(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
特許文献1などにも開示されているように、各種飲料などを販売する自動販売機の接客面には展示室が設けられており、この展示室内には商品サンプルを展示する展示装置が設けられている。この展示装置は、
図16、
図17に示すように、横方向に延びる商品棚51が上下に複数段配設され、各商品棚51の上に商品サンプル(商品見本とも称せられる)52が左右に所定間隔あけた状態で並べられている。商品棚51には商品サンプル52を組み付ける開口部(図示せず)が形成され、この開口部に商品サンプル52の底部を嵌め込んだ状態で、商品に似せて透光性を有する商品サンプル52を立設させて展示している。なお、各商品サンプル52は透光性を有しており、商品棚51の内部に配設された蛍光灯(近年はLEDの場合もある)などの照明装置55によって外側だけでなく、前記開口部を通して内部からも照明されるよう構成されている。また、商品棚51の前面には、展示室53の前面に設けられた透明パネルを通して商品を選択する選択用ボタン54が外部に露出した状態で配設されている。この選択用ボタン54は、商品寸法が参考にされながら、その左右や上下に並べられる位置が固定された配置とされている。
【0003】
また、展示室53の背面部53aには、販売する商品や清涼感などに関するイメージの絵柄や文字、デザインなどが描かれる場合があるが、この場合には、絵柄や文字、デザインを印刷した紙やフィルムを粘着テープなどで貼ることで、展示室53の背面部53aに固定している。なお、展示装置は、自動販売機本体に開閉自在に取り付けられた外扉の上部に配設された展示室53に設けられており、展示室53の背面部53aは、外扉の裏面箇所からに後方に向けて開閉自在に取り付けられた中扉により構成されている。そして、中扉から前方に突出するように商品棚51が取り付けられており、商品棚51上に商品サンプル52が載せられている。したがって、商品サンプル52を交換する際には、外扉を開けた後に中扉を開けることで、商品棚や商品サンプル52が露出するので、この状態で商品サンプル52を交換する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、従来は、横方向に延びる商品棚51が上下に複数段配設され、各商品棚51の上に商品サンプル(商品見本とも称せられる)52が左右に所定間隔あけた状態で並べられている構成である。したがって、自動販売機毎に商品の違いはあるものの、商品サンプルの配置構成が殆ど同じであるので、同じ機械に見えて目立ち難く、商品を販売促進する効果が少ないという短所があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、商品サンプルの配置構成を自由に行える自動販売機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明
の共通構成は、接客面の展示室に商品サンプルが配設された自動販売機であって、前記展示室に、前記商品サンプルを係止させる係止用部材が
左右に延びるように配設されるとともに左右両端部で取り付け高さを調整可能に係止され、前記商品サンプルを係止させる部分が複数設けられ、当該部分の上下位置が複数箇所で異ならせて形成さ
れていることを特徴とする。
【0008】
この構成により、係止用部材の取り付け
高さを調整したり、係止用部材の商品サンプルの係止位置を調整したりすることで、商品サンプルを自由なレイアウトで取り付けることができる。また、前記商品サンプルを係止させる係止用部材が
左右両端部で取り付け高さを調整可能に係止され、前記商品サンプルを係止させる部分が複数設けられ、当該部分の上下位置が複数箇所で異ならせて形成さ
れているので、商品サンプルが上下または左右に異なる位置で配設され、従来の自動販売機の商品サンプルの配置構成と異なって、自動販売機が目立ち易くなる。
【0009】
なお、
前記係止用部材を、板状で展示室の前面の透明板と平行に取り付けられるよう構成してもよい。また、前記係止用部材の上辺部を段付き形状に形成してもよい。また、前記係止用部材を、自動販売機本体に開閉可能に取り付けられた外扉の裏面部分に着脱自在に取り付けられるよう構成してもよい
。また、前記係止用部材は透光性を有することが好適であり、これにより、係止用部材が目立ち難くなり、この結果、商品サンプルおよび背面広告が目立ち易くなる。また、前記展示室の背面に
面発光の照明装置を配設すると好適であり、これにより、係止用部材と透光調整した広告用の背面部材を通して、商品サンプルを良好に照明することができる
。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、展示室に、商品サンプルを係止させる係止用部材を
左右に延びるように配設するとともに左右両端部で取り付け高さを調整可能に係止させ、前記商品サンプルを係止させる部分を複数設け、当該部分の上下位置を複数箇所で異ならせて形成することにより、商品サンプルを自由なレイアウトで取り付けることができ、また、
前記商品サンプルを係止させる部分を複数設け、当該部分の上下位置を複数箇所で異ならせて形成
することで、商品サンプル
を上下に異なる位置で配設
でき、従来の自動販売機の商品サンプルの配置構成と異なって、目立ち易くなり、商品を販売促進する効果が大きくなる。また、係止用部材を、自動販売機本体に開閉可能に取り付けられた外扉の裏面部分に着脱自在に取り付けられるよう構成することで、展示室背面の広告デザインの自由度が向上するとともに設置交換が容易になり、商品サンプル、広告デザイン、照明装置の組み合わせにより、販売促進効果を大きく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態に係る自動販売機の全体正面図である。
【
図2】同自動販売機の外扉を開けた状態の斜視図である。
【
図4】同自動販売機の外扉を開けた状態の要部斜視図である。なお、
図4では理解し易いように、下側のロールが上下方向の途中の位置にある状態を示している。
【
図5】同自動販売機のスクリーンを概略的に示す図である。
【
図7】(a)および(b)はそれぞれ同自動販売機の係止用部材の正面図である。
【
図8】(a)、(b)は同自動販売機の係止用部材を取り付ける様子を示す図で、(a)は取り付ける前の状態を示し、(b)は取り付けた状態を示す。
【
図9】同自動販売機の商品サンプルの斜視図である。
【
図10】同商品サンプルの商品サンプルシートの正面図である。
【
図11】(a)〜(d)は同商品サンプルのサンプルホルダの平面図、斜視図、正面図および側面図である。
【
図12】同自動販売機の入力部およびその近傍箇所の正面図である。
【
図13】(a)〜(c)は同商品サンプルの変形例を示す平面図、正面図および側面図である。
【
図14】(a)および(b)は同商品サンプルの他の変形例を示す斜め後方から見た斜視図および斜め側方から見た斜視図である。
【
図15】(a)および(b)は同商品サンプルのその他の変形例を示す斜め後方から見た斜視図および斜め側方から見た斜視図である。
【
図17】同従来の自動販売機の要部側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機を、図面に基づき説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
図1〜
図3に示すように、本発明の実施の形態に係る自動販売機1は、前面が開口した略箱型の自動販売機本体2と、この自動販売機本体2の前面箇所に開閉自在に取り付けられた外扉3とを備えている。自動販売機本体2には、商品を収納する商品収納部(いわゆる庫内)4を断熱的に形成する商品収納庫5が設けられており、商品収納部4は冷凍サイクルの熱交換器などにより内部空気が冷却または加温されて、いわゆるコールド商品やホット商品などの調温された商品を当該自動販売機1で販売できるよう構成されている。商品収納庫5の前面は、断熱機能を有する内扉6により開閉される。
【0014】
外扉3は、接客面(自動販売機1の前面部)をなす外扉本体7と、外扉本体7の上部裏面側に取り付けられ上下左右の四角枠形状に形成された支持枠8と、この支持枠8の後方で後方に開閉可能に取り付けられた背面部材9とを有している。外扉本体7と背面部材9との間には、複数個の商品サンプル(商品見本)10を展示する展示室11が設けられている。外扉本体7の上部には透明板12が配設されており、透明板12が展示室11の前面部材をなし、背面部材9の前面が展示室11の背面をなしている。なお、13は外扉3の下部に設けられた商品取出口である。また、内扉6を、商品収納部4への商品補充用開口部を開閉する内扉上部と、これより下方の内扉下部とに分割し、前記内扉上部を、前記背面部材9と固定して、外扉3を開けた際に、内扉上部も同時に開放されて、商品補充を行い易くするように図ってもよい。
【0015】
展示室11には、前記商品サンプル(商品見本)10を複数展示するサンプル展示装置20が設けられている。サンプル展示装置20は、展示室11の背面部材9と、複数の商品サンプル9と、背面部材9と商品サンプルとの間に配設されるスクリーン21と、商品サンプル10を係止させる係止用部材25などから構成されている。
【0016】
ここで、背面部材9は、面発光の照明装置から構成すると好適である。この場合の面発光の照明装置としては面発光のLEDパネルが好ましく、例えば、複数のLEDを片側の辺に並べて配置するとともに反射材を有した構造とされ(或いは複数のLEDを面状に配列した構造でもよい)、背面部材9の前面部全体から前方に向けて照射するように構成されている。但し、これに代えて、背面側などに複数の蛍光灯を配設するなどして、背面側より照明するように構成してもよい。
【0017】
図3〜
図5に示すように、スクリーン21は上下に対となった横軸のロール22A、22Bに巻かれており、ロール22A、22B間で上下にスライド自在(移動自在)とされている。スクリーン21は、透光性を有するフィルムに、展示室11の背景となる画像や文字などのデザインが、上下に複数、区分けして描かれている。つまり、スクリーン21は展示室11よりも上下に長く形成され、例えばデザインA、デザインB・・の順に、背景画が、上下に順に描かれている。上のロール22Aにはクラッチ機構などにより、スクリーン21を任意の位置で停止できるよう構成されている。また、上のロール22Aは、展示室11の前面からは見えない、支持枠8の上辺部の直下位置の窪み部分からなる上収納部23Aに収納されている。また、下のロール22A、22Bは、展示室11の前面からは見えない、支持枠8の下辺部の窪み部分からなる下収納部23Bに収納されている。これにより、スクリーン21は、上下のロール22A、22Bにそれぞれ一部が巻かれた状態で収納、配置されている。スクリーン21の位置を手動などでスライド(移動)させることで、所望の背景を選択して展示室11の背景として表示可能に構成されている。なお、
図3においては、支持枠8における下のロール22Bが収納されている箇所が上方に開口されている場合を示しているが、これに限るものではなく、前記収納箇所を後方に開口させてもよく、この場合には、下のロール22Bの収納部分が、前方から見えない利点がある。
【0018】
図6〜
図8などに示すように、商品サンプル10を係止させる係止用部材25は、透明で剛性を有するアクリル樹脂板などの板材で構成されており、係止用部材25の左右両端部には、支持枠8に取り付けられる取付孔27が形成されている。つまり、支持枠8の裏面部における左右両端部には、係止用部材25を取り付けるためのねじやボルト等からなる取付部材26が、その頭部が後方に突出する姿勢で、上下に適当間隔をあけて複数箇所に取り付けられている。また、取付孔27は、係止用部材25の左右両端部には、取付部材26の頭部よりも大きな大径孔27aと、この大径孔27aに続いて形成され、係止用部材25の頭部よりも小さく取付部材26の軸部よりも大きな幅の連通孔27bなどからなっている。そして、係止用部材25を支持枠8に取り付ける際には、係止用部材25の大径孔27aに取付部材26の頭部が挿通するように係止用部材25を左右の取付部材26に嵌め込み、その後、係止用部材25の連通孔27bに取付部材26の軸部が通るように、係止用部材25を下方に移動させることで、係止用部材25が取付部材26を介して支持枠8に取り付けられるよう構成されている。なお、支持枠8において、取付部材26は上下に多数取り付けられ、係止用部材25を係止させる取付部材26を選択することで、取付部材26の取り付け高さを調整できるよう構成されている。
【0019】
図9〜
図11などに示すように、商品サンプル10は、シート状の商品サンプルシート31と、この商品サンプルシート31を保持した状態で展示する透明樹脂などで透光性を有する材料で一体形成されたサンプルホルダ32と、商品番号を示す商品番号部33と、商品の冷温状態を示す冷温状態通知部34などから構成されている。商品サンプルシート31は、商品を模したフィルムや、カメラで撮影したりして得た写真や、デジタルスチルカメラなどで撮影して印刷した紙などで構成される。なお、商品番号部33や冷温状態通知部34を記載する部分をサンプルホルダ32とは別体に構成して、サンプルホルダ32に貼り付けたり取り付けたりしてもよい。
【0020】
サンプルホルダ32は、例えば、平面視略円弧状とされ、商品サンプルシート31を沿わせるように上下に延びる立設部32aと、立設部32aの上部における左右の後端部から鉤状に後方に延びるフック部32bと、商品サンプルシート31を立設部32aの裏面部(または表面部)に沿う姿勢に保持する切り起こし形状の保持部32cと、立設部32aの下部から前方および後方に水平に延びる底面部32dなどから構成され、樹脂成形されるなどして一体化されている。そして、サンプルホルダ32に商品サンプルシート31を挿入するとともに、底面部32dの前縁に商品番号部33および冷温状態通知部34が記載されているシート状部分を貼り付けた状態で、サンプルホルダ32のフック部32bを、支持枠8の上縁部分に引掛けることで、商品サンプル10(サンプルホルダ32)を支持枠8の前に係止させる。
【0021】
ここで、
図6、
図7(a)、(b)などに示すように、商品サンプル10を係止させる係止用部材25は、複数の形状のものがある。例えば、第1の係止用部材25Aは正面視して、上辺部と下辺部との両方とも略水平に延びる形状とされ、この第1の係止用部材25Aに商品サンプル10を係止させることで、商品サンプル10がほぼ真横に並んだ状態で配置することができる。一方、第2の係止用部材25Bは正面視して、下辺部は略水平に延びる形状とされているが、上辺部は、幅方向の中央部が順次高くなるように、段付き形状に形成されている。この第2の係止用部材25Bに商品サンプル10を係止させることで、商品サンプル10は中央側のものほど、横に隣接するものよりも高い位置に並んだ状態で配置することができる。第3の係止用部材25Cは正面視して、下辺部は略水平に延びる形状とされているが、上辺部は、幅方向の中央部が順次低くなるように、段付き形状に形成されている。この第3の係止用部材25Cに商品サンプル10を係止させることで、商品サンプル10は中央側のものほど、横に隣接するものよりも低い位置に並んだ状態で配置することができる。なお、第2の係止用部材25Bや第3の係止用部材25Cにおける、フック部32bを掛ける箇所の一側方箇所または両側方箇所は若干高く突出した形状に形成され(係止用突部25dと称す)、商品サンプル10を係止用部材25B、25Cに係止した際に、商品サンプル10が横方向にずれないよう図られている。
【0022】
図12に示すように、外扉3における展示室11の横(本実施の形態では、向って右側)には、金銭受け入れ部としての紙幣受け入れ部41とコイン受け入れ部42とが前面に露出した状態で設けられている。また、利用者が購入したい商品の番号を入力するテンキー入力部43aと購入キー43bと訂正キー43cとからなる入力部43が、紙幣受け入れ部41とコイン受け入れ部42bとの間に配設されている。さらに、この実施の形態では、入力部43の近傍に、入力された商品が売り切れ状態であることをランプが点灯して通知する売り切れ状態表示部44や、入力された商品が準備中状態(適温に達していない状態)であり販売できないことをランプが点灯して通知する準備中状態表示部45も1つずつ設けられている。また、46は投入金額を表示する金額表示部、48は金銭返却レバーである。
【0023】
上記構成によれば、展示室11におけるスクリーン21の前に、商品サンプル10を係止させる係止用部材25を配設したので、商品サンプル10を、係止用部材25における自由な位置で係止させることができる。また、係止用部材25を左右に延びるように配設するとともに、商品サンプル10を係止させる部分の上下位置が複数箇所で異ならせて形成することにより、商品サンプル10を自由なレイアウトで取り付けることができる。また、商品サンプルを係止させる部分の上下位置が異ならせて形成されているので、商品サンプルが上下に異なる位置で配設され、従来の自動販売機の商品サンプルの配置構成と異なって、自動販売機が目立ち易くなる。さらに、係止用部材25の取り付け位置を調整したり、商品サンプルの係止位置を調整したりすることも容易に行うことができて、レイアウト変更時の作業能率も極めてよい。これにより、異なったレイアウトの自動販売機として目立ち易くなり、商品の販売促進効果が向上する。さらに、重点的に販売促進したい商品を目に止まり易い場所に複数配置することで、販売促進をさらに効果的に行うことができる。
【0024】
また、上記構成によれば、商品サンプル10の配置を自由に行え、かつスクリーン21の移動により、背景のデザインを変更することができるので、商品サンプル10の配置と背景のデザインとの組み合わせにより、極めて自由度の大きな広告演出をすることができて、注目を集め易い。つまり、
図16、
図17に示すように、従来の自動販売機では、商品を選択する選択用ボタン54が、商品寸法が参考にされながら、その左右や上下に並べられる位置が固定された配置とされているため、利用者が背景として視認できる領域も限られ、これに伴って、背景として記載される領域も限定されており、自由度が低くて、大きな広告演出をすることができない不具合を有していたが、本実施の形態ではこのような不具合を改善できて、良好な広告演出をすることができる。
【0025】
また、上記構成によれば、商品サンプル10を係止させる係止用部材25を透明材料で構成したので、商品サンプル10が展示室11の空間内で宙に浮かんでいるような雰囲気を演出でき、販売促進効果をさらに向上させることができる。なお、スクリーン21には、ある程度立体的な画像(3D印刷など)を描いてもよく、スクリーン21や背面部材9の一部にステッカを貼ってもよい(複層にステッカを貼ってもよい)。なお、係止用部材25を青色などの寒色や赤色などの暖色に着色して、係止用部材25に係止されている商品サンプル10の冷温状態を表現して通知してもよい。
【0026】
また、上記構成において、商品サンプル10を交換する際には、
図2に示すように、外扉3を開けると、背面部材9は自動販売機本体2側に残り、商品サンプル10や係止用部材25が配設されている展示室11内が露出するように構成されている。したがって、外扉3を開けて、スクリーン21を上や下に移動するだけで、商品サンプル10や係止用部材25が外部に露出する。これにより、少ない手間や時間で容易に商品サンプルを交換することが可能となって、商品サンプル10の交換時の作業能率が向上する。
【0027】
上記の実施の形態では、商品サンプル10として、サンプルホルダ32に、商品サンプルシート31を保持させたもので構成したが、これに限るものではない。すなわち、
図13(a)〜(c)に示すように、従来から用いられ、弾性を有するフィルムなどからなる平面視略半円筒形状の商品サンプルダミー35を着脱可能なサンプルホルダ36を設けて、サンプルホルダ36に一体形成したフック部36bにより、係止用部材25に係止させて展示してもよい。ここで、サンプルホルダ36は、上下に延びる立設部36aと、前記フック部36bと、弾性を有する商品サンプルダミー35の両側部分を挟持する挟持部36cと、商品サンプルダミー35が載せられる底面部36dと、商品番号部33および冷温状態通知部34が記載されているシート状部37を差し込み可能に構成した差し込み部36eとを、透明樹脂などの透光性を有する材料で一体形成すればよい。この場合に、商品サンプルダミー35の両側部分を挟持する挟持部36cは、
図13(a)に示すように、商品サンプルダミー35の両側部分を挟持する箇所が斜め両側方に向くように、開き気味に形成して、商品サンプルダミー35の両側部分が挟持部36cから抜け落ちないようにすることが好ましい。これにより、従来から多く用いられている商品サンプルダミー35を商品サンプル10として用いることができる。
【0028】
また、
図14(a)、(b)や
図15(a)、(b)に示すように、サンプルホルダ32のフック部32bに相当するフック部36bだけを単体で形成し、従来から用いられ、弾性を有するフィルムなどからなる平面視略半円筒形状の商品サンプルダミー35や円筒形状の商品サンプルダミー35’の両側部に、前記フック部36bを、これらの図において示す斜線部の箇所などで貼り付けて、商品サンプル10として構成し、この商品サンプル10を係止用部材25に係止させて展示してもよい。
【0029】
上記の実施の形態では、係止用部材25の形状として、下辺部は水平で、上辺部が水平、または幅方向の中央部が順次高く、或いは順次低くなるように、段付き形状に形成されている場合を述べた。しかし、係止用部材25の形状はこれらの形状に限るものではなく、例えば係止用部材25を丸形状としたり、菱形形状としたりしてもよい。この場合に、この係止用部材25の下辺部近傍箇所に、サンプルホルダ32のフック部32bを係止できるような孔部を形成して商品サンプル10を係止可能に構成したり、その他の適当箇所にも孔部を形成して商品サンプル10を係止可能に構成したりしてもよい。これにより、商品サンプル10を丸形状や菱形形状に配置することもできる。また、上記の実施の形態では、係止用部材25は左右方向に掛け渡す場合を述べたが、縦や斜めに掛け渡すように構成して、商品サンプル10の係止位置を左右や左右及び上下に位置を異ならせて配置できるよう構成してもよい。
【0030】
また、上記実施の形態では、係止用部材25における商品サンプル25を係止させる部分の上下位置が異ならせて形成されている場合を述べたが、上下位置を異ならせて形成することなく、左右水平な係止用部材25のみを設けた場合でも、商品サンプル、広告デザイン、照明装置の組み合わせにより、販売促進効果を大きく向上する利点はそのまま維持される。
【0031】
上記の実施の形態では、係止用部材25を透明材料で構成したが、必ずしも全ての係止用部材25を透明材料などの透光性を有する材料で構成しなくてもよい。また、上記の実施の形態では、左右に延びる係止用部材25に商品サンプル10を係止させた場合を述べたがこれに限るものではない。例えば、少なくとも一部の係止用部材25を木材で構成したり、金属板、金属棒、針金で構成したり、不透明な樹脂板、樹脂棒で構成したり、糸やテープなどで構成したりしてもよい。この場合に、縦横に延びる金網を係止用部材として配設して前記金網に商品サンプル10を係止させたり、縦横に延びる透明の糸(釣用の糸など)を係止用部材として配設して前記糸に商品サンプル10を係止させたりしてもよい。ここで、上記実施の形態のように、係止用部材25を透明材料で構成すると、背景となるスクリーン21のデザインが見える利点があるが、上記のように係止用部材25を不透明な材料で構成することで、背景を隠して、係止用部材25の色で光るなどの効果を与えることが可能となる。なお、スクリーン21を設けなくてもよい。
【0032】
また、上記構成によれば、照明装置である背面部材9によりスクリーン21の背面からスクリーン21および商品サンプル10が照らされる。したがって、スクリーン21に描かれたデザインが商品サンプル10の背面となった状態で良好に照らされる。また、商品サンプル10を係止させる係止用部材25も透明であるので、商品サンプル10も良好に照らされる。さらに、照明装置である背面部材9として、LEDなどの面発光のものを用いることで、商品サンプル10およびスクリーン21の背景となるスクリーン21全体を均等な明るさで良好に照明でき、暗い部分が生じ難いので、電力の無駄を省いて省エネルギー化を図ることができる。
【0033】
また、上記構成において、スクリーン21は複数枚のデザインが描かれており、ロール22A、22Bに巻かれている位置を変更することで上下にスライド自在とされている。したがって、スクリーン21の位置をスライド(移動)させることで、所望の背景を極めて少ない手間や時間で容易に変更することができ、作業能率も良好となる。また、背景を途中の位置(例えば、デザインAとデザインBとが半分ずつ見える位置)に停めることも可能であるので、一層印象的なデザインとすることも可能である。さらに、スクリーン21を毎日少しずつ移動して、植物が日ごとにどんどん伸びて成長する過程を表現することも可能であり、デザインが日によって少しずつ変更できるなど、従来の自動販売機では不可能であったデザインの変化による表現が可能となり、注目を集め易い。
【0034】
また、上記構成において、スクリーン21を、巻き取り可能な一対の横軸のロール22A、22Bにより巻き取る構成としたので、比較的簡単で安価な構成で、スクリーン21を良好に移動できる。また、スクリーン21のロール22A、22Bにより巻き取った部分を収納する上収納部23Aや下収納部23Bが設けられているので、少ないスペースで良好に収納できる。また、ロール22A、22Bを、支持枠8の上辺部の直下位置の窪み部分からなる上収納部23Aや支持枠8の下辺部の窪み部分からなる下収納部23Bに収脳する構成としたので、収納部としても製造コストの増加を最小限に抑えることができる。
【0035】
また、上記の実施の形態では、スクリーン21の位置を手動で変更する場合を述べたが、これに限るものではなく、スクリーン21の位置を変更する電動モータを設けて、この電動モータの駆動力でスクリーン21を移動させてもよい。この場合には、自動販売機の販売動作中にスクリーン21を移動させて背景を適宜変更することも可能である。なお、電動でスクリーン21を移動させる場合には、送り出されたスクリーン21を自動的に巻き取る機構を備えることが望ましい。この場合、スクリーン21を巻き取る機構としては、ばねなどに巻き取る構造としてもよい。なお、例えば、送り出す側の機構にロック機構があり、任意の位置でスクリーン21を停止できることが好ましい。
【0036】
上記の実施の形態では、背面部材9を構成する面発光の照明装置から、全面にわたって照明される場合を述べたが、背面部材9の一部にフィルムや紙、金属などの背景となるものを貼り付けてもよく、スクリーン21と併用してもよい。これにより、背面部材9からの光の透過量を変化させたり抑えたりすることが可能となる。
【0037】
なお、上記実施の形態では、売り切れ状態表示部44や準備中状態表示部45を1つずつ設けて、利用者により商品番号が入力された際に、入力された商品が売り切れ状態であったり、準備中状態であったりした場合に、前記売り切れ状態表示部44や準備中状態表示部45のランプを点灯させて利用者に通知するよう構成した。しかしこれに限るものではなく、売り切れ通知用や準備中のブザーなどを設けて、利用者により商品番号が入力された際に、前記ブザーなどにより警報音を発生させてもよい。この場合に、売り切れであることや準備中であることを金額表示部47に表示させると一層好ましい。さらに上記構成に加えて、各種類の商品に対応させた数の売り切れ状態表示部や準備中状態表示部を集中して設けて、各売り切れ状態表示部や準備中状態表示部の近傍に商品番号を記載し、売り切れ状態や準備中状態である場合には、利用者が商品番号を入力しないでも、該当する商品番号の売り切れ状態表示部や準備中状態表示部のランプを点灯させるように構成してもよい。これによれば、利用者が商品番号を入力しないでも、各商品別に売り切れ状態や準備中状態を知ることができて利便性が向上する。
【0038】
また、上記構成によれば、選択する商品の番号を入力するキー入力部としてのテンキー入力部43aが設けられているので、商品サンプル10を自由な位置に設けることができるだけでなく、商品の数が増えた場合でも、従来のような選択押釦を設けなくて済む。