(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
携帯に適したコンパクトな形状の第1の筺体に前記無線LANインターフェースを取付け、該筺体に前記主制御装置と前記携帯端末インターフェースを格納してシステム親機とし、携帯に適したコンパクトな形状の第2の筺体に前記カメラ装置を取り付けてシステム子機とし、前記システム親機と子機にそれぞれ電力線搬送装置を設け、該電力線搬送装置を通じて前記システム親機と子機との間で通信を行うようにし、前記システム親機と子機にそれぞれに前記給電制御装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を利用したネットワークカメラシステム。
携帯に適したコンパクトな形状の第1の筺体に前記無線LANインターフェースを取付け、該筺体に前記主制御装置と前記携帯端末インターフェースを格納してシステム制御機とし、携帯に適したコンパクトな形状の第2の筺体に前記カメラ装置を取り付けてシステムカメラとし、前記システムカメラに無線LAN子機インターフェースを設け、前記システム制御機と前記システムカメラとの間に1個又は複数個の無線LAN中継インターフェースを配置し、該無線LAN中継インターフェースを介して、前記システムカメラとシステム制御機との間で通信を行うようにし、前記システム制御機と前記システムカメラのそれぞれに前記給電制御装置を設けたたことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を利用したネットワークカメラシステム。
前記カメラ装置が取り付けられた筐体に、GPS装置と加速度装置を格納し、該各装置を前記筐体に格納した有線LANインターフェースを介して前記主制御装置に接続したことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を利用したネットワークカメラシステム。
前記カメラ装置が取り付けられた筐体に、一般電話機をIP電話へ変換する電話変換処理部を格納し、該処理部をLANインターフェースを介して前記主制御装置に接続したことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を利用したネットワークカメラシステム。
前記カメラ装置が取り付けられた筐体に、ファクシミリをIPFAXへ変換するFAX変換処理部を格納し、該処理部をLANインターフェースを介して前記主制御装置に接続したことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を利用したネットワークカメラシステム。
前記カメラ装置が取り付けられた筐体にネットラジオ装置を取り付け、該ネットラジオ装置を前記主制御装置に接続したことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を利用したネットワークカメラシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
まず、同軸ケーブルを使った防犯カメラではケーブル径が太くとり回しが大変であり、さらにケーブルの長さが長くなると映像品質確保のためにレピータ(信号増幅装置)を挿入しなければならない。ネットワークカメラを用いた監視カメラでは、ケーブル径こそ細く出来るが、ケーブル長の問題は同様である。一般的な防犯カメラは、ビデオサーバーに信号を送る同軸ケーブル及び電源取得のための電源が必須なため、ケーブルを敷設し、同一屋内の監視センターでビデオサーバーに録画するのが一般的であった。インターネットを通して映像を閲覧することも出来るが、専用の装置を用い、専門家によるソフトウェア設定を行わなければならず導入には膨大な導入費用と手間、また導入してからはメンテナンス費用が必要であった。さらに、電源取得のための電源ケーブルの敷設工事を行うことは両者とも必要になる。また、携帯端末において「テレビ電話」機能を有する端末が各社から販売されているが映像品質が劣悪で大体の輪郭がわかる程度で、防犯監視業務には使用できない。さらに課金方法が時間単位であるために長時間の使用には多大な費用が必要になる欠点がある。また、上記特許文献1に提案されている技術は、携帯端末データカードを利用する点においては類似するものであるが、無線LAN内蔵の外部PCでネットワークカメラ装置の操作設定、さらには、インターネット上の各ホームページの閲覧、メールの送受信等を行う点については何ら開示がない。また、各キャリアにおいて電波伝搬を加味した端末利用についてはなんら技術的な開示がなされていないものであった。各キャリアの携帯端末において認可周波数や変調方式により、設置する場所においてはもちろんのこと特に移動しながらの使用は通信スピードは絶えず変化している。最適な携帯端末を選択できなければ、通信スピードの低下、最悪圏外となり動画・静止画の配信が不可能になる。
そのほか、入院患者へのお見舞いや病院設備を考えた場合以下のような懸念要因がある。身内や友人が入院しているということは関係者にとって大変心配なことである。実際、入院している患者のお見舞いに行きたいにもかかわらず行くことの出来ない人は相当数いると思慮される。患者の入院先が遠方であったり、お見舞いする本人が高齢で外出もままならなかったりで、時には親兄弟でさえも顔を見ることが出来ず心配な毎日を送らざるを終えない。現在のところ電話による会話が唯一の手段であるが、公衆電話や携帯電話の使用できる場所まで患者本人が移動しなければならない場合が多く、患者の容態によっては体への負担が増大したり、公衆電話や携帯電話の使用できる場所まで移動さえ出来ないことも少なくない。関係者にとっても患者と連絡が取れないということは心配事が増える要因にもなっている。
また、患者を受け入れる医療現場においては、医療機器の誤動作の問題もあり一部の場所を除いては携帯端末が利用できないのが現状である。
さらに、携帯端末を利用したネットワークカメラシステムを地下や山影、ビルの谷間など電波が入らない場所では使用することが出来なかった。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、インターネット画像配信設定情報が記録されたメモリと該設定情報を処理するCPUとを有する主制御装置と、
前記主制御装置によって制御されるカメラ装置と、
画像データ無線配信用の携帯端末を前記主制御装置に接続するための携帯端末インターフェースと、
前記主制御装置に接続する無線LANインターフェースと、
システムを駆動するための電源を供給する給電制御装置と
を備えた携帯端末を利用したネットワークカメラシステムであって、前記無線LANインターフェースを通して1つ又は複数の外部の情報端末をインターネット網に接続できるようにするとともに、前記主制御装置の設定を前記無線LANインターフェースを通して外部の情報端末で行うことができるようにしたものである。
また本発明は、携帯に適したコンパクトな形状の筺体に、前記カメラ装置と無線LANインターフェースを取付け、該筺体に前記主制御装置と前記携帯端末インターフェースと前記給電制御装置を格納し、前記カメラ装置を有線LANインターフェースを通じて前記主制御装置に接続したものである。
また本発明は、前記給電制御装置は、家庭用又は商用AC電源、DC電源、ソーラー発電電源、風力発電電源の中の少なくとも1つの電源と接続する接続端子を有し、使用する電源の電圧を所定の電圧に調整して出力する構成を備えているものである。
また本発明は、携帯に適したコンパクトな形状の第1の筺体に前記無線LANインターフェースを取付け、該筺体に前記主制御装置と前記携帯端末インターフェースを格納してシステム親機とし、携帯に適したコンパクトな形状の第2の筺体に前記カメラ装置を取り付けてシステム子機とし、前記システム親機と子機にそれぞれ電力線搬送装置を設け、該電力線搬送装置を通じて前記システム親機と子機との間で通信を行うようにし、前記システム親機と子機にそれぞれに前記給電制御装置を設けたものである。
また本発明は、携帯に適したコンパクトな形状の第1の筺体に前記無線LANインターフェースを取付け、該筺体に前記主制御装置と前記携帯端末インターフェースを格納してシステム制御機とし、携帯に適したコンパクトな形状の第2の筺体に前記カメラ装置を取り付けてシステムカメラとし、前記システムカメラに無線LAN子機インターフェースを設け、前記システム制御機と前記システムカメラとの間に1個又は複数個の無線LAN中継インターフェースを配置し、該無線LAN中継インターフェースを介して、前記システムカメラとシステム制御機との間で通信を行うようにし、前記システム制御機と前記システムカメラのそれぞれに前記給電制御装置を設けたものである。
また本発明は、前記携帯端末インターフェースが格納された筐体に、複数のキャリア用の通信端末処理部と信号電波強度判定ユニットを格納し、各通信端末処理部の入力側に対応する携帯端末を接続し、各通信端末処理部の出力側をそれぞれ信号電波強度判定ユニットに接続し、信号強度及び転送レートの高い携帯端末を選択し、該選択した携帯端末を画像配信用の携帯端末として使用するようにしたものである。
また本発明は、前記カメラ装置が取り付けられた筐体に、GPS装置と加速度装置を格納し、該各装置を前記筐体に格納した有線LANインターフェースを介して前記主制御装置に接続したものである。
また本発明は、前記カメラ装置が取り付けられた筐体に、一般電話機をIP電話へ変換する電話変換処理部を格納し、該処理部をLANインターフェースを介して前記主制御装置に接続したものである。
また本発明は、前記カメラ装置が取り付けられた筐体に、ファクシミリをIPFAXへ変換するFAX変換処理部を格納し、該処理部をLANインターフェースを介して前記主制御装置に接続したものである。
また本発明は、前記カメラ装置が取り付けられた筐体にマイクロフォンとスピーカーを取り付け、該マイクロフォンとスピーカーをそれぞれ前記カメラ装置に接続し、インターネット網を通して閲覧者との会話ができるようにしたものである。
また本発明は、前記カメラ装置が取り付けられた筐体にネットラジオ装置を取り付け、該ネットラジオ装置を前記主制御装置に接続したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は無線LAN装置を内蔵しているので、これにより主制御装置の設定、カメラ装置の設定を無線LANを使用することによりノートPCで行うことが出来る。さらに、PCを無線LANに接続することによりインターネット環境を手に入れることが出来る。これにより、Webサイトの閲覧やメール等を行うことが可能になる。もちろん有線接続によるPCにより同様のことを行うことが出来る。
また、本発明は、システム親・子機が電力線搬送装置を内蔵した構成とすることで、この電力線搬送装置を使用してシステム親機を携帯電話の使用可能な場所にあるACコンセントを利用してシステムを稼動することができ、システム子機は病室のACコンセントを利用することにより病室内で携帯端末の電波を使用することなく携帯端末を利用したネットワークカメラシステムの稼動が可能となる。また、病室に限らず電力線搬送装置の利用可能な場所であれば本システムの稼動が可能となる。
また、本発明はシステム制御機とカメラ装置間のデータ通信に一箇所若しくは複数の無線転送装置を使用した構成とすることで、携帯端末で利用可能な場所まで無線転送装置を用いるデータを転送することによりカメラ装置の動画及び静止画、音声をインターネット網への配信が可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明の実施形態の概略について説明する。
電源を給電(コンセントに電源を挿す)された本システムは、下記に示す各処理を行った後、各種設定に従い、およそ5分後に動画若しくは静止画及び音声の配信を開始し、システムの稼動を始める。
PC閲覧者は、予め指定されたアドレスを閲覧ソフトに入力し、セキュリティーであるユーザー名とパスワードを入力することにより動画若しくは静止画の閲覧が可能である。
携帯の閲覧者は、同様に操作を行い静止画の閲覧が可能となる。
また閲覧者は、閲覧ソフト上で
1. 上下、左右(パン、チルト)にカメラ22を移動させることが可能
2. カメラ22に搭載された、マイクロフォン24、スピーカー25を用いて通話が可能
3. カメラ22をズームすることが可能である。
【0009】
本発明の実施形態の全体の流れについて以下に説明する。
携帯端末インターフェース8により各携帯端末会社(キャリア)の電波を受信し信号電波強度判定ユニット43により最も転送スピードの早い携帯端末31〜36及び、処理部37〜42を判定し選択し、通信制御インターフェース44にデータを送る。データを受信した主制御装置9は、通信制御インターフェース51でデータを受信し、DHCPサーバ設定部54、ポート開放設定部55、DMZホスト設定部56、ダイナミックDNS設定部57、LAN設定部58であらかじめ設定された設定情報に従って通信制御インターフェース51並びに通信インターフェース59にデータを送る。
【0010】
設定に従い、無線LANインターフェース12で通信周波数の設定や暗号方法の設定を行い、通信準備を行う。有線LANインターフェース13では主制御装置9の設定に従い、副制御装置20、電話、FAX変換装置21、カメラ装置22、ネットラジオ装置23のデータスイッチングを行う。副制御装置20は、GPSユニット16、加速度ユニット17、温度・湿度計ユニット18、気圧計ユニット19からのデータを受信し特定のアドレスに送信する作業を行う。電話、FAX変換装置21は接続された、電話、FAXをIP電話に変換し、インターネット網4と通信を行う。カメラ装置22は各種設定に従い、動画、静止画をインターネット網4を介して、特定のアドレスに配信を行う。ネットラジオ装置23は、設定に従いインターネット網4を介してネットラジオの配信を行う。
また、給電制御装置10は入力された電圧や発電手段に対し、より効率的な配電や充電を行う。
【0011】
次に本発明の実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1は本システムの全体構成を示している。本発明の携帯端末を利用したネットワークカメラシステムは、携帯に適したコンパクトな形状の筐体1に、撮影部が外部に露出して取り付けられたネットワークカメラ装置22と、筐体1内に設置された携帯端末インターフェース8、主制御装置9、給電制御装置10、無線LAN(Local Area Network)インターフェース12、有線LANインターフェース13、GPS(Global Positioning System)ユニット16,加速度ユニット17、温度・湿度計ユニット18、気圧計ユニット19、副制御装置20、電話・FAX(Facsimile)変換装置21、カメラ装置22、ネットラジオ装置23、マイクロフォン24、スピーカー25とを具備し、これらは、システムバスを介し、図示の如く結線されている。
【0012】
前記筐体1には、該筐体1内部のネットワークカメラを構成する各装置を冷却するためのファン132が内蔵され、筐体1内の熱気は筐体1に設けられた通気口131から外部に排出されるように構成されている。通気口131は、気体を通すが液体を通さないゴアテックス材からなる通気性防水材により構成され、しかも筐体1の接合部はシール材(図示省略)により密閉され、全体が防水構造となっている。筐体1には
図10に示すように取り付け及び防護用フック130が取り付けられている。前記ネットワークカメラ装置22によって撮影された、動画、静止画は、音声とともに、インターネット網4を通して本システムのユーザーの情報端末に配信される。
【0013】
前記筐体1に格納された携帯端末インターフェース8は、
図2に示すように、複数の通信端末処理部37,38,39,40,41,42を備えている。各通信端末処理部37,38,39,40は、既存のキャリアのデータ端末に対応した処理部を構成している。通信端末31は、イーモバイル(登録商標)、通信端末32は、ドコモ(登録商標)、通信端末33は、AU(登録商標)、通信端末34は、ウイルコム(登録商標)、通信端末35は、UQコミュニケーション(登録商標)、通信端末36は、ソフトバンク(登録商標)の通信端末を示し、これらはそれぞれ、対応する通信端末処理部37〜42に接続している。
【0014】
各処理部37〜42は、信号電波強度判定ユニット43に接続し、該ユニット43は、複数の通信端末31〜36の中から、信号強度及び転送レートの高い通信端末を選択する。該選択された通信端末は、通信制御インターフェース44とデータのやりとりを始めるように構成されている。主制御装置9は、携帯端末インターフェース8からデータを通信制御インターフェース51を通して受信し、MM(メモリーモジュール)53に記録されている、DHCPサーバ設定部54、ポート開放設定部55、DMZホスト設定部56、ダイナミックDNS設定部57、LAN設定部58の各設定部の設定情報をCPU52で処理し、通信インターフェース59にデータを送るように構成されている。
主制御装置9のMM53には、インターネット接続及び画像配信に必要な各種設定を外部情報端末により行うための設定用プログラムが格納され、主制御装置9の各種の設定は、無線LANインターフェース12、有線LANインターフェース13を通して、外部情報端末であるノートPC11、ノートPC15を用いて行うことができるように構成されている。
【0015】
給電制御装置10は、
図9に示すように、接続端子111に商用AC100V電源、接続端子112にDC12Vのバッテリー電源、接続端子113にソーラー電池、接続端子114に風力発電機のケーブルがそれぞれ接続される。電圧並びに交直流調整ユニット115で交流が直流に変換されるとともに電圧が調整される。また、各電圧調整ユニット116、117、118で、出力電圧の調整が行われ、逆流防止ユニット119、120、121、122を通して、各ユニット115、116、117、118の出力が電圧入力調整ユニット123に入力されるように構成されている。電圧入力調整ユニット123は、最適な電源を選択し、充電用のバッテリー124と電圧調整ユニット125、126へ給電を行う。
【0016】
電圧調整ユニット125、126の出力電圧は、接続端子127、128を通して、システムの各装置に電源として供給される。無線LANインターフェース12は、
図4に示すように、無線LAN対応のノートPC(パソコン)11から通信要求を受信し、IEEE802・11・a・b・g用送受信装置62、IEEE802・11・n用送受信装置63、(WEP64/128)暗号化装置64、(WPA−PSK)暗号化装置65、(WPA2ーPSK)暗号化装置66の各設定情報を確認し、認証が取れれば、通信を開始する。尚、ノートPC11は、主制御装置9、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3若しくは、筺体に取り付けられた光、ADSL対応の有線用モデム7を通して、インターネット網4とも接続可能となる。
【0017】
有線LANインターフェース13は、有線LAN対応のノートPC15から通信要求を受信し、通信を開始する。
ノートPC15は、
図5に示すように、通信インターフェース71を通し、且つ、制御装置9、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3若しくは、有線用モデム7を通して、インターネット網4とも接続可能となる。有線LANインターフェース13は、更に、スイッチングハブ12を内蔵し、該ハブ12を介して、副制御装置20、電話・FAX変換装置21、ネットワークカメラ装置22、ネットラジオ装置23とLAN接続している。
【0018】
副制御装置20は、
図6に示すように、GPSユニット16、加速度を検出し、加速度信号を出力する加速度ユニット17、湿度、湿度を計測し計測した信号を出力する湿度、湿度計ユニット18、気圧を計測し、計測した信号を出力する気圧計ユニット19の各ユニットからのデータを、通信インターフェース85、86、87、88を通して、MM(メモリーモジュール)83に設定された設定情報により、CPU82で処理し、この処理情報を 、記憶装置84に蓄積しながら、LANインターフェース81にデータを送り、予め設定されたアドレスに対して、主制御装置9、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3若しくは、有線用モデム7を通して、インターネット網4とも接続し、データの通信を行う。
【0019】
電話、FAX変換装置21は、
図7に示すように、CPU92、MM93、記憶装置94、電話変換処理部95、FAX変換処理部96、LANインターフェース91とから成り、これらは、データバスを介して接続している。一般電話機のクローゼット端子より、電話変換処理部95へ接続された電話機は、MM93及び記憶装置94で予め設定された設定データにより、CPU92で処理されてIP電話へ変換される。
【0020】
電話機のデータは、LANインターフェース91に送られ、電話機は、指定されたIP電話会社のネットワーク回線(インターネット網4)へ、主制御装置9、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3若しくは有線用モデム7を通して接続し、データの通信を行う。また、FAX装置もFAX変換処理部96を用い、上記と同様に処理を行う。
【0021】
カメラ装置22は、
図8に示すように、撮影情報を出力するカメラ102、LANインターフェース101、CPU103、MM104,外部メモリー105、ダイナミックDNS処理部106、パン・チルト・ズーム設定部107、動体検知設定部108、オーディオインターフェース109とから構成され、これらは、データバスを介して、図示の結く接続している。オーディオインターフェース109には、マイクロフォン24とスピーカ25が接続している。カメラ102で撮影された動画、静止画は、ダイナミックDNS処理部106、パン・チルト・ズーム設定部107の設定情報及びMM104で予め設定された設定情報を元に処理される。設定情報によっては、外部メモリ105での記録も開始される。また、動体検知設置部108において、静止画の画面の差分で、閲覧中の閲覧ソフトに警告や、予め設定されたメールアドレスへのメール配信も可能である。また、オーディオインターフェース109を利用することにより、閲覧者への送話及び閲覧者からの受話を行うことも可能である。
【0022】
これらの設定は、MM104に格納された設定用プログラムにより、無線LANインターフェース12又は有線LANインターフェース13を通して、外部情報端末であるノートPC11、ノートPC15を用いて行われる。動画若しくは、静止画の配信は、携帯端末2、デスクトップPC5、ノートPC6、ノートPC11、ノートPC15で可能である。これらの配信データは、LANインターフェース101に送られ、この配信データは、予めの設定されたアドレスに対して、有線LANインターフェース13、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3を介して、インターネット網4を通して、接続し、データが配信される。また、本システムは、有線用モデム7を通してインターネット網4とも接続し、この経路を介して、データの配信を行う。
【0023】
ネットラジオ装置23は、ノートPC11若しくはノートPC15から、割り振られたアドレスに対して、インターネット閲覧ソフトを利用して装置23内に接続し、音量調整、音質調整、消音(ミュート)、接続先選局(P)、DHCP使用時のIP確認、リセットを行うことができる。またスピーカ25により出力が可能となっている。ネットラジオ装置23は、設定情報に従い、有線LANインターフェース13、主制御装置9、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3若しくは、有線用モデム7を通して、インターネット網4と接続し、データの通信を行う。
【0024】
上記実施形態の特徴は以下の通りである。
ネットワークカメラシステムは、筐体1、及び筐体1の一端に取り付けられたネットワークカメラ装置22と、筐体1内に設置された、携帯端末インターフェース8、主制御装置20、無線LAN インターフェース12、有線LAN インターフェース13、GPS装置16、加速度装置17、温度・湿度装置18、気圧計装置19、電話、FAX変換装置21、ネットラジオ装置23、給電制御装置10を具備し、前記のネットワークカメラ22によって撮影された動画、静止画、音声をインターネット網4を通して配信することを第一の特徴とする。
【0025】
第二に、前述の通信方法として有線、無線の切り替えが可能な携帯端末 インターフェース8及び主制御装置9を具備し、信号強度判定ユニット43により信号強度の強いキャリアを選択することが可能である。
キャリアにおいては、イーモバイル(登録商標)、ドコモ(登録商標)、au(登録商標)、ソフトバンク(登録商標)、willcom(登録商標)、UQコミュニケーション(登録商標)に対応していることを第二の特徴とする。
第三に、無線LAN装置(インターフェース)13を内蔵している。これにより主制御装置9の設定、カメラ装置22の設定を無線LANインターフェース13を使用することによりノートPCで行うことが出来る。
また、カメラ装置22の設定はインターネット網4を通したPC5,6からも管理者権限を持ったユーザーにより行うことが出来る。
【0026】
さらに、無線LANインターフェース13に接続することによりWebサイトの閲覧やメール等を行うことが出来る。
もちろん有線接続によるPC15により同様のことを行うことが出来る。
観光バスや別荘、工事現場に設置することによりインターネット環境の構築が簡単に行える。
以上を第三の特徴とする。
第四に内蔵された、GPS装置16と加速度装置17を組み合わせることにより、運行状況の把握や、万が一事故時の検証等に使用可能、また、交通情報の把握等を映像とともに行える。
以上を第四の特徴とする。
【0027】
第五に内蔵された、電話FAX変換装置21を使用することにより電話の利用が可能になる。
以上を第五の特徴とする。
第六に内蔵されたマルチ電源対応の給電制御装置10を具備する。
基本は、商用AC100Vを使用するが、昨今のエコロジーを鑑み、システム全体を単一電圧に統一することにより、バッテリー112、ソーラー113、風力発電114等のハイブリッド電源で給電可能となる。
また、各充電手段を統括するために「給電制御装置10」を用い、効率の良い給電が可能になる。
【0028】
以上を第六の特徴とする
第七に筐体に、マイクロフォン24及びスピーカー25を内蔵し、本装置の閲覧者のPCと会話を行うことが可能である。また、内蔵スピーカー25は、ネットラジオ装置23用のスピーカーとしても使用可能である。これにより一方通行でありがちな監視カメラを、介護の見守りシーン等で「声がけ」を行うことが可能である。
以上を第七の特徴とする。
第八に筐体1内に温度計、湿度計18、気圧計19を内蔵することによりデータの蓄積及びインターネット網4によりデータの配信を行うことが可能である。これにより本装置を設置した場所において簡易天気ステーションを稼動することが可能になる。
以上を第八の特徴とする。
【0029】
第九に筐体1内のネットラジオ23を内蔵することにより、世界各国のネットラジオを聴くことが可能になる。これによりラジオ等の難聴地域の解消等に役立つのはもちろん世界各国のニュースや音楽を簡単に聞くことが可能になる。
以上を第九の特徴とする。
第十に筐体1内の有線、無線LAN インターフェース13,12を利用することにより複数のネットワークカメラのカメラの制御が可能になる。これにより今まで台数分必要であったカメラシステムが本システムを用いることにより一台ですむことになり、より安価にカメラの設置を行うことが可能になる。
以上を第十の特徴とする。
【0030】
第十一に、本システムは防水及び熱対策を行っている。具体的にはJIS C 0920準拠IPX4相当防まつ型に対応している。また、筐体1にゴアテックスを利用した通気口131を装備し水の浸入を抑えている。また、熱対策ファン132により筐体1内の温度管理を行っている。本装置を野外に設置した場合、防水と熱の問題は相反するものであったが、通気口と熱対策ファンを取り付けることにより温度上昇も無くシステムをダウンすることなく稼動させている。
以上を第十一の特徴とする。
第十二に本システムの取り扱いについて、本システムの使い方は簡単である。本システム側は電源を挿すだけでインターネット網4に接続を行い動画、静止画の配信を始めることが出来る。閲覧者はインターネット環境若しくは、ホットスポットエリア内において決められたアドレスを入力し、ユーザー名とパスワードを入力さえ行えば閲覧が可能である。これにより今まで煩雑であったネットワークカメラを誰でも簡単に利用することが可能になった。
【0031】
また、本発明は次の通りの利用分野がある。
1.防犯監視
コンセントに繋ぐだけなので、配線工事やインフラ整備が必要なく、防犯対象の場所に対してすばやく監視を始めることができる。
2.みまもり
犯罪発生場所に暫定的に設置も可能、移動も簡単なので必要な場所に、必要なときに、子供の見守り、お年寄りの見守り等にもすばやく対応が可能である。
【0032】
3.工事現場の監視
住宅建設時、コンセントを繋ぐだけで簡単設置、施主は自分の住宅が出来る過程をいつでも閲覧することが出来る。また、親方、設計会社は進捗の管理、指示も行うことが可能。さらに最近増えている材料や道具の盗難防止に役立つ。
4.長距離バス
長距離バスには、新幹線が莫大な費用をかけてサービスインした無線LANシステムを低コストで手軽にサービス始めることができる。また、ネットワークカメラとGPSを組み合わせることにより車両管理、道路渋滞等の情報を活用することができる。さらに、加速度センサーを組み合わせることにより万一事故時の状況の把握が可能になる。
【0033】
5.観光バス
観光バスには、これから向かうであろう観光地の情報を無線LAN対応の本システムによりインターネットの閲覧が可能になる。また、車内の様子や車窓を参加できなかった留守宅の家族に閲覧してもらうことが出来る。
6.リアルタイムライブ放映
ライブ会場に持込めば、ライブのリアルタイム放映を手軽に行うことができる。また、ストリートミュージシャン等の路上ライブも携帯用バッテリーを用いることにより簡単に放映することが可能である。
【0034】
7.報道用
本システムを携帯することにより、事件事故をリアルタイムに報道することが可能である。今まで必要であった中継システムが不要になり装備コストの大幅な削減が可能である。
8.ビジネス用車両に搭載
タクシー、宅急便(登録商標)、路線バス、長距離トラック等に搭載することにより、今まで定点でしかなかった映像をより広範囲に取得することが出来る。また、GPSと組み合わせることにより渋滞情報の配信等を行うことが出来る。
【0035】
9.別荘等のインフラの確保
不定期に利用する別荘等にほとんど使わない電話をつけているオーナーは多いが、イーターネットまでは引かない例が数多く見受けられる。本装置を用いればリーズナブルな価格で、防犯(ネットワークカメラによる監視)、電話、インターネットのインフラの構築を行うことが出来る。
10.放映されないスポーツ
世の中には多くのスポーツが存在しているがテレビ放映されるのはごく一部に限られる。本装置を用いれば手軽に、低コストで配信を行うことが出来る。これにより選手の親族や会場に足を運ぶことが出来なかったファンなどが手軽にスポーツ配信を楽しむことが出来る。また、ID、パスワードを設定することにより有料配信も可能である。
【0036】
11.工事の進捗状況
工事事務所を開設する場合、通信環境を整えようとすると煩雑な手続きが必要であった。本装置を用いることにより工事現場の様子を監視することにもちろん、インターネット網の構築、さらには電話、FAXの設置を簡単に行なうことが可能になる。
12.飛行機の離発着
本装置を用いることにより飛行機の離発着を簡便に配信することが可能になる。
【0037】
13.スクールバス
本装置を用いることにより、スクールバスの車内の様子を映像と音声で見守ることが可能になる。また、GPS、加速度ユニットを用い、複数のカメラを用いることにより車両の場所及び走行の様子等も閲覧することが可能になり、送迎の安全をより高めることが可能になる。
14.白バイ、パトカー、NEXCO
白バイ、パトカー、NEXCO等で本装置を用いることにより安価、簡単に業務の遂行が可能になる。例えば事故等の処理を行なう場合、バッテリー内蔵タイプの本装置を用いれば現場で電源を入れるだけで事故処理の様子を本部から閲覧することが可能になる。
【0038】
15.移動型お天気カメラ
本装置には温度計、湿度計、気圧計内蔵タイプもラインナップされているので、カメラと連動して移動式お天気カメラの運用が可能になる。
16.選挙
通常街頭演説を行なう場合、候補者はその場の聴衆にしか演説できないが、本装置を用いるて配信を行い、これを大型モニターで閲覧することにより複数の場所でのライブ中継演説が可能になる。また、この様子は選挙対策本部でも閲覧可能になり効率的な選挙支援が可能となる。
17.農業の作業
本装置を用いることにより、田植え等の様子を学校での授業に利用することが可能。さらに配信はリアルタイムなので生徒からの質問にも会話機能によりすぐさま答えることが可能になる。また、苗木の販売を消費者に行なった場合、消費者が自分の苗木の様子を収穫まで閲覧することが可能となる。
【0039】
次に、本発明の他の実施形態を
図12乃至
図15を参照して説明する。
本実施形態は、システム親・子機が電力線搬送装置を内蔵している。この電力線搬送装置を使用してシステム親機は携帯電話の使用可能な場所にあるACコンセントを利用してシステムを稼動する。システム子機は病室のACコンセントを利用することにより病室内で携帯端末の電波を使用することなく携帯端末を利用したネットワークカメラシステムの稼動が可能となる。また、病室に限らず電力線搬送装置の利用可能な場所であれば本システムの稼動が可能となる。本実施形態では、これらの動作を電源を入れることだけで行なうことが可能である。
【0040】
本システム
図12に示すように、システム親機133とシステム子機137とから構成されている。システム親機133は、携帯端末インターフェース8と、主制御装置9と、無線LANインターフェース12と、有線LANインターフェース13Aと、電力線搬送装置138と、給電制御装置(図示省略)から構成され、これらは、携帯に適したコンパクトな形状の筺体134に格納され、システムバスを介し、図示の如く結線されている。システム子機137は、ネットワークカメラ装置22と、有線LANインターフェース13Bと、電力線搬送装置140と、マイクロフォン24と、スピーカ25と、給電制御装置(図示省略)から構成され、これらは図示の如く結線されている。上記の有線LANインターフェース13B、電力線搬送装置140、マイクロフォン24、スピーカ25は、携帯に適したコンパクトな形状の筺体136に格納され、ネットワークカメラ装置22は、撮影部が外部に露出して筺体136に取り付けられている。
【0041】
前記電力線搬送装置138,140 には、筺体134,136の外部に配置された、AC電源コンセント142,144用のプラグ146,148がそれぞれ適宜な長さのコードを介して、対応する電力線搬送装置138,140に接続している。前記給電制御装置は、プラグ146,148にコードを介して接続し、AC電源コンセント142,144からの電源の電圧を所定の電圧に調整してシステムの各装置に出力する構成を備えている。本システムを構成する上記携帯端末インターフェース8、主制御装置9、無線LANインターフェース12、カメラ装置22、マイクロフォン24、スピーカ25の各装置は、これらの各装置の符号と同一の符号が付された
図1に示す本発明の第1の実施形態の携帯端末インターフェース8、主制御装置9、無線LANインターフェース12、カメラ装置22、マイクロフォン24、スピーカ25と機能としては同一の構成となっている。電力線搬送装置138,140を介して接続する有線LANインターフェース13A,13Bは、第1の実施形態の有線LANインターフェース13と同一の構成となっている。
【0042】
電力線搬送装置138,140は、プラグ146,148を、AC100V電源コンセント142,148に繋ぐことで、システム親機133のカメラ装置22とシステム子機137の主制御装置9とを電力線を介して中継する中継器として機能する。またシステム親機133とシステム子機137は、AC電源コンセント142,148に電源用プラグ146,148を差し込むことで、電源が供給されるように構成されている。
【0043】
各筺体134,136には、筺体134,136内部の各装置を冷却するためのファン132(筺体134内のファンは図示省略)が内蔵され、筺体134,136内の熱気は、筺体134,136に設けられた通気口131(筺体134の通気口は図示省略)から外部に排出されるように構成されている。
通気口131は、気体を通すが液体を通さないゴアテックス材からなる通気性防水材により構成され、しかも筐体1の接合部はシール材(図示省略)により密閉され、全体が防水構造となっている。筐体134,136には
図13に示すように取り付け及び防護用フック130が取り付けられている。前記ネットワークカメラ装置22によって撮影された、動画、静止画は、音声とともに、インターネット網4を通して本システムのユーザーの情報端末に配信される。
【0044】
前記筐体134に格納された携帯端末インターフェース8は、
図2において説明したように、複数の通信端末処理部31,32,33,34,35,36を備えている。各通信端末処理部31,32,33,34,35,36は、既存のキャリアのデータ端末に対応した処理部を構成している。通信端末31は、イーモバイル(登録商標)、通信端末32は、ドコモ(登録商標)、通信端末33は、AU(登録商標)、通信端末34は、ウイルコム(登録商標)、通信端末35は、UQコミュニケーション(登録商標)、通信端末36は、ソフトバンク(登録商標)の通信端末を示し、これらはそれぞれ、対応する通信端末処理部37〜42に接続している。
【0045】
各処理部37〜42は、信号強度判定ユニット43に接続し、該ユニット43は、複数の通信端末31〜36の中から、信号強度及び転送レートの高い通信端末を選択する。該選択された通信端末は、通信制御インターフェース44とデータのやりとりを始めるように構成されている。主制御装置9は、携帯端末インターフェース8からデータを通信制御インターフェース44を通して受信し、
図3に示す、MM(メモリーモジュール)53に記録されている、DHCPサーバ設定部54、ポート開放設定部55、DMZホスト設定部56、ダイナミックDNS設定部57,LAN設定部58の各設定部の設定情報をCPU52で処理し、通信インターフェース59にデータを送るように構成されている。
【0046】
主制御装置9のMM53には、インターネット接続及び画像配信に必要な各種設定を外部情報端末により行うための設定用プログラムが格納され、主制御装置9の各種の設定は、無線LANインターフェース12、有線LANインターフェース13A,13Bを通して、外部情報端末であるノートPC11を用いて行うことができるように構成されている。子機137の有線LANインターフェース13Bは、有線LAN対応のノートPC15から通信要求を受信し、通信を開始する。
ノートPC11は、
図4に示すように、通信インターフェース61を通し、且つ、制御装置9、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3を通して、インターネット網4とも接続可能となる。
【0047】
カメラ装置22は、
図8に示すように、撮影情報を出力するカメラ102、LANインターフェース101、CPU103、MM104,外部メモリー105、ダイナミックDNS処理部106、パン・チルト・ズーム設定部107、動体検知設定部108、オーディオインターフェース109とから構成され、これらは、データバスを介して、図示の結く接続している。オーディオインターフェース109には、マイクロフォン24とスピーカ25が接続している。カメラ102で撮影された動画、静止画は、ダイナミックDNS処理部106、パン・チルト・ズーム設定部107の設定情報及びMM104で予め設定された設定情報を元に処理される。設定情報によっては、外部メモリ105での記録も開始される。また、動体検知設置部108において、静止画の画面の差分で、閲覧中の閲覧ソフトに警告や、予め設定されたメールアドレスへのメール配信も可能である。また、オーディオインターフェース109を利用することにより、閲覧者への送話及び閲覧者からの受話を行うことも可能である。
【0048】
これらの設定は、MM104に格納された設定用プログラムにより、無線LANインターフェース12又は有線LANインターフェース13A,13Bを通して、外部情報端末であるノートPCを用いて行われる。動画若しくは、静止画の配信は、携帯端末2、デスクトップPC5、ノートPC6、ノートPC15で可能である。これらの配信データは、
図8に示すように、LANインターフェース101に送られ、この配信データは、予めの設定されたアドレスに対して、有線LANインターフェース13A,13B、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3を介して、インターネット網4を通して、接続し、データが配信される。
【0049】
本システムは、筐体136の一端に取り付けられたネットワークカメラ装置22と有線LANインターフェース13B、電力線搬送装置140、筐体134内に設置された、携帯端末インターフェース8、主制御装置9、無線LAN インターフェース12、有線LAN インターフェース13A、電力線搬送装置138を具備し、電力線搬送装置138,140を使用しシステム親機・子機間の通信を可能にして前記のネットワークカメラ22によって撮影された動画、静止画、音声をインターネット網4を通して配信することを特徴とする。
【0050】
電源を給電(コンセントに電源を挿す)された本システムは、下記に示す各処理を行った後、各種設定に従い、およそ5分後に動画若しくは静止画及び音声の配信を開始し、システムの稼動を始める。
PC閲覧者は、予め指定されたアドレスを閲覧ソフトに入力し、セキュリティーであるユーザー名とパスワードを入力することにより動画若しくは静止画の閲覧が可能である。
携帯の閲覧者は、同様に操作を行い静止画の閲覧が可能となる。
また、閲覧者は、閲覧ソフト上で、上記第1の実施形態と同様に、
1. 上下、左右(パン、チルト)にカメラ19を移動させることが可能
2. カメラ19に搭載された、マイクロフォン20、スピーカー21を用いて通話が可能
3. カメラ19をズームすることが可能である。
【0051】
本実施形態では、携帯端末インターフェース8により各携帯端末会社(キャリア)の電波を受信し信号強度判定ユニット43により最も転送スピードの早い携帯端末31〜36及び、処理部37〜42を判定し選択し、通信制御インターフェース44にデータを送る。データを受信した主制御装置9は、通信制御インターフェース51でデータを受信し、DHCPサーバ設定部54、ポート開放設定部55、DMZホスト設定部56、ダイナミックDNS設定部57、LAN設定部58であらかじめ設定された設定情報に従って通信制御インターフェース51並びに通信インターフェース59にデータを送る。
【0052】
設定に従い、無線LAN インターフェース10で通信周波数の設定や暗号方法の設定を行い、通信準備を行う。有線LAN インターフェース13では主制御装置9の設定に従い、電力線搬送装置12のアドレスを決定、さらにAC100Vコンセント13、14を用いて電力搬送装置18との通信を行い有線LAN インターフェース17へ接続する。カメラ装置19は各種設定に従い、動画、静止画をインターネット網4を介して、特定のアドレスに配信を行う。
次に本発明の他の実施形態を
図16乃至
図17を参照して説明する。
【0053】
本実施形態は、システム制御機とカメラ装置間のデータ通信に一箇所若しくは複数の無線転送装置を使用している。携帯端末で利用可能な場所まで無線転送装置を用いてデータを転送することによりカメラ装置の動画及び静止画、音声をインターネット網へ配信が可能になる。本実施形態は、これらの動作をAC電源コンセント168,170,172に電源プラグ174,176,178を差し込み電源を入れることだけで行なうことが可能である。電源プラグ174,176,178はシステム制御機、カメラ装置、無線転送装置に設けられた給電制御装置(図示省略)に接続している。
本システムは、
図16に示すようにシステム制御機154と、1個又は複数個の無線転送装置156と、システムカメラ158とから構成されそれぞれ給電制御装置(図示省略)を備えている。システム制御機154は、携帯端末インターフェース8と、主制御装置9と、無線LANインターフェース12とから構成され、これらは、携帯に適したコンパクトな形状の筺体150に格納され、システムバスを介して図示の如く結線されている。
【0054】
システムカメラ158は、無線LAN子機インターフェース162と、ネットワークカメラ装置22と、マイクロフォン24と、スピーカー25とから構成され、これらは図示の如く結線されている。上記の無線LAN子機インターフェース162と、マイクロフォン24とスピーカー25は、携帯に適したコンパクトな形状の筺体152に格納され、ネットワークカメラ装置22は撮影部が外部に露出して筺体152に取り付けられている。無線転送装置156は、無線LAN中継インターフェース160を具備している。前記筺体154,158には、
図15に示す筺体134,136と同様に、内部の各装置を冷却するためのファンが内蔵され、筺体134,136内の熱気は筺体134,136に設けられた通気口から外部に排出されるように構成されている。
【0055】
通気口は、気体を通すが液体を通さないゴアテックス材からなる通気性防水材により構成され、しかも筐体150,152の接合部はシール材(図示省略)により密閉され、全体が防水構造となっている。前記ネットワークカメラ装置22によって撮影された、動画、静止画は、音声とともに、インターネット網4を通して本システムのユーザーの情報端末に配信される。前記筐体154に格納された携帯端末インターフェース8は、
図2に示すように、複数の通信端末処理部31,32,33,34,35,36を備えている。
【0056】
主制御装置9は、携帯端末インターフェース8からデータを通信制御インターフェース44を通して受信し、
図3に示す、MM(メモリーモジュール)53に記録されている、DHCPサーバ設定部54、ポート開放設定部55、DMZホスト設定部56、ダイナミックDNS設定部57,LAN設定部58の各設定部の設定情報をCPU52で処理し、通信インターフェース59にデータを送るように構成されている。
主制御装置9のMM53には、インターネット接続及び画像配信に必要な各種設定を外部情報端末により行うための設定用プログラムが格納され、主制御装置9の各種の設定は、無線LANインターフェース12を通して、外部情報端末であるノートPCを用いて行うことができるように構成されている。
ノートPCは、
図4に示すように、通信インターフェース61を通し、且つ、制御装置9、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3を通して、インターネット網4とも接続可能となる。
【0057】
本実施形態において、カメラ装置22は、
図8に示すように、撮影情報を出力するカメラ102、LANインターフェース101、CPU103、MM104,外部メモリー105、ダイナミックDNS処理部106、パン・チルト・ズーム設定部107、動体検知設定部108、オーディオインターフェース109とから構成され、これらは、データバスを介して、図示の結く接続している。オーディオインターフェース109には、マイクロフォン24とスピーカ25が接続している。カメラ102で撮影された動画、静止画は、ダイナミックDNS処理部106、パン・チルト・ズーム設定部107の設定情報及びMM104で予め設定された設定情報を元に処理される。設定情報によっては、外部メモリ105での記録も開始される。また、動体検知設置部108において、静止画の画面の差分で、閲覧中の閲覧ソフトに警告や、予め設定されたメールアドレスへのメール配信も可能である。また、オーディオインターフェース109を利用することにより、閲覧者への送話及び閲覧者からの受話を行うことも可能である。
【0058】
これらの設定は、MM104に格納された設定用プログラムにより、無線LANインターフェース12を通して、外部情報端末であるノートPCを用いて行われる。動画若しくは、静止画の配信は、携帯端末2、デスクトップPC5、ノートPC6で可能である。これらの配信データは、
図8に示す、LANインターフェース101に送られ、この配信データは、予めの設定されたアドレスに対して、無線LAN子機インターフェース162、無線転送装置156、無線LANインターフェース12、携帯端末インターフェース8、携帯端末基地局3を介して、インターネット網4を通して、接続し、データが配信される。
上記実施形態のシステムは、筐体152であるシステムカメラの一端に取り付けられたネットワークカメラ装置22と無線LAN子機インターフェース158と、一箇所若しくは複数の無線転送装置156の無線LAN中継インターフェース160、並びにシステム制御機154の筐体150に含まれる、携帯端末インターフェース8、主制御装置9、無線LAN インターフェース12を具備し、無線転送装置156を経由しながら前記のネットワークカメラ22によって撮影された動画、静止画、音声をインターネット網4を通して配信することを特徴とする。
【0059】
本実施形態において、システムは、携帯端末インターフェース8により各携帯端末会社(キャリア)の電波を受信し信号強度判定ユニット43により最も転送スピードの早い携帯端末31〜36及び、処理部37〜42を判定し選択し、通信制御インターフェース44にデータを送る。データを受信した主制御装置9は、通信制御インターフェース51でデータを受信し、DHCPサーバ設定部54、ポート開放設定部55、DMZホスト設定部56、ダイナミックDNS設定部57、LAN設定部58であらかじめ設定された設定情報に従って通信制御インターフェース51並びに通信インターフェース59にデータを送る。
【0060】
設定に従い、無線LAN インターフェース10で通信周波数の設定や暗号方法の設定を行い、通信準備を行う。無線LAN インターフェース10は、無線LAN中継インターフェース23を一箇所若しくは複数箇所中継しシステムカメラ25の無線LAN子機26と接続を行なう。なお、無線LAN中継インターフェース23は無指向性若しくは指向性の一若しくは複数のアンテナを具備し到達距離や転送スピードの確保を行なっている。カメラ装置19は各種設定に従い、動画、静止画をインターネット網4を介して、特定のアドレスに配信を行う。