(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【実施例】
【0124】
実施例1
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化7】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(iv)の生成物)(220mg)のメタノール(5ml)/水(0.1ml)懸濁液を、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(20mg)を添加し、混合物を環境温度で1.5時間、次いで還流温度で20時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、水に懸濁し、酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで塩化メチレンおよびメタノール98:2混合物を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:120mg
MS:APCI(+ve)463、[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 2.13(quintet, 2H), 3.57(m, 4H), 3.89(t, 4), 4.44(s, 2H), 4.78(t, 2H), 5.13(quintet, 1H), 6.15(s, 1H), 7.17(dq, 1H), 7.36(dq, 1H), 7.45(dt, 1H), 11.11(bs, 1H)。
【0125】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4,6−ジオール
2−メルカプトピリミジン−4,6−ジオール(55.6g)の水(735ml)中のスラリーに、酢酸ナトリウム(47.4g)を、20分にわたり完全な溶液を形成させるために撹拌しながら添加した。2,3−ジフルオロ臭化ベンジル(80g)のアセトニトリル(73.5ml)溶液を、次いで15分にわたり滴下し、得られた混合物を40℃で撹拌しながら18時間加熱した。環境温度に冷却後、得られた沈殿を次いで濾過し、H
2O(1L)で洗浄し、その後真空で100℃で乾燥させて、副題化合物をクリーム色固体として得た。
収量:101.5g。
1H NMR:δ (DMSO)7.74(1H, s), 7.39-7.32(2H, m), 7.21-7.15(1H, m), 4.48(2H, s)。
【0126】
ii)4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン
、工程(i)の副題生成物(101.5g)と塩化ベンジルトリエチル塩化アンモニウム(8.6g)の1,2−ジメトキシエタン(550ml)中の混合物に、オキシ塩化リン(70ml)を添加し、混合物を85℃で5時間加熱した。反応物を冷却し、溶媒および過剰のオキシ塩化リンを真空で除去し、その後酢酸エチルと氷水に分配した。層を分離し、分離し、乾燥させた(MgSO
4)有機物を真空で濃縮し、薄褐色油状物として粗生成物を得て、それは放置により固化した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(4%EtOAc/イソヘキサン)で精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:90g。
1H NMR:δ (DMSO)7.74(1H, s), 7.39-7.32(2H, m), 7.21-7.15(1H, m)4.48(2H, s)。
【0127】
iii)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−ピリミジン
2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−オール(484mg)の無水テトラヒドロフラン(10ml)溶液に、0℃で60%水素化ナトリウム(110mg)を添加し、混合物を還流温度に25分加熱した。環境温度に冷却後、4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(工程(ii)の生成物)(75mg)を添加し、反応物を還流温度でさらに90分加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーでイソヘキサンおよび酢酸エチルの95:5から90:10混合物を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:350mg
MS:APCI(+ve)451[M+H
+]
【0128】
iv)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
アゼチジン−1−スルホンアミド(420mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(71mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(37mg)、炭酸セシウム(380mg)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−ピリミジン(350mg)の無水ジオキサン(8ml)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、10分冷却した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、arbocelを通して濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーでイソヘキサンおよび酢酸エチルの80:20から70:30混合物を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を白色固体として得た。
収量:220mg。
MS:APCI(+ve)551[M+H
+]
【0129】
実施例2
(R,S)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[3,4−ジヒドロキシブチル]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化8】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)−エチル]−ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(iii)の生成物)(43mg)およびピリジニウムパラ−トルエンスルホネート(43mg)の、メタノール(1ml)および1滴の水中の溶液を60℃で1.5時間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残った黄色固体を、酢酸エチルで溶出する分取薄層クロマトグラフィーで精製した。単離生成物をジクロロメタンに溶解し、溶媒を室温で減圧下蒸発させ、表題生成物を白色固体として得た。収量20mg。
MS:APCI(−ve)459[M−1]
1H NMR:δ (DMSO)11.18(s, 1H), 7.44(t, 1H), 7.33(q, 1H), 7.14(m, 1H), 6.66(s, 1H), 4.57(d, 1H), 4.51(t, 1H), 4.45(s, 2H), 3.93(t, 4H), 3.41(m, 1H), 3.26(m, 1H), 2.71(m, 1H), 2.65(m, 1H), 2.12(p, 2H), 1.82(m, 1H), 1.53(m, 1H)。
【0130】
この中間体は下記の通り製造した:
i)(cis/trans)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ビニル]−ピリミジン
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.5g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(45mg)、2,2−ジメチル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン(630mg)、トリ−n−ブチルアミン(610mg)および塩化テトラ−n−ブチルアンモニウム(460mg)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(6.5ml)中の混合物を90℃で3時間加熱し、次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機相を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣を10%ジエチルエーテルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、副題化合物を、黄色粘性油状物として得た。収量:98mg。
MS:APCI(+ve)399[M+1]
【0131】
ii)(R,S)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)エチル]−ピリミジン
、工程(i)の生成物(96.8mg)のエタノール(10ml)溶液を、3気圧で酸化白金(5mg)上で2日間にわたり水素化した。さらに酸化白金(20mg)を添加し、混合物をさらに3日間5気圧で水素化した。触媒を濾過し(セライト)、濾液を減圧下蒸発させた。残渣を10%ジエチルエーテルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、副題化合物を粘性油状物として得た。収量:33mg。
MS:APCI(+ve)401[M+1]
【0132】
iii)(R,S)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4yl)−エチル]−ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
工程(ii)の生成物(47mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(6mg)、アゼチジン−1−スルホンアミド(62mg)、2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(6mg)および炭酸セシウム(52mg)の無水ジオキサン(1ml)溶液を100℃で45分加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。酢酸(0.2ml)を添加し、分離した有機相を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣を40%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、副題化合物を、黄色粘性油状物として得た。収量:46mg。
MS:APCI(+ve)501[M+1]
【0133】
実施例3
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロピル]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化9】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル]−4−ピリミジニル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(78mg)およびピリジニウムパラ−トルエンスルホネート(79mg)のメタノール(1.8ml)および1滴の水中の溶液を60℃で15分加熱した。溶液を冷却し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をジクロロメタンに溶解し、2N 塩酸および水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させ、粘性黄色油状物(17mg)を得た。水性洗液を合わせ、pHを水性重炭酸ナトリウムで5に合わせ、次いで酢酸エチルで抽出した。有機溶液を乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残った粘性油状物をジクロロメタンに溶解し、溶媒を室温で減圧下蒸発させ、表題生成物を白色固体として得た。収量62mg。
MS:APCI(−ve)459[M−1]
1H NMR:δ (DMSO)11.17(s, 1H), 7.44(t, 1H), 7.33(m, 1H), 7.14(m, 1H), 6.65(s, 1H), 4.45(s, 4H), 3.92(t, 4H), 3.38(m, 4H), 2.57(d, 2H), 2.12(p, 2H), 1.98(m, 1H)。
【0134】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル]ピリミジン
0.5M 9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)のテトラヒドロフラン(17.12ml)および2,2−ジメチル−5−メチレン−1,3−ジオキサン(Tet. Lett. (1988)
29(45)5703-5706)(1.3g)中の溶液を、45℃で18時間加熱した。溶液を冷却し、酢酸パラジウム(II)、リン酸カリウム(1.16g)、(ビフェニル−2−イル)ジシクロヘキシル−ホスフィン(0.14g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(1.5g)の混合物に窒素下撹拌しながら添加した。混合物をマイクロ波中、70℃、250Wで合計1.5時間、次いで70℃のホットプレート上2日間加熱した。反応混合物をシリカゲルに吸着させ、溶媒を減圧下蒸発させ、残渣を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで20%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で精製して、黄色油状物を得た。油状物をさらにフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーでジクロロメタンで溶出して精製し、副題生成物を粘性油状物として得た。収量:110mg。
MS:APCI(−ve)399[M−1]
【0135】
ii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル]−4−ピリミジニル]アゼチジン−1−スルホンアミド
工程(i)の生成物(109mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(14mg)、アゼチジン−1−スルホンアミド(145mg)、2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル,1,1'−ビフェニル(XPHOS)(14mg)および炭酸セシウム(120mg)の無水ジオキサン(2.3ml)溶液を、100℃で45分加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。酢酸(0.2ml)を添加し、分離した有機相を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣を40%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、副題化合物を、黄色粘性油状物として得た。
収量:78mg。
MS:APCI(−ve)499[M−1]
【0136】
実施例4
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化10】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(150mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(25mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(25mg)、炭酸セシウム(244mg)および(2R,3R)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール(200mg)の無水ジオキサン(10ml)中の混合物を使用して製造した。を、アセトニトリル/水性0.1%酢酸アンモニウム混合物で溶出する逆相HPLCにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:79mg
MS:APCI(+ve)461[M+1]
1H NMR:δ (CDCl
3)7.26-7.22(1H, m), 7.10-6.99(2H, m), 6.33(1H, s), 5.07-5.00(1H, m), 4.37(2H, s), 4.02(4H, t), 3.89-3.82(1H, m), 2.25(2H, quintet), 1.26-1.21(6H, m)
【0137】
この中間体は下記の通り製造した:
i)(2R,3R)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール
(2R,3R)−ブタン−2,3−ジオール(250mg)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(427mg)の無水テトラヒドロフラン(20ml)溶液に、環境温度で60%水素化ナトリウム(33.4mg)を添加した。15分撹拌後、反応混合物を水性塩化アンモニウム溶液と酢酸エチルに分配した。有機物を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を真空下で除去し、副題化合物を無色ゴムとして得た。収量:525mg。
MS:APCI(+ve)361[M+H
+]
【0138】
実施例5
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化11】
表題化合物を、実施例4に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(150mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(25mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(25mg)、炭酸セシウム(244mg)および(2S,3S)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール(200mg)の無水ジオキサン(10ml)中の混合物を使用して製造した。精製を、アセトニトリル/水性0.1%酢酸アンモニウム混合物で溶出する逆相HPLCにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:60mg
MS:APCI(+ve)461[M+1]
1H NMR:δ (CDCl
3)7.25-7.21(1H, m), 7.10-6.99(2H, m), 6.32(1H, s), 5.07-5.00(1H, m), 4.37(2H, s), 4.02(4H, t), 3.88-3.81(1H, m), 2.26(2H, quintet), 1.26-1.21(6H, m)。
【0139】
この中間体は下記の通り製造した:
i)(2S,3S)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール
副題化合物を、実施例4、工程(i)に概説の方法に従い、(2S,3S)−ブタン−2,3−ジオール(250mg)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(427mg)の無水テトラヒドロフラン(20ml)溶液および60%水素化ナトリウム(33.4mg)を使用して製造し、副題化合物を無色ゴムとして得た。収量:440mg。
MS:APCI(+ve)361[M+H
+]
【0140】
実施例6
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化12】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2S)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イルメトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.34g)のメタノール(5mL)/H
2O(0.1mL)溶液に、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(78mg)を添加し、混合物を還流温度で2時間、次いで環境温度で20時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、H
2Oに懸濁させ、EtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでDCM/MeOH(98:2)を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.15g
MS:APCI(+ve)463[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)2.13(quintet, 2H), 3.42(m, 2H), 3.77(m, 1H), 3.82(t, 4H), 4.16(dd, 1H), 4.35(dd, 1H), 4.46(s, 2H), 4.67(t, 1H), 4.97(d,1H), 6.16(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.35(m, 1H), 7.44(m, 1H), 11.13(br s, 1H)。
【0141】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2S)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イルメトキシ]−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、(2S)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−2−メタノール(0.46g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物(0.75g)のTHF(8mL)溶液および60%水素化ナトリウム(39mg)を使用して製造し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.70g。
MS:APCI(+ve)403/405[M+H
+]
【0142】
ii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2S)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イルメトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.25g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(83mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(43mg)、炭酸セシウム(0.44g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2S)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イルメトキシ]−ピリミジン(0.40g)のジオキサン(8mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAC/イソヘキサン(1:9から1:2勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:0.34g
MS:APCI(+ve)543[M+H
+]
【0143】
実施例7
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化13】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.48g)のメタノール(5mL)/H
2O(0.1mL)溶液に、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(0.12g)を添加し、混合物を還流温度で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、H
2Oに懸濁し、EtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をDCMでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.30g
MS:APCI(+ve)463[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)2.15(quintet, 2H), 3.42(m, 2H), 3.77(m, 1H), 3.90(t, 4H), 4.17(dd, 1H), 4.35(dd, 1H), 4.46(s, 2H), 4.67(t, 1H), 4.98(d,1H), 6.16(s, 1H), 7.16(m, 1H), 7.34(m, 1H), 7.44(m, 1H), 11.13(br s, 1H)。
【0144】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ]−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、2,2−ジメチル−(4R)−1,3−ジオキソラン−4−メタノール(0.26g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.50g)のTHF(5mL)溶液および60%水素化ナトリウム(79mg)を使用して製造し、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:0.47g。
MS:APCI(+ve)403/405[M+H
+]
【0145】
ii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.24g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.11g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(55mg)、炭酸セシウム(0.57g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ]−ピリミジン(0.47g)のジオキサン(8mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.49g
MS:APCI(+ve)503[M+H
+]
【0146】
実施例8
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(2R)−2,3−ジヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル]オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化14】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(iii)の生成物)0.34g)のDCM(9mL)中の懸濁液に、塩化鉄(III)6水和物(0.61g)を添加し、混合物を環境温度で35分撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、DCM(3×)で希釈した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでMeOH/DCM(99:1から98:2勾配)を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を白色泡状物として得た。収量:0.20g
MS:APCI(+ve)489[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.41(s, 3H), 1.44(s, 3H), 2.16(quintet, 2H), 3.32(m, 1H), 3.56(m, 1H), 3.87(m, 1H), 3.91(t, 4H), 4.46(m, 3H), 4.98(d, 1H), 6.06(s, 1H), 7.18(m, 1H), 7.37(m, 1H), 7.42(m, 1H), 11.06(br s, 1H)
【0147】
この中間体は下記の通り製造した:
i)α,α−2,2−テトラメチル−(4R)−1,3−ジオキソラン−4−メタノール
無水塩化セリウム(III)(8.1gの7水和物、高真空下、150℃で20時間乾燥)に、THF(10mL)、次いでメチルリチウム(1.6M、11.7mL)を添加し、反応混合物を環境温度で10分撹拌した。2,2−ジメチル−(4R)−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸メチルエステル(1g)のTHF(5mL)溶液を添加し、混合物を環境温度で1.5時間撹拌した。反応混合物をH
2O(10mL)のゆっくりの添加によりクエンチし、次いでEt
2Oで抽出した(2×)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.40g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.16(s, 3H), 1.24(s, 3H), 1.37(s, 3H), 1.46(s, 3H), 3.83(m, 1H), 3.96(m, 2H)
【0148】
ii)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、α,α−2,2−テトラメチル−(4R)−1,3−ジオキソラン−4−メタノール(0.32g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.56g)のTHF(5mL)溶液および60%水素化ナトリウム(80mg)を使用して製造し、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:0.43g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.16(s, 3H), 1.24(s, 3H), 1.55(s, 3H), 1.57(s, 3H), 3.87(dd, 1H), 4.02(dd, 1H), 4.35(t, 1H), 4.41(s, 2H), 6.38(s, 1H), 7.04(m, 2H), 7.26(m, 1H)
【0149】
iii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.20g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(91mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(42mg)、炭酸セシウム(0.49g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−ピリミジン(0.43g)のジオキサン(8mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を薄黄色泡状物として得た。収量:0.43g
MS:APCI(−ve)529[M+H
-]
【0150】
実施例9
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(2S)−2,3−ジヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル]オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化15】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(iii)の生成物)(0.37g)のDCM(10mL)中の懸濁液に、塩化鉄(III)6水和物(0.66g)を添加し、混合物を環境温度で1時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、DCMで抽出した(3×)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでMeOH/DCM(99:1から98:2勾配)を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.16g
MS:APCI(+ve)489[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.42(s, 3H), 1.44(s, 3H), 2.15(quintet, 2H), 3.33(m, 1H), 3.56(m, 1H), 3.87(m, 1H), 3.90(t, 4H), 4.44(m, 3H), 4.98(d, 1H), 6.06(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.36(m, 1H), 7.41(m, 1H), 11.06(br s, 1H)
【0151】
この中間体は下記の通り製造した:
i)α,α−2,2−テトラメチル−(4S)−1,3−ジオキソラン−4−メタノール
無水塩化セリウム(III)(8.1gの7水和物、高真空下、150℃で20時間乾燥)にTHF(10mL)、次いでメチルリチウム(1.6M、11.7mL)を添加し、反応混合物を環境温度で10分撹拌した。2,2−ジメチル−(4S)−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸メチルエステル(1g)のTHF(5mL)溶液を添加し、混合物を環境温度で1.5時間撹拌した。反応混合物をH
2O(10mL)のゆっくりした添加によりクエンチし、次いでEt
2Oで抽出した(2×)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.75g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.15(s, 3H), 1.24(s, 3H), 1.38(s, 3H), 1.43(s, 3H), 3.84(m, 1H), 3.97(m, 2H)
【0152】
ii)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、α,α−2,2−テトラメチル−(4S)−1,3−ジオキソラン−4−メタノール(0.32g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.56g)のTHF(5mL)溶液および60%水素化ナトリウム(80mg)を使用して製造し、副題化合物を無色油状物として得た。収量:0.37g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.15(s, 3H), 1.24(s, 3H), 1.55(s, 3H), 1.57(s, 3H), 3.88(dd, 1H), 4.02(dd, 1H), 4.35(t, 1H), 4.41(s, 2H), 6.38(s, 1H), 7.03(m, 2H), 7.26(m, 1H)
【0153】
iii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.17g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(78mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(40mg)、炭酸セシウム(0.42g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−メチルエトキシ]−ピリミジン(0.37g)のジオキサン(8mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8から3:7勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:0.37g
MS:APCI(−ve)529[M+H
-]
【0154】
実施例10
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化16】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.46g)のDCM(15mL)中の懸濁液に、塩化鉄(III)6水和物(0.85g)を添加し、混合物を環境温度で30分撹拌した。炭酸水素ナトリウムの飽和溶液を添加し、次いでDCM(4×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでMeOH/DCM(99:1から98:2勾配)を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を白色泡状物として得た。収量:100mg
MS:APCI(−ve)475[M+H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.43(s, 3H), 2.15(quintet, 2H), 3.63(dd, 2H), 3.73(dd, 2H), 3.92(t, 4H), 4.44(s, 2H), 4.78(t, 2H), 6.09(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.36(m, 1H), 7.43(m, 1H), 11.06(s, 1H)
【0155】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−オール(Synthesis, 1998, p879の通り製造)(0.29g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.51g)のTHF(5mL)溶液および60%水素化ナトリウム(80mg)を使用して製造し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.44g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.16(s, 3H), 1.24(s, 3H), 1.53(s, 3H), 3.85(d, 2H), 4.14(d, 2H), 4.38(s, 2H), 6.48(s, 1H), 7.04(m, 2H), 7.26(m, 1H)
【0156】
ii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.22g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(97mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.52g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−ピリミジン(0.44g)のジオキサン(10mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8から3:7勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:0.46g
MS:APCI(+ve)517[M+H
+]
【0157】
実施例11
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−2−チアゾールスルホンアミド
【化17】
2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−チアゾリルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(工程(ii)の生成物)(0.11g)のTHF(3mL)溶液に、リチウムボロハイドライド(THF中2M溶液、0.23mL)を添加し、混合物を環境温度で20時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、0.5M HCl溶液でクエンチし、水層をEtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでMeOH/DCM(99:1から98:2勾配)を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:15mg
MS:APCI(+ve)475[M+H
+]
1H NMR:δ (CDCl
3)1.44(d, 3H), 3.72(m, 2H), 4.34(q, 2H), 5.25(m, 1H), 5.29(s, 1H), 6.43(s, 1H), 7.03(m, 2H), 7.17(t, 1H), 7.66(s, 1H), 7.98(s, 1H)
【0158】
この中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、2−ヒドロキシ−(2R)−プロパン酸エチルエステル(1.45mL)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(3g)のTHF(40mL)溶液および60%水素化ナトリウム(0.55g)を使用して製造し、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:2.85g。
MS:APCI(+ve)389/391[M+H
+]
【0159】
ii)2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−チアゾリルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、2−チアゾールスルホンアミド(0.17g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(64mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(33mg)、炭酸セシウム(0.34g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(0.27g)のジオキサン(5mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から1:1勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:0.11g
MS:APCI(+ve)517[M+H
+]
【0160】
実施例12
N−[6−(ジフルオロメトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化18】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.11g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.10g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(60mg)、炭酸セシウム(0.26g)、4−クロロ−6−(ジフルオロメトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−ピリミジン(工程(ii)の生成物)(0.18g)および無水ジオキサン(5mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して行い、関連フラクションを蒸発させた。得られた油状物をジエチルエーテル/イソヘキサンでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:70mg
MS:APCI(+ve)439[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)2.13(quintet, 2H), 3.93(t, 4H), 4.50(s, 2H), 6.30(s, 1H), 7.19-7.12(m, 1H), 7.45-7.30(m, 2H), 7.79(t, 1H), 11.53(s, 1H)
【0161】
この中間体は下記の通り製造した:
i)6−(ジフルオロメトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジノール
2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4,6−ピリミジンジオール(3g)のDMF(30mL)溶液に、炭酸セシウム(4.3g)およびクロロジフルオロ−酢酸ナトリウム塩(1.9g)を添加した。得られた混合物を100℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、次いでH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.4g
MS:APCI(+ve)421[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)4.53(s, 2H), 7.13-7.22(m, 1H), 7.30-7.42(m, 2H), 7.75(t, 1H)
【0162】
ii)4−クロロ−6−(ジフルオロメトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−ピリミジン
6−(ジフルオロメトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジノール(工程(i)の生成物(0.4g)の1,2−ジメトキシエタン溶液に、塩化ベンジルトリエチル塩化アンモニウム(3mg)およびオキシ塩化リン(0.23mL)を添加した。得られた混合物を還流温度で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、次いでH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:0.35g
1H NMR:δ (DMSO)4.54(s, 2H), 7.12-7.22(m, 2H), 7.25(s, 1H), 7.30-7.42(m, 2H), 7.81(t, 1H)
【0163】
実施例13
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−4−ピリジンスルホンアミド
【化19】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−4−ピリミジニル]−4−ピリジンスルホンアミド(工程(iv)の生成物)(100mg)のMeOH(10mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸(31mg)およびアニソール(0.15g)を添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)とH
2O(100mL)に分配した。水層を次いでさらにEtOAcで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、TFA(0.2%)/MeCNを使用して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:50mg。
MS:APCI(+ve)496[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.13(d, 3H), 4.30(s, 2H), 5.06-5.12(m, 1H), 6.0(s, 1H), 7.07-7.38(m, 3H), 7.84(d, 2H), 8.86(d, 2H)
【0164】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−ピリジンスルホンアミド
4−ピリジンチオン(3.33g)の濃HCl(22.5mL)およびH
2O(6mL)溶液を、塩素ガスで室温で3時間バブリングした。反応混合物を次いで氷(15g)に注ぎ、スラリーを次いで氷冷0.88アンモニア(120mL)に移した。この混合物を次いで室温で一晩撹拌し、その後真空で固体が沈殿し始めるまで濃縮した。この時点で、反応混合物を一晩冷蔵庫で冷却し、固体を、濾過により黄色固体として回収した。収量:1.51g。
1H NMR:δ (DMSO)7.73(s, 2H), 7.75(d, 2H), 8.84(d, 2H)
【0165】
ii)(2R)−1−(トリフェニルメトキシ)−2−プロパノール
(2R)−1,2−プロパンジオール(1.9mL)のトルエン(20mL)中の懸濁液に、トリエチルアミン(8.3mL)および4−ジメチルアミノピリジン(32mg)を添加した。混合物を氷冷し、1,1',1''−(クロロメチリデン)トリス−ベンゼン(6.6g)を添加し、混合物を環境温度で20時間撹拌した。反応混合物をトルエンで希釈し、次いで塩化アンモニウム溶液(2×)、次いで塩水(1×)で抽出し、有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。得られた油状物をイソヘキサンでトリチュレートし、副題化合物を白色固体として得た。収量:4g
1H NMR:δ (CDCl
3)1.09(d, 3H), 2.34(d, 1H), 2.97(dt, 1H), 3.15(dd, 1H), 3.97(m, 1H), 7.23(m, 3H), 7.28(m, 6H), 7.45(m, 6H)
【0166】
iii)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、(2R)−1−(トリフェニルメトキシ)−2−プロパノール(1.35g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物(1g)のTHF(15mL)溶液および60%水素化ナトリウム(0.18g)を使用して製造し、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:1.8g。
MS:APCI(+ve)589[M+H
+]
【0167】
iv)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−4−ピリミジニル]−4−ピリジンスルホンアミド
4−ピリジンスルホンアミド(工程(i)の生成物)(0.21g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.66g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−ピリミジン(工程(iii)の生成物)(0.40g)のジオキサン(20mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、3時間冷却した。反応混合物をDCMで希釈し、arbocelを通して濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、TFA(0.2%)/MeCN系を使用して精製し、表題化合物を黄色固体として得た。収量:0.21g。
MS:APCI(+ve)711[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)8.85-8.76(m, 2H), 7.83-7.73(m, 2H),7.26-7.17(m, 18H), 6.03(s, 1H), 5.44-5.35(m, 1H), 4.29(s, 2H), 3.08-3.01(m, 2H), 1.22-1.14(m, 3H)
【0168】
実施例14
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−エトキシ−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化20】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.17g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(75mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(40mg)、炭酸セシウム(0.40g)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−エトキシ−ピリミジン(工程(i)の生成物)(0.26g)のジオキサン(5mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9)を溶離剤として使用して行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.17g
MS:APCI(+ve)417[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.27(t, 3H), 2.13(quintet, 2H), 3.90(t, 4H), 4.34(q, 2H), 4.47(s, 2H), 6.12(s, 1H), 7.15(m, 1H), 7.33(m, 1H), 7.42(m, 1H), 11.11(br s, 1H)
【0169】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−エトキシ−ピリミジン
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(0.50g)のエタノール(5mL)溶液に、60%水素化ナトリウム(72mg)を添加し、反応混合物を環境温度で6時間撹拌した。混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:0.53g
MS:APCI(+ve)317/319[M+H
+]
【0170】
実施例15
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−エトキシ−4−ピリミジニル]−1−ピペラジンスルホンアミド
【化21】
4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−エトキシ−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]−1−ピペラジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(工程(ii)の生成物)(0.24g)のDCM(2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、反応混合物を環境温度で2.5時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣をDCM(2×)と共沸し、次いで逆相HPLCで、アセトニトリル/水性0.2%トリフルオロ酢酸混合物で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.18g
MS:APCI(+ve)446[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.28(t, 3H), 3.18(m, 4H), 3.44(m, 4H), 4.36(q, 2H), 4.47(s, 2H), 6.05(s, 1H), 7.18(m, 1H), 7.37(m, 2H), 8.73(br s, 1H), 11.33(br s, 1H)
【0171】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−(アミノスルホニル)−1,1−ジメチルエチルエステル−1−ピペラジンカルボン酸
1,1−ジメチルエチルエステル−1−ピペラジンカルボン酸(2.94g)のジオキサン(40mL)溶液に、スルファミド(4.0g)を添加した。反応混合物を次いで還流温度で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、その後真空で濃縮した。残渣をEtOAc(300mL)とH
2O(300mL)に濃縮し、水層をさらにEtOAcで抽出した(2×300mL)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:2.03g。
1H NMR:δ (DMSO)1.41(s, 9H), 2.89(t, 4H), 3.40(t, 4H), 6.81(s, 2H)
【0172】
ii)4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−エトキシ−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]−1−ピペラジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−(アミノスルホニル)−1−ピペラジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(工程(i)の生成物)(0.29g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(67mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(35mg)、炭酸セシウム(0.36g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−エトキシ−ピリミジン(実施例14、工程(i)の生成物)(0.23g)のジオキサン(5mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から1:3勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.25g
MS:APCI(−ve)544[M+H
-]
【0173】
実施例16
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化22】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.14g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(60mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(30mg)、炭酸セシウム(0.32g)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ピリミジン(工程(i)の生成物)(0.24g)のジオキサン(5mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から2:8勾配)を溶離剤として使用して行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.11g
MS:APCI(+ve)471[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)2.1(quintet, 2H), 3.83(t, 4H), 4.51(s, 2H), 5.03(q, 2H), 6.22(s, 1H), 7.16(m, 1H), 7.36(m, 1H), 7.42(m, 1H), 11.33(s, 1H)
【0174】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、2,2,2−トリフルオロエタノール(0.16mL)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.60g)のTHF(6mL)溶液および60%水素化ナトリウム(94mg)を使用して製造し、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:0.6g。
1H NMR:δ (DMSO)4.54(s, 2H, 5.14(m, 2H), 7.13(s, 1H), 7.19(m, 1H), 7.37(m, 2H)
【0175】
実施例17
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−ピリミジニル]−1−ピペラジンスルホンアミド
【化23】
4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]−1−ピペラジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(工程(i)の生成物)(0.21g)のDCM(2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、反応混合物を環境温度で4時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣をEt
2O(2×)と共沸し、次いで逆相HPLCで、アセトニトリル/水性0.2%トリフルオロ酢酸混合物で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.14g
MS:APCI(+ve)500[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)3.17(m, 4H), 3.50(m, 4H), 4.51(s, 2H), 5.06(q, 2H), 6.17(s, 1H), 6.96-7.42(m, 3H), 8.82(br s, 2H)
【0176】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]−1−ピペラジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−(アミノスルホニル)−1−ピペラジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(実施例15、工程(i)の生成物)、0.40g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(91mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(48mg)、炭酸セシウム(0.49g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ピリミジン(実施例16、工程(i)の生成物)(0.37g)のジオキサン(6mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から2:8勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.22g
MS:APCI(−ve)598[M+H
-]
【0177】
実施例18
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(1,1−ジメチルエトキシ)−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化24】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.16g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(70mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(36mg)、炭酸セシウム(0.37g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(1,1−ジメチルエトキシ)−ピリミジン(工程(i)の生成物)(0.26g)のジオキサン(6mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から2:8勾配)を溶離剤として使用して行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.28g
MS:APCI(−ve)443[M+H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.48(s, 9H), 2.16(quintet, 2H), 3.92(t, 4H), 4.46(s, 2H), 6.03(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.35(m, 1H), 7.42(m, 1H), 11.05(br s, 1H)
【0178】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−(1,1−ジメチルエトキシ)−ピリミジン
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(2g)のTHF(20mL)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.8g)を添加し、反応混合物を環境温度で20時間撹拌した。さらにカリウムtert−ブトキシド(0.8g)を添加し、反応混合物を環境温度で4時間撹拌した。混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した(3×)。合わせた有機層をH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでMeOH/DCM(99:1から98:2勾配)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:0.68g
1H NMR:δ (DMSO)1.50(s, 9H), 4.47(s, 2H), 6.70(s, 1H), 7.19(m, 1H), 7.37(m, 2H)
【0179】
実施例19
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]チオ]−ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化25】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.11g)およびピリジニウムパラ−トルエンスルホネート(99mg)のメタノール(5mL)およびH
2O(2滴)中の溶液を、60℃で1時間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をEtOAcに溶解し、H
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を減圧下蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(8:2)で溶出して精製し、副題生成物を黄色ゴムとして得た。ゴムをDCMおよびメタノールに溶解し、炭を通して濾過し、濾液を減圧下蒸発させた。残った固体を40℃で高真空下で乾燥させ、表題生成物を白色固体として得た。収量:50mg
MS:APCI(−ve)477[M−H]
1H NMR:δ (DMSO)2.13(m, 2H), 3.66(octet, 4H), 3.92(t, 5H), 4.49(s, 2H), 4.99(t, 2H), 6.65(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.36(m, 2H), 11.18(s, 1H)。
【0180】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)チオ]ピリミジン
ナトリウムメトキシド(0.1mLの25−30%メタノール溶液)を、エチルS−(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)エタンチオエート(0.12g;Chem. Pharm. Bull., 2000,
48, (5), p694-707の方法に従い製造)のTHF(2mL)溶液に添加した。15分撹拌後、実施例1、工程(ii)の生成物(0.12g)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーでEt
2O/イソヘキサン(1:9)で溶出して精製し、副題生成物 ベージュ色固体として得た。収量:0.18g。
MS:APCI(+ve)467/469[M+H]
【0181】
ii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
副題化合物をアゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.11g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)チオ]ピリミジン(工程(i)の生成物(0.17g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)で溶出して精製し、副題化合物を無色油状物として得た。収量:0.11g
MS:APCI(+ve)567[M+H]
【0182】
実施例20
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−ピペラジンスルホンアミド
【化26】
4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]、1,1−ジメチルエチルエステル1−ピペラジンカルボン酸(工程(ii)の生成物)(0.23g)のDCM(3mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL)を添加した。反応混合物を次いで室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を逆相HPLCで、TFA(0.2%)/MeCN法を使用して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:77mg
MS:APCI(+ve)476[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.13(d, 3H), 3.01-3.05(m, 4H), 3.13-3.17(m, 4H), 4.34-4.41(m, 2H), 4.79(s, 1H), 4.97-5.05(m, 1H), 5.84(s, 1H), 7.10-7.16(m, 1H), 7.27-7.34(m, 1H), 7.39-7.45(m, 1H)
【0183】
この中間体は下記の通り製造した:
(i)4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]、1,1−ジメチルエチルエステル1−ピペラジンカルボン酸
4−(アミノスルホニル)−1,1−ジメチルエチルエステル−1−ピペラジンカルボン酸(実施例15、工程(i)の生成物)(0.40g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(1g)および(2R)−プロパン酸−2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−、エチルエステル(実施例11、工程(i)の生成物)(0.40g)のジオキサン(20mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、20分冷却した。反応物をarbocelを通して濾過し、次いでEtOAc(200mL)とH
2O(200mL)に分配し、水層を次いでさらにEtOAcで抽出した(2×200mL)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。
収量:0.93g。
MS:APCI(+ve)618[M+H
+]
【0184】
(ii)、4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]−、1,1−ジメチルエチルエステル1−ピペラジンカルボン酸
4−[[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]アミノ]スルホニル]、1,1−ジメチルエチルエステル−1−ピペラジンカルボン酸(工程(i)の生成物)(0.93g)のTHF(20mL)溶液に、2M LiBH
4のTHF(3.0mL)溶液を添加した。反応混合物を次いでを、50℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、10分冷却した。反応混合物を次いで2N HClでクエンチし、揮発物を蒸発させた。残渣を次いでEtOAc(200mL)とH
2O(200mL)に分配し、水層を次いでさらにEtOAcで抽出した(2×200mL)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させ、残渣を逆相HPLCで、TFA(0.2%)/MeCN法を使用して精製し、表題化合物を透明油状物として得た。
収量:0.23g。
MS:APCI(+ve)576[M+H
+]
【0185】
実施例21
N−[6−(ジフルオロメトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
【化27】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド(0.25g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.10g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(60mg)、炭酸セシウム(0.26g)、4−クロロ−6−(ジフルオロメトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−ピリミジン(実施例12、工程(ii)の生成物)(0.18g)および無水ジオキサン(5ml)の混合物を使用して製造した。精製は、メタノール/DCMでのトリチュレーションにより行った。得られた白色固体をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をH
2Oで洗浄し(2×)次いで塩水および乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。得られた油状物をメタノール/DCMでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:15mg
MS:APCI(+ve)464[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)3.67(s, 3H), 4.45(s, 2H), 6.38(s, 1H), 7.10-7.18(m, 1H), 7.30-7.40(m, 2H), 7.70(t, 1H), 7.82(s, 1H), 8.08(s, 1H)
【0186】
実施例22
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1,6−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジンスルホンアミド
【化28】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−4−ピリミジニル]−1,6−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジンスルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.16g)のMeOH(10mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸(50mg)およびアニソール(0.22g)を添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)とH
2O(100mL)に分配した。水層を次いでさらにEtOAcで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、を使用して精製し、TFA(0.2%)/MeCN、白色固体として得た。収量:9mg。
MS:APCI(+ve)499[M+H
+]
1H NMR:δ (CD
3OD)1.12(d, 3H), 3.47(s, 3H), 3.50-3.53(m, 2H), 4.30-4.33(m, 2H), 5.08-5.19(m, 1H), 5.95(s, 1H), 6.45(d, 1H), 6.93-7.11(m, 2H), 7.14-7.21(m, 1H), 7.69-7.74(m, 1H), 8.39(d, 1H)
【0187】
この中間体は下記の通り製造した:
i)[(1,6−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジニル)スルホニル]−、1,1−ジメチルエチルエステルカルバミン酸
クロロスルホニルイソシアネート(6mL)を、2−メチル−2−プロパノール(6.5mL)のDCM(75mL)溶液に0℃で滴下した。5分後、1−メチル−2(1H)−ピリジノン(9mL)を滴下し、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(14.5mL)も滴下した。反応混合物を次いで18時間にわたり室温まで温めた。H
2O(100mL)を反応混合物に添加し、有機層を分離した。水層を次いでさらにDCMで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:7g
1H NMR:δ (CDCl
3)1.45(s, 9H), 3.62(s, 3H), 6.60-6.64(m, 1H), 7.69-7.74(m, 1H), 8.21-8.24(m, 1H)
【0188】
ii)4−ピリジンスルホンアミド−N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−4−ピリミジニル]
[(1,6−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジニル)スルホニル]−、1,1−ジメチルエチルエステルカルバミン酸(工程(i)の生成物)(0.60g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(1g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−ピリミジン(実施例13、工程(iii)の生成物、0.40g)のジオキサン(20mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、3時間冷却した。反応混合物をDCMで希釈し、arbocelを通して濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、TFA(0.2%)/MeCN系を使用して精製し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.12g。
MS:APCI(+ve)741[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.16-1.23(m, 3H), 3.06(d, 2H), 3.35(s, 3H), 4.33-4.41(m, 2H), 5.39-5.47(m, 1H), 6.06(s, 1H), 6.47(d, 1H), 7.04-7.11(m, 2H), 7.17-7.34(m, 17H), 7.67-7.71(m, 1H), 8.54-8.56(m, 1H)
【0189】
実施例23
2−[[6−[(1−アゼチジニルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
【化29】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.61g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.15g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(105mg)、炭酸セシウム(0.77g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例11、工程(i)の生成物)(0.61g)およびジオキサン(15mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでMeOH/DCM(5:95)を溶離剤として使用し、続いて逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)で行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:46mg
MS:APCI(+ve)489[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.12(t, 3H), 1.49(d, 3H), 2.14(quintet, 2H), 3.92(t, 4H), 4.05-4.16(m, 2H), 4.42(dd, 2H), 5.26(q, 1H), 6.21(s, 1H), 7.12-7.21(m, 1H), 7.31-7.41(m, 2H), 11.24(s, 1H)
【0190】
実施例24
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化30】
2−[[6−[(1−アゼチジニルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル、(実施例23の生成物)(0.40g)のTHF(10mL)中の懸濁液に、THF中の2M リチウムボロハイドライド溶液(0.82mL)を滴下し、混合物を環境温度で20時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、1M 水性塩酸でクエンチした。得られた混合物をEtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機層を1M 水性塩酸、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して精製した。得られた油状物をDCMでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.25g
MS:APCI(−ve)445[M−H
-]
1H NMR δ (CD
3OD)1.15(d, 3H), 2.11(quintet, 2H), 3.54(d, 2H), 3.88(t, 4H), 4.36(dd, 2H), 5.16(dt, 1H), 6.12(s, 1H), 6.93-7.12(m, 2H), 7.22-7.31(m, 1H)
【0191】
実施例25
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化31】
表題化合物を実施例24に概説の方法に従い、2−[[6−[(1−アゼチジニルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2S)−プロパン酸,エチルエステル、(工程(ii)の生成物)(0.28g)、THF(8mL)および2M リチウムボロハイドライドのTHF(0.57mL)溶液を使用して製造した。精製は、シリカカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:3)を溶離剤として使用して行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.15g
MS:APCI(−ve)445[M−H
-]
1H NMR:δ (CD
3OD)1.27(d, 3H), 2.23(quintet, 2H), 3.66(d, 2H), 4.00(t, 4H), 4.48(dd, 2H), 5.28(q, 1H), 6.24(s, 1H), 7.05-7.23(m, 2H), 7.33-7.43(m, 1H)
【0192】
この中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2S)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、4,6−ジクロロ−2−[(2、3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.77g)、THF(15mL)、2−ヒドロキシ−(2S)−プロパン酸エチルエステル(0.40mL)および60%水素化ナトリウム(0.14g)を使用して製造し、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:1g
MS:APCI(+ve)389/391[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.13(t, 3H), 1.51(d, 3H), 3.99-4.17(m, 2H), 4.37-4.50(m, 2H), 5.28-5.38(m, 1H), 7.02(s, 1H), 7.13-7.23(m, 1H), 7.28-7.42(m, 2H)
【0193】
ii)2−[[6−[(1−アゼチジニルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2S)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.13g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(58mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(42mg)、炭酸セシウム(0.31g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2S)−プロパン酸エチルエステル(工程(i)の生成物(0.25g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:0.28g
MS:APCI(+ve)489[M+H
+]
【0194】
実施例26
2−[[6−[(1−アゼチジニルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパンアミド
【化32】
2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23の生成物)(103mg)のメタノール(8mL)溶液に、アンモニアガスを0℃でバブリングした。得られた混合物を密封試験管中で、環境温度で48時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、得られた固体をエーテルでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:88mg
MS:APCI(+ve)460[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.43(d, 3H), 2.13(quintet, 2H), 3.91(t, 4H), 4.45(dd, 2H), 5.21(q, 1H), 6.23(s, 1H), 7.13-7.20(m, 2H), 7.31-7.43(m, 2H), 7.59(s, 1H), 11.17(s, 1H)
【0195】
実施例27
2−[[6−[(1−アゼチジニルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−N−メチル−(2R)−プロパンアミド
【化33】
2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23の生成物)(100mg)のエタノール(1.5mL)溶液に、8M メチルアミンのエタノール溶液を添加した。得られた混合物を密封試験管中で、環境温度で16時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させた。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)により行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:60mg
MS:APCI(+ve)474[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.41(d, 3H), 2.14(quintet, 2H), 2.57(d, 3H), 3.92(t, 4H), 4.43(dd, 2H), 5.26(q, 1H), 6.23(s, 1H), 7.12-7.21(m, 1H), 7.30-7.41(m, 2H), 8.00-8.07(m, 1H), 11.18(s, 1H)
【0196】
実施例28
2−[[6−[(1−アゼチジニルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸
【化34】
2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23の生成物)(0.24g)のメタノール(1mL)溶液に、1M 水性水酸化ナトリウム(1mL)を添加した。得られた混合物を環境温度で16時間撹拌した。反応混合物を2M 水性HClを使用して酸性化し、次いでEtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。得られた油状物をDCM/イソヘキサンでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.20g
MS:APCI(−ve)459[M−H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.49(d, 3H), 2.13(quintet, 2H), 3.91(t, 4H), 4.43(dd, 2H), 5.23(q, 1H), 6.19(s, 1H), 7.12-7.21(m, 1H), 7.30-7.42(m, 2H)
【0197】
実施例29
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−メタンスルホンアミド
【化35】
表題化合物を実施例24に概説の方法に従い、2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(メチルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル、(工程(i)の生成物(0.28g)、THF(8mL)および2M リチウムボロハイドライドのTHF(1.3mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)により行った。得られた油状物をトルエン、DCM、次いでエーテル/イソヘキサンでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.18g
MS:APCI(−ve)440[M−H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.17(d, 3H), 3.29(s, 3H), 3.47-3.50(m, 3H), 4.47(dd, 2H), 5.09-5.18(m, 1H), 5.99(s, 1H), 7.13-7.21(m, 1H), 7.29-7.43(m, 2H), 11.14(s, 1H)
【0198】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(メチルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、メタンスルホンアミド(93mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(71mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(52mg)、炭酸セシウム(0.38g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を油状物として得た。収量:0.28g
MS:APCI(+ve)448[M+H
+]
【0199】
実施例30
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−4−モルホリンスルホンアミド
【化36】
表題化合物を実施例24に概説の方法に従い、2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(4−モルホリニルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル、(工程(i)の生成物(0.34g)、THF(8mL)および2M リチウムボロハイドライドのTHF(1mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相として酢酸アンモニウム/アセトニトリル)により行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.25g
MS:APCI(−ve)475[M−H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.16(d, 3H), 3.11(s, 4H), 3.42-3.53(m, 2H), 3.59(t, 4H), 4.43(dd, 2H), 4.84(t, 1H), 5.10(q, 1H), 5.98(s, 1H), 7.12-7.19(m, 1H), 7.29-7.37(m, 1H), 7.39-7.45(m, 1H)
【0200】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(4−モルホリニルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−モルホリンスルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.19g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(71mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(52mg)、炭酸セシウム(0.38g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を油状物として得た。収量:0.34g
MS:APCI(+ve)519[M+H
+]
【0201】
実施例31
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−ピロリジンスルホンアミド
【化37】
表題化合物を実施例24に概説の方法に従い、2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1−ピロリジニルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル、工程(i)の生成物(0.38g)、THF(8mL)および2M リチウムボロハイドライドのTHF溶液(1.3mL)中の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)により行った。得られた油状物をメタノール、トルエン、DCM、次いでエーテル/イソヘキサンでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.15g
MS:APCI(−ve)459[M−H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.16(d, 3H), 1.75-1.82(m, 4H), 3.27-3.38(m, 4H), 3.44-3.51(m, 2H), 4.45(dd, 2H), 5.10-5.18(m, 1H), 5.97(s, 1H), 7.13-7.20(m, 1H), 7.29-7.42(m, 2H), 10.91(s, 1H)
【0202】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1−ピロリジニルスルホニル)アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、1−ピロリジンスルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.19g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(71mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(52mg)、炭酸セシウム(0.38g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を油状物として得た。収量:0.38g
MS:APCI(+ve)475[M+H
+]
【0203】
実施例32
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−シクロプロパンスルホンアミド
【化38】
表題化合物を実施例24に概説の方法に従い、2−[[6−[(シクロプロピルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル、(工程(i)の生成物(0.30g)、THF(8mL)および2M リチウムボロハイドライドのTHF(2mL)溶液を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)により行った。得られた油状物をメタノール、トルエン、DCM、次いでエーテル/イソヘキサンでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.20g
MS:APCI(−ve)430[M−H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.00-1.10(m, 4H), 1.17(d, 3H), 2.93-3.04(m, 1H), 3.47-3.50(m, 2H), 4.47(s, 2H), 5.08-5.20(m, 1H), 6.06(s, 1H), 7.11-7.21(m, 1H), 7.28-7.45(m, 2H), 11.10(s, 1H)
【0204】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[6−[(シクロプロピルスルホニル)アミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、シクロプロパンスルホンアミド(特許WO2003/099274に従い製造、0.14g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(71mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(52mg)、炭酸セシウム(0.38g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を油状物として得た。収量:0.30g
MS:APCI(+ve)503[M+H
+]
【0205】
実施例33
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
【化39】
表題化合物を実施例24に概説の方法に従い、2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(1−メチル−1H−イミダゾル−4−イル)スルホニル]アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(工程(i)の生成物(0.28g)、THF(8mL)および2M リチウムボロハイドライドのTHF(0.81mL)溶液を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)により行った。得られた油状物をトルエン、メタノール、次いでエーテル/イソヘキサンでトリチュレートし、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.12g
MS:APCI(−ve)470[M−H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.14(d, 3H), 3.46(m, 2H), 3.67(s, 3H), 4.39(t, 2H), 5.01-5.14(m, 1H), 6.17(s, 1H), 7.09-7.19(m, 1H), 7.27-7.42(m, 2H), 7.80(s, 1H), 8.01(s, 1H), 11.55(s, 1H)
【0206】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(1−メチル−1H−イミダゾル−4−イル)スルホニル]アミノ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド(0.19g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(71mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(52mg)、炭酸セシウム(0.38g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例23、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を油状物として得た。収量:0.28g
MS:APCI(+ve)514[M+H
+]
【0207】
実施例34
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1S)−2−エトキシ−1−(ヒドロキシメチル)エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化40】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−1−(エトキシメチル)エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド、(工程(v)の生成物)(0.79g)のTHF(10mL)溶液に、THF中テトラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液(2.4mL)添加し、環境温度で72時間撹拌した。反応混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した(2×)。有機層をH
2O、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。得られた油状物を逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでDCM、続いてエーテル/イソヘキサンでのトリチュレーションにより精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.28g
MS:APCI(−ve)489[M−H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.06(t, 3H), 2.13(quintet, 2H), 3.36-3.46(m, 2H), 3.54-3.59(m, 4H), 3.91(t, 4H), 4.46(dd, 2H), 4.88(t, 1H), 5.25(quintet, 1H), 6.12(s, 1H), 7.12-7.19(m, 1H), 7.30-7.38(m, 1H), 7.40-7.45(m, 1H), 11.14(s, 1H)
【0208】
この中間体は下記の通り製造した:
i)(4R)−4−(エトキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン
2,2−ジメチル−1、3−ジオキソラン−4−メタノール(1.5g)のメチルホルミルアミド(30mL)溶液に、60%水素化ナトリウム(0.50g)を少しずつ0℃で添加し、次いで環境温度に温めた。ヨードエタン(3.5mL)を混合物に0℃で添加し、次いで16時間、室温で撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで濾液をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をH
2O(2×)、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/Et
2O(1:1)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:1g
1H NMR:δ (DMSO)1.10(t, 3H), 1.27(s, 3H), 1.32(s, 3H), 3.32-3.50(m, 4H), 3.54-3.62(m, 1H), 3.93-4.01(m, 1H), 4.11-4.20(m, 1H)
【0209】
ii)(2S)−3−エトキシ−1,2−プロパンジオール
(4R)−4−(エトキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(工程(i)の生成物)(1g)の80%氷酢酸(30mL)溶液を、環境温度で48時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、メタノール、エタノールおよびトルエンと共沸し、次いでDCMに再溶解し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.55g。
1H NMR:δ (DMSO)1.10(t, 3H), 3.22-3.44(m, 6H), 3.54(quintet, 1H), 4.45(t, 1H), 4.58(d, 1H)
【0210】
iii)(2R)−1−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−3−エトキシ−2−プロパノール
(2S)−3−エトキシ−1,2−プロパンジオール(工程(ii)の生成物)(0.50g)のDCM(30mL)溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロライド(0.88g)、トリエチルアミン(0.43mL)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(31mg)を0℃で添加した。溶液を、次いで環境温度に温め、16時間撹拌した。反応混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、蒸発させた。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を油状物として得た。収量:0.69g
1H NMR:δ (DMSO)0.07(s, 6H), 0.90(s, 9H), 1.14(t, 3H), 3.28-3.65(m, 7H), 4.70(d, 1H)
【0211】
iv)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−1−(エトキシメチル)エトキシ]−ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4,6−ジクロロ−2−[(2、3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.43g)、(2R)−1−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−3−エトキシ−2−プロパノール(工程(iii)の生成物)(0.47g)、THF(20mL)および60%水素化ナトリウム(67mg)を使用して製造し、副題化合物を無色油状物として得た。収量:0.7g
MS:APCI(+ve)505/507[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)0.03(s, 6H), 0.80(s, 9H), 1.09(t, 3H), 3.39-3.50(m, 2H), 3.60(d, 2H), 3.75-3.81(m, 2H), 4.49(s, 2H), 5.35-5.44(m, 1H), 6.90(s, 1H), 7.14-7.23(m, 1H), 7.32-7.43(m, 2H)
【0212】
v)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−1−(エトキシメチル)エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.29g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.13g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(93mg)、炭酸セシウム(0.68g)、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−1−(エトキシメチル)エトキシ]−ピリミジン(工程(iv)の生成物)(0.70g)およびジオキサン(15mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)70:30を溶離剤として使用して行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.22g
MS:APCI(+ve)605[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)0.02(s, 6H), 0.84(s, 9H), 1.04-1.11(m, 3H), 2.08-2.18(m, 2H), 3.53-3.59(m, 2H), 3.72-3.77(m, 2H), 3.86-3.94(m, 4H), 3.99-4.07(m, 2H), 4.49(s, 2H), 5.34(s, 1H), 6.14(s, 1H), 7.10-7.20(m, 1H), 7.29-7.45(m, 2H), 11.17(s, 1H)
【0213】
実施例35
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化41】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、製造した。アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.15g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(44mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2'4'6'−トリ−イソ−プロピル−1,1'ビフェニル(44mg)、炭酸セシウム(0.36g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(工程(i)の生成物(0.23g)のジオキサン(7.2mL)中の混合物に酢酸(0.67mL)を添加し、反応混合物をEtOAcで抽出した(3×)。合わせた有機層をH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して精製した。得られた固体をさらにイソヘキサンからのトリチュレーションにより精製し、40℃で高真空下で乾燥させて、表題化合物を黄色固体として得た。収量:0.29g。
MS:APCI(+ve)403[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.12(m, 2H), 3.9(m, 7H), 4.49(s, 2H), 6.15(s, 1H), 7.16(m, 1H), 7.39(m, 2H), 11.12(s, 1H)。
【0214】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン
撹拌している4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(5g)の乾燥メタノール(40mL)溶液に、60%水素化ナトリウム(0.68g)を一度に5分にわたり添加した。反応混合物を5時間撹拌し、H
2Oを添加し、溶媒を部分的に蒸発させた。残渣をEtOAcで抽出し、それをH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーでEt
2O/イソヘキサン(5:95)で溶出して精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:4.05g。
MS:APCI(+ve)303/305[M+H]
【0215】
実施例36
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド、トリフルオロ酢酸塩
【化42】
1,1−ジメチルエチル4−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イルスルファモイル]ピペラジン−1−カルボキシレート(工程(i)の生成物(0.36g)およびトリフルオロ酢酸(1mL)のジクロロメタン(4mL)溶液を、室温で30分撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残渣をトルエン(3×)で共沸した。残った淡黄色固体をEtOAcでトリチュレートし、濾過し、40℃で高真空下乾燥させ、表題化合物をクリーム色固体として得た。収量:0.24g。
MS:APCI(+ve)432[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)3.17(m, 4H), 3.40(m, 4H), 3.90(s, 3H), 4.49(s, 2H), 6.08(s, 1H), 7.18(m, 1H), 7.38(m, 2H)。
【0216】
この中間体は下記の通り製造した:
i)1,1−ジメチルエチル4−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イルスルファモイル]ピペラジン−1−カルボキシレート。
副題化合物を1,1−ジメチルエチル4−スルファモイルピペラジン−1−カルボキシレート(実施例15、工程(i)の生成物、(0.22g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.36g
MS:APCI(−ve)530[M−H]
1H NMR:δ (CDCl
3)1.45(s, 9H), 3.27(t, 4H), 3.48(t, 4H), 3.94(s, 3H), 4.40(s, 2H), 6.23(s, 1H), 7.04(m, 2H), 7.22(m, 1H)。
【0217】
実施例37
4−アセチル−N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド
【化43】
酢酸無水物(0.78mL)を、N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド、トリフルオロ酢酸塩(実施例36の表題生成物、0.84g)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1mL)のDCM(5mL)中の混合物に添加した。反応混合物を室温で30分撹拌し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をEtOAcに溶解し、それを水性クエン酸、H
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで、EtOAcで溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:78mg。
MS:APCI(+ve)474[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)1.98(s, 3H), 3.20(m, 4H), 3.87(s, 3H), 3.32(br d, 4H), 4.48(s, 2H), 6.07(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.33(m, 1H), 7.42(t, 1H), 11.18(s, 1H)。
【0218】
実施例38
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]モルホリン−4−スルホンアミド
【化44】
表題化合物をモルホリン−4−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.20g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.26g。
MS:APCI(+ve)433[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)3.17(t, 4H), 3.59(t, 4H), 3.88(s, 3H), 4.48(s, 2H), 6.09(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.34(m, 1H), 7.43(t, 1H), 11.17(s, 1H)。
【0219】
実施例39
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]メタン−スルホンアミド
【化45】
表題化合物をメタンスルホンアミド(0.11g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.12g。
MS:APCI(+ve)362[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)3.28(s, 3H), 3.87(s, 3H), 4.49(s, 2H), 6.03(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.37(m, 2H), 11.14(s, 1H)。
【0220】
実施例40
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
【化46】
表題化合物を1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド(0.19g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.11g。
MS:APCI(+ve)428[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)3.67(s, 3H), 3.83(s, 3H), 4.41(s, 2H), 6.20(s, 1H), 7.15(m, 1H), 7.36(m, 2H), 7.78(s, 1H), 8.00(s, 1H), 11.55(s, 1H)
【0221】
実施例41
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(S)−イソキサゾリジン−4−イル)オキシ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化47】
1,1−ジメチルエチル(S)−4−[6−(アゼチジン−1−スルホニルアミノ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]イソキサゾリジン−2−カルボキシレート(工程(ii)の生成物)(0.14g)およびトリフルオロ酢酸(1mL)のジクロロメタン(2mL)溶液を室温で30分撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残渣をトルエン(3×)で共沸した。残渣を逆相HPLCで、アセトニトリル/0.1%水性酢酸アンモニウム混合物で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:80mg。
MS:APCI(+ve)458[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)7.37(m, 2H), 7.18(m, 1H), 6.16(s, 1H), 5.65(bm, 1H), 4.49(s, 2H), 3.91-3.81(bs+t, 6H), 3.01(bs, 1H), 2.13(m, 2H)。
【0222】
この中間体は下記の通り製造した:
i)1,1−ジメチルエチル(S)−4−[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]−イソキサゾリジン−2−カルボキシレート。
撹拌している4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.25g)および1,1−ジメチルエチル(S)−4−ヒドロキシイソキサゾリジン−2−カルボキシレート(0.16g)の乾燥THF(5mL)溶液に、60%水素化ナトリウム(0.034g)を5分にわたり添加した。反応混合物を撹拌し、60℃で7日間加熱し、H
2Oを添加し、溶媒を部分的に蒸発させた。残渣をEtOAcで抽出し、それをH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーでEt
2O/イソヘキサン(1:9)で溶出して精製し、副題化合物をゴムとして得た。収量:0.15g。
MS:APCI(+ve)460/462[M+H]
【0223】
ii)1,1−ジメチルエチル(S)−4−[6−(アゼチジン−1−スルホニルアミノ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]イソキサゾリジン−2−カルボキシレート。
副題化合物をアゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.22g)および1,1−ジメチルエチル(S)−4−[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]−イソキサゾリジン−2−カルボキシレート(工程(i)の生成物(0.13g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.14g
MS:APCI(−ve)558[M−H]
【0224】
実施例42
N−[6−((R)−2−アミノ−1−メチルエトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化48】
表題化合物を1,1−ジメチルエチル[(R)−2−[6−アゼチジン−1−スルホニルアミノ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]プロピル}カルバメート(0.26g)(工程(ii)の生成物)から、実施例41に概説の方法に従い、製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.11g
MS:APCI(+ve)446[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)1.19(d, 3H), 1.97(m, 2H), 2.99(m, 2H), 3.58(t, 4H), 4.38(q, 2H), 5.15(s, 1H), 5.97(s, 1H), 7.12(m, 1H), 7.30(m, 1H), 7.43(t, 1H), 7.49(br s, 3H)。
【0225】
この中間体は下記の通り製造した:
i)1,1−ジメチルエチル[(R)−2−[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]プロピル]カルバメート
副題化合物を1,1−ジメチルエチル((R)−2−ヒドロキシプロピル)カルバメート(0.15g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.25g)から、実施例41、工程(i)に概説の方法に従い、45℃で18時間加熱して製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.23g。
MS:APCI(−ve)444/446[M−H]
【0226】
ii)1,1−ジメチルエチル[(R)−2−[6−アゼチジン−1−スルホニルアミノ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]propy]カルバメート
副題化合物をアゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.11g)および1,1−ジメチルエチル[(R)−2−[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]プロピル]カルバメート(工程(i)の生成物(0.2g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.14g
MS:APCI(−ve)544[M−H]
【0227】
実施例43
N−[(R)−2−[6−[アゼチジン−1−スルホニルアミノ]−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イルオキシ]プロピル]アセトアミド
【化49】
N−[6−((R)−2−アミノ−1−メチルエトキシ)−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(実施例42の表題生成物)(0.05g)のジクロロメタン(10mL)中の懸濁液に、ピリジン(0.02mL)、続いて酢酸無水物(0.02mL)を添加した。混合物を一晩、室温で撹拌した。ピリジン(0.02mL)および酢酸無水物(0.02mL)を添加し、反応混合物をさらに2時間撹拌した。ピリジン(1.0mL)および酢酸無水物(0.50mL)を添加し、反応混合物をさらに2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水性クエン酸、H
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで40%EtOAcのイソヘキサン溶液を溶離剤として使用して精製した。単離生成物をさらに逆相HPLCで、アセトニトリル/水性0.1%酢酸アンモニウム混合物で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:55mg。
MS:APCI(−ve)486[M−H]
1H NMR:δ (DMSO)1.11(d, 3H), 1.80(s, 3H), 1.96(m, 2H), 3.20(m, 2H), 3.55(t, 4H), 4.34(q, 2H), 5.02(m, 1H), 5.88(s, 1H), 7.12(m, 1H), 7.29(m, 1H), 7.41(t, 1H), 7.99(t, 1H)。
【0228】
実施例44
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(R,S)−2−ジメチルアミノ−1−メチルエトキシ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化50】
表題化合物をアゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.15g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−N,N−ジメチル−1−プロパンアミン(工程(i)の生成物(0.29g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。反応生成物を逆相HPLCで、アセトニトリル/水性0.1%酢酸アンモニウム混合物で溶出して精製し、表題化合物を黄色固体として得た。収量:0.30g
MS:APCI(+ve)474[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)1.17(d, 3H), 2.07(m, 2H), 2.24(s, 6H), 2.44(m, 1H), 2.64(m, 1H), 3.79(t, 4H), 4.24(t, 2H), 5.27(m, 1H), 6.00(s, 1H), 7.15(m, 1H), 7.33(m, 1H), 7.42(t, 1H)。
【0229】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−N,N−ジメチル−1−プロパンアミン
副題化合物を実施例41、工程(i)に概説の方法に従い、1−ジメチルアミノ−2−プロパノール(80mg)、4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.25g)および60%水素化ナトリウム(30mg)のTHF(2mL)溶液を室温で2日間使用して製造し、副題化合物を淡黄色ゴムとして得た。収量:0.29g。
MS:APCI(+ve)374[M+H]
【0230】
実施例45
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1R,2R)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化51】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(vi)の生成物)(0.13g)のDCM(5mL)溶液に塩化鉄(III)6水和物(0.26g)を添加した。反応混合物を環境温度で1.5時間撹拌し、次いで飽和水性重炭酸ナトリウム(1mL)を添加した。層を分離し、水性物質をDCM(3×)および酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残った淡黄色固体をDCMからゆっくり沈殿させ、濾過し、得られた物質を最少量の冷却DCM(2×1mL)で洗浄し、表題化合物を白色粉末として得た。収量:64mg。
MS:APCI(+ve)477[M+H
+]
1H NMR:δ (CDCl
3)1.33(d, 3H), 2.27(quintet, 2H), 2.55(d, 1H), 3.61-3.70(m, 2H), 3.74-3.82(m, 1H), 4.02(t, 4H), 4.31-4.41(m, 2H), 5.32(quintet, 1H), 6.34(s, 1H), 6.98-7.24(m, 3H)。
【0231】
この中間体は下記の通り製造した:
i)(2S,3R)−3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ酪酸
(2S,3R)−2−アミノ−3−ベンジルオキシ−酪酸(1.1g)の2M 硫酸(6.31mL)溶液に、亜硝酸ナトリウム(0.65g)の水(6mL)溶液を、反応の内部温度を0℃未満に保ちながら、2時間にわたり滴下した。反応混合物を−5℃で6時間撹拌し、次いで室温で一晩温めた。混合物を50%水性水酸化ナトリウムでpH4に調節し、次いで酢酸エチルを添加した。混合物を激しく撹拌し、濃硫酸でpH2に酸性化した。層を分離し、水層をさらに酢酸エチルで抽出した(2×)。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色結晶性固体として得、それをさらに精製することなく使用した。収量:0.84g。
MS:APCI(+ve)211、[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, CDCl
3)1.31(d, 3H), 3.99-4.05(m, 1H), 4.16(d, 1H), 4.51(d, 1H), 4.69(d, 1H), 7.22-7.38(m, 5H)。
【0232】
ii)(2R,3R)−3−(ベンジルオキシ)ブタン−1,2−ジオール
(2S,3R)−3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ酪酸(工程(i)の生成物(0.79g)およびトリメチルボレート(0.67mL)の無水テトラヒドロフラン(4mL)溶液に、0℃で、ボラン−ジメチルスルフィド錯体(3mL、テトラヒドロフラン中2M)を滴下した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いでさらにボラン−ジメチルスルフィド錯体(3mL、テトラヒドロフラン中2M)を0℃で添加し、反応混合物を室温でさらに2日間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、メタノール(10mL)をゆっくり添加した。発泡が止んだとき、揮発物を蒸発させ、さらにメタノールを添加し、混合物を再び濃縮し、副題化合物を黄色油状物として得、それをさらに精製することなく使用した。収量:0.68g。
MS:APCI(+ve)197、[M+H
+]
1H NMR:δ (CDCl
3)1.25(d, 3H), 2.17(t, 1H), 2.77(d, 1H), 3.52-3.77(m, 4H), 4.43(d, 1H), 4.69(d, 1H), 7.27-7.39(m, 5H)。
【0233】
iii)(4R)−4−[(1R)−1−(ベンジルオキシ)エチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン
撹拌している(2R,3R)−3−(ベンジルオキシ)ブタン−1,2−ジオール(工程(ii)の生成物)(0.68g)、p−トルエンスルホン酸1水和物(34mg)および2,2−ジメトキシプロパン(0.43mL)のトルエン(10mL)溶液を、還流温度に30分加熱し、次いで無水硫酸ナトリウムを添加し、還流を2.5時間続けた。反応混合物を冷却し、EtOAcおよび飽和水性重炭酸ナトリウムで希釈し、層を分離した。有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から1:1勾配)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を無色液体として得た。収量:0.46g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.13(d, 3H), 1.37(s, 3H), 1.42(s, 3H), 3.60(quintet, 1H), 3.71(dd, 1H), 3.99(dd, 1H), 4.15(quintet, 1H), 4.64(d, 1H), 4.67(d, 1H), 7.24-7.38(m, 5H)。
【0234】
iv)(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エタノール
アンモニア(濃50mL)を、一晩オーブン乾燥させた三首フラスコに、−78℃に凝縮させ、それに、(4R)−4−[(1R)−1−(ベンジルオキシ)エチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(工程(iii)の生成物)(0.39g)のテトラヒドロフラン(7.5mL)溶液を添加した。ナトリウムを、反応混合物が暗青色になるまで小片で添加し、次いでそれを−40℃に温め、その温度で1.5時間放置し、その間さらにナトリウムを、青色があせたとき添加した。反応混合物を過剰の固体塩化アンモニウムでクエンチし、室温に温めた。エーテル(20mL)、続いて注意深く水(10mL)を添加した。層を分離し、水層をさらにエーテルで抽出した(3×)。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を淡黄色液体として得、それをさらに精製することなく使用した。収量:0.24g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.16(d, 3H), 1.37(s, 3H), 1.44(s, 3H), 3.67-3.77(m, 2H), 3.93(q, 1H), 4.00-4.05(m, 1H)。
【0235】
v)4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン
(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エタノール(工程(iv)の生成物)(0.24g)の乾燥THF(10mL)溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(91mg、鉱油中60%分散として)を少しずつ、続いて、4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.50g)を少しずつ添加した。反応混合物を室温で48時間撹拌し、次いで飽和水性塩化アンモニウム(10mL)でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層をさらに酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:19から1:9勾配)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.42g。
MS:APCI(+ve)417/419[M+H
+]
1H NMR:δ (CDCl
3)1.24(d, 3H), 1.36(s, 3H), 1.40(s, 3H), 3.74(dd, 1H), 4.03(dd, 1H), 4.21(q, 1H), 4.40(s, 2H), 5.28(quintet, 1H), 6.44(s, 1H), 6.98-7.11(m, 2H), 7.26-7.31(m, 1H)。
【0236】
vi)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.20g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(33mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(17mg)、炭酸セシウム(0.18g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)−メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−ピリミジン(工程(v)の生成物)(0.15g)のジオキサン(5mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、25分冷却した。飽和水性塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:19から3:7勾配)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.14g。
MS:APCI(+ve)517[M+H
+]
1H NMR:δ (CDCl
3)1.23(d, 3H), 1.38(s, 3H), 1.43(s, 3H), 2.25(quintet, 2H), 3.77(dd, 1H), 3.98-4.09(m, 5H), 4.24(q, 1H), 4.37(s, 2H), 5.30(quintet, 1H), 6.32(s, 1H), 6.98-7.11(m, 2H), 7.20-7.26(m, 1H)。
【0237】
実施例46
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(1R,2R)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ]−4−ピリミジニル]−メタンスルホンアミド
【化52】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−メタンスルホンアミド(工程(i)の生成物)(0.23g)のDCM(5mL)溶液に、塩化鉄(III)6水和物(0.25g)を添加した。反応混合物を環境温度で2時間撹拌し、次いで飽和水性重炭酸ナトリウム(2mL)を添加した。層を分離し、水性物質DCM(3×)および酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残った黄色固体を10%DCMのEt
2O溶液から沈殿させ、濾過し、得られた物質を最少量のEt
2O(2×1mL)で洗浄して、表題化合物を白色粉末として得た。収量:24mg。
MS:APCI(+ve)436、[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.19(d, 3H), 3.29(s, 3H), 3.36-3.40(m, 2H), 3.46-3.53(m, 1H), 4.43(d, 1H), 4.48(d, 1H), 4.54-4.57(m, 1H), 4.88(d, 1H), 5.16-5.24(m, 1H), 5.98(s, 1H), 7.12-7.19(m, 1H), 7.29-7.43(m, 2H), 11.10(s, 1H)。
【0238】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−メタンスルホンアミド
メタンスルホンアミド(0.11g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(26mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(14mg)、炭酸セシウム(0.14g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)−メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−ピリミジン(実施例46、工程(v)の副題生成物(0.12g)のジオキサン(6mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、15分冷却した。飽和水性塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:19から3:7勾配)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.12g。
MS:APCI(+ve)476[M+H
+]
1H NMR(CDCl
3)δ 1.23(d, 3H), 1.37(s, 3H), 1.42(s, 3H), 3.22(s, 3H), 3.76(dd, 1H), 4.04(dd, 1H), 4.23(q, 1H), 4.38(s, 2H), 5.30(quintet, 1H), 6.23(s, 1H), 6.97-7.11(m, 2H), 7.22-7.28(m, 1H)。
【0239】
実施例47
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1R,2S)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化53】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.13g)のDCM(5mL)溶液に、塩化鉄(III)6水和物(0.24g)を添加した。反応混合物を環境温度で1時間撹拌し、次いで飽和水性重炭酸ナトリウム(10mL)を添加した。層を分離し、水性物質DCM(3×10mL)およびEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残った淡黄色固体をDCMからゆっくり沈殿させ、濾過し、得られた物質を最少量の冷DCM(2×1mL)で洗浄して、表題化合物を白色粉末として得た。収量:45mg。
MS:APCI(+ve)477[M+H
+]
1H NMR:δ (CDCl
3)1.36(d, 3H), 2.27(quintet, 2H), 2.34(br s, 1H), 2.67(d, 1H), 3.59-3.65(m, 1H), 3.67-3.78(m, 2H), 4.02(t, 4H), 4.36(s, 2H), 5.23(quintet, 1H), 6.31(s, 1H), 7.00-7.10(m, 2H), 7.19-7.23(m, 1H)。
【0240】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エタノール(Liebigs Ann. Chem. 1987, 7-14に従い製造)(0.25g)および4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.53g)のTHF(20mL)溶液および60%水素化ナトリウム(80mg)を使用して製造した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:3)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:0.37g。
MS:APCI(+ve)417/419[M+H
+]
【0241】
ii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.16g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(33mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(17mg)、炭酸セシウム(0.28g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)−メチル]チオ]−6−[(2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル)オキシ]−ピリミジン(工程(i)の生成物(0.25g)のジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、20分冷却した。飽和塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.13g。
MS:APCI(+ve)517[M+H
+]
【0242】
実施例48
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1R,2S)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−ピペラジンスルホンアミド
【化54】
tert−ブチル4−{[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)アミノ]スルホニル}ピペラジン−1−カルボキシレート(工程(i)の生成物(0.23g)の10%トリフルオロ酢酸/DCM(5mL)溶液を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発乾固した。得られた粗油状物を逆相HPLC(溶離剤として0.1%水性酢酸アンモニウムのアセトニトリル溶液の75%から5%)で精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:40mg。
MS:APCI(+ve)506[M+H
+]
1H NMR δ (DMSO)1.14(d, 3H), 2.99-3.05(m, 4H), 3.11-3.17(m, 4H), 3.25-3.40(m, 2H), 3.54-3.61(m, 1H), 4.34(d, 1H), 4.41(d, 1H), 4.54(br s,1H), 4.81(d, 1H), 5.03(dq, 1H), 5.82(s, 1H), 7.09-7.16(m, 1H), 7.26-7.35(m, 1H), 7.43(dd, 1H)
【0243】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル4−{[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)アミノ]スルホニル}ピペラジン−1−カルボキシレート
副題化合物を1,1−ジメチルエチル4−スルファモイルピペラジン−1−カルボキシレート(実施例15、工程(i)の生成物)、0.26g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン(実施例47、工程(i)の生成物)(0.21g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。収量:0.28g
MS:APCI(−ve)644[M−H]
【0244】
実施例49
5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]ピリミジン−4−イル}フラン−2−スルホンアミド
【化55】
5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメチルオキシ)エトキシ]ピリミジン−4−イル}フラン−2−スルホンアミド(工程(iv)の生成物)(0.24g)のメタノール(5mL)溶液に、パラトルエンスルホン酸水和物(58mg)およびアニソール(0.34mL)を添加した。室温で2日間撹拌後、H
2O(5mL)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した(3×10mL)。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空で蒸発乾固した。得られた粗固体を逆相HPLC(溶離剤として0.1%水性酢酸アンモニウムのアセトニトリル溶液の50%から5%勾配)で精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:10mg。
MS:APCI(+ve)541[M+H
+]
1H NMR δ (CDCl
3)1.28(d, 3H), 2.39(quintet, 2H), 3.70(dd, 1H), 3.76(dd, 1H), 4.20(t, 4H), 4.33(d, 1H), 4.37(d, 1H), 4.51(t, 2H), 5.31(dquintet, 1H), 6.41(s, 1H), 6.99-7.08(m, 2H), 7.11(d, 1H), 7.17-7.22(m, 1H), 7.21(d, 1H)
【0245】
この中間体は下記の通り製造した:
i)メチル5−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−2−フロエート
メチル5−(クロロスルホニル)−2−フロエート(3.0g)のDCM(100mL)溶液に、tert−ブチルアミン(3.6mL)を添加した。室温で2日間撹拌後、混合物をセライトのパッドを通して濾過し、DCM(2×10mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発乾固した。得られた粗残渣をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を泡状物として得た。収量:2.75g。
MS:APCI(−ve)260[M−H]
【0246】
ii)5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−(tert−ブチル)フラン−2−スルホンアミド
メチル5−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−2−フロエート(工程(i)の生成物(2.15g)のメタノール(80mL)溶液に、アゼチジン(1.15mL)を添加した。室温で5時間撹拌後、混合物を真空で蒸発乾固した。得られた残渣をEtOAc(50mL)とH
2O(50mL)に分配した。分離した有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空で蒸発乾固した。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(溶離剤としてEtOAC)で精製し、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:3g。
MS:APCI(+ve)287[M+H
+]
【0247】
iii)5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フラン−2−スルホンアミド
5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−(tert−ブチル)フラン−2−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(3g)のトリフルオロ酢酸(90mL)溶液を、室温で撹拌した。18時間後、混合物を真空で蒸発乾固した。得られた油状物をEt
2Oでトリチュレートし、濾過し、副題化合物を白色固体として得た。収量:1.75g。
MS:APCI(+ve)231[M+H
+]
【0248】
iv)5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメチルオキシ)エトキシ]ピリミジン−4−イル}フラン−2−スルホンアミド
副題化合物を5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フラン−2−スルホンアミド(工程(iii)の生成物)(0.40g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−ピリミジン(実施例13、工程(iii)の生成物)(0.41g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。収量:0.25g
MS:APCI(−ve)781[M−H]
【0249】
実施例50
N−(tert−ブチル)−5−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]ピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−2−フルアミド
【化56】
エチル(2R)−2−({6−[({5−[(tert−ブチルアミノ)カルボニル]−2−フリル}スルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)プロパノエート(工程(iii)の生成物)(0.25g)のTHF(10mL)溶液に、リチウムボロハイドライド(0.6mL、ヘキサン中2.0M)を0℃で滴下した。混合物を室温に温め、18時間撹拌した。0℃に冷却後、1N HCl(20mL)をゆっくり添加し、混合物をEtOAcで抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空で蒸発乾固した。得られた粗油状物を逆相HPLC(溶離剤として0.2%水性トリフルオロ酢酸のアセトニトリル溶液の75%から5%勾配)で精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:90mg。
MS:APCI(−ve)555[M−H]
1H NMR δ (CDCl
3):1.27(d, 3H), 1.44(s, 9H), 3.69(dd, 1H), 3.75(dd, 1H), 4.33(d, 1H), 4.38(d, 1H), 5.26-5.33(m, 1H), 6.23(br s, 1H), 6.32(s, 1H), 6.98-7.08(m, 2H), 7.09(d, 1H), 7.17-7.21(m, 1H), 7.23(d, 1H)
【0250】
この中間体は下記の通り製造した:
i)N−(tert−ブチル)−5−シアノフラン−2−スルホンアミド
5−ホルミルフラン−2−スルホン酸ナトリウム塩(2.97g)、およびヒドロキシルアミンヒドロクロライド(1.05g)のH
2O(1.35mL)および酢酸(21mL)中の溶液を、60℃で4時間加熱した。室温に冷却後、溶媒を真空で除去した。粗残渣をEt
2O(3×50mL)でトリチュレートし、高真空下で乾燥させ、粗薄褐色固体を得た。この物質(3.7g)のオキシ塩化リン(100mL)溶液を60℃で18時間加熱した。室温に冷却後、混合物を氷水(100mL)とEtOAc(100mL)に分配した。水層を分離し、さらにEtOAcで抽出した(2×100mL)。合わせた有機相を塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空で蒸発乾固し、粗褐色油状物を得た。この粗油状物(1.6g)のDCM(85mL)溶液に、tert−ブチルアミン(1.8mL)を添加した。室温で2日間撹拌後、混合物をセライトを通して濾過し、DCM(2×20mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発乾固した。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:1.0g。
MS:APCI(−ve)227[M−H]
【0251】
ii)5−(アミノスルホニル)−N−(tert−ブチル)−2−フルアミド
N−(tert−ブチル)−5−シアノフラン−2−スルホンアミド(工程(i)の生成物(1.0g)のトリフルオロ酢酸(30mL)溶液を室温で24時間撹拌した。混合物を真空で蒸発乾固し、粗黄色油状物を残して、それをEt
2Oでトリチュレートし、濾過し、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.25g。
MS:APCI(−ve)245[M−H]
【0252】
iii)エチル(2R)−2−({6−[({5−[(tert−ブチルアミノ)カルボニル]−2−フリル}スルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)プロパノエート
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、5−(アミノスルホニル)−N−(tert−ブチル)−2−フルアミド(0.25g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(58mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(30mg)、炭酸セシウム(0.65g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例11、工程(i)の生成物)(0.26g)のジオキサン(10mL)中の混合物を使用して製造した。精製はEt
2Oでのトリチュレーションであり、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.25g
MS:APCI(+ve)599[M+H
+]
【0253】
実施例51
5−シアノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]ピリミジン−4−イル}フラン−2−スルホンアミド
【化57】
5−シアノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメチルオキシ)エトキシ]ピリミジン−4−イル}フラン−2−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.15g)のメタノール(5mL)溶液に、パラトルエンスルホン酸水和物(39mg)およびアニソール(0.23mL)を添加した。室温で5時間撹拌後、H
2O(5mL)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した(3×10mL)。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空で蒸発乾固した。得られた粗固体を逆相HPLC(溶離剤として0.1%水性酢酸アンモニウムのアセトニトリル溶液の75%から5%)で精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:20mg。
MS:APCI(−ve)481[M+H
-]
1H NMR δ (CDCl
3):1.28(d, 3H), 3.71(dd, 1H), 3.76(dd, 1H), 4.34(d, 1H), 4.38(d, 1H), 5.29-5.33(m, 1H), 6.31(s, 1H), 7.00-7.11(m, 2H), 7.15(d, 1H), 7.18-7.21(m, 1H), 7.24(d, 1H)
【0254】
この中間体は下記の通り製造した:
i)5−シアノフラン−2−スルホンアミド
N−(tert−ブチル)−5−シアノフラン−2−スルホンアミド(実施例50、工程(i)の生成物)(1.0g)のトリフルオロ酢酸(30mL)溶液を、室温で24時間撹拌した。混合物を真空で蒸発乾固し、粗黄色油状物を残し、それをEt
2Oでトリチュレートし、濾過した。濾液を真空で蒸発乾固し、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:0.29g。
MS:APCI(−ve)171[M−H
-]
【0255】
ii)5−シアノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメチルオキシ)エトキシ]ピリミジン−4−イル}フラン−2−スルホンアミド
副題化合物を5−シアノフラン−2−スルホンアミド(工程(i)の生成物(0.29g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−ピリミジン(実施例13、工程(ii)の生成物)(0.15g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:4から2:3勾配)副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.25g
MS:APCI(−ve)723[M−H]
【0256】
実施例52
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−スルホンアミド
【化58】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−スルホンアミド(0.24g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(60mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(31mg)、炭酸セシウム(0.32g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.20g)のジオキサン(6ml)中の混合物を使用して製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8から1:1勾配)を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を薄黄色泡状物として得た。収量:0.19g。
MS:APCI(+ve)510[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)3.26(m, 4H), 3.77(m, 4H), 3.86(s, 3H), 4.47(s, 2H), 6.08(s, 1H), 6.67(t, 1H), 7.13(m, 1H), 7.33(m, 1H), 7.40(dt, 1H), 8.37(d, 2H), 11.16(bs, 1H)
【0257】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−スルホンアミド
副題化合物を実施例15、工程(i)に概説の方法に従い、2−ピペラジン−1−イルピリミジン(3.0g)およびスルファミド(1.2g)のジオキサン(30mL)溶液を使用して製造し、副題化合物を白色固体として得た。収量:2.06g。
1H NMR:δ (DMSO)3.00(t, 2H), 3.83(t, 2H), 6.68(t, 1H), 6.81(bs, 1H), 8.39(d, 2H)
【0258】
実施例53
N−{5−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−4−メチル−1,3−チアゾル−2−イル}アセトアミド
【化59】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、N−[5−(アミノスルホニル)−4−メチル−1,3−チアゾル−2−イル]アセトアミド(0.25g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(64mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(33mg)、炭酸セシウム(0.69g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.21g)のジオキサン(6ml)中の混合物を使用して製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2.5:7.5から4:6勾配)を溶離剤として使用して精製し、表題化合物を黄色固体として得た。収量:85mg。
MS:APCI(+ve)502[M+H]
1H NMR:δ (CDCl
3)2.26(s, 3H), 2.57(s, 3H), 3.90(s, 3H), 4.38(s, 2H), 6.32(s, 1H), 7.03(m, 2H), 7.19(dt, 1H)
【0259】
この中間体は下記の通り製造した:
i)N−{5−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−4−メチル−1,3−チアゾル−2−イル}アセトアミド
2−(アセチルアミノ)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−スルホニルクロライド(1.0g)のDCM(10ml)中の懸濁液に、tert−ブチルアミン(0.92ml)を添加し、混合物を室温で2日間撹拌した。混合物をH
2Oで希釈し、DCMで抽出した(3×)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物をベージュ色泡状物として得た。収量1.1g。
MS:APCI(+ve)292[M+H]
【0260】
ii)N−[5−(アミノスルホニル)−4−メチル−1,3−チアゾル−2−イル]アセトアミド
N−{5−[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]−4−メチル−1,3−チアゾル−2−イル}アセトアミド(1.1g)のTFA(10ml)溶液を、室温で3日間撹拌した。混合物を蒸発させ、TFA(10ml)に再溶解し、さらに1日間撹拌した。蒸発により、得られた油状物をDCM(2×)と共沸し、Et
2Oと共沸し、副題化合物をベージュ色固体として得た。収量0.7g。
MS:APCI(+ve)236[M+H]
【0261】
実施例54
2−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−メチル−1,3−チアゾール−5−スルホンアミド
【化60】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、2−アミノ−4−メチル−1,3−チアゾール−5−スルホンアミド(0.23g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(73mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(38mg)、炭酸セシウム(0.39g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.24g)のジオキサン(6ml)中の混合物を使用して製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8から4.5:5.5勾配)を溶離剤として使用して精製し、Et
2Oと共沸し、表題化合物をベージュ色固体として得た。収量:0.15g。
MS:APCI(+ve)460[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.42(s, 3H), 3.91(s, 3H), 4.56(s, 2H), 6.07(s, 1H), 7.18(dq, 1H), 7.35(m, 2H), 7.55(bs, 2H), 11.91(bs, 1H)
【0262】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−アミノ−4−メチル−1,3−チアゾール−5−スルホンアミド
N−[5−(アミノスルホニル)−4−メチル−1,3−チアゾル−2−イル]アセトアミド(実施例53、工程(ii)の生成物)(0.44g)のヒドラジン水和物(1.5ml)中の懸濁液を室温で4時間撹拌した。混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した(4×)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物をオフホワイト色固体として得た。収量0.23g。
MS:APCI(+ve)194[M+H]
【0263】
実施例55
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2S)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)メタンスルホンアミド
【化61】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)メタンスルホンアミド(0.23g)のMeOH(2ml)溶液に、TFA(0.4ml)を添加し、反応物を室温で20時間撹拌した。混合物を蒸発させ、飽和炭酸ナトリウム溶液に懸濁し、次いで氷酢酸で撹拌しながらpH5に再酸性化した。得られた固体を回収し、H
2Oで洗浄し、乾燥させ、表題化合物をクリーム色固体として得た。収量0.17g。
MS:APCI(+ve)436[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)1.18(d, 3H), 3.26(s, 3H), 3.36(t, 2H), 3.62(quintet, 1H), 4.45(quintet, 2H), 4.60(t, 1H), 4.93(d, 1H), 5.17(quintet, 1H), 5.97(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.35(m, 1H), 7.40(m, 1H)
【0264】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)メタンスルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、メタンスルホンアミド(0.25g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(55mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(29mg)、炭酸セシウム(0.30g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン(実施例47、工程(i)の生成物)(0.25g)のジオキサン(5ml)中の混合物を使用して製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.25g。
MS:APCI(+ve)476[M+H]
【0265】
実施例56
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2S)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)モルホリン−4−スルホンアミド
【化62】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)モルホリン−4−スルホンアミド(0.20g)のMeOH(2ml)溶液にTFA(0.4ml)を添加し、反応物を室温で20時間撹拌した。混合物を蒸発させ、飽和炭酸ナトリウム溶液に懸濁し、次いで氷酢酸で撹拌しながらpH5に再び酸性化した。得られた固体を回収し、H
2Oで洗浄し、乾燥させ、表題化合物を白色固体として得た。収量0.15g。
MS:APCI(+ve)507[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)1.18(d, 3H), 3.18(m, 4H), 3.33(m, 2H), 3.60(m, 5H), 4.44(q, 2H), 4.60(t, 1H), 4.89(d, 1H), 5.20(quintet, 1H), 6.03(s, 1H), 7.16(m, 1H), 7.38(m, 2H), 11.13(bs, 1H)
【0266】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)モルホリン−4−スルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−モルホリンスルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造)(0.15g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(55mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(29mg)、炭酸セシウム(0.30g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン(実施例47、工程(i)の生成物)(0.25g)のジオキサン(5ml)中の混合物を使用して製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から2.5:7.5勾配)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物をオフホワイト色泡状物として得た。収量:0.20g。
MS:APCI(+ve)547[M+H]
【0267】
実施例57
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]メタンスルホンアミド
【化63】
メタンスルホンアミド(0.22g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(33mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(17mg)、炭酸セシウム(0.58g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(メチルチオ)ピリミジン(工程(i)の生成物(0.38g)のジオキサン(10mL)中の混合物を100℃で18時間加熱した。混合物を冷却し、飽和塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、アセトニトリル/水性0.1%TFA混合物で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:30mg。
MS:APCI(+ve)378[M+H
+]
1H NMR(CDCl
3)δ 2.52(3H, s), 3.21(3H, s), 4.44(2H, s), 6.73(1H, s), 6.99-7.10(2H, m), 7.21-7.24(1H, m)
【0268】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(メチルチオ)ピリミジン
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(1.54g)のTHF(50mL)溶液に、ナトリウムメタンチオラート(0.39g)を添加した。混合物を室温に温め、撹拌を2時間続けた。飽和塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色固体として得た。収量:1.51g。
MS:APCI(−ve)317/319[M−H
-]
【0269】
実施例58
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化64】
アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.32g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(33mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(17mg)、炭酸セシウム(0.58g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(メチルチオ)ピリミジン(実施例57、工程(i)の生成物)(0.38g)のジオキサン(10mL)中の混合物を100℃で18時間加熱した。混合物を冷却し、飽和塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、アセトニトリル/水性0.1%酢酸アンモニウム混合物で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:50mg。
MS:APCI(+ve)419[M+H
+]
1H NMR(CDCl
3)δ 2.25(2H, quintet), 2.51(3H, s), 4.01(4H, t), 4.43(2H, s), 6.81(1H, s), 6.98-7.10(2H, m), 7.21-7.24(1H, m)
【0270】
実施例59
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]モルホリン−4−スルホンアミド
【化65】
4−モルホリンスルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.39g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(33mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(17mg)、炭酸セシウム(0.58g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(メチルチオ)ピリミジン(実施例57、工程(i)の生成物)(0.38g)のジオキサン(10mL)中の混合物を100℃で18時間加熱した。混合物を冷却し、飽和塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、アセトニトリル/水性0.1%酢酸アンモニウム混合物で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:30mg。
MS:APCI(+ve)449[M+H
+]
1H NMR(CDCl
3)δ 2.51(3H, s), 3.30(4H, t), 3.72(4H, t), 4.43(2H, s), 6.73(1H, s), 7.00-7.10(2H, m), 7.21-7.24(1H, m)
【0271】
実施例60
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1R,2R)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−モルホリンスルホンアミド
【化66】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−モルホリンスルホンアミド(工程(i)の生成物(0.17g)のDCM(5ml)溶液に、塩化鉄(III)6水和物(0.25g)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、その後さらに塩化鉄(III)6水和物(0.25g)を添加した。さらに3時間後、飽和水性重炭酸ナトリウム(1ml)を添加した。層を分離し、水性物質DCM(3×)およびEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残った固体を逆相HPLC(勾配25−95%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製して、表題化合物を白色粉末として得た。収量:23mg
MS:APCI(+ve)507[M+H
+]
1H NMR:δ (400 MHz, CDCl
3) 1.31(d, 3H), 3.29-3.32(m, 4H), 3.60-3.80(m, 7H), 4.36(1/2Abq, 1H), 4.36(1/2Abq, 1H), 5.31(quintet, 1H), 6.23(s, 1H), 6.99-7.10(m, 2H), 7.20-7.23(m, 1H)。
【0272】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−モルホリンスルホンアミド
モルホリン−4−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.239g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(33mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(17mg)、炭酸セシウム(0.176g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1R)−1−[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]エトキシ}ピリミジン(実施例45、工程(vii)の生成物)(0.150g)の無水ジオキサン(6ml)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、20分冷却した。飽和水性塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーでEtOAcおよびイソヘキサン1:19から2:3の混合物を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色ゴムとして得た。収量:0.165g
MS:APCI(+ve)547[M+H
+]
【0273】
実施例61
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1S,2R)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
【化67】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1S)−1−[(2R)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(43mg)のDCM(4ml)溶液に、塩化鉄(III)6水和物(73mg)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後さらに塩化鉄(III)6水和物(40mg)を添加した。3日間、−18℃の後、H
2OおよびDCMを添加した。層を分離し、水性物質をさらにDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。TFA(1ml)およびDCM(4ml)を残渣に添加し、反応混合物を室温で2日間撹拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウムとDCMに分配し、次いで2M 水性塩酸で中和し、層を分離し、水性物質をさらにDCMで抽出した。DCM抽出物をゆっくり蒸発させ、得られた固体を最少量の冷DCMで洗浄して、表題化合物を白色粉末として得た。収量:11mg
MS:APCI(+ve)477[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, CDCl
3)1.36(d, 3H), 2.27(quintet, 2H), 3.59-3.65(m, 1H), 3.68-3.78(m, 2H), 4.02(t, 4H), 4.37(s, 2H), 5.23(quintet, 1H), 6.31(s, 1H), 6.99-7.11(m, 2H), 7.19-7.23(m, 1H)。
【0274】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1S)−1−[(2R)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イル]エトキシ}ピリミジン
(1S)−1−[(2R)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イル]エタノール(J. Org. Chem. 1995, 60, 585-587に従い製造、0.183gの〜2:1ジアスレテオマー混合物)の乾燥THF(5ml)溶液を0℃に冷却し、それに(少しずつ)水素化ナトリウム(46mg、鉱油中60%分散として)、続いて少しずつ4,6−ジクロロ−2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物、0.252g)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌し、次いで飽和水性塩化アンモニウム(2ml)でクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離し、水層をさらにEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて黄色油状物を残し、それをシリカカラムクロマトグラフィーでEtOAcのイソヘキサン溶液0.5から4%混合物を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.10g
MS:APCI(+ve)457/459[M+H
+]
【0275】
ii)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1S)−1−[(2R)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イル]エトキシ}ピリミジン−4−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.131g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(22mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(11mg)、炭酸セシウム(0.117g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{(1S)−1−[(2R)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−2−イル]エトキシ}ピリミジン(工程(i)の生成物(0.100g)の無水ジオキサン(5ml)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、15分冷却した。飽和水性塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーでEtOAcおよびイソヘキサン1:19から3:7混合物を溶離剤として使用して、次いで逆相HPLC(勾配25−95%アセトニトリルの0.1%酢酸アンモニウム溶液)で精製し、副題化合物を無色ゴムとして得た。収量:43mg
MS:APCI(+ve)557[M+H
+]
【0276】
実施例62
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−4−エタンスルホニルピペラジン−1−スルホンアミド
【化68】
表題化合物を4−エタンスルホニルピペラジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物(0.31g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.37g
MS:APCI(+ve)524[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.17(t, 3H), 3.06(q, 2H), 3.23(d, 4H), 3.28(d, 4H), 3.88(s, 3H), 4.48(s, 2H), 6.06(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.33(m, 1H), 7.42(t, 1H), 11.22(bs, 1H)。
【0277】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−エタンスルホニルピペラジン−1−スルホンアミド
1−エタンスルホニルピペラジン(1.0g)のジオキサン(10mL)溶液に、スルファミド(0.51g)を添加した。反応物を、次いで100℃で24時間加熱した。反応物を冷却し、その後真空濃縮した。残渣をEt
2O中で4時間撹拌し、混合物を濾過し、生成物を白色固体として得た。収量:1.3g。
1H NMR:δ (DMSO)1.21(t, 3H), 3.02(t, 4H), 3.09(q, 2H), 3.28(t, 4H), 6.89(s, 2H)。
【0278】
実施例63
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−3−オキソピペラジン−1−スルホンアミド
【化69】
表題化合物を3−オキソピペラジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物(0.22g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して精製し、白色固体として得た。この固体をEtOAcおよびEt
2Oに溶解し、1N 水酸化ナトリウムで抽出した。塩基性溶液をEt
2Oで洗浄し、希塩酸で酸性化し、EtOAcで抽出した。有機溶液をH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を真空で蒸発させ、生成物を黄色泡状物として得た。収量:40mg
MS:APCI(+ve)446[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)3.19(s, 2H), 3.43(t, 2H), 3.80(s, 2H), 3.88(s, 3H), 4.48(s, 2H), 6.03(s, 1H), 7.17(q, 1H), 7.34(m, 1H), 7.41(m, 1H), 8.07(s, 1H), 11.29(s, 1H)。
【0279】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)3−オキソピペラジン−1−スルホンアミド
副題化合物を実施例62、工程(i)に概説の方法に従い、2−オキソピペラジン(0.5g)およびスルファミド(0.45g)を使用して製造し、ベージュ色固体を得た。収量:0.83g。
1H NMR:δ (DMSO)3.14(t, 2H), 3.25(t, 2H), 3.50(s, 2H), 7.02(s, 2H), 8.04(s, 1H)。
【0280】
実施例64
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−1,1−ジオキソチオモルホリン−4−スルホンアミド
【化70】
表題化合物を1,1−ジオキソチオモルホリン−4−スルホンアミド(0.31g、McManus, J.M. et al, J. Med. Chem(1965)
8 766-776)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.48g
MS:APCI(+ve)481[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)3.24(bt, 4H), 3.71(bm, 4H), 3.89(s, 3H), 4.49(s, 2H), 6.01(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.34(m, 1H), 7.40(t, 1H)。
【0281】
実施例65
4−O−{6−[(アゼチジン−1−イルスルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−D−スレオ−ペンチトール
【化71】
4−O−{6−[(アゼチジン−1−イルスルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−スレオ−ペンチトール(工程(vii)の生成物)のMeOH(9ml)溶液に、TFA(1ml)を滴下した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残渣をEtOAc(20ml)に再溶解し、その後真空で直接シリカ上に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで50%EtOAc/50%イソヘキサンで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:32mg
MS:APCI(−ve)489[M+H
-]
1H NMR:δ (DMSO)1.25-1.29(m, 3H), 1.73-1.80(m, 2H), 2.25(q, 2H), 3.88-3.96(m, 3H), 4.02(t, 4H), 4.32-4.40(m, 2H), 5.12-5.20(m, 1H), 6.32(s, 1H), 6.99-7.10(m, 2H), 7.21-7.25(m, 1H)
【0282】
この中間体は下記の通り製造した:
i)(2R)−2−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}プロパン酸
(2R)−2−ヒドロキシプロパン酸(5g)のDMF(20ml)溶液に、TBDPSCl(33.0g)およびイミダゾール(16.4g)を添加した。反応物を、次いで一晩、RTで撹拌した。反応物をEtOAc(200ml)とH
2O(200ml)に分配した。有機層を回収し、10%クエン酸(200ml)、H
2O(200ml)および最後に塩水(200ml)で洗浄した。有機層を、次いで回収し、乾燥させ(MgSO
4)、その後真空で濃縮した。残渣をMeOH(200ml)に溶解し、氷浴で冷却し、炭酸カリウム(6.9g)のH
2O溶液を添加した。室温で6時間撹拌後、溶媒を真空で除去し、残渣をH
2O(100ml)で希釈した。pHを、次いで10%クエン酸でpH4に調節し、水性層を3回EtOAc(3×200ml)で抽出した。有機層を回収し、MgSO
4で乾燥させ、その後真空で濃縮し、副題化合物を無色油状物として得た。収量:7.5g
MS:APCI(−ve)327、[M+H
-]
【0283】
ii)エチル(4R)−4−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−3−オキソペンタノエート
(2R)−2−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}プロパン酸(工程(i)の生成物、7.85g)のTHF(300ml)溶液にCDI(4.26g)を添加し、反応物を室温で約15分撹拌した。別のフラスコで、(71.7ml)の1M ヘプタン溶液をマロン酸水素エチル(9.47g)のTHF(300ml)溶液に0℃で添加した。この溶液を、次いでRTに温めた。アシルイミダゾール溶液を、次いでマグネシウム塩を含むフラスコに移し、反応物をその後2日間モニターした。反応が終了したとき、それを250mlの飽和水性NH
4Cl溶液の添加によりクエンチした。反応混合物を、次いでEt
2O(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して透明油状物を得て、それをシリカゲルカラムクトマトグラフィーで、4%EtOAc/96%イソヘキサンで精製した。これにより、副題化合物を無色油状物として得た。収量:2.0g
1H NMR:δ (DMSO)1.03(m, 9H), 1.11-1.19(m, 6H), 3.31(s, 2H), 4.07(q, 2H), 4.23-4.31(m, 1H), 7.37-7.52(m, 6H), 7.57-7.66(m, 4H)
【0284】
iii)4−O−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]−2,5−ジデオキシ−D−グリセロ−ペンチトール
エチル(4R)−4−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−3−オキソペンタノエート(工程(ii)の生成物)(2.0g)のTHF(100ml)溶液に、2M LiBH
4のTHF(12ml)溶液を添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム(200ml)を反応混合物に添加して、残っている全てのLiBH
4を消費させた。反応混合物を、次いでEtOAc(3×200ml)を使用して抽出した。有機層を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、その後真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクトマトグラフィーで、30%EtOAc/70%イソヘキサンで精製し、副題化合物を透明油状物として得た。収量:540mg
1H NMR:δ (CDCl
3)1.00-1.03(m, 3H), 1.07(s, 9H), 1.61-1.68(m, 2H), 3.63-3.84(m, 4H), 7.36-7.47(m, 6H), 7.65-7.70(m, 4H)
【0285】
iv)4−O−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−グリセロ−ペンチトール
4−O−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]−2,5−ジデオキシ−D−グリセロ−ペンチトール(工程(iii)の生成物)(0.60g)および1−(ジメトキシメチル)−4−メトキシベンゼン(0.30g)のDCM(60ml)溶液に、トス酸(60mg)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、その後さらに1−(ジメトキシメチル)−4−メトキシベンゼン(0.61g)を添加し、さらに2時間RTで撹拌した。反応物を直接シリカ上に濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/90%イソヘキサンで精製した。これにより、副題化合物を透明無色油状物として得た。収量:0.45g
MS:APCI(+ve)477、[M+H
+]
【0286】
v)(1R)−1−[2−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジオキサン−4−イル]エタノール
4−O−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−グリセロ−ペンチトール(工程(iv)の生成物、0.40g)のTHF溶液に、TBAF(2.76ml)を添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応混合物を、次いで直接シリカ上に濃縮し、シリカゲルカラムクトマトグラフィーで、25%EtOAc/75%イソヘキサンで精製した。これにより、副題化合物を透明無色油状物として得た。収量:0.19g
MS:APCI(+ve)239[M+H
+]
【0287】
vi)2−O−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−1,4−ジデオキシ−3,5−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−スレオ−ペンチトール
4−O−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−エリスロ−ペンチトール
(0.18g)(1R)−1−[2−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジオキサン−4−イル]エタノールおよび4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物、0.25g)の無水THF(10ml)溶液に、室温で60%水素化ナトリウム(38mg)を添加した。18時間撹拌後、反応混合物をH
2O(50ml)溶液とEtOAc(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで(2×150ml)再抽出した。有機物を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を真空で除去し、副題化合物を無色油状物として得た。残渣を、次いでシリカゲルカラムクトマトグラフィーで、10%EtOAc/90%イソヘキサンで精製し、2個のジアステレオ異性体を分離した。
2−O−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−1,4−ジデオキシ−3,5−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−スレオ−ペンチトール
1H NMR:δ (CDCl
3)1.36(d, 3H), 1.52-1.59(m, 1H), 1.83-1.96(m, 1H), 3.80(s, 3H), 3.90-3.98(m, 1H), 4.26-4.30(m, 1H), 4.40(s, 2H), 5.28-5.33(m, 1H), 5.47(s, 1H), 6.43(s, 1H), 6.88(d, 2H), 6.96-7.10(m, 2H), 7.24-7.29(m, 1H), 7.37(d, 2H)。収量:0.15g。
4−O−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−エリスロ−ペンチトール
1H NMR:δ (CDCl
3)1.32(d, 3H), 1.52-1.59(m, 1H), 1.86-1.98(m, 1H), 3.79(s, 3H), 3.91-4.01(m, 1H), 4.26-4.31(m, 1H), 4.40(s, 2H), 5.35-5.41(m, 1H), 5.46(s, 1H), 6.43(s, 1H), 6.86(d, 2H), 6.96-7.09(m, 2H), 7.25-7.30(m, 1H), 7.34(d, 2H)。収量:0.20g。
【0288】
vii)2−O−{6−[(アゼチジン−1−イルスルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−1,4−ジデオキシ−3,5−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−スレオ−ペンチトール
アゼチジン−1−スルホンアミド(73mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.14g)および2−O−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−1,4−ジデオキシ−3,5−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−スレオ−ペンチトール(実施例65、工程(vi)の生成物、最初に溶出したジアステレオ異性体)(0.145g)のジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を水性塩化アンモニウム溶液(50ml)とEtOAc(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機物を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を真空で除去し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.45g。
MS:APCI(+ve)609[M+H
+]
【0289】
実施例66
4−O−{6−[(アゼチジン−1−イルスルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−D−エリスロ−ペンチトール
【化72】
4−O−{6−[(アゼチジン−1−イルスルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−エリスロ−ペンチトール(工程(i)の生成物)のMeOH(9ml)溶液に、TFA(1ml)を滴下した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残渣をEtOAcに再溶解し(20ml)、その後直接シリカ上で濃縮し、シリカカラムクロマトグラフィーで、50%EtOAc/50%イソヘキサンで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:12mg
MS:APCI(+ve)489[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.29(d, 3H), 1.72-1.77(m, 2H), 2.26(q, 2H), 3.83-3.94(m, 2H), 3.99-4.07(m, 5H), 4.37(s, 2H), 5.18-5.24(m, 1H), 6.32(s, 1H), 6.99-7.10(m, 2H), 7.20-7.24(m, 1H)
【0290】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−O−{6−[(アゼチジン−1−イルスルホニル)アミノ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−エリスロ−ペンチトール
アゼチジン−1−スルホンアミド(0.13g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.23g)および4−O−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−2,5−ジデオキシ−1,3−O−(4−メトキシベンジリデン)−D−エリスロ−ペンチトール(実施例65、工程(vi)の生成物、2番目に溶出したジアステレオ異性体)(0.20g)のジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を水性塩化アンモニウム溶液(50ml)とEtOAc(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機物を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を真空で除去し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.50g。
MS:APCI(+ve)609.9[M+H
+]
【0291】
実施例67
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]4−メチル−ピペラジン−1−スルホンアミド
【化73】
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリチルオキシ)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−4−メチルピペラジン−1−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(100mg)のDCM(3ml)溶液に、TFA(3ml)を滴下した。反応物を、次いで室温で、終了するまでその後3時間撹拌した。反応物を、次いで真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:45mg
MS:APCI(+ve)490[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.27(d, 3H), 2.31(s, 3H), 2.50(t, 4H), 3.36(t, 4H), 3.67-3.77(m, 2H), 4.31-4.41(m, 2H), 5.26-5.32(m, 1H), 6.24(s, 1H), 7.00-7.10(m, 2H), 7.19-7.24(m, 1H)
【0292】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−メチルピペラジン−1−スルホンアミド
1−メチルピペラジン(1.58g)のジオキサン溶液に、スルファミド(4.0g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度でジオキサン中で18時間加熱した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(100mL)とH
2O(100mL)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×100ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を白色固体として得た。収量:640mg
1H NMR:δ (DMSO)2.18(s, 3H), 2.37(t, 4H), 2.94(t, 4H), 6.74(s, 2H)
【0293】
ii)N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリチルオキシ)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−4−メチルピペラジン−1−スルホンアミド
4−メチルピペラジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物)(0.64g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.55g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−ピリミジン((実施例13、工程(iii)の生成物、0.50g)のジオキサン(40mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、1時間冷却した。反応混合物をDCMで希釈し、arbocelを通して濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を逆相HPLCで、TFA(0.2%)/MeCN系を使用して精製し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.22g。
1H NMR:δ (CDCl
3)1.27(d, 3H), 2.21(s, 3H), 2.33-2.47(m, 4H), 3.24-3.35(m, 4H), 4.29-4.42(m, 2H), 5.42-5.54(m, 1H), 6.26(s, 1H), 6.93-7.08(m, 2H), 7.18-7.31(m, 10H), 7.37-7.41(m, 6H)
【0294】
実施例68
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1,4−ジアゼパン−1−スルホンアミド
【化74】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリチルオキシ)エトキシ]−4−ピリミジニル]−スルファモイル−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(工程(ii)の生成物、100mg)のDCM(3ml)溶液に、TFA(3ml)を滴下した。反応物を、次いで室温で、終了までその後3時間撹拌した。反応物を、次いで真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:62mg
MS:APCI(+ve)490[M+H
+]
1H NMR:δ (DMSO)1.13(d, 3H), 1.90-1.97(m, 2H), 3.34-3.55(m, 10H), 4.36-4.42(m, 2H), 5.02-5.08(m, 1H), 5.77(s, 1H), 7.11-7.18(m, 1H), 7.29-7.36(m, 1H), 7.37-7.44(m, 1H)
【0295】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−スルファモイル−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.16g)のジオキサン(40ml)溶液に、スルファミド(4.0g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度で18時間加熱した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(100mL)とH
2O(100mL)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×100ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を白色固体として得た。収量:4.27g
1H NMR:(DMSO)δ 1.40(s, 9H), 1.70-1.77(m, 2H), 3.12-3.23(m, 4H), 3.32-3.44(m, 2H), 6.72(s, 2H)
【0296】
ii)N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリチルオキシ)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−4−ピリミジニル]スルファモイル−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−スルファモイル−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(工程(i)の生成物)(0.84g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.55g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−1−メチル−2−(トリフェニルメトキシ)エトキシ]−ピリミジン(実施例13、工程(iii)の生成物、0.50g)のジオキサン(20mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、3時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(100mL)とH
2O(100mL)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×100ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、副題化合物を透明無色油状物として得た。収量:0.11g
1H NMR:(CDCl
3)δ 1.27(d, 3H), 1.43(s, 9H), 1.88(quintet, 2H), 3.09-3.16(m, 1H), 3.24-3.30(m, 1H), 3.34-3.53(m, 8H), 4.28-4.44(m, 2H), 5.47-5.54(m, 1H), 6.03-6.11(m, 2H), 6.93-7.08(m, 2H), 7.18-7.30(m, 10H), 7.35-7.41(m, 6H)
【0297】
実施例69
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−4−エチル−ピペラジン−1−スルホンアミド
【化75】
エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(4−エチルピペラジン−1−イル)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート(工程(i)の生成物)(0.72g)のTHF(10ml)溶液に、THF中2M LiBH
4(1.3ml)を添加した。反応物を、次いで18時間、RTで撹拌した。飽和NH
4Cl(150ml)を、次いで反応混合物に添加し、それをDCMで抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:45mg
MS:APCI(+ve)504[M+H
+]
1H NMR:(CDCl
3)δ 1.15(d, 3H), 1.24(t, 3H), 3.13(q, 2H), 2.50(t, 4H), 3.36(t, 4H), 3.67-3.77(m, 2H), 4.31-4.41(m, 2H), 5.32-5.26(m, 1H), 6.24(s, 1H), 7.00-7.10(m, 2H), 7.19-7.24(m, 1H)
【0298】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(4−エチルピペラジン−1−イル)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート
1−エチルピペラジン(1g)のジオキサン(10mL)溶液に、スルファミド(0.746g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度でジオキサン中72時間加熱した。反応混合物をSCXに充填し、(200ml)MeOH/NH
3で溶出することにより精製した。溶離剤を、次いで真空で濃縮し、4−エチルピペラジン−1−スルホンアミドを白色固体として得た。4−エチルピペラジン−1−スルホンアミド(0.289g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.628g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル((実施例5、工程(i)の生成物)、0.50g)のジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.720g
MS:APCI(+ve)546[M+H
+]
【0299】
実施例70
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−スルホンアミド
【化76】
エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(4−ピリジン−4−イルピペラジン)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート(工程(i)の生成物)(0.72g)のTHF(10ml)溶液に、THF中2M LiBH
4(1.3ml)を添加した。反応物を、次いで18時間、RTで撹拌した。飽和NH
4Cl(150ml)を、次いで反応混合物に添加し、それをDCMで抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:10mg
MS:APCI(+ve)553[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.16(d, 3H), 3.37-3.41(m, 4H), 3.46-3.51(m, 2H), 3.75-3.79(m, 4H), 4.40-4.48(m, 2H), 5.11-5.17(m, 1H), 6.01(s, 1H), 7.13-7.21(m, 3H), 7.31-7.39(m, 2H), 8.28(d, 2H)
【0300】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(4−ピリジン−4−イルピペラジン−1−イル)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート
1−ピリジン−4−イルピペラジン(1.23g)のジオキサン(10mL)溶液に、スルファミド(0.746g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度でジオキサン中72時間加熱した。反応混合物をSCXに充填し、(200ml)MeOH/NH
3で溶出することにより精製した。溶離剤を、次いで真空で濃縮し、4−ピリジン−4−イルピペラジン−1−スルホンアミドを白色固体として得た。4−ピリジン−4−イルピペラジン−1−スルホンアミド(0.260g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.438g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル((実施例5、工程(i)の生成物)、0.350g)のジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.720g
MS:APCI(+ve)595[M+H
+]
【0301】
実施例71
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−(3R)−3−エチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化77】
エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[((3R)−3−エチルピペラジン)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート(工程(i)の生成物)(0.71g)のTHF(10ml)溶液に、THF中2M LiBH
4(1.3ml)を添加した。反応物を、次いで18時間、RTで撹拌した。飽和NH
4Cl(150ml)を、次いで反応混合物に添加し、それをDCMで抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:70mg
MS:APCI(+ve)504[M+H
+]
1H NMR:(CDCl
3)δ 0.87(t, 3H), 1.28(d, 3H), 1.53-1.63(m, 1H), 1.63-1.73(m, 1H), 2.79-2.88(m, 1H), 2.95-3.08(m, 2H), 3.61-3.80(m, 4H), 3.97-4.05(m, 1H), 4.08-4.16(m, 1H), 4.33-4.44(m, 2H), 5.28-5.36(m, 1H), 6.28(m, 1H), 6.99-7.12(m, 2H), 7.19-7.24(m, 1H)
【0302】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[((3R)−3−エチルピペラジン−1−スルホンアミド)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート
(3R)−3−エチルピペラジン(0.5g)のジオキサン(10mL)溶液に、スルファミド(0.373g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度でジオキサン中3日間加熱した。反応混合物をSCXに充填し、(200ml)MeOH/NH
3で溶出することにより精製した。溶離剤を、次いで真空で濃縮し、(3R)−3−エチルピペラジン−1−スルホンアミドを白色固体として得た。(3R)−3−エチルピペラジン−1−スルホンアミド(0.260g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.438g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル((実施例5、工程(i)の生成物)、0.350g)のジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.705g
MS:APCI(+ve)546[M+H
+]
【0303】
実施例72
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化78】
エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[((3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート(工程(i)の生成物)、0.50g)のTHF(10ml)溶液に、THF中2M LiBH
4(0.9ml)を添加した。反応物を、次いで18時間、RTで撹拌した。飽和NH
4Cl(150ml)を、次いで反応混合物に添加し、それをDCMで抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:80mg
MS:APCI(+ve)504[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.13(d, 6H), 3.01-3.21(m, 2H), 3.37-3.57(m, 4H), 4.33-4.43(m, 2H), 4.76-4.81(m, 2H), 4.97-5.05(m, 1H), 5.81(s, 1H), 7.09-7.17(m, 1H), 7.26-7.35(m, 1H), 7.39-7.45(m, 1H)
【0304】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[((3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート
(2R,6S)−2,6−ジメチルピペラジン(1g)のジオキサン(10mL)溶液に、スルファミド(0.746g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度でジオキサン中72時間加熱した。反応混合物をEtOAc(150ml)とH
2O(150ml)に分配し、水性EtOAcで再抽出した(2×150ml)。回収した有機層を乾燥させ、真空で濃縮し、(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミドを白色固体として得た(0.29g)を得た。(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド(0.29g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.628g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例5、工程(i)の生成物)、0.5g)のジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.940g
MS:APCI(+ve)546[M+H
+]
【0305】
実施例73
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]ピリミジン−4−イル}−9−メチル−3,9−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン−3−スルホンアミド
【化79】
エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(9−メチル−3,9−ジアザビシクロ[4.2.1]ノン−3−イル)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート(工程(i)の生成物)、0.35g)のTHF(10ml)溶液に、THF中2M LiBH
4(0.6ml)を添加した。反応物を、次いで18時間、室温で撹拌した。飽和NH
4Cl(150ml)を、次いで反応混合物に添加し、それをDCMで抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量20mg
MS:APCI(+ve)530[M+H
+]
1H NMR:(CDCL
3)δ 1.27(d, 3H), 1.32-1.40(m, 2H), 1.65-1.80(m, 4H), 2.54(s, 3H), 2.91-3.05(m, 2H), 3.39-3.48(m, 2H), 3.65-3.75(m, 2H), 4.03-4.11(m, 1H), 4.16-4.24(m, 1H), 4.32-4.46(m, 2H), 5.22-5.28(m, 1H), 6.19(s, 1H), 6.98-7.08(m, 2H), 7.20-7.32(m, 1H)
【0306】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(9−メチル−3,9−ジアザビシクロ[4.2.1]ノン−3−イル)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート
9−メチル−3,9−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン(0.56g)の1,4−ジオキサン(10ml)溶液にスルファミド(0.37g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度で1,4−ジオキサン中72時間加熱した。反応混合物をSCXに充填し、7N NH
3/MeOH(200ml)で溶出することにより精製した。溶離剤を、次いで真空で濃縮し、9−メチル−3,9−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン−3−スルホンアミド(0.13g)を黄色固体として得た。9−メチル−3,9−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン−3−スルホンアミド(0.13g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.31g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例5、工程(i)の生成物)、0.25g)の1,4−ジオキサン(10mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量0.35g
MS:APCI(+ve)572[M+H
+]
【0307】
実施例74
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−(3S)−3−メチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化80】
エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[((3S)−3−メチルピペラジン−1−スルホンアミド)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート(工程(i)の生成物)(0.94g)のTHF(10ml)溶液に、THF中2M LiBH
4(1.8ml)を添加した。反応物を、次いで18時間、RTで撹拌した。飽和NH
4Cl(150ml)を、次いで反応混合物に添加し、それをDCMで抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:35mg
MS:APCI(+ve)490[M+H
+]
1H NMR:(CDCl
3)δ 1.36(d, 3H), 1.61(d, 3H), 2.81-3.03(m, 3H), 3.20-3.39(m, 4H), 3.67-3.84(m, 2H), 4.22-4.44(m, 2H), 5.29-5.37(m, 1H), 6.18(s, 1H), 7.02-7.11(m, 2H), 7.13-7.19(m, 1H)
【0308】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[((3S)−3−メチルピペラジン)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート
(2S)−2−メチルピペラジン(0.914g)のジオキサン(10mL)溶液に、スルファミド(0.746g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度でジオキサン中3日間加熱した。反応混合物をEtOAc(150ml)とH
2O(150ml)に分配し、水性EtOAcで再抽出した(2×150ml)。回収した有機層を乾燥させ、真空で濃縮し、(3S)−3−メチルピペラジン−1−スルホンアミドを白色固体として得た(0.27g)。(3S)−3−メチルピペラジン−1−スルホンアミド(0.27g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.628g)および2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル((実施例5、工程(i)の生成物)、0.50g)のジオキサン(20mL)の中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.940g
MS:APCI(+ve)532[M+H
+]
【0309】
実施例75
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−スルホンアミド
【化81】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−tert−ブチル4−(アミノスルホニル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート(1.6g)をDCM(30ml)に溶解し、溶けるまで撹拌した。この溶液に、TFA(30ml)を添加した。反応物を、次いで室温で一晩撹拌した。反応物を、次いで真空で濃縮し、得られた黄色残渣をHPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:76mg
MS:APCI(+ve)504[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.04(d, 3H), 1.14(d, 3H), 1.96-2.02(m, 2H), 3.16-3.24(m, 2H), 3.41-3.45(m, 4H), 3.66-3.74(m, 2H), 4.41-4.49(m, 2H), 4.99-5.05(m, 1H), 5.09(s, 1H), 7.14-7.23(m, 1H), 7.31-7.40(m, 2H), 8.65-8.72(m, 2H)
【0310】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−tert−ブチル4−(アミノスルホニル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート
4−スルファモイル−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例68、工程(i)の生成物)(0.541g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.55g)および(2R,3R)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール(実施例4、工程(i)の生成物)、0.541g)のジオキサン(40mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、15分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(200ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×200ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:1.6g
MS:APCI(+ve)604[M+H
+]
【0311】
実施例76
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化82】
(2R,6S)−2,6−ジメチルピペラジン(1g)のジオキサン(10mL)溶液に、スルファミド(0.746g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度でジオキサン中3日間加熱した。反応混合物をEtOAc(150ml)とH
2O(150ml)に分配し、水性EtOAcで再抽出した(2×150ml)。回収した有機層を乾燥させ、真空で濃縮し、(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミドを白色固体として得た(1.05g)。(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド(0.541g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.731g)および(2R,3R)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール((実施例4、工程(i)の生成物)、0.541g)のジオキサン(40mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、20分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(200ml)とH
2O(200ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×200ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:80mg
MS:APCI(+ve)518[M+H
+]
1H NMR:(CD
3OD)δ 1.16(d, 3H), 1.22(d, 3H), 1.33(d, 6H), 2.89-2.96(m, 2H), 3.37-3.48(m, 2H), 3.78-3.85(m, 1H), 3.99-4.04(m, 2H), 4.40-4.50(m, 2H), 5.09-5.16(m, 1H), 5.99(s, 1H), 7.07-7.21(m, 2H), 7.30-7.36(m, 2H)
【0312】
実施例77
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−スルホンアミド
【化83】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)tert−ブチル4−(アミノスルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.45g)をDCM(10ml)に溶解し、均質になるまで室温で撹拌した。TFA(10ml)を、次いでゆっくり添加し、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、MeOHに溶解し、分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:25mg
MS:APCI(+ve)490[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.02(d, 3H), 1.09(d, 3H), 3.01-3.05(m, 4H), 3.14-3.18(m, 4H), 3.64-3.71(m, 2H), 4.32-4.42(m, 2H), 4.69-4.73(m, 1H), 4.87-4.94(m, 1H), 5.84(s, 1H), 7.10-7.17(m, 1H), 7.27-7.34(m, 1H), 7.40-7.46(m, 1H)
【0313】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)tert−ブチル4−(アミノスルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
4−(アミノスルホニル)−1,1−ジメチルエチルエステル−1−ピペラジンカルボン酸(0.663g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.731g)および(2R,3R)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール((実施例4、工程(i)の生成物)、0.541g)のジオキサン(40mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、1.5時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(200ml)とH
2O(200ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×200ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:1.45g
MS:APCI(+ve)590[M+H
+]
【0314】
実施例78
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド
【化84】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド(工程(iii)の生成物)、0.54g)を、MeOH中7N NH
3溶液(20ml)に添加し、密封し、室温で1時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:180mg
MS:APCI(+ve)537[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 0.98(d, 3H), 1.04(d, 3H), 2.95(t, 2H), 3.30(t, 2H), 3.60-3.67(m, 1H), 4.22(s, 2H), 4.25-4.27(m, 2H), 4.78-4.85(m, 1H), 5.63(s, 1H), 7.09-7.15(m, 1H), 7.21-7.23(m, 1H), 7.26-7.39(m, 2H), 7.56-7.61(m, 2H)
【0315】
この中間体は下記の通り製造した:
i)N−(tert−ブチル)−2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド
2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホニルクロライド(3g)のDCM(50ml)溶液に、2−メチルプロパン−2−アミン(1.73g)を添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物をH
2O(100ml)とDCM(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×200ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を無色油状物として得た。収量:3.56g
1H NMR:(DMSO)δ 1.10(s, 9H), 2.95-3.02(m, 2H), 3.80-3.86(m, 2H), 4.79-4.86(m, 2H), 7.37-7.49(m, 2H), 7.63-7.72(m, 1H)
【0316】
ii)1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド
N−(tert−ブチル)−2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド(工程(i)の生成物)、1.78g)をTFAに溶解し、室温で96時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクトマトグラフィーで、50%EtOAc/50%イソヘキサンで精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.65g
1H NMR:(DMSO)δ 2.95-3.02(m, 2H), 3.80-3.86(m, 2H), 4.80-4.85(m, 2H), 7.38-7.43(m, 1H), 7.64-7.77(m, 2H)
【0317】
iii)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)、0.65g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.731g)および(2R,3R)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール(実施例4、工程(i)の生成物)、0.432g)のジオキサン(40mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、20分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(100ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×100ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで、50%EtOAc/50%イソヘキサンで精製し、副題化合物を透明油状物として得た。収量:0.54g
MS:APCI(+ve)633[M+H
+]
【0318】
実施例79
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−(イソプロポキシメチル)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
【化85】
表題化合物を実施例34に概説の方法に従い、N−{6−[(1R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(イソプロポキシメチル)エトキシ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド(工程(v)の生成物)(90mg)のTHF(5mL)溶液およびTHF中テトラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液(0.28mL)を使用して製造し、表題化合物を白色固体として得た。収量:30mg。
MS:APCI(+ve)530[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 0.98-1.04(m, 6H), 3.47-3.56(m, 4H), 3.67(s, 3H), 4.40(s, 2H), 5.14(q, 1H), 6.17(s, 1H), 7.07-7.18(m, 1H), 7.28-7.41(m, 2H), 7.79(d, 1H), 8.00(d, 1H), 11.57(s, 1H)
【0319】
この中間体は下記の通り製造した:
i)(4R)−4−(イソプロポキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン
2,2−ジメチル−1、3−ジオキソラン−4−メタノール(2g)のDMSO(50mL)溶液に、粉末水酸化カリウムを0℃で少しずつ添加し、次いで室温に温めた。2−ヨード−プロパン(43mL)を混合物に0℃で添加し、次いで72時間、室温で撹拌した。反応混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をH
2O、次いで塩水(2×)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:2g
1H NMR:(DMSO)δ 1.08(d, 6H), 1.26(d, 3H), 1.31(s, 3H), 3.30-3.43(m, 2H), 3.51-3.61(m, 2H), 3.94-4.00(m, 1H), 4.08-4.15(m, 1H)
【0320】
ii)(2S)−3−イソプロポキシプロパン−1,2−ジオール
アセチルクロライドをMeOH(30mL)溶液に0℃で撹拌しながら5分滴下した。MeOH(30mL)中の(4R)−4−(イソプロポキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(1.7g)(工程(i)の生成物)を反応混合物に滴下した。溶液を、次いで室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量:0.8g
1H NMR:(DMSO)δ 1.07(dd, 6H), 3.21-3.37(m, 4H), 3.47-3.55(m, 2H)
【0321】
iii)(2R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−イソプロポキシプロパン−2−オール
副題化合物を実施例34、工程(iii)に概説の方法に従い、(2S)−3−イソプロポキシプロパン−1,2−ジオール(0.80g)(工程(ii)の生成物のDCM(10mL)溶液)、tert−ブチルジメチルシリルクロライド(1.59g)、トリエチルアミン(1.43mL)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(50mg)を0℃で使用して製造し、副題化合物を、透明、無色油状物として得た。収量:1.86g
1H NMR:(DMSO)δ 0.07(s, 6H), 0.91(s, 9H), 1.11(d, 6H), 3.26-3.35(m, 2H), 3.37-3.45(m, 2H), 3.49-3.61(m, 2H), 4.63(d, 1H)
【0322】
iv)4−[(1R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(イソプロポキシメチル)エトキシ]−6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン
副題化合物を実施例1、工程(iii)に概説の方法に従い、4,6−ジクロロ−2−[(2、3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)(0.46g)、(2R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−イソプロポキシプロパン−2−オール(工程(iii)の生成物)(0.66g)、THF(5mL)および60%水素化ナトリウム(80mg)を使用して製造し、副題化合物を無色油状物として得た。収量:0.56g
MS:APCI(+ve)519/521[M+H
+]
【0323】
v)N−{6−[(1R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(イソプロポキシメチル)エトキシ]−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、アゼチジン−1−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造)(0.19g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.53g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(39mg)、炭酸セシウム(0.28g)、4−[(1R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(イソプロポキシメチル)エトキシ]−6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(工程(iv)の生成物)(0.3g)およびジオキサン(15mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)50:70を溶離剤として使用して行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:90mg
MS:APCI(+ve)645[M+H
+]
【0324】
実施例80
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]ピリミジン−4−イル}−1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
【化86】
表題化合物を実施例11に概説の方法に従い、エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1,2−ジメチル−1H−イミダゾル−4−イル)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート(工程(i)の生成物(0.25g)、リチウムボロハイドライド(THF中2M溶液、0.48mL)およびTHF(6mL)の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでトルエン、DCM、次いでEt
2O/イソヘキサンでのトリチュレートにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:44mg
MS:APCI(+ve)486[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.14(d, 3H), 2.27(s, 3H), 3.44-3.49(m, 2H), 3.56(s, 3H), 4.41(s, 2H), 5.02-5.14(m, 1H), 6.11(s, 1H), 7.08-7.20(m, 1H), 7.25-7.43(m, 2H), 7.92(s, 1H), 11.44(s, 1H)
【0325】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)エチル(2R)−2−[(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1,2−ジメチル−1H−イミダゾル−4−イル)スルホニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)オキシ]プロパノエート
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−スルホン酸アミド(0.19g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(56mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(41mg)、炭酸セシウム(0.32g)、2−[[6−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−4−ピリミジニル]オキシ]−(2R)−プロパン酸エチルエステル(実施例11、工程(i)の生成物)(0.24g)およびジオキサン(20mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでDCM/MeOH(100:1から90:10勾配)を溶離剤として使用して行い、表題化合物を黄色固体として得た。収量:0.25g
MS:APCI(+ve)528[M+H
+]
【0326】
実施例81
2−{4−[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イルスルファモイル]−ピペラジン−1−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミド
【化87】
N,N−ジメチル−2−ピペラジン−1−イル−アセトアミド(0.51g)のジオキサン(20mL)溶液に、スルファミド(0.29g)を添加した。反応混合物を、次いで還流温度で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、その後真空で濃縮し、中間体化合物をオフホワイト色固体として得た。収量:0.65g
【0327】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、上記中間体化合物(0.38g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(67mg)、炭酸セシウム(0.49g)、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでMeOH、続いてDCMでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.24g
MS:APCI(+ve)517[M+H
+]
1H NMR:(CD
3OD)δ 3.00(s, 3H), 3.02(s, 3H), 3.41-3.53(m, 4H), 3.64-3.80(m, 4H), 3.97(s, 3H), 4.29(s, 2H), 4.54(s, 2H), 6.09(s, 1H), 7.08-7.25(m, 2H), 7.33-7.41(m, 1H)
【0328】
実施例82
4−ピリジン−4−イルメチル−ピペラジン−1−スルホン酸[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イル]−アミド
【化88】
表題化合物を実施例81に概説の方法に従い、1−ピリジン−4−イルメチル−ピペラジン(0.53g)、スルファミド(0.29g)およびジオキサン(20mL)。続いてトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(67mg)、炭酸セシウム(0.49g)、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでMeOH、続いてDCMでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.23g
MS:APCI(+ve)523[M+H
+]
1H NMR:(CD
3OD)δ 2.77(t, 4H), 3.47(t, 4H), 3.96(s, 3H), 4.01(s, 2H), 4.51(s, 2H), 6.13(s, 1H), 7.07-7.24(m, 2H), 7.34-7.42(m, 1H), 7.99(d, 2H), 8.76(d, 2H)
【0329】
実施例83
4−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−ピペラジン−1−スルホン酸[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イル]−アミド
【化89】
表題化合物を実施例81に概説の方法に従い、1−(テトラヒドロフラン−2−イル)−1−ピペラジン(0.51g)、スルファミド(0.29g)およびジオキサン(20mL)、続いてトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(67mg)、炭酸セシウム(0.49g)、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでトルエン、MeOH、続いてDCMでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.15g
MS:APCI(+ve)516[M+H
+]
1H NMR:(CD
3OD)δ 1.53-1.67(m, 2H), 1.92-2.03(m, 2H), 2.10-2.22(m, 1H), 3.13-3.96(m, 11H), 3.99(s, 3H), 4.21-4.34(m, 1H), 4.55(s, 2H), 6.08(s, 1H), 7.08-7.25(m, 2H), 7.32-7.40(m, 1H)
【0330】
実施例84
4−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ピペラジン−1−スルホン酸[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イル]−アミド
【化90】
表題化合物を実施例81に概説の方法に従い、N、N−ジメチル−3−ピペラジン−1−イルプロパン−1−アミン(0.51g)、スルファミド(0.29g)およびジオキサン(20mL)の混合物、続いてトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(67mg)、炭酸セシウム(0.49g)、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.30g)およびジオキサン(10mL)を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでトルエン、MeOH、続いてDCMでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.14g
MS:APCI(+ve)517[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.85-2.00(m, 2H), 2.48-2.53(m, 10H), 2.78(s, 6H), 3.02-3.11(m, 2H), 3.90(s, 3H), 4.49(s, 2H), 6.12(s, 1H), 7.13-7.22(m, 1H), 7.30-7.44(m, 2H)
【0331】
実施例85
ピペラジン−1,4−ジスルホン酸[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イル]−アミドジメチルアミド
【化91】
表題化合物をジメチルスルファモイルクロライドをN−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド、トリフルオロ酢酸塩(実施例36の生成物)(0.25g)のDCM(5mL)溶液に添加することにより製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでトルエン、DCM、続いてEt
2Oでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.11g
MS:APCI(+ve)539[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 2.73(s, 6H), 3.16-3.30(m, 8H), 3.88(s, 3H), 4.48(s, 2H), 6.07(s, 1H), 7.11-7.20(m, 1H), 7.29-7.45(m, 2H), 11.28(s, 1H)
【0332】
実施例86
{4−[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イルスルファモイル]−ピペラジン−1−イル}−酢酸
【化92】
表題化合物を1M NaOH(1mL)を{4−[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イルスルファモイル]−ピペラジン−1−イル}−酢酸エチルエステル(工程(i)の生成物)(0.31g)のMeOH(1mL)溶液への添加により製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでトルエン、DCM、続いてEt
2Oでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:85mg
MS:APCI(+ve)490[M+H
+]
1H NMR:(CD
3OD)δ 2.99-3.05(m, 4H), 3.39(s, 2H), 3.46-3.53(m, 4H), 3.92(s, 3H), 4.47(s, 2H), 6.10(s, 1H), 7.05-7.24(m, 3H), 7.35(t, 1H)
【0333】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i){4−[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イルスルファモイル]−ピペラジン−1−イル}−酢酸エチルエステル
副題化合物を60%水素化ナトリウム(0.18g)を、N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド、トリフルオロ酢酸塩(実施例36の生成物)(0.53g)およびエチル2−ブロモアセテート(0.36mL)のTHF(10mL)溶液に、少しずつ添加することにより製造した。反応混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、蒸発させて、副題化合物を油状物として得た。
MS:APCI(+ve)518[M+H
+]
【0334】
実施例87
4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−スルホン酸[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イル]−アミド
【化93】
表題化合物を実施例24に概説の方法に従い、{4−[2−(2,3−ジフルオロ−ベンジルスルファニル)−6−メトキシ−ピリミジン−4−イルスルファモイル]−ピペラジン−1−イル}−酢酸エチルエステル(実施例86、工程(i)の生成物)(0.31g)、リチウムボロハイドライド(THF中1M溶液)(1.2mL)のTHF(5mL)中の混合物を使用して製造した。精製は逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよびNH4OAc/アセトニトリル移動相として)、次いでトルエン、MeOH、続いてDCMでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:13mg
MS:APCI(+ve)476[M+H
+]
1H NMR:(CD
3OD)δ 2.52-2.61(m, 6H), 3.34(t, 4H), 3.65(t, 2H), 3.91(s, 3H), 4.47(s, 2H), 6.14(s, 1H), 7.04-7.19(m, 2H), 7.35(t, 1H)
【0335】
実施例88−107の合成
実施例88−107を、下記方法を使用して合成した:−
アルデヒド(0.2mmol)のNMP(0.8mL)溶液に、N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例36の生成物)(65mg)をNMP溶液(0.4ml)として添加し、続いて樹脂結合シアノボロハイドライド(88mg)および酢酸(1.8μL)を添加した。反応混合物を48時間撹拌し、次いで樹脂を除去するために濾過し、続いて遠心分離し、蒸発乾固した。生成物をLCMS指示精製(固定相としてXTerraおよび移動相としてアンモニア/アセトニトリル)により精製し、表題化合物を得た。
【表2】
【表3】
【0336】
【表4】
【表5】
【0337】
実施例108
N−{2−[(3−クロロ−2−フルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピペラジン−1−スルホンアミド
【化94】
表題化合物を実施例15に概説の方法に従い、tert−ブチル4−[({2−[(3−クロロ−2−フルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(工程(ii)の生成物)(0.26g)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)およびDCM(10mL)を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでMeOH、続いてEt
2Oでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:40mg
MS:APCI(+ve)448[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 3.15-3.24(m, 4H), 3.36-3.48(m, 4H), 3.92(s, 3H), 4.50(s, 2H), 6.10(s, 1H), 7.22(t, 1H), 7.49-7.63(m, 2H), 8.74(s, 1H)
【0338】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[(3−クロロ−2−フルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン
副題化合物を実施例35、工程(i)に概説の方法に従い、4,6−ジクロロ−2−[(3−クロロ−2−フルオロベンジル)チオ]ピリミジン(特許WO2004/011443に従い製造)(0.65g)、メタノール(8mL)および60%水素化ナトリウム(88mg)を使用して製造した。収量:0.57g。
1H NMR:(CDCl
3)δ 3.93(s, 3H), 4.41-4.43(m, 2H), 6.43(s, 1H), 6.99-7.05(m, 1H), 7.25-7.32(m, 1H), 7.40-7.46(m, 1H)
【0339】
ii)tert−ブチル4−[({2−[(3−クロロ−2−フルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピペラジン−1−カルボキシレート
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−クロロ−2−[(3−クロロ−2−フルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン(工程(i)の生成物)(0.26g)、4−(アミノスルホニル)−1,1−ジメチルエチルエステル−1−ピペラジンカルボン酸(実施例15、工程(i)の生成物)(0.23g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(73mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(53mg)、炭酸セシウム(0.33g)、およびジオキサン(8mL)を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8から3:7勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.26g
MS:APCI(−ve)546[M−H
-]
【0340】
実施例109
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−ヒドロキシアゼチジン−1−スルホンアミド
【化95】
表題化合物を実施例34に概説の方法に従い、3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.29g)およびTHF中テトラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液(5mL)を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでMeOH、Et
2O、続いてイソヘキサンでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:40mg
MS:APCI(+ve)419[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 3.70(t, 2H), 3.86(s, 3H), 3.97(t, 2H), 4.29-4.39(m, 1H), 4.46(s, 2H), 5.79(d, 1H), 6.16(s, 1H), 7.10-7.18(m, 1H), 7.32(q, 1H), 7.41(t, 1H), 11.23(s, 1H)
【0341】
この中間体は下記の通り製造した:
i)3−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−アゼチジン−1−スルホンアミド
副題化合物を実施例15、工程(i)に概説の方法に従い、3−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−アゼチジン(特許WO2003/072557に従い製造)(0.93g)、ジオキサン(20mL)およびスルファミド(0.34g)を使用して製造した。単離は、過剰のスルファミドを除去するために濾過により行い、濾液を、次いで真空で濃縮し、副題化合物を褐色油状物として得た。収量:1.2g
MS:APCI(−ve)389[M−H
-]
【0342】
ii)3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
副題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.16g)、3−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物)(0.17g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(33mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(24mg)、炭酸セシウム(0.16g)およびジオキサン(8mL)の混合物を使用して製造した。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:9から2:8勾配)を溶離剤として使用して行い、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.12g
MS:APCI(+ve)657[M+H
+]
【0343】
実施例110
N'−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルスルファミド
【化96】
表題化合物を実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.35g)、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルスルファミド(Org.Letts 2004, 6(16), 2705-2708に概説の方法に従い製造)(0.18g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(73mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(53mg)、炭酸セシウム(0.39g)およびジオキサン(20mL)の混合物を使用して製造した。精製は、逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよび移動相としてTFA/アセトニトリル)、次いでMeOH、続いてEt
2Oでのトリチュレーションにより行い、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.12g
MS:APCI(+ve)448[M+H
+]
1H NMR(DMSO)δ 2.84(6H, s), 2.86(3H, s), 3.33(2H, t), 3.57(2H, t), 3.93(3H, s), 4.53(2H, s), 6.05(1H, s), 7.16-7.24(1H, m), 7.32-7.45(2H, m)
【0344】
実施例111
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−(2S)−2−メチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化97】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)tert−ブチル4−(アミノスルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(工程(ii)の生成物、0.65g)をDCM(15ml)に溶解し、均質になるまで室温で撹拌した。TFA(15ml)を、次いでゆっくり添加し、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、MeOHに溶解し、分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。
収量105mg
1H NMR:(DMSO)δ 1.04(d, 3H), 1.14(d, 3H), 1.27(d, 3H), 2.82-2.91(m, 1H), 2.97-3.06(m, 1H), 3.19-3.27(m, 2H), 3.36-3.44(m, 1H), 3.67-3.77(m, 2H), 4.14-4.21(m, 1H), 4.41-4.50(m, 2H), 4.98-5.05(m, 1H), 5.91(s, 1H), 7.14-7.21(m, 1H), 7.31-7.41(m, 2H), 11.28(s, 1H)
MS:APCI(+ve)504.1[M+H
+]
【0345】
この中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル(3S)−4−(アミノスルホニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート
(2S)−2−メチルピペラジン−1−スルホンアミド(0.5g)のジオキサン(40ml)溶液に、スルファミド(0.288g)を添加し、反応混合物を、次いでを、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、ジオキサン中4時間冷却した。反応混合物をDCM(100ml)とH
2O(100ml)に分配し、水性DCMで再抽出した(2×100mL)。回収した有機層を乾燥させ、真空で濃縮し、副題化合物を透明無色油状物として得た(745mg)。
1H NMR:(DMSO)δ 1.11(d, 3H), 1.40(s, 9H), 2.84-3.13(m, 3H), 3.32(s, 2H), 3.64-3.72(m, 1H), 3.78-3.93(m, 1H), 6.80(s, 2H)
【0346】
ii)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシメチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)−tert−ブチル(3S)−4−(アミノスルホニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(3S)−4−(アミノスルホニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート((工程(i)の生成物)、0.373g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.488g)および(2R,3R)−3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)ブタン−2−オール((実施例4、工程(i)の生成物)、0.361g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、1.5時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をEtOAc(200mL)とH
2O(200mL)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×200ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。
収量0.65g
MS:APCI(+ve)604.5[M+H
+]
【0347】
実施例112
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル]メタンスルホンアミド
【化98】
メタンスルホンアミド(0.228g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.585g)および2−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)エタノール((工程(i)の生成物)、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:102mg
1H NMR:(DMSO)δ 3.28(s, 3H), 3.63-3.68(m, 2H), 4.29(t, 2H), 4.47(s, 2H), 4.87(t, 1H), 6.03(s, 1H), 7.13-7.19(m, 1H), 7.31-7.43(m, 2H), 11.12(s, 1H)
MS:APCI(+ve)391.9[M+H
+]
【0348】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)2−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)エタノール
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン((実施例1、工程(ii)の生成物)、5g)およびエチレングリコール(1.517g)のTHF(100ml)溶液にNaH(1.3g)をゆっくり添加し、反応物を、次いで一晩、RTで撹拌した。反応混合物を、次いでEtOAc(200ml)とH
2O(200ml)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(2×200ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクトマトグラフィーで、10%EtOAc/90%イソ−Hexで精製し、副題化合物を透明油状物として得た。収量:2.4g
MS:APCI(+ve)332/334[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 3.90-3.95(m, 2H), 4.42(s, 2H), 4.45-4.48(m, 2H), 6.48(s, 1H), 6.98-7.10(m, 2H), 7.24-7.30(m, 1H)
【0349】
実施例113
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド
【化99】
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル]tert−ブチル4−(アミノスルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート((工程(i)の生成物)、0.70g)のDCM(20ml)溶液に、TFA(20ml)を添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物を、次いで真空で濃縮し、残渣を7N NH
3/MeOH(20ml)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応物を、次いで真空で濃縮し、残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:33mg
MS:APCI(+ve)462[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 3.01-3.05(m, 4H), 3.13-3.17(m, 4H), 3.60-3.64(m, 2H), 4.16(t, 2H), 4.38(m, 2H), 4.79(s, 1H), 5.87(s, 1H), 7.09-7.17(m, 1H), 7.26-7.35(m, 1H), 7.41-7.46(m, 1H)
【0350】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル]tert−ブチル4−(アミノスルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
4−(アミノスルホニル)−1,1−ジメチルエチルエステル−1−ピペラジンカルボン酸(実施例15、工程(i)の生成物)(0.637g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.385g)および2−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)エタノール(実施例112、工程(ii)の生成物、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.70g
MS:APCI(−ve)560[M−H
-]
1H NMR:(DMSO)δ 3.28(s, 3H), 3.63-3.68(m, 2H), 4.29(t, 2H), 4.47(s, 2H), 4.87(t, 1H), 6.03(s, 1H), 7.13-7.19(m, 1H), 7.31-7.43(m, 2H), 11.12(s, 1H)
【0351】
実施例114
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル]モルホリン−4−スルホンアミド
【化100】
モルホリン−4−スルホンアミド(特許WO2004/011443に従い製造、0.399g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.585g)および2−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)エタノール(実施例112、工程(ii)の生成物)、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.15g
MS:APCI(+ve)463[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 3.18(t, 4H), 3.60(t, 4H), 3.66(t, 2H), 4.30(t, 2H), 4.47(s, 2H), 4.88(s, 1H), 6.10(s, 1H), 7.13-7.20(m, 1H), 7.31-7.38(m, 1H), 7.39-7.44(m, 1H)
【0352】
実施例115
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−4−イル]−アゼチジン−1−スルホンアミド
【化101】
アゼチジン−1−スルホンアミド(0.33g、特許WO2004/011443に従い製造)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.585g)および2−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)エタノール((実施例112、工程(ii)の生成物)、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.13g
MS:APCI(+ve)433[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 2.13(quintet, 2H), 3.65-3.68(m, 2H), 3.91(t, 4H), 4.30(t, 2H), 4.47(s, 2H), 4.91(s, 1H), 6.16(s, 1H), 7.13-7.19(m, 1H), 7.30-7.38(m, 1H), 7.40-7.45(m, 1H), 11.13(s, 1H)
【0353】
実施例116
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−イソプロポキシピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
【化102】
アゼチジン−1−スルホンアミド(0.327g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.585g)および4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−イソプロポキシピリミジン(工程(i)の生成物)、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、30分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.18g
MS:APCI(+ve)432[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.31(d, 6H), 2.26(quintet, 2H), 4.02(t, 4H), 4.41(s, 2H), 5.33(septet, 1H), 6.32(s, 1H), 6.98-7.10(m, 2H), 7.18-7.28(m, 1H)
【0354】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)4−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−イソプロポキシピリミジン
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン((実施例1、工程(ii)の生成物、3g)のプロパン−2−オール(20ml)溶液に、NaH(0.43g)をゆっくり添加し、反応物を、次いで一晩、RTで撹拌した。反応混合物を、次いでDCM(100ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×100ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:1.8g
1H NMR:(DMSO)δ 1.26(d, 6H), 4.45(s, 2H), 5.23-5.32(m, 1H), 6.77(s, 1H), 7.14-7.22(m, 1H), 7.31-7.39(m, 2H)
【0355】
実施例117
(3S)−3−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピロリジン−1−スルホンアミド
【化103】
tert−ブチル{(3S)−1−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバメート(工程(ii)の生成物、0.75g)のDCM(10ml)溶液に、TFAをゆっくり添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:70mg
MS:APCI(+ve)432[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.89-2.02(m, 1H), 2.07-2.20(m, 1H), 3.30-3.56(m, 4H), 3.74-3.81(m, 1H), 3.82(s, 3H), 4.43(s, 2H), 5.89(s, 1H), 7.12-7.20(m, 1H), 7.28-7.43(m, 2H)
【0356】
この中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル[(3S)−1−(アミノスルホニル)ピロリジン−3−イル]カルバメート
tert−ブチル(3S)−ピロリジン−3−イルカルバメート(1.3g)のジオキサン(50ml)溶液にスルファミド(1.55g)を添加し、反応物を110℃で18時間加熱した。反応混合物を、次いでDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:1.44g
1H NMR:(DMSO)δ 1.39(s, 9H), 1.67-1.77(m, 1H), 1.98-2.07(m, 1H), 2.82-2.87(m, 1H), 3.06-3.13(m, 1H), 3.15-3.22(m, 1H), 3.30-3.35(m, 1H), 3.93-4.00(m, 1H), 6.72(s, 2H)
【0357】
ii)tert−ブチル{(3S)−1−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバメート
tert−ブチル[(3S)−1−(アミノスルホニル)ピロリジン−3−イル]カルバメート(工程(i)の生成物)、0.525g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.429g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン((実施例35、工程(i)の生成物、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、40分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.75g
MS:APCI(−ve)530[M−H
-]
【0358】
実施例118
(3R)−3−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピロリジン−1−スルホンアミド
【化104】
tert−ブチル{(3R)−1−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバメート(0.75g)のDCM(10ml)溶液に、TFA(10ml)をゆっくり添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCで精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.17g
1H NMR:(DMSO)δ 1.89-2.02(m, 1H), 2.07-2.20(m, 1H), 3.30-3.56(m, 4H), 3.74-3.81(m, 1H), 3.82(s, 3H), 4.43(s, 2H), 5.89(s, 1H), 7.12-7.20(m, 1H), ), 7.28-7.43(m, 2H)
MS:APCI(+ve)431.9[M+H
+]
【0359】
この中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル[(3R)−1−(アミノスルホニル)ピロリジン−3−イル]カルバメート
tert−ブチル(3R)−ピロリジン−3−イルカルバメート(1.3g)のジオキサン(50ml)溶液に、スルファミド(1.55g)を添加し、反応物を110℃で18時間加熱した。反応混合物を、次いでDCM(100ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×100ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:1.69g
1H NMR:(DMSO)δ 1.39(s, 9H), 1.68-1.76(m, 1H), 1.98-2.07(m, 1H), 2.82-2.87(m, 1H), 3.06-3.13(m, 1H), 3.15-3.22(m, 1H), 3.29-3.35(m, 1H), 3.92-4.00(m, 1H), 6.72(s, 2H)
【0360】
ii)(3S)−3−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}tert−ブチル[(3S)−1−(アミノスルホニル)ピロリジン−3−イル]カルバメート
tert−ブチル[(3S)−1−(アミノスルホニル)ピロリジン−3−イル]カルバメート(0.525g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.429g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、40分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、表題化合物を黄色固体として得た。収量:0.77g
MS:APCI(−ve)539[M−H
-]
【0361】
実施例119
(3R)−3−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピロリジン−1−スルホンアミド
【化105】
tert−ブチル(3R)−4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.75g)のDCM(10ml)溶液に、TFA(10ml)をゆっくり添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.27g
MS:APCI(+ve)446[M+H
+]
1H NMR:(CDCl
3)δ 1.43(d, 3H), 3.07(t, 1H), 3.15(d, 1H), 3.26(d, 1H), 3.33(d, 1H), 3.60(t, 1H), 3.86(d, 1H), 3.95(s, 3H), 4.30-4.37(m, 1H), 4.42(s, 2H), 6.01(s, 1H), 6.99-7.10(m, 2H), 7.19-7.22(m, 1H)
【0362】
この中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル(3R)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート
(2R)−2−メチルピペラジン(1g)のTHF(10ml)溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.45g)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を、次いでDCM(100ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を透明油状物として得た。収量:1.1g
1H NMR:(DMSO)δ 0.92(d, 3H), 1.38(s, 9H), 2.57-2.70(m, 1H), 2.76-2.81(m, 1H), 2.87-2.99(m, 1H), 3.66-3.74(m, 4H)
【0363】
ii)tert−ブチル(3R)−4−(アミノスルホニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(3R)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート((工程(i)の生成物)、1.1g)のジオキサン(60ml)溶液に、スルファミド(1.06g)を添加し、反応物を110℃で18時間加熱した。反応混合物を、次いでDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:1.44g
1H NMR:(DMSO)δ 1.10(d, 3H), 1.39(s, 9H), 3.00-3.11(m, 3H), 3.27-3.31(m, 2H), 3.63-3.71(m, 1H), 3.79-3.87(m, 1H), 6.79(s, 2H)
【0364】
iii)tert−ブチル(3R)−4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(3R)−4−(アミノスルホニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート((工程(ii)の生成物)、0.554g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.429g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.400g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、60分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.75g
MS:APCI(−ve)543[M−H
-]
【0365】
実施例120
(3S)−3−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−(2S)−2−メチルピペリジン−1−スルホンアミド
【化106】
tert−ブチル(3S)−4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.75g)のDCM(10ml)溶液に、TFA(10ml)をゆっくり添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.18g
MS:APCI(+ve)446[M+H
+]
1H NMR:(CDCl
3)δ 1.43(d, 3H), 3.07(t, 1H), 3.15(d, 1H), 3.26(d, 1H), 3.33(d, 1H), 3.60(t, 1H), 3.86(d, 1H), 3.95(s, 3H), 4.30-4.37(m, 1H), 4.42(s, 2H), 6.01(s, 1H), 6.99-7.10(m, 2H), 7.19-7.22(m, 1H)
【0366】
この中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル(3S)−4−(アミノスルホニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(3S)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.5g)のジオキサン(40ml)溶液に、スルファミド(0.29g)を添加し、反応物を110℃で18時間加熱した。反応混合物を、次いでDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量:0.66g
1H NMR:(DMSO)δ 1.10(d, 3H), 1.40(s, 9H), 3.00-3.11(m, 3H), 3.26-3.34(m, 2H), 3.63-3.71(m, 1H), 3.79-3.87(m, 1H), 6.79(s, 2H)
【0367】
ii)tert−ブチル(3S)−4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(3S)−4−(アミノスルホニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.372g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.286g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン((実施例35、工程(i)の生成物、0.373g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、60分冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(3×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.65g
MS:APCI(−ve)544[M−H
-]
【0368】
実施例121
N−[6−メトキシ−2−[(2−フェニルエチル)チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化107】
N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[(2−フェニルエチル)チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(iii)の生成物、0.17g)のDCM(1ml)溶液およびTFA(2ml)を室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をEtOAcおよびイソヘキサンから再結晶し、表題生成物を白色固体として得た。収量:50mg。
MS:APCI(+ve)381[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.12(quintet, 2H), 3.00(m, 2H), 3.35(m, 2H), 3.91(t, 7H), 6.13(s, 1H), 7.23(m, 1H), 7.29(m, 4H), 11.04(bs, 1H)。
【0369】
この中間体は下記の通り製造した:
i)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−N−[(4−メトキシフェニル)メチル]アゼチジン−1−スルホンアミド
60%水素化ナトリウム(0.42g)を、N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(実施例35の生成物)(3.82g)の無水DMF(38ml)溶液に添加し、0℃で窒素下撹拌した。反応混合物を、4−メトキシベンジルクロライド(2.98g)を1分にわたり滴下し、続いてヨウ化カリウム(1.66g)を添加したときに、さらに15分撹拌した。室温で18時間撹拌後、反応混合物をEtOAcとH
2Oに分配した。水層を分離し、さらにEtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機抽出物をH
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製した。生成物をさらにシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでDCM/イソヘキサン(6:4)を溶離剤として使用して精製し、副題生成物を白色固体として得た。収量:2.4g。
MS:APCI(+ve)523[M+H]
【0370】
ii)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]スルホニル]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−N−[(4−メトキシフェニル)メチル]アゼチジン−1−スルホンアミド
、工程(i)の生成物(3.3g)およびmCPBA(1.1g)のDCM中の混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水性チオ硫酸ナトリウム溶液(3×100ml;15g/100ml)、水性NaHCO
3、H
2Oで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過した。溶媒を減圧下蒸発させた、副題生成物を黄色泡状物として得た。収量:3.18g。
MS:APCI(+ve)555[M+H]
【0371】
iii)N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[(2−フェニルエチル)チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
60%水素化ナトリウム(29mg)を、工程(ii)の生成物(0.36g)および2−フェニルエチルチオール(0.1g)の無水DMF(4ml)溶液に、窒素下撹拌しながら添加した。反応混合物を18時間撹拌し、EtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。分離した有機溶液を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEt
2O/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して精製し、生成物を白色固体として得た。収量:0.17g。
MS:APCI(+ve)501[M+H]
【0372】
実施例122
N−{6−メトキシ−2−[[(ピリジン−4−イル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
【化108】
表題化合物をN−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[[(ピリジン−4−イル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物(46mg)から、実施例121に概説の方法に従い製造した。粗物質を分取プレートクロマトグラフィーで、EtOAcと0.5%の7N NH
3/MeOHを溶離剤として使用して精製し、表題生成物を白色固体として得た。収量:31mg。
MS:APCI(+ve)368[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.09(bt, 2H), 3.84(bm, 7H), 4.39(bs, 2H), 6.11(bs, 1H), 7.47(bs, 2H), 8.48(bs, 2H)。
【0373】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[[(ピリジン−4−イル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
60%NaH(27mg)を、4−ピリジルエタンチオールヒドロクロライド(60mg)の無水DMF(2ml)溶液に、窒素下で撹拌しながら一度に添加した。30分後、実施例121、工程(ii)の副題生成物(0.2g)を添加した。反応混合物をさらに18時間撹拌した。KOtBu(40mg)を添加し、30分後、さらにKOtBu(40mg)を添加した。10分後、KOtBu(40mg)、続いて4−ピリジルメチルブロマイドヒドロブロマイド(96mg)を添加した。反応混合物を5分撹拌し、EtOAcで希釈し、H
2Oおよび水性Na2CO3で洗浄した。分離した有機溶液を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(7:3)を溶離剤として使用して精製し、生成物を黄色ゴムとして得た。収量:46mg。
MS:APCI(+ve)488[M+H]
【0374】
実施例123
N−{2−[[(2−シアノフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
【化109】
表題化合物をN−[2−[[(2−シアノフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−アゼチジン−1−スルホンアミド(60mg)(工程(i)の生成物から、実施例121に概説の方法により製造した。粗物質を分取プレートクロマトグラフィーで、EtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して精製し、表題生成物を黄色ゴムとして得た。収量:31mg。
MS:APCI(+ve)392[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.12(quintet, 2H), 3.90(m, 7H), 4.59(s, 2H), 6.15(s, 1H), 7.47(t, 1H), 7.66(t, 1H), 7.84(m, 2H), 11.13(bs, 1H)。
【0375】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−{2−[[(2−シアノフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−N−[(4−メトキシ−フェニル)メチル}アゼチジン−1−スルホンアミド
副題化合物を実施例121、工程(ii)の生成物(0.20g)および(2−シアノフェニル)メチルブロマイド(78mg)から、実施例122、工程(i)に概説の方法により製造した。粗物質をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3.5:6.5)を溶離剤として使用して精製し、生成物をゴムとして得た。収量:60mg
MS:APCI(+ve)512[M+H]
【0376】
実施例124
N−{6−メトキシ−2−[(フェニルメチル)チオ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
【化110】
表題化合物をN−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[2−[(フェニルメチル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物(46mg)から、実施例121に概説の方法により製造した。粗物質を分取プレートクロマトグラフィーで、EtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して精製し、表題生成物をゴムとして得た。収量:18mg。
MS:APCI(+ve)367[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.04(quintet, 2H), 3.74(t, 4H), 3.81(s, 3H), 4.36(s, 2H), 6.02(s, 1H), 7.23(m, 1H), 7.30(m, 2H), 7.48(d, 2H)。
【0377】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[(フェニルメチル)チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
KOtBu(46mg)を、実施例121、工程(ii)の生成物(0.20g)およびフェニルメチルチオール(50mg)のDMF(3ml)中の混合物に窒素下撹拌しながら添加した。2.5時間後、60%NaH(12mg)を添加した。反応混合物をさらに18時間撹拌し、EtOAcで希釈し、H
2Oで洗浄した。分離した有機溶液を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製し、生成物をゴムとして得た。収量:45mg。
MS:APCI(+ve)487[M+H]
【0378】
実施例125
N−{6−メトキシ−2−[[2(−ピラジン−2−イル)エチル]チオ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
【化111】
表題化合物をN−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[2−[(ピラジン−2−イル)エチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物(44mg)から、実施例121に概説の方法により製造した。粗物質をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(7:3)を溶離剤として使用して精製し、生成物を白色固体として得た。収量:15mg。
MS:APCI(+ve)383[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.12(quintet, 2H), 3.22(t, 2H), 3.43(t, 2H), 3.72(t, 4H), 3.80(s, 3H), 5.98(s, 1H), 8.49(s, 1H), 8.58(s, 1H), 8.63(s, 1H)。
【0379】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[(ピラジン−2−イルエチル)チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
副題化合物を実施例121、工程(ii)の生成物(0.20g)および2−(ピラジン−2−イル)エタンチオール(57mg)から、実施例124、工程(i)に概説の方法により製造した。粗物質をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して精製し、生成物をゴムとして得た。収量:44mg。
MS:APCI(+ve)503[M+H]
【0380】
実施例126
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−1,4−ジアゼパン−1−スルホンアミド
【化112】
tert−ブチル4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート(工程(i)の生成物、0.22g)の1:1 TFA:メタノール(6ml)溶液を、室温で3時間撹拌し、次いで揮発物を蒸発させ、メタノール中7Mアンモニア(5ml)を残渣に添加した。溶液を30分撹拌し、次いで揮発物を蒸発させ、得られた固体をメタノール、DCM、ジメチルスルホキシドおよびH
2Oで洗浄し、表題化合物を白色粉末として得た。収量:51mg
MS:APCI(+ve)446[M+H
+]
1H NMR:δ 4DMSO)1.90-1.98(2H, m), 3.17(4H, t, J=6.0 Hz), 3.36(2H, t, J=5.9 Hz), 3.49(2H, t, J=5.8 Hz), 3.77(3H, s), 4.41(2H, s), 5.78(1H, s), 7.11-7.19(1H, m), 7.28-7.37(1H, m), 7.42-7.46(1H, m)。
【0381】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(アミノスルホニル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート(実施例75の生成物、0.277g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(45mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(24mg)、炭酸セシウム(0.242g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.15g)の無水ジオキサン(6ml)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、15分冷却した。飽和水性塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーでEtOAcおよびイソヘキサン1:19から3:7混合物を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.223g
MS:APCI(+ve)546[M+H
+]
【0382】
実施例127
(3R,5S)−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化113】
(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド(実施例72の生成物、0.26g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(61mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(32mg)、炭酸セシウム(0.32g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.20g)の無水ジオキサン(8ml)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、15分冷却した。飽和水性塩化アンモニウム(5ml)およびEtOAc(5ml)、続いてH
2Oを添加した。層を分離し、有機層をH
2Oで抽出した(3×)。有機層を廃棄し、合わせた水性抽出物をさらにEtOAcで徹底的に抽出した。これらの抽出物を合わせ、飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた固体をH
2Oで洗浄し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.111g
MS:APCI(+ve)460[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.15(d, 6H), 2.44-2.51(m, 2H), 3.08-3.23(m, 2H), 3.57(dd, 2H), 3.78(s, 3H), 4.43(s, 2H), 5.84(s, 1H), 7.12-7.19(m, 1H), 7.29-7.38(m, 1H), 7.45-7.50(m, 1H)。
【0383】
実施例128
3−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
【化114】
tert−ブチル{1−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]アゼチジン−3−イル}カルバメート(工程(ii)の生成物、0.48g)およびTFA(2ml)のメタノール(6ml)溶液を、室温で1.5時間撹拌し、次いで揮発物を蒸発させ、メタノール中7Mアンモニア(6ml)を残渣に添加した。溶液を2時間撹拌し、次いで揮発物を蒸発させ、残渣をシリカカラムクロマトグラフィーでメタノール中DCMの2−8%混合物を使用して精製し、次いでさらに逆相HPLC(勾配5−95%アセトニトリルの0.1%水性酢酸アンモニウム溶液)で精製して、表題化合物を白色固体として得た。収量:73mg
MS:APCI(+ve)418[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)3.64(dd, 2H), 3.75-3.83(m, 1H), 3.79(s, 3H), 3.90(t, 2H), 4.43(s, 2H), 5.93(s, 1H), 7.12-7.19(m, 1H), 7.28-7.38(m, 1H), 7.43-7.48(m, 1H)。
【0384】
この中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル[1−(アミノスルホニル)アゼチジン−3−イル]カルバメート
tert−ブチルアゼチジン−3−イルカルバメートヒドロクロライド(J. Antibiot. 1986, 39, 1243-1256に従い製造、0.755g)、Proton-Sponge(登録商標)(0.85g)およびスルファミド(0.42g)のジオキサン(23ml)溶液を、還流温度で48時間加熱した。残渣をH
2OとEtOAcに分配し、水層を、次いでさらにEtOAcで抽出した(4×)。合わせた有機抽出物を素早く2M 水性塩酸(3×)で、次いで飽和水性重炭酸ナトリウム、H
2Oおよび飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を薄褐色粉末として得た。収量:0.44g
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.38(s, 9H), 3.55(t, 2H), 3.82(t, 2H), 4.09-4.18(m, 1H), 6.87(s, 2H), 7.53(d, 1H)。
【0385】
ii)tert−ブチル{1−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]アゼチジン−3−イル}カルバメート
tert−ブチル[1−(アミノスルホニル)アゼチジン−3−イル]カルバメート(0.50g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(0.12g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(63mg)、炭酸セシウム(0.65g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.400g)の無水ジオキサン(17ml)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、15分冷却した。飽和水性塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーでEtOAcおよびイソヘキサン1:19から3:7混合物を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.48g
MS:APCI(+ve)518[M+H
+]
【0386】
実施例129
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−スルホンアミド
【化115】
3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−スルホンアミド(0.25g)(特許WO2004/011443に従い製造)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(13mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(10mg)、炭酸セシウム(0.68g)の混合物を4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.4g)のジオキサン(10mL)溶液で処理し、全体を、次いで還流温度で30分加熱した。H
2O(10ml)、続いて1N 塩酸溶液(5ml)を添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/DCM(1:4)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.5g。
MS:APCI(+ve)433[M+H
+]
、APCI(−ve)431[M−H
-]
1H NMR δ (DMSO):1.28(s, 3H), 3.70(d, 1H), 3.80(d, 1H), 3.85(s, 3H), 4.30(s, 2H), 5.70(s, 1H), 6.10(s, 1H), 7.18(m, 1H), 7.35(dd, 1H), 7.43(t, 1H), 11.20(bs, 1H)
【0387】
実施例130
3−アミノ−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−1−スルホンアミド
【化116】
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−スルホンアミド(実施例129の生成物、0.2g)のTHF(5ml)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.45ml)およびメタンスルホニルクロライド(0.11ml)で窒素下処理した。全体を室温で4時間撹拌した。溶媒を、次いで真空で蒸発させて乾固し、残渣をメタノール中7Nアンモニア(9ml)で処理し、次いで密封容器中、75℃で48時間加熱した。揮発物を、次いで真空で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで10%メタノールのDCM溶液で溶出して精製し、副題生成物を無色ゴムとして得た。これをEt
2Oおよびイソヘキサン混合物でトリチュレートし、濾過し、表題生成物を白色固体として得た。収量:50mg。
MS:APCI(+ve)432[M+H
+]
、APCI(−ve)430[M−H
-]
1H NMR δ (CDCl
3):1.45(s, 3H), 2.90(bs, 2H), 3.80(q, 4H), 3.94(s, 3H), 4.40(s, 2H), 6.30(s, 1H), 7.10(m, 1H), 7.20(m, 2H)
【0388】
実施例131
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−メチル−3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化117】
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−スルホンアミド(実施例129の生成物、0.16g)のTHF(8ml)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.5ml)およびメタンスルホニルクロライド(0.113ml)で、窒素下処理した。全体を、室温で16時間撹拌した。混合物を、次いで33%メチルアミンのエタノール(10ml)溶液で処理し、次いで密封容器中、70℃で24時間加熱した。揮発物を、次いで真空で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで、10%メタノールのDCM溶液で溶出して精製し、副題生成物を無色ゴムとして得た。これをエタノールでトリチュレートし、濾過し、表題生成物を白色固体として得た。収量:57mg。
MS:APCI(+ve)446[M+H
+]
、APCI(−ve)444[M−H
-]
1H NMR δ (DMSO):1.33(s, 3H), 2.35(s, 3H), 3.60(d, 2H), 3.80(s, 3H), 3.85(d, 2H), 4.40(s, 2H), 5.92(s, 1H), 7.10(m, 1H), 7.30(m, 1H), 7.40(m, 1H)
【0389】
実施例132
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−グリシルピペラジン−1−スルホンアミド、塩酸塩
【化118】
tert−ブチル(2−{4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル)カルバメート(工程(ii)の生成物、0.19g)の10%TFA/DCM(5mL)溶液を、室温で3時間撹拌した。溶液を蒸発させ、次いでジオキサン中4N HCl(2mL)およびMeOH(8mL)に再溶解した。蒸発により粗残渣を得て、それをEt
2Oでトリチュレートし、濾過し、真空オーブンで40℃で一晩乾燥させ、表題化合物を白色固体として得た。収量:140mg。
MS:APCI(−ve)487[M−H
-]
1H NMR(DMSO)δ 3.20-3.27(4H, m), 3.41-3.46(2H, m), 3.53-3.58(2H, m), 3.86(2H, s), 3.88(3H, s), 4.48(2H, s), 6.09(1H, s), 7.13-7.21(1H, m), 7.37-7.44(2H, m), 8.06(2H, br s), 11.26(1H, br s)
【0390】
この中間体は下記の通り製造した
i)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド、塩酸塩
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド、トリフルオロ酢酸塩(実施例36の生成物、0.6g)の4N HCl/ジオキサン(2mL)溶液およびEt
2O(20mL)を室温で20分撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、残渣を真空オーブンで40℃で2時間乾燥させ、副題化合物を白色固体として得た。収量:0.55g。
MS:APCI(+ve)432[M+H
+]
【0391】
ii)tert−ブチル(2−{4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル)カルバメート
N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(0.11g)のDMF(10mL)溶液に、1,3−ジシクロヘキシカルボジイミド(0.14g)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(94mg)を添加した。室温で1時間撹拌後、N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド、塩酸塩(工程(i)の生成物、0.27g)およびN−メチルモルホリン(78μL)のDMF(5mL)溶液を滴下し、撹拌を室温で24時間続けた。混合物を濾過し、DCMで濯ぎ、濾液を蒸発させた。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:2)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を泡状物として得た。収量:0.24g
MS:APCI(−ve)587[M−H]
【0392】
実施例133
4−β−アラニル−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピペラジン−1−スルホンアミド、塩酸塩
【化119】
表題化合物をtert−ブチル(3−{4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピペラジン−1−イル}−3−オキソプロピル)カルバメート(工程(i)の生成物、0.22g)から、実施例132に概説の方法に従い製造し、白色固体として得た。収量:0.15g。
MS:APCI(+ve)503[M+H
+]
1H NMR(DMSO)δ 2.66(2H, t), 2.98(2H, q), 3.19-3.26(4H, m), 3.45-3.49(2H, m), 3.51-3.54(2H, m), 3.88(3H, s), 4.48(2H, s), 6.08(1H, s), 7.14-7.20(1H, m), 7.31-7.39(1H, m), 7.40-7.44(1H, m), 7.72(2H, br s), 11.24(1H, br s)
【0393】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)tert−ブチル(3−{4−[({2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アミノ)スルホニル]ピペラジン−1−イル}−3−オキソプロピル)カルバメート
副題化合物をN−(tert−ブトキシカルボニル)β−アラニン(0.12g)から、実施例132、工程(ii)に概説の方法に従い製造した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:2)を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を泡状物として得た。収量:0.22g
MS:APCI(−ve)601[M−H]
【0394】
実施例134
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド
【化120】
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル)2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド(0.805g)を、MeOH中7N NH
3溶液(20ml)に添加し、密封し、室温で2時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:70mg
MS:APCI(+ve)479[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 3.01-3.08(m, 2H), 3.35-3.42(m, 2H), 3.83(s, 3H), 4.33-4.40(m, 2H), 4.38(s, 2H), 6.06(s, 1H), 7.09-7.20(m, 1H), 7.31-7.40(m, 2H), 7.44-7.50(m, 1H), 7.78-7.87(m, 2H), 9.00-9.09(m, 2H)
【0395】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル)2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホンアミド(実施例78、工程(ii)の生成物、0.61g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.43g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.4g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、3時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量:0.81g
MS:APCI(+ve)575[M+H
+]
【0396】
実施例135
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル)−(2S,5R)−2,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化121】
(2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン(2g)のジオキサン(100ml)溶液にスルファミド(2.5g)を添加し、反応混合物を、次いで還流温度で、ジオキサン(100ml)中72時間加熱した。反応混合物をEtOAc(150ml)とH
2O(150ml)に分配し、水性EtOAcで再抽出した(2×150ml)。有機層を回収し、乾燥させ、真空で濃縮し、(2S,5R)−2,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミドを白色固体として得た(1.2g)。(2S,5R)−2,5−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド(0.38g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.43g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.4g)のジオキサン(20mL)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、4時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、黄色固体を得た。この残渣を、次いで分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:9mg
MS:APCI(+ve)460[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.05(d, 3H), 1.23(d, 3H), 2.58-2.67(m, 1H), 2.72-2.80(m, 1H), 3.01-3.54(m, 4H), 3.77(s, 3H), 4.40(s, 2H), 5.83(s, 1H), 7.07-7.21(m, 1H), 7.24-7.47(m, 2H)
【0397】
実施例136
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル)−4−(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド
【化122】
4−(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド(0.37g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(1.0g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、(0.25g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、3時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、黄色固体を得た。この固体を、次いで分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:19mg
MS:APCI(+ve)453[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 3.83(s, 3H), 4.09-4.14(m, 2H), 4.37(s, 2H), 6.08(s, 1H), 7.09-7.22(m, 1H), 7.31-7.38(m, 2H), 7.66(d, 2H), 7.98(d, 2H), 8.16-8.24(m, 2H)
【0398】
実施例137
N−{2−[[(3−フルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}アゼチジン−1−スルホンアミド
【化123】
表題化合物をN−{2−[[(3−フルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−N−[(4−メトキシフェニル)メチル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(iv)の生成物)(42mg)から、実施例121に概説の方法により製造した。粗物質を分取プレートクロマトグラフィーで、EtOAc/イソヘキサン(4:6)を溶離剤として使用して精製し、表題生成物をゴムとして得た。収量:22mg。
MS:APCI(+ve)385[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)2.10(quintet, 2H), 3.87(m, 7H), 4.41(s, 2H), 6.12(s, 1H), 7.07(m, 1H), 7.33(m, 3H), 11.11(bs, 1H)。
【0399】
この中間体は下記の通り製造した:
i)N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
副題化合物をN−[6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(実施例146の生成物、(5.1g)から、実施例121、工程(i)に概説の方法により製造した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(2:8)を溶離剤として使用して精製し、生成物を油状物として得た。収量:4.2g。
MS:APCI(+ve)541[M+H]
【0400】
ii)N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]スルホニル]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
副題化合物をN−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(i)の副題生成物、4.2g)から、実施例121、工程(ii)に概説の方法により製造した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(1:1)を溶離剤として使用して精製し、生成物を白色泡状物として得た。収量:3.3g。
MS:APCI(+ve)573[M+H]
【0401】
iii)N−[6−メトキシ−2−チオピリミジン−4−イル]−N−[(4−メトキシフェニル)メチル]アゼチジン−1−スルホンアミド
NaSH(40mg)を、N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]スルホニル]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(副題工程(ii)の生成物)、(0.10g)の溶液に添加し、水(1ml)中、窒素下、95℃で45分撹拌した。NaSH(40mg)、続いてDMF(1ml)を添加した。反応混合物をさらに1.5時間、95℃で撹拌し、冷却し、希HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。分離した有機溶液を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた、副題生成物を透明油状物として得た。
収量:90mg
MS:APCI(+ve)397[M+H]
【0402】
iv)N−[2−[[(3−フルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−N−[(4−メトキシ−フェニル)メチル]−アゼチジン−1−スルホンアミド
60%NaH(8mg)を、N−[6−メトキシ−2−チオピリミジン−4−イル]−N−[(4−メトキシフェニル)メチル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(iii)の副題生成物)、(90mg)の無水DMF(1ml)溶液に添加した。窒素下で5分撹拌後、(3−フルオロフェニル)メチルブロマイド(42mg)を添加した。反応混合物を室温でさらに18時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈した。分離した有機溶液を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗物質をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して精製し、生成物をゴムとして得た。収量:47mg
MS:APCI(+ve)505[M+H]
【0403】
実施例138
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−スルホンアミド
【化124】
表題化合物を実施例129に概説の方法に従い、4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.3g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(20mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(15mg)、炭酸セシウム(0.70g)および4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物)、(0.4g)を使用して製造した。得られた粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーを使用し、5%メタノールのDCMで溶出し、Et
2Oと共沸して精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:0.27g
MS:APCI(+ve)500[M+H
+]
、APCI(−ve)498[M−H
-]
1H NMR δ (DMSO) 1.60(m, 2H), 1.90(bs, 4H), 2.10(d, 2H), 3.10(m, 5H), 3.70(d, 4H), 3.90(3, 3H), 4.50(s, 2H), 6.05(s, 1H), 7.20(m, 1H), 7.40(m, 2H)
【0404】
この中間体は下記の通り製造した:
i)4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−スルホンアミド
4−ピロリジン−1−イルピペリジン(0.67g)およびスルファミド(0.46g)の混合物を115℃で乾燥1,4−ジオキサン(30ml)中、16時間加熱した。溶媒を真空で蒸発させ、残渣をEtOAc(少量のメタノール含有)とH
2Oに分配した。有機相を回収し、水層をさらにEtOAcで抽出した(2×)。合わせた有機相を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を蒸発させた。残渣をEt
2Oでトリチュレートし、濾過し、副題生成物をベージュ色固体として得た。収量:0.43g
1H NMR δ (DMSO) 1.50(m, 2H), 1.70(m, 4H), 1.90(m, 2H), 2.05(m, 1H), 2.50(m, 2H), 2.60(m, 2H), 3.40(m, 4H), 6.70(s, 2H)
【0405】
実施例139
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−モルホリン−4−イルアゼチジン−1−スルホンアミド
【化125】
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−3−ヒドロキシアゼチジン−1−スルホンアミド(実施例109の生成物)(0.28g)のDCM(10ml)溶液を、トリエチルアミン(0.8ml)およびメタンスルホニルクロライド(0.9ml)で窒素下処理した。混合物を50℃で16時間加熱後、反応混合物をDCMと水性NaHCO
3に分配した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。得られた残渣のMeOH(10mL)溶液に、モルホリン(8ml)およびK
2CO
3(0.19g)を添加し、80℃で16時間加熱した。反応混合物を、次いでEtOAcとH
2Oに分配し、有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残渣を逆相HPLC(固定相としてsymmetryおよびNH4OAc/アセトニトリル移動相として)で、次いでEt
2Oでのトリチュレーションにより精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量:15mg
MS:APCI(+ve)488[M+H
+]
1H NMR δ (DMSO)2.23(s, 4H), 3.00-3.08(m, 1H), 3.51(t, 4H), 3.76-3.81(m, 4H), 3.87(s, 3H), 4.49(s, 2H), 6.10(s, 1H), 7.12-7.19(m, 1H), 7.29-7.38(m, 1H), 7.44(t, 1H)
【0406】
実施例140−145
実施例140−145を、下記方法を使用して合成した:−
下記表の表題化合物を、適当な2−チオ置換N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(工程(i)の生成物)から、実施例121に概説の方法により製造した。粗物質をマス指示精製により精製した。
【表6】
【0407】
化合物140−145の中間体は、下記の通り製造した:
i)チオ置換N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
ナトリウムチオラート(30mg)を、撹拌している無水DMSO中のN−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−[6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]スルホニル]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド(実施例137、工程(ii)の生成物)(0.15g)の溶液に、窒素下添加した。30分後、適当なブロマイドまたはクロライド(下記表中のR'参照)(0.81mM)を添加した。反応混合物をさらに30分撹拌し、水で希釈し、生成物をEtOAcで抽出した。分離した有機溶液を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン混合物を溶離剤として使用して精製し、下記表の生成物、実施例140i)−145i)を得た。
【表7】
【0408】
実施例146
N−[6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
【化126】
表題化合物を4−クロロ−6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン(副題工程(iii)の生成物)(7.2g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をイソヘキサン/EtOAcからの再結晶により精製し、生成物を黄色固体として得た。収量:5.1g。
MS:APCI(+ve)421[M+H]
1H NMR:δ (DMSO) 2.13(quintet, 2H), 3.88(s, 3H), 3.90(t, 4H), 4.46(s, 2H), 6.15(s, 1H), 7.32-7.24(m, 1H), 7.53-7.46(m, 1H), 11.13(s, 1H)
【0409】
この中間体は下記の通り製造した:
i)2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン−4,6−ジオール
副題化合物を2−チオピリミジン−4,6−ジオール(80.0g)および(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチルブロマイド(125g)から、実施例1、工程(i)に概説の方法に従い、製造した。収量:150g。
1H NMR:δ (DMSO)4.41(s, 2H), 5.22(bs, 1H), 7.30(m, 1H), 7.49(m, 1H)。
【0410】
ii)4,6−ジクロロ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン
副題化合物を工程(i)の副題生成物(150g)から、実施例1、工程(ii)に概説の方法に従い、製造した。粗物質をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでEtOAc/イソヘキサン(3:7)を溶離剤として使用して精製し、生成物を白色固体として得た。収量:70g。
1H NMR:δ (CDCl
3)4.37(s, 2H), 6.91(m, 1H), 7.06(s, 1H), 7.26(m, 1H)。
【0411】
iii)4−クロロ−6−メトキシ−2−[[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]チオ]ピリミジン
副題化合物を副題工程(ii)の生成物(25.0g)から、実施例35、工程(i)に概説の方法に従い、製造した。粗物質をイソヘキサンからの再結晶により精製し、生成物を白色結晶として得た。収量:16.4g。
MS:APCI(+ve)321/323[M+H]
【0412】
実施例147
N'−2{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)スルファミド
【化127】
表題化合物をN−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)スルファミド(工程(i)の生成物(0.26g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物)(0.25g)から、実施例1、工程(iv)に概説の方法に従い製造した。粗物質をカラムクロマトグラフィーでEtOAc/MeOH(9:1から8.5:1.5)を溶離剤として使用して精製した。収量:0.17g
MS:APCI(+ve)474[M+H]
1H NMR:δ (DMSO)1.50(bd, 2H), 1.66(m, 2H), 2.02(t, 2H), 2.20(s, 3H), 2.67(s, 3H), 2.84(bd, 2H), 3.63(m, 1H), 3.82(s, 3H), 4.44(s, 2H), 5.90(s, 1H), 7.14(q, 1H), 7.33(q, 1H), 7.41(t, 1H)。
【0413】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)スルファミド
1−メチル−4−(メチルアミノ)ピペリジン(2.6g)およびスルファミド(4.0g)の1,4−ジオキサン(30ml)溶液を110℃で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、溶媒を減圧下蒸発させ、残渣を水に溶解した。水性溶液をEtOAcで抽出し、それを少量の飽和水性塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、溶媒を減圧下蒸発させ、副題生成物を黄色固体として得た。収量:1.5g
1H NMR:δ (CDCl
3)1.80(m, 4H), 2.04(dt, 2H), 2.27(s, 3H), 2.79(s, 3H), 2.91(bd, 2H), 3.74(quintet, 1H), 4.44(bs, 2H)。
【0414】
実施例148
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−モルホリン−4−イルピペリジン−1−スルホンアミド
【化128】
ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.48g)を、N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−オキソピペリジン−1−スルホンアミド(工程(iii)の生成物)(0.249g)、モルホリン(0.2mL)および2M 水性酢酸(0.5mL)のDCM(12mL)溶液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、次いで2M 水性水酸化ナトリウム(10mL)を残渣に添加した。混合物を激しく撹拌し、次いでpH8に2M 水性塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで酢酸エチルおよびイソヘキサン3:7から1:0混合物を溶離剤として使用し精製し、次いでメタノールからゆっくち沈殿させ、濾過し、さらにメタノールで洗浄して、表題化合物を黄色固体として得た。収量:53mg
MS:APCI(+ve)516[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.26-1.41(m, 2H), 1.76-1.83(m, 2H), 2.28(t, 1H), 2.41-2.44(m, 4H), 2.83(t, 2H), 3.52-3.58(m, 4H), 3.68(d, 2H), 3.88(s, 3H), 4.49(s, 2H), 6.07(s, 1H), 7.14-7.21(m, 1H), 7.31-7.47(m, 2H)。
【0415】
この中間体は下記の通り製造した:
i)1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−スルホンアミド
1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(2mL)およびスルファミド(1.65g)の1,4−ジオキサン(28mL)溶液を還流温度で48時間加熱し、次いで揮発物を蒸発させて、表題化合物を黄色固体として得た。収量:3.4g
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.71(dd, 4H), 3.08(dd, 4H), 3.91(s, 4H), 6.77(s, 2H)。
【0416】
ii)N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−スルホンアミド
1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−スルホンアミド(工程(i)の生成物、(0.29g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(61mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(32mg)、炭酸セシウム(0.32g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.20g)の無水ジオキサン(8mL)中の混合物を、100℃、300Wのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、15分冷却した。飽和水性塩化アンモニウムを添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで酢酸エチルおよびイソヘキサン1:19から2:3混合物を溶離剤として使用して精製し、副題化合物を黄色泡状物として得た。収量:0.27g
MS:APCI(+ve)489[M+H
+]
【0417】
iii)N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−オキソピペリジン−1−スルホンアミド
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−スルホンアミド(工程(ii)の生成物)(0.85g)を、50℃で2M 水性塩酸(17mL)およびTHF(17mL)混合物中加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、次いで酢酸エチルで希釈し、層を分離し、有機物質を飽和水性重炭酸ナトリウム、水、飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量:0.83g
MS:APCI(+ve)445[M+H
+]
【0418】
実施例149
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−スルホンアミド
【化129】
1−メチル−ピペラジン(0.13mL)のDCM(2mL)溶液を、酢酸(0.03mL)およびN−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−オキソピペリジン−1−スルホンアミド(実施例148、工程(iii)の生成物)(0.10g)のDCM(2mL)溶液に添加した。溶液を室温で1時間撹拌した、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.24g)を少しずつ添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いでDCMを蒸発させ、3M 水性水酸化ナトリウム(6mL)を残渣に添加した。混合物を激しく撹拌し、次いでpH8に2M 水性塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、飽和水性塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を逆相HPLC(勾配25−95%アセトニトリルの0.1%水性酢酸アンモニウム溶液)で精製し、表題化合物を白色粉末として得た。収量:22mg
MS:APCI(+ve)529[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.26-1.42(m, 2H), 1.75-1.78(m, 2H), 2.25-2.77(m, 11H), 2.27(s, 3H), 3.63(d, 2H), 3.84(s, 3H), 4.46(s, 2H), 6.01(s, 1H), 7.13-7.20(m, 1H), 7.31-7.40(m, 1H), 7.43-7.48(m, 1H)。
【0419】
実施例150
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−スルホンアミド
【化130】
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−モルホリン−4−イルピペリジン−1−スルホンアミド(実施例148)を製造するための後処理後に得られた粗物質から、2番目の生成物をまた単離した。これをさらに逆相HPLC(勾配25−95%アセトニトリルの0.1%水性酢酸アンモニウム溶液)で精製し、表題化合物を白色粉末として得た。収量:33mg
MS:APCI(+ve)447[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.33-1.44(m, 2H), 1.70-1.76(m, 2H), 3.00-3.08(m, 2H), 3.41-3.49(m, 2H), 3.57-3.64(m, 1H), 3.89(s, 3H), 4.49(s, 2H), 4.75(d, 1H), 6.08(s, 1H), 7.14-7.21(m, 1H), 7.32-7.47(m, 2H), 11.07(s, 1H)。
【0420】
実施例151
4−アゼチジン−1−イル−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピペリジン−1−スルホンアミド
【化131】
アゼチジンヒドロクロライド(0.11g)を、酢酸(0.025mL)およびN−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−オキソピペリジン−1−スルホンアミド(実施例148、工程(iii)の生成物)(0.10g)のDCM(4mL)溶液に添加した。溶液を室温で1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.24g)を少しずつ添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで3M 水性水酸化ナトリウム(6mL)を残渣に添加した。混合物を激しく撹拌し、次いでpH8に2M 水性塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮し、次いでメタノール(1mL)を添加し、得られた懸濁液を濾過した。固体を水、メタノールおよび酢酸エチルで洗浄し表題化合物を白色粉末として得た。収量:47mg
MS:APCI(+ve)486[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.15-1.26(m, 2H), 1.69-1.78(m, 2H), 2.01-2.09(m, 2H), 2.47-3.51(m, 9H), 3.83(s, 3H), 4.45(s, 2H), 5.96(s, 1H), 7.13-7.20(m, 1H), 7.30-7.39(m, 1H), 7.43-7.48(m, 1H)。
【0421】
実施例152
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−(エチルアミノ)ピペリジン−1−スルホンアミド
【化132】
エチルアミン(メタノール中2M溶液0.56mL)を、酢酸(0.025mL)およびN−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−オキソピペリジン−1−スルホンアミド(実施例148、工程(iii)の生成物)(0.10g)のDCM(4mL)溶液に添加した。溶液を室温で1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.24g)を少しずつ添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで3M 水性水酸化ナトリウム(6mL)を残渣に添加した。混合物を激しく撹拌し、次いでpH8に2M 水性塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮し、次いでメタノール(1mL)を添加し、得られた懸濁液を濾過した。固体を水、メタノールおよび酢酸エチルで洗浄し、表題化合物を非常に淡黄色の粉末として得た。収量:52mg
MS:APCI(+ve)474[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO)1.17(t, 3H), 1.41-1.52(m, 2H), 1.96-2.01(m, 2H), 2.57-2.61(m, 2H), 2.94(q, 2H), 3.00-3.08(m, 1H), 3.55(d, 2H), 3.74(s, 3H), 4.40(s, 2H), 5.84(s, 1H), 7.11-7.18(m, 1H), 7.28-7.36(m, 1H), 7.44-7.49(m, 1H)。
【0422】
実施例153
4−(シクロプロピルアミノ)−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピペリジン−1−スルホンアミド
【化133】
シクロプロピルアミン(0.08mL)のDCM(2mL)溶液に、酢酸(0.025mL)およびN−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}−4−オキソピペリジン−1−スルホンアミド(実施例148、工程(iii)の生成物)(0.10g)のDCM(2mL)溶液を添加した。溶液を室温で1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.24g)を少しずつ添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで3M 水性水酸化ナトリウム(6mL)を残渣に添加した。混合物を激しく撹拌し、次いでpH8に2M 水性塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、飽和水性塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗物質を逆相HPLC(勾配25−95%アセトニトリルの0.1%水性酢酸アンモニウム溶液)で精製し、表題化合物を白色粉末として得た。収量:21mg
MS:APCI(+ve)486[M+H
+]
1H NMR:δ (300 MHz, DMSO) 0.02-0.17(m, 4H), 0.90-1.04(m, 2H), 1.53-1.58(m, 2H), 1.85-1.92(m, 1H), 2.40-2.48(m, 3H), 3.21(d, 2H), 3.48(s, 3H), 4.10(s, 2H), 5.63(s, 1H), 6.77-6.84(m, 1H), 6.95-7.03(m, 1H), 7.07-7.12(m, 1H)。
【0423】
実施例154
N−[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド
【化134】
tert−ブチル4−({[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル]アミノ}スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(工程(ii)の生成物、0.83g)のDCM(5ml)溶液に、TFA(5ml)をゆっくり添加した。反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量160mg
MS:APCI(+ve)476[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 2.52(q, 2H), 3.19(t, 4H), 3.44(t, 4H), 3.52(t, 2H), 4.38(t, 2H), 4.49(s, 2H), 4.59(s, 1H), 6.07(s, 1H), 6.99(s, 1H), 7.14-7.24(m, 1H), 7.31-7.45(m, 2H)
【0424】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
(i)3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)プロパン−1−オール
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物、3g)およびプロパン−1,3−ジオール(1.1g)のTHF(50ml)溶液に、NaH(390mg)をゆっくり添加し、反応物を、次いで室温で18時間撹拌した。反応混合物を、次いでDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量2.9g
MS:APCI(+ve)347/349[M+H
+]
【0425】
ii)tert−ブチル4−({[2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−4−イル]アミノ}スルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
4−(アミノスルホニル)−1−ピペラジンカルボン酸−1,1−ジメチルエチルエステル(実施例15、工程(i)の生成物、0.4g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.43g)および3−({6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}オキシ)プロパン−1−オール(工程(i)の生成物、0.4g)の1,4−ジオキサン(40ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、3時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を黄色固体として得た。収量0.83g
MS:APCI(+ve)576[M+H
+]
【0426】
実施例155
N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−スルホンアミド
【化135】
ピペリジン−4−スルホンアミド(0.33g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.43g)および4−クロロ−2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン(実施例35、工程(i)の生成物、0.4g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、2時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(100ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×100ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた黄色残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量13mg
MS:APCI(+ve)431[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.74-1.86(m, 2H), 2.00-2.10(m, 2H), 2.73-2.85(m, 2H), 3.24-3.60(m, 3H), 3.73(s, 3H), 4.40(s, 2H), 5.71(s, 1H), 7.09-7.18(m, 1H), 7.25-7.36(m, 1H), 7.42-7.50(m, 1H)
【0427】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
i)ベンジル4−(アミノスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
0.88 NH
3(50ml)の溶液に、ベンジル4−(クロロスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(4g)を添加し、反応物を、72時間、RTで撹拌した。反応物を、次いでDCMで抽出した(3×150ml)。有機層を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、副題化合物を透明油状物として得た。収量3.3g
1H NMR:(DMSO)δ 1.40-1.52(m, 2H), 1.97-2.03(m, 2H), 2.81-2.92(m, 2H), 3.01-3.09(m, 1H), 4.07-4.12(m, 2H), 5.07(s, 2H), 6.77(s, 2H), 7.28-7.40(m, 5H)
【0428】
ii)ピペリジン−4−スルホンアミド
ベンジル4−(アミノスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(工程(i)の生成物、3.3g)をMeOH(20ml)に溶解した。この溶液に、酢酸(0.5ml)および触媒量のPd/Cを添加した。反応混合物を5バールの圧力に、水素ガス下、18時間、RTで付した。反応物をセライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮し、副題化合物を白色固体として得た。収量1.7g
1H NMR:(DMSO)δ 1.46-1.57(m, 2H), 1.91-1.98(m, 2H), 2.48-2.57(m, 2H), 2.85-2.93(m, 1H), 3.05-3.10(m, 2H), 5.38(s, 2H), 6.71(s, 1H)
【0429】
実施例156
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(trans)−2−ヒドロキシシクロペンチル]オキシ}ピリミジン−4−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化136】
アゼチジン−1−スルホンアミド(0.27g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(50mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリ−イソプロピル−1,1'−ビフェニル(XPHOS)(50mg)、炭酸セシウム(0.43g)および(trans)−2−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}シクロペンタノール(工程(i)の生成物、0.50g)のジオキサン(20ml)中の混合物を、100℃、300Wでのマイクロ波中、開放容器で還流まで加熱し、1時間冷却した。反応混合物を、次いで真空で濃縮し、残渣をDCM(150ml)とH
2O(150ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物を白色固体として得た。収量74mg
MS:APCI(+ve)473[M+H
+]
1H NMR:(DMSO)δ 1.61-1.84(m, 4H), 2.02-2.18(m, 2H), 2.26(q, 2H), 4.01(t, 4H), 4.11-4.18(m, 1H), 4.38(s, 2H), 4.98-5.03(m, 1H), 6.34(s, 1H), 6.98-7.11(m, 2H), 7.17-7.24(m, 1H)
【0430】
この化合物の中間体は下記の通り製造した:
(i)(trans)−2−{6−クロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン−4−イル}シクロペンタノール
4,6−ジクロロ−2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]ピリミジン(実施例1、工程(ii)の生成物)、2.3g)および(trans)−シクロペンタン−1,2−ジオール(1g)のTHF(50ml)溶液に、NaH(0.30g)をゆっくり添加し、反応物を、次いで18時間、RTで撹拌した。反応混合物を、次いでDCM(150ml)とH
2O(100ml)に分配した。有機層を分離し、水層をDCMで再抽出した(2×150ml)。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、真空で濃縮し、得られた透明油状物をシリカゲルカラムクトマトグラフィーで、EtOAc/イソヘキサン(2:8)で精製し、副題化合物を透明無色油状物として得た。収量0.94g
MS:APCI(+ve)373/375[M+H
+]