【文献】
Nortel,The Reliability Improvement of the Blind Detection of the Antenna Configuration,3GPP TSG-RAN 1 Meeting #51,2007年11月 9日,pp.1-4,R1-074642,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_51/Docs/R1-074642.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、説明する
図1ないし
図16、及び本明細書における本発明の原理を説明するため
に用いられる多様な実施形態は単に説明するためのものであり、発明の範囲を限定するも
のではない。当業者は、本発明が適切に配置された無線通信システムにおいて具現できる
ことを理解するべきである。
【0010】
図1は、本発明の原理により、ACK/NACKメッセージを伝送する一例の無線網1
00を示している。示された実施形態において、無線網100は、基地局(BS)101、
基地局(BS)102、基地局(BS)103、及び他の類似の基地局(図示せず)を含む。
基地局101は基地局102及び基地局103と通信する。さらに、基地局101はイン
ターネット130または類似のIP−基盤の網(図示せず)と通信する。
【0011】
基地局102は、(基地局101を経て)基地局102のカバレッジ領域120内の複数
の第1加入者局に、インターネット130に対する広帯域無線接続を提供する。複数の第1加入者局は、小企業(small business;SB)内に位置することのできる加入者局111、大企業(enterprise;E)内に位置することのできる加入者局112、WiFiホットスポット(WiFi hotspot;HS)内に位置することのできる加入者局113、第1住宅(residence;R)内に位置することのできる加入者局114、第2住宅(residence;R)内に位置することのできる加入者局115、そして、セルフォーン(cell phone)、無線ラップトップ、無線PDA(PDA)のような移動装置(mobile device;M)である加入者局116を含む。
【0012】
基地局103は、(基地局101を経て)基地局103のカバレッジ領域125内の複数
の第2加入者局に、インターネット130に対する広帯域無線接続を提供する。複数の第
2加入者局は加入者局115と加入者局116とを含む。一実施形態において、基地局1
01−103は、直交周波数分割多重化(OFDM)または直交周波数分割多重接続(OF
DMA)を用いて相互通信することができ、加入者局111−116とも通信することが
できる。
【0013】
基地局101は、より多くの、またはより少ない基地局と通信することができる。また
、
図1では6台の加入者局だけが示されているが、無線網100はその追加の加入者局に
対して広帯域無線接続を提供することができる。加入者局115と加入者局116とは、
カバレッジ領域120とカバレッジ領域125の両端に位置することに注目すべきである
。加入者局115と加入者局116の各々は、基地局102と基地局103の両方と通信
し、公知のハンドオフモードで動作していると見られる。
【0014】
加入者局111−116は、インターネット130を介して、音声、データ、ビデオ、
画像会議、及び/または他の広帯域サービスに接続することができる。一実施形態におい
て、一つ以上の加入者局111−116はWiFi無線LAN(WiFi WLAN)の接
続点(AP)と連結され得る。加入者局116は、無線ラップトップコンピュータ、個人情
報端末、ノートブックコンピュータ、携帯(handheld)装置、またはその他の無線
装置を含む多くの移動装置のうちの一つである。加入者局114、115は、例えば、無
線パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、ゲートウェイ、またはそ
の他の装置である。
【0015】
図2は、直交周波数分割多重接続(OFDMA)送信経路の上位水準図面である。
図3
は、直交周波数分割多重接続(OFDMA)受信経路の上位水準図面である。
図2と
図3
において、単に実例と説明の目的で、OFDMA送信経路は基地局(BS)102で具現さ
れ、OFDMA受信経路は加入者局(SS)116で具現される。しかし、OFDMA受信
経路がBS102に具現でき、OFDMA送信経路がSS116に具現できることは、当
業者に理解できるはずである。
【0016】
BS102内の送信経路は、チャンネル符号化及び変調ブロック205、直−並列(S
−to−P)ブロック210、サイズN逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロック215、
並−直列(P−to−S)ブロック220、循環前置挿入(add cyclic pref
ix)ブロック225、及びアップ変換機(up−converter;UC)ブロック2
30を含む。SS116内の受信経路は、ダウン変換機(down−converter
;DC)ブロック255、循環前置除去(remove cyclic prefix)ブロ
ック260、直−並列(S−to−P)ブロック265、サイズN高速フーリエ変換(FF
T)ブロック270、並−直列(P−to−S)ブロック275、チャンネル復号化及び復
調ブロック280を含む。
【0017】
図2及び
図3の構成要素のうち少なくとも一部はソフトウェアで構成され、他の構成要
素は設定可能なハードウェア、またはソフトウェアと設定可能なハードウェアとの結合で
構成され得る。特に、詳細な説明に開示されたFFTブロックとIFFTブロックとは、
具現によりサイズNの値が変更される設定可能なソフトウェアアルゴリズムとして具現さ
れ得る。
【0018】
さらに、高速フーリエ変換及び逆高速フーリエ変換を具現する実施形態が説明されてい
るが、これは単に説明を容易にするためのものであり、発明の範囲を限定するものではな
い。発明の他の実施形態において、高速フーリエ変換機能と逆高速フーリエ変換機能は、
離散フーリエ変換(DFT)機能と逆離散フーリエ変換(IDFT)機能によって各々代替さ
れ得る。DFTとIDFT機能において、N変数の値はある整数(すなわち、1、2、3
、4等)である一方、FFTとIFFT機能において、N変数の値は2の累乗である、あ
る整数(すなわち、1、2、4、8、16等)であることを理解するべきである。
【0019】
BS102において、チャンネル符号化及び変調ブロック205は、情報ビット集合を
受信し、入力ビットに符号化(例えば、ターボコーディング)及び変調(例えば、QPSK
、QAM)を実行して一連の周波数領域変調シンボルを出力する。直−並列ブロック21
0は、直列変調シンボルを並列データに変換して(すなわち、逆多重化して)N個の並列シ
ンボル列を出力する(ここで、Nは、BS102とSS116で使用されるIFFT/F
FTサイズ)。その後、サイズNのIFFTブロック215は、N個の並列シンボル列に
対してIFFT動作を実行し、時間領域出力信号を出力する。並−直列ブロック220は
、サイズNのIFFTブロック215から入力される並列時間領域出力シンボルを変換し
て(すなわち、多重化して)直列時間領域信号を出力する。循環前置挿入ブロック225は
時間領域信号に循環前置を挿入する。最後に、アップ変換機230は、無線チャンネルに
伝送するために循環前置ブロック225の出力にRF周波数を加えて変調する(すなわち
、アップ変換する)。信号はRF周波数に変換される前に基底帯域で余波され得る。
【0020】
伝送されたRF信号は、無線チャンネルを経てSS116に到達し、BS102での逆
動作が実行される。ダウン変換機255は、受信された信号を基底帯域周波数にダウン変
換し、循環前置除去ブロック260が循環前置を除去して直列時間領域基底帯域信号を出
力する。直−並列ブロック265は、時間領域基底帯域信号を並列時間領域信号に変換す
る。サイズN FFTブロック270は、FFTアルゴリズムを実行してN個の並列周波
数領域信号を出力する。並−直列ブロック275は、並列周波数領域信号を一連の変調デ
ータシンボルに変換する。チャンネル復号化及び変調ブロック280は、変調シンボルを
復調し、復号して本来の入力データ列に復元する。
【0021】
基地局101−103の各々は、ダウンリンクで、加入者局111−116に伝送する
ことと類似する送信経路を具現することができ、アップリンクで、加入者局111−11
6から受信することと類似する受信経路を具現することができる。このように、加入者局
111−116の各々は、アップリンクから基地局101−103に伝送するための構造
に対応する送信経路を具現することができ、ダウンリンクで、基地局101−103から
受信するための構造に対応する受信経路を具現することができる。
【0022】
本発明は、基地局設定に関連する情報を加入者局に伝達するための方法及びシステムに
ついて記述し、より詳細には、基地局アンテナ設定を加入者局に中継伝達するための方法
及びシステムについて記述する。このような情報は、アンテナ設定を直交位相偏移変調(
QPSK)星状(例えば、n−直交振幅変調(QAM)信号、nは2^x)に配置するか、
あるいは、アンテナ設定をエラー訂正データ(例えば、循環余剰検査(CRC)データ)に配
置することを含む多様な方法によって伝達することができる。アンテナ情報をOPSK星
状またはエラー訂正データに符号化することによって、基地局101−103はアンテナ
設定を別途伝送せずに基地局アンテナ設定を伝達することができる。このようなシステム
と方法は、基地局101−103と複数の加入者局間の信頼性のある通信を保障し、負荷
を減らすことができる。
【0023】
本発明に開示された一部の実施形態において、QAMを用いてデータが伝送される。Q
AMは二つの搬送波の振幅を変調してデータを伝送する変調方式である。これらの二つの
搬送波は直交搬送波と呼ばれ、一般的に90度異なる位相を有する。QAMは2^x個の
点で構成される星状図により表現され、ここでxは1より大きい整数である。本発明に開
示された実施形態において、説明された星状図は4点星状図(4−QAM)になる。4−Q
AM星状図において、2次元グラフは2次元グラフの各四分面に一つの星状点を有するこ
とで表現される。しかし、本発明で論議される進歩性は、星状図において、如何なる数の
星状点を有する如何なる変調方式とでも共に使用され得る。さらに、4個以上の点を有す
る星状図を利用する場合、基地局101−103の設定に関連する追加情報(例えば、基
準電力信号)が開示されたシステム及び方法と一致するように伝送することができる。
【0024】
基地局101−103の送信機は、実際にデータを伝送する前に多様な機能を実行する
。4−QAM実施形態において、QAM変調されたシンボルは直-並列変換されて逆高速
フーリエ変換機(IFFT)に入力される。IFFTの出力端でN個の時間領域サンプルが
求められる。開示された実施形態において、NはOFDMシステムで使用されるIFFT
/FFTサイズを表す。IFFT以後の信号は並−直列変換され、循環前置(CP)が信号
列に加わる。結果サンプル列はOFDMシンボルと称される。
【0025】
加入者局内の受信機において、これと反対のステップが実行され、循環前置が最初に除
去される。その後、信号はFFTに提供される前に直−並列変換される。FFTの出力は
並−直列変換され、その結果であるQAM変調シンボルがQAM復調機に入力される。
【0026】
OFDMシステムの全体帯域幅は、副搬送波と呼ばれる狭帯域単位に分割される。副搬
送波の数はシステムで使用されるFFT/IFFTサイズであるNと一致する。周波数ス
ペクトルの端の一部の副搬送波が保護副搬送波として指定されるため、一般的にデータ用
副搬送波の数はNより小さい。一般的に、保護副搬送波上にはどのような情報も伝送され
ない。
【0027】
図2、
図10、及び
図12に示された例において、復号化されたBCH伝送ブロックは
、40ms時区間内の4個のサブフレーム(subframe#0、#1、#2、及び#
3)にマッピングされる。4−QAMの実施形態において、符号化された放送チャンネル
(BCH)伝送ブロックは一つのサブフレーム内の4OFDMシンボルにマッピングされ
る。拡張されたCPの場合、これは遊休シンボルの数において、TDD FSタイプ1の
場合に3個の遊休シンボルに制限されることを意味する。
【0028】
例示の目的で、三つの基地局101−103アンテナ設定が例として用いられる。これ
らの設定は、一つの送信アンテナ、空間周波数ブロック符号化(SFBC)伝送方式を利
用する二つの送信アンテナ、SFBC−周波数転換伝送多変化(FSTD)伝送方式を利
用する四つの送信アンテナである。相互異なる伝送方式が使用される場合、伝送方式に基
づく送信アンテナ数の検出が難しい。各伝送方式は、他方式の部分集合として考慮される
信号の大きい部分(a large portion of the signal)を有し
、したがって、この信号に基づいて使用される伝送方式を信頼できるように検出し、決定
することが難しくなる。よって、アンテナ設定は、物理放送チャンネル(P−BCH)伝送
ブロック及びそれに関連するQAM星状図に、またはP−BCH伝送ブロックのエラー訂
正データに符号化される必要がある。
【0029】
QPSK変調はP−BCHのために使用される。上述のように、4−QAM星状図は2
次元マッピングの四分面に分散される4個の点で構成される。下記表1は、本発明で論議
される星状マッピングを表す表である。
【0031】
基地局101−103のデータ送信は送信チェーンを介して実行される。送信チェーン
は送信のためにデータを準備する一連の動作である。このような動作はデータをスクラン
ブリング(scrambling)し、変調し、マッピングすることを含む。送信チェーン
は、直交周波数分割多重化(OFDM)を含む多様な通信技法に合わせて適用され得る。
【0032】
送信基地局101−103アンテナ設定情報の色々な実施形態に対する理解を助けるた
めに、予め決められた時区間にわたってデータにマッピングされた放送チャンネル(BC
H)の送信チェーンが
図4に示されている。ここに開示されたデータ符号化に関連する例
では10ms−40msの範囲とともに説明されるが、如何なる長さの時区間も、開示さ
れたシステム及び方法に合わせて使用し得る。
【0033】
図4は、データ符号化のために本発明により使用できる方法の例である。
図4はBCH
伝送ブロック送信の上位水準詳細図である。P−BCHはBCH伝送ブロック(ブロック
301)内のマッピングメカニズムによって受信される。レートマッチングを含むチャン
ネル符号化はBCH伝送ブロック(ブロック302)に適用される。チャンネル符号化で論
議されるが、データはエラー訂正情報をアンテナ設定を伝達するために使用され得るBC
H伝送ブロックからのデータに挿入するために変更することができる。符号化及びレート
マッチングを経たデータはスクランブルされた(ブロック303)後、変調される(ブロッ
ク304)。変調されたデータはQPSKデータストリーム上でフレームにマッピングさ
れる(ブロック305)。一部の実施形態において、データマッピング時、マップはアンテ
ナ設定情報を伝達できるように変更される。このような伝送チェーンは単に例示の目的と
して提供されるものであり、他の伝送チェーンが多様なステップの多様な順序で本発明に
合わせて使用することができる。
【0034】
図5は、表1に示されたデータを利用するQPSK変調の2次元星状マッピングを表し
ている。上述のように、送信チェーンによって符号化された各フレームには、QPSKデ
ータストリーム上にマッピングされる四つの項目(items)がある。例示の目的として
、四つの情報要素が00(四分面A)、01(四分面B)、10(四分面C)、及び11(四分
面D)で参照される。QPSK星状マッピングは、基地局101−103内のアンテナの
設定に関連する情報を提供することができる。一般的に、QPSK変調に4個の星状点が
存在するため、下記のように計4!(24)個の可能なマッピングが存在する。下記表2
は、使用可能な全体マッピングを表した表である。
【0036】
図5は、表2に表したインデックス#14の例である。このマッピングにおいて、A、
B、C、及びDはQPSK星状図の四分面である。要素00、01、10、及び11の四
分面A、B、C、及びDに対するマッピングは加入者局により検出することができる。そ
の後、このようなマッピングは表3のように知られている表に比較され得る。
【0038】
表3を用いて、
図5に示された星状図を伝送する基地局101−103のアンテナ設定
が決定され得る。アンテナ設定はQPSKマッピングにより決定され、使用された伝送方
式やアンテナ数に独立的である。したがって、表3に示された知られているQPSK表と
結びついている星状マッピングを使用することによって、基地局101−103のアンテ
ナ設定を決定するための信頼性のある方法が提供される。
【0039】
図5はQPSKマッピングの一例であり、
図6、7、8、及び9は多様な他の例である
。
図6は表2のマッピング#1の例であり、実際的に1/√2に関して各マッピングの位
置に関する図示を追加した
図5と類似している。
【0040】
図7、8、及び9は
図6上で実行されるマッピングの例である。このマッピングの目的
はデータのQPSKマッピングにアンテナ設定データを追加することである。このような
データの追加は、
図7、8、及び9に示されたように、マッピング、偏移(shifti
ng)、または否定(negation)を介して実行される。QPSK星状図を調整する
如何なる方法も使用できることを明らかに理解するべきである。
【0041】
図7は
図6に示されたデータの90度位相偏移である。
図6の位相偏移により、表3の
マッピングインデックス#11に関連するアンテナ設定が伝送され得る。このようなマッ
ピングにより4SFBC/FSTDの設定が決定される。
【0042】
図8は否定マッピングの例である。
図8はマッピングインデックス#1以後I−パート
上での否定である。否定により、マッピングインデックス#17に関連するアンテナ設定
が伝送され得る。このようなマッピングにより3SFBC/FSTDの設定が決定される
。
【0043】
図9は否定マッピングの他の例である。
図8はマッピングインデックス#1以後Q−パ
ート上での否定である。否定により、表3のマッピングインデックス#8に関連するアン
テナ設定が伝送され得る。このようなマッピングにより3SFBC/FSTDの設定が決
定される。
【0044】
図10は星状リマッピング(remapping)を示した伝送チェーン600の例であ
る。
図10に示された実施形態において、チャンネルマッチングを含むチャンネルレート
符号化が実行される(ブロック601)。また、チャンネルレート信号はスクランブルされ
る(ブロック602)。その後、スクランブルされた信号は変調される(ブロック603)。
信号が変調された後、星状マッピングが実行される(ブロック604)。星状のリマッピン
グは、その結果が基地局101−103のアンテナ設定を伝送できるように実行される。
星状リマッピングは、先に基地局101−103のアンテナ設定を確認することによって
実行される。アンテナ設定が決定されると、アンテナ設定に対応するマッピングが選択さ
れる。選択されたマッピング設定を利用して、QPSKリマッピングがアンテナ設定を伝
送するために実行される。最後に、データが伝送のためのフレーム上に配置される位置で
データフレーミングが実行される(ブロック605)。
【0045】
変調ステップ(ブロック603)において、表3のマッピングインデックス#1が使用さ
れることを理解すべきである。星状リマッピング後、スクランブルされたビット
【0049】
までの全体マッピングは、インデックスがf(N
t)関数である表3でのマッピングのよう
に説明される(ここで、N
tは基地局101−103の送信アンテナ数)。
【0050】
1、2、または4個の送信アンテナを有する3個の可能なアンテナ設定が存在する場合
、変調ステップと星状リマッピングステップは、表3で(24個中)3個の可能なマッピン
グにより定義される。例えば、下記の関数は与えられた設定においてアンテナの数に対応
するマッピングを表す。
【0052】
表記m#1は表3の第1マッピングを表すために使用される。リマッピング(ブロック
604)はアンテナ設定により決定される。単一送信アンテナ設定の場合のために、星状
リマッピングステップは単純にi=0、M
symb−1に対する
【0055】
二つの送信アンテナが存在する場合、
図5で示すように、表3のマッピングインデック
ス#14は、変調ステップの出力に90度の偏移を適用することによって観測され得る。
変調ステップの出力でのシークエンスd(0),…,d(M
symb−1)に対し、仮に
【0057】
がd(i)の実数部と虚数部として表示されれば、星状リマッピングステップの出力は下記
により説明されるシンボルシークエンスを算出する。
【0059】
この方程式から分かるように、90度位相偏移は単純に否定演算を含むI−Q転換に変
換される。
【0060】
四つのアンテナが存在する場合、−90度偏移がマッピング#1の上で変調ステップの
出力に適用され得る。変調ステップの出力でのシークエンスd(0),…,d(M
symb−
1)に対し、仮に
【0064】
が実数部と虚数部として表示されれば、星状リマッピングステップの出力は、
【0066】
により説明されるシンボルシークエンスを算出する。このような−90度位相偏移度否定
演算を含むI−Q転換に変換される。
【0067】
本実施形態の他の例のために、星状リマッピングでの下記の関数が説明される。
【0069】
単一送信アンテナに対して上記したように、星状リマッピングは
【0072】
二つの送信アンテナが使用される場合、表 3のマッピングインデックス#17
は、変調ステップの出力でI−パートに否定演算を適用することによって観測され得る。
変調ステップの出力でのシークエンスd(0),…,d(M
symb−1)に対し、仮に
【0074】
がd(i)の実数部と虚数部として表示されれば、星状リマッピングステップの出力は、
【0076】
によって説明されるシンボルシークエンスを算出する。
【0077】
三つの送信アンテナが使用される場合、表3のマッピングインデックス#8は、変調ス
テップの出力でQ−パートに否定演算を適用することによって観測され得る。変調ステッ
プの出力でのシークエンスd(0),…,d(M
symb−1)に対し、仮に
【0081】
がd(i)の実数部と虚数部として表示されれば、星状リマッピングステップの出力は、
【0083】
により説明されるシンボルシークエンスを算出する。
【0084】
さらに他の一実施形態において、表3が必要ないアンテナ設定を決定するために数学的
関数が適用され得る。この実施形態において、モード関数(mod function)が
アンテナ設定を確定するインデックスに適用することができる。この実施形態において、
マッピングインデックスはアンテナ設定に対応する整数を決定するモジュロ関数(mod
ulo function)に適用され得る。例えば、
【0086】
である場合の関数g(N
t,i)に対し、アンテナ設定とマッピングシークエンスの間に下
記の関係が決定され得る。
【0088】
モジュロ関数は、加入者局により受信される星状インデックスに適用され得る。モジュ
ロ結果がアンテナ設定に対応するため、これは表3の必要性を除去する。
【0089】
単一アンテナ設定に対し、モジュロ星状リマッピングは単純に
【0092】
二つの送信アンテナモジュロ設定に対し、長さ−3マッピングシークエンスm#1、m
#17、m#8が繰り返される。変調ステップの出力でのシークエンスd(0),…,d(M
symb−1)に対し、仮に
【0094】
がd(i)の実数部と虚数部として表示されれば、星状リマッピングステップの出力は下
記のように説明されるシンボルシークエンスを算出する。
【0096】
四つの送信アンテナモジュロ設定に対し、星状リマッピングステップの出力は下記のよ
うに説明されるシンボルシークエンスを算出する。
【0098】
図11は、加入者局が基地局101−103から受信した信号の解釈を表したフローチ
ャート700である。このフローチャートにおいて、信号が加入者局により受信される(
ブロック701)。加入者局は割り当てられたPBCH資源を介してシンボル列を受信す
る(ブロック702)。ここで、適切なアンテナ数を決定するために星状図が解釈される。
多くの場合、このような形で十分にアンテナ設定が決定される。このような設定は次の三
つの仮定を利用して確定することができる。最初選択された仮定は星状情報に基づくもの
であり、二番目の仮定は、最初の仮定がTrueのCRC検査結果が得られない場合にの
み利用される。TrueのCRC検査とはエラーがないCRC動作をいう。
【0099】
最初の仮定は、一つの送信アンテナ設定を仮定し、逆星状リマッピングステップに適用
される(ブロック703)。リマッピングステップの出力は単一送信機を仮定して復調され
る(ブロック704)。次に、スクランブリングと復号化がデータに実行される(ブロック
705)。最後に、CRC検査が復号されたデータに実行される。仮に、CRC検査を通
過し、データエラーが発生しなければ、単一送信アンテナに対する仮定が確定する。
【0100】
二番目の仮定は、二つの送信アンテナ設定を仮定して逆星状リマッピングステップに適
用される(ブロック709)。リマッピングステップの出力はSFBC受信機を用いて二つ
の送信機を仮定して復調される(710)。次に、デ・スクランブリング(descram
bling)と復号化が実行される(711)。最後に、CRC検査が復号化されたデータ
上に実行される(ブロック712)。仮に、CRC検査を通過し、データエラーが発生しな
ければ、二つの送信アンテナに対する仮定が確定する。
【0101】
三番目の仮定は、四つのアンテナ設定を仮定して逆星状リマッピングステップが実行さ
れる(ブロック713)。リマッピングステップの出力は、SFBC/FSTD受信機を用
いて四つの送信機を仮定して復調される(ブロック714)。次に、デ・スクランブリング
と復号化がデータに実行される(715)。仮に、CRC検査を通過し、データエラーが発
生しなければ、四つの送信アンテナに対する仮定が確定する。
【0102】
それぞれのブロック706、711、及び715において、四つの復号化が個別的に実
行される。これらの復号化は10、20、30、及び40msタイミングで実行される。
したがって、基地局101−103でアンテナ設定が決定されるが、タイミングは決定さ
れない場合もある。時間はCRC検査に対する各タイミングで復号をテストすることによ
って確定される。CRC検査結果がTRUEであれば、タイミング及びアンテナ設定が確
定する。
【0103】
仮定のうち一つが確定した後、送信アンテナの数が実証される(ブロック708)。正確
なタイミングと共に、このような情報はPBCH内容を解釈するために用いられる。送信
アンテナ数に対する関数として、星状リマッピングが他の物理チャンネル、またBPSK
、16QAM、64QAMのような他の変調に適用され得る。
【0104】
本発明の他の実施形態において、CRCマスキングステップがPBCH伝送ブロックに
追加される。結果送信チェーン800が
図12に示されている。CRCマスキングは、C
RCビットが送信アンテナ数に対する関数であるビット列によってマスキングされること
を意味する。
【0105】
図12はデータがシステムに入力されることを表している(ブロック801)。システム
に入力されるデータにCRCマスクが適用される(ブロック802)。以後、データはスク
ランブルされて(ブロック803)変調される(ブロック804)。上述の実施形態で説明し
たリマッピングがオプションとして追加され得る(ブロック805)。最後に、データはデ
ータフレーム上に配置される。
【0106】
図13はCRCマスクが適用される方法の例900である。P−BCHペイロードが伝
送のために受信される(ブロック901)。データに基づいてCRC符号が生成される(ブ
ロック902)。このCRC符号は送信アンテナ数の関数であるシークエンスによってマ
スキングされる(ブロック903)。
【0107】
CRC検査は、データの信頼性と無欠性を保障するために、データ上に一般的に実行さ
れる。CRC符号を計算してCRC検査を実行する多くの方法が存在する。例えば、CR
Cはx^4+x+1の多項式である。これはデータが損失されていないことを確認するた
めに用いられる。このような多項式は、CRC−4標準に適う如何なるデータにも適用さ
れ得る。次の入力データを例に挙げて説明する。
【0109】
知られている通信チャンネルを介して送受信できれば、このデータは損失されない。下
記の関数はこのようなデータのCRCがTRUEの結果になることを表す。
【0110】
CRC(00000001)=TRUE
【0111】
しかし、本発明において、データがさらに他のCRCマスクでマスキングされる。よっ
て、データは下記のように変形される。
【0112】
00000001(データ) 00000002(マスキングされたデータ)
【0113】
従来のCRC検査を使用すれば、結果はFALSEとなる。
【0114】
CRC(00000002)=FALSE
【0115】
本発明ではデータの変更のために複数のマスクが使用される。このようなマスクはどれ
がTRUEであるかを決定するためにCRC検査によって確認される。例えば、データ0
0000001の場合、下記のマスクが使用され得る。
【0116】
00000001(データ)(マスキングされたデータ、単一アンテナ)
【0117】
00000001 (データ) (マスキングされたデータ、二つのアンテナ)
【0118】
00000001(データ)(マスキングされたデータ、四つのアンテナ)
【0119】
マスキングされたデータは、加入者局によって受信された際、デ・マスキング(dem
asking)の逆ステップを経ることになる。仮に、マスキングされたデータが「好ま
しい」マスクによってデ・マスキングされれば、CRC検査はTRUEになる。例えば、
一つのアンテナマスクでデ・マスキングされた00000003は00000001と同
一ではないため、CRC検査は失敗となる。二つのアンテナマスクでデ・マスキングされ
た00000003は00000001と同一になってCRC検査は成功する。このよう
な形で、加入者局に伝送されたデータは、基地局101−103のアンテナ設定に関連す
る情報でマスキングされ得る。
【0120】
図13に戻り、P−BCHはマスキングされたCRCと連接される(ブロック904)。
このブロックにおいて、データは、データが加入者局で適切に解釈されるようにするマス
キングされたCRCと結合される。
【0121】
図14は、加入者局が基地局101−103から受信した信号の解釈を表したフローチ
ャートである(1000)。このフローチャートにおいて、信号が加入者局によって受信さ
れる(ブロック1001)。加入者局は割り当てられたPBCH資源を介してシンボルシー
クエンスを収集する(ブロック1002)。この時、アンテナ設定に関連し三つの仮定が成
立される。三つの仮定のうち一つはTRUEの結果にならなければならず、TRUEの結
果は正確なアンテナ設定に相応する。アンテナ設定をQPSK星状に符号化する実施形態
とは異なり、CRC実施形態はアンテナ設定に関連して直接情報を提供しない。したがっ
て、QPSK星状実施形態とは異なり各仮定を試みることができる。
【0122】
最初の仮定は、一つの送信アンテナ設定を仮定する逆星状リマッピングステップに適用
される(ブロック1003)。リマッピングステップの出力は一つの送信機を仮定して変調
される(1004)。次に、デ・スクランブリングと復号がデータ上に実行される(ブロッ
ク1005)。最後に、第1マスクを用いて復号されたデータに対してCRC検査が実行
される(ブロック1006)。仮に、CRC検査を通過すれば、一つの送信アンテナに対す
る仮定が確定する。
【0123】
二番目の仮定は、二つの送信アンテナを仮定する逆星状リマッピングステップに適用さ
れる(ブロック1009)。リマッピングステップの出力は、SFBC受信機を使用する二
つの送信機を仮定して復調される(ブロック1010)。次に、デ・スクランブリングと復
号化がデータに実行される(ブロック1011)。最後に、第2CRCマスクを用いて復号
化されたデータにCRC検査が実行される(ブロック1012)。仮に、CRC検査を通過
すれば、二つのアンテナに対する仮定が確定する。
【0124】
三番目の仮定は、四つのアンテナ設定を仮定する逆星状リマッピングステップに適用さ
れる(ブロック1013)。リマッピングステップの出力は、SFBC/FSTD受信機を
用いて四つの送信機を仮定して復調される(ブロック1014)。次に、デ・スクランブリ
ングと復号化がデータに実行される(ブロック1015)。最後に、第3CRCマスクを用
いて復号化されたデータにCRC検査が実行される(ブロック1016)。仮に、CRC検
査を通過すれば、四つの送信アンテナに対する仮定が確定する。
【0125】
それぞれのブロック1005、1011、及び1015において、四つの異なる復号化
が個別的に実行される。これらの復号は10、20、30、及び40msタイミングで実
行される。よって、基地局101−103で、アンテナ数に対する三つの仮定が存在する
が、これらの設定の各々は四つのタイミングを有することができる。したがって、基地局
101−103の正確な設定を判断するために、実際に12回のテストが実行される。
【0126】
仮定のうち一つが確定した後、送信アンテナの数が知られるようになる。正確なタイミ
ングと共にこの情報はPBCHの内容を解釈するのに用られる(ブロック1007)。
【0127】
QPSK星状とエラー訂正符号の両方とも一つの実施形態で使用することができる。図
15はQPSK星状マッピングとCRCマスキングの両方とも使用される一実施形態(1
100)である。データがシステムに入力される(ブロック1101)。CRCマスクがシ
ステムに入力されたデータに適用される(ブロック1102)。その後データはスクランブ
ルされて(ブロック1103)変調される(ブロック1104)。アンテナ設定は、QPSK
星状にマッピングされ、データはデータフレームに配置される(ブロック1105)。
【0128】
図16は、QPSK星状とCRCマスクを両方とも使用し、加入者局が基地局101−
103から受信した信号の解釈を表したフローチャートである。このフローチャートにお
いて、信号が加入者局によって受信される(ブロック1201)。加入者局は割り当てられ
たPBCH資源を介してシンボルシークエンスを受信する(ブロック1202)。この情報
は、QPSK星状により基地局101−103のアンテナ設定を判断するのに使用される
。三つの仮定がQPSK星状から求められたアンテナ設定を決定するために使用され得る
。
【0129】
最初の仮定は、一つの送信アンテナ設定を仮定して逆星状リマッピングステップに適用
される(ブロック1203)。リマッピングステップの出力は一つの送信機を仮定して変調
される(ブロック1204)。次に、スクランブリングと復号化がデータに実行される(ブ
ロック1205)。最後に、第1CRCマスクを用いてCRC検査が復号化されたデータ
に実行される(ブロック1206)。仮に、CRC検査を通過すれば、一つの送信アンテナ
に対する仮定が確定する。
【0130】
二番目の仮定は二つの送信アンテナ設定を仮定して逆星状リマッピングステップに適用
される(1208)。リマッピングステップの出力は、SFBC受信機を用いて二つの送信
機を仮定して復調される(ブロック1209)。次に、デ・スクランブリングと復号化がデ
ータに実行される(ブロック1210)。最後に、第2CRCマスクを用いてCRC検査が
復号化されたデータに実行される。仮に、CRC検査を通過すれば、二つの送信アンテナ
に対する仮定が確定する。
【0131】
三番目の仮定は、四つの送信アンテナ設定を仮定して逆星状リマッピングステップに適
用される(ブロック1212)。リマッピングステップの出力は、SFBC受信機を用いて
四つの送信アンテナを仮定して復調される(ブロック1213)。次に、デ・スクランブリ
ングと復号化がデータに実行される(ブロック1214)。最後に、第3CRCマスクを用
いてCRC検査が復号化されたデータに実行される。仮に、CRC検査を通過すれば、四
つのアンテナに対する仮定が確定する。
【0132】
それぞれのブロック1205、1210、及び1214において、四つの復号化が個別
的に実行される。これらの復号化は10、20、30、及び40msタイミングで実行さ
れる。したがって、基地局101−103において、アンテナの数に対し三つの仮定が存
在するが、これらの設定の各々は4回のタイミングを有することができる。よって、基地
局101−103の正確な設定を判断するため、実際に12回のテストが実行される。
【0133】
仮定のうち一つが確定した後、送信アンテナの数が知られるようになる。正確なタイミ
ングと共にこの情報はPBCHの内容を解釈するのに用られる(ブロック1207)。
【0134】
OPSK星状とCRCマスクの両方を用いることによって、基地局101−103のア
ンテナ設定が決定される。
【0135】
本発明は一実施形態とともに説明されたが、多様な変更と修正が当業者にとって実行可
能である。本発明は、添付された特許請求の範囲が、そのような変更と修正も含むことを
意味する。