(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5728570
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】指示計器装置
(51)【国際特許分類】
G01D 11/28 20060101AFI20150514BHJP
G01D 13/22 20060101ALI20150514BHJP
B60K 35/00 20060101ALI20150514BHJP
【FI】
G01D11/28 P
G01D13/22 A
B60K35/00 Z
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-506508(P2013-506508)
(86)(22)【出願日】2011年2月16日
(65)【公表番号】特表2013-528789(P2013-528789A)
(43)【公表日】2013年7月11日
(86)【国際出願番号】EP2011000747
(87)【国際公開番号】WO2011134561
(87)【国際公開日】20111103
【審査請求日】2013年12月10日
(31)【優先権主張番号】1004083
(32)【優先日】2010年10月18日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】102010018721.6
(32)【優先日】2010年4月29日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】598147400
【氏名又は名称】ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】デニース、 シルヴァン
【審査官】
櫻井 仁
(56)【参考文献】
【文献】
独国特許出願公開第19737679(DE,A1)
【文献】
特開平08−327411(JP,A)
【文献】
米国特許第02885994(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 11/00〜13/28
B60K 35/00〜37/06
G01D 7/00〜 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用の計器装置(1)であって、ダイヤル(3)と、第1針(2)と、第2針(4)とを含み、前記第1針(2)が前記ダイヤル(3)の前で且つ回転軸の周りで回転駆動され、前記第2針(4)が前記ダイヤル(3)の後ろで且つ前記回転軸の周りで回転駆動され、前記第2針(4)が前記ダイヤル(3)の周縁部に目に見える端部(4’)を含み、前記端部(4’)が少なくとも1つの第1マーキング要素(M1)と1つの第2マーキング要素(M2)とを含み、前記第1マーキング要素(M1)と前記第2マーキング要素(M2)が前記ダイヤル(3)の外周に沿って離され、前記計器装置(1)が前記第2針(4)の前記端部(4’)を照明するための手段を含み、
前記第1マーキング要素(M1)が前記第1針(2)によって表示されるパラメータの瞬間的な最小値を示し、前記第2マーキング要素(M2)が前記第1針(2)によって表示されるパラメータの瞬間的な最大値を示す、計器装置(1)。
【請求項2】
前記端部(4’)が、前記第1マーキング要素(M1)と前記第2マーキング要素(M2)のみを含む、請求項1に記載の計器装置(1)。
【請求項3】
前記端部(4’)が、前記第1マーキング要素(M1)と、前記第2マーキング要素(M2)と、前記第1マーキング要素(M1)と前記第2マーキング要素(M2)を連結する周縁部分とを含む、請求項1に記載の計器装置(1)。
【請求項4】
前記第1マーキング要素(M1)と前記第2マーキング要素(M2)が、前記ダイヤル(3)の外周に沿って前記回転軸に関して20°から70°離される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の計器装置(1)。
【請求項5】
前記端部(4’)を照明するための手段が、前記第2針(4)に対して固定的に配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の計器装置(1)。
【請求項6】
前記第2針(4)が光ガイドを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の計器装置(1)。
【請求項7】
前記端部(4’)を照明するための手段が前記端部(4’)に配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の計器装置(1)。
【請求項8】
前記照明手段が、前記第2針の前記回転軸(4)周りの位置によって又は前記第1及び第2針(2、4)の前記回転軸周りの位置によって異なる色の光を放出する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の計器装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の速度やエンジン速度又は他のパラメータを表示する、特に自動車内で使用されるような針式計器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のダッシュボードは一般に、運転手に面した位置にある計器パネルを含み、計器パネルは、1組の計器、特に車両の速度計や回転計又は他のパラメータの計器を含み、それらは針式の場合がある。
【0003】
モータによる回転又は動きが制御及び駆動される計器の針は、一般に、ダイヤルを形成する、表示文字(具体的には、目盛及び速度値)を有するスクリーン印刷された支持体の前に延びる。表示文字の支持体は、フロントパネルと呼ばれる。
【0004】
第1パラメータ(例えば、車両の速度や燃焼エンジンの回転速度)に加えて、第2パラメータ(例えば、基準速度)もダイヤル上に表示しようとすることが当たり前となっている。したがって、運転手は、同じ計器上で、第1パラメータと第2パラメータを読み取ることができる。この読み取りは、昼と夜にできなければならない。このような計器は、特許文献1から知られている。
【0005】
しかしながら、この計器は、車両の運転手に有用な追加情報、例えば経済的な運転のためのエンジンの回転速度の値の範囲を提示することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0252684号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は特に、従来技術の欠点、特に上記のものを軽減することであり、また簡単且つ効率的な方法及び比較的低コストの価格で製造することができる計器装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、この目的は、特に自動車用の計器装置であって、ダイヤルと、第1針と、第2針とを含み、第1針はダイヤルの前で且つ回転軸の周りで回転駆動され、第2針はダイヤルの後ろで且つ回転軸の周りで回転駆動され、第2針はダイヤルの周縁部に目に見える端部を含み、端部は少なくとも1つの第1マーキング要素(M1)と1つの第2マーキング要素(M2)とを含み、第1マーキング要素(M1)と第2マーキング要素(M2)はダイヤルの外周に沿って離され、計器装置は第2針の端部を(4’)を照明するための手段を含む計器装置によって達成される。
【0009】
したがって、有利なことに、車両の運転手により多くの情報を提供することができる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、端部は第1マーキング要素(M1)と第2マーキング要素(M2)のみを含む。
【0011】
計器装置のこのような実施形態によって、有利なことに、追加情報により不必要に運転手の注意を引くことなく、運転手に追加情報を提供することができる。
【0012】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、端部は、第1マーキング要素(M1)と、第2マーキング要素(M2)と、第1マーキング要素(M1)と第2マーキング要素(M2)を連結する周縁部分とを含む。
【0013】
計器装置のこのような実施形態によって、有利なことに、直接的且つ直観的に運転手に追加情報を提供することができる。
【0014】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、第1マーキング要素(M1)と第2マーキング要素(M2)は、ダイヤルの外周に沿って回転軸に関して20°から70°、好ましくは30°から60°離される。第1マーキング要素(M1)と第2マーキング要素(M2)は、ダイヤルの外周に沿って40°から50°離されることがさらに好ましい。
【0015】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、端部を照明するための手段は、第2針に対して固定的に配置される。
【0016】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、第2針(4)は光ガイドを含む。
【0017】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、端部を照明するための手段は端部に配置される。
【0018】
計器装置のこのような実施形態によって、有利なことに、簡単且つ効果的な方法で第2針を照らすことができる。
【0019】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、照明手段は、第2針の回転軸周りの位置によって、又は第1及び第2針の回転軸周りの位置によって異なる色の光を放出する。
【0020】
計器装置のこのような実施形態によって、有利なことに、車両の運転手に様々な状況を知らせることができる。
【0021】
本発明の他の特徴及び利点は、本発明の特定の非限定的な実施形態に関する以下の説明を読むことによって明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
ここで、添付図面を参照する。
【
図1】本発明の第1実施形態に係る第1針と第2針を含む計器装置の概略正面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る計器装置の第2針の概略正面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る計器装置の第2針の概略側面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係る第1針と第2針を含む計器装置の概略正面図である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係る計器装置の第2針の概略正面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る計器装置の第2針の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書において、例えば、瞬間的なエンジン回転速度の表示と経済的な運転に要求されるエンジン回転速度の範囲の表示とを組み合わせる、自動車に搭載された計器装置への適用で、本発明を説明する。
【0024】
図1及び
図4において、計器装置は全体として1で表され、特にプリント回路基板又は導電板(符号で表されない)の形で、支持要素を含む。
【0025】
全体として3で表されるダイヤルは、例えば、円又はリング形状を有し、計器装置のユーザーに面して配置される。
【0026】
第1針2は、ダイヤル3に関して、第1針3が回転軸(符号で表されない)の周りで回転して方向を変えることができるように、取り付けられる。回転軸周りの第1針2の動きは、一般に、モータ(符号で表されない)を使用して駆動される。
【0027】
第1針によって表示されるパラメータは、例えば、車両の速度又はエンジン回転速度である。
【0028】
表示されるパラメータの瞬間最小値と表示されるパラメータの瞬間最大値が、ダイヤル3に沿って(又は回転軸の周りに)表示されるパラメータの値の範囲を定める。
【0029】
表示されるパラメータの瞬間的な最小値と最大値で示される範囲は、例えば、以下に記載される最適化基準a)からd)に従って、又はこれらの最適化基準の組み合わせに従って定められる。最適化基準又は最適化基準の値は、車両外部の出来事又は影響に基づいて、或いは車両内部の出来事又は影響に基づいて変わり得る。
【0030】
a)燃料又はエネルギー消費量:表示されるパラメータの瞬間的な最小値と最大値で示される範囲は、例えば、車両のエンジン(例えば、内燃エンジンなど)が最も経済的な方法で使用されるように、経済プログラムを使用して定められる。
【0031】
b)排気ガスの排出:表示されるパラメータの瞬時的な最小値と最大値で示される範囲は、例えば、車両のエンジン(例えば、内燃エンジンなど)が最小限の排気ガスしか発生しないような方法で使用されるように、経済プログラムを使用して定められる。
【0032】
c)安全性:表示されるパラメータの瞬間的な最小値と最大値で示される範囲は、例えば、車両のエンジン(例えば、内燃エンジンなど)が所定の道路状況、特に雪で覆われた道路の場合に適した最大トルクを提供するような方法で使用されるように、安全プログラムを使用して定められる。
【0033】
d)速度:表示されるパラメータの瞬間的な最小値と最大値で示される範囲は、例えば、車両のエンジン(例えば、内燃エンジンなど)が最大トルクを提供するような方法で使用されるように、速度プログラムを使用して定められる。
【0034】
表示されるパラメータの瞬間的な最小値と最大値で示される範囲は、第2針4によって運転手に示される。第2針は、ダイヤル3の周縁部に(運転手に)見える端部4’を含む。端部4’は少なくとも1つの第1マーキング要素M1と1つの第2マーキング要素M2とを含み、第1マーキング要素M1と第2マーキング要素M2はダイヤル3の外周に沿って離され、それにより表示されるパラメータの瞬間的な最小値と最大値の範囲を示す。
【0035】
第2針4は、第1マーキング要素M1が最小値を示し、第2マーキング要素M2が最大値を示すように、車両の運転中、モータによって、制御ユニットを介して駆動される。これにより、各瞬間に、車両のエンジン回転速度の最も経済的な範囲に関する情報を運転手に示すことができる。
【0036】
第2針はリング形状の針であることができる。
【0037】
図1から
図3は第2針4の第1実施形態を示し、
図4から
図6は第2針4の第2実施形態を示す。
【0038】
第2針4の第1実施形態は、円形部分を有する基礎要素40を含む。基礎要素40から、第1中間要素41が延びる。第1実施形態に係る第2針がYの形状を有するように、第1中間部材41の端部から、第1及び第2分岐要素G1、G2が延びる。各分岐要素G1、G2は、第1中間要素41の反対側の端部に、支持要素T1、T2を含む。第1支持要素T1が第1マーキング要素M1を支持し、第2支持要素T2が第2マーキング要素M2を支持する。好ましくは、各マーキング要素M1、M2は、曲がったタイプの針を形成する。
【0039】
図3において、基礎要素40から第1円筒要素42が延びることが分かる。
【0040】
第2針4の第2実施形態は、第1及び第2マーキング要素M1、M2と、円弧状要素Bとを含む。
【0041】
また、第2針4の第2実施形態は、円形部分を有する基礎要素40を含む。基礎要素40から、第2中間要素41’が延びる。第2中間要素41’の端部に、コネクタ要素Pが配置される。コネクタ要素Pは、第2中間要素41’を円弧状要素Bに連結する。好ましくは、マーキング要素M1、M2と円弧状要素Bは、曲がったタイプの針を形成する。
【0042】
図6において、基礎要素40から第2円筒要素42’が延びることが分かる。
【0043】
本発明によれば、マーキング要素M1、M2と円弧状要素Bが、特に発光ダイオード(LED)の形態で、光を発することができる、少なくとも1つの照明部材又は照明手段を含むことが好ましい。
【0044】
好ましくは、照明手段は、所定のコードに従って異なる色で光を提供する。例えば、「赤」色は、第2針4で示される好ましい範囲外にある(第1針2の)値を示すことができる。また、「緑」色は、(第1針2の)値が第2針4で示される好ましい範囲内にあるという状況に対応し得る。
【0045】
また、マーキング要素M1,M2が各々少なくとも1つのLEDを含むこと、又はマーキング要素M1、M2が各々少なくとも1つのLEDであることが好ましい。