【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明に係る、管用の保持構造体と、管形状の検知器とを有する装置は、保持構造体が、内側から前記管を支持する少なくとも1つの受け部を有し、管形状の検知器が、管形状の非接触式の検知を可能にし、管、及び管形状の検知器は、管の全長に亘って互いに相対的に可動に配置されているようになっている。
【0010】
好ましくは、保持構造体は、各管端部に係合してかつ好ましくは予め規定されている、管内壁の点に作用する2つの受け部を有する。
【0011】
好ましくは、管内壁の予め規定されている点は、ベッセル点の範囲に位置し、好ましくは支持されている管のベッセル点に一致している。
【0012】
好ましくは、管形状の検知器は、少なくとも1つの光源、好ましくは少なくとも1つのレーザ放出器と、管表面から拡散された光線、好ましくはレーザビーム用の少なくとも1つの受信器とを有する。
【0013】
好ましくは、光源により、光構造、好ましくは点又は線、特に好ましくはパターンが、管に投影可能である。
【0014】
好ましくは、管形状の検知器は、管横断面を好ましくは完全に取り囲むフレームを有する。
【0015】
好ましくは、複数、好ましくは16から24個の光源好ましくはレーザ放出器が、好ましくはフレームの周面に亘って等間隔で配置されている。
【0016】
好ましくは、少なくとも1つの光源、好ましくはレーザ放出器は、フレームの内側において少なくとも半径方向に、好ましくは半径方向及び接線方向に、摺動可能に配置されている。
【0017】
好ましくは、管形状の検知器は、管の全長に亘って移動可能である。
【0018】
好ましくは、管をその長手方向軸線を中心に回動させる手段が設けられている、好ましくは少なくとも1つのローラブロック体が設けられている。
【0019】
さらに、上記目的を達成するために本発明に係る、管の三次元形状を検知する方法は、管を保持するステップと、管形状を検知するステップとを有し、管の保持を、内側から管を支持する少なくとも1つの受け部により行い、管形状の非接触式の検知を実施し、管形状の検知を、管の全長に亘って行うようになっている。
【0020】
好ましくは、管形状の検知器を、静止している管の全長に亘って案内するように運動させる。
【0021】
好ましくは、少なくとも1つの光源、好ましくは少なくとも1つのレーザ放出器が、光構造、好ましくは点又は線、特に好ましくはパターンを管に投影する。
【0022】
好ましくは、少なくとも1つの光源、好ましくはレーザ放出器を、管形状の検知の開始前に、フレームの内側において少なくとも半径方向に、好ましくは半径方向及び接線方向に、管表面に対する光源の予め規定されている間隔を調節する、好ましくは予め決められている位置的な状態も調節する。
【0023】
好ましくは、管を、管形状の検知中に、単に保持構造体、好ましくは有利に予め規定されている、管内壁の点に係合する受け部に載置する。
【0024】
本発明に係る思想において、内側から管を支持する少なくとも1つの支持受けを有する保持構造体が提供される。これにより、例えば測定の場所が、ロールガング又は受けにおいてであっても、状況に起因した周辺からの影響を回避することができる。本発明に係る思想において、管形状の検知は非接触式に行われる。この構成において、管及び管形状の検知に必要な、管の全長に亘る管形状の非接触式の検知器は、互いに相対的に運動可能に配置されている。
【0025】
一方では管、他方では管形状の検知器の互いの相対的な運動性は、静止している管に亘っての検知器の運動、不動に配置されている検知器に対して相対的な管の運動、及び2つの装置構成要素の互いの運動を含むことができる。しかし、管形状の検知器による管形状の検知は、保持構造体においてのみ静止している管の全長に亘って行われ、これにより管の運動だけによる管形状の検知への全体的な影響が阻止される構成が有利になる。
【0026】
本発明に係る方法は相応に、内側から管を保持するステップと、管の全長に亘って適切な機器により管形状を非接触式に検知するステップとを有する。この構成において、一方では管が、他方では管形状の検知器が、検知過程のために管の全長に亘って互いに相対的に運動する。
【0027】
これにより、管全体の三次元形状を検知する標準規格化可能な方法が初めて提供される。この方法は、局地的な影響を考慮する必要なく、完全に再現可能でかつ再検査可能な結果を提供することができる。
【0028】
管の三次元形状の標準規格化された検知のために、管を支持する支持受けの数、及び内部での管内壁における各支持受けの位置と、場合によっては各支持受け面、及び単数の支持受け又は複数の支持受けに対する管の単数の溶接シーム又は複数の溶接シームの位置を確認するだけでよい。管が専ら内側から支持されるという事実に基づいて、管の全体的な三次元形状の検知は管の全長に亘って初めて行うことができる。場合によっては同じ作業ステップにおいて、また、これに対して択一的に他の測定方法と組み合わせて、一般的に結合溶接シームの供給のために予め規定された形状を有する必要がある管端部の形状を、同様に測定することもできる。
【0029】
したがって本発明に係る思想において、不連続なステップにおいて複数の測定操作を実施する必要なく、管の完全な三次元形状を管長さに亘って検知することが可能になる。
【0030】
本発明に係る装置の有利な構成において、保持構造体は、各管端部に係合し、好ましくは予め規定された管端部の点に係合あるいは作用する2つの支持受けを有する。この構成において、管端部の予め規定された点がベッセル点の範囲にあると、特に有利である。この構成において、一般的にはパイプライン管用の12.5〜18mの管長さにおいて、+/−25cm、特に好ましくは+/−5cmの、算出されたベッセル点からのずれは許容可能であると考えられる。また、支持受け点が支承された管のベッセル点とほぼ一致していて、ひいてはベッセル点から1cm未満で離されて配置されていると、さらに有利である。ベッセル点は、均等に荷重をかけられている梁の支持受けの最適な位置を示す。この梁は、自身の重量又は均等に分配された荷重下で弾性的に撓む。したがって好ましくは保持構造体によって保持されている管のための支持受け点として働くことが望ましいベッセル点は、平均的な撓みの最小値の範囲にある。これにより測定時には、管の可能な限り小さな撓みしかもたらされない。これにより管の三次元形状の検知時の測定結果は、特に有利に最適化される。
【0031】
したがって本発明に係る方法の標準規格化の理由から、場合によっては検知された管の標準規格撓みを数値化し(quantifizieren)、かつ判定する(qualifizieren)ことができるように、ベッセル点、及びベッセル点からの支持受けの最大限で許容可能なずれを確定することが推奨される。
【0032】
本発明に係る装置のさらに別の有利な構成において、管形状の検知器は、少なくとも1つの光源と、管表面によって拡散された光線のための少なくとも1つの受信器とを有する。上記光源は、例えばスーパルミネセンスダイオード又は白色光源である。管表面によって拡散されたスーパルミネセンスダイオード又は白色光源の光は、受信器によって検知することができる。本発明に係る思想において、光源と受信器とを有する、各光学的な測定機器を使用する。しかし、管形状の検知器が、少なくとも1つの光源と、少なくとも1つのレーザ検出器とを有していると、有利である。
【0033】
これにより、特に正確に作動する手段でもって、管形状の極めて正確な検知を可能にする装置が提供される。さらに測定は迅速に行われ、適切な支持構造において省スペース式に組み込むことができる。
【0034】
光源は、好ましくは光構造(Lichtstruktur)、特に点、線又はパターンを管の表面に投影する。この光構造を、特に好ましくは場所に関して及び/又は時間的に変更することができる。拡散された光構造の検出及び評価は受信器により行われ、好ましくは適切な制御ユニット及びメモリユニットでもって行われる。これら制御ユニット及びメモリユニットを介して、管自体の(二次元の)横断面輪郭及び(三次元)形状の規定が可能になる。
【0035】
本発明に係る装置のさらに別の有利な構成において、管形状の検知器は、管をその長手方向配向に対して垂直方向に、好ましくは完全に取り囲むフレームを有する。この関連で、複数の光源、好ましくはレーザ放出器は、好ましくはフレームの周面に亘って均等に配置されていると、特に有利になる。この関連で、16〜24個のレーザ放出器と、対応する数の受信器がフレームの周面に亘って配置されていると、さらに有利になる。これにより個々の光源のための支持構造の比較的簡単な構成でもって、管の全周面は測定又は検知過程中に同時に検知することができる一方で、他方、管表面に対する個々の光源の確実かつ一様な配向及び配置が確保されている、ということを保証することができる。
【0036】
上記関連で、フレームが、夫々同じ数の光源及び受信器を支持する個々のフレームセグメントから成っていると特に有利になる。これにより三次元管形状の検知器の、構成要素ごとの交換及び組立てが、特に簡単かつ効果的な手段でもって促進される。
【0037】
少なくとも1つの光源が、フレームの内側において少なくとも半径方向、好ましくは半径方向にも接線方向にも移動可能に配置されているとさらに有利になる。したがって三次元管形状の検知器を、検知したい各管横断面に有効に適合させることができるように、光源がフレームセグメントの内側において、適切な調節手段を介してグループごとに移動可能に配置されていると、特に有利である。
【0038】
上記関連で、光源が、好ましくは検知したい管の全周面をオーバラップして覆う表面に、光構造を投影すると有利になる。これにより管の三次元形状の完全かつもれのない検知が確保される。このことは、管形状の検知器が、静止している管の全長に亘って移動可能であると、特に特別に有利に促進される。この構成においてはとりわけ、冒頭で述べたように、管の各運動が測定不正確性に繋がることになり、ひいては三次元の管形状の不正確な検知に繋がることがある、という状況をとりわけ考慮した。
【0039】
本発明に係る装置及び本発明に係る方法のさらに別の有利な構成において、例えば保持装置内部における、予め確定されている溶接シームを、例えば12時又は3時方向で配向するために、管を規定された角度位置に回動させることができる。この関連で、例えば互いに離間した少なくとも2つのローラを備えたV字形の支持受け部を含む、少なくとも1つのローラブロック体(Rollenprisma)の形式の、支持受け部における回動装置が特に有利になる。同様に、管の長手方向軸線を中心に、管を回動させるための手段が特に有利になる。この手段は、保持装置に結合されているのではなく、管が支持受け部に載置される前に、管を規定された回動位置にもたらす。
【0040】
本発明に係る方法のさらに別の有利な構成において、本発明に係る方法は、管の三次元形状を検知する本発明に係る装置のために働く。したがって本発明に係る方法によって達成される効果は、本発明に係る装置の使用時に、本発明に係る装置の有利な構成をも含めて達成することができる効果に一致する。
【0041】
本発明に係る方法は、少なくとも管を保持するステップと、管形状を検知するステップとを有する。この構成において、管の保持は、管を支持する少なくとも1つの支持受けにより内側から行われ、管形状の非接触式の検知が実施される。この方法において、管及び管形状の検知器は、管の全長に亘って互いに相対的に運動する。
【0042】
好ましくは、管を、例えばロールガングといった適切な手段を介して、管ための保持構造体に搬送され、かつ管形状の検知器に搬送する。次いで、保持構造体によってつかまれ、次いでロールガングから持ち上げられるか、又は少なくともロールガングセグメントの降下により、保持構造体によってのみ保持される。好ましくは管形状の検知器は、静止している管をその全長に亘って擦過するので、非接触式に三次元の管形状が検知される。
【0043】
検知開始前に、少なくとも1つの光源、好ましくは少なくとも1つのレーザ放出器が、光源又は光源を支持するフレームの内側において、管表面に対して少なくとも半径方向に向けて調節されると特に有利になる。これにより特に好ましくは、管表面からの各光源の間隔が同じに調節可能である。特に好ましくは、単数又は複数の光源の場所に関する位置の接線方向の調節も行われ、ひいては光源の移動は、半径方向の調節運動に対して略垂直に行われ、これにより、検知したい管に対する検知器の全ての光源の、好ましくは等間隔の方向付けが実現される。
【0044】
管形状の検知中に、保持構造体、好ましくは有利に予め規定されている管内壁の点に作用する支持受けにのみ管が載置されると特に有利になる。これにより、三次元管形状を検知するための再現可能でかつ好ましくは標準規格化された方法を、外部からの測定結果への影響なく提供することができる。