特許第5729610号(P5729610)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5729610
(24)【登録日】2015年4月17日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0485 20130101AFI20150514BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20150514BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20150514BHJP
【FI】
   G06F3/048 656D
   G06F3/048 620
   G06F3/048 655B
【請求項の数】16
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2011-277320(P2011-277320)
(22)【出願日】2011年12月19日
(65)【公開番号】特開2013-127728(P2013-127728A)
(43)【公開日】2013年6月27日
【審査請求日】2014年3月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120352
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100152087
【弁理士】
【氏名又は名称】伏木 和博
(72)【発明者】
【氏名】村木 雄二
【審査官】 遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−097473(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0053221(US,A1)
【文献】 特開2011−242820(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0123669(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0321406(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03
G06F 3/033
G06F 3/038
G06F 3/041−048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置であって、
2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更部を備え
前記表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に予め定められた特定事項の画像が含まれている場合に、前記移動表示領域の画像を、前記固定基準範囲内に含まれる前記特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる表示装置。
【請求項2】
前記表示画面に表示させる画像は、地図画像であり、前記特定事項は、予め定められた種類の地物である特定地物であり、
前記表示変更部は、前記固定表示領域に表示させた前記特定地物と、前記移動表示領域に表示させた前記特定地物と、の間の距離の情報を、前記表示画面に表示させる請求項に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である前記固定基準範囲内に表示させている画像に、予め定められた特定事項の画像が複数含まれる場合に、前記複数の特定事項から1つの特定事項を選択し、前記移動表示領域の画像を、前記選択した特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせると共に、前記複数の特定事項の内の選択されなかった他の特定事項のリストを前記表示画面に表示させる請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示変更部は、ユーザにより前記リストに表示させた前記他の特定事項から1つの特定事項が選択された場合は、前記移動表示領域の画像を、当該選択された1つの特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる請求項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である前記固定基準範囲内に表示させている画像に、予め定められた特定事項の画像が複数含まれる場合に、前記複数の特定事項のリストを前記表示画面に表示させ、ユーザにより前記リストに表示させた前記複数の特定事項から1つの特定事項が選択された場合は、前記移動表示領域の画像を、当該選択された1つの特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項6】
表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置であって、
2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更部を備え、
前記表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲内に、予め定められた特定事項の画像が含まれていることを条件として、前記分割片方スクロール処理を行う表示装置。
【請求項7】
表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置であって、
2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更部を備え、
前記表示変更部は、前記固定表示領域と前記移動表示領域とを分ける分割境界線の画像を、前記移動表示領域の画像のスクロール量に応じた太さで表示する表示装置。
【請求項8】
前記表示変更部は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、双方の前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合には、前記表示画面に表示する画像を分割することなく、当該画像を2つの前記移動接触位置の移動に応じて拡大又は縮小させる拡大縮小表示処理を行う請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示変更部は、前記分割片方スクロール処理において、前記移動表示領域の画像を、前記移動接触位置の移動方向の成分を含む方向に沿ってスクロールさせる請求項1から8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示変更部は、前記検出対象物の接触を検知した時からの前記接触位置の移動量が予め定められた第一判定しきい値以下の場合に前記固定接触位置であると判定し、前記第一判定しきい値より大きい予め定められた第二判定しきい値より前記移動量が大きい場合に前記移動接触位置であると判定する請求項1からのいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項11】
表示画面に画像を表示させる表示機能と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出機能と、をコンピュータに実現させるための表示プログラムであって、
更に、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更機能を前記コンピュータに実現させ
前記表示変更機能は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に予め定められた特定事項の画像が含まれている場合に、前記移動表示領域の画像を、前記固定基準範囲内に含まれる前記特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる表示プログラム。
【請求項12】
表示画面に画像を表示させる表示機能と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出機能と、をコンピュータに実現させるための表示プログラムであって、
更に、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更機能を前記コンピュータに実現させ、
前記表示変更機能は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲内に、予め定められた特定事項の画像が含まれていることを条件として、前記分割片方スクロール処理を行う表示プログラム。
【請求項13】
表示画面に画像を表示させる表示機能と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出機能と、をコンピュータに実現させるための表示プログラムであって、
更に、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更機能を前記コンピュータに実現させ、
前記表示変更機能は、前記固定表示領域と前記移動表示領域とを分ける分割境界線の画像を、前記移動表示領域の画像のスクロール量に応じた太さで表示する表示プログラム。
【請求項14】
表示画面に画像を表示させる表示ステップと、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出装置により検出する接触位置検出ステップと、を備えた表示方法であって、
2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更ステップを備え
前記表示変更ステップでは、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に予め定められた特定事項の画像が含まれている場合に、前記移動表示領域の画像を、前記固定基準範囲内に含まれる前記特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる表示方法。
【請求項15】
表示画面に画像を表示させる表示ステップと、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出装置により検出する接触位置検出ステップと、を備えた表示方法であって、
2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更ステップを備え、
前記表示変更ステップでは、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲内に、予め定められた特定事項の画像が含まれていることを条件として、前記分割片方スクロール処理を行う表示方法。
【請求項16】
表示画面に画像を表示させる表示ステップと、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出装置により検出する接触位置検出ステップと、を備えた表示方法であって、
2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更ステップを備え、
前記表示変更ステップでは、前記固定表示領域と前記移動表示領域とを分ける分割境界線の画像を、前記移動表示領域の画像のスクロール量に応じた太さで表示する表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような制御装置に関して、例えば下記の特許文献1に記載された技術が既に知られている。特許文献1に記載されている技術は、2本の指が表示画面に接触している状態で、少なくとも一方の指を移動させた場合に、表示画面を2つの表示領域に分割するように構成されている。
【0003】
しかしながら、特許文献1の技術では、上記の操作を行った場合に表示画面が2つの表示領域に分割されるだけであり、分割後の各表示領域に表示される画像をスクロールさせるためには、ユーザは、上記の操作を行った後、あらためて分割後の各表示領域に指を接触させて移動させるなどの操作を行う必要がある。
そのため、特許文献1の技術では、ユーザが他方の指を移動させる操作を行っているにも関わらず、表示画面が分割されるだけで、画像を他方の指の移動方向にスクロールさせることができない。よって、特許文献1の技術では、ユーザが直感的な操作を行い難いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−97473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、ユーザが表示画面に2つの検出対象物を接触させる操作を行った場合において、ユーザにより直感的な操作感を与えるように、表示画面に表示する画像を変更できる表示装置が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る、表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置の特徴構成は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更部を備え、前記表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に予め定められた特定事項の画像が含まれている場合に、前記移動表示領域の画像を、前記固定基準範囲内に含まれる前記特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる点にある。
【0007】
この特徴構成によれば、ユーザの操作に応じて、表示画面に表示する画像を、固定表示領域と移動表示領域とに分割することができると共に、移動表示領域の画像を移動接触位置の移動に応じてスクロールさせることができる。すなわち、表示画面に表示する画像が分割されると共に、ユーザが移動させた検出対象物の接触位置の移動に応じて、当該接触位置が含まれる移動表示領域の画像がスクロールされ、ユーザが移動させていない検出対象物の接触位置が含まれる固定表示領域の画像が固定される。よって、ユーザの操作に応じて、直感的な操作感を与えるように、表示画面に表示する画像を変更することができる。
【0008】
また、上記の特徴構成によれば、ユーザは、固定する側の検出対象物の接触位置により特定事項を指定し、移動表示領域に表示する画像を、指定した特定事項が表示されるまでスクロールさせることができる。よって、ユーザは、固定側の検出対象物により検索したい特定事項を指定し、移動側の検出対象物の移動に応じて、指定した特定事項と同じ種類の特定事項を検索させて移動表示領域に表示させることができる。この際、移動表示領域の画像が、特定事項が表示されるまでスクロールされるので、ユーザは、スクロール前とスクロール後との位置関係を理解することが可能になる。
また、固定側の検出対象物により指定された特定事項の画像は、固定表示領域に表示されたままに維持されるので、ユーザは、同じ表示画面上で、固定表示領域に表示された特定事項と、スクロール後に移動表示領域に表示された特定事項と、を見比べることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、ユーザは、一方の検出対象物を固定させ、他方の検出対象物を移動させる一回の操作で、上記した特定事項の検索スクロール表示を行うことができるので、最小限の直感的な操作で、利便性の高い検索結果の表示を得ることができる。
【0009】
ここで、前記表示画面に表示させる画像は、地図画像であり、前記特定事項は、予め定められた種類の地物である特定地物であり、前記表示変更部は、前記固定表示領域に表示させた前記特定地物と、前記移動表示領域に表示させた前記特定地物と、の間の距離の情報を、前記表示画面に表示させると好適である。
【0010】
この構成のように、表示画面に表示させる画像が地図画像であり、特定事項が、予め定められた種類の地物である場合は、ユーザが表示画面に表示させている特定地物の近くに
ある同じ種類の特定地物を検索する場面などが想定され、特定地物の間の距離の情報が重要になる。上記の構成によれば、固定表示領域に表示させた特定地物と、移動表示領域に表示させた特定地物と、の間の距離の情報を、ユーザに提供することができるので、ユーザの利便性を高めることができる。
【0011】
ここで、前記表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に表示させている画像に、予め定められた特定事項の画像が複数含まれる場合に、前記複数の特定事項から1つの特定事項を選択し、前記移動表示領域の画像を、前記選択した特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせると共に、前記複数の特定事項の内の選択されなかった他の特定事項のリストを前記表示画面に表示させると好適である。
【0012】
この構成によれば、固定接触位置を含む固定基準範囲内に特定事項が複数含まれ、ユーザが指定した特定事項を正確に判定し難いような場合でも、表示変更部は、複数の特定事項から1つの特定事項を選択し、選択した特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまで移動表示領域の画像をスクロールさせるので、特定事項を検索して表示させることができる。また、複数の特定事項の内の選択されなかった他の特定事項のリストが表示画面に表示されるので、ユーザは、表示された特定事項と、表示されなかった他の特定事項とを容易に把握することができる。
【0013】
ここで、前記表示変更部は、ユーザにより前記リストに表示させた前記他の特定事項から1つの特定事項が選択された場合は、前記移動表示領域の画像を、当該選択された1つの特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせると好適である。
【0014】
この構成によれば、ユーザは、移動表示領域に表示された特定事項の画像が、検索を意図しなかった特定事項の画像である場合に、リストに表示された他の特定事項から検索したい1つの特定事項を選択し、移動表示領域に検索したい特定事項の画像を検索スクロール表示させることができる。よって、検索したい特定事項の付近に、他の特定事項が存在する場合でも、検索したい特定事項の画像を最終的に移動表示領域に表示させることができる。
【0015】
ここで、前記表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に表示させている画像に、予め定められた特定事項の画像が複数含まれる場合に、前記複数の特定事項のリストを前記表示画面に表示させ、ユーザにより前記リストに表示させた前記複数の特定事項から1つの特定事項が選択された場合は、前記移動表示領域の画像を、当該選択された1つの特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせると好適である。
【0016】
この構成によれば、ユーザは、検索したい特定事項の付近に、他の特定事項が存在する場合でも、予め検索したい1つの特定事項を選択して、選択した特定事項を検索させ、移動表示領域に表示させることができる。よって、ユーザが検索を意図しなかった特定事項が検索されて移動表示領域に表示されることを抑制でき、ユーザの利便性を高めることができる。
【0017】
また、本発明に係る、表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置の特徴構成は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更部を備え、表示変更部は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲内に、予め定められた特定事項の画像が含まれていることを条件として、前記分割片方スクロール処理を行う点にある。
【0018】
この構成によれば、ユーザが、予め定められた特定事項の画像の検索や比較等を意図する場合に分割片方スクロール処理が行われ、それ以外の場合に分割片方スクロール処理が行われないようにすることができる。従って、ユーザの利便性を高めることができる。
【0019】
また、本発明に係る、表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置の特徴構成は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更部を備え、表示変更部は、前記固定表示領域と前記移動表示領域とを分ける分割境界線の画像を、前記移動表示領域の画像のスクロール量に応じた太さで表示する点にある。
【0020】
この構成によれば、ユーザは、分割境界線の太さによって直感的にスクロール量を把握できる。
【0021】
ここで、前記表示変更部は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、双方の前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合には、前記表示画面に表示する画像を分割することなく、当該画像を2つの前記移動接触位置の移動に応じて拡大又は縮小させる拡大縮小表示処理を行うと好適である。
【0022】
この構成によれば、ユーザが2つの検出対象物の双方を移動させた場合は、表示画面に表示される画像は、分割されることなく、2つの検出対象物の移動に応じて拡大又は縮小表示される。すなわち、ユーザは、2つの検出対象物の一方を固定して他方を移動させるか、双方を移動させるかによって、表示画面に表示する画像の変更操作を、分割片方スクロールか拡大縮小かで異ならせることができる。よって、ユーザの操作に応じて、このような異なる種類の画像変更処理の実行を可能としつつ、ユーザに直感的な操作感を与えることができる。
【0023】
ここで、前記表示変更部は、前記分割片方スクロール処理において、前記移動表示領域の画像を、前記移動接触位置の移動方向の成分を含む方向に沿ってスクロールさせると好適である。
【0024】
この構成によれば、ユーザが検出対象物を移動させた方向の成分を含む方向に沿って、移動表示領域の画像をスクロールさせることができる。よって、少なくともユーザが意図した方向に、移動表示領域の画面をスクロールさせることができ、ユーザに直感的な操作感を与えることができる。
【0025】
ここで、前記表示変更部は、前記検出対象物の接触を検知した時からの前記接触位置の移動量が予め定められた第一判定しきい値以下の場合に前記固定接触位置であると判定し、前記第一判定しきい値より大きい予め定められた第二判定しきい値より前記移動量が大きい場合に前記移動接触位置であると判定すると好適である。
【0026】
この構成によれば、2つの検出対象物の双方の接触位置が移動しており、互いに移動速度が異なる場合でも、移動速度が速い方の検出対象物の接触位置が移動接触位置であると判定し、移動速度が遅い方の検出対象物の接触位置が固定接触位置であると誤判定することを抑制して、双方の接触位置とも移動接触位置であると判定することが可能になる。よって、2つの検出対象物を検出している場合に、移動接触位置か固定接触位置かの判定精度を向上させることができる。
【0027】
以上の各構成を備えた本発明に係る表示装置の技術的特徴は、表示プログラムや表示方法にも適用可能であり、そのため、本発明は、そのようなプログラムや方法も権利の対象とすることができる。
【0028】
その場合における、表示画面に画像を表示させる表示機能と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出機能と、をコンピュータに実現させるための表示プログラムの特徴構成は、更に、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更機能を前記コンピュータに実現させ、前記表示変更機能は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に予め定められた特定事項の画像が含まれている場合に、前記移動表示領域の画像を、前記固定基準範囲内に含まれる前記特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる点にある。
【0029】
また、表示画面に画像を表示させる表示機能と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出機能と、をコンピュータに実現させるための表示プログラムの特徴構成は、更に、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更機能を前記コンピュータに実現させ、前記表示変更機能は、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲内に、予め定められた特定事項の画像が含まれていることを条件として、前記分割片方スクロール処理を行う点にある。
【0030】
また、表示画面に画像を表示させる表示機能と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出機能と、をコンピュータに実現させるための表示プログラムの特徴構成は、更に、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更機能を前記コンピュータに実現させ、前記表示変更機能は、前記固定表示領域と前記移動表示領域とを分ける分割境界線の画像を、前記移動表示領域の画像のスクロール量に応じた太さで表示する点にある。
【0031】
また、表示画面に画像を表示させる表示ステップと、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出装置により検出する接触位置検出ステップと、を備えた表示方法の特徴構成は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更ステップを備え、前記表示変更ステップでは、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲である固定基準範囲内に予め定められた特定事項の画像が含まれている場合に、前記移動表示領域の画像を、前記固定基準範囲内に含まれる前記特定事項と同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる点にある。
【0032】
また、表示画面に画像を表示させる表示ステップと、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出装置により検出する接触位置検出ステップと、を備えた表示方法の特徴構成は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更ステップを備え、前記表示変更ステップでは、前記表示画面における前記固定接触位置を含む予め定められた範囲内に、予め定められた特定事項の画像が含まれていることを条件として、前記分割片方スクロール処理を行う点にある。
【0033】
また、表示画面に画像を表示させる表示ステップと、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出装置により検出する接触位置検出ステップと、を備えた表示方法の特徴構成は、2つの前記検出対象物を検出していると共に、1つの前記検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置であると判定し、他の1つの前記検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置であると判定した場合に、前記表示画面に表示する画像を、前記固定接触位置を含む固定表示領域と前記移動接触位置を含む移動表示領域とに分割すると共に、前記移動表示領域の画像を前記移動接触位置の移動に応じてスクロールさせ、前記固定表示領域の画像を固定する分割片方スクロール処理を行う表示変更ステップを備え、前記表示変更ステップでは、前記固定表示領域と前記移動表示領域とを分ける分割境界線の画像を、前記移動表示領域の画像のスクロール量に応じた太さで表示する点にある。
【0034】
当然ながら、これらの表示プログラムや表示方法も上述した表示装置に係る作用効果を得ることができ、更に、その好適な構成の例として挙げたいくつかの付加的技術を組み込むことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る固定接触位置又は移動接触位置の判定を説明するための図である。
図3】本発明の比較例に係る固定接触位置又は移動接触位置の判定を説明するための図である。
図4】本発明の実施形態に係る固定接触位置又は移動接触位置の判定を説明するための図である。
図5】本発明の実施形態に係る表示変更部の処理を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る固定表示領域及び移動表示領域の分割を説明するための図である。
図7】本発明の実施形態に係る固定基準範囲内に含まれる特定事項を判定する処理を説明するための図である。
図8】本発明の実施形態に係る移動方向スクロール処理を説明するための図である。
図9】本発明の実施形態に係る特定事項検索スクロール処理(パターン1)を説明するための図である。
図10】本発明の実施形態に係る特定事項検索スクロール処理(パターン1、ケース1)を説明するための図である。
図11】本発明の実施形態に係る特定事項検索スクロール処理(パターン1、ケース2)を説明するための図である。
図12】本発明の実施形態に係る特定事項検索スクロール処理(パターン2)を説明するための図である。
図13】本発明の実施形態に係る特定事項検索スクロール処理(パターン2、ケース1)を説明するための図である。
図14】本発明の実施形態に係る特定事項検索スクロール処理(パターン2、ケース2)を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1に示すように、表示装置1は、表示画面2に画像を表示させる表示部30と、表示画面2に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部31と、を備えている。
表示装置1は、表示変更部32を備えており、表示変更部32は、2つの検出対象物を検出していると共に、1つの検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置Pfであると判定し、他の1つの検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置Ptであると判定した場合に、表示画面2に表示する画像を、固定接触位置Pfを含む固定表示領域Afと移動接触位置Ptを含む移動表示領域Atとに分割すると共に、移動表示領域Atの画像を移動接触位置Ptの移動に応じてスクロールさせ、固定表示領域Afの画像を固定する分割片方スクロール処理を行うことに特徴を有している。
以下、本実施形態に係る表示装置1及び表示画面2などの構成について詳細に説明する。
【0037】
1.表示画面2
表示画面2は、タッチパネルとされており、画像を表示することができる表示パネルとしての機能と、表示画面2に接触している検出対象物の表示画面2上の接触位置を検出することができる接触センサとしての機能と、を備えている。
表示パネルには、例えば液晶パネル、プラズマディスプレイパネルなどが用いられる。表示画面2は、画像信号が入力される映像端子などの入力端子を備えており、入力端子に入力された画像信号を、表示パネルに表示する。
接触センサには、例えば静電容量方式など、公知の各種方式のものが用いられる。また、接触センサには、少なくとも2点以上の接触位置を同時に感知できるもの、すなわちマルチタッチ機能を有するものが用いられる。接触センサから出力される電気信号は、信号線などを介して表示装置1に入力される。
【0038】
2.表示装置1
表示装置1は、CPU等の演算処理装置を中核部材として備えるとともに、当該演算処理装置からデータを読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)や、演算処理装置からデータを読み出し可能に構成されたROM(リード・オンリ・メモリ)等の記憶装置等を有して構成されている。そして、表示装置1のROM等に記憶されたソフトウェア(プログラム)又は別途設けられた演算回路等のハードウェア、或いはそれらの両方により、表示装置1の各機能部30〜32などが構成されている。各機能部30〜32の機能を演算処理装置に実現させるための表示プログラムは、演算処理装置が参照可能なRAMやROMなどの記憶手段に記憶される。
【0039】
2−1.表示部30
表示部30は、表示画面2に画像を表示させる機能部である。
表示部30は、表示変更部32などによって決定された画像を、表示画面2に表示させるための画像信号を生成し、表示装置1に備えられた映像端子などの出力端子に出力する。表示装置1の出力端子は、表示画面2の入力端子に、信号線などにより画像信号を伝達可能に接続される。
【0040】
表示画面2に表示させる画像は、表示画面2に表示することができる画像であれば、どのような画像であってもよい。例えば、地図、Web上のコンテンツ、写真、文章、表などの画像がある。また、表示画面2に表示させる画像は、表示装置1が備えた記憶手段に記憶されている画像でもよく、或いは、表示装置1が外部記憶装置又はネットワークから取得した画像であってもよい。
以下で説明する実施形態では、表示画面2に表示させる画像が、地図画像とされている場合を例に説明する。
【0041】
2−2.接触位置検出部31
接触位置検出部31は、表示画面2に接触している検出対象物の接触位置を検出する機能部である。
本実施形態では、接触位置検出部31は、表示画面2に備えられた接触センサから出力された電気信号に基づき、表示画面2に接触している検出対象物の接触位置を検出する。表示画面2に接触している検出対象物は、典型的には、ユーザの指、タッチペンなどである。
【0042】
接触位置検出部31は、表示画面2上における接触位置を検出することができる。また、接触位置検出部31は、接触位置の移動も検出することができる。本実施形態では、接触位置検出部31は、予め定められたサンプル時間毎に接触位置を検出して記憶するように構成されている。
【0043】
接触位置検出部31は、少なくとも2点以上の接触位置を同時に検出できる。例えば、ユーザが2本の指で表示画面2をタッチした場合、接触位置検出部31は、それぞれの指の接触位置を検出することができる。そして、位置検出部20は、それぞれの接触位置の移動も検出することができる。
【0044】
2−3.表示変更部32
上記したように、表示変更部32は、分割片方スクロール処理、拡大縮小表示処理などの表示変更処理を実行する機能部である。ここで、分割片方スクロール処理は、2つの検出対象物を検出していると共に、1つの検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置Pfであると判定し、他の1つの検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置Ptであると判定した場合に、表示画面2に表示する画像を、固定接触位置Pfを含む固定表示領域Afと移動接触位置Ptを含む移動表示領域Atとに分割すると共に、移動表示領域Atの画像を移動接触位置Ptの移動に応じてスクロールさせ、固定表示領域Afの画像を固定する処理である。また、拡大縮小表示処理は、2つの検出対象物を検出していると共に、双方の検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置Ptであると判定した場合には、表示画面2に表示する画像を分割することなく、当該画像を2つの移動接触位置Ptの移動に応じて拡大又は縮小させる処理である。
以下、表示変更部32の処理を詳細に説明する。
【0045】
2−3−1.接触位置の判定
表示変更部32は、接触位置の移動軌跡に基づいて、検出対象物の接触位置が固定されている固定接触位置Pfであるか、検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置Ptであるか、を判定する。また、表示変更部32は、接触位置の移動方向Y、移動速度などを判定するように構成されている。
【0046】
ユーザの操作に対するレスポンスを向上させるために、接触位置の移動量Zが所定の判定しきい値より大きくなった時点で、移動接触位置Ptであると判定して、分割片方スクロール処理を開始したい。しかし、2つの検出対象物の接触位置の双方が移動している場合に、移動速度が遅い方の接触位置が固定接触位置Pfと誤判定されて、分割片方スクロール処理が誤って開始される恐れがある。例えば、図3の比較例に示すように、移動速度が速い一方(図3の右側)の接触位置の移動量Zが先に判定しきい値X4より大きくなった時点で、移動速度が遅い他方(図3の左側)の接触位置の移動量Zが判定しきい値X4以下の場合に、移動速度が遅い方の接触位置が固定接触位置Pfと誤判定される場合が生じる。
【0047】
そこで、本実施形態では、図2に示すように、表示変更部32は、検出対象物の接触を新たに検知した時からの接触位置の移動量Zが予め定められた第一判定しきい値X1以下の場合に、固定接触位置Pfであると判定し、第一判定しきい値X1より大きい予め定められた第二判定しきい値X2より移動量Zが大きい場合に、移動接触位置Ptであると判定するように構成されている。なお、表示変更部32は、接触位置の移動量Zが第一判定しきい値X1より大きく、第二判定しきい値X2以下の場合には、固定接触位置Pfとも移動接触位置Ptとも判定されていない、未判定の状態とされる。
図2(他の図についても同様)には、検出対象物の接触を新たに検出した時点の接触位置である開始位置を、「白抜きの×」で示しており、現在の接触位置である現在位置を、「黒塗りの×」で示している。図2に示す例では、表示画面2の左側の接触位置が、開始位置から現在位置までの移動量Zが第一判定しきい値X1以下であり、固定接触位置Pfであると判定されており、表示画面2の右側の接触位置が、開始位置から現在位置までの移動量Zが第二判定しきい値X2より大きく、移動接触位置Ptであると判定されている。開始位置から現在位置に向かう方向が、移動方向Yと判定されている。
【0048】
この構成によれば、図4(a)に示すように、2つの検出対象物の接触位置の双方が移動している場合に、移動速度が速い一方(図4(a)の右側)の接触位置の移動量Zが先に第二判定しきい値X2より大きくなって、移動接触位置Ptと判定された時点では、移動速度が遅い他方(図4(a)の左側)の接触位置の移動量Zが第一判定しきい値X1より大きくなっているが第二判定しきい値X2より大きくなっていないため、当該接触位置は固定接触位置Pfとも移動接触位置Ptとも判定されない。よって、ユーザの操作に反して、誤って分割片方スクロールが開始されることを防止できる。その後、図4(b)に示すように、移動速度が遅い他方の接触位置の移動量Zも第二判定しきい値X2より大きくなり、移動接触位置Ptと判定された時点で、2つの検出対象物の接触位置の双方が移動接触位置Ptであると判定されて、拡大縮小表示処理が実行される。
【0049】
一方、図4(c)に示すように、2つの検出対象物の接触位置の一方が移動している場合は、移動している一方(図4(c)の右側)の接触位置の移動量Zが第二判定しきい値X2より大きくなり、移動接触位置Ptと判定された時点で、移動していない他方(図4(c)の左側)の接触位置の移動量Zが第一判定しきい値X1以下であるため固定接触位置Pfと判定されて、分割片方スクロール処理が開始される。よって、移動している接触位置の移動量Zが所定の判定しきい値より大きくなった後、速やかに分割片方スクロール処理を開始することができ、ユーザの操作に対するレスポンスを向上させることができる。
よって、2つの検出対象物を検出している場合に、移動接触位置Ptか固定接触位置Pfかの判定精度を向上させることができると共に、分割片方スクロール処理の開始時期を早期化できる。従って、ユーザの操作に対する、判定精度及びレスポンスを向上させることができる。
【0050】
2−3−2.表示変更処理の概略
表示変更部32は、2つの検出対象物を検出した場合に、分割片方スクロール処理、拡大縮小表示処理などの表示変更処理を開始する。
図5に示すフローチャートを用いて、表示変更処理の概略を説明する。
表示変更部32は、2つの検出対象物を検出した場合(ステップ♯01:Yes)に、表示変更処理を開始する。なお、2つの検出対象物を検出していない場合(ステップ♯01:No)は、いずれの表示変更処理も行わず処理を終了する(ステップ♯08)。なお、2つの検出対象物を検出していない場合であって1つの検出対象物を検出した場合に、当該検出対象物の接触位置を表示画面の中央とするように画像をスクロールさせる単純スクロール処理を実行する構成としても好適である。
【0051】
表示変更部32は、1つの検出対象物の接触位置が固定接触位置Pfであると判定し、他の1つの検出対象物の接触位置が移動接触位置Ptであると判定した場合(ステップ#02:Yes)に、分割片方スクロール処理を実行する(ステップ♯03〜ステップ♯05)。
本実施形態では、表示変更部32は、分割片方スクロール処理を実行する際に、表示画面2における固定接触位置Pfを含む予め定められた範囲である固定基準範囲内Abに予め定められた特定事項POIの画像が含まれているか否かを判定するように構成されている(ステップ♯03)。そして、表示変更部32は、特定事項POIの画像が含まれていない場合(ステップ♯03:No)には、移動表示領域Atの画像を、移動接触位置Ptの移動量Zに応じて、移動接触位置Ptの移動方向Yの成分を含む方向に沿ってスクロールさせる移動方向スクロール処理を実行する(ステップ♯04)。一方、特定事項POIの画像が含まれている場合(ステップ♯03:Yes)には、移動表示領域Atの画像を、固定基準範囲内Abに含まれる特定事項POIと同じ種類の特定事項POIの画像が表示されるまでスクロールさせる特定事項検索スクロール処理を実行する(ステップ♯05)。
【0052】
一方、表示変更部32が、2つの検出対象物の接触位置の双方が移動接触位置Ptであると判定した場合(ステップ♯02:No、ステップ#06:Yes)には、拡大縮小表示処理を実行する(ステップ♯07)。
また、表示変更部32が、2つの検出対象物の接触位置の双方が固定接触位置Pfであると判定されている場合、又は2つの検出対象物の接触位置の一方又は双方が未判定の状態である場合(ステップ♯02:No、ステップ#06:No)には、いずれの表示変更処理も行わず処理を終了する(ステップ♯08)。
なお、図5のフローチャートに示すスタートからエンドまでの処理は、繰り返し実行さ
れる。
以下で、分割片方スクロール処理(移動方向スクロール処理、特定事項検索スクロール処理)、拡大縮小表示処理などの各処理について詳細に説明する。
【0053】
2−3−3.分割片方スクロール処理
2−3−3−1.表示画像の分割処理
表示変更部32は、分割片方スクロール処理を開始した後、表示画面2に表示する画像を、固定接触位置Pfを含む固定表示領域Afと移動接触位置Ptを含む移動表示領域Atとに分割する分割処理を実行する。すなわち、表示画面2の表示領域の全体を、固定接触位置Pfを含む固定表示領域Afと移動接触位置Ptを含む移動表示領域Atとに分割して、固定表示領域Afと移動表示領域Atとのそれぞれに画像を表示する。
本実施形態では、表示変更部32は、固定接触位置Pfと移動接触位置Ptとの間に、固定表示領域Afと移動表示領域Atとを分ける分割境界線Ldを設定し、分割境界線Ldの画像を表示画面2に表示させる。例えば、図6に示すように、分割境界線Ldは、固定接触位置Pf(開始位置)と移動接触位置Pt(開始位置)との中点Pcを通り、固定接触位置Pfと移動接触位置Ptとを結ぶ線に直交する方向に延びるように設定される。
そして、分割境界線Ldに対して固定接触位置Pf側の表示画面2が、固定表示領域Afに設定され、分割境界線Ldに対して移動接触位置Pt側の表示画面2が、移動表示領域Atに設定される。
なお、分割境界線Ldは、中点Pcを通り、表示画面2の縦辺又は横辺に平行になるように設定されてもよい。また、表示変更部32は、分割境界線Ldの画像を、移動表示領域Atの画像のスクロール量Zsに応じた太さで表示するように構成されてもよい。例えば、分割境界線Ldの画像を、スクロール量Zsに一定の係数(例えば1/100など)を乗算した太さとすると好適である。なお、本実施形態では、分割境界線Ldの画像は、スクロール量Zsによらず一定の太さとしている。
【0054】
2−3−3−2.特定事項POIの判定
表示変更部32は、図7に示すように、表示画面2における固定接触位置Pfを含む予め定められた範囲である固定基準範囲内Abに予め定められた特定事項POIの画像が含まれているか否かを判定する。
【0055】
本実施形態では、表示画面2に表示させる画像は、地図画像であり、特定事項POIは、予め定められた種類の地物である特定地物とされている。
特定地物に設定され得る地物の種類には、例えば、駐車場、ガソリンスタンド、駅、コンビニエンスストア、飲食店、スーパーマーケット、ランドマークなどがある。特定地物に設定される地物の種類は、地図画像の使用用途に応じて、予め定められるように構成されていてもよい。例えば、地図画像が車両のナビゲーション用である場合は、駐車場、ガソリンスタンド、駐車場付きの飲食店、駐車場付きのスーパーマーケット、駐車場付きのコンビニエンスストアなどに予め定められていてもよい。地図画像が飲食店の検索用である場合は、中華料理店、イタリア料理店、インド料理店など、料理店のジャンル毎に予め定められていてもよい。或いは、特定地物に設定される地物の種類は、ユーザにより予め定められるように構成されていてもよい。
【0056】
本実施形態では、固定基準範囲内Abは、固定接触位置Pf(開始位置)から予め設定された所定距離X3範囲内とされている。表示変更部32は、固定基準範囲内Abに、特定地物POIの画像が含まれているか否かを判定する。表示変更部32は、例えば、特定地物POIの画像の代表点が含まれているか否かを判定するように構成されてもよいし、表示変更部32は、特定地物POIを表すアイコン画像の一部又は全部が含まれているか否かを判定するように構成されてもよい。
【0057】
2−3−3−3.移動方向スクロール処理
表示変更部32は、固定基準範囲内Abに予め定められた特定事項POIの画像が含まれていないと判定した場合に、移動表示領域Atの画像を、移動接触位置Ptの移動量Zに応じて、移動接触位置Ptの移動方向Yの成分を含む方向に沿ってスクロールさせる移動方向スクロール処理を実行する。
本実施形態では、図8に示すように、表示変更部32は、移動接触位置Ptの移動量Zに予め定められた所定係数Ksを乗算したスクロール量Zsだけ、移動接触位置Ptの移動方向Yに沿って、移動表示領域Atの画像をスクロールさせる。
本実施形態では、表示変更部32は、移動接触位置Ptの現在位置が移動する毎に、当該移動に応じて、移動表示領域Atの画像をスクロールさせる。具体的には、表示変更部32は、所定の周期毎に移動接触位置Ptの現在位置の情報を取得し、周期間の移動接触位置Ptの移動量Z及び移動方向Yを算出する。そして、表示変更部32は、算出した移動量Zに係数Ksを乗算したスクロール量Zsだけ、算出した移動方向Yに沿って、移動表示領域Atの画像をスクロールさせる。所定の周期は、予め定められた周期であり、接触位置の移動を検出できるように十分短い周期に設定されている。或いは、所定の周期は、移動接触位置Ptと判定した検出対象物の接触を検出した時点から、移動接触位置Ptの移動が終了したと判定した時点までの期間に設定されてもよい。すなわち、表示変更部32は、移動接触位置Ptの移動が終了したと判定した時点で、接触位置の開始位置から現在位置までの移動量Z及び移動方向Yに応じて、移動表示領域Atの画像をスクロールさせるように構成されてもよい。
【0058】
図8の例に示すように、移動表示領域Atに表示される地図画像は、スクロール開始前の地図画像I1から、地図画像上を、開始位置から現在位置に向かう移動方向Yの反対方向に沿ってスクロール量Zsだけ移動した地図画像I2までスクロールされる。なお、図8に示す例は、移動接触位置Ptが一直線に移動している場合の例であるが、移動接触位置Ptが曲がって移動する場合は、移動表示領域Atの画像は、変化する移動方向Yに沿ってスクロールされる。また、図8に示す例は、係数Ksが1より大きい値に設定されている場合の例であるが、係数Ksは任意の値、例えば1に設定されていてもよい。或いは、表示変更部32は、移動接触位置Ptの移動速度に応じて係数Ksを適応的に変更するように構成されてもよい。例えば、移動接触位置Ptの移動速度が大きくなるにつれ、係数Ksを1から増加させるように構成されてもよい。
【0059】
2−3−3−4.特定事項検索スクロール処理
表示変更部32は、固定基準範囲内Abに予め定められた特定事項POIの画像が含まれていると判定した場合に、移動表示領域Atの画像を、固定基準範囲内Abに含まれる特定事項POIと同じ種類の特定事項(特定地物)POI(以下、検索特定事項と称す)の画像が表示されるまでスクロールさせる特定事項検索スクロール処理を実行する。
以下で、パターン1の構成とパターン2の構成について説明する。
【0060】
2−3−3−4−1.パターン1の構成
パターン1の実施形態では、図9に示すように、表示変更部32は、移動表示領域Atの画像を、移動接触位置Ptの移動方向Yに沿って、検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されている。
図9に示す例では、表示変更部32は、固定基準範囲内Abに駐車場Pの特定地物POIの画像が含まれていると判定している。表示変更部32は、移動表示領域Atの画像を、移動接触位置Ptの移動方向Yに沿って、駐車場Pの特定地物POIの画像が表示されるまでスクロールさせている(I2)。
【0061】
本実施形態では、表示変更部32は、固定表示領域Af(固定基準範囲内Ab)に表示させた特定地物POIと、移動表示領域Atに表示させた特定地物POIと、の間の距離の情報41を、表示画面2に表示させるように構成されている。図9に示す例では、距離の情報41は、移動表示領域Atに表示されている。
【0062】
また、本実施形態では、表示変更部32は、最初の検索特定事項の画像を表示させた後、ユーザの操作があった場合に、移動接触位置Ptの移動方向Yに沿って、更に次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されている。図9に示す例では、表示変更部32は、最初の検索特定事項(駐車場P)の画像を表示させた後、次の検索特定事項の画像が表示されるまで更にスクロールさせるか否かをユーザに選択させる選択画面42を表示するように構成されている。ユーザが、次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる選択をした場合は、移動表示領域Atの画像を、移動接触位置Ptの移動方向Yに沿って、次の検索特定事項(駐車場P)の画像が表示されるまで更にスクロールさせる(I3)。また、表示変更部32は、選択画面42に、特定事項検索スクロール処理を終了するか否かをユーザに選択させる画面も表示するように構成されている。ユーザが、特定事項検索スクロール処理を終了する選択をした場合は、特定事項検索スクロール処理を終了する。
【0063】
或いは、第一の別の例として、表示変更部32は、最初の検索特定事項の画像を表示させた後、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2に、最初の検索特定事項の画像を表示させた際の移動方向Yである初期移動方向Y1の成分が含まれるか否か判定する。表示変更部32は、初期移動方向Y1の成分が含まれると判定した場合は、初期移動方向Y1に沿って、更に次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されてもよい。
或いは、第二の別の例として、表示変更部32は、最初の検索特定事項の画像を表示させた後、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2に沿って、更に次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されてもよい。
これらの第一及び第二の別の例の処理は、固定接触位置Pfと判定した検出対象物を引き続き検出している場合に実行されてもよいし、当該検出対象物を検出しなくなった場合にも実行されてもよい。
また、第一及び第二の別の例の場合も、表示変更部32は、選択画面42に、特定事項検索スクロール処理を終了するか否かをユーザに選択させる画面も表示するように構成されてもよい。ユーザが、特定事項検索スクロール処理を終了する選択をした場合は、特定事項検索スクロール処理を終了する。
【0064】
また、本実施形態では、表示変更部32は、2つ目以降の検索特定事項の画像を表示させた後も、ユーザの操作があった場合に、移動接触位置Ptの移動方向Yに沿って、更に次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる(I4)ように構成されている。また、表示変更部32は、ユーザの操作があった場合に、移動方向Yの反対方向に沿って、1つ前に表示した検索特定事項の画像が表示されるまで逆方向にスクロールさせるように構成されている。図9に示す例では、表示変更部32は、2つ目以降の検索特定事項(駐車場P)の画像を表示させた後、更に次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるか否か、1つ前に表示した検索特定事項の画像が表示されるまで逆方向にスクロールさせるか否か、をユーザに選択させる選択画面42を表示するように構成されている。
【0065】
或いは、上記の第一の別の例として、表示変更部32は、2つ目以降の検索特定事項の画像を表示させた後、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2に、最初の検索特定事項の画像を表示させた際の移動方向Yである初期移動方向Y1の成分が含まれるか否か判定する。表示変更部32は、初期移動方向Y1の成分が含まれると判定した場合は、初期移動方向Y1に沿って、更に次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されてもよい。一方、表示変更部32は、初期移動方向Y1の成分が含まれていないと判定した場合は、1つ前に表示した検索特定事項の画像が表示されるまで逆方向にスクロールさせるように構成されてもよい。
或いは、上記の第二の別の例として、表示変更部32は、2つ目以降の検索特定事項の画像を表示させた後も、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2に沿って、更に次の検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されてもよい。
【0066】
<固定基準範囲内Abに複数の特定事項POIが含まれる場合>
(ケース1)
表示変更部32は、固定基準範囲内Abに表示させている画像に、特定事項POIの画像が複数含まれる場合に、ケース1の構成として、複数の特定事項POIから1つの特定事項POIを選択し、移動表示領域Atの画像を、選択した特定事項POIと同じ種類の特定事項POIの画像が表示されるまでスクロールさせると共に、複数の特定事項POIの内の選択されなかった他の特定事項POIのリスト44を表示画面2に表示させるように構成されている。
そして、表示変更部32は、リスト44に表示させた他の特定事項POIからユーザにより1つの特定事項POIが選択された場合は、移動表示領域Atの画像を、当該選択された1つの特定事項POIと同じ種類の特定事項POIの画像が表示されるまで更にスクロールさせるように構成されている。
【0067】
本実施形態では、表示変更部32は、複数の特定事項POIから固定接触位置Pf(開始位置)に最も近い特定事項POIを選択するように構成されている。図10に示す例では、表示変更部32は、固定基準範囲内Abに駐車場Pの特定地物POIの画像とガソリンスタンドGの特定地物POIの画像とが含まれると判定し、固定接触位置Pf(開始位置)に近い方の特定事項POIである駐車場Pの方を選択している。そして、表示変更部32は、選択した駐車場Pの画像が表示されるまで、移動表示領域Atの画像を移動接触位置Ptの移動方向Yに沿ってスクロールさせている(I2)。
表示変更部32は、選択した駐車場Pの画像が表示されるまでスクロールさせた後、選択されなかったガソリンスタンドGのリスト44を表示画面2に表示させている。そして、ユーザによりガソリンスタンドGが選択された場合は、移動表示領域Atの画像を、選択されたガソリンスタンドGの画像が表示されるまでスクロールさせている(I3)。
【0068】
また、本実施形態では、表示変更部32は、選択されなかった他の特定事項POIのリスト44を表示画面2に表示させると共に、選択した検索特定事項の次又は1つ前の画像が表示されるまで更にスクロールさせるか否かをユーザに選択させる選択画面42を表示するように構成されている。図10に示す例では、表示変更部32は、選択した駐車場Pの次又は1つ前の画像が表示されるまで更にスクロールさせるか否をユーザに選択させる選択画面42も表示されている。
【0069】
(ケース2)
表示変更部32は、固定基準範囲内Abに表示させている画像に、特定事項POIの画像が複数含まれる場合に、ケース2の構成として、複数の特定事項POIのリスト43を表示画面2に表示させ、ユーザによりリスト43に表示させた複数の特定事項POIから1つの特定事項POIが選択された場合は、移動表示領域Atの画像を、当該選択された1つの特定事項POIと同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されている。
【0070】
図11に示す例では、表示変更部32は、固定基準範囲内Abに駐車場Pの特定地物POIの画像とガソリンスタンドGの特定地物POIの画像とが含まれると判定し、駐車場P及びガソリンスタンドGのリスト43を表示画面2に表示させている。そして、図11に示す例では、ユーザによりリスト43から駐車場Pが選択されたので、表示変更部32は、移動表示領域Atの画像を、当該選択された駐車場Pの画像が表示されるまでスクロールさせている(I2)。
また、本実施形態では、上記した構成と同様の方法で、表示変更部32は、選択した検索特定事項の画像を表示させた後、ユーザの操作があった場合に、移動接触位置Ptの移動方向Yに沿って、選択した検索特定事項の次又は1つ前の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されている。
【0071】
2−3−3−4−2.パターン2の構成
パターン2の実施形態では、表示変更部32は、移動表示領域Atの画像を、移動接触位置Ptの移動方向Yの成分を含む方向に沿って、検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されている。
本実施形態では、図12に示すように、表示変更部32は、地図画像上において、移動接触位置Pt(開始位置)に対して、移動接触位置Ptの移動方向Yの反対方向(以下、移動反対方向と称す)側に位置する、検索特定事項を検索する。そして、表示変更部32は、検索した検索特定事項の内、移動接触位置Ptに最も近い検索特定事項の画像が表示されるように、移動表示領域Atの画像を、最も近い検索特定事項から移動接触位置Ptに向かう方向に沿って、当該最も近い検索特定事項が表示されるまでスクロールさせるように構成されている。
【0072】
図12に示す例では、表示変更部32は、移動接触位置Pt(開始位置)から移動反対方向に向かう直線を、移動接触位置Ptを中心にプラス検索角度(+α)傾けた直線とマイナス検索角度(−α)傾けた直線との間に挟まれた検索領域Asに位置する、地図画像上の検索特定事項を検索するように構成されている。なお、検索角度αは、予め定められた角度であり、例えば30°や45°等、0〜90°の範囲内の任意の値に設定される。
【0073】
図12に示す例では、表示変更部32は、固定基準範囲内Abに駐車場Pの特定地物POIの画像が含まれていると判定しており、表示変更部32は、検索領域As内に位置する駐車場Pを検索する。そして、検索領域As内で検索された駐車場Pの内、移動接触位置Ptに最も近い駐車場Pの画像が表示されるように、移動表示領域Atの画像を、最も近い駐車場Pと移動接触位置Pt(開始位置)とを結ぶ方向に沿って、当該最も近い駐車場Pが移動表示領域Atの中心付近に表示されるまでスクロールさせている(I2)。
【0074】
また、表示変更部32は、上記のパターン1と同様の方法で、固定基準範囲内Abに表示させた特定地物POIと、移動表示領域Atに表示させた特定地物POIと、の間の距離の情報41を、表示画面2に表示させるように構成されている。
また、表示変更部32は、最も近い検索特定事項の画像を表示させた後、ユーザの操作があった場合に、次に近い検索特定事項の画像が表示されるように、移動表示領域Atの画像を、次に近い検索特定事項と最も近い検索特定事項とを結ぶ方向に沿って、当該次に近い検索特定事項が移動表示領域Atの中心付近に表示されるまでスクロールさせるように構成されている。
【0075】
図12に示す例では、表示変更部32は、最も近い検索特定事項(駐車場P)の画像を表示させた後、次に近い検索特定事項の画像が表示されるまで更にスクロールさせるか否かをユーザに選択させる選択画面42を表示するように構成されている。ユーザが、次に近い検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる選択をした場合は、移動表示領域Atの画像を、次に近い検索特定事項(駐車場P)の画像が表示されるまで更にスクロールさせる(I3)。
【0076】
或いは、第一の別の例として、表示変更部32は、最も近い検索特定事項の画像を表示させた後、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2に、最も近い検索特定事項の画像を表示させた際の移動方向Yである初期移動方向Y1の成分が含まれるか否か判定する。表示変更部32は、初期移動方向Y1の成分が含まれると判定した場合は、移動表示領域Atの画像を、次に近い検索特定事項の画像が表示されるまで更にスクロールさせるように構成されてもよい。
或いは、第二の別の例として、表示変更部32は、最も近い検索特定事項の画像を表示させた後、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、上記の方法と同様に、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2の成分を含む方向に沿って、検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されてもよい。
これらの第一及び第二の別の例の処理は、固定接触位置Pfと判定した検出対象物を引き続き検出している場合に実行されてもよいし、当該検出対象物を検出しなくなった場合にも実行されてもよい。
また、第一及び第二の別の例の場合も、表示変更部32は、選択画面42に、特定事項検索スクロール処理を終了するか否かをユーザに選択させる画面も表示するように構成されてもよい。ユーザが、特定事項検索スクロール処理を終了する選択をした場合は、特定事項検索スクロール処理を終了する。
【0077】
また、本実施形態では、表示変更部32は、2番目以降に近い検索特定事項の画像を表示させた後も、ユーザの操作があった場合に、更に次に近い検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる(I4)ように構成されている。また、表示変更部32は、ユーザの操作があった場合に、1つ前の検索特定事項の画像が表示されるまで逆方向にスクロールさせるように構成されている。図12に示す例では、表示変更部32は、2番目以降の検索特定事項(駐車場P)の画像を表示させた後、次の検索特定事項の画像が表示されるまで更にスクロールさせるか否か、及び1つ前の検索特定事項の画像が表示されるまで逆方向にスクロールさせるか否か、をユーザに選択させる選択画面42を表示するように構成されている。
【0078】
或いは、上記の第一の別の例として、表示変更部32は、2番目以降に近い検索特定事項の画像を表示させた後も、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2に、最も近い検索特定事項の画像を表示させた際の移動方向Yである初期移動方向Y1の成分が含まれるか否か判定する。表示変更部32は、初期移動方向Y1の成分が含まれると判定した場合は、初期移動方向Y1に沿って、更に次に近い検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されてもよい。一方、表示変更部32は、初期移動方向Y1の成分が含まれていないと判定した場合は、1つ前に表示した検索特定事項の画像が表示されるまで逆方向にスクロールさせるように構成されてもよい。
或いは、上記の第二の別の例として、表示変更部32は、2番目以降に近い検索特定事項の画像を表示させた後も、移動表示領域Atにおいて検出対象物の接触を新たに検出して移動接触位置Ptであると判定した場合は、新たに検出した移動接触位置Ptの移動方向Yである新移動方向Y2の成分を含む方向に沿って、検索特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせるように構成されてもよい。
【0079】
<固定基準範囲内Abに複数の特定事項POIが含まれる場合>
表示変更部32は、固定基準範囲内Abに表示させている画像に、特定事項POIの画像が複数含まれる場合に、パターン1のケース1の場合と同様の方法で、図13に示すように、複数の特定事項POIから1つの特定事項POIを選択し、移動表示領域Atの画像を、選択した特定事項POIと同じ種類の特定事項POIの画像が表示されるまでスクロールさせる(I2)と共に、複数の特定事項POIの内の選択されなかった他の特定事項POIのリスト44を表示画面2に表示させるように構成されている。そして、表示変更部32は、ユーザによりリスト44に表示させた他の特定事項POIから1つの特定事項POIが選択された場合は、移動表示領域Atの画像を、当該選択された1つの特定事項POIと同じ種類の特定事項POIの画像が表示されるまでスクロールさせる(I3)ように構成されている。
【0080】
或いは、表示変更部32は、固定基準範囲内Abに表示させている画像に、特定事項POIの画像が複数含まれる場合に、パターン1のケース2の場合と同様の方法で、図14に示すように、複数の特定事項POIのリスト43を表示画面2に表示させ、ユーザによりリスト43に表示させた複数の特定事項POIから1つの特定事項POIが選択された場合は、移動表示領域Atの画像を、当該選択された1つの特定事項POIと同じ種類の特定事項の画像が表示されるまでスクロールさせる(I2又はI3)ように構成されている。
【0081】
2−3−3−5.分割片方スクロール処理の終了
表示変更部32は、移動方向スクロール処理の実行中に、検出していた2つの検出対象物の一方又は双方を検出しなくなった場合に、移動方向スクロール処理を終了する。また、表示変更部32は、特定事項検索スクロール処理の実行中に、ユーザの操作があった場合に、特定事項検索スクロール処理を終了する。
本実施形態では、移動方向スクロール処理及び特定事項検索スクロール処理の分割片方スクロール処理を終了した後も、表示画面2に表示する画像は、固定表示領域Afと移動表示領域Atとに分割されたままに維持される。そして、表示変更部32は、固定表示領域Afに表示させる画像と、移動表示領域Atに表示させる画像とを、それぞれ独立してスクロール処理又は拡大縮小処理などの処理を実行可能に構成されている。
【0082】
2−3−3−6.分割処理の終了
表示変更部32は、分割片方スクロール処理を終了した後、分割境界線Ldを表示させた表示画面2上の位置に、検出対象物の接触を検出した場合に、分割表示処理を終了する。この際、表示変更部32は、固定表示領域Af及び移動表示領域Atのいずれか一方の表示を終了する。表示変更部32は、いずれの方の表示を終了するか選択画面を表示し、ユーザが選択した方の表示を終了し、他方の表示領域の画像を全画面に表示するように構成されてもよい。或いは、固定表示領域Af及び移動表示領域Atのそれぞれに表示終了ボタンを表示し、いずれかの表示終了ボタンに対する操作が検出された場合に、当該操作された方の表示領域の表示を終了し、他方の表示領域の画像を全画面に表示するように構成されてもよい。或いは、表示画面のいずれかの位置に分割終了ボタンを表示し、当該分割終了ボタンに対する操作が検出された場合に、予め定められた方の表示領域の表示を終了し、他方の表示領域の画像を全画面に表示するように構成されてもよい。
【0083】
2−3−4.拡大縮小表示処理
表示変更部32は、2つの検出対象物を検出していると共に、双方の検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置Ptであると判定した場合には、表示画面2に表示する画像を分割することなく、当該画像を2つの移動接触位置Ptの移動に応じて拡大又は縮小させる拡大縮小表示処理を行う。
本実施形態では、表示変更部32は、各移動接触位置Ptの開始位置の間の距離と、各移動接触位置Ptの現在位置の間の距離との比に応じて、表示画面2に表示する画像を拡大又は縮小させる。
【0084】
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明のその他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0085】
(1)上記の実施形態においては、第二判定しきい値X2が、第一判定しきい値X1より大きく設定されている場合を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、第二判定しきい値X2が、第一判定しきい値X1と同じ値に設定されるように構成されてもよい。
【0086】
(2)上記の実施形態においては、表示変更部32が、固定基準範囲内Abに特定事項POIの画像が含まれていないと判定した場合に、分割片方スクロール処理として移動方向スクロール処理を実行し、固定基準範囲内Abに特定事項POIの画像が含まれていると判定した場合に、分割片方スクロール処理として特定事項検索スクロール処理を実行する場合を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、表示変更部32は、表示画面2における固定接触位置Pfを含む予め定められた範囲内に、予め定められた特定事項POIの画像が含まれていることを条件として、分割片方スクロール処理を行うように構成されてもよい。例えば、表示変更部32は、固定基準範囲内Abに特定事項POIの画像が含まれていると判定した場合に、分割片方スクロール処理として特定事項検索スクロール処理を実行し、固定基準範囲内Abに特定事項POIの画像が含まれていないと判定した場合に、拡大縮小処理を実行するように構成されていてもよい。
【0087】
(3)上記の実施形態においては、表示変更部32が、2つの検出対象物を検出していると共に、双方の検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置Ptであると判定した場合に、表示画面2に表示する画像を分割することなく、拡大縮小表示処理を行う場合を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、表示変更部32は、2つの検出対象物を検出していると共に、双方の検出対象物の接触位置が移動中である移動接触位置Ptであると判定した場合に、拡大縮小表示処理を行わず、表示画面2に表示する画像を変更しない、或いは他の画像変更処理を行うように構成されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、表示画面に画像を表示させる表示部と、前記表示画面に接触している検出対象物の接触位置を検出可能な接触位置検出部と、を備えた表示装置に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0089】
α :検索角度
1 :表示装置
2 :表示画面
20 :位置検出部
30 :表示部
31 :接触位置検出部
32 :表示変更部
41 :距離の情報
Ab :固定基準範囲内
Af :固定表示領域
At :移動表示領域
Ld :分割境界線
G :ガソリンスタンド
P :駐車場
POI :特定事項(特定地物)
Pf :固定接触位置
Pt :移動接触位置
Y :移動方向
Z :移動量
Zs :スクロール量
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14