(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
携帯電話(Mobile Phone)、PDA、ノートパソコンのような各種のポータブル電子機器の発展に従って、これらに適用できる平板表示装置(Flat Display Device)に対する要求が増大している。
【0003】
平板表示装置として、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマディスプレイ液晶パネル(Plasma Display Panel)、電界放出表示装置(Field Emission Display Device)、発光表示装置(Light Emitting Display Device)などの研究が活発に行われている。
【0004】
この中で、液晶表示装置(LCD)は、液晶の光学的異方性を用いて画像を表示する装置であって、薄型、小型、低消費電力、及び高画質などの利点を有しているため、広く利用されている。
【0005】
図1は、従来の液晶表示装置に適用されるタイミングコントローラーのEPI送信部からソースドライブICにRGBデータを送信するためのタイミングを示す例示図であり、
図2は、従来の液晶表示装置に適用されるタイミングコントローラーのEPI送信部からソースドライブICにWRGBデータを送信するためのタイミングを示す例示図である。
【0006】
液晶表示装置は、タイミングコントローラー、ソースドライブIC、ゲートドライブIC、パネルを含んでいる。
【0007】
一般的に、液晶表示装置のパネルは、カラーを具現するために、Rサブピクセル、Gサブピクセル、Bサブピクセルを含んでおり、このために、外部システム(例えば、テレビセット)から液晶表示装置のタイミングコントローラーに入力RGBデータが入力される。この場合、タイミングコントローラーは入力RGBデータを前記パネルの特性に合わせて整列し、この整列されたRGBデータを前記ソースドライブICに出力する。前記ソースドライブICは前記タイミングコントローラーから受信された前記デジタルWRGBデータをアナログWRGB信号に変換してパネルを通じて出力する。
【0008】
最近は、液晶表示装置の輝度を高めるためにRGB3原色のサブピクセルに加えて白色光を透過させるホワイト(White)サブピクセルを追加したWRGBピクセル構造の液晶表示装置が開発されている。WRGBピクセル構造を有している液晶表示装置のタイミングコントローラーが、外部システムから入力された入力RGBデータをWRGBデータに変換し、この変換された前記WRGBデータを前記ソースドライブICに出力する。前記ソースドライブICは、前記タイミングコントローラーから受信された前記デジタルWRGBデータをアナログWRGB映像信号に変換し、パネルを通じて出力する。
【0009】
前記2つの場合において、前記タイミングコントローラーで変換された前記WRGBデータは、mini−LVDSまたはEPIなどの様々なインターフェースを通じて、前記ソースドライブICに伝送される。最近は、EPIが前記タイミングコントローラーと前記ソースドライブICのインターフェースとして広く利用されている。
【0010】
先ず、
図1は、前記タイミングコントローラーが前記入力RGBデータの入力を受けて、前記ソースドライブICにRGBデータを伝送する場合に、前記EPI方式を用いる前記タイミングコントローラーのEPI送信部が、前記RGBデータを前記ソースドライブICに伝送する時に発生するタイミングを示す図である。
【0011】
即ち、前記RGBデータを構成するR、G、Bデータのそれぞれが10ビットで構成された場合、前記EPI送信部は、30ビット(Bit)の並列データ(Parallel Data)をEPI プロトコル(Protocol)に合わせて34ビットずつ前記ソースドライブICに伝送する。付け加えると、前記EPI送信部は、30ビットの前記入力RGBデータに4ビットのダミービットが追加された34ビットのRGBデータを前記ソースドライブICに伝送する。
【0012】
この場合、前記EPI送信部の最大データ伝送率は、後述する数式1に記載のように、1.156Gbpsになる。即ち、データクロックの最大周波数(Data Freq Max)が85MHzであり、前記RGBデータ(Data unit)が34ビットで構成され、4個のポートを通じて前記RGBデータが前記ソースドライブICに伝送され、前記ソースドライブIC(EPI port)が10個である場合、最大データ伝送率は1.156Gbpsになる。
【0013】
【数1】
【0014】
このような最大データ伝送率は、前記EPI送信部及び前記ソースドライブICの最大データ伝送率である1.6Gbpsの範囲に含まれる。よって、前記RGBデータは前記ソースドライブICに正常に伝送されることができる。
【0015】
次に、
図2は、前記タイミングコントローラーが前記入力RGBデータの入力を受けて、前記入力RGBデータを前記WRGBデータに変換した後、前記ソースドライブICに前記WRGBデータを伝送する場合に、前記EPI方式を用いる前記タイミングコントローラーのEPI送信部が、前記WRGBデータを前記ソースドライブICに伝送する時に発生されるタイミングを示す図である。
【0016】
即ち、前記RGBデータを構成するR、G、Bデータのそれぞれが10ビットで構成された場合、前記タイミングコントローラーは30ビットの前記RGBデータを40ビット(Bit)のWRGBデータに変換させ、前記EPI送信部は、40ビットの並列データ(Parallel Data)を20ビットの単位で分割した後、EPIプロトコル(Protocol)に合わせて20ビットずつ前記ソースドライブICに伝送する。付け加えると、前記EPI送信部は、40ビットの前記RGBデータを20ビットの単位で分割した後、ダミービットが含まれた24ビットの前記WRGBデータを前記ソースドライブICに伝送する。
【0017】
この場合、前記EPI送信部の最大データ伝送率は、後述する数式2に記載のように、1.632Gbpsになる。即ち、データクロックの最大周波数(Data Freq Max)が85MHzであり、前記WRGBデータ(Data unit)が24ビットで構成され、4個のポートを通じて前記RGBデータが前記ソースドライブICに伝送され、2個の伝送路があり、前記ソースドライブIC(EPI port)が10個である場合、最大データ伝送率は1.632Gbpsになる。
【0018】
【数2】
【0019】
このような最大データ伝送率は、前記EPI送信部及び前記ソースドライブICの最大データ伝送率である1.6Gbpsの範囲を超過する。よって、前記WRGBデータは前記ソースドライブICに正常に伝送されることができない。
【0020】
従って、WRGBデータを用いる液晶表示装置の場合、入力データクロック(Data Clock)を制限しており、RGBデータを用いる液晶表示装置とは異なるデータクロックレンジ(Data Clock Range)を用いている。
【0021】
即ち、前記WRGBデータを伝送するためには、前記RGBデータを伝送する時より、前記EPI送信部及び前記ソースドライブICが高速に駆動される必要がある。しかし、前記のように、WRGBデータを伝送するために要求される最大データ伝送率が前記EPI送信部及び前記ソースドライブICの最大データ伝送率の範囲を超過するため、実質的にWRGBデータが伝送され難い。
【0022】
また、前記RGBデータを伝送する場合のデータフォーマット(34ビット)と、前記WRGBデータを伝送する場合のデータフォーマット(24ビット)が互に異なるため、前記EPI送信部及び前記ソースドライブが、前記RGBデータを用いる液晶表示装置と、前記WRGBデータを用いる液晶表示装置に共用されることも不可能である。
【0023】
さらに、前記RGBデータの伝送のためのEPI送信部及びソースドライブICと、前記WRGBデータの伝送のためのEPI送信部及びソースドライブICが個別的に設計及び開発されるべきであれば、液晶表示装置の製造費用が上昇するしかない。
【0024】
また、
図2に示すように、24ビットの前記WRGBデータを伝送する場合には、伝送ユニット(unit)の1番目(1
st)と最後(last)との間のジッター(jitter)が激しく発生する可能性がある。
【0025】
一方、前記のような現象は、液晶表示装置の他にも、前記のようなタイミングコントローラー及びソースドライブICと、EPI方式を用いている他の種類の平板表示装置からも発生される可能性がある。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例について詳細に説明する。
【0036】
図3は、本実施例によるタイミングコントローラーを用いた液晶表示装置の構成を示す例示図である。
【0037】
本実施例によるタイミングコントローラー400は、入力RGBデータから変換されたWRGBデータに駆動される液晶表示装置(LCD)及び前記WRGBデータに駆動される有機発光表示装置(OLED)の両方共に適用可能である。しかし、以下では、説明の便宜のため、液晶表示装置を本実施例による平板表示装置の一例として本実施例を説明する。
【0038】
本実施例による液晶表示装置は、
図3に示すように、パネル100、パネル100のゲートラインを駆動するための少なくても一つ以上のゲートドライブIC(GDIC#〜GDIC#4)200、パネル100のデータラインを駆動するための少なくても一つ以上のソースドライブIC(SDIC#1〜SDIC#8)300、及びゲートドライブIC200とソースドライブIC300を制御するためのタイミングコントローラー400を含んで構成されることができる。
【0039】
まず、パネル100は、ゲートラインとデータライン(DL1ないしDLm)との交差として定義される領域毎に形成された、薄膜トランジスター(TFT)と、画素電極を含むピクセルと、を具備する。
【0040】
前記薄膜トランジスター(TFT)は、前記ゲートラインからのスキャン信号に応じて前記データラインから伝送された映像信号を前記画素電極に供給する。前記画素電極は前記映像信号に応じて共通電極との間に位置する液晶を駆動することで光の透過率を調節する。
【0041】
本実施例に適用されるパネルの液晶モードは、TNモード、VAモード、IPSモード、FFSモードだけではなく、如何なる種類の液晶モードでも可能である。また、本実施例による液晶表示装置は、透過型液晶表示装置、半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置など、如何なる形態でも具現可能である。
【0042】
特に、本実施例に適用されるパネルはWRGBピクセル構造を有している。即ち、本実施例に適用されるパネルは、液晶表示装置の輝度を高めるため、RGB3原色のサブピクセルに加えて、白色光を透過させるホワイト(White)サブピクセルをさらに具備している。ここで、WRGBのピクセル構造は様々な形態で形成されることができる。
【0043】
次に、タイミングコントローラー400は、外部システムから入力されるタイミング信号、即ち、垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、及びデータイネーブル信号(DE)などを用いて、ゲートドライブIC200の動作タイミングを制御するためのゲート制御信号GCSと、ソースドライブIC300の動作タイミングを制御するためのデータ制御信号DCSと、を生成し、ソースドライブIC300に伝送されるWRGBデータを生成する。
【0044】
タイミングコントローラー400は、EPI(Embedded Clock Point-Point Interface)方式のインターフェースを用いて、ソースドライブIC300に前記WRGBデータを伝送する。
【0045】
一方、本実施例によるタイミングコントローラー400は、前記外部システムから伝送されて来た入力RGBデータを、パネル100のWRGBピクセル構造に合わせてWRGBデータに変換し、ソースドライブIC300に伝送するためのものであって、ソースドライブIC300はRGBデータの受信にも用いられる。
【0046】
即ち、本実施例によるタイミングコントローラー400は、RGBデータを受信することができるソースドライブICに前記WRGBを伝送することができる。このために、タイミングコントローラー400は、入力RGBデータを入力WRGBデータに変更し、入力WRGBデータを構成するW、R、G、Bデータの中、何れか一つを0に変換することによって生成されたデータと、0に変換されたデータに対する位置情報を含んでいるWRGBデータを生成して、ソースドライブIC300に伝送する。このような本実施例によるタイミングコントローラー400の細部の構成及び機能については、
図4乃至
図7を参照して詳細に説明する。
【0047】
次に、ゲートドライブIC(GDIC#1〜GDIC#4)200のそれぞれは、タイミングコントローラー400から生成されたゲート制御信号GCSを用いて、前記ゲートラインにスキャン信号を供給する。即ち、本実施例に適用されるゲートドライブIC200では、従来の液晶表示装置に適用されていたゲートドライブICがそのまま適用されることができる。一方、本実施例に適用されるゲートドライブIC200は、
図3に示すように、パネル100と独立して形成され、様々な方式でパネル100と電気的に連結可能な形態で構成されることができるが、パネル100の内に実装されているゲートインパネル(Gate In Panel:GIP)方式で構成されることもできる。
【0048】
最後に、ソースドライブIC300は、タイミングコントローラー400から伝送されて来たWRGBデータをアナログのWRGB映像信号に変換し、前記ゲートラインにスキャン信号が供給される1水平期間ごとに1水平ライン分の前記WRGB映像信号を前記データラインに供給する。即ち、ソースドライブIC300は、ガンマ電圧発生部(未図示)から供給されるガンマ電圧を用いて、前記WRGBデータを前記WRGB映像信号に変換した後、前記データラインに出力させる。このために、ソースドライブIC300は、シフトレジスター部、ラッチ部、デジタルアナログ変換部(DAC)421、及び出力バッファーを含んでいる。
【0049】
ソースドライブIC300は、EPI方式のインターフェースを用いて、タイミングコントローラー400から前記WRGBデータを受信する。
【0050】
ソースドライブIC300は、従来のEPI方式を用いた液晶表示装置に適用されていたソースドライブICがそのまま適用されることができる。
【0051】
ソースドライブIC300は、タイミングコントローラー400からRGBデータを受信した後、前記RGBデータをアナログのRGB映像信号に変換して前記データラインに供給する機能を奏することもできる。
【0052】
即ち、ソースドライブIC300は、タイミングコントローラー400とEPI方式のインターフェースを用いて、タイミングコントローラー400からRGBデータの伝送を受けてパネルに出力する一般的なソースドライブICがそのまま適用されることができる。
【0053】
従って、ソースドライブIC300は、タイミングコントローラー400からRGBデータを受信して出力することもでき、WRGBデータを受信して出力することもできる。
【0054】
図4は、本実施例によるタイミングコントローラーの内部の構成を詳細に示す例示図であり、
図3に示すタイミングコントローラーの内部の構成を示す図である。
図5は、本実施例によるタイミングコントローラーが入力RGBデータを変換WRGBデータに変換させる方法を説明するための例示図である。
図6は、本実施例によるタイミングコントローラーがソースドライブICにRGBデータまたはWRGBデータを送信するためのタイミングを示す例示図であり、
図6の(A)は、WRGBデータを送信するためのタイミングを示す例示図であり、
図6の(B)は、RGBデータを送信するためのタイミングを示す例示図である。
図7は、本実施例によるタイミングコントローラーの内部の構成を詳細に示す他の例示図であり、データ整列部420及びEPI送信部440の構成を示す図である。
【0055】
本実施例では、タイミングコントローラーからソースドライブICに、RGBデータ及びWRGBデータが同一なフォーマットで伝送されることができるようにしている。従って、一つのソースドライブICは、RGBデータを用いる液晶表示装置と、WRGBデータを用いる液晶表示装置との両方共に使用可能である。
【0056】
このために、本実施例によるタイミングコントローラー400は、
図4に示すように、前記外部システムから入力RGBデータを受信するための受信部410と、前記入力RGBを入力WRGBデータに変換し、前記入力WRGBデータを様々なアルゴリズムを通じて変換させ、前記入力WRGBデータを変換WRGBデータに変換するためのデータ整列部420と、受信部410またはデータ整列部420から伝送されて来たタイミング信号を用いて、前記ゲート制御信号GCS、前記データ制御信号DCSを生成するための制御信号生成部430と、前記変換WRGBデータにダミービットを追加させてWRGBデータを生成した後、前記WRGBデータをソースドライブICに出力するためのEPI送信部440と、を含む。
【0057】
まず、受信部410は、前記外部システムから前記入力RGBデータ及び前記タイミング信号を受信して、前記入力RGBデータをデータ整列部420に伝送する機能を奏する。受信部410を通じて受信された前記タイミング信号は、受信部410から制御信号生成部430に直接に伝送されることもでき、データ整列部420を経て制御信号生成部430に伝送されることもできる。
【0058】
前記入力RGBデータは、ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、ブルーデータBで構成される。
【0059】
レッドデータR、グリーンデータG、ブルーデータBは、様々なビット数を有することができる。以下では、説明の便宜上、レッドデータR、グリーンデータG及びブルーデータBのそれぞれを構成するビット数が10である場合を一例として本実施例を説明する。
【0060】
次に、制御信号生成部430は、EPI方式を用いているタイミングコントローラー400に適用されている一般的な制御信号生成部430が適用可能であるため、これについての詳細な説明は省略する。
【0061】
次に、データ整列部420は、前述のように、前記入力RGBデータを前記変換WRGBデータに変換してEPI送信部440に出力するためのものであり、
図7に示すように、前記入力RGBデータを前記入力WRGBデータに変換するための変換部421、及び前記入力WRGBデータを構成するホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、ブルーデータBの中、何れか一つを0に変換させて、前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、ブルーデータBを構成する総ビット数より少ないビット数を有する変換WRGBデータを生成するための整列部422を含む。
【0062】
変換部421は、前記入力RGBデータを前記入力WRGBデータに変換させる。即ち、前記入力RGBデータは、
図5の(A)に示すように、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBで構成されている。変換部421は、前記入力RGBデータを、
図5の(B)に示すように、ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBで構成されている前記入力RGBデータに変換させる。
【0063】
前記入力RGBデータを前記入力WRGBデータに変換させる方法は、現在行われている一般的な方法をそのまま適用可能であるため、これについての詳細な説明は省略する。
【0064】
整列部422は、前記入力WRGBデータを構成する前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBの中、何れか一つを0に変換させて、その他のデータを前記変換によって新しい値に変換させる。
【0065】
また、整列部422は、0に変換されたデータを示す位置情報を生成する。即ち、前記変換WRGBデータは、前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBの中、3つのデータに対する情報及び0に変換されたデータに対する情報を含んでいる前記位置情報を含む。
【0066】
例えば、整列部422は、
図5の(B)に示すように、前記入力WRGBデータの中、最も小さなグリーンデータを、
図5の(C)に示すように、0に変更することができる。この場合、整列部422は、前記グリーンデータGが0に変換されることと歩調を合わせるために、前記ホワイトデータW、レッドデータR、及びブルーデータBの大きさを変換させる。また、整列部422は、前記グリーンデータが0に変換されたことを知らせる位置情報を生成する。
【0067】
前記の内容を表1を参照して具体的に説明すると、以下の通りである。
【0069】
第一、整列部422は、表1の1行目(case=‘00’に表示されているライン)に記載のように、前記入力WRGBデータを構成する前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBの中、ホワイトデータWを0に変換させた後、‘00’値を有する位置情報を生成することができる。即ち、‘00’値を有する位置情報は、レッドデータRが0になったことを指示する。
【0070】
第二、整列部422は、表1の2行目(case=‘01’に表示されているライン)に記載のように、前記入力WRGBデータを構成する前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBの中、レッドデータRを0に変換させた後、‘01’値を有する位置情報を生成することができる。即ち、‘01’値を有する位置情報は、レッドデータRが0になったことを指示する。
【0071】
第三、整列部422は、表1の3行目(case=‘10’に表示されているライン)に記載のように、前記入力WRGBデータを構成する前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBの中、グリーンデータGを0に変換させた後、‘10'値を有する位置情報を生成することができる。即ち、‘10’値を有する位置情報は、グリーンデータGが0になったことを指示する。
【0072】
第四、整列部422は、表1の4行目(case=‘11’に表示されているライン)に記載のように、前記入力WRGBデータを構成する前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBの中、ブルーデータBを0に変換させた後、‘11'値を有する位置情報を生成することができる。即ち、‘11’値を有する位置情報は、ブルーデータBが0になったことを指示する。
【0073】
このような変換によって、前記入力WRGBデータを構成する前記ホワイトデータW、レッドデータR、グリーンデータG、及びブルーデータBの中、3つのデータと位置情報のみを含む前記変換WRGBデータが生成される。
【0074】
この場合、前記入力WRGBが10ビットの前記ホワイトデータW、10ビットの前記レッドデータR、10ビットの前記グリーンデータG、10ビットの前記ブルーデータBを含み、総40ビットで構成されている場合、前記変換WRGBデータは3つのデータに当たる30ビット及び2ビットの位置情報を含み、総32ビットで構成される。従って、前記変換WRGBデータは前記入力WRGBデータより少ないビット数で構成されることができる。
【0075】
即ち、
図7に示すように、10ビットのW、R、G、Bデータで構成された40ビットの入力WRGBデータが、変換部421から整列部422に受信されると、整列部422は、W、R、G、Bデータの中、3つのデータと前記位置情報を含み、32ビットに変換された変換WRGBデータを生成する。この時、整列部422は前記入力WRGBデータを駆動するデータクロック(Data Clock)によって駆動される。
【0076】
整列部422で変換された32ビットの前記変換WRGBデータは、EPI送信部440に伝送される。
【0077】
一方、未図示ではあるが、前記タイミングコントローラーには、変換部421または整列部422から伝送されて来た前記入力WRGBデータ、または前記変換WRGBデータを様々な形態に変換させるための構成要素をさらに含むこともできる。
【0078】
例えば、様々なアルゴリズムを通じて、前記入力WRGBデータ、または前記変換WRGBデータに対する画質改善工程やイメージを補正する工程、またはノイズを取り除く工程が行われることができる。
【0079】
このような変換工程は、変換部421または整列部422で行われることができ、タイミングコントローラー400の未図示の構成によって行われることもできる。
【0080】
最後に、EPI送信部440は、制御信号生成部430から伝送されて来たデータ制御信号DCS、及びデータ整列部420から伝送されて来た32ビットの前記変換WRGBデータを前記WRGBデータに変換して前記ソースドライブICに伝送する機能を奏する。
【0081】
EPI送信部440は、タイミングコントローラー400を点対点(Point to Point)方式でソースドライブIC(SDIC#1〜SDIC#8)300のそれぞれと接続させるためのものであって、ソースドライブIC300とのインターフェースがEPI方式で行われている。
【0082】
EPI送信部440とソースドライブIC300との間の構成を簡単に要約すると、以下の通りである。
【0083】
EPI送信部440とソースドライブIC300(SDIC#1〜SDIC#8)との間には、データ配線対(DATA & CLK)、制御配線対(SCL/SDA)、ロックチェック配線(LCS)などの配線が形成される。
【0084】
前記データ配線対(DATA & CLK)は、1:1、即ち、点対点(Point to Point)方式でEPI送信部440をソースドライブIC300(SDIC#1〜SDIC#8)のそれぞれに直列連結する。ソースドライブIC300(SDIC#1〜SDIC#8)のそれぞれは、データ配線対(DATA & CLK)を通じて入力されるクロックを復元するため、
図3に示すように、隣接するソースドライブIC(SDIC#1〜SDIC#8)の間には映像データ(RGB)を伝達する配線が不要である。
【0085】
前記ロックチェック配線(LCS)は、EPI送信部440とソースドライブIC300との間、及びソースドライブIC300の相互間にロック信号を伝送するためのものであって、最後のソースドライブIC300からは前記ロックチェック配線(LCS)を通じてロック信号が前記タイミングコントローラーのEPI送信部440に伝送される。
【0086】
EPI送信部440は、ソースドライブIC300(SDIC#1〜SDIC#8)のチップ識別コード(CID)とソースドライブIC300(SDIC#1〜SDIC#8)の各機能を制御するためのチップ個別制御データを制御配線対(SCL/SDA)を通じてソースドライブIC300(SDIC#1〜SDIC#8)に伝送する。
【0087】
一方、EPI送信部440は、整列部420から伝送されて来た32ビットの前記変換WRGBデータを前記データ配線対を通じてソースドライブIC300にそれぞれ伝送する。
【0088】
この時、EPI送信部440は、32ビットの前記変換WRGBデータをそのまま伝送することもできるが、
図6の(A)に示すように、1つのクロックによって伝送される前記変換WRGBデータに4ビットのダミービットを追加し、総36ビットの前記WRGBデータを生成してソースドライブIC300に伝送する。
【0089】
この場合、EPI送信部440の最大データ伝送率は、後述する数式4に記載のように、1.224Gbpsになる。即ち、データクロックの最大周波数が85MHzであり、前記RGBデータ(Data unit)が36ビットで構成され、4個のポートを通じて前記RGBデータが前記ソースドライブICに伝送され、前記ソースドライブIC(EPI port)が10個である場合、最大データ伝送率は1.224Gbpsになる。
【0091】
このような最大データ伝送率は、EPI送信部440及びソースドライブIC300の最大データ伝送率である1.6Gbpsの範囲に含まれる。よって、前記WRGBデータは前記ソースドライブICに正常に伝送されることができる。
【0092】
即ち、従来のタイミングコントローラーで、前記WRGBデータを前記ソースドライブICに伝送するためには、前記タイミングコントローラーのEPI送信部のデータ伝送率が、ソースドライブIC300の最大データ伝送率を超過したが、本実施例による場合、最大データ伝送率が、前述のように、ソースドライブIC300の最大データ伝送率の範囲に含まれる。
【0093】
一方、本実施例によるタイミングコントローラー400は、前述のように、前記WRGBデータをソースドライブIC300の最大データ伝送率の範囲内でソースドライブIC300に伝送可能であると共に、前記RGBデータも前記WRGBデータのフォーマットと同一な形態でソースドライブIC300に伝送可能であるという特徴を有している。
【0094】
即ち、前記タイミングコントローラーが外部システムから入力RGBデータの入力を受けて、ソースドライブIC300にRGBデータを伝送する用途に使われる場合、EPI送信部440は、
図6の(B)に示すように、1つのクロックによって伝送される30ビットの前記RGBデータに6ビットのダミービットを追加させて、総36ビットの前記RGBデータをソースドライブIC300に伝送する。
【0095】
この場合、EPI送信部440の最大データ伝送率は、後述する数式4に記載のように、1.224Gbpsになる。即ち、データクロックの最大周波数が85MHzであり、前記RGBデータ(Data unit)が36ビットで構成され、4個のポートを通じて前記RGBデータが前記ソースドライブICに伝送され、前記ソースドライブIC(EPI port)が10個である場合、最大データ伝送率は、1.224Gbpsになる。
【0097】
このような最大データ伝送率は、EPI送信部440及びソースドライブIC300の最大データ伝送率である1.6Gbpsの範囲に含まれるだけでなく、数式3のように、前記WRGBデータをソースドライブIC300に伝送するのに要求される最大データ伝送率と同一である。
【0098】
また、前記RGBデータを伝送する時のデータフォーマット(36ビット)と、前記WRGBデータを伝送する時のデータフォーマット(36ビット)が同一である。
【0099】
従って、EPI送信部440は、前記WRGBデータをソースドライブIC300に伝送する時だけではなく、前記RGBデータをソースドライブIC300に伝送する時にも用いられることができる。即ち、本実施例によるタイミングコントローラー400は、前記WRGBデータと前記RGBデータとの両方共を同一なフォーマットでソースドライブIC300に伝送することができる。
【0100】
これにより、ソースドライブIC300は、前記WRGBデータを受信して前記パネルに出力することもでき、前記RGBデータを受信して前記パネルに出力することもできる。
【0101】
従って、タイミングコントローラー400とソースドライブIC300は、WRGBデータを用いて映像を出力する液晶表示装置、及びRGBデータを用いて映像を出力する液晶表示装置で共用されることができる。
【0102】
一方、EPI送信部440は、
図7に示すように、整列部422から伝送されて来た前記WRGBデータを、
図6に示すようなフォーマットに変更させるためのフォーマット部441、及びフォーマット部441から伝送されて来た前記WRGBデータを、ソースドライブIC300とEPI方式で伝送可能な送信部442で構成されることができる。
【0103】
即ち、このような本実施例は、RGBデータ及びWRGBデータに共用可能なインターフェースを提供することができるという特徴を有している。付け加えると、本実施例は、WRGBデータの伝送時、データの手順の配列及び場合の数を適用して、WRGBデータ及びRGBデータを同一なフォーマットで送受信することができるという特徴を有している。
【0104】
また、本実施例は、従来の技術に比べて、データ伝送率を低減させることができ、WRGBデータを分割伝送する必要がない。
【0105】
本発明の属する技術の分野における当業者には、本発明がその技術的思想や必須特徴から逸脱することなく他の形態に具体化可能であるということが理解されるであろう。したがって、以上に記述した実施例はいずれの面においても例示的なもので、限定的なものとして解釈してはならない。本発明の範囲は、上記の詳細な説明に限定されず、添付の特許請求の範囲によって定められ、よって、特許請求の範囲及びその同等範囲から導出される変更または変形はいずれも、本発明の範囲に含まれるものと理解すべきである。