特許第5728500号(P5728500)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5728500プリントジョブ設定に対する変更を妨げるデジタル画像再現装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5728500
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】プリントジョブ設定に対する変更を妨げるデジタル画像再現装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20150514BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20150514BHJP
【FI】
   G06F3/12 C
   G06F3/12 K
   B41J29/38 Z
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-554280(P2012-554280)
(86)(22)【出願日】2011年2月10日
(65)【公表番号】特表2013-520735(P2013-520735A)
(43)【公表日】2013年6月6日
(86)【国際出願番号】EP2011051962
(87)【国際公開番号】WO2011104125
(87)【国際公開日】20110901
【審査請求日】2014年1月22日
(31)【優先権主張番号】10154919.4
(32)【優先日】2010年2月26日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】593016732
【氏名又は名称】オセ−テクノロジーズ ビーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ファン フォンデレン,ランベルトゥス アー.ハー
(72)【発明者】
【氏名】モルスカーテ,アニータ セー.
(72)【発明者】
【氏名】デ ヨング,ヤコブ イェー.デー.
【審査官】 緑川 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−297632(JP,A)
【文献】 特開2006−067210(JP,A)
【文献】 特開2008−173941(JP,A)
【文献】 特開2004−192219(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0128843(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/38
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのデジタルデータファイルを含むプリントジョブを受ける受信手段と、
前記プリントジョブを記憶する第一の記憶手段と、
前記プリントジョブの設定をオペレータが行うのを可能にするローカルユーザインタフェースと、
前記プリントジョブの設定を管理する管理手段と、
前記第一の記憶手段における前記プリントジョブに関連する、プリントジョブの設定を記憶する第二の記憶手段とを備えるデジタル画像再現装置であって、
前記プリントジョブのプリントが正しいとき、前記プリントジョブの少なくとも1つの設定の変更を不可能にするため、前記少なくとも1つの設定のロックを個別に制御する、前記ローカルユーザインタフェースを介して設定可能なロック手段を備える、
デジタル画像再現装置。
【請求項2】
前記ロック手段は、前記少なくとも1つの設定の変更を可能にするため、前記プリントジョブの少なくとも1つの設定のアンロックを可能にする、
請求項1記載のデジタル画像再現装置。
【請求項3】
前記プリントジョブにおけるそれぞれのデジタルデータファイルについて、前記ロック手段は、ロック及びアンロックの状態のうちの1つを表すフラグを設定し、
前記デジタルデータファイルの少なくとも1つの設定は、前記デジタルデータファイルの状態が「ロック」であるときに変更が不可能とされ、前記デジタルデータファイルの少なくとも1つの設定は、前記デジタルデータファイルの状態が「アンロック」であるときに変更が可能とされる、
請求項1又は2記載のデジタル画像再現装置。
【請求項4】
前記ローカルユーザインタフェースは、前記管理手段が少なくとも1つの選択されたデジタルデータファイルに対応するフラグでの状態「ロック」を書き込んだことを示すロックアイテムを、少なくとも1つの選択可能なデジタルデータファイルと同時に表示する、
請求項3記載のデジタル画像再現装置。
【請求項5】
ロックされたデジタルデータファイルの選択後に、前記管理手段は、前記管理手段がロックされたデジタルデータファイルに対応するフラグで状態「アンロック」を書き込んだことを示すアンロックアイテムを、選択されたロックされたデジタルデータファイルの設定と同時に前記ローカルユーザインタフェースで表示する、
請求項3又は4記載のデジタル画像再現装置。
【請求項6】
前記管理手段は、ロックから除外されたジョブの設定のグループを保持する、
請求項1乃至5の何れか記載のデジタル画像再現装置。
【請求項7】
前記デジタルデータファイルの設定の一部は、当該デジタル画像再現装置のシステムの設定に対応する、
請求項1乃至6の何れか記載のデジタル画像再現装置。
【請求項8】
前記管理手段は、前記第一の記憶手段にデジタルデータファイルを記憶するとき、前記デジタルデータファイルに対応するフラグで状態のうちの1つを書き込み、前記状態のうちの1つは、前記デジタルデータファイルに含まれるデジタルアイテムにより示される、
請求項3乃至7の何れか記載のデジタル画像再現装置。
【請求項9】
前記ローカルユーザインタフェースは、前記デジタルデータファイルの少なくとも1つの設定がロックされたかを示すデジタルアイテムによりマークされるデジタルデータファイルを表示する、
請求項3乃至8の何れか記載のデジタル画像再現装置。
【請求項10】
ローカルユーザインタフェースを有するデジタル画像再現装置でデジタルデータファイルをプリントする方法であって、
デジタル画像再現装置によりデジタルデータファイルを受信するステップと、
前記デジタル画像再現装置で前記デジタルデータファイルを記憶するステップと、
前記ローカルユーザインタフェースを介してオペレータにより前記デジタルデータファイルの設定を定義するステップと、
前記ローカルユーザインタフェースを介して前記オペレータにより、記憶されたデジタルデータのファイルに関連する定義された設定を記憶するステップと、
前記デジタル画像再現装置により前記デジタルデータファイルをプリントするステップと、
当該方法は、前記プリントジョブのプリントが正しいとき、記デジタルデータファイルの少なくとも1つの設定の故意でない変更を防止するため、前記ローカルユーザインタフェースを介して前記オペレータにより前記デジタルデータファイルの少なくとも1つの設定をロックするステップと、
を含む方法。
【請求項11】
前記ローカルユーザインタフェースを介して前記オペレータにより前記デジタルデータファイルの設定をアンロックし、前記ローカルユーザインタフェースを介して前記オペレータにより前記デジタルデータファイルの設定を変更するステップを更に含む、
請求項10記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのデジタルデータファイルを含むプリントジョブを受信する受信手段、プリントジョブを記憶する第一の記憶手段、オペレータがプリントジョブの設定を行うのを可能にするローカルユーザインタフェース、プリントジョブの設定を管理する管理手段、プリントジョブの記憶に関連するプリントジョブの設定を記憶する第二の記憶手段を備えるデジタル画像再現装置に関する。
【背景技術】
【0002】
先に記載される種類の再現装置は、例えば米国特許第6545769号から知られている。係る装置は、文書を複製及びスキャニングし、ワークステーションで作成されたデジタル画像ファイルをプリントするために使用される。通常、再現装置は、少なくとも1つのワークステーションを含むネットワークと接続される。デジタルデータファイルが再現装置に送出されたとき、更なる処理のために第一の記憶手段内のキューでスケジュールされるか、又は第一の記憶手段において記憶される。係る第一の記憶手段は、再現装置で彼自身を登録し、ストレージセルを作成したそれぞれのユーザのストレージセルを含む。他方で、係るストレージセルは、顧客の装置のオペレータにより作成され、到来するデジタルデータファイルが送出されたワークステーションとは独立である。以下の情報がストレージセル毎に存在する。ストレージセルの名前、ストレージセルにおける文書の数、ストレージセルへのプロテクトされた入力が望まれる場合のピンコード。
【0003】
デジタル画像再現装置は、プリントジョブの設定を管理する管理手段を含む。例えば、プリントジョブがプリンタドライバメカニズムを介して装置に提出された場合、設定は、プリントジョブと共に装置に送出される。装置の管理手段は、係る設定を定義し、第二の記憶手段にプリントジョブの設定を記憶する。設定の記憶は、プリントジョブの設定がメモリにおいてプリントジョブのデジタルデータファイルを記憶する第一の記憶手段に関連されるやり方で通常行われる。設定は、プリントジョブのデジタルデータファイル毎に定義される。一般に、これらの設定は、装置のユーザ又はオペレータが文書を印刷する前に1以上の設定を変更するのを望む場合、ローカルユーザインタフェースを介して装置のユーザ又はオペレータにより変更される。ユーザ又はオペレータは、例えばプルーフプリントである第一のプリントを有するのを望む場合がある。プルーフプリントを行った後、ユーザは、少なくとも1つのデジタルデータファイルのプリントにより得られるページをチェックする。プルーフプリントが正しくない場合、設定が変更され、第二のプルーフプリントが作成される。このプロセスは、プルーフプリントが正しくなるまで継続する。プルーフプリントが正しいとき、ユーザは、少なくとも1つのデジタルデータファイルの設定のうちのコピーの設定の数を変えることで、彼が望むのと同じ多数の更なるプリントを印刷する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第一のプリントが、第一のプリントが正しくプリントされたかを判断する顧客に送出されることがある。第一のプリントが正しくプリントされたか否かに関して顧客の回答が再現装置のユーザ又はオペレータにより受信されるまで、幾らかの時間が経過する場合がある。従って、更なるコピーの印刷は、第一のプリントよりも時間的に非常に遅れる場合がある。オペレータ又はユーザは、更なるコピーがプリントされるまで、第一の記憶手段における少なくとも1つのデジタルデータファイル及び第二の記憶手段におけるデジタルデータファイルの設定を残す場合がある。しかし、第二の記憶手段において第一のプリント後に設定を残すことで、ユーザは、設定又は少なくとも設定の一部が誰かにより又はユーザ自身により、例えばアクシデント又は不注意に変更されるリスクをとる。これは、更なるプリントが処理されるべき時間まで、第一のプリントのオリジナルの設定又は少なくともオリジナルの設定の一部が変更されない必要があるために望まれない。
【0005】
顧客は、例えば余分な文書のセットが顧客の要求に関して必要とされるとき、又はフィニッシングの間の損傷されたセットを保証するため、誰がジョブを再プリントするためにプリントジョブを使用するかを知っている。この顧客のタイプは、例えばジョブがプリントされた時間/日付といったプリントジョブに関する多くの情報を有するのを好む。この場合、最も変更される可能性のある設定は、コピーの数である。設定の残りは、出力が前に生成された出力に正確に類似する必要があるときに変更されないままである。
【0006】
本発明の目的は、デジタルデータファイルのプリントが、変更される必要のない設定の部分である、デジタルデータファイルのセットの所望の部分に関して時間的に後に印刷されたデジタルデータファイルのプリントに正確に類似するのを保証するのを狙いとする特徴を備える再現装置を構成することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、冒頭に係る再現装置で達成され、デジタル画像再現装置が少なくとも1つの設定が変更不可能であることを達成するため、プリントジョブの少なくとも1つの設定をロックする、ユーザインタフェースを介して設定可能なロック手段を有することを特徴とする。
【0008】
適切な時期でロック手段によりデジタルデータファイルの設定をロックすることで、文書の設定はその後は変更することができない。従って、更なるプリントは、ロックされた設定に関して前のプリントと正確に同じである。
【0009】
ロックの適切な瞬間は、第一のプリントを印刷する前又は第一のプリントを印刷した直後である。このように、設定は、更なるプリントの印刷の間にロックされる。
【0010】
実施の形態によれば、ロック手段は、少なくとも1つの設定の変更を可能とするため、プリントジョブの少なくとも1つの設定のロックの解除(アンロック)を可能にする。ユーザ又はオペレータは、例えば設定がロックされたプリントジョブのデジタルデータファイルの第一のプリントの後に変更を行うため、ロック手段によりプリントジョブのロックされた設定をアンロックする。係る変更は、第一のプリントが顧客のニーズに正確に従わない場合に必要である。オペレータ又はユーザは、プリントジョブの設定に対して変更を行い、次いでプリントジョブの設定を再びロックする。
【0011】
実施の形態では、デジタル画像再現装置は、プリントジョブにおけるそれぞれのデジタルデータファイルについて、ロック手段はステータス「ロック」及び「アンロック」のうちの1つを表すフラグを設定し、デジタルデータファイルの少なくとも1つの設定は、デジタルデータファイルのステータスが「ロック」であるときに変更が不可能であり、デジタルデータファイルの少なくとも1つの設定は、デジタルデータファイルのステータスが「アンロック」であるときに変更が可能である。また、管理手段は、ロックのステータスからアンロックのステータスに、アンロックのステータスからロックのステータスにフラグの内容を切り替えることができる。
【0012】
実施の形態では、デジタル再現装置は、ローカルユーザインタフェースは、少なくとも1つの選択可能なデジタルデータファイルと同時に、管理手段が少なくとも1つの選択されたデジタルデータファイルに対応するフラグでステータス「ロック」を書き込んだことを示すロックアイテムを表示する。ローカルユーザインタフェースを介して、デジタル画像再現装置は、プリントされる少なくとも1つのデータファイルをユーザが選択し、少なくとも1つのデータファイルの設定をロックするのを可能にする。
【0013】
実施の形態では、デジタル画像再現装置は、ロックされたデジタルデータファイルの選択の後、管理手段は、ローカルユーザインタフェースを介して、選択されたロックされたデジタルデータファイルの設定と同時に、ロックされたデジタルデータファイルに対応するフラグでステータス「アンロック」を管理手段が書き込んだことを示すアンロックアイテムを表示する。このように、デジタル画像再現装置のローカルユーザインタフェースは、1つのロックされたデジタルデータファイルをユーザが選択し、選択されたファイルの設定をアンロックするのを可能にする。1を超えるデジタルデータファイルをユーザが選択して、これらのデータファイルを同時にアンロックするのを禁止することで、ユーザは、デジタルデータファイルをアンロックするのを意図的に望む必要があり、間違いが回避される。
【0014】
実施の形態では、デジタル画像再現装置の管理手段は、ロックから除外されるジョブ設定のグループを維持することができる。係るアンロック可能な設定のセットは、デジタル画像再現装置のシステム設定で収集される。他のシステム設定は、例えばローカルユーザインタフェースのチューニング、ワークフロー設定、ローカルユーザインタフェースの言語の選択、バナー及びトレイラページの設定、並びにオフセットスタッキングオプションをに関する設定を含む。
【0015】
ロックに関して任意のアクションを取る前に、ユーザは、デジタルファイルの設定がロックされるか否かを判定するのを望む。ユーザがロックされない設定のグループを判定した場合、これらの設定をロックアイテムを介して管理手段によりロックから除外するのを望む。従って、これらの設定は、装置の管理手段でのシステム設定において登録される。次いで、この登録は、このグループからのそれぞれの設定が、それぞれのデジタルデータファイルについてロックされるのを禁止する。例えば、第一のプリントが行われ、更なるプリントが数回にわたり必要とされる場合、ユーザは、同じ回数のプリントを印刷するのを常に望まない。従って、コピーの回数を表す設定は、ロックされることから排除される設定のグループの一部である。
【0016】
実施の形態では、デジタル画像再生装置は、装置のシステム設定は、デジタルデータファイルのセットの一部である。デジタルデータファイルの前の第一のプリントとして同じ更なるプリントを取得するため、デジタルデータファイルの設定のみを適切にロックすることは十分ではない。特に、第一のプリントと更なるコピーとの間で経過される時間がオペレータが装置のシステム設定を変更するほど長い場合、更なるプリントは、変更されたシステム設定のため、第一のプリントとは異なる場合がある。例えば、バナーページ及び/又はトレイラページの存在に関するシステム設定の変更は、プリントの出力に影響を与える。従って、第一のプリントの時間で装置のシステム設定は、デジタルデータファイルの設定の一部である。デジタルデータファイルの設定の一部であるこれらの特定のシステム設定もロックされる場合がある。更なるプリントをプリントする直前に、デジタルデータファイルについてロックされた埋め込まれたシステム設定は、装置のシステム設定が第一のプリントの時間でそれらの値に適合されることを保証するため、システム手段及び/又は管理手段により使用される。このように、装置によりプリントされる更なるプリントは、これらロックされたシステム設定に関して正確に同じであることが保証される。
【0017】
実施の形態では、デジタル画像再現装置は、管理手段は、第一の記憶手段にデジタルデータファイルを記憶するとき、デジタルデータファイルに対応するフラグでステータスのうちの1つを書き込み、このステータスは、デジタルデータファイルに含まれるデータアイテムにより示される。デジタルデータファイルが装置に送出されるとき、例えば更なるジョブチケットにおいて、第一のプリントと更なるプリントについて後に保存されるされる必要がある適切な設定を既に含む。係るケースにおいて、デジタルデータファイルが第一の記憶手段において記憶されるとき、これらの特性が自動的にロックされることはユーザにとって有利である。これは、装置によりこれらの特性の自動的なロックをトリガする、デジタルデータファイルにおいてデジタルアイテムを含むことで達成される。デジタルデータファイルが第一の記憶手段で記憶されるとすぐ、これらの設定のデジタルデータファイルは、ジョブチケットにおける対応する特性に関してロックされる。これは、デジタルデータファイルを記憶した直後、従ってデジタルデータファイルの第一のプリントの前に期間において、デジタルデータファイルの設定がロックされ、変更不可能にされるために有利である。
【0018】
別の実施の形態によれば、第一及び第二の記憶手段は、デジタルデータファイルとデジタルデータファイルの設定の両者を記憶する十分な容量をもつ同じ記憶手段である。これは経済的な観点から有利であり、記憶手段において低い複雑度が達成される。
【0019】
実施の形態では、デジタル画像再現装置において、ローカルユーザインタフェースは、少なくとも1つのデジタルデータファイルの設定がロックされたか否かを示すデジタルアイテムを伴うデジタルデータファイルを示すことができる。これは、ユーザは、デジタルデータファイルの設定がロックされたかをデジタルデータファイルのリストで見ることができるので有利である。さらに、デジタルデータファイルの設定を表示するために係るマークされたデジタルデータファイルを開く前に、ユーザは、デジタルデータファイルの設定がロックされたことを知る。
【0020】
本発明は、ローカルユーザインタフェースを含むデジタル画像再現装置でデジタルデータファイルをプリントする方法を更に提供し、本方法は、デジタル画像再現装置によりデジタルデータファイルを受信するステップ、デジタル画像再現装置でデジタルデータを記憶するステップ、ローカルユーザインタフェースを介してオペレータによりデジタルデータファイルの設定を定義するステップ、ローカルユーザインタフェースを介してオペレータにより記憶されたデジタルデータファイルに関して定義された設定を記憶し、デジタル画像再現装置によりデジタルデータファイルをプリントするステップを含み、当該方法は、デジタルデータファイルの設定の故意ではない変更を防止するため、ローカルユーザインタフェースを介してオペレータによりデジタルデータファイルの少なくとも1つの設定をロックするステップを含む。
【0021】
実施の形態では、本方法は、ローカルユーザインタフェースを介してオペレータによりデジタルデータファイルの設定をアンロックし、ローカルユーザインタフェースを介してオペレータによりデジタルデータファイルの設定を変更するステップを含む。これは、デジタルデータファイルをプリントするステップの前、又はデジタルデータファイルをプリントするステップの後に行われる。設定が変更されたとき、設定が再びロックされ、更なるプリントが装置により印刷される。
【0022】
本発明の更なる特徴及び利点は、例示を通して与えられ、添付図面により示される、本発明の詳細な実施の形態の以下の説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】再現装置を含むネットワークシステムを示す図である。
図2】本発明が例示される再現装置を示す図である。
図3】再現装置のユーザインタフェースユニットの第一の画面の概念図である。
図4】複数のドキュメントボックスの概念図を示す。
図5】選択されたドキュメントボックスにおける複数のデジタルデータの概念図である。
図6】選択されたデジタルデータファイルの複数の設定の概念図である。
図7】選択されたデジタルデータファイルの複数のロックされた設定の概念図である。
図8】複数のデジタルデータファイルからの1つのファイルがロックされた設定を含む、選択されたドキュメントボックスにおける複数のデジタルデータファイルの概念図である。
図9】本発明に係る再現装置により適用される方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、ローカルネットワークNに接続されるワークステーション1を有するシステムを示す。本発明の実施の形態に係るデジタル画像再現装置2は、この種の環境における使用に特に適しており、この場合、デジタル画像再現装置2は、ワークステーション1のうちの1つで作業しているユーザであって、文書のセットをプリントすることを意図しているユーザにとって利用可能であり、文書をコピー又はスキャンするのをまさに望んでいるユーザにとって利用可能である。デジタル画像再現装置2は、ネットワークNに接続され、ワークステーション1からプリントジョブを受信する受信手段を有する。ネットワークNは無線である場合がある。デジタル画像再現装置2は、ある文書をスキャニングするスキャンモジュールを含む。デジタル画像再現装置2は、以下に更に説明されるユーザインタフェース3を有する。
【0025】
実施の形態では、ワークステーション1のそれぞれは、プロセッサユニット、ディスプレイユニットが設けられ、ディスプレイユニットは、例えばワークステーションにログインしたユーザにデジタルデータファイルをデジタル再現装置2に送出させるタッチスクリーン又は他の入力手段である。
【0026】
図2に示される実施の形態では、デジタル画像再現装置2は、再現装置2で立っているユーザの情報を含むスクリーンを表示する表示手段及び入力手段を有するユーザインタフェース25、及び、ネットワークから到来するプリントジョブ又はデジタル画像再現装置2(図示せず)に接続されるか又は統合されるスキャンユニットから到来するプリントジョブを記憶するハードディスクの一部のような第一の記憶手段24と、プリントジョブの設定を記憶するため同じハードディスクの別の部分である第二の記憶手段27と、プリントジョブがロックされたか又はアンロックされたかを示すプリントジョブ毎のフラグを記憶するロック手段26とを含む管理手段23を備える。フラグは、例えばアンロックされたプリントジョブについて0であり、ロックされたプリントジョブについて1である多数のビットである。
【0027】
また、デジタル画像再現装置2は、例えばデジタル文書の印刷を実行するため、ユーザがコマンドを入力するのを可能にするために表示手段及び入力手段にも接続される。表示手段及び入力手段は、タッチスクリーン25により結合及び実現される。以下、表示及び入力手段はタッチスクリーンにより実現されることが想定されるが、表示及び入力手段の他の実現は排除されない。キャンセルボタン及びスタートボタンは、タッチスクリーン25(図示せず)のイニシャルウィンドウの一部である場合があるが、再現装置2の別の位置で実現される場合もある。第一の記憶装置24は、ローカルネットワークN(図1)を介してデジタル画像再現装置2に提出された複数のジョブを含むことが適切である。複数のジョブの一部は、タッチスクリーン25で表示される。ユーザは、彼が処理するのを望むタッチスクリーン25のジョブを選択する。タッチスクリーン25を含めたデジタル画像再現装置の制御は、管理手段23により行われる。第一及び第二の記憶手段24,27,更にはロック手段26は、1つの記憶手段に結合される。
【0028】
実施の形態では、図3に示されるタッチスクリーン25での第一のウィンドウは、第一のパネル36、第二のパネル30及び第三のパネル35を有する。第一のパネル36は、スケジュールされるジョブのスケジュールを示すスケジュールボタンアイテム(Schedule)37、ジョブをダイレクトに示すジョブボタンアイテム(Jobs)38、トレイ及びトレイのそれぞれの特性を示すトレイボタンアイテム(Trays)39、再現装置2のシステム設定を示すシステムボタンアイテム(System)301を含む。システムボタンアイテム301を介してアプローチ可能なシステム設定の中で、ロックされるために許容されないデジタルデータファイルの設定をグループ分けするため、特定のシステム設定が専用とされる。特定のシステム設定を変更することで、それぞれのデジタルデータファイルのロック可能な設定のグループが変更される。
【0029】
第二のパネル30は、第一のボタンアイテム31、第二のボタンアイテム32、第三のボタンアイテム33及び第四のボタンアイテム34を含む。第一のボタンアイテム31は、ジョブが配置されるキュー(Queues)の数をユーザに示すためにアクチベートされる。プリントされるジョブのキュー、スケジュールされるジョブのキュー及びスキャンジョブのキューが確定される場合がある。第二のボタンアイテム32は、プリントされるように未だスケジュールされていない待ちジョブ(Waiting jobs)を示すためにアクチベートされる。第三のボタンアイテム33は、図4で記載される、ドキュメントボックス(DocBox)の数を示すためにアクチベートされる。第四のボタン34は、コピージョブ又はスキャンジョブ(Copy/Scan)をユーザが実行するのを可能にするためにアクチベートされる。第四のボタン34がここでは選択されており、グレイのボタンにより示される。第三のパネル35は、例えばコピージョブ(Copy Job)、結合されたコピージョブ(Combined Copy Job)、TIFFスキャンジョブ(TIFF Scan Job)、PDFスキャンジョブ(PDF Scan Job)及びLastUsedジョブといった、コピージョブ又はスキャンジョブの可能性のある特徴を示す。LastUsedジョブのオプションは、利用できないため、図3に示されるようにグレイとされている。第三のボタンアイテム33を選択したとき、少なくとも1つの文書ボックスは、図4に示されるように第二のウィンドウ40で示される。
【0030】
実施の形態では、再現装置2(図2参照)の管理手段23に提出される複数のジョブは、ドキュメントボックス41〜46に分類される。第一及び/又は第二の記憶手段の一部であり、少なくとも1つのデータファイルを有する。タッチスクリーン25でのウィンドウ40は、ドキュメントボックス41〜46の概観である。ドキュメントボックス41〜46の外観で、ドキュメントボックスが選択される。ドキュメントボックスの選択の後、管理手段23は、選択されたドキュメントボックスに存在する全てのデジタルデータファイルを示すため、第二のウィンドウ40の上にあるか、第二のウィンドウ40の傍らにあるか又は第二のウィンドウ40の代わりにあるタッチスクリーン25の第三のウィンドウ50を開く。
【0031】
係る第三のウィンドウ50は、「ラッシュジョブ(Rush jobs)」(図4参照)と名付けられたドキュメントボックス42を選択した後に図5で示される。この場合、3つのデジタルデータファイル51〜53が選択されたドキュメントボックス42に存在する。ファイル名、提出者の名前、ファイルのページ数(Pages)、プリントされるべきセット数(Sets)、ファイルの提出の日時の示唆(Submitted)、プリントされるファイルの推定される期間(Duration)、ファイルをプリントするために使用される媒体の特性(Used media)のような、それぞれのデジタルデータファイル51〜53のデータが第三のウィンドウ50に示される。
【0032】
図示される選択されたドキュメントボックス42に存在するそれぞれのデジタルデータファイル51〜53は、デジタルデータファイル51〜53が表示される対応する領域にタッチすることで選択される。第三のウィンドウ50に従って、2つのデジタルデータファイル51〜52が選択され、グレイの矩形で示される。選択されたデジタルデータファイルは、選択されたデジタルデータファイルを再びタッチすることで選択されない。
【0033】
第3のウィンドウ50は、多数のアクションボタンアイテム54〜59を含む。第一のアクションボタンアイテム54は、破線として図5において示されており、1を超えるデジタルデータファイル51〜52が選択されているので、このアイテム54が現在のところ無効にされていることを示す。第一のアクションボタン54は、1つのデジタルデータファイルが選択されているときに有効にされる。
【0034】
あるデジタルデータファイル51の選択の場合、第1のアクションボタンアイテム54がアクチベートされ、アクチベーションの後、選択されたデジタルデータファイル51の特性のセット(Properties)を示す。
【0035】
第2のアクションボタンアイテム55は、選択されたデジタルデータファイルを削除(Delete)するためにアクチベートされる。
【0036】
第3のアクションボタンアイテム56は、1以上の選択されたデジタルデータファイルの設定をロック(Lock)するためにアクチベートされる。第3のアクションボタンアイテム56をアクチベートした後にロックされる。管理手段23(図2参照)は、再現装置のシステム設定をチェックすることで、どの設定がロックされることになるかを判定する。このシステム設定は、デジタルデータファイルのどの設定がロックされるのが許可されるか否かを登録する。
【0037】
第4のアクションボタンアイテム58は、選択されたデジタルデータファイルの第一のプリントを作成するためにアクチベートされる。第一のプリントについて、コピーの番号は、1に設定される場合がある。第4のアクションボタンアイテム59は、選択されたデジタルデータファイルの(更なる)プリントを印刷するためにアクチベートされる。
【0038】
第3のウィンドウ50でデジタルデータファイル51の選択の後に第一のアクションボタンアイテム54がアクチベートされた場合、第4のウィンドウ60が第3のウィンドウ50の上に、第3のウィンドウ50の傍らに、又は第3のウィンドウ50の代わりに示される。第4のウィンドウ60は、選択されたデジタルデータファイル51の特性のセットを含む。係る第4のウィンドウ60は、図6に示される。例えばファイル名、ユーザ名(User)、データファイルのページ数(Pages)、提出の日時(Submitted)、推定される期間(Duration)及びファイルラベル(Label)といったオリジナルデータファイルに属するデータ(Original)は、第一の領域61に示されている。
【0039】
例えばジョブ名(Job name)、セットの数(Number of sets)、ページ範囲(Page range)及びセパレータシート(Separator sheet)を使用する可能性といった、ジョブ(Job)に関連するデータは、第二の領域62に示される。例えば片面又は両面(1-or-2 sided)、バインディングエッジ(Binding edge)、メディア(Media)、カバー(Cover)、レイアウト(Layout)、ズームファクタ(Zoom)、アラインメント(Alighn)、シフトパラメータ(Shift)、プリントデリバリ(Print deliverly)、マージン消去(Margin erase)、露光(Exposure)、パンチング(Punching)及び折り返し(Folding)といった出力(Output)の設定は、第三の領域63に示される。それぞれの設定は、グレイにされている設定65〜67を除いて変更される場合がある。グレイにされている設定は、再現装置の適切なシステム設定に従って管理手段23により決定される。
【0040】
プリントされたデータファイルの概念的なプレビューは、第4の領域64で示される。メディアの仕様68及びオペレータメッセージ(Operator message)69は、第4の領域64で示される。ボタンツールバーは、データファイルのそれぞれの個々のページを見入るため、ページビューボタンアイテム(Page view)60a、変更された設定を確認するためのOKボタンアイテム(OK)60b、及び第4のウィンドウ60で行われる変更をキャンセルするためのキャンセルボタンアイテム(Cancel)60cを示す。
【0041】
第4のウィンドウ60は、ロックされていないデータファイルに属する設定を示す。これは、ロックされる同じデータファイルを示す、図7における第5のウィンドウ70とは対照的である。データファイルは、ウィンドウ50での第3のアクションボタンアイテム56を介してロックされる。更なるロックのシンボル71は、選択されたデータファイルの設定がロックされることを示す。この特定の場合、「セット数」と名付けられた設定72を除いて、選択されたデータファイルの全ての設定がロックされる。ロックされる設定は、ロックされた設定の変更が無効にされることを示すため、破線のバックグランドを有し、アンロックされた設定72は、アンロックされた設定72の変更が有効にされることを示すため、白のバックグランドを有する。破線による設定の変更が不可能なこと/変更が可能なことを示すことは、まさに概念的に意味され、ユーザインタフェーススクリーン25で他のやり方で示される。第5のウィンドウ70は、デジタルデータファイルのロックされた設定をアンロックするためのアンロックボタンアイテム(Unlock)73を示す。第3のウィンドウ50ではなく、第5のウィンドウ50上にアンロックボタンアイテム73を示すことで、ユーザは、1つの選択されたデジタルデータファイルの設定を意図的にアンロックする必要がある。これは、この作業のやり方は、ユーザが設定をアンロックするときに偶然に間違いをするのを防止するので、アンロックに関して有利である。
【0042】
これまでのところ、ロックのアクション及び/又はアンロックのアクションは、図5におけるウィンドウ50に示されるように、第3のアクションボタンアイテム56を介してデータファイルのレベルで行われる。代替的な実施の形態では、ロックのアクション及び/又はアンロックのアクションがデータファイルのレベルでのアクションの代わりにデータファイルの設定のレベルで行わせるため、ロックボタンアイテムは、第5のウィンドウ70で存在し、アンロックボタンアイテム73は既に存在する。これは、この場合にそれぞれの設定のロック及びアンロックを個々に制御することができるのために有利である。
【0043】
図8に係る第6のウィンドウ80では、第一のデータファイルの少なくとも1つの設定がロックされることを示すため、第一のデータファイルにロックシンボル81が提供される点を除いて、図5における第3のウィンドウ50と同じウィンドウが示される。このように、ユーザは、図6に示される第4のウィンドウ60を開く必要なしに、少なくとも1つの設定がロックされることを知る。
【0044】
図9は、本発明に係る再現装置により適用される方法の例示的なフローダイアグラムを示す。第一のステップS900によれば、再現装置は、デジタルデータファイルを受信する。この受信は、再現装置が接続されるネットワーク又は再現装置のスキャンモジュールを介して行われる場合がある。第二のステップS910によれば、受信されたデジタルデータファイルは、再現装置の第一の記憶手段に記憶される。第三のステップS920によれば、デジタルデータファイルの設定は、再現装置のユーザインタフェースを介してオペレータにより設定される。第四のステップS930によれば、定義された設定は、オペレータによるローカルユーザインタフェースを介して再現装置の第二の記憶手段に記憶される。記憶された設定は、例えば第一の記憶手段と第二の記憶手段との間のソフトウェア結合を介して、対応する記憶されたデジタルデータファイルに関連する。第五ステップS940によれば、デジタルデータファイルは、正しいプリントを得るため、再現装置によりプリントされる。第六のステップS950によれば、プリントが正しいかがチェックされる。プリントが正しくない場合、第三のステップS920が繰返される。ユーザオペレータの意見に従ってプリントが正しくない限り、別のプリントを得るため、デジタルデータファイル及び/又は再現装置の設定又は他の特性が変更される。ユーザ/オペレータの意見に従ってプリントが申し分がないとき、第七のステップS960に従って、故意でない設定の変更を防止するため、デジタルデータファイルの設定はロックされる。オペレータは、再現装置のローカルユーザインタフェースを介して設定をロックする。第七ステップS960でロックすることが許可される設定は、再現装置のシステム設定により決定される。デジタルデータファイルの設定をロックした後、ユーザ/オペレータにより数が決定された更なるプリントは、第八ステップS970に従って再現装置によりプリントされる。第七ステップS960と第八ステップS970との間でかなりの時間が経過することに留意されたい。例えば、正しいプリントは、顧客に送出される正しいプリントに従ってプリントされるべき更なるプリントについて彼の許可を得るため、はじめに顧客に向けられる。
【0045】
本方法の代替的な実施の形態では、設定をロックする第七ステップS960は、第一のプリントを実行する第五ステップS940の前に実行される。先のプリントジョブにおいて顧客により既に承認されている第一のプリントにジョブが関連する場合に特に有利である。係る前の第一のプリントは、第一のプリント及び対応する数の更なるプリントがプリントされるのでロックされる。
【0046】
本発明は本発明の特定の好適な実施の形態を参照して記載されたが、本発明から逸脱することなしに、様々な変形及び変更が行われる場合があることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9