特許第5728505号(P5728505)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5728505複数のモバイルデバイスに接続されてモバイルデバイスに優先順位をつける通信システムを使用する方法及び通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5728505
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】複数のモバイルデバイスに接続されてモバイルデバイスに優先順位をつける通信システムを使用する方法及び通信システム
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20150514BHJP
【FI】
   B60R16/02 660B
   B60R16/02 660X
【請求項の数】11
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-556157(P2012-556157)
(86)(22)【出願日】2011年3月1日
(65)【公表番号】特表2013-521182(P2013-521182A)
(43)【公表日】2013年6月10日
(86)【国際出願番号】US2011026609
(87)【国際公開番号】WO2011109344
(87)【国際公開日】20110909
【審査請求日】2013年11月6日
(31)【優先権主張番号】12/718,064
(32)【優先日】2010年3月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598147400
【氏名又は名称】ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン、 エリザベト エイ.
(72)【発明者】
【氏名】ゼインストラ、 マーク
(72)【発明者】
【氏名】シムス、 マイケル ジェイ.
【審査官】 加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/091727(WO,A1)
【文献】 特開2009−246939(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/043482(WO,A1)
【文献】 特開2002−223288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1モバイルデバイス及び第2モバイルデバイスに接続された通信システムを使用する方法であって、
前記通信システムは、ユーザが前記通信システムを動作させる異なる状況に対応する少なくとも第1動作状態及び第2動作状態において動作可能であり、
前記通信システムの前記第1モバイルデバイスへの接続は前記第1動作状態において最高の優先順位がつけられ、
前記通信システムの前記第2モバイルデバイスへの接続は前記第2動作状態において最高の優先順位がつけられる方法。
【請求項2】
前記通信システムは車載通信システムである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信システムの前記動作状態に依存する前記モバイルデバイスの優先順位づけは、前記通信システム及び前記モバイルデバイスを使用することによって自動的に定義される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイルデバイスの優先順位づけは、前記車両が実際に使用しているユーザに依存する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記動作状態は、前記車両の運転条件に応じて変更される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記動作状態は、ユーザが入力した情報に応じて変更される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記動作状態は、通信事象に応じて又は前記モバイルデバイスの一つの動作条件に応じて動作状態が変更される、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも第1モバイルデバイス及び第2モバイルデバイスに接続可能な通信システムであって、
前記通信システムは、ユーザが前記通信システムを動作させる異なる状況に対応する少なくとも第1動作状態及び第2動作状態において動作可能であり、
前記通信システムの前記第1モバイルデバイスへの接続は前記第1動作状態において最高の優先順位がつけられ、
前記通信システムの前記第2モバイルデバイスへの接続は前記第2動作状態において最高の優先順位がつけられる通信システム。
【請求項9】
前記通信システムは車載通信システムである、請求項8に記載の通信システム。
【請求項10】
前記車載通信システムは前記車両に固定的にビルトインされる、請求項9に記載の通信システム。
【請求項11】
前記車載通信システムは、相手先商標製品製造業者(OEM)によって車両に固定的にビルトインされる、請求項9に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のモバイルデバイスに接続された通信システムを使用する方法に関し、特に自動車内の通信システム(車載通信システム)を使用する方法に関する。本発明はまた、通信システム、特に車載通信システム、及び当該通信システムの、特に車両内での使用に関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、車載制御システムのような、ユーザインターフェイスにより制御されるいくつかのサブシステムを含む。当該車載制御システムは、モバイルデバイスが当該車両のシステムに接続できるようにするべく、一層多くの通信インターフェイス又は通信モジュールを含むようになっている。当該モバイルデバイスの例は、メディアプレーヤ、携帯電話、ポータブル型ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、スマートフォン、ナビゲーションデバイス外部データ格納デバイス等のハンドヘルド/モバイルデバイスを含む。
【0003】
車載システム、特に車載通信システム、に接続可能なモバイルデバイスの数が増えるにつれて、当該通信デバイスの使用及びその車載通信システムへの接続を正確に制御することが一層難しくなっている。複数のデバイスから一つの携帯電話を選択する一つのアプローチが特許文献1に記載されている。
【0004】
問題は、車両運転者、すなわちモバイルデバイス及び外部コンテンツのユーザがますます、当該モバイルデバイスにおいて使用される機能及び/又はアプリケーションを制御することができないか又は法律により許可されないようになっていることにある。このような外部コンテンツの使用は、ユーザ/運転者の交通条件に対する注意深さを減らすこととなり得る。これは望ましいことではない。
【0005】
したがって、運転中の安全レベル又は運転者の注意深さのレベルを過度に減らすことがないように、車載通信システムに接続されたモバイルデバイスを制御及び使用する可能性を許容する解決策を与える必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7,031,659号明細書
【発明の概要】
【0007】
当該問題は本発明により解決される。本発明は、少なくとも第1モバイルデバイス及び第2モバイルデバイスに接続された通信システムを使用する方法を与える。当該通信システムは、少なくとも第1動作状態及び第2動作状態において動作可能である。当該通信システムの第1モバイルデバイスへの接続は第1動作状態において優先順位がつけられる。当該通信システムの第2モバイルデバイスへの接続は第2動作状態において優先順位がつけられる。
【0008】
本発明によれば有利なことに、モバイルデバイスが既に優先順位をつけられているので一層単純な態様で、通信システムに接続されたモバイルデバイスを使用することができる。本発明のコンテキストにおいて、優先順位をつけることとは、通信システムを特定の方法又は特定の動作状態で使用している場合に、当該通信システムに接続された複数のモバイルデバイスの一つを選択することを意味する。当該動作状態は例えば、電話をかけるための通信システム及び/又はモバイルデバイスの使用;電話を受けるための通信システム及び/又はモバイルデバイスの使用;モバイル通信の標準による電子メール、SMS(ショートメッセージシステム)、又はMMS(マルチメディアメッセージシステム)のようなメッセージを送信し又は書くための通信システム及び/又はモバイルデバイスの使用;ナビゲーションタスクを行うための通信システム及び/又はモバイルデバイスの使用;音楽等のオーディオ及び/又はビデオ及び/又はマルチメディアコンテンツを視聴するための通信システム及び/又はモバイルデバイスの使用;金融取引を行うための通信システム及び/又はモバイルデバイスの使用を含むがこれらに限られない。
【0009】
通信システムとモバイルデバイスとの間の通信は、有線又は無線の通信手段を使用して可能となる。本発明によれば、無線通信手段は、ブルートゥース(登録商標)通信プロトコル、IEEE802.1Ix通信プロトコル等の無線通信技術が好ましい。
【0010】
本発明によれば、通信システムは車載通信システムであることが好ましい。これにより、車両内及び特に当該車両の運転中に通信システム及び当該通信システムに接続されたモバイルデバイスを使用することができる。特に、本発明によれば、車両運転者は、通信システム及びこれに接続されたモバイルデバイスを、当該通信システム及び接続モバイルデバイスを制御するのに注意深さがそれほど必要とされないような複雑さが低減された方法で使用することができる。
【0011】
モバイルデバイスの優先順位づけは、例えば、第1動作状態において第1優先順位を有するモバイルデバイス(例えば第1モバイルデバイス)を選択することによって、第2動作状態において第1優先順位を有するモバイルデバイス(潜在的に異なる、例えば第2の、モバイルデバイス)を選択することによって、及び第3動作状態において第1優先順位を有するモバイルデバイス(潜在的に異なる、例えば第3の、モバイルデバイス)を選択することによってというように、当該通信システムへのユーザ入力手段によって変更若しくは適合又は初期設定ができる。優先順位がつけられたモバイルデバイスの変更若しくは適合又は初期定義は例えば、通信システムのファンクションメニューのメニュー構造によって与えることができる。代替的に、本発明によれば、通信システム及びモバイルデバイスを使用することによってモバイルデバイスの優先順位づけを自動的に定義することができるか又は当該通信システムが一つの又は複数の動作状態においてモバイルデバイスの優先順位づけを提案することができる。優先順位づけの情報に加え、MACアドレス(Medium Access Control address)又は識別情報のようなさらなる情報を、当該通信システムに関連づけられた又は統合されたメモリデバイスに格納することができる。
【0012】
これにより有利なことに、特定の動作状態に対応するモバイルデバイスの優先順位づけを定義することにおいて、ユーザ相互作用を必ずしも必要としないことができるか又はユーザ相互作用を減らすことができる。例えば、特定のモバイルデバイス(通信システムに接続された又は接続可能な複数のモバイルデバイスのうち)が、特定の動作状態に関して繰り返しかつ主に使用されている場合(例えば、携帯電話通信又はメッセージ交換に対して特定の携帯電話が使用されるのが好ましい)、通信システムは、当該特定の動作状態に関して当該特定のモバイルデバイスに優先順位をつけることを提案することができる。
【0013】
本発明によれば、当該優先順位づけが、当該車両が実際に使用しているユーザに応じて変更されるのが好ましい。例えば2人の異なるユーザが当該車両を使用し及び当該車両に、例えばキー等のエントリ及び/又は識別デバイスによってアクセスする場合、有利なことに、当該車両を使用するのが一人目のユーザか又は2人目のユーザかに応じて当該モバイルデバイスの異なる優先順位づけができる。ユーザ(当該例では2人のユーザ)の誰が現在当該車両を(例えば運転者として)使用しているのかという情報が、例えば当該エントリデバイス及び/又は識別デバイスによって(例えば個人ごとのキー又はIDカードによって)及び/又はユーザを識別するバイオメトリックセンサによって、当該通信システムに自動的に送信される。代替的に、ユーザ(当該例では2人のユーザ)の誰が現在当該車両を使用しているのかという情報は、個々のユーザが当該通信システムに入力することができる。
【0014】
さらに、本発明によれば、車両運転条件に応じて動作状態が変更されるのが好ましい。
【0015】
これにより有利なことに、潜在的に危険な車両条件の場合、例えば、メッセージが車両警告システムにより生成され、当該メッセージのコンテンツを運転者が実際に認識している可能性があるという態様で表示される場合、運転者が警告を受けることができる。
【0016】
本発明によればまた、ユーザが入力した情報に応じて動作状態が変更されるのが好ましい。
【0017】
これにより有利なことに、ユーザは動作状態を、例えばナビゲーションタスクを行うことからMP3プレーヤのようなモバイルデバイスの一つによりオーディオソースをかけることに、変更することができる。
【0018】
さらに、本発明によれば、通信事象に応じて又はモバイルデバイスの一つの動作条件に応じて動作状態が変更されるのが好ましい。
【0019】
これにより有利なことに、先に定義された(優先順位がつけられた)モバイルデバイスが好ましい態様で使用されるべく選択されるように、例えば電話の着信及び/又はメッセージ若しくは電子メールの着信という事象が、通信システムの動作状態を切り替えることができる。
【0020】
本発明はまた、少なくとも第1モバイルデバイス及び第2モバイルデバイスに接続可能な通信システムに関する。当該通信システムは、少なくとも第1動作状態及び第2動作状態において動作可能である。当該通信システムの第1モバイルデバイスへの接続は第1動作状態において優先順位がつけられる。当該通信システムの第2モバイルデバイスへの接続は第2動作状態において優先順位がつけられる。
【0021】
本発明によれば、通信システムは車載通信システムであることが好ましく、当該車載通信システムは車両に固定的にビルトインされることが好ましい。
【0022】
本発明によれば、車載通信システムはまた、相手先商標製品製造業者(OEM)によって車両に固定的にビルトインされることが好ましい。
【0023】
さらに、本発明はまた、車両を操縦している間に通信を行い及び/又は娯楽を楽しむための本発明に係る通信システムの使用に関する。
【0024】
特に、本発明によれば有利なことに、車両の通信システム及び関連又は接続モバイルデバイスを、当該車両の交通状況からさほど気が散らされることのない態様で使用することができる。
【0025】
本発明は、添付図面と組み合わせることで以下の詳細な説明から十分に理解される。同じ参照番号は同じ要素を言及する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】車載通信システムを含む自動車の斜視図を示す。
図2】車載通信システム及び複数のモバイルデバイスの正面図を示す。
図3】当該通信システムの異なる動作状態に関する当該モバイルデバイスの優先順位づけについての情報を含む可能な異なるディスプレイ画面コンテンツを示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本アプリケーションを詳細に例示する図面を参照する前に、本アプリケーションが、以下に記載され又は図面に例示される詳細又は方法論に限られるわけではないことを理解されたい。また、本明細書で用いられる言葉づかい及び専門用語は、記載のみを目的とするものであって、本発明の範囲を制限するものと認めてはならないことを理解されたい。
【0028】
図1を参照すると、車両100は、車載通信システム106(例えば、メディアシステム、ナビゲーションシステム、娯楽システム、ディスプレイシステム、制御システム等)を含む。車載通信システム106は、表示手段等のユーザ相互作用手段を含むのが好ましい。
【0029】
図2を参照すると、車載通信システム106が所定数のモバイルデバイス121、122、123、124とともに示される。車載通信システム106は、表示手段108(出力ディスプレイとも称する)、及び好ましくは一以上のノブ又は入力手段、及び/又は一以上のプッシュボタン、及び/又は一以上の触覚ユーザ入力若しくはプッシュボタンを含む。これらは、様々な車両機能の制御を容易にする。出力ディスプレイ108は、車両機能の制御に関するデータを表示するべく構成される。出力ディスプレイ108は、タッチ画面ディスプレイ又は他の任意の非タッチセンシティブディスプレイである。出力ディスプレイ108は、任意の技術(例えばLCD、DLP、プラズマCRT)、構成(例えば縦長又は横長)、又は形状(例えば多角形、湾曲、曲線)である。出力ディスプレイ108は、相手先商標製品製造業者(OEM)が搭載したディスプレイ、アフターマーケットのディスプレイ、又は任意のソースからの出力ディスプレイである。出力ディスプレイは、組み込みディスプレイ(例えば、制御システム等の車両システム、部品、又は構造物に組み込まれたディスプレイ)又は他の任意の構成を有するディスプレイである。
【0030】
図2において、4つの異なるモバイルデバイス、すなわち第1モバイルデバイス121、第2モバイルデバイス122、第3モバイルデバイス123、及び第4モバイルデバイス124が概略的に示される。モバイルデバイス121、122、123、124は、通信システム106に接続された又は接続可能な任意数のモバイルデバイスを表す単なる手段である。例えば、メディアプレーヤ、携帯電話、ポータブル型ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、スマートフォン、ナビゲーションデバイス外部データ格納デバイス等のハンドヘルド/モバイルデバイスである。
【0031】
図3において、ディスプレイ108の可能な異なる画面コンテンツが示される。当該画面コンテンツは、当該通信システムの異なる動作状態に関するモバイルデバイス121、122、123、124の優先順位づけについての情報を含む。図3の左側には、表示Aにより表される第1動作状態に対するモバイルデバイス121、122、123、124の優先順位づけが示される。第1動作状態Aにおいて、第2モバイルデバイス122が優先順位づけされる。すなわち、第2モバイルデバイス122は最高の優先順位を受け取っている。最高から2番目の優先順位は第1モバイルデバイス121に割り当てられる。最高から3番目の優先順位は第3モバイルデバイス123に割り当てられ、及び最高から4番目(及び当該実施例では最後)の優先順位は第4モバイルデバイス124に割り当てられる。図3の中央には、表示Bにより表される第2動作状態に対するモバイルデバイス121、122、123、124の優先順位づけが示される。第2動作状態Bにおいて、第4モバイルデバイス124が優先順位づけされる。すなわち、第4モバイルデバイス124は最高の優先順位を受け取っている。最高から2番目の優先順位は第1モバイルデバイス121に割り当てられる。最高から3番目の優先順位は第3モバイルデバイス123に割り当てられ、及び最高から4番目(及び当該実施例では最後)の優先順位は第2モバイルデバイス122に割り当てられる。図3の右側には、表示Cにより表される第3動作状態に対するモバイルデバイス121、122、123、124の優先順位づけが示される。第2動作状態Cにおいて、第4モバイルデバイス124が優先順位づけされる。すなわち、第4モバイルデバイス124は最高の優先順位を受け取っている。最高から2番目の優先順位は第2モバイルデバイス122に割り当てられる。最高から3番目の優先順位は第3モバイルデバイス123に割り当てられ、及び最高から4番目(及び当該実施例では最後)の優先順位は第1モバイルデバイス121に割り当てられる。図3の例において、3つの異なる動作状態A、B、Cが概略的に示される。第1動作状態Aは、例えば、運転者がオーディオソースからの音楽等のオーディオコンテンツを聞いている状況に対応する。優先順位がつけられた第2モバイルデバイス122は例えばMP3プレーヤである。第2動作状態Bは、例えば、運転者がモバイル通信接続を介して通信する状況に対応する。優先順位がつけられた第4モバイルデバイス124は、例えば携帯電話である。第3動作状態Cは、例えば、ナビゲーションタスクが当該車両に配置されたアンテナを介してGPS信号を使用して行われる状況に対応する。優先順位がつけられた第4モバイルデバイス124は、例えば、ナビゲーション能力を(例えば固有に)有する携帯電話又は当該ナビゲーションタスクを行うことができるソフトウェアアプリケーションである。
【0032】
本発明の所定の実施例のみが記載されたが、当業者であれば、本発明の他の修正例、変形例、及び可能例が本発明の広い要旨から逸脱することなく可能であることがわかる。したがって、当該修正例、変形例、及び可能例は、本発明の要旨及び範囲の中に収まると考えられ、本明細書に記載及び/又は例示された本発明の一部を形成する。よって、本明細書及び図面は、制限する意味ではなく例示する意味とみなすべきである。
図1
図2
図3