(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態としての回路図提供装置10とサーバー30との関係を概念的に説明する説明図である。
【
図2】回路図提供装置10の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】サーバー30とコンピューター11とを接続して構成される回路図提供システムにて構築する検索・表示処理の機能ブロック図である。
【
図4】回路図提供装置10がサーバー30から送信を受ける回路図データを説明するための説明図である。
【
図5】一つの例としての機器システムについてこれに含まれる電装品パーツ図と結線等を含んで画像表示した回路図を示す説明図である。
【
図6】
図5の機器システムにおけるパーツ・結線描画全域回路図をパーツ・結線描画全域回路図データに基づいて描画した様子を示す説明図である。
【
図7】回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(a)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図8】回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(b)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図9】回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(c)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図10】回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(d)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図11】回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(e)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図12】
図5に示した機器システム回路図についてのリンクデータの内容を概略的に示す説明図である。
【
図13】クライアント端末としての回路図提供装置10が実行する回路図提供処理を示すフローチャートである。
【
図14】ユーザーによるブラウザ起動に伴う初期入力画面表示の様子を概略的に示す説明図である。
【
図15】サーバー30から送信されたシステム回路情報の受信に伴う回路図特定画面の表示の様子を概略的に示す説明図である。
【
図16】サーバー30から送信を受けたパーツ・結線描画全域回路図データにより画像表示される画像を示す説明図である。
【
図17】入力パーツのセンタリングとハイライト表示を行った上でパーツ・結線描画全域回路図データに基づくパーツ・結線描画全域回路図の画像表示の様子を示す説明図である。
【
図18】サーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(c)により画像表示される画像を示す説明図である。
【
図19】表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいた画像を重畳表示した様子を示す説明図である。
【
図20】回路要素描画分割回路図データ(c)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(d)により画像表示される画像を示す説明図である。
【
図21】回路要素描画分割回路図データ(d)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(b)により画像表示される画像を示す説明図である。
【
図22】回路要素描画分割回路図データ(b)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(e)により画像表示される画像を示す説明図である。
【
図23】回路要素描画分割回路図データ(e)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)により画像表示される画像を示す説明図である。
【
図24】表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいた画像を重畳表示した様子を示す説明図である。
【
図25】表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいた画像を重畳表示した様子を示す説明図である。
【
図26】表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像を重畳表示する様子を示す説明図である。
【
図27】表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像を重畳表示する様子を示す説明図である。
【
図28】パーツ・結線描画全域回路図データに基づくパーツ・結線描画全域回路図の画像表示の様子を示す説明図である。
【
図29】パーツ・結線描画全域回路図データに続いて送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)により画像表示される画像を示す説明図である。
【
図30】
図5の機器システム回路図における電装品パーツPSdのパーツ配置図をパーツ配置図データに基づいて描画した様子を示す説明図である。
【
図31】結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(a)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図32】結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(b)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図33】結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(c)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図34】結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(d)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図35】結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(e)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図36】電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(a)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図37】電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(b)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図38】電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(c)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図39】電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(d)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【
図40】電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(e)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施形態としての回路図提供装置10とサーバー30との関係を概念的に説明する説明図、
図2は回路図提供装置10の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
回路図提供装置10は、車両保守部門や保守請負企業等において用いられ、
図1に示すように、ネットワークNW(例えば、公衆回線や専用回線、或いはインターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)等)を介して、サーバー30とデータの相互通信が可能に接続されている。回路図提供装置10は、回路図提供に特化した専用機器にて構成される他、コンピューター11にて構成することもできる。そして、回路図提供装置10は、
図2に示すように、液晶画面等から構成される表示機器としてのディスプレイ12と、入出力機器としてのキーボード14と、マウス16とを有する。なお、キーボード14やマウス16に代えて、或いはこれらデバイスと共に、タブレット端末を用いてもよい。また、回路図提供装置10は、データを記憶するハードディスクドライブ(以下、HDDと呼ぶ)18と、CD−ROM20の内容を読み取るCDドライブ22と、ネットワーク制御回路32とを備え、これらを統括制御する中央演算処理装置としてのCPU24を、上記各機器並びにRAM26、ROM28と相互にバスに接続して備える。
【0016】
CPU24は、HDD18に格納されている各種プログラムを実行し、その際に、HDD18やCDドライブ22のデータの読み込み、RAM26への一時的なデータの書き込みや読み出し、ディスプレイ12の表示制御等を行う。CD−ROM20は、HDD18に転送すべきプログラムや後述の各種データを予め格納しており、これらプログラム・データは、CDドライブ22を介してHDD18に転送される。なお、プログラムやデータは、CD−ROM20に格納されたものに替えて、フロッピィディスク、光磁気ディスクのほか、ICカード等の種々の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)から転送するように構成することもできる。また、ネットワーク制御回路32が接続されたネットワークNWを介して、各種プログラムやデータをサーバー30から転送するように構成することもできる。
【0017】
サーバー30は、CPUやROM、RAM等を含むハード構成において回路図提供装置10とほぼ同様であり、回路図提供装置10に提供する回路図データを随時更新して記憶し、その回路図データ等を回路図提供装置10からの要求に応じて送信する。
図3はサーバー30とコンピューター11とを接続して構成される回路図提供システムにて構築する検索・表示処理の機能ブロック図である。図示するように、回路図提供に必要な機能をコンピューター11とサーバー30で分散して実行すべく、コンピューター11は、ウェブブラウザ11aと表示制御部11bとを有する。よって、コンピューター11は、ウェブブラウザ11aよりインターネットを介してサーバー30から回路図の画像表示に必要な描画データやその他の各種データを受信し、その受信した描画データに基づく画像を表示制御部11bによりディスプレイ12に表示する。
【0018】
サーバー30は、httpサーバー30aを備え、接続された回路図提供装置10,延いてはコンピューター11のOSに依存しない汎用性の高いサーバー環境を有する。つまり、サーバー30は、ジャバサーブレットインターフェース(Java Servlet Interface)30bと、ジャバサーブレット実行環境30cと、ジャバ実行環境30dと、検索処理実行部30eと、後述の各種データを記憶する各種情報記憶部30fとを有し、ウェブブラウザ(コンピューター11)からの要求に応じて後述の検索処理を実行し、その結果をhtmlファイルとしてウェブコンテンツ30gに蓄えつつ要求元のウェブブラウザ(コンピューター11)に送信する。なお、処理の汎用性を高めるためにジャバサーブレットを用いたが、コンピューター11が所定のOSを搭載済みのクライアントコンピュータとして固定されているのであれば、そのコンピューターとのみの間で分散処理が可能な実行環境とすることもできる。
【0019】
次に、回路図提供装置10がサーバー30から取得する回路図データについて説明する。本実施形態は、例えば車両におけるABS(アンチブレーキングシステム)や排ガス循環システム、アンチノッキングシステム、アイドルスピードコントロールシステム、トラクションコントロールシステム等の各種の機器システムの回路図を、各システムを構成する複数の電装品ごとの電装品パーツ図を配したパーツ配置図を画像表示するパーツ配置描画データとその他の描画データとを用いて画像描画するに当たり、こうした描画データをサーバー30に記憶して回路図提供装置10に送信する点に特徴がある。
図4は回路図提供装置10がサーバー30から送信を受ける回路図データを説明するための説明図である。
【0020】
図4に示すように、サーバー30は、回路図データとして、電装品(パーツ)・コネクターに関してのデータと、コネクターの接続対象となるパーツや配線についてのデータとを各種情報記憶部30f(
図3参照)に記憶している。これは、後述するようにコネクターやパーツを介して、表示対象となるシステム回路図を特定した上で、その特定したシステム回路図の画像表示に必要なデータを回路図提供装置10からの要求に応じて送信することに備えてのものである。なお、コネクターの接続対象となる電装品(パーツ)としては、種々のアクチュエータとその制御装置、例えば、エンジン関係であれば、エンジン気筒ごとのインジェクタや、ノッキングセンサ、エンジン回転数センサ等とそれらを制御する電子制御装置(ECU、コントロールモジュール等)などがある。
【0021】
パーツ・コネクターに関するデータは、
図4に示すように、パーツやコネクターの端面形状と、パーツ或いはコネクターに含まれるピン番号とを描画するための画像データと、各パーツ・コネクターの部品リストデータ、ピン番号の位置情報データ、結線情報データ、使用先システム情報データ等の属性データが含まれている。
【0022】
パーツ・コネクターの画像データは、後述するようにパーツやコネクターの外観(輪郭)並びにピン番号をディスプレイ12に画像表示するための画像データである。そして、この画像データは、パーツやコネクターを特定するコードナンバデータと、そのコネクターの色を特定する色データとを関連付けて、パーツ・コネクターごとに記憶されている。
【0023】
部品リストデータは、パーツとコネクターを特定できる部品リスト名や部品コードの他、コネクターがどの電装品に装着されてどういった機器システムに用いられているかを示すデータであり、後述の検索の際のキーとして用いられる。ピン番号の位置情報データは、パーツやコネクターが有しているピンの位置を特定するデータである。結線情報データは、パーツやコネクターが有する各ピンとこれに接続された配線の情報(例えば、配線を区別する番号や色データ)と、この配線を介した接続先ピン番号と、このピンを有するコネクターを特定するための上記のコードデータと、そのコネクターの部品リスト名とを対応付けたデータである。
【0024】
システム回路図に含まれるパーツ・配線についてのデータは、車両に含まれるシステム、例えばエンジン制御システム、ABSシステム、ライト制御システム、室内照明システム等の各機器システムごとに用意され、各機器システムにおけるアクチュエータ・センサー・その電子制御装置等の設計回路に基づいて構築される。そして、このパーツ・配線データには、パーツ・配線を含んで回路図を画像表示するための画像データと、システムリストデータ、パーツ・配線の描画形状・軌跡情報データ、位置情報データ、表記情報データ等の属性データとが含まれる。パーツの画像データは、機器システムに含まれるそれぞれの電装品ごとの電装品パーツを、例えばブロック図的に模式状に表してxy平面状の回路図に配したパーツ配置図として描画する画像データを含んだ上で、各パーツが果たす機能を模式的に表すためのデータ等、そのパーツを回路図において描画するために必要なデータである。配線の画像データは、パーツ同士の実際の結線を反映してパーツ配置図における電装品パーツ図を結線する結線図を、直線或いは屈曲直線の軌跡としてパーツ配置図に重畳して画像表示するためのデータである。
【0025】
システムリストデータは、システムのタイトルを示すデータであり、そのシステムにおいて配線接続されたパーツを含んで構成される一連の接続系統、例えば、車内通信系統とか、前輪ブレーキセンサー系統、空調系統等を区別するデータと、こうした各接続系統に含まれるパーツ・配線を区別するデータ(例えば、パーツ名称や記号、配線の記号等)を備える。つまり、機器システムのタイトルとそのシステムにおける接続系統に基づいて、その接続系統に含まれるパーツや配線を特定することができる。機器システムに含まれる総てのパーツや配線を特定することもできる。
【0026】
パーツ・配線の描画形状・軌跡データは、既述した画像データにおけるパーツの描画形状の規定、配線軌跡の規定に必要なデータである。パーツ・配線の位置データは、既述した画像データによるパーツ画像をxy平面回路図のどの位置に配置して描画するかといった描画位置の規定に必要なデータであったり、配線軌跡をxy平面回路図においてパーツ間を結線しつつ描画する際の描画位置規定に必要なデータである。パーツ・配線の表記データは、パーツ間を結ぶ実際の結線の色や実際の結線の接続端子を表す端子番号、パーツ名や機能等をテキスト表記するための情報をパーツ配置図に重畳して画像表示するために必要なデータである。こうしたデータを用いることで、各パーツはxy平面回路図においてその画像が描画されると共に、各配線はその配線軌跡の画像として描画される。この場合、配線についての上記描画軌跡データと描画位置データは、配線実装の際における分岐・結合箇所等の描画のため、これら箇所を配線と一緒に描画するためのデータも含むので、配線軌跡においては分岐・結合箇所等も描画される。
【0027】
上記したパーツ・配線についてのデータは、パーツや配線を区別する情報(例えば、パーツ名称、パーツ記号、配線符号等)とそれぞれ対応付けられている。よって、後述するようにパーツの特定或いは配線の特定がなされると、その特定したパーツ・配線を上記画像データ等を用いて既述したように描画できる。
【0028】
例えば、エンジンコントロールシステムでは、インジェクタや、電源、フューズボックス、イグニッションスイッチ等のパーツについての上記データと、これらパーツを結線する配線についての上記データを総て含んで構成されている。よって、ある機器システムに含まれる上記パーツ(電装品)についての上記データと配線についての上記データを総て用いれば、この機器システムの回路図を画像表示できる。
図5は一つの例としての機器システムについてこれに含まれる電装品パーツ図と結線等を含んで画像表示した回路図を示す説明図である。
【0029】
図5に示す機器システム回路図は、機器システムに含まれるそれぞれの電装品ごとの電装品パーツPSdを枠付の矩形形状、枠無しの矩形形状等で描画して回路図内に配置したパーツ配置図を含む。また、この機器システム回路図は、パーツ配置図におけるそれぞれの電装品パーツPSdを結線する結線
図LSdを、実際の結線を反映してパーツ配置図に直線或いは屈曲直線の軌跡としてパーツ配置図に重畳して描画して備える。この他、
図5に示す機器システム回路図は、電装品パーツPSdのパーツ間を結ぶ実際の結線の色などの結線テキスト情報Lid、電装品パーツPSdのパーツ間を結ぶ実際の結線の接続端子番号と云った端子テキスト情報Cid、および電装品パーツPSdのパーツ名や当該パーツが果たす機能とパーツ内での結線状況等のパーツテキスト情報Pidについても、これらを、パーツ配置図に重畳して描画して備える。パーツ配置図におけるそれぞれの電装品パーツPSdの描画位置は、例えば電装品パーツPSdの左上角部のxy座標で規定され、結線
図LSdについては、電装品パーツPSdにおける端子位置を起点とし,この起点のxy座標と軌跡座標で規定される。結線テキスト情報Lidや端子テキスト情報Cidおよびパーツテキスト情報Pidについては、テキスト表記領域の例えば左上角部のxy座標で規定される。そして、
図5の回路図における描画位置を定める上記のxy座標は、
図4に示した各種の上記の属性データに格納されている。
【0030】
本実施形態では、
図5に示すような回路図を画像表示できる画像データを機器システムごとにサーバー30の各種情報記憶部30fに記憶するに当たり、機器システムごとの回路図描画データを、
図4に示すように、パーツ・結線描画全域回路図データと、リンクデータと、回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)とに分けて記憶する。回路図描画データは、電装品パーツPSdと結線
図LSdを含んで回路図をその全域に亘って画像表示できる回路図データである。
図6は
図5の機器システムにおけるパーツ・結線描画全域回路図をパーツ・結線描画全域回路図データに基づいて描画した様子を示す説明図である。機器システムごとの回路図描画データに含まれるパーツ・結線描画全域回路図データに基づくことにより、
図6に示すように、
図5の機器システムに含まれる電装品パーツPSdを配したパーツ配置図にパーツ間の結線
図LSdを重畳描画したパーツ・結線描画全域回路図が得られる。
【0031】
回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)は、
図5に示されたような各機器システム回路図を所定の領域で分割した上で、各分割領域に含まれる電装品パーツPSdと結線
図LSdを除く回路要素としてのパーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cidを画像表示できる回路図データである。本実施形態では、機器システム回路図を分割する分割領域を、サーバー30から送信されたデータに基づいて画像表示を行う回路図提供装置10のディスプレイ12の表示領域を考慮して定めた。例えば、回路図提供装置10のディスプレイ12は、通常、1024x768ピクセル程度の表示解像度を有することから、この表示解像度で表示可能な領域より狭い領域を、機器システム回路図を分割する分割領域とした。そして、サーバー30は、各機器システム回路図の回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)を、上記したパーツ・結線描画全域回路図データと共に各種情報記憶部30fに記憶する。なお、上記した表示解像度より高解像度、或いは低解像度としてもよい。
【0032】
図7は回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(a)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図8は回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(b)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図9は回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(c)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図10は回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(d)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図11は回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(e)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。パーツテキスト情報Pidに基づくテキスト表記、結線テキスト情報Lidに基づくテキスト表記および端子テキスト情報Cidに基づくテキスト表記がどの分割領域に属するかは、テキスト表記領域の左上角部のxy座標に基づいて規定した。よって、
図7や
図9に示すように、パーツテキスト情報Pidに基づくテキスト表記が隣の分割領域にまで及ぶことになる。また、
図7に示すように、一部の電装品パーツPSdについては、これを示す矩形を描画する画像データを含むこともできるようにした。また、
図8や
図9に示すように、電装品パーツPSdの内部配線や機能を示すパーツテキスト情報Pidも、回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に含まれる。
【0033】
図5〜
図11を用いて説明したように、サーバー30は、例えば
図5に示す機器システム回路図を画像表示する描画データを、
図5の機器システムを構成する電装品ごとの電装品パーツPSdを配したパーツ配置図を画像表示するパーツ配置描画データと、この電装品パーツPSdの描画位置と関連付けられた残余の描画データとを含んだ回路図描画データとして記憶する。その上で、サーバー30は、電装品パーツPSd以外の残余の描画データを、電装品同士の実際の結線を反映して電装品パーツPSdを結線する結線
図LSdをパーツ配置図に重畳して画像表示する結線描画データと、結線
図LSdにおける結線の結線情報を表す結線テキスト情報Lidと結線の接続端子を表す端子テキスト情報Cidとをパーツ配置図に重畳して画像表示する結線情報描画データと、電装品パーツPSdに対応する電装品の電装品情報をパーツテキスト情報Pidをパーツ配置図に重畳して画像表示する電装品情報描画データとを含んだ描画データとして記憶する。
【0034】
上記したパーツ・結線描画全域回路図データと回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)と共に回路図描画データを構成する
図4のリンクデータは、結線描画全域回路図データに基づいた描画と回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に基づいた描画の関連を規定するデータであり、回路図描画データを分割した回路要素描画分割回路図データの単位数、各回路要素描画分割回路図データに基づく画像の重畳書込開始座標等を定める。
図12は
図5に示した機器システム回路図についてのリンクデータの内容を概略的に示す説明図である。なお、
図12に示す重畳書込開始座標は、それぞれの回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に含まれる複数の回路要素を一つにグループ化した画像としての座標としてもよく、複数の回路要素ごとの座標としてもよい。
【0035】
次に、ユーザーへの回路図提供を図る際の回路図提供装置10の処理について、サーバー30と関連付けて説明する。
図13はクライアント端末としての回路図提供装置10が実行する回路図提供処理を示すフローチャートである。
【0036】
図示するように、クライアント端末たる回路図提供装置10は、まず、ユーザーによる回路図ブラウザ起動を待機し、ユーザーによるブラウザ起動がなされると、ウェブブラウザ11a(3参照)を起動して、初期入力画面をディスプレイ12に表示し、ユーザーによるパーツ特定を待機する(ステップS300)。
図14はユーザーによるブラウザ起動に伴う初期入力画面表示の様子を概略的に示す説明図である。この初期入力画面では、その左方表示領域に、コネクター等のパーツリストが一覧表示されるので、ユーザーは、この一覧から、提供を所望する回路図に含まれるパーツを選択し、回路図提供装置10は、ユーザーによるパーツ特定を待機する。回路図提供装置10は、
図2に示すROM28或いはHDD18に選択可能なパーツ名を記憶しているので、ウェブブラウザ11aの起動に伴う初期入力画面に、記憶済みパーツ名を一覧表示する。
【0037】
図14の初期入力画面にてユーザーによるパーツ選択がなされると、回路図提供装置10は、その選択入力されたパーツ(以下、入力パーツと称する)に関する入力パーツ情報の送信をサーバー30に要求すると共に、入力パーツを記憶する(ステップS310)。こうして記憶された入力パーツは、後述のパーツ配置図の表示の際の検索キーとして用いられる。
【0038】
サーバー30は、回路図提供装置10からの入力パーツ情報の送信要求を待機しており、回路図提供装置10からステップS310にて入力パーツの送信要求を受けると、
図13に示す各処理を実行する。サーバー30は、回路図提供装置10からの入力パーツ情報の送信要求を受けて、その入力パーツに関する情報を
図4のパーツ・コネクターやシステム回路図の各種データから検索し、入力パーツが組み込まれている機器システム回路の名称一覧、例えば、ABSシステム回路、エンジンコントロールシステム回路等のシステム名称の一覧を略語等を用いて表すシステム回路情報を回路図提供装置10に送信する(ステップS400)。その後、サーバー30は、回路図提供装置10からの新たな要求を待機する(ステップS410)。サーバー30から回路図提供装置10に送信されるシステム回路情報には、システム名称に加え、入力パーツの輪郭を画像表示するパーツ形状データも含まれている。
【0039】
回路図提供装置10は、サーバー30からシステム回路情報の送信を受けると、その送信を受けたシステム回路情報に含まれるシステム名称とパーツ輪郭を
図14に示した初期入力画面に組み込んだ回路図特定画面を表示し、ユーザーによる回路図特定を待機する(ステップS320)。
図15はサーバー30から送信されたシステム回路情報の受信に伴う回路図特定画面の表示の様子を概略的に示す説明図である。この回路図特定画面では、ユーザー特定済みの入力パーツの輪郭と入力パーツが組み込まれている機器システム回路の名称一覧(表示対象システム回路候補一覧)とが表示される。よって、ユーザーは、パーツ外観から、入力パーツの特定是非を認識でき、その上で、提供を所望する回路図を表示対象システム回路候補一覧から選択でき、回路図提供装置10は、ユーザーによる回路図特定を待機する。
図15に示した回路図特定画面は、回路図提供装置10の側で履歴等の形態で記憶することができる。よって、次回以降の回路図提供において、
図15に示した回路図特定画面の表示から、以下の処理を開始することもできる。
【0040】
回路図提供装置10は、
図15に示した回路図特定画面においてユーザーによる回路図の特定を受けると、その特定されたシステム回路図についてのパーツ・配線回路図の描画データの送信をサーバー30に要求する(ステップS330)。以下、ユーザーは、
図5に示す機器システム回路図の提供を所望して、当該回路図を特定したとして説明する。そうすると、回路図提供装置10は、
図5に示す機器システム回路図についてのパーツ・配線回路図の描画データの送信をサーバー30に要求する。この要求を受けたサーバー30は、
図4のシステム回路図データ、詳しくはシステムリストデータを検索して、
図5の機器システムについての
図6のパーツ・結線描画全域回路図を描画するためのパーツ・結線描画全域回路図データ(
図4参照)を抽出する。そして、サーバー30は、その抽出したパーツ・結線描画全域回路図データを、リンクデータ(
図12参照)と共に回路図提供装置10に送信する(ステップS420)。
図16はサーバー30から送信を受けたパーツ・結線描画全域回路図データにより画像表示される画像を示す説明図である。
【0041】
パーツ・結線描画全域回路図データの送信を受けた回路図提供装置10は、パーツ・結線描画全域回路図データに基づいた
図16のパーツ・結線描画全域回路図をディスプレイ12に表示するに当たり、ステップS300で入力を受けた入力パーツのセンタリングとハイライト表示を行う(ステップS340)。つまり、回路図提供装置10は、ステップS300で入力を受けて記憶した入力パーツを検索キーに、パーツ・結線描画全域回路図データを検索し、入力パーツに対応する電装品パーツPSdがディスプレイ12の中央に位置した上で、その電装品パーツPSdが他と異なる色で表示されたりフラッシュ表示されるよう、パーツ・結線描画全域回路図データに基づいたパーツ・結線描画全域回路図の画像表示を行う。
図17は入力パーツのセンタリングとハイライト表示を行った上でパーツ・結線描画全域回路図データに基づくパーツ・結線描画全域回路図の画像表示の様子を示す説明図である。
【0042】
上記したセンタリング・ハイライト表示に続き、回路図提供装置10は、入力パーツに対応する電装品パーツPSdを含む回路要素描画分割回路図データの送信をサーバー30に要求する(ステップS350)。この要求を受けたサーバー30は、
図5の回路要素描画分割回路図データ(a)〜(e)の内で入力パーツに対応する電装品パーツPSdを含む回路要素描画分割回路図データ(c)を回路図提供装置10に送信し(ステップS440)、その後のデータ送信の要求を待機する(ステップS450)。
図18はサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(c)により画像表示される画像を示す説明図である。
【0043】
回路要素描画分割回路図データ(c)の送信を受けた回路図提供装置10は、ディスプレイ12に表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に、回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいた画像、詳しくは、電装品パーツPSdと結線
図LSd以外のパーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cidを重畳して表示する(ステップS360)。
図19は表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいた画像を重畳表示した様子を示す説明図である。回路図提供装置10は、既述したステップS340における入力パーツのセンタリング表示を行うに当たり、サーバー30から
図12に示すリンクデータの送信を受けている。よって、回路図提供装置10は、サーバー30から送信を受ける
図5の回路要素描画分割回路図データ(a)〜(e)に対して送信済みの回路要素描画分割回路図データ(c)が占める割合(送信済みデータ割合)を、リンクデータの分割回路図単位数と送信済み分割回路図データの単位とから算出し、その算出した割合を、回路図提供の進行状況として、ディスプレイ12の下段にパーセント表示する。なお、この送信済みデータ割合は、リンクデータの分割回路図単位数と未送信の分割回路図データの単位とから算出しても良い。
【0044】
回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいた画像の重畳表示に続き、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(c)以外の回路要素描画分割回路図データを、入力パーツが含まれる分割回路図に隣接する順に、順次送信するようサーバー30に要求する(ステップS370)。本実施形態では、
図5に示す機器システム回路図において、回路要素描画分割回路図データ(c)に該当する分割回路図の右隣の分割回路図の回路要素描画分割回路図データ(d)、回路要素描画分割回路図データ(c)に該当する分割回路図の左隣の分割回路図の回路要素描画分割回路図データ(b)、これらの外側の回路要素描画分割回路図データ(e)、回路要素描画分割回路図データ(a)の順に、回路要素描画分割回路図データを順次送信するようサーバー30に要求することにした。
【0045】
この要求を受けたサーバー30は、回路要素描画分割回路図データ(c)以外の回路要素描画分割回路図データを、回路要素描画分割回路図データ(d)、回路要素描画分割回路図データ(b)、回路要素描画分割回路図データ(e)、回路要素描画分割回路図データ(a)の順に、回路図提供装置10に順次送信し(ステップS460)、処理を終了する。この場合、回路図提供装置10が回路要素描画分割回路図データを受信する都度に、サーバー30に次の回路要素描画分割回路図データの送信を要求するようにしてもよい。
図20は回路要素描画分割回路図データ(c)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(d)により画像表示される画像を示す説明図、
図21は回路要素描画分割回路図データ(d)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(b)により画像表示される画像を示す説明図、
図22は回路要素描画分割回路図データ(b)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(e)により画像表示される画像を示す説明図、
図23は回路要素描画分割回路図データ(e)に続いてサーバー30から送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)により画像表示される画像を示す説明図である。
【0046】
回路要素描画分割回路図データ(c)に続いて送信を受けた順に、回路図提供装置10は、それぞれの回路要素描画分割回路図データに基づいた画像(パーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cid)を、ディスプレイ12に表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に重畳して表示し(ステップS380)、処理を終了する。ステップS380における回路図提供装置10による画像表示は次のようになる。
図24は表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいた画像を重畳表示した様子を示す説明図、
図25は表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいた画像を重畳表示した様子を示す説明図、
図26は表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像を重畳表示する様子を示す説明図、
図27は表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像を重畳表示する様子を示す説明図である。
【0047】
回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(c)に続いてその右隣の回路要素描画分割回路図データ(d)の送信を受けると、この回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいた画像(パーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cid)を、
図24に示すように、表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に重畳表示する。この際、回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいた画像は表示済みであることから(
図19参照)、
図24では、回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいた画像が加わることになる。そして、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいた画像の重畳表示に加え、ディスプレイ12の下段に、回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいた画像の重畳表示を済ませた回路図提供の進行状況をパーセント表示する。
【0048】
次いで、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(d)に続いて回路要素描画分割回路図データ(c)の左隣の回路要素描画分割回路図データ(b)の送信を受けると、この回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいた画像(パーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cid)を、
図25に示すように、表示済みのパーツ・結線描画全域回路図に重畳表示する。この際、回路要素描画分割回路図データ(c)〜(d)に基づいた画像は表示済みであることから(
図24参照)、
図25では、回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいた画像が加わることになる。そして、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいた画像の重畳表示に加え、ディスプレイ12の下段に、回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいた画像の重畳表示を済ませた回路図提供の進行状況をパーセント表示する。
【0049】
次いで、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(b)に続いて回路要素描画分割回路図データ(d)の左隣の回路要素描画分割回路図データ(e)の送信を受ける。この送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像(パーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cid)は、
図17のようにセンタリング表示した場合のディスプレイ12の表示領域を超える領域に含まれるので、
図26では、回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像は表示されない。ところが、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像を描画するデータ処理を継続しているので、回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像は、ユーザーによる画面スクロール操作により、表示される。このように回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像の描画のためのデータ処理の際、回路図提供装置10は、ディスプレイ12の下段に、回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいた画像の重畳表示のためのデータ処理を済ませた回路図提供の進行状況をパーセント表示する。
【0050】
最後に、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(e)に続いて回路要素描画分割回路図データ(b)の右隣の回路要素描画分割回路図データ(a)の送信を受ける。この送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像(パーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cid)は、
図17のようにセンタリング表示した場合のディスプレイ12の表示領域を超える領域に含まれるので、
図27では、回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像は表示されない。ところが、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像を描画するデータ処理を継続しているので、回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像は、ユーザーによる画面スクロール操作により、表示される。このように回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像の描画のためのデータ処理の際、回路図提供装置10は、ディスプレイ12の下段に、回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいた画像の重畳表示のためのデータ処理を済ませた回路図提供の進行状況をパーセント表示する。
【0051】
以上説明した構成を備える本実施形態の回路図提供装置10は、サーバー30から回路図の画像表示に用いる描画データの送信を受けるに当たり、最先に、電装品パーツPSdを配したパーツ配置図にパーツ間の結線
図LSdを重畳描画したパーツ・結線描画全域回路図を画像表示するパーツ・結線描画全域回路図データ(
図6、
図16参照)の送信を受ける(ステップS340)。回路図提供装置10は、この最先に送信を受けたパーツ・結線描画全域回路図データに基づいて、電装品パーツPSdを配したパーツ配置図に結線
図LSdを重畳描画したパーツ・結線描画全域回路図をディスプレイ12に画像表示する。送信を受けたパーツ・結線描画全域回路図データは、電装品パーツPSdを配したパーツ配置図に結線
図LSdを重畳描画できるに足りるデータであることから、機器システムごとの回路図を画像表示するデータの全てである回路図描画データに比すれば、データ量は限られる。よって、本実施形態の回路図提供装置10によれば、ユーザーにより特定された機器システムについての回路図描画データの送信をサーバー30に要求した後、ディスプレイ12にパーツ・結線描画全域回路図(
図16参照)を速やかに画像表示できるので、ユーザーに与えるシステム異常の違和感を抑制できる。
【0052】
本実施形態の回路図提供装置10は、サーバー30に、電装品パーツPSdを配したパーツ配置図にパーツ間の結線
図LSdを重畳描画したパーツ・結線描画全域回路図を画像表示するパーツ・結線描画全域回路図データを最先に送信するよう要求し、このパーツ・結線描画全域回路図データに基づくパーツ・結線描画全域回路図をディスプレイ12に最先に画像表示する(
図17参照)。よって、本実施形態の回路図提供装置10によれば、ユーザーには、電装品パーツPSdを配したパーツ配置図にパーツ間の結線
図LSdを重畳描画したパーツ・結線描画全域回路図を当初から提供できる。
【0053】
本実施形態の回路図提供装置10は、パーツ・結線描画全域回路図データの送信に続く残余の描画データの送信を、回路図描画データに比してデータ量が限られる回路要素描画分割回路図データ(
図7〜
図11、
図18,
図20〜
図23参照)を送信単位として順次受け(ステップS350〜S380)、送信単位ごとに送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に基づく画像をパーツ・結線描画全域回路図に順次重畳して表示する(
図19、
図24〜
図27参照)。よって、本実施形態の回路図提供装置10によれば、送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)を分割前の状態に構築する必要がないので、順次送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に基づく画像についても、速やかに表示できる。このため、本実施形態の回路図提供装置10によれば、ユーザーに与えるシステム異常の違和感を高い実効性で抑制できる。しかも、回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に基づく画像は、各分割領域に含まれる電装品パーツPSdと結線
図LSdを除く回路要素としてのパーツテキスト情報Pid、結線テキスト情報Lidおよび端子テキスト情報Cidを表示するに過ぎない画像であることから、順次送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に基づく画像表示はより速やかとなり、違和感抑制の上で有益となる。
【0054】
本実施形態の回路図提供装置10は、例えば
図5に示す機器システム回路図を画像表示するためのパーツ・結線描画全域回路図データや回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)を記憶しないので、回路図提供装置10のコスト低下を図ることができる。また、これらデータをサーバー30に記憶する。よって、サーバー30の側において、パーツ・結線描画全域回路図データや回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)を必要に応じて随時修正・追加等できるので、本実施形態の回路図提供装置10は、こうした修正・追加等がなされたパーツ・結線描画全域回路図データや回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)の送信を受けることができ、汎用性が高まる。
【0055】
本実施形態の回路図提供装置10は、ユーザーにより、電装品とこの電装品が組み込まれた機器システムが特定されると(ステップS300〜S310:
図15)、回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)ごとのサーバー30への送信要求に際して、特定された電装品(入力パーツ)に対応する電装品パーツPSdを含む回路要素描画分割回路図データ(c)の送信を要求する(ステップS350)。そして、本実施形態の回路図提供装置10は、その後、回路要素描画分割回路図データ(c)に隣接する順、具体的には右隣、左隣、更にその外側での右隣、左隣の順に、回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)の送信を要求する。その上で、本実施形態の回路図提供装置10は、最先に送信が要求されてサーバー30から送信を受けたパーツ・結線描画全域回路図データに基づくパーツ・結線描画全域回路図(16参照)を、特定された電装品(入力パーツ)に対応する電装品パーツPSdが含まれる回路要素描画分割回路図データ(c)に基づく画像がディスプレイ12の表示領域に含まれるように、画像表示する。このため、本実施形態の回路図提供装置10によれば、ユーザーには、ユーザー自身が特定した電装品に対応する電装品パーツPSdを含んでパーツ・結線描画全域回路図(16参照)を提供できる。これにより、ユーザー自身が特定した電装品に対応する電装品パーツPSdを提示した上で、その周辺のパーツ配置図のスクロール表示等が可能となる。
【0056】
本実施形態の回路図提供装置10は、最先に送信が要求されてサーバー30から送信を受けたパーツ・結線描画全域回路図データに基づくパーツ・結線描画全域回路図(16参照)を表示する際に、ユーザーにより特定された電装品に対応する電装品パーツPSdを、ディスプレイ12においてセンタリングした上でハイライト表示する(
図17参照)。よって、本実施形態の回路図提供装置10によれば、ユーザーに、ユーザー自身が特定した電装品に対応する電装品パーツPSdを提示した上で、その電装品パーツPSdをユーザーに印象付けることができることから、利便性が高まる。
【0057】
本実施形態の回路図提供装置10は、順次送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)の順に当該回路図データに基づいた画像表示を行う際に、順次送信を受ける全ての回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に対しての送信済み回路要素描画分割回路図データの割合を、回路図提供の進行状況としてパーセント表示する(
図19、
図24〜
図27参照)。よって、本実施形態の回路図提供装置10によれば、回路図の提供状態の提示により、ユーザーに与えるシステム異常の違和感をより抑制できる。
【0058】
次に、他の実施形態について説明する。この実施形態は、センタリングやハイライト表示を行うことなく、機器システム回路図を画像表示する点に特徴がある。例えば、ユーザーは、ある特定の機器システム回路図の全容を当初から把握したい場合がある。こうした場合には、ユーザー所望の機器システム回路図を、所定箇所、例えば回路図の左端部から提示すればよい。こうした要請に応えるべく、本実施形態の回路図提供装置10は、次のように回路図提供を図る。なお、この実施形態であっても、ハード的な構成は既述した実施形態とほぼ同一である。
【0059】
この実施形態では、例えば
図14の初期入力画面の左端に機器システム回路図の一覧を表示し、ユーザーから機器システム回路図の特定を受ける。或いは、
図15の回路図特定画面において、センタリング表示の要不要のチェックボックスを表示し、そのチェック状態によってパーツの特定を不要とし、
図15の表示対象システム回路候補一覧から、ユーザーによる機器システム回路図の特定を待機する。以下の説明にあっても、ユーザーは、
図5に示す機器システム回路図を特定したとする。ユーザーから機器システム回路図の特定を受けると、この実施形態の回路図提供装置10は、既述した通りにステップS330にて、特定されたシステム回路図についてのパーツ・配線回路図の描画データの送信をサーバー30に要求する。サーバー30は、この要求を受けて、ユーザー特定の機器システム回路図を検索して
図6のパーツ・結線描画全域回路図を描画するためのパーツ・結線描画全域回路図データ(
図4参照)を抽出し、当該データ(
図16参照)を、リンクデータ(
図12参照)と共に回路図提供装置10に送信する(ステップS420)。
【0060】
パーツ・結線描画全域回路図データの送信を受けたこの実施形態の回路図提供装置10は、ステップS340において、パーツ・結線描画全域回路図データに基づいた
図16のパーツ・結線描画全域回路図を、回路図左端側からディスプレイ12に表示する。つまり、この実施形態では、既述したステップS340にて行っていたセンタリングとハイライト表示をスキップする。
図28はパーツ・結線描画全域回路図データに基づくパーツ・結線描画全域回路図の画像表示の様子を示す説明図である。
【0061】
この実施形態では、パーツ・結線描画全域回路図データの送信を受けた後、回路図提供装置10は、パーツ・結線描画全域回路図の左端側から、
図5の回路要素描画分割回路図データ(a)〜(e)の順に各分割回路図データを送信するよう、サーバー30に要求する。この順次送信の要求を受けたサーバー30は、回路図提供装置10に対して、
図5の回路要素描画分割回路図データ(a)〜(e)の順に各分割回路図データを送信する。
図29はパーツ・結線描画全域回路図データに続いて送信を受けた回路要素描画分割回路図データ(a)により画像表示される画像を示す説明図である。その後、回路図提供装置10は、回路要素描画分割回路図データ(b)〜(e)の順に各分割回路図データの送信を受けるので、回路図提供装置10は、
図29の表示画像に、回路要素描画分割回路図データ(b)に基づく画像、回路要素描画分割回路図データ(c)に基づく画像、回路要素描画分割回路図データ(d)に基づく画像、回路要素描画分割回路図データ(e)に基づく画像を順次重畳する。この実施形態の回路図提供装置10にあっても、ユーザーにより特定された機器システムについての回路図描画データの送信をサーバー30に要求した後、ディスプレイ12にパーツ・結線描画全域回路図(
図16参照)を速やかに画像表示できるので、既述した実施形態と同様、システム異常の違和感の抑制効果を奏することができる。
【0062】
次に、また別の実施形態について説明する。この実施形態は、実際の結線を反映してパーツ配置図におけるそれぞれの電装品パーツPSdを結線する結線
図LSdを、既述した結線テキスト情報Lidや端子テキスト情報Cidおよびパーツテキスト情報Pidと同列に扱う点に特徴がある。よって、この実施形態では、結線
図LSdを画像表示するためのデータは、回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に含まれて結線テキスト情報Lid等と一緒にサーバー30に記憶され、電装品パーツPSdを配したパーツ配置図を画像表示するデータ(パーツ配置図データ)は、単独で扱われる。
図30は
図5の機器システム回路図における電装品パーツPSdのパーツ配置図をパーツ配置図データに基づいて描画した様子を示す説明図、
図31は結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(a)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図32は結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(b)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図33は結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(c)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図34は結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(d)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図35は結線
図LSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(e)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。
【0063】
この実施形態では、サーバー30は、回路図提供装置10からユーザー特定のシステム回路図についての描画データの送信を受けると、ユーザー特定の機器システム回路図を検索して
図30のパーツ配置図を描画するためのパーツ配置図データを、リンクデータ(
図12参照)と共に回路図提供装置10に送信する(ステップS420)。パーツ配置図データの送信を受けたこの実施形態の回路図提供装置10は、パーツ配置図データに基づいた
図30のパーツ配置図をディスプレイ12に表示し、この表示の際には、既述したようにセンタリングとハイライト表示を行う(ステップS340)。これ以降の処理は、先の実施形態と同様であるので、この実施形態の回路図提供装置10によっても、既述した効果を奏することができる。
【0064】
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0065】
上記した実施形態では、ユーザー特定の入力パーツが含まれる回路要素描画分割回路図データ(c)の送信を受けた後に、回路要素描画分割回路図データ(c)に該当する分割回路図の右隣の分割回路図の回路要素描画分割回路図データ(d)、回路要素描画分割回路図データ(c)に該当する分割回路図の左隣の分割回路図の回路要素描画分割回路図データ(b)、これらの外側の回路要素描画分割回路図データ(e)、回路要素描画分割回路図データ(a)の順に、回路要素描画分割回路図データを順次送信するようサーバー30に要求したが、これに限らない。つまり、回路要素描画分割回路図データ(c)の送信を受けた後に、その左隣の分割回路図の回路要素描画分割回路図データ(b)、次いで、右隣の分割回路図の回路要素描画分割回路図データ(d)、その後、回路要素描画分割回路図データ(a)、回路要素描画分割回路図データ(e)の順に、送信要求してもよい。
【0066】
この他、次のような形態の回路図提供装置を採ることも可能である。つまり、複数の電装品を含んで構成される機器システムごとの回路図を、データの相互送信が可能に接続されたサーバーから取得して表示機器に表示し、前記回路図をユーザーに提供するに当たり、前記サーバーは、前記機器システムごとの前記回路図を画像表示する回路図描画データを前記表示機器に表示可能な表示領域ごとに分割した複数の分割済み回路図描画データとして記憶する。回路図提供装置は、前記回路図の提供対象となる前記機器システムの特定と該特定された機器システムに含まれる電装品の特定とをユーザーから受け付けて、前記サーバーに対して、前記分割済み回路図描画データの順次送信を要求する送信要求部と、前記サーバーから送信を受けた前記分割済み回路図描画データに基づく前記回路図を前記表示機器に画像表示する表示制御部とを備える。前記送信要求部は、前記特定された機器システムについての前記回路図描画データのうち前記特定された電装品に対応する前記電装品パーツ図を含む前記分割済み回路図描画データを、最先に送信するよう要求した上で、他の前記分割済み回路図描画データを、前記特定された電装品に対応する前記電装品パーツ図を含む前記分割済み回路図描画データに隣接する順に送信するよう要求する。この形態の回路図提供装置によれば、ユーザーには、ユーザー自身が特定した電装品に対応する電装品パーツ図を含む部分から回路を提供できる。しかも、分割済み回路図描画データのデータ量は、機器システムごとの回路図を画像表示するデータの全てである回路図描画データに比すれば限られるので、この形態の回路図提供装置によっても、ユーザーにより特定された機器システムについての回路図描画データの送信をサーバーに要求した後、表示機器に回路図を分割して速やかに画像表示できるので、ユーザーに与えるシステム異常の違和感を抑制できる。
【0067】
上記の回路図提供装置は、既述した実施形態における電装品パーツPSdについても、結線テキスト情報Lid等と同列に扱う。そして、上記の回路図提供装置の実施形態では、電装品パーツPSdを配したパーツ配置図を画像表示するためのパーツ配置図データを、回路要素描画分割回路図データ(a)〜(n)に含ませてサーバー30に記憶し、回路要素描画分割回路図データ単位に送信要求並びにデータ送信がなされる。
図36は電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(a)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(a)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図37は電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(b)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(b)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図38は電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(c)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(c)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図39は電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(d)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(d)の回路要素を描画した様子を示す説明図、
図40は電装品パーツPSdを含んだ回路要素描画分割回路図データ(e)に基づいて
図5における機器システム回路図の分割領域(e)の回路要素を描画した様子を示す説明図である。なお、これらの図において、電装品パーツPSdや結線
図LSd、パーツテキスト情報Pid等に基づくテキスト表記がどの分割領域に属するかは、矩形形状や結線軌跡或いはテキスト表記領域の左上角部のxy座標に基づいて規定したので、
図36における最上部の矩形形状の電装品パーツPSdは、分割領域(d)にまで及ぶことになる。
【0068】
また、上記の各実施形態にて示した回路図は、例えば
図5に示すように、ディスプレイ12に対して左右方向に延びるものとしたが、ディスプレイ12に対して縦方向に延びる回路図、或いはディスプレイ12に対して縦横・左右に延びる回路図でもよい。
【0069】
この実施形態では、
図36〜
図40に示す分割領域に属するデータを送信単位に、回路図提供装置10からサーバー30に対して送信要求を行い、サーバー30は、その要求に沿って回路図提供装置10に、
図36〜
図40に示す分割領域に属するデータを順次送信する。送信要求の手順は、既述した実施形態に倣えばよい。