(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記本体は手動操作側ロッド嵌合穴を有し、前記チェック弁は他端部に手動操作側ロッドを有し、前記手動操作側ロッドは、前記手動操作側ロッド嵌合穴を摺動すると共に、前記本体より外部に突出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の切換弁。
【背景技術】
【0002】
図5に示すように従来から直動式の切換弁が知られている。切換弁100は、本発明の切換弁と同様の機態を有するが、型式はソレノイド126の吸引力、反対側に設けたスプリング124の力で両側に弁座146、146’を持つスプール114(図ではピストン)を直接作動させる。すなわちソレノイド126を
励磁すると、スプール114は図中左側へ移動し右側の弁座146は開となり左側の弁座146’は閉となり油圧源側通路128の油圧は油圧源側通路128から流れてシリンダ側通路132に入る。非
励磁にするとスプリング124力によってスプール114(ピストン)は右側に移動し、右側の弁座146は閉となり左側の弁座146’は開となりシリンダ側通路132は油タンク側通路136と導通する。この切換弁100は各々のシリンダ側通路132に設けてあり、
励磁したソレノイド126側のシリンダ側通路132に油圧源側通路128の油が入るので、各々のソレノイド126の
励磁によって弁146、146’は開閉する。なお
励磁されたソレノイド126はシリンダ側通路132作動後リミットスイッチにより確認後非
励磁となる。すなわち
励磁はアクチュエータ作動時のみで、待機中は非
励磁となっている。
【0003】
しかしながら、この切換弁100は
励磁、非
励磁の際スプール114(ピストン)は中間開状態となり油圧源側通路128
とシリンダ側通路132および油タンク側通路136と導通し弁座146、146’が大きいので油圧源側通路128のロスとなる。これを防止するためスプリング124の力を強くして速く作動させるようにすると、ソレノイド126力を強くする必要がありソレノイド126の設計が難しくなる欠点がある。また、直動式のスプールを作動させるのにパイロットスプールを採用すると、使用出来るソレノイドの吸引力は小さく、自動操作側ロッドの径も小さ
くできるが、スプールを作動させるのにパイロットスプールの長さ方向の寸法はスプールと同等の長さが必要となり、その中に第1通路、第2通路、第3通路への切換へのために、より細い部分、また、Oリング溝等の加工が必要となる。しかも曲がりのないパイロットスプールの製作は困難である。仮に、曲がりがあれば作動不能を起こすことになる。また、切換を行う際に、切換弁において流体が洩れるおそれがあった。さらに、従来例(
図5参照)のスプールのように左右のシールシートが相反対向の場合には、片側シートが必ず開であり、作動途中は両シート共に開になるため油がタンクへ流出する。これを防止するには、ばね力を強くしスプール作動を速くする必要がある。しかしばね力を強くすれば、ソレノイドの吸引力を強くする必要が生じ、これには限界があるので従来の切換弁ではタンクへの洩れを無くすことはできなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明においては、油圧を供給するための、流体の圧力を利用したパイロット式の切換弁であって、本体、スプール、チェック弁、第1カバー、第2カバー、第1弾性部材、第2弾性部材、及びソレノイドを有する切換弁において、前記本体は、油圧源に連通する第1通路と、シリンダに連通する第2通路と、油タンクに連通する第3通路と、前記第1通路、第2通路及び第3通路に交差し、前記スプールが摺動するスプール嵌合穴と、
前記第1通路に交差し、前記チェック弁が摺動するチェック弁嵌合穴と、前記第1通路に交差し、前記チェック弁が摺動するチェック弁嵌合穴と、前記第3通路に交差する第3導通口と、を有し、前記チェック弁は、弁座と、前記弁座を介する一端部に自動操作側ロッドを有し、前記第1カバーは、前記チェック弁嵌合穴の一端部に連通する、前記チェック弁の自動操作側ロッドが摺動する自動操作側ロッド嵌合穴と、前記第3導通口に連通する第4導通口と、前記第4導通口と前記自動操作側ロッド嵌合穴の両方と交差する第5導通口と、前記スプール嵌合穴に連通する油圧室と、前記自動操作側ロッド嵌合穴と交差する第1導通口と、前記第1導通口と交差し、前記油圧室と連通する第2導通口と、を有し、前記ソレノイドは、前記第1カバーの前記本体とは反対側に、前記自動操作側ロッドを摺動するように設けられており、前記スプールは、前記本体と前記第2カバーとの間に配置された前記第1弾性部材により前記第1カバーに押圧され、前記チェック弁は、前記本体に配置された第2弾性部材により前記第1カバーに押圧されており、前記ソレノイドが非
励磁のときに、前記チェック弁嵌合穴と、前記自動操作側ロッド嵌合穴は、前記
チェック弁により連通が遮断され、前記第3通路は、前記第3導通口、前記第4導通口、前記第5導通口、前記自動側ロッド嵌合穴、前記第1導通口、前記第2導通口、及び前記油圧室と連通し、油圧源からの油はシリンダに供給されず、前記ソレノイドが
励磁のときに
は、プッシュロッドを介して前記自動操作側ロッドが前記第2カバー側に移動することにより、前記チェック弁が前記第2弾性部材の押圧力に逆らって、前記第2カバー側に移動し、前記
チェック弁による前記チェック弁嵌合穴と、前記自動操作側ロッド嵌合穴との間の連通の遮断が解除され、前記第1通路は、前記チェック弁嵌合穴、前記自動側ロッド嵌合穴、前記第1導通口、前記第2導通口、前記油圧室と連通し、油圧源からの油により、前記スプールが前記第1弾性部材の押圧力に逆らって、前記第2カバー側に移動することにより、前記第1通路が前記第2通路と連通し、油圧源からの油をシリンダに供給するように構成された、ことを特徴とする。
【0005】
更に、請求項2に係る発明においては、前記自動操作側ロッドには2つのOリングが配置され、前記ソレノイドが非
励磁のときは、前記第5導通口よりも前記ソレノイド側に2つの前記Oリングが配置され、前記ソレノイドが
励磁のときは、前記第5導通口と前記自動操作側ロッド嵌合穴を連通しないように、前記第5導通口を挟むように2つの前記Oリングがそれぞれ配置されることを特徴とする。
【0006】
また、請求項3に係る発明においては、前記スプールは、第1シートと第2シートを有し、前記ソレノイドが非
励磁のときは、前記第1シートは、前記第3通路と前記
第2通路の連通を遮断しないが、前記第2シートが、前記第1通路と前記
第2通路の連通を遮断し、前記ソレノイドが
励磁のときは、前記第1シートは、前記第3通路と前記
第2通路の連通を遮断するが、前記第2シートが、前記第1通路と前記
第2通路の連通を遮断しないように構成されたことを特徴とする。
【0007】
更に、請求項4に係る発明においては、前記本体は手動操作側ロッド嵌合穴を有し、前記チェック弁は他端部に手動操作側ロッドを有し、前記手動操作側ロッドは、前記手動操作側ロッド嵌合穴を摺動すると共に、前記本体より外部に突出することを特徴とする。
【0008】
また、請求項5に係る発明においては、前記自動操作側ロッドの2つの前記Oリングを有する位置のロッドの直径
より、その位置の近傍から前記チェック弁の弁座までのロッドの直径
が小さいことを特徴とする。
【0009】
更に、請求項6に係る発明においては、前記チェック弁の一部にはチェック弁の摺動方向に沿って油溝が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明よれば、自動操作側ロッドと
チェック弁の弁座シール部をほぼ同径にすれば、自動操作側ロッド嵌合穴径より細い部分を設けても長さが短く、シール部もないので加工は容易である。また、チェック弁の径は太くしても、手動操作側ロッドの径をチェック弁、弁座シール部と同等径にすれば、チェック弁は油圧での自動側と手動側とのバランスは保たれるので、第2弾性部材の力のみでソレノイドの吸引力とバランスを取ればよい。これにより第2弾性部材の力(反発力)も少なくて済む。したがってチェック弁は本体との嵌合部も長くとれるので、作動は十分な安全性が得られる。また径を大きく出来るので、油路となる油溝も周囲に複数設けることができ油路面積も十分とれる。また、スプールはソレノイドの吸引力により作動するのではなく、油圧室に入った油圧により作動するので、径およびストロークは自由にでき各第1通路、第2通路、及び第3通路への流路はスプールの径も太いので細くても加工上問題も生じない。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、2本のOリングはのうち、弁座側のOリングは、
励磁に油圧を油圧源から油圧室へ、非
励磁に油圧室から油タンク戻りと流路を変えるシールになる。弁座から離れた側のOリングはソレノイドに油分が必要な場合の型式では不要で、油分が不必要な型式の場合は必要となり、いずれかの型式のソレノイドにも対応可能である。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、スプールは、その作動に高圧油圧源油圧を使用し、受圧径も大きくすることが可能で、しかもシールは嵌合部で行い、流路開時はその径を流路十分な径となるように細くすることができる。また第1弾性部材も油圧室に入った荷重に合わせる必要もなく、スプールを作動させる力があれば十分である。更に、油がタンクへ流出することを防止することが出来る。また第1シートと第2シートが同時に開にならず、必ず両シートがシールしたのち必要側が開になる。そしてスプール径も太くできるので作動速度が速く切換時に洩れない。
更に、スプールの第1シート、第2シートはスプール嵌合穴とスプールがシール可能な嵌合部分にあるときのみ、この嵌合部の油圧をシールすることが出来る。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、手動
操作側ロッドをソレノイドの反対側に設け、そして自動操作側ロッドと同径またはほぼ同径のロッド径にすれば油圧によるチェック弁はバランスのとれた状態となり、第2弾性部材はソレノイドに対し最適な状態に設計することができる。また、チェック弁の径は太くしても、手動操作側ロッドの径をチェック弁、弁座シール部と同等径にすれば、チェック弁の自動操作側ロッド側と手動操作側ロッド側との油圧のバランスは保たれるので、第2弾性部材の力のみでソレノイドの吸引力とバランスを取ればよい。これにより第2弾性部材の力(反発力)も少なくて済む。
【0014】
請求項5に係る発明によれば、チェック弁方式採用により、自動操作側ロッドとチェック弁、弁座との間を最小寸法にすることが可能なため、チェック弁の径を自動操作側ロッドの径より細い径とすることが可能となる。
【0015】
請求項6に係る発明によれば、安定したチェック弁の径を可能としたことにより周囲に複数でかつ十分な流路を持つ油溝を設けることが可能となる。また径を大きく出来るので、油路となる油溝も周囲に複数設けることができ油路面積も十分とれる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
【0019】
図1、及び
図2を参照して、油圧を供給するための、流体の圧力を利用したパイロット式の切換弁10は、本体12、スプール14、チェック弁16、第1カバー18、第2カバー20、第1弾性部材22、第2弾性部材24、及びソレノイド26を有する。まず、本体12は、油圧源側通路28に連通する第1通路30と、シリンダ側通路32に連通する第2通路34と、油タンク側通路36に連通する第3通路38と、第1通路30、第2通路34及び第3通路38に交差し、スプール14が摺動するスプール嵌合穴40と、第1通路30に交差し、チェック弁16が摺動するチェック弁嵌合穴42と、第1通路30に交差し、チェック弁16が摺動するチェック弁嵌合穴42と、第3通路38に交差する第3導通口44と、を有する。次に、チェック弁16は、弁座46と、弁座46を介する一端部に自動操作側ロッド48を有する。更に、第1カバー18は、チェック弁嵌合穴42の一端部に連通する、チェック弁16の自動操作側ロッド48が摺動する自動操作側ロッド嵌合穴50と、第3導通口44に連通する第4導通口52と、第4導通口52と自動操作側ロッド嵌合穴50の両方と交差する第5導通口54と、スプール嵌合穴40に連通する油圧室56と、自動操作側ロッド嵌合穴50と交差する第1導通口58と、第1導通口58と交差し、油圧室56と連通する第2導通口60と、を有している。油圧室56は、
図1に示すような凹型の室でなくてもよく、またOリングのみを設けてもよい。また、ソレノイド26は、第1カバー18の本体12とは反対側に、自動操作側ロッド48を摺動するように設けられており、スプール14は、本体12と第2カバー20との間に配置された第1弾性部材22により第1カバー18に押圧され、チェック弁16は、本体12に配置された第2弾性部材24により前記第1カバー18に押圧されている。
【0020】
そして、ソレノイド26が非
励磁のときに、チェック弁嵌合穴42と、自動操作側ロッド嵌合穴50は、
チェック弁16の弁座46により連通が遮断され、第3通路38は、第3導通口44、第4導通口52、第5導通口54、自動操作側ロッド嵌合穴50、第1導通口58、第2導通口60、及び油圧室56と連通し、油圧源側通路28からの油はシリンダ側通路32に供給されない。
【0021】
ソレノイド26が
励磁のときに、自動操作側ロッド48が第2カバー20側に移動することにより、チェック弁16が第2弾性部材24の押圧力に逆らって、第2カバー20側に移動し、
チェック弁16の弁座46によるチェック弁嵌合穴42と、自動操作側ロッド嵌合穴50との間の連通の遮断が解除され、第1通路30は、チェック弁嵌合穴42、自動操作側ロッド嵌合穴48、第1導通口58、第2導通口60、油圧室56と連通し、油圧源側通路28からの油により、スプール14が第1弾性部材22の押圧力に逆らって、第2カバー20側に移動することにより、第1通路30が第2通路34と連通し、油圧源側通路28からの油を
シリンダ側通路32に供給するように構成されている。
【0022】
シール性を向上させるために、本体12とスプール
14との嵌合部でOリング等を使用してシールしてもよい。
【0023】
これにより、自動操作側ロッド48と弁座46シール部をほぼ同径にすれば、自動操作側ロッド嵌合穴50の径より細い部分を設けても長さが短く、シール部もないので加工は容易である。したがってチェック弁16は本体12との嵌合部も長くとれるので、作動は十分な安全性が得られる。また、スプール14はソレノイド26の吸引力により作動するのではなく、油圧室56に入った油圧により作動するので、径およびストロークは自由にでき各第1通路30、第2通路34、及び第3通路38への流路はスプール14の径も太いので細くても加工上問題も生じない。
【0024】
更に、自動操作側ロッド48には2つのOリング66、68が配置され、ソレノイド26が非
励磁のときは、第5導通口54よりもソレノイド26側に2つの前記Oリング66、68が配置され、ソレノイド26が
励磁のときは、第5導通口54と自動操作側ロッド嵌合穴50を連通しないように、第5導通口54を挟むように2つのOリング66、68がそれぞれ配置されている。
【0025】
これにより、2本のOリング66、68のうち、弁座46側のOリング66は、
励磁に油圧を油圧源側通路28から油圧室56へ、非
励磁に油圧室56から油タンク側通路36戻りと流路を変えるシールになる。弁座46から離れた側のOリング68はソレノイド26に油分が必要な場合の型式では不要で、油分が不必要な型式の場合は必要となり、いずれかの型式のソレノイド26にも対応可能である。
【0026】
更に、スプール14は、第1シート62と第2シート64を有し、ソレノイド26が非
励磁のときは、第1シート62は、第3通路38と
第2通路34の連通を遮断しないが、第2シート64が、第1通路30と
第2通路34の連通を遮断し、ソレノイド26が
励磁のときは、第1シート62は、第3通路38と
第2通路34の連通を遮断するが、第2シート64が、第1通路30と
第2通路34の連通を遮断しないように構成されている。
【0027】
これにより、スプール14は、その作動に
油圧源の油圧を使用し、受圧径も大きくすることが可能で、しかもシールは嵌合部
に設けた第1シート、第2シートで行い、流路開時はその径を流路十分な径となるように細くすることができる。また第1弾性部材22も油圧室56に入った荷重に合わせる必要もなく、スプール14を作動させる力があれば十分である。更に、油が油タンク側通路36へ流出することを防止することが出来る。また第1シート62と第2シート64が同時に開にならず、必ず両シート62、64
でシールしたのち必要なシート側が開になる。そしてスプール14径も太くできるので作動速度が速く切換時に洩れが
生じない。
【0028】
更に、前記本体は手動操作側ロッド嵌合穴70を有し、チェック弁16は他端部に手動操作側ロッド72を有し、手動操作側ロッド72は、手動操作側ロッド嵌合穴70を摺動すると共に、本体12より外部に突出している。
【0029】
これにより、手動
操作側ロッド72をソレノイド26の反対側に設け、そして自動操作側ロッド48と同径またはほぼ同径のロッド径にすれば油圧によるチェック弁16はバランスのとれた状態となり、第2弾性部材24はソレノイド26に対し最適な状態に設計することができる。また、チェック弁16の径は太くしても、手動操作側ロッド72の径をチェック弁16
の弁座46のシール部と同等径にすれば、チェック弁16は油圧での自動側操作側ロッド48側と手動操作側ロッド72側とのバランスが保たれるので、第2弾性部材24の力のみでソレノイド26の吸引力とバランスを取ればよい。これにより第2弾性部材24の力(反発力)も少なくて済む。
【0030】
更に、
図3のように、チェック弁16と手動操作ロッド72を別部品とすれば本体12側の嵌合孔の加工も容易になる。ずなわち、チェック弁16の径φDに巾B高さHの溝74を貫通して設け、手動操作側ロッド72はチェック弁16側の各加工寸法に対してφD>φD
1、巾B>B
|、高さH>H
|の突起部76を設け、手動操作側ロッド72の径d
|に対しチェック弁16には、巾dのスリット78を設け、d>d
|となるようにして、突起部
76をスリット78を介して溝74に挿入し、チェック弁16と手動操作ロッド72とを組み立てる。それを本体12のチェック弁嵌合穴42に挿入すれば、手動操作側ロッド72は外れることもなく、チェック弁嵌合穴42と手動操作側ロッド嵌合穴70とが別加工により微小な芯ずれが生じても問題は生じない。
【0031】
更に、自動操作側ロッド48の2つの前記Oリング66、68を有する位置のロッドの直径
より、その位置の近傍からチェック弁16の弁座46までのロッドの直径
は小さくてもよい。
【0032】
これにより、チェック弁16方式採用により、自動操作側ロッド48とチェック弁16、弁座46との間を最小寸法にすることが可能なため、チェック弁16の径を自動操作側ロッド48の径より細い径とすることが可能となる。
【0033】
更に、チェック弁16の一部にはチェック弁16の摺動方向に沿って油溝80が設けられていてもよい。
【0034】
これにより、安定したチェック弁16の径を可能としたことにより周囲に複数でかつ十分な流路を持つ油溝80を設けることが可能となる。また径を大きく出来るので、油路となる油溝80も周囲に複数設けることができ油路面積も十分とれる。
【0035】
更に、詳細には、
図1はソレノイド26が非
励磁状態であり、油圧源側通路28の油圧とシリンダ側通路32とはスプール14の
第2シート64でシールされており、
図2はソレノイド26が
励磁状態でシリンダ側通路32と
油圧源側通路28が導通しておりシリンダ側通路32と
油タンク(排出)側通路36とはスプール14の
第1シート62でシールされている。
【0036】
本体12の上側に第1カバー18、下側に第2カバー20がボルトなどで取り付けてある。また、第1カバー18にはソレノイド26が取付けてある。本体12には油圧源側通路28用第1通路30とシリンダ側通路32用第2通路34と
油タンク(排出)側通路36用第3通路38が設けてあり、これら第1通路30、第2通路34、及び第3通路38はスプール嵌合穴40と交差しており、第1通路30はチェック弁嵌合穴42とも交差している。また蓄圧器又油ポンプ等の配置により、これらとの接続のため必要に応じて本体の複数個所に接続口を設けてよい。なお
油タンク(排出)側通路36用第3通路38はチェック弁嵌合穴42または、第2弾性部材24が配置されたスプリング室43とは交差せず、第3導通口44と交差し、第3通路38の片方はプラグでシールしている。第3導通口44は第1カバー18に設けた第4導通口52と相対している。スプール嵌合穴40は第1通路30、第2通路34、及び第3通路38と交差する部分はスプール14全周に流路を設けるのと、第1シート62、第2シート
64が通路部で損傷しないように、径を大きく、第1シート62、第2シート
64がスムーズに摺動移動できるようにテーパ状にしてある。またスプール14も各通路部を移動する部分は径を少し細くし、流路面積を確保している。
【0037】
本体12にはスプール14を作動させるために、油圧源側通路28の油圧をスプール14の上部に供給し、元に戻すために供給した油圧を
油タンク(排出)側通路36に戻し、スプール14の下部の第1弾性部材22でスプール14を元の位置に戻す。
【0038】
このためにチェック弁16は上部に弁座46を有し、下部はチェック弁嵌合穴42に嵌合状態で組込み、安定した作動が出来るようにし、またチェック弁16を常に第1カバー18の弁座46に押圧するための第2弾性部材24を取付けるためにチェック弁嵌合穴42の弁座46側にスプリング室43が設けられている。第1カバー18の弁座46よりソレノイド26との間に設けた自動操作側ロッド48を自動操作側ロッド嵌合穴50に挿入するようにして設け、この自動操作側ロッド48にはプッシュロッド82寄りにOリング66,68が2ヶ所設けてある。このOリング66、68の間隔は
図1の非
励磁では2ヶ所共、第5導通口54よりソレノイド26側に位置し、
励磁状態では
図2のように2ヶ所のOリング66、68の間に第5導通口54が位置するような間隔で設けてある。この第5導通口54に対し第1導通口58は本体との合せ面寄りに設け、第5導通口54と第1導通口58の間隔は
励磁の時に、2本のOリング66、68の内弁座46寄りのOリング66が
図2のように第5導通口54と第1導通口58の間に位置するように第1導通口58の位置が設けてある。この第1導通口58より油圧室56に通じる
第2導通口60を設ける。なおチェック弁16の自動操作側ロッド48は弁座46から自動操作側ロッド48の先端側2ヶ所のOリング66、68の手前までを自動操作側ロッド48径より少し細くし、自動操作側ロッド48嵌合部径との間に隙間を設けソレノイド26
励磁の時に油圧源側通路28の油圧が油圧室56へ流れやすくしている。またチェック弁16の一部にも油溝80を設けて油圧が流れやすくしてある。
【0039】
いま、
図1の非
励磁の状態ではチェック弁16は第2弾性部材24によって弁座46は閉状態となり、
油タンク(排出)側通路36用第3通路38は第3導通口44、第4導通口52、自動操作側ロッド嵌合穴50そして第1導通口58、第2導通口60および油圧室56のすべてが
油タンク(排出)側通路36に通じているので、スプール14は第1弾性部材22によって第1カバー18側にあり、これによりスプール14の油圧源側通路28の第1通路30とシリンダ側通路32への第2通路34は第2シート64により遮断され、シリンダ第2通路34と
油タンク(排出)側通路36用第3通路38は第1シート62が開状態故通じている。
【0040】
図2のソレノイド26
励磁状態ではソレノイド26が
励磁でプッシュロッド82が下り(
図2のA位置からB位置移動)、これにより自動操作側ロッド48も第2弾性部材24を圧縮し、チェック弁16を図中右側へ移動させるため弁座46は開状態となり自動操作側ロッド48先端側に設けたOリング66、68の2本により自動操作側ロッド嵌合穴50と
油タンク(排出)側通路36への第3通路38に通ずる第5導通口54は遮断されるので、油圧源側通路28の油はチェック弁16を通り自動操作側ロッド嵌合穴50を通り第1導通口58、第2導通口60から油圧室56に入りスプール14を下部に設けた第1弾性部材22を圧縮してスプール14を図中右へ移動させて油圧源側通路28の油を第1通路30から第2通路34のシリンダ側通路32へ供給する。
【0041】
次にソレノイド26が非
励磁状態に戻るとソレノイド26の吸引が無くなるのでスプリング室43のスプリング力によりチェック弁16は閉状態となり、自動操作側ロッド48の先端部のOリング66、68は2ヶ所共、第5導通口54より図中左側へ移動し、油圧室56は第2導通口60、第1導通口58、自動操作側ロッド嵌合穴50、第5導通口54、第4導通口52、第3導通口44そして第3通路38
と導通する。これによりスプール14を図中右側に移動さ
せた、スプール嵌合穴40上部に供給されていた油圧は
油タンク(排出)側通路36に排出されスプール14はスプリング力により図中左側へ移動し
図1非
励磁の状態に戻る。
【0042】
なおスプール14部分の下側の第2カバー20にはスプール14が図中左右の移動をスムーズにするため
、均圧穴83が設けてある。
【0043】
またチェック弁16の下側にはソレノイド26による作動とは別に手動操作側ロッド72を設け、手動操作用ツマミ部分84を図中右側に移動させれば手動で第1通路30、第2通路34、第3通路38の切換ができる。この手動操作側ロッド72の径を自動操作側ロッド48と同径にしておけばスプリング室43のスプリング力でスムーズに移動(図中左側へ)する。
【0044】
本発明の切換弁10はパイロット式故パイロットに必要な油量は非常に少量なので構成する部品、導通口の径も細くてすみ通路切換へも第1シート62と第2シート64は第1シート62が閉となった後に第2シート64が開となりまた逆も同じ故、切換時の油量の損失は無い。またスプール14部の第1シート62と第2シート64はソフトシートを使用することができるのでシート洩れもない。なお各部のシール箇所にはOリングなどでシールしてある。
【0045】
図4は本切換弁または同等の切換弁を使用した電動油圧式操作機200で、アクチュエータ201の両側に弁を開閉するために図中右側に開用シリンダ232を、図中左側に閉用シリンダ232’を設け、それぞれに切換弁10を取付けてある。
【0046】
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、油圧関係の設備、機器等に使用されている配管のオン・オフ、及びラインの切換に使用できる切換弁の技術である。約9.9kg/cm
2以下の空気式切換弁と同様に油圧配管に一般的に使用できることは明らかである。また、本発明の精神と添付の特許請求の範囲の範囲内で種々の変更および修正をできることは当業者に明らかである。