(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書で開示する本発明の実施形態に対して、特定の構造的又は機能的説明は単に本発明の実施形態を説明するための目的で例示したものであり、本発明の実施形態は多様な形態で実施され、本明細書で説明した実施形態に限定されるものと解釈してはならない。
【0024】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるが、特定の実施形態を図面に例示して本明細書で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、或いは代替物を含むものとして理解せねばならない。
【0025】
第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するために使用することができるが、これらの構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的として使用することができる。例えば、本発明の権利範囲から逸脱せずに第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。
【0026】
ある構成要素が他の構成要素に「接続され」る、又は「接続されて」いると言及した場合には、その他の構成要素に直接的に接続されたり、又は接続されていたりすることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解すべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接接続され」る、又は「直接接続されて」いると言及した場合には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解すべきである。構成要素の間の関係を説明する他の表現、即ち「〜間に」と「すぐに〜間に」、又は「〜に隣接する」と「〜に直接隣接する」等も同じように解釈すべきである。
【0027】
本明細書で使用する用語は単に特定の実施形態を説明するために使用するものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものなどの存在、又は付加の可能性を、予め排除しないことと理解すべきである。
【0028】
また、特に定義しない限り、技術的或いは科学的用語を含んで、ここで使用する全ての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、一般的に理解されることと同一な意味を有する。一般的に使用される辞書において定義する用語と同じ用語は関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有することと理解すべきであり、本明細書において明白に定義しない限り、理想的或いは形式的な意味として解釈してはならない。
【0029】
以下、本発明のイメージセンサ及びその製造方法を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながらより詳細に説明する。図面上の同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、同じ構成要素に対して重複する説明は省略する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを示すブロック図である。
【0032】
図2は、本発明の実施形態1によるイメージセンサのアクティブピクセルセンサAPS領域の回路図であり、
図3は、本発明の実施形態1によるイメージセンサの断面図である。
図4は、
図3に示したイメージセンサにおける第2基板部位の平面図である。
【0033】
図1を参照すると、イメージセンサは単位ピクセルが配列されたアクティブピクセルセンサAPSアレイ90及びロジック回路を含む。ロジック回路はタイミング発生器(timing generator)20、行デコーダ(row decoder)30、行ドライバ(row driver)40、相関二重サンプラー(Correlated Double Sampler:CDS)50、アナログデジタルコンバータ(Analog to Digital Converter:ADC)60、ラッチ部(latch)70、列デコーダ(column decoder)80等を含む。
【0034】
本実施形態によるイメージセンサにおいて、アクティブピクセルセンサアレイ90を形成する各単位素子は第1及び第2基板に分けて配置される。また、ロジック回路は第1基板に配置される。
【0035】
また、一般的なロジック回路とは別に、本発明の実施形態では、アクティブピクセルセンサアレイ90を形成する単位ピクセル内部でフォトダイオードPDと複数個のトランジスタのうち、3−トランジスタ構造ではフォトダイオードだけを第2基板に配置することができ、4−トランジスタ構造ではフォトダイオードと伝送トランジスタ(Transfer transistor)だけを第2基板に配置することができる。
【0036】
図2を参照して、本実施形態によるイメージセンサに含まれるアクティブピクセルセンサを説明する。
【0037】
アクティブピクセルセンサAPSは光学映像を電気信号に変換する役割をする。本実施形態によるアクティブピクセルセンサは、第1、第2、第3、及び第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4が共通のフローティング拡散領域FDと接続されて読み取り素子を共有する4共有ピクセル(4 shared pixel)の構成を有する。
【0038】
図2を参照すると、アクティブピクセルセンサは、第1〜第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4と、第1〜第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4別に1つずつそれぞれ接続される第1、第2、第3、及び第4伝送トランジスタTX1、TX2、TX3、TX4を含む。四つの伝送トランジスタTX1、TX2、TX3、TX4は共通のフローティング拡散領域FDと接続される。即ち、四つの各フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4に蓄積されている電荷は、第1〜第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4のそれぞれに接続された第1〜第4伝送トランジスタTX1、TX2、TX3、TX4を通じて共通のフローティング拡散領域FDに移動する。
【0039】
図示した通り、フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4、伝送トランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、及びフローティング拡散領域FDは第2基板に備わる。
【0040】
フローティング拡散領域FDは駆動トランジスタFXと接続される。駆動トランジスタFXは一例としてソースフォロアー増幅器であってもよい。駆動トランジスタFXはフローティング拡散領域FDの電気的ポテンシャルの変化を増幅する。
【0041】
リセットトランジスタRXはフローティング拡散領域FDと接続されてフローティング拡散領域FDの電気的ポテンシャルを周期的にリセットする。即ち、リセットトランジスタRXと接続されたラインを通じて提供されるバイアスによって、フローティング拡散領域FDをリセットすることができる。一例として、電源電圧VCCをフローティング拡散領域FDに伝達してフローティング拡散領域FDをリセットすることができる。
【0042】
選択トランジスタSXは選択ラインによって提供されるバイアスによって駆動されて行単位で読み取る4共有ピクセルを選択する役割をする。
【0043】
図示した通り、駆動トランジスタFX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタSXは第1基板に備わる。駆動トランジスタFX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタSXで形成される読み取り素子は、四つのフォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4を共有して四つのフォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4にそれぞれ入射した光信号をそれぞれ読み出す。
【0044】
このように、本実施形態によるイメージセンサは、アクティブピクセルセンサを形成するリセットトランジスタRX、駆動トランジスタFX、及び選択トランジスタSXが第1基板に位置し、アクティブピクセルセンサを形成するフォトダイオードPD、伝送トランジスタTX、及びフローティング拡散領域FDが第2基板に位置する。第1基板にはロジック回路が備わる。第1及び第2基板は相互にボンディングされていて1つのイメージセンサを構成する3次元構造を有する。
【0045】
以下では、本実施形態によるイメージセンサを
図3及び4を参照してより詳細に説明する。
【0046】
図3において、図面符号150で示した部分は第1基板100上に形成された部材であり、図面符号250で示した部分は第2基板200(
図5〜10参照)に形成された部材である。
【0047】
先ず、第1基板100に備わる各単位素子について説明する。
【0048】
図3を参照すると、第1基板100は単結晶シリコンで形成することができる。第1基板100はアクティブピクセル領域とロジック領域に区分される。アクティブピクセル領域の第1基板100には、上記の通り、選択トランジスタ106、駆動トランジスタ104、及びリセットトランジスタ102が備わる。また、ロジック領域の第1基板100にはロジック回路を構成するトランジスタ108が備わる。第1基板に備わる各トランジスタは、ゲート絶縁膜、ゲート電極、及び不純物領域を含む。ゲート電極の両側壁にはスペーサが備わる。
【0049】
第1基板100上には、各トランジスタ(102、104、106、108)を覆う第1〜第5層間絶縁膜110、114、118、122、126と、各層間絶縁膜(110、114、118、122、126)を貫通しながら各トランジスタ(102、104、106、108)の各端子と相互に電気的に接続させる第1〜第4配線112、116、120、124が備わる。第1〜第4配線112、116、120、124のそれぞれはコンタクトプラグ及び導電パターンを含む。導電パターンは、ライン又はパッド形状を有することができる。第1〜第5層間絶縁膜110、114、118、122、126は、シリコン酸化物で形成することができる。第1〜第4配線112、116、120、124は、ポリシリコン、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどで形成することができる。一例として、第1〜第4配線112、116、120、124は、写真エッチング工程を通じて容易にパターニングすることができる金属物質のタングステンで形成することができる。
【0050】
以下で、第1基板100に形成された各層間絶縁膜(110、114、118、122、126)及び各配線(112、116、120、124)をより具体的に説明する。本実施形態では、第1基板上に第1層間絶縁膜110、第1配線112、第2層間絶縁膜114、第2配線116、第3層間絶縁膜118、第3配線120、第4層間絶縁膜122、第4配線124が順次に備わる。第1配線112は各トランジスタの不純物領域及びゲート電極と直接接触する。第2配線116はリセットトランジスタ102の不純物領域と駆動トランジスタ104のゲート電極に接続される配線である。また、第2配線116は選択トランジスタ106のゲート電極と電気的に接続される。第3配線120はリセットトランジスタ102のゲート電極と電気的に接続される。第4配線124はリセットトランジスタ102の不純物領域及び駆動トランジスタ104のゲート電極と相互接続される第2配線116と電気的に接続される。
【0051】
第1基板100で最上層配線の第4配線124の導電パターン124aは、
図4に示す通り水平方向に拡張された形状を有する。導電パターン124aは四つのフォトダイオードの水平面積の合計ほどの面積を有することができる。一例として、導電パターン124aの上部面はX軸方向及びY軸方向の長さがそれぞれ1.2μmより広い四角形形状を有することができる。
【0052】
また、ロジック領域の第1基板100にも第1〜第4配線112、116、120、124が備わる。第1〜第4配線112、116、120、124は、ロジック回路と電気的に接続される。
【0053】
第1基板100には、最上層配線の第4配線124を覆う第5層間絶縁膜126が備わる。第5層間絶縁膜126はシリコン酸化物で形成する。一例として、第5層間絶縁膜126は高密度プラズマシリコン酸化物で形成する。第5層間絶縁膜126は第4配線124の導電パターン124aの上部面から1500〜3500Åの厚さを有することが望ましい。
【0054】
次に、
図3及び
図4を参照して、第2基板に備わる各単位素子を説明する。第2基板200はエピタキシャル工程を通じて形成された単結晶シリコンで形成する基板であってもよい。
【0055】
第2基板200の第1表面Aから第2基板200内部(即ち、図の上方向)に素子分離膜パターン201が備わる。素子分離膜パターン201はフォトダイオード210を電気的に分離する役割をする。本実施形態の場合、素子分離膜パターン201によって相互に隣接する2つのフォトダイオード単位でフォトダイオードが相互に孤立する。
【0056】
第2基板200の第1表面Aから第2基板200内部にフォトダイオード210が備わる。フォトダイオード210は、N型ドーピング領域、及びN型ドーピング領域上に位置するP型ドーピング領域を含む。
【0057】
フォトダイオード210の一側に、第2基板200の第1表面A上に伝送トランジスタ214が備わる。1つのフォトダイオード210には1つの伝送トランジスタ214が接続される。伝送トランジスタ214のゲート電極は第2基板200の第1表面Aから下方(即ち、第1基板方向)に突出した形状を有する。相互に隣接する2つの伝送トランジスタ214は共通の不純物領域を有する。
【0058】
相互に隣接する一組の伝送トランジスタ214の間の第2基板200の第1表面Aの内側にはフローティング拡散領域212が備わる。フローティング拡散領域212は一組の伝送トランジスタ214の共通の不純物領域で提供され、一組の伝送トランジスタ214に対して共通で使われる。即ち、各フォトダイオード210で蓄積された電荷は各伝送トランジスタ214を通じて共通のフローティング拡散領域212に転送される。
【0059】
第2基板200の第1表面Aの下方に伝送トランジスタ214、フローティング拡散領域212及びフォトダイオード210を覆う各層間絶縁膜(218、222、228)と、各層間絶縁膜(218、222、228)を貫通しながら伝送トランジスタ214の各端子及びフローティング拡散領域212を相互に電気的に接続させる多層の配線(220、224)が備わる。各層間絶縁膜(218、222、228)はシリコン酸化物を含む。各配線(220、224)は、ポリシリコン、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどで形成することができる。一例として、各配線は写真エッチング工程を通じて容易にパターニングできる金属物質のタングステンで形成される。
【0060】
具体的に、第2基板200の第1表面Aの下方に配置されながら伝送トランジスタ(212、214、216)を覆う第8層間絶縁膜218と、第8層間絶縁膜の下方へ第6配線220、第7層間絶縁膜222、第5配線224が備わる。
【0061】
第6配線220は、伝送トランジスタ214の不純物領域、ゲート電極、及びフローティング拡散領域212と直接接触する。第5配線224は、2つの相互に隣接するフローティング拡散領域212を相互接続する構造を有する。このように、第5配線224により2つのフローティング拡散領域212が電気的に接続されることによって、四つのフォトダイオードは共通のフローティング拡散領域212を有する。
【0062】
第2基板200の第1表面Aの下方の最下層に位置する第5配線224を覆う第6層間絶縁膜228が備わる。第6層間絶縁膜228の底面は第5層間絶縁膜126の上部面と接合された形状を有する。第6層間絶縁膜228は第5層間絶縁膜126と同一にシリコン酸化物で形成する。一例として、第6層間絶縁膜228は高密度プラズマシリコン酸化物で形成する。第6層間絶縁膜228は第5配線224の導電パターン224aの底面から下方に1500〜3500Åの厚さを有することが望ましい。また、第5配線224と第4配線124のとの間に位置する第5層間絶縁膜126及び第6層間絶縁膜228の厚さの合計は5500〜7000Åであることが望ましい。
【0063】
第2基板200で第1表面Aと対向する第2表面Bから第2基板内部でPウェルが備わり、Pウェルの下にはNウェル204がそれぞれ備わる。Nウェル204はフォトダイオード210と対向するように配置されて、フォトダイオード210とは離隔される。Pウェル及びNウェル204は、入射光によって生成された負の電荷が該当するフォトダイオードではない隣接したピクセルのフォトダイオードに移動するのを防止するために提供される。
【0064】
第2基板200で第2表面Bから第2基板200内部を貫通し、第2基板200に形成されている各層間絶縁膜(218、222、228)及び第5及び第6配線224、220を貫通し、第1基板100に形成されている第4配線124と接触する接続部が備わる。接続部の例としてはコンタクトプラグ236を挙げることができる。以下では接続部をコンタクトプラグ236と称して説明する。コンタクトプラグ236を通じて、第2基板200に位置する配線と第1基板100に位置する配線が電気的に接続される。コンタクトプラグ236は金属物質で形成することができる。コンタクトプラグ236は180〜220nmの狭い幅を有することができる。また、コンタクトプラグ236は2μm以上の深さを有することができる。
【0065】
図示したように、コンタクトプラグ236は、第2基板200に位置するフローティング拡散領域212と第1基板100に位置する各トランジスタ(102、104、106、108)の端子を相互接続する。
【0066】
即ち、第2基板200に備わるフローティング拡散領域212は第5及び第6配線224、220によって接続される。これにより、配線によって接続された1つのフローティング拡散領域212は、四つの伝送トランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4)及び四つのフォトダイオードが相互に共有する。そのため、四つのフォトダイオード当たり1つのコンタクトプラグ236が配置される。このように、本実施形態によるイメージセンサは、複数のフォトダイオード及び伝送トランジスタがフローティング拡散領域212を共有するため、第2基板200から第1基板100に貫通するコンタクトプラグ236の個数が減少する。
【0067】
第2基板200の第1表面Aと向き合う第2表面B上には反射防止膜238が備わる。反射防止膜238は第2基板200表面における光の反射を防止するために提供される。反射防止膜238で使用することができる物質は、SiN、SiON、TaO、TiO2、HfOなどが挙げられる。これらは単独又は組み合わせて使うことができる。また、反射防止膜238は数十〜数百Åの厚さを有することができる。
【0068】
反射防止膜238上にはカラーフィルター240が備わる。また、カラーフィルター240上にはマイクロレンズ242が備わる。
【0069】
図5〜
図20は、
図3に示したイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【0070】
図3に示したイメージセンサは、第1基板及び第2基板上に各単位素子及び配線をそれぞれ形成し、第1及び第2基板を接合した後、後続工程を遂行することによって製造することができる。
【0071】
先ず、第2基板に各単位素子及び配線を形成する方法を説明する。
【0072】
図5を参照すると、上部面にエピタキシャル単結晶シリコン膜200aが形成された第2基板200を設ける。エピタキシャル単結晶シリコン膜200aが形成されている上部面を第2基板200の第1表面と称し、第2基板200で第1表面と対向する面を第2表面という。第2基板200はP型不純物でドーピングされている状態である。
【0073】
第2基板200の第1表面に素子分離工程を遂行して素子分離パターン(図示せず)を形成する。素子分離工程の例として、シャロートレンチ素子分離工程(Shallow Trench Isolation)、ロコス工程(LOCal Oxidation of Silicon)などが挙げられる。
【0074】
第2基板200の第1表面でN型不純物を注入及び拡散させ、第2基板内にNウェル204を形成する。
【0075】
また、第2基板200の第1表面に、フォトダイオード210、伝送トランジスタ214、及びフローティング拡散領域212をそれぞれ形成する。
【0076】
一方、フローティング拡散領域212は、人為的に形成せず、駆動トランジスタFXのゲートとリセットトランジスタRXのドレイン及び伝達トランジスタとの金属コンタクトを通じて形成される寄生キャパシタを利用することができる。
【0077】
具体的に、第2基板200の第1表面にN型不純物をドーピングしてN型フォトダイオード領域206を形成する。第2基板200の第1表面上に伝送トランジスタ214のゲートを形成し、ゲート側壁にスペーサ216を形成する。また、第2基板200の第1表面のすぐ下にP型不純物をドーピングし、N型フォトダイオード領域206上にP型フォトダイオード領域208を形成する。伝送トランジスタ214のゲートの間に不純物を注入することによって、共通で使われるフローティング拡散領域212を形成する。
【0078】
図6を参照すると、第2基板200の第1表面に形成されたフォトダイオード210、フローティング拡散領域212、及び伝送トランジスタ214を覆う第8層間絶縁膜218を形成する。
【0079】
第8層間絶縁膜218を貫通する第1コンタクトプラグを形成する。第1コンタクトプラグは伝送トランジスタ214のゲート及びフローティング拡散領域212とそれぞれ接触するように形成する。また、第8層間絶縁膜218上に、第1コンタクトプラグと接続される第1導電パターンを形成する。本実施形態で、第1導電パターンは導電物質を蒸着した後、導電物質を、写真エッチング工程を通じてパターニングして形成する。
【0080】
第1コンタクトプラグ及び第1導電パターンは第6配線220となる。第1コンタクトプラグ及び第1導電パターンは同じ物質で形成することもでき、異なる物質で形成することもできる。第1コンタクトプラグ及び第1導電パターンは、ポリシリコン、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどで形成することができる。例えば、第1導電パターンは写真エッチング工程を通じて容易にパターニングすることができる金属物質のタングステンで形成することができる。
【0081】
図7を参照すると、第8層間絶縁膜218上に第7層間絶縁膜222を形成する。第7層間絶縁膜222を貫通して、第1導電パターンのうちの一部と接触する第2コンタクトプラグを形成する。また、第2層間絶縁膜222上に第2コンタクトプラグと接続される第2導電パターンを形成する。工程を通じて第5配線224を形成する。
【0082】
この後、第2導電パターンを覆うように絶縁膜を形成する。また、第2導電パターンの上部面が露出するように絶縁膜を練磨する。工程を通じて、第2導電パターン及び第7層間絶縁膜222が平坦な上部面を有することができる。しかし、図示していないが、絶縁膜を形成した後、絶縁膜を練磨せず、後続工程を進行することもできる。
【0083】
図8を参照すると、写真エッチング工程を遂行して、第2導電パターン及び第1導電パターンのうちの少なくとも1つを貫通し、第2基板200の第1表面を露出する第1コンタクトホール217を形成する。具体的に、一部領域の第2導電パターン224、第7層間絶縁膜222、及び第8層間絶縁膜218を次々とエッチングすることによって、第2導電パターン224を貫通する第1コンタクトホール217を形成する。
【0084】
また、一部領域の第7層間絶縁膜222、第1導電パターン220、及び第8層間絶縁膜218を次々とエッチングすることによって、第1導電パターン220を貫通する第1コンタクトホール217を形成する。第1コンタクトホール217の底面には第2基板でフォトダイオード210とトランジスタ214が形成されていない部位が露出する。
【0085】
図9を参照すると、第1コンタクトホール217内部に犠牲膜(図示せず)を埋める。犠牲膜はアッシング(ashing)工程を通じて容易に除去することができるハードマスク物質を蒸着して形成する。一例として、犠牲膜は炭素を含むポリマー物質を蒸着して形成することができる。
【0086】
次に、第2導電パターン224及び第7層間絶縁膜222の上部面が露出するように犠牲膜を練磨して第1コンタクトホール217内に犠牲プラグ230を形成する。
【0087】
図10を参照すると、第7層間絶縁膜222及び犠牲プラグ230上に第6層間絶縁膜228を形成する。第6層間絶縁膜228はシリコン酸化物で形成し、一例として、高密度プラズマ酸化物で形成することができる。第6層間絶縁膜228の上部面は第1基板と接合される接合面になる。このように、本実施形態では接合される前の接合面には導電物質が全く露出せずにシリコン酸化物だけが露出する。
【0088】
また、第6層間絶縁膜228の上部面は第1基板と接合される接合面であるため、平坦な上部面を有さなければならない。しかし、以前の工程で、第7層間絶縁膜222及び第6配線224の上部面が平坦なので、別途の練磨工程を遂行しなくても第3層間絶縁膜228は平坦な上部面を有する。
【0089】
第6層間絶縁膜228が1000Åより薄ければ層の間の絶縁が容易でない。反面、第6層間絶縁膜228が3500Åより厚ければ、後続のエッチング工程で第6層間絶縁膜228がエッチングされる厚さが増加して望ましくない。従って、第6層間絶縁膜228は1000〜3500Åの厚さで形成することが望ましい。
【0090】
これによって、第1基板と接合する前に第2基板200で遂行される工程が完了する。
【0091】
以下では、第1基板に各単位素子及び配線を形成する方法を説明する。
【0092】
図11を参照すると、単結晶シリコンで形成された第1基板100を設ける。第1基板100はバルクシリコン基板で提供することができる。第1基板100の一部表面に素子分離工程を遂行して素子分離パターン(図示せず)を形成する。第1基板100表面はアクティブピクセルが形成されるための領域及びロジック回路領域がそれぞれ区分される。
【0093】
アクティブピクセル領域の第1基板100の表面上に、リセットトランジスタ102、駆動トランジスタ104、及び選択トランジスタ106をそれぞれ形成する。また、ロジック回路領域の第1基板100の表面上にもロジック回路を構成するトランジスタ108を形成する。
【0094】
具体的に、アクティブピクセル領域の第1基板100の表面上にリセットトランジスタ102、駆動トランジスタ104、及び選択トランジスタ106のゲート102a、104a、106aをそれぞれ形成する。また、ロジック回路領域の表面上にトランジスタ108のゲート108aを形成する。そして、ゲート両側の第1基板100の表面の下に不純物を注入してソース/ドレインで提供される不純物領域(102b、104b、106b、108b)を形成する。
【0095】
図12を参照すると、第1基板100の第1表面に形成されたトランジスタを覆う第1層間絶縁膜110を形成する。
【0096】
第1層間絶縁膜110を貫通する第3コンタクトプラグを形成する。それぞれの第3コンタクトプラグは、リセットトランジスタ102、駆動トランジスタ104、選択トランジスタ106、及びロジック回路を構成するトランジスタ108のゲートと接触するように形成される。また、それぞれの第3コンタクトプラグは、リセットトランジスタ102、駆動トランジスタ104、選択トランジスタ106、及びロジック回路を構成するトランジスタ108の不純物領域と接触するように形成される。
【0097】
第1層間絶縁膜110上に、第3コンタクトプラグと接続される第3導電パターンを形成する。本実施形態で、第3導電パターンは、導電物質を蒸着した後、導電物質を、写真エッチング工程を通じてパターニングして形成する。
【0098】
第3コンタクトプラグ及び第3導電パターンは第1配線112となる。第3コンタクトプラグ及び第3導電パターンは同じ物質で形成することもでき、異なる物質で形成することもできる。第3コンタクトプラグ及び第3導電パターンは、ポリシリコン、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどで形成することができる。例えば、第3導電パターンは写真エッチング工程を通じて容易にパターニングできる金属物質のタングステンで形成することができる。
【0099】
図13を参照すると、第1層間絶縁膜110上に第2層間絶縁膜114を形成する。第2層間絶縁膜114の一部をエッチングして、第3導電パターンのうちの一部と接触する第4コンタクトプラグを形成する。具体的に、第4コンタクトプラグはリセットトランジスタ102で1つの不純物領域、駆動トランジスタ104のゲート及び選択トランジスタ106のゲートとそれぞれ電気的に接続されるように一部第3導電パターンと接触する。
【0100】
第2層間絶縁膜114上に第4コンタクトプラグの上部面と接触する第4導電パターンを形成する。これで、第4コンタクトプラグ及び第4導電パターンを含む第2配線116が形成される。第4導電パターンは接触する第4コンタクトプラグを相互に電気的に接続する形状を有することができる。一例として、第4導電パターンはリセットトランジスタ102の不純物領域と接続される第4コンタクトプラグと駆動トランジスタ104のゲートと接続される第4コンタクトプラグを接続する形状を有することができる。これによって、リセットトランジスタ102の不純物領域及び駆動トランジスタ104のゲートが電気的に接続される。また、ロジック領域にも第4コンタクトプラグ及び第4導電パターンが形成される。
【0101】
この後、第2層間絶縁膜114上に第3層間絶縁膜118を形成する。第3及び第2層間絶縁膜118、114を貫通し、第3導電パターンのうちの一部と接触する第5コンタクトプラグを形成する。具体的に、第5コンタクトプラグはリセットトランジスタのゲートと接触する。次に、第3層間絶縁膜上に第5コンタクトプラグと接触する第5導電パターンを形成する。これで、第5コンタクトプラグ及び第5導電パターンを含む第3配線120が形成される。また、ロジック領域にも第5コンタクトプラグ及び第5導電パターンが形成される。
【0102】
図14を参照すると、第3層間絶縁膜118上に第4層間絶縁膜122を形成する。第4層間絶縁膜122及び第3層間絶縁膜118を貫通して第4導電パターン116と接触する第6コンタクトプラグを形成する。図示した通り、第6コンタクトプラグはリセットトランジスタ102の不純物領域と駆動トランジスタ104のゲートを相互接続する第4導電パターンの上部面と接触することができる。
【0103】
第4層間絶縁膜122上に第6コンタクトプラグと接触する第6導電パターンを形成する。これで、第4配線124が形成される。また、ロジック領域にも第6コンタクトプラグ及び第6導電パターンが形成される。
【0104】
本実施形態で、第6導電パターン124aは第1基板100に形成される最上部の導電パターンである。最上部の導電パターンは後続工程を通じて第2基板200に形成されている導電パターンと電気的に接続されなければならない。従って、第1及び第2基板に形成されている導電パターンが相互にミスアラインされず電気的に接続されるようにするために、最上部導電パターンは最大限広い水平面積を有することが望ましい。従って、最上部導電パターン、即ち第6導電パターン124aは、
図4に示した通り、水平方向に拡張された形状を有する。
【0105】
本実施形態では、四つのフォトダイオード別に読み取り素子を共有する4共有ピクセル構成を有する。従って、最上部導電パターンの第6導電パターン124aは、第2基板200に形成される四つのフォトダイオードの水平面積の合計ほどの面積を有するように形成することができる。
【0106】
また、ロジック回路領域に形成される第6導電膜パターン124aも、最大限広い水平面積を有することによってアラインマージンを増加させることが望ましい。
【0107】
次に、第6導電パターン124aを覆う絶縁膜を形成する。第6導電パターン124aの上部面が露出するように絶縁膜の上部面を平坦化する。次に、絶縁膜及び第6導電パターン124a上に第5層間絶縁膜126を形成する。第5層間絶縁膜126は平坦な上部面を有することになる。第5層間絶縁膜126は、第2基板200に形成された第6層間絶縁膜と同じシリコン酸化物で形成することが望ましい。一例として、第5層間絶縁膜126は高密度プラズマ酸化物で形成することができる。
【0108】
第5層間絶縁膜126の上部面は第2基板200と接合される接合面になる。このように、本実施形態では、接合される前の第1基板の接合面には導電物質が全く露出せずにシリコン酸化物だけが露出する。
【0109】
第5層間絶縁膜126は第6導電パターンの上部面から1500〜3500Åの厚さを有するように形成する。また、第1基板での接合面の第5層間絶縁膜と、第2基板での接合面の第6層間絶縁膜の厚さの合計が7000Åより低くなるようにする。接合面の層間絶縁膜の厚さの合計が7000Åより厚ければ、後続工程でエッチングしなければならない層間絶縁膜の厚さが非常に厚くなり、正常にエッチング工程を遂行するのが難しくなる。望ましくは、接合面の層間絶縁膜の厚さの合計は5000〜6000Åになるようにする。
【0110】
これで、第1及び2基板100、200と接合する前に第1基板100で遂行される工程が完了する。
【0111】
図15を参照すると、第1基板100に形成された第5層間絶縁膜126と、第2基板200に形成された第6層間絶縁膜228を相互にアラインした後、接触及び圧搾させ、これを熱処理することによって第5及び第6層間絶縁膜126、228を相互に接着する。この際、第1基板100の第4配線124の上部面の少なくとも一部分が犠牲プラグ230と対向して配置されるようにアラインして、第1及び第2基板100、200を接着する。
【0112】
ここで、第1基板100に形成されている第6導電パターン124aが側傍に拡張された形状を有しているため、犠牲プラグ230と対向するように第1及び第2基板100、200をアラインさせるのが非常に易しい。一例として、第6導電パターン124aはX軸方向及びY軸方向に長さがそれぞれ1.2μmより長い四角形形状を有することができる。この場合、第2基板の犠牲プラグ230が第1基板100の第6導電パターン124aの中心部からX軸方向及びY軸方向にそれぞれ1.2μmぐらい離れても、第6導電パターン124aと犠牲プラグ230は相互に対向することになる。従って、犠牲プラグ230とのアラインマージンはX軸方向及びY軸方向に対してそれぞれ1.2μmで広い。
【0113】
第5及び第6層間絶縁膜126、228を相互に接着させる工程について簡単に説明する。先ず、第1基板100の第5層間絶縁膜126及び第2基板200の第6層間絶縁膜228の表面をそれぞれ洗浄する。洗浄工程は各基板(100、200)の表面上に残留する汚染物質を除去するために遂行される。第1基板100の第5層間絶縁膜126の上部面と、第2基板200の第6層間絶縁膜228の表面を相互に整列した後、接触させる。第5及び第6層間絶縁膜126、228の表面が相互に接触している状態で熱を加えることによって、第5及び第6層間絶縁膜126、228の間の界面での結合の強度を増加させる。熱処理は300〜700°Cの温度で遂行される。これで、第5及び第6層間絶縁膜126、228が接合される。
【0114】
図15のように、第1及び第2基板100が相互に接合されることによって、第2基板200に形成されている伝送トランジスタ214のゲートは、第2基板200の第1表面Aから第1基板100に向かうように下方に突出した形状を有する。そして、伝送トランジスタ214の各端子と電気的に接続される配線も伝送トランジスタ214より下方に配置される。また、フォトダイオード210の上には配線が形成されない。
【0115】
即ち、第2基板200を接合することによって、第1基板100の第5層間絶縁膜126上には第6〜第8層間絶縁膜228、222、218が形成される。ここで、第6〜第8層間絶縁膜228、222、218は、
図10の説明で、それぞれ第2基板200に形成された第6〜第8層間絶縁膜である。また、第6〜第8層間絶縁膜228、222、218内には第5及び第6配線224、220が配置される。ここで、第5及び第6配線224、220は、
図10の説明で、それぞれ第2基板に形成された第5及び第6配線である。
【0116】
本実施形態とは異なり、一般的には第1及び第2基板の接合面中で少なくとも一面には金属物質が含まれている。即ち、第1及び第2基板の接合面のうちの少なくとも1つの接合面には層間絶縁膜だけではなく、金属膜又は金属パターンが共に露出する。しかし、第1及び第2基板を接合させる前に遂行する表面平坦化工程で金属膜の表面にディッシング(dishing)が発生しやすい。即ち、金属膜の表面は平坦ではなく、中心部位がへこむような形状を有する。従って、金属膜の表面でディッシングが発生する部位は、接合が正常に形成されないため、金属膜との接合部位で不良が発生しやすい。また、接合工程の際の熱処理工程で金属膜表面が簡単に酸化され、酸化した部位で金属膜の抵抗が増加したり接合されなかったりするなどの問題が発生する。
【0117】
しかし、本実施形態では、第1及び第2基板100、200をボンディングする際、両側の接合面をシリコン酸化物で形成する層間絶縁膜だけで形成することにより、接合面に金属物質が露出していない。従って、第1及び第2基板100、200をボンディングする際に、金属物質の表面が酸化されたり、又は金属物質がボンディングされずに浮いてしまったりするなどの問題が全く発生しない。
【0118】
図16を参照すると、第2基板200で第1表面Aと対向する第2表面Bの一部を、練磨工程を通じて除去する。練磨工程を遂行したこの後で残っている第2基板200は7000Åより薄い厚さになるようにする。望ましくは、第2基板200にエピタキシャル単結晶シリコン膜200aだけが残されるように第2基板200の第2表面Bを練磨する。
【0119】
図17を参照すると、第2基板200の第2表面の一部領域を露出するフォトレジストパターン231を形成する。フォトレジストパターン231によって露出する部位は犠牲プラグ230部位と対向する部位である。図示していないが、第2基板200の第2表面上に第2基板200を保護するための保護膜を形成する工程を更に含むこともできる。
【0120】
この後、フォトレジストパターン231によって、露出した第2基板200のエピタキシャル単結晶シリコン膜200aをエッチングすることによって、犠牲プラグ230の上部面を露出する第2コンタクトホール232が形成される。
【0121】
図18を参照すると、フォトレジストパターン231を除去しながら、同時に犠牲プラグ230を除去する。即ち、フォトレジストパターン231を除去するためのアッシング工程を遂行し、この時、犠牲プラグ230が共に除去される。このように、第2コンタクトホール232の下に位置する犠牲プラグ230が除去されると、第2コンタクトホール232より更に深い第3コンタクトホール234が形成される。
【0122】
上記の通り、別途のエッチング工程を遂行しなくても犠牲プラグ230を除去することもでき、これによって非常に深い第3コンタクトホール234を形成することができる。
【0123】
図19を参照すると、第3コンタクトホール234の下に位置する第6層間絶縁膜228及び第5層間絶縁膜126を次々とエッチングして第4配線124の上部面を露出する第4コンタクトホール235を形成する。第4コンタクトホール235は、第2基板200の第2表面から第2基板200の内部を通じて第8層間絶縁膜218、第7層間絶縁膜222、第6層間絶縁膜228、及び第5層間絶縁膜126を貫通する。第4コンタクトホール235の側壁には第5配線224及び第6配線220のうちの少なくとも1つの配線が露出する。また、第4コンタクトホール235の底面には第4配線124が露出する。
【0124】
この場合、第4コンタクトホール235は10000〜25000Å程度の深さを有する。しかし、各1回のエッチング工程でエッチングされる深さは2000〜6000Å程度に過ぎないが、上述した通り、第4コンタクトホール235は2回のエッチング工程及び1回のアッシング工程を通じて形成される。従って、上述した工程によって第4コンタクトホール235を容易に形成することができる。
【0125】
図20を参照すると、第4コンタクトホール235の上部側壁に絶縁膜(図示せず)を形成する。第4コンタクトホール235の上部側壁はエピタキシャルシリコンが露出しているので、側壁に絶縁物質を形成してエピタキシャルシリコンとコンタクトプラグが絶縁されるようにする。
【0126】
次に、第4コンタクトホール235内部に導電物質を埋めて、これを平坦化することによってコンタクトプラグ236を形成する。導電物質は金属物質を含む。
【0127】
コンタクトプラグ236は、第2基板に位置する第8、第7、及び第6層間絶縁膜218、222、228と、第6及び第5配線220、224を貫通しながら、第1基板100に位置する第5層間絶縁膜126を貫通して第1基板100に位置する第4配線124と電気的に接触する形状を有する。従って、コンタクトプラグ236を通じて第6及び第5配線220、224に印加された信号が第4配線124に伝わる。
【0128】
再び、
図3を参照すると、第2基板200の第2表面上に反射防止膜238を形成する。反射防止膜238はシリコンで形成される第2基板200に入射する光が乱反射されるのを防止するために提供される。
【0129】
反射防止膜238上にカラーフィルター240を形成する。この後、カラーフィルター240上にマイクロレンズ242を形成する。
【0130】
上記工程を遂行することによって、第1及び第2基板を接合して形成される構造のCMOSイメージセンサを完成する。
【0132】
図21は、本発明の実施形態2によるイメージセンサを示す断面図である。
【0133】
本実施形態のイメージセンサは、多層の配線の上部及び配線の下部面の側傍にエッチング阻止膜が備わることを除いては実施形態1のイメージセンサと同じ構成要素を有する。
【0134】
図21を参照すると、単結晶シリコンで形成される第1基板100が用意される。第1基板100上には、実施形態1と同一にリセットトランジスタ102、駆動トランジスタ104、選択トランジスタ106、及びロジック回路を構成するトランジスタ108が備わり、各トランジスタ(102、104、106、108)はゲート絶縁膜、ゲート電極、及び不純物領域を含む。ゲート電極両側壁にはスペーサが備わる。
【0135】
第1基板100上には、各トランジスタを覆う各層間絶縁(110、114、118、122、126)と各層間絶縁膜(110、114、118、122、126)を貫通しながら、トランジスタの各端子と相互に電気的に接続させる多層の配線(112、116、120、124)が備わる。各配線(112、116、120、124)はコンタクトプラグ及び導電パターンを含む。コンタクトプラグ及び導電パターンは低抵抗を有する銅で形成することができる。このように、各配線を抵抗が低い銅で形成した場合、配線の線幅及び高さを低くすることができる。従って、第1及び第2基板に形成される各層間絶縁膜の高さが低くなり、第1及び第2基板を貫通するコンタクトプラグの深さも減少する。また、全体のCMOSイメージセンサの高さも減少する。
【0136】
各配線に含まれている導電パターンの下部側傍と導電パターンの上部面にはエッチング阻止膜140が備わる。導電パターンの上部面に形成されるエッチング阻止膜140は導電パターンを形成する金属の拡散を防止するための拡散防止膜にも使われる。即ち、図示したように、各層間絶縁膜(110、114、118、122、126)の界面にはエッチング阻止膜140が備わる。エッチング阻止膜140はシリコン窒化物で形成することができる。
【0137】
また、第2基板200の第1表面には、実施形態1と同一にフォトダイオード210、伝送トランジスタ214、及びフローティング拡散領域212が備わる。
【0138】
第2基板200の第1表面の下方に伝送トランジスタ214、フローティング拡散領域212、及びフォトダイオード210を覆う各層間絶縁膜(218、222、228)と各層間絶縁膜(218、222、228)を貫通しながら、伝送トランジスタ214の各端子及びフローティング拡散領域212を相互に電気的に接続させる多層の配線(220、224)が備わる。各配線(220、224)はコンタクトプラグ及び導電パターンを含む。コンタクトプラグ及び導電パターンは低抵抗を有する銅で形成することができる。
【0139】
各配線に含まれている導電パターンの下部側傍と導電パターンの上部面にはエッチング阻止膜260が備わる。即ち、図示したように、各層間絶縁膜(218、222、228)の界面にエッチング阻止膜260が備わる。エッチング阻止膜260はシリコン窒化物で形成することができる。
【0140】
実施形態1のように、第1基板100の最上部配線を覆う層間絶縁膜126と、第2基板に形成された最下部配線を覆う層間絶縁膜228が接合された形状を有する。接合される各層間絶縁膜(228、126)はシリコン酸化物で形成される。第2基板200の第2表面から第2基板200の内部、第2基板200の下方に配置される各層間絶縁膜(218、222、228)及び各配線(220、224)と、第1基板100に配置される最上部層間絶縁膜126を貫通し、第1基板100に形成された最上部配線(第4配線124)と電気的に接続されるコンタクトプラグが備わる。また、第2基板100の第2表面上には反射防止膜238、カラーフィルター240、及びマイクロレンズ242が備わる。
【0141】
本実施形態のように、低抵抗を有する銅配線を使うことによって、全体構造物の高さが低く高性能なイメージセンサを提供することができる。本実施形態によるイメージセンサは、配線がフォトダイオードの下に配置されるので、配線によってフォトダイオードに入射する光が減少しない。従って、シリコン酸化物に比べて低い光透過率を有するシリコン窒化物で形成されるエッチング阻止膜が銅配線の間に含まれていても、エッチング阻止膜によってフォトダイオードに入射する光が減少する問題が発生しない。
【0142】
図22〜
図27は、
図21に示したイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【0143】
本実施形態によるイメージセンサは、各配線をダマシン方式で形成することを除いては実施形態1のイメージセンサの製造方法と同一である。従って、各配線を形成する方法について説明する。
【0144】
先ず、第2基板に各単位素子及び配線を形成する方法を説明する。
【0145】
図22を参照すると、先ず
図5で説明した工程を同一に遂行することによって、第2基板200の第1表面にフォトダイオード210、伝送トランジスタ214、及びフローティング拡散領域212をそれぞれ形成する。
【0146】
第2基板200に形成されたフォトダイオード210、伝送トランジスタ214、及びフローティング拡散領域212を覆う第1下部層間絶縁膜218aを形成する。第1下部層間絶縁膜218a上にエッチング阻止膜260aを形成する。エッチング阻止膜260aはシリコン窒化物で形成することができる。エッチング阻止膜260a上に第1上部層間絶縁膜218bを形成する。
【0147】
第1上部層間絶縁膜218b及びエッチング阻止膜260aの一部を順にエッチングして、第1導電パターンが形成される部位に第1トレンチ252aを形成する。第1トレンチ252aを形成する工程で、導電パターンを貫通するコンタクトプラグが形成される部位は、第1上部層間絶縁膜218b及びエッチング阻止膜260aを除去せずに残すことが望ましい。次に、第1トレンチ252a底面の下の第1下部層間絶縁膜218aの一部分をエッチングして第5コンタクトホール252bを形成する。
【0148】
図23を参照すると、第1トレンチ252a及び第5コンタクトホール252bと、第1上部層間絶縁膜218bの表面上にバリア金属膜(図示せず)を形成する。バリア金属膜は、チタニウム、チタニウム窒化物、タンタル、タンタル窒化物などを含み、これらを単独又は2以上を積層させて形成することができる。バリア金属膜上に、第5コンタクトホール及び第1トレンチの内部を満たす金属物質を形成する。金属物質は写真エッチング工程によってパターニングしにくい金属であり、一例として、銅が挙げられる。
【0149】
次に、第1上部層間絶縁膜218bの表面が露出するように、金属膜を化学機械的に練磨することによって第6配線220を形成する。
【0150】
第6配線220及び第1上部層間絶縁膜218b上にエッチング阻止膜260bを形成する。エッチング阻止膜260bは第6配線220に含まれた金属が広がるのを防止する拡散防止膜としても提供される。
【0151】
図24を参照すると、この後、
図22及び
図23を参照して説明した同じ工程を反復的に遂行して、第2下部層間絶縁膜222a、エッチング阻止膜260c、第2上部層間絶縁膜222b、及びエッチング阻止膜260dを形成する。また、第6配線220の少なくとも一部と電気的に接続される第5配線224を形成する。第5配線224でコンタクトプラグが形成される部位は第2上部層間絶縁膜222b及びエッチング阻止膜260dが形成されている。
【0152】
図25を参照すると、第6及び第5配線220、224で、コンタクトプラグが形成される部位の層間絶縁膜及びエッチング阻止膜を次々とエッチングして第2基板200の第1表面を露出させるコンタクトホールを形成する。この後、コンタクトホール内に犠牲膜を埋めて犠牲プラグ230を形成する。犠牲プラグ230及びエッチング阻止膜の表面上に第6層間絶縁膜228を形成する。コンタクトホール、犠牲プラグ230、及び第6層間絶縁膜228は、
図8〜
図10を参照して説明した同じ工程を通じて形成することができる。
【0153】
次に、
図26を参照して、第1基板に各単位素子及び配線を形成する方法を説明する。
【0154】
先ず、
図11を参照して説明した通り、同じ工程を遂行して第1基板100上にリセットトランジスタ102、駆動トランジスタ104、及び選択トランジスタ106をそれぞれ形成する。また、ロジック回路領域の第1基板100の表面上にもロジック回路を構成するトランジスタ108を形成する。
【0155】
第1基板100に形成されたトランジスタを覆う第3下部層間絶縁膜110aを形成する。第3下部層間絶縁膜110a上にエッチング阻止膜140a及び第3上部層間絶縁膜110bを形成する。
【0156】
第3上部層間絶縁膜110b及びエッチング阻止膜140aを順にエッチングして、導電膜パターンが形成される部位を定義する第2トレンチを形成する。次に、第2トレンチ底面の下の第3下部層間絶縁膜110aの一部分をエッチングして第6コンタクトホールを形成する。
【0157】
第2トレンチ及び第6コンタクトホールと第3上部層間絶縁膜110bの表面上にバリア金属膜(図示せず)を形成する。バリア金属膜上に第6コンタクトホール及び第2トレンチの内部を満たす金属物質を形成する。金属物質は、写真エッチング工程によってパターニングしにくい金属であり、一例として、銅が挙げられる。この後、第3上部層間絶縁膜110bの表面が露出するように、金属膜を化学機械的に練磨することによって、第1配線112を形成する。第1配線112及び第3上部層間絶縁膜110b上にエッチング阻止膜140bを形成する。
【0158】
この後、上述した工程を反復遂行して、各層間絶縁膜及び各配線を形成する。これで、第1基板に
図26に示した通りの構造を完成する。
【0159】
図27を参照すると、第1基板100に形成された最上部の層間絶縁膜(第5層間絶縁膜126)と、第2基板200に形成された最上部の層間絶縁膜(第6層間絶縁膜228)をアラインした後、接触及び圧搾させ、これを熱処理することによって層間絶縁膜を相互に接着する。この際、第1基板の最上部配線(第4配線124)が第2基板の犠牲プラグと対向して配置されるようにアラインして第1及び第2基板100、200を接着する。第1及び第2基板を接合させる工程は
図15を参照して説明した工程と同一である。
【0160】
この後、
図21に示したように、第2基板200の第2表面を練磨し、練磨された第2基板200の表面から第1基板100の最上部配線(第4配線124)まで貫通するコンタクトプラグ236を形成する。また、第2基板200の第2表面上に反射防止膜238、カラーフィルター240、及びマイクロレンズ242を形成する。上記工程は
図16〜
図20を参照して説明した工程と同一である。
【0161】
本発明の一実施形態として、2つの基板を接合して高集積化されたイメージセンサを形成した。特に、2つの基板を接合する際の各接合面には導電物質が露出せず、シリコン酸化物で形成する層間絶縁膜の表面だけが露出している。従って、基板の接合特性を向上させることができる。
【0162】
一方、イメージセンサ以外にも接合面をシリコン酸化物で形成された層間絶縁膜にし、2つの基板を接合することによって、2層構造の基板が用意される多様な回路を実現することができる。これについての一例として、以下では2つの基板が接合された積層構造を有するCMOSトランジスタについて説明する。
【0163】
図28は、CMOSトランジスタを利用したインバータの等価回路図である。
【0164】
図29は、本発明の一実施形態によるCMOSトランジスタを利用したインバータを示す断面図である。
【0165】
図29で、図面符号350で示した部分は第1基板300上に形成された部材であり、図面符号450で示した部分は第2基板400に形成された部材である。
【0166】
図29を参照すると、アクティブ領域及び素子分離領域302が区分された第1基板300が提供される。アクティブ領域の第1基板300上にNMOSトランジスタ304が備わる。NMOSトランジスタ304は第1ゲート304a及び第1ゲート304aの両側の第1基板300表面の下に備わるN型の不純物領域304bを含む。NMOSトランジスタ304のチャネル領域はP型不純物でドーピングされている。即ち、第1ゲートの下の第1基板表面はP型不純物でドーピングされている。
【0167】
NMOSトランジスタ304を覆う第1層間絶縁膜306が備わる。第1層間絶縁膜306を貫通して、NMOSトランジスタ304の各端子と電気的に接続される第1配線308が備わる。
【0168】
第1層間絶縁膜306上には第1配線308を覆う第2層間絶縁膜310が備わる。第2層間絶縁膜310を貫通して、第1配線308とそれぞれ接続される第2配線312が備わる。第2配線312は、第2基板400に形成されている配線と直接接続されなければならないため、アラインマージンを高めるために側傍に拡張された形状を有する。
【0169】
第2層間絶縁膜310上には、第2配線312を覆う第3層間絶縁膜314が備わる。第3層間絶縁膜314は、シリコン酸化物で形成され、平坦な上部面を有する。
【0170】
第2基板400の第1表面から第2基板400内部に素子分離膜402が備わる。第2基板400の第1表面にPMOSトランジスタ404が備わる。第2基板400は、単結晶シリコンで形成され、2000〜5000Å程度の厚さを有する。PMOSトランジスタ404は第2ゲート404a及び第2ゲート両側に備わるP型の不純物領域404bを含む。PMOSトランジスタ404の第2ゲート404aは第2基板400の第1表面から第1基板300の表面に向かうように下方に突出している。
【0171】
第2基板400の第1表面にPMOSトランジスタ404を覆う第5層間絶縁膜406が備わる。第5層間絶縁膜406を貫通してPMOSトランジスタの各端子と接続される第3配線408が備わる。
【0172】
第5層間絶縁膜406の底面に、第3配線408を覆う第4層間絶縁膜410が備わる。第4層間絶縁膜410は平坦な底面を有する。また、第4層間絶縁膜410の底面は第1基板300に形成された第3層間絶縁膜314と接合されている。
【0173】
第2基板400の第2表面から第2基板400内部を貫通し、第5層間絶縁膜406、第4層間絶縁膜410,及び第3層間絶縁膜314を貫通する第1コンタクトプラグ412が備わる。第1コンタクトプラグ412は、また第2配線312及び第3配線408の一部領域を貫通する。第1コンタクトプラグ412の上部側壁と第2基板400の間の界面には絶縁物質(図示せず)が介在している。
【0174】
また、第2基板400の第2表面から第2基板400の内部を貫通してPMOSトランジスタの1つのP型の不純物領域404bと電気的に接触する第2コンタクトプラグ414が備わる。第2コンタクトプラグ414の側壁と第2基板400の間の界面には絶縁物質(図示せず)が介在している。
【0175】
以下では、
図29に示したCMOSトランジスタを形成する方法について簡単に説明する。
【0176】
図30及び
図31は、
図29に示したCMOSトランジスタの形成方法を示す断面図である。
【0177】
図30を参照すると、第1基板300に素子分離工程を遂行してアクティブ領域及び素子分離領域302を区分する。第1基板300上にNMOSトランジスタ304を形成する。
【0178】
NMOSトランジスタ304及び第1基板300を覆う第1層間絶縁膜306を形成する。第1層間絶縁膜306を貫通して、NMOSトランジスタ304の各端子と電気的に接続される第1配線308を形成する。
【0179】
第1層間絶縁膜306上に第1配線308を覆う第2層間絶縁膜310を形成する。第2層間絶縁膜310を貫通して、第1配線308とそれぞれ接続される第2配線312を形成する。第2配線312は第2基板に形成されている配線と直接接触しなければならないため、側傍に拡張された形状を有する。
【0180】
第2層間絶縁膜310上に、第2配線312を覆うように絶縁物質を蒸着し、第2配線312の上部面が露出するように絶縁物質を平坦化する。次に、第2配線312を覆う絶縁物質を再び蒸着することによって、平坦な上部面を有する第3層間絶縁膜314を形成する。第3層間絶縁膜はシリコン酸化物で形成される。
【0181】
図31を参照すると、第2基板400の第1表面にPMOSトランジスタ404を形成する。PMOSトランジスタ404は第2ゲート404a及び第2ゲート404a両側の基板表面の下に備わるP型の不純物領域404bを含む。
【0182】
第2基板400の第1表面に、PMOSトランジスタを覆う第5層間絶縁膜406を形成する。第5層間絶縁膜406を貫通してPMOSトランジスタ404の各端子と接続される第3配線408を形成する。
【0183】
写真エッチング工程を通じて、第3配線408を形成する導電パターンを貫通し、第2基板400の第1表面を露出するコンタクトホールを形成する。コンタクトホール内に犠牲膜を埋めて平坦化することによって、犠牲プラグ418を形成する。
【0184】
次に、第5層間絶縁膜406上に、平坦な上部面を有する第4層間絶縁膜410を形成する。
【0185】
再び、
図29を参照すると、第1基板300の第3層間絶縁膜314と第2基板400の第4層間絶縁膜410を接合する。この際、第2基板400に形成された犠牲プラグ418が第1基板300の第2配線312の導電パターンと対向して配置されるように第1及び第2基板300、400をアラインして接合する。第3層間絶縁膜314と第4層間絶縁膜410を接合する工程は
図15で説明した工程と同一である。
【0186】
次に、第2基板400の第2表面を、練磨工程を通じて除去する。写真エッチング工程を通じて、第2基板400の第2表面をエッチングして底面に犠牲プラグ418を露出させる第2コンタクトホールを形成する。続いて、犠牲プラグ418を除去し、犠牲プラグ418の下の第4及び第3層間絶縁膜410、314を除去することによって第3コンタクトホールを形成する。第3コンタクトホールの底面には第1基板300に形成された第2配線312の上部面が露出する。この後、第3コンタクトホールの上部側壁に絶縁膜を形成する。また、第3コンタクトホール内部を完全に埋めるように導電膜を形成し、導電膜を練磨して第1コンタクトプラグ412を形成する。
【0187】
この後、第2基板の第2表面から第2基板内部にコンタクトホールを形成する。コンタクトホール内に導電物質を埋めて練磨することによって、PMOSトランジスタの不純物領域と電気的に接続される第2コンタクトプラグ414を形成する。
【0188】
上述したように、接合面がシリコン酸化物で形成される層間絶縁膜で形成するようにして2つの基板を接合して半導体素子を実現することができる。接合された基板はコンタクトプラグによって電気的に接続される。
【0189】
半導体素子を形成する工程で、上部に位置する基板にはアッシング工程を通じて容易に除去される犠牲プラグが形成されており、5000Å以上の深いコンタクトプラグを容易に形成することができる。しかも、基板接合で金属物質が相互に接合しないので、金属物質の接合不良による半導体素子の不良が発生しない。
【0190】
図32は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを含むプロセッサ基盤システムを示す概略図である。
【0191】
図32を参照すると、プロセッサ基盤システム700はCMOSイメージセンサ710の出力イメージを処理するシステムである。プロセッサ基盤システム700は、コンピュータシステム、カメラシステム、スキャナ、機械化された時計システム、ナビゲーションシステム、ビデオフォン、監督システム、自動フォーカスシステム、追跡システム、動作監視システム、イメージ安定化システムなどを例示することができるが、これに制限されるものではない。
【0192】
コンピュータシステムなどと同じプロセッサ基盤システム700は、バス705を通じて入出力(I/O)素子730とコミュニケーションできるマイクロプロセッサなどと同じ中央情報処理装置(CPU)720を含む。CMOSイメージセンサ710は、バス705又は他の通信リンクを通じてシステムとコミュニケーションすることができる。プロセッサ基盤システム700は、バス705を通じてCPU720とコミュニケーションできるRAM740、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ750、及び/又はCD ROMドライブ755、及びポート760を更に含むことができる。ポート760は、ビデオカード、サウンドカード、メモリーカード、USB素子などをカップリングしたり、また他のシステムとデータを通信できたりするポートであってもよい。CMOSイメージセンサ710は、CPU、デジタル信号処理装置DSP、又はマイクロプロセッサなどと共に集積することができる。また、メモリを共に集積することもできる。場合によってはプロセッサと別個のチップに集積することもできる。