特許第5730368号(P5730368)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5730368
(24)【登録日】2015年4月17日
(45)【発行日】2015年6月10日
(54)【発明の名称】省電力のクロッキング技術
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/04 20060101AFI20150521BHJP
   H03L 7/08 20060101ALI20150521BHJP
   H03L 7/183 20060101ALI20150521BHJP
   H03L 7/18 20060101ALI20150521BHJP
   G06F 1/32 20060101ALI20150521BHJP
【FI】
   G06F1/04 301C
   H03L7/08 N
   H03L7/18 B
   H03L7/18 Z
   H03L7/08 H
   G06F1/00 332Z
【請求項の数】9
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-188646(P2013-188646)
(22)【出願日】2013年9月11日
(62)【分割の表示】特願2009-554784(P2009-554784)の分割
【原出願日】2008年3月21日
(65)【公開番号】特開2014-32681(P2014-32681A)
(43)【公開日】2014年2月20日
【審査請求日】2013年10月9日
(31)【優先権主張番号】11/690,659
(32)【優先日】2007年3月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504441048
【氏名又は名称】シリコン イメージ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100149696
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】リー ドンユン
【審査官】 宮下 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−303444(JP,A)
【文献】 特開平08−286780(JP,A)
【文献】 特開平10−094019(JP,A)
【文献】 特開2002−091608(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/04
G06F 1/08
G06F 1/32
H03L 7/08
H03L 7/183
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ転送のためのクロッキングを行う方法であって、
調整可能な基準クロックコンポーネントで基準クロック信号を発生し、
データ転送回路への指示に応答して省電力モードに入り、
前記省電力モードにおいて、
位相ロックループコンポーネントをディスエーブルにし、
前記基準クロック信号について第1の周波数を選択し、
前記基準クロック信号の周波数をクロックデバイダコンポーネントで分割して減速した速度のクロック信号を発生し、そして
前記減速した速度のクロック信号を利用して前記データ転送回路のためのクロッキングを行う、ようになっており、
更に、前記データ転送回路への指示に応答して通常モードに入り、
前記通常モードにおいて、
一時的に前記省電力モードの動作を継続し、
前記位相ロックループコンポーネントに適する、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数の基準クロック信号を与え、
前記位相ロックループコンポーネントをイネーブルにし、
前記基準クロック信号に基づいて前記位相ロックループコンポーネントで高速クロック信号を発生し、そして
前記高速クロック信号をイネーブルにして前記データ転送回路のためのクロッキングを行う、ようになっている、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第2の周波数は、前記基準クロック信号について最大周波数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位相ロックループコンポーネントで高速クロック信号を発生するステップは、前記基準クロック信号の周波数を逓倍して前記高速クロック信号の周波数を発生するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
更に、前記通常モードにおいて前記減速した速度のクロック信号の利用をディスエーブルにして前記データ転送回路のためのクロッキングを行わないように前記通常モードにおいてクロックデバイダコンポーネントをディスエーブルにし、そして
前記省電力モードにおいて前記クロックデバイダコンポーネントをイネーブルにし、前記基準クロック信号の周波数を分割する、
ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記データ転送のためのクロッキングは、更に、クロックデータリカバリ回路の使用を含み、前記クロックデータリカバリ回路の使用は、信号によって制御されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ハイブリッドクロックシステムであって、
基準クロック信号を提供するように構成された調整可能な基準クロックコンポーネントと、
前記基準クロック信号の周波数を分割して減速した速度のクロック信号を発生するクロックデバイダコンポーネントと、
前記基準クロック信号を逓倍するように構成された位相ロックループコンポーネントと、
与えられたクロック信号によって決定された速度でデータを送受信するためのデータ転送コンポーネントと、
前記ハイブリッドクロックシステムのための通常モードと省電力モードとを有するマルチプレクサと、
を備え、
前記通常モードにおいて、前記位相ロックループコンポーネントがイネーブルにされ、前記基準クロックコンポーネントが第1の周波数に設定され、前記基準クロックコンポーネントが前記位相ロックループコンポーネントと結合され、前記位相ロックループコンポーネントが前記データ転送コンポーネントのための高速クロック信号を発生し、そして
前記省電力モードにおいて、前記基準クロックコンポーネントが前記第1の周波数よりも高い第2の周波数に設定され、前記基準クロック信号の周波数がクロックデバイダコンポーネントで分割されて減速した速度のクロック信号を発生し、前記減速した速度のクロック信号が利用されて前記データ転送コンポーネントに対してクロッキングを行い、前記省電力モードから前記通常モードに戻る前に、前記位相ロックループコンポーネントがイネーブルにされる、
ことを特徴とするハイブリッドクロックシステム。
【請求項7】
前記基準クロックコンポーネントの第2の周波数は、前記基準クロックコンポーネントの最大周波数であることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記データ転送コンポーネントは、更に、シリアライザ回路及びデシリアライザ回路を含むことを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記デシリアライザ回路は、更に、クロックデータリカバリ回路を含むことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
電子工学において、位相ロックループ(phase−locked loop、PLL)は、入力(「基準」)信号の周波数及び位相に関する信号を生成し、出力する閉ループ・フィードバック制御システムである。PLL回路は、入力信号の周波数及び位相の両方に応答し、周波数及び位相が基準信号のものに合致するまで、制御発振器の周波数及び位相を自動的に調整する。この種の機構は、無線、遠隔通信、コンピュータ、及び生成された信号を安定化させること又はノイズの存在下で信号を検出することが望ましい他の電子技術の応用において広く用いられる。集積回路は、完全な位相ロックループの基本構成要素(ビルディング・ブロック)を保持できるので、この技術は、現代の電子機器において広く用いられており、信号の周波数は、1秒当たり数分の一サイクルから数ギガヘルツまでである。
【0002】
回路の設計者は、マイクロプロセッサ、及び汎用非同期式送受信機構(UART)の主要なコンポーネントのためのマスター・クロック・シンセサイザとして、デジタルPLL回路を用いることが多い。PLLは、通常、位相検出器と、低域フィルタと、負のフィードバック構成に置かれた電圧制御発振器(VCO)とを含む。PLLの出力クロックを基準周波数の有理倍数にするために、フィードバック・パス内、又は基準パス内、或いはその両方に周波数デバイダがあってもよい。発振器は、周期的な出力信号を生成する。用途に応じて、制御発振器の出力又は発振器への制御信号のどちらかが、PLLシステムの有用な出力を提供する。
【0003】
PLLは、同期のために広く用いられている。回路は、一般的に、付随するクロックなしに、何らかのデータ・ストリーム、特に高速のシリアル・データ・ストリーム(ディスク・ドライブの磁気ヘッドからの生のデータ・ストリームなど)を送る。受信機は、おおよその周波数基準からクロックを生成し、次に、PLLを用いて、データ・ストリームにおける遷移に位相調整(phase−align)する。このプロセスは、クロック・データ・リカバリ(CDR)と呼ばれる。PLLの別の用途は、クロック乗算である。ほとんどの電子システムは、数百メガヘルツで動作する様々な種類のプロセッサを含む。典型的には、これらのプロセッサに与えられるクロックは、クロック生成器のPLLによってもたらされ、低周波数の基準クロック(通常50MHz又は100MHz)をプロセッサの動作周波数まで逓倍する。プロセッサの動作周波数が数ギガヘルツであり、基準クロックが、たった数十又は数百メガヘルツにすぎない場合、逓倍率はかなり大きいものになり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PLLは非常に広く用いられているが、PLL内の多数のコンポーネントによりPLLがかなりの量の電力を消費するため、残念なことに、PLLは、幾つかの用途には適していない。例えば、移動体装置の製造業者は、高速データ転送のためにCDR及びクロック乗算を行なうのに、PLLの機能の方を好むことがある。しかしながら、PLLに固有のバッテリの消耗、及び移動体装置がバッテリ寿命に与える影響により、多くの場合、製造業者が他の技術を使用することを選択しなければならなくなるか、又は結局のところデバイスの性能を損なうことになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電力消費が低減されたクロック信号を提供するための方法及びシステムが提供される(「ハイブリッド・クロック・システム」)。ハイブリッド・クロック・システムは、通常の動作モードと省電力の動作モードで動作する。通常の運転モードにおいて、ハイブリッド・クロック・システムは、高速データ転送のためにPLLを使用する。低周波数(例えば、30MHz)で動作する基準クロックが、PLLの入力に接続される。PLLは、基準クロック周波数をずっと高い周波数(例えば、3ギガヘルツ)に逓倍し、クロック信号をデータ転送回路に与える。ハイブリッド・クロック・システムは、データ転送回路における低速の活動を検出すると、省電力モードに切り換わる(又は移行する)。省電力の動作モードにおいて、ハイブリッド・クロック・システムは、PLLをオフにし、基準クロックを直接データ転送回路に接続する。より低速のクロック速度のために、省電力モードにおいて、データ転送回路は、ハイブリッド・クロック・システムが通常モードにあるときよりも低い速度でデータを転送する。携帯電話などの多くの用途においては、省電力モードの低い転送速度は、幾つかのデータ転送要求に対して適切なデータ転送能力を与え、その結果、デバイスが通常モードで動作する時間が最小になる。このように、ハイブリッド・クロック・システムは、依然として高速データ転送能力を提供しながら、デバイスが消費する電力を低減させる。
【0006】
幾つかの実施形態においては、ハイブリッド・クロック・システムは、PLLを再始動している間、一時的に省電力モードを使用する。例えば、ハイブリッド・クロック・システムが省電力モードにあり、高速データ転送が要求されたとき、ハイブリッド・クロック・システムは、省電力モードで転送を開始し、PLLに再始動するように信号で伝えることができる。一旦PLLが再始動されると、ハイブリッド・クロック・システムは、完全な高速データ転送能力を有する通常モードに切り換わる。幾つかの実施形態においては、ユーザは、転送が始まり、徐々に速くなるのを見ることができ、ユーザがデータ転送を開始するためにPLLが再始動するのを待たなければならない場合より、優れたユーザ体験を提供する。
【0007】
幾つかの実施形態において、ハイブリッド・クロック・システムは、省電力モードにおいて基準クロックを加速させる。例えば、基準クロック周波数を増加させて(例えば、150MHzに)、基準クロックが利用可能な最も速い信号を提供することができる。基準クロックのために用いられる回路は、多くの場合、より速い速度が可能であるが、選択されたPLL回路の逓倍率に合致するようにより低い速度が選択される。PLLがオフにされたとき、ハイブリッド・クロック・システムは、PLLなしで可能な限り高い速度を提供するために、最大速度で基準クロックを実行することができる。従って、省電力モードにある間、クロック周波数の制限値を増加させることにより、ユーザは感知できるほどの速度低下には気付かない。
【0008】
ここで本発明の様々な実施形態が説明される。以下の説明は、完全な理解のための特定の詳細と、これらの実施形態の可能な説明を与えるものである。しかしながら、当業者であれば、これらの詳細の多くがなくても本発明を実行できることを理解するであろう。さらに、種々の実施形態の関連する説明を不必要に分かりにくくしないように、幾つかの周知の構造又は機能は、示されていないか又は詳細に説明されていないこともある。下記に提示される説明に用いられる用語は、本発明の特定の実施形態の詳細な説明と共に用いられたとしても、その最も広い妥当な方法で解釈されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】シリアライザ/デシリアライザと共に用いられるハイブリッド・クロック・システムを示す回路図である。
図2】動作モードを切り換えるときの、ハイブリッド・クロック・システムの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、クロック信号をシリアライザ/デシリアライザに提供するためのハイブリッド・クロック・システム100の使用を示す回路図である。ハイブリッド・クロック・システムは、その出力部が位相ロックループ(PLL)110の入力に接続された調整可能な基準クロック105と、クロック・デバイダ115とを含む。クロック・デバイダは、PLLの出力においてマルチプレクサ120に連結されている。PLL110はまた、PLLの逓倍率を設定するためのクロック・デバイダも含む。マルチプレクサ120の1つの設定は、回路からクロック・デバイダ115を除去し、基準クロックがPLLを駆動し、クロック信号を生成するのを可能にする。マルチプレクサ120の別の設定は、クロック・デバイダ115を、PLLをバイパスする回路パスに挿入する。PLLがバイパスされるとき、基準クロックの出力は、残りの回路に適用される前にクロック・デバイダ115によって分割される。ハイブリッド・クロック・システムが通常の動作モードと省電力の動作モードの間で切り替えられるときにこれらのコンポーネントの設定を変えるために、コントローラ140が、基準クロック105、PLL110、及びマルチプレクサ120に接続される。ハイブリッド・クロック・システムの出力は、データを送信するために、クロック信号をシリアライザ回路125に与えることができる。ハイブリッド・クロック・システムの出力はまた、データを受信するために、クロック信号を、クロック・データ・リカバリ(CDR)回路130及びデシリアライザ回路135に与えることができる。
【0011】
動作中、基準クロック105は、ベース・クロック信号を提供する。通常モードにおいて、基準クロックは、クロック信号をPLL110に提供する。PLL110は、基準クロック105の信号を逓倍し、高速のクロック信号を、シリアライザ回路125及びデシリアライザ回路135(後者は、CDR回路130を介する)に提供する。省電力モードにおいて、基準クロック105は、より高い周波数のクロック信号を生成するように調整され、PLL 110がオフにされる。PLLを駆動する代わりに、基準クロック信号がクロック・デバイダ115によって分割され、適切なクロック周波数をシリアライザ回路125及びデシリアライザ回路135に与える。省電力モードにおいて、デシリアライザ回路135及びシリアライザ回路125は、通常の動作モード中より低い周波数で動作する。
【0012】
幾つかの実施形態においては、基準クロックは、30MHzから150MHzまでの間で変わるクロック信号を生成するように調整することができる時間ベースのものであり、PLLは、クロック信号を25倍にすることができ、クロック・デバイダは、クロック信号を1/2倍にすることができる。この構成においては、ハイブリッド・クロック・システムは、30MHzの基準クロックを用いて、通常の動作モード中に750MHzのクロック信号を出力し、150MHzの基準クロックを用いて、省電力の動作モード中に75MHzのクロック信号を出力することができる。当業者であれば、ハイブリッド・クロック・システムにおいては、他のコンポーネント値を用いて、異なる周波数を有するクロック信号を生成できることを理解するであろう。
【0013】
図2は、通常モードと省電力モードを切り換えるときの、ハイブリッド・クロック・システムの処理を示すフローチャートである。ブロック205において、システムは、データが、シリアル・リンク上でいつシリアライザによって受信されるかを検出する。ブロック210において、システムは、シリアライザが受信する付加的なデータを待つ。決定ブロック215において、付加的なデータがタイムアウト時間内に受信された場合、処理は、システムがシリアライザを監視するブロック205にループする。付加的なデータがタイムアウト時間内に受信されなかった場合、ブロック220において処理が続く。ブロック220において、ハイブリッド・クロック・システムは、省電力モードに入る。PLLがディスエーブルにされ、基準クロックの周波数が増加され、マルチプレクサが切り換えられて、クロック・デバイダを有する回路パスをイネーブルにする。当業者であれば、タイムアウト時間の満了以外の機構が、省電力モードに入るようにシステムをトリガできることを認識するであろう。例えば、システムは、それぞれの伝送後、自動的に省電力モードに入ることができる。代替的に、システムは、伝送される予定のデータの待ち行列を監視することができ、省電力モードの低いデータ伝送速度で予定を履行できると判断される場合に、省電力モードに入ることができる。決定ブロック230において、デシリアライザが付加的なデータを受信したことをシステムが検出しない場合、処理は決定ブロック230にループし、データを待ち続ける。システムが、データの受信を検出した場合、処理は、システムが通常モードに入るブロック240に続き、次にブロック205に戻り、付加的なデータの受信を監視する。通常モードにおいて、PLLがイネーブルにされ、基準クロックの周波数が減少され、マルチプレクサが切り換えられて、クロック・デバイダを有する回路パスをディスエーブルにする。当業者であれば、他の条件が、通常モードを入ることに影響を及ぼし得ることを理解するであろう。例えば、付加的なデータが受信されても、システムは、付加的なデータが省電力モードの容量を上回る速度に達するまで、通常モードに入るのを待つことができる。
【0014】
システムが実装される装置は、中央処理ユニット、メモリ、入力装置(例えば、キーボード及びポインティング・デバイス)、出力装置(例えば、ディスプレイ装置)、及び記憶装置(例えば、ディスク・ドライブ)を含むことができる。メモリ及び記憶装置は、命令を含むコンピュータ可読媒体を意味する、システムの一部を実施するコンピュータ実行可能命令で符号化できるコンピュータ可読媒体である。さらに、通信リンク上の信号のようなデータ伝送媒体を介して、データ構造及びメッセージ構造を格納又は伝送することができる。シリアル転送リンク、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、広域エリア・ネットワーク、二地点間ダイアルアップ接続、携帯電話ネットワーク等といった、種々の通信リンクを用いることができる。
【0015】
システムの実施形態は、パーソナル・コンピュータ、サーバ・コンピュータ、手持ち式又はラップトップ・デバイス、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサ・ベースのシステム、プログラム可能な家庭用電化製品、デジタル・カメラ、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、上記のシステム又はデバイスのいずれかを含む分散コンピュータ環境等を含む様々な動作環境において実施することができる。コンピュータ・システムは、携帯電話、携帯情報端末、高度自動機能電話(smart phone)、パーソナル・コンピュータ、プログラム可能な家庭用電化製品、デジタル・カメラ等とすることができる。
【0016】
上記から、説明のためにハイブリッド・クロック・システムの特定の実施形態がここに説明されたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の変更をなし得ることが理解されるであろう。従って、本発明は、添付の特許請求範囲によるもの以外に制限されない。
【符号の説明】
【0017】
100:ハイブリッド・クロック・システム
105:基準クロック
110:位相クロックループ(PLL)
115:クロック・デバイダ
120:マルチプレクサ
125:シリアライザ回路
135:デシリアライザ回路
130:クロック・データ・リカバリ(CDR)
140:コントローラ
図1
図2