(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記承認指示送信部は、前記コンテンツ要求情報受信部がコンテンツ要求情報を受信した場合に、当該コンテンツ要求情報が示すコンテンツについての承認指示を送信する請求項1記載のコンテンツ管理装置。
前記承認結果受信部が受信した承認結果が、コンテンツが否認されたことを示す場合に、当該承認結果を示す情報を、当該コンテンツを送信した提供者端末に送信する否認情報送信部を更に備えた請求項1から請求項4いずれか記載のコンテンツ管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、コンテンツ管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0028】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるコンテンツ管理システム1のブロック図である。
【0029】
コンテンツ管理システム1は、コンテンツ管理装置10、1以上の提供者端末20、1以上の要求者端末30、1以上の承認者端末40を備える。コンテンツ管理システム1を構成する装置および各端末は、例えば、情報の送受信が可能となるようにネットワークや通信回線等を介して接続されている。なお、
図1においては、説明の便宜上、提供者端末20、要求者端末30、および承認者端末40がそれぞれ1つである場合を示しているが、これらの端末数は、それぞれ1以上であってもよい。
【0030】
コンテンツ管理装置10は、コンテンツ受信部101、コンテンツ格納部102、コンテンツ蓄積部103、コンテンツ要求情報受信部104、承認指示送信部105、承認結果受信部106、コンテンツ送信部107、否認情報送信部108、行為情報取得部109、および会計処理部110を備える。
【0031】
提供者端末20は、提供者格納部201、提供者送信部202、提供者受信部203、および提供者出力部204を備える。
【0032】
要求者端末30は、要求者入力受付部301、要求者送信部302、要求者受信部303、および要求者出力部304を備える。
【0033】
承認者端末40は、承認者受信部401、承認者出力部402、承認者入力受付部403、および承認者送信部404を備える。
【0034】
コンテンツ受信部101は、1以上の提供者端末20が送信するコンテンツを受信する。コンテンツとは、例えば、文字、音声、映像、地図などを電子化したデータや、ソフトウェアや、これらを組み合わせたものである。コンテンツ受信部101が受信するコンテンツは、例えば、医療機関のマニュアルである。医療機関とは、例えば、病院や医院や診療所等である。マニュアルとは、例えば、手引きや、便覧や、取扱説明書や、処理手順書等の情報である。医療機関のマニュアルとは、例えば、医療機関において行われる様々な処置の手順や、医療機器や医療器具や設備の操作方法を説明する情報等である。コンテンツ受信部101が受信するコンテンツは、例えば、配布や流通が行われるまでに承認が必要なコンテンツである。ただし、コンテンツ受信部101が受信した時点において、既に承認の処理が行われたものであるか否かは問わない。承認については、後述する。
【0035】
コンテンツ受信部101は、コンテンツに加えて、更に、このコンテンツに関する情報を受信しても良い。コンテンツに関する情報とは、例えば、コンテンツのタイトルや、コンテンツのファイル名や、コンテンツの価格の情報や、コンテンツのジャンルを示す情報であるジャンル情報である。例えば、コンテンツが医療機関のマニュアルである場合、ジャンル情報は、マニュアルが対応する診療科(例えば、内科、外科、耳鼻咽喉科等)の情報であっても良い。また、ジャンル情報は、看護士用、医師用、放射線技師用、管理部門用等の、マニュアルを利用するユーザ層を示す情報であっても良い。また、ジャンル情報は、マニュアルが示す装置の種類等を示す情報であっても良い。
【0036】
また、コンテンツ受信部101は、コンテンツに加えて、更に、このコンテンツの提供者に関する情報を受信しても良い。コンテンツの提供者に関する情報とは、例えば、コンテンツを送信した提供者端末20の識別情報や、提供者端末20を利用する提供者の識別情報である。提供者端末20の識別情報は、例えば、提供者端末20のIPアドレスやメールアドレス等のアドレス情報である。提供者の識別情報は、氏名や、社員番号等である。提供者の識別情報は、提供者のメールアドレス等であっても良い。提供者端末20とは、コンテンツの提供者が利用する情報端末である。提供者端末20については後述する。
【0037】
また、コンテンツ受信部101は、コンテンツに加えて、更に、このコンテンツの識別情報であるコンテンツ識別情報を受信しても良い。コンテンツ識別情報は、コンテンツ同士を識別可能な情報であればよい。コンテンツ識別情報は、例えば、コンテンツに対して一意に割り当てられた文字列(数字も含む)である。また、上述したコンテンツのタイトルや、ファイル名を、コンテンツ識別情報としてもよい。なお、コンテンツ受信部101は、コンテンツを受信した際に、このコンテンツについてのコンテンツ識別情報を取得しても良い。
【0038】
なお、コンテンツ受信部101は、コンテンツを有するコンテンツ関連情報を受信しても良い。コンテンツ関連情報については後述する。
【0039】
コンテンツ受信部101は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。コンテンツ受信部101は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。なお、かかることは、他の受信部においても同様である。
【0040】
コンテンツ格納部102には、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツを含むコンテンツ関連情報が格納される。コンテンツ関連情報は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツと、このコンテンツの識別情報であるコンテンツ識別情報とを有する情報である。コンテンツ関連情報に含まれるコンテンツ識別情報は、コンテンツ受信部101がコンテンツとともに受信したコンテンツ識別情報であっても良いし、コンテンツ受信部101がコンテンツを受信した際に取得したコンテンツ識別情報であっても良いし、後述するコンテンツ蓄積部103が、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツについて取得したコンテンツ識別情報であっても良い。
【0041】
コンテンツ関連情報は、コンテンツおよびコンテンツ識別情報に加えて、さらに、上述したようなコンテンツ受信部101がコンテンツとともに受信したコンテンツに関する情報(タイトルや、ファイル名等)や、コンテンツの提供者に関する情報(提供者端末20の識別情報や、提供者の識別情報等)を有していても良い。
【0042】
なお、コンテンツ格納部102には、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツをそれぞれ含む関連情報の全てが格納されなくても良い。例えば、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツ関連情報は、一旦、図示しない記憶媒体等に蓄積されるようにし、蓄積されたコンテンツ関連情報のうちの、後述する承認結果受信部106で、承認されたことを示す承認結果を受け付けたコンテンツ関連情報のみが、後述するコンテンツ蓄積部等により、コンテンツ格納部102に蓄積されるようにしても良い。なお、コンテンツ関連情報は、コンテンツが承認されたものであるか否かを示す情報(以下、承認状況情報と称す)と対応付けて格納されても良い。
【0043】
コンテンツ格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、ここでの格納は、一時記憶も含む概念である。なお、かかることは、他の格納部においても同様である。
【0044】
コンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツを含むコンテンツ関連情報を、コンテンツ格納部102に蓄積する。例えば、コンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツと、このコンテンツのコンテンツ識別情報と、を有するコンテンツ関連情報を蓄積する。このコンテンツ識別情報は、コンテンツ受信部101が、コンテンツとともに受信したコンテンツ識別情報であっても良いし、コンテンツ受信部101がコンテンツ受信時に取得したコンテンツ識別情報であってもよいし、コンテンツ蓄積部103が、コンテンツ関連情報を蓄積する際等に取得したコンテンツ識別情報であっても良い。また、コンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101がコンテンツとともに受信したコンテンツに関する情報(タイトルや、ファイル名等)や、コンテンツの提供者に関する情報(提供者端末20の識別情報や、提供者の識別情報等)を更に有するコンテンツ関連情報を、コンテンツ格納部102に蓄積してもよい。また、コンテンツ受信部101がコンテンツ関連情報を受信する場合、コンテンツ蓄積部103は、このコンテンツ関連情報をコンテンツ格納部102に蓄積するようにしてもよい。
【0045】
コンテンツ蓄積部103は、コンテンツ格納部102に関して説明したように、コンテンツ受信部101が受信した全てのコンテンツについてのコンテンツ関連情報を蓄積しなくても良い。コンテンツ蓄積部103は、コンテンツ関連情報と、コンテンツが承認されたものであるか否かを示す承認状況情報とを対応付けて蓄積しても良い。コンテンツ蓄積部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。コンテンツ蓄積部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0046】
コンテンツ要求情報受信部104は、1以上の要求者端末30から送信されるコンテンツ要求情報を受信する。コンテンツ要求情報は、コンテンツ識別情報と、このコンテンツ識別情報に対応付けられたコンテンツの送信要求情報とを有する情報である。送信要求情報は、コンテンツの送信を要求する情報であり、例えば、送信を要求するクエリや命令等である。なお、コンテンツ識別情報が、送信要求情報としても機能する場合、コンテンツ識別情報が送信要求情報を兼用していると考えても良い。コンテンツ要求情報は、例えば、コンテンツ格納部102に格納されている1以上のコンテンツのダウンロードを要求する情報である。要求者端末30は、コンテンツの要求者が利用する情報端末である。要求者端末30については、後述する。
【0047】
なお、コンテンツ要求情報は、要求者端末30の識別情報、例えば、IPアドレスやメールアドレス等のアドレス情報を、さらに有していても良い。また、この要求者端末30を利用する要求者の識別情報(氏名や、社員番号等)や、要求者のクレジットカード番号等を、さらに有していても良い。なお、要求者のクレジットカード番号を、要求者の識別情報として用いても良い。
【0048】
承認指示送信部105は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツの承認指示を、1以上の承認者端末40に送信する。承認者端末40とは、承認者が利用する情報端末である。承認者端末40については後述する。承認指示は、コンテンツの承認を依頼する指示である。具体的には、1以上の承認者端末40を利用する1以上の承認者に対して、コンテンツの承認を依頼する指示である。承認指示は、例えば、承認対象となるコンテンツの識別情報や、コンテンツの格納場所(例えばURIやURL等)を有する情報である。また、承認指示は、承認対象となるコンテンツを有する情報であっても良い。承認指示は、例えば、承認を依頼することを示す、文字列や、画像の情報である。コンテンツ受信部101が受信したコンテンツとは、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツであって、コンテンツ格納部102に蓄積される前のコンテンツであっても良いし、コンテンツ受信部101が受信してコンテンツ格納部102に蓄積したコンテンツであっても良い。コンテンツ格納部102に蓄積される前のコンテンツとは、コンテンツ受信部101が受信して、図示しない記憶媒体に蓄積された状態のコンテンツであっても良い。
【0049】
ここでの承認とは、例えば、コンテンツが、法律や、ガイドラインや、規格や、コンテンツが利用される分野における技術上の留意点等の遵守すべき内容を満たしているか否かを判断することである。また、承認は、誤記や、明瞭でない点等があるか否かを判断することや、コンテンツが予め指定されたフォーマットに従ったものであるか否かを判断することを含むものであっても良い。承認されたということは、コンテンツが、承認者によって、上記の遵守すべき内容を満たしていることや、誤記や明瞭でない点等がないものであること等を認められたことである。例えば、コンテンツが、医療機関のマニュアルである場合、上記の遵守すべき内容とは、コンテンツが、医療に関する法律である医療関係法(例えば、医療法、医師法、薬剤師法、保健師助産師看護法や、薬事法等の法律及び法施行令、法施行規則等の規則・政令等)や、ガイドラインや、規格や、医療処置上あるいは医療技術上の留意点等である。承認されたコンテンツは、例えば、医療関係法上問題のない記載や、医療処置として正しく記載されているマニュアル等である。承認者とは、コンテンツについての承認を行う人である。例えば、コンテンツに対して承認を行う権限や、承認を行う資格、コンテンツの提供に責任を持つ責任者等を有するものである。例えば、コンテンツが、医療機関のマニュアルである場合、承認者は、医師や、医療機器の取扱資格を有する者等である。
【0050】
承認指示送信部105は、図示しない記憶媒体等に予め格納されている承認指示の送信先となる1以上の承認者端末40を識別する承認先識別情報を読み出し、当該承認先識別情報が示す承認者端末40に承認指示を送信する。この図示しない記憶媒体をここでは、便宜上、承認先格納部と呼ぶ。承認先識別情報は、例えば、承認者端末40のIPアドレスや、メールアドレス等のアドレス情報である。承認指示送信部105が読み出す1以上の承認先識別情報は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツの内容等に関係なく、予め指定されていても良い。あるいは、承認指示送信部105は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツに対するジャンルに応じた承認先識別情報を承認先格納部から読み出すようにしても良い。例えば、予め、承認先格納部に、複数の承認先識別情報を、ジャンル情報と対応付けて格納しておくようにし、承認指示送信部105は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツに対応付けられたジャンル情報に対応する1以上の承認先識別情報を、このコンテンツについての承認指示の送信先となる1以上の承認者端末40を示す情報として取得するようにしてもよい。
【0051】
承認指示送信部105は、例えば、コンテンツ要求情報受信部104が送信要求情報を受信した場合に、送信要求情報が示すコンテンツについての承認指示を送信する。この場合、後述するようにコンテンツ受信部101がコンテンツを受信した際に、承認指示を送信しないようにすることが好ましい。送信要求情報を受信した場合に送信することは、送信要求情報の受信、承認指示の送信を行うトリガーとすることであっても良い。このようにすることで、要求者端末30から要求されたコンテンツについてだけ、適宜、承認の処理を行うことができ、要求されないコンテンツに対する無駄な承認の処理を省略できる。
【0052】
また、承認指示送信部105は、コンテンツ受信部101がコンテンツを受信した場合に、このコンテンツについての承認指示を送信するようにしてもよい。即ち、コンテンツがコンテンツ管理装置10にアップロードされる際に、このコンテンツについての承認指示を送信するようにしてもよい。コンテンツを受信した場合に送信することは、コンテンツの受信を、承認指示の送信を行うトリガーとすることであっても良い。このようにすることで、コンテンツ格納部102に格納されるコンテンツを、承認の処理を経たコンテンツにすることができる。
【0053】
なお、コンテンツ受信部101がコンテンツを受信した際に承認指示送信部105が承認指示を送信するか、コンテンツ要求情報受信部104が送信要求情報を受信した際に承認指示送信部105が承認指示を送信するかを、コンテンツ提供者が選択できるようにしても良い。例えば、提供者端末20が送信するコンテンツに、コンテンツ受信部101がコンテンツを受信した際に承認指示送信部105が承認指示を送信するか、コンテンツ要求情報受信部104が送信要求情報を受信した際に承認指示送信部105が承認指示を送信するかを指定する情報を対応付けるようにして、この情報に応じて、コンテンツごとに、承認指示送信部105が、上記のいずれの場合に承認指示を送信するか否かを判断するようにしても良い。
【0054】
また、コンテンツ受信部101がコンテンツを受信した際に承認指示送信部105が承認指示を送信するか、コンテンツ要求情報受信部104が送信要求情報を受信した際に承認指示送信部105が承認指示を送信するかを、コンテンツの属性に応じて承認指示送信部105が判断するようにしても良い。コンテンツの属性とは、コンテンツのデータの種類や、コンテンツの内容を示す情報である。コンテンツの属性は、コンテンツに関する情報の属性であっても良い。コンテンツの属性は、例えば、コンテンツの提供者の属性であってもよい。コンテンツの属性は、コンテンツのジャンル情報であっても良い。例えば、コンテンツ受信部101は、コンテンツの提供者が属するグループに応じて、どのタイミングで承認指示を送信するか否かを判断するようにしても良い。また、コンテンツに含まれる、あるいはコンテンツに対応付けられているコンテンツの分類を示す文字列が、予め指定されている文字列である場合に、どのタイミングで承認指示を送信するか否かを判断するようにしても良い。また、コンテンツに対応付けられているジャンル情報に応じて、どのタイミングで承認指示を送信するか否かを判断するようにしても良い。
【0055】
承認指示送信部105は、予め指定された2以上の承認者端末40に承認指示を送信するようにしてもよい。この2以上の承認者端末40は、上述したようなコンテンツのジャンルに応じた2以上の承認者端末でもよい。2以上の承認者端末40をそれぞれ利用する承認者によって承認が行われることで、より正確にコンテンツについての承認を行うことが可能となる。
【0056】
承認指示送信部105は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。承認指示送信部105は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、他の送信部についても同様である。
【0057】
承認結果受信部106は、1以上の承認者端末40が送信する承認結果を受信する。具体的には、承認結果受信部106は、承認指示により承認を依頼されたコンテンツについての承認結果を1以上の承認者端末40から受信する。承認結果は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツについての承認処理の結果を示す情報である。承認処理とは、コンテンツに対して1以上の承認者が行う処理であり、コンテンツを承認してよいか否かを判断する処理である。承認処理は、通常、人手で行われる処理である。承認者がコンテンツを修正して承認する処理も承認処理と考えてよい。また、コンテンツに対して修正の指示を出したうえで、その修正が行われることを条件に承認する処理も承認処理と考えても良い。承認結果は、例えば、承認指示により依頼されたコンテンツが、承認者により承認されたか否か(即ち、承認されたか、否認されたか)を示す情報である。また、承認結果は、承認の対象となったコンテンツの識別情報を含んでいてもよい。また、承認結果は、承認者の識別情報(氏名や、社員番号等)を有していても良い。承認者の識別情報は、上述した承認先識別情報であっても良い。なお、承認結果は、コンテンツ関連情報と対応付けてコンテンツ格納部102に蓄積されている、コンテンツが承認されたものであるか否認されたものであるかを管理するための情報(例えばフラグ情報)を、承認者による承認結果に応じた値に設定する指示であっても良い。例えば、承認の処理の結果、一のコンテンツが承認された場合、承認結果として、この一のコンテンツに対応するフラグ情報を、承認済であることを示す値で上書きする指示を、後述する承認者端末40が送信しても良い。
【0058】
なお、ここでは、承認者が、どのようにしてコンテンツ受信部101が受信したコンテンツについての承認の処理を行うかは問わない。例えば、少なくとも承認指示が示すコンテンツについては、承認指示を受信した承認者が承認者端末40を用いることで、ネットワーク等を経由してコンテンツ格納部102から取得できるようにして、取得したコンテンツを、承認者が、承認者端末40から出力させて承認のための検査等を行うようにすればよい。
【0059】
なお、承認者が、承認の対象となるコンテンツに対して修正を行ったものを、承認者端末40からコンテンツ管理装置10に送信し、この修正されたコンテンツを承認結果受信部106が受信し、コンテンツ蓄積部103がこの修正されたコンテンツを修正前のコンテンツの修正版として、コンテンツ格納部102に蓄積するようにしても良い。この場合、承認結果受信部106が修正されたコンテンツの受信を、承認されたことを示す承認結果の受信と考えて良い。
【0060】
なお、この場合、コンテンツ要求情報が示すコンテンツの修正版のコンテンツが、コンテンツ要求情報が示すコンテンツとして後述するコンテンツ送信部107等から要求者端末30に送信されることとなる。なお、修正されたコンテンツをコンテンツ格納部102に蓄積する際には、修正前のコンテンツが削除されないよう、修正されたコンテンツを追記してもよい。修正前のコンテンツと、修正後のコンテンツとを比較して、差分を求めることで、修正箇所や、修正量が判断できるからである。また、修正されたコンテンツを蓄積する際に、修正前のコンテンツとの差分の情報(修正箇所や修正量の情報等を)を後述する行為情報取得部109が取得する場合、修正されたコンテンツで修正前のコンテンツを上書きするようにしても良い。また、承認者端末40から送信される修正されたコンテンツが、修正前のコンテンツに対する修正の履歴の情報を有しているものである場合、この修正されたコンテンツで、修正前のコンテンツを上書きするようにしても良い。このようにすることで、修正されたコンテンツの、修正量等を示す情報を取得することが可能となる。
【0061】
コンテンツ送信部107は、コンテンツ要求情報が要求するコンテンツが、承認されたコンテンツである場合に、コンテンツをコンテンツ格納部102から読み出し、コンテンツ要求情報の送信元である要求者端末30に送信する。承認されたコンテンツとは、例えば、このコンテンツについて取得した承認結果が承認であることを示すコンテンツである。
【0062】
また、コンテンツ送信部107は、例えば、コンテンツ要求情報が要求するコンテンツが承認されたコンテンツでない場合(即ち、否認されたコンテンツである場合)には、このコンテンツをコンテンツ要求情報の送信元である要求者端末30に送信しない。
【0063】
ここで、承認指示送信部105が送信指示を送信するタイミングと、コンテンツ格納部102に格納されるコンテンツ関連情報との組合せに関して場合分けをして、コンテンツ蓄積部103や承認結果受信部106や、コンテンツ送信部107の処理等について説明する。
【0064】
(1)承認指示がコンテンツ要求情報を受信した場合に送信され、コンテンツ格納部102には、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツ関連情報が、承認の処理がされずに、そのまま蓄積される場合。
【0065】
例えば、上述したコンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツを含むコンテンツ関連情報を、コンテンツ格納部102に蓄積する。そして、承認指示送信部105は、コンテンツ要求情報受信部104がコンテンツ要求情報を受信した場合に、このコンテンツ要求情報が示すコンテンツについての承認指示を出力する。そして、承認結果受信部106が、このコンテンツについての承認結果を受信したとする。
【0066】
例えば、承認結果受信部106が受信した承認結果が承認であることを示す場合、コンテンツ送信部107は、この承認結果に含まれるコンテンツ識別情報が示すコンテンツをコンテンツ格納部102から読み出し、このコンテンツを要求するコンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に対して送信する。この要求者端末の宛先を指定する情報としては、コンテンツ要求情報に含まれる要求者端末の識別情報を用いるようにすればよい。あるいは、この要求者端末30に対して、要求されたコンテンツが送信可能となったことを示す情報を送信するようにし、この情報の送信に応じて、要求者端末30からコンテンツの送信を指示する情報を受信した場合に、コンテンツを送信するようにしても良い。要求されたコンテンツが送信可能となったことを示す情報は、例えば、要求されているコンテンツのURL等であってもよいし、単に、コンテンツが送信可能となったことを伝える情報であっても良い。
【0067】
例えば、承認結果受信部106が受信した承認結果が承認されなかったこと(即ち否認されたこと)を示す場合、コンテンツ送信部107は、この承認結果に含まれるコンテンツ識別情報が示すコンテンツを要求するコンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に対して、コンテンツの送信は行わない。なお、コンテンツの送信を行わない場合、コンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に対して、コンテンツが送信できないことを示す情報や、その理由(承認されていないこと等)を示す情報を送信しても良い。かかることは以下においても同様である。
【0068】
なお、コンテンツ送信部107は、コンテンツ要求情報が要求するコンテンツについての、承認指示が2以上の承認者端末40に送信される場合、2以上の承認者端末40が送信する承認結果の全てが、承認されたコンテンツであることを示す場合にだけ、コンテンツをコンテンツ格納部102から読み出し、コンテンツ要求情報の送信元に送信するようにしてもよい。そして、少なくとも1以上が承認されなかったことを示す(即ち、否認されたことを示す)場合、コンテンツの送信を行わないようにしても良い。例えば、承認指示を2以上の承認者端末40に対して送信する場合等において、2以上の承認者端末40から送信される承認結果が、全て承認されたことを示す場合にのみ、総合的な承認結果が、承認されたことを示していると判断して、上述した承認結果が承認である場合の処理を行うようにし、商品結果の1以上が承認されていないことを示す場合、総合的な承認結果が、否認されていることを示していると判断して、上述した承認結果が否認である場合の処理を行うようにしても良い。かかることは、以下においても同様である。
【0069】
(2)承認指示がコンテンツ要求情報を受信した場合に送信され、コンテンツ格納部102には、コンテンツ関連情報と、このコンテンツ関連情報のコンテンツが承認されたものであるか否かを示す承認状況情報とが対応付けて格納される場合。
【0070】
例えば、上述したコンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツ関連情報を、それぞれ、承認状況情報と対応付けてコンテンツ格納部102に蓄積する。ここで、対応付ける承認状況情報は、デフォルトでは、承認されていないことを示す値であるとする。そして、承認指示送信部105は、コンテンツ要求情報受信部104がコンテンツ要求情報を受信した場合に、このコンテンツ要求情報が示すコンテンツについての承認指示を出力する。そして、承認結果受信部106が、このコンテンツについての承認結果を受信したとする。
【0071】
承認結果受信部106等は、承認結果受信部106が受信した承認結果に応じて、この承認結果が示すコンテンツに対応付けられた承認状況情報の値を更新する。例えば、一のコンテンツに対応する承認状況情報が、デフォルトである承認されていないことを示す値(例えば"0"等)である場合において、この一のコンテンツについての承認結果が、承認されたことを示す情報であった場合、この承認結果受信部106は、この承認状況情報の値を承認であることを示す値(例えば"1"等)に変更しても良い。また、承認結果が、否認であることを示す場合、この承認状況情報の値を更新しない。その後は、上記の(1)の場合と同様に、承認結果が承認であることを示す場合、コンテンツ送信部107は、この承認結果に含まれるコンテンツ識別情報が示すコンテンツをコンテンツ格納部102から読み出し、このコンテンツを要求するコンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に対して送信し、承認でなければ、送信しない。
【0072】
なお、コンテンツ要求情報が示すコンテンツに対応する承認状況情報が、承認であることを示す値である場合には、承認指示送信部105が承認指示の送信を行わないようにして、このコンテンツを、コンテンツ送信部107が、コンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に対して送信するようにしてもよい。これにより、重複する承認の処理を防いで、処理の無駄を省くとともに、承認にかかる時間を短縮させることができる。
【0073】
なお、承認が行われていない場合の承認状況情報の値と、承認が否認された場合の承認状況情報の値とを異なる値としてもよい。そして、承認が否認された場合、承認が行われていない場合の承認状況情報の値を、否認されたことを示す値に更新するようにしてもよい。このようにして、承認状況情報の値が、否認されたことを示す値であるコンテンツについては、承認指示を送信せず、コンテンツ送信部107からもコンテンツの送信を行わないようにすることで、重複する承認の処理を防いで、処理の無駄を省くとともに、承認にかかる時間を短縮させることができる。なお、コンテンツ格納部102に格納されているコンテンツが修正された場合、このコンテンツについての承認状況情報の値が、承認が行われていない場合の値にリセットされるようにしても良い。
【0074】
(3)承認指示がコンテンツ関連情報を受信した場合に送信され、コンテンツ格納部102には、承認結果が承認されたことを示すコンテンツを含むコンテンツ関連情報だけが格納される場合。
【0075】
例えば、上述したコンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツ関連情報を、すぐにコンテンツ格納部102に蓄積せずに、図示しない記憶媒体等に一旦蓄積する。そして、承認指示送信部105は、このコンテンツ受信部101が受信したコンテンツについての承認指示を出力する。そして、承認結果受信部106が、このコンテンツについての承認結果を受信したとする。
【0076】
コンテンツ蓄積部103は、承認結果受信部106が受信した承認結果が、承認されたことを示す場合、この承認結果に対応するコンテンツを含むコンテンツ関連情報を、図示しない記憶媒体から読み出し、コンテンツ格納部102に蓄積する。また、承認結果が、否認されたことを示す場合、この承認結果に対応するコンテンツを含むコンテンツ関連情報を図示しない記憶媒体から削除し、コンテンツ格納部102に蓄積しない。これにより、コンテンツ格納部102には、承認されたコンテンツだけが格納されることとなる。
【0077】
そして、コンテンツ要求情報受信部104が受け付けたコンテンツ要求情報が示すコンテンツがコンテンツ格納部102に格納されている場合、コンテンツ送信部107が、このコンテンツをコンテンツ格納部102から読み出し、コンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に送信する。また、コンテンツ要求情報が示すコンテンツがコンテンツ格納部102に格納されていない場合、コンテンツ送信部107はコンテンツ要求情報を送信したコンテンツの送信を行わない。これにより、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツのうちの、承認されたコンテンツだけが、コンテンツ格納部102から読み出されて、コンテンツ送信部107から送信されることとなる。
【0078】
(4)承認指示がコンテンツ関連情報を受信した場合に送信され、コンテンツ格納部102には、コンテンツ関連情報と、このコンテンツ関連情報の承認状況情報とが対応付けて格納される場合。
【0079】
例えば、上述したコンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツ関連情報を、すぐにコンテンツ格納部102に蓄積せずに、図示しない記憶媒体等に一旦蓄積する。そして、承認指示送信部105は、このコンテンツ受信部101が受信したコンテンツについての承認指示を出力する。そして、承認結果受信部106が、このコンテンツについての承認結果を受信したとする。
【0080】
コンテンツ蓄積部103は、承認結果受信部106が受信した承認結果が、承認されたことを示す場合、この承認結果に対応するコンテンツを含むコンテンツ関連情報を、図示しない記憶媒体から読み出し、承認されたコンテンツであることを示す承認状況情報と対応付けて、コンテンツ格納部102に蓄積する。また、承認結果受信部106が受信した承認結果が、否認されたことを示す場合、この承認結果に対応するコンテンツを含むコンテンツ関連情報を、図示しない記憶媒体から読み出し、否認されたコンテンツであることを示す承認状況情報と対応付けて、コンテンツ格納部102に蓄積する。
【0081】
そして、コンテンツ要求情報受信部104が受け付けたコンテンツ要求情報が示すコンテンツが、承認されたことを示す状況情報と対応付けられたコンテンツであれば、コンテンツ送信部107が、このコンテンツをコンテンツ格納部102から読み出し、コンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に送信する。また、このコンテンツが、否認されたことを示す状況情報と対応付けられたコンテンツであれば、コンテンツ送信部107が、このコンテンツの送信は行わない。これにより、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツのうちの、承認されたコンテンツだけが、コンテンツ格納部102から読み出されて、コンテンツ送信部107から送信されることとなる。また、否認されたコンテンツも一応コンテンツ格納部102に蓄積されるため、今後の参考や、修正の対象となるコンテンツとして用いることができる。
【0082】
なお、本実施の形態においては、以下、上記の(1)において説明した処理を行う場合の例について説明を行うものとする。
【0083】
否認情報送信部108は、承認結果受信部106の受信した承認結果が、コンテンツが否認されたことを示す場合に、承認結果を示す情報を、このコンテンツを送信した提供者端末20に送信する。具体的には、承認対象となったコンテンツのコンテンツ識別情報を、例えば、承認結果等から取得し、取得したコンテンツ識別情報に対応づけられた提供者識別情報をコンテンツ関連情報から取得して、この提供者識別情報が示す提供者端末20に承認結果を示す情報を送信する。例えば、提供者識別情報が提供者端末20のメールアドレスである場合、このメールアドレスに承認結果を示す情報を送信する。否認情報送信部108が送信する承認結果を示す情報は、例えば、コンテンツが承認されなかった(否認された)ことを示す文字列や画像の情報である。なお、承認結果を示す情報は、承認結果であっても良い。
【0084】
行為情報取得部109は、承認者端末40を利用する承認者が承認の際に行った行為を示す情報である行為情報を取得する。行為情報とは、例えば、承認の際にコンテンツに対して修正を行ったことを示す情報である。また、行為情報は、承認の際の修正において、どのような修正を行ったかという情報や、修正量(修正された文字数等)や、修正時間等の情報であっても良い。行為情報取得部109は、どのように行為情報を取得しても良い。例えば、承認者端末40が送信する承認結果に、修正量等の行為情報が含まれる場合、この行為情報を取得しても良い。また、承認結果が修正されたコンテンツを含む場合、このコンテンツと、修正前のコンテンツとを比較して差分を求めることで、修正量等の行為情報を取得しても良い。また、承認結果に含まれるコンテンツが修正の履歴を示す情報(どこをどのように修正したかを示す情報)を有するものである場合、この修正を示す履歴の情報から、修正量等の行為情報を取得しても良い。修正前のコンテンツとは、例えば、コンテンツ受信部101が受信した時点でのコンテンツである。
【0085】
行為情報取得部109は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。行為情報取得部109の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0086】
会計処理部110は、承認結果の送信元となる承認者端末40を利用する承認者に対して、この承認結果が示す承認の対象となるコンテンツの料金の一部を支払う処理を行う。コンテンツの料金とは、コンテンツに対応付けられた料金である。料金は、コンテンツごとに対応付けられていても良い。例えば、コンテンツ格納部102に格納されている各コンテンツ関連情報に、コンテンツの料金の情報が含まれていても良い。また、料金は、コンテンツごとに対応付けられていなくても良い。例えば、複数のコンテンツに対して一律の料金が対応付けられている場合も、各コンテンツに料金が対応付けられていることには代わりがないことから、この一律に設定されている料金を、コンテンツに対応付けられた料金と考えてもよい。例えば、全てのコンテンツが同一料金である場合、この同一の料金を示す情報を、各コンテンツの料金の情報と考えても良い。
【0087】
コンテンツの料金の一部は、コンテンツの料金に対する予め指定された比率の料金であっても良いし、予め指定された一定の料金であっても良い。また、コンテンツの料金の金額に応じて段階的に変化する料金であっても良い。
【0088】
会計処理部110は、承認の対象となるコンテンツの料金のうちの、行為情報に応じて異なる料金を承認者に支払う処理を行うようにしてもよい。つまり、上述したコンテンツの料金の一部を、行為情報に応じて決定しても良い。例えば、行為情報が示す修正量に応じて、承認者に支払う料金を決定しても良い。例えば、修正量と、コンテンツの料金とを変数とした支払う料金を算出する式を、例えば、図示しない記憶媒体等にあらかじめ用意しておくようにし、この式に、行為情報が示す修正量と、コンテンツの料金とを代入することで、支払う料金を算出してもよい。また、修正量の値の範囲と、支払う料金(あるいは、コンテンツの料金に対する支払う比率)とを対応付けた情報を、予め図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにして、この情報から、行為情報が示す修正量の値を含む修理量の範囲と対応付けられた支払う料金または比率を取得して、支払う料金を決定しても良い。これにより、承認者が修正を行った際に発生した作業量に応じた料金を、承認者に与えることができる。
【0089】
会計処理部110が行う支払う処理とは、上記で取得したコンテンツの料金の一部を承認者に振り込む処理であっても良い。例えば、予め承認者の識別情報と、承認者の振込先の情報(氏名や、口座番号等)とを有する情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにし、この情報から、承認結果に含まれる承認者の識別情報と対応付けられた振込先の情報を取得して、この振込先の情報が示す振込先に、インターネット等を経由して、承認の対象となるコンテンツの料金の一部を振り込むようにしてもよい。また、コンテンツの料金の一部を振り込む代わりに、上記の振込先に対して承認の対象となるコンテンツの料金の一部を振り込む指示を、銀行や、決済代行サービス等を行う業者等のサーバ装置に送信するようにしても良い。
【0090】
なお、会計処理部110は、コンテンツ送信部107が送信したコンテンツの料金を、コンテンツの送信先となる要求者端末30を利用する要求者に対して課金する処理を行うようにしても良い。この場合、コンテンツ要求情報に含まれるクレジットカード番号や要求者の識別情報等を適宜利用してもよい。また、会計処理部110は、課金により要求者(即ち、コンテンツの購入者)から得られた金額を、コンテンツ送信部107から送信されたコンテンツの提供者に与える処理を行うようにしてもよい。また、この金額から、コンテンツ管理装置10の利用料等の料金を差し引いた金額をコンテンツの提供者に送信するようにしてもよい。また、承認者にコンテンツの料金の一部が支払われている場合、この支払われている料金の残高を、提供者に支払う処理を行っても良い。また、この残高からコンテンツ管理装置10の利用料等の料金を差し引いた金額をコンテンツの提供者に送信するようにしてもよい。なお、コンテンツの提供に伴う課金処理の詳細については、例えば、オンラインストア等の技術として公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0091】
会計処理部110は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。会計処理部110の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0092】
提供者端末20は、コンテンツの提供者が利用する情報端末である。コンテンツの提供者は、コンテンツの作成者であっても良い。情報端末は、例えば、コンピュータや、携帯電話、スマートフォン、PDA、電子ブックリーダ等である。ここでの情報端末は、無線や有線によりネットワーク接続可能なものである。かかることは、以下の情報端末に関しても同様である。一の提供者端末20は、一の提供者専用の情報端末であっても良いし、複数の提供者で利用可能な情報端末であっても良い。なお、一の提供者端末20を、複数の提供者で利用する場合、一の提供者が提供者端末20にログインしている間は、この提供者端末20は、ログインしている提供者の利用する提供者端末20と考えて良い。かかることは、以下の、要求者端末30や、承認者端末40等においても同様である。
【0093】
提供者格納部201には、1以上のコンテンツが格納される。提供者格納部201に格納されるコンテンツは、例えば、提供者端末20を利用する提供者が生成したコンテンツである。提供者格納部201には、更に、各コンテンツについての、上述したようなコンテンツに関する情報(タイトルや、ファイル名や、コンテンツの価格等)や、コンテンツの提供者に関する情報(提供者端末20の識別情報や、提供者の識別情報等)が格納されていても良い。また、各コンテンツについてのコンテンツ識別情報が格納されていても良い。つまり、提供者格納部201には、上述したコンテンツ管理情報が格納されていても良い。
【0094】
提供者送信部202は、提供者格納部201に格納されている1以上のコンテンツを、コンテンツ管理装置10に送信する。例えば、提供者送信部202は、図示しない受付部等が提供者から受け付けた指示が示すコンテンツを送信する。また、コンテンツとともに、上述したような各コンテンツに関する情報や、コンテンツの提供者に関する情報を送信しても良い。また、コンテンツとともに、コンテンツについてのコンテンツ識別情報を送信するようにしても良い。また、コンテンツの代わりに、コンテンツを有するコンテンツ関連情報を送信しても良い。
【0095】
提供者受信部203は、否認情報送信部108が送信する否認情報を受信する。
【0096】
提供者出力部204は、提供者受信部203が受信した否認情報を出力する。ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。提供者出力部204は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。提供者出力部204は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。かかることは、他の出力部においても同様である。
【0097】
要求者端末30は、コンテンツの要求者が利用する情報端末である。コンテンツの要求者は、コンテンツの購入者であっても良い。
【0098】
要求者入力受付部301は、コンテンツ管理装置10に格納されているコンテンツの取得を要求する情報を、要求者から受け付ける。コンテンツの取得を要求する情報は、取得対象となるコンテンツを指定する情報、例えば、コンテンツの識別情報を含む情報である。コンテンツの取得を要求する情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。要求者入力受付部301は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。かかることは、他の受付部においても同様である。なお、要求者入力受付部301は、承認されたコンテンツの送信を要求する情報の入力をさらに受け付けるようにしても良い。
【0099】
要求者送信部302は、コンテンツ要求情報をコンテンツ管理装置10に送信する。要求者送信部302は、例えば、要求者入力受付部301が受け付けたコンテンツの取得を要求する情報に含まれるコンテンツを指定する情報が示すコンテンツを要求するコンテンツ要求情報を送信する。例えば、コンテンツの取得を要求する情報に含まれるコンテンツ識別情報を含むコンテンツ要求情報を送信する。また、要求者送信部302は、承認されたコンテンツを要求する情報をコンテンツ管理装置10に送信しても良い。
【0100】
要求者受信部303は、要求者送信部302が送信するコンテンツ要求情報に応じて、コンテンツ送信部107が送信するコンテンツを受信する。また、要求者受信部303は、コンテンツ管理装置10が、コンテンツ格納部102に格納されているコンテンツを示す情報、例えばコンテンツのリストを送信するようにして、要求者受信部303は、このコンテンツを示す情報を受信しても良い。
【0101】
要求者出力部304は、要求者受信部303が受信したコンテンツを出力する。また、要求者受信部303が受信したコンテンツのリスト等のコンテンツ格納部102に格納されているコンテンツを示す情報を出力しても良い。
【0102】
承認者端末40は、承認者の利用する情報端末である。
【0103】
承認者受信部401は、コンテンツ管理装置10の承認指示送信部105が送信する承認指示を受信する。また、承認指示が示すコンテンツを、承認の対象として受信しても良い。例えば、承認指示が承認対象となるコンテンツのURLを有する場合、このURLが示すコンテンツを要求する情報を、後述する承認者送信部404等からコンテンツ管理装置10に送信し、この要求する情報に応じてコンテンツ管理装置10のコンテンツ送信部107等が送信するコンテンツを承認者受信部401が受信しても良い。
【0104】
承認者出力部402は、承認者受信部401が受信した承認指示を出力する。また、承認者受信部401が受信したコンテンツを承認の処理に利用するために出力しても良い。
【0105】
承認者入力受付部403は、承認者による承認結果と、この承認結果を送信する指示の入力を受け付ける。また、承認対象となるコンテンツの送信を要求する指示の入力を受け付けても良い。また、承認の処理の際に修正したコンテンツを送信する指示を受け付けても良い。
【0106】
承認者送信部404は、承認結果をコンテンツ管理装置10に送信する。また、承認の対象となるコンテンツの送信を要求する情報をコンテンツ管理装置10に送信する。また、承認の際に修正したコンテンツをコンテンツ管理装置10に送信するようにしても良い。
【0107】
なお、図示しないが、承認者端末40は、コンテンツに対する修正の指示を受け付けるための処理部や、この修正の指示に応じてコンテンツを修正する処理部等を備えていてもよい。
【0108】
図2は、本実施の形態のコンテンツ管理装置10の動作を示すフローチャートである。以下、
図2を用いて動作について説明する。
【0109】
(ステップS101)コンテンツ受信部101は、コンテンツを受信したか否かを判断する。コンテンツ受信部101は、例えば、コンテンツとともに、例えば、提供者送信部202の識別情報(IPアドレスやメールアドレス)等のコンテンツの提供者に関する情報や、コンテンツのジャンル情報や価格等のコンテンツに関する情報とを受信する。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS103に進む。
【0110】
(ステップS102)コンテンツ蓄積部103は、ステップS101で受信したコンテンツを含むコンテンツ関連情報を、コンテンツ格納部102に蓄積する。例えば、ステップS101で受信したコンテンツと、このコンテンツとともに受信した提供者送信部202の識別情報等のコンテンツの提供者に関する情報と、ジャンル情報やコンテンツの家格等のコンテンツに関する情報と、このコンテンツのコンテンツ識別情報とを含むコンテンツ関連情報を蓄積する。コンテンツ識別情報は、例えば、コンテンツの取得された順番や蓄積された順番等に応じて取得されたものであっても良いし、コンテンツ受信部101がコンテンツとともに受信したものであっても良い。そして、ステップS101に戻る。
【0111】
(ステップS103)コンテンツ要求情報受信部104は、コンテンツ要求情報を受信したか否かを判断する。ここで受信するコンテンツ要求情報は、例えば、要求者端末30の識別情報(IPアドレスや、メールアドレス)を有するコンテンツ要求情報である。受信した場合、コンテンツ要求情報を、図示しない記憶媒体に蓄積し、ステップS104に進み、受信していない場合、ステップS105に進む。
【0112】
(ステップS104)承認指示送信部105は、ステップS103で受け付けたコンテンツ要求情報が示すコンテンツに対応した承認先識別情報を取得し、この承認先識別情報が示す承認者端末40に、コンテンツの承認指示を送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0113】
(ステップS105)承認結果受信部106は、承認結果を受信したか否かを判断する。承認結果を受信した場合、ステップS106に進み、受信していない場合、ステップS114に進む。
【0114】
(ステップS106)コンテンツ送信部107は、承認結果が、コンテンツが承認されたことを示しているか否かを判断する。コンテンツが承認されたことを示す場合、ステップS107に進み、承認されなかったことを示す場合、ステップS113に進む。
【0115】
(ステップS107)コンテンツ蓄積部103は、承認結果受信部106が修正されたコンテンツを受信したか否かを判断する。修正されたコンテンツを受信した場合、ステップS108に進み、受信していない場合、ステップS109に進む。
【0116】
(ステップS108)行為情報取得部109は、修正前のコンテンツに対する修正されたコンテンツの差分を取得する。
【0117】
(ステップS109)行為情報取得部109は、行為情報を取得する。例えば、ステップS108で差分が取得された場合、行為情報取得部109は、この差分について、修正された文字数をカウントすることで、承認者が修正した文字数の情報を行為情報として取得する。また、修正したコンテンツが蓄積されていない場合には、コンテンツの修正を行わずに承認の処理が行われたことを示す行為情報を取得しても良い。
【0118】
(ステップS110)コンテンツ蓄積部103は、修正後のコンテンツで、修正前のコンテンツを更新する。例えば、上書きする。なお、修正前のコンテンツは、削除せずに残しておくようにしても良い。
【0119】
(ステップS111)会計処理部110は、行為情報に応じた料金を算出し、この料金を、承認者に対して支払う処理を行う。例えば、ステップS110で取得した行為情報が、承認者の修正した文字数である場合、予め図示しない記憶媒体等に蓄積されている文字の修正量の値の範囲と、コンテンツの料金に対する支払う料金の比率とを対応付けた情報から、行為情報が示す文字数に対応した比率を取得する。そして、この比率を、コンテンツの料金に乗算することで、支払う料金を算出する。そして、この料金を、承認者に対して支払う処理を行う。また、例えば、行為情報が、コンテンツの修正を行わずに承認の処理を行ったことを示す値である場合、予め指定されているコンテンツの料金に対する支払う料金の比率を取得し、この比率を、コンテンツの料金に乗算することで、支払う料金を算出し、料金を承認者に支払う処理を行う。
【0120】
(ステップS112)コンテンツ送信部107は、承認結果が示すコンテンツについての送信が許可されたことを示す情報を、このコンテンツを要求するコンテンツ要求情報を送信した要求者端末30に対して送信する。例えば、コンテンツ送信部107は、コンテンツの送信が許可されたことを示す情報として、送信が許可されたコンテンツの送信を要求するためのURL等の情報を送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0121】
(ステップS113)否認情報送信部108は、ステップS105で受け付けた承認結果が示すコンテンツを送信した提供者端末20に対して、承認結果を示す情報を送信する。この情報は、コンテンツが承認されなかったことを示す情報である。そして、ステップS101に戻る。
【0122】
(ステップS114)コンテンツ要求情報受信部104は、承認結果によって送信が許可されたコンテンツの送信を要求する情報を受信したか否かを判断する。例えば、ステップS112において送信したURL等を受信したか否かを判断し、受信した場合、送信が許可されたコンテンツの送信を要求する情報を受信したと判断してよい。受信した場合、ステップS115に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。
【0123】
(ステップS115)コンテンツ送信部107は、ステップS114で受信したコンテンツの送信を要求する情報を送信した要求者端末30に対して、このコンテンツを送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0124】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0125】
次に、提供者端末20の主要な動作について簡単に説明する。
【0126】
提供者送信部202は、図示しない受付部等が提供者格納部201に格納されているコンテンツを送信する指示を受け付けたか否かを繰り返し判断し、受け付けた場合に、コンテンツをコンテンツ管理装置10に送信する。このコンテンツに加えて、例えば、提供者端末20の識別情報(IPアドレスやメールアドレス)等のコンテンツの提供者に関する情報や、コンテンツのジャンル情報やコンテンツの価格等のコンテンツに関する情報を送信しても良い。これらのコンテンツに関する情報や、コンテンツについての情報は、提供者格納部201に、コンテンツと対応付けて格納されているものであっても良いし、提供者から、図示しない受付部等を介して受け付けたものであっても良い。また、提供者受信部203は、コンテンツが否認されたことを示す承認結果を示す情報を受信したか否かを繰り返し判断する。そして、受信した場合、提供者出力部204が承認結果を出力する。
【0127】
次に、要求者端末30の主要な動作の一例について簡単に説明する。
【0128】
要求者入力受付部301は、コンテンツ要求情報を受け付けたか否かを繰り返し判断し、受け付けた場合、要求者送信部302は、コンテンツ要求情報をコンテンツ管理装置10に送信する。また、要求者受信部303は、コンテンツ要求情報が示すコンテンツを受信したか否かを判断し、受信した場合、要求者出力部304は、受信したコンテンツを出力する。なお、要求者受信部303は、コンテンツ要求情報が示すコンテンツが、承認結果によって送信可能となったことを示す情報を、コンテンツ管理装置10のコンテンツ送信部107等から受信し、このコンテンツの送信を要求する指示の入力を、要求者から要求者入力受付部301が受け付けた場合に、要求者送信部302が、このコンテンツの送信を要求する情報をコンテンツ管理装置10に送信し、この情報に応じてコンテンツ送信部107が送信するコンテンツを要求者受信部303が受信するようにしても良い。
【0129】
次に、承認者端末40の主要な動作の一例について簡単に説明する。
【0130】
承認者受信部401は、承認指示を受け付けたか否かを繰り返し判断し、受信した場合、承認者出力部402は、承認指示を出力する。承認者入力受付部403は、承認結果と、この承認結果を送信する指示とを受け付けたか否かを繰り返し判断し、これらを受け付けた場合に、承認者送信部404が、この承認結果を、コンテンツ管理装置10に送信する。なお、承認者入力受付部403が、承認対象となるコンテンツを要求する指示を、承認者から受け付けた場合に、承認者送信部404が、コンテンツを要求する情報をコンテンツ管理装置10に送信し、この情報に応じて、コンテンツ管理装置10から送信されたコンテンツを、承認者受信部401が受信し、承認者出力部402が出力するようにしても良い。また、このコンテンツが修正されたコンテンツを、コンテンツ管理装置10に送信する指示を承認者入力受付部403が受け付けた場合、承認者送信部404は、修正したコンテンツをコンテンツ管理装置10に送信するようにしても良い。
【0131】
以下、本実施の形態におけるコンテンツ管理システム1の具体的な動作について説明する。コンテンツ管理システム1の概念図は
図3である。ここでは、一例として、コンテンツ管理システム1は、コンテンツ管理装置10と、2以上の提供者端末20(20a、20b等)と、2以上の要求者端末30(30a、30b等)と、2以上の承認者端末40(40a、40b等)とを備えており、これらは、インターネットを介して通信可能に接続されているものとする。このコンテンツ管理システム1が取り扱うコンテンツは、医療機関におけるマニュアルであるとする。
【0132】
図4は、提供者端末20の図示しないモニタ等に表示されるコンテンツを送信する際に用いられるインターフェース画面を示す図である。
【0133】
まず、提供者端末20aを利用する提供者Aが、血糖値測定の手順についてのマニュアルであるコンテンツを、コンテンツ管理装置10に送信(アップロード)しようとして、提供者端末20aに、
図4のようなインターフェース画面を表示し、提供者格納部201に格納されているコンテンツのうちの、送信対象となるコンテンツをファイル名「blood01」を用いて指定するとともに、コンテンツのタイトルである「血糖値測定マニュアル」と、コンテンツの販売価格である「1000円」と、コンテンツのジャンルである「内科」とを入力したとする。そして、送信ボタン41を、マウス等を操作して押したとする。提供者Aは、例えば、看護士であるとする。
【0134】
図5は、ファイル名が「blood01」であるコンテンツの表示例を示す図である。
【0135】
提供者端末20aの提供者送信部202は、ファイル名が「blood01」であるコンテンツ(以下、コンテンツ「blood01」と称す)を提供者格納部201から読み出し、予め提供者格納部201に格納されている提供者のメールアドレス「userA@hospital…」と、上記で受け付けたタイトル「血糖値測定マニュアル」と、販売価格「1000円」と、ジャンル情報「内科」とを、コンテンツ管理装置10に送信する。提供者のメールアドレスは、ここでは、提供者端末20aの識別情報と提供者の識別情報とを兼用しているものであるとする。
【0136】
コンテンツ受信部101は、提供者端末20aから送信されるコンテンツ「blood01」と、提供者のメールアドレス「userA@hospital…」と、上記で受け付けたタイトル「血糖値測定マニュアル」と、販売価格「1000円」と、ジャンル情報「内科」とを受信する。
【0137】
コンテンツ蓄積部103は、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツについて、予め指定されたルール等に従ってコンテンツ識別情報を取得する。例えば、予め指定されたルールが、コンテンツの受信順番であったとし、ここでは、「000125」というコンテンツ識別情報を取得したとする。コンテンツ蓄積部103は、このコンテンツ識別情報「000125」と、提供者のメールアドレス「userA@hospital…」と、コンテンツ受信部101が受信したコンテンツ「blood01」と、タイトル「血糖値測定マニュアル」と、販売価格「1000円」と、ジャンル情報「内科」と、を有するコンテンツ関連情報を、コンテンツ格納部102に蓄積する。
【0138】
図6は、コンテンツ格納部102に格納されているコンテンツ関連情報を管理するコンテンツ関連情報管理表を示す図である。コンテンツ関連情報管理表は、「コンテンツID」、「コンテンツ」、「タイトル」、「価格」、「ジャンル」、「提供者ID」という項目を有してる。「コンテンツID」はコンテンツ識別情報である。「コンテンツ」はコンテンツであり、ここではコンテンツをファイル名で示しているものとする。「タイトル」はコンテンツのタイトル、「価格」はコンテンツの価格である。「ジャンル」はコンテンツのジャンル情報であり、ここでは、ジャンル情報は、コンテンツであるマニュアルの内容に関連した診療科名(例えば、内科、外科等)を示すものとする。「提供者ID」は提供者の識別情報であり、提供者端末20の識別情報も兼用しているものとする。「提供者ID」は、ここでは、提供者のメールアドレスであるとする。
【0139】
要求者端末30aを利用する要求者Bが、コンテンツ管理装置10にどのようなコンテンツが管理されているかを知りたいと考え、要求者端末30aに対して、図示しない入力デバイス等を用いて、コンテンツ管理装置10にコンテンツの一覧を要求するための操作を行うと、要求者入力受付部301は、コンテンツの一覧の送付を要求する指示を受け付け、この指示の受け付けに応じて要求者送信部302は、コンテンツ管理装置10に対して、コンテンツの一覧を送付する指示を送信する。要求者Bは、ここでは看護士であるとする。
【0140】
コンテンツ管理装置10のコンテンツ要求情報受信部104が、このコンテンツの一覧の送信を要求する指示を受け付けると、コンテンツ送信部107は、コンテンツ格納部102に格納されているコンテンツの一覧を表示するための情報(例えばHTMLファイル等)を生成して、要求者端末30aに送信する。
【0141】
要求者端末30aの要求者受信部303がコンテンツの一覧を表示するための情報を受け付け、要求者出力部304は、この情報を用いてコンテンツの一覧を図示しないモニタ等に表示する。
【0142】
図7は、コンテンツ管理装置10のコンテンツ格納部102に格納されているコンテンツの一覧の表示例を示す図である。
【0143】
ここで、
図7に示した表示画面を見た要求者Bが、「コンテンツID」が「000125」で「タイトル」が「血糖値測定マニュアル」で、「価格」が「1000円」であるマニュアル(コンテンツ)を購入したいと考えて「購入」ボタン71を、マウス等を操作して押したとすると、購入者のメールアドレスと購入に利用されるクレジットカード番号等を入力する画面(図示せず)が表示され、をこの画面に要求者Bのメールアドレス「userB@hospital…」と要求者Bのクレジット番号等のクレジットカードでの商品の購入に必要な情報を入力すると、要求者入力受付部301は、「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツを購入する指示を受け付ける。要求者送信部302は、「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツを購入する指示を、上記で受け付けた要求者Bのメールアドレス「userB@hospital…」とクレジットカード番号等と対応付けて、コンテンツ管理装置10に送信する。このメールアドレスは、要求者Bの識別情報と考えても良いし、要求者Bが利用する要求者端末30aの識別情報と考えても良い。ここで、要求者送信部302から送信される「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツを購入する指示と、要求者Bのメールアドレスと、クレジットカード番号等が、コンテンツ要求情報であるとする。
【0144】
コンテンツ管理装置10のコンテンツ要求情報受信部104が、要求者端末30aから送信されるコンテンツIDが「000125」であるコンテンツの購入を要求するコンテンツ要求情報を受信すると、このコンテンツ要求情報を、図示しない記憶媒体に蓄積する。
【0145】
図8は、コンテンツ管理装置10の図示しない承認先格納部に予め格納されている、承認先識別情報を管理する承認先管理情報を示す図である。承認先管理情報は、「ジャンル」と、「承認先ID」とを有している。「ジャンル」は、ジャンル情報である。「承認先ID」は、承認先識別情報であり、ここでは、承認指示の送信先となる承認者端末40のメールアドレスであるとする。なお、承認先識別情報は、承認指示の送信先となる承認者の識別情報と考えてもよい。
【0146】
承認指示送信部105は、コンテンツ要求情報に含まれるコンテンツID「000125」を取得し、コンテンツIDが「000125」であるコンテンツの承認を指示する承認指示の送信先となる承認者端末40を示す承認先識別情報を取得する。具体的には、承認指示送信部105は、
図6に示したコンテンツ関連情報管理表において、コンテンツIDが「000125」であるレコードを検出し、そのレコードの「ジャンル」の値「内科」を取得する。即ち、コンテンツ識別情報「000125」を含むコンテンツ関連情報のジャンル情報である「内科」を取得する。そして、
図8に示した承認先管理情報において、「ジャンル」が「内科」であるレコードの「承認先ID」である「doctor01@hospital…」を取得する。そして、この承認先ID「doctor01@hospital…」が示す承認先に対して、コンテンツIDが「000125」であるコンテンツの承認を指示する承認指示を送信する。ここでは承認先IDが、承認先となる承認者端末40のメールアドレスであり、承認指示送信部105は、このメールアドレスに対して承認指示を送信する。このメールアドレスは、ここでは、承認者端末40aのメールアドレスであり、承認者端末40aを利用する承認者をここでは承認者Cとする。ここで送信する承認指示は、コンテンツ格納部102に格納されているコンテンツIDが「000125」であるコンテンツに対するURLを有するものとする。なお、ここでは、承認者は、各ジャンル情報が示す診療科の医師の責任者であるとする。
【0147】
承認者端末40aの承認者受信部401は、コンテンツ識別情報が「000125」であるコンテンツの承認指示を受信する。承認者出力部402は、承認者受信部401が受信した承認指示を出力、ここでは、図示しないモニタに表示する。
【0148】
図9は、承認者端末40aの図示しないモニタに表示された承認指示の一例を示す図である。
【0149】
ここで、承認者Cが、
図9のURLから、「コンテンツID」が「000125」であり、「ファイル名」が「blood01」であるコンテンツを取得(ダウンロード)し、このコンテンツをモニタ等に表示して、内容のチェックと、医療関係法の観点から見て不備のある記載等についての部分的な修正を行い、修正したコンテンツが承認可能であると判断したとする。
【0150】
図10は、コンテンツの承認結果を送信するための承認結果送信画面の一例を示す図である。
【0151】
承認者Cが、承認者端末40aに
図10に示すような承認結果送信画面を表示させ、承認する旨のチェックボックスにチェックを入れるとともに、承認するコンテンツの「コンテンツID」の入力欄12に、「000125」を入力し、修正したコンテンツのファイル名を指定する欄に、修正したコンテンツのファイル名「blood01」を指定して、「送信」ボタン14を押したとする。なお、修正したコンテンツのファイル名は、修正前のコンテンツのファイル名と同じものとしても良いし、異なるものとしても良い。
【0152】
「送信」ボタン14が押されると、承認者(あるいは承認者端末40)の識別情報(ここでは、メールアドレス)を入力する画面(図示せず)が表示され、ここで、メールアドレス「doctor01@hospital…」を入力すると、承認者端末40aの承認者入力受付部403は、「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツが承認されたことを示す承認結果と、承認された修正後のコンテンツのファイル「blood01」とを受け付ける。なお、この承認結果は、承認者Cのメールアドレスを承認者の識別情報として有するものであるとする。そして、承認者送信部404は、受け付けた承認結果と、修正後のコンテンツのファイルとを、コンテンツ管理装置10に送信する。送信される承認結果は、例えば、「コンテンツID:000125;承認結果:承認;承認者ID:doctor01@hospital…」等の情報であるとする。
【0153】
コンテンツ管理装置10の承認結果受信部106は、承認者端末40aから送信される「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツについての承認結果と、修正されたコンテンツとを受信する。コンテンツ送信部107は、受信した承認結果から、「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツが承認されたと判断する。コンテンツ蓄積部103は、修正されたコンテンツを承認結果受信部106が受信したか否かを判断する。ここでは、修正されたコンテンツを受信したと判断される。このため、行為情報取得部109は、承認結果から、承認の対象となった「コンテンツID」である「000125」を取得し、修正前のこのコンテンツを、コンテンツ格納部102から読み出す。そして、修正前のコンテンツと、受信した修正後のコンテンツとの差分を求める。ここでは、一例として文字の差分だけを取得する。例えば、増減した文字列を検出して取得する。コンテンツ同士の差分を求める技術は公知の技術であるので、ここでは説明を省略する。例えば、ここでは、いくつかの文字列が、追加されたり、削除されたりしていたとすると、行為情報取得部109は、削除された部分と、追加された部分とを取得する。承認結果受信部106は、取得した差分を用いて行為情報を取得する。具体的には、追加された文字数や削除された文字数等をカウントした値を行為情報として取得する。例えば、仮に、追加された文字数と削除された文字数との合計が50文字であったとすると、「50」という50文字修正がされたことを示す行為情報を取得する。なお、修正されたコンテンツを受信していない場合、上記のような差分の取得は行われず、「0」という、承認の処理だけが行われたことを示す行為情報が取得される。
【0154】
コンテンツ蓄積部103は、差分の取得後、修正されたコンテンツで修正前のコンテンツを上書きする。修正後のファイル名が変わっている場合、
図4に示したコンテンツ関連情報の「コンテンツID」が「000125」であるレコ−ドの「コンテンツ」の値は修正後のファイル名となる。但しここでは、ファイル名は同じであるので、「コンテンツ」の値は変わらない。なお、修正されたコンテンツを受信していない場合、上記で示したコンテンツの蓄積処理は行われない。
【0155】
図11は、行為情報と承認者に支払う料金の比率とを管理する行為比率管理表である。行為比率管理表は、行為情報の値の範囲を示す「行為」という項目と、コンテンツの価格に対する承認者に支払う料金の比率である「比率」という項目とを有している。
【0156】
会計処理部110は、行為情報取得部109が取得した「50文字修正」という行為情報に応じた料金を承認者に支払う処理を行う。まず、承認結果受信部106が受信した承認結果から、承認者の識別情報である承認者Cのメールアドレス「doctor01@hospital…」を読み出す。また、「コンテンツID」の値が、承認結果のコンテンツID「000125」と同じであるコンテンツ関連情報から、「価格」の値である「1000円」を取得する。また、行為情報が示す値が「50」であるので、行為比率管理表から、この値が収まる値の範囲を示す「行為」と対応付けられた「比率」を取得する。「50」は、行為比率管理表の上から4番目のレコードの「行為」が示す範囲「31〜60」に含まれるため、会計処理部110は、この「行為」に対応する「比率」である「20%」を取得する。そして、上記で取得した価格「1000円」にこの比率「20%」を乗算することで、支払う金額である「200円」を取得する。
【0157】
図12は、図示しない記憶媒体に予め格納されている承認者の振込先の情報を管理する振込先管理情報を示す図である。振込先管理情報は、「承認者ID」、「振込先銀行」、「支店」、「種類」、「口座番号」、及び「名義人」という項目を有している。「承認者ID」は、
図8の「承認者ID」に対応している。「振込先銀行」、「支店」、「種類」、「口座番号」、及び「名義人」は、振込先の銀行名、支店名、種類、口座番号、及び名義人名を示している。
【0158】
会計処理部110は、
図12に示した振込先管理情報から、「承認者ID」が承認者Cのメールアドレスである「doctor01@hospital…」と一致するレコードを検出し、検出したレコードに含まれる「振込先銀行」、「支店」、「種類」、「口座番号」、及び「名義人」の情報を用いて、上記で取得した支払金額である「200円」の振込処理を行う。この振込処理は、いわゆるオンラインバンキング等によって可能である。
【0159】
次に、コンテンツ送信部107は、修正結果に含まれるコンテンツID「000125」を取得する。そして、上記においてコンテンツ要求情報受信部104が受信して図示しない記憶媒体に蓄積したコンテンツ要求情報の中から、「コンテンツID」が「000125」と一致するものを検出し、検出したコンテンツ要求情報に含まれる要求者端末30aの識別情報であるメールアドレス「userB@hospital…」を取得し、このメールアドレスに対して、購入された「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツの取得が可能となったことを知らせる情報を送信する。例えば、コンテンツが取得可能となったことを知らせる文字列と、コンテンツ格納部102に格納されている、コンテンツIDが「000125」であるコンテンツに対するURLを有するリンク情報とを送信する。
【0160】
メールアドレス「userB@hospital…」に対応する要求者端末30aの要求者受信部303は、コンテンツ送信部107が送信したコンテンツが送信可能となったことを示す情報を受信し、要求者出力部304は、この受信した情報を、図示しないモニタ等に表示する。
【0161】
図13は、要求者端末30bの要求者出力部304による、購入したコンテンツが送信可能となったことを示す情報の表示例を示す図である。
【0162】
そして、要求者Cが
図13に示した画面において、購入したコンテンツのURLを有するリンク情報を、マウス等でクリックすると、購入したコンテンツである「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツの送信を要求する情報が、要求者送信部302から、コンテンツ管理情報に送信され、コンテンツ送信部107は、この「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツを、コンテンツ格納部102から読み出して、要求者端末30aに送信する。これにより、要求者端末30aは、購入したコンテンツを取得することができる。
【0163】
また、コンテンツ管理装置10の会計処理部110は、「コンテンツID」が「000125」と一致するコンテンツ要求情報に含まれるクレジットカード番号等を用いて、送信されたコンテンツの価格「1000円」を課金する処理を行う。なお、課金処理の詳細については省略する。
【0164】
なお、上記において、承認結果受信部106が受信した承認結果が、承認されなかったことを示す場合(即ちコンテンツが否認されたことを示す場合)、コンテンツ送信部107は、承認されなかったコンテンツの送信は行わず、コンテンツが出力可能となったことを示す情報等の送信等も行わない。この場合、否認情報送信部108は、否認されたことを示す承認結果から、否認されたコンテンツの「コンテンツID」を取得する。上記の場合、コンテンツID「000125」を取得する。そして、このコンテンツID「000125」に対応する「提供者ID」である「userA@hospital…」を、
図6に示したコンテンツ関連情報管理表から取得し、この「提供者ID」が示す提供者に、承認結果を示す情報を送信する。ここでは、この提供者ID「userA@hospital…」は、提供者Aの利用する提供者端末20aのメールアドレスであるため、このメールアドレスに承認結果を示す情報を送信する。否認情報送信部108は、例えば、「コンテンツID」が「000125」であるコンテンツ関連情報から、コンテンツのファイル名「blood01」とタイトル「血糖値測定マニュアル」等を読み出し、この情報を用いて承認結果を示す情報を生成して送信する。例えば、『ファイル名が「blood01」、タイトルが「血糖値測定マニュアル」であるコンテンツが、承認されませんでした。』等の承認結果を示す情報を送信する。これにより、提供者は、承認されなかったコンテンツを知ることができる。また、この承認結果を示す情報には、承認者の情報(例えば、承認者の識別情報等)を含めるようにしても良い。
【0165】
また、一のコンテンツについての承認者を複数に設定したい場合、例えば、
図8に示す承認先管理情報において、一のジャンル情報に対応する承認先識別情報を複数用意すればよい。そして、コンテンツ要求情報受信部104がコンテンツ要求情報を受け付けた場合に、承認指示送信部105は、要求されたコンテンツに対応するジャンル情報に応じて、複数の承認先識別情報を取得し、各承認先識別情報に承認指示を送信すればよい。また、この場合、承認結果受信部106は、承認指示送信部105が送信した承認指示の送信先数の情報等を取得するようにし、この送信先数と同じ数の承認結果を受信した時点で、全ての承認結果が、コンテンツを承認することを示すものである否かを判断し、全てが承認されている場合にのみ、コンテンツが承認されたと判断するようにしても良い。このようにすることで、複数の承認者によって、コンテンツの承認が行われることによって、承認の際のコンテンツのチェック漏れ等を防ぐことができる。
【0166】
また、この場合において、コンテンツ要求情報受信部104が修正されたコンテンツを受信した場合、修正されたコンテンツを受信するごとに、コンテンツの差分から行為情報を取得し、取得した行為情報に応じた料金の支払処理を、コンテンツを修正した承認者ごとに行うようにしても良い。
【0167】
なお、上記具体例においては、「コンテンツID」によって、コンテンツ要求情報や、承認指示や、承認結果等の対応付けを行うようにしているが、これらの対応付けはどのように行っても良い。例えば、コンテンツ要求情報に識別情報を付与するようにして、このコンテンツIDの代わりにコンテンツ要求情報の識別情報を用いて、あるいは、コンテンツIDとコンテンツ要求情報の識別情報とを併用して、コンテンツ要求情報や、承認指示や、承認結果等の対応付けを行うようにしても良いことはいうまでもない。
【0168】
以上、本実施の形態によれば、受信したコンテンツについて承認を行って、承認されたコンテンツだけをコンテンツを要求する要求者端末に送信することができるため、承認が必要なコンテンツの登録と提供とを適切に管理することができる。
【0169】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0170】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(コンテンツ受信部や承認指示送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0171】
なお、上記各実施の形態におけるコンテンツ管理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンテンツ受信部が受信したコンテンツと、コンテンツの識別情報であるコンテンツ識別情報とを有する情報であるコンテンツ関連情報が格納されるコンテンツ格納部にアクセス可能なコンピュータを、コンテンツの提供者が利用する情報端末である1以上の提供者端末が送信するコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、コンテンツ受信部が受信したコンテンツを含むコンテンツ関連情報を、コンテンツ格納部に蓄積するコンテンツ蓄積部と、コンテンツの要求者が利用する情報端末である1以上の要求者端末が送信する情報であって、コンテンツ識別情報と、コンテンツ識別情報に対応付けられたコンテンツの送信を要求する情報である送信要求情報とを有する情報であるコンテンツ要求情報を受信するコンテンツ要求情報受信部と、コンテンツの承認者が利用する情報端末である1以上の承認者端末が送信する情報であって、コンテンツ受信部が受信したコンテンツについての承認処理の結果を示す情報である承認結果を受信する承認結果受信部と、コンテンツ要求情報が要求するコンテンツが、承認されたコンテンツである場合に、コンテンツをコンテンツ格納部から読み出し、コンテンツ要求情報の送信元である要求者端末に送信するコンテンツ送信部と、して機能させるためのプログラムである。
【0172】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0173】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0174】
図14は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるコンテンツ管理装置、提供者端末20、要求者端末30、承認者端末40を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0175】
図14において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0176】
図15は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図15において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0177】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるコンテンツ管理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0178】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるコンテンツ管理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0179】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。