(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
積層された不織布シートの層間にタミー伸縮材が伸張状態で固定された伸縮シートからなり、着用者の腰周りを被包する外装体と、吸収体が内包された吸収パッドであり、着用者の股下を被包する吸収性本体とを備えた吸収性物品の製造方法であって、
前記伸縮シートの材料となる第1不織布シート及び第2不織布シート、並びに前記タミー伸縮材の材料となる原タミー伸縮材を用意し、
前記第1不織布シート及び前記第2不織布シートにおける、前記外装体の幅方向中央部に相当する部分で且つ前記原タミー伸縮材が配置される部分、並びに前記原タミー伸縮材における、前記外装体の幅方向中央部に相当する部分に配置される部分の何れの部分にも接着剤を付着させず接着剤非付着部とするとともに、
前記第1不織布シートにおける、前記外装体の左右の側縁部に相当する部分で且つ前記原タミー伸縮材が配置される部分、前記第2不織布シートにおける、前記外装体の左右の側縁部に相当する部分で且つ前記原タミー伸縮材が配置される部分及び前記原タミー伸縮材における、前記外装体の左右の側縁部に相当する部分に配置される部分のうち、少なくとも一つの部分に接着剤を付着させて接着剤付着部を形成する接着剤付着工程と、
前記第1不織布シート及び前記第2不織布シートのいずれかの表面に前記原タミー伸縮材を伸張状態で連続的に配置する伸縮材配置工程と、
前記接着剤付着部を介して前記第1不織布シートと前記第2不織布シートを貼り合わせることにより、前記第1不織布シートと前記第2不織布シートの層間に前記原タミー伸縮材を伸張状態で固定する伸縮材固定工程と、
前記原タミー伸縮材における、前記第1不織布シートの前記接着剤非付着部と前記第2不織布シートの前記接着剤非付着部との層間に配置された部分を切断する伸縮材切断工程と、
前記第1不織布シートの前記接着剤非付着部と前記第2不織布シートの前記接着剤非付着部とを、当該第1不織布シートの前記接着剤非付着部と当該第2不織布シートの前記接着剤非付着部との両端以外の少なくとも一部が離間しないように接合するシート接合工程と、を備え、
前記接着剤付着工程、前記伸縮材配置工程及び前記伸縮材固定工程を行った後、
前記シート接合工程を行い、次いで、前記伸縮材切断工程を行う方法であり、
前記シート接合工程は、前記第1不織布シートの前記接着剤非付着部における、前記原タミー伸縮材が配置される部分以外の部分と、前記第2不織布シートの前記接着剤非付着部における、前記原タミー伸縮材が配置される部分以外の部分とを接合する吸収性物品の製造方法。
前記伸縮材固定工程で得られた、前記第1不織布シートと前記第2不織布シートの層間に前記原タミー伸縮材が伸張状態で固定された原伸縮シートを、ドラムの周面に沿わせるように走行させ、
前記ドラムの周面を走行する前記原伸縮シートに対して、周面に複数の融着用突起を有する融着ロールを押し当てて前記シート接合工程を行った後、
更に、前記ドラムの周面を走行する前記原伸縮シートに対して、周面に複数の切断用突起を有する切断ロールを押し当てて前記伸縮材切断工程を行う請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の製造方法を実施するための形態について、
図1、
図2A〜
図2H、
図3A〜
図3B及び
図4を参照しながら具体的に説明する。これらの図面に示す製造方法は
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aを製造した場合の例である。但し、本発明の製造方法はその発明特定事項を備える製造方法を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、
図1、
図2A〜
図2H及び
図3A〜
図3Bは作図の都合上、原ウエスト伸縮材72A,72B及び原タミー伸縮材64A,64B,74Aの一部を捨象した形で描画した。
【0021】
[1]本発明の製造方法の適用対象:
本発明の製造方法は吸収性物品の中でも、
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aのような外装体16Aと吸収性本体14Aとを備えた、いわゆる2ピースタイプの吸収性物品の製造を目的とするものである。
【0022】
本発明にいう「外装体」とは、
図5A〜
図5Eに示す外装体16Aのように積層された不織布シートの層間(図示の例ではインナーシート15Aとアウターシート17Aの層間、インナーシート15Bとアウターシート17Bの層間)に、タミー伸縮材44A,44B,40Aが伸張状態で固定された伸縮シートからなり、着用者の腰周り(腹周りも含む。)を被包する部材を指す。
【0023】
また、「タミー伸縮材」とは、外装体における着用者の腹周りを被包する部分に配置される伸縮材を指す。本発明の製造方法はタミー伸縮材の配置・固定等に関するものであるため、外装体が少なくともタミー伸縮材を備えている吸収性物品を適用対象とする。但し、
図5A〜
図5Eに示す外装体16Aのようにタミー伸縮材44A,44B,40Aに加えて、ウエスト開口部10A周りに配置されるウエスト伸縮材42A,42B等、タミー伸縮材以外の伸縮材を備える吸収性物品の製造にも適用することができる。
【0024】
「伸張状態」とは、伸縮材が非伸張状態の長さに対し120%以上の長さに伸張された状態(即ち伸張率120%以上の状態)を指す。本発明の製造方法はタミー伸縮材が伸張率200〜500%、望ましくは250〜400%で固定される吸収性物品の製造に好適に用いることができる。
【0025】
「腰周りを被包する」とは、外装体が着用者の腰周りを取り囲む筒状構造を形成しているか、或いは前記筒状構造を形成し得ることを指す。例えば
図5A〜
図5Cに示す外装体16Aのように着用者の腹側を被包する部分(腹外装体28)と背側を被包する部分(背外装体30)とが、接着剤による接着、熱融着(ヒートシール)、超音波融着等によって接合されて筒状構造とされ(接合部8A,8B)、一のウエスト開口部10Aと一対のレッグ開口部12A,12Bが形成されたパンツ型を呈しているものを挙げることができる(いわゆるパンツ型使い捨ておむつ)。また、外装体の着用者の腹側を被包する部分と背側を被包する部分とが、ファスナー(メカニカルファスナー等)によって接合可能に形成され、前記パンツ型とし得るものであってもよい。
【0026】
なお、「腰周りを被包する」とは、
図5A〜
図5Eに示す外装体16A(腹外装体28、背外装体30)のように少なくとも着用者の腰周りを被包するものであれば足りる。但し、着用者の腰周りに加えて、着用者の腰周り以外の部分を被包しているものであってもよい。例えば
図6に示す吸収性物品1Bは着用者の腰周り及び股下を被包する一体的な構造の外装体16Bを備えている。本発明の製造方法は
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1A、
図6に示す吸収性物品1Bの何れの製造も可能である。
【0027】
吸収性本体14Aは、吸収体22Aが内包された吸収パッドであり、着用者の股下を被包する部材である。
【0028】
「吸収パッド」とは、吸収体、液透過性のトップシート及び液不透過性のバックシートが一体的に構成されたパッド状の部材を指す。例えば
図5D及び
図5Eに示すような吸収体22Aの表面にトップシート18A、吸収体22Aの裏面にバックシート20Aが配置され、吸収体22Aの周縁部においてトップシート18Aとバックシート20Aが貼り合わされることによって、トップシート18Aとバックシート20Aとの層間に吸収体22Aが内包された構造のものを挙げることができる。
【0029】
[2]本発明の製造方法の特徴的な構成:
以下、本発明の製造方法を
図1、
図2A〜
図2H、
図3A〜
図3B及び
図4を参照しながら工程毎に説明する。これらの図面は
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aの製造方法を示すものである。
図1は本発明の製造方法を模式的に示す工程図である。
図2A〜
図2Hは
図1に示す製造方法の各工程を模式的に示す概略平面図である。
図3A〜
図3Bは
図1に示す製造方法とは別の製造方法の各工程を模式的に示す概略平面図である。
図4は
図3A及び
図3Bに示す製造方法を実施するための製造装置を模式的に示す概略側面図である。
【0030】
図1に示すように本発明の製造方法は、接着剤付着工程P1、伸縮材配置工程P2、伸縮材固定工程P3、伸縮材切断工程P4及びシート接合工程P5の各工程を必須工程として備える。
【0031】
[2−1]材料:
本発明の製造方法では、
図1に示すように少なくとも第1不織布シート60A,60B、第2不織布シート62A,62B及び原タミー伸縮材64A,64B,74Aを材料として用いる。これらは全て外装体の構成材料である。本発明の製造方法においては連続製造を可能とするため、第1不織布シート及び第2不織布シートとして長尺(帯状)の不織布シート、原タミー伸縮材として長尺伸縮材を用いることが好ましい。
【0032】
[2−1A]第1不織布シート、第2不織布シート:
第1不織布シート及び第2不織布シートは外装体の伸縮シート部分の構成材料である。
図5A〜
図5Eに示すように、外装体16Aは不織布シート(図示の例ではインナーシート15A(15B)とアウターシート17A(17B))の層間にタミー伸縮材44A(44B,40A)を始めとする伸縮材が固定されたものである。従って、本発明の製造方法でも、不織布シートの積層体を形成し得るように少なくとも第1不織布シート及び第2不織布シートを用意する。
【0033】
但し、第1不織布シートや第2不織布シートは必ずしも1枚の不織布シートによって構成されている必要はない。例えば各々が複層の不織布シートや2枚以上のシートを継ぎ合わせた不織布シートによって構成されていてもよい。
【0034】
また、第1不織布シート、第2不織布シートは原タミー伸縮材を固定する不織布層に対応する概念であり、第1不織布シートと第2不織布シートとが必ずしも別体の不織布シートによって構成される必要はない。本発明の製造方法においては、例えば一体的な不織布シートの一部を折り返して積層構造を形成し、その層間に原タミー伸縮材を固定する方法を採用してもよい。このような方法を採用する場合、一体的な不織布シートの折り返し部及び被折り返し部の一方が第1不織布シート、他方が第2不織布シートとなる。
【0035】
第1不織布シートや第2不織布シートの材質は、不織布からなるシート材である限り、特に限定されるものではない。但し、吸収性物品内部の蒸れを防止するべく通気性に優れた素材、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の合成繊維からなる不織布シートを用いることが好ましい。
【0036】
第1不織布シートや第2不織布シートの坪量は特に限定されない。但し、10〜50g/m
2のものを用いることが好ましい。10g/m
2以上とすると十分なシート強度を確保することができ、吸収性物品を引き上げた際に外装体が破れる等の不具合を生じ難くなる。一方、50g/m
2以下とするとシートの柔軟性を確保することができ、外装体がゴワゴワして吸収性物品の着用感が低下する等の不具合を生じ難くなる。これらの効果をより確実に得るためには、坪量15〜25g/m
2のものを用いることが更に好ましい。
【0037】
[2−1B]原タミー伸縮材:
原タミー伸縮材はタミー伸縮材の材料である。伸縮材である限り、その材質は特に限定されるものではない。例えば天然ゴム、合成ゴム等を用いることができる。中でも天然ゴムを主成分(天然ゴム50質量%以上)とするゴムを用いることが好ましい。天然ゴムを主成分とするゴムは柔軟性・伸縮性に富み、フィット性と柔らかさという、相反する特性を兼ね備えた吸収性物品を製造することができる。
【0038】
より具体的には、伸張率100%−500%間の繰り返し伸縮を行った際に、2往復目往路における300%伸張時の引張応力が10〜40gfのゴムからなる伸縮材を用いることが好ましい。前記引張応力が10gf以上のゴムを用いることにより、太め体型の着用者に対しては身体を締め付け過ぎることがなく、細め体型の着用者に対して身体からズリ落ち難い吸収性物品とすることができる。一方、前記引張応力が40gf以下のゴムを用いることにより、伸縮材切断工程において切断された伸縮材が大きく収縮する(スナップバック)。従って、吸収性物品の中でも特に目に付き易い腹周りの部分に伸縮材が残存し難くなり、製品外観を向上させることができる。前記効果をより確実に発揮させるためには、前記引張応力が12〜35gfのゴムを用いることが更に好ましい。
【0039】
また、伸張率100%−500%間の繰り返し伸縮を行った際に、2往復目往路における300%伸張時の引張応力に対し、2往復目復路における300%伸張時の引張応力が75〜100%の値を示すゴムを用いることも好ましい。前記値が75%以上のゴムを用いることで、繰り返し伸縮の2往復目においても高い引張応力が維持されるため、着用時においてもゴムが伸びきらず、適正な締め付け力を発揮する吸収性物品を得ることができる。前記効果をより確実に発揮させるためには、前記値が85〜100%のゴムを用いることが更に好ましい。
【0040】
なお、ここにいう「引張応力」とは、テンシロン引張試験機を用い、伸縮材を伸張率100%−500%間の繰り返し伸縮を行った際に測定される300%伸張時の引張応力を意味するものとする。使用状態における平均的な伸張率を想定し、300%伸張時の引張応力を指標とした。また、伸縮材はおむつの製造時において伸張状態で配置されるため、これを「1回目の伸張」と考えれば、着用者におむつをはかせる際には「2回目の伸張」が行われると考えられるため、2往復目の引張応力を指標とした。
【0041】
原タミー伸縮材の形態についても特に制限はない。例えば糸ゴム、平ゴム等の用いることができ、中でも平ゴムを用いることが好ましい。平ゴムは糸ゴムのような撚糸とは異なり、伸張状態の伸縮材の一部に切れ目が入りさえすればその切れ目が伸展し、容易かつ確実に伸縮材を切断することができ、切り残しが生じ難いという利点がある。
【0042】
以上に説明した条件を満たすゴムとしては、例えばアサヒテック社製の「シルバークイーン」(商品名)を挙げることができる。
【0043】
[2−2]接着剤付着工程:
図1及び
図2Bに示すように、本発明の製造方法は外装体の伸縮シート部分の構成材料となる第1不織布シート60A,60B及び第2不織布シート62A,62B並びにタミー伸縮材の材料となる原タミー伸縮材64A,64B,74Aの少なくとも一つの部材に接着剤を付着させ、接着剤付着部66A,66Bを形成する接着剤付着工程P1を備える。
【0044】
[2−2A]接着剤付着部:
図2Aは接着剤を付着させる前の第1不織布シート60A,60Bの状態を示す。
図2A中央又は
図2B中央に示される一点鎖線で区画された部分は後に吸収性本体が配置される吸収性本体配置部68Aである。
図1及び
図2Aに示すように第1不織布シート60A,60Bは並行するように配置され、これらの長手方向に向かって送出される。
【0045】
図1及び
図2Bに示す接着剤付着工程P1では、(1)第1不織布シート60A,60Bにおける、外装体の左右の側縁部に相当する部分で且つ原タミー伸縮材64A,64B,74Aが配置される部分に接着剤を付着させて接着剤付着部66A,66Bを形成している。
【0046】
但し、(2)第2不織布シートにおける、外装体の左右の側縁部に相当する部分で且つ原タミー伸縮材が配置される部分、(3)原タミー伸縮材における、外装体の左右の側縁部に相当する部分に配置される部分のうち、少なくとも一つの部分に接着剤を付着させて、接着剤付着部を形成する形態も本発明の製造方法に含まれる。(1)〜(3)の何れの形態を採用しても、第1不織布シート60A,60Bにおける外装体の左右の側縁部に相当する部分に、原タミー伸縮材64A,64B,74Aを固定することができる。
【0047】
「外装体の左右の側縁部に相当する部分」とは、第1不織布シート60A,60B(又は第2不織布シート62A,62B)のうち、後に外装体の左右の側縁部を占める部分を指し、より具体的には外装体の製品幅を基準として、その中央部25〜40%幅の部分(好ましくは30〜35%幅の部分)を除外した左右各30〜37.5%幅の部分(好ましくは32.5〜35%幅の部分)を指す。この部分に伸張状態の原タミー伸縮材を固定すれば製品とした際に着用者の腰周りに対するフィット性を向上させることができ、また、吸収体に対してタミー伸縮材の収縮の影響が作用し難い。
【0048】
「原タミー伸縮材が配置される部分」とは、次工程の伸縮材配置工程において原タミー伸縮材が配置されることとなる部分を指し、複数本の原タミー伸縮材が並列的に配置される場合は最も外側に配置された2本の原タミー伸縮材で挟まれた部分全体を指す。
【0049】
前記(1)〜(3)のいずれかの部分に接着剤を付着させ、接着剤付着部66A,66Bを形成することにより、第1不織布シート60A,60Bと第2不織布シート62A,62Bを貼り合わせることができ、その層間に原タミー伸縮材64A,64B,74Aを固定することができる。
【0050】
本発明の製造方法においては、前記(1)〜(3)の部分のうち、二つの部分又は全ての部分に接着剤を付着させてもよい。前記(1)〜(3)のいずれかの部分に接着剤を付着させる場合には、これらの部分に隙間なく接着剤を付着させる必要はなく、例えばスパイラル状に塗工する形態等であってもよい。
【0051】
なお、
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aのようなタミー伸縮材44A,44B,40A以外の伸縮材(例えばウエスト伸縮材42A,42B等)を備えた吸収性物品を製造する場合には、本工程においてこれらの伸縮材の原料である原ウエスト伸縮材72A,72Bを配置する部分に接着剤付着部66C,66Dを形成することができる。
【0052】
接着剤の種類は特に限定されるものではなく、従来、使い捨ておむつをはじめとする吸収性物品の製造に用いられてきた接着剤を用いればよい。例えばホットメルト接着剤等の流動性の高い接着剤を好適に用いることができる。
【0053】
接着剤を付着させる方法も特に限定されない。例えば、a)第1不織布シート及び/又は第2不織布シートにホットメルト接着剤を連続的に塗工する方法、b)原タミー伸縮材に直接ホットメルト接着剤を塗布ないしスプレーする方法、c)第1不織布シート又は第2不織布シートの上部に、原タミー伸縮材を伸張状態で配置しておき、その状態でホットメルト接着剤をスプレーし、第1不織布シート又は第2不織布シートと原タミー伸縮材の双方にホットメルト接着剤を付着させる方法等により行うことができる。
【0054】
前記a)の方法は、スリットコーター(シムコーター)、カーテンスプレー、スパイラルスプレー、オメガコート等の手法により、前記b)の方法は、コームガン、オメガコート、シュアラップ等の手法により、前記c)の方法は、オメガコート、シュアラップ等の手法により、実施することができる。なお、オメガコートはオメガノズルヘッド(ITWダイナテック社製)等を用いることにより、シュアラップはシュアラップノズル(ノードソン社製)等を用いることにより実施することができる。
【0055】
[2−2B]接着剤非付着部:
図1及び
図2Bに示す接着剤付着工程P1では、接着剤付着部66A,66Bを形成する際に、(4)第1不織布シート60A,60Bにおける、外装体の幅方向中央部に相当する部分で且つ原タミー伸縮材64A,64B,74Aが配置される部分に接着剤を付着させず接着剤非付着部70A,70Bとしている。同様に、(5)第2不織布シート62A,62Bにおける、外装体の幅方向中央部に相当する部分で且つ原タミー伸縮材64A,64B,74Aが配置される部分、並びに(6)原タミー伸縮材64A,64B,74Aにおける、外装体の幅方向中央部に相当する部分に配置される部分についても接着剤を付着させず接着剤非付着部とする。
【0056】
前記(4)〜(6)の何れの部分にも接着剤を付着させないことにより、第1不織布シート60A,60Bの接着剤非付着部70A,70B及び第2不織布シート62A,62Bの接着剤非付着部に対して原タミー伸縮材64A,64B,74Aが固定されなくなる。従って、前記(4)〜(6)の部分において原タミー伸縮材64A,64B,74Aを切断すれば、当該部分に対して原タミー伸縮材64A,64B,74Aに基づく収縮力は作用しない。
【0057】
「外装体の幅方向中央部に相当する部分」とは、第1不織布シート60A,60B(又は第2不織布シート62A,62B)のうち、後に外装体の幅方向中央部を占める部分を指し、より具体的には外装体の製品幅を基準として、その中央部25〜40%幅の部分(好ましくは30〜35%幅の部分)を指す。即ち、接着剤付着部66A,66Bを形成する「外装体の左右の側縁部に相当する部分」を除外した部分である。
【0058】
なお、
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aはウエスト開口部10A周りにウエスト伸縮材42A,42Bを備えているが、
図1及び
図2Bに示すように原ウエスト伸縮材72A,72Bの配置部位に接着剤非付着部を形成しないことが好ましい。
図5A〜
図5Eに示すようにウエスト伸縮材42A,42Bは吸収性本体配置部68Aを通過しない位置に配置されることが多く、その収縮力が吸収体に対して作用し難いこと、ウエスト開口部からのフィット性や漏れ防止効果を向上させる必要があること、等の理由による。
【0059】
[2−3]伸縮材配置工程:
図1及び
図2Cに示すように伸縮材配置工程P2は、第1不織布シート60A,60B及び第2不織布シート62A,62Bのいずれかの表面に原タミー伸縮材64A,64B,74Aを伸張状態で連続的に配置する工程である。
【0060】
「いずれかの表面」とは、第1不織布シート60A,60Bの表面及び第2不織布シート62A,62Bの表面のうち他方のシートと対向する表面を指す。
【0061】
「伸張状態」とは、伸縮材が伸張率120%以上となっている状態を指す。「伸張率」とは、伸縮材の非伸張状態の長さに対する、伸張状態の長さの比率(百分率)を意味し、伸縮材の伸張の程度を示すものである。本発明の製造方法においては原タミー伸縮材を伸張率200〜500%の伸長状態で固定することが好ましい。
【0062】
伸張率を200%以上とすることによって、原タミー伸縮材を切断した際に大きくスナップバックさせることが可能となり、切断された原タミー伸縮材によって製品外観を損なうことが有効に防止される。このような構成は、吸収性本体を構成するバックシート等の腹周り部分にキャラクター等のデザインが付されている場合に、切断された伸縮材によって前記デザインの視認が阻害され難く、製品外観を良好なものとすることができる点において好ましい。
【0063】
また、伸張率を500%以下とすることによって、原タミー伸縮材を引き伸ばすことが容易となり、おむつをはかせ易くなる。また、着用者に対して過度の締め付け力が作用することを回避し、着用時にきつい感じを与えたり、肌にゴムの跡がついたりする不具合を効果的に防止することができる。これらの効果をより確実に得るためには、伸張率を250〜400%とすることがより好ましい。
【0064】
なお、
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aのようなタミー伸縮材44A,44B,40A以外の伸縮材(例えばウエスト伸縮材42A,42B等)を備えた吸収性物品を製造する場合には、本工程においてこれらの伸縮材の原料である原ウエスト伸縮材72A,72Bも併せて配置することができる。
【0065】
[2−4]伸縮材固定工程:
図1及び
図2Dに示すように伸縮材固定工程P3は、接着剤付着部66A,66Bを介して第1不織布シート60A,60Bと第2不織布シート62A,62Bを貼り合わせることにより、第1不織布シート60A,60Bと第2不織布シート62A,62Bの層間に原タミー伸縮材64A,64B,74Aを伸張状態で固定する工程である。
【0066】
第1不織布シート60A,60Bと第2不織布シート62A,62Bの層間に原タミー伸縮材64A,64B,74A等の伸縮材が配置される限り、貼り合わせの方法は特に限定されない。
図1及び
図2Dに示すように第2不織布シート62Aより幅広な第1不織布シート60A(第2不織布シート62Bより幅広な第1不織布シート60B)を用い、両シートの一方の側縁のみを一致させ、第1不織布シート60A,60Bの一方の側縁E1,E3側が第2不織布シート62A,62Bの側縁E2,E4からはみ出すように重畳させて貼り合わせてもよい。
【0067】
図1及び
図2Hに示すように第1不織布シート60A,60Bのはみ出し部分は、後に折り返して第2不織布シート62A,62Bに貼り合わせる。これにより、外装体の内面側及びウエスト開口部近傍の手触りを良好なものとし、これらの部分の外観(見栄え)を良くすることができる。また、折り返し部分で吸収性本体の端部を被覆するように構成した場合には吸収性本体の位置ズレを起こし難くするという効果を得られる。
【0068】
[2−5]伸縮材切断工程:
図1及び
図2Eに示すように、本発明の製造方法は、原タミー伸縮材64A,64B,74Aにおける、第1不織布シート60A,60Bの接着剤非付着部70A,70Bと第2不織布シート62A,62Bの接着剤非付着部との層間に配置された部分を切断する伸縮材切断工程P4を備える(切断痕76A〜76C)。
【0069】
伸縮材の切断形態は特に限定されない。例えば、複数の切断突起を備えた第1ロールとその第1ロールと対向するように配置された第2ロールの間に、層間に原タミー伸縮材が配置・固定された第1不織布シート、第2不織布シートを挟み込み加圧する方法により、伸縮材を切断することができる。
【0070】
切断突起の形状は特に限定されず、矩形状、点状、円形状、格子状等の各種形状を採用することができる。中でも、伸縮材を切断する効果が高い、板状の切断突起(切断刃)を好適に用いることができる。
【0071】
第1ロールの全体形状は特に限定されないが、通常は円柱状のもの、例えば、従来公知のエンボスロール類似の形状のものが用いられる。材質も特に限定されないが、金属製のものを好適に用いることができる。また、第1ロールは、伸縮材を圧力のみならず熱を加えて切断するためのヒーター、ロールの温度を測定するための熱伝対が備えられたものであってもよい。
【0072】
第2ロールの具体的な形態としては、第1ロールに付設された前記切断突起と嵌合し得る凹部が形成されたエンボスロール及びプレーンロールを挙げることができる。
【0073】
本発明の製造方法では、
図1及び
図2Eに示すように吸収性物品の製品幅単位で見た場合に、各々の原タミー伸縮材64A,64B,74Aの長手方向の一点を切断することが好ましい(切断痕76A〜76C)。即ち、一本の原タミー伸縮材64A,64B,74Aにつき、一部分のみを切断する。こうすることで、原タミー伸縮材64A,64B,74Aの切断片が多数形成されることがなくなり、原タミー伸縮材64A,64B,74Aの切断に伴う製品外観の不良を防止することが可能となる。
【0074】
[2−6]シート接合工程:
本発明の製造方法は、
図1及び
図2Fに示すように第1不織布シート60A,60Bの接着剤非付着部70A,70Bと第2不織布シート62A,62Bの接着剤非付着部とを接合するシート接合工程P5を備える(接合部78A,78B)。
【0075】
これにより、第1不織布シート60A,60Bの接着剤非付着部70A,70Bと第2不織布シート62A,62Bの接着剤非付着部とが離間することはなくなる。また、各々の不織布シートの接着剤非付着部が遊動することもなくなる。また、本発明の製造方法では伸縮材切断工程P4と、シート接合工程P5とを別異の工程として実施するので、タミー伸縮材の配置部位の如何を問わず、不織布シート同士の接合部を所望の位置に形成することができる。
【0076】
接合の方法は特に限定されないが、熱融着(ヒートシール)、超音波融着等の方法を挙げることができる。接合部の形状も特に限定されることはなく、任意の形状とすることができる。
図1及び
図2Fに示すシート接合工程P5においてはT字型を3連で形成したような接合部78A,78Bを形成している。このような接合部形状は第1不織布シート60A(60B)及び第2不織布シート62A(62B)の柔軟性を損ねることなく、第1不織布シート60A(60B)と第2不織布シート62A(62B)とを接合することができるという効果を奏する。
【0077】
本発明の製造方法は、前記各工程を備えていれば良く、工程の順序について特に制限はない。但し、
図1に示すように接着剤付着工程P1、伸縮材配置工程P2及び伸縮材固定工程P3を行った後、伸縮材切断工程P4を行い、次いでシート接合工程P5を行うことが好ましい。伸縮材を予め切断してからシート接合を行うため、伸縮材の配置位置を避けて接合部を形成する必要がなく、シート接合が容易であるという利点がある。
【0078】
一方、接着剤付着工程、伸縮材配置工程及び伸縮材固定工程を行った後、シート接合工程を行い、次いで、伸縮材切断工程を行う方法も好ましい。
【0079】
この場合、
図3Aに示すように、シート接合工程P5は、第1不織布シート60A,60Bの接着剤非付着部70A,70Bにおける、原タミー伸縮材64A,64B,74Aが配置される部分以外の部分と、第2不織布シート62A,62Bの接着剤非付着部における、原タミー伸縮材64A,64B,74Aが配置される部分以外の部分とを接合するものであることが好ましい。
【0080】
シート接合工程を先に行う場合、原タミー伸縮材が連続的に配置された状態にあるため、連続的に配置された複数の原タミー伸縮材の間隙部を正確に接合する必要がある。従って、
図4に示すように伸縮材固定工程で得られた、第1不織布シートと第2不織布シートの層間に原タミー伸縮材が伸張状態で固定された原伸縮シート80を、ドラム82の周面に沿わせるように走行させ、ドラム82の周面を走行する原伸縮シート80に対して、周面に複数の融着用突起を有する融着ロール84を押し当ててシート接合工程P5を行った後、更に、ドラム82の周面を走行する原伸縮シート80に対して、周面に複数の切断用突起を有する切断ロール86を押し当てて伸縮材切断工程P4を行うことが好ましい。
【0081】
同一のドラム82上で、シート接合工程P5と伸縮材切断工程P4を行うことにより、別異のドラム又はロール上でシート接合工程P5と伸縮材切断工程P4を行った場合と比較して原伸縮シート80の位置ズレを防止することができ、正確に原タミー伸縮材の切断を行うことができる。なお、
図4に示すようにガイドロール88で原伸縮シート80をドラム82上に押し当てることにより、原伸縮シート80をドラム82の周面に沿わせるように走行させることができる。
【0082】
[3]本発明の製造方法の他の工程:
本発明の製造方法は、既に説明した接着剤付着工程、伸縮材配置工程、伸縮材固定工程、伸縮材切断工程及びシート接合工程を備える限り、他の工程については特に制限はなく、従来公知の方法に準じて製造することができる。
図1に示す製造方法の例で説明する。
【0083】
[3−1]吸収性本体配置・固定工程:
図1及び
図2Fに示すシート接合工程P5を行った後には、
図1、
図2G及び
図2Hに示すように、第1不織布シート60A、原タミー伸縮材64A,74A及び第2不織布シート62Bの積層体と、第1不織布シート60B、原タミー伸縮材64B及び第2不織布シート62Bの積層体とを隣り合うように送り出し、その間を架け渡すように吸収性本体14Aを間欠的に固定する吸収性本体配置・固定工程を行う。吸収性本体14Aの固定は、ホットメルト接着剤等の接着剤により行うことができる。
【0084】
なお、吸収性本体14Aは、
図5D及び
図5Eに示すように、バックシート20Aの上面に、親水性シート(上ティシュ54A、下ティシュ56A)に包まれた吸収体22Aを配置し、更にその上面にトップシート18Aを配置し、吸収体22Aの周縁部をトップシート18Aとバックシート20Aとで挟み込むように封着することによって形成することができる。
図5D及び
図5Eに示す吸収性本体14Aは別途、撥水性シート32Aを貼り合わせることにより、一対の立体ギャザー26A,26Bを形成している。これらの工程は、各々の部材の構成材料として長尺のシート材を用いることにより、連続的な製造工程により製造することができる。
【0085】
[3−1A]吸収体:
吸収体としては、例えばフラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。前記フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、前記SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、前記親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aは、親水性シートである上ティシュ54A及び下ティシュ56Aによって吸収体22A全体を被包している。
【0086】
吸収体は、目的に応じて矩形状、砂時計型等の所望の形状に成形されたものを用いればよい。
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aは、矩形状の吸収体22Aを用いた例である。
【0087】
[3−1B]トップシート:
トップシートとしては、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。前記液透過性材料としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
【0088】
前記不織布としては、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。前記親水化処理は、不織布の原綿に対して界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
【0089】
トップシートは「少なくとも一部」が液透過性材料によって構成されている。その位置については特に限定されないが、平面視した場合に股下部における吸収体の配置位置と重畳する部分が液透過性材料により構成されていることが好ましい。
【0090】
[3−1C]バックシート:
バックシートとしては、着用者の尿が吸収性物品外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
【0091】
前記液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されたフィルムであり、液不透過性ではあるが透湿性を有する。従って、防漏性を確保しつつ吸収性物品内部の蒸れを防止することができる。
【0092】
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aは、吸収性本体14Aの股下部が腹外装体28又は背外装体30で被包されず外部に露出している。このような形態の吸収性物品については、
図5A〜
図5Eに示すように吸収性本体14Aのバックシート20Aの外表面側にカバーシート24Aを貼り合わせる形態とすることが好ましい。このカバーシートは、バックシートを補強するために用いられる。
【0093】
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
【0094】
図5A〜
図5Eに示す例では、バックシート20Aの外表面全体にカバーシート24Aを貼り合わせている。但し、バックシート20Aの外表面のうち腹外装体28及び背外装体30で被包されず、外部に露出する部分のみにカバーシート24Aを貼り合わせてもよい。このような構成は、バックシート20Aと腹外装体28及び背外装体30との間に介在するシートを減らすことができる。従って、バックシート20Aに図柄等が付されている場合に、腹外装体28及び背外装体30を通してその図柄等を視認し易くなり、デザイン性が向上する点で好ましい。
【0095】
[3−1D]立体ギャザー:
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品は撥水性シート32Aからなり、吸収体22Aの両側に配置された左右一対の立体ギャザー26A,26Bを備えている。
【0096】
立体ギャザーは、従来の吸収性物品に準じて構成することができる。例えば
図5A〜
図5Eに示すように吸収性本体14Aに対して立体ギャザー26A,26B形成用の撥水性シート32Aを別途付設し、吸収性本体14Aと一体的に立体ギャザー26A,26Bを構成すればよい。
【0097】
この場合、撥水性シート32Aの層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材36A,36Bを挟み込んで固定すればよい。撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により得られた不織布シート、特に防水性が高いSMS、SMMS等の不織布シートを用いることが好ましい。
【0098】
なお、
図5A〜
図5Eに示す吸収性物品1Aには立体ギャザー伸縮材36A,36Bに加えて立体ギャザー伸縮材36A,36Bの両側縁に側縁伸縮材38A,38Bを配置している。このように側縁伸縮材38A,38Bを配置すると、タミー伸縮材44A,40Aと側縁伸縮材38A,38Bが一体となって着用者の脚周りに対してフィットするため、フィット性が向上するという利点がある。
【0099】
立体ギャザーの種類としては、内倒しギャザー、外倒しギャザー、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成したC折りギャザーやZ折りギャザー等を挙げることができる。これらの中では、防漏性が高い点において、例えば、
図5B及び
図5Dに示す立体ギャザー26A,26Bのような内倒しギャザーが好ましい。
【0100】
[3−1E]第1不織布シートの折り返し:
図1及び
図2Hに示すように第1不織布シート60A,60Bのうち第2不織布シート62A,62Bの端部からはみ出している部分については折り返し、第2不織布シート62A,62Bに対して貼り合わせる。この貼り合わせはホットメルト接着剤等の接着剤により行うことができる。
【0101】
[3−2]折り畳み・接合工程:
図1、
図2G及び
図2Hに示す吸収性本体配置工程P6を行った後には、
図1に示すように、第1不織布シート60A、原タミー伸縮材64A,74A及び第2不織布シート62Aの積層体と、第1不織布シート60A、原タミー伸縮材64B及び第2不織布シート62Bの積層体とが互いに重なるように(図面上側の縁部と図面下側の縁部が重なるように)折り畳んだ後、断続的に配置・固定された吸収性本体14Aの間隙部をヒートシールでライン状に接合し、吸収性物品の側縁に相当する部分に接合部8A,8Bを形成することによって吸収性物品連続体を形成する折り畳み・接合工程P7を行う。
【0102】
[3−3]切断工程:
最後に、
図1に示すように吸収性物品連続体を2本1組のライン状の接合部8A,8Bの間の部分で切り離す切断工程P8を行うことにより、複数の吸収性物品1Aを得ることができる。