(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1コンテンツは第1放送チャネル信号であり、前記第2コンテンツは第2放送チャネル信号と外部映像信号のうちのいずれか一方であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係るディスプレイシステムを示す図である。
【0026】
図1によると、ディスプレイシステムは、ディスプレイ装置100と、メガネ装置200および遠隔制御装置300を含む。
【0027】
ディスプレイ装置100は、複数のコンテンツを受信して複数のコンテンツビューを通じて交互にディスプレイする。そして、複数のコンテンツビューの各々に対応する同期化信号を生成し、生成された同期化信号の何れか一つをメガネ装置200に伝送する。
【0028】
メガネ装置200は、ディスプレイ装置100から同期化信号を受信し、受信した同期化信号に応じてシャッタグラスをオープンさせる。それにより、メガネ装置200を着用した視聴者は、複数のコンテンツのうち、メガネ装置と同期化(マッピング)されたコンテンツビューでディスプレイされるコンテンツを視聴することができる。
【0029】
遠隔制御装置300は、ディスプレイ装置100を制御するためのユーザ命令を受けてディスプレイ装置100に伝送する。なお、遠隔制御装置300は、複数のメガネ装置200−1、200−2のうち、最も近接したメガネ装置を検知して、当該メガネ装置に同期化されたコンテンツビューを制御するための制御命令を伝送する。
【0030】
ここで、コンテンツビューとは、各コンテンツの映像フレームが交互に配置されてディスプレイされるとき、メガネ装置を着用した視聴者が観ることができる一つのコンテンツに対する映像フレームの集合を意味する。しかし、コンテンツビューは、各々のコンテンツとは違った概念である。例えば、視聴者が特定コンテンツビューと同期化されたメガネ装置を着用してコンテンツAを視聴する途中、テレビチャネルを変更したり、別のDVDコンテンツ等を再生し、コンテンツCを視聴する場合、コンテンツはAからCに変更されるが、コンテンツビューは変更されない。即ち、コンテンツの上位概念としてコンテンツを視聴することができる一種のチャネルのような概念である。
【0031】
図1に示すように、ディスプレイ装置100は、複数のコンテンツビューを通じてコンテンツ1、2を交互にディスプレイする。メガネ装置1(200−1)はコンテンツビュー1に対応する同期化信号を受信し、コンテンツ1がディスプレイされる時点でシャッタグラスをオープンし、メガネ装置1(200−1)を着用した視聴者はコンテンツ1を視聴することができる。メガネ装置2(200−2)はコンテンツビュー2に対応する同期化信号を受信し、コンテンツ2がディスプレイされる時点でシャッタグラスをオープンし、メガネ装置2(200−2)を着用した視聴者はコンテンツ2を視聴することができる。
【0032】
一方、
図1においては、説明の便宜上、ディスプレイ装置100は2つのコンテンツをディスプレイし、2つのコンテンツビューに対応する2つのメガネ装置200−1、200−2のみがディスプレイ装置100と接続されたものとして表現したが、ディスプレイ装置100は3以上のコンテンツビューを通じて3以上のコンテンツをディスプレイすることができ、3以上のメガネ装置がディスプレイ装置100と接続されて動作できることはいうまでもない。
【0033】
なお、ディスプレイ装置100とメガネ装置200、ディスプレイ装置100と遠隔制御装置300は、Wi−Fi、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、IRDA(Infrared Data Association)、RF(Radio Frequency)、IEEE 802.11、WLAN、HR WPAN、UWB、LR WPAN、IEEE 1394等のような多様な無線通信技術で通信することができる。
【0034】
図2は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0035】
図2に示すように、ディスプレイ装置100は、複数の受信部110−1、110−2、…、110−n、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−n、ディスプレイ部130および制御部140を含む。このようなディスプレイ装置100は、テレビや携帯電話、PDA、ノートパソコン、モニタ、タブレットパソコン、電子書籍、デジタルフォトフレーム、コンピュータ・キヨスク等のように、ディスプレイユニットを備えた多様な装置であってよい。
【0036】
複数の受信部110−1、110−2、…、110−nは、互いに異なる複数コンテンツを各々受信する。具体的に、各受信部110−1、110−2、…、110−nは、放送ネットワークを用いて放送番組コンテンツを伝送する放送局またはインターネットを用いてコンテンツファイルを伝送するウェブサーバからコンテンツを受信する。なお、ディスプレイ装置100内に設けられたり、ディスプレイ装置100に接続された各種記録媒体再生装置からコンテンツを受信することもできる。記録媒体再生装置とは、CDやDVD、ハードディスク、ブルーレイディスク、メモリカード、USBメモリ等のような多様な記録媒体に保存されたコンテンツを再生する装置を意味する。
【0037】
放送局からコンテンツを受信する実施形態に場合には、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nは、チューナ(図示せず)と、復調器(図示せず)、等化器(図示せず)等のような構成を含む形態で実現可能である。一方、ウェブサーバのようなソースからコンテンツを受信する実施形態の場合には、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nは、ネットワークインターフェースカード(図示せず)で実現可能である。または、上述の各種記録媒体再生装置からコンテンツを受信する実施形態の場合には、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nは、記録媒体再生装置と接続されたインターフェース部(図示せず)で実現されてよい。このように、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nは、実施形態によって多様な形態で実現されてよい。
【0038】
なお、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nは、必ずしも同様の類型のソースからコンテンツを受信する必要はなく、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nは、異なる類型のソースからコンテンツを受信することもできる。例えば、受信部1(110−1)は、チューナや、復調器、等化器等を含む形態で実現され、受信部2(110−2)は、ネットワークインターフェースカードで実現されてよい。
【0039】
一方、
図2において、ディスプレイ装置100は複数の受信部を含むものとして説明したが、実施形態によっては、複数の受信部は一つの受信部で実現されてよい。即ち、一つの受信部が複数のコンテンツを受信してよい。
【0040】
複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−nは、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nから受信されたコンテンツの各々を処理して映像フレームを構成することができる。
図2を参考して、信号処理部120を、より具体的に説明する。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態に係る信号処理部の具体的な構成を説明するためのブロック図である。
【0042】
図3に示すように、信号処理部1(120−1)は、ビデオ処理部1(121−1)およびフレームレート変換部1(122−1)を含んでよい。
図3には、一つの信号処理部1(120−1)に対してのみ示しているが、他の信号処理部120−2、…、120−n)も
図3のような構成で実現されてよい。
【0043】
ビデオ処理部1(121−1)は、受信部1(110−1)から受信されたコンテンツに含まれたビデオデータに対する信号処理を行う。具体的に、ビデオ処理部1(121−1)は、ビデオデータに対するデコードを行うデコーダ(図示せず)、ディスプレイ部130の画面サイズに合わせてアップまたはダウンスケーリングを行うスケーラ(図示せず)を含んでよい。
【0044】
その他に、ビデオ処理部1(121−1)は、フレームレート変換部1(122−1)に対応するデータフォーマットでビデオデータを変換することもできる。具体的に、入力されたビデオデータがトップトゥボトム(top−to−bottom)フォーマットである一方で、フレームレート変換部1(122−1)でサイドバイサイド(side−by−side)フォーマットでフレームを処理する場合なら、ビデオ処理部1(121−1)は、各コンテンツの映像フレームを横方向に並んで接続してサイドバイサイドフォーマットに変換することができる。
【0045】
フレームレート変換部1(122−1)は、ビデオ処理部1(121−1)から提供されるコンテンツのフレームレートをディスプレイ装置100の出力レートに合わせて変換する。例えば、シングルビューモードでディスプレイ装置100が60Hzで動作する場合なら、フレームレート変換部1(122−1)は、各コンテンツのフレームレートをシングルビューモードにおけるフレームレートと同様に60Hzに変換することができる。一方、マルチビューモードでディスプレイ装置100は、コンテンツがn個である場合、n×60Hzの出力レートで動作するようになる。
【0046】
一方、
図2において、ディスプレイ装置100は複数の信号処理部を含むものとして説明したが、実施形態によって、複数の信号処理部は一つの信号処理部で実現されてよい。即ち、一つの信号処理部が複数のコンテンツを信号処理してよい。
【0047】
ディスプレイ部130は、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−nで構成された各コンテンツの映像フレームを交互に配置してディスプレイする。具体的には、ディスプレイ部130は、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−nから提供される各コンテンツの映像フレームが少なくとも一つずつ交互に配置されるようにマルチプレキシングしてディスプレイする。場合によって、ディスプレイ部130は、各コンテンツに対する映像フレームを画面サイズに合わせてアップまたはダウンスケーリングを行うこともできる。
【0048】
例えば、シャッタグラス方式のディスプレイ装置である場合、ディスプレイ部130は、第1コンテンツの映像フレーム、第2コンテンツの映像フレーム、…、第nコンテンツの映像フレームが少なくとも一つずつ交互に配置されるように構成してディスプレイする。ユーザは、ディスプレイ部130でコンテンツがディスプレイされるタイミングに連動するメガネ装置200を着用し、自分所望のコンテンツを視聴するようになる。具体的には、メガネ装置200には、左眼シャッタグラスおよび右眼シャッタグラスが備えられる。左眼シャッタグラスおよび右眼シャッタグラスは、3Dコンテンツを視聴する際は、交互にオン/オフされるが、上述のように、各映像フレームが少なくとも一つずつ交互に配置されたフレームを視聴する際は、メガネ装置と同期化されたコンテンツの出力タイミングに応じて一括してオン/オフされる。それにより、ユーザは他ユーザと別個にコンテンツを視聴することができるようになる。
【0049】
以上のように、各コンテンツの映像フレームを交互に配置してディスプレイするモードをマルチビューモード(または、デュアルビューモード)等と呼んでよい。ディスプレイ装置100は、2Dコンテンツまたは3Dコンテンツの何れか一つのみをディスプレイする通常モード(または、シングルビューモード)で動作する場合には、複数の受信部110−1、110−2、…、110−nの何れか一つのみを活性化させてコンテンツを処理することができる。通常モードで動作中に、ユーザがマルチビューモードを選択すると、ディスプレイ装置100は、残りの受信部も活性化させて上述の方式でデータを処理することができる。
【0050】
一方、上述のコンテンツは、2Dコンテンツであってよく、3Dコンテンツであってよい。3Dコンテンツとは、同様の客体(Object)を互いに異なる観点から表現した複数の映像を用いてユーザが立体感を感じることができるようにするコンテンツを意味する。
【0051】
複数の3Dコンテンツを利用する場合、ディスプレイ部130は、複数のフレームレート変換部122−1、122−2、…、122−nから提供される各3Dコンテンツに含まれた左眼映像および右眼映像を予め設定された配置形態でマルチプレキシングし、他コンテンツの映像フレームと交互に配置することができる。
【0052】
それにより、第1コンテンツの左眼映像および右眼映像、第2コンテンツの左眼映像および右眼映像、…、第nコンテンツの左眼映像および右眼映像が順次配置されてディスプレイされ、ユーザはメガネ装置200を介して一つのコンテンツの左眼映像および右眼映像を認識するようになる。
【0053】
制御部140は、ディスプレイ装置100の動作全般を制御する。具体的に、制御部140は、複数の受信部110−1、110−2、…、110−n、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−nおよびディスプレイ部130各々を制御し、対応する動作を行うようにすることができる。
【0054】
なお、制御部140は、予め定義されたイベントが発生すると、イベントに対応する動作を行うように、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−nおよび前記ディスプレイ部130を制御してよい。
【0055】
ここで、予め定義されたイベントは、遠隔制御装置から複数のコンテンツビューの何れか一つのコンテンツビューを制御するための制御命令が受信されるイベント、複数のコンテンツのうち少なくとも一つのコンテンツがメガネ装置200と同期化されていないイベントと、マルチビューモード開示命令が入力されるイベント、遠隔制御装置300から制御権限要求命令が入力されるイベントおよびマルチビューモード終了命令が入力されるイベント等であってよい。
【0056】
予め定義されたイベントによる制御部140の具体的な動作については、実施形態別に分けて後述する。
【0057】
図4は、本発明の別の実施形態に係るディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0058】
図4に示すように、ディスプレイ装置100は、複数の受信部110−1、110−2、…、110−n、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−n、ディスプレイ部130および制御部140だけでなく、同期化信号生成部150およびインターフェース部160を更に含んでよい。ここで、制御部140と、同期化信号生成部150およびインターフェース部160の各々を制御して対応する動作を行うようにすることができる。
【0059】
同期化信号生成部150は、各コンテンツのディスプレイタイミングに応じて、各コンテンツに対応するメガネ装置を同期化させる同期化信号を生成する。即ち、同期化信号生成部150は、マルチビューモードで各コンテンツの映像フレームがディスプレイされる時点でメガネ装置のシャッタグラスをオープンさせるための同期化信号を生成する。
【0060】
インターフェース部160は、メガネ装置と通信を行う。この場合、インターフェース部160は、多様な無線方式によってメガネ装置と通信を行い、同期化信号をメガネ装置に伝送し、選択命令をメガネ装置から受信することができる。
【0061】
例えば、インターフェース部160は、ブルートゥース通信モジュールを備えてメガネ装置200と通信を行い、同期化信号をブルートゥース通信規格による伝送ストリームで生成してメガネ装置に伝送してよい。
【0062】
インターフェース部160において、メガネ装置200に伝送される伝送ストリームは、基準時点およびコンテンツのディスプレイタイミングで同期化されてメガネ装置のシャッタグラスをオン/オフさせるためのオフセット時間情報を含む。具体的に、時間情報は、メガネ装置の左眼シャッタグラスをオンさせるオフセット時間(left shutter open offset)、左眼シャッタグラスをオフさせるオフセット時間(left shutter close offset)、右眼シャッタグラスをオンさせるオフセット時間(right shutter open offset)、右眼シャッタグラスをオフさせるオフセット時間(right shutter close offset)に対する情報を含む。
【0063】
オフセット時間は、基準時点からシャッタグラスのオンまたはオフ時点までのディレイ(delay)情報であり、ディスプレイ装置のフレームレートまたはコンテンツビューの数に応じて異なってよい。即ち、メガネ装置は、基準時点からオフセット時間が経過したとき、左眼シャッタグラスおよび右眼シャッタグラスをオン/オフさせる。
【0064】
例えば、基準時点は映像フレームで垂直同期信号(即ち、フレームシンク)が発生する時点であってよく、基準時点に対する情報は伝送ストリームに含まれてよい。なお、伝送ストリームは、ディスプレイ装置100で使用されるクロック信号に対する情報を含んでよい。従って、メガネ装置は伝送ストリームを受信すると、ディスプレイ装置100のクロック信号に自分のクロック信号を同期化し、クロック信号を用いて、垂直同期信号が発生する時点からオフセット時間が経過しているか否かを判断し、シャッタグラスをオン/オフさせてよい。
【0065】
その他にも、伝送ストリームは、フレームシンクの周期に対する情報、フレームシンクの周期が小数点をもつ場合、小数点情報を表記するための情報等を更に含んでよい。
【0066】
以下において、ディスプレイ装置100とメガネ装置200との同期化方法に対して、実施形態別に具体的に説明する。
【0067】
一実施形態として、同期化信号生成部150は、複数のコンテンツビュー別に各々異なる同期化信号を生成することができ、この場合、コンテンツビュー別に異なる基準時点をもつ同期化信号を生成したり、または、同一の基準時点を有し相違なるオフセット時間を有する同期化信号を生成してよい。
【0068】
メガネ装置200とディスプレイ装置100とが接続されると、メガネ装置200はディスプレイ装置100から複数の同期化信号のうちの一つの同期化信号を受信して対応するコンテンツビューと同期化される。一方、ユーザがメガネ装置200にコンテンツビューを変更するための命令を入力した場合、メガネ装置200はコンテンツビュー選択命令をディスプレイ装置100に伝送する。ディスプレイ装置100は、コンテンツビュー選択命令を受信すると、変更されたコンテンツビューに対応する同期化信号をメガネ装置200に伝送することにより、メガネ装置200と同期化されたコンテンツビューが変更されてよい。
【0069】
別の実施形態として、同期化信号生成部150は、基準となる一つの同期化信号のみを生成することができる。ここで、基準となる一つの同期化信号は複数のコンテンツビューのうち、メインコンテンツビューに対応する同期化信号であってよい。メガネ装置200とディスプレイ装置100とが接続されると、メガネ装置200はディスプレイ装置100から基準となる同期化信号を受信して対応するコンテンツビューと同期化される。ここで、ユーザがメガネ装置200にコンテンツビューを変更するための命令を入力した場合、メガネ装置200は単に基準となる同期化信号のシンクを変更して別のコンテンツビューに同期化されてよい。
【0070】
一方、インターフェース部160は、メガネ装置とブルートゥースアドレス(Bluetooth Device Address)およびピンコード等を送受信してブルートゥース通信方式によるペアリング(Pairing)を行う。
【0071】
一実施形態として、インターフェース部160は、複数のブルートゥースアドレスを有することができ、一つのブルートゥースアドレスには一つのメガネ装置が接続されてよい。このとき、メガネ装置200が、インターフェース部160に接続された順に、昇順または降順でブルートゥースアドレスが各メガネ装置に付与されてよい。インターフェース部160は、メガネ装置200との接続に使用されたブルートゥースアドレスに対しては、他のメガネ装置が接続されることを防止するために、ブルートゥースアドレス検索対象から除外されるように設定することができる。
【0072】
ペアリングが完了すると、インターフェース160にはメガネ装置に対する情報、例えば、メガネ装置固有の識別情報またはペアリングに使われるブルートゥースアドレス等が登録されてよい。インターフェース部160は、各メガネ装置に対する情報を各コンテンツのディスプレイタイミングに対応する伝送ストリームにマッチさせ、ペアリングを通じて獲得した情報に基づいて伝送ストリームを各メガネ装置に伝送する。
【0073】
メガネ装置は、伝送ストリームが受信されると、自分のメガネ装置情報に対応するか否かを確認し、確認された伝送ストリームに含まれた時間情報に基づいてグラスをオンまたはオフさせてよい。
【0074】
上述の実施形態においては、インターフェース部160とメガネ装置がブルートゥース通信方式により通信を行うものとして説明したが、それは、一例に過ぎない。即ち、ブルートゥース方式以外に赤外線通信、Zigbee(登録商標)等の通信方式を利用することができ、その他の近距離から通信チャネルを形成して信号を送受信することができる多様な無線通信方式により通信を行うことができることはいうまでもない。
【0075】
インターフェース部160は、一つの通信モジュールで複数のメガネ装置と通信を行うものとして説明したが、実施形態に応じて各メガネ装置と個別的に通信する複数の通信モジュールで実現することもできる。または、ディスプレイ装置100が複数の無線通信方式をサポートする場合、インターフェース部160は、各々の無線通信方式による複数の通信モジュールを含む形態で実現することもできる。例えば、インターフェース部160は、ブルートゥース、Zigbee、Wi−Fi等多様な無線通信方式による複数の通信モジュールを含んでよい。
【0076】
一方、
図2では図示を省略しているが、ディスプレイ装置100は、マルチビューモードで動作する際、各コンテンツに含まれたオーディオデータを各ユーザ別に異なるように提供する構成を更に含む。即ち、各受信部110−1、110−2、…、110−nから受信されたコンテンツからビデオデータおよびオーディオデータを分離するためのマルチプレクサ(図示せず)、分離されたオーディオデータをデコードするオーディオデコーダ(図示せず)、デコードされた各オーディオデータを異なる周波数信号に変調する変調部(図示せず)、変調された各オーディオデータをメガネ装置に伝送するオーディオ出力部(図示せず)等を更に含んでよい。オーディオ出力部(図示せず)から出力された各オーディオデータは、メガネ装置に備えられたイヤホンのような出力手段を通じてユーザに提供される。このような構成は、本発明と直接的な関連性がないため、別途の図示は省略する。
【0077】
一方、場合によって、コンテンツにEPG(Electric Program Guide)および字幕のような付加情報が含まれた場合、デマルチプレクサ(図示せず)はコンテンツから付加データを更に分離することもできる。そして、ディスプレイ装置100は、付加データ処理部(図示せず)を介して表示可能に処理された字幕等を、対応する映像フレームに付加することもできる。
【0078】
図5は、本発明の更に別の実施形態に係るディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0079】
図5に示すように、ディスプレイ装置100は、複数の受信部110−1、110−2、…、110−n、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−n、ディスプレイ部130および制御部140だけでなく、遠隔制御信号受信部170を更に含んでよい。
【0080】
遠隔制御信号受信部170は、遠隔制御装置300から制御命令を受信することができる。制御部140は、遠隔制御信号受信部170から受信された制御命令に従ってディスプレイ装置100の動作を制御してよい。
【0081】
図6は、本発明の一実施形態に係るメガネ装置の構成を示すブロック図である。
【0082】
特に、
図6のメガネ装置200は、複数のコンテンツを映像フレーム単位で交互にディスプレイするディスプレイ装置(
図2の100)と連動し、インターフェース部210と、制御部220と、シャッタグラス駆動部230と、入力部240と、第1シャッタグラス部250および第2シャッタグラス部260を含む。
【0083】
インターフェース部210は、ディスプレイ装置から通信を行う。例えば、インターフェース210は、ブルートゥース通信モジュールで実現され、ディスプレイ装置100と通信を行って同期化信号を受信し、メガネ装置200に対する情報を伝送することができる。なお、入力部240を介して入力されたユーザ命令(または、制御命令)をディスプレイ装置に伝送してよい。
【0084】
上述のように、同期化信号はブルートゥース通信規格による伝送ストリーム形態で受信されてよく、コンテンツのディスプレイタイミングで同期化されてメガネ装置200の第1シャッタグラス部250および第2シャッタグラス部260をオンまたはオフさせるための時間情報を含んでよい。伝送ストリームに含まれた情報については、
図4を参照して説明しているため、繰り返し説明は省略する。
【0085】
制御部220は、メガネ装置200の動作全般を制御する。特に、制御部220は、インターフェース部210から受信された同期化信号をシャッタグラス駆動部230に伝達し、シャッタグラス駆動部230の動作を制御する。即ち、制御部220は、同期化信号に基づいて、第1シャッタグラス部250および第2シャッタグラス部260を駆動させるための駆動信号が生成されるようにシャッタグラス駆動部230を制御する。
【0086】
シャッタグラス駆動部230は、制御部220から受信された同期化信号に基づいて駆動信号を生成する。特に、シャッタグラス駆動部230は、同期化信号に基づいて、ディスプレイ装置100でディスプレイされる複数のコンテンツの何れか一つのコンテンツのディスプレイタイミングに応じて第1シャッタグラス部250および第2シャッタグラス部260をオープンさせることができる。
【0087】
第1シャッタグラス部250および第2シャッタグラス部260は、シャッタグラス駆動部230から受信された駆動信号に応じてシャッタグラスをオンまたはオフさせる。具体的に、第1シャッタグラス部250および第2シャッタグラス部260は、複数のコンテンツの何れか一つのコンテンツがディスプレイされる際、シャッタグラスを同時にオープンし、他のコンテンツがディスプレイされる際、シャッタグラスをすべてオープンさせる。それにより、メガネ装置200を着用したユーザは一つのコンテンツを視聴することができる。
【0088】
一方、3Dコンテンツの場合、第1シャッタグラス部250および第2シャッタグラス部260は、各々のグラスを交互に開閉することができる。即ち、駆動信号に応じて一つの3Dコンテンツを構成する左眼映像がディスプレイされるタイミングで第1シャッタグラス部250を開放し、右眼映像がディスプレイされるタイミングで第2シャッタグラス部260を開放してよい。
【0089】
入力部240は、ディスプレイ装置100を制御するためのユーザ命令を入力される。特に、複数のコンテンツビューのうち、何れか一つのコンテンツビューを選択するための選択命令が入力されてよい。そのために、入力部240は、コンテンツビューを選択できるボタン、タッチパッドまたはトグルボタン等を備えてよい。ユーザが入力部240に複数のコンテンツビューのうちの何れか一つを選択するための選択命令を入力した場合、インターフェース部210は選択されたコンテンツビューに対する情報をディスプレイ装置100に伝送し、ディスプレイ装置100から選択されたコンテンツビューに対応する同期化信号を受信することができる。なお、入力部240は、複数のコンテンツビューのうち、何れか一つのコンテンツビューを制御するためのユーザ命令または制御命令に同意または反対の応答信号を受信してよい。
【0090】
以上の内容に基づいて、ディスプレイ装置100が予め定義されたイベントが発生すると、発生したイベントに対応する動作を行う過程について、実施形態別に具体的に説明する。
【0091】
<複数のコンテンツビューの何れか一つのコンテンツビューを制御するための制御命令が受信されるイベントが発生した場合>
図7は、遠隔制御装置から受信される制御命令が他のコンテンツビューに影響を及ぼす状況を説明するための図である。
【0092】
複数の視聴者が各々異なるコンテンツビューと同期化されたメガネ装置200−1、200−2を着用してコンテンツを視聴している途中、ある一人のユーザが自分が視聴しているコンテンツビューを制御するためにユーザ命令を入力した場合、他のコンテンツビューを通じてコンテンツを視聴するユーザに影響を及ぼしかねない。特に、複数のユーザは専ら自分のコンテンツのみを視聴している状況におかれるため、他のユーザを意識することなく、ディスプレイ装置100を制御する場合が生じる。例えば、
図6に示すように、一つのメガネ装置200−1を通じて見せられるコンテンツでは、ドラマが放映されているが、他のメガネ装置200−2を通じて見せられるコンテンツでは上映されていた映画が終了した場合、別のメガネ装置200−2を着用しているユーザは、無意識的にディスプレイ装置200−2の電源をターンオフする場合が生じえる。この場合、前者のメガネ装置200−1を通じて見せられるコンテンツビューにも影響を及ぼすため、制御命令の種類に応じて他のユーザに制御命令の入力事実を報知し、制御動作の同意を求める必要性が出てくる。
【0093】
ここで、制御部140は、複数のコンテンツビューのうちの一つのコンテンツビューを制御するための制御命令が受信されると、制御命令の種類に応じて選択的に制御命令の入力事実を報知するメッセージを他コンテンツビューに表示することができる。上述のように、一つのコンテンツビューを視聴しているメガネ装置200−1、200−2からディスプレイ装置100に制御命令が入力される場合、他のコンテンツビューにも影響を及ぼすことがある。一方、制御命令に従って他のコンテンツビューに影響がない場合もあり、影響があっても無視できる場合もある。従って、制御部140は、遠隔制御信号受信部170から制御命令が受信される場合、制御命令の種類に応じて異なるコンテンツビューを通じて報知したり(Notice)、そうする必要がない場合は、制御動作を行うように制御する。
【0094】
制御命令は実行可能動作と実行制限動作とに区分される。それは、他コンテンツビューに対する影響の有無によるものである。他コンテンツビューに影響がない場合は、如何なる場合でも実行可能な動作と定義する。一方、他コンテンツビューに影響がある場合は、他のユーザの同意有無やその他の状況に応じて、実行可否が異なってくるため、実行制限動作に定義する。
【0095】
実行可能動作は、上述のように、他コンテンツビューに影響がない場合の制御命令のことをいう。実行可能動作に対する制御命令は、上記選択されたコンテンツビューのコンテンツを変更するためのコンテンツ変更命令と、前記コンテンツのオーディオ信号音量を調整するための音量調整命令と、前記選択されたコンテンツビュー上にOSDメニューを表示するためのOSDメニュー表示命令および前記選択されたコンテンツビューに表示される映像フレームの画質を調整するための画質調整命令等を例として挙げることができる。
【0096】
音量調整動作を例に挙げると、一つのメガネ装置から音量調節信号が入力されると、当該メガネ装置の音量を制御しても、他のコンテンツビューに影響がないため、実行可能な動作に該当する。ただ、ディスプレイ装置100の出力音量(マスタ音量)を調節する制御命令は、他のコンテンツビューに影響を及ぼしかねないため、実行制限動作である。別の例として、コンテンツ変更動作があるが、上述のように、一つのコンテンツビューを通じて複数の種類のコンテンツを視聴することができるため、一つのコンテンツビュー内でコンテンツを変更することは、他のコンテンツビューに影響を及ぼさない。
【0097】
実行制限動作は、上述のように、他コンテンツビューに影響がある場合の制御命令のことをいう。例えば、ディスプレイ装置の電源オン/オフ制御動作および出力特性調整動作があった。即ち、上述のように、一つのコンテンツビューを視聴しているユーザは、無意識的にディスプレイ装置100の電源をターンオフする場合が生じ得る。この場合、他のコンテンツビューも、それ以上視聴が不可となるため、それは実行制限動作に該当する。その他にも、出力特性を調整する動作を例に挙げることができる。それは、主にディスプレイ装置100の依存性(dependency)がある制御命令のことをいう。例えば、画面の輝度を調整したり、受信方式を変える場合が該当される。
【0098】
図8は、本発明の更に別の実施形態に係るディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0099】
図8によると、ディスプレイ装置100は、実行可能動作と実行制限動作とを区別しなければならないため、実行可能動作と実行制限動作とに区分された制御動作情報が保存された保存部180を更に含んでよい。
【0100】
制御部140は、遠隔制御信号受信部170から制御命令が受信されると、受信された制御命令と、保存部180に保存された制御動作情報とを比較し、受信された制御命令が実行可能動作か、または、実行制限動作であるかを判断することができる。
【0101】
制御部140は、制御命令が上述の実行可能動作に対する制御命令である場合、コンテンツビューに対して制御命令に対応する制御動作を行う。即ち、上述の実施形態において、コンテンツビューの音量を調節する制御命令である場合、他のコンテンツビューに通知せずに音量調節信号を送出する。一方、制御命令が実行制限動作に対する制御命令である場合、制御命令の入力事実を報知するメッセージを他のコンテンツビューに表示するように、信号処理部120およびディスプレイ部130を制御する。即ち、信号処理部120は、制御命令に関するメッセージを映像データに変換して他コンテンツビューの映像フレームに混合し、ディスプレイ部130は、他コンテンツビューに混合された映像フレームを出力する。例えば、一つのコンテンツビューを通じて電源オフの制御信号が入力された場合、他コンテンツビューに“1番のチャネルのユーザが電源をオフにしようとしています。”というメッセージを表示することができる。
【0102】
このとき、他コンテンツビューを視聴するユーザは、ディスプレイ装置100に制御命令に同意したり反対する応答信号を送信することができる。一実施形態として、メガネ装置200は、ユーザから入力部240を介して制御命令に同意したり反対する信号を受信して同意するか否かの信号をインターフェース部210を介してディスプレイ装置100に伝送することができる。なお、遠隔制御装置300を介してこのような信号を伝送したり、ディスプレイ装置100に位置する入力部(図示せず)を介してこのような信号を直接入力することもできる。メガネ装置の入力部を介して信号を入力される例においては、制御部140は他コンテンツビューにマッチする他メガネ装置から制御命令に同意する応答信号が受信されると、制御命令に対応する制御動作を実行し、制御命令に反対する応答信号が受信されると、制御命令に対応する制御動作を実行しない。即ち、ディスプレイ装置100の電源をオフにする例で、制御部140は他コンテンツビューに“1番のチャネルのユーザが電源をオフにしようとしています。同意しますか?”というメッセージを表示し、他コンテンツビューにマッチする他メガネ装置のインターフェース部210から電源ターンオフに同意する応答信号が受信されると、ディスプレイ装置100に電源をターンオフさせる。
【0103】
一方、一定時間が経ってもディスプレイ装置100に何の応答信号が受信されていない場合がある。この場合、制御命令の入力があるコンテンツビューに優先権を与えて制御命令に対応する制御動作を行うようにすることができる。即ち、メッセージが出力された時点から予め設定された時間の間、他コンテンツビューにマッチする他メガネ装置から制御命令に対する応答信号が受信されなければ、制御部140は制御命令に対応する制御動作を実行することができる。しかし、それと違って、他コンテンツビューに及ぼす影響を考慮して、他コンテンツビューに優先権を与えて反対する応答信号が受信されたと見なしてよい。この場合には、制御命令に対応する何の制御動作も行われない。なお、制御命令別に差をつけて何の応答信号が受信されない場合、他コンテンツビューに及ぼす影響が大きい場合は、反対する応答信号が受信されると見なし、及ぼす影響が小さい場合は、同意する応答信号が受信されたと見なして、制御命令に対応する制御動作を行う方法もあってよい。
【0104】
それにより、複数のコンテンツビューのうちの一つのコンテンツビューに入力された制御命令が他コンテンツビィーに影響を及ぼす度合いに応じて、制御動作の実行方法を異なるようにすることができる。特に、他コンテンツビューに及ぼす影響が大きい場合は他コンテンツビューを通じて報知し、実行の同意を求めることにより、より安定したマルチビューディスプレイを可能とする。
【0105】
<複数のコンテンツビューの少なくとも何れか一つのコンテンツビューがメガネ装置と同期化されていないイベントが発生した場合>
制御部140は、メガネ装置とマッピングされていないコンテンツが存在すると判断されると、メガネ装置200とマッピングされていないコンテンツビューにメガネ装置との接続を誘導するメッセージオブジェクトを付加してディスプレイするように制御する。
図9を参照してそれに対して具体的に説明する。
【0106】
図9は、本発明の一実施形態に係るメガネ装置との接続を誘導するメッセージオブジェクトが表示された結果を示す図である。
【0107】
複数のメガネ装置200−1、200−2は、各々の固有の識別情報を用いてディスプレイ装置100と通信し、メガネ装置200−1、200−2がディスプレイ装置100とペアリングされると、メガネ装置200−1、200−2固有の識別情報がディスプレイ装置100に伝送される。別の実施形態として、メガネ装置200−1、200−2との接続に使用されたインターフェース部160のブルートゥースアドレスがメガネ装置を識別するための情報として使用されてよい。ディスプレイ装置100の通信インターフェース部160は、メガネ装置200−1、200−2から受信した識別情報またはブルートゥースアドレスによって複数のコンテンツビューの各々に対応する同期化信号のうちのいずれか一つをメガネ装置200−1、200−2に伝送し、このような過程で各々のコンテンツビューとメガネ装置とのマッピング情報を生成したり保存することができる。
【0108】
ここで、ディスプレイ装置100のインターフェース部160は、制御部140の制御に従って複数のコンテンツの各々が、どのメガネ装置とマッピングされているかを示すマッピング情報を確認し、複数のコンテンツのうち、メガネ装置200−1、200−2とマッピングされていないコンテンツが存在するか否かを判断することができる。
【0109】
そして、メガネ装置200−1、200−2と同期化されていないコンテンツが存在する場合、複数の信号処理部120−1、120−2、…、120−nのうちのメガネ装置200と同期化されていないコンテンツを処理する信号処理部は、当該コンテンツの映像フレームにメガネ装置200との接続を誘導するメッセージオブジェクトを付加し、ディスプレイ部は、メッセージオブジェクトの付加された映像フレームを他のコンテンツの映像フレームと交互にディスプレイしてよい。
【0110】
なお、制御部140は、新たなメガネ装置が接続されると、新たなメガネ装置をメガネ装置と同期化されていないコンテンツビューと自動的に同期化されるように制御することができ、メガネ装置の接続を誘導するメッセージオブジェクトによって当該コンテンツビューが少なくとも一つのメガネ装置とマッピングされた場合、当該コンテンツビューに表示されたメッセージオブジェクトが消えるように制御してよい。
【0111】
図9によると、ディスプレイ装置100は、コンテンツ2をディスプレイしており、メガネ装置200−1、200−2の各々は、コンテンツビュー1およびコンテンツビュー3と同期化されてコンテンツ2がディスプレイされるタイミングでメガネ装置200−1、200−2のシャッタグラスはすべて閉じられている。コンテンツビュー2と同期化されたメガネが存在しないため、ディスプレイ装置100はコンテンツビュー2とメガネ装置との接続を誘導するメッセージオブジェクトである“メガネを接続してください。”を付加して表示することができる。
【0112】
一方、メガネ装置を着用してコンテンツ1および3を視聴する視聴者は、コンテンツ2に表示されたメッセージオブジェクトを見ることができないが、メガネ装置を着用せずにディスプレイ画面を視聴する視聴者は、複数のコンテンツの映像が重なったディスプレイ画面を見ることができ、コンテンツ2に付加されたメッセージオブジェクトを他のコンテンツ映像と重なった状態で見ることができる。それにより、メガネ装置を着用せずに、ディスプレイ画面を視聴する視聴者は現在ディスプレイされるコンテンツビューのうちの一部がメガネ装置と同期化されずにディスプレイされていることが分かる。
【0113】
ここで、新たなメガネ装置がディスプレイ装置100と接続されると、新たなメガネ装置は既存のメガネ装置200−1、200−2とマッピングされていないコンテンツビュー2と自動的にマッピングされてよい。
【0114】
一方、メガネ装置との接続を誘導するメッセージオブジェクトは、
図9示す図だけでなく、当該コンテンツがメガネとマッピングされていないことが分かる如何なるオブジェクトであっても可能である。例えば、“メガネが接続されていません。”のように未だマッピングされていない状態であることを報知するメッセージ、または、メガネを接続する具体的な方法を提供するメッセージなどであってよい。
【0115】
それにより、マルチビューモードでコンテンツを視聴している視聴者を妨害することなく、現在特定コンテンツにメガネ装置が接続されていないという事実を直観的に知ることができ、メガネ装置が接続されていないコンテンツをより便利に新たなメガネ装置とマッピングすることができる。
【0116】
<マルチビューモード開始命令が入力されるイベントが発生した場合>
予め定義されたイベントがマルチビューモード開始命令が入力されるイベントである場合、制御部140は、マルチビューモード開始命令が入力されると、複数のコンテンツビューの各々の映像フレームに当該コンテンツビューとの同期化有無を問い合わせるメッセージオブジェクトを表示し、各コンテンツがメガネ装置に順次マッピングされるように制御することができる。
図10を参照してそれに対して具体的に説明する。
【0117】
図10は、本発明の一実施形態に係るコンテンツとの同期化有無を問い合わせるメッセージオブジェクトが表示された結果を示す図である。
【0118】
ユーザからマルチビュー開始命令が入力されると、ディスプレイ装置100はマルチビューモードを開始して複数のコンテンツを交互にディスプレイする。ここで、複数の信号処理部は、複数のコンテンツの各々の映像フレームに当該コンテンツとのマッピング有無を問い合わせるメッセージオブジェクトを付加し、ディスプレイ部はオブジェクトが付加された各々の映像フレームを交互にディスプレイすることができる。
【0119】
そして、インターフェース部160は、ディスプレイ装置100と接続されているメガネ装置200−3、200−4、200−5に各コンテンツビューを順次マッピングさせる。ここで、ある一つのコンテンツビューを予め設定された時間の間マッピングし、予め設定された時間が経過すると、他のコンテンツビューをマッピングされるようにすることができる。なお、複数のメガネ装置200−3、200−4、200−5がディスプレイ装置100と接続されている場合にも同様に行われてよい。
【0120】
一方、インターフェース部160は、少なくとも一つのメガネ装置からメッセージに対する応答が受信されると、前記応答が受信された時点でディスプレイされるコンテンツビューと前記応答を伝送したメガネ装置をマッピングさせてよい。メッセージに対する応答とは、メガネ装置200−3、200−4、200−5の入力部または遠隔制御装置を通じて入力されたコンテンツ選択命令のことを意味する。
【0121】
図10を参照すると、(a)でディスプレイ装置100は、コンテンツ1、2および3を交互にディスプレイし、現在のコンテンツビュー1の映像フレームをディスプレイしている。各コンテンツの映像フレームには、“この画面を視聴したい場合には、ボタンを押してください。”というメッセージオブジェクトが付加されている。一方、複数のメガネ装置200−3、200−4、200−5は、全コンテンツビュー1とマッピングされている。このとき、左側のメガネ装置200−3の入力部240−3を介して現在マッピングされているコンテンツ1を選択するための選択命令が入力されると、左側のメガネ装置200−3はディスプレイ装置100に選択命令を伝送し、ディスプレイ装置100の通信インターフェース部は、予め設定された時間間隔が経過するとしても、左側のメガネ装置200−3はコンテンツ1と引き続きマッピングされるようにすることができる。
【0122】
図10の(b)は、(a)で予め設定された時間が経過してメガネ装置200がコンテンツビュー2とマッピングされている状態を示す。しかし、左側のメガネ装置200−3は、(a)でディスプレイ装置100に選択命令を伝送してコンテンツビュー1と継続的にマッピングされるため、左側のメガネ装置200−3を着用した視聴者はコンテンツビュー1を継続的に視聴することができる。一方、予め設定された時間の間、マッピングされたコンテンツビュー1の映像フレームには、それ以上マッピング有無を問い合わせるメッセージオブジェクトが付加されない。従って、コンテンツ1を選択した視聴者は予め設定された時間が経過すると、オブジェクトによる妨害を受けることなく、コンテンツ1を視聴することができるようになる。
【0123】
なお、
図10の(b)で、コンテンツ2とマッピングされているメガネ装置200−4の入力部240−4を介してユーザから選択命令が入力されると、メガネ装置200−4はディスプレイ装置100に選択命令を伝送し、ディスプレイ装置100の通信インターフェース部は、メガネ装置200−4をコンテンツ2と引き続きマッピングされるようにすることができる。
【0124】
それにより、ユーザはマルチビューモードが開始されたという事実および特定コンテンツを視聴するために選択命令を入力することができるという事実を直観的に知ることができる。
【0125】
一方、当該コンテンツとのマッピング有無を問い合わせるメッセージオブジェクトは、
図9示す図だけでなく、当該コンテンツとのマッピングを誘導することができる如何なるオブジェクトでも可能である。一方、ユーザがコンテンツを選択するための選択命令を入力するために残っている時間が分かるように、残っている時間を表示するタイマーを当該コンテンツの映像フレームに付加してディスプレイすることができるようにすることもできる。
【0126】
<メガネ装置が接続されるイベントが発生した場合>
予め定義されたイベントが、メガネ装置が接続されるイベントである場合、制御部140は、インターフェース部160にメガネ装置200が接続されると、複数のコンテンツビューのうちの一つとメガネ装置とを同期化させるように制御してよい。
【0127】
一実施形態として、
図9において説明したように、制御部140は新たに接続されたメガネ装置が複数のコンテンツビューのうち、他メガネ装置と同期化されていないコンテンツビューと同期化されるように制御してよい。別の実施形態として、制御部140は、コンテンツビューがメインコンテンツビューおよび少なくとも一つのサブコンテンツビューに区分できる場合、メインコンテンツビューに同期化されるように制御してよい。メインコンテンツビューは、マルチビューモードからシングルビューモードに切り替わるとしても、残っているコンテンツビューとなってよい。更に別の実施形態として、
図10において説明したように、制御部140は、メガネ装置が接続されると、複数のコンテンツビューに予め設定された時間間隔で順次同期化させ、メガネ装置からコンテンツビュー選択命令が受信されると、選択命令が受信された時点でメガネ装置と同期化されたコンテンツビューと継続して同期化させるように制御してよい。
【0128】
<遠隔制御装置から制御権限要求命令が入力されるイベントが発生した場合>
予め設定されたイベントが遠隔制御装置から制御権限要求命令が入力されるイベントの場合、制御部140は制御権限要求命令が入力されると、複数のコンテンツのうちの一つのコンテンツの映像フレームに制御権限を示すイメージオブジェクトを付加してディスプレイするように制御することができる。
図11を参照して、それに対して具体的に説明する。
【0129】
図11は、本発明の一実施形態に係る制御権限を示すイメージオブジェクトが表示された結果を示す図である。
【0130】
遠隔制御装置300から制御権限要求命令が入力されると、ディスプレイ装置100の複数のコンテンツビューのうち、現在制御権限があるコンテンツビューを通じてディスプレイされるコンテンツを処理する映像処理部は、当該コンテンツの映像フレームに制御権限を示すイメージオブジェクトを付加してよい。
【0131】
なお、制御部140は、制御権限要求命令が入力される度に、イメージオブジェクトがディスプレイされるコンテンツを順次変更するように制御してよい。即ち、いずれか一つのコンテンツの映像フレームにイメージオブジェクトが付加されてディスプレイされる状態で、遠隔制御装置300から制御権限要求命令が再入力されると、別のいずれか一つのコンテンツの映像フレームに制御権限を示すイメージオブジェクトが付加されて表示され、制御権限要求命令が入力される度に、イメージオブジェクトがディスプレイされるコンテンツが順次変更されてよい。それにより、視聴者は、現在制御権限があるコンテンツビューを容易かつ直観的に確認することができるようになる。
【0132】
一方、制御権限要求命令とは、複数のコンテンツビューのうちの何れか一つのコンテンツビューを通じてコンテンツを視聴している視聴者が、当該コンテンツビューの制御のために入力するユーザ命令のことを意味する。このような制御権限要求命令は、遠隔制御装置300の特定ボタンを押したりタッチすることにより、入力されることもでき、チャネル変更または音量変更ボタン等、ディスプレイ装置の制御のための命令が入力された場合にも、制御権限要求命令で認識されてよい。
【0133】
図11を参照すると、(a)でユーザ遠隔制御装置300から制御権限要求が入力され、コンテンツ2の映像フレームに制御権限を示す星模様のイメージオブジェクトが付加されてディスプレイされる。コンテンツ2とマッピングされたメガネ装置200−6を着用した視聴者は、コンテンツ2を視聴しているため、ディスプレイ装置100に表示された制御権限を示すイメージオブジェクトを確認することができ、メガネ装置200−6を着用した視聴者は遠隔制御装置300を介してコンテンツ2を制御することができる。ここで、コンテンツ2を制御するとは、コンテンツ2に対応する音量を調節したり、または、コンテンツ2に対するディスプレイ環境を設定したり、または、コンテンツ2が放送番組である場合、別のチャネルに変更して別のコンテンツを視聴すること等を意味する。
【0134】
一方、コンテンツビュー3とマッピングされたメガネ装置200−7を着用した視聴者は、イメージオブジェクトを見ることができず、コンテンツ3を制御することもできない。
【0135】
ここで、ユーザが制御権限要求命令を再入力されると、コンテンツ3の映像フレームに制御権限を示す星模様のイメージオブジェクトが付加されてディスプレイされる。
図11の(b)で、ディスプレイ装置100はイメージオブジェクトが付加されたコンテンツ3をディスプレイしており、メガネ装置200−7を着用した視聴者はコンテンツ3に付加されたイメージオブジェクトを見ることができる。コンテンツ2を視聴する視聴者は、それ以上イメージオブジェクトを見ることができず、コンテンツビュー2を制御することもできない。
【0136】
制御権限要求命令が再入力されると、コンテンツ1の映像フレームに星模様のイメージオブジェクトが付加されて表示され、制御権限要求命令が入力される度に、順次変更されてよい。
【0137】
一方、制御権限を示すイメージオブジェクトは、星模様のイメージオブジェクトだけでなく、視聴者が認識することができる如何なるイメージであっても可能である。なお、イメージオブジェクトにのみ限定されず、“制御”等のように制御権限を示すことができるメッセージオブジェクトであってよい。なお、予め設定された時間の間、制御権限要求命令が再入力されなければ、予め設定された時間の経過後にイメージオブジェクトが消えるようにすることもできる。
【0138】
なお、制御権限要求命令は、遠隔制御装置300だけでなく、メガネ装置200の入力部240を介して入力されてよく、この場合、制御権限要求命令が入力されたメガネ装置200とマッピングされたコンテンツビューに制御権限を示すイメージオブジェクトが付加されてディスプレイされてよい。
【0139】
<マルチビュー終了命令が入力されるイベントが発生した場合>
予め設定されたイベントがマルチビュー終了命令が入力されるイベントの場合、制御部は、マルチビュー終了命令が入力されると、複数の全コンテンツの映像フレームにマルチビュー終了事実を通知するメッセージオブジェクトを付加してディスプレイするように制御してよい。
図12を参照して、それについて具体的に説明する。
【0140】
図12は、本発明の一実施形態に係るマルチビュー終了事実を通知するメッセージオブジェクトが表示された結果を示す図である。
【0141】
遠隔制御装置300を介してマルチビュー終了命令が入力されると、ディスプレイ装置100は複数の全コンテンツの映像フレームにマルチビューモードの終了を報知するメッセージオブジェクトを付加してディスプレイし、マルチビューモードを終了することができる。
【0142】
図12を参照すると、遠隔制御装置300を介してマルチビュー終了命令が入力されると、ディスプレイ装置100はディスプレイされる全コンテンツ(コンテンツ1、2および3)の映像フレームに“マルチビューモードを終了します。”のようなマルチビュー終了事実を通知するメッセージオブジェクトを付加してディスプレイする。それにより、視聴者はマルチビューモードが終了するという事実を直観的に知ることができる。
【0143】
一方、マルチビュー終了命令は、遠隔制御装置300だけでなく、メガネ装置200の入力部240を介して入力されてよい。
【0144】
マルチビューモードが終了すると、マルチビューモードが開始する前にディスプレイされていたコンテンツのみディスプレイされ、他のコンテンツはそれ以上ディスプレイされない。または、マルチビューモードが終了する前に、制御権限をもつコンテンツのみディスプレイされ、他のコンテンツはディスプレイされないように設定されてもよい。
【0145】
一方、上述の実施形態に係るオブジェクトはメッセージオブジェクトおよびイメージオブジェクトであるとして説明したが、オブジェクトの種類はそれに限定されずに、アイコンや、ロゴ、テキストラベルおよび記号等、予め定義されたイベントに対応して多様な形態のオブジェクトで表現されてよい。
【0146】
なお、信号処理部で映像フレームにオブジェクトを付加する過程は、具体的に、映像処理部のビデオ処理部で行われてよく、フレームレート変換部でフレームレートが変換された映像フレームにオブジェクトを付加して行われてよい。なお、字幕等を処理する付加データ処理部でこのような過程を行うこともできる。即ち、コンテンツが映像フレームで構成された後、ディスプレイ部に出力される前であれば、如何なるステップでもオブジェクトを付加する過程を行うことができる。
【0147】
図13は、本発明の一実施形態に係る遠隔制御装置を示すブロック図である。
【0148】
図13によると、遠隔制御装置300は、検知部310と、入力部320と、制御部330およびインターフェース部340を含む。
【0149】
検知部310は、複数のコンテンツビューに各々対応する複数のメガネ装置200から発せられる信号を受信し、遠隔制御装置300に最も近接したメガネ装置を検知し、検知信号を遠隔制御装置300の制御部330に伝送する。
【0150】
具体的に、検知部310は、複数のメガネ装置200と遠隔制御装置300との間の距離を各々検出し、検出された距離を比較して複数のメガネ装置200のうち、最も近接したメガネ装置を検知することができる。
【0151】
この場合、検知部310が各メガネ装置200を検知する方式は、RFID方式またはマグネチックセンサ等、遠隔制御装置300と各メガネ装置200との間の近距離の距離センシングが可能なセンシング方式を適用してよい。
【0152】
検知部310が、上述の検知方式のうち、RFID方式で作動する場合、検知部310は複数のメガネ装置200から各々受信されるRF信号の受信強度を比較し、最大の受信強度をもつRF信号を伝送したメガネ装置を近接したメガネ装置として検知してよい。
【0153】
そのために、メガネ装置200は、信号出力部270を更に含んでよい(
図14を参照)。
図14は、本発明の別の実施形態に係るメガネ装置の構成を示すブロック図である。メガネ装置200の信号出力部270は、遠隔制御装置300の距離センシング方式により対応するRFIDタグやその他の構成からなってよい。具体的には、遠隔制御装置300がRFID方式で各メガネ装置の距離をセンシングする場合、信号出力部270は、RFIDタグでなされてよい。
【0154】
一方、遠隔制御装置300の入力部320には、ユーザ命令が入力される。入力部320は、例えば、チャネルやオーディオ音量等を変換するためのキーパッド、タッチパッド、ジョグシャトル、ジョグスティック等、少なくとも何れか一つまたはそれらの組み合わせの多様な入力インターフェースで構成されてよい。
【0155】
制御部330は、入力部320を介してユーザ選択命令が入力されると、各メガネ装置200のうち、検知された近接したメガネ装置に対応するコンテンツビューをユーザ選択命令に従って制御するための制御信号を生成する。
【0156】
制御信号は、近接したメガネ装置の固有情報であるメガネ装置IDまたは近接したメガネ装置に対応するコンテンツビュー情報と、ディスプレイ装置100のコンテンツビューを制御するための制御命令のうち、少なくとも一つを含んでよい。
【0157】
そのために、遠隔制御装置300は、メガネ装置からメガネ装置に対応するコンテンツビューに対する情報を受信することができる。一実施形態として、各メガネ装置は距離をセンシングするために出力する信号にコンテンツビューに対する情報を含んでよく、制御部330は最も近接したメガネ装置のコンテンツビューに対する情報を用いて制御信号を生成することができる。別の実施形態として、制御部330は近接したメガネ装置が決定されると、近接したメガネ装置にコンテンツビューに対する情報を要求して受信することもできる。一方、メガネ装置200および遠隔制御装置300は、距離センシングのための信号出力部270および検知部310を介してコンテンツビューに対する情報を送受信することもできるが、コンテンツビューに対する情報を送受信するための別途のインターフェース部(図示せず)を含む形態で実現されてよい。
【0158】
制御命令は、遠隔制御装置300と近接したメガネ装置に対応するコンテンツビューのコンテンツを変更するためのコンテンツ変更命令と、コンテンツのオーディオ信号音量を調整するための音量調整命令と、コンテンツビュー上にOSD(On−Screen Display)メニューを表示するためのOSDメニュー表示命令およびコンテンツビューに表示される映像フレームの画質を調整するための画質調整命令のうち、少なくとも何れか一つを含んでよい。
【0159】
インターフェース部340は、制御部330から発生する制御信号をディスプレイ装置100の遠隔制御信号受信部170に伝送する。このとき、インターフェース部340と遠隔制御信号受信部170との間の通信はブルートゥース方式、赤外線通信、Zigbee等の通信方式を用いてよく、その他の近距離で通信チャネルを形成して信号を送受信することができる多様な無線通信方式によって通信を行ってよい。
【0160】
このような実施形態によると、ユーザは複数のコンテンツビューのうちの一つのコンテンツビューを選択的に制御するために繰り返しユーザ命令を入力しなくても、遠隔制御装置の位置を変更することにより、最も近接したメガネ装置とマッピングされたコンテンツビューを選択的に制御することができるようになる。本実施形態でも、無論、現在制御可能なコンテンツビューにメッセージまたはイメージオブジェクトを付加して表示することができる。
【0161】
図15は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。ディスプレイ装置に関連する説明と重なる箇所は省略し、全体的なフローを中心として説明する。
【0162】
まず、複数のコンテンツを受信する(S1510)。具体的に、異なる複数のコンテンツを各々受信する。その後、映像フレームを構成する(S1520)。具体的に、受信されたコンテンツを各々処理して映像フレームを構成する。そして、映像フレームを交互にディスプレイする(S1530)。即ち、複数のコンテンツビューを構成して各コンテンツビューに対応するコンテンツの映像フレームを交互にディスプレイする。
【0163】
ここで、予め定義されたイベントが発生すると(S1540−Y)、発生したイベントに対応する動作を行う(S1550)。予め定義されたイベントは、遠隔制御装置から複数のコンテンツビューのうちの一つのコンテンツビューを制御するための制御命令が受信されるイベント、複数のコンテンツのうちの少なくとも一つのコンテンツがメガネ装置200と同期化されていないイベントと、マルチビューモード開始命令が入力されるイベント、遠隔制御装置300から制御権限要求命令が入力されるイベントおよびマルチビューモード終了命令が入力されるイベント等であってよい。
【0164】
遠隔制御装置から複数のコンテンツビューのうちの一つのコンテンツビューを制御するための制御命令が受信されるイベントが発生した場合について、
図16ないし
図17を参照しながら説明する。
【0165】
図16は、本発明の別の実施形態に係るディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートであり、
図17は、本発明の更に別の実施形態に係るディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。
【0166】
ディスプレイ装置100の受信部110は、複数のコンテンツを受信し(S1610、S1705)、信号処理部120は、複数のコンテンツを各々処理して映像フレームを構成する(S1620、S1710)。ディスプレイ部130は、各コンテンツの映像フレームを組み合わせて複数のコンテンツビューを出力し(S1630、S1715)、同期化信号生成部150は、複数のコンテンツビューおよび複数のメガネ装置200を同期化させるための同期化信号を生成する(S1640、S1720)。すると、インターフェース部160は、同期化信号を複数のメガネ装置に伝送する(S1650、S1725)。このように、複数のコンテンツビューが出力される状況で、何れか一つのコンテンツビューに対する制御命令が入力されると(S1660−Y、S1730−Y)、実行可能な動作であるか判断し、実行可能動作である場合(S1735−Y)、制御命令に対応する動作を実行し(S1737)、実行制限動作である場合(S1735−N)、制御命令の入力事実を報知するメッセージを他コンテンツビューに表示する(S1740)。仮に、他コンテンツビューにマッチするメガネ装置から実行制限動作に対する同意信号を受信する場合(S1745−Y)、または同意信号が受信されなかったが、一定時間が経過する間、何の信号も受信されていない場合(S1755−Y)、実行可能動作の場合と同様に、制御命令に対応する動作を行う(S1737)。例えば、反対信号が受信されると(S1750−Y)、制御命令に対応する動作を行わない。
【0167】
一方、
図15において、予め定義されたイベントが複数のコンテンツビューのうち、少なくとも一つのコンテンツがメガネ装置とマッピングされていないイベントである場合、複数のコンテンツビューのうち、メガネ装置とマッピングされていないコンテンツビューが存在すると、メガネ装置とマッピングされていない少なくとも一つのコンテンツビューの映像フレームにメガネ装置との接続を誘導するメッセージオブジェクトを付加してディスプレイする。
【0168】
なお、予め定義されたイベントがマルチビューモード開始命令が入力されるイベントである場合、上記マルチビューモード開始命令が入力されると、前記複数のコンテンツ各々の映像フレームに当該コンテンツとのマッピング有無を問い合わせるメッセージオブジェクトを付加してディスプレイし、各コンテンツをメガネ装置に順次マッピングさせる。そして、少なくとも一つのメガネ装置または遠隔制御装置から上記メッセージに対する応答が受信されると、上記応答が受信された時点でディスプレイされるコンテンツと上記応答を伝送したメガネ装置とをマッピングさせてよい。
【0169】
そして、予め定義されたイベントが遠隔制御装置から制御権限要求命令が入力されるイベントの場合、制御権限要求命令が入力されると、複数のコンテンツのうちの一つのコンテンツの映像フレームに制御権限を示すイメージオブジェクトを付加してディスプレイする。なお、制御権限要求命令が入力される度に、イメージオブジェクトがディスプレイされるコンテンツが順次変更されてよい。
【0170】
予め定義されたイベントがマルチビュー終了命令が入力されるイベントの場合、マルチビュー終了命令が入力されると、複数の全コンテンツの映像フレームにマルチビュー終了事実を通知するメッセージオブジェクトを付加してディスプレイする。
【0171】
図18は、本発明の更に別の実施形態に係るディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。特に、
図18は、メガネ装置が接続されるイベントが発生した場合、ディスプレイ装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0172】
まず、複数のコンテンツを受信する(S1810)。その後、映像フレームを構成する(S1820)。具体的に、受信されたコンテンツを各々処理して映像フレームを構成する。そして、映像フレームを組み合わせて複数のコンテンツビューを出力する(S1830)。
【0173】
そして、ディスプレイ装置にメガネ装置が接続されると、複数のコンテンツビューのうちの一つとメガネ装置とを同期化させる同期化信号を生成する(S1840)。ここで、同期化信号を生成するステップは、メガネ装置を複数のコンテンツビューのうち、他メガネ装置と同期化されていないコンテンツビューと同期化させる同期化信号を生成することができる。または、コンテンツビューがメインコンテンツビューおよび少なくとも一つのサブコンテンツビューを含む場合、メガネ装置をメインコンテンツビューと同期化させる同期化信号を生成してよい。または、メガネ装置を複数のコンテンツビューに順次同期化させる同期化信号を生成してよい。
【0174】
そして、生成された同期化信号をメガネ装置に伝送する(S1850)。メガネ装置を複数のコンテンツビューに順次同期化させる同期化信号を伝送した場合、メガネ装置からコンテンツビュー選択命令が受信されると、選択命令が受信された時点でメガネ装置と同期化されたコンテンツビューと継続して同期化させることができる。即ち、ディスプレイ装置100は、複数のコンテンツビューに対する同期化信号を順次に伝送し、メガネ装置200から選択命令が受信されると、選択命令が受信された時点で伝送される同期化信号を継続してメガネ装置200に伝送してよい。
【0175】
図19は、本発明の一実施形態に係る遠隔制御装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0176】
図19によると、遠隔制御装置300は、複数のメガネ装置200から持続的に発生される信号を検知部310を介して受信し(S1910)、受信された信号を分析して、遠隔制御装置300と各メガネ装置200との間の距離を計算する(S1920)。
【0177】
制御部330は、検知部310から計算された値を受信して遠隔制御装置300に最も近接しているメガネ装置を選択する(S1930)。入力部320を介してユーザ命令が入力されると(S1940)、制御部330はインターフェース部340を介して制御命令を生成してディスプレイ装置100に伝送する(S1950)。
【0178】
ディスプレイ装置100は、遠隔制御信号受信部170を介して制御命令を受信し、ディスプレイ装置100の制御部140は受信された制御命令を分析して選択されたメガネ装置と同期化されたコンテンツビューを制御する(S1960)。
【0179】
このように、本発明においては、各メガネ装置200を着用した状態で、ディスプレイ装置100を通じて同時に各々自分が選択したコンテンツビューを視聴するユーザが自分のコンテンツビューに対する制御を行うとき、事前にモード設定等の別途の操作の必要がなく、単に遠隔制御装置300を他人が着用したメガネ装置より自分が着用したメガネ装置の近くに持って行き、自分が望む制御命令を入力する行動のみで自分が視聴するコンテンツビューのコンテンツおよびオーディオを手軽に制御することができる。
【0180】
一方、上述の本発明の多様な実施形態に係る方法を行うためのプログラムは、多様な類型の記録媒体に保存されて使用されてよい。
【0181】
具体的には、上述の方法を行うためのコードは、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、メモリカード、USBメモリ、CD−ROM等のように、端末機で読み取り可能な多様な類型の記録媒体に保存されていてよい。
【0182】
図20を参照して、本発明の別の実施形態で偏光方式について説明する。
【0183】
図20は、本発明の一実施形態に係る偏光レンズを備えたメガネ装置でコンテンツを視聴する状況を示す図である。
【0184】
本明細書においては、コンテンツの映像フレームを交互に出力してシャッタグラスを用いて視聴するシステムに着目して説明してきたが、このような記載は本発明の理解を促すためのものであるだけであって、本発明が偏光方式のシステムの実施を除いたり、弱化させるものではないことを明らかにする。
【0185】
上述のディスプレイ装置100は、偏光部材190を更に含んでよい。偏光部材190は、映像を偏光させるために、液晶層(図示せず)を備えてよい。ディスプレイ装置100は、異なるレベルの駆動電圧を用いて、液晶層を水平ラインまたは垂直ライン別に制御し、ディスプレイ装置100から放出されるコンテンツの映像を特定の方向に偏光させる。このとき、偏光されたコンテンツの映像は交互に配置されて出力されてよい。例えば、一つのコンテンツに対して水平方向に偏光させて出力し、続いて他のコンテンツに対して垂直方向に偏光させて出力することができ、このような過程を繰り返す。
水平偏光レンズを有するメガネ装置200−11と垂直偏光レンズを有するメガネ装置200−12を通じて各々の映像、即ち、コンテンツビューを視聴することができる。別の実施形態として、一つの映像フレームの異なる領域に異なるコンテンツの映像情報を含んでよい。この場合、各領域を異なる方向に偏光させて出力することができ、各々の偏光方向と一致するレンズを有するメガネ装置を通じて異なるコンテンツビューを視聴することができる。
【0186】
このとき、ディスプレイ装置100を視聴するのに使われるメガネ装置200−11、200−12は、視聴しようとするコンテンツの偏光方向と一致する偏光レンズを備えてよい。それを通じて、各メガネ装置は偏光された映像のみを通過させるようになるため、ユーザは所望のコンテンツビューのみを視聴することができるようになる。各メガネ装置200−11、200−12は、ディスプレイ装置100と別途の同期化作業を必要としないため、経済性が高く、同期化過程から生じるフリッカー現象が少ないというメリットがある。
図20は、水平方向と垂直方向とに偏光されたコンテンツに関する映像フレームが交互にディスプレイされる場合、各々に合った偏光レンズを備えたメガネ装置200−11、200−12にコンテンツビューを視聴する様子を示している。
【0187】
上述のコンテンツビューに対する制御命令の処理が偏光方式のディスプレイ装置およびメガネ装置を通じて実現される場合、コンテンツビューに対する制御命令は偏光されたコンテンツの映像フレームに出力される。例えば、実行制限動作に対する制御命令である場合、制御命令の入力事実を報知するメッセージは他コンテンツの映像フレームと同様に偏光されて他コンテンツビューの映像とともに表示される。すると、他コンテンツビューとマッチするメガネ装置を着用したユーザは、制御命令に同意または反対する応答を入力することができ、それにより、ディスプレイ装置が制御される。
【0188】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。