【実施例】
【0056】
参照実施例:
プラスグレル塩酸塩の形態AおよびBならびにプラスグレル塩基は、参考として本明細書に組み込まれる米国特許第6,693,115号明細書の実施例1、3および参照実施例1(それぞれ)に従って調製されてもよい。
【0057】
実施例1:プラスグレル塩酸塩ニトロメタン溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩(30mg)を、瓶において60℃に加熱することによって0.5mlのニトロメタン中に溶解させた。この瓶を密封し、25℃に静置して結晶化させた。3日後、白色結晶が得られた。結晶のXRPDパターンを
図1に示す。
【0058】
実施例2:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩(35mg)を、24℃にて0.5mlの無水酢酸に溶解させた。溶液上方の雰囲気を窒素を用いて不活性化し続け、この瓶を密封し、窒素下24℃にて静置し、結晶化させた。5日後、白色結晶が得られた。
【0059】
実施例3:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)を、試験管において、24℃にて、150μlのtert−ブチルアセテート中に溶解させた。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を溶液に添加した。クロロトリメチルシランを添加直後に、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物が油滴になった。試験管を密封し、24℃にて静置して結晶化させた。2日後、白色結晶が得られた。
【0060】
実施例4:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)を、試験管において、約60℃に加熱することによって150μlのイソプロピルアセテート中に溶解させた。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を24℃にて溶液に添加した。クロロトリメチルシランの添加直後、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物は油滴になった。試験管を密封し、24℃にて静置し、結晶化した。2日後、白色結晶が得られた。
【0061】
実施例5:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)を、試験管において、約40℃に加熱することによって、150μlのメチルtert−ブチルエーテル中に溶解させた。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を、24℃にてこの溶液に添加した。クロロトリメチルシランを添加直後、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物は油滴になった。試験管を密封し、24℃にて静置し、結晶化させた。2日後、白色結晶が得られた。
【0062】
実施例6:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)を、試験管において、約50℃に加熱することによって、150μlのテトラクロロメタン中に溶解させた。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を、24℃にて溶液に添加した。クロロトリメチルシランの添加直後に、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物は油滴になった。試験管を密封し、24℃に静置し、結晶化させた。2日後に、白色結晶が得られた。
【0063】
実施例7:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)を、試験管において、約70℃に加熱することによって、150μlのp−シモール中に懸濁させた。透明溶液をデカントした。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を、24℃にて溶液に添加した。クロロトリメチルシランの添加直後、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物は油滴になった。試験管を密封し、24℃にて静置し、結晶化させた。2日後、白色結晶が得られた。
【0064】
実施例8:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)、試験管において、約60℃に加熱することによって、150μlのエチルアセテート中に溶解させた。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を、24℃にて溶液に添加した。クロロトリメチルシランの添加直後、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物は油滴になった。試験管を密封し、24℃にて静置し、結晶化させた。2日後、白色結晶が得られた。
【0065】
実施例9:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)を、試験管において、約60℃に加熱することによって、150μlのメシチレン中に溶解させた。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を24℃にて溶液中に添加した。クロロトリメチルシランの添加直後、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物は油滴になった。試験管を密封し、24℃にて静置し、結晶化させた。2日後、白色結晶が得られた。
【0066】
実施例10:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩基(10mg)を、試験管において、約60℃に加熱することによって、150μlのイソブチルアセテート中に溶解させた。氷酢酸(0.025ml)およびクロロトリメチルシラン(0.025ml)を24℃にて溶液中に添加した。クロロトリメチルシランの添加直後、白色沈殿物が得られた。試験管を振とう後、沈殿物は油滴になった。試験管を密封し、24℃に静置し、結晶化させた。2日後、白色結晶が得られた。
【0067】
実施例11:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態B(199mg)を、70℃にて9mlの酢酸無水物中に溶解させた。溶液を室温(20〜25℃)に冷却させ、6時間撹拌した。次いで、溶液を、プラスグレル塩酸塩形態Fのいくつかの結晶を用いてシード化し、一晩静置して、室温(20〜25℃)で撹拌した。希薄懸濁液を0〜5℃で24時間撹拌した。形成された結晶をろ過により回収した。結晶を室温で一晩乾燥させた。オフホワイト色のプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:45.2%。
【0068】
実施例12:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態B(200mg)を、50℃にて1mlの氷酢酸中に溶解させた。次いで溶液を室温(20〜25℃)まで冷却させ、4時間静置し、結晶化させた。得られた懸濁液をろ過し、ろ過された結晶を0.3mlの氷酢酸で洗浄した。結晶を室温(20〜25℃)にて一晩乾燥させた。オフホワイト色のプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:63.5%。
【0069】
実施例13:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態B(1.0g)を、40℃にて4mlの氷酢酸中に溶解させ、室温(20〜25℃)まで冷却し、3時間静置し、結晶化させた。得られた懸濁液をろ過し、結晶を2.0mlの氷酢酸で洗浄した。結晶を室温(20〜25℃)で一晩乾燥させた。オフホワイト色のプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:90.8%。
【0070】
実施例14:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態B(499mg)を、室温(20〜25℃)にて3mlの氷酢酸中に懸濁させた。希薄懸濁液を室温で3時間撹拌して結晶化させ、次いでろ過した。ろ過された結晶を1mlの氷酢酸で洗浄した。オフホワイト色のプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:83.8%。
【0071】
実施例15:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態B(499mg)を室温(20〜25℃)にて3mlの氷酢酸中に懸濁させた。得られた希薄懸濁液を、室温で3時間撹拌して結晶化させ、次いでろ過した。ろ過された結晶を、1mlの氷酢酸で洗浄し、室温(20〜25℃)にて一晩乾燥させた。オフホワイト色のプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:80.9%。
【0072】
実施例16:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態B(1.001g)を、40℃にて4mlの氷酢酸中に溶解させ、室温(20〜25℃)まで冷却し、静置して、3時間結晶化させた。ろ過された結晶を2mlの氷酢酸および1mlの蒸留水で洗浄した。結晶を室温(20〜25℃)で一晩乾燥させた。黄色味を帯びたプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:62.9%。
【0073】
実施例17:結晶性プラスグレル塩酸塩酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態B(15.005g)を、40℃にて60mlの氷酢酸中に溶解させ、次いで室温(20〜25℃)まで冷却し、静置して、4.5時間結晶化させた。得られた結晶をろ過し、20mlの氷酢酸(5+15mlに分けて)で洗浄し、30℃/10mbarにて30分間乾燥させ、室温(20〜25℃)にて一晩静置した。オフホワイト色のプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:87.9%。
【0074】
実施例18:結晶性プラスグレル塩酸塩形態F、酢酸溶媒和物の調製
プラスグレル塩酸塩形態A(1.295g)を、60℃にて6.5mlの氷酢酸中に溶解させ、室温(20〜25℃)まで冷却し、静置して5時間結晶化させた。得られた結晶をろ過し、3mlの氷酢酸(2+1mlに分けて)で洗浄し、30℃/10mbarにて30分間乾燥させ、室温(20〜25℃)で一晩静置した。オフホワイト色のプラスグレル塩酸塩形態Fの結晶が得られた。収率:70.3%。
【0075】
実施例19:結晶性形態のプラスグレル硝酸塩の調製
室温(20〜25℃)にて、3.75mlのアセトン中、251mgのプラスグレル塩基形態Iの溶液に、1.25mlのアセトン中、50.6μl(1.1当量)の65%水性硝酸の溶液を分けて添加し、得られた混合物を室温で約15分間撹拌した。0〜5℃(氷浴)にて5mlのヘプタンを添加した後、透明な反応混合物は、エマルションになった(フラスコの底部において透明な油滴)。約−25℃にて17時間貯蔵した後に、白色沈殿物が得られた。沈殿物を含有する混合物を、0〜5℃(氷浴)にて1時間撹拌し、ろ過により取り除き(filter off)、1mlの冷アセトン/ヘプタン(1:1)で洗浄し、40℃/10mbarにて乾燥させ、約2.5時間乾燥させた。白色結晶(269mg)のプラスグレル硝酸塩が得られた。
【0076】
実施例20:結晶性形態のプラスグレル硝酸塩の調製
室温(20〜25℃)にて5mlのアセトン中、504mgのプラスグレル塩基形態Iの溶液に、2mlのアセトン中、101.2μl(1.1当量)の65%水性硝酸溶液を添加した。10分後、得られた透明反応混合物を、少量のプラスグレル硝酸塩(実施例11に従って調製された)でシード化し、得られた混合物を0〜5℃(氷浴)にて4時間撹拌して、結晶化させた。白色沈殿物が形成し、それをろ過により取り除き、1mlのアセトンで洗浄し、40℃/10mbarにて17時間乾燥させた。白色結晶(350mg)のプラスグレル硝酸塩が得られた。
【0077】
実施例21:結晶性形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
プラスグレル塩基(1.00g)を、20〜25℃にてアセトン(15.5ml)中に溶解させた。4.8mlのアセトン中、0.34mlの47%HBrの溶液を塩基溶液中に添加した。透明溶液を5〜0℃に冷却させた。5分後、結晶化が生じた。懸濁液を5〜0℃で2時間撹拌し、ろ過し、結晶をアセトンで洗浄し、40℃/真空にて乾燥させ、形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩(1.26g)が得られた。HPLC純度:99.94%。
【0078】
サンプルを、室温(20〜25℃、相対湿度20〜30%)にて1ヶ月間開放ペトリ皿に静置し、次いでHPLCにて再分析し、99.84%の純度を得た。
【0079】
実施例22:結晶性形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
プラスグレル塩基(2.00g)を、20〜25℃にてアセトン(20ml)中に溶解させた。8mlのアセトン中、0.41mlの47%HBrの溶液に10分間かけて添加した。直後に結晶化が生じた。得られた懸濁液を20〜25℃で1.5時間撹拌し、次いで5〜0℃にて2時間撹拌させた。結晶が形成され、それをろ過し、アセトンで洗浄して、40℃/真空にて乾燥させ、形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩(1.75g)が得られた。HPLC純度:99.67%。
【0080】
実施例23:結晶性形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
窒素雰囲気下、20〜25℃にてアセトン(30ml)中、プラスグレル塩基(1.506g)の溶液は、撹拌しながら、pH約0.5まで臭化水素ガスでスパージした。約5分後に結晶化が生じた。30分後、得られた懸濁液を5〜0℃に冷却し、2時間撹拌した。結晶を窒素雰囲気下でろ過により取り除き、6mlのアセトン((4+2)mlに分けて)で洗浄し、30℃/10mbarにて約45分間乾燥させた。形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩(1.941g)が得られた。
【0081】
実施例24:結晶性形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
窒素雰囲気下、20〜25℃にてアセトン(16ml)中、プラスグレル塩基(0.998g)の溶液に、4mlのアセトン中、0.34mlの47%HBr(水性)の溶液を滴下した。添加中に結晶化が生じた。30分後、得られた懸濁液を5〜0℃に冷却し、2時間撹拌した。結晶を窒素雰囲気下でろ過により取り除き、6mlのアセトン((4+2)mlに分けて)で洗浄し、30℃/10mbarにて約45分間乾燥させた。形態IIのプラスグレル臭化水素酸塩(1.269g)が得られた。
【0082】
実施例25:結晶性形態IIIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
プラスグレル塩基(1.00g)を、40℃にて2−プロパノール(10.0ml)中に懸濁させた。5.0mlの2−プロパノール中、0.34mlの47%HBrの溶液を添加した。得られた透明溶液を20〜25℃に冷却し、プラスグレル臭化水素酸塩結晶でシード化した。直後に結晶化が生じた。得られた懸濁液を、20〜25℃にて1.5時間撹拌した。形成した結晶をろ過し、2−プロパノールで洗浄し、40℃/真空で乾燥し、形態IIIのプラスグレル臭化水素酸塩(1.25g)が得られた。HPLC純度:99.39%。
【0083】
実施例26:結晶性形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
約30mgのプラスグレル臭化水素酸塩形態IIを、約60℃まで加熱することによって、5mlのエチルアセテート中に懸濁させ、次いで懸濁液をろ過した。得られたろ液を20〜25℃で静置し、冷却およびエバポレーションによって結晶化させた。4日後、形成された結晶をろ過により取り除き、60℃/10mbarにて約3時間乾燥した。形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩の結晶が得られた。
【0084】
実施例27:結晶性形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
約30mgのプラスグレル臭化水素酸塩形態IIを、約50℃まで加熱することによって3mlのメチルエチルケトン中に溶解させた。得られた溶液を、20〜25℃にて静置し、冷却およびエバポレーションによって結晶化させた。4日後、形成された結晶をろ過により取り除き、約3時間60℃/10mbarにて乾燥させた。形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩の結晶が得られた。
【0085】
実施例28:結晶性形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて7.31mlのメチルイソブチルケトン/4.2%メタノール中、0.500gのプラスグレル塩基の懸濁液に、3mlのメチルイソ−ブチルケトン中、0.17mlの47%HBr(水性)の溶液を滴下した。得られた透明反応混合物を、少量の結晶性形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩を用いてシード化した。直後に結晶化を生じた。30分後、得られた懸濁液を、0〜5℃に冷却し、約2時間撹拌した。結晶をろ過により取り除き、0.5mlのメチルイソ−ブチルケトンで洗浄し、40℃/10mbarにて約3時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩(0.524g)が得られた。
【0086】
実施例29:結晶性形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃において5.29mlのイソプロピルアセテート/5.5%メタノール中、0.499gのプラスグレル塩基の懸濁液に、1.53mlのイソプロピルアセテート/2%メタノール中、0.17mlの47%HBr(水性)の溶液を滴下した。結晶化が生じ、綿毛様結晶が形成された。45分後、得られた懸濁液を0〜5℃まで冷却し、約4時間撹拌した。結晶をろ過により取り除き、1mlのイソプロピルアセテートで洗浄し、40℃/10mbarにて約17時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩(0.553g)が得られた。
【0087】
実施例30:結晶性形態IVのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
約30mgのプラスグレル臭化水素酸塩形態IIを、20〜25℃にて1mlの96%エタノール中に溶解させた。得られた溶液を20〜25℃にて静置し、エバポレーションによって結晶化させた。4日後、得られた結晶をろ過により取り除き、60℃/10mbarにて約3時間乾燥させた。形態IVのプラスグレル臭化水素酸塩の結晶が得られた。
【0088】
実施例31:結晶性形態Vのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
約30mgのプラスグレル臭化水素酸塩形態IIを、約50℃に加熱することによって酢酸(1ml)中に溶解させた。得られた溶液を20〜25℃にて静置し、冷却およびエバポレーションによって結晶化させた。4日後、結晶をろ過により取り除き、60℃/10mbarにて約3時間乾燥させた。形態Vのプラスグレル臭化水素酸塩の結晶が得られた。
【0089】
実施例32:結晶性形態VIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
約30mgのプラスグレル臭化水素酸塩形態IIを、約55℃に加熱することによって5mlのテトラヒドロフラン(「THF」)中に懸濁させ、次いで懸濁液をろ過した。透明ろ液を20〜25℃にて静置し、冷却およびエバポレーションによって結晶化させた。4日後、そこで形成された結晶をろ過により取り除き、60℃/10mbarにて約3時間乾燥させた。形態VIのプラスグレル臭化水素酸塩の結晶が得られた。
【0090】
実施例33:結晶性形態VIIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて5mlのメチルエチルケトン中、0.503gのプラスグレル塩基の溶液に、2mlのメチルエチルケトン中、0.17mlの47%HBr(水性)の溶液を添加した。添加終了時に結晶化が生じた。2時間後、得られた懸濁液を0〜5℃まで冷却し、約30分間撹拌した。形成された結晶をろ過により取り除き、1mlのメチルエチルケトンで洗浄し、40℃/10mbarにて約3時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩(0.595g)が得られた。
【0091】
実施例34:結晶性形態VIIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
プラスグレル塩基(5.00g)を、50.0mlのメチルエチルケトン中に溶解させた。20mlのメチルエチルケトン中、1.7mlの47%HBr(水性)の溶液を添加した。プラスグレル臭化水素酸塩が5分後に結晶化した。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌させ、次いで0〜5℃で0.5時間撹拌させた。形成された結晶をろ過し、メチルエチルケトンで洗浄し、50℃/真空にて乾燥させ、6.06gのプラスグレル臭化水素酸塩が得られた。
【0092】
実施例35:結晶性形態IAのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて5mlのイソペンタノール中、0.403gのプラスグレル塩基の懸濁液に、1mlのイソペンタノール中、0.136mlの47%HBr(水性)の溶液を滴下した。1時間後、得られた透明反応混合物を0〜5℃まで冷却し、少量の結晶性形態Iのプラスグレル臭化水素酸塩を用いてシード化し、0〜5℃にて約3時間撹拌し、次いで8〜10℃にて約17時間撹拌した。形成された結晶をろ過により取り除き、40℃/10mbarにて約3時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩(0.321g)が得られた。
【0093】
実施例36:結晶性形態IAのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて5mlの1−ペンタノール中、0.500gのプラスグレル塩基の懸濁液に、1mlの1−ペンタノール中、0.17mlの47%HBr(水性)溶液を滴下した。30分後、得られた透明反応混合物を、0〜5℃に冷却させ、少量のプラスグレル臭化水素酸塩結晶性形態IAでシード化し、0〜5℃にて約5時間撹拌し、8〜10℃にて約17時間撹拌した。結晶が形成され、それをろ過により取り除き、2mlの1−ペンタノールで洗浄し、40℃/10mbarにて約5時間乾燥し、プラスグレル臭化水素酸塩(0.342g)が得られた。
【0094】
実施例37:結晶性形態IAのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて3.3mlのメチルアセテート/9.1%メタノール中、0.503gのプラスグレル塩基の懸濁液に、1mlのメチルアセテート中、0.17mlの47%HBr(水性)の溶液を滴下した。得られた透明反応混合物を、少量のプラスグレル臭化水素酸塩結晶性形態Iでシード化した。直後に結晶化が生じた。45分後、懸濁液を0〜5℃に冷却し、約3時間撹拌した。結晶が形成され、それをろ過により取り除き、3mlのメチルアセテート(2×1.5mlに分けて)で洗浄し、40℃/10mbarにて約17時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩(0.496g)が得られた。
【0095】
実施例38:結晶性形態IAのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて5.12mlのメチルアセテート/2.4%メタノール中、0.504gのプラスグレル塩基の溶液に、1mlのメチルアセテート中、0.17mlの47%HBr(水性)の溶液を滴下した。得られた透明反応混合物を、少量のプラスグレル臭化水素酸塩結晶性形態Iでシード化した。直後に結晶化が生じた。45分後、懸濁液を0〜5℃まで冷却し、約3時間撹拌した。結晶が形成され、それをろ過により取り除き、3mlのメチルアセテート(2×1.5mlに分けて)で洗浄し、40℃/10mbarにて約17時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩(0.529g)が得られた。
【0096】
実施例39:結晶性形態VIIIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
プラスグレル塩基(0.51g)を5.0mlの1−ブタノール中に懸濁させた。2.5mlの1−ブタノール中、0.17mlの47%HBr(水性)溶液を添加し、透明溶液を形成させた。室温で15分後、結晶化が始まった。得られた懸濁液を0〜5℃に冷却し、1.5時間撹拌させた。結晶が形成され、それをろ過し、1−ブタノールで洗浄し、50℃/真空にて乾燥させ、0.53gのプラスグレル臭化水素酸塩が得られた。
【0097】
実施例40:結晶性形態IXのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて30mlのメチルアセテート/2%メタノール中、プラスグレル塩基(2.454g)の溶液を、少量のプラスグレル臭化水素酸塩形態Iでシード化した。得られた懸濁液を2.0〜2.5のpHが得られるまで臭化水素ガスでパージした。反応混合物を再び、約3.6のpHにて少量のプラスグレル臭化水素酸塩形態Iでシード化した。次いで懸濁液を20〜25℃にて約45分間撹拌し、次いで5〜0℃に約4時間冷却した。結晶が形成され、それを不活性雰囲気下でろ過し、2mlのメチルアセテートで洗浄し、40℃/10mbarにて約17時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩(2.805g)が得られた。
【0098】
実施例41:結晶性形態Xのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて7.29mlのトルエン/4%メタノール中、プラスグレル塩基(0.500g)の溶液に、2.0〜2.5のpHが得られるまで臭化水素ガスをパージした。パージング中、透明な反応混合物を少量のプラスグレル臭化水素酸塩形態Iでシード化した。得られた懸濁液を20〜25℃で約45分間撹拌し、次いで0〜5℃まで約3時間冷却させた。結晶が形成され、それをろ過し、1mlのトルエンで洗浄し、40℃/10mbarにて約17時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩形態X(0.149g)が得られた。
【0099】
実施例41:結晶性形態XIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて、30mlのイソブチルアセテート/5.5%のMeOH中、プラスグレル塩基(2.357g)の懸濁液に、2.0〜2.5のpHが得られるまで臭化水素をパージした。パージング後、懸濁液を20〜25℃にて約45分間撹拌し、0〜5℃に約3.5時間冷却した。結晶が形成され、それを不活性雰囲気下でろ過し、(2+2)mlのイソブチル−アセテートで洗浄し、40℃/10mbarにて約18時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩形態XIが得られた(2.275g)。
【0100】
実施例42:結晶性形態XIIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて30mlのメチルアセテート/2%MeOH中、プラスグレル塩基(2.453g)の溶液に、2.2〜2.7のpHが得られるまで(pH−メーターによって)臭化水素をパージした。パージング後、懸濁液を20〜25℃にて約45分間撹拌し、0〜5℃まで約2時間冷却した。結晶が得られ、それを不活性雰囲気下でろ過し、(2+2)mlのメチルアセテートで洗浄し、40℃/10mbarにて約18時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩形態XIIが得られた(1.039g)。
【0101】
実施例43:結晶性形態XIIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
実施例42に従って得られた母液に、2.5〜3のpHが得られる(指示紙により)まで再び臭化水素をパージした。懸濁液が得られ、20〜25℃にて約20分間撹拌し、次いで0〜5℃に約45分間冷却した。得られた結晶を不活性雰囲気下でろ過し、(2+2)mlのメチルアセテートで洗浄し、40℃/10mbarにて約15.5時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩形態XIIが得られた(1.727g)。
【0102】
実施例44:結晶性形態XIIIのプラスグレル臭化水素酸塩の調製
20〜25℃にて6.0mlのn−ブチルアセテート中、プラスグレル塩基(0.501g)の懸濁液に、1.0mlのn−ブチルアセテート中、0.170mlの47%HBr(水性)の溶液を滴下した。酸溶液の最初の滴下後、0.3mlのメタノールを添加した。添加後、懸濁液を20〜25℃にて約30分間撹拌し、0〜5℃にて約2時間冷却した。得られた結晶をろ過し、1mlのn−ブチルアセテートで洗浄し、40℃/10mbarにて約22時間乾燥させた。プラスグレル臭化水素酸塩形態XIIIが得られた(0.616g)。
【0103】
実施例45:結晶性形態P1のプラスグレルリン酸塩の調製
20〜25℃にて21.67mlのメチルアセテート/7.7%エタノール中、プラスグレル塩基(1.006g)の溶液に、2mlのメチルアセテート中、99%リン酸(329.9mg)を滴下した。30分以内に結晶化が生じた。20〜25℃にて3時間後、懸濁液を0〜5℃に冷却し、その温度で約2時間撹拌した。得られた結晶をろ過し、4mlのメチルアセテートで洗浄し、40℃/真空にて約1.5時間乾燥させた。プラスグレルリン酸塩形態P1(0.883g)が得られた。
【0104】
実施例46:結晶性形態P2のプラスグレルリン酸塩の調製
0〜5℃にて2.0mlのジクロロメタン中、プラスグレル塩基(0.252g)の溶液に、55.0μLの85%H
3PO
4(水性)の溶液を滴下した。油状の反応混合物が得られ、それを0〜5℃にて約7時間撹拌し、8〜10℃にてさらに17時間撹拌した。得られた結晶をろ過し、40℃/真空にて約5時間乾燥させた。プラスグレルリン酸塩形態P2が得られた(0.186g)。
【0105】
実施例47:結晶性形態S1のプラスグレル硫酸水素塩の調製
0〜5℃にて6.19mlのメチルアセテート/3%メタノール中、プラスグレル塩基(0.399g)の溶液に、58.6μlの濃硫酸の溶液を滴下した。0〜5℃にて約4時間後、透明反応混合物を撹拌することなく−20℃にて約17時間貯蔵し、次いで0〜5℃に再び加温し、少量のプラスグレル硫酸水素塩形態S1でシード化した。得られた懸濁液を−20℃にて2日間静置した。こうして得られた結晶を0〜5℃にて約30分間再び混合し、ろ過し、1mlのメチルアセテートで洗浄し、40℃/真空にて約3時間乾燥させた。プラスグレル硫酸水素塩形態S1(63mg)が得られた。
【0106】
実施例48:結晶性形態S1のプラスグレル硫酸水素塩の調製
0〜5℃にて2.34mlのメチルアセテート/1.5%エタノール中、プラスグレル塩基(0.204g)の溶液に、29.3μlの濃硫酸の溶液を滴下した。得られた油状反応混合物を20〜25℃に約30分間加温し、次いで0〜5℃まで再び冷却し、少量のプラスグレル硫酸水素塩形態S1でシード化し、約3時間撹拌した。こうして得られた結晶をろ過し、40℃/真空にて約17時間乾燥させた。プラスグレル硫酸水素塩(63mg)が得られた。フラスコを2mlのメチルアセテートで洗浄し、残った結晶を別個にろ過し、40℃/真空にて約17時間乾燥させた。プラスグレル硫酸水素塩(84mg)が得られた。
【0107】
実施例49:結晶性形態S1のプラスグレル硫酸水素塩の調製
−25℃にて3.13mlのアセトン中、0.156mlの濃硫酸の溶液に、約−20℃に冷却された4.63mlのアセトン中、プラスグレル塩基(0.500g)の溶液を添加した。得られた反応混合物を−23℃〜−20℃にて約4時間撹拌した。結晶が形成され、それをろ過し、2mlの氷冷却されたアセトンで洗浄し、60℃/真空にて約1.5時間乾燥させた。プラスグレル硫酸水素塩形態S1(0.379g)が得られた。
【0108】
実施例50:結晶性形態S2のプラスグレル硫酸水素塩の調製
20〜25℃にて2.5mlのエチルホルメート中、プラスグレル塩基(0.204g)の溶液に、29.3μLの濃H
2SO
4溶液を滴下した。油状反応混合物が得られ、少量のプラスグレル硫酸水素塩形態S1でシード化したが、シード化結晶が溶解した。0.1mlのエタノールを添加し、透明な反応混合物を得た。数分以内に結晶化が生じた。希薄懸濁液を20〜25℃にて約2時間撹拌し、0〜5℃にて約2時間冷却した。約−20℃にて5日後、懸濁液を8〜10℃にて再び約17時間撹拌した。得られた結晶をろ過し、2mlのエチルホルメートで洗浄し、40℃/真空にて約3時間で乾燥させた。プラスグレル硫酸水素塩形態S2が得られた(0.127g)。
【0109】
実施例51:結晶性形態S3のプラスグレル硫酸水素塩の調製
4mlのエチルアセテートおよび2mlの2−プロパノール中、プラスグレル塩基(0.50g)の懸濁液に、2mlのエチルアセテート中、75μlの96%H
2SO
4の溶液を添加して、混合物を得た。この混合物を2〜8℃の冷蔵庫に静置した。約17時間後、結晶が形成された。懸濁液を氷浴にてさらに6時間撹拌し、得られた結晶をろ過して、40℃/真空にて約17時間乾燥させて、プラスグレル硫酸水素塩形態S3(0.19g)が得られた。