(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記色差信号生成部は、XY信号の対からX信号とY信号を分離し、XZ信号の対からX信号とZ信号を分離して前記赤色−緑色色差信号(CRG)を生成することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号生成装置。
前記色差信号生成部は、XZ信号の対からX信号とZ信号を分離し、YZ信号の対からY信号とZ信号を分離して前記黄色−青色色差信号(CYB)を生成することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号生成装置。
前記色差信号生成部は、非線形X信号に与えられる係数値と非線形Y(Z)信号に与えられる係数値が互いに反対符号を形成し、前記輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(CRG)、及び前記黄色−青色色差信号(CYB)と前記赤色−緑色色差信号(CRG)の間の組合で非相関特性が最大になるように前記非線形XYZ信号から前記赤色−緑色色差信号(CRG)を生成することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号生成装置。
前記色差信号生成部は、非線形Z信号に与えられる係数絶対値が非線形X信号と非線形Y信号に与えられる係数絶対値よりも小さい条件の非線形XYZ信号から前記赤色−緑色色差信号(CRG)を生成することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号生成装置。
輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(CYB)との間の相関係数、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(CRG)との間の相関係数、及び黄色−青色色差信号(CYB)と前記赤色−緑色色差信号(CRG)との間の相関係数を基準値と比較する相関係数比較部と、
前記相関係数を比較した結果に応じて、前記相関係数が前記基準値未満の色差信号をサブサンプリングした後に結果映像を生成する結果映像生成部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号生成装置。
前記非線形色差信号生成部は、前記非線形G信号と前記非線形輝度信号を用いて非線形の赤色−緑色色差信号を生成し、前記非線形B信号と前記非線形輝度信号を用いて非線形の黄色−青色色差信号を生成することを特徴とする請求項12に記載のビデオ信号生成装置。
前記非線形色差信号生成部は、前記非線形R信号と前記非線形輝度信号を用いて非線形の赤色−緑色色差信号を生成し、前記非線形B信号と前記非線形輝度信号を用いて非線形の黄色−青色色差信号を生成することを特徴とする請求項14に記載のビデオ信号生成装置。
前記非線形色差信号は、前記非線形RGB信号のうち非線形G信号と前記非線形輝度信号を用いて生成された非線形の赤色−緑色色差信号、及び前記非線形RGB信号のうち非線形B信号と前記非線形輝度信号を用いて生成された非線形の黄色−青色色差信号を含むことを特徴とする請求項17に記載のビデオ信号処理装置。
前記非線形色差信号は、前記非線形RGB信号のうち非線形R信号と前記非線形輝度信号を用いて生成された非線形の赤色−緑色色差信号、及び前記非線形RGB信号のうち非線形B信号と前記非線形輝度信号を用いて生成された非線形の黄色−青色色差信号を含むことを特徴とする請求項17に記載のビデオ信号処理装置。
前記色差信号を生成するステップは、XY信号の対からX信号とY信号を分離し、XZ信号の対からX信号とZ信号を分離して前記赤色−緑色色差信号(CRG)を生成することを特徴とする請求項20に記載のビデオ信号生成方法。
前記色差信号を生成するステップは、XZ信号の対からX信号とZ信号を分離し、YZ信号の対からY信号とZ信号を分離して前記黄色−青色色差信号(CYB)を生成することを特徴とする請求項20に記載のビデオ信号生成方法。
前記色差信号を生成するステップは、非線形X信号に与えられる係数値と非線形Y(Z)信号に与えられる係数値が互いに反対符号を形成して輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(CRG)、及び黄色−青色色差信号(CYB)と赤色−緑色色差信号(CRG)の間の組合で非相関特性が最大になるようにする前記非線形XYZ信号から前記赤色−緑色色差信号(CRG)を生成することを特徴とする請求項20に記載のビデオ信号生成方法。
前記色差信号を生成するステップは、非線形Z信号に与えられる係数絶対値が非線形X信号と非線形Y信号に与えられる係数絶対値よりも小さい条件の非線形XYZ信号から前記赤色−緑色色差信号(CRG)を生成することを特徴とする請求項20に記載のビデオ信号生成方法。
前記色差信号を生成するステップは、非線形Z信号に与えられる係数値と非線形X(Y)信号に与えられる係数値が互いに反対符号を形成して輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(CYB)、及び黄色−青色色差信号(CYB)と赤色−緑色色差信号(CRG)の間の組合で非相関特性が最大になるようにする前記非線形XYZ信号から前記黄色−青色色差信号(CYB)を生成することを特徴とする請求項20に記載のビデオ信号生成方法。
輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(CYB)との間の相関係数、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(CRG)との間の相関係数、及び黄色−青色色差信号(CYB)と赤色−緑色色差信号(CRG)との間の相関係数を基準値と比較するステップと、
前記相関係数を比較した結果に応じて、前記相関係数が前記基準値未満の色差信号をサブサンプリングした後、結果映像を生成するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載のビデオ信号生成方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面に記載された内容を参照して本発明に係る実施形態を詳細に説明する。ただし、本発明が実施形態によって制限されたり限定されることはない。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る輝度信号と色差信号との間のクロストークを最小化するビデオ信号生成装置の一例を示す図である。
図1を参照すれば、ビデオ信号生成装置100は、イメージキャプチャ部110、色信号生成部120、非線形信号変換部130、輝度/色差信号生成部140、デジタル化部150、及び圧縮部160を備える。
【0019】
イメージキャプチャ部110はイメージをキャプチャし、前記キャプチャされたイメージに対するRGB信号を出力する。
【0020】
色信号生成部120は、前記RGB信号をカラーマッチング関数を用いてXYZ信号に変換し、XYZ信号に変換された色信号を出力する。すなわち、色信号生成部120は、前記RGB信号を人の長/中/短波長の敏感度特性を反映するカラーマッチング関数(color matching function)から算出された三刺激値XYZ信号を出力する。一例として、色信号生成部120は、前記RGB信号を任意の波長領域において、
図2に示すようなCIE1931カラーマッチング関数を用いて積分することでXYZ信号を算出してもよい。
【0021】
非線形信号変換部130は、前記XYZ信号を非線形XYZ信号に変換する。すなわち、非線形信号変換部130は、線形信号を非線形信号に変換するための関数を適用して線形信号のXYZ信号を非線形XYZ信号に変換する。一例として、非線形信号変換部130は、前記XYZ信号を正規化(normalization)を介してX
rY
rZ
r信号に変換し、前記変換されたX
rY
rZ
r信号を式(1)のような関数を用いて前記非線形X
r´Y
r´Z
r´信号に変換してもよい。
【0022】
【数1】
ここで、SはX
rY
rZ
r信号である。
【0023】
輝度/色差信号生成部140は、前記非線形XYZ信号を用いて輝度信号(A)及び色差信号を生成する(AC
YBC
RG)。すなわち、輝度/色差信号生成部140は、輝度信号(A)、黄色−青色色差信号(C
YB)、および赤色−緑色色差信号(C
RG)間の組合で非相関(decorrelation)特性が最大になるように前記非線形XYZ信号を用いて導き出された輝度/色差(AC
YBC
RG)信号生成マトリックスに応じて輝度信号(A)及び色差信号(C
YB、C
RG)を生成する。ここで、前記黄色−青色色差信号(C
YB)は黄色と青色との間の相対的な量を表す色差信号であり、前記赤色−緑色色差信号(C
RG)は赤色と緑色との間の相対的な量を表す色差信号である。一例として、輝度/色差信号生成部140は、前記非線形X
r´Y
r´Z
r´信号を式(2)のようなマトリックスを用いて輝度信号(A)及び色差信号(C
YB、C
RG)に変換してもよい。
【0024】
【数2】
図2は、カラーマッチング関数の一例を示す図である。
図2に示すようなカラーマッチング関数で長、中、短波長それぞれに対する敏感度を反映するX、Y、Z曲線で、XとY、XとZ、YとZのそれぞれで重なる面積比を算出すれば、XY:XZ:YZ=1:0.3:0.2であるため、XY信号の対が最も大きい重複面積比を示す。
【0025】
図4はXY信号間の相関を示す図であり、
図5はXZ信号間の相関を示す図であり、
図6はYZ信号間の相関を示す図である。
図4〜
図6を参照すれば、XY信号間の相関が最も大きく、YZ信号間の相関及びXZ信号間の相関は類似している。一例として、XY信号間の相関係数は0.87であり、YZ信号間の相関係数は0.50、XZ信号間の相関係数は0.56であるため、XY信号間の相関が最も大きい。このような相関特性は、赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成するためにX信号とY信号、X信号とZ信号を分離する過程で反映される。一例として、輝度/色差信号生成部140で赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成するためにはX信号とY信号を分離することがX信号とZ信号を分離するよりもさらに主に考慮されるようにするため、非線形Z信号に与えられる係数絶対値が非線形X信号と非線形Y信号に与えられる係数絶対値よりも小さい条件で輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)、及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の非相関特性を最大にする。
【0026】
以下、輝度/色差信号生成部140の動作について、
図3を参照して詳細に説明する。
【0027】
デジタル化部150は前記輝度信号及び色差信号をデジタル化し(DADC
YBDC
RG)、圧縮化部160は前記デジタル化された輝度信号及び色差信号を圧縮する。
【0028】
図3は、輝度/色差信号生成部の具体的な構成を示す図である。
図3を参照すれば、輝度/色差信号生成部140は、輝度信号生成部310、色差信号生成部320、相関係数比較部330、結果映像生成部340、分析部350、及び輝度差比較部360を備える。
【0029】
輝度信号生成部310は、非線形Y信号または非線形XYZ信号の和を用いて輝度信号(A)を生成する。一例として、輝度信号生成部310は、
図2に示すようなカラーマッチング関数でY信号を形成する中破長帯域の敏感度がphotopic spectral luminous efficiency functionに類似する特性を有するため、前記非線形Y信号を用いて色差情報を含んでいない輝度信号(A)を生成する。
【0030】
色差信号生成部320は、前記非線形XYZ信号を用いて色差信号を生成する。前記色差信号は輝度情報を含まない。すなわち、色差信号生成部320は、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)、及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の組合で非相関特性が最大になるように非線形XYZ信号から黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。
【0031】
色差信号生成部320はXY信号の対からX信号とY信号を分離し、XZ信号の対からX信号とZ信号を分離して赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。すなわち、色差信号生成部320はXY信号の対からX信号とY信号を分離し、XZ信号の対からX信号とZ信号を分離することによって、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)の情報を含んでいない赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。
【0032】
色差信号生成部320は、非線形X信号に与えられる係数値と非線形Y(Z)信号に与えられる係数値が互いに反対符号を形成し、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)、及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の組合で非相関特性が最大になるようにする非線形XYZ信号から赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。
【0033】
色差信号生成部320はXZ信号の対からX信号とZ信号を分離し、YZ信号の対からY信号とZ信号を分離して黄色−青色色差信号(C
YB)を生成する。すなわち、色差信号生成部320はXZ信号の対からX信号とZ信号を分離し、YZ信号の対からY信号とZ信号を分離することによって輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)情報を含んでいない黄色−青色色差信号(C
YB)を生成する。
【0034】
色差信号生成部320は、非線形Z信号に与えられる係数値と非線形X(Y)信号に与えられる係数値が互いに反対符号を形成して輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の組合で非相関特性が最大になるように非線形XYZ信号から黄色−青色色差信号(C
YB)を生成する。
【0035】
色差信号生成部320は、無彩色である場合に「0」の色差信号を有するように色差信号を生成する。
【0036】
相関係数比較部330は、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)との間の相関係数、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数、黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数を前記基準値と比較する。一例として、相関係数比較部330は、輝度信号(A)と前記黄色−青色色差信号(C
YB)との間の相関係数、または輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数が第1基準値0.2よりも小さいかを比較したり、黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数が第2基準値0.5よりも小さいかを比較してもよい。色差信号をサブサンプリングするとき、輝度信号がわい曲される場合には映像画質で境界及び詳細情報が失われるという悪い影響を及ぼすため、輝度信号(A)と色差信号(C
YB、C
RG)との間の相関特性が2つの色差信号(C
YB、C
RG)間の相関特性よりも主に考慮される。
【0037】
前記相関係数と前記基準値とを比較した結果として前記相関係数が前記基準値以上である場合、色差信号生成部320は、前記相関係数が前記基準値未満に最小となるように色差信号を再び生成する。すなわち、色差信号生成部320は、前記輝度信号(A)と前記黄色−青色色差信号(C
YB)、前記輝度信号(A)と前記赤色−緑色色差信号(C
RG)、及び前記黄色−青色色差信号(C
YB)と前記赤色−緑色色差信号(C
RG)の相関特性が最小になるように前記非線形XYZ信号から前記黄色−青色色差信号(C
YB)と前記赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。
【0038】
結果映像生成部340は、前記相関係数を比較した結果に応じて前記相関係数が前記基準値未満の色差信号をサブサンプリングした後、逆変換過程を経て結果映像を生成する。すなわち、結果映像生成部340は、前記輝度信号と前記色差信号との間の相関係数が基準値未満として前記輝度信号と前記色差信号との間の非相関特性が最大になる色差信号をサブサンプリングした後、逆変換過程を経て結果映像を生成する。一例として、結果映像生成部340は、前記輝度信号と前記色差信号との間の相関係数が基準値未満として最小化された場合、16個ピクセルの色差信号を平均して得られた1つの色差信号を16個のピクセルに再び割り当てるサブサンプリングを行ってから、前記輝度信号及び色差信号をRGB信号に逆変換過程を介して結果映像を生成する。
【0039】
分析部350は、前記オリジナル映像と前記結果映像との間の輝度差を分析する。すなわち、分析部350は、前記オリジナル映像に対する輝度情報と前記結果映像に対する輝度情報との差を分析する。
【0040】
図7は、本発明によって生成された輝度信号と色差信号を用いて色差信号が変化するとき輝度情報の変化のない状況を示す図である。
図7を参照すれば、輝度差比較部360は、分析されたオリジナル映像に対する輝度情報710と結果映像に対する輝度情報720を用いて前記オリジナル映像と前記結果映像との輝度差を比較する。一例として、輝度差比較部360は、分析されたオリジナル映像に対する輝度情報710と結果映像に対する輝度情報720を用いて前記オリジナル映像と前記結果映像との輝度差が設定された値が「0」に近接するかを比較する。一例として、輝度差比較部360は、オリジナル映像に対する輝度情報710が「23」であり、結果映像に対する輝度情報720が「23」である場合、前記オリジナル映像と前記結果映像との輝度差を比較した結果値が「0」であるため、前記結果映像に対する色差信号の変化があっても輝度信号が格納されることを把握することができる。
【0041】
色差信号生成部320は、前記オリジナル映像と前記結果映像との輝度差を比較した結果その差が設定された値に近接しない場合、前記非線形XYZ信号を用いて輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の非相関特性を最大にする色差信号が生成される。一例として、色差信号生成部320は、前記オリジナル映像と前記結果映像との輝度差を比較した結果、その差が設定された値である「0」に近接しない場合、前記非線形XYZ信号を用いて輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の非相関特性を最大にする色差信号を再び生成する。
【0042】
前記分析されたオリジナル映像と結果映像の輝度差を比較した結果、前記輝度差がほとんどなく、前記オリジナル映像の輝度と前記結果映像の輝度がほとんど類似する場合、輝度/色差信号生成部140は、前記輝度信号と前記色差信号との間のクロストークが最小化される輝度/色差信号生成マトリックスを導き出したと判断し、前記導き出された輝度/色差信号生成マトリックスを用いて前記輝度信号及び色差信号を生成する。一例として、前記分析されたオリジナル映像と結果映像との輝度差を比較した結果が設定された値である「0」に近接する場合、輝度/色差信号生成部140は輝度情報を含んでいない色差信号が生成されたと判断する。
【0043】
このように、輝度/色差信号生成部140は輝度信号と色差信号との間の非相関特性が最大になり、オリジナル映像と結果映像との輝度差がほとんどない輝度信号及び色差信号を生成することによって、結果映像においてオリジナル映像の輝度情報がほとんど変わることなく維持されることから、色差信号の変化が輝度信号に影響を及ぼさないことで輝度信号と色差信号との間のクロストークを最小化することができる。
【0044】
図8は、本発明の一実施形態に係る輝度信号と色差信号との間のクロストークを最小化するビデオ信号生成方法の動作フローチャートを示す図である。
【0045】
図8を参照すれば、ステップS810において、ビデオ信号生成装置は、キャプチャされた映像のRGB信号をXYZ信号に変換することによって色信号を生成する。すなわち、ステップS810において、前記ビデオ信号生成装置は、前記キャプチャされた映像のRGB信号を人の長/中/短波長の敏感度特性を反映するカラーマッチング関数から算出された三刺激値XYZ信号に色信号を生成する。
【0046】
ステップS820において、前記ビデオ信号生成装置は、線形信号を非線形信号に変換するための関数を適用して前記XYZ信号を非線形XYZ信号に変換する。
【0047】
ステップS830において、前記ビデオ信号生成装置は、非線形Y信号または非線形XYZ信号の和を用いて輝度信号(A)を生成する。すなわち、ステップS830において、前記ビデオ信号生成装置は、カラーマッチング関数でY信号を形成する中破長帯域の敏感度がphotopic spectral luminous efficiency functionに類似する特性を有するため、非線形Y信号を用いて輝度信号(A)を生成したり、または非線形XYZ信号の和を用いて輝度信号(A)を生成する。
【0048】
ステップS840において、前記ビデオ信号生成装置は、前記非線形XYZ信号を用いて色差信号を生成する。すなわち、ステップS840において、前記ビデオ信号生成装置は、前記輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)、及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の非相関特性を最大にする非線形XYZ信号から黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。
【0049】
一例として、ステップS840において、前記ビデオ信号生成装置はXZ信号の対からX信号とZ信号を分離し、YZ信号の対からY信号とZ信号を分離することによって黄色−青色色差信号(C
YB)を生成する。すなわち、ステップS840において、前記ビデオ信号生成装置は、黄色−青色色差信号(C
YB)と輝度信号(A)、黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の組合における非相関特性が最大となるため、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の情報を含んでいない黄色−青色色差信号(C
YB)を生成する。前記ビデオ信号生成装置は、X信号とZ信号、Y信号とZ信号を分離するために非線形X(Y)信号の係数値と非線形Z信号の係数値が互いに反対符号を形成することによって黄色−青色色差信号(C
YB)と輝度信号(A)、黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の組合における非相関特性を最大化することができる。ここで、前記ビデオ信号生成装置は、前記非線形X信号に与えられる係数の絶対値は、非線形Y信号と非線形Z信号に与えられる係数絶対値よりも小さい条件で黄色−青色色差信号(C
YB)と輝度信号(A)、黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の組合における非相関特性を最大化することができる。
【0050】
他の一例として、ステップS840において、前記ビデオ信号生成装置はXY信号の対からX信号とY信号を分離し、XZ信号の対からX信号とZ信号を分離することによって赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。すなわち、ステップS840において、前記ビデオ信号生成装置は、赤色−緑色色差信号(C
RG)と輝度信号(A)、赤色−緑色色差信号(C
RG)と黄色−青色色差信号(C
YB)の組合における非相関特性が最大になることによって、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)の情報を含んでいない赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。前記ビデオ信号生成装置は、X信号とY信号、X信号とZ信号を分離するために非線形X信号の係数値と非線形Y(Z)信号の係数値が互いに反対符号を形成することによって、赤色−緑色色差信号(C
RG)と輝度信号(A)、赤色−緑色色差信号(C
RG)と黄色−青色色差信号(C
YB)の組合における非相関特性を最大化することができる。ここで、前記ビデオ信号生成装置は、前記非線形Z信号に与えられる係数の絶対値は、非線形X信号と非線形Y信号に与えられる係数絶対値よりも小さい条件で赤色−緑色色差信号(C
RG)と輝度信号(A)、赤色−緑色色差信号(C
RG)と黄色−青色色差信号(C
YB)の組合における非相関特性を最大化する。
【0051】
他の一例として、ステップS840において、前記ビデオ信号生成装置は無彩色である場合、「0」であり色差信号を有するように色差信号を生成する。
【0052】
ステップS850において、前記ビデオ信号生成装置は、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)との間の相関係数、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数、または黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数を基準値と比較する。一例として、ステップS850において、前記ビデオ信号生成装置は、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)との間の相関係数、または輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数が第1基準値0.2よりも小さいかを比較したり、黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数が第2基準値0.5よりも小さいかを比較してもよい。
【0053】
輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)との間の相関係数、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数、または黄色−青色色差信号(C
YB)と前記赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数が前記基準値よりも小さくなければ、前記ビデオ信号生成装置はステップS840からの動作を再び行って、前記非線形XYZ信号を用いて前記輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)、及び前記黄色−青色色差信号(C
YB)と前記赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の相関特性を最小にする色差信号を生成する。
【0054】
ステップS860において、前記ビデオ信号生成装置は、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)との間の相関係数、輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数、及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)との間の相関係数が前記基準値よりも小さければ、黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)をサブサンプリングした後結果映像を生成する。すなわち、ステップS860において、前記ビデオ信号生成装置は、輝度信号(A)と前記色差信号(C
YB、C
RG)との間の相関係数が前記基準値未満として前記輝度信号と前記色差信号との間の非相関特性が最大になる色差信号をサブサンプリングした後、逆変換過程を経て前記結果映像を生成する。一例として、ステップS860において、前記ビデオ信号生成装置は、前記輝度信号と前記色差信号との間の相関係数が基準値未満として最小化された場合、16個ピクセルの色差信号を平均して得られた1つの色差信号を16個のピクセルに再び割り当てるサブサンプリングを行った後、前記輝度信号及び色差信号をRGB信号に逆変換過程を介して前記結果映像を生成する。
【0055】
ステップS870において、前記ビデオ信号生成装置はオリジナル映像と前記結果映像との間の輝度差を分析する。
【0056】
ステップS880において、前記ビデオ信号生成装置は、前記オリジナル映像と前記結果映像との間の輝度差を分析した結果に応じて前記輝度差が「0」に近接するかを比較する。すなわち、ステップS880において、前記ビデオ信号生成装置は、前記オリジナル映像と前記結果映像との間の輝度差を分析した結果に応じて前記オリジナル映像と前記結果映像との間の輝度差が「0」に近接するかを比較することによって、前記結果映像の輝度値が前記オリジナル映像の輝度値とほとんど変わることなく格納されるかを判断する。
【0057】
前記比較結果に応じて前記輝度差が「0」に近接しない場合、前記ビデオ信号生成装置は、ステップS840からの動作を再び行って前記非線形XYZ信号を用いて輝度信号(A)と赤色−緑色色差信号(C
RG)及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間の非相関特性を最大にする色差信号を生成する。すなわち、前記比較結果に応じて前記輝度差が「0」に近接しない場合、前記ビデオ信号生成装置は、輝度信号(A)と黄色−青色色差信号(C
YB)、輝度信号と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間、及び黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)の間に相関特性が最小になるよう前記非線形XYZ信号で黄色−青色色差信号(C
YB)と赤色−緑色色差信号(C
RG)を生成する。
【0058】
ステップS890において、前記ビデオ信号生成装置は、前記比較結果に応じて前記輝度差が「0」に近接した場合、輝度/色差信号(AC
YBC
RG)生成マトリックスを導出する。すなわち、ステップS890において、前記ビデオ信号生成装置は、前記比較結果に応じて前記輝度差が「0」に近接すれば、色差信号の変化に関わらず輝度信号が維持される輝度/色差信号(AC
YBC
RG)生成マトリックスを導出する。
【0059】
図9は、本発明の一実施形態に係るビデオ信号生成装置の内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係るビデオ信号生成装置900は線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成し、生成された線形輝度信号を非線形輝度信号に変換した後量子化してビデオ用信号として用いてもよい。また、ビデオ信号生成装置900は、非線形輝度信号と線形RGB信号または非線形RGB信号のうち2以上の信号を用いて色差信号を生成する。
【0060】
ビデオ信号生成装置900は、
図9に示すように線形輝度信号生成部910、輝度信号変換部920、及び色差信号変換部930を含んでもよい。
【0061】
線形輝度信号生成部910は、入力映像に対する線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成する。ここで、輝度信号の生成において、輝度情報の物理的な量を表す輝度と比例関係を有する線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成することによって、本来の入力映像の輝度情報が維持されることができる。一例として、線形輝度信号生成部910は、下記の式(3)のように表現される方法を用いて線形輝度信号を生成する。
【0062】
【数3】
ここで、「A」は線形輝度信号、「R」、「G」、「B」は線形R信号、線形G信号、及び線形B信号(すなわち、線形RGB信号)をそれぞれ意味する。また、「C
1」、「C
2」、「C
3」はそれぞれ0と1の間の少数であってもよい。例えば、ITU−R BT.709標準で定義されたRGBプライマリカラー(Primary Colors)とD65白色点(CIE XYZ=95.04、100.00、108.89)の場合、線形RGB信号の組合比として用いられる「C
1」、「C
2」、「C
3」はそれぞれ0.2126、0.7152、0.0722の値を有してもよい。
【0063】
輝度信号変換部920は線形輝度信号を非線形輝度信号に変換する。すなわち、ビデオ信号生成装置900は、非線形輝度信号を生成する代わりに線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成し、生成された線形輝度信号を非線形輝度信号に変換してビデオ信号として用いてもよい。ここで、上述したように、輝度信号の生成に線形RGB信号を用いることによって、本来の入力映像の輝度情報を維持することができる。ここで、線形輝度信号を非線形輝度信号に変換するための一例として、式(4)のような非線形関数を用いてもよい。
【0064】
【数4】
ここで「A」は線形輝度信号、「A´」は非線形輝度信号をそれぞれ意味する。その後、線形信号を示す因子に記号「´」がつく場合、該当の線形信号に対する非線形信号を示すことを意味する。
【0065】
色差信号変換部930は、線形輝度信号及び非線形輝度信号のうち1つの輝度信号と、線形RGB信号及び非線形RGB信号のうち少なくとも2以上の信号を用いて色差信号を生成する。このためにビデオ信号生成装置900は、線形RGB信号を非線形RGB信号に変換するRGB信号変換部(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0066】
例えば、色差信号変換部930は、線形RGB信号のうちGB信号を非線形GB信号に変換し、変換された非線形GB信号と非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成する。このために色差信号変換部930は、線形RGB信号のうちGB信号を非線形GB信号に変換するGB信号変換部(図示せず)、非線形GB信号及び非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成する非線形色差信号生成部(図示せず)を備えてもよい。この場合、GB信号を非線形GB信号に変換するための一例として、下記の式(5)のような非線形関数を用いてもよい。
【0067】
【数5】
また、非線形色差信号生成部(図示せず)は、非線形G信号と非線形輝度信号を用いて非線形の赤色−緑色色差信号を生成し、非線形B信号と非線形輝度信号を用いて非線形の黄色−青色色差信号を生成する。この場合、非線形の赤色−緑色色差信号と非線形の黄色−青色色差信号を生成する一例を下記の式(6)のように示してもよい。
【0068】
【数6】
ここで、「C
YB」は黄色−青色色差信号を意味し、上述したように記号「´」は該当因子が非線形であることを意味する。すなわち、「C
YB´」は非線形の黄色−青色色差信号を意味する。同一に「B´」は非線形B信号、「A´」は非線形輝度信号、「C
RG´」は非線形の赤色−緑色色差信号、「G´」は非線形G信号をそれぞれ意味する。
【0069】
他の例として、色差信号変換部930は、線形RGB信号のうちRB信号と非線形輝度信号を用いて色差信号を生成する。このために、色差信号変換部930は、線形RGB信号のうちRB信号を非線形RB信号に変換するRB信号変換部(図示せず)、非線形RB信号及び非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成する非線形色差信号生成部(図示せず)を備えてもよい。この場合、RB信号を非線形RB信号に変換するための一例として、下記の式(7)のような非線形関数を用いてもよい。
【0070】
【数7】
また、非線形色差信号生成部(図示せず)は、非線形R信号と非線形輝度信号を用いて非線形の赤色−緑色色差信号を生成し、非線形B信号と非線形輝度信号を用いて非線形の黄色−青色色差信号を生成する。この場合、非線形の赤色−緑色色差信号と非線形の黄色−青色色差信号を生成する一例を下記の式(8)のように示してもよい。
【0071】
【数8】
ここで、他の因子は式(3)と同一であり、「R´」は非線形R信号を意味する。
【0072】
色差信号を生成する上述した2種類の例に係る方法を
図10及び
図11を参照してそれぞれ詳しく説明する。
【0073】
図10は、本発明の一実施形態に係るビデオ信号を生成する第1例である。
図10は、入力映像部1010、線形輝度信号生成部1020、非線形輝度信号生成部1030、デジタル化された非線形輝度信号生成部1040、非線形GB信号生成部1050、非線形色差信号生成部1060、及びデジタル化された非線形色差信号生成部1070を示している。
【0074】
ここで、線形輝度信号生成部1020は
図9を参照して説明した線形輝度信号生成部910、非線形輝度信号生成部1030は
図9を参照して説明した輝度信号変換部920、非線形GB信号生成部1050と非線形色差信号生成部1060は
図9を参照して説明したGB信号変換部(図示せず)及び非線形色差信号生成部(図示せず)にそれぞれ対応する。
【0075】
また、入力映像部1010、デジタル化された非線形輝度信号生成部1040、及びデジタル化された非線形色差信号生成部1070は、必要に応じてビデオ信号生成装置900に含まれてもよく、ビデオ信号生成装置900の外部でビデオ信号生成装置900とデータ送受信する方式で動作してもよい。
【0076】
入力映像部1010は、入力映像に対する線形RGB信号(R、G、B)を出力する。ここで、線形輝度信号生成部1020は入力映像部1010で出力された線形RGB信号(R、G、B)が入力されてもよく、非線形GB信号生成部1050は出力された線形RGB信号(R、G、B)のうち線形GB信号(G、B)のみが入力されてもよい。
【0077】
線形輝度信号生成部1020は、入力された線形RGB信号(R、G、B)を用いて線形輝度信号(A)を生成する。線形輝度信号生成部1020で生成された線形輝度信号(A)は非線形輝度信号生成部1030に送信されてもよく、非線形輝度信号生成部1030は線形輝度信号(A)を変換して非線形輝度信号(A´)を生成する。
【0078】
デジタル化された非線形輝度信号生成部1040は、非線形輝度信号(A´)をデジタル化してデジタル化された非線形輝度信号(DA´)を生成する。
【0079】
一方、線形GB信号(G、B)の入力された非線形GB信号生成部1050は、入力された線形GB信号(G、B)を用いて非線形GB信号(G´、B´)を生成する。
【0080】
ここで、非線形色差信号生成部1060は、非線形輝度信号生成部1030で生成された非線形輝度信号(A´)と非線形GB信号生成部1050で生成された非線形GB信号(G´、B´)を用いて非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)を生成する。
【0081】
デジタル化された非線形色差信号生成部1070は、非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)をデジタル化してデジタル化された非線形色差信号(DC
YB´、DC
RG´)を生成する。
【0082】
ここで、デジタル化された非線形輝度信号生成部1040で生成されたデジタル化された非線形輝度信号(DA´)とデジタル化された非線形色差信号生成部1070で生成されたデジタル化された非線形色差信号(DC
YB´、DC
RG´)がビデオ信号として入力映像を再生するための端末などに提供されてもよい。
【0083】
図11は、本発明の一実施形態に係るビデオ信号を生成する第2例である。
図10は、入力映像部1110、線形輝度信号生成部1120、非線形輝度信号生成部1130、デジタル化された非線形輝度信号生成部1140、非線形RB信号生成部1150、非線形色差信号生成部1160、及びデジタル化された非線形色差信号生成部1170を示している。
【0084】
ここで、線形輝度信号生成部1120は
図9を参照して説明した線形輝度信号生成部910、非線形輝度信号生成部1030は
図9を参照して説明した輝度信号変換部920、非線形GB信号生成部1050と非線形色差信号生成部1060は
図9を参照して説明したRB信号変換部(図示せず)及び非線形色差信号生成部(図示せず)にそれぞれ対応する。
【0085】
また、入力映像部1110、デジタル化された非線形輝度信号生成部1140、及びデジタル化された非線形色差信号生成部1170は必要に応じてビデオ信号生成装置900に含まれてもよく、ビデオ信号生成装置900の外部でビデオ信号生成装置900とデータ送受信する方式で動作してもよい。
【0086】
入力映像部1110は、入力映像に対する線形RGB信号(R、G、B)を出力する。ここで、線形輝度信号生成部1120は入力映像部1110で出力された線形RGB信号(R、G、B)が入力されてもよく、非線形RB信号生成部1150は出力された線形RGB信号(R、G、B)のうち線形RB信号(R、B)のみが入力されてもよい。
【0087】
線形輝度信号生成部1120は入力された線形RGB信号(R、G、B)を用いて線形輝度信号(A)を生成する。線形輝度信号生成部1120で生成された線形輝度信号(A)は非線形輝度信号生成部1130に送信されてもよく、非線形輝度信号生成部1130は線形輝度信号(A)を変換して非線形輝度信号(A´)を生成する。
【0088】
デジタル化された非線形輝度信号生成部1140は、非線形輝度信号(A´)をデジタル化してデジタル化された非線形輝度信号(DA´)を生成する。
【0089】
一方、線形RB信号(R、B)の入力された非線形RB信号生成部1150は、入力された線形RB信号(R、B)を用いて非線形RB信号(R´、B´)を生成する。
【0090】
ここで、非線形色差信号生成部1160は、非線形輝度信号生成部1130で生成された非線形輝度信号(A´)と非線形GB信号生成部1150で生成された非線形RB信号(R´、B´)を用いて非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)を生成する。
【0091】
デジタル化された非線形色差信号生成部1170は、非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)をデジタル化してデジタル化された非線形色差信号(DC
YB´、DC
RG´)を生成する。
【0092】
ここで、デジタル化された非線形輝度信号生成部1140で生成されたデジタル化された非線形輝度信号(DA´)と、デジタル化された非線形色差信号生成部1170で生成されたデジタル化された非線形色差信号(DC
YB´、DC
RG´)がビデオ信号として入力映像を再生するための端末などに提供されてもよい。
【0093】
再び、
図9を参照すれば、ビデオ信号生成装置900は、色差信号をサブサンプリングするサブサンプリング部(図示せず)をさらに備えてもよい。サブサンプリングは入力映像のデータに関する情報量を減少させるために用いられてもよく、本実施形態では上述したように色差信号に対してのみ行われてもよい。このようなサブサンプリングについては
図15を参照して詳しく説明することにする。
【0094】
また、
図10および
図11で説明したデジタル化は
図9を参照して簡単に説明した量子化を意味する。ここで、非線形輝度信号(A´)と非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)は一例として、下記の式(9)のように必要とするビット−テプス(bit−depth)に応じてデジタル化されて整数型になり得る。
【0095】
【数9】
ここで、「n」は8、10、12などのように必要とするビット−テプスを意味し、記号「*」は乗算記号を意味する。デジタル化された非線形輝度信号(DA´)とデジタル化された非線形色差信号(DC
YB´、DC
RG´)は後で説明する逆デジタル化などの逆変換過程を介して再び線形RGB信号に変換されて結果映像を生成するために用いられる。このような逆変換については
図12〜
図14を参照してより詳しく説明する。
【0096】
図12は、本発明の一実施形態に係るビデオ信号処理装置の内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係るビデオ信号処理装置1200は、
図9〜
図11で説明された非線形輝度信号と非線形色差信号を用いて結果映像を生成する。
【0097】
ここで、ビデオ信号処理装置は、
図12に示すように輝度信号変換部1210、非線形信号生成部1220、RGB信号変換部1230、及び線形RGB信号生成部1240を備えてもよい。
【0098】
輝度信号変換部1210は非線形輝度信号を線形輝度信号に変換する。ここで、非線形輝度信号は、
図9〜
図11を参照して説明した非線形輝度信号に対応する。すなわち、輝度信号変換部1210は、
図9に示すビデオ信号生成装置900で生成された非線形輝度信号を線形輝度信号に変換してもよい。
【0099】
非線形信号生成部1220は、非線形色差信号と非線形輝度信号を用いて非線形RGB信号のうち2以上の非線形信号を生成する。ここで、非線形色差信号は、一例として非線形RGB信号のうち非線形G信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の赤色−緑色色差信号、及び非線形RGB信号のうち非線形B信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の黄色−青色色差信号を含んでもよい。他の例として、非線形色差信号は、非線形RGB信号のうち非線形R信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の赤色−緑色色差信号、及び非線形RGB信号のうち非線形B信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の黄色−青色色差信号を含んでもよい。このような非線形色差信号も
図9に示すビデオ信号生成装置900で生成されてもよい。
【0100】
この場合、非線形信号生成部1220は、ビデオ信号生成装置900で非線形GB信号と非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成した場合、非線形色差信号と非線形輝度信号を用いて非線形GB信号を生成する。
【0101】
また、非線形信号生成部1220は、ビデオ信号生成装置900で非線形RB信号と非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成した場合、非線形色差信号と非線形輝度信号を用いて非線形RB信号を生成する。
【0102】
RGB信号変換部1230は、2以上の非線形信号を2以上の線形信号に変換する。例えば、非線形信号生成部1220が非線形GB信号を生成する場合、RGB信号変換部1230は非線形GB信号を線形GB信号に変換してもよい。また、非線形信号生成部1220が非線形RB信号を生成する場合、RGB信号変換部1230は非線形RB信号を線形RB信号に変換してもよい。
【0103】
線形RGB信号生成部1240は、線形輝度信号及び2以上の線形信号を用いて線形RGB信号を生成する。すなわち、線形RGB信号生成部1240は、輝度信号変換部1210の出力の線形輝度信号とRGB信号変換部1230の出力の2以上の線形信号を用いて線形RGB信号を生成する。このように生成された線形RGB信号は、
図9に示すビデオ信号生成装置900で説明した入力映像に対応する結果映像を生成するために用いられる。
【0104】
図13は、本発明の一実施形態に係る結果映像を生成する第1例である。
図13は、逆デジタル化された非線形輝度信号生成部1310、逆非線形輝度信号生成部1320、逆デジタル化された非線形色差信号生成部1330、逆非線形色差信号生成部1340、逆非線形GB信号生成部1350、逆線形輝度信号生成部1360、及び結果映像生成部1370を示している。
【0105】
ここで、逆非線形輝度信号生成部1320は
図12を参照して説明した輝度信号変換部1210、逆非線形色差信号生成部1340は
図12を参照して説明した非線形信号生成部1220、逆非線形GB信号生成部1350は
図12を参照して説明したRGB信号変換部1230、逆線形輝度信号生成部1360は
図12を参照して説明した線形RGB信号生成部1240にそれぞれ対応する。
【0106】
また、逆デジタル化された非線形輝度信号生成部1310、逆デジタル化された非線形色差信号生成部1330、および結果映像生成部1370は必要に応じてビデオ信号処理装置1200に含まれてもよく、ビデオ信号処理装置1200の外部でビデオ信号処理装置1200とデータ送受信する方式で動作してもよい。
【0107】
逆デジタル化された非線形輝度信号生成部1310は、デジタル化された非線形輝度信号(DA´)の入力を受けて逆デジタル化することで非線形輝度信号(A´)を生成する。
【0108】
ここで、逆非線形輝度信号生成部1320は非線形輝度信号(A´)を変換して線形輝度信号(A)を生成する。
【0109】
逆デジタル化された非線形色差信号生成部1330は、デジタル化された非線形色差信号(DC
YB´、DC
RG´)が入力されて逆デジタル化することで非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)を生成する。
【0110】
ここで、逆非線形色差信号生成部1340は、非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)と非線形輝度信号(A´)を用いて非線形GB信号を生成する。
【0111】
逆非線形GB信号生成部1350は非線形GB信号を変換して線形GB信号を生成する。
【0112】
逆線形輝度信号生成部1360は、逆非線形輝度信号生成部1320で生成された線形輝度信号(A)と逆非線形GB信号生成部1350で生成された線形GB信号を用いて線形RGB信号を生成する。
【0113】
結果映像生成部1370は線形RGB信号を用いて結果映像を生成する。
【0114】
図14は、本発明の一実施形態に係る結果映像を生成する第2例である。
図14は、逆デジタル化された非線形輝度信号生成部1410、逆非線形輝度信号生成部1420、逆デジタル化された非線形色差信号生成部1430、逆非線形色差信号生成部1440、逆非線形RB信号生成部1450、逆線形輝度信号生成部1460、及び結果映像生成部1470を示している。
【0115】
ここで、逆非線形輝度信号生成部1420は
図12を参照して説明した輝度信号変換部1210、逆非線形色差信号生成部1440は
図12を参照して説明した非線形信号生成部1220、逆非線形GB信号生成部1450は
図12を参照して説明したRGB信号変換部1230、逆線形輝度信号生成部1460は
図12を参照して説明した線形RGB信号生成部1240にそれぞれ対応する。
【0116】
また、逆デジタル化された非線形輝度信号生成部1410、逆デジタル化された非線形色差信号生成部1430、および結果映像生成部1470は必要に応じてビデオ信号処理装置1200に含まれてもよく、ビデオ信号処理装置1200の外部でビデオ信号処理装置1200とデータ送受信する方式で動作してもよい。
【0117】
逆デジタル化された非線形輝度信号生成部1410は、デジタル化された非線形輝度信号(DA´)の入力を受けて逆デジタル化することで非線形輝度信号(A´)を生成する。
【0118】
ここで、逆非線形輝度信号生成部1420は、非線形輝度信号(A´)を変換して線形輝度信号(A)を生成する。
【0119】
逆デジタル化された非線形色差信号生成部1430は、デジタル化された非線形色差信号(DC
YB´、DC
RG´)の入力を受けて逆デジタル化することで非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)を生成する。
【0120】
ここで、逆非線形色差信号生成部1440は、非線形色差信号(C
YB´、C
RG´)と非線形輝度信号(A´)を用いて非線形RB信号を生成する。
【0121】
逆非線形RB信号生成部1450は非線形RB信号を変換して線形RB信号を生成する。
【0122】
逆線形輝度信号生成部1460は、逆非線形輝度信号生成部1420で生成された線形輝度信号(A)と逆非線形RB信号生成部1450で生成された線形RB信号を用いて線形RGB信号を生成する。
【0123】
結果映像生成部1470は線形RGB信号を用いて結果映像を生成する。
【0124】
図12〜
図14で説明した逆デジタル化や逆非線形などのような逆変換は上述した式(3)〜式(9)を逆に適用して行われてもよい。
【0125】
図15は、本発明の一実施形態に係るビデオ信号生成装置で実行可能なサブサンプリングを説明するための一例である。ビデオ信号用の輝度信号と色差信号は映像データの情報量の減少のために色差信号をサブサンプリングしてもよい。第1の例1510は4:2:0サブサンプリング方法を示す。すなわち、2×2ピクセル単位で色差信号が1つずつサブサンプリングされる。例えば、4個のピクセルの色差信号を平均して1つの色差信号を生成し、その後サンプリングに用いる。ここで、色差信号が輝度信号成分を含んでいると、色差信号のサブサンプリングによって輝度情報がわい曲され、結果的に映像情報を圧縮した後、結果映像の画質に悪影響を及ぼし得る。しかし、本発明の実施形態では、輝度情報の物理的な量を表す輝度と比例関係を有する線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成することでオリジナル映像の輝度情報が維持されるようにし、輝度と比例関係を有しない非線形RGB信号と非線形輝度信号を用いて色差情報を生成することで結果映像の画質を向上させることができる。
【0126】
結果映像の画質に関する情報は確認する方法の一例として、まず、オリジナル映像と色差信号をサブサンプリングした後の結果映像のRGB値をCIE XYZ値に変換する。その後、CIELABカラーアピアランス(appearance)モデルを介してオリジナル映像と色差信号をサブサンプリングした後に得られた結果映像の各ピクセルでのXYZ値に対応する明度値を算出する。オリジナル映像と結果映像それぞれに対する代表明度値は、下記の式(10)のようなPSNR(Peak Signal to Noise Ratio)算出式を用いてPNSR−明度値に再び算出してもよい。
【0127】
【数10】
ここで、「MSE」は平均自乗誤差(Mean Squared Error)、「m」は映像の横ピクセル数、「n」は映像の縦ピクセル数、「I(i、j)」はオリジナル映像の各ピクセル位置における明度値、「K(i、j)」は結果映像における各ピクセル位置での明度値、「MAX」はオリジナル映像における最大明度値をそれぞれ意味する。PSNR−明度値が大きいほどオリジナル映像と結果映像との間の明度差が相対的に小さく、PSNR−明度値が小さいほどオリジナル映像と結果映像との間の明度差が相対的に大きいことが分かる。
【0128】
図16は、本発明の一実施形態に係るビデオ信号生成方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るビデオ信号生成方法は、
図9で説明したビデオ信号生成装置900によって行われてもよい。
図16ではビデオ信号生成装置900で各ステップを行う過程を説明することによってビデオ信号生成方法を説明する。ビデオ信号生成方法によれば、線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成し、生成された線形輝度信号を非線形輝度信号に変換した後量子化してビデオ用信号を生成する。また、ビデオ信号生成方法によれば、非線形輝度信号と線形RGB信号のうち2以上の信号を用いて色差信号を生成する。
【0129】
ステップS1610において、ビデオ信号生成装置900は、入力映像に対する線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成する。ここで、輝度信号の生成において、輝度情報の物理的な量を表す輝度と比例関係を有する線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成することによって、本来の入力映像の輝度情報を維持することができる。一例として、ビデオ信号生成装置900は、上述した式(3)のように表現される方法を用いて線形輝度信号を生成する。
【0130】
ステップS1620において、ビデオ信号生成装置900は線形輝度信号を非線形輝度信号に変換する。すなわち、ビデオ信号生成装置900は、非線形輝度信号を生成する代わりに線形RGB信号を用いて線形輝度信号を生成し、生成された線形輝度信号を非線形輝度信号に変換してビデオ信号として用いてもよい。ここで、上述したように、輝度信号の生成に線形RGB信号を用いることによって、本来の入力映像の輝度情報を維持することができる。ここで、線形輝度信号を非線形輝度信号に変換するための一例として、上述した式(4)のような非線形関数を用いてもよい。
【0131】
ステップS1630において、ビデオ信号生成装置900は、線形輝度信号及び非線形輝度信号のうち1つの輝度信号と線形RGB信号及び非線形RGB信号のうち少なくとも2以上の信号を用いて色差信号を生成する。このためにビデオ信号生成装置900は、線形RGB信号を非線形RGB信号に変換するステップ(図示せず)をさらに行ってもよい。
【0132】
例えば、色差信号変換部930は線形RGB信号のうちGB信号を非線形GB信号に変換し、変換された非線形GB信号と非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成する。このためにビデオ信号生成装置900は、線形RGB信号のうちGB信号を非線形GB信号に変換し、非線形GB信号及び非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成する。この場合、GB信号を非線形GB信号に変換するための一例として上述した式(5)のような非線形関数を用いてもよい。
【0133】
また、ビデオ信号生成装置900は、ステップS1630で非線形G信号と非線形輝度信号を用いて非線形の赤色−緑色色差信号を生成し、非線形B信号と非線形輝度信号を用いて非線形の黄色−青色色差信号を生成する。この場合、非線形の赤色−緑色色差信号と非線形の黄色−青色色差信号を生成する一例について上述した式(6)のように示してもよい。
【0134】
他の例として、ビデオ信号生成装置900は、ステップS1630で線形RGB信号のうちRB信号と非線形輝度信号を用いて色差信号を生成する。このためにビデオ信号生成装置900は、線形RGB信号のうちRB信号を非線形RB信号に変換し、非線形RB信号及び非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成する。この場合、RB信号を非線形RB信号に変換するための一例として上述した式(7)のような非線形関数を用いてもよい。
【0135】
また、ビデオ信号生成装置900は非線形R信号と非線形輝度信号を用いて非線形の赤色−緑色色差信号を生成し、非線形B信号と非線形輝度信号を用いて非線形の黄色−青色色差信号を生成する。この場合、非線形の赤色−緑色色差信号と非線形の黄色−青色色差信号を生成する一例について上述した式(8)のように示してもよい。
【0136】
ビデオ信号生成装置900は、ステップS1630で生成された色差信号をサブサンプリングしてもよい。サブサンプリングは、入力映像のデータに関する情報量を減少させるために用いられてもよく、本実施形態では上述したように色差信号についてのみ行われてもよい。このようなサブサンプリングについては
図15を参照して詳しく説明したため、反復的な説明は省略する。
【0137】
図17は、本発明の一実施形態に係るビデオ信号処理方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るビデオ信号処理方法は、
図12を参照して説明したビデオ信号処理装置1200によって行われる。
図17では、ビデオ信号処理装置1200によって各ステップが行われる過程を説明することでビデオ信号処理方法を説明する。
【0138】
ステップS1710において、ビデオ信号処理装置1200は非線形輝度信号を線形輝度信号に変換する。ここで、非線形輝度信号は、
図16を参照して説明した非線形輝度信号に対応する。すなわち、ビデオ信号処理装置1200は、
図16を参照して説明したビデオ信号生成方法によって生成された非線形輝度信号を線形輝度信号に変換してもよい。
【0139】
ステップS1720において、ビデオ信号処理装置1200は、非線形色差信号を用いて非線形RGB信号のうち2以上の非線形信号を生成する。ここで、非線形色差信号は、一例として非線形RGB信号のうち非線形G信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の赤色−緑色色差信号、及び非線形RGB信号のうち非線形B信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の黄色−青色色差信号を含んでもよい。他の例として、非線形色差信号は、非線形RGB信号のうち非線形R信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の赤色−緑色色差信号、及び非線形RGB信号のうち非線形B信号と非線形輝度信号を用いて生成された非線形の黄色−青色色差信号を含んでもよい。このような非線形色差信号も
図16で説明したビデオ信号生成方法によって生成されてもよい。
【0140】
この場合、ビデオ信号処理装置1200は、ビデオ信号生成装置900で非線形GB信号と非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成した場合、非線形色差信号を用いて非線形GB信号を2以上の非線形信号として生成する。
【0141】
また、ビデオ信号処理装置1200は、ビデオ信号生成装置900で非線形RB信号と非線形輝度信号を用いて非線形色差信号を生成した場合、非線形色差信号を用いて非線形RB信号を2以上の非線形信号として生成する。
【0142】
ステップS1730において、ビデオ信号処理装置1200は2以上の非線形信号を2以上の線形信号に変換する。例えば、ステップS1720で非線形GB信号が生成される場合、ビデオ信号処理装置1200は、ステップS1730で非線形GB信号を線形GB信号に変換してもよい。また、ステップS1720で非線形RB信号が生成される場合、ビデオ信号処理装置1200は非線形RB信号を線形RB信号に変換してもよい。
【0143】
ステップS1740において、ビデオ信号処理装置1200は線形輝度信号及び2以上の線形信号を用いて線形RGB信号を生成する。すなわち、ビデオ信号処理装置1200はステップS1710で変換された線形輝度信号とステップS1730で変換された2以上の線形信号を用いて線形RGB信号を生成する。このように生成された線形RGB信号は、
図16で説明した入力映像に対応する結果映像を生成するために用いられてもよい。
【0145】
このように本発明の実施形態によれば、輝度信号と色差信号との間の非相関特性が最大になり、色差信号をサブサンプリングした結果映像とオリジナル映像の輝度差がほとんどない輝度信号及び色差信号を生成することによって色差信号の変化が輝度信号に影響を及ぼさないため、輝度信号と色差信号との間のクロストークを最小化することができる。また、輝度情報の物理的な量を表す輝度と比例関係を有する線形RGB信号を用いて輝度信号を生成することでオリジナル映像の輝度情報を維持することができ、輝度成分と色差成分との間のクロストークを減らし、映像情報を圧縮した後復元時にオリジナル映像対比の損失を最小化することができる。
【0146】
本発明に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などのうちの1つまたはその組合せを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり、使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0147】
上述したように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0148】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。