【実施例1】
【0015】
まず、
図1を参照しながら本実施例の構成について説明する。本実施例は、親処理装置10と、子処理装置20A、20B、20Cと、外部記憶装置30とを備えている。
【0016】
本実施例では、親処理装置10と、子処理装置20A、20B、20Cとは、例えば、プリンター、複写機、ファクシミリ等の機能を備えた複合機として機能する。また、本実施例では、外部記憶装置30は、SDメモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の不揮発性メモリであるとして説明するが、パーソナルコンピュータや複写機であってもよい。また、
図1には、3つの子処理装置20A、20B、20Cを図示しているが、子処理装置の数は、3つに限定されるものではない。また、子処理装置20A、20B、20Cは、同一の機能を備えているので、特に、子処理装置20A、20B、20Cを区別する必要がない場合には、子処理装置20と表記する。
【0017】
次に、
図2を参照しながら親処理装置10及び子処理装置20のハードウェア構成について説明する。なお、親処理装置10と子処理装置20とは、ほぼ同一のハードウェア構成を備えているので、ここでは、代表して親処理装置10のハードウェア構成について説明する。また、
図2に示すハードウェアに付した番号のうち、括弧内に示す番号が子処理装置20のハードウェアに付した番号であるとする。
【0018】
親処理装置10は、制御部100と、入出力回路(以下、I/O(Input/Output)回路と略記する)104と、ハードディスク装置(以下、HDD(Hard disk drive)と略記する)105とを備え、これらの構成要素がバスライン106を介して相互に通信可能に接続された構成となっている。また、制御部100は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103とを備える。
【0019】
CPU101は、演算処理を含む親処理装置10の全体の処理を制御する。I/O回路104は、外部記憶装置30に接続するインターフェース50を介して、外部記憶装置30に、制御部100から送られたデータを出力したり、外部記憶装置30からデータを入力して、制御部100に送る。
【0020】
ROM102は、CPU101による制御の下に実行される各種の処理を実現するための処理プログラムを格納する。RAM103は、当該各種の処理の実行時に使用される一次記憶装置である。また、RAM103は、親処理装置10が処理を実行するために親処理装置10に設定された設定情報と、この設定情報の属性を管理する属性管理テーブル(詳細は後述する)と、親処理装置10を識別する装置特定情報とを記憶している。装置特定情報とは、親処理装置10を識別する装置固有の情報であって、例えば、装置の製造番号や、Macアドレス等である。子処理装置20のRAM203の記憶内容についても親処理装置10のRAM103と同様である。なお、設定情報と属性管理テーブルの詳細については、
図3を参照しながら後述する。
HDD105は、例えば、親処理装置10が複合機である場合、スキャナ等の画像入力デバイスで入力した画像データや、パーソナルコンピュータ等の外部装置から入力した電子データを記憶する。なお、RAM103(203)に記憶された設定情報、属性管理テーブルや装置特定情報は、親処理装置10(子処理装置20)の電源がオフされる際には、HDD105(HDD205)に記憶される。
【0021】
次に、
図3を参照しながらRAM103の記憶する設定情報と属性管理テーブルとについて説明する。
設定情報は、親処理装置10や子処理装置20を動作させるために親処理装置10や子処理装置20のそれぞれに設定される情報であり、更新制限が設定された設定情報と、更新制限が設定されていない設定情報とがある。また、属性管理テーブルは、親処理装置10に設定された各設定情報が、更新制限が設定された設定情報であるか否かを管理するテーブルである。例えば、親処理装置10の設定を子処理装置20に反映させる場合に、更新制限が設定された設定情報は、子処理装置20の設定には反映されない。また、更新制限が設定されていない親処理装置10の設定情報は、子処理装置20の設定に反映される。
【0022】
更新制限が設定された設定情報は、例えば、メールアドレス、FAX番号、IPアドレス等、親処理装置10が使用する固有の情報であり、これらの設定情報を子処理装置20の設定に反映させると、子処理装置20が誤動作してしまう情報である。また、更新制限が設定されていない設定情報には、例えば、節電モードの設定、メモリの設定、外部アクセス設定、メール通知設定、ポート設定、プロトコル設定、画面表示初期値設定、言語設定、機能設定初期値等が含まれる。更新制限が設定されていない設定情報は、親処理装置10に設定された設定情報であるが、子処理装置20の設定に反映させても、子処理装置20が誤動作することなく動作する情報である。
【0023】
なお、更新制限の設定、非設定は、操作者が親処理装置10の操作表示部(不図示)を操作して設定できるようにしてもよい。メールアドレス、FAX番号、IPアドレス等の設定情報は、親処理装置10が使用する固有の設定情報であって、更新制限が非設定にされることはないが、上述した更新制限が設定されていない設定情報は、操作者の選択入力によって更新制限する設定情報に変更してもよい。
【0024】
次に、
図4を参照しながら、親処理装置10がバックアップファイルを作成して、外部記憶装置30に記憶させる手順について説明する。なお、バックアップファイルには、上述した設定情報と、更新制限される設定情報の情報(すなわち、
図3に示す属性管理テーブルで管理している情報である。以下、属性管理情報と呼ぶ)と、親処理装置10を特定する装置特定情報とが保存される。このバックアップファイルに保存された情報は、複数の子処理装置20に親処理装置10の設定を反映させて、親処理装置10と子処理装置20とで設定を共通化させる場合に使用される。また、バックアップファイルに保存された情報は、親処理装置10が故障した場合やパーツ交換を行った場合等に、親処理装置10の設定を復元させるために使用される。
【0025】
操作者が親処理装置10の操作表示部(不図示)を操作して、バックアップファイルの作成要求を入力する。親処理装置10の制御部100は、バックアップファイルの作成要求を受け付けると(ステップS1/YES)、操作表示部に、更新制限する設定情報を選択させる表示画面を表示させる。操作者から更新制限する設定情報を選択する選択入力を受け付けると(ステップS2)、制御部100は、受け付けた選択入力に従って
図3の属性管理テーブルを書き替え、操作者によって選択された設定情報を更新制限に設定した属性管理情報を作成する。
【0026】
次に、制御部100は、バックアップファイルを作成して、このバックアップファイルに設定情報と、属性管理情報と、装置特定情報とを保存する(ステップS3)。設定情報には、更新制限に設定された設定情報と、更新制限に設定されていない設定情報とが含まれる。また、装置特定情報は、RAM103に記憶された、親処理装置10を識別する装置固有の識別番号である。制御部100は、バックアップファイルに情報を保存すると、このバックアップファイルを外部記憶装置30に記憶させる(ステップS4)。
【0027】
次に、子処理装置20について説明する。なお、子処理装置20のハードウェア構成についての説明は、
図2を用いて説明済みであるため、省略する。
【0028】
まず、
図5を参照しながら子処理装置20の制御部200の機能ブロックについて説明する。なお、機能ブロックとは、制御部200の備えるCPU201、RAM203などのハードウェアと、ROM202に記憶された処理プログラムとの協働によって実現される処理を一定の機能ごとにまとめたブロックである。また、親処理装置10の制御部100も子処理装置20の制御部200と同一の機能ブロックを備えており、外部記憶装置30に記憶されたバックアップファイルに保存された情報を入力して、親処理装置10の設定を復元することができる。
制御部200は、機能ブロックとして、データ入力部251と、一致判定部252と、更新部253とを備えている。
【0029】
データ入力部251は、I/O回路204と、入出力インターフェース70とを介して、外部記憶装置30のバックアップファイルからデータを入力する。データ入力部251は、一致判定部252や更新部253から要求されたデータを外部記憶装置30から入力する。
【0030】
一致判定部252は、データ入力部251を介して外部記憶装置30のバックアップファイルから装置特定情報を入力する。一致判定部252は、バックアップファイルから入力した親処理装置10の装置特定情報と、RAM203から入力した子処理装置20の装置特定情報とを比較する。一致判定部252は、バックアップファイルから入力した装置特定情報と、RAM203から入力した子処理装置20の装置特定情報とが一致していないと判定した場合には、不一致を示す判定結果を更新部253に出力する。また、一致判定部252は、バックアップファイルから入力した装置特定情報と、RAM203から入力した子処理装置20の装置特定情報とが一致していると判定した場合には、一致を示す判定結果を更新部253に出力する。
【0031】
更新部253は、データ入力部251を介して外部記憶装置30から属性管理情報を入力する。また、更新部253は、一致判定部252から一致又は不一致の判定結果を入力する。更新部253は、一致判定部252から入力した判定結果が、不一致であった場合には、属性管理情報を参照して、外部記憶装置30から更新制限が設定されていない設定情報を入力する。すなわち、一致判定部252の判定結果が不一致を示す場合、バックアップファイルに保存された、更新制限が設定された設定情報は、親処理装置10の固有の情報であると判定することができる。この場合、更新部253は、外部記憶装置30から更新制限が設定されていない設定情報を入力して、RAM203に記憶された子処理装置20の設定を更新する。
【0032】
なお、外部記憶装置30が親処理装置10に接続された場合、制御部100がバックアップファイルから入力する装置特定情報と、制御部100がRAM203から入力する装置特定情報とが一致する。この場合、制御部100は、外部記憶装置30から更新制限が設定された設定情報と、更新制限が設定されていない設定情報とを入力して、RAM103に記憶された親処理装置10の設定を更新する。従って、親処理装置10が故障した場合やパーツ交換を行った場合等に、親処理装置10の設定を復元させることができる。
【0033】
次に、
図6に示すフローチャートを参照しながら外部記憶装置30が接続された親処理装置10と子処理装置20との処理手順を説明する。なお、以下に示す処理は、親処理装置10の制御部100も、子処理装置20の制御部200も同様の手順で行うため、制御部100(200)と記載し、制御部100と制御部200とを特に区別することなく説明する。
【0034】
制御部100(200)は、外部記憶装置30の接続を検出すると(ステップS11/YES)、操作表示部(不図示)に、外部記憶装置30の接続を検出した旨と、外部記憶装置30から設定情報を入力するか否かを確認する表示とを表示させる(ステップS12)。操作者から、外部記憶装置30の設定情報を入力しないとの入力を受け付けた場合には(ステップS12/NO)、制御部100(200)は、この処理を終了する。また、操作者から、外部記憶装置30の設定情報を入力するとの操作入力を受け付けると(ステップS12/YES)、制御部100(200)は、まず、外部記憶装置30に記憶されたバックアップファイルの中から、装置特定情報を入力する(ステップS13)。
【0035】
制御部100(200)は、装置特定情報を入力すると、入力した装置特定情報と、RAM103(203)から入力した自装置の装置特定情報とを比較する(ステップS14)。装置特定情報が一致した場合には(ステップS14/YES)、制御部100(200)は、バックアップファイルに保存された全ての設定情報を入力して、RAM103(203)に記憶している設定情報を更新する(ステップS15)。また、装置特定情報が一致しなかった場合には(ステップS14/NO)、制御部100(200)は、バックアップファイルから、更新制限が設定されていない設定情報を入力して、RAM103(203)に記憶している設定情報を更新する(ステップS16)。
【0036】
このように本実施例において、子処理装置20は、外部記憶装置30に記憶した設定情報のうち、更新制限に設定されていない設定情報を入力して、子処理装置20の設定を更新することができる。このため、更新制限に設定された設定情報である、親処理装置10固有の設定情報が子処理装置20に設定されてしまうことがない。また、親処理装置10は、外部記憶装置30に記憶した、更新制限に設定された設定情報と、更新制限に設定されていない設定情報とを入力して、設定情報の更新を行うので、親処理装置10の設定を復元するすることができる。
【実施例2】
【0037】
添付図面を参照しながら本発明の第2実施例を説明する。なお、上述した第1の実施例と共通する部分の説明については省略する。
【0038】
本実施例の子処理装置20は、設定情報を既に設定され、設定された設定情報をRAM203に記憶している。また、子処理装置20に設定された設定情報にも、各設定情報が、更新制限に設定された設定情報であるのか、更新制限が設定されていない設定情報であるのかを示す属性管理情報が設定されており、子処理装置20は、この属性管理情報を属性管理テーブルで記録し、管理している。子処理装置20の属性管理テーブルも
図3に示す親処理装置10の属性管理テーブルと同様の構成を備えており、子処理装置20のRAM203に記憶されている。
【0039】
設定情報のうち、メールアドレス、FAX番号、IPアドレス等の設定情報は、更新制限に設定される情報であって変更されることはないが、更新制限が設定されていない設定情報は、操作者の選択入力によって更新制限する設定情報に変更することが可能な情報である。したがって、親処理装置10の属性管理情報と、子処理装置20の属性管理情報とが異なる場合がある。
【0040】
子処理装置20の制御部200は、自身がRAM203に記憶している属性管理情報と、バックアップファイルから入力する属性管理情報とのうち、どちらの属性情報を優先するかを設定した設定情報をRAM203に記憶している。子処理装置20の制御部200は、外部記憶装置30の接続を検出し、バックアップファイルから入力した装置特定情報と、RAM203から入力した装置特定情報との不一致を検出すると、バックアップファイルから設定情報を入力する。この際、制御部200(特に、更新部253)は、RAM203に記憶した、優先する設定に従って、外部記憶装置30に記憶されている属性管理情報と、RAM203に記憶している子処理装置20の属性管理情報とのうち、優先度の高い属性管理情報に従って設定情報を入力する。
【0041】
例えば、子処理装置20に属性管理情報が設定されておらず未設定の場合や、子処理装置20に設定された属性管理情報を、親処理装置10の属性管理情報で上書きしたい場合には、実施例1のようにバックアップファイルに保存された属性管理情報を優先に設定しておく。また、子処理装置20のRAM203に記憶された属性管理情報を優先に設定して、子処理装置20の属性管理情報の設定を優先にすることもできる。また、バックアップファイルに保存された属性管理情報と子処理装置20のRAM203に記憶された属性管理情報とのうち、いずれか一方でも更新制限に設定された設定情報は、更新制限に設定された設定情報として更新しないようにすることもできる。また、バックアップファイルに保存された属性管理情報と子処理装置20のRAM203に記憶された属性管理情報との両方で更新制限に設定された設定情報は、更新制限に設定された設定情報として更新しないようにしてもよい。
【0042】
本実施例によれば、更新制限する設定情報と更新制限しない設定情報とを、子処理装置20側で選択することができ、子処理装置20に設定する設定情報を選択することができる。
【実施例3】
【0043】
添付図面を参照しながら本発明の第3実施例について説明する。なお、上述した第1の実施例と共通する部分の説明については省略する。
【0044】
図7には、本実施例のシステム構成を示す。本実施例は、親処理装置10と子処理装置20A、20B、20CとがLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続している。また、本実施例の親処理装置10は、バックアップファイルを作成する際に、バックアップファイルの作成日付をバックアップファイルに保存する。すなわち、バックアップファイルには、設定情報と属性管理情報と装置特定情報とバックアップファイルの作成日付とが保存される。
【0045】
子処理装置20は、外部記憶装置30が接続されると、バックアップファイルから作成日付を入力する。子処理装置20は、入力した作成日付を親処理装置10に送信して、バックアップファイルが最新のものであるか否かを問い合わせる。バックアップファイルが最新のものであるとの回答を親処理装置10から得た場合、子処理装置20は、バックアップファイルから設定情報を入力して子処理装置20の設定を更新する。また、バックアップファイルが最新のものではないとの回答を親処理装置10から得た場合には、子処理装置20は、親処理装置10に最新のバックアップファイルの転送を要求する。親処理装置10から転送された、最新のバックアップファイルを受信した場合には、子処理装置20は、受信したバックアップファイルから設定情報を入力して設定を更新する。
【0046】
図8に本実施例の子処理装置20の機能ブロック図を示す。制御部200は、通信制御部254をさらに備えている。通信制御部254は、データ入力部251を介して外部記憶装置30から作成日付を入力する。通信制御部254は、作成日付を入力すると、入力した作成日付を添付した、バックアップファイルが最新のファイルであるか否かを問い合わせるリクエストを作成して、親処理装置10に送信する。親処理装置10からの回答が、バックアップファイルが最新のものではないとの回答であった場合、通信制御部254は、親処理装置10に最新のバックアップファイルの送信を要求する。親処理装置10から送信された、最新のバックアップファイルを受信すると、通信制御部254は、受信した最新のバックアップファイルを更新部253に送る。また、親処理装置10からの回答が、バックアップファイルが最新のものであるとの回答であった場合、通信制御部254は更新部253にその旨を通知する。
【0047】
更新部253は、通信制御部254から、外部記憶装置30に記憶されたバックアップファイルは最新のものであるとの回答を入力すると、外部記憶装置30に記憶されたバックから設定情報を入力してRAM203に記憶させ、子処理装置20の設定を更新する。また、更新部253は、通信制御部254が出力した最新のバックアップファイルを入力した場合、入力したバックアップファイルから設定情報を入力してRAM203に記憶させ、子処理装置20の設定を更新する。
【0048】
次に、
図9に示すフローチャートを参照しながら本実施例の制御部200の処理手順を説明する。なお、本実施例の処理手順は、
図6に示すフローにおいて、ステップS14の判定が否定判定であった場合が相違するので、この場合について説明する。また、
図6に示すフローは、親処理装置10と子処理装置20とで実施される処理手順を示すものであったが、
図9に示すフローは、子処理装置20で実施される処理手順である。
【0049】
制御部200は、バックアップファイルから装置特定情報を入力すると、入力した装置特定情報と、RAM203から入力した自装置の装置特定情報とを比較する(ステップS14)。バックアップファイルから入力した装置特定情報と、RAM203から入力した自装置の装置特定情報とが一致しなかった場合(ステップS14/NO)、制御部200は、バックアップファイルから更新日付を入力する(ステップS17)。制御部200は、入力した更新日付を親処理装置10に送信して、外部記憶装置30に記憶されたバックアップファイルが最新のバックアップファイルであるか否かを問い合わせる(ステップS18)。親処理装置10からの回答を受信した場合(ステップS19/YES)、制御部200は、受信した回答を参照して、バックアップファイルが最新のものであるか否かを確認する。制御部200は、バックアップファイルが最新のバックアップファイルであるとの回答を親処理装置10から得ると(ステップS20/YES)、外部記憶装置30のバックアップファイルから設定情報を入力する(ステップS23)。制御部200は、バックアップファイルに保存された設定情報のうち、更新制限に設定されていない設定情報を入力して、RAM203に記憶させ、子処理装置20の設定を更新する(ステップS23)。また、バックアップファイルが最新のバックアップファイルではないとの回答を親処理装置10から得た場合(ステップS20/NO)、制御部200は、親処理装置10に最新のバックアップファイルの送信を要求する(ステップS21)。そして、親処理装置10から最新のバックアップファイルを受信すると(ステップS22/YES)、制御部200は、受信したバックアップファイルから設定情報を入力する(ステップS24)。制御部200は、バックアップファイルに保存された設定情報のうち、更新制限に設定されていない設定情報を入力して、RAM203に記憶させ、子処理装置20の設定を更新する(ステップS24)。
【0050】
本実施例によれば、外部記憶装置30に記憶されたバックアップファイルが最新のものでなくても、子処理装置20に最新のバックアップファイルを提供し、子処理装置20の設定を最新の設定とすることができる。
【0051】
上述した実施例3では、子処理装置20は、最新のバックアップファイルから設定情報を入力していた。これ以外に、例えば、外部記憶装置30のバックアップファイルが最新ではないとの応答が親処理装置10からあった場合に、子処理装置20は、この最新ではないバックアップファイルから設定情報を入力してもよいかを親処理装置10に問い合わせるようにしてもよい。親処理装置10から最新ではないバックアップファイルから設定情報を入力してもよいとの応答があった場合に、子処理装置20は、外部記憶装置30のバックアップファイルから設定情報を入力する。
【0052】
上述した実施例は、本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。例えば、上述した実施例1では、親処理装置10は、外部記憶装置30から入力した装置特定情報と、自装置の装置特定情報(RAM103に記憶した装置特定情報)とが一致するため、外部記憶装置30から、更新制限が設定された情報と、更新制限が設定されていない設定情報とを入力していた。しかし、このような場合であっても、親処理装置10は、更新制限に設定された設定情報を入力しないように設定してもよいし、操作表示部に、更新制限に設定された設定情報を入力するか否かを問い合わせる表示を表示させて、ユーザから入力を許可する操作入力を受け付けた場合に、更新制限に設定された設定情報を入力するようにしてもよい。
また、上述した実施例3では、子処理装置20は、日付情報を外部記憶装置30から入力すると、自動的に、親処理装置10にバックアップファイルが最新のファイルであるか否かを問い合わせていた。この場合にも、子処理装置20の操作表示部に、バックアップファイルが最新のものであるか否かを親処理装置10に問い合わせるか否かを確認する表示を表示させ、ユーザから問い合わせを行うとの入力を受け付けた場合に、子処理装置20が親処理装置10にバックアップファイルが最新のファイルであるか否かを問い合わせてもよい。