特許第5729968号(P5729968)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5729968-吸気制御装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5729968
(24)【登録日】2015年4月17日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】吸気制御装置
(51)【国際特許分類】
   F02D 9/10 20060101AFI20150514BHJP
   F02D 9/02 20060101ALI20150514BHJP
【FI】
   F02D9/10 H
   F02D9/02 351P
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2010-245342(P2010-245342)
(22)【出願日】2010年11月1日
(65)【公開番号】特開2012-97649(P2012-97649A)
(43)【公開日】2012年5月24日
【審査請求日】2013年8月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000141901
【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
(74)【代理人】
【識別番号】100071870
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 健
(74)【代理人】
【識別番号】100097618
【弁理士】
【氏名又は名称】仁木 一明
(74)【代理人】
【識別番号】100152227
【弁理士】
【氏名又は名称】▲ぬで▼島 愼二
(72)【発明者】
【氏名】柳井 陽一
(72)【発明者】
【氏名】中山 洋
(72)【発明者】
【氏名】前田 邦彦
【審査官】 有賀 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−272575(JP,A)
【文献】 特開2008−184941(JP,A)
【文献】 特開2007−247599(JP,A)
【文献】 特開2007−002752(JP,A)
【文献】 特開平06−129267(JP,A)
【文献】 特開2000−018054(JP,A)
【文献】 特開平11−316121(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 9/00─11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スロットルボディ(6A)に設けられる吸気通路(5)の開度を制御するスロットル弁(7)が、前記スロットルボディ(6A)に回動可能に支承されるスロットル弁軸(8)に固定され、電動モータ(12)と減速ギヤ機構(13)全体とを含む駆動装置(11)が前記スロットル弁軸(8)を回動駆動するようにして前記スロットル弁軸(8)に連動、連結され、前記駆動装置(11)を収容する収容ケース(14)の側壁に、該収容ケース(14)内の換気のための換気孔(31)が設けられる吸気制御装置において、
前記スロットルボディ(6A)とは別体に形成された前記収容ケース(14)が、前記スロットルボディ(6A)の、前記スロットル弁軸(8)を保持する軸受けボス(35)の外周に取付けられ、前記収容ケース(14)の側壁のうち、前記スロットルボディ(6A)に間隔をあけて対向する部分に、前記スロットルボディ(6A)の外方に開口する前記換気孔(31)が、該換気孔(31)との間に間隔をあけた前記スロットルボディ(6A)で外方から覆われるようにして設けられ、前記側壁に、前記スロットルボディ(6A)側に突出する有底筒部(16b)が連設され、この有底筒部(16b)内に前記電動モータ(12)が収容されることを特徴とする吸気制御装置。
【請求項2】
防水通気性を有する換気部材(33)が、前記スロットルボディ(6A)側から前記換気孔(31)を閉じるようにして前記収容ケース(14)に取付けられることを特徴とする請求項1記載の吸気制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットルボディに設けられる吸気通路の開度を制御するスロットル弁が、前記スロットルボディに回動可能に支承されるスロットル弁軸に固定され、電動モータを含む駆動装置が前記スロットル弁軸を回動駆動するようにして前記スロットル弁軸に連動、連結され、前記駆動装置を収容する収容ケースの側壁に、該収容ケース内の換気のための換気孔が設けられる吸気制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動モータを含む駆動装置が、スロットル弁軸を回動駆動するようにして収容ケースに収容され、その収容ケースの側壁に換気孔が設けられるようにしたものが、特許文献1で知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−144696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1で開示されるものでは、駆動装置を収容する収容ケースが、スロットルボディと一体に形成されるケース部と、該ケース部の開口端を閉じるようにしてケース部に締結される蓋部材とで構成されており、換気孔が蓋部材に設けられている。
【0005】
ところが、そのような構成では、換気孔を配置し得るスペースが限られてしまう。またスロットルボディと一体のケース部に換気孔が設けられている場合に、換気孔の配置場所を変化させるためには、スロットルボディ自体を、新しい型で新たに成形する必要が生じる。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、換気孔のレイアウトの自由度を高めるとともに換気孔の形成を容易とした吸気制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、スロットルボディに設けられる吸気通路の開度を制御するスロットル弁が、前記スロットルボディに回動可能に支承されるスロットル弁軸に固定され、電動モータと減速ギヤ機構全体とを含む駆動装置が前記スロットル弁軸を回動駆動するようにして前記スロットル弁軸に連動、連結され、前記駆動装置を収容する収容ケースの側壁に、該収容ケース内の換気のための換気孔が設けられる吸気制御装置において、前記スロットルボディとは別体に形成された前記収容ケースが、前記スロットルボディの、前記スロットル弁軸を保持する軸受けボスの外周に取付けられ、前記収容ケースの側壁のうち、前記スロットルボディに間隔をあけて対向する部分に、前記スロットルボディの外方に開口する前記換気孔が、該換気孔との間に間隔をあけた前記スロットルボディで外方から覆われるようにして設けられ、前記側壁に、前記スロットルボディ側に突出する有底筒部が連設され、この有底筒部内に前記電動モータが収容されることを第1の特徴とする。
【0008】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、防水通気性を有する換気部材が、前記スロットルボディ側から前記換気孔を閉じるようにして前記収容ケースに取付けられることを第2の特徴とする。
【0009】
なお実施の形態の第1の換気孔31が本発明の請求項1,2の換気孔に対応し、実施の形態の第1の換気部材33が本発明の請求項2の換気部材に対応する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1の特徴によれば、電動モータと減速ギヤ機構全体とを含む駆動装置を収容する収容ケースが、スロットルボディとは別体に形成されてスロットルボディの、スロットル弁軸を保持する軸受けボスの外周に取付けられており、収容ケース内の換気のための換気孔を成形または加工によって収容ケースの側壁に設けることが容易である。また換気孔の配置場所を変化させるためには、スロットルボディとは無関係に、収容ケースだけを新たに形成すればよく、コストの増大を抑えることができる。また収容ケースの側壁のうちスロットルボディに間隔をあけて対向する部分に、スロットルボディの外方に開口する換気孔が、該換気孔との間に間隔をあけたスロットルボディで外方から覆われるようにして設けられ、前記側壁に、前記スロットルボディ側に突出する有底筒部が連設され、この有底筒部内に電動モータが収容されるので、換気孔からの異物侵入をスロットルボディによって極力防止することができる。
【0011】
また本発明の第2の特徴によれば、スロットルボディ側から換気孔を閉じる換気部材が収容ケースに取付けられ、換気部材が防水通気性を有するものであるので、収容ケース内に水が浸入することを防止しながら収容ケース内の換気が可能となり、しかも換気孔の外端開口部がスロットルボディに対向していても、収容ケースがスロットルボディとは別体に形成されるものであるので、換気部材の収容ケースへの取付けが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】吸気制御装置の全体斜視図である。
図2図1の2−2線に沿う断面図である。
図3図2の3−3線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図1図3を参照しながら説明すると、先ず図1および図2において、この吸気制御装置は、吸気通路5…をそれぞれ有する3個の第1,第2および第3スロットルボディ6A,6B,6Cを有しており、各吸気通路5…の開度を制御するバタフライ形のスロットル弁7…が、前記吸気通路5…を横切って第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cに回動可能に支承されるスロットル弁軸8…にそれぞれ固定される。而して第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cは、それらのスロットルボディ6A〜6Cに軸受けボス35…を介して個別に支承される前記スロットル弁軸8…の軸線を同軸に配置するようにして各スロットル弁軸8…の軸線方向に並列配置されており、相互に結合される。
【0014】
第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cには、前記スロットル弁7…よりも下流側の吸気通路5…に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁9…がそれぞれ取付けられるものであり、それらの燃料噴射弁9…に燃料を供給するためのデリバリーパイプ10が第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cの配列方向に延びて各スロットルボディ6A〜6Cに固定され、前記各燃料噴射弁9…に前記デリバリーパイプ10が共通に接続される。
【0015】
図3を併せて参照して、第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cのスロットル弁軸8…には駆動装置11が連動、連結されるものであり、この駆動装置11は、電動モータ12と、該電動モータ12から出力される回転動力を減速してスロットル弁軸8…側に伝達する減速ギヤ機構13全体とで構成され、収容ケース14内に収容される。
【0016】
前記収容ケース14は、第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cとは別体に形成され、第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cの軸受けボス35…の外周に取付けられるものであり、この実施の形態では、第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cが金属製であるのに対して、合成樹脂から成る第1および第2ケース半体16,17が複数のボルト18…によって結合されることで前記収容ケース14が構成されており、収容ケース14は合成樹脂製である。
【0017】
第1ケース半体16は、前記スロットル弁軸8…の軸線と直交する平面に沿うように形成される皿状部16aと、該皿状部16aの一側に直角に連なる有底筒部16bとを一体に有するように形成され、第2ケース半体17は、第1ケース半体16の皿状部16aに対応した皿状に形成される。
【0018】
しかも前記収容ケース14の一部は、相互に結合される2つのスロットルボディ間に配置されるとともにそれらのスロットルボディ間に挟持されるものであり、この実施の形態では、収容ケース14の第1ケース半体16における皿状部16aの一部および第2ケース半体17の一部が、第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cのうち配列方向一端側の第1スロットルボディ6Aの側方に前記有底筒部16bを配置するようにして、第1スロットルボディ6Aと、第1スロットルボディ6Aに隣接する第2スロットルボディ6Bとの間に挟持される。而して第1ケース半体16の皿状部16aおよび第1スロットルボディ6A間には位置決めピン19が設けられ、第2ケース半体17および第2スロットルボディ6B間には位置決めピン20が設けられる。
【0019】
前記駆動装置11のうち電動モータ12は、収容ケース14の第1ケース半体16における前記有底筒部16b内に同軸に固定配置されるものであり、この電動モータ12の出力軸21と、第1スロットルボディ6Aのスロットル弁軸8との間に前記減速ギヤ機構13が設けられる。また前記収容ケース14における第2ケース半体17の前記電動モータ12に対応する部分には、前記電動モータ12に外部電線を接続するためのコネクタ部17aが前記有底筒部16bとは反対側に突出するようにして一体に設けられる。
【0020】
第1スロットルボディ6Aに回動可能に支承されるスロットル弁軸8の一端には、該スロットル弁軸8の回動量すなわちスロットル弁7の開度を検出するスロットルセンサ22が連結される。また第1スロットルボディ6Aのスロットル弁軸8の他端と、第2スロットルボディ6Bのスロットル弁軸8の一端とは、前記収容ケース14を気密にかつ回動自在に貫通して前記収容ケース14内に突入される。
【0021】
前記減速ギヤ機構13は、前記電動モータ12の出力軸21に固定される駆動ギヤ23と、前記電動モータ12の回転軸線と平行な軸線を有して前記収容ケース14に両端部が支持されるアイドル軸24で回転可能に支承されて駆動ギヤ23に噛合する第1アイドルギヤ25と、第1アイドルギヤ25と一体に形成される第2アイドルギヤ26と、第1スロットルボディ6Aにおけるスロットル弁軸8の他端部に固定されて第2アイドルギヤ26に噛合する被動ギヤ27とから成り、被動ギヤ27はセクタギヤとして形成される。
【0022】
また第1スロットルボディ6Aにおけるスロットル弁軸8の他端部には、第1レバー28が相対回転可能に支承されており、この第1レバー28と、前記収容ケース14の第1ケース半体16との間には、ねじりばね29が設けられる。しかも前記ねじりばね29が発揮するばね力によって第1レバー28はスロットル弁7の開放側に向けて回動付勢され、その付勢方向で第1レバー28は前記被動ギヤ27に当接、係合される。而して被動ギヤ27がスロットル弁7を閉じる側に回動する際に第1レバー28は被動ギヤ27に押されて回動し、被動ギヤ27がスロットル弁7を開く側に回動する際に第1レバー28は前記ねじりばね29が発揮するばね力によって前記被動ギヤ27に追随するように回動することになる。
【0023】
しかも第1レバー28は、第2スロットルボディ6Bにおけるスロットル弁軸8の一端に固定される第2レバー30に係合するものであり、第1および第2スロットルボディ6A,6Bのスロットル弁軸8…は連動して回動することになり、第2および第3スロットルボディ6B,6Cのスロットル弁軸8…間にも、第1および第2スロットルボディ6A,6B間の連動構造と同様の連動構造が設けられる。
【0024】
前記収容ケース14の側壁のうち第1スロットルボディ6Aに対向する部分には、該収容ケース14内の換気を果たすための第1の換気孔31が設けられ、第1の換気孔31とは別である少なくとも1つ、この実施の形態では1つの第2の換気孔32が収容ケース14の側壁に設けられる。
【0025】
図2に注目して、第1の換気孔31は、前記収容ケース14の一部である第1ケース半体16の、有底筒部16bが連なる皿状部61aの側壁において、第1スロットルボディ6Aに対向する部分に第1スロットルボディ6Aで外方から覆われるようにして設けられるものであり、小径孔部31aと、小径孔部31aよりも大径である中径孔部31bと、中径孔部31bよりも大径である大径孔部31cとが内側から順にかつ同軸に連なって成るものであり、防水通気性を有する膜状の第1の換気部材33が、第1の換気孔31を第1スロットルボディ6A側から閉じるようにして収容ケース14の第1ケース半体16に取付けられ、この実施の形態では、第1の換気孔31における中径孔部31bよりも大径の円形に形成される第1の換気部材33が、第1の換気孔31における中径孔部31bおよび大径孔部31c間に形成される段部31dに接着される。
【0026】
また第2の換気孔32は、この実施の形態では、収容ケース14の一部を構成する第2ケース半体17のうち、第1および第2スロットルボディ6A,6b間に挟まれる部分からずれた位置に設けられており、防水通気性を有する第2の換気部材34が、第2の換気孔32を閉じるようにして前記収容ケース14の第2ケース半体17に、接着等によって取付けられる。
【0027】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、電動モータ12を含む駆動装置11がスロットル弁軸8…を回動駆動するようにしてスロットル弁軸8…に連動、連結され、その駆動装置11を収容する収容ケース14が、第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cとは別体に形成されて第1および第2前記スロットルボディ6A,6Bに取付けられ、収容ケース14に第1の換気孔31が設けられるので、第1の換気孔31を成形または加工によって収容ケース14の側壁に設けることが容易であり、また第1の換気孔31の配置場所を変化させるためには、第1スロットルボディ6Aとは無関係に、収容ケース14だけを新たに形成すればよく、コストの増大を抑えることができる。
【0028】
また収容ケース14の側壁のうち第1スロットルボディ6Aに間隔をあけて対向する部分に、第1スロットルボディ6Aの外方に開口する第1の換気孔31が、該第1の換気孔31との間に間隔をあけた第1スロットルボディ6Aで外方から覆われるようにして設けられ、前記側壁に、第1スロットルボディ6A側に突出する有底筒部16bが連設され、この有底筒部16b内に電動モータ12が収容されるので、第1の換気孔31から収容ケース14内への異物侵入を第1スロットルボディ6Aによって極力防止することができる。特に、この実施の形態では、収容ケース14の一部が第1および第2スロットルボディ6A,6B間に配置されており、第1および第2スロットルボディ6A,6b間に配置される部分で収容ケース14の側壁に第1の換気孔31が設けられるので、第1の換気孔31の外端開口部に第1スロットルボディ6Aが近接配置されることになり、第1の換気孔31から収容ケース14内への異物侵入をより確実に防止することができる。
【0029】
しかも防水通気性を有する第1の換気部材33が、第1スロットルボディ6A側から第1の換気孔31を閉じるようにして収容ケース14に取付けられるので、収容ケース14内に水が浸入することを防止しながら収容ケース14内の換気が可能となり、しかも第1の換気孔31の外端開口部が第1スロットルボディ6Aに対向していても、収容ケース14が第1スロットルボディ6Aとは別体に形成されるものであるので、第1の換気部材33の収容ケース14への取付けが容易である。
【0030】
また収容ケース14の側壁に、第1の換気孔31とは別である少なくとも1つ(この実施の形態では1つ)の第2の換気孔32が設けられるので、換気性能を高めることができ、換気性能を高めるための第2の換気孔32のレイアウトは楽である。
【0031】
しかも防水通気性を有する第2の換気部材34が、第2の換気孔32を閉じるようにして収容ケース14に取付けられるので、換気性能を高めるための第2の換気孔32から収容ケース14内に水が浸入することを防止しながら収容ケース14内の換気が可能となり、第2の換気部材34を取付けが簡単な場所に配設することができる。。
【0032】
さらに収容ケース14の一部が、第1および第2スロットルボディ6A,6B間に挟持されるので、換気孔を配置するためのスペースを収容ケース14の側壁に確保することが難しくなるが、第1の換気孔31が第1スロットルボディ6Aに臨む部分で収容ケース14に設けられているので、第2の換気孔32を配置するスペースを確保することは容易であり、第2の換気孔32のレイアウトは楽となる。また第2の換気孔32を閉じる第2の換気部材34を取付けが簡単な場所に配設することができ、第2の換気部材34のレイアウトも楽となる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0034】
たとえば上記実施の形態では、第1〜第3スロットルボディ6A〜6Cが相互に結合されて配列される吸気制御装置について説明したが、本発明は、一対のスロットルボディが相互に結合されて配列される吸気制御装置に適用することも可能であり、さらに本発明の第1〜第2の特徴は、単一のスロットルボディを有する吸気制御装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0035】
5・・・吸気通路
6A,6B・・・スロットルボディ
7・・・スロットル弁
8・・・スロットル弁軸
11・・・駆動装置
12・・・電動モータ
14・・・収容ケース
16b・・・有底筒部
31・・・第1の換気孔
32・・・第2の換気孔
33・・・第1の換気部材
34・・・第2の換気部材
35・・・軸受けボス
図1
図2
図3