(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具を前方から示す斜視図であり、(a)は照明装置を収納した照明装置取付具を前方から示す斜視図、(b)は照明装置を収納していない照明装置取付具を前方から示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具の断面を前方から示す斜視図であり、(a)は照明装置を収納した照明装置取付具の断面を前方から示す斜視図、(b)は照明装置を収納していない照明装置取付具の断面を前方から示す斜視図であり、
図1に対応している。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具の断面を側面から示す斜視図であり、(a)は照明装置を収納した照明装置取付具の断面を側面から示す斜視図、(b)は照明装置を収納していない照明装置取付具の断面を側面から示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具の断面を一方から示す斜視図であり、(a)は照明装置を収納した照明装置取付具の断面を一方から示す斜視図、(b)は照明装置を収納していない照明装置取付具の断面を一方から示す斜視図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具の断面を所定の方向から示す斜視図であり、(a)は口金にソケットを装着した照明装置を収納した照明装置取付具の断面を前方から示す斜視図、(b)は口金にソケットを装着した照明装置を収納した照明装置取付具の断面を側面から示す斜視図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具を示す平面図であり、(a)は照明装置取付具を側面から示す平面図、(b)は照明装置取付具を裏面から示す平面図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具の収納容器の変形例を示す斜視図であり、(a)は内部が20面から成る多角錐形状に形成され且つ外部が円錐形状に形成された照明装置取付具の収納容器を示す斜視図、(b)は内部が40面から成る多角錐形状に形成され且つ外部が円錐形状に形成された照明装置取付具の収納容器を示す斜視図、(c)は内部が楕円から成る円錐形状に形成され且つ外部が円錐形状に形成された照明装置取付具の収納容器を示す斜視図、(d)は内部が円錐形状に形成され且つ外部が円柱形状に形成された照明装置取付具の収納容器を示す斜視図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具の収納容器の変形例を示す図であり、(a)は内部に半球状の凸部が形成された収納容器を上面から示す上面図、(b)は該照収納容器を側面から示す側面図である。
【
図9】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具の収納容器の変形例を示す図であり、(a)は内部に湾曲面を有する凸部が形成された収納容器を上面から示す上面図、(b)は該収納容器を側面から示す側面図である。
【
図10】本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具を示す斜視図であり、(a)は照明装置を収納した照明装置取付具を示す斜視図、(b)は照明装置を所定の角度回転させた状態で収納した照明装置取付具を示す斜視図、(c)は照明装置をさらに所定の角度回転させた状態で収納した照明装置取付具を示す斜視図である。
【
図11】本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具を示す斜視図であり、(a)は照明装置を収納した照明装置取付具を前方から示す斜視図、(b)は照明装置を収納した照明装置取付具を後方から示す斜視図である。
【
図12】本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具を示す平面図であり、(a)は照明装置取付具を側面から示す平面図、(b)は照明装置取付具を表面から示す平面図である。
【
図13】本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具を構成する支持部を後方から示す斜視図である。
【
図14】本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具を構成する支持部を示す平面図であり、(a)は照明装置取付具を構成する支持部を側面から示す平面図、(b)は照明装置取付具を構成する支持部を裏面から示す平面図である。
【
図15】本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具を示す平面図であり、(a)は複数の照明装置を収納した照明装置取付具を示す平面図、(b)は複数の照明装置を所定の角度だけ同一の方向に回転させた状態で収納した照明装置取付具を示す平面図、(b)は複数の照明装置を所定の角度だけ異なる方向に回転させた状態で収納した照明装置取付具を示す平面図である。
【
図16】本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具を照明装置を収納した状態で後方から示す斜視図である。
【
図17】本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具の各構成と照明装置を分解した状態で後方から示す斜視図である。
【
図18】本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具の一部を示す側面図であり、(a)は第2支持部に接合された連結部材に対し第1支持部を介してボルトが固定される途中の状態を示す側面図、(b)は第2支持部に接合された連結部材に対し第1支持部を介してボルトが完全に固定された状態を示す側面図である。
【
図19】本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具を照明装置を収納した状態で後方から示す斜視図である。
【
図20】本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具の各構成と照明装置を分解した状態で後方から示す斜視図である。
【
図21】本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具の支持部の第1支持ベースに複数形成された貫通孔の位置を示すための模式図である。
【
図22】本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具を照明装置を収納した状態で後方から示す平面図であり、3個の照明装置の発光部が真上を向くように配設した平面図、両端の2個の照明装置の発光部が第1支持ベースの中心に向かって傾斜するように配設した平面図、両端の2個の照明装置の発光部が第1支持ベースの外側に向かって傾斜するように配設した平面図を重ねて示している。
【
図23】本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具を照明装置を収納した状態で後方から示す平面図であり、
図22に示す装置と比較して第1支持ベースを90°回転させた状態で、2個の照明装置の発光部が真上を向くように配設した平面図、2個の照明装置の発光部が第1支持ベースの外側に向かって傾斜するように配設した平面図を重ねて示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の照明装置取付具に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の照明装置取付具は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。以下の記述において、本発明の照明装置取付具を構成する各構成部材の材質及び形状等は一例であり、他の材質及び形状等に適宜変更可能である。
【0011】
また、以下の説明においては、最初に本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具1について
図1乃至
図10を参照しながら説明する。次に本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具2について
図11乃至
図15を参照しながら説明する。次に本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具3について
図16乃至
図18を参照しながら説明する。次に本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具4について
図19乃至
図23を参照しながら説明する。最後に本発明の第1乃至第4の実施形態に係る照明装置取付具1乃至照明装置取付具4の構成と主な作用効果について請求項毎に説明する。
【0012】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具1について、
図1乃至
図10を参照しながら、具体的に説明する。
【0013】
第1の照明装置取付具1を構成する収納部10は、照明装置Lを収納する。また、収納部10は、上部が照明装置Lの少なくとも一部を挿入可能な内径で形成され、且つ内部が照明装置Lの外形の最大径よりも小さな内径で形成され、内部に照明装置Lを挿入して当接させ載置する。また、
図1に示す照明装置取付具1は、収納部10は、上部が照明装置Lの少なくとも一部を挿入可能な内接円で形成され、且つ少なくとも内部の一部が照明装置Lの外形の最大径よりも小さな内接円で形成されている。この様な収納部10は、収納容器11から構成される。また、照明装置Lには、
図5に示す該照明装置Lの口金LMに装着されたソケットSが含まれている。ここで、
図1(a)に照明装置Lを収納した照明装置取付具1を前方から斜視図で示し、且つ
図1(b)に照明装置Lを収納していない照明装置取付具1を前方から斜視図で示している。また、
図2に照明装置取付具1の断面を前方から示し、且つ
図3に照明装置取付具1の断面を側面から示し、さらに
図4に照明装置取付具1の断面を一方から示している。なお、
図2(a)乃至
図4(a)に照明装置Lを収納した照明装置取付具1の断面を示し、且つ
図2(b)乃至
図4(b)に照明装置Lを収納していない照明装置取付具1の断面を示している。また、
図6(b)に照明装置取付具1を側面から平面図で示し、且つ
図6(a)に照明装置取付具1を裏面から平面図で示している。
【0014】
ここで、収納部10の構成に関し、該収納部10を構成する収納容器11は、ステンレスから成り、円筒形状に形成されている。具体的には、収納容器11は、ステンレス製の薄板を円筒形状に湾曲させた上で、該薄板の両側を当接させて溶接している。ここで、収納容器11の上部に形成された上端部11aの開口径と比較して、該上端部11aに対向した下端部11bの開口径は小さく形成されている。したがって、収納容器11は、円錐を途中で切断した円錐台の形状を成している。また、収納容器11の内部11cに、照明装置Lの口金LMを挿通して保持する保持部11dが設けられている。ここで、収納容器11の保持部11dは、内部11cの一部に相当する。該保持部11dは、中心に貫通孔が形成された円盤状に形成されている。また、
図5に示すように、照明装置LのソケットSの大きさが一定以上の場合には、該ソケットSが収納容器11の保持部11dに当接されることにより、照明装置Lが固定される。なお、収納容器11に、保持部11dを設けず、内部11cに照明装置Lの筐体LKを2点以上の点で支持する片又は棒状の突起を設ける構成としても良い。この様に収納容器11の内部11cの少なくとも一部が、照明装置Lの筐体部LKの外形の最大径よりも小さい形状であれば良い。また、収納容器11の外部11eには、後述する係留部20の係留部材21が接合される。
【0015】
また、収納部10の構成に関し、
図7(a)に、内部13cが20面から成る多角錐形状に形成され、且つ外部13eが円錐形状に形成された照明装置取付具1の収納容器13を示している。また、
図7(b)に、内部14cが4面から成る多角錐形状に形成され、且つ外部14eが円錐形状に形成された照明装置取付具1の収納容器14を示している。また、
図7(c)に、内部15cが楕円から成る円錐形状に形成され、且つ外部15eが円錐形状に形成された照明装置取付具1の収納容器15を示している。また、
図7(d)に、内部16cが円錐形状に形成され、且つ外部16eが円柱形状に形成された照明装置取付具1の収納容器16を示している。また、
図8に、内部17cに半球状の凸部17fが形成された収納容器17を示している。また、
図9に、内部18cに湾曲面を有する凸部18fが形成された収納容器18を示している。
【0016】
また、収納部10の構成に関し、上述した収納部10の収納容器11の内部11cに、照明装置Lの筐体部LKを当接させて載置する。また、収納容器11の内部11cの内径は、照明装置Lの筐体部LKの外形の最大径よりも小さく形成されている。また、収納容器11の内部11cの内径は、照明装置Lの発光部LLを上部から突出させる大きさに形成されている。さらに、収納容器11の少なくとも内部11cは、放熱部材で形成され、照明装置Lの放熱部を当接させている。
【0017】
第1の照明装置取付具1を構成する係留部20は、収納部10に接合され、収納部10を外部の設備に係留する。この様な係留部20は、係留部材21から構成される。また、係留部材21は、ステンレスから成り、コの字状に形成されている。具体的には、係留部材21は、ステンレス製の長板を屈折させて形成している。また、係留部材21の接合部21aが、収納部10の収納容器11の外部11eに対して溶接されている。ここで、係留部材21の内面部21bが、図示せぬ外部の設備に係留される。また、係留部材21に形成された孔21cに、ネジが挿通され、外部の設備にネジ留めされる。
【0018】
ここで、第1の照明装置取付具1の使用法に関し、
図10の各図を参照しながら、説明する。
図10(a)には、複数の照明装置Lを収納した照明装置取付具1を斜視図で示している。なお、
図10(a)に示す照明装置Lには、発光する一組の導光板が十字状に直交して設けられている。また、
図10(b)には、
図10(a)に図示した照明装置Lを反時計方向に22.5度回転させた状態で収納した照明装置取付具1を斜視図で示している。さらに、
図10(c)には、
図10(a)に図示した照明装置Lを反時計方向に45°回転させた状態で収納した照明装置取付具1を斜視図で示している。
【0019】
以上、本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具1によれば、簡便な構成により照明装置を容易に収納することができる。
【0020】
また、本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具1によれば、
図10に示すように、照明装置を所定の角度回転させた状態で収納することができる。
【0021】
また、本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具1によれば、収納部10の内部の内径が照明装置の筐体部の外形の最大径よりも小さいことから、照明装置の筐体部を収納部10の内部に載置させることができる。また、照明装置取付具1によれば、収納部10の内部の内径が照明装置の発光部を上部から突出させる大きさに形成されていることから、照明装置の発光部を、収納部10の上部から突出させて、発光部からの出射される光を遮光しないよう配置することができる。また、照明装置取付具1によれば、収納部10の内部が放熱部材で形成されていることから、照明装置の放熱部から放出された熱を、収納部10の放熱部材で放熱させることができる。
【0022】
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具2について、
図11乃至
図15を参照しながら、具体的に説明する。
【0023】
なお、本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具2は、
図11に示すように、係留部20を支持し、施設に取り付けられる支持部30を有していることに特徴を有している。また、それ以外の第2の実施形態に係る構成は、第1の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第2の実施形態においては第1の実施形態と異なる支持部30の構成について中心に説明する。
【0024】
第2の照明装置取付具2を構成する支持部30は、係留部20を支持し、施設に取り付けられる。この様な支持部30は、支持部材31、取付具32、第1持手33、及び第2持手34から構成される。ここで、
図11(a)に照明装置Lを収納した照明装置取付具2を前方から斜視図で示し、且つ
図11(b)に照明装置Lを収納した照明装置取付具2を後方から斜視図で示している。また、
図12(a)に照明装置取付具2を側面から平面図で示し、且つ
図12(b)に照明装置取付具2を表面から平面図で示している。また、
図13に照明装置取付具2を構成する支持部30を後方から斜視図で示している。さらに、
図14(a)に照明装置取付具2を構成する支持部30を側面から平面図で示し、且つ
図14(b)に照明装置取付具2を構成する支持部30を裏面から平面図で示している。
【0025】
ここで、支持部30の構成に関し、該支持部30の支持部材31は、アルミニウム合金から成り、板状で扇形状に形成されている。また、支持部材31の一面31a及び該一面31aに対向した他面31bに、係留部材21が挿入される。また、支持部材31には貫通孔31cが複数形成され、係留部材21に形成された孔21cと対応している。また、支持部30の取付具32は、該取付具32に開口された長穴32aを、図示せぬ施設の壁面に設けられたフック等に係留するものである。ここで、取付具32は、ステンレスから成り、コの字状に屈折された板状から形成されている。なお、1対の取付具32が、支持部材31に一定の距離を設けて接合されている。また、支持部30の第1持手33は、アルミニウム合金から成り、コの字状に屈折された円柱から形成されている。なお、1対の第1持手33が、支持部材31に一定の距離を設けて接合されている。この様な1対の第1持手33は、両手で持ち、支持部材31を搬送するために用いる。また、第2持手34は、アルミニウム合金から成り、コの字状に屈折された長尺の円柱から形成されている。この様な第2持手34は、片手で持ち、支持部材31を搬送するために用いる。
【0026】
ここで、照明装置取付具2の使用法に関し、
図15の各図を参照しながら、説明する。
図15(a)には、複数の照明装置Lを同一の角度に回転させた状態で収納した照明装置取付具2を平面図で示している。なお、
図15(a)に示す照明装置Lには、発光する一組の導光板が十字状に直交して設けられている。ここで、
図15(b)には、
図15(a)に図示した5つの照明装置Lを時計方向に22.5度回転させた状態で収納した照明装置取付具2を平面図で示している。さらに、
図15(c)には、
図11(a)に図示した5つの照明装置Lを時計方向に回転させた状態で収納した照明装置取付具2を平面図で示している。この様に、照明装置取付具2を用いれば、複数の照明装置Lを所定の角度回転させた状態で収納することができる。
【0027】
また、照明装置取付具2の使用法に関し、照明装置取付具2の外形を逆円錐状にすることによって、該照明装置取付具2は、支持部30に係留部20を取り付け、係留部20に照明装置Lを装着した場合、照明装置Lの軸心が支持部材31から離間する方向に対して3度乃至12度に傾斜するように構成されている。この様に照明装置Lが傾斜して設置されることによって、支持部30を壁に装着した場合には、照明装置Lから出射される光が広がりを持って壁に投影される。また、照明装置Lの発光部LLに相当する導光板の主面に凹部又は凸部が形成されていることや、導光板が複数に分岐されていることから、広がりのある光が壁に投影される。なお、照明装置取付具2の外形を逆円錐状にすることにより、壁に対して照明装置Lが3度乃至12度の角度で傾斜するよう構成したが、この様な構成に限定されることはなく、照明装置取付具2の支持部30を傾斜させる等により内部で傾斜を形成する構造としても良い。
【0028】
以上、本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具2によれば、本発明の第1の実施形態に係る照明装置取付具1と同様に、簡便な構成により照明装置を容易に収納することができる。
【0029】
さらに、本発明の第2の実施形態に係る照明装置取付具2によれば、支持部30を用いて、複数の照明装置を所定の配列により配設することができる。具体的には、支持部30を用いて、複数の照明装置を扇状に配設することができる。したがって、複数の照明装置から出射される光により、光の配光角を広げることができ、且つデザイン性に優れたものとすることができる。
【0030】
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具3について、
図16乃至
図18を参照しながら、具体的に説明する。
【0031】
なお、本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具3は、
図16に示すように、支持部40が、係留部20を支持する第1支持部41と、壁面Mに取り付けられる第2支持部42から成り、第2支持部42が第1支持部41に所定の角度で固定されていることに特徴を有している。また、それ以外の第3の実施形態に係る構成は、第1及び第2の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第3の実施形態においては第1及び第2の実施形態と異なる支持部40の構成について中心に説明する。
【0032】
ここで、照明装置取付具3の支持部40の第2支持ベース46が取り付けられる壁面Mは、施設の室内、施設の入り口、展示会場の出展ブース、船舶の室内及び電柱等の壁面Mに相当する。また、
図17に示す収納部10の収納容器19の下部には、照明装置Lの配線を引っ掛けるための引掛部19gが設けられている。
【0033】
照明装置取付具3を構成する支持部40は、係留部20を支持する第1支持部41、及び壁面Mに取り付けられる第2支持部42から成る。以下、支持部40の各構成について説明する。第1支持部41は、第1支持ベース43、連結部材44及びネジ45から構成されている。ここで、第1支持ベース43の基本的な仕様は、上述した支持部30の支持部材31と同様である。なお、第1支持ベース43の一面43aの中央と両端の3箇所において、貫通孔43bが、係留部20の係留部材22のネジ穴22mに対応するように、それぞれ上下に2個形成されている。また、
図16及び
図17に示すように、係留部材22の上部から突出して形成された突起部22nが第1支持ベース43の上端に当接した状態で、ネジ45が第1支持ベース43の貫通孔43bを介して係留部材22のネジ穴22mに固定されている。また、支持部40の連結部材44は、金属から成り、コの字状に形成され、該コの字状の中央部分が第1支持ベース43の一面43aに接合されている。
【0034】
また、支持部40の第2支持部42は、第2支持ベース46、ナット47及びボルト48から構成されている。ここで、第2支持ベース46は、金属板から成り、複数回屈折されて形成されている。また、第2支持ベース46からせり出した2箇所の当接部46aが、連結部材44の中央部分に設けられた接続部44aに当接している。また、第2支持ベース46の当接部46aの上端から突出して形成された凸状の突出部46bに対して、連結部材44の上部に屈折されて形成されたL字状の引掛部44bが連結されている。また、第2支持ベース46の当接部46aの下端から突出して形成された凸状の連結部46cに、貫通孔が形成され、該貫通孔に対応するようにナット47が接合されている。ここで、第2支持ベース46の連結部46cに接合されたナット47に、連結部材44の下部に屈折されて形成された板状の接合部44cの挿通孔44dを介し、ボルト48が固定されている。
【0035】
ここで、第2支持ベース46の連結部46cは、当接部46aの下端から斜め下方に向かって屈折しているため、六角レンチ等を用いて該ボルト48を扱い易い。また、第2支持ベース46の当接部46aと反対方向にせり出した3箇所の取付部46dに、長孔形状の取付孔46e及び丸穴形状の取付孔46fが形成されている。また、第2支持ベース46は、取付孔46e及び取付孔46fを介して、
図18に示す壁面Mに取り付けられる。なお、取り付けに際しては、先ず、第2支持ベース46を壁面Mに位置決めした上で、第2支持ベース46の長孔形状の取付孔46eに対して、ネジB1を挿入し壁面Mに仮留めする。次に、第2支持ベース46の丸穴形状の取付孔46fに対して、ネジB2を挿入し壁面Mに係留する。
【0036】
また、支持部40の壁面Mへの取り付けについて、
図17及び
図18を参照しながら説明する。なお、発明の理解を容易にするために、
図18では連結部材44を着色している。
図18(a)は、第2支持ベース46の連結部46cに接合されたナット47に対し、連結部材44の下部から屈折した板状の接合部44cに形成された挿通孔44dを介し、ボルト48が固定される途中の状態を側面図で示している。また、
図18(b)は、
図18(a)に示すボルト48が連結部材44を介しナット47にネジ留めされる途中の状態から、ボルト48がナット47に完全にネジ留めされた状態を示している。ここで、
図18(a)において、連結部材44の接合部44cは、先端部が水平方向に対して下方に23°の角度で傾斜している。また、
図18(a)において、第2支持ベース46の連結部46cは、先端部が水平方向に対して下方に20°の角度で傾斜している。したがって、
図18(b)に示すようにボルト48がナット47に対し完全にネジ留めされた状態では、収納容器19の上部が、例えば壁面Mに取り付けられた第2支持ベース46に対し、連結部材44を介して3°前倒した状態で配設される。このため、図示せぬ照明装置Lが、連結部材44を係留する係留部材22を介して、前倒した状態で配設される。すなわち、
図18(b)に示す照明装置取付具3において、図示せぬ照明装置Lを収納する収納容器19の長手方向が、Y軸からZ軸の方向にθ=3°傾斜した状態で配設される。
【0037】
上述した様に、連結部材44の接合部44cを所定の角度にすることにより、照明装置Lを収納する収納容器19の傾斜角度を、
図18に示す壁面Mに取り付けられた第2支持ベース46に対して任意に設定することができる。すなわち、照明装置取付具3によれば、該照明装置取付具3に取り付けた照明装置Lの発光部LLの傾斜角度を、例えば連結部材44の接合部44cの角度を変更することにより任意に設定することができる。なお、
図18(b)において、該照明装置取付具3に取り付けた照明装置Lの発光部LLは、壁面Mに対し前方に前倒して配設されることになる。
【0038】
なお、第1支持ベース43の外形形状は、円弧状の扇形状に限定されることはなく、長方形状から形成しても良い。ここで、第1支持ベース43の外形形状を長方形状とすれば、複数の照明装置Lを平行に配設することができる。また、3個の第1支持ベース43を左右に並列した状態になるように一体に形成しても良い。この様な場合には、より多くの照明装置Lを円弧状に配設することができる。
【0039】
以上、本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具3によれば、本発明の第1及び第2の実施形態に係る照明装置取付具1及び照明装置取付具2と同様に、簡便な構成により照明装置Lを容易に収納することができる。
【0040】
さらに、本発明の第3の実施形態に係る照明装置取付具3によれば、
図18に示すように、係留部20を支持する第1支持部41と壁面Mに取り付けられる第2支持部42から成る支持部40を用い、連結部材44の接合部44cの角度を任意に設定することにより、壁面Mに対して照明装置Lを所定の角度で取り付けることができる。
【0041】
[第4の実施形態]
以下、本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具4について、
図19乃至
図23を参照しながら、具体的に説明する。
【0042】
なお、本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具4は、
図20に示すように、支持部60が、係留部20を支持する第1支持部61と、壁面Mに取り付けられる第2支持部62から成り、第2支持部62が第1支持部61に所定の角度で固定される。ここで、照明装置取付具4は、
図22等に示すように、支持部60の第1支持ベース63に合計24個の貫通孔63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63h、63i、63j、63k、63m、63n、63p、63q、63r、63s、63t、63u、63v、63w、63x、63y及び63zが形成され、係留部20の係留部材22を異なる角度で固定することができることに特徴を有している。また、それ以外の第4の実施形態に係る照明装置取付具4の構成は、第3の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第4の実施形態においては第3の実施形態と異なる支持部60の構成について中心に説明する。
【0043】
第4の照明装置取付具4を構成する支持部60は、
図19及び
図20に示すように、該支持部60に特有の第1支持ベース63及び一対の連結部材64と連結部材65に加えて、前述した支持部40と同様のネジ66、第2支持ベース67及びナット68から構成される。そこで、以下、支持部60の第1支持ベース63及び一対の連結部材64と連結部材65について説明する。また、
図21に示すように、支持部60の第1支持ベース63には、係留部20の係留部材22のネジ穴22mに対応した合計24個の貫通孔63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63h、63i、63j、63k、63m、63n、63p、63q、63r、63s、63t、63u、63v、63w、63x、63y及び63zが、係留部材22を異なる角度で固定可能なように、それぞれ形成されている。
【0044】
詳細には、
図21に示す第1支持ベース63の上方には、菱形の頂点をなすように4個の貫通孔63a乃至63dが形成されている。この4個の貫通孔63a乃至63dよりも内側に、さらに菱形の頂点をなすように貫通孔63e乃至63hが形成されている。同様に、
図21に示す第1支持ベース63の中央には、菱形の頂点をなすように4個の貫通孔63i、63j、63k及び63mが形成されている。この4個の貫通孔63i、63j、63k及び63mよりも内側に、さらに菱形の頂点をなすように貫通孔63n、63p、63q及び63rが形成されている。同様に、
図21に示す第1支持ベース63の下方には、菱形の頂点をなすように4個の貫通孔63s乃至63vが形成されている。この4個の貫通孔63s乃至63vよりも内側に、さらに菱形の頂点をなすように貫通孔63w乃至63zが形成されている。
【0045】
この様な支持部60を用いれば、
図19及び
図20等に示すように、例えば3個の照明装置Lを、第1支持ベース63に合計24個形成された貫通孔63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63h、63i、63j、63k、63m、63n、63p、63q、63r、63s、63t、63u、63v、63w、63x、63y及び63zのいずれかを用い、照明装置取付具4に対して所定の角度だけ傾斜した状態で固定することができる。また、支持部60の一対の連結部材64と連結部材65は、それぞれ金属から成りL字状に形成されている。なお、一対の連結部材64と連結部材65は、支持部40の連結部材44の中央部分を削除した仕様に相当し、第1支持ベース63に形成された貫通孔63p及び63mとの干渉を回避するための構成である。
【0046】
ここで、照明装置取付具4の使用形態について、
図22及び
図23を参照しながら説明する。
図22に示す照明装置取付具4では、中央と左右に設けられた計3個の照明装置Lの発光部LL71乃至LL73が、図中において真上を向くように配設されている。この場合、収納容器71が、第1支持ベース63の貫通孔63s及び63yを用いて取り付けされている。また、収納容器72が、第1支持ベース63の貫通孔63i及び63qを用いて取り付けされている。同様に、収納容器73が、第1支持ベース63の貫通孔63a及び63gを用いて取り付けされている。また、
図22の左右に設けられた計2個の照明装置Lの発光部LL74及びLL75を、図中において第1支持ベース63の中心に向かってそれぞれ45°傾斜するように配設することもできる。なお、照明装置Lの発光部LL74及びLL75は、それぞれ破線で図示している。この場合、収納容器74が、第1支持ベース63の貫通孔63s及び63vを用いて取り付けされている。また、収納容器75が、第1支持ベース63の貫通孔63a及び63bを用いて取り付けされている。なお、収納容器74及び75は、それぞれ破線で図示している。
【0047】
同様に、
図22の左右に設けられた計2個の照明装置Lの発光部LL76及びLL77を、図中において第1支持ベース63の外側に向かってそれぞれ45°傾斜するように配設することもできる。なお、照明装置Lの発光部LL76及びLL77は、それぞれ破線で図示している。この場合、収納容器76が、第1支持ベース63の貫通孔63v及び63uを用いて取り付けされている。また、収納容器77が、第1支持ベース63の貫通孔63b及び63cを用いて取り付けされている。なお、収納容器76及び77は、それぞれ破線で図示している。
【0048】
また、
図23に示す照明装置取付具4では、
図22に示す装置と比較して第1支持ベース63を90°回転させた状態で、上下に設けられた計2個の照明装置Lの発光部LL81及びLL82が、図中において真上を向くように配設されている。この場合、収納容器81が、第1支持ベース63の貫通孔63v及び63xを用いて取り付けされている。また、収納容器82が、第1支持ベース63の貫通孔63d及び63fを用いて取り付けされている。また、
図23に示す照明装置取付具4では、上下に設けられた計2個の照明装置Lの発光部LL83及びLL84を、図中において第1支持ベース63の外側に向かってそれぞれ異なる方向に45°傾斜するように配設することもできる。なお、照明装置Lの発光部LL83及びLL84は、それぞれ破線で図示している。この場合、収納容器83が、第1支持ベース63の貫通孔63v及び63uを用いて取り付けされている。また、収納容器84が、第1支持ベース63の貫通孔63c及び63bを用いて取り付けされている。なお、収納容器83及び84は、それぞれ破線で図示している。
【0049】
以上、本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具4によれば、本発明の第1乃至第3の実施形態に係る照明装置取付具1乃至照明装置取付具3と同様に、簡便な構成により照明装置Lを容易に収納することができる。
【0050】
さらに、本発明の第4の実施形態に係る照明装置取付具4によれば、支持部60の第1支持ベース63に対して、菱形の頂点をなすように合計24個の貫通孔63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63h、63i、63j、63k、63m、63n、63p、63q、63r、63s、63t、63u、63v、63w、63x、63y及び63zをそれぞれ形成した簡便な構成により、照明装置Lを異なる角度で壁面Mに取り付けることができる。すなわち、例えば
図23に示す照明装置取付具4のように、
図22に示す装置と比較して第1支持ベース63を90°回転させた状態で、上下に設けられた計2個の照明装置Lの発光部LL83及びLL84を、図中において第1支持ベース63の外側に向かってそれぞれ異なる方向に45°傾斜するように配設することができる。
【0051】
最後に、本発明の第1乃至第4の実施形態に係る照明装置取付具1乃至照明装置取付具4の構成と主な作用効果について、請求項毎に、具体的に説明する。
【0052】
請求項1に記載の照明装置取付具
2乃至4は、照明装置を収納する収納部10と、収納部10に接合され、収納部10を外部の設備に係留する係留部20と
、係留部20を支持し、施設に取り付けられる支持部30、40又は60とを有し、収納部10は、上部が照明装置の少なくとも一部を挿入可能な内径で形成され、且つ内部が照明装置の外形の最大径よりも小さな内径で形成され、内部に照明装置を挿入して当接させ載置することを特徴としている。
【0053】
この様な請求項1に記載の照明装置取付具
2乃至4によれば、簡便な構成により照明装置を容易に収納することができ
、支持部30、40又は60を用いて、複数の照明装置を所定の配列により配設することができる。
【0054】
請求項2に記載の照明装置取付具
2乃至4は、請求項1に従属し、収納部10の内部の照明装置が当接する部分は、多角錐、円錐、又はそれらの形状の組み合わせから形成されていることを特徴としている。
【0055】
この様な請求項2に記載の照明装置取付具
2乃至4によれば、収納部10の収納容器の内部が、多角錐、円錐、又はそれらの組み合わせから形成されていることから、該内部に照明装置Lを当接させて収納することができる。
【0056】
請求項3に記載の照明装置取付具
2乃至4は、請求項1に従属し、収納部10の内部の照明装置が当接する部分は、凸部が形成されていることを特徴としている。
【0057】
この様な請求項3に記載の照明装置取付具
2乃至4によれば、収納部10の収納容器の内部に凸部が形成されていることから、該凸部に照明装置Lを当接させて収納することができる。
【0066】
請求項
4に記載の照明装置取付具2乃至
4は、請求項
1に従属し、支持部30、40又は60は、複数の収納部10を扇状に配設することを特徴としている。
【0067】
この様な請求項
4に記載の照明装置取付具2乃至
4によれば、支持部30、40又は60を用いて、複数の照明装置を扇状に配設することができる。したがって、複数の照明装置から出射される光により、光の配光角を広げることができ、且つデザイン性に優れたものとすることができる。
【0068】
請求項
5に記載の照明装置取付具3又は4は、請求項
1に従属し、支持部40又は60は、係留部を支持する第1支持部と、壁面に取り付けられる第2支持部から成り、第1支持部は、第2支持部に所定の角度で固定されていることを特徴としている。
【0069】
この様な請求項
5に記載の照明装置取付具3又は4によれば、
図18に示すように、係留部20を支持する第1支持部41と壁面Mに取り付けられる第2支持部42から成る支持部40を用い、連結部材44の接合部44cの角度を任意に設定することにより、壁面Mに対して照明装置Lを所定の角度で取り付けることができる。
【0070】
請求項
6に記載の照明装置取付具4は、請求項
1に従属し、支持部60の支持部材に、係留部を異なる角度で配設して固定する孔が複数形成されていることを特徴としている。
【0071】
この様な請求項
6に記載の照明装置取付具4によれば、支持部60の第1支持ベース63に対して、菱形の頂点をなすように合計24個の貫通孔63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63h、63i、63j、63k、63m、63n、63p、63q、63r、63s、63t、63u、63v、63w、63x、63y及び63zをそれぞれ形成した簡便な構成により、照明装置Lを異なる角度で壁面Mに取り付けることができる。すなわち、例えば
図23に示す照明装置取付具4のように、
図22に示す装置と比較して第1支持ベース63を90°回転させた状態で、上下に設けられた計2個の照明装置Lの発光部LL83及びLL84を、図中において第1支持ベース63の外側に向かってそれぞれ異なる方向に45°傾斜するように配設することができる。