(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
レンダリングデバイスと追加のレンダリングデバイスがインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができるということを示すレンダリングデバイスのリストを表示する工程であって、第1のデバイスによって提供されるユーザインターフェースがレンダリングデバイスのリストを表示し、さらに、インターネットマルチメディアコンテンツが前記リストからのレンダリングデバイスの選択に応じてレンダリングデバイスに送信される、工程、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
第1のデバイスによって提供されるユーザインターフェースによって承認されたユーザー入力に応じて、ネットワークに接続されたサーバー上のデジタルマルチメディアコンテンツファイルとして、インターネットマルチメディアコンテンツを保存する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
レンダリングデバイスによるインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングと実質的に同期して、ユーザインターフェース内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
ユーザインターフェースが、第1のウェブページから、第1のウェブページとは異なるウェブページである第2のウェブページまで移動した後、レンダリングデバイスはインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングし続けることを特徴とする請求項1に記載の方法。
第1のデバイスによって提供されるユーザインターフェースによって承認されたユーザー入力に応じて、ネットワークに接続されたサーバー上のデジタルマルチメディアコンテンツファイルとして、インターネットマルチメディアコンテンツとインターネットマルチメディアコンテンツに関連した広告用コンテンツとを保存する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
ターゲットレンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを制御する、第2のセットのコントロールを表示する工程をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
インターネットに接続されたネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングするためのプログラム命令を有するコンピュータで読み取り可能な媒体であって、
レンダリングデバイスはネットワークに接続され、
ネットワークに接続された第1のデバイスによるプログラム命令の実行によって、第1のデバイスは以下の工程を行い、
前記工程は、
レンダリングデバイスがネットワークに接続されることを検知する工程と、
レンダリングデバイスの能力を決定する工程と、
インターネットマルチメディアコンテンツに関連するウェブページを表示する工程であって、第1のデバイス上のユーザインターフェースが前記ウェブページを表示し、さらに、ユーザインターフェースが前記ウェブページ内のインターネットマルチメディアコンテンツの制御オプションを提示し、インターネットマルチメディアコンテンツが前記ウェブページを用いて選択され、さらに、制御オプションがインターネットマルチメディアコンテンツのプロパティとレンダリングデバイスの能力に基づいており、ユーザインターフェースが制御オプションの少なくとも1つを選択するユーザー入力を承認する、工程と、
前記ユーザー入力に応じて、トランスコードされたインターネットマルチメディアコンテンツを生成するためにインターネットマルチメディアコンテンツをトランスコードする工程であって、トランスコードされたインターネットマルチメディアコンテンツがレンダリングデバイスの能力に基づく、工程と、
前記トランスコードされたインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングデバイスに送信する工程を含むことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な媒体。
インターネットを介してリモートコンテンツソースからウェブページを検索するために使用されるウェブブラウザを提供する工程を行うために第1のデバイスのための命令をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
第1のデバイスとは異なるデバイスである、ネットワークに接続された第2のデバイスに対して、インターネットマルチメディアコンテンツの利用可能性を示す工程を行うために、第1のデバイスのための命令をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
インターネットマルチメディアコンテンツに関連したデジタル著作権管理保護に準拠するように、トランスコードされたインターネットマルチメディアコンテンツを生成する工程を行うために第1のデバイスのための命令をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムおよび方法に関する。より具体的には、本発明は、ネットワーク内の1つ以上のレンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツとローカルに保存された(locally stored)マルチメディアコンテンツをレンダリングするためにアプリケーションを利用するシステムおよび方法に関する。該アプリケーションは、例えば、インターネットマルチメディアコンテンツを要求し、受信し、処理し、デコードし、および/または、レンダリングするために、ウェブブラウザ機能を提供する。
【0002】
ウェブブラウザを用いて、インターネットコンテンツをブラウズし、見つけ、検索し、かつ、実行(consume)するためにインターネットを使用することは周知である。典型的には、インターネットコンテンツは、例えば、HTML、xHTML、テキスト、グラフィックス、Flash(Adobe System,Inc.の商標)および/またはJavaScript(Sun Microsystems,Inc.の商標)などのアクティブコンテンツおよび/またはアプリケーション、および/またはマルチメディアコンテンツといったウェブページフォーマットの組み合わせである。マルチメディアコンテンツは、音声コンテンツ、動画コンテンツ、画像コンテンツ、および/または、同種のものである。音声コンテンツは、音声ファイル、オーディオポッドキャスト、オーディオストリーム、インターネットラジオチャンネル、着信音、MIDIファイル、および/または、同種のものである。動画コンテンツは、動画ファイル、ビデオポッドキャスト、ビデオストリーム、動画チャンネル、および/または、同種のものである。画像コンテンツは、デジタル写真、ビットマップ画像、ベクターグラフィックス画像、および/または、同種のものである。
【0003】
典型的には、ウェブブラウザは、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、および/または、モバイルデバイス(PDAおよび/または携帯電話など)といったコンピュータデバイスによって提供されるアプリケーションである。ウェブブラウザは、
図1に一般的に示されるようなインターネットを使用してコンテンツソースにアクセスする。インターネットコンテンツは、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(「HTTP」)、および/または、リアルタイムストリーミングプロトコル(「RTSP」)などの配信プロトコルを使用して、コンテンツソースから検索される。ウェブブラウザは、ユーザーの興味のあるコンテンツを探しおよび/または選択するために、ユーザーからの入力を受け取る。ウェブブラウザは、興味のあるコンテンツを検索し、実行のためにユーザーに興味のあるコンテンツを提示する。興味のあるコンテンツの提示は、例えば、マルチメディアプレーヤーおよび/またはスクリプトエンジンなどの、1つ以上の関連するヘルパーアプリケーションを必要とする。
【0004】
典型的には、ユーザーは、インターネットコンテンツのウェブページを見つけるためにおよび/またはアクセスするために、ウェブブラウザを使用する。インターネットコンテンツのウェブページは、検索エンジンを使用することによって、ユーザーが以前に作成した「Bookmark」を選択することによって、例えば、ユニフォーム・リソース・ロケーター(「URL」)などのコンテンツロケーション識別子をタイプすることによって、および/または、他の手段を用いることによって、見つかる。インターネットコンテンツのウェブページは、ユーザーのためにデコードおよび/またはレンダリングされるマルチメディアコンテンツを有するおよび/または提供する。動画コンテンツは、関連するウェブページコンテンツおよび/またはフォーマッティングでウェブページ内の動画コンテンツをレンダリングする埋込み型ビデオプレーヤーに表示される。あるいは、動画コンテンツは、別のウェブページまたはビデオプレーヤー専用の別のウィンドウに現われる別のビデオプレーヤーに表示される。同様に、動画コンテンツはウェブページに埋め込まれて表示または表示され、または、個別の画像ビューアウィンドウ中で表示される。音声コンテンツはスピーカーによって再生され、および/または、コンピュータデバイス上の「オーディオ出力」ポートに送られる。
【0005】
図2は、ユーザーがインターネットコンテンツを見つけ、検索し、および/または、実行するために、ウェブブラウザユーザインターフェース(「UI」)を用いて、ウェブブラウザと情報のやり取りを行う典型的な先行技術システムを示す。ウェブブラウザUIは、ウェブページをナビゲートし、かつ、インターネットコンテンツを発見および検索するために、ユーザーからの入力を受け取る。ウェブブラウザUIは、ユーザーのためにインターネットコンテンツを表示および/またはレンダリングする。ウェブブラウザは、マルチメディアコンテンツを処理しレンダリングするために、1以上のマルチメディアプレーヤーを使用する。マルチメディアプレーヤーは、
図2に示されるようにウェブブラウザを使用してマルチメディアコンテンツにアクセスするか、または、マルチメディアプレーヤーは、ウェブブラウザを通るマルチメディアコンテンツを含まないインターネットを使用して、マルチメディアコンテンツにアクセスする。
【0006】
したがって、ウェブブラウザは、ユーザーがマルチメディアコンテンツなどのインターネットコンテンツを見つけ、検索し、および/または、実行する、インタアクティブな経験を提供する。ウェブブラウザは、ユーザーがインターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクション(complete collection)にアクセスするただ一つの手段である。しかしながら、ウェブブラウザは、ウェブブラウザを提供するコンピュータデバイス上のインターネットコンテンツをレンダリングすることに限定される。
【0007】
マルチメディアホームネットワーキング技術の出現によって、ユーザーは家で様々なネットワーク化されたレンダリングデバイス上のデジタルマルチメディアコンテンツを楽しむことができる。ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP)オーディオおよびビデオ(AV)規格(sTandard)は、メディアサーバーおよびメディアレンダリングデバイスがマルチメディアコンテンツを処理および再生するために接続、制御、使用されるのに用いる一般的なプロトコルを定義する。デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス(DLNA)仕様は、UPnP AVベースのホームネットワーキング製品が互いに正確に通信することを保証するために、追加の詳細および一致点(conformance point)を提供する。UPnP AV規格および/またはDLNA仕様ベースの製品によって、ユーザーは、マルチメディア対応のホームネットワーク内で、例えば、音声ファイル、動画ファイル、デジタル写真などのデジタルマルチメディアコンテンツファイルにアクセスし、制御し、レンダリングすることが可能になる。
【0008】
典型的には、デジタルマルチメディアコンテンツファイルは、ホームネットワーク内の1以上のメディアサーバーに存在する。デジタルマルチメディアコンテンツファイルは、インターネットからダウンロードされたものであってもよい。例えば、ユーザーは、ホームネットワーク内のメディアサーバーの1つに対するデジタルマルチメディアコンテンツファイルを購入および/またはダウンロードするためにウェブブラウザを使用して、インターネットコンテンツストアにアクセスしたとしてもよい。あるいは、デジタルマルチメディアコンテンツファイルは、インターネットを使用せずに得られたものであってもよい。例えば、ユーザーは、CDから音声ファイルをコピーするか、または、カムコーダーから動画ファイルを転送し、ホームネットワーク内のメディアサーバーの1つに、結果として生じる音声および/または動画ファイルを保存したとしてもよい。デジタルマルチメディアコンテンツファイルがホームネットワーク内のメディアサーバーの1つに保存された後、ユーザー入力は、ホームネットワーク内のメディアレンダリングデバイスの1つへの、デジタルマルチメディアコンテンツファイルの送信を指示する。
【0009】
ホームネットワークは、例えば、ネットワーク化されたステレオ、テレビ、パーソナルコンピュータ、デジタルフォトフレーム、および、マルチメディアコンテンツレンダリング能力を有する他のデバイスなどの様々なメディアレンダリングデバイスを有する。ホームネットワークはコントロールポイントも有し、該コントロールポイントは、ユーザーがデジタルマルチメディアコンテンツファイルを発見するまたは該ファイルから選択するように、および/または、レンダリング経験を制御するように、サーバーとレンダリングデバイスを制御するために使用される。
【0010】
したがって、既存のマルチメディアホームネットワーキング技術は、ホームネットワーク内のメディアサーバーに存在するデジタルマルチメディアコンテンツファイルの選択、送達、および/または、レンダリングを可能にする。しかしながら、デジタルマルチメディアコンテンツファイルはユーザーによって購入および/またはダウンロードされなければならず、ホームネットワーク内のレンダリングデバイスにアクセス可能となるようにメディアサーバーの1つに置かれなければならない。インターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの多くは、ウェブブラウザへの送達および/またウェブブラウザでの表示のために作成され、一般的にはダウンロード可能な形状では利用できない。したがって、既存のマルチメディアホームネットワーキング技術によっては、ウェブブラウザへの送達およびウェブブラウザ内での表示のために作成された、インターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクションに、ユーザーはアクセスすることができない。
【0011】
ユーザーは、ユーザーがマルチメディアコンテンツを発見し、獲得し、組織し、かつ、再生することを可能にするメディア管理および制御アプリケーションを有する。典型的には、メディア管理および制御アプリケーションは、パーソナルコンピュータまたはラップトップコンピュータによって提供される。例えば、Twonky Media Manager(PacketVideo社の商標)、SimpleCenter(Universal Electronics社の商標)、および、iTunes(Apple Computer社の商標)は、モバイルデバイスによって提供されるメディア管理および制御アプリケーションである。しかしながら、メディア管理および制御アプリケーションの限定バージョンは、PDAまたは携帯電話のようなモバイルデバイスによって提供される。
【0012】
メディア管理および制御アプリケーションは、アプリケーションのユーザーがオンラインコンテンツストアからマルチメディアコンテンツを発見、購入、および/または、ダウンロードできるように、オンラインコンテンツストアにアクセスする。したがって、そのアプリケーションによって、ユーザーは、アプリケーション内で再生される、モバイルデバイスに送信される、および/または、ホームネットワーク内の1以上のレンダリングデバイスに送られるマルチメディアコンテンツのコレクションを構築することができる。そのアプリケーションは、ユーザーの依頼により、ホームネットワーク内のメディアレンダリングデバイスにマルチメディアコンテンツを送信するメディアサーバーとして機能する。
【0013】
メディア管理および制御アプリケーションは、特定のデジタルマルチメディアコンテンツファイル、および/または、インターネットから入手可能なマルチメディアコンテンツストリームへのアクセスを有する。例えば、そのアプリケーションは、インターネットラジオチャンネルを中継する能力を有する。ユーザーは、インターネットラジオチャンネルの1つを選択する。その後、そのアプリケーションは、ホームネットワーク内のメディアサーバーにマルチメディアコンテンツを保存することなく、インターネットから1以上のホームネットワーク内のレンダリングデバイスまで、選択されたインターネットラジオチャンネルを流す。メディア管理および制御アプリケーションは、メディアサーバーとして機能し、ターゲットレンダリングデバイスとの適合性のためにコンテンツを再フォーマットする。
【0014】
したがって、メディア管理および制御アプリケーションは、マルチメディアコンテンツを獲得、購入、および/または、組織するための機能を提供する。そのアプリケーションは、インターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの限定的なサブセット(subset)へのアクセスを同様に提供する。しかしながら、そのアプリケーションは、ウェブブラウザ機能を有しておらず、ウェブブラウザへの送達および/またはウェブブラウザ内での表示のために作成されたインターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクションへのアクセスを提供しない。既存のメディア管理および制御アプリケーションは、ホームネットワーク内のレンダリングデバイスによる、インターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクションのレンダリングを行うことはできない。
【0015】
ブリッジデバイスとして知られている家庭用電子機器製品の新しい分類は、ホームネットワークおよび家のレンダリングデバイスと接続することによって、1以上のレンダリングデバイス上で、ストリームされたインターネットマルチメディアコンテンツを直接表示することができる。一般的には、ブリッジデバイスは、ホームネットワークを用いてレンダリングデバイスにはアクセスしない。代わりに、ブリッジデバイスは、レンダリングデバイスに直接取り付ける、有線のオーディオ接続部および/またはビデオ接続部を有する。したがって、ブリッジデバイスは、単一のレンダリングデバイスに直接つながれ、レンダリングデバイスはホームネットワークに接続可能である必要はない。
【0016】
ブリッジデバイスはウェブブラウザ機能を提供せず、したがって、インターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクションへのアクセスを提供することができない。ブリッジデバイスは、しばしば1つまたは少数のコンテンツサイトからの、インターネットマルチメディアコンテンツの特定のサブセットを収容するように設計される。少数のコンテンツサイトへのブリッジデバイスの使用の制限によって、ブリッジデバイスは安価になり、比較的単純なユーザーインターフェースを有することができる。ブリッジデバイスの一例は、「Roku Digital Video Player」などの「Netflix Ready」デバイス(Netflix社の商標)であり、それによって、ユーザーはインターネットからのNetflix「instant watch」にアクセスし、テレビでそれらを表示することができる。「Netflix Ready」デバイスは、インターネット接続を有していなければならず、ユーザーは有効なNetflixサブスクリプションを有していなければならない。しかしながら、「Netflix Ready」デバイスは、Netflixの「instant watch」ビデオ以外のインターネットマルチメディアをブラウズすることができない。「Netflix Ready」デバイスは、有線のオーディオおよびビデオケーブルを使用してテレビにも接続されなければならず、「Netflix Ready」デバイスは、テレビに無線で接続することができず、ホームネットワークを使用してDLNAテレビに接続することはできない。
【0017】
ブリッジデバイスの別の例は、ケーブル式のセットトップボックスや、「ユーチューブ」インターネットコンテンツ(グーグル社の商標)へのアクセスを提供するデジタルビデオレコーダー(DVR)である。例えば、ティーボのHD DVRは、「ユーチューブ」インターネットコンテンツに対応するブリッジデバイスの例である。これらのブリッジデバイスによって、有線のオーディオおよびビデオケーブルを使用して、ユーチューブのインターネット動画コンテンツのサブセットをテレビで直接見ることができる。セットトップボックスまたはDVRは、インターネット接続部を有していなければならず、毎月の受信料が必要となることもある。しかしながら、これらのブリッジデバイスは、一般的なインターネットマルチメディアコンテンツをブラウズすることができず、したがって、インターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクションへのアクセスを提供することができない。
【0018】
既存のウェブブラウザは、ウェブブラウザを提供するコンピュータデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることに限定される。既存のマルチメディアホームネットワーキング技術およびブリッジデバイスは、ホームネットワーク内のレンダリングデバイス上のマルチメディアコンテンツのレンダリングを可能にするが、ユーザーがインターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクションにアクセスすることを許可しない。したがって、既存のマルチメディア技術は、ホームネットワーク内のレンダリングデバイス上での、インターネットで利用可能なマルチメディアコンテンツの完全なコレクションの実行を可能にしない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明は、一般的に、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムおよび方法に関する。より具体的には、本発明は、インターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングするための、および/または、ネットワーク内の1以上のレンダリングデバイスにローカルに保存されたマルチメディアコンテンツをレンダリングするためのアプリケーションを利用するシステムおよび方法に関する。該アプリケーションは、例えば、インターネットマルチメディアコンテンツを要求し、受信し、処理し、デコードし、および/または、レンダリングするために、ウェブブラウザ機能を提供する。該アプリケーションは、拡張ユーザーインターフェースを有し、該ユーザーインターフェースは、ユーザーがホームネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツとレンダリングデバイスを選択することを可能にし、レンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送り、および/または、レンダリングデバイスのインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを制御する。
【課題を解決するための手段】
【0020】
この目的を達成するために、本発明の実施形態においてインターネットに接続されたネットワーク内でインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする方法が提供される。レンダリングデバイスはネットワークに接続される。該方法は、ネットワークを使用してインターネットからインターネットマルチメディアコンテンツを検索する工程を含み、ここで、インターネットマルチメディアコンテンツは、ネットワークに接続されたデバイスによって提供されるユーザーインターフェースによって承認されたユーザー入力に基づいてインターネットから検索され、さらにここで、ユーザーインターフェースはウェブページを表示し、該方法はさらに、レンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送信する工程と、および、レンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする工程を含み、ここで、レンダリングデバイスによるレンダリングは、ユーザーインターフェースを提供するデバイスによって制御される。
【0021】
実施形態において、該方法は、レンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送信する前に、インターネットマルチメディアコンテンツを処理する工程を有し、ここで、インターネットマルチメディアコンテンツの処理はレンダリングデバイスの能力に基づく。
【0022】
実施形態において、該方法は、インターネットマルチメディアコンテンツのプロパティに基づいてコントロールを表示する工程を有し、ここで、コントロールはユーザーインターフェースで表示され、さらにここで、インターネットマルチメディアコンテンツは、コントロールの少なくとも1つの選択に応じてレンダリングデバイスに送信される。
【0023】
実施形態において、該方法は、レンダリングデバイスの能力に基づいてコントロールを表示する工程を有し、ここで、コントロールはユーザーインターフェースに表示され、さらにここで、インターネットマルチメディアコンテンツは、コントロールの少なくとも1つの選択に応じてレンダリングデバイスに送信される。
【0024】
実施形態において、該方法は、レンダリングデバイスに第1のメッセージを送信する工程を有し、ここで、レンダリングデバイスは第1のメッセージに応じて第2のメッセージを送信し、さらにここで、第2のメッセージは、レンダリングデバイスへのインターネットマルチメディアコンテンツの送信を要求する。
【0025】
実施形態において、該方法は、レンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送信する前にインターネットマルチメディアコンテンツに関連した制限を検索する工程を有し、ここで、制限がレンダリングデバイスへの送信を禁止しない場合、インターネットマルチメディアコンテンツはレンダリングデバイスに送信される。
【0026】
実施形態において、該方法は、レンダリングデバイスと追加のレンダリングデバイスがインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができるということを示すレンダリングデバイスのリストを表示する工程を有し、さらにここで、インターネットマルチメディアコンテンツは、該リストからのレンダリングデバイスの選択に応じてレンダリングデバイスに送信される。
【0027】
実施形態において、該方法は、ネットワークに接続されたサーバー内に保存されたインターネットマルチメディアコンテンツとマルチメディアコンテンツファイルとを有する再生リストを作成する工程を有し、ここで、サーバーに保存されたインターネットマルチメディアコンテンツとマルチメディアコンテンツファイルは、再生リストの選択に応じてレンダリングされる。
【0028】
実施形態において、該方法は、ユーザーインターフェースによって承認されたユーザー入力に応じて、ネットワークに接続されたサーバー上のデジタルマルチメディアコンテンツファイルとして、インターネットマルチメディアコンテンツを保存する工程を有する。
【0029】
実施形態において、該方法は、レンダリングデバイスによるインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングと実質的に同期して、ユーザーインターフェース内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする工程を有する。
【0030】
実施形態において、該方法は、レンダリングデバイスのグラフィック表現を表示する工程を有し、インターネットマルチメディアコンテンツはグラフィック表現の選択に応じてレンダリングデバイスに送信される。
【0031】
実施形態において、該方法は、インターネットマルチメディアコンテンツのためのブックマークを作成する工程を有し、ここで、ネットワークに接続されたデフォルトのレンダリングデバイスはブックマークに関連し、さらにここで、ユーザーインターフェースを用いるブックマークの選択は、デフォルトのレンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを開始する。
【0032】
実施形態において、インターネットマルチメディアコンテンツは第1のウェブページによって提供され、さらにここで、ユーザーインターフェースが第1のウェブページから、第1のウェブページとは異なるウェブページである第2のウェブページまで移動した後、レンダリングデバイスはインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングし続ける。
【0033】
実施形態において、該方法は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連する広告用コンテンツをレンダリングデバイスに送信する工程を有し、ここで、レンダリングデバイスは広告用コンテンツをレンダリングする。
【0034】
実施形態において、該方法は、ユーザーインターフェースによって承認されたユーザー入力に応じて、ネットワークに接続されたサーバー上のデジタルマルチメディアコンテンツファイルとして、インターネットマルチメディアコンテンツとインターネットマルチメディアコンテンツに関連した広告用コンテンツを保存する工程を有する。
【0035】
本発明の別の実施形態において、インターネットに接続されたネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする方法が提供される。複数のレンダリングデバイスはネットワークに接続され、さらにここで、複数のレンダリングデバイスの各々はレンダリング能力を有する。該方法は、ネットワークに接続されるデバイスに提供されたユーザーインターフェースでインターネットからインターネットマルチメディアコンテンツを検索する工程を有し、ここで、インターネットマルチメディアコンテンツはプロパティを有し、さらにここで、ユーザーインターフェースはウェブページを表示し、該方法はさらに、複数のレンダリングデバイスの少なくとも1つのレンダリングデバイスを識別する工程を有し、少なくとも1つのレンダリングデバイスのレンダリング能力はインターネットマルチメディアコンテンツのプロパティに対応し、該方法はさらに、ユーザーインターフェース内のコントロールの第1のセットを表示する工程を有し、少なくとも1つのレンダリングデバイスの各々はコントロールの第1のセットの1つに関連し、該方法はさらに、コントロールの第1のセットの選択されたコントロールを識別するユーザー入力を承認する工程を有し、ここで、ユーザー入力はターゲットレンダリングデバイスを決定し、さらにここで、ターゲットレンダリングデバイスは、選択されたコントロールに関連する少なくとも1つのレンダリングデバイスのうちの1つであり、該方法はさらに、ターゲットレンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送信する工程と、そして、ターゲットレンダリングデバイスのインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする工程を有する。
【0036】
実施形態において、該方法は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連した制限をチェックする工程を有し、少なくとも1つのレンダリングデバイスは制限に従う。
【0037】
実施形態において、該方法は、ユーザーインターフェース内のインターネットマルチメディアコンテンツに関連した制限を表示する工程を有し、ここで、インターネットマルチメディアコンテンツは、制限の表示後にユーザー入力に応じてターゲットレンダリングデバイスに送信される。
【0038】
実施形態において、該方法は、ターゲットレンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを制御する、第2のセットのコントロールを表示する工程を有する。
【0039】
実施形態において、該方法は、複数のレンダリングデバイスからメッセージを送信する工程を有し、ここで、メッセージはレンダリング能力を示し、さらにここで、少なくとも1つのレンダリングデバイスがメッセージを用いて識別される。
【0040】
本発明の別の実施形態において、インターネットに接続されたネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングするためのシステムが提供される。レンダリングデバイスはネットワークに接続される。システムは、レンダリングデバイスがネットワークに接続されることを検知するレンダリング装置(renderer)制御コンポーネントを有し、さらにここで、レンダリング制御コンポーネントは、レンダリングデバイスの能力を決定し、該システムはさらに、インターネットマルチメディアコンテンツのための制御オプションを示すユーザーインターフェースを有し、ここで、インターネットマルチメディアコンテンツはインターネットマルチメディアコンテンツに関連したウェブページを用いて選択され、さらにここで、ユーザーインターフェースはレンダリング装置制御コンポーネントに接続され、ここで、制御オプションは、インターネットマルチメディアコンテンツのプロパティと、レンダリングデバイスの能力に基づいており、さらにここで、ユーザーインターフェースは、制御オプションの少なくとも1つを選択するユーザー入力を承認し、該システムはさらに、ユーザー入力に応じて、処理されたインターネットマルチメディアコンテンツを生成するためにインターネットマルチメディアコンテンツを処理するトランスコーダを有し、ここで、処理されたインターネットマルチメディアコンテンツは、レンダリングデバイスの能力に基づき、該システムはさらに、トランスコーダから処理されたインターネットマルチメディアコンテンツを受け取り、レンダリングデバイスにその処理されたインターネットマルチメディアコンテンツを送るメディアサーバーコンポーネントを有する。
【0041】
実施形態において、レンダリング装置制御コンポーネント、ユーザーインターフェース、トランスコーダ、および、メディアサーバーコンポーネントは、ネットワークに接続されたデバイスによって実行された主要なアプリケーションに接続するプラグインのアプリケーションによって提供され、さらにここで、主要なアプリケーションはウェブページを検索するために使用されるウェブブラウザを提供する。
【0042】
実施形態において、該システムは、ユーザーインターフェースに接続されたウェブブラウザコンポーネントを有し、ここで、ウェブブラウザコンポーネントはウェブページを検索し、さらにここで、ウェブブラウザコンポーネント、レンダリング装置制御コンポーネント、ユーザーインターフェース、トランスコーダ、および、メディアサーバーコンポーネントは、ネットワークに接続されたデバイスによって実行されるアプリケーションによって提供される。
【0043】
実施形態において、該システムは、ユーザーインターフェースに取り付けられるメディアプレイヤーを有し、ここで、メディアプレイヤー、レンダリング装置制御コンポーネント、ユーザーインターフェース、トランスコーダおよびメディアサーバーコンポーネントは、ネットワークに接続されたデバイスによって実行されるアプリケーションによって提供され、さらにここで、メディアプレイヤーは、アプリケーションを提供するデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする。
【0044】
実施形態において、該システムは、インターネットを用いてアクセス可能なサーバーを有し、ここで、サーバーはインターネットマルチメディアコンテンツに制限を提供し、さらにここで、レンダリングデバイスへの送達が制限に従う場合、インターネットマルチメディアコンテンツはレンダリングデバイスに送信される。
【0045】
実施形態において、該システムは、ネットワークに接続された第1のデバイスを有し、第1のデバイスはレンダリング装置制御コンポーネント、ユーザーインターフェース、トランスコーダ、および、メディアサーバーコンポーネントを提供し、さらにここで、メディアサーバーコンポーネントは、第1のデバイスとは異なるデバイスである、ネットワークに接続された第2のデバイスに対するインターネットマルチメディアコンテンツの利用可能性を示す。
【0046】
実施形態において、該システムは、ユーザーインターフェースに接続されたコンテンツ管理コンポーネントを有し、ここで、該コンテンツ管理コンポーネントは、ネットワークに接続されたサーバーに保存されるインターネットマルチメディアコンテンツとマルチメディアコンテンツファイルとを有する再生リストを作成し、さらにここで、サーバーに保存されたインターネットマルチメディアコンテンツとマルチメディアコンテンツファイルは、再生リストの選択に応じてレンダリングされる。
【0047】
実施形態において、レンダリング装置制御コンポーネントは、UPnP AVコントロールポイントとして機能する。
【0048】
実施形態において、トランスコーダは、インターネットマルチメディアコンテンツに関連したデジタル著作権管理保護に準拠するように、処理されたインターネットマルチメディアコンテンツを生成する。
【0049】
実施形態において、レンダリング装置制御コンポーネントは、ユーザー入力に応じて、第1のレンダリングデバイスに第1のメッセージを送信し、さらにここで、第1のレンダリングデバイスは、第1のメッセージに応じてメディアサーバーコンポーネントに第2のメッセージを送信し、さらにここで、第2のメッセージは、処理されたインターネットマルチメディアコンテンツの第1のレンダリングデバイスへの送信を要求する。したがって、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することが、本発明の利点である。
【0050】
本発明の別の利点は、ネットワーク内のレンダリングデバイスがインターネットマルチメディアコンテンツの完全なコレクションにアクセスすることを可能にする、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0051】
また、本発明の別の利点は、ホームネットワーク内のメディアサーバーにインターネットマルチメディアコンテンツをダウンロードすることなく、ホームネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0052】
さらに、本発明の別の利点は、ウェブブラウザインターフェースを用いてインターネットマルチメディアコンテンツの完全なコレクションにアクセスする、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0053】
またさらに本発明の利点は、ユーザーがネットワーク内の任意の適合するレンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送ることを可能にする、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0054】
そして、本発明の別の利点は、ネットワーク内のレンダリングデバイスを選択、管理、および/または、レンダリングするというタスクと、ウェブをブラウズするタスクとを組み合わせるユーザーインターフェースを実行する、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0055】
本発明のさらに別の利点は、ユーザーに興味のあるすべてのマルチメディアコンテンツに対するアクセスを提供するために、インターネットマルチメディアコンテンツとローカルに保存されたマルチメディアコンテンツの両方を組織および管理する、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0056】
本発明のさらなる利点は、既存のウェブブラウザに対して「プラグイン」として実装される、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0057】
そして、本発明の別の利点は、明確に保護されたマルチメディアコンテンツのためにデジタル著作権管理技術を解釈および適用する、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0058】
本発明のさらなる利点は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連した利用規約(term of use)を検知、表示、および、強化する、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0059】
本発明の別の利点は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連した広告用コンテンツを検知する、および/または、該広告用コンテンツがネットワーク内で効率的におよび/または適切に表示されることを保証する、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0060】
本発明のまた別の利点は、ウェブブラウザ内のインターネットマルチメディアコンテンツを発見、検索、ブックマーク、および/または、組織するとともに、レンダリングデバイス、コントロールポイント、および/または、マルチメディアクライアントに、インターネットマルチメディアコンテンツへのアクセスを提供する、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0061】
さらに、本発明の利点は、ネットワーク内のレンダリングデバイスのどれが特定のマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができるかを決定する、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法を提供することである。
【0062】
本発明の追加特徴と利点が、本発明の好ましい実施形態の詳細な記載に記載され、該詳細な記載および図面から明白となる。
【発明を実施するための形態】
【0064】
本発明は、一般的に、ネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステムと方法に関する。より具体的には、本発明は、インターネットマルチメディアコンテンツ、および/または、ネットワーク内の1以上のレンダリングデバイス上のローカルに保存されたマルチメディアコンテンツをレンダリングするアプリケーションを利用するシステムと方法に関する。該アプリケーションは、例えば、インターネットマルチメディアコンテンツを要求し、受信し、処理し、デコードし、および/または、レンダリングするためにウェブブラウザ機能を提供する。該アプリケーションは、レンダリングのためのホームネットワーク内の1以上のレンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送る。該アプリケーションは、拡張ユーザーインターフェースを有し、該ユーザーインターフェースは、ユーザーがホームネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツとレンダリングデバイスを選択することを可能にし、レンダリングデバイスにインターネットマルチメディアコンテンツを送り、および/または、レンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを制御する。該アプリケーションは、インターネットマルチメディアコンテンツと、ネットワーク内のローカルに保存されたマルチメディアコンテンツの両方を管理する。
【0065】
ここで図面を参照すると、同様の数字は同様の部分を参照しており、
図3は、一般的にネットワーク内のインターネットマルチメディアコンテンツを管理および/またはレンダリングするためのシステム(10)を示す。システム(10)はネットワーク(20)によってインターネット(25)に接続されるアプリケーション(15)を有する。好ましい実施形態において、ネットワーク(20)はホームネットワークである。ネットワーク(20)は、有線または無線の接続を有する。例えば、ネットワーク(20)は以下の技術の1以上に基づく:イーサネット(登録商標)/有線LAN,IEEE 1394(“Fire Wire”)および/またはIEEE 802.11(“WiFi”)。ネットワーク(20)は、本明細書に挙げられていない他の技術を利用することがある。本発明はネットワーク(20)の特定の実施形態に限定されない。
【0066】
アプリケーション(15)は、例えば、ウェブサーバ、マルチメディアサーバー、および/または、インターネットマルチメディアコンテンツの任意のソースといった1以上のインターネットコンテンツソースにアクセスするために、ネットワーク(20)および/またはインターネット(25)を使用する。例えば、インターネットコンテンツソースは、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(「HTTP」)、リアルタイムストリーミングプロトコル(「RTSP」)、転送制御プロトコル(「TCP」)、ユーザデータグラムプロトコル(「UDP」)、および/または、リアルタイムトランスポートプロトコル(「RTP」)などの周知のインターネット配信プロトコルを使用して、アプリケーション(15)にインターネットマルチメディアコンテンツを提供する。例えば、アプリケーション(15)は、第1のインターネットコンテンツソース(31)、第2のインターネットコンテンツソース(32)、および/または、第3のインターネットコンテンツソース(33)(まとめて「インターネットコンテンツソース(31、32、33)」)にアクセスする。
【0067】
アプリケーション(15)は、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ;サーバー能力を有するネットワーク接続ストレージ(「NAS」)デバイス;サーバー能力を有するデジタルビデオレコーダー;携帯電話または携帯情報端末などの、サーバー能力を有する携帯コンピュータデバイス;および/または、サーバー能力を有する、デジタルスチールカメラまたはカムコーダーなどのメディアキャプチャデバイス、などの1以上のローカルコンテンツソースにアクセスするために、ネットワーク(20)を使用する。例えば、アプリケーション(15)は、ローカルコンテンツソース(35)にアクセスする。本発明は、インターネットコンテンツソース、または、ローカルコンテンツソースの特定の実施形態、または、特定の数のインターネットコンテンツソースまたはローカルコンテンツソースに限定されない。システム(10)は、アプリケーション(15)によってアクセスされる、多くのインターネットコンテンツソースまたはローカルコンテンツソースに対して上限がない。
【0068】
アプリケーション(15)はネットワーク(20)によって1以上のレンダリングデバイスに接続される。レンダリングデバイスは、ユーザー(40)のために、ネットワーク(20)を用いて、および/または、マルチメディアコンテンツをレンダリングして、マルチメディアコンテンツを受け取ることができる。レンダリングデバイスは、例えば、DLNA対応テレビ、DLNA対応のまたはDLNA対応ではないテレビに接続されたDLNA対応セットトップボックス、DLNA対応ステレオシステム、DLNA対応のまたはDLNA対応ではないステレオシステムに接続されたDLNA対応オーディオアダプターデバイス、DLNA対応フォトフレーム、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルデバイス、携帯電話、携帯情報端末、ビデオゲーム機、UPnP AVレンダリングデバイス、および/または、同種のものであってもよい。例えば、第1のレンダリングデバイス(21)、第2のレンダリングデバイス(22)、および/または、第3のレンダリングデバイス(23)(まとめて、「レンダリングデバイス(21、22、23)」)は、ネットワーク(20)によってアプリケーション(15)に接続される。マルチメディアコンテンツは、音声コンテンツ、動画コンテンツ、デジタルフォト、および/または、同種のものであるか、および/または、これらを有する。例えば、マルチメディアコンテンツは、インターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはネットワーク(20)内にローカルに保存されたマルチメディアコンテンツである。本発明は、レンダリングデバイスまたはマルチメディアコンテンツの特定の実施形態に限定されない。
【0069】
アプリケーション(15)は、例えば、コンパクトディスク、DVD、コンピューターメモリー、ハードドライブ、および/または、同種のものなどといったコンピュータ可読メディアによって提供および/または保存される。コンピュータ可読メディアによって、ネットワーク(20)はアプリケーション(15)を実行することができる。アプリケーション(15)は、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルデバイス、専用の独立型デバイス、ネットワーク可能なテレビ、ネットワーク可能なセットトップボックス、ユーザーインターフェース画面を有するネットワーク可能なステレオシステム、ユーザーインターフェース画面を有するネットワーク可能なオーディオアダプターデバイス、および/または、同種のものといった、ネットワーク(20)に接続されたデバイスにある。ネットワーク(20)はアプリケーション(15)を実行する1以上のデバイスを有する。本発明は、アプリケーション(15)が存在するデバイスの特定の実施形態には限定されない。
【0070】
ユーザー(40)は、ユーザーインターフェースを使用して、ウェブをブラウズするタスクのために、アプリケーション(15)にアクセスする。したがって、ユーザー(40)は、インターネットマルチメディアコンテンツを探索するために、ウェブページを検索および/または表示するために、ウェブページ内を移動するために、ウェブページ内でリンクを選択するために、ウェブページからアクセス可能なインターネットマルチメディアコンテンツ、および/または、当業者に知られている、他の共通したウェブブラウザタスクおよび機能を検索および/または再生するために、アプリケーション(15)のユーザーインターフェースを使用する。アプリケーション(15)がアプリケーション(15)のユーザーインターフェース内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする場合、インターネットマルチメディアコンテンツはウェブページ内でレンダリングされるか、または、インターネットマルチメディアコンテンツは別のマルチメディアプレーヤーウィンドウでレンダリングされる。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)がインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを制御できるように再生コントロールを表示する。例えば、再生コントロールによって、ユーザー(40)は、再生し、停止し、早送りサーチをし(Seek forward)、巻き戻しサーチをし(Seek backward)、初めから再生をし、および/または、同種のことを行うことができる。再生コントロールによって、アプリケーション(15)は、一般的なウェブブラウザに類似のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングおよび/または制御に対応することができる。
【0071】
アプリケーション(15)は、ユーザー(40)がアプリケーション(15)のユーザーインターフェースを使用してアクセスするおよび/または実行するインターネットマルチメディアコンテンツを識別する。アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツのための拡張マルチメディアオプションを示す。拡張マルチメディアオプションによって、ユーザーは、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイス(21、22、23)の1以上に、インターネットマルチメディアコンテンツを分布させることができる。拡張マルチメディアオプションによって、ユーザー(40)は、レンダリングデバイス(21、22、23)のどれが利用可能であるかを見ることができ、および/または、インターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングデバイスに送信するために、レンダリングデバイス(21、22、23)から利用可能なレンダリングデバイスを選択することができる。
【0072】
アプリケーション(15)は、デフォルトのレンダリングデバイスとして、レンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上を確立する。インターネットマルチメディアコンテンツは、レンダリングデバイス(21、22、23)から選択することなく、デフォルトのレンダリングデバイスに送信される。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)が異なるコンテンツタイプのためのデフォルトのレンダリングデバイスを確立するのを可能にする。例えば、第1のレンダリングデバイス(21)は、音声コンテンツ用のデフォルトのレンダリングデバイスとして確立され、および/または、第2のレンダリングデバイス(22)は、動画コンテンツ用のデフォルトのレンダリングデバイスとして確立される。
【0073】
拡張マルチメディアオプションによって、ユーザー(40)は、特定のマルチメディアコンテンツオブジェクトがユーザー(40)によって後で検索されるように、ブックマークのリストにインターネットマルチメディアコンテンツを加えることができる。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、ブックマークのリストに、ネットワーク(20)内に保存されたマルチメディアコンテンツファイルを加えることができる。例えば、アプリケーション(15)は、ローカルコンテンツソース(35)内に保存されたマルチメディアコンテンツファイルを、ブックマークのリストに加える。さらなる例として、ブックマークのリストに加えられたマルチメディアコンテンツファイルは、例えば、ファイルサーバーおよび/またはパーソナルコンピュータなどの、ネットワーク(20)に接続されたデバイスによって保存される。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、個々のブックマークが、インターネットマルチメディアコンテンツを指すか、または、ネットワーク(20)に保存されたマルチメディアコンテンツファイルを指すかどうかに関係なく、このブックマークをカテゴリー、領域、フォルダ、および/または、同種のものにまとめることができる。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、デフォルトのレンダリングデバイスをブックマークの1つ以上に関連させることができ、その結果、ブックマークの選択は、レンダリングデバイス(21、22、23)から選択することなく、デフォルトのレンダリングデバイスによって、関連するマルチメディアコンテンツのレンダリングを開始する。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、デフォルトのレンダリングデバイスを、ブックマークのカテゴリー、領域、フォルダ、および/または、同種のものに関連させることができ、その結果、関連するカテゴリー、領域、および/または、フォルダ内の任意のブックマークの選択が、レンダリングデバイス(21、22、23)から選択することなく、デフォルトのレンダリングデバイスによって、関連づけられたマルチメディアコンテンツのレンダリングを指示する。
【0074】
アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、ブックマークに基づいて1以上の再生リストを作成することができる。再生リストは、例えば、インターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはネットワーク(20)内に保存されたマルチメディアコンテンツファイルである、マルチメディアコンテンツオブジェクトのリストを列挙する。マルチメディアコンテンツオブジェクトのリストは、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上で順に再生される。再生リストとは、インターネットマルチメディアコンテンツ、ネットワーク(20)内に保存されたマルチメディアコンテンツファイル、および/または、インターネットマルチメディアオブジェクトとネットワーク(20)に保存されたマルチメディアコンテンツファイルとの組み合わせのことを言う。アプリケーション(15)によって、ユーザーは、アプリケーション(15)のユーザーインターフェース内で再生リストのマルチメディアコンテンツオブジェクトを再生することができる。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上に、再生リストのマルチメディアコンテンツオブジェクトを向かわせることができる。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、デフォルトのレンダリングデバイスを再生リストに関連付けることができ、その結果、再生リストのマルチメディアコンテンツオブジェクトの後のレンダリングが、レンダリングデバイス(21、22、23)から選択することなく、デフォルトのレンダリングデバイスに向けられる。
【0075】
図4は、本発明の実施形態におけるアプリケーション(15)のブラックボックス図を示す。アプリケーション(15)はウェブブラウザコンポーネントを有する。例えば、アプリケーション(15)のコンポーネントは、ブラウザユーザインターフェース(50)、ウェブブラウザアプリケーション(60)、および/または、1以上のマルチメディアプレーヤー(70)である。ブラウザユーザインターフェース(50)は、ユーザー(40)がアプリケーション(15)を用いてウェブブラウザタスクを行なうことを可能にするブラウザコントロールを示す。例えば、ブラウザユーザインターフェース(50)によって、ユーザー(40)は、インターネットコンテンツを探し、ウェブページを検索して表示し、ウェブページ内を移動し、ウェブページ内でリンクを選択し、ウェブページからアクセス可能なインターネットマルチメディアコンテンツ、および/または、当業者に知られている、他の共通したウェブブラウザタスクおよび機能を検索および再生することができる。ブラウザユーザインターフェース(50)は、アプリケーション(15)が存在するデバイスに関連した入力手段を用いて、ユーザー入力を承認する。例えば、入力手段は、キーボード、キーパッド、マウス、全方向ナビゲーションパッド、クリックホイール、ジョイスティック、タッチスクリーン、1セットのプログラム可能な「ソフトキー」、テレビまたはセットトップボックスおよび/または同種のものに関連したリモート制御の一連のボタンである。「ソフトキー」は、ボタンに隣接している表示画面に示されるテキストによって決まる機能を行うボタンである。本発明は入力手段の特定の実施形態には限定されない。
【0076】
ウェブブラウザアプリケーション(60)は、例えば、インターネットコンテンツソース(31、32、33)などのリモートサーバーからインターネットコンテンツを検索し、インターネットコンテンツを処理および/または解釈し、ブラウザユーザインターフェース(50)を用いて、ユーザー(40)にインターネットコンテンツを表示し、および/または、当業者に知られている他のウェブブラウザタスクを行う。ウェブブラウザアプリケーション(60)は、インターネットマルチメディアコンテンツを検索し、処理し、デコードし、および/または、レンダリングする。ブラウザユーザインターフェース(50)は、ウェブブラウザアプリケーション(60)によって検索、処理、および/またはデコードされたインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする。
【0077】
ウェブブラウザアプリケーション(60)に接続されるか、および/または、関連付けられるマルチメディアプレイヤー(70)は、インターネットマルチメディアコンテンツを受け取り、処理し、デコードし、および/または、レンダリングする。実施形態において、ネットワーク(20)内に保存されたインターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはマルチメディアコンテンツファイルは、ウェブブラウザアプリケーション(60)によって受け取られる。ウェブブラウザアプリケーション(60)は、ネットワーク(20)内に保存されたインターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはマルチメディアコンテンツファイルを、マルチメディアプレーヤー(70)に送信し、該マルチメディアプレーヤー(70)は、ネットワーク(20)内に保存されたインターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはマルチメディアコンテンツファイルを処理および/またはデコードする。マルチメディアプレーヤー(70)はデコードされたマルチメディアコンテンツをウェブブラウザアプリケーション(60)に送信し、該ウェブブラウザアプリケーション(60)は、ブラウザユーザインターフェース(50)を用いてデコードされたマルチメディアコンテンツをレンダリングする。
【0078】
本発明は、ウェブブラウザアプリケーション(60)とマルチメディアプレーヤー(70)の特定の配置には限定されない。当業者は代替的な実施形態を認識する。例えば、マルチメディアコンテンツは、ウェブブラウザアプリケーション(60)を経験することなく、マルチメディアプレーヤー(70)によって直接受け取られる。別の例として、マルチメディアプレーヤー(70)は、ブラウザユーザインターフェース(50)に、アプリケーション(15)が存在するデバイスのディスプレイに、および/または、アプリケーション(15)が存在するデバイスに関連した追加のデバイスに、デコードされたマルチメディアコンテンツを渡す。本発明は、
図4に示されたアプリケーション(15)のコンポーネントの配置には限定されない。
【0079】
図4が一般的に示すように、アプリケーション(15)の実施形態は、アプリケーション(15)の拡張マルチメディア機能を提供する追加コンポーネントを有する。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)がアプリケーション(15)の拡張マルチメディア機能を制御することを可能にする拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)を有する。アプリケーション(15)は、トランスコーディングエンジン(90)を有し、該トランスコーディングエンジン(90)は、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上との適合性のために、インターネットマルチメディアコンテンツをトランスコードし、再フォーマットし、および/または、再定義(repurpose)する。アプリケーション(15)は、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上にマルチメディアコンテンツを送信するメディアサーバーコンポーネント(100)を有する。
【0080】
アプリケーション(15)は、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイス、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)などを測定するレンダリング装置検出および制御コンポーネント(renderer discovery and control component)(110)(今後「RDCコンポーネント(110)」)を有する。RDCコンポーネント(110)は、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)の能力などの、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの能力を決定する。RDCコンポーネント(110)は、利用可能なレンダリングデバイスへのマルチメディアコンテンツの送達と、および/または、利用可能なレンダリングデバイスによるマルチメディアコンテンツのレンダリングを、開始、維持、および/または、制御するために、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスと通信する。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)が、ネットワーク(20)内に保存されたインターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはマルチメディアコンテンツファイルを組織および/または管理することを可能にするコンテンツ管理コンポーネント(120)を有する。コンテンツ管理コンポーネント(120)は、マルチメディアコンテンツと関連する、ブックマーク、再生リスト、プレファレンス、および、設定を組織および/または管理する。
【0081】
アプリケーション(15)の拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)は、アクティブマルチメディアオブジェクトに関連した拡張マルチメディアオプションを示す。アクティブマルチメディアオブジェクトは、ユーザー(40)がアプリケーション(15)を用いて、アクセス、使用、および/または、実行するインターネットマルチメディアコンテンツである。例えば、アクティブマルチメディアオブジェクトは、ユーザー(40)が、ブラウザユーザインターフェース(50)および/またはマルチメディアプレーヤー(70)上で、アクセス、使用、および/または、実行するインターネットマルチメディアコンテンツである。したがって、アクティブマルチメディアオブジェクトの各々に関して、アプリケーション(15)によって示された拡張マルチメディアオプションは、アクティブマルチメディアオブジェクトに適切である。
【0082】
実施形態において、拡張マルチメディアオプションは、アクティブマルチメディアオブジェクトで同じ場所に配された拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)の要素を用いて示される。例えば、拡張マルチメディアオプションは、アクティブマルチメディアオブジェクトのビデオオブジェクトおよび/またはイメージオブジェクト上で重ね合わされる。さらなる例として、拡張マルチメディアオプションは、アクティブマルチメディアオブジェクトのビデオオブジェクトおよび/またはイメージオブジェクトに近接して配されたグラフィックボタン、グラフィックタブ、および/または、同種のものとして現われる。拡張マルチメディアオプションは、アクティブマルチメディアオブジェクトのための再生コントロールに統合される。拡張マルチメディアオプションは、ドロップダウンメニュー、引き出し式の引き出し(pull−out drawer)、一連のボタンおよび/またはアイコン、ボタンおよび/またはアイコンのカルーセル(carousel)、および/または、当業者に知られているようなオプションを表示および選択するための他のユーザーインターフェース要素を利用する。
【0083】
拡張マルチメディアオプションは、例えば、以下のさらなる詳細に記載されるように、「Redirect」、「Bookmark」、「Record」、「Property」、および/または、「Manage」であってもよい。拡張マルチメディアオプション「Redirect」の選択に応じて、アプリケーション(15)は、利用可能なレンダリングデバイスの1以上に、アクティブマルチメディアオブジェクトをレンダリングするよう指示する。例えば、アプリケーション(15)は、レンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上へのアクティブマルチメディアオブジェクトの送達を制御する。拡張マルチメディアオプション「Bookmark」の選択に応じて、アプリケーション(15)は、アクティブマルチメディアオブジェクトのためのブックマークを作成する。拡張マルチメディアオプション「Record」の選択に応じて、アプリケーション(15)は、例えば、ローカルコンテンツソース(35)などの、ネットワーク(20)内のローカルサーバー上にデジタルマルチメディアコンテンツファイルとしてアクティブマルチメディアオブジェクトを保存する。拡張マルチメディアオプション「Property」の選択に応じて、アプリケーション(15)は、アクティブマルチメディアオブジェクトに関する詳細を表示する。拡張マルチメディアオプションの選択「Manage」に応じて、アプリケーション(15)は、以下でさらに詳細に議論されるような追加のコンテンツ管理オプションを有するメニューを提供する。
【0084】
アプリケーション(15)は複数の「Redirect」オプションを提示し、その結果、複数の「Redirect」オプションの各々は、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上といった、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの1つ以上に対応するようになる。アプリケーション(15)は、利用可能なレンダリングデバイスのどれがアクティブマルチメディアオブジェクトをレンダリングすることができるのかを決定し、および/または、複数の「Redirect」オプションは、アクティブマルチメディアオブジェクトをレンダリングすることができる利用可能なレンダリングデバイスに対応する。ユーザー入力は、複数の「Redirect」オプションの1つの選択された「Redirect」オプションを定義し、選択された「Redirect」オプションに関連するレンダリングデバイスは、アクティブマルチメディアオブジェクトのレンダリングを開始する。複数の「Redirect」オプションの1つの選択に応じて、アプリケーション(15)は、選択された「Redirect」オプションに関連したレンダリングデバイスに、アクティブマルチメディアオブジェクトの再定義および/または送信を開始し、選択された「Redirect」オプションに関連したレンダリングデバイスは、アクティブマルチメディアオブジェクトのレンダリングを始める。
【0085】
アプリケーション(15)は、ユーザー(40)が、関連するレンダリングデバイス上のアクティブマルチメディアコンテンツのレンダリングを制御することを可能にする追加の制御を示す。アプリケーション(15)は、ブラウザユーザインターフェース(50)内のアクティブマルチメディアオブジェクトのローカルレンダリングを中止するか、または、アプリケーション(15)は、選択された「Redirect」オプションに関連したレンダリングデバイスによるアクティブコンテンツオブジェクトのレンダリングと実質的に同期して、ブラウザユーザインターフェース(50)内のアクティブマルチメディアオブジェクトをレンダリングし続ける。
【0086】
拡張マルチメディアオプション「Bookmark」は、アクティブマルチメディアオブジェクトのためのブックマークを作成し、その結果、ブックマークのその後の選択によって、アクティブマルチメディアオブジェクトは、検索され、再定義され、および/または、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上などの、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの1つ以上にリダイレクトされる。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、例えば、ブックマークが作成される際などに、ブックマーク用のデフォルトのレンダリングデバイスを確立することができる。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)が複数の「Redirect」オプションのうちの1つを用いて、アクティブマルチメディアオブジェクトをリダイレクトする先のレンダリングデバイスとして、ブックマーク用のデフォルトのレンダリングデバイスを確立する。
【0087】
拡張マルチメディアオプション「Record」の選択に応じて、アプリケーション(15)は、例えば、ローカルコンテンツソース(35)などの、ネットワーク(20)内のローカルサーバー上のデジタルマルチメディアコンテンツファイルとして、アクティブマルチメディアオブジェクトを保存する。拡張マルチメディアオプション「Record」によって、ユーザー(40)は、デジタルマルチメディアコンテンツファイルとして、アクティブマルチメディアオブジェクトの保存位置を選択することができる。拡張マルチメディアオプション「Record」によって、ユーザー(40)は、ファイル名、氏名、要約コメント、および/または、ローカルサーバー上に保存されたデジタルマルチメディアコンテンツファイルの他のプロパティを作成することができる。アプリケーション(15)は、アクティブマルチメディアオブジェクトが記録するのに適切であるかどうかを決定する。アクティブマルチメディアオブジェクトは、例えば、デジタル著作権管理技術(以後「DRM技術」)によって保護されたアクティブマルチメディアオブジェクトなどの記録に適切ではない。さらなる例として明確なタイムライン境界を欠くアクティブコンテンツオブジェクトは、記録には適切ではない。例えば、インターネットラジオチャンネルには、明確なタイムライン境界(timeline boundaries)がない。アプリケーション(15)は、記録に適切なアクティブマルチメディアオブジェクトのための拡張マルチメディアオプションに「Record」を提示する。
【0088】
拡張マルチメディアオプション「Property」によって、ユーザー(40)は、アクティブマルチメディアオブジェクトのプロパティを見ることができる。プロパティは、例えば、オブジェクトタイトル、オブジェクト分類および/またはジャンル、コンテンツプロパティである、関連するアーティスト、関連するテレビシリーズ、関連する音楽アルバム、および/または、同種のものといった、コンテンツプロパティである。プロパティは例えば、ファイルサイズ、ファイル形式、ファイルプロパティである、再生持続時間、1以上のメディアコーデック、1以上のメディア符号化パラメータ、および/または、同種のものといったファイルプロパティである。プロパティは、例えば、DRM技術によるアクティブマルチメディアオブジェクトの保護の表示、利用規約によるアクティブマルチメディアオブジェクトの保護の表示、1以上の使用制限のリスト、および/または、同種のものなどの、法的なプロパティである。
【0089】
拡張マルチメディアオプション「Manage」によって、ユーザー(40)は、例えば、ブックマーク管理オプション、再生リスト管理オプション、ファイル管理オプション、および/または、同種のものといった追加のコンテンツ管理オプションにアクセスすることができる。ユーザー(40)は、マルチメディアに関連するブックマークを、組織し、配置し、分類し、作成し、修正し、名前を変え、削除し、および/または、呼び出すために、ブックマーク制御オプションを選択する。ユーザー(40)は、再生リストを作成し、修正し、名前を変え、削除し、および/または、使用するために、再生リスト管理オプションを選択する。ユーザー(40)は、ローカルサーバー上に保存されたマルチメディアコンテンツファイルを、ブラウズし、組織し、配置し、分類し、作成し、名前を変え、削除し、および/または、使用するために、ファイル管理オプションを選択する。例えば、ネットワーク(20)に保存されたマルチメディアコンテンツファイルは、アプリケーション(15)の拡張マルチメディアオプション、および/または、他の手段によってネットワーク(20)に保存されたマルチメディアコンテンツファイル用いて作成されたデジタルマルチメディアコンテンツファイルである。
【0090】
図5乃至7は、本発明の実施形態におけるユーザー(40)に対する拡張マルチメディアオプションの提示を一般的に示す。
図5は、本発明の実施形態において、アクティブビデオオブジェクト(130)のために拡張マルチメディアコントロール(200)を有するブラウザユーザインターフェース(50)を示す。アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)は、ブラウザコントロール(129)および/またはインターネットコンテンツ(125)を表示する。インターネットコンテンツ(125)は、アクティブビデオオブジェクト(130)を含む。ユーザー(40)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)内のアクティブビデオオブジェクト(130)を見る。ユーザー(40)は、アクティブビデオオブジェクト(130)に関連した再生コントロール(140)を用いて、アクティブビデオオブジェクト(130)のレンダリングを制御する。したがって、アクティブビデオオブジェクト(130)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)を用いて見られ、および/または制御される。
【0091】
アプリケーション(15)は、アクティブビデオオブジェクト(130)と関連して拡張マルチメディアコントロール(200)を表示する。拡張マルチメディアコントロール(200)は、
図5で一般的に示されるようにアクティブビデオオブジェクト(130)上のオーバーレイとして表示される。拡張マルチメディアコントロール(200)は、連続的に存在するか、代替的に、拡張マルチメディアコントロールは、ユーザー(40)による特定のアクションの後に提供される。例えば、拡張マルチメディアコントロール(200)は、ユーザー(40)が再生コントロール(140)を用いてアクティブビデオオブジェクト(130)のレンダリングを開始した後に、表示および/または提供される。別の例として、拡張マルチメディアコントロール(200)は、ユーザー(40)がアクティブビデオオブジェクトの境界内に矢印または他の指示アイコンを位置付けた後に、表示および/または提供される。
【0092】
拡張マルチメディアコントロール(200)は、アプリケーション(15)の拡張マルチメディアオプションを表すグラフィックアイコンとして表示される。グラフィックアイコンは、フラットリスト(flat list)のアイコン、回転カルーセル式のアイコン、碁盤目配列のアイコン、および/または、当業者にとって知られている他の配置として表示される。本発明は、グラフィックアイコンの特定の配置または特定の提示には限定されない。
【0093】
ユーザー(40)は、アプリケーション(15)の対応する拡張マルチメディアオプション(200)を呼び出すために、グラフィックアイコンの1つ以上を選択および/またはアクティブ化する。例えば、グラフィックアイコンの1以上は、例えば、リビングのテレビなどのレンダリングデバイス(21、22、および、23)の1つに、アクティブビデオオブジェクトを向けるために、拡張マルチメディアオプション「Redirect」を表す。グラフィックアイコンの1つは、リビングのテレビを表す画像である。ユーザー(40)は、リビングのテレビにアクティブビデオオブジェクトをレンダリングするよう指示するために、リビングのテレビを表すグラフィックアイコンを選択および/またはアクティブ化してもよい。アプリケーション(15)はリビングのテレビにアクティブビデオオブジェクトを送信する。
【0094】
拡張マルチメディアコントロール(200)は複数のグラフィックアイコンを有する。複数のグラフィックアイコンの各々は、複数の「Redirect」オプションの1つ、および/または、レンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上に対応する。拡張マルチメディアコントロール(200)は、例えば、拡張マルチメディアオプション「Bookmark」、拡張マルチメディアオプション「Record」、拡張マルチメディアオプション「Property」、および/または、拡張マルチメディアオプション「Manage」などの、アプリケーション(15)の他の拡張マルチメディアオプションを表すグラフィックアイコンを有する。拡張マルチメディアオプションは、アプリケーション(15)の実施形態によって異なる。本発明は、拡張マルチメディアオプションが表示される特定の実施形態には限定されない。
【0095】
図6は、本発明の実施形態において、アクティブイメージオブジェクト(150)のために拡張マルチメディアコントロール(200)を有するブラウザユーザインターフェース(50)を示す。アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)は、ブラウザコントロール(129)および/またはインターネットコンテンツ(125)を表示する。インターネットコンテンツ(125)はアクティブイメージオブジェクト(150)を含む。アクティブイメージオブジェクト(150)は、スライドショーとして知られる一連の画像として、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)内で見られる画像のコレクションを表す。ユーザー(40)は、アクティブイメージオブジェクト(150)に関連した再生コントロール(140)を用いることによって、画像のコレクションのレンダリングを制御する。したがって、アクティブイメージオブジェクト(150)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)を用いて見られるおよび/または制御される。
【0096】
アプリケーション(15)は、アクティブイメージオブジェクト(150)に関連して拡張マルチメディアコントロール(200)を表示する。拡張マルチメディアコントロール(200)は、
図6に示すように、アクティブイメージ(150)から抜け出たように見えるメニューとして表示される。アプリケーション(15)は、アクティブイメージオブジェクトに関連して、アクティブ化コントロール(155)を提示する。アクティブ化コントロール(155)は、拡張マルチメディアコントロール(200)を提供するメニューの出現および/または消失を制御する。例えば、アクティブ化制御(155)は「Menu」ボタンである。「Menu」ボタンの選択によって、拡張マルチメディアのメニューは、例えば、アクティブイメージオブジェクトから抜け出るように見えることで現れるか、または、例えば、アクティブイメージオブジェクトに滑りこむように見えることで消える。アプリケーション(15)は、アクティブイメージオブジェクトを囲むインターネットコンテンツに対する障害を最小化する一方で、アクティブイメージオブジェクトのための拡張マルチメディアコントロール(200)へのアクセスを提供する。
【0097】
当業者は、ブラウザユーザインターフェース(50)で拡張マルチメディアコントロールのメニューを表示する他の手段を認識する。例えば、メニューは、ユーザー(40)によるアクティブイメージオブジェクト上でのマウスの「右クリック」に応じて「ポップアップする」ように見える。本発明は、拡張マルチメディアコントロール(200)のメニューにアクセスおよび/または該メニューをアクティブ化する手段の特定の実施形態には限定されない。
【0098】
拡張マルチメディアコントロール(200)は、メニューに表示されたオプションによって提供される。ユーザー(40)は、アプリケーション(15)の拡張マルチメディアオプションの対応する1つを呼び出すためのオプションの1つ以上を、選択および/またはアクティブ化する。
図6で示されるように、アプリケーション(15)は、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイス(21、22、23)に対応する複数の「Redirect」オプションを表示する。アプリケーション(15)は、アクティブイメージオブジェクトをレンダリングすることができるレンダリングデバイス(21、22、23)に単に対応させるために、複数の「Redirect」オプションを制限する。ユーザー(40)は、対応するレンダリングデバイスにアクティブイメージオブジェクトをレンダリングするよう指示するために、複数の「Redirect」オプションの1つ以上を選択および/またはアクティブ化する。
【0099】
例えば、
図6において、R1は、リビングのテレビである第1のレンダリングデバイス(21)を表し、R2は寝室のデジタルフォトフレームである第2のレンダリングデバイス(22)を表し、R3は書斎のパーソナルコンピュータである第3のレンダリングデバイス(23)を表す。この場合、ユーザー(40)は、寝室のデジタルフォトフレーム上のアクティブイメージオブジェクトのレンダリングを開始するために、「Redirect to R2」オプションを選択する。拡張マルチメディアコントロールは、例えば、拡張マルチメディアオプション「Bookmark」、拡張マルチメディアオプション「Record」、拡張マルチメディアオプション「Property」、および/または、拡張マルチメディアオプション「Manage」などの、アプリケーション(15)の他の拡張マルチメディアオプションを表すグラフィックアイコンを有する。本発明は、拡張マルチメディアオプションが表示される特定の実施形態には限定されない。
【0100】
図7は、アクティブオーディオオブジェクトのための拡張マルチメディアコントロール(200)を有するブラウザユーザインターフェース(50)を示す。アプリケーション(15)のブラウザインターフェース(50)は、ブラウザコントロール(129)および/またはインターネットコンテンツ(125)を表示する。インターネットコンテンツ(125)は、アクティブオーディオオブジェクトに対応する再生コントロール(140)および/またはステータス表示(160)を有する。アクティブオーディオオブジェクトは、単一のデジタル音楽ファイル、1セットのデジタル音楽ファイル、インターネットラジオチャンネル、音楽ストリーム、および/または、同種のものを表す。アクティブオーディオオブジェクトに対応するオーディオは、例えば、パーソナルコンピュータのサウンドカード、ヘッドフォン、スピーカー、および/または、同種のものといったアプリケーション(15)に関連するローカルオーディオデバイスによってレンダリングされる。ユーザー(40)は、アクティブオーディオオブジェクトに関連する再生コントロール(140)を使用することにより、オーディオのレンダリングを制御する。したがって、アクティブオーディオオブジェクトは、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)を用いて、レンダリングおよび/または制御される。
【0101】
アプリケーション(15)は、アクティブオーディオオブジェクトに関連して拡張マルチメディアコントロール(200)を表示する。拡張マルチメディアコントロールは、
図7で示されるように、アクティブオーディオオブジェクトのための再生コントロールおよび/またはステータス表示に近接して配されたボタンおよび/またはグラフィックアイコンの1セットとして表示される。アプリケーション(15)は、任意のアクティブオーディオオブジェクトに適用する拡張マルチメディアコントロール(200)の中央のセットを示す。例えば、アプリケーション(15)は、オーディオのための「drop−down menu」を表示する。拡張マルチメディアコントロール(200)の中央のセットは、ブラウザコントロール(129)内に現われるか、および/または、ローカルオーディオデバイスがレンダリングされるアクティブオーディオオブジェクトのためのアプリケーション(15)の拡張マルチメディア機能を呼び出すために使用される。
【0102】
拡張マルチメディアコントロール(200)は、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイス(21、22、23)のオーディオレンダリングデバイスに、アクティブオーディオオブジェクトをレンダリングするよう指示するために、拡張マルチメディアオプション「Redirect」の1以上を提供および/または表示する。
図7に描かれた実施形態において、拡張マルチメディアオプション「Redirect」(165)は、ネットワーク(20)内の特定のステレオシステムに関連付けられる。拡張マルチメディアオプション「Redirect」(165)に対応するグラフィックアイコンは、テキストラベル、特定のステレオシステムのグラフィック描写、および/または、同種のものを用いて、特定のステレオシステムを示す。ユーザー(40)は、特定のステレオシステムによってアクティブオーディオオブジェクトのレンダリングを開始するために、拡張マルチメディアオプション「Redirect」(165)を選択および/またはアクティブ化する。
【0103】
拡張マルチメディアコントロール(200)の中央のセットは、例えば、拡張マルチメディアオプション「Record」(170)および/または拡張マルチメディアオプション「Menu」(175)などの他の機能を提供および/または表示する。拡張マルチメディアオプション「Record」(170)の選択によって、ユーザー(40)は、アクティブオーディオオブジェクトに対応するオーディオ音声コンテンツの一部または全体を保存することができる。音声コンテンツの一部および/または全体は、例えば、ネットワーク(20)のローカルサーバー内で、1以上の音声ファイルとして保存される。例えば、音声ファイルはローカルコンテンツソース(35)に保存される。
【0104】
拡張マルチメディアオプション「Menu」(175)の選択によって、ユーザー(40)は、例えば、拡張マルチメディアオプション「Bookmark」、拡張マルチメディアオプション「Property」、拡張マルチメディアオプション「Manage」、および/または、ネットワーク(20)内の追加のレンダリングデバイスに対応する追加の「Redirect」オプションといった、アプリケーション(15)の他の拡張マルチメディアオプションの1以上を有するメニューにアクセスすることができる。アプリケーション(15)は、アクティブオーディオオブジェクトに最も一般的に使用される拡張マルチメディアオプションへのアクセスを可能にする限定的なオプションを表示する。拡張マルチメディアオプション「Menu」は、追加の拡張マルチメディアオプションにアクセスする。本発明は、拡張マルチメディアオプションが表示される特定の実施形態、または、拡張マルチメディアオプションの配置に限定されない。
【0105】
アプリケーション(15)が、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスのターゲットレンダリングデバイスに、アクティブマルチメディアオブジェクトをレンダリングするよう指示する場合、アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、ターゲットレンダリングデバイス上のアクティブなマルチメディアオブジェクトの送達および/またはレンダリングを制御することができる。例えば、ターゲットレンダリングデバイスは、レンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上である。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)がターゲットレンダリングデバイス上のコンテンツの再生を遠隔制御することを可能にする、追加の再生コントロールを提示する。追加の再生コントロールは、例えば、「再生」「停止」、「巻き戻し」、「早送り」、「特定の時間にシークする(Seek to a specific time)」、「ボリュームを上げる」、「ボリュームを下げる」、「前のオブジェクト」、「次のオブジェクト」、および/または、当業者に知られている他の再生コントロールを有するか、および/または、これらであってもよい。実施形態において、追加の再生コントロールは、ターゲットレンダリングデバイス上でアクティブマルチメディアオブジェクトのレンダリング中に表示されるのみである。
【0106】
代替的に、アプリケーション(15)は、追加の再生コントロールを表示および/または提供しない。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)内のアクティブマルチメディアオブジェクトのレンダリングを制御するために使用される再生コントロール(140)を用いて、ターゲットレンダリングデバイスによるレンダリングを制御することができる。アプリケーション(15)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)内のアクティブなマルチメディアオブジェクトを表示および/またはレンダリングし続け、その一方で、ほぼ同時におよび/またほぼ同期して、ターゲットレンダリングデバイス上のアクティブなマルチメディアオブジェクトをレンダリングする。例えば、ブラウザユーザインターフェース(50)の再生コントロール(140)は、ブラウザユーザインターフェース(50)とターゲットレンダリングデバイスの両方によって、アクティブなマルチメディアオブジェクトのレンダリングを制御するために使用される。
【0107】
ターゲットレンダリングデバイス上のアクティブなマルチメディアオブジェクトのレンダリング中に、ユーザー(40)は、マルチメディアコンテンツを有するおよび/または提供するウェブページから異なるウェブページに移動するために、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)を使用する。実施形態において、アプリケーション(15)は、アクティブなマルチメディアオブジェクトを有するおよび/または提供するウェブページからのナビゲーションに応じて、ターゲットレンダリングデバイス上のアクティブなマルチメディアオブジェクトのレンダリングを終了する。別の実施形態において、アプリケーション(15)は、ターゲットレンダリングデバイス上のアクティブなマルチメディアオブジェクトをレンダリングし続ける。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)がターゲットレンダリングデバイスによるアクティブマルチメディアオブジェクトのレンダリングを制御し続けるように、追加の再生コントロールを表示するおよび/または表示し続ける。
【0108】
図4を再度参照すると、アプリケーション(15)はRDCコンポーネント(110)を有する。RDCコンポーネント(110)は、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)のようなネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスを測定する。RDCコンポーネント(110)は、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)の能力などの、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの能力を決定する。ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスは、利用可能性および/または能力をネットワーク(20)内の他のデバイスに通信するために、ネットワーク(20)内でメッセージを送信する。RDCコンポーネント(110)は、利用可能なレンダリングデバイスからのメッセージを受け取る。RDCコンポーネント(110)は、利用可能なレンダリングデバイスの現在のステータスを決定するために、および/または、利用可能なレンダリングデバイスの追加能力の詳細を決定するために、利用可能なレンダリングデバイスとの通信のためにネットワーク(20)を使用する。
【0109】
RDCコンポーネント(110)は、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの内部リストを作成、維持、および/または、更新する。内部リストは、利用可能なレンダリングデバイスの能力を有する。利用可能なレンダリングデバイスの能力は、例えば、メディアタイプ(例えば、音声、動画、および/または、画像など)、マルチメディアコーデック(例えば、AACオーディオコーデック、H.264ビデオコーデック、および/または、同種のものなど)、マルチメディアコーデックに関連したプロファイルおよび/またはレベル、輸送方法、および/または、利用可能なレンダリングデバイスに支持されるDRM技術を有するか、および/または、これらであってもよい。本発明は、RDCコンポーネント(110)によって決定される能力の特定の実施形態には限定されない。RDCコンポーネント(110)は、UPnP AVコントロールポイントおよび/またはDLNAコントロールポイントであるか、および/または、これらとして機能する。
【0110】
例えば、拡張マルチメディアオプション「Redirect」の選択などのアクティブなマルチメディアオブジェクトをレンダリングするようにターゲットレンダリングデバイスに指示するユーザー入力に応じて、RDCコンポーネント(110)はターゲットレンダリングデバイスと通信する。RDCコンポーネント(110)は、ターゲットレンダリングデバイスに、アクティブマルチメディアオブジェクトを要求し、検索し、処理し、および/または、レンダリングするよう指示する。RDCコンポーネント(110)は、アクティブなマルチメディアオブジェクトのレンダリングを制御するために、ターゲットレンダリングデバイスと通信する。例えば、RDCコンポーネント(110)は、ユーザー(40)によって選択される再生コントロールに従って、ターゲットレンダリングデバイスによるアクティブなマルチメディアオブジェクトのレンダリングを制御する。RDCコンポーネント(110)は、ターゲットレンダリングデバイスにレンダリング制御命令を送信する。レンダリング制御命令は、例えば、「再生」「一時停止」、「停止」、「巻き戻し」、「早送り」、「特定の時間にシークする」、「ボリュームを上げる」、「ボリュームを下げる」、「前のオブジェクト」、「次のオブジェクト」、および/または、当業者に知られている他の再生コントロールなどといった追加の再生コントロールに対応する。
【0111】
アプリケーション(15)は、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)などのネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの1つ以上との適合性のために、インターネットマルチメディアコンテンツをトランスコードし、再フォーマットし、および/または、再定義するトランスコーディングエンジン(90)を有する。トランスコーディングエンジン(90)は、レンダリングするインターネットマルチメディアコンテンツ、および/または、ターゲットレンダリングデバイスの選択に関して、拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)からの命令を受け取る。トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスの能力を決定するために、RDCコンポーネント(110)と通信する。トランスコーディングエンジン(90)は、ウェブブラウザアプリケーション(60)および/またはマルチメディアプレーヤー(70)を用いて、インターネットマルチメディアコンテンツにアクセスする。トランスコーディングエンジン(90)は、直接インターネットを用いて、インターネットマルチメディアコンテンツにアクセスする。トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスへの送達のためのインターネットマルチメディアコンテンツを準備するために、インターネットマルチメディアコンテンツを処理する。
【0112】
トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスの能力に基づいてインターネットマルチメディアコンテンツをトランスコードする。例えば、トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスによって支持されるメディアコーデック、プロファイル、および/または、レベルに一致するトランスコードされたインターネットマルチメディアコンテンツを生成するために、インターネットマルチメディアコンテンツをトランスコードする。トランスコーディングエンジン(90)は、インターネットマルチメディアコンテンツを再フォーマットする。例えば、トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスに適切な送達フォーマットを有する再フォーマットされたインターネットマルチメディアコンテンツを生成するために、インターネットマルチメディアコンテンツを再フォーマットする。
【0113】
トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイス上のコンテンツにインターネットマルチメディアコンテンツを転送する制限、および/または、ターゲットレンダリングデバイス上のコンテンツをレンダリングする制限を調べるために、インターネットマルチメディアコンテンツの(もし、あれば)デジタル著作権管理保護(以後「DRM保護」)を調べる。トランスコーディングエンジン(90)は、その制限がターゲットレンダリングデバイスへのインターネットマルチメディアコンテンツの安全な送信を要求していると決定する。トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスへの安全な送信のためにインターネットマルチメディアコンテンツを再フォーマットするか、および/または、トランスコーディングエンジン(90)はメディアサーバーコンポーネント(100)に安全な送信が要求されることを知らせる。安全な送信のための再フォーマット化、および/または、安全な送信に関する通信は、制限により要求される安全な送信の特異的な方法を反映する。
【0114】
トランスコーディングエンジン(90)は、インターネットマルチメディアコンテンツの制限が、インターネットマルチメディアコンテンツの送信と、および/または、ターゲットレンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを許可しないということを決定する。トランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスへのインターネットマルチメディアコンテンツの送信を許可しない。アプリケーション(15)は、ターゲットレンダリングデバイスによるインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングが制限により許可されないということをユーザー(40)に通知する。
【0115】
アプリケーション(15)は、ユーザー(40)が、アプリケーション(15)および/または他のローカル保存されたマルチメディアコンテンツによって記録されたブックマーク、再生リスト、インターネットマルチメディアコンテンツを、作成し、編集し、削除し、組織し、および/または、管理することを可能にするコンテンツ管理コンポーネント(120)を有する。コンテンツ管理コンポーネント(120)の機能は、前述したように、拡張マルチメディアオプション「Bookmark」および/または拡張マルチメディアオプション「Manage」を用いてアクセス可能である。
【0116】
アプリケーション(15)は、トランスコーディングエンジン(90)からトランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたインターネットマルチメディアコンテンツを受け取るメディアサーバーコンポーネント(100)を有する。メディアサーバーコンポーネント(100)は、ウェブサーバ、RTSPメディアサーバー、UPnP AVメディアサーバー、DLNAに準拠したメディアサーバー、および/または、当業者に知られている既知の任意のメディアサーバーである。本発明はメディアサーバーコンポーネント(100)の特定の実施形態には限定されない。メディアサーバーコンポーネント(100)は、ネットワーク(20)を用いて、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたインターネットマルチメディアコンテンツを、ターゲットレンダリングデバイスに送達する。メディアサーバーコンポーネント(100)は、トランスコーディングエンジン(90)から受け取った、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたインターネットマルチメディアコンテンツの一部および/または全体を、保存および/またはバッファリングする。
【0117】
メディアサーバーコンポーネント(100)は、レンダリングデバイス、他のデバイス、コントロールポイント、および/または、ネットワーク(20)内のマルチメディアクライアントに見えるか、および/または、これらにアクセス可能である。メディアサーバーコンポーネント(100)は、例えば、ユーザー(40)によってブックマークされたインターネットマルチメディアコンテンツ、ユーザー(40)によって記録されたインターネットマルチメディアコンテンツ、ユーザー(40)によって検索、ブラウズ、および/または、実行されたインターネットマルチメディアコンテンツ、ネットワーク(20)内に保存されたマルチメディアコンテンツファイル、および/または、ユーザー(40)によって作成された再生リストなどの、アプリケーション(15)によって識別されたマルチメディアコンテンツの利用可能性を識別し、表示し、および/または、このマルチメディアコンテンツへのアクセスを提供する。
【0118】
メディアサーバーコンポーネント(100)は、ユーザー(40)がアプリケーション(15)のコンテンツ管理コンポーネント(120)を用いて作成したカテゴリー、領域、および/または、フォルダに基づいて、マルチメディアコンテンツの利用可能性を表示する。メディアサーバーコンポーネント(100)は、マルチメディアコンテンツの利用可能性を表示し、および/または、レンダリングデバイス、他のデバイス、コントロールポイント、および/または、ネットワーク(20)内のマルチメディアクライアントに、マルチメディアコンテンツへのアクセスを提供する。例えば、メディアサーバーコンポーネント(100)は、アプリケーション(15)が、ブラウザユーザインターフェース(50)および/または拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)を用いて、ユーザー(40)によってアクティブに使用および/または制御されるかどうかに関係なく、マルチメディアコンテンツの利用可能性を表示し、および/または、マルチメディアコンテンツへのアクセスを提供する。したがって、ユーザー(40)は、例えば、インターネットマルチメディアコンテンツなどのマルチメディアコンテンツを、ネットワーク(20)内のデバイスから直接選択する、および/または、アクセスする。
【0119】
例えば、ユーザー(40)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)を用いて、インターネットマルチメディアコンテンツを発見する。ユーザー(40)は、拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)および/またはアプリケーション(15)のコンテンツ管理コンポーネント(120)を用いて、インターネットマルチメディアコンテンツをブックマークする。アプリケーション(15)のメディアサーバーコンポーネント(100)は、ネットワーク(20)内のUPnPに準拠したデバイスに、ブックマークしたインターネットマルチメディアコンテンツの利用可能性を表示するために、UPnP AVメディアサーバーとして機能する。後に、ユーザー(40)はネットワーク(20)内のUPnP AVに準拠したテレビで動画コンテンツを見る。ユーザー(40)は、UPnP AVに準拠したテレビによって提供されるユーザーインターフェースを用いて、アプリケーション(15)のメディアサーバーコンポーネント(100)にアクセスする。ブックマークしたインターネットマルチメディアコンテンツの利用可能性は、メディアサーバーコンポーネント(100)によってユーザー(40)に示され、および/または、ユーザー(40)は、UPnP AVに準拠した関連するマルチメディアコンテンツを見るために特定のブックマークを選択する。特定のブックマークの選択に応じて、UPnP AVに準拠したテレビは、アプリケーションのメディアサーバーコンポーネント(100)から関連するマルチメディアコンテンツを要求する。アプリケーション(15)は、ブックマークに関連したマルチメディアコンテンツを提供するコンテンツソースから、関連するマルチメディアコンテンツを要求する。アプリケーション(15)は、コンテンツソースから、ブックマークに関連したマルチメディアコンテンツを受け取る。トランスコーディングエンジン(90)は、UPnP AVに準拠したテレビとの適合性のために、マルチメディアコンテンツをトランスコードし、再フォーマットし、再定義する。アプリケーション(15)は、トランスコーディングエンジン(90)がマルチメディアコンテンツをトランスコードし、再フォーマットし、および/または、再定義すると、レンダリングのために、UPnP AVに準拠したテレビに、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたマルチメディアコンテンツを送信し始める。
【0120】
メディアサーバーコンポーネント(100)は、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたマルチメディアコンテンツを要求するターゲットレンダリングデバイスから、要求メッセージを受け取る。ターゲットレンダリングデバイスからの要求メッセージは、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたマルチメディアコンテンツの特定の部分を要求する。メディアサーバーコンポーネント(100)は、トランスコーディングエンジン(90)から、および/または、アプリケーション(15)の他のコンポーネントからの命令を受け取る。その命令は、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたマルチメディアコンテンツを送信するように、メディアサーバーコンポーネント(100)に指示する。その命令は、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたマルチメディアコンテンツの特定の部分を送信するように、メディアサーバーコンポーネント(100)に指示する。要求メッセージおよび/または命令に応じて、メディアサーバーコンポーネント(100)は、トランスコードされた、再フォーマットされた、および/または、再定義されたマルチメディアコンテンツ、および/または、特定の部分を、ターゲットレンダリングデバイスに送信する。
【0121】
実施形態において、アプリケーション(15)は、パーソナルコンピュータ、ラップトップパーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話、モバイルフォン、および/または、ソフトウェアアプリケーションを実行可能な別のコンピュータデバイスのための内蔵型ソフトウェアアプリケーションである。別の実施形態において、アプリケーション(15)は、既存のウェブブラウザへの「プラグイン(Plug−in)」である。当業者に知られているように、「プラグイン」は、ホストアプリケーションに追加機能を提供するホストアプリケーションと相互作用する第2のアプリケーションである。アプリケーション(15)が「プラグイン」である場合、アプリケーション(15)は、拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)、トランスコーディングエンジン(90)、メディアサーバーコンポーネント(100)、RDCコンポーネント(110)、および/または、コンテンツ管理コンポーネント(120)を有する。アプリケーション(15)は、当業者に知られている標準的なプラグイン構造に対応する既存のウェブブラウザに接続する。例えば、アプリケーション(15)は、Internet Explorer(マイクロソフト社の商標)、Firefox(Mozilla財団の商標)、Opera(OperaSoftware ASA Norwayの商標)、Google Chrome(グーグル社の商標)、および/または、同種のもののウェブブラウザに対する「プラグイン」である。
【0122】
例えば、ネットワーク(20)に保存されたインターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはマルチメディアコンテンツファイルなどのマルチメディアコンテンツオブジェクトは、DRM保護を有する。DRM保護は、マルチメディアコンテンツオブジェクトを、送信および/またはレンダリングの制限下に置く。その制限は、コンテンツプロバイダーがマルチメディアコンテンツのために作成したDRM保護および/または特定のコンテンツライセンスに応じて変わる。例えば、DRM保護は、マルチメディアコンテンツオブジェクトのレンダリングを、特定のユーザーおよび/または特定のレンダリングデバイスに制限する。DRM保護は、マルチメディアコンテンツオブジェクトの無制限のレンダリングを許可し、マルチメディアコンテンツオブジェクトを制限された回数だけレンダリングすることを許可し、および/または、マルチメディアコンテンツオブジェクトを一定の時間間隔の間にのみレンダリングすることを許可する。DRM保護は、特定のタイプおよび/または分類のレンダリングデバイス上でのみレンダリングを許可する。DRM保護は、ネットワーク(20)内の1つ以上のレンダリングデバイスへの送信、および/または、該レンダリングデバイスによるレンダリングを禁止する。DRM保護は、ネットワーク(20)内の1つ以上のレンダリングデバイスへの送信、および/または、該レンダリングデバイスによるレンダリングを許可するが、ネットワーク(20)内の1つ以上のレンダリングデバイスへの送信、および/または、該レンダリングデバイスによるレンダリングに条件を課す。例えば、DRM保護は、コンテンツがターゲットレンダリングデバイスにリダイレクトされる際に、使用されるコンテンツの特定のタイプの安全な送信を要求する。本発明はDRM保護の特定の実施形態に限定されない。
【0123】
第1の例において、その制限によって、アプリケーション(15)のユーザー(40)が特定のパーソナルコンピュータ上のウェブブラウザでインターネットマルチメディアコンテンツにアクセスしたり、該コンテンツを見たり、および/または、実行したりできるように、アプリケーション(15)は第1のDRM保護によって保護されたインターネットマルチメディアコンテンツに遭遇する。第1のDRM保護によって、アプリケーション(15)のユーザー(40)は、インターネットマルチメディアコンテンツの転送がデジタル送信コンテンツ保護(「DTCP」)によって保護される場合に、外部レンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができる。第1のDRM保護は、DTCP保護された送信に関連した特別な遵守事項を定義する。ユーザー(40)は、外部レンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングするようにアプリケーション(15)に要求する。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)に外部レンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする許可が与えられることを決定するために、インターネットマルチメディアコンテンツの第1のDRM保護を調べる。アプリケーション(15)は、DTCP保護されたエクスポートが要求されることを決定するために、インターネットマルチメディアコンテンツのDRM保護を調べる。アプリケーション(15)は、ターゲットレンダリングデバイスがDTCP保護されたコンテンツの送信に対応するということを決定するために、ターゲットレンダリングデバイスの能力を決定する。アプリケーション(15)は、アプリケーション(15)と、第1のDRM保護のためにDTCP保護されたエクスポートの既知の遵守事項を満たすターゲットレンダリングデバイスとの間で、DTCP保護されたチャンネルを確立する。アプリケーション(15)は、DTCP保護されたチャンネルを用いて、ターゲットレンダリングデバイスに、インターネットマルチメディアコンテンツを送信する。
【0124】
第2の例において、アプリケーション(15)は、第2のDRM保護によって保護されたインターネットマルチメディアコンテンツに遭遇する。第2のDRM保護は、パーソナルコンピュータおよびモバイルデバイス以外のデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツの使用、表示、および/または、レンダリングを禁止する。アプリケーション(15)は、レンダリングが許可される特定のデバイスおよび/またはデバイスタイプを決定するために、インターネットマルチメディアコンテンツの第2のDRM保護を調べる。アプリケーション(15)は、第2のDRM保護がインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを許可する利用可能なレンダリングデバイスを決定するために、利用可能なレンダリングデバイスのリストおよび/または利用可能なレンダリングデバイスの能力を調べる。この例について、アプリケーション(15)は、特定のラップトップコンピュータおよび特定のモバイルデバイスが、第2のDRM保護の制限を満たす利用可能なレンダリングデバイスであるということを決定する。アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連する拡張マルチメディアコントロール内で特定のラップトップコンピュータおよび特定のモバイルデバイスに対応する「Redirect」オプションを提供および/または表示する。したがって、アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、マルチメディアコンテンツオブジェクトへの送信および/またはマルチメディアコンテンツオブジェクトのレンダリングが第2のDRM保護下で許可される利用可能なレンダリングデバイスに対する第2のDRM保護を有するインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができる。
【0125】
第3の例において、アプリケーション(15)は、第3のDRM保護によって保護されたインターネットマルチメディアコンテンツに遭遇する。第3のDRM保護は、特定のユーザーに、特定のユーザーが所有するインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする無制限の権利を与える。第3のDRM保護は、ウェブブラウザの外部の位置へのインターネットマルチメディアコンテンツの送信に関する規則、制限、または、方針を有していない。第3のDRM保護に基づいて、アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツが、特定のユーザーによって所有されたデバイスによりレンダリングされるということを決定する。利用可能なレンダリングデバイスおよび/または利用可能なレンダリングデバイスのリストに基づいて、アプリケーション(15)は、利用可能なレンダリングデバイスのどれがインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができるのかを決定する。アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができる利用可能なレンダリングデバイスに対応した「Redirect」オプションを提供および/または表示する。例えば、アプリケーション(15)は インターネットマルチメディアコンテンツに関連する拡張マルチメディアコントロール内で「Redirect」オプションを提供および/または表示する。したがって、アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、マルチメディアコンテンツオブジェクトへの送信および/またはマルチメディアコンテンツオブジェクトのレンダリングが第3のDRM保護下で許可される利用可能なレンダリングデバイスに対する第3のDRM保護を有するインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングすることができる。アプリケーション(15)は、第3のDRM保護に関連する規則、制限、および/または、方針に従うようにレンダリングを制御する。
【0126】
第4の例において、アプリケーション(15)は、第4のDRM保護によって保護されたインターネットマルチメディアコンテンツに遭遇する。第4のDRM保護の方針は、第4のDRM保護によって保護されるインターネットマルチメディアコンテンツが、コンテンツプロバイダーによって提供される特定のマルチメディアプレーヤーによりレンダリングされることを要求する。第4のDRM保護の方針に基づいて、アプリケーション(15)は、「Redirect」オプションが、第4のDRM保護によって保護されたインターネットマルチメディアコンテンツには許可されないということを決定する。アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連する拡張マルチメディアコントロール内で「Redirect」オプションを提供および/または表示する。アプリケーション(15)は、「Redirect」オプションがインターネットマルチメディアコンテンツの第4のDRM保護によって利用可能ではないということをユーザー(40)に知らせるために、拡張マルチメディアコントロール内で、記号、アイコン、および/または、通知メッセージを表示する。
【0127】
前述の例は、アプリケーション(15)が、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスのどれが、インターネットマルチメディアコンテンツに関連するDRM保護に基づいて、インターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングするのをどのようにして決定するのかを一般的に示している。アプリケーション(15)は、拡張マルチメディアオプション「記録する」が、インターネットマルチメディアコンテンツに許可されるかどうかを決定するために、インターネットマルチメディアコンテンツのDRM保護を調べる。もし、アプリケーション(15)が、DRM保護がネットワーク(20)内のインターネットマルチメディアコンテンツのローカルコピーの保存を許可することを決定すると、アプリケーション(15)は、拡張マルチメディアコントロール内で拡張マルチメディアオプション「記録する」を提供および/または表示する。
【0128】
インターネットマルチメディアコンテンツは暗黙の法的な取り決めによって保護される。当業者に知られているように、法的な取り決めは利用規約である。アプリケーション(15)のユーザー(40)は、 ユーザー(40)がウェブページからインターネットマルチメディアコンテンツにアクセスし、ブラウズし、および/または、検索する際に、利用規約に縛られた取り決めに暗黙に合意する。典型的には、利用規約は、ウェブページのユーザーにアクセス可能であるとともに、ユーザー(40)が読むことができる法的な取り決めである。したがって、アプリケーション(15)は、利用規約に直接アクセスしたり、読んだり、解釈したり、および/または、適用したりすることはできない。
【0129】
アプリケーション(15)の実施形態は、ユーザー(40)に利用規約を読むこと、および/または、利用規約に従うことを薦めている。アプリケーション(15)は、利用規約を提供する表示されたリンクを確認するために、ウェブページおよび/またはインターネットマルチメディアコンテンツを解析しおよび/または調べる。アプリケーション(15)が、例えば、表示されたリンクを確認することによって、利用規約を確認すると、アプリケーション(15)は「利用規約」コントロールを提供および/または表示する。例えば、アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連する拡張マルチメディアコントロール内で「利用規約」コントロールを表示する。ユーザー(40)が「利用規約」コントロールを選択すると、アプリケーション(15)は、ウェブページおよび/またはインターネットマルチメディアインターネットコンテンツが利用規約を有することを示すメッセージを表示する。メッセージは、アプリケーション(15)の拡張マルチメディアコントロールを用いて、インターネットマルチメディアコンテンツを記録するおよび/またはレンダリングするために、利用規約を尊重するユーザー(40)の責任を示す。
【0130】
ユーザー(40)が利用規約を調べ、読み、理解し、および/または、利用規約に従うように、アプリケーション(15)は利用規約へのアクセスを提供する。アプリケーション(15)は、アプリケーション(15)の拡張マルチメディアコントロールを使用する際に、ユーザー(40)が、利用規約を読んだこと、および/または、利用規約に従うことに同意することを示すことを可能にするか、および/または、要求する。ユーザー(40)が利用規約を読んだこと、および/または、利用規約に従うことに同意することを示せば、アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツに関連する拡張マルチメディアコントロールから、「利用規約」コントロールを取り除く。異なるインターネットマルチメディアコンテンツおよび/または異なるウェブページがアクセスされると、アプリケーションは「利用規約」コントロールを提供および/または表示する。
【0131】
実施形態において、ユーザー(40)がインターネットマルチメディアコンテンツに関連する利用規約に合意を示すまでは、アプリケーション(15)は、ユーザー(40)によるインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングおよび/または記録を許可しない。ユーザー(40)は、一般的に、例えば、アプリケーション(15)の第1の使用の間に、および/または、特定のウェブページに関係なく、合意を示し、、および/または、ユーザー(40)によってアクセスされた各々の独特なウェブページについての合意を示す。
【0132】
実施形態において、ウェブページおよび/またはインターネットマルチメディアコンテンツの利用規約は、アプリケーション(15)によってアクセスされる機械で読み取り可能な利用規約プロトコルに符号化される。アプリケーション(15)は、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルに従って、アプリケーション(15)の拡張マルチメディアコントロールの提示および/または使用を制限する。機械で読み取り可能な利用規約プロトコルは、ウェブページおよび/またはインターネットマルチメディアコンテンツの利用規約に関連するプロパティおよび/または制限を示す。プロパティおよび/または制限は、例えば、インターネットマルチメディアコンテンツが拡張マルチメディアオプション「記録する」を用いて保存されるかどうか、ユーザー(40)がインターネットマルチメディアコンテンツのローカルコピーを共有するかどうか、インターネットマルチメディアコンテンツが「Redirect」オプションを用いて他のレンダリングデバイスに送信されるかどうか、インターネットマルチメディアコンテンツがレンダリングのためにトランスコードされるかどうか、インターネットマルチメディアコンテンツがレンダリングのために再フォーマットされるかどうか、および/または、同種のことである。プロパティおよび/または制限の各々に関して、アプリケーション(15)は、プロパティおよび/または制限が「はい」、「いいえ」、または、「表示されず」であるかどうかを決定する。
【0133】
機械で読み取り可能な利用規約プロトコルは、インターネットマルチメディアコンテンツの他の許可された使用および/または使用制限を示す。他の許可された使用および/または使用制限は、ウェブページの利用規約に示される。例えば、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルは、「Redirect」オプションを制限された、特定のレンダリングデバイスタイプおよび/またはプロパティを示す。例えば、ウェブページの利用規約は、テレビでのレンダリングを許可するが、許可された表示サイズを制限する。本発明は、利用規約、アプリケーション(15)による利用規約の提示、または、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルの符号化の特定の実施形態に限定されない。
【0134】
機械で読み取り可能な利用規約プロトコルは、ウェブページによって提供されるか、および/または、ウェブページに関連したインターネットマルチメディアコンテンツを備えるアプリケーション(15)に送達される。代替的に、
図8に一般的に示されるように、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルは、ネットワーク(20)および/またはインターネット(25)を用いてアプリケーション(15)によってアクセス可能な利用規約サーバー(180)から入手可能である。インターネットコンテンツソース(31、32、33)は、インターネットマルチメディアコンテンツの異なるソースである。インターネットコンテンツソース(31、32、33)の各々に対応する利用規約がある。インターネットコンテンツソース(31、32、33)の各々は、ユーザー(40)が読むことができる法的な取り決めである利用規約を提供するために、標準のウェブブラウザを使用する。コンテンツソース(31、32、33)の各々は、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを提供する。機械で読み取り可能な利用規約プロトコルは、利用規約サーバー(180)上に集められ、および/または、保存される。利用規約サーバー(180)は、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを対応するウェブページに関連付けるテーブルを保存する。
【0135】
実施形態において、インターネットコンテンツソース(31、32、33)の1つ以上は、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを提供しない。第三者のプロバイダーは、ユーザー(40)が読むことができる法的な取り決めである利用規約を得るために、ウェブページにアクセスする。第三者のプロバイダーは、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを準備するために、ユーザー(40)が読むことができる法的な取り決めである利用規約を使用する。第三者のプロバイダーは、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを利用規約サーバー(180)に送信し、および/または、第三者のプロバイダーは、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを保存する。したがって、アプリケーション(15)は、利用規約および/またはユーザー(40)が読むことができる法的な取り決めに対応する、様々なウェブページの機械で読み取り可能な利用規約プロトコルにアクセスし、および/または、該機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを使用する。
【0136】
アプリケーション(15)の実施形態は、ウェブページ上のインターネットマルチメディアコンテンツに遭遇する。アプリケーション(15)は、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルがウェブページに利用可能であるかどうかを決定するために、利用規約サーバー(180)に接触する。アプリケーション(15)は、ウェブページに対応する機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを検索する。アプリケーション(15)は、ウェブページの利用規約の後にアプリケーション(15)が続くことを保証するために、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを解析し、および/または、調べる。例えば、アプリケーション(15)は、拡張マルチメディアコントロールの利用規約に対する提示、表示、および/または、使用を確認する。
【0137】
アプリケーション(15)は、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルがウェブページには利用不可能であると決定する。機械で読み取り可能な利用規約プロトコルが利用できない場合、アプリケーション(15)はアプリケーション(15)の拡張マルチメディアコントロールで「利用規約」コントロールを表示する。利用規約サーバー(180)は、機械で読み取り可能な利用規約プロトコルを検索するのに失敗した試みを記録する。機械で読み取り可能な利用規約プロトコルが利用規約サーバー(180)によって得られ、作成され、および/または、保存されるように、利用規約サーバー(180)のオペレーターは、失敗した試みに対応するウェブページを調査する。
【0138】
広告用コンテンツは、インターネットマルチメディアコンテンツに関連付けられる。広告用コンテンツは、画像コンテンツ、動画コンテンツ、音声コンテンツ、グラフィックス、アニメーション、ビデオクリップ、テキスト、ウェブフォーマット、URLへのリンク、および/または、同種のものを含むか、および/または、これらである。広告用コンテンツは、アクティブビデオオブジェクト(130)および/またはアクティブイメージオブジェクト(150)によって、および/または、該オブジェクトで、表示される。例えば、広告用コンテンツは、当業者に「プリロール」広告として知られているようなインターネットマルチメディアコンテンツのディスプレイの前に、アクティブビデオオブジェクト(130)に表示された動画コンテンツである。別の例として、広告用コンテンツは、インターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングの間の様々な時に、アクティブビデオオブジェクト(130)に表示された動画コンテンツである。したがって、広告用コンテンツは、「コマーシャルの時間」のためにインターネットマルチメディアコンテンツを中断する。
【0139】
あるいは、広告用コンテンツは、アクティブビデオオブジェクト(130)および/またはアクティブイメージオブジェクト(150)の外部に配されたウェブコンテンツ(125)に表示される。例えば、広告用コンテンツは、画像および/または関連するURLへのリンクである。画像および/またはリンクは、アクティブビデオオブジェクト(130)に隣接するウェブコンテンツに表示される。広告用コンテンツおよび広告用コンテンツの提示は、本明細書に示した例に限定されず、広告用コンテンツは当業者に知られている任意の広告用コンテンツである。
【0140】
アプリケーション(15)は広告用コンテンツを検知および/または確認する。例えば、インターネットマルチメディアコンテンツのソース、広告用コンテンツのソース、および/または、第三者のソースは、広告用コンテンツを確認する機械で読み取り可能なタグを提供する。機械で読み取り可能なタグは、広告用コンテンツおよび/またはインターネットコンテンツ(125)の一部として送達される。あるいは、機械で読み取り可能なタグは、インターネット(25)を用いて、アプリケーション(15)にアクセス可能なサーバー上で利用可能である。サーバーはアプリケーション(15)からの要求に応じて機械で読み取り可能なタグを提供する。
【0141】
機械で読み取り可能なタグによって、アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはインターネットコンテンツ(125)の非広告部分と、広告用コンテンツを区別することができる。さらに、機械で読み取り可能なタグは、インターネットマルチメディアコンテンツがネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの1以上によって送信および/またはレンダリングされる場合に、広告用コンテンツの処理、表示、レンダリング、および/または、レンダリングの制御の要件を示す。機械で読み取り可能なタグは、インターネットマルチメディアコンテンツがアプリケーション(15)によって記録される場合に、広告用コンテンツの処理および/または記録の要件を示す。
【0142】
アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツがネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの1以上によって送信および/またはレンダリングされる場合に、広告用コンテンツがユーザー(40)に表示されることを保証する。さらに、アプリケーション(15)は、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの1つ以上に広告用コンテンツを効果的におよび/または適切に表示するために、広告用コンテンツをトランスコードし、再フォーマットし、および/または、再定義する。
【0143】
第1の例として、アプリケーション(15)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)内のアクティブビデオオブジェクト(130)に隣接するインターネットコンテンツ(125)で表示される動画の画像交換フォーマット(「GIF」)を有する広告用コンテンツを識別する。ユーザー(40)が、ネットワーク(20)内のDLNAに準拠したテレビに、アクティブビデオオブジェクト(130)に関連したインターネットマルチメディアコンテンツを送信すると、アプリケーション(15)は、DLNAに準拠したテレビの表示に適切な短いビデオ広告を作るために動画GIF画像をトランスコードおよび/または再フォーマットする。アプリケーション(15)は、DLNAに準拠したテレビへのインターネットマルチメディアコンテンツの送信の前に、DLNAに準拠したテレビに短いビデオ広告を送信する。DLNAに準拠したテレビは、インターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする前に、「プリロール」広告として、短いビデオ広告をレンダリングする。広告用コンテンツの識別、および/または、広告用コンテンツの短いビデオ広告への変換は、広告用コンテンツに関連する機械で読み取り可能なタグに基づく。
【0144】
第2の例として、アプリケーション(15)は、アプリケーション(15)のブラウザユーザインターフェース(50)内のアクティブビデオオブジェクト(130)に表示されたビデオ広告部分を識別する。例えば、アプリケーション(15)はビデオ広告部分を識別する。ビデオ広告部分の各々は例えば、12秒の継続時間を有する。ビデオ広告部分は、アクティブビデオオブジェクト(130)内のインターネットマルチメディアコンテンツの表示の間に、既知の回数T1、T2およびT3で「コマーシャルの時間」として表示される。インターネットマルチメディアコンテンツがネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの1つ以上に送信される場合、アプリケーション(15)は、ビデオ広告部分が既知の回数T1、T2およびT3で、ネットワーク(20)内のレンダリングデバイスによって送信され、および/または、レンダリングされることを保証する。アプリケーション(15)は、ビデオ広告部分のレンダリング中に再生コントロールのうちのいくつかまたはすべてを無効にする。例えば、アプリケーション(15)では、ユーザーは、ビデオ広告部分のレンダリング中に、休止、早送り、または、早送りサーチをすることができない。アプリケーション(15)では、ユーザーは、前述のビデオ広告部分を見るおよび/またはレンダリングする前に、インターネットマルチメディアコンテンツの一部を見たり、アクセスしたり、および/または、探したりすることができない。広告用コンテンツの識別および/または再生コントロールの無効化は、広告用コンテンツに関連する機械で読み取り可能なタグに基づく。
【0145】
第3の例として、アプリケーション(15)は、アクティブビデオオブジェクト(130)と同じウェブページ上のインターネットコンテンツ(125)に表示される広告テキストに関連する広告画像を有する広告用コンテンツを識別する。ユーザー(40)は、アクティブビデオオブジェクト(130)に関連するインターネットマルチメディアコンテンツのために拡張マルチメディアオプション「記録する」を選択するために、拡張マルチメディアコントロール(200)を使用する。例えば、インターネットマルチメディアコンテンツは、ローカルサーバー上に保存されたデジタルマルチメディアコンテンツファイルとして記録される。実施形態において、アプリケーション(15)は、ローカルサーバー上に保存されたデジタルマルチメディアコンテンツファイル内に含まれるために広告用コンテンツをトランスコード、再フォーマット、および/または、再定義する。例えば、デジタルマルチメディアファイルは、最初の5秒間広告画像を表示する動画ファイル、次の5秒間広告テキストを表示する動画ファイル、デジタルマルチメディアファイルのリマインダーのためにインターネットマルチメディアコンテンツを表示する動画ファイルである。広告用コンテンツを識別すること、および/または、ローカルサーバー上に保存されたデジタルマルチメディアファイル内に広告用コンテンツを含むことは、広告用コンテンツに関連した機械で読み取り可能なタグに基づく。
【0146】
図9は、本発明の実施形態において、インターネットマルチメディアコンテンツおよび/またはネットワーク内でローカル保存されたマルチメディアコンテンツをレンダリングするための方法(300)のフローチャートを示す。工程(301)で一般的に示されるように、アプリケーション(15)は、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)のようなネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの利用可能性および/または能力を決定する。例えば、RDCコンポーネント(110)は、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの利用可能性および/または能力を決定する。アプリケーション(15)は、ネットワーク(20)内の利用可能なレンダリングデバイスの内部リストを維持および/または更新する。内部リストは、利用可能なレンダリングデバイスの能力を有する。例えば、RDCコンポーネント(110)は、内部リストを維持および/または更新する。
【0147】
工程(305)で一般的に示されるように、アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、インターネットマルチメディアコンテンツを探し、および/または、検索する。アプリケーション(15)は、アプリケーション(15)が存在するデバイスに関連した入力手段によって提供されるユーザー入力に基づいて、インターネットマルチメディアコンテンツを探し、および/または、検索する。例えば、ブラウザユーザインターフェース(50)は、ユーザー入力を受け取り、および/または、インターネットマルチメディアコンテンツを検索し、かつ、レンダリングする。アプリケーション(15)は、例えば、インターネットコンテンツソース(31、32、33)のような、リモートサーバーからのインターネットマルチメディアコンテンツを検索する。例えば、ウェブブラウザアプリケーション(60)は、リモートサーバーからのインターネットマルチメディアコンテンツを検索する。インターネットマルチメディアコンテンツは、アプリケーション(15)によって、例えば、ブラウザユーザインターフェース(50)および/またはマルチメディアプレーヤー(70)などによって、レンダリングされる。
【0148】
工程(310)で一般的に示されるように、アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツおよび/または利用可能なレンダリングデバイスに適切な拡張マルチメディアオプションを決定する。インターネットマルチメディアコンテンツおよび/または利用可能なレンダリングデバイスに適切な拡張マルチメディアオプションの決定は、インターネットマルチメディアコンテンツのプロパティおよび/または制限、および/または、利用可能なレンダリングデバイスの能力に基づく。工程(315)で一般的に示されるように、アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツおよび/または利用可能なレンダリングデバイスに適切な拡張マルチメディアオプションを提供および/または表示する。例えば、拡張マルチメディアユーザインターフェース(80)は、インターネットマルチメディアコンテンツおよび/または利用可能なレンダリングデバイスに適切な拡張マルチメディアオプションを表示する。
【0149】
工程(320)で一般的に示されるように、ユーザー(40)は「Redirect」オプションの1つを選択する。選択された「Redirect」オプションは、例えば、レンダリングデバイス(21、22、23)の1つ以上などの、利用可能なレンダリングデバイスの1つ以上に対応する。工程(325)で一般的に示されるように、アプリケーション(15)は、ターゲットレンダリングデバイスへの送達のために、インターネットマルチメディアコンテンツを準備するようインターネットマルチメディアコンテンツを処理する。例えば、トランスコーディングエンジン(90)はインターネットマルチメディアコンテンツを処理する。アプリケーション(15)および/またはトランスコーディングエンジン(90)は、ターゲットレンダリングデバイスの能力に基づいて、インターネットマルチメディアコンテンツをトランスコードおよび/または再フォーマットする。
【0150】
工程(330)で一般的に示されるように、アプリケーション(15)は、ネットワーク(20)を用いて、ターゲットレンダリングデバイスに、トランスコードされた、再フォーマットした、および/または、再定義したインターネットマルチメディアコンテンツを送信する。例えば、メディアサーバーコンポーネント(100)は、トランスコーディングエンジン(90)から、トランスコードされた、再フォーマットした、および/または、再定義したインターネットマルチメディアコンテンツを受け取る。メディアサーバーコンポーネント(100)は、ネットワーク(20)を用いて、ターゲットレンダリングデバイスに、トランスコードされた、再フォーマットした、および/または、再定義したインターネットマルチメディアコンテンツを送信する。メディアサーバーコンポーネント(100)は、トランスコーディングエンジン(90)から受け取った、トランスコードされた、再フォーマットした、および/または、再定義したインターネットマルチメディアコンテンツの一部および/または全体を保存および/またはバッファリングする。
【0151】
工程(335)で一般的に示されるように、ターゲットレンダリングデバイスは、インターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする。例えば、ターゲットレンダリングデバイスは、メディアサーバーコンポーネント(100)から受け取った、トランスコードされた、再フォーマットした、および/または、再定義したインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングする。アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、ターゲットレンダリングデバイスによるレンダリングを制御することができる。アプリケーション(15)は、ブラウザユーザインターフェース(50)内のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを中止する。あるいは、アプリケーション(15)は、ターゲットレンダリングデバイスによるアクティブコンテンツオブジェクトのレンダリングにほぼ同期して、ブラウザユーザインターフェース(50)内のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングし続ける。
【0152】
工程(340)で一般的に示されるように、アプリケーション(15)によって、ユーザー(40)は、異なるインターネットマルチメディアコンテンツを探すおよび/または検索することができる。実施形態において、アプリケーション(15)は、インターネットマルチメディアコンテンツを有するおよび/または提供するウェブページからのナビゲーションに応じて、ターゲットレンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを終了する。別の実施形態において、アプリケーション(15)は、ターゲットレンダリングデバイス上のインターネットマルチメディアコンテンツをレンダリングし続ける。アプリケーション(15)は、ユーザー(40)がターゲットレンダリングデバイスによるインターネットマルチメディアコンテンツのレンダリングを制御し続けるように、レンダリングコントロールを、表示するおよび/または表示し続ける。
【0153】
当然のことながら、本明細書に記載されている現在好ましい実施形態に対する様々な変更および修正は、当業者に明白なものである。そのような変更および修正は、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、かつ、付随する利点を減らすことなくなされる。したがって、そのような変更と修正は添付の請求項によって包含されるものと意図される。