加えた。生じたオフホワイト色の懸濁液を0℃で60分間攪拌した。反応混合液を−78℃に冷却し、上記LiTMP溶液を滴下して加え、該混合液を−78℃で30分間攪拌した。該反応混合液に、エチル 3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキシレート(THF中で0.69M)(1.01mL,0.699mmol)を加え、続いて得られた橙色の混合液を−78℃で30分間攪拌した。乾燥氷浴を取り外し、該反応混合液を25分かけて0℃にゆっくり温めた。該反応液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(〜4.0mL)でクエンチし、該混合液をジクロロメタン(40mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液および水の1:1混合液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、暗赤色の残渣を得て、これを、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(5%−12%−20%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−オール(0.080g,0.187mmol,収率26.8%)を黄色の油状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.76分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 427.9.
【0458】
製造63F:3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化327】
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(63F)
室温で無水トルエン(2.0mL)中の3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−オール(製造63E,0.081g,0.190mmol)の攪拌懸濁液に、塩化チオニル(0.028mL,0.379mmol)、続いてピリジン(3.07μL,0.038mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌し、次いで80℃で15分間攪拌した。反応混合液を室温に冷まし、濃縮した。該固形残渣をジクロロメタン(30mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して黄褐色の固形物を得た。粗生成物を合わせて、超音波で処理しながらメタノールでトリチュレートした。該固形物を収集して、3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.098g,0.239mmol,収率64%)を黄褐色の固形物として得た。
該生成物は、保持時間=3.36分のHPLCを示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 409.9.
【0459】
製造63G:3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化328】
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(63G)
室温で3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造63F,0.098g,0.239mmol)およびNMOの50%水溶液(0.050mL,0.239mmol)の混合物に、四酸化オスミウムの4%水溶液(0.075mL,9.58μmol)を加えた。反応混合液を室温で週末にわたり攪拌した。中間体ジオール化合物は、HPLC保持時間=2.66分およびLCMS M+1 = 443.8を示した。過ヨウ素酸ナトリウム(0.077g,0.359mmol)を均一混合液、続いて水(0.15mL)に加え、該反応物を室温で60分間攪拌した。減圧下で濃縮して、黄褐色の固形残渣を得て、次いで酢酸エチル(40mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を収集し、水層を酢酸エチル(40mL)で洗浄した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.096g,0.233mmol,収率97%)を淡黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.00分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 411.9.
【0460】
製造63H:tert−ブチル 1−((3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロ−ナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート
【化329】
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(63H)
室温でメタノール(0.6mL)およびジクロロエタン(1.8mL)中の3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造63G,0.096g,0.233mmol)、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート,酢酸塩(0.076g,0.350mmol)および酢酸(0.027mL,0.467mmol)の混合物に、チタン(IV)イソプロポキシド(0.137mL,0.467mmol)を滴下して加えた。生じた均一反応混合液を80分間攪拌した。該反応混合液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.148g,0.700mmol)を一度に加え、該反応混合液を室温で60分間攪拌した。反応液を、pHがわずかに塩基性になるまで炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液でクエンチした(〜5mL)。生じた乳濁液をジクロロメタンで抽出した(3x)。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、淡黄色の固形物を得た。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの混合液(20%−35%−50%)を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル 1−((3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(0.096g,0.174mmol,収率74%)をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.70分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA. LC/MS M+1 = 553.0.
【0461】
実施例63:
tert−ブチル 1−((3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキシレート(製造63H,0.095g,0.172mmol)およびTFA(3.01mL,39.0mmol)の混合液を室温で45分間静置した。TFAを減圧下で除去し、残渣をトルエンで希釈し、再濃縮した。残渣を水中に懸濁させ、pHを超音波で処理しながら5に調整し、得られた懸濁液を3.5時間撹拌した。pHを5に保ち、該固形物を真空濾過により収集し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、定量的収率の生成物を白色の固形物として得た。該化合物をメタノール中に懸濁し、超音波で15分間分解した。該生成物を真空濾過により収集し、水で洗浄し、減圧下で終夜乾燥させて、1−((3−(3−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.067g,0.134mmol,収率78%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.41分を示した。−カラム:Chromolith SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B=90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA.LC/MS M+1 = 497.0. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.05 (d, 2H), 3.08 (d, J=5.50 Hz, 2H), 3.23 (br. s., 3H), 3.42 (br. s., 2H), 3.60 (s, 2H), 7.33 (d, J=7.92 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.65 (dd, J=6.71, 4.95 Hz, 1H), 7.85 (d, J=7.92 Hz, 1H), 7.95 (d, J=7.70 Hz, 1H), 8.07 (td, J=7.65, 1.43 Hz, 1H), および8.81 (d, J=4.40 Hz, 1H).
【0462】
実施例64
1−((8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化330】
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(64)
製造64A:(E)−6−メトキシ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム
【化331】
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(64A)
メタノール(10mL)中の6−メトキシ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(0.500g,2.63mmol)に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.292g,4.21mmol)および酢酸ナトリウム(0.345g,4.21mmol)を室温で順次加えた。反応混合液を60℃で2時間加熱した。反応混合液を減圧濃縮した。残渣を25mLの酢酸エチル中に溶解させ、分液漏斗に移し、水で洗浄した(2x10mL)。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(E)−6−メトキシ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシムを粘稠性の橙色液体(0.498g,2.43mmol,92%)として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.10分(条件B)を示した。LC/MS M+1 = 206.0.
【0463】
製造64B:7−メトキシ−8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化332】
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(64B)
ブチルリチウム(2.92mL,7.30mmol)を0℃で10mLのTHF中のジイソプロピルアミンの攪拌溶液(1.023mL,7.30mmol)に加えることによって調製したリチウムジイソプロピルアミドの新たな溶液に、2mLのTHF中の(E)−6−メトキシ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(製造64A,0.500g,2.434mmol)の溶液を10分かけて加えた。添加完了後、該反応混合液は橙色に変化し、これをさらに20分間攪拌した。次いで、1mLのTHF中のメチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(中間体I−5,0.440g,1.622mmol)を5分かけて加えた。生じた反応混合液は暗褐色に変化し、これを0℃で30分間攪拌した。反応混合液を室温に温め、メタノールでクエンチし、濃縮した。残渣を、10% 酢酸エチル:90% ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフに付した。中間体生成物を含有するフラクションを合わせて、減圧濃縮して、0.157gの固形物質を得た。該物質を15mLのトルエン中に溶解させ、濾過し、乾燥させた。窒素下にて丸底フラスコ内の該濾液に、1.5mLのピリジンおよび塩化チオニル(0.355mL,4.87mmol)を加えた。該混合物を110℃で約10分間加熱した。残渣を50mLの酢酸エチル中に溶解させ、攪拌し、濾過した。濾液を1N HCl溶液で洗浄し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧中で濃縮して、7−メトキシ−8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾールをオフホワイト色の固形物として得た(0.130g,0.305mmol,19%)。該生成物は、HPLC保持時間=4.44分(条件B)を示した。 LC/MS M+1 = 427.07.
【0464】
製造64C:8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール
【化333】
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(64C)
0℃でジクロロメタン(5mL)中の7−メトキシ−8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造64B,0.130g,0.305mmol)の攪拌溶液に、三臭化ホウ素(1.52mL,1.52mmol)を加えた。反応混合液を0℃で1時間攪拌し、続いて室温に冷まし、終夜攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(25mL)および水(25mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン抽出液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し(2x25mL)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。この粗生成物を短いシリカゲルパッドに通して濾過し、濾液を濃縮して、8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(0.121g,0.293mmol,96%)を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.08分を示した(条件B)。 LC/MS M+1 = 413.30.
【0465】
製造64D:8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化334】
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(64D)
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.074mL,0.440mmol)を、0℃でピリジン(5mL)中の8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(製造64C,0.121g,0.293mmol)の溶液に5分かけて加えた。反応混合液を0℃で10分間攪拌し、続いて室温で終夜攪拌した。反応混合液を濃縮し、黄褐色の残渣を酢酸エチル(10mL)および水(10mL)の間で分液処理した。酢酸エチル層を、1N HCl溶液(10mL)、飽和NaHCO3溶液(10mL)および食塩水(10mL)で順次洗浄した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、15% 酢酸エチル:85% ヘキサンの混合液を溶出してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル トリフルオロメタンスルホネートを黄褐色の固形物(0.123g,0.226mmol,77%)として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.52分を示した(条件B)。 LC/MS M+1 = 545.2.
【0466】
製造64E:8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化335】
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(64E)
ジオキサン(15mL)中の8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造64d,0.120g,0.220mmol)および塩化リチウム(0.014mL,0.661mmol)の混合物を、窒素で15分間脱気した。室温でトリブチル(ビニル)スタンナン(0.077g,0.242mmol)を加え、続いてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.025g,0.022mmol)を加えた。生じた反応混合液を100℃で終夜加熱した。反応混合液を室温に冷まし、濾過した。褐色の残渣を酢酸エチルで洗浄し(3x10mL)、濾液を合わせて、減圧下で濃縮した。残渣を、10% 酢酸エチルおよび90% ヘキサンの混合液で溶出するシリカゲル上でクロマトグラフに付して、8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.088g,0.137mmol,収率62%)を黄褐色の粘稠性液体として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.58分を示した(条件B)。 LC/MS M+1 = 423.30.
【0467】
製造64F:8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化336】
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(64F)
−78℃でジクロロメタン(10mL)中の8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造64E,0.058g,0.137mmol)の溶液を、溶液が深青色に変わるまでオゾン発生器からのオゾンに通した。続いて、反応混合液を、当該青色が消えるまで酸素でパージし、続いて窒素で5分間パージした。反応混合液を室温に温め、トリエチルアミン(0.019mL,0.137mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、続いて減圧濃縮して、8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒドを黄褐色の固形物(0.043,0.101mmol,74%)として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.43分を示した(条件B)。LC/MS M+1 = 425.10.
【0468】
実施例64:
MeOH(5.00mL)および1,2−ジクロロエタン(5mL)中の8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造64F,0.043g,0.101mmol)の溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(0.012g,0.122mmol)、続いて2滴の酢酸(5.37mg,0.089mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1.5時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノトリヒドロホウ酸ナトリウム(7.64mg,0.122mmol)を加えた。続いて反応混合液を室温で15分間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタンと水の間で分液処理した。ジクロロメタン抽出液を濃縮し、粗生成残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分、波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、24mgの生成物を白色の固形物として得て、メタノールおよびジエチルエーテルでさらにトリチュレートして、1−((8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸を白色の固形物(8.0mg,0.016mmol,15%)として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.47分を示した(条件B)。LC/MS M+1 = 510.20. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.91 (1H, s), 7.80 (2H, d, J=7.26 Hz), 7.58-7.75 (3H, m), 7.44 (1H, s), 4.43 (2H, br. s.), 4.21 (4H, br. s.), 3.40-3.63 (1H, m), 3.10 (4H, s), および2.51 (3H, s).
【0469】
実施例65
(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸
【化337】
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(65)
製造65A:8−メチル−7−(オキシラン−2−イル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]イソキサゾール
【化338】
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(65A)
3−クロロペルオキシ安息香酸(0.163g,0.947mmol)を、室温でジクロロメタン中の8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造64E,0.200g,0.473mmol)の攪拌溶液にゆっくり加えた。反応混合物を窒素雰囲気下にて室温で終夜攪拌し、減圧濃縮し、該残渣を、酢酸エチルおよびヘキサンの10−20%混合液(10%−20%)で溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーを用いてクロマトグラフに付して、8−メチル−7−(オキシラン−2−イル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]イソキサゾールを白色の固形物(0.156g,0.397mmol,75%)として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.57を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 439.90.
【0470】
製造65B:(3S)−エチル−1−(2−ヒドロキシ−2−(8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボキシレート
【化339】
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(65B)
2−プロパノール(5.0mL)およびジオキサン(1.0mL)中の8−メチル−7−(オキシラン−2−イル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造65A,0.200g,0.456mmol)、(S)−エチル ピペリジン−3−カルボキシレート(0.072g,0.456mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.011g,0.091mmol)の攪拌混合液を、50℃で24時間加熱した。反応混合液を減圧濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、(3S)−エチル−1−(2−ヒドロキシ−2−(8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボキシレートを粘稠性の黄褐色液体(0.025g,0.042mmol,9%)として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.68分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 596.07.
【0471】
実施例65:
ジオキサン(5.0mL)中の(3S)−エチル 1−(2−ヒドロキシ−2−(8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボキシレート(製造65B,0.025g,0.042mmol)および6N 塩酸溶液(1.40mL,8.39mmol)の混合液を50℃で終夜攪拌した。反応混合液を減圧中で濃縮した。残渣を酢酸エチル中に溶解させ、酢酸エチル溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水および食塩水で洗浄した。該酢酸エチル抽出液を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、減圧下で乾燥させて、0.018gの生成物をオフホワイト色の固形物として得た。粗生成物をメタノールで超音波処理し、終夜静置した。固形物をメタノール溶液から沈殿させた。上澄み液を濾過して除去し、残渣を乾燥させて、(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(8−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸をオフホワイト色の固形物として得た[0.010g,0.018mmol,42%]。該生成物は、HPLC保持時間=3.55分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 568.01. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.85-8.12 (1H, m), 7.75-7.87 (1H, m), 7.53-7.73 (5H, m), 4.18-4.30 (1H, m), 3.42-3.88 (4H, m), 3.19-3.50 (4H, m), 3.09 (3H, s), 2.27-2.63 (1H, m), および1.54-1.88 (6H, m).
【0472】
実施例66
1−((5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化340】
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(66)
製造66A:7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化341】
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(66A)
ブチルリチウム(6.64mL,16.6mmol)を0℃でTHF(10mL)中のジイソプロピルアミンの攪拌混合液(2.33mL,16.6mmol)に加えることによって調製したリチウムジイソプロピルアミドの新たな溶液に、THF(4mL)中の(E)−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(I−2,1.06g,5.53mmol)の溶液を2分かけて加えた。添加完了後、該反応混合液は橙色に変化し、これをさらに20分間攪拌した。続いて、THF(4mL)中のメチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(I−5,1.00g,3.69mmol)を5分かけて加えた。生じた反応混合液は暗褐色に変化し、これを0℃で30分間攪拌した。反応混合液を室温に温め、濃硫酸(1.0mL)でクエンチし、減圧濃縮した。残渣をトルエン(25mL)中に溶解させ、濾過し、乾燥させた。該濾液に、ピリジン(1.5mL)および塩化チオニル(0.234mL,3.20mmol)を加え、該反応混合液を110℃で約20分間加熱した。残渣を酢酸エチル(50mL)中に溶解させ、攪拌し、濾過した。濾液を減圧中で濃縮して、暗褐色の粗生成混合物を得た。この粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの10%混合液を用いてシリカゲル上でクロマトグラフに付して、7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(416mg,3.69mmol,27%)を黄色がかった固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.32分を示した(条件B)。LC/MS M+1 = 413.15.
【0473】
製造66B:7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)ナフト[1,2−c]イソキサゾール5(4H)−オン
【化342】
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(66B)
室温でアセトニトリル(2.0mL)中の7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造66A,0.103g,0.250mmol)およびヨウ化銅(0.476mg,0.0025mmol)の攪拌溶液に[注釈:該生成物はアセトニトリルに難溶性であるため、ジメチルホルムアミド(0.5ml)を加えて該生成物を可溶化した]、t−ブチル ヒドロペルオキシド(0.250mL,1.50mmoL)を加えた。反応混合液を50℃で終夜加熱した。さらに一定分量のt−ブチル ヒドロペルオキシド(0.250mL,1.50mmol)を加え、反応液を50℃で終夜加熱した。生成物の量にわずかな変化が見られ、さらに一定分量のt−ブチル ヒドロペルオキシド(0.250mL,1.50mmol)を加えた。反応混合液を50℃で終夜加熱した。反応混合液を減圧中で濃縮し、粗混合物を、逆相分取HPLCを用いてクロマトグラフに付して、生成物[39mg,0.094mmol,収率36%]を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.90分を示した。(条件B)。LC/MS M+1= 427.10.
【0474】
製造66C:5,5−ジフルオロ−7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化343】
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(66C)
三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄(9.30mL,0.70mmol)を、室温で1,2−ジクロロエタン(25mL)中の7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)ナフト[1,2−c]イソキサゾール5(4H)−オン(製造66B,0.10g,0.23mmol)の攪拌溶液にゆっくり加えた。反応混合液を60℃で24時間加熱した。反応混合液を冷まし、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、激しく攪拌しながら氷水中に入れた。ジクロロメタン抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)、食塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をメタノールでトリチュレートし、濾過して、44gの褐色の粘稠性液体を得た。粗生成物を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B、グラジエント時間12分,停止時間20分、流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、5,5−ジフルオロ−7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール(32mg,0.230mmol,30%)を黄褐色の粘稠性液体として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.66分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 449.30.
【0475】
製造66D:5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール
【化344】
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(66D)
0℃でジクロロメタン(5.0mL)中の5,5−ジフルオロ−7−メトキシ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(66C,0.032g,0.071mmol)の攪拌溶液に、三臭化ホウ素(0.357mL,0.357mmol)を加えた。反応混合液を0℃で1時間攪拌し、室温に温め、終夜攪拌した。反応混合液を、ジクロロメタン(25mL)および水(25mL)の間で分液処理した。ジクロロメタン抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し(2x25mL)、食塩水で洗浄し(25mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、25mgの粗生成物を得た。該生成物を、短いシリカゲルパッドに通して濾過し、濾液を濃縮して、5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オールを黄褐色の固形物として得た[23mg,0.053mmol,74%]。該生成物は、HPLC保持時間=2.67分を示した(条件B)。 LC/MS M+1 = 435.30.
【0476】
製造66E:5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化345】
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(66E)
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.012mL,0.069mmol)を、0℃でピリジン(5.0mL)中の5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−オール(製造66D,0.020g,0.046mmol)の溶液に5分かけて加えた。反応混合液を0℃で10分間攪拌し、室温に温め、終夜攪拌した。反応混合液を濃縮し、黄褐色の残渣を、酢酸エチル(10mL)および水(10mL)の間で分液処理した。酢酸エチル層を収集し、1Nの塩酸溶液(10mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮し、続いて酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(10%-20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.024g,0.042mmol,収率92%)を粘稠性液体として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.34分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 566.3, 568.4.
【0477】
製造66F:5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化346】
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(66F)
ジオキサン(5.0mL)中の5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造66E,0.024g,0.042mmol)および塩化リチウム(2.60μL,0.127mmol)の混合物を、窒素で15分間脱気した。該反応混合物に、室温でトリブチル(ビニル)スタンナン(0.015g,0.047mmol)、続いてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.90mg,4.24μmol)を加えた。生じた反応混合物を100℃で終夜加熱した。反応混合液を室温に冷まし、濾過した。褐色の残渣を酢酸エチルで洗浄し(3x10mL)、濾液を合わせて、減圧中で濃縮した。残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分、流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.012g,0.027mmol,収率63.7%)を黄褐色の粘稠性液体として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.77分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 444.20. 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm 7.75 (1H, d, J=7.93 Hz), 7.55-7.68 (2H, m), 7.38-7.57 (4H, m), 7.18-7.38 (1H, m), 6.63 (1H, dd, J=17.70, 10.99 Hz), 5.75 (1H, d, J=17.70 Hz), 5.19 (1H, d, J=10.99 Hz), および2.85-3.02 (2H, m).
【0478】
製造66G:5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化347】
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(66G)
−78℃でジクロロメタン(10mL)中の5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造66F,0.012g,0.027mmol)の溶液に、溶液が深い青色に変化するまでオゾン発生器からのオゾンを通した。次いで、反応混合液を青色が消えるまで酸素でパージし、続いて窒素で5分間パージした。反応混合液を室温に温め、トリエチルアミン(3.78μL,0.027mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、次いで減圧濃縮して、5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド[0.011g,0.025mmol,95%]を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.15分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 447.26.
【0479】
実施例66:1−((5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
メタノール(2.0mL)および1,2−ジクロロエタン(2.0mL)中の5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(66G,0.015g,0.034mmol)の溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(4.08mg,0.040mmol)、続いて2滴の酢酸(1.78mg,0.030mmol)を加えた。反応混合液を60℃で1.5時間撹拌した。反応混合液を室温に冷まし、シアノトリヒドロホウ酸ナトリウム(2.53mg,0.040mmol)を加えた。次いで反応混合液を室温で15分間攪拌した。反応混合液を減圧中で濃縮し、粗残渣を、ジクロロメタンおよび水の間で分液処理した。ジクロロメタン抽出液を濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、1−((5,5−ジフルオロ−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA塩[2.5mg,0.500mmol,14%]を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.44分を示した(条件B)。LC/MS M+1 = 630.30. 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm 7.95 (1H, d, J=7.93 Hz), 7.57-7.79 (3H, m), 7.49-7.64 (1H, m), 7.27-7.62 (3H, m), 4.45 (2H, s), 4.14-4.40 (4H, m), 3.84-4.14 (2H, m), および3.62 (1H, t, J=8.24 Hz).
【0480】
実施例67
1−((8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化348】
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(67)
製造67A:メチル 3−フルオロ−5−モルホリノ−7,8−ジヒドロナフタレン−2−カルボキシレート
【化349】
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(67A)
0℃でトルエン(5.0mL)中のメチル 3−フルオロ−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボキシレート(0.155g,0.698mmol)およびモルホリン(0.304mL,3.49mmol)の混合物に、塩化チタン(IV)(トルエン中で1M)(0.384mL,0.384mmol)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、橙色の不均一反応混合物を室温で16時間攪拌した。不均一な橙色の反応混合液を、セライトのパッドに通して減圧下で濾過し、次いでトルエンですすいだ(3x10mL)。淡黄色の濾液を減圧下で濃縮して、メチル 3−フルオロ−5−モルホリノ−7,8−ジヒドロナフタレン−2−カルボキシレートを得た(0.122g,0.419mmol,収率60.0%)。該生成物は、LC/MS M+1 = 292.2を示した。
【0481】
製造67B:メチル 8−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3,3a,4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボキシレート
【化350】
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(67B)
0℃でアセトニトリル(5.0mL)中のメチル 3−フルオロ−5−モルホリノ−7,8−ジヒドロナフタレン−2−カルボキシレート(製造67A,0.122g,0.419mmol)およびトリエチルアミン(0.116mL,0.838mmol)の均一溶液に、アセトニトリル(1.0mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニルフルオリド(I−4,0.109g,0.419mmol)の溶液を加えた。反応混合物を0℃で2.5時間攪拌し、室温で2時間攪拌し、続いて室温で終夜攪拌した。水(0.272mL,15.1mmol)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(0.116g,1.68mmol)および酢酸ナトリウム(0.137g,1.675mmol)の均一溶液を加え、該反応混合液を45℃で60分間加熱した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮し、続いてヘキサン中の酢酸エチルの10%混合液で溶出してシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、メチル 8−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3,3a,4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボキシレート(0.055g,0.115mmol,27%)を白色の固形物として得た。該生成物は、LC/MS M+1 = 477.07を示した。
【0482】
製造67C:メチル 8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボキシレート
【化351】
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(67C)
室温で無水トルエン(1.0mL)中のメチル 8−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボキシレート(製造67B,0.055g,0.115mmol)の攪拌懸濁液に、ピリジン(0.2mL)、続いて塩化チオニル(0.014mL,0.196mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、続いて80℃で15分間攪拌した。反応混合液を室温に冷まし、濃縮した。固形残渣をジクロロメタンおよび炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液の間で分液処理した。該ジクロロメタン抽出液を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、メチル 8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボキシレート[0.050g,0.109mmol,94%]をオフホワイト色の固形生成物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.28分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 459.1.
【0483】
製造67D:8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボン酸
【化352】
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(67D)
THF(4.0mL)および水(4mL)中のメチル 8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボキシレート(製造67C,0.050g,0.109mmol)および水酸化リチウム一水和物(0.005g,0.119mmol)の混合液を室温で4時間攪拌した。さらなる量の水酸化リチウム一水和物(0.005g,0.119mmol)を加え、該内容物を室温で2時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、残渣を、酢酸エチル(3x10mL)および水(5.0mL)の間で分液処理した。酢酸エチル抽出物を合わせ、乾燥させ、濃縮して、8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボン酸を白色の固形物として得た[40mg,0.090mmol,83%]。該生成物は、HPLC保持時間=4.15分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 445.0.
【0484】
製造67E:8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール
【化353】
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(67E)
0℃でTHF(5.0mL)中の8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボン酸(製造67D,0.040g,0.090mmol)の溶液に、4−メチルモルホリン(0.015mL,0.135mmol)、続いてクロロギ酸イソブチル(0.018mL,0.135mmol)を5分かけて加えた。生じた懸濁液を0℃で15分間攪拌した。続いて、該懸濁液を、−78℃でTHF(10mL)およびメタノール(3mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(6.13mg,0.162mmol)の懸濁液に10mLのシリンジにより加えた。反応混合液を−78℃で120分間撹拌した。反応混合液を〜−20℃にゆっくり温め、水中の酢酸の1:9混合液でクエンチした。次いで反応混合液を室温で60分間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(120mL)で希釈し、水(20mL)、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(2x20mL)および食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を収集し、水層を酢酸エチル(100mL)で逆抽出し、有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を減圧中で濃縮して、53mgの粗生成混合物を得た。この混合物を、酢酸エチルおよびヘキサン(10%−15%)で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフに付して、8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(30mg,0.070mmol,37%)を粘稠性の清澄なフィルム状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.046分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 431.05.
【0485】
製造67F:8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化354】
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(67F)
デス・マーチン試薬(0.065g,0.153mmol)を、0℃でジクロロメタン(5.0mL)中の(8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メタノール(製造67E,0.030g,0.070mmol)の攪拌混合液に加えた。添加完了後、反応混合物を0℃で15分間攪拌し、続いて室温で30分間攪拌した。反応混合液を、チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和炭酸水素ナトリウム溶液の1:1混合液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。該ジクロロメタン抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.026g,0.061mmol,87%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.12分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 429.2.
【0486】
実施例67:
室温でMeOH(1.0mL)およびジクロロメタン(3.0mL)中の8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造67F,0.023g,0.054mmol)、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート,酢酸塩(0.012g,0.054mmol)および酢酸(6.15μl,0.107mmol)の混合液に、チタン酸テトライソプロピル(0.096mL,0.324mmol)を滴下して加えた。生じた均一反応混合液を80分間攪拌した。該反応混合液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.034g,0.161mmol)を一度に加え、該反応混合液を室温で60分間攪拌した。さらなる量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.034g,0.161mmol)を加え、該反応物を室温でさらに1時間撹拌した。該反応液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液でクエンチし、得られた乳濁液をジクロロメタンで抽出した(3x)。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、33mgの粗生成物を黄褐色の粘稠性のフィルム状物として得て、これを、ヘキサン中の酢酸エチルの30%混合液で溶出してシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル エステル−1−((8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.008g,0.016mmol,収率29.0%)を黄褐色の粘稠性のフィルム状物として得た。t−ブチル エステル生成物は、HPLC保持時間=3.70分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 570.07.
【0487】
該生成物をジクロロメタン(3.0mL)およびTFA(1.0mL)中に溶解させ、室温で3時間攪拌した。反応混合液を濃縮し、減圧下で乾燥させた。粗生成物を0.5mLの水中に溶解させ、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液でpHを約5まで塩基性にし、水層を静かに移した。残った固形物を、超音波で処理しながらメタノール(0.2mL)でトリチュレートし、メタノール上澄み液を静かに移した。得られた固形物を減圧下で終夜乾燥させて、1−((8−フルオロ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アゼチジン−3−カルボン酸[0.010g,0.016mmol,29%]を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.54分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 514.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.70-7.93 (1H, m), 7.37-7.81 (6H, m), 4.51 (2H, s), 4.31 (4H, br. s.), 2.92-3.27 (4H, m), および2.31 (1H, s).
【0488】
実施例68
3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸
【化355】
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(68)
室温でメタノール(1.0mL)およびジクロロメタン(3.0mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,0.054g,0.132mmol)、tert−ブチル 3−(メチルアミノ)プロパノエート(0.031g,0.197mmol)および酢酸(0.016g,0.263mmol)の混合液に、チタン酸テトライソプロピル(0.096mL,0.324mmol)を滴下して加えた。生じた均一反応混合物を室温で80分間攪拌した。該反応混合液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.084g,0.395mmol)を一度に加え、該反応混合物を室温で60分間攪拌した。該反応液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液でクエンチし、得られた乳濁液をジクロロメタンで抽出した(3x)。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、68mgの生成物を淡い褐色の固形物として得た。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの10%混合液で溶出してシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
【0489】
中間体エステル化合物をTFAで1時間処理し、次いで1N 水酸化ナトリウム溶液で中和して、乾燥させて、3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸[0.024g,0.048mmol,37%]をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.43分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 498.1. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.12 (1H, d, J=7.92 Hz), 7.81 (2H, d, J=7.48 Hz), 7.37-7.77 (5H, m), 4.48 (2H, br. s.), 3.07-3.29 (4H, m), および2.58-3.09 (7H, m).
【0490】
実施例69
3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸
【化356】
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(69)
トリエチルアミン(0.018mL,0.126mmol)を、ジメチルホルムアミド(5.0mL)中の7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(6C,0.020g,0.042mmol)の攪拌混合液に加えた。次に、tert−ブチル 3−アミノプロパノエート(9.17mg,0.063mmol)を室温で加え、該反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水で洗浄し(3x10mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、38mgのtert−ブチル エステル中間体化合物を得て、これを、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分、流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、15mgのtert−ブチル エステル化合物を得た。
【0491】
tert−ブチル中間体化合物を、ジクロロメタン(5mL)中のTFA(0.2mL)で終夜攪拌し、次いで1N 水酸化ナトリウム水溶液でpHを5に中和した。生じた生成物を真空乾燥させて、3−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパン酸[0.008g,0.017mmol,41%]を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.49分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 484.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.12 (1H, d, J=7.92 Hz), 7.81 (2H, d, J=7.48 Hz), 7.37-7.77 (5H, m), 4.48 (2H, br. s.), 3.07-3.29 (4H, m), および2.58-3.09 (4H, m).
【0492】
実施例70
(3S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピペリジン−3−カルボン酸
【化357】
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(70)
トリエチルアミン(0.018mL,0.126mmol)を、室温でジメチルホルムアミド(5.0mL)中の7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6C,0.020g,0.042mmol)の攪拌混合液に加えた。(S)−tert−ブチル ピペリジン−3−カルボキシレートを加え、該反応物を室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水で洗浄し(3x10mL)、乾燥させ、濃縮した。粗中間体tert−ブチルエステル化合物(54mg)を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、19mgのtert−ブチルエステル中間体を得た。
【0493】
中間体エステル化合物をジクロロメタン(5mL)中のTFA(0.2mL)で終夜攪拌し、続いて1N 水酸化ナトリウムでpHを5に中和した。該生成物を真空乾燥させて、(3S)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピペリジン−3−カルボン酸(0.009g,0.017mmol,41%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.59分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 524.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.99-8.26 (1H, m), 7.78 (2H, d, J=7.26 Hz), 7.27-7.71 (5H, m), 4.43 (2H, d, J=2.64 Hz), 3.66-3.83 (1H, m), 3.60 (2H, s), 2.80-3.23 (6H, m), 2.00-2.39 (2H, m), および1.64 (2H, br. s.).
【0494】
実施例71
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)酢酸
【化358】
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(71)
ジメチルホルムアミド(3.0mL)中の7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(0.025g,0.053mmol)、tert−ブチル 2−アミノアセテート(製造6C,6.90mg,0.053mmol)およびトリエチルアミン(7.33mL,0.053mmol)の混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水で洗浄した(3x1.0mL)。酢酸エチル抽出液を濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、5.1mgの中間体tert−ブチルエステル化合物を得た。
【0495】
該エステル化合物をTFA(1.0mL)で30分間処理した。過剰量のTFAを蒸発させ、該残渣を1N NaOH水溶液でpH5まで中和し、沈殿物を真空濾過により収集し、乾燥させて、2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)酢酸[0.012g,0.500mmol,50%]を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.45分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 470.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.12 (1H, d, J=7.92 Hz), 7.81 (2H, d, J=7.48 Hz), 7.37-7.77 (5H, m), 4.48 (2H, br. s.), 3.07-3.29 (4H, m), および2.58-3.09 (2H, m).
【0496】
実施例72
3−ヒドロキシ−2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)プロパン酸
【化359】
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(72)
DMF(3.0mL)中の7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(6C,0.025g,0.053mmol)、tert−ブチル 2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノエート(8.48mg,0.053mmol)およびトリエチルアミン(7.33mL,0.053mmol)の混合液を、室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水(3x1.0mL)で洗浄した。該酢酸エチル抽出液を濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、0.0015gの中間体tert−ブチル エステル化合物を得た。
【0497】
エステル化合物をTFA(1.0mL)で30分間処理した。過剰量のTFAを除去し、残渣を1N 水酸化ナトリウム水溶液でpH5まで中和した。該沈殿物を真空濾過により収集し、乾燥させて、3−ヒドロキシ−2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)プロパン酸(0.013g,0.500mmol,50%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.09分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 500.1. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.12 (1H, d, J=7.70 Hz), 7.79 (2H, d, J=7.48 Hz), 7.34-7.77 (5H, m), 4.54 (2H, s), 3.25-3.42 (3H, m), および2.82-3.25 (4H, m).
【0498】
実施例73
3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパンアミド
【化360】
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(73)
DMF(3.0mL)中の7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(6C,0.025g,0.053mmol)、3−(メチルアミノ)プロパンアミド(5.37mg,0.053mmol)およびトリエチルアミン(7.33mL,0.053mmol)の混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水で洗浄した(3x1.0mL)。該酢酸エチル抽出液を濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、3−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)プロパンアミドTFA(0.012g,0.493mmol,48%)を粘稠性の黄褐色の液体として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.02分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 497.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.09 (1H, d, J=7.92 Hz), 7.79 (2H, d, J=7.26 Hz), 7.32-7.77 (5H, m), 4.54 (2H, s), 3.23-3.44 (4H, m), 2.98-3.21 (4H, m), および2.89 (3H, s).
【0499】
実施例74
4−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)モルホリノ−3−イル)メタノール
【化361】
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(74)
DMF(3.0mL)中の7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(6C,0.025g,0.053mmol)、モルホリン−3−イルメタノール(6.16mg,0.053mmol)およびトリエチルアミン(7.33mL,0.053mmol)の混合物を、室温で終夜攪拌した。反応混合液を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水で洗浄した(3x1.0mL)。該酢酸エチル抽出液を濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220Nm)を用いてクロマトグラフに付して、4−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)モルホリノ−3−イル)メタノールTFA[0.013g,0.500mmol,50%]を粘稠性の黄褐色のフィルム状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.02分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 512.1. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.97-8.14 (1H, m), 7.78 (2H, d, J=7.48 Hz), 7.44-7.73 (5H, m), 4.20 (2H, br. s.), 3.76 (6H, br. s.), および2.96-3.25 (7H, m).
【0500】
実施例75
1−((3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化362】
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(75)
製造75A:3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化363】
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(75A)
ブチルリチウム(0.404mL,1.01mmol)を0℃でTHF(10mL)中のジイソプロピルアミン(0.142mL,1.01mmol)の攪拌混合液に加えることによって調製したリチウムジイソプロピルアミドの新たな溶液に、THF(2mL)中の(E)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(I−A,0.057g,0.303mmol)の溶液を10分かけて加えた。添加完了後、反応混合液は橙色に変化し、これをさらに20分間攪拌した。THF(1.0mL)中のメチル 5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(0.070g,0.252mmol)を、5分かけて加えた。生じた暗褐色〜黒色の反応混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合液をメタノール(10mL)と3滴の濃硫酸でクエンチし、濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチルの10%混合液で溶出するシリカゲル上でクロマトグラフに付して、195mgの中間体である3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−オールを得た。トルエン(5.0mL)およびピリジン(1.5mL)中の3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−オールおよび塩化チオニル(0.030g,0.252mmol)の攪拌混合物を、110℃で10分間加熱した。反応混合液を冷まし、1N 塩酸水溶液(5.0mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3x20mL)。該酢酸エチル抽出液を合わせ、濃縮して3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール[0.016g,0.039mmol,16%]を橙色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.916分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 415.08.
【0501】
製造75B:3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化364】
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(75B)
−78℃でジクロロメタン(5.0mL)中の3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造75A,0.015g,0.036mmol)の溶液に、溶液が深青色に変化するまでオゾン発生器からのオゾンを通した。次いで、反応混合液を青色が消えるまで酸素でパージし、続いて窒素で5分間パージした。反応混合液を室温に温め、トリエチルアミン(5.07μl,0.036mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌した。減圧下で濃縮して、3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド[0.014g,0.0.036mmol,98%]を黄褐色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.44分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 417.07.
【0502】
実施例75:
メタノール(2.0mL)および1,2−ジクロロエタン(2.0mL)中の3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.015g,0.036mmol)の溶液に、アゼチジン−3−カルボン酸(3.64mg,0.036mmol)、続いて3滴の酢酸(2.16mg,0.036mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1.5時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.83mg,0.077mmol)を加えた。次に、反応混合液を室温で15分間攪拌し、減圧濃縮し、粗残渣をジクロロメタンおよび水の間で分液処理した。ジクロロメタン抽出液を濃縮し、残渣を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いてクロマトグラフに付して、1−((3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸TFA(0.008g,0.016mmol,44%)を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.78分を示した(条件B)。LC/MS M+1 = 502.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.04 (1H, d, J=7.70 Hz), 7.52 (2H, m), 4.41 (2H, s), 4.05-4.34 (4H, m), 3.43-3.62 (1H, m), 2.90-3.21 (4H, m), 2.71 (1H, s), 2.01 (2H, br. s.), 1.76 (4H, br. s.), および1.28-1.57 (4H, m).
【0503】
実施例76
3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボン酸
【化365】
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(76)
実施例75の最終反応で生成した副産物を、逆相分取HPLCにより単離し、白色の固形物としての3−(5−シクロヘキシル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルボン酸[0.008g,0.016mmol,15%]であることを決定した。該生成物は、HPLC保持時間=4.43分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 433.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.04 (1H, d, J=7.70 Hz), 7.21-7.53 (2H, m), 4.07-4.36 (4H, m), 3.63 (1H, t, J=8.47 Hz), 1.68-2.09 (6H, m), および1.28-1.62 (4H, m).
【0504】
実施例77
1−((5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化366】
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(77)
製造77A:tert−ブチル 7−ブロモ−4−モルホリノキノリン−1(2H)−カルボキシレート
【化367】
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(77A)
0℃でトルエン(10mL)中のtert−ブチル 7−ブロモ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−カルボキシレート(0.500g,1.53mmol)およびモルホリン(0.668mL,7.66mmol)の混合液に、塩化チタン(IV)[トルエン中で1M](0.843mL,0.843mmol)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、橙色の不均一反応混合物を室温で終夜攪拌した。該不均一の橙色反応混合物を、減圧下でセライトのパッドに通して濾過し、トルエンですすいだ(3x10mL)。淡黄色の濾液を減圧下で濃縮して、tert−ブチル 7−ブロモ−4−モルホリノキノリン−1(2H)−カルボキシレート(0.598g,1.513mmol,収率99%)を黄色の油状物として得た。該生成物は、LC/MS M+1 = 395.1および397.1を示した。
【0505】
製造77B:tert−ブチル 7−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3a,4−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−5(3H)−カルボキシレート
【化368】
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(77B)
0℃でアセトニトリル(20mL)中のtert−ブチル 7−ブロモ−4−モルホリノキノリン−1(2H)−カルボキシレート(製造77A,0.598g,1.513mmol)およびトリエチルアミン(0.419mL,3.03mmol)の均一溶液に、アセトニトリル(1.0mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニルフルオリド(I−4,0.392g,1.51mmol)の溶液を加えた。反応混合液を0℃で2.5時間攪拌し、続いて室温で終夜攪拌した。水(0.981mL,54.5mmol)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(0.421g,6.05mmol)および酢酸ナトリウム(0.496g,6.05mmol)の均一溶液を加え、該反応混合物を45℃で60分間加熱した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、これを、ヘキサン中の酢酸エチルの10%混合液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーを用いてクロマトグラフに付して、tert−ブチル 7−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3a,4−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−5(3H)−カルボキシレート(0.050g,0.086mmol,6%収率)を黄色がかった固形物として得た。該生成物は、LC/MS M+1 = 636.2および637.2を示した。
【0506】
製造77C:tert−ブチル 7−ブロモ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)イソキサゾロ[4,3−c]キノリン−5(4H)−カルボキシレート
【化369】
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(77C)
室温で無水トルエン(1.0mL)中のtert−ブチル 7−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−3a,4−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−5(3H)−カルボキシレート(製造77B,0.050g,0.086mmol)の攪拌懸濁液に、ピリジン(0.2mL)、続いて塩化チオニル(10.7μl,0.146mmol)を加えた。該反応混合物を室温で15分間攪拌し、続いて80℃で15分間攪拌した。反応混合物を室温に冷まし、濃縮した。該固形残渣を、ジクロロメタンおよび炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液の間で分液処理し、該ジクロロメタン抽出液を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成混合物を、ヘキサン中の酢酸エチルの15%混合液で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーを用いてクロマトグラフに付して、42.7mgの黄色がかった固形物を得た。該化合物をメタノールでトリチュレートし、濾過して、tert−ブチル 7−ブロモ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)イソキサゾロ[4,3−c]キノリン−5(4H)−カルボキシレート[0.031g,0.053mmol,62%]を白色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.65分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 562.07および564.07.
【0507】
製造77D:7−ブロモ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン
【化370】
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(77D)
THF(5.0mL)中のtert−ブチル 7−ブロモ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)イソキサゾロ[4,3−c]キノリン−5(4H)−カルボキシレート(製造77C,0.030g,0.053mmol)および6N 塩酸水溶液(0.107mL,0.640mmol)の混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を濃縮し、ジクロロメタン(3mL)中に溶解させ、TFA(0.5mL)で2時間処理した。反応混合液を減圧濃縮し、5mlのジクロロメタン中に溶解させ、1NのNaOHで約pH=7に慎重に中性にし、濾過し、濾液を濃縮して、7−ブロモ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン(0.025g,0.054mmol,100%)を黄色がかった固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.43分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 463.4および465.2.
【0508】
製造77E:7−ブロモ−5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン
【化371】
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(77E)
ヨードメタン(0.020mL,0.325mmol)を、室温でTHF(5.0mL)中の7−ブロモ−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン(製造77D,0.050g,0.108mmol)および水素化ナトリウム(2.60mg,0.108mmol)の攪拌混合液にゆっくり加えた。反混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を1N 塩酸水溶液(10mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3x25mL)。該酢酸エチル抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、7−ブロモ−5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン(0.041g,0.084mmol,78%)を橙色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=4.45分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 478.0.
【0509】
製造77F:5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン
【化372】
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(77F)
密封した管内のジオキサン(5.0mL)中の7−ブロモ−5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン(製造77E,0.040g,0.084mmol)の不均一溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(0.027mL,0.092mmol)および塩化リチウム(10.7mg,0.252mmol)を順次加えた。反応混合液を窒素で5分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(9.71mg,8.40μmol)を加え、攪拌反応混合液を100℃の油浴内で4時間終夜攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン(10mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、ジクロロメタン(10mL)ですすいだ。濾液を濃縮し、該固形残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの5%混合液を用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、粗生成混合物を得た。粗混合物を、逆相分取HPLC(カラム:LUNA 5μ C18,21x100mm:溶媒MeOH(B)−H2O(A),0.1%TFA:0%B−100%B,グラジエント時間12分,停止時間20分,流速20ml/分,波長220nM)を用いて精製して、5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン[0.020g,0.047mmol,56%]を粘稠性の黄褐色のフィルム状物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.85分を示した。(条件B); LC/MS M+1 = 424.1.
【0510】
製造77G:5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルバルデヒド
【化373】
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(77G)
−78℃でジクロロメタン(5mL)中の5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン(製造77F,0.020g,0.047mmol)の溶液に、溶液が深青色に変化するまでオゾン発生器からのオゾンを通した。次いで、青色が消えるまで反応混合液を酸素でパージし、続いて5分間窒素でパージした。反応混合液を室温に温め、トリエチルアミン(5.07μl,0.036mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間攪拌し、続いて減圧濃縮して、5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルバルデヒドを黄褐色の固形物として得た。(0.015mg,0.035mmol,74%)。該生成物は、HPLC保持時間=3.61分を示した。(条件B)。 LC/MS M+1 = 426.1分
【0511】
実施例77:
室温でメタノール(1.0mL)およびジクロロメタン(3.0mL)中の5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−7−カルバルデヒド(77G,0.020g,0.047mmol)、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレート(7.39mg,0.047mmol)および酢酸(5.38μl,0.094mmol)の混合物に、テトライソプロポキシチタン(0.028mL,0.094mmol)を滴下して加えた。生じた均一反応混合液を室温で80分間攪拌した。反応混合液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.030g,0.141mmol)を一度に加え、該反応混合物を室温で終夜攪拌した。さらなる量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.030g,0.141mmol)を加え、該反応物を室温でさらに1時間撹拌した。該反応液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液でクエンチし、得られた乳濁液をジクロロメタンで抽出した(3x)。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、33mgの淡黄褐色の粘稠性のフィルム状物を得た。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチルの30%混合液で溶出してシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、8mgのtert−ブチルエステル 1−((5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸を黄褐色の粘稠性フィルム状物として得た。
【0512】
該tert−ブチル中間体化合物をTFA(1.0mL)で1時間攪拌し、続いて減圧濃縮し、1N 水酸化ナトリウム水溶液でpH5まで中性にし、濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、濾過し、濾液を濃縮し、乾燥させて、1−((5−メチル−3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロイソキサゾロ[4,3−c]キノリン−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.0025g,0.005mmol,10%)をオフホワイト色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=3.60分を示した。(条件B)。LC/MS M+1 = 511.07. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.09 (1H, d, J=7.92 Hz), 7.78 (2H, d, J=7.26 Hz), 7.32-7.77 (5H, m), 4.44 (2H, s), 3.47 (2H, s), 3.09-3.21 (4H, m), および2.78-3.01 (4H, m).
【0513】
実施例78および79
1−((1−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(78)および1−((2−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(79)
【化374】
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製造78A:2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボニル)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
【化375】
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(78A)
ヒートガンで乾燥させた100mLの二頸フラスコに、窒素雰囲気下でジイソプロピルアミン(0.910mL,6.39mmol)、続いてTHF(5mL)を加えた。該フラスコを0℃に冷却し、n−BuLi(2.55mL,6.39mmol)を2分かけて滴下して加えた。該内容物を0℃で20分間攪拌し、−78℃に冷却し、2mLのTHF中に溶解させた6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(I−1B,1g,5.81mmol)を3分かけて滴下して加えた。淡黄色の反応混合物を−78℃で20分間攪拌した。次いで、2mLのTHF中に溶解させた5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボニルフルオリド(I−14,1.505g,5.81mmol)を2分かけて滴下して加えた。反応混合物を−78℃で20分間攪拌し、室温に温め、室温で10分間攪拌した。反応混合液を1N HCl(5mL)でクエンチし、EtOAc(20mL)中に抽出した。水層をEtOAc(10mL)で再抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ISCO装置(80g,RediSep(登録商標)シリカゲルカラム)を用いてカラムクロマトグラフィーで精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮して、2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボニル)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(1.55g,3.77mmol,収率64.9%)を黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 412.12.
【0514】
製造78Bおよび79B:3−(1−メチル−7−ビニル−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(78B)および3−(2−メチル−7−ビニル−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(78B)
【化376】
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MeOH(3.00mL)およびジオキサン(3mL)中の2−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボニル)−6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(製造78A,0.7g,1.702mmol)に、メチルヒドラジン(0.109mL,2.042mmol)を室温で加えた。反応混合液を100℃で4時間加熱し、室温で終夜攪拌し、減圧下で濃縮し、1N HCl(10mL)およびEtOAc(30mL)の間で分液処理した。該EtOAc層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ISCO装置(40g,RediSep(登録商標)シリカゲルカラム)を用いてカラムクロマトグラフィーに付した。B1およびB2に相当するフラクションを収集し、濃縮して、50mgの78Bおよび244mgの79Bを得た。78B1-LC/MS M+1 = 422.2 および 78B2-LC/MS M+1 = 422.1.
【0515】
製造78C:1−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルバルデヒド
【化377】
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(78C)
この化合物は、50mgの3−(1−メチル−7−ビニル−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(78B)を用いて、製造23Dについて記載の一般的な手順に従って調製した。収率:48mg(96%); LC/MS M+1 = 424.2.
【0516】
製造79C:2−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルバルデヒド
【化378】
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(79C)
この化合物は、240mgの3−(2−メチル−7−ビニル−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル)−5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(79B)を用いて、製造23Dについて記載の一般的な手順に従って調製した。収率:235mg(97%); LC/MS M+1 = 424.2.
【0517】
実施例78:
この化合物は、48mgの1−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルバルデヒド(78C)を用いて、製造23について記載の一般的な手順に従って調製した。収率:20mg(23%);該化合物は、HPLC保持時間=3.03分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 509.2 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.35-7.85 (m, 8 H) 4.3-4.6 (広範囲のCD3ODピーク下で隠れた, 9H) 3.7-3.9 (m, 1 H) 2.85-3.2 (m, 4 H).
【0518】
実施例79:
この化合物は、100mgの2−メチル−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルバルデヒド(79C)を用いて、製造23について記載の一般的な手順に従って調製した。収率:66mg(40%); 該化合物は、HPLC保持時間=2.96分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 509.2 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.90 (1 H, d, J=8.1 Hz), 7.82-7.87 (2 H, m), 7.61-7.72 (3 H, m), 7.40 (2 H, dd, J=4.1, 2.3 Hz), 4.41 (2 H, s), 4.30-4.38 (4 H, m), 3.91 (3 H, s), 3.71 (1 H, quin, J=8.4 Hz), 3.02 (2 H, t, J=7.3 Hz), 2.76 (2 H, t, J=7.3 Hz).
【0519】
実施例80
1−((3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化379】
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製造80A:3−(3,4−ジエトキシフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化380】
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(80A)
この化合物は、200mgの6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(I−1)およびメチル 3,4−ジエトキシベンゾエート(1当量)を用いて、製造23Cについて記載の一般的な手順に従って調製した。収率:217mg(25%); LC/MS M+1 = 362.1.
【0520】
製造80B(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化381】
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(80B)
この化合物は、67mgの3−(3,4−ジエトキシフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(80A)を用いて、製造23Dについて記載の一般的な手順に従って調製した。収率:67mg(99%); LC/MS M+1 = 364.
【0521】
実施例80:
この化合物は、75mgの3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(81B)を用いて、製造23について記載の一般的な手順に従って調製した。収率:66mg(28%);該化合物は、HPLC保持時間=6.8分を示した。(条件D);LC/MS M+1 = 449; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm 7.96 (1 H, d, J=7.8 Hz), 7.48 (1 H, s), 7.44 (1 H, dd, J=7.9, 1.5 Hz), 7.32-7.38 (2 H, m), 7.10 (1 H, d, J=8.0 Hz), 4.36 (2 H, s), 4.12-4.21 (8 H, m), 3.37-3.46 (1 H, m), 3.01-3.12 (4 H, m), 1.42-1.49 (6 H, m).
【0522】
実施例81
(3S)−1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボン酸,HCl
【化382】
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(81)
製造81A:3−(3,4−ジエトキシフェニル)−7−(オキシラン−2−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化383】
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(81A)
この化合物は、70mgの3−(3,4−ジエトキシフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(80A)を用いて、製造13Aについて記載の一般的な手順に従って調製した。収率:80mg(25%); LC/MS M+1 = 378.1.
【0523】
81Bの製造:(3S)−エチル 1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボキシレート
【化384】
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(81B)
2−プロパノール(1mL)およびジオキサン(1.000mL)の混合液中の3−(3,4−ジエトキシフェニル)−7−(オキシラン−2−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造81A,0.08g,0.212mmol)に、室温でDMAP(5.18mg,0.042mmol)、続いて(S)−エチル ピペリジン−3−カルボキシレート(0.033mL,0.212mmol)を加えた。反応混合液を60℃(油浴温度)で26時間加熱し、減圧下で濃縮し、ISCO装置(12g,RediSep(登録商標)シリカゲルカラム)を用いてカラムクロマトグラフィーで精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮して、生成物(0.03g,0.056mmol,収率26.5%)をジアステレオマー混合物として得た。各ジアステレオマーをSFC条件(CO2中で0.1% ジエチルアミンを含有する25% MeOH)下でCHIRALCEl(登録商標)OJ−Hカラムを用いて分離した。異性体1(7.7mg),キラルHPLCにおける保持時間,4.39分;異性体2(9mg),キラルHPLCにおける保持時間,6.15分。異性体1および異性体2の第二級アルコールが結合している炭素における絶対立体化学は調べなかった。
【0524】
実施例81,異性体1:
ジオキサン(0.5mL)中の(3S)−エチル 1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボキシレート(X−B,異性体1,7.7mg,0.014mmol)に、室温でHCl(6N水溶液)(0.5mL,3.00mmol)を加え、該内容物を60℃で15時間加熱した。反応混合液を濃縮し、凍結乾燥させて、(3S)−1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボン酸,HCl(0.008g,0.013mmol,収率94%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.75分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 507.1.
【0525】
実施例81,異性体2
ジオキサン(0.5mL)中の(3S)−エチル 1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボキシレート(X−B,異性体2,9mg,0.017mmol)に、HCl(6N水溶液)(0.5mL,3.00mmol)を室温で加え、該内容物を60℃で15時間加熱した。反応混合液を濃縮し、凍結乾燥させて、(3S)−1−(2−(3−(3,4−ジエトキシフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)−2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−3−カルボン酸,HCl(0.009g,0.013mmol,収率94%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.74分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 507.1.
【0526】
実施例82
(3S)−1−(2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボン酸,HCl
【化385】
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(82)
82Aの製造:6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンO−トシルオキシム
【化386】
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(82A)
ピリジン(5mL)中の6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(2.5g,10.41mmol)に、p−トルエンスルホニルクロリド(2.184g,11.45mmol)を室温で一度に加えた。反応混合物を室温で20時間攪拌した。角氷(〜10g)を該フラスコに加え、該内容物を室温で30分間攪拌した。分離させた固形物を濾過し、水で洗浄し(3x20mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン O−トシルオキシム(3.92g,9.94mmol,収率95%)を淡いピンク色の固形物として得た。該固形物をトルエン(10mL)で共沸し、後の反応に用いた。MS M+1 = 395.
【0527】
82Bの製造:2−アミノ−6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン,HCl
【化387】
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(82B)
トルエン(25mL)を200mLのRBフラスコに加え、続いてエタノール(8.0mL)を加えた。ナトリウム(0.297g,12.92mmol)金属を窒素雰囲気下でトルエン/EtOH混合液に室温で加え、該内容物を室温で30分間攪拌した。該ナトリウムの大部分は溶解した。次に、トルエン(20mL)中に溶解させた6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン O−トシルオキシム(製造82A,3.92g,9.94mmol)を、室温で3分かけて加えた。くすんだ緑色の反応混合物を室温で60時間攪拌した。反応混合液を濾過してp−トルエンスルホン酸ナトリウムを除去し、該濾過ケーキ物をトルエンで洗浄した(2x15mL)。該濾液に、10% HCl(40mL)を室温で一度に加えた。該内容物を分液漏斗に移し、水層を分離した。該水層をEtOAc(20mL)で一度洗浄し、高真空ポンプ(水浴を〜40℃に加熱した)を用いて濃縮した。生じた固形物をトルエン(30mL)で共沸した。該固形物に、アセトニトリル(20mL)を加え、該内容物を超音波で5分間処理し、濾過し、乾燥させて、2−アミノ−6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン,HCl(2.52g,9.11mmol,収率92%)を白色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 241.
【0528】
82Cの製造:N−(6−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミド
【化388】
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(82C)
ジクロロメタン(5mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(中間体I−3D,0.465g,1.808mmol)に、室温でピリジン(0.175mL,2.170mmol)を加え、続いてフッ化シアヌル(0.188mL,2.172μmol)を加えた。反応混合液を室温で20時間撹拌し、ジクロロメタン(30mL)および冷0.5N HCl(15mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、橙色〜赤色の固形物を得た。該固形物をジクロロメタン(5mL)中に溶解させ、0℃でジクロロメタン(5.00mL)およびジイソプロピルエチルアミン(0.789mL,4.52mmol)中の2−アミノ−6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン塩酸塩(製造82B,0.5g,1.808mmol)に2分かけて滴下して加えた。反応混合液を20分間かけて室温にし、室温で2時間撹拌し、ジクロロメタン(30mL)および冷0.5N HCl(10mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた固形物をエーテル(15mL)でトリチュレートし、5分間超音波で処理し、濾過して、N−(6−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミド(0.640g,1.335mmol,収率73.9%)を淡い黄褐色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 480.
【0529】
82Dの製造:5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール
【化389】
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(82D)
ローソン試薬(1.393g,3.44mmol)に、N−(6−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボキサミド(製造82C,1.1g,2.295mmol)、続いてトルエン(10mL)を加えた。反応混合物を安全シールドの後方で140℃で15時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、(トルエンとともに)シリカゲルカラム上に載せ、ヘキサン/EtOAc(9.25:0.75,600mL)を用いて精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮して、淡黄色の固形物を得た。該固形物をアセトニトリル(20mL)でトリチュレートし、濾過し、アセトニトリルで洗浄して(2x5mL)、5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(0.935g,1.959mmol,収率85%)を淡黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 478.
【0530】
82Eの製造:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)イソキサゾール
【化390】
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(82E)
トルエン(2mL)中の5−(7−ブロモ−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(製造82D,0.4g,0.838mmol)に、トリブチル(ビニル)スタンナン(0.294mL,1.00mmol)、続いて塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.029g,0.042mmol)を室温で加えた。反応混合物を110℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラム上に載せ、ヘキサン/EtOAc(9.25:0.75,300mL)を用いて精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮して、0.35mgの黄色の固形物を得た。該固形物をアセトニトリル(5mL)でトリチュレートし、濾過し、アセトニトリルで洗浄して(2x5mL)、200mgの淡黄色の固形物を得た(I収集物)。母液を濃縮して、さらに100mgの緑黄色の固形物を得た(II収集物)。 LC/MS M+1 = 425.
【0531】
82Fの製造:5−(7−(オキシラン−2−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール
【化391】
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(82F)
この化合物は、100mgの3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)イソキサゾール(82E)を用いて、製造13Aについて記載の手順に従って調製した。収率:100mg(96%)
【0532】
82Gの製造:(3S)−エチル 1−(2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボキシレート
【化392】
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(82G)
この化合物は、90mgの5−(7−(オキシラン−2−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(製造82F)を用いて、製造81Bについて記載の手順に従って調製した。収率:50mg(41%)。各ジアステレオマーは、SFC条件(CO2中で0.25% ジエチルアミンを含有する27% MeOH)下でCHIRALCEl(登録商標)OJ−Hカラムを用いて分離した。異性体1(20mg),キラルHPLCにおける保持時間,4.91分;LC/MS M+1 = 598.3;異性体2(18mg),キラルHPLCにおける保持時間,6.44分; LC/MS M+1 = 598.2。異性体1および異性体2の第二級アルコールが結合している炭素における絶対立体化学は調べなかった。
【0533】
実施例82,異性体1:
この化合物は、(3S)−エチル 1−(2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボキシレート(82,異性体1)を用いて、製造81について記載の手順に従って調製した。収率:(17mg,80%);該化合物は、HPLC保持時間=3.25分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 570.1.
【0534】
実施例82,異性体2:
この化合物は、18mgの(3S)−エチル 1−(2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エチル)ピペリジン−3−カルボキシレート(82,異性体2)を用いて、製造81について記載の手順に従って調製した。収率:(18mg,94%);該化合物は、HPLC保持時間=3.24分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 570.1.
【0535】
実施例83
(±)1−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化393】
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(83)
THF(3mL)中の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)イソキサゾール(製造82E,0.2g,0.471mmol)に、四酸化オスミウム(4%水溶液)(0.148mL,0.019mmol)およびNMO(50%水溶液)(0.22mL,0.471mmol)を室温で順次加え、該内容物を窒素雰囲気下で終夜攪拌した。同一反応物を異なるフラスコに準備した。両方のフラスコからの反応混合物を合わせ、濃縮した。残渣をジクロロメタン(40mL)および水(10mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。該固形物に、アセトニトリル(10mL)を加え、該内容物をトリチュレートし、超音波で分解し、濾過した。該固形物をアセトニトリルで洗浄し(2x3mL)、乾燥させて、240mgの淡黄色の固形物を得た。濾液を濃縮し、ISCO装置を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g,RediSep(登録商標)シリカゲルカラム)で精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮して、さらに55mgの淡黄色の固形物を得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.69分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 459; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.66 (2 H, d, J=6.6 Hz), 7.48-7.58 (3 H, m), 7.41 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.28-7.36 (2 H, m), 4.82-4.90 (1 H, m), 3.83 (1 H, ddd, J=11.0, 7.3, 3.5 Hz), 3.71 (1 H, td, J=7.5, 4.0 Hz), 3.13-3.25 (4 H, m), 2.63 (1 H, OH, d, J=3.3 Hz).
【0536】
実施例84
2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトアミド
【化394】
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(84)
84Aの製造:2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒド
【化395】
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(84A)
THF(3mL)中の1−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)エタン−1,2−ジオール(実施例83,0.233g,0.508mmol)に、2mLの水中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.163g,0.762mmol)を室温で2分かけて加え、該内容物を室温で30分間攪拌した。反応混合液をEtOAc(60mL)および水(20mL)の間で分液処理した。該EtOAc層を濃縮し、得られた黄色の固形物をアセトニトリル(20mL)で共沸し、高真空下で乾燥させた。収率:(183mg,83%); LC/MS M+1 = 427.
【0537】
84Bの製造:2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトニトリル
【化396】
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(84B)
ジクロロメタン(5mL)中の2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒド(製造84A,0.175g,0.410mmol)に、ヨウ化亜鉛(0.039g,0.123mmol)、続いてトリメチルシリルシアニド(0.083mL,0.616mmol)を室温で1分かけて加えた。赤褐色の反応混合液を室温で1時間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却し、濃HCl(0.068mL,0.821mmol)を1分かけて加え、該内容物を室温で5分間攪拌した。反応混合液を、ジクロロメタン(2x20mL)およびNa223の10%水溶液(10mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトニトリル(0.185g,0.408mmol,収率99%)を黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 454.
【0538】
84Cの製造:2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)酢酸
【化397】
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(84C)
ジオキサン(5mL)中の2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトニトリル(製造84B,0.185g,0.408mmol)に、室温でHCl(6N水溶液)(3mL,18.00mmol)を加え、該内容物を100℃で70時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮し、得られた固形物をアセトニトリル(3x10mL)で共沸し、凍結乾燥させて、2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)酢酸(0.2g)を淡黄色の固形物として得た。各エナンチオマーを、SFC条件(CO2中で0.1% TFAを含有する20% MeOH)下でCHIRALPAK(登録商標)AD−H カラムを用いて分離した。異性体1(69mg),キラルHPLCにおける保持時間,9.11分; LC/MS M+1 = 473.1;異性体2(72mg),キラルHPLCにおける保持時間,10.36分;LC/MS M+1 = 473.1。異性体1および異性体2の第二級アルコールが結合している炭素の絶対立体化学は調べなかった。
【0539】
実施例84,異性体1:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)酢酸(製造84C,異性体1,0.033g,0.070mmol)に、N−メチルモルホリン(0.031mL,0.279mmol)、2−アミノエタノール(5.48μl,0.091mmol)およびHATU(0.040g,0.105mmol)を室温で順次加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。反応混合液を0.5mLのMeOHで希釈し、分取HPLC(Waters Xbridge C18 19x100mm;溶媒A:10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)にかけた。所望のフラクションを収集し、MeOH(0.3mL)および水(0.7mL)を用いて凍結乾燥させて、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトアミド(0.013g,0.024mmol,収率34.3%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.54分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 516; 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 7.65 (2 H, d, J=6.9 Hz), 7.48-7.58 (3 H, m), 7.33-7.44 (3 H, m), 6.72 (1 H, br. s.), 5.12 (1 H, s), 3.76 (2 H, t, J=4.9 Hz), 3.46-3.53 (2 H, m), 3.12-3.25 (4 H, m).
【0540】
実施例84,異性体2:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)酢酸(製造84C,異性体2,0.035g,0.074mmol)に、N−メチルモルホリン(0.033mL,0.296mmol)、2−アミノエタノール(5.81μl,0.096mmol)およびHATU(0.042g,0.111mmol)を室温で順次加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。反応混合液を0.5mLのMeOHで希釈し、分取HPLC(Waters Xbridge C18 19x100mm;溶媒A:10% MeOH,90% H2O,0.1% TFA;溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)にかけた。所望のフラクションを収集し、濃縮し、MeOH(0.3mL)および水(0.7mL)を用いて凍結乾燥させて、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトアミド(0.014g,0.024mmol,収率35%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.53分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 516; 1H NMR (500 MHz, C3D6O) δ ppm 6.91-6.97 (2 H, m), 6.82-6.90 (4 H, m), 6.69-6.77 (2 H, m), 4.62 (1 H, d, J=4.4 Hz), 4.36 (1 H, d, J=3.9 Hz), 3.18 (1 H, OH, br. s.), 2.87 (2 H, m.), 2.57-2.65 (2 H, m).
【0541】
実施例85
N−(1−シアノシクロプロピル)−2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)アセトアミド
【化398】
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(85)
実施例85,異性体1:
この化合物は、33mgの2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)酢酸(製造84C,異性体1)を用いて、製造84について記載の手順に従って調製した。収率:(2mg,6%);該化合物は、HPLC保持時間=3.59分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 537. 1H NMR (400 MHz, C3D6O) δ ppm 8.43 (1 H, s), 7.69 (2 H, d, J=5.5 Hz), 7.57-7.65 (3 H, m), 7.40-7.54 (3 H, m), 5.14 (1 H, s), 3.14-3.21 (4 H, m), 1.44-1.51 (2 H, m), 1.18-1.35 (2 H, m).
【0542】
実施例85,異性体2:
この化合物は、35mgの2−ヒドロキシ−2−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)酢酸(製造84C,異性体2)を用いて、製造84について記載の手順に従って調製した。収率:(7mg,17%);該化合物は、HPLC保持時間=3.59分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 537. 1H NMR (400 MHz, C3D6O) δ ppm 8.40 (1 H, s), 7.66-7.72 (2 H, m), 7.57-7.65 (3 H, m), 7.41-7.54 (3 H, m), 5.14 (1 H, s), 3.14-3.20 (4 H, m), 1.44-1.53 (2 H, m), 1.18-1.34 (2 H, m).
【0543】
実施例86
1−((2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA
【化399】
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(86)
86Aの製造:N−(6−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ヘキサンアミド
【化400】
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(86A)
ジクロロメタン(5mL)中の2−アミノ−6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン塩酸塩(製造82B,1.1g,3.98mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(1.737mL,9.94mmol)を窒素雰囲気下にて0℃で加えた。均一溶液に、塩化ヘキサノイル(0.602mL,4.38mmol)を3分かけて滴下して加えた。反応混合物を室温(〜5分)にし、室温で3時間攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(30mL)および1N HCl(10mL)の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を分離し、飽和NaHCO3水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、N−(6−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ヘキサンアミド(1.2g,3.55mmol,収率89%)をオフホワイト色の固形物として得た。LC/MS M+1 339.
【0544】
86Bの製造:7−ブロモ−2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール
【化401】
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(86B)
この化合物は、1.25gのN−(6−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ヘキサンアミド(86A)を用いて、製造82Dについて記載の手順に従って調製した。収率:(415mg,33%)。LC/MS M+1 = 337.
【0545】
86Cの製造:2−ペンチル−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール
【化402】
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(86C)
この化合物は、270mgの7−ブロモ−2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール(製造86B)を用いて、製造82Eについて記載の手順に従って調製した。収率:(193mg,85%).LC/MS M+1 = 337.
【0546】
86Dの製造:2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒド
【化403】
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(86D)
この化合物は、192mgの2−ペンチル−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール(86C)を用いて、製造23Dについて記載の手順に従って調製した。収率:(190mg,98%)。LC/MS M+1 = 286.
【0547】
実施例86:
この化合物は、195mgの2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−カルバルデヒド(製造86D)を用いて、製造23について記載の手順に従って調製した。収率:50mg(14%);該化合物は、HPLC保持時間=2.72分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 371 1H NMR (400 MHz, CD3CN) δ ppm 7.22-7.34 (3 H, m), 4.27 (6 H, s), 3.67 (1 H, br. s.), 2.92-3.11 (6 H, m), 1.73-1.84 (2 H, m), 1.32-1.45 (4 H, m), 0.91 (3 H, t, J=7 Hz).
【0548】
実施例87
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール6−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化404】
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(87)
製造87A:5−ビニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オン
【化405】
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(87A)
密封した管内の5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オン(2g,9.48mmol)、トリブチル(ビニル)スタンナン(3.32mL,11.37mmol)およびトルエン(30mL)の混合液に、Pd(Ph3P)4(0.548g,0.474mmol)を加えた。窒素で反応物を5分間泡立てて、該管を密封し、100℃で20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、酢酸エチル(20mL)、水(30mL)およびセライトを加えた。該混合物を室温で30分間攪拌し、濾過した。該EtOAc層を分離し、水層を酢酸エチルで再抽出した(3x10mL)。有機抽出物を合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(40gのシリカゲルカラム,ヘキサン中で5−>50% 酢酸エチル)、5−ビニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オン(1.2g,7.59mmol,収率80%)を黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.50分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 159.2.
【0549】
製造87B:(E)−5−ビニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オンオキシム
【化406】
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(87B)
5−ビニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オン(製造87A,1.05g,6.64mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.553g,7.96mmol)およびメタノール(20mL)の混合液に、室温で酢酸ナトリウム(0.653g,7.96mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1時間攪拌し、室温で終夜攪拌した。不均一混合物を濃縮し、水(20mL)を加えた。該混合物を〜60℃に加熱し、冷却した。該固形物を濾過し、水およびエタノールの混合液(1:1)で洗浄し、乾燥させて、(E)−5−ビニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オンオキシム(1.13g,6.52mmol,収率98%)を黄色の固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間=2.72分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 174.3.
【0550】
製造87C:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−6−ビニル−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール
【化407】
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(87C)
無水THF(2mL)中のジイソプロピルアミン(0.441mL,3.10mmol)の攪拌溶液に、n−BuLi(1.239mL,3.10mmol)(ヘキサン中で2.5M溶液)を窒素下で0℃にて滴下して加えた。次いで、淡黄色の溶液を同一温度で20分間攪拌し、無水THF(1mL)中の(E)−5−ビニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデノ−1−オンオキシム(製造87B,0.249g,1.438mmol)の溶液を窒素下で0℃にて滴下して加えた。該混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで、無水THF(1mL)中のメチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(中間体I−5,0.3g,1.106mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。該混合物を0℃で70分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)および水(3mL)でクエンチした。該混合液をEtOAcで抽出した(2x30mL)。該EtOAc抽出物を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、褐色の泡状固形物を得た。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(12gのシリカゲルカラム,n−ヘプタン中の10−>50% 酢酸エチル)、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−6−ビニル−3a,4−ジヒドロ−3H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール3−オールを褐色の固形物として得た。
【0551】
該固形物を無水トルエン(5mL)、塩化チオニル(0.073mL,1mmol)およびピリジン(0.016mL,0.2mmol)と混合した。該混合物を窒素下にて100℃で20分間加熱し、冷ました。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(6mL)を加えた。水層を分離し、ジクロロメタンで抽出した(3x3mL)。有機溶液を合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(12gのシリカゲルカラム,n−ヘプタン中の10−>100% ジクロロメタン)、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−6−ビニル−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール(25mg,0.063mmol,5.73%収率)を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=4.20分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 395.1.
【0552】
実施例87:
THF(1mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−6−ビニル−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール(製造87C,25mg,0.063mmol)の清澄な溶液に、NMO(水中で50%,0.016mL,0.076mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%,0.012mL,1.902μmol)を室温で順次加えた。該溶液を室温で1時間激しく攪拌し、さらに四酸化オスミウム(水中で4%,0.02mL)を加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。水中の過ヨウ素酸ナトリウム(17.63mg,0.082mmol)(0.1mL)を加えた。該混合物を窒素下にて室温で1時間激しく攪拌し、水(2mL)を加えた。該混合液を濃縮し、該固形物を濾過し、水で洗浄し(1x0.5mL)、乾燥させて、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール−6−カルバルデヒドを黄色の固形物として得た。該固形物を、3−アゼチジンカルボン酸(12.82mg,0.127mmol)、無水硫酸ナトリウム(900mg,6.34mmol)、無水1,2−ジクロロエタン(1.5mL)、無水MeOH(1.5mL)および酢酸(0.018mL,0.317mmol)と混合させた。該混合物を窒素下にて60℃で1時間攪拌し、次いで冷ました。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.97mg,0.127mmol)を加えた。室温で2時間攪拌し、該混合物を濾過し、濾液を濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン、溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4H−インデノ[1,2−c]イソキサゾール6−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(15mg,0.024mmol,収率37.4%)(80592−029−01)を黄色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.10分を示した。(条件C));LC/MS M+1 = 482.4. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.04 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.75-7.81 (3 H, m), 7.59-7.73 (4 H, m), 4.54 (2 H, s), 4.33-4.44 (4 H, m), 4.10 (2 H, s), 3.72 (1 H, quin, J=8.3 Hz).
【0553】
実施例88
2−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)酢酸
【化408】
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(88)
製造88A:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化409】
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(88A)
THF(15mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6A,1.6g,3.92mmol)の清澄な溶液に、NMO(水中で50%,1.219mL,5.88mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%,0.958mL,0.157mmol)を室温で順次加えた。該溶液を室温で終夜激しく攪拌した。水(14mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(1.425g,6.66mmol)の混濁した溶液を加えた。該混合物を窒素下にて室温で0.5時間攪拌した。続いて水(20mL)を加え、該混合物を室温で30分間攪拌した。該固形物を濾過し、水(2x2mL)、メタノール(2mL)で洗浄し、乾燥させて、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(1.6g,3.90mmol,収率100%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=4.02分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 410.9.
【0554】
実施例88:
3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,28mg,0.068mmol)、サルコシン塩酸塩(42.8mg,0.341mmol)、酢酸ナトリウム(28.0mg,0.341mmol)、無水硫酸ナトリウム(1g)、無水MeOH(1mL)および無水1,2−ジクロロエタン(3mL)の攪拌混合物を、窒素下にて60℃で1時間攪拌した。該混合物を室温に冷まし、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(8.58mg,0.136mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン、溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、2−(メチル((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アミノ)酢酸,TFA(25mg,0.041mmol,収率60.7%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.39分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 484.4. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.08 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.54-7.72 (5 H, m), 4.45 (2 H, s), 4.08 (2 H, s), 3.07-3.19 (4 H, m), 2.94 (3 H, s).
【0555】
実施例89
(±)2−(ヒドロキシ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸
【化410】
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(89)
製造89A:3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化411】
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(89A)
無水THF(8mL)中のジイソプロピルアミン(1.103mL,7.74mmol)の攪拌溶液に、n−BuLi(ヘキサン中で2.5M,3.10mL,7.74mmol)を窒素下にて0℃で滴下して加えた。次いで、淡黄色の溶液を同一温度で20分間攪拌し、無水THF(4mL)中の6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(I−1,0.659g,3.52mmol)溶液を、窒素下にて0℃で滴下して加えた。該混合物を0℃で1時間攪拌した。無水THF(3mL)中のエチル 1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1g,3.52mmol)の溶液を滴下して加えながら、該混合物をドライアイスで冷却した。溶液を40分間冷却しながらドライアイスで攪拌した。温度を15分かけて0℃に上げた。0℃で45分間攪拌し、該反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)および水(3mL)でクエンチした。該混合物をEtOAcで抽出した(2x20mL)。EtOAc抽出物を食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色の泡状固形物を得た。
【0556】
該固形物を無水トルエン(20mL)と混合させた。ピリジン(0.057mL,0.704mmol)中の塩化チオニル(0.514mL,7.04mmol)を窒素下にて室温で加えた。該混合物を室温で5分間攪拌し、100℃で25分間攪拌した。該混合物を濃縮し、続いて飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)および水(10mL)を加えた。該混合物をジクロロメタン(20mL、続いて2x10mL)で抽出した。ジクロロメタン抽出物を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフ(40gのシリカゲルカラム,n−ヘプタン中の20−>100% ジクロロメタン、続いてn−ヘプタン中の20%−>50% 酢酸エチル)に付し、酢酸エチルおよびn−ヘプタンでトリチュレートして、3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(560mg,1.375mmol,収率39.1%)を緑色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.98分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 407.8.
【0557】
製造89B:3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化412】
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(89B)
THF(1.5mL)中の3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造89A,0.15g,0.368mmol)の清澄な溶液に、NMO(水中で50%,0.092mL,0.442mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%,0.068mL,0.011mmol)を室温で加えた。該溶液を室温で終夜激しく攪拌した。水(0.5mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.102g,0.479mmol)を加えた。該混合物を窒素下にて室温で30分間激しく攪拌した。水(5mL)を加え、該混合物を酢酸エチルで抽出した(3x2mL)。酢酸エチル抽出物を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、シリカゲルのパッドに通して濾過し、続いて酢酸エチルですすぎ、濃縮して、3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(0.15g,0.366mmol,収率100%)を緑色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.64分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 409.9.
【0558】
実施例89:
無水THF(0.5mL)中のジイソプロピルアミン(0.072mL,0.508mmol)の攪拌溶液に、n−BuLi(0.203mL,0.508mmol)の2.5M THF溶液を窒素下にて0℃で滴下して加えた。該混合物を同一温度で15分間攪拌し、−78℃に冷却した。無水THF(1mL)中のフラン−3−カルボン酸(28.5mg,0.254mmol)の溶液を加えた。反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、無水THF(1mL)中の3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造89B,80mg,0.195mmol)の溶液を同一温度で加えた。次いで、該混合物を30分かけて室温に温めた。該反応物を水(3mL)でクエンチした。該混合物を濃縮し、残渣溶液を10% クエン酸水溶液でpH=3まで酸性にした。該混合液を酢酸エチルで抽出した(2x3mL)。有機溶液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮して、2−(ヒドロキシ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸(110mg,0.211mmol,108% 収率)を黄色の泡状固形物として得た。次に、48mgの該固形物を逆相分取HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)で精製して、2−(ヒドロキシ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸,TFA(32mg)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.42分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 522.2; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.14 (1 H, s), 7.88 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.54-7.63 (6 H, m), 7.48-7.52 (2 H, m), 7.47 (1 H, d, J=7.9 Hz), 6.72 (1 H, d, J=2.0 Hz), 6.56 (1 H, s), 3.03 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.89 (2 H, t, J=6.9 Hz).
【0559】
実施例90
(±)2−(アミノ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸
【化413】
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(90)
無水ジクロロメタン(1mL)中の2−(ヒドロキシ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸(実施例89,50mg,0.096mmol)の攪拌溶液に、塩化チオニル(0.1mL,1.370mmol)を窒素下にて室温で滴下して加えた。生じた混合物を室温で終夜攪拌した。揮発物を留去し、残渣をジクロロメタン(2mL)中に溶解させ、濃アンモニア水溶液(1.5mL)で処理した。該混合物を室温で1時間攪拌し、水(2mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3x2mL)。ジクロロメタン抽出物を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残渣を、48% HBr溶液(0.5mL)と混合させた。該混合物を窒素下にて100℃で4時間攪拌し、冷まし、濃アンモニア水溶液で中和した。該固形物を濾過し、逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製して、2−(アミノ(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)フラン−3−カルボン酸,1.5TFA(4mg,5.44μmol,5.67%収率)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.02分を示した。(条件C);LC/MS M-1 = 519.4; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.14 (1 H, s), 8.01 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.73 (1 H, d, J=2.0 Hz), 7.51-7.64 (7 H, m), 6.86 (1 H, d, J=2.0 Hz), 6.36 (1 H, s), 3.08 (2 H, t, J=7.0 Hz), 2.92 (2 H, t, J=7.0 Hz).
【0560】
実施例91
(±)2−アミノ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸
【化414】
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(91)
製造91A:エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート
【化415】
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(91A)
エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)アセテート(236mg,0.882mmol)、Cs2CO3(144mg,0.441mmol)、3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6A,100mg,0.245mmol)および無水DMSO(0.6mL)の混合物を窒素で5分間パージし、続いて1ドラムのバイアル中で密封した。該混合物を50℃で2時間攪拌した。該混合物を冷却し、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3x5mL)で抽出した。酢酸エチル抽出物を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(12gのシリカゲルカラム,ヘキサン中の10−>100% 酢酸エチル)、エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(140mg,0.207mmol,収率85%)を粘性液体として得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 676.2を示した。
【0561】
実施例91:
ジエチルエーテル(1.5mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造91A,34mg,0.050mmol)および水(0.025mL)の攪拌溶液に、6N HCl水溶液(50μL,0.300mmol)を加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。エーテル層を除去し、残渣をMeOH(0.5mL)および2N 水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL,1.000mmol)と混合させた。室温で30分間攪拌し、該混合物をTFAで酸性にして清澄な溶液を得た。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、2−アミノ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸,TFA(10mg,0.015mmol,収率30.6%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.40分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 484.1; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.91 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.78 (2 H, d, J=8.1 Hz), 7.59-7.72 (3 H, m), 7.33 (1 H, s), 7.30 (1 H, dd, J=8.0, 1.7 Hz), 4.00 (1 H, t, J=6.3 Hz), 3.04-3.10 (4 H, m), 2.74-2.95 (2 H, m), 2.12-2.36 (2 H, m).
【0562】
実施例92
2−アミノ−2−(2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)プロパン−1,3−ジオール
【化416】
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(92)
製造92A:ジエチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)マロネート
【化417】
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(92A)
表題化合物は、ジエチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)マロネートを出発物質として用いて、製造91Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該反応物を70℃で7時間加熱した。該化合物は、LC/MS [M−Boc]+1 = 584.5を示した。
【0563】
実施例92:
エタノール(2mL)中のジエチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)マロネート(製造92A,80mg,0.117mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(50mg,1.322mmol)を室温で加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(2mL)をゆっくり加えて反応をクエンチした。該混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した(3x2mL)。酢酸エチル抽出物を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。残渣をTFA(0.5mL)と混合させた。室温で30分間攪拌し、該混合物を濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、白色の固形物を得た。該固形物をSFC(Lux−celullose−2(3x25cm),CO2中で35%MEOH/DEA(100/0.1),220nm,120ml/分,35℃)によりさらに精製して、2−アミノ−2−(2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エチル)プロパン−1,3−ジオール,TFA(12mg,0.019mmol,16.05% 収率)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.32分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 500.2. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.87 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.5 Hz), 7.59-7.71 (3 H, m), 7.32 (1 H, s), 7.29 (1 H, d, J=7.9 Hz), 3.67 (4 H, s), 3.02-3.10 (4 H, m), 2.69-2.78 (2 H, m), 1.89-1.98 (2 H, m).
【0564】
実施例93
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール
【化418】
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(93)
製造93A:エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート
【化419】
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(93A)
無水THF(20mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造91A,560mg,0.829mmol)の清澄な溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(4mL,4.00mmol)の1M THF溶液を窒素下にて0℃で滴下して加えた。該混合物を同一温度で60分間攪拌し、必要な量の半分のヨードメタン(0.25mL,4.00mmol)を加えた。該混合物を0℃で20分間攪拌し、残り半分のヨードメタンを加えた。該混合物を0℃でさらに50分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液(5mL)および水(2mL)を加えた。該混合物を酢酸エチル(10mL、続いて2x5mL)で抽出した。酢酸エチル抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(24gのシリカゲルカラム,ヘキサン中で5−>50% 酢酸エチル)、エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(300mg,0.435mmol,収率52.5%)をガラス状固形物として得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 690.4を示した。
【0565】
実施例93:
ジエチルエーテル(6mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造93A,200mg,0.290mmol)および水(0.025mL)の攪拌溶液に、6N HCl水溶液(0.290mL,1.740mmol)を加えた。該混合物を室温で2時間攪拌した。ジエチルエーテル層を静かに移し、残渣をジエチルエーテル(2mL)で洗浄した。ジエチルエーテル溶液を合わせて、水(1mL)で抽出した。抽出溶液および上記残渣を合わせた。該混合物を炭酸カリウム固形物で塩基性にし、酢酸エチルで抽出した(3x2mL)。酢酸エチル抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して、液体を得た。該液体をEtOH(3mL)および水素化ホウ素ナトリウム(54.9mg,1.450mmol)と混合させた。該混合液を室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)をゆっくり加えて反応をクエンチした。続いて、酢酸エチル(20mL)および水(10mL)を加えた。該固形物をセライトのパッドに通して濾過した。濾液を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した(4x5mL)。酢酸エチル溶液を合わせて、水(2x5mL)および2N 水酸化ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して、油状生成物を得た(30mg)。セライト上の固形物を1:1 ジクロロメタン/メタノール(40mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、ジクロロメタン(30mL)中に溶解させた。該混合物を2N 水酸化ナトリウム水溶液(10mL)および水(10mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮して、固形生成物を得た(53mg)。該固形物および油状生成物を合わせて、SFC条件(CO2中で0.1%EAを含有する35% MeOH)下でLux−セルロース−2カラムを用いて、各エナンチオマーに分離した。実施例93,異性体1(28mg),キラルHPLCにおける保持時間,10.61分;LC/MS M+1 = 484.1;実施例93,異性体2(26mg),キラルHPLCにおける保持時間,14.05分;LC/MS M+1 = 484.2。異性体1および異性体2の第二級アルコールに結合している炭素における絶対立体化学は調べなかった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.95 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.76 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.53-7.66 (3 H, m), 7.22 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.19 (1 H, s), 3.34-3.47 (2 H, m), 2.98-3.14 (4 H, m), 2.70 (2 H, t, J=8.7 Hz), 1.64-1.85 (2 H, m), 1.18 (3 H, s).
【0566】
実施例94
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸
【化420】
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(94)
製造94A:エチル 2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート
【化421】
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(94A)
ジエチルエーテル(3mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造93A,36mg,0.052mmol)の攪拌溶液に、HClの4M水溶液(120μL,0.480mmol)を加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。該エーテル層を分離し、水(1mL)で抽出した。水抽出液を反応液中の水層と合わせた該混合液を、固形炭酸カリウムで塩基性にし、酢酸エチルで抽出した(4x1.5ml)。酢酸エチル抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して、ガラス状固形物を得た。各エナンチオマーを、SFC条件(CO2中で0.1% EAを含有する20%IPA)下でLux−セルロース−2カラムを用いて分離した。異性体1(製造94A,8mg),キラルHPLCにおける保持時間,8.3分;異性体2(製造94A,6mg),キラルHPLCにおける保持時間,9.3分。異性体1および異性体2の第二級アルコールに結合している炭素における絶対立体化学は、調べなかった。
【0567】
実施例94,異性体1:
エチル 2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造94A,異性体1,8mg,0.015mmol)、水酸化ナトリウムの2M水溶液(0.015mL,0.030mmol)、水(0.1mL)およびメタノール(0.2mL)の混合物を窒素下にて66℃で30分間攪拌した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸,TFA(6mg,9.42μmol,収率61.9%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.45分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 498.5.
【0568】
実施例94,異性体2:
同様に、2番目のエナンチオマー(製造94A,異性体2,6mg)を(2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸,TFA(6mg,9.32μmol,収率61.2%)に白色の固形物として変換した。該化合物は、HPLC保持時間=3.46分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 498.4. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.90 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.78 (2 H, d, J=7.5 Hz), 7.60-7.72 (3 H, m), 7.29 (1 H, s), 7.27 (1 H, d, J=8.1 Hz), 3.07 (4 H, s), 2.84 (1 H, td, J=13.0, 4.8 Hz), 2.66 (1 H, td, J=13.0, 5.1 Hz), 2.26 (1 H, td, J=13.6, 4.5 Hz), 2.10 (1 H, td, J=13.2, 5.0 Hz), 1.62 (3 H, s).
【0569】
実施例95
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート
【化422】
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(95)
実施例95,異性体1:五酸化リン(150mg,0.528mmol)および85% リン酸(0.15mL,0.017mmol)の混合物を、窒素下にて100℃で1時間攪拌し、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(実施例93の異性体1,8mg,0.017mmol)を加えた。清澄な溶液を同一温度で3時間攪拌し、冷却した。該混合物を氷で冷却しながら、水(0.4mL)を加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。該混合物をメタノールおよび少量のジクロロメタン中に溶解させた。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート(5mg,8.6μmol,収率52%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.55分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 564.6. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.88 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.76 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.57-7.69 (3 H, m), 7.31 (1 H, s), 7.28 (1 H, d, J=7.9 Hz), 3.82-3.99 (2 H, m), 3.04-3.10 (4 H, m), 2.67-2.83 (2 H, m), 1.89-2.10 (2 H, m), 1.40 (3 H, s).
実施例95,異性体2:表題化合物は、実施例93の異性体2を用いて同じ方法で調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.54分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 564.5。
【0570】
下記の表の化合物は、対応するアルコール化合物を用いて同じ方法で調製した。
【表5】
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*条件C
【0571】
実施例102
1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオール
【化423】
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(102)
THF(3mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造6A,0.4g,0.979mmol)の清澄な溶液に、NMO(水中で50%,0.305mL,1.469mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%,0.239mL,0.039mmol)を室温で加えた。該溶液を室温で終夜激しく攪拌した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタン−1,2−ジオールを白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.61分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 443.2. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.92 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.5 Hz), 7.58-7.72 (3 H, m), 7.45 (1 H, s), 7.42 (1 H, d, J=7.9 Hz), 4.74 (1 H, dd, J=6.8, 4.8 Hz), 3.61-3.72 (2 H, m), 3.08 (4 H, s).
【0572】
実施例103
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化424】
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(103)
製造103A:(Z)−N−ヒドロキシベンズイミドイルシアニド
【化425】
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(103A)
EtOH(30mL)中の亜硝酸イソペンチル(16.00g,137mmol)の溶液を、2−フェニルアセトニトリル(16g,137mmol)および水酸化ナトリウム(5.46g,137mmol)の溶液に氷浴で冷やしながら滴下して加えた。添加が完了すると、該混合物を室温に温めた。室温で2時間攪拌し、続いて反応物をジエチルエーテルで希釈した。得られた沈殿物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。該固形物を空気乾燥させ、続いて真空乾燥させて、表題化合物(10g,68.9mmol,収率50.4%)を淡黄色の固形物として得た。
【0573】
製造103B:(Z)−N−(トシルオキシ)ベンズイミドイルシアニド
【化426】
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(103B)
トルエン(70mL)中の(Z)−N−ヒドロキシベンズイミドイルシアニド(製造103A,8g,55.1mmol)および4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(10.51g,55.1mmol)の混合液を加熱還流した。2時間還流し、該反応物を冷まし、EtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL)および食塩水(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(Z)−N−(トシルオキシ)ベンズイミドイルシアニド(10g,33.3mmol,収率60.4%)を淡黄色の固形物として得た。
【0574】
製造103C:メチル 4−アミノ−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート
【化427】
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(103C)
トリエチルアミン(5.39g,53.3mmol)を、MeOH(70mL)中の(Z)−N−(トシルオキシ)ベンズイミドイルシアニド(製造103B,8g,26.6mmol)およびメチル 2−メルカプトアセテート(2.86mL,32.0mmol)の攪拌溶液に室温で滴下して加えた。室温で3時間攪拌し、該反応物を冷却し、100mLの氷/水で処理した。得られた固形物を濾過し、水で洗浄した。該固形物を真空乾燥させて、6gの褐色の固形物を得た。ヘキサン/酢酸エチルから再結晶化して表題化合物(3g)をベージュ色の針状物として得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 235.2を示した。
【0575】
製造103D:メチル 4−ヨード−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート
【化428】
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(103D)
クロロホルム(80mL)中のメチル 4−アミノ−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート(製造103C,700mg,2.99mmol)の溶液に、ヨウ素(4019mg,15.84mmol)および亜硝酸アミル(0.602mL,4.48mmol)を加えた。生じた混合物を30分間加熱還流した。反応混合液を室温に冷まし、チオ硫酸ナトリウム水溶液、次いで水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧中で溶媒を除去し、メタノールから結晶化して、メチル 4−ヨード−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート(600mg,1.738mmol,収率58.2%)を淡黄色の固形物として得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 346.0を示した。
【0576】
製造103E:メチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−カルボキシレート
【化429】
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(103E)
乾燥DMF(2mL)中のメチル 4−ヨード−3−フェニルイソチアゾールe−5−カルボキシレート(製造103D,700mg,2.028mmol)の溶液に、窒素気流下でヨウ化銅(I)(772mg,4.06mmol)およびメチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(0.519mL,4.06mmol)を加えた。生じた混合物を85℃で終夜加熱した。LC−MSは、反応が完了しなかったことを示す。該反応物を、ヨウ化銅(400mg)およびメチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(0.25mL)に密封した管内にて85℃で3時間再度かけた。該混合物を室温に冷まし、EtOAc(40mL)で希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水(3x20mL)および食塩水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにかけて、メチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−カルボキシレート(350mg,1.218mmol,収率60.1%)を油状物として得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 288.1を示した。
【0577】
製造103F:3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化430】
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(103F)
表題化合物は、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1)およびメチル 3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−カルボキシレート(製造103E)を出発物質として用いて、製造89Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=4.25分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 424.8.
【0578】
実施例103:
THF(3mL)中の3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造103F,40mg,0.094mmol)の清澄な溶液に、NMO(水中で50%,0.029mL,0.141mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%,0.023mL,3.77μmol)を室温で順次加えた。該溶液を室温で3時間激しく攪拌し、さらなる量のNMO(0.05mL)および四酸化オスミウム(0.05mL)を加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。水(0.5mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(28.2mg,0.132mmol)を加えた。該混合物を窒素下にて室温で0.5時間撹拌した。該混合物を水(2mL)と混合させ、濃縮した。該固形物を濾過し、水で洗浄し(3x1mL)、乾燥させた。該固形物をMeOH(1mL)、1,2−ジクロロエタン(1mL)、アゼチジン−3−カルボン酸(19.06mg,0.188mmol)および酢酸(0.032mL,0.565mmol)と混合させた。反応混合液を窒素下にて60℃(油浴温度)で1.5時間加熱し、続いて室温に冷ました。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(11.84mg,0.188mmol)を一度に加えた。該混合物を反応が完了するまで室温で攪拌した。該混合液を濃縮した。残渣をある程度のジクロロメタンおよびTFAを含有するMeOH中に溶解させた。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、NaOAc水溶液で中和し、濾過して白色の固形物を得た。該固形物をメタノールおよび酢酸エチルの混合液でトリチュレートして、1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(14mg,0.026mmol,収率27.9%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.19分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 512.0. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.84 (1 H, d, J=7.8 Hz), 7.60-7.65 (2 H, m), 7.53-7.58 (3 H, m), 7.35 (1 H, s), 7.32 (1 H, d, J=7.8 Hz), 3.59 (2 H, s), 3.42 (2 H, s), 3.16-3.25 (3 H, m), 3.02 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.93 (2 H, t, J=6.9 Hz).
【0579】
実施例104
2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブチル二水素ホスフェート
【化431】
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(104)
製造104A:2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール
【化432】
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(104A)
表題化合物は、3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(89A)を出発物質として用いて、製造91Aおよび実施例93に記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.03分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 483.3; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.14 (1 H, s), 7.85 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.53-7.65 (5 H, m), 7.30 (1 H, s), 7.28 (1 H, d, J=7.9 Hz), 3.67 (1 H, d, J=11.5 Hz), 3.56 (1 H, d, J=11.5 Hz), 3.03 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.90 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.66-2.81 (2 H, m), 1.86-2.07 (2 H, m), 1.37 (3 H, s).
【0580】
各エナンチオマーをSFC条件(CO2中で0.1% DEAを含有する25% MeOH)下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムを用いて分離した。異性体1(製造104A,9mg),キラルHPLCにおける保持時間,4.95分;LC/MS M+1 = 483.3;異性体2(製造104A,11mg),キラルHPLCにおける保持時間,7.46分; LC/MS M+1 = 483.3. 異性体1および異性体2のキラル中心に結合している炭素における絶対立体化学は、調べなかった。
【0581】
実施例104,異性体1:
表題化合物は、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(製造104A,異性体1)を出発物質として用いて、実施例95について記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.15分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 563.2. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.09 (1 H, s), 7.84 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.50-7.65 (5 H, m), 7.24-7.31 (2 H, m), 3.85-4.04 (2 H, m), 3.02 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.90 (2 H, d, J=7.3 Hz), 2.65-2.84 (2 H, m), 1.88-2.13 (2 H, m), 1.41 (3 H, s).
【0582】
実施例104,異性体2:
表題化合物は、2−アミノ−2−メチル−4−(3−(1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン−1−オール(製造104A,異性体2)を出発物質として用いて、実施例95について記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.15分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 563.2. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.09 (1 H, s), 7.84 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.51-7.82 (5 H, m), 7.24-7.31 (2 H, m), 3.85-4.04 (2 H, m), 3.02 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.90 (2 H, d, J=7.3 Hz), 2.65-2.84 (2 H, m), 1.88-2.13 (2 H, m), 1.41 (3 H, s).
【0583】
実施例105
1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化433】
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(105)
製造105A:メチル 4−ヨード−5−フェニルイソチアゾール−3−カルボキシレート
【化434】
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(105A)
管内のメチル 5−フェニルイソチアゾール−3−カルボキシレート(500mg,2.280mmol)に、ヨウ素(579mg,2.280mmol)および硝酸(2.280mmol)を加えた。生じた混合物を80℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷まし、EtOAc(50mL)を加えた。生じた混合物を褐色が消えるまで飽和Na223溶液で洗浄した。有機層を濃縮した。HPLCおよびフラッシュクロマトグラフィーにより、メチル 4−ヨード−5−フェニルイソチアゾール−3−カルボキシレート(168mg,0.487mmol,21.34%収率)を得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 345.9を示した。
【0584】
製造105B:メチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−カルボキシレート
【化435】
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(105B)
ヨウ化銅(I)(177mg,0.927mmol)、メチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(0.117mL,0.927mmol)およびメチル 4−ヨード−5−フェニルイソチアゾール−3−カルボキシレート(製造105A,160mg,0.464mmol)を窒素下で2−ドラムバイアルに加えた。該内容物を85℃で6時間加熱した。反応混合液をEtOAc(20mL)で希釈し、食塩水で洗浄し(2x10mL)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより、メチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−カルボキシレート(84mg,0.292mmol,収率63.1%)を清澄な油状物として得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 288.0を示した。
【0585】
製造105C:3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化436】
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(105C)
表題化合物は、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体I−1)およびメチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−カルボキシレート(製造105B)を出発物質として用いて、実施例89Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=4.30分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 424.9.
【0586】
実施例105:
THF(2.5mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造105C,42mg,0.099mmol)の清澄な溶液に、NMO(水中で50%,0.041mL,0.198mmol)および四酸化オスミウム(水中で4%,0.060mL,9.90μmol)を室温で加えた。該溶液を室温で1.5時間激しく攪拌した。さらに多くの四酸化オスミウム(水中で4%,0.060mL,9.90μmol)を加え、該混合液を室温で4時間攪拌した。水(0.5mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(29.6mg,0.139mmol)を加えた。該混合液を窒素下にて室温で0.5時間撹拌し、濃縮した。該固形物を濾過し、水で洗浄し(3x1mL)、乾燥させた。
【0587】
該固形物をMeOH(1mL)、1,2−ジクロロエタン(1mL)、アゼチジン−3−カルボン酸(20.01mg,0.198mmol)、酢酸(0.034mL,0.594mmol)と混合した。反応混合液を窒素下にて60℃(油浴温度)で2時間加熱し、続いて室温に冷ました。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.44mg,0.198mmol)を加え、該混合物を出発物質が見えなくなるまで室温で攪拌した。該混合物を濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソチアゾール−3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(35mg,0.052mmol,収率52.6%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.22分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 512.1. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.05 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.55-7.63 (5 H, m), 7.53 (1 H, s), 7.49 (1 H, dd, J=7.9, 1.8 Hz), 4.47 (2 H, s), 4.32-4.43 (4 H, m), 3.67-3.78 (1 H, m), 3.11 (4 H, s).
【0588】
実施例106
1−((3−(4−シアノ−3−フェニルイソチアゾール−5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化437】
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(106)
製造106A:メチル 4−シアノ−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート
【化438】
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(106A)
NMP(2mL)中のメチル 4−ヨード−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート(製造103D,600mg,1.738mmol)の溶液に、シアン化銅(311mg,3.48mmol)を加えた。生じた混合物をマイクロ波リアクター中にて100℃で45分間加熱した。反応混合液をEtOAc(40mL)で希釈し、濾過し、水(2x20mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより、メチル 4−シアノ−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート(360mg,1.474mmol,収率85%)を白色の固形物として得た。該化合物は、LC/MS M+1 = 245.1を示した。
【0589】
製造106B:3−フェニル−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)イソチアゾール−4−カルボニトリル
【化439】
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(106B)
表題化合物は、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1)およびメチル 4−シアノ−3−フェニルイソチアゾール−5−カルボキシレート(製造106A)を出発物質として用いて、実施例89Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=4.30分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 424.9.
【0590】
実施例106:
表題化合物は、3−フェニル−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール3−イル)イソチアゾール−4−カルボニトリル(製造106B)を出発物質として用いて、実施例105について記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.09分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 469.1. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.02-8.08 (3 H, m), 7.53-7.59 (3 H, m), 7.48 (1 H, s), 7.46 (1 H, d, J=7.7 Hz), 4.41 (2 H, s), 4.23-4.35 (4 H, m), 3.59-3.68 (1 H, m), 3.14 (4 H, s).
【0591】
実施例107
2−アミノ−2−メチル−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン−1−オール
【化440】
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(107)
無水THF(2mL)中のエチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)プロパノエート(89mg,0.316mmol)の清澄な溶液に、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド(0.358mL,0.358mmol)の1M THF溶液を窒素下にて−78℃で加えた。該溶液を同一温度で40分間攪拌し、7−(ブロモメチル)−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(6C,50mg,0.105mmol)を加えた。該混合液を−78℃で30分間攪拌し、0℃で70分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液(3mL)および水(1mL)でクエンチした。該混合液を酢酸エチルで抽出した(3x3mL)。有機溶液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。
【0592】
残渣をジエチルエーテル(3mL)と混合し、4N HCl水溶液(0.3mL,1.200mmol)で処理した。該混合液を室温で30分間攪拌した。該エーテル層を水で抽出した(2x0.2mL)。反応混合物からの該抽出溶液および固形物を合わせて、Na2CO3固形物で塩基性にし、酢酸エチルで抽出した(3x1mL)。酢酸エチル抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、中和して、エチル 2−アミノ−2−メチル−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパノエート(11mg,0.022mmol)をガラス状固形物として得た。該固形物をEtOH(2mL)中に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(20mg)で処理した。該混合物を室温で終夜攪拌した。該反応液をアセトンでクエンチし、濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで抽出し、濃縮して2−アミノ−2−メチル−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン−1−オール(6mg,0.012mmol,11.54%収率)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.34分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 470.0; 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.98 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.76 (2 H, d, J=7.0 Hz), 7.52-7.66 (3 H, m), 7.31-7.42 (1 H, m), 7.23 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.20 (1 H, s), 3.39 (2 H, q, J=10.8 Hz), 3.01-3.13 (4 H, m), 2.77 (2 H, s), 1.11 (3 H, s).
【0593】
実施例108
2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)エタノール
【化441】
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(108)
3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,40mg,0.097mmol)、エタノールアミン(0.059mL,0.975mmol)、1,2−ジクロロエタン(3mL)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(62.0mg,0.292mmol)の混合物を室温で終夜攪拌した。次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(20mg,0.318mmol)を加えた。該混合物を室温で1時間攪拌し、水(1mL)を加えた。水層を酢酸エチルで抽出した(3x1mL)。有機溶液を合わせて、減圧下で濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで抽出して、2−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)エタノール(28mg,0.060mmol,収率61.8%)を白色の固形物として得た。
【0594】
実施例109
(±)4−ヒドロキシ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸
【化442】
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(109)
109Aの製造:メチル 4−オキソ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート
【化443】
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(109A)
3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,80mg,0.195mmol)、5−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジメチルチアゾリウムヨージド(11.12mg,0.039mmol)、1,2−ジクロロエタン(1mL)、EtOH(1.000mL)、トリエチルアミン(0.082mL,0.585mmol)およびアクリル酸メチル(0.053mL,0.585mmol)の混合物に、窒素で1分間泡立て、続いて1−ドラムバイアル中に密封した。該混合物を75℃で15時間加熱した。さらなる量の5−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジメチルチアゾリウムヨージド(30mg)およびアクリル酸メチル(0.053mL,0.585mmol)を加え、該混合物を75℃で7時間攪拌した。該溶媒を減圧下で留去した。残渣を水(2mL)で処理し、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン抽出物を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(4gのシリカゲルカラム,ヘプタン中の20−>100% ジクロロメタン)、メチル 4−オキソ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(23mg,0.046mmol,23.76%収率)をガラス状固形物として得た。
【0595】
実施例109:
メチル 4−オキソ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタノエート(製造109A,22mg,0.044mmol)、THF(2mL)、MeOH(0.5mL)、水(0.5mL)および2N 水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL,0.400mmol)の混合液を窒素下にて室温で70時間攪拌した。反応混合液を濃縮し、残渣を10% クエン酸(1.5mL)で酸性にし、ジクロロメタンで抽出した(4x2mL)。ジクロロメタン抽出物を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して4−オキソ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(20mg,0.041mmol,収率94%)を黄色の固形物として得た。
【0596】
該固形物を無水メタノール(4mL)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(13.92mg,0.222mmol)と混合させた。該混合物を室温で終夜攪拌し、濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮して固形物を得た。該固形物をエタノール−水混合液中で結晶化させて固形物を得た。該固形物をEtOAc−ヘプタン混合液中で再結晶化させて、4−ヒドロキシ−4−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)ブタン酸(4mg,7.68μmol,17.33%の収率)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.66分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 484.8. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.93 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.78 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.59-7.71 (3 H, m), 7.44 (1 H, s), 7.40 (1 H, d, J=7.9 Hz), 4.74 (1 H, t, J=6.6 Hz), 3.08 (4 H, s), 2.39 (2 H, t, J=7.4 Hz), 1.99-2.07 (2 H, m).
【0597】
実施例110
2,2’−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアザンジイル)ジエタノール
【化444】
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(110)
3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,20mg,0.049mmol)、ジエタノールアミン(18.68mL,0.195mmol)、1,2−ジクロロエタン(1mL)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(31.0mg,0.146mmol)の混合物を窒素下にて室温で2日間攪拌した。次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(20mg,0.318mmol)を加えた。該混合物を室温で1時間撹拌し、水(1mL)を加えた。水層をジクロロメタン(2x1mL)で抽出した。有機溶液を合わせて、減圧下で濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、2,2’−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアザンジイル)ジエタノール,TFA(15.6mg,0.025mmol,収率51.6%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.20分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 500.1; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.06 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.5 Hz), 7.56-7.72 (5 H, m), 4.55 (2 H, s), 3.94 (4 H, t, J=5.2 Hz), 3.39 (4 H, t, J=4.8 Hz), 3.07-3.18 (4 H, m).
【0598】
下記の表の化合物は、対応するアルコール化合物を用いて同一の方法で調製した。
【表6】
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【0599】
実施例114
(3R)−1−((3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)ピロリジン−3−オール
【化445】
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(114)
3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,20mg,0.049mmol)、3R−ピロリジノール(21.23mg,0.244mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(31.0mg,0.146mmol)およびジクロロメタン(1mL)の混合物を室温で終夜攪拌した。該混合物を濃縮し、メタノール中に溶解させた。HPLCで精製し(カラム:Waters XBridge C18,19x250mm,5μm粒子;移動相A:10mM 酢酸アンモニウムを含有する5:95 アセトニトリル:水;移動相B:10mM 酢酸アンモニウムを含有する95:5 アセトニトリル:水;グラジエント:25分間25−100% B、続いて100% Bで5分間保つ;流速:20mL/分)、濃縮して、表題化合物(18.8mg,0.039mmol,収率80%)を固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.15分を示した。(カラム:Supelco Ascentis Express C−18,4.6x50mm,2.7μm;溶媒A=H2O中の0.05% TFA:MeCN(95:5);溶媒B=H2O中の0.05% TFA:MeCN(5:95));LC/MS M+1 = 482.1; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.95 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.73 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.53-7.66 (3 H, m), 7.36-7.43 (2 H, m), 4.39-4.47 (1 H, m), 3.87-4.01 (2 H, m), 2.97-3.14 (6 H, m), 2.83 (2 H, d, J=19.6 Hz), 2.14-2.27 (1 H, m), 1.81-1.93 (1 H, m, J=13.6 Hz).
【0600】
下記の表の化合物は、対応するアミンを用いて同じ方法で調製し、分析した。
【表7】
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【0601】
実施例118
1−((3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化446】
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(118)
製造118A:4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
【化447】
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(118A)
4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(6g,24.00mmol)、DMA(30mL)、ヨウ化銅(0.914g,4.80mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(1.756g,2.400mmol)の混合物を窒素で5分間泡立て、シクロヘキシル亜鉛ブロミドの0.5M THF溶液(100mL,50.0mmol)を20分かけてカニューレにより室温で加えた。黒色の反応混合物を60℃で終夜攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。EtOAc(50mL)、水(100mL)および飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加えた。該固形物をセライトパッド上で濾過して除去し、酢酸エチルで洗浄した(3x20mL)。水層を分離し、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機溶液を合わせて、1N HCl水溶液(2x40mL)、続いて食塩水(40mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(シリカゲルカラム,ヘキサン中の20−>100% 酢酸エチル)、4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(2.77g,10.94mmol,収率45.6%)を固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.44分を示した。(条件C); LC/MS [M+H2O]+1 = 272.2.
【0602】
製造118B:4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
【化448】
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(118B)
4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(製造118A,8g,31.6mmol)、酢酸(30mL)、37%(30mL)の濃塩酸および水(60mL)の混合物を、窒素(油浴温度)下にて110℃で20時間攪拌した。水(100mL)を加え、該混合物を冷ました。該固形物を濾過し、水で洗浄し(3x15mL)、乾燥させて、4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(7g,25.7mmol,収率81%)を褐色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.80分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 273.1.
【0603】
製造118C:4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
【化449】
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(118C)
ジクロロメタン(2mL)およびMeOH(2mL)中の4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(製造118B,0.5g,1.836mmol)の攪拌溶液に、TMS−ジアゾメタンの2M ジエチルエーテル溶液(1.836mL,3.67mmol)をガスが発生しなくなるまで0℃で滴下して加えた。該混合液を室温で1時間攪拌し、AcOH(0.210mL,3.67mmol)を0℃で加えて反応をクエンチした。該混合液を濃縮した。該残渣に、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5mL)を加え、ジクロロメタンで抽出した(3x3mL)。ジクロロメタン抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して液体を得た。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(シリカゲルカラム,n−ヘプタン中の10−>40% ジクロロメタン)、4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(0.5g,1.746mmol,収率95%)を無色の液体として得た。該化合物は、HPLC保持時間=4.03分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 287.2.
【0604】
製造118D:3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化450】
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(118D)
表題化合物は、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(中間体1)および4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(製造118C)を出発物質として用いて、製造89Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=4.83分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 424.3.
【0605】
製造118E:3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化451】
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(118E)
表題化合物は、3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(118D)を出発物質として用いて、製造89Bについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=4.43分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 426.2.
【0606】
実施例118:
3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造118E,20mg,0.047mmol)、1,2−ジクロロエタン(0.4mL)、MeOH(0.4mL)、アゼチジン−3−カルボン酸(14.26mg,0.141mmol)および酢酸(0.016mL,0.282mmol)の混合物を、窒素下にて50℃(油浴温度)で1時間加熱した。該混合物を室温に冷まし、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(29.9mg,0.141mmol)を一度に加えた。該内容物を室温で3時間攪拌した。該混合液を濃縮し、メタノール(1.8mL)およびジクロロメタン(0.2mL)中に溶解させた。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて1−((3−(4−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(16mg,0.025mmol,収率52.3%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.77分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 511.2; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.99-8.05 (3 H, m), 7.78 (1 H, d, J=8.6 Hz), 7.51 (1 H, d, J=1.1 Hz), 7.47 (1 H, dd, J=7.9, 1.8 Hz), 4.46 (2 H, s), 4.33-4.38 (4 H, m), 3.63-3.74 (1 H, m), 3.09-3.15 (4 H, m), 3.00 (1 H, t, J=11.7 Hz), 1.77-1.96 (5 H, m), 1.54-1.67 (2 H, m, J=12.0, 12.0, 11.9, 2.1 Hz), 1.35-1.53 (3 H, m).
【0607】
実施例119
2−アミノ−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタン−1−オール
【化452】
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(119)
製造119A:エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタノエート
【化453】
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(119A)
表題化合物は、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−5−(7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)イソキサゾール(製造82E)を出発物質として用いて、製造91Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該反応物を70℃で7時間加熱した。該化合物は、LC/MS M+1 = 692.4を示した。
【0608】
製造119B:エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタノエート
【化454】
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(119B)
表題化合物は、エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタノエート(製造119A)を出発物質として用いて、製造93Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、LC/MS M+1 = 706.4を示した。
【0609】
実施例119:
表題化合物は、エチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタノエート(製造119B)を出発物質として用いて、製造89Bについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。
【0610】
各エナンチオマーをSFC条件下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラム(CO2中で0.1% DEAを含有する25% MeOH)を用いて精製した。異性体1は、キラルHPLCにおける保持時間,13.5分;LC/MS M+1 = 499.7を示した;異性体2は、キラルHPLCにおける保持時間,15.2分;LC/MS M+1 = 499.7を示した。異性体1および異性体2の炭素キラル中心における絶対立体化学は、調べなかった。
【0611】
実施例120
2−アミノ−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブチル二水素ホスフェート
【化455】
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(120)
実施例120,異性体1:
表題化合物は、2−アミノ−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタン−1−オール(実施例119,異性体1)を出発物質として用いて、製造95について記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.70分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 580.0; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.59-7.64 (2 H, m), 7.47-7.57 (3 H, m), 7.37 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.14-7.22 (2 H, m), 3.79-3.96 (2 H, m), 3.09-3.18 (4 H, m), 2.58-2.79 (2 H, m), 1.83-2.09 (2 H, m), 1.37 (3 H, s).
【0612】
実施例120,異性体2:
表題化合物は、2−アミノ−2−メチル−4−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)ブタン−1−オール(実施例119,異性体2)を出発物質として用いて、製造95について記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.70分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 579.9; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.59-7.64 (2 H, m), 7.47-7.57 (3 H, m), 7.37 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.14-7.22 (2 H, m), 3.79-3.96 (2 H, m), 3.09-3.18 (4 H, m), 2.58-2.79 (2 H, m), 1.83-2.09 (2 H, m), 1.37 (3 H, s).
【0613】
実施例121
(1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンチル)メタノール
【化456】
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(121)
製造121A:(E)−6−ヨード−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム
【化457】
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(121A)
表題化合物は、6−ヨード−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを出発物質として用いて、製造87Bについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.28分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 288.1.
【0614】
製造121B:7−ヨード−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化458】
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(121B)
表題化合物は、(E)−6−ヨード−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(121A)およびメチル 5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−3−カルボキシレート(中間体I−5)を出発物質として用いて、製造89Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=4.42分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 509.0.
【0615】
製造121C:3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタノン
【化459】
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(121C)
7−ヨード−3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(製造121B,370mg,0.728mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(202mg,0.728mmol)、酢酸カリウム(214mg,2.184mmol)および無水DMF(2mL)の混合物に窒素で3分間泡立て、酢酸パラジウム(II)(16.34mg,0.073mmol)およびシクロペンテ−2−エノール(122mg,1.456mmol)を加えた。該混合物を2分間泡立て、2−ドラムバイアル内で密封した。該混合物を75℃で3時間攪拌した。該混合物を冷まし、水(30ml)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3x10mL)。酢酸エチル抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(シリカゲルカラム,n−ヘプタン中の5−>50% 酢酸エチル)、3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタノン(230mg,0.495mmol,収率68.0%)を得た。該化合物は、HPLC保持時間=4.04分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 465.2.
【0616】
製造121D:1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボニトリル
【化460】
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(121D)
3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタノン(製造121C,230mg,0.495mmol)、塩化アンモニウム(79mg,1.486mmol)、シアン化ナトリウム(72.8mg,1.486mmol)、アンモニアの7Mメタノール溶液(4.95mL,34.7mmol)およびジクロロメタン(2mL)を室温で1日攪拌した。さらなる量のアンモニアの7Mメタノール溶液(2mL)を加え、該混合物を室温で2.5日間攪拌した。該混合液を濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(3mL)の間で分液処理した。水層を分離し、酢酸エチルで抽出した(2x1.5mL)。酢酸エチル抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して、1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボニトリル(245mg,0.500mmol,収率100%)をガラス状固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.51分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 491.2.
【0617】
製造121E:1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボン酸
【化461】
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(121E)
1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボニトリル(製造123D,245mg,0.500mmol)、AcOH(1mL)、ジオキサン(1mL)、濃HCl(1.7mL,56.0mmol)および水(0.85mL,47.2mmol)の混合物を窒素下にて100℃で9時間攪拌し、続いて室温に冷ました。該固形物を濾過し、水で洗浄し(3x1mL)、乾燥させて、1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボン酸,HCl(245mg,0.449mmol,収率90%)を灰色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.53分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 510.3.
【0618】
製造121F:メチル 1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボキシレート
【化462】
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(121F)
無水MeOH(13mL)中の1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボン酸,HCl(中間体121E,244mg,0.447mmol)の攪拌混合物に、0℃で塩化チオニル(0.065mL,0.894mmol)を滴下して加えた。続いて反応混合物を70℃で6時間、室温で終夜攪拌した。さらなる量の塩化チオニル(0.2mL)を0℃で滴下して加え、続いて無水MeOH(7mL)を加えた。次いで、反応混合物を70℃で6時間攪拌し、室温で終夜攪拌した。該混合物を濃縮した。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(20mL)と混合した。水層を分離し、酢酸エチルで抽出した(2x10mL)。酢酸エチル溶液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して(シリカゲルカラム,ヘプタン中の20−>100% 酢酸エチル;EtOAc中の0−10% MeOH)、メチル 1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボキシレート(160mg,0.306mmol,収率68.4%)をガラス状固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.55分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 524.3.
【0619】
実施例121:
メチル 1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンタンカルボキシレート(製造121F,160mg,0.306mmol)をEtOH(2mL)、ジクロロメタン(1mL)および水素化ホウ素ナトリウム(57.8mg,1.528mmol)と混合させた。該混合物を室温で終夜攪拌した。次に、2N 水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加えた。該混合液を40℃で30分間攪拌し、冷ました。水(10mL)を加えた。該混合液をEtOAc(10mL,2x5mL)で抽出した。酢酸エチル抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して、(1−アミノ−3−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)シクロペンチル)メタノール(151mg,0.305mmol,収率100%)を泡状固形物として得た。
【0620】
4種類のジアステレオマーを、SFC条件下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラム(CO2中で0.5% DEAを含有する30% MeOH)を用いて2つのフラクションに分離した。次いで第一のフラクションを、SFC条件(CO2中で0.5% DEAを含有する15% MeOH−MeCN(1:1))下でCHIRALPAK(登録商標)AS−Hカラムを用いて2つのピークに分離した[F1A(9mg,保持時間=15.5分)およびF1B(12mg,保持時間=18分)]。第二のフラクションを、SFC条件(CO2中で0.5% DEAを含有する30% MeOH−MeCN(1:1))下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムを用いて2つのピークに分離した[F2A(13mg,保持時間=4.6分)およびF2B(9mg,保持時間=7.2分)]。炭素キラル中心における絶対立体化学は、調べなかった。それらは全て、LC/MS M+1 = 496.0を示した。
【0621】
実施例122
1−((3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化463】
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(122)
製造122A:エチル 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート
【化464】
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(122A)
エタノール(2mL)中の(E)−エチル 2−(エトキシメチレン)−4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタノエート(0.441g,1.835mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(0.427mL,2.447mmol)、続いて1mLのエタノール中に溶解させた(わずかに発熱した)5−フルオロ−2−ヒドラジニルピリジン,フッ化水素酸(0.3g,2.039mmol)を加えた。反応混合液を80℃で1時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮し、ジクロロメタン(2mL)中に溶解させ、ISCO装置(40g,RediSep(登録商標)シリカゲルカラム)を用いてカラムクロマトグラフィーにかけた。所望のフラクションを収集し、濃縮して、エチル 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.165g,27%)を白色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 304.
【0622】
製造122B:3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール
【化465】
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(122B)
表題化合物は、6−ビニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(I−1)およびエチル 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(製造122A)を出発物質として用いて、製造89Aについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.93分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 426.9.
【0623】
製造122C:3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド
【化466】
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(122C)
表題化合物は、3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール(122B)を出発物質として用いて、製造89Bについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.56分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 428.9.
【0624】
実施例122:
3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造122C,40mg,0.093mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびMeOH(1mL)の攪拌混合物に、アゼチジン−3−カルボン酸(28.3mg,0.280mmol)を室温で加え、続いてDBU(0.028mL,0.187mmol)を加えた。反応混合物を室温で5分間攪拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(59.4mg,0.280mmol)を一度に加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。さらなる量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(30mg)を加え、該混合物を室温で4時間撹拌した。該混合物を濃縮し、メタノールおよびジクロロメタン中に溶解した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、1−((3−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸,TFA(51mg,0.079mmol,収率84%)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=2.77分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 513.9; 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.49 (1 H, s), 8.18 (1 H, s), 8.02 (1 H, d, J=7.7 Hz), 7.89-7.93 (2 H, m), 7.52 (1 H, s), 7.49 (1 H, d, J=7.7 Hz), 4.46 (2 H, s), 4.31-4.42 (4 H, m), 3.70 (1 H, quin, J=8.3 Hz), 3.09 (2 H, t, J=6.9 Hz), 2.93 (2 H, t, J=7.0 Hz).
【0625】
実施例123
(1−アミノ−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メタノール
【化467】
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(123)
製造123A:5−(7−ヨード−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール
【化468】
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(123A)
この化合物は、6−ヨード−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンオキシム(121A)を出発物質として、実施例82A−Dについて記載の手順に従って調製した。 LC/MS M+1 = 525.
【0626】
実施例123:
表題化合物は、(製造123A)を出発物質として用いて、製造121CからFおよび実施例121について記載の一般的な実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、HPLC保持時間=3.55分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 512.1.
【0627】
4種類のジアステレオマーを、SFC条件(CO2中で0.5% DEAを含有する30% MeOH)下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムを用いて3つのフラクションに分離した。次いで、第三のフラクションをSFC条件(CO2中で0.5% DEAを含有する25% MeOH−MeCN(1:1))下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムを用いて2つのピーク[F3A(13mg,保持時間=11.2分)およびF3B(9mg,保持時間=13分)]に分離した。炭素キラル中心における絶対立体化学は、調べなかった。各ジアステレオマーは、LC/MS M+1 = 512を示した。
【0628】
実施例124
2−(1−アミノ−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)エタノール
【化469】
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(124)
製造124A:1−アリル−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンタンアミン
【化470】
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(124A)
3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンタノン(製造121Cに従って5−(7−ヨード−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル)−3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール(製造123A)から調製した,200mg,0.416mmol)、アンモニアの7Mメタノール溶液(2mL,14.00mmol)および無水ジクロロメタン(1.5mL)の攪拌混合物に、アリルボロン酸ピナコールエステル(0.117mL,0.624mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。さらなる量のアリルボロン酸ピナコールエステル(0.1mL)を加えた。該混合物を室温で5時間攪拌し、濃縮した。残渣を水(5mL)と混合し、ジクロロメタンで抽出した(4x2mL)。ジクロロメタン抽出液を合わせて、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン,溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、ジクロロメタンで抽出して、1−アリル−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンタンアミン(103mg,0.197mmol,収率47.4%)をガラス状固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.75分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 521.9.
【0629】
製造124B:tert−ブチル 1−アリル−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチルカルバメート
【化471】
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(124B)
無水ジクロロメタン(3mL)中の1−アリル−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンタンアミン(製造124A,103mg,0.197mmol)、Boc2O(0.069mL,0.296mmol)およびEt3N(0.083mL,0.592mmol)の溶液を、室温で1日中攪拌した。該混合物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(8mL)中に溶解させた。該溶液を、1N HCl水溶液(1mL)、水(1mL)、続いて食塩水(2mL)で洗浄した。該溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮してtert−ブチル 1−アリル−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチルカルバメート(137mg,0.220mmol,112%収率)をガラス状固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=4.68分を示した。(条件C); LC/MS M+1 = 622.3.
【0630】
実施例124:
Bocで保護された表題化合物は、tert−ブチル 1−アリル−3−(2−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチルカルバメート(製造124B)を出発物質として用いて、製造6Bについて記載の実験プロトコールを用いて調製した。TFAで脱保護して表題化合物を得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.59分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 526.0. 各ジアステレオマーは、SFC条件(CO2中で0.5% DEAを含有する30% MeOH)下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムを用いて分離した。異性体1は、キラルHPLCにおける保持時間,5.3分;LC/MS M+1 = 525.9を示した;異性体2および3は、キラルHPLCにおける保持時間,7分;LC/MS M+1 = 525.9を示した;異性体4は、キラルHPLCにおける保持時間,10.9分;LC/MS M+1 = 526.1を示した。炭素キラル中心における絶対立体化学は、調べなかった。
【0631】
実施例125
2−アミノ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン−1−オール
【化472】
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(125)
製造124A:1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタノール
【化473】
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(125A)
−50℃に冷却したTHF(5mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,0.425g,1.036mmol)に、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中で3.0M)(0.380mL,1.139mmol)を2分かけて加えた。該内容物を30分かけて室温にした。反応混合液を−50℃に再度冷却し、0.15mLの臭化メチルマグネシウムを加え、該内容物を10分かけて室温にした。反応混合液を、飽和塩化アンモニウム溶液(3mL)をゆっくり加えてクエンチし、EtOAc中に抽出した(2x15mL)。該EtOAc層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタノール(0.44g,1.032mmol,収率100%)を黄褐色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 427.
【0632】
製造125B:1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタノン
【化474】
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(125B)
ジクロロメタン(5mL)中の1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタノール(製造125A,0.44g,1.032mmol)に、デス・マーチン・ペルヨージナン(0.481g,1.135mmol)をバッチ中に室温で2分かけて加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和炭酸水素水溶液の1:1混合液(3.6mL)を、室温で反応混合物にゆっくり加え、該内容物を15分間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した(2x10mL)。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、セライトのパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮して、1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタノン(0.415g,0.978mmol,収率95%)を黄褐色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 425.
【0633】
実施例125:
表題化合物は、1−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)エタノン(製造125B)を出発物質として用いて、製造121DからFおよび実施例121に記載の実験プロトコールを用いて調製した。。該化合物は、HPLC保持時間=3.19分を示した。(条件C);LC/MS M+1 = 456.2; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.01 (1 H, d, J=8.6 Hz), 7.75 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.54-7.66 (3 H, m), 7.44-7.50 (2 H, m), 3.58-3.76 (2 H, m), 3.03-3.14 (4 H, m), 1.47-1.53 (3 H, m). 各エナンチオマーは、SFC条件(CO2中で0.1% DEAを含有する30% MeOH)下でCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムを用いて分離した。異性体1および異性体2の炭素キラル中心における絶対立体化学は、調べなかった。
【0634】
実施例126
N−(メチルスルホニル)−1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
【化475】
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(126)
1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸(実施例7,80mg,0.161mmol)、メタンスルホンアミド(77mg,0.807mmol)、DMAP(3.95mg,0.032mmol)、トリエチルアミン(0.113mL,0.807mmol)および無水ジクロロメタン(5mL)の攪拌混合物に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(92mg,0.242mmol)を窒素下で加えた。反応混合液を室温で5時間攪拌し、濃縮した。残渣をMeOHおよび少量のジクロロメタン中に溶解させた。逆相HPLC(Phenomenex Luna AXIA 5μ c18 30x100mm,10分ラン、溶媒A:10% MeOH:90% H2O:0.1% TFA,溶媒B:90% MeOH,10% H2O,0.1% TFA)を用いて精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、N−(メチルスルホニル)−1−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボキサミド,TFA(15mg,0.020mmol,12.58% 収率)を白色の固形物として得た。該化合物は、HPLC保持時間=3.21分を示した(条件C);LC/MS M+1 = 573.1. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.08 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.64-7.69 (2 H, m), 7.54-7.64 (4 H, m), 7.51 (1 H, dd, J=7.9, 1.8 Hz), 4.48 (2 H, s), 4.36 (4 H, d, J=7.9 Hz), 3.68 (1 H, quin, J=8.0 Hz), 3.27 (3 H, s), 3.11-3.22 (4 H, m).
【0635】
実施例127
(±)−2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸
【化476】
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(127)
製造127A:2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトニトリル
【化477】
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(127A)
0℃でジクロロメタン(4mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造11C,250mg,0.78mmol)の溶液に、トリメチルシリルシアニド(0.13mL,0.94mmol)およびチタン(IV)イソプロポキシド(0.46mL,1.6mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、1N HCl(水溶液)をさらなる量のジクロロメタンと一緒に加えた。有機層を乾燥させ(硫酸マグネシウム上)、濾過し、濃縮して、粗2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトニトリル(製造127A,265mg,0.77mmol,収率98%)を得た: LC/MS M+1 = 345.1.
【0636】
実施例127:
氷AcOH(1.5mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトニトリル(製造127A,120mg,0.35mmol)の溶液に、濃HCl(0.5mL)を加えた。反応混合物を70℃で8時間攪拌した。冷却し、該溶液を水中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(硫酸マグネシウム上)、濾過し、濃縮した。生じた残渣を分取HPLC(Phenomenex Luna 5μ C18 21.2x100mm,溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:10分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nMの生成物の保持時間=12.1分)で精製して、2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(20mg,0.049mmol,収率13%)を得た:該生成物は、HPLC保持時間=9.59分を示した。(条件G);LC/MS M+1 = 364.1; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.87 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.70 (2 H, d, J=8.14 Hz), 7.41-7.57 (2 H, m), 7.35 (2 H, d, J=8.14 Hz), 5.19 (1 H, s), 3.04 (4 H, s), 2.66 (2 H, t, J=7.59 Hz), 1.60-1.77 (2 H, m), 0.97 (3 H, t, J=7.26 Hz).
【0637】
実施例128
(±)−N−(シアノメチル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド
【化478】
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(128)
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(実施例127,20mg,0.055mmol)の溶液に、4−メチルモルホリン(0.036mL,0.33mmol)、2−アミノアセトニトリル(5.55mg,0.1mmol)およびBOP(43.8mg,0.1mmol)を加えた。反応混合物を終夜攪拌し、続いて分取HPLC(Phenomenex Luna 5μ C18 21.2x100mm,溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:10分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nMの生成物の保持時間=11.9分)で精製して、N−(シアノメチル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(11.2mg,0.026mmol,収率46.9%)を得た:生成物のHPLC保持時間=9.89分.(条件G);LC/MS M+1 = 402.1; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.88 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.72 (2 H, d, J=8.36 Hz), 7.43-7.53 (2 H, m), 7.37 (2 H, d, J=8.36 Hz), 5.13 (1 H, s), 4.19 (2 H, d, J=1.76 Hz), 3.06 (4 H, s), 2.67 (2 H, t, J=7.59 Hz), 1.62-1.77 (2 H, m), 0.97 (3 H, t, J=7.37 Hz).
【0638】
実施例129
(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド
【化479】
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(129)
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(実施例127,18mg,0.050mmol)の溶液に、2−アミノエタノール(5.45mg,0.089mmol)、4−メチルモルホリン(0.033mL,0.29mmol)およびBOP(39.4mg,0.089mmol)を加えた。反応混合液を終夜攪拌し、次いで分取HPLC(Phenomenex Luna 5μ C18 21.2x100mm,溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:10分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nMの生成物の保持時間=11.9分)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(14.5mg,0.033mmol,収率67.4%)を得た:生成物のHPLC保持時間=8.79分.(条件G);LC/MS M+1 = 407.1; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.87 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.72 (2 H, d, J=8.36 Hz), 7.44-7.55 (2 H, m), 7.37 (2 H, d, J=8.36 Hz), 5.07 (1 H, s), 3.58-3.69 (2 H, m), 3.34-3.43 (2 H, m), 3.05 (4 H, s), 2.59-2.74 (2 H, m), 1.61-1.80 (2 H, m), 0.97 (3 H, t, J=7.37 Hz).
【0639】
実施例130
(±)−2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド
【化480】
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(130)
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(実施例127,35mg,0.096mmol)の溶液に、4−メチルモルホリン(0.064mL,0.58mmol)、2−アミノエチルメチルスルホン塩酸塩(27.7mg,0.17mmol)およびBOP(77mg,0.17mmol)を加えた。反応混合物を終夜攪拌し、続いて分取HPLC(カラム:Waters XBridge C18,19x250mm,5μm粒子;ガードカラム:Waters XBridge C18,19x10mm,5μm粒子;移動相A:10mM 酢酸アンモニウムを含有する5:95 メタノール:水;移動相B:10mM 酢酸アンモニウムを含有する95:5 メタノール:水;グラジエント:25分間で45〜100%B、続いて100%Bで5分間保った;流速:20mL/分)で精製した。所望生成物を含有するフラクションを合わせて、遠心蒸発により乾燥させて、2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(8.3mg,0.018mmol,収率18.4%)を得た:生成物のHPLC保持時間=2.54分。(条件F);LC/MS M+1 = 468; 1H NMR (400 MHz, 1:1 CD3ODおよびCDCl3) δ ppm 7.87 (1 H, d, J=8.36 Hz), 7.67 (2 H, d, J=8.14 Hz), 7.40-7.50 (2 H, m), 7.31 (2 H, d, J=8.36 Hz), 5.06 (1 H, s), 3.73 (2 H, t, J=6.49 Hz), 3.19-3.30 (2 H, m), 2.94 (3 H, s), 2.57-2.70 (2 H, m), 1.60-1.77 (2 H, m), 0.94 (3 H, t, J=7.37 Hz).
【0640】
実施例131
2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド
【化481】
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(131)
製造131A:(±)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトニトリル
【化482】
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(131A)
アセトニトリル(75mL)中の3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(製造88A,1g,2.4mmol)に、トリメチルシリルシアニド(0.49mL,3.7mmol)およびヨウ化亜鉛(0.79g,2.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で70分間攪拌した。氷水浴中で冷却し、該混合物を、塩酸水溶液(1N,4.4mL,4.4mmol)を加えて酸性にした。酢酸エチル(100mL)を加え、層を分離した。有機相を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄した(5mLx2)。続いて有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物(±)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトニトリル(1.1g,2.4mmol,収率99%)を得た;LC/MS M+1 = 438.00; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.76 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.50-7.68 (5 H, m), 5.62 (1 H, s), 3.11 (4 H, s).
【0641】
131bの製造:2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸
【化483】
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(131B)
ジオキサン(18.0mL)中の(±)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトニトリル(製造131A,1.1g,2.5mmol)に、水(12.0mL)および37%の塩酸(12mL)を加えた。反応混合液を100℃で3時間加熱した。冷却し、これを濃縮して生成物をラセミ混合物として得た。LC/MS M+1 = 458.0. 各エナンチオマーは、SFC条件(Chiralcel OJ−H 5x25cm,カラム温度20℃,移動相 CO2中で35% アセトニトリル+0.1 TFAの定組成溶離液,280mL/分,250nM)下でキラル分取カラムを用いて分離した。異性体1(500mg),キラルHPLCにおける保持時間,7.26分;異性体2(600mg),キラルHPLCにおける保持時間,9.88分。異性体1および異性体2の第二級アルコールが結合している炭素における絶対立体化学は、調べなかった。
【0642】
実施例131,異性体1:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(製造131B,異性体1,30mg,0.066mmol)に、2−(メチルスルホニル)エタンアミン,HCl(15.74mg,0.099mmol)、HATU(32.5mg,0.085mmol)および4−メチルモルホリン(39.9mg,0.394mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex 21x250mm 溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:30分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(23mg,0.041mmol,収率62.3%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=9.2分(条件G);LC/MS M+1 = 562.10; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.93 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.59-7.72 (3 H, m), 7.49-7.57 (2 H, m), 5.09 (1 H, s), 3.73 (2 H, q, J=6.38 Hz), 3.34 (2 H, q, J=6.38 Hz), 3.08 (4 H, s), 2.97 (3 H, s).
【0643】
実施例131,異性体2:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(製造131B,異性体2,30mg,0.066mmol)に、2−(メチルスルホニル)エタンアミン,HCl(15.7mg,0.1mmol)、HATU(32.5mg,0.085mmol)および4−メチルモルホリン(39.9mg,0.39mmol)を加えた。反応混合液を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex 21x250mm,溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:30分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(23mg,0.041mmol,収率62.3%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=9.23分(条件G);LC/MS M+1 = 562.1; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.94 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.78 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.59-7.71 (3 H, m), 7.49-7.56 (2 H, m), 5.09 (1 H, s), 3.73 (2 H, q, J=6.24 Hz), 3.34 (2 H, q, J=6.24 Hz), 3.08 (4 H, s), 2.97 (3 H, s).
【0644】
実施例132
N−(1−シアノシクロプロピル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド
【化484】
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(132)
実施例132,異性体2:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(製造131B,異性体2,25mg,0.055mmol)に、1−アミノシクロプロパンカルボニトリル、HCl(9.74mg,0.082mmol)、HATU(24.99mg,0.066mmol)およびN−メチルモルホリン(0.036mL,0.329mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex 21.2x250mm,溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:30分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、N−(1−シアノシクロプロピル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(11mg,0.021mmol,収率38.2%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=9.96分(条件G);LC/MS M+1 = 521.06; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.06 (1 H, s), 7.89 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.80 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.63-7.76 (3 H, m), 7.41-7.51 (2 H, m), 6.43 (1 H, d, J=4.18 Hz), 5.02 (1 H, d, J=3.74 Hz), 3.05 (4 H, s), 1.46 (2 H, q, J=2.79 Hz), 1.07-1.24 (2 H, m).
【0645】
実施例132,異性体1:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(製造131B,異性体1,40mg,0.088mmol)に、1−アミノシクロプロパンカルボニトリル,HCl(15.59mg,0.131mmol)、HATU(40.0mg,0.105mmol)およびN−メチルモルホリン(0.058mL,0.526mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex 21.2x250mm,溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:30分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、N−(1−シアノシクロプロピル)−2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(16mg,0.029mmol,収率33.4%)を得た:生成物のHPLC保持時間=9.95分(条件G);LC/MS M+1 = 521.06; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.06 (1 H, s), 7.89 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.80 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.63-7.76 (3 H, m), 7.42-7.50 (2 H, m), 6.43 (1 H, d, J=4.40 Hz), 5.02 (1 H, d, J=4.40 Hz), 3.05 (4 H, s), 1.46 (2 H, q, J=2.79 Hz), 1.07-1.24 (2 H, m).
【0646】
実施例133
2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド
【化485】
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(133)
実施例133,異性体2:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(製造131B,異性体2,25mg,0.055mmol)に、2−アミノエタノール(5.02mg,0.082mmol)、BOP(31.5mg,0.071mmol)および4−メチルモルホリン(33.2mg,0.329mmol)を加えた。反応混合物を30分間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex 21.2x250mm,溶媒A:10% MeOHおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% MeOH,グラジエント:30分間で0%Bから100%B、20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(18mg,0.036mmol,収率65.3%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=8.66分(条件G);LC/MS M+1 = 500.04; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.96 (1 H, t, J=5.72 Hz), 7.87 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.80 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.63-7.76 (3 H, m), 7.44-7.53 (2 H, m), 6.34 (1 H, d, J=4.84 Hz), 4.98 (1 H, d, J=4.62 Hz), 4.71 (1 H, t, J=5.50 Hz), 3.43 (2 H, q, J=5.94 Hz), 3.11-3.24 (2 H, m), 3.04 (4 H, s).
【0647】
実施例133,異性体1:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(製造131B,異性体1,40mg,0.088mmol)に、2−アミノエタノール(8.03mg,0.131mmol)、BOP(46.5mg,0.105mmol)および4−メチルモルホリン(53.2mg,0.526mmol)を加えた。反応混合液を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex 21.2x250mm,溶媒A:10% アセトニトリルおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% アセトニトリル,グラジエント:30分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセトアミド(23mg,0.045mmol,収率51.5%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=8.83分(条件G);LC/MS M+1 = 500.04; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.96 (1 H, t, J=5.83 Hz), 7.87 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.80 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.63-7.75 (3 H, m), 7.45-7.52 (2 H, m), 6.34 (1 H, d, J=4.84 Hz), 4.99 (1 H, d, J=4.62 Hz), 4.71 (1 H, t, J=5.28 Hz), 3.43 (2 H, q, J=5.94 Hz), 3.12-3.24 (2 H, m), 3.04 (4 H, s).
【0648】
実施例134
2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド
【化486】
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(134)
製造134A:メチル 2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセテート
【化487】
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(134A)
ジクロロメタン(5mL)およびMeOH(5mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)酢酸(製造131Bの異性体1,230mg,0.50mmol)の攪拌溶液に、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(0.42mL,0.84mmol)を0℃で滴下して加えた。過剰量の試薬を、氷AcOH(0.02mL,0.34mmol)を0℃でゆっくり加えてクエンチし、該溶液を濃縮した。生じた残渣を酢酸エチル(30mL)と混合した。該酢酸エチル溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)および食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、シリカゲルのパッドに通して濾過し、濃縮した。生じた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 45%)で精製して、メチル 2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセテート(230mg,0.489mmol,収率97%)を油状物として得た: LC/MS M+1 = 471.09; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 (1 H, d, J=8.58 Hz), 7.76 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.50-7.67 (3 H, m), 7.41-7.49 (2 H, m), 5.23 (1 H, d, J=5.28 Hz), 3.82 (3 H, s), 3.03-3.15 (4 H, m).
【0649】
製造134B:メチル 2−オキソ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセテート
【化488】
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(134B)
ジクロロメタン(5mL)中のメチル 2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセテート(製造134A,260mg,0.55mmol)に、1,3,5−トリクロロ−1,3,5−トリアジナン−2,4,6−トリオン(193mg,0.83mmol)を加えた。反応混合物を室温で5分間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却し、TEMPO(12.95mg,0.083mmol)を加えた。反応混合物を室温に温め、1時間攪拌した。層を分離し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)、続いて1N 塩酸(5mL)および食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、メチル 2−オキソ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)アセテート(250mg,0.53mmol,収率97%)を得た:LC/MS M+1 = 470.02; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.16-8.22 (1 H, m), 8.01-8.08 (2 H, m), 7.77 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.53-7.68 (3 H, m), 4.03 (3 H, s), 3.15 (4 H, s).
【0650】
製造134C:メチル 2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパノエート
【化489】
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(134C)
−10℃でジクロロエタン(40mL)中のメチル 2−オキソ−2−(4−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)アセテート(製造134B,1.89g,4.26mmol)に、トリメチルアルミニウム(5.3mL,10.7mmol)を加えた。反応混合液を−10℃で10分間攪拌し、これを1N 塩酸でクエンチした。生じた溶液を1N 塩酸(10mLx2)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)および食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、ラセミ体のメチル 2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパノエート(280mg,97%)を得た: LC/MS M+1 = 485.16. 各エナンチオマーは、SFC条件(Chiralpak AD−H25x3cm−5μm,カラム温度 35℃,移動相CO2/MeOH=90/10の定組成溶離液,180mL/分,262nM)下でキラル分取カラムを用いて分離した。異性体1(90mg)、キラルHPLCにおける保持時間,4.28分;異性体2(90mg),キラルHPLCにおける保持時間,5.18分。異性体1および異性体2の第二級アルコールに結合している炭素における絶対立体化学は、調べなかった。
【0651】
製造134D:2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸
【化490】
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(134D)
メチル 2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパノエート(製造134C,異性体1,85mg,0.175mmol)を、ジオキサン中の4N 塩酸(1mL)に溶解させた。反応混合液を60℃で48時間撹拌し、これを濃縮して2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(80mg,0.17mmol,収率97%)を得た: LC/MS M+1 = 472.03. 異性体2:メチル 2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパノエート(製造134C,異性体2,83mg,0.171mmol)をジオキサン中の4N 塩酸(1mL)に溶解させた。反応混合物を60℃で48時間撹拌し、これを濃縮して、2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(80mg,0.17mmol,収率99%)を得た: LC/MS M+1 = 472.03.
【0652】
実施例134,異性体2:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(製造134D,異性体2,15mg,0.032mmol)を、2−アミノエタノール(2.9mg,0.048mmol)、4−メチルモルホリン(12.9mg,0.13mmol)およびBOP(18.3mg,0.041mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex Luna 5μ 21.2x100mm,溶媒A:10% アセトニトリルおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% アセトニトリル,グラジエント:10分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(5mg,9.52μmol,収率29.9%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=9.15分.(条件G);LC/MS M+1 = 514.06; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.09-8.20 (1 H, m), 7.91 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.51-7.72 (5 H, m), 3.60 (2 H, td, J=5.72, 3.08 Hz), 3.36-3.40 (2 H, m), 3.07 (4 H, s), 1.78 (3 H, s).
【0653】
実施例134,異性体1:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(製造134D,異性体1,15mg,0.032mmol)に、2−アミノエタノール(2.9mg,0.048mmol)、BOP(18.3mg,0.041mmol)および4−メチルモルホリン(12.9mg,0.13mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex Luna 5μ 21.2x100mm,溶媒A:10% アセトニトリルおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% アセトニトリル,グラジエント:10分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(5mg,9.45μmol,収率29.6%)を得た:生成物のHPLC保持時間=9.07分(条件G);LC/MS M+1 = 514.16; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.91 (1 H, d, J=7.92 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.58-7.71 (5 H, m), 3.60 (2 H, td, J=5.72, 3.30 Hz), 3.33-3.41 (2 H, m), 3.07 (4 H, s), 1.78 (3 H, s).
【0654】
実施例135
2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド
【化491】
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(135)
実施例135,異性体2:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(製造134D,異性体2,15mg,0.032mmol)に、2−(メチルスルホニル)エタンアミン,HCl(5.09mg,0.032mmol)、HATU(15.8mg,0.041mmol)および4−メチルモルホリン(12.9mg,0.13mmol)を加えた。反応混合液を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex Luna 5μ 21.2x100mm,溶媒A:10% アセトニトリルおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% アセトニトリル,グラジエント:10分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(5mg,8.04μmol,収率25.2%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=9.65分(条件G);LC/MS M+1 = 576.03; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.45 (1 H, t, J=5.94 Hz), 7.91 (1 H, d, J=8.14 Hz), 7.77 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.58-7.71 (5 H, m), 3.63-3.73 (2 H, m), 3.24-3.30 (2 H, m), 3.07 (4 H, s), 2.94 (3 H, s), 1.78 (3 H, s).
【0655】
実施例135,異性体1:
DMF(1mL)中の2−ヒドロキシ−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパン酸(製造134D,異性体1,40mg,0.08mmol)に、2−(メチルスルホニル)エタンアミン,HCl(20.4mg,0.13mmol)、HATU(42.0mg,0.11mmol)および4−メチルモルホリン(34.4mg,0.34mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌した。メタノールを加え、これを分取HPLC(Phenomenex Luna 5μ 21x250mm,溶媒A:10% アセトニトリルおよび0.1% TFAを含有する90% 水,溶媒B:10% 水および0.1% TFAを含有する90% アセトニトリル,グラジエント:32分間で0%Bから100%B,20mL/分,220nM)で精製して、2−ヒドロキシ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(3−(5−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール3−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)プロパンアミド(29mg,0.05mmol,収率55.4%)を白色の固形物として得た:生成物のHPLC保持時間=9.66分(条件G);LC/MS M+1 = 514.06; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.44 (1 H, t, J=5.94 Hz), 7.90 (1 H, d, J=8.14 Hz), 7.76 (2 H, d, J=7.26 Hz), 7.58-7.70 (5 H, m), 3.65-3.72 (2 H, m), 3.35 (1 H, s), 3.27-3.30 (2 H, m), 3.06 (4 H, s), 2.94 (3 H, s), 1.78 (3 H, s).
【0656】
実施例136
1−((3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−イル)メチル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化492】
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(136)
製造136A:(E)−1−((ジメチルアミノ)メチレン)−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
【化493】
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(136A)
6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(460mg,2.61mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(8mL,26.1mmol)中に室温で溶解させた。5分以内に、該溶液は暗緑色に変化した。次に、p−トルエンスルホン酸(10mg,0.053mmol)を加え、該反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、減圧下で乾燥させて、表題化合物を暗赤色の油状物として得た。LC/MS M+1 = 232.2. 該物質をさらに精製することなく後の反応に使用した。
【0657】
製造136B:7−メトキシ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール
【化494】
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(136B)
(E)−1−((ジメチルアミノ)メチレン)−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(製造136A,0.6g,2.59mmol)をエタノール(10mL)中に溶解させ、(4−プロピルフェニル)ヒドラジン,HCl(0.726g,3.89mmol)を加えた。該反応混合物を70℃で4時間攪拌し、減圧下で濃縮し、ジクロロメタン(100mL)および飽和NaHCO3水溶液の間で分液処理した。該ジクロロメタン層を濃縮し、80gのシリカゲルカラム(ヘキサン中の0−20% 酢酸エチルのグラジエント)で精製して、570mg(58%)の表題化合物を得た。LC/MS M+1 = 319.2.
【0658】
製造136C:3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−オール
【化495】
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(136C)
0℃に冷却したジクロロメタン(8mL)中の7−メトキシ−3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール(製造136B,570mg,1.790mmol)に、三臭化ホウ素(7.16mL,7.16mmol)を滴下して加えた。該反応混合物をゆっくり室温に温め、室温で終夜攪拌した。反応混合物を1mLのMeOHでゆっくりクエンチした。形成された暗色の固形物を濾過し、高真空下で乾燥させて、370mgの生成物を得た。(収率:62%)。 LC/MS M+1 = 305.1.
【0659】
製造136D:(3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化496】
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(136D)
ピリジン(8mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−オール(製造136C,170mg,0.559mmol)に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.113mL,0.670mmol)を0℃で5分かけて加えた。該混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物を、高真空ポンプを用いて減圧下で濃縮した。得られた茶褐色の残渣をエーテル(60mL)および水(40mL)の間で分液処理した。該エーテル層を飽和NaHCO3水溶液(40mL)および食塩水で順次洗浄した。続いて有機層を濃縮し、ISCOシステム(40gのカラム;10−40% 溶媒Bグラジエント.溶媒A:ヘキサン;溶媒B:酢酸エチル)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮して、240mgの表題化合物を得た。(収率:96%)。LC/MS M+1 = 437.1.
【0660】
製造136E:3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール
【化497】
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(136E)
ジオキサン中の3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−イル トリフルオロメタンスルホネート(製造136D,240mg,0.550mmol)に、トリブチル(ビニル)スタンナン(0.178mL,0.605mmol)、塩化リチウム(69.9mg,1.650mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(38.1mg,0.033mmol)を加えた。該内容物を窒素ガスで5分間パージし、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、粗い焼結ガラス漏斗に通して濾過した。黄色の残渣をEtOAcで洗浄した(3x20ml)。濾液を減圧下で濃縮し、ISCO装置(カラム40g,10−35%溶媒B グラジエント.溶媒A:ヘキサン;溶媒B:酢酸エチル)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、170mgの生成物およびいくらかの分離できなかった不純物を黄色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 315.2.
【0661】
製造136F:3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−カルバルデヒド
【化498】
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(136F)
THF(5mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−7−ビニル−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール(製造136E,85mg,0.270mmol)の清澄な溶液に、水中のNMO(0.090mL,0.433mmol)および水中の四酸化オスミウム(0.066mL,10.81μmol)を室温で順次加えた。該溶液を室温で終夜激しく攪拌した。水(2mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(116mg,0.541mmol)を加えた。該混合物を窒素下にて室温で2時間攪拌した。白色の固形物を沈殿させた。続いて水(2mL)を加え、該固形物を濾過し、水で洗浄し(2x2mL)、乾燥させて、65mgの粗生成物を得て、これを次の工程に直接用いた。LC/MS M+1 = 317.1. 該生成物は、HPLC保持時間=3.92分を示した。(条件A);
【0662】
実施例136:
メタノール(3mL)および1,2−ジクロロエタン(3.00mL)中の3−(4−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インダゾール−7−カルバルデヒド(製造136F,40mg,0.126mmol)の溶液に、tert−ブチル アゼチジン−3−カルボキシレートおよびAcOH(35.7mg,0.164mmol)を加えた。反応混合物を室温で40分間攪拌させ、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(161mg,0.759mmol)を室温で少しずつ加え、該反応混合物を室温で終夜攪拌させた。反応混合液を濃縮し、60mlの酢酸エチルに再度溶解させ、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をジクロロメタン(2ml)に再度溶解し、次いでTFA(0.5ml)を加え、該内容物を室温で3時間撹拌させた。該内容物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Luna 5μ C18 21.2*100mm カラム;15−100% 10分グラジエント;溶媒A:10%MeOH−90%H2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−90%H2O−0.1%TFA)を用いて精製した。所望のフラクションを収集し、減圧下で濃縮し、減圧下で乾燥させて、5mgの生成物を得た。LC/MS M+1 = 402.1. 該生成物は、HPLC保持時間=8.23分を示した。(条件B)。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.03 (1 H, s), 7.61 (1 H, d, J=7.5 Hz), 7.28-7.48 (6 H, m), 4.26-4.41 (6H, m), 3.73 (1 H, s), 3.03 (4 H, dd, J=16.2, 6.5 Hz), 2.68 (2 H, t, J=7.6 Hz), 1.70 (2 H, d, J=7.5 Hz), 0.98 (3 H,t, J=7.4 Hz).
【0663】
実施例137
(1−アミノ−3−(2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メタノール
【化499】
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(137)
製造137A:7−ヨード−2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール
【化500】
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(137A)
この化合物は、6−ヨード−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン オキシム(製造121A)を出発物質として用い、ステップ82Cにおける3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸を塩化ヘキサノイルに置換して、製造82A〜Dについて記載の一般的な手順に従って調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ ppm 7.56 (1 H, s), 7.49-7.56 (1 H, m), 6.93 (1 H, d, J=7.9 Hz), 2.95-3.05 (6 H, m), 1.76-1.87 (2 H, m), 1.63 (1 H, s), 1.34-1.47 (4 H, m), 1.27 (2 H, t, J=7.0 Hz).
【0664】
実施例137
表題化合物は、7−ヨード−2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール(製造137A)を出発物質として用いて、実施例121に記載の一般的な手順に従って調製した。該化合物は、LC/MS M+1 = 371を示した。
【0665】
実施例138
(1−アミノ−3−(2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メチル二水素ホスフェート
【化501】
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(138)
表題化合物は、(1−アミノ−3−(2−ペンチル−4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール−7−イル)シクロペンチル)メタノール(実施例137)を出発物質として用いて、実施例95について記載の実験プロトコールを用いて調製した。該化合物は、LC/MS M+1 = 451を示した。
【0666】
実施例139
(R)−3−(2−アミノ−4,5−ジヒドロナフトール[1,2−d]チアゾール−7−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール
【化502】
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(139)
139Aの製造:2−アミノ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−7−オール
【化503】
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(139A)
0℃に冷却したジクロロメタン(2mL)中の7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−2−アミン(15mg,0.065mmol)に、三臭化ホウ素(0.258mL,0.258mmol)を0℃でゆっくり加えた。反応混合物を室温に温め、室温で終夜攪拌した。反応混合物を数滴のMeOHをゆっくり加えてクエンチし、分取HPLC(Luna 5μ C18 21.2*100mm カラム;0%−100% 10分グラジエント;溶媒A:10%MeOH−90%H2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−90%H2O−0.1%TFA)で精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮し、減圧下で乾燥させて、13.5mgの表題化合物を白色の固形物として得た。LC/MS M+1 = 219.1. 該生成物は、HPLC保持時間=1.51分を示した。(条件A)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.35 (1 H, d, J=8.36 Hz), 6.71-6.83 (2 H, m), 3.04 (2 H, d, J=8.14 Hz), 2.78-2.90 (2 H, m).
【0667】
実施例139:
2−アミノ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−7−オール(製造139A,7mg,0.032mmol)に、エタノール(2mL)、続いてK2CO3(17.73mg,0.128mmol)および(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート(55.1mg,0.192mmol)を室温で加えた。反応混合物をマイクロ波オーブン中にて120℃で45分間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、K2CO3を濾過により除去した。該濾液に、2.0mLのEtOH中の2.5M HClを室温で加えた(pH<1.0)。反応混合液を室温で終夜攪拌し、分取HPLC(カラムLUNA 5μ C18 21.20*100mm.溶媒A:10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B:90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA)を用いて精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮し、終夜乾燥させて、3.1mg(23%)の表題化合物を白色の固形物として得た。 LC/MS M+1 = 293.1. 該生成物は、HPLC保持時間=1.57分を示した。(条件A)。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 7.37-7.46 (1 H, m), 6.93-6.97 (1 H, m), 6.87-6.92 (1 H, m), 4.06-4.15 (1 H, m), 3.94-4.05 (2 H, m), 3.62-3.73 (2 H, m), 3.01-3.10 (2 H, m), 2.78-2.86 (2 H, m).
【0668】
実施例140
N−(7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−2−イル)ベンズアミド
【化504】
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(140)
ジクロロエタン(2mL)およびピリジン(17.37mg,0.220mmol)中の7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール−2−アミン(17mg,0.073mmol)に、塩化ベンゾイル(0.015mL,0.132mmol)を室温で加えた。反応混合物を45℃で加熱し、2時間攪拌した。反応混合液を室温に冷まし、3mLのジクロロメタンを加え、該内容物を飽和NaHCO3で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮し、減圧下で終夜乾燥させた。残渣を2mLのジクロロメタン中に溶解させ、氷浴を用いて0℃に冷却した。三臭化ホウ素(0.293mL,0.293mmol)を0℃でゆっくり加えた。反応混合物を室温にゆっくり温め、室温で4時間攪拌した。反応混合液を数滴のMeOHでクエンチし、分取HPLC(Luna 5μ C18 21.2*100mmカラム;0%−100% 10分グラジエント;溶媒A:10%MeOH−90%H2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−90%H2O−0.1%TFA)で精製した。所望のフラクションを収集し、濃縮し、終夜乾燥させて、3.5mgの生成物を得た。(2工程で収率:11%)。 LC/MS M+1 = 323.1. 該生成物は、HPLC保持時間=3.31分を示した。(条件A)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.99-8.07 (2 H, m), 7.63 (2 H, d, J=7.48 Hz), 7.57 (2 H, d, J=7.70 Hz), 6.70 (2 H, s), 2.98 (4 H, d, J=4.84 Hz).
【0669】
下記の3つの類似体は、実施例140に概略が示される一般的なプロトコールを用いて合成した。
【化505】
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【表8】
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【0670】
実施例144−169
合成方法
種々の対応の試薬(0.1mmol,2当量)を16mmx100mmバイアルに入れた。カルボン酸コア(中間体45E)を0.2M DMF中に溶解した。EDCおよびHOBtを0.2M DMF中に溶解した。前もって重量を測定した試薬を含有する各バイアルに、0.25mLのコア溶液(1反応あたり50μmol,1当量)および0.25mL EDC/HOBt溶液(1反応あたり75μmolの各試薬,1.5当量)を加えた。反応物をテフロンキャップのマットを用いて密封し、室温で16時間かき混ぜた。反応完了後、バイアルを窒素気流下にて45℃で3時間濃縮した。続いて試料を1mL ジクロロメタン中で再構成し、1mLのTFAで処理した。反応物をテフロンキャップのマットを用いて密封し、室温で16時間かき混ぜた。反応完了後、反応物をSpeedVacで45℃にて3時間濃縮した。
【0671】
精製方法:DMF中の試料は、19x10mm 5μm C18ガードカラムを用いて15分グラジエントでWaters Xbridge 19x100mm 5μm C18カラム(0−100% Bグラジエント,A=5:95 メタノール:水,B=95:5 メタノール:水,改質剤=10mM NH4OAc)において分取LCMSで精製した。UVおよび質量を用いてフラクションを収集した。試料を220nmで視覚化し、ESI陽性モードでイオン化した。精製後、試料は、8mbarの真空圧力にてGenevac HT−12において45℃で約15時間乾燥させた。
【0672】
分析方法:1:1のMeOH:DCE中の試料は、100%Bで1分間保ちながら、0−100%B(A=5:95 アセトニトリル:水,B=90:10 アセトニトリル:水,改質剤=10mM NH4OAc)から4分グラジエントで45℃にてMac−Modハロ 4.6x50x2.7μMカラムにおけるLCMSにより特徴付けた。試料は、220nmのUVにより検出し、ESI陽性モードでイオン化した。
【化506】
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【表9】
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【0673】
実施例170Aおよび170B
(1S,3S)−3−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸および
(1S,3S)−3−(シアノ(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸
【化507】
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(170A)
【化508】
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(170B)
MeOH(1.5mL)中の(1S,3S)−3−アミノシクロブタンカルボン酸,TFA(31.3mg,0.136mmol)に、Et3N(0.036mL,0.256mmol)および3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(中間体7B,35mg,0.085mmol)を室温で加えた。反応混合液を50℃で50分間撹拌し、続いて室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(16.08mg,0.256mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。LC−MSは、反応が完了したことを示した。実施例170Aは、主要なピークであり、実施例170Bは、微小なピークであった。反応混合液を濃縮し、MeOH中に再溶解させ、濾過し、逆相HPLC(Luna 5μ C18 21.2*100mmカラム;0%−100% 10分グラジエント;溶媒A:10%MeOH−90%H2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−90%H2O−0.1%TFA)を用いて精製した。実施例170Aおよび170Bに相当するフラクションを収集し、濃縮した。実施例170A:LC/MS M+1 = 510.2. 該生成物は、HPLC保持時間=3.39分を示した。(条件A)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.80 (2 H, d, J=7.3 Hz), 7.62-7.76 (3 H, m), 7.50-7.61 (2 H, m), 4.21 (2 H, s), 3.84 (1 H, s), 3.15 (4 H, s), 3.00-3.12 (1 H, m), 2.67 (2 H, dd, J=10.1, 2.4Hz), 2.46 (2 H, d, J=2.6 Hz).
実施例170B:LC/MS M+1 = 535.2. 該生成物は、HPLC保持時間=4.18分を示した。(条件A)HPLC純度 85%.
【0674】
実施例171Aおよび171B
(1R,3R)−3−((3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸および
(1R,3R)−3−(シアノ(3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール7−イル)メチルアミノ)シクロブタンカルボン酸
【化509】
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(171A)
【化510】
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(171B)
MeOH(1.5mL)中の(1R,3R)−3−アミノシクロブタンカルボン酸,TFA(18.15mg,0.079mmol)に、Et3N(0.025mL,0.183mmol)および3−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール5−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−7−カルバルデヒド(7B,25mg,0.061mmol)を室温で加えた。反応混合物を50℃で50分間攪拌した。反応混合液を室温に冷まし、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(11.49mg,0.183mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。LC−MSは、反応が完了したことを示した。実施例171Aは、主要なピークであり、実施例171Bは、微小なピークであった。反応混合液を濃縮し、MeOH中に再溶解させ、濾過し、逆相HPLC(Luna 5μ C18 21.2*100mmカラム;0%−100% 10分グラジエント;溶媒A:10%MeOH−90%H2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−90%H2O−0.1%TFA)を用いて精製した。実施例171Aおよび実施例171Bに相当するフラクションを収集し、濃縮した。
実施例171A: LC/MS M+1 = 510.2.該生成物は、保持時間=3.37分を示した。(条件A)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.06-8.14 (1 H, m), 7.77-7.85 (2 H, m), 7.67 (3 H, d, J=7.48 Hz), 7.58 (2 H, s), 4.22 (2 H, s), 4.01-4.13 (1 H, m), 3.11-3.28 (5 H, m), 2.64-2.77 (2 H, m), 2.51-2.63 (2 H, m).
実施例171B:LC/MS M+1 = 535.3. 該生成物はHPLC保持時間=4.17分を示した。(条件A)。HPLC純度 87%。
【0675】
生物学的アッセイ
S1P1結合アッセイ:
細胞膜は、ヒトS1P1を発現するCHO細胞から調製した。細胞沈殿物(1x108細胞/ペレット)は、20mM HEPES、pH7.5、50mM NaCl、2mM EDTAおよびプロテアーゼ阻害剤カクテル(Roche)を含有する緩衝液中に懸濁させ、ポリトロンホモジェナイザーを用いて氷上で破壊した。破砕物を20,000rpm(48,000g)で遠心分離し、上澄み液を捨てた。膜沈殿物を、50mM HEPES、pH7.5、100mM NaCl、1mM MgCl2、2mM EDTAを含有する緩衝液中に再懸濁させ、タンパク質濃度を測定し、−80℃にて一定分量で保存した。
【0676】
膜(2μg/ウェル)およびアッセイ緩衝液(50mM HEPES、pH7.4、5mM MgCl2、1mM CaCl2、0.5% 脂肪酸フリーBSA、1mM NaF)で希釈した0.03nMの最終濃度の33P−S1Pリガンド(1mCi/ml,American Radiolabeled Chemicals)を、化合物プレート(384 Falcon v−ボトルプレート(11点で0.5μl/ウェル、3倍希釈)に加えた。室温で45分間結合させ、膜を384ウェルのミリポアFBフィルタープレート上に採取することによって終結させ、放射活性をTopCountで測定した。試験化合物の濃度の範囲にわたる競合データをプロットし、放射性リガンド特異的結合のパーセンテージ阻害としてプロットした。IC50は、特異的結合を50%まで減少させるのに必要とされる競合リガンドの濃度として定義される。下記の表Aは、上記に記載のS1P1結合アッセイで測定した本発明の下記実施例に由来するS1P1結合IC50値を記載する。表Aにおける結果は二桁を繰り上げた。
表A
【表10】
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【0677】
受容体[35S]GTPγS結合アッセイ
化合物を384 Falcon v−ボトルプレート(11点で0.5μl/ウェル,3倍希釈)に載せた。S1P1/CHO細胞またはEDG3−Ga15−bla HEK293T細胞から調製した膜は、マルチドロップで化合物プレート(40μl/ウェル,最終タンパク質 3μg/ウェル)に添加した。[35S]GTP(1250Ci/mmol,Perkin Elmer)をアッセイ緩衝液:20mM HEPES、pH7.5、10mM MgCl2、150mM NaCl、1mM EGTA、1mM DTT、10μM GDP、0.1% 脂肪酸フリーBSAおよび10μg/ml サポニン中で0.4nMに希釈した。40μlの[35S]GTP溶液を0.2nMの最終濃度で化合物プレートに加えた。反応物を室温で45分間保った。インキュベーション終了後、全ての化合物プレート中の混合物は、Velocity11 Vprepリキッドハンドラーによりミリポア384−ウェルFBフィルタープレートに移した。フィルタープレートは、manifold Emblaプレートウォッシャーを用いて水で4回洗浄し、60℃で45分間乾燥させた。Packard TopCountでカウントするために、MicroScint 20シンチレーション液(30μl)を各ウェルに加えた。EC50は、試験した各化合物について得られたYmax(最大応答値)の50%に相当するアゴニスト濃度として定義される。表Bにおける結果は二桁で繰り上げた。
表B
【表11】
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【0678】
GTPγS S1P1 EC50値についてのより低い値は、GTPγS S1P1結合アッセイにおける化合物のより高い活性を示した。GTPγS S1P3 EC50値のより高い値は、GTPγS S1P3結合アッセイにおけるより低い活性を示した。本発明の化合物は、表Bの実施例により例示されるように、5μMまたはそれ以下のGTPγS S1P1 EC50値を示した。
【0679】
本発明の化合物は、S1P1のアゴニストとしての活性を有し、S1P3に対して選択性を有し、それゆえ、S1P3活性による副作用を減少させるか、または最少にしつつ、様々なS1P1受容体関連状態を治療し、予防し、あるいは治癒することに用いられ得る。本発明の化合物の驚くべき選択性は、徐脈および高血圧症などの心血管性副作用の可能性を減少させ、あるいは最少にしつつ、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患または乾癬などの自己免疫および炎症性疾患を治療し、予防し、あるいは治癒するために利用できる可能性を示す。本発明の化合物のその他の利用できる用途には、S1P3活性による副作用を減少させ、あるいは最少にしつつ、移植組織の拒絶反応を最少にし、あるいは減少させることが含まれる。
【0680】
げっ歯類における血中リンパ球減少アッセイ(BLR)
ルイスラットに試験薬剤(ベヒクル中の溶液または懸濁液として)またはベヒクルのみ(ポリエチレングリコール300,「PEG300」)を経口投与した。血液を後眼窩採血により4時間および24時間後に採血した。血中リンパ球数をADVIA120血液分析器(Siemens Healthcare Diagnostics)で調べた。結果は、4時間および24時間でベヒクルで処理した群と比較して、循環リンパ球の割合が減少することが測定された。この結果は、各処理群内の全ての動物の平均的な結果を示す(n=3〜4)。
【0681】
下記の実施例は、上記に記載の血中リンパ球減少アッセイ(BLR)で試験し、その結果をラットについて表Cに示す。
表C
【表12】
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