(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0005】
次に本発明を、添付の図面に示されるいくつかの実施形態を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、本開示の十分な理解のために多数の具体的な詳細が説明される。しかしながら、本開示はこれらの具体的な詳細の一部またはすべてがなくても実施可能であることは当業者に明らかである。他の例として、本開示を不必要に曖昧にすることのないよう、周知の工程ステップおよび/または構成は詳細に説明されていない。さらに、本開示は特定の実施形態に関して説明されるが、本説明は記載された実施形態に本開示を限定するものではないことを理解されたい。反対に、本説明は、添付の請求項により規定されるような本開示の趣旨および範囲内に含まれる代替物、改良物、および等価物を包含することを意図する。
【0006】
ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトなどのソーシャル・ネットワーキング・システムは、そのユーザにシステムと、あるいはシステムを介してユーザ同士で情報をやりとりすることを可能にする。通常、ソーシャル・ネットワーキング・システムの登録ユーザになるために、人間または人間以外のいずれかのエンティティは、ソーシャル・ネットワーキング・システムにアカウントの登録をする。その後、登録ユーザは、例えば正しいログインIDまたはユーザ名とパスワードを入力することでアカウントを経由しソーシャル・ネットワーキング・システムにログインし得る。本明細書で使用されるように、「ユーザ」は、このようなソーシャル・ネットワーク環境と情報のやりとりをする、または該環境上で通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(例えば企業、ビジネスまたは第三者アプリケーション)、または(例えば個人またはエンティティの)グループであり得る。
【0007】
ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システムにアカウントの登録をすると、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザに関連する記録(通例「ユーザ・プロファイル」と呼ばれる)を生成し格納し得る。ユーザ・プロファイルは、ユーザにより提供される情報と、ユーザのアクティビティまたはアクションに関係する、ソーシャル・ネットワーキング・システムを含む様々なシステムにより収集される情報とを含み得る。例えば、ユーザは、該ユーザの名前、プロファイル写真、連絡先情報、生年月日、性別、配偶関係、家族状況、雇用情報、学歴、嗜好、関心、および該ユーザのユーザ・プロファイルに含まれるその他の人口統計的な情報を提供し得る。ユーザは、友達であると考えるソーシャル・ネットワーキング・システムの他のユーザを特定し得る。ユーザの友達または一次連絡先のリストがユーザのプロファイルに含まれ得る。ソーシャル・ネットワーキング・システム内の接続は両方向または単に一方向であり得る。例えば、ボブとジョーが両方ともユーザであり互いに接続すれば、ボブとジョーはそれぞれ他方の接続先である。一方、ボブがサムの投稿したコンテンツ項目を閲覧するためにサムに接続したいが、サムはボブに接続したくない場合、サムはボブの接続先であるがボブはサムの接続先ではないという一方向接続が形成され得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムのいくつかの実施形態は、接続が1つまたは複数のレベルの接続先(例えば友達の友達)を介し間接的となるようにすることができる。接続先は、ユーザにより明示的に追加され得る(例えば、友達となる特定の他のユーザをユーザが選択する)、またはユーザの共通特徴(例えば、同じ教育機関の卒業生であるユーザ)に基づきソーシャル・ネットワーキング・システムにより自動的に生成され得る。ユーザは、該ユーザが頻繁に訪れるウェブサイトまたはウェブ・ページを特定してもよく、またはそのウェブサイトまたはウェブ・ページにブックマークを付けてもよく、これらのウェブサイトまたはウェブ・ページはユーザのプロファイルに含まれてもよい。
【0008】
ユーザは、アカウントの登録手続きをする時または後の任意の時にユーザの様々な態様に関係する情報(連絡先情報および関心など)を提供し得る。ユーザはまた、いつでも自身のプロファイル情報を更新し得る。例えば、ユーザが引っ越しあるいは電話番号を変更の場合、該ユーザは連絡先情報を更新し得る。加えて、ユーザの関心は時間の経過と共に変化してもよく、ユーザは時々、該ユーザのプロファイル内の該ユーザの関心を更新し得る。システム上の特定の情報にアクセスする頻度などのソーシャル・ネットワーキング・システム上のユーザのアクティビティもまた、ユーザのプロファイルに含まれ得る情報を提供し得る。また、このような情報はユーザの直近のアクティビティを反映するように時々更新され得る。さらに、他のユーザまたはユーザのいわゆる友達または連絡先も、ユーザのプロファイルに影響を与えるまたはその更新を引き起こすアクティビティを行い得る。例えば、連絡先はユーザを友達として追加し(またはユーザを友達から除き)得る。連絡先はまた、ユーザのプロファイル・ページ(典型的には、ウォール投稿として知られているもの)にメッセージを書き込み得る。ユーザはまた、ユーザのプロファイル・ページに投稿されるステータス・メッセージを入力し得る。
【0009】
ソーシャル・ネットワーク・システムは、ソーシャル・グラフ情報を維持してもよく、ソーシャル・グラフ情報は通常個人のグループ間の関係をモデル化することができ、また、ソーシャル・ネットワーク・システムは、単なる知り合いから親密な家族的結び付きまでの範囲の関係を含んでもよい。ソーシャル・ネットワークはグラフ構造を使用して表され得る。グラフの各ノードはソーシャル・ネットワークのメンバーに対応する。2つのノードを接続するエッジは、2人のユーザ間の関係を表す。加えて、任意の2つのノード間の分離度が、1つのノードから他のノードへグラフをたどるのに必要なホップの最小数として定義される。2人のユーザ間の分離度は、グラフ内のノードにより表される2人のユーザ間の親近性の尺度と考えることができる。
【0010】
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、写真共有、オンライン・カレンダ、イベントなどの様々なアプリケーションをサポートし得る。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムはまた、媒体(メディア)共有能力を含み得る。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザのウォール投稿または写真アルバム内などのユーザのプロファイルにユーザが写真および他のマルチメディア・ファイルを投稿できるようにすることができ、それらをどちらもソーシャル・ネットワーキング・システムの他のユーザにアクセス可能であり得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムはまた、ユーザがイベントを構成できるようにし得る。例えば、第1のユーザは、イベントの日時、イベントの場所(ロケーション)、イベントに招待される他のユーザを含む属性によりイベントを構成し得る。招待されたユーザは、イベントへの招待状を受け取り、(招待を受諾することまたは断ることなどにより)応答し得る。さらに、ソーシャル・ネットワーキング・システムはユーザが個人的カレンダーを維持できるようにしてもよい。イベントと同様に、カレンダー・エントリは、時刻、日付、位置、他のユーザの識別情報を含んでいてもよい。
【0011】
ソーシャル・ネットワーキング・システムはまた、プライバシ・モデルをサポートし得る。ユーザが自身の情報を他のユーザまたは第三者アプリケーションと共有することを望む場合と望まない場合とがあり、ユーザが自身の情報を特定のユーザまたは第三者アプリケーションとのみ共有することを望む場合もある。ユーザは、自身の情報が、自身のユーザ・プロファイルに関連付けられるプライバシ設定を介し他のユーザまたは第三者アプリケーションと共有されるか否かを管理し得る。例えば、ユーザは、ユーザに関連付けられた個々のユーザ・データごとにプライバシ設定を選択、および/またはユーザ・プロファイル情報のカテゴリまたはタイプにグローバルに適用する設定を選択し得る。プライバシ設定は、ユーザ・データにアクセスし得る一連のエンティティ(例えば、他のユーザ、ユ
ーザの接続先、友達の友達、または第三者アプリケーション)を定義または識別する。プライバシ設定は、例えば、ソーシャル・ネットワーク内の特定のエンティティ(例えば他のユーザ)、ユーザの接続先の所定グループ、特定タイプの接続先、ユーザの接続先のすべて、ユーザの接続先のすべての一次接続先、ソーシャル・ネットワーク全体、または(例えば、投稿されたコンテンツ項目をインターネット上でインデックス化可能かつ検索可能にするために)全インターネットを指定することにより、様々なレベルの粒度で指定することができる。ユーザは投稿されるすべてのユーザ・データのデフォルト・プライバシ設定を選択し得る。加えて、ユーザは特に、あるエンティティについて、あるユーザ・データまたは特定タイプのユーザ・データを閲覧することから除外することができる。
【0012】
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、地理的位置または場所に関係する情報のデータベースを維持し得る。場所は、レストラン、バー、鉄道駅、空港などの様々な物理的位置に対応し得る。いくつかの場所は、それ自体が空港内のレストランまたはゲート位置などの場所を含む、より大きな領域に対応し得る。一実施態様では、あらゆる目的のためにその全体が本願明細書に援用する米国特許出願第12/863,181号明細書に記載されるようにソーシャル・ネットワーキング・システムにより維持されるソーシャル・グラフまたは他のデータ構造内のハブ・ノードとして、各場所は維持され得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ラップトップ、デスクトップ、または携帯機器などの有線または無線局によりホストされるクライアント・アプリケーション(例えばブラウザ)を使用することによりユーザが各場所に関する情報にアクセスできるようにし得る。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、場所についての情報を要求するユーザへウェブ・ページ(または他の構造化文書)を提供し得る。ユーザ・プロファイルと場所情報に加えて、ソーシャル・ネットワーキング・システムはユーザについての他の情報を追跡または維持し得る。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザの位置を記録する1つまたは複数の位置ベースのサービスを含むジオソーシャル・ネットワーキング・システム機能をサポートし得る。例えば、ユーザは、ユーザの携帯機器(または、ブラウザ・クライアントを使用するウェブまたはネットワークベース・アプリケーション)によりホストされる専用クライアント・アプリケーションを使用してジオソーシャル・ネットワーキング・システムにアクセスし得る。クライアント・アプリケーションは、携帯機器によりサポートされる全地球測位システム(GPS)または他のジオロケーション機能に自動的にアクセスし、ユーザの現在位置をジオソーシャル・ネットワーキング・システムに報告し得る。加えて、クライアント・アプリケーションは、ユーザが様々な位置でチェックインして該位置を他のユーザへ伝達できるようにするジオソーシャル・ネットワーキング機能をサポートし得る。所与の場所へのチェックインは、ユーザが所与の場所に物理的に位置し、携帯機器を使用し、ジオソーシャル・ネットワーキング・システムにアクセスして同場所におけるユーザの存在を登録すると発生し得る。ユーザは、ユーザの現在位置近傍の既存の場所のリストから所与の場所を選択し、または新しい場所を生成し得る。ユーザはまた、所与の場所にチェックインする際にテキスト文字列でコメントを与え得る。ユーザはまた、チェックインに関連して1人または複数の他のユーザ(ユーザの友達など)を特定し、そのユーザらもチェックインに関連付けし得る。あらゆる目的のために本願明細書に援用する米国特許出願第12/584,614号明細書は、第1のユーザが所与の場所において他のユーザにチェックインできるようにするシステムについて記載している。コメントとユーザがチェックインした時間に対応するタイムスタンプを含むエントリが他のユーザに表示され得る。例えば、ユーザのチェックイン・アクティビティの記録はデータベース内に格納され得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、所与の場所におけるユーザのチェックイン・アクティビティに関連付けられた1つまたは複数の記録を選択し、所与の場所に対応するウェブ・ページ(または他の構造化文書)内に、このようなチェックイン・アクティビティを含み得る。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、所与の場所に対応するページを要求するユーザの友達または他の交流のある連絡先に関連付けられたチェックイン・アクティビティを選択し得
る。あらゆる目的のためにその全体が参照により援用する米国特許出願第12/858,817号明細書は、本発明の様々な実施形態に関連して使用することができる例示的なジオソーシャル・ネットワーキング・システムについて記載している。チェックイン・アクティビティはまた、ユーザ・プロファイル・ページ上に、およびソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザに提供されるニュース・フィード内に表示され得る。
【0013】
さらに、ユーザの携帯機器上でホストされている特殊目的のクライアント・アプリケーションは、連続的に、携帯機器の位置データをキャプチャし、ソーシャル・ネットワーキング・システムに位置データを送信するように構成してもよい。このように、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザの位置を追跡し、ユーザの通る道に近い、またはそのユーザが頻繁に訪問する場所に関連する様々な推薦内容をユーザに提供することができる。一実施態様では、ユーザがこの推薦サービスを選ぶと、クライアント・アプリケーションは定期的にソーシャル・ネットワーキング・システムへユーザの位置データをポスティングすることになる。
【0014】
さらに、ある実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ソーシャル・ネットワークの特定のユーザまたはメンバーに関連付けられている装置の現在位置、現在の場所でユーザが費やした時間の総量、および、既定の位置と装置の現在位置との間の距離に基づいて様々なコンテンツのサーフェシングを可能にする。これらの要因に基づいて、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、クライアント装置のユーザに現在位置の「新規性」を決定し、サーフェシングのコンテンツを地理的および時間的により広いまたはより狭い範囲に設定することができる。例えば、ユーザが、時間を過ごしたことが全くまたはほとんどない場所に居る場合は、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、その場所を含む全領域、州、または国からコンテンツをサーフェシングすることができる。さらに、ユーザが特定の場所で時間を過ごしたことが全くまたはほとんどない場合には、過去の任意の日付からコンテンツをサーフェシングすることができる。しかし、ユーザが特定の場所でかなりの時間を費やしたことがある場合は、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、その場所がユーザに新規ではないと判断し、地理的に小さな半径にのみ関連し、ソーシャル・ネットワーク内に最近数日に投稿されたコンテンツをサーフェシングする。
【0015】
コンテンツは、その場所に関連するソーシャル・ネットワークに存在するものであれば何でもよく、限定するものではないが、写真、ビデオ、ストーリ、チェックイン、コメント、レビュー、ニュース・エントリ、リンク、イベント、オーディオ、取引、プロモーション、広告、などが挙げられる。特定の実施形態では、コンテンツは、ユーザの携帯機器のホーム画面、背景画面、ロック画面、または他のデフォルト画面に置き換わる。特定の実施形態では、コンテンツは、その場所のカスタム・ニュース・フィードとして生成される。
【0016】
特定の実施形態では、検索半径に一致するコンテンツが社会的関連性に基づいてランク付けされ、社会的関連性の高い順にユーザに表示される。社会的関連性を決定する際に複数の要因が考慮されてもよく、限定するものではないが、ユーザとコンテンツを生成したユーザとの関係、コンテンツの関心量、およびコンテンツがユーザと同じ場所に居るソーシャル・ネットワークの他のユーザの友達によってアップロードされたかどうか、などが挙げられる。
【0017】
このように、本開示は、クライアント装置のユーザは、ジオソーシャル要因に基づいて関連性の高いコンテンツをサーフェシングすることによってソーシャル・グラフを物理的に探索する方法を提供する。
【0018】
図1は、ソーシャル・ネットワーキング・システムの一例を示す図である。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザ・プロファイル・データベース101にユーザ・プロファイル・データとソーシャル・グラフ情報を格納することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、イベント・データベース102にユーザ・イベント・データを格納することができる。例えば、ユーザはクライアント・アプリケーションにアクセスし、イベント名、時間と場所を定義することにより新たなイベントを登録することができ、また新たに作成されたイベントを、イベント・データベース102に格納させることができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、プライバシ・ポリシ・データベース103にユーザのプライバシ・ポリシ・データを格納することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、位置データベース104に地理的および位置データを格納することができる。特定の実施形態では、データベース101、102、103、および104は、作動可能にソーシャル・ネットワーキング・システムのフロントエンドに接続できる。特定の実施形態では、フロントエンド120は、ネットワーク・クラウド121を介してクライアント装置122と交信することができる。クライアント装置122は、一般的に、コンピュータ・ネットワークを介して(例えば遠隔的に)通信するための機能を含むコンピュータまたはコンピューティング装置である。クライアント装置122は、他の適切なコンピューティング装置の中で、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、カー・ナビゲーション・システム内外、スマート・フォンまたは他の移動電話または携帯電話、または携帯ゲーム装置であってもよい。クライアント装置122は、ウェブ・ブラウザ(例えば、マイクロソフト(Microsoft)社のウィンドウズ(登録商標)(WINDOWS(登録商標))のインターネット・エクスプローラ、モジラ(Mozilla)のファイアフォックス(Firefox)、アップル(Apple)社のサファリ(Safari)、グーグル(Google)社のクローム(Chrome)、オペラ(Opera)など)や専用のクライアント・アプリケーション(例えば、アイフォーン(iPhone(登録商標))用フェースブック(登録商標)(FACEBOOK(登録商標))など)といった1つまたは複数のクライアント・アプリケーションを実行し、コンピュータ・ネットワークを介してコンテンツにアクセスし、閲覧することができる。フロントエンド120は、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システムにアクセスできるように、ウェブまたはHTTPサーバ機能、ならびに他の機能を含み得る。ネットワーク・クラウド121は、一般に、それを通じてクライアント装置122が、ソーシャル・ネットワーク・システムにアクセスすることができる、(インターネットまたは企業イントラネット、または両方の組み合わせなど)ネットワークまたはネットワークの集合を表す。
【0019】
特定の実施形態では、位置データベース104は、場所の情報ベースを格納することができる。それぞれの場所は名前、地理的位置、メタ情報(最初にその場所を作成したユーザ、レビュー、コメント、チェックイン・アクティビティ・データなど)を含む。場所は、システムの管理者によって作成、および/またはシステムのユーザによって作成されてもよい。例えば、ユーザは、クライアント・アプリケーションにアクセスし、場所名を定義し、地理的な場所を定め、位置データベース104に新しく作成された場所を登録させることによって、新しい場所を登録してもよい。上述したように、作成された場所はハブ・ノードに対応し、ハブ・ノードは、管理者が場所についての情報を補強する目的で、ユーザに配信される広告または他のオファーを作成するために要求することができる。特定の実施形態では、システム・フロントエンド120は、ユーザの要求に応じ、ある場所のウェブ・ページを構築し、提供することができる。いくつかの実施形態では、ある場所のウェブ・ページは、ユーザがその場所に「いいね(like)」を投稿、またはその場所にチェックインする選択要素を含み得る。特定の実施形態では、位置データベース104は、チェックインに関連付けられたユーザの現実世界の地理的位置を識別するジオロケーションデータを格納することができる。例えば、インターネット接続されたコンピュータ
の地理的位置は、コンピュータのIPアドレスによって識別することができる。例えば、セルラー、Wi−Fiおよび/またはGPS機能を搭載した携帯電話の地理的位置は、セル・タワー三角測量、Wi−Fi測位、および/またはGPS測位によって確認することができる。特定の実施形態では、位置データベース104は、複数の場所の地理的位置および追加情報を記憶することができる。例えば、場所は地元企業、関心地点(例えば、カリフォルニア州サンフランシスコのユニオン・スクエア)、大学、市街地、または国立公園が挙げられる。例えば、ある場所(例えば、地元のコーヒー・ショップ)の地理的位置は、住所、地理座標(緯度、経度)の組み合わせ、または別の場所への参照(例えば、「駅の隣のコーヒー・ショップ」)であってよい。例えば、面積の広い場所(例えば、ヨセミテ国立公園)の地理的位置は、その場所の境界を近似形状(例えば、円形、または多角形)および/または形状の重心で表される。例えば、場所の追加情報は、営業時間、写真、その場所のユーザのレビューであってもよい。特定の実施形態では、位置データベース104は、ユーザの位置データを記憶することができる。例えば、ユーザは、場所(例えば、新しいレストランやコーヒー・ショップ)を作成することができ、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、位置データベース104内に作成された場所を記憶することができる。例えば、位置データベース104は、ユーザのチェックイン・アクティビティを記憶することができる。例えば、位置データベース104は、ユーザのGPS付き携帯機器によって提供されるユーザの地理的位置を記憶することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、クライアント・アプリケーション(上記参照)により報告されたユーザのユーザ・プロファイル情報、チェックイン・アクティビティ、および/または地理的位置データに基づいて、ユーザの1つ以上の経路を算出し、位置データベース104内に該1つ以上の経路を格納することができる。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、グーグル・マップなどのマッピング・サービス・アプリケーションを利用して、またはユーザが車で職場に向かう間のユーザのGPS付き携帯電話からの地理的位置データ点を利用して、(ユーザ・プロファイル・データベース101に格納されたユーザのユーザ・プロファイル情報に記述される)ユーザの家庭と職場との間のユーザの「通勤経路」を算出することができる。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態によるジオソーシャル要因に基づいて、コンテンツをサーフェシングする方法の一例を示す。
図2は、ソーシャル・ネットワーキング・システムの1つまたは複数のコンピューティング装置によってホストされているコンテンツ・サーフェシング処理により実施することができる。特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング処理は、最初にユーザのクライアント装置122の現在位置(201)を判断する。例えば、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザのGPS付き携帯電話によって報告された地理的位置に基づいてユーザの現在位置を判断することができる。例えば、コンテンツ・サーフェシング処理は、イベント・データベース102にアクセスすることによって、ユーザの現在位置を判断し、ユーザが出席している現在のイベント(例えば、会議、昼食会)と現在のイベントに関連する場所を判断することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、画像オブジェクト認識コンピュータ・ビジョン・アルゴリズムを介して、公知の写真データベースとアップロードされた写真のマッチングによりクライアント装置122の位置を確認することができる。特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング処理は、アシスト型GPS、到来時間差(TDOA:Time Distance of Arrival)測位でクライアント装置122の位置を判断する。本開示は、クライアント装置122の位置を取得する任意の好適な方法を想定する。
【0021】
ステップ202で、コンテンツ・サーフェシング処理は、クライアント装置122に固有の位置についての「新規性」スコアを判断する。新規性スコアは携帯機器またはクライアント装置のユーザがその位置にどれだけ馴染があるかの推定値である。特定の実施形態では、新規性スコアは、ジオソーシャル要因の数に基づいてもよい。例えば、ソーシャル
・ネットワーキング・システムは、連続的に、ユーザが特定の場所で費やした時間の総量を確認するために、特定のユーザのクライアント装置122から位置データを収集することができる。ユーザが所与の場所でほとんどまたは全く時間を費やしていない場合、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、特定の実施形態では、ユーザは、全くそのエリアを知らないと推定し、クライアント装置122にその場所については高い新規性スコアを割り当ててもよい。特定の実施形態では、1人のユーザを複数のクライアント装置に関連付けることができる。例えば、ユーザはデスクトップまたはノートブック・コンピュータからログインすることができる。このような場合、IPアドレスは、物理的な位置にマッピングすることができ、ソーシャル・ネットワークは、ユーザがその場所に居ると仮定できる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザの現在住む町、ユーザの故郷、ユーザが教育を受けた町、および働いた町を含むがそれに限定されない自己宣言型位置情報のためにユーザのプロファイル情報を解析することができる。一般的に言えば、ユーザが所与の場所で多くの時間を費やすにつれ新規性スコアは減少する。
【0022】
一方、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザが同じ場所で数年を過ごしたことを見出した場合、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザがその地域に住んでいてそこをよく知っていると推定してもよい。その結果、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、クライアント装置122にはその場所に対して低い新規性スコアを割り当てることができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、場所で過ごした時間の総量に加え、その場所でユーザが検出された最後の時を考慮に入れる。例えば、ユーザがそこでかなりの時間を費やしてきたが、最近訪問していないエリアを訪問している場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、それに応じて新規性スコアを増やしうる。
【0023】
特定の実施形態では、新規性スコアは、クライアント装置122の直近の既定された位置およびクライアント装置122の現在位置の間の距離(「Δd」)に基づいている。例えば、ユーザがカリフォルニア州サンフランシスコからスペインのバルセロナへ移動する場合、スペインで自分の装置に電源を入れると、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、Δdが9595キロメートル(5962マイル)であると判断し、それに応じて現在の場所の新規性スコアを増加させる。特定の実施形態では、他のジオソーシャル要因は、新規性スコアで説明することができる。特定の実施形態では、情報は、新規性スコアを計算するために、ユーザの個人プロファイルから発掘(マイニング)してもよい。例えば、ユーザの職歴によると、ユーザは現在の場所で雇用されたことがある場合、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、この情報、ならびに雇用期間の長さを利用し、その場所の新規性スコアを調整することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザがその場所に写真のタグ付けされている場合に、それに応じてその場所の新規性スコアを減らす。特定の実施形態では、ユーザが他のソーシャル・ネットワークサービス、電子メール・サービス、または他のクラウドベースのコンピューティング・サービスにソーシャル・ネットワークを付与した場合、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザが以前に現在の場所を訪問したか否かを確認するためにユーザのデータをマイニングすることができる。特定の実施形態では、新規性スコアを計算する場合に過ごした時間の総量がΔd値より重く重み付けされる。本開示は、新規性スコアを計算し、社会的要因の任意の組み合わせを利用しまたは新規性スコア計算で重み付けする任意の好適な方法を想定する。
【0024】
ステップ202で算出された新規性スコアは、ユーザにどのコンテンツをサーフェシングするか決定するのに利用される。特定の実施形態では、コンテンツは、ソーシャル・ネットワークの場所と時間アップロードのどちらかあるいは両方に存在する。例えば、アップロードされた写真は、ソーシャル・ネットワーク上の物理的位置に関連付けることがで
きる。特定の実施形態では、写真は、EXIF位置データに基づいて、物理的位置に関連付けられている。特定の実施形態では、アップロードされた写真は、コンピュータ・ビジョン・アルゴリズムを介して公知の地理的位置を有する写真のデータベースとのマッチングを介して、特定の物理的位置に関連付けられる。同様に、アップロードされた写真は撮影した日付と時刻を含むEXIFデータを含むことができる。あるいは、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、アップロードされた日時でアップロードされた写真にタイムスタンプが与えられる。
【0025】
特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザに関連するコンテンツをユーザに配信することが望ましいので、配信されるコンテンツの粒度はその場所の新規性スコアと反比例している。特定の実施形態では、配信されるコンテンツの粒度は、その場所からの地理的半径および現在時刻からの時間範囲によって定義される。例えば、ユーザが地域に完全に馴染みがない場合(高い新規性スコア)、コンテンツ・サーフェシング処理は、その場所を含む地域全体、州、国など、広範な地理的半径からコンテンツを集める。ユーザが地域にあまり馴染みがない場合にも同様に、コンテンツ・サーフェシング・システムはタイムスタンプに関係なく、広範な時間範囲からコンテンツを、例えばすべてのコンテンツを集める。一方、ユーザが馴染みのある地域内に居る(低新規性スコア)場合、コンテンツ・サーフェシング処理は、(30.48メートル(100フィート)以内など)小さな地理的領域内および(例えば、過去24時間以内など)短い時間範囲内にあるコンテンツのみを配信してもよい。このように、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザの現在地の推定親しみ度に合わせて調整され、ユーザに関連性の高いコンテンツを配信する。特定の実施形態では、粒度は新規性スコアと反比例している。特定の実施形態では、粒度は新規性スコアと非線形に反比例している。特定の実施形態では、粒度は複数の要因の間で不均等に重み付けされる。特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング・システムは、地理的半径および時間範囲によってコンテンツをフィルタリングすることに限定されるものではない。特定の実施形態では、特定の町または地域は、近隣地区や行政地区などの任意の領域に分割されてもよい。本開示は、サーフェシングされるコンテンツをフィルタリングする任意の適切な方法を想定している。
【0026】
ステップ203において、コンテンツ・サーフェシング処理は、ステップ202で算出した新規性スコアに基づいて決定された地理的および時間的な半径内にあるコンテンツを検索する。前述したように、地理的な半径は円形の半径に限定される必要はない。特定の実施形態では、任意の地理的領域を、サーフェシングのコンテンツをフィルタリングするのに利用することができる。前述したように、「コンテンツ」とは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに記憶された任意の情報のタイプからなる。例えば、地理的領域内で撮像されユーザの友達がアップロードした写真、地理的範囲の範囲内にある場所へのユーザの友達のチェックイン、ユーザの友達によるその地域の企業や組織のレビュー、ユーザの友達によるその地理的領域内の位置に関連付けられたページに関するコメント、その地理的領域内の位置に関連するページ、およびその地理的領域内の位置に関連するテキストを含むコメントなどである。本開示は、ユーザに、ソーシャル・ネットワーキング・システムからのあらゆるタイプの情報をサーフェシングのコンテンツとして配信することを想定している。
【0027】
ステップ204において、サーフェシングされたコンテンツのリストが、距離、関連性、およびその他のジオソーシャル要因に基づいてコンテンツ・サーフェシング処理でランク付けされる。例えば、コンテンツ・サーフェシング処理は、リストの一番上にユーザの現在位置に最も近いコンテンツを配置することにより、コンテンツに関連する位置とユーザの現在位置との間の距離に基づいて、コンテンツのリストをランク付けすることができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、人口統計的な要因、共通の友達、2人のユーザ間の相互作用の程度に基づいて、2人の個々のユーザがソ
ーシャル・ネットワーク上でどれだけ近いかを表すソーシャル係数を算出し、あるユーザとのより高いソーシャル係数を有する他のユーザによってアップロードされたまたは関連するコンテンツをリストの1番上に押し上げる。特定の実施形態では、コメント数が多い、あるいは「いいね」の投稿が多い写真など非常に関与の多いコンテンツは、より高くランク付けされる。特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング処理により、クライアント装置122のユーザと同じ場所に居る他のユーザの友達によって発行されたコンテンツは、より高くランク付けされる。例えば、ユーザAとユーザBが同時に同じ場所に居る場合、ユーザBの友達によって発行されたコンテンツは、ユーザAにサーフェシングされ、およびその逆も同様である。
【0028】
ステップ205において、コンテンツ・サーフェシング処理はクライアント装置122にコンテンツを配信する。特定の実施形態では、配信されるコンテンツは、ユーザのクライアント装置122上のカスタマイズされた「ニュース・フィード」の形をとることができる。特定の実施形態では、サーフェシングされたコンテンツはクライアント装置122のロック画面、スクリーン・セーバ、デスクトップの背景、または任意の他のデフォルト画面を置き換える、写真のスライドショーであってもよい。特定の実施形態では、サーフェシングされたコンテンツが各コンテンツの場所を示す「ピン」を有するマップの形でユーザに配信されてもよい。特定の実施形態では、これらのピンはまた、所定の位置でストーリやコンテンツのタイプを示すことができる。特定の実施形態では、コンテンツは、通知インジケータを介してクライアント装置122に配信されてもよい。例えば、ユーザは、選択すると配信されたコンテンツを表示する選択可能な通知を受信することができる。特定の実施形態では、通知システムは、リアルタイムで動作し、ユーザは、関連するコンテンツをソーシャル・ネットワーキング・システム上で生成されるとすぐに、通知を受信する。特定の実施形態では、通知はクライアント装置122の位置を囲む特定の地理的半径に基づいている。特定の実施形態では、半径は10メートルであってよく、関連する特定のコンテンツが作成された地理的位置にユーザが近づくと、該ユーザは通知を受信する。例えば、ユーザがユーザの友達の1人が作成したレビューに関連する特定のレストランを歩いて通り過ぎると、そのレビューを表示した通知を受け取ることができる。本開示は、クライアント装置122を介してユーザにサーフェシングされたコンテンツを配信し、表示する任意の好適な方法も想定する。
【0029】
図3は、本発明の一実施形態によるコンテンツ・サーフェシング処理を利用する旅行者の例を示す。仮想的な旅行者は、サンフランシスコに拠点をおくと仮定すると、仮想的なユーザのサンフランシスコの新規性スコアは非常に低い。ユーザがバルセロナ301に着陸直後に電話の電源を入れると、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザの最後の位置からの移動距離、バルセロナで過ごした総時間に基づいてバルセロナの関連性スコアを計算する。この例では、新規性スコアが高いため、粒度は極めて低い。したがって、コンテンツを得る時間的および地理的半径301aは極めて大きい。このため、ユーザには、スペイン、ポルトガル、モロッコのすべて、フランスの一部をカバーする地域からコンテンツや観光地が表示される。同様に、ユーザがその地域に馴染みがないため、コンテンツ・サーフェシング・システムは、あらゆる期間からのコンテンツも、例えば、3年前にバルセロナを訪れた友達からの写真を配信することができる。
【0030】
しかしながら、仮想的な旅行者が長期間バルセロナに留まると、コンテンツ・サーフェシング処理は、バルセロナは、ユーザに対してより新規でないと判断し、ユーザにサーフェシングするコンテンツの粒度を大きくする。
図4に示すように、ユーザがバルセロナのランブラス地区401内でより多くの時間を費やすと、サーフェシングされるコンテンツの地理的および時間的検索領域401aは劇的に狭くなる。前述のように、地理的検索領域401は、このようなランブラスを包含する近隣地区などいかなる任意の形状もとることができる。仮想的なユーザが同じ地域に留まった場合、特定の実施形態では、数百フィ
ート以内の場所に関連して数日前に発生したコンテンツのみがユーザに表示される程度にまで、検索領域401の地理的、時間的半径は小さくなる。
【0031】
図3に戻ると、仮想的旅行者がマドリード302に移動した場合、地理的および時間的な検索半径302bはマドリードを中心に再編される。ユーザがマドリードで過ごした時間の総量は小さいが、マドリードとバルセロナの間の距離は、サンフランシスコとバルセロナの間よりもはるかに短いため、地理的および時間的な検索領域は、301aの規模には今度は増加しない。このように、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザに、スペイン全土よりむしろマドリードに関するコンテンツを表示する。
【0032】
図5は、
図3および
図4の仮想的な旅行者の地理的および時間的検索半径対時間の間の関係例を示す。T=1以前は、ユーザ位置は、ユーザがサンフランシスコ(San Francisco)に居ることを示し、ユーザがサンフランシスコで多くの時間総量を過ごしているので、最初の地理的および時間的検索半径は極めて小さい。このように、サンフランシスコに居る間、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザに、昨夜から通りを行く人々の写真など非常に粒度の高いストーリを配信する。
【0033】
T=1で、ユーザは自分のクライアント装置122の電源を切り、サンフランシスコからバルセロナへ飛行機で移動する。T=2で、クライアント装置122の電源を入れると、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、少なくともユーザがバルセロナで費やした時間の総量と以前報告された場所と現在の場所の位置の違いに基づいて、新規性スコアを計算する。この例では距離が大きく時間の総量が少ないため、新規性が高く、したがって、検索領域は地理的にも時間的にも極めて大きい。特定の実施形態では、このように、コンテンツ・サーフェシング・システムは、ユーザの友達がスペインのいたる所から任意の日付で投稿した写真を表示する。ユーザがバルセロナで多くの時間を費やすにつれて、地理的および時間的な検索半径が徐々に小さくなる。
【0034】
T=2において、ユーザは、マドリードに進み、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザ用にマドリードの新しい新規性スコアを計算する。ユーザが以前にマドリードに来たことはないが、ユーザが最後にいた場所(バルセロナ)と現在位置との間の増分が比較的小さいため、検索半径はわずかに増加し、マドリード中心に再編される。特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング処理は時間での移動距離を考慮に入れる。例えば飛行機で移動する際、時間での移動距離は非常に大きく、したがって、ユーザが、その地域に馴染みのある可能性は低い。しかし、車や電車で移動の場合、時間での移動距離は比較的小さく、ユーザがその地域に詳しくなる可能性が高くなる。特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザが所与の距離を超えて移動する場合、常に新規性スコアを再計算する。特定の実施形態では、コンテンツ・サーフェシング処理は、連続的に、クライアント装置122の現在地の新規性スコアを計算し、ユーザが移動中であるか否かを判断するために時間での移動距離のためのスライディング・ウインドウ解析(Sliding Window)を利用する。仮想的旅行者がバルセロナにいた時のように、ユーザがマドリードでより多くの時間を費やすにつれて、地理的および時間的な検索半径は、線形または非線形の割合で小さくなる。
【0035】
T=4で、ユーザは、サンフランシスコに戻る。特定の実施形態では、検索半径は前のレベル(T=1以前まで)に戻る。特定の実施形態では、
図5に示すように、時間的検索半径だけが大きくなる。このように、コンテンツ・サーフェシング処理は、ユーザに、ユーザが出発した時間以降に生成されたコンテンツを表示する。
【0036】
図6a、6bおよび6cは、クライアント装置122上でサーフェシングしたコンテンツを表示するための様々なインターフェースを示す。
図6aは、例示的なカスタム・ニュ
ース・フィード600を示す。特定の実施形態では、ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに接続しているクライアント・アプリケーション上の特殊なタブを介し、カスタム・ニュース・フィード600にアクセスし得る。特定の実施形態では、カスタム・ニュース・フィード600は、特定のウェブ・ページにナビゲートすることによってアクセスすることができる。カスタム・ニュース・フィード600は、ニュース・フィード・エントリ601、602、603、および604の形式でのサーフェシングされたコンテンツ含む。特定の実施形態では、エントリはユーザの友達またはユーザの二次的接続によって投稿されたチェックイン602、フォト・ストーリ602、レビュー603、ビデオ604、と対応しうる。特定の実施形態では、二次的接続は、ユーザと一緒に旅行しているユーザの友達の友達である。
【0037】
図6bは、サーフェシングされたコンテンツを配信する方法として、例示的なロック解除画面605を示す。特定の実施形態では、クライアント装置122がロックされている時、装置は、タッチスクリーン上にロック解除画面605を表示し、ロック解除画面605は、ユーザが、使用するのに装置のロックを解除するため特定の方向へのスワイプが必要なボタン606を含む。特定の実施形態では、ユーザの友達がアップロードしたその場所の最も人気の写真608のスライドショーが、ロック解除画面上に表示される。可能であれば、写真に、キャプション608、タグ付けされたユーザの名前、およびタグ付けされたオブジェクトも含むことができる。特定の実施形態では、スライドショーは、デスクトップの背景など、クライアント装置122上の任意の数のデフォルト画面にも置き換わる。
【0038】
図6cは、サーフェシングされたストーリを表示する別の方法の例を示す。
図6Cでは、クライアント装置122は、ユーザ位置609の周辺のインタラクティブ・マップを表示する。このマップ上には、ピン611〜616が表示され、各ピンはピンで示された場所に生成されたストーリやコンテンツの一部に対応する。特定の実施形態では、ユーザは、ピンを、クリック、タップあるいは選択することで詳細にストーリを閲覧することができる。特定の実施形態では、各ピンがストーリ(写真、ビデオ、レビュー、チェックインなど)のタイプを示すため異なる色や形をとる。本開示は、サーフェシングしたコンテンツをクライアント装置122のユーザに表示するあらゆる方法を想定する。
【0039】
図7は、本発明のいくつかの実施形態で使用することができる例示的なコンピュータ・システム700を示す。本開示は、コンピュータ・システム700の任意の適切な数を想定する。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるコンピュータ・システム700を想定する。限定としてではなく一例として、コンピュータ・システム700は、組み込みコンピュータ・システム、システムオンチップ(SOC)、シングルボード・コンピュータ・システム(SBC)(例えば、コンピュータオンモジュール(COM)またはシステムオンモジュール(SOM))、デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップまたはノートブック・コンピュータ・システム、インタラクティブ・キオスク、メインフレーム、コンピュータ・システムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、またはこれらの2種以上の組み合わせであってもよい。適切な場合には、コンピュータ・システム700は、1つまたは複数のコンピュータ・システム700を含むことができ、統合型あるいは分散型、複数の場所にまたがったり、複数のマシンにまたがったり、あるいはクラウド内に存在する。該クラウドは1つまたは複数のネットワーク内の1つまたは複数のクラウド・コンポーネントを含むことができる。適切な場合には、1つまたは複数のコンピュータ・システム700は、実質的な空間的、時間的制限なしに、本明細書に記載または図示された1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実行することができる。制約条件としてではなく一例として、1つまたは複数のコンピュータ・システム700は、本明細書に記載または図示された1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを、リアルタイム方式で、またはバッチ・モードで実行することができる。適切な
場合、1つまたは複数のコンピュータ・システム700は、本明細書に記載または図示された1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを、異なる時間にまたは異なる場所で、実行することができる。
【0040】
特定の実施形態では、コンピュータ・システム700は、プロセッサ702、メモリ704、記憶装置706、入力/出力(I/O)インターフェース708、通信インターフェース710、およびバス712を含む。本開示は特定の配置における特定の数の特定の構成要素を有する特定のコンピュータ・システムを説明し例示しているが、本開示は、任意の適切な配置で、任意の適切な数の任意の適切な構成要素を有する任意の適切なコンピュータ・システムを想定する。
【0041】
特定の実施形態では、プロセッサ702は、コンピュータ・プログラムを構成するものなどの命令を実行するためのハードウェアを含む。限定のためではなく、一例として、命令を実行するために、プロセッサ702は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ704または記憶装置706からの命令を取得し(または取り出し)、それらを復号して実行し、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ704、または記憶装置708に1つまたは複数の結果を書き込むことができる。本開示は特定のプロセッサを説明し例示しているが、本開示は任意の適切なプロセッサを想定している。
【0042】
特定の実施形態において、メモリ704は、プロセッサ702が実行するための命令やプロセッサ702がそれに基づいて動作するためのデータを保存するメイン・メモリを含む。制約条件としてではなく一例として、コンピュータ・システム700は、記憶装置706または(例えば、別のコンピュータ・システム700など)別のソースからメモリ704に命令をロードすることができる。プロセッサ702は、次に、メモリ704から内部レジスタまたは内部キャッシュに命令をロードすることができる。命令を実行するために、プロセッサ702は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取り出し、それらを復号することができる。特定の実施形態において、メモリ704は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。このRAMは、適切な場合には、揮発性メモリであってもよい。適切な場合には、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)であってもよい。また、適切な場合には、このRAMは、単一ポートまたはマルチポートRAMであってもよい。本開示は、任意の適切なRAMを想定する。適切な場合、メモリ704は、1つまたは複数のメモリ702を含むことができる。本開示は特定のメモリを説明し例示しているが、本開示は、任意の適切なメモリを想定している。
【0043】
特定の実施形態では、記憶装置706は、データまたは命令のための大容量記憶装置を含む。限定のためでなく一例として、記憶装置706は、HDD、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、またはこれらの2種以上の組み合わせを含むことができる。記憶装置706は、適切な場合、取り外し可能、または取り外し不可能な(固定)媒体を含むことができる。記憶装置706は、適切な場合、コンピュータ・システム700の内部または外部にあってもよい。特定の実施形態では、記憶装置706は不揮発性の固体メモリである。特定の実施形態では、記憶装置706は、読み出し専用メモリ(ROM)を含む。本開示は、任意の適切な物理的形態をとる大容量記憶装置706を想定する。適切な場合、記憶装置706は、プロセッサ702と記憶装置706との間の通信を容易にする1つまたは複数の記憶装置制御ユニットを含むことができる。適切な場合、記憶装置706は、1つまたは複数の記憶装置706を含むことができる。本開示は特定の記憶装置を説明し例示しているが、本開示は、任意の適切な記憶装置を想定している。
【0044】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース708は、コンピュータ・システム700と1つまたは複数のI/O装置間の通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータ・システム700は、適切な場合これらのI/O装置の1つ以上を含んでもよい。これらのI/O装置の1つ以上は、人とコンピュータ・システム700との間の通信を可能にする。制約条件としてではなく一例として、I/O装置は、キーボード、キーパッド、マイク、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチル・カメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオ・カメラ、その他の適切なI/O装置またはこれらの2種以上の組み合わせを含むことができる。I/O装置は、1つまたは複数のセンサを含むことができる。本開示は任意の好適なI/O装置と任意の好適なそれらのためのI/Oインターフェース708を想定している。本開示は、特定のI/Oインターフェースを説明し例示しているが、本開示は任意の適切なI/Oインターフェースを想定する。
【0045】
特定の実施形態では、通信インターフェース710は、コンピュータ・システム700と1つまたは複数の他のコンピュータ・システム700または1つまたは複数のネットワークの間の(例えば、パケットベースの通信など)通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。制約条件としてではなく一例として、通信インターフェース710は、イーサネット(登録商標)または他の有線ベースのネットワークと通信するためのネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)またはネットワーク・アダプタ、またはWI−FIネットワークなどの無線ネットワークと通信するための無線NIC(WNIC)または無線アダプタを含み得る。本開示は、それに関する任意の好適なネットワークと任意の好適な通信インターフェース710を想定する。制約条件としてではなく一例として、コンピュータ・システム700は、アド・ホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、インターネットの1つまたは複数の部分、または これらの2つ以上の組み合わせと通信し得る。これらのネットワークの1つまたは複数のネットワークの1つまたは複数の部分は有線または無線であり得る。一例として、コンピュータ・システム700は、無線PAN(WPAN)(例えばブルートゥース(登録商標)(BLUETOOTH(登録商標))WPANなど)、WI−FIネットワーク(例えば、702.11a/b/g/n WI−FIネットワーク、702.11sメッシュ・ネットワーク)、WI−MAXネットワーク、携帯電話ネットワーク(例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)ネットワーク、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE:Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)ネットワーク、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS: Universal Mobile
Telecommunications System)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)ネットワーク)、他の好適な無線ネットワーク、またはこれらの2つ以上の組み合わせと通信し得る。
【0046】
コンピュータ・システム700は、適切な場合、これらのネットワークのうちの任意のネットワークの任意の好適な通信インターフェース710を含み得る。通信インターフェース710は、適切な場合、1つまたは複数の通信インターフェース710を含み得る。本開示は特定の通信インターフェースについて説明し例示しているが、本開示は任意の好適な通信インターフェースを想定する。
【0047】
特定の実施形態において、バス712は、コンピュータ・システム700のハードウェ
ア、ソフトウェア、または両方、互いへの接続コンポーネントを含む。適切な場合、バス712は、1つまたは複数のバス712を含み得る。本開示は、任意の好適なバスまたは相互接続を想定する。
【0048】
上述のクライアント側機能を、実行されると、プログラム可能なプロセッサに上述の処理をさせる、コンピュータ可読記憶媒体に格納された一連の命令として実現することができる。クライアント装置122は、様々な異なるハードウェアおよびコンピューティング・システムで実現できるが、
図8は、様々な特定の実施形態による、クライアントまたは携帯機器のコンピューティングプラットフォームの一例の主要構成要素の概略を示す。特定の実施形態では、コンピューティングプラットフォーム802は、コントローラ804、メモリ806、および入出力サブシステム810からなるとしてよい。特定の実施形態では、1つ以上のプロセッサおよび/または1つ以上のマイクロコントローラからなるコントローラ804は、コンピューティングプラットフォームに関連付けられた命令を実行し、動作を実行するように構成されている。様々な実施形態において、コントローラ804は、シングルチップ、マルチ・チップおよび/または1つまたは複数の集積回路、プリント回路基板などの他の電気部品として実装されてもよい。コントローラ804は、必要に応じて、命令、データ、またはコンピュータ・アドレスの一時的ローカル記憶のためのキャッシュ・メモリ・ユニットを含んでもよい。一例として、メモリから取り出した命令を用い、コントローラ804は、コンピューティングプラットフォーム802の構成要素間の入力および出力データの受信と動作を制御してもよい。一例として、コントローラ804は、例えば、2D/3Dグラフィックス処理、画像処理、ビデオ処理などの、コンピューティングプラットフォーム802の特定の処理タスク専用の1つまたは複数のプロセッサまたは1つまたは複数のコントローラを含むことができる。
【0049】
コントローラ804は、好適なオペレーティング・システムと共に、コンピュータ・コードの形式で命令を実行し、データを生成し使用するように動作し得る。限定ではなく一例として、オペレーティング・システムは、他の好適なオペレーティング・システムの中でも、ウィンドウズ(登録商標)(WINDOWS(登録商標))ベース、マック(Mac)ベース、ユニックス(UNIX(登録商標))またはリナックス(登録商標)(LINUX(登録商標))ベース、またはシンビアン(Symbian)ベースであり得る。オペレーティング・システム、他のコンピュータ・コードおよび/またはデータはコントローラ804に動作可能に接続されるメモリ806内に物理的に格納され得る。
【0050】
メモリ806は、1つまたは複数の記憶媒体を包含し、一般に、コンピューティングプラットフォーム802により使用されるコンピュータ・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)やデータを格納する場所を提供し得る。一例として、メモリ806は、読取専用メモリ(ROM)および/またはランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む様々な有形のコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。当技術分野で周知のように、ROMはデータと命令をコントローラ804に対し一方向的に転送するように働き、RAMは通常、データと命令を双方向的に転送するように使用される。メモリ806はまた、一例として、コントローラ804に双方向的に結合される他の好適な形式のメモリの中でも、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ソリッドステート・ドライブ(SSD:solid−state drive)、フラッシュメモリ・カード(例えば、セキュア・デジタル(Secured Digital)またはSDカード、組込型マルチメディアカード(embedded MultiMediaCard)またはeMMDカード)の形式の1つまたは複数の固定の記憶装置を含み得る。情報はまた、必要な場合はコンピューティングプラットフォーム802内に装填または設置される1つまたは複数の取り外し可能記憶媒体上に存在し得る。一例として、多くの好適なメモリー・カードのうち任意のもの(例えば、SDカード)が一時的または恒久的にコンピューティングプラットフォーム802に装填され得る。
【0051】
入出力サブシステム810は、コントローラ804に動作可能に接続された1つまたは複数の入出力装置からなってもよい。例えば、入出力サブシステムは、キーボード、マウス、1つまたは複数のボタン、サム・ホイール、および/または、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、干渉変調器ディスプレイ(IMOD:Interferometric modulator display)、またはその他任意の適切なディスプレイ技術)を含んでもよい。一般に、入力装置は、コンピューティングプラットフォーム802に外部からのデータ、コマンド、応答を転送するように構成されている。ディスプレイは一般に、コンピューティングプラットフォーム802のユーザと、携帯機器上で実行中のオペレーティング・システムまたはアプリケーション(複数可)との間で簡便な視覚的インターフェースを提供するグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI:graphical user interface)を表示するように構成されている。一般的に、GUIは、プログラム、ファイル、および動作のオプションをグラフィック画像で表示する。動作中、ユーザは関連する機能およびタスクを開始するために、ディスプレイ上に表示される種々のグラフィック画像を選択して起動することができる。入出力サブシステム810はまた、例えば、タッチ・パッドやタッチスクリーンなどのタッチ・ベースの装置を含んでいてもよい。タッチ・パッドは、ユーザのタッチ・ベースの入力を検出する面を含む入力装置である。同様に、タッチスクリーンは、ユーザタッチ入力の存在および位置を検出するディスプレイである。入出力システム810は、2本または3本の指のタッチなど1つまたは複数のタッチ入力の存在、位置および動きを識別することができる、デュアル・タッチまたはマルチタッチ・ディスプレイやタッチ・パッドを含むことができる。
【0052】
特定の実施形態では、コンピューティングプラットフォーム802は、コンピューティングプラットフォーム802の様々な機能を容易にするために、コントローラ804に作動可能に接続された、オーディオ・サブシステム812、カメラ・サブシステム812、無線通信サブシステム817、センサ・サブシステム817、および/または有線通信サブシステム820をさらに含み得る。例えば、スピーカ、マイク、音声信号を処理するように構成された符号化/復号化モジュールを含むオーディオ・サブシステム812は、音声認識、音声複製、デジタル録音および電話機能など音声対応機能を促進するために利用し得る。例えば、光センサ(例えば、電荷結合素子(CCD:charged coupled device)、または相補型金属酸化膜半導体(CMOS:complementary metal−oxide semiconductor)イメージ・センサ)を含むカメラ・サブシステム812は、写真およびビデオ・クリップの記録などのカメラ機能を促進するために利用し得る。例えば、有線通信サブシステム820は、ファイル転送のためのユニバーサル・シリアル・バス(USB:Universal Serial Bus)ポート、またはローカル・エリア・ネットワーク(LAN:local area network)に接続するためのイーサネット(登録商標)・ポートを含み得る。
【0053】
無線通信サブシステム817は、例えば、無線PAN(WPAN)(例えば、ブルートゥースWPAN、赤外線PANなど)、WI−FIネットワーク(例えば、802.11a/b/g/n WI−FIネットワーク、802.11sメッシュ・ネットワークなど)、WI−MAXネットワーク、携帯電話ネットワーク(例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))ネットワークなど)、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)ネットワーク、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)ネットワーク、および/またはロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク)などの1つまたは複数の無線ネットワーク上で動作するように設計することができる。さらに、無線通信サブシステム817は、コンピューティングプラットフォーム802が、他の無線装置のためのベース・ステーションとして構成する
ことができるようにホスティング・プロトコルを含んでもよい。
【0054】
センサ・サブシステム817は、追加の入力を提供し、コンピューティングプラットフォーム802の複数の機能を容易にするために、1つまたは複数のセンサ装置を含むことができる。例えば、センサ・サブシステム817は、位置測位のためのGPSセンサ、高度測位のための高度計、携帯機器の向きを決定する運動センサ、カメラ・サブシステム814で撮影する機能のための光センサ、周辺温度を測定する温度センサ、および/またはセキュリティ・アプリケーション(例えば、指紋リーダー)のための生体センサを含むことができる。
【0055】
特定の実施形態では、コンピューティングプラットフォーム802の様々な構成要素は、(ハードウェアおよび/またはソフトウェアを含む)1つまたは複数のバスによって互いに作動可能に接続されてもよい。制約条件としてではなく一例として、1つまたは複数のバスは、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポート(AGP:Accelerated Graphics Port)または他のグラフィック・バス、強化型業界標準アーキテクチャ(EISA:Enhanced Industry Standard Architecture)バス、フロントサイド・バス(FSB)、ハイパートランスポート(HYPERTRANSPORT)(HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、インフィニバンド(INFINIBAND)相互接続、ローピンカウント(LPC:low−pin−count)バス、メモリ・バス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、周辺部品相互接続(PCI:Peripheral Component Interconnect)バス、PCIエクスプレス(PCI−Express(PCIエックス(PCI−X)))バス、シリアル・アドバンスト・テクノロジ・アタッチメント(SATA:serial advanced technology attachment)バス、ビデオ電子装置規格化協会ローカル(VLB:Video Electronics Standards Association local)バス、ユニバーサル非同期レシーバ/トランスミッタ(UART)インターフェース、集積回路間(I
2C)バス、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)バス、セキュア・デジタル(SD)メモリ・インターフェース、マルチメディアカード(MMC)メモリ・インターフェース、メモリ・スティック(MS)メモリ・インターフェース、セキュア・デジタル入力出力(SDIO)インターフェース、マルチチャネル・バッファド・シリアル・ポート(McBSP)バス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)バス、汎用メモリコントローラ(GPMC)バス、SDRAMコントローラ(SDRC)バス、汎用入力/出力(GPIO)バス、セパレート・ビデオ(S−ビデオ)バス、ディスプレイ・シリアル・インターフェース(DSI)バス、アドバンスト・マイクロコントローラ・バス・アーキテクチャ(AMBA)バス、または他の適切なバスまたはこれらの2種以上の組み合わせを含みうる。さらに、コンピューティングプラットフォーム802は、電源832によって給電することができる。
【0056】
本明細書では、コンピュータ可読記憶媒体への言及は、1つまたは複数の非一時的な、有形の、コンピュータ可読記憶媒体処理構造を包含する。制約条件としてではなく一例として、コンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合、半導体ベースまたは他の集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ (FPGA)または特定用途IC(ASIC)など)、ハード・ディスク、HDD、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD:hybrid hard drive)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスク、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ (FDD)、磁気テープ、ホログラフィック記憶媒体、ソリッドステート・ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、セキュア・デジタル・ドライブ、マルチメディアカード(MMC:MultiMediaCard)カード、組込型MMC(eMMC)カード、他の好適なコン
ピュータ可読記憶媒体、またはこれらの2つ以上の組み合わせを含み得る。本明細書では、コンピュータ可読記憶媒体への言及は、合衆国法典第35巻第101条下の特許権保護を受ける資格が無いいかなる媒体も除外する。本明細書では、コンピュータ可読記憶媒体への言及は、合衆国法典第35巻第101条下の特許権保護を受ける資格が無い限り、信号送信の一時的形式(電気的または電磁気的伝播信号自体など)を除外する。
【0057】
本開示は、任意の好適な記憶を実現する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を想定する。特定の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合、プロセッサ802の1つまたは複数の部分(例えば、1つまたは複数の内部レジスタまたはキャッシュなどの)、メモリ804の1つまたは複数の部分、記憶装置806の1つ以上複数の部分、またはこれらの組み合わせを実装する。特定の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、RAMまたはROMを実装する。特定の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性または持続性メモリを実装する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体は、ソフトウェアを備える。本明細書では、ソフトウェアへの言及は、適切な場合、1つまたは複数のアプリケーション、バイトコード、1つまたは複数のコンピュータ・プログラム、1つまたは複数の実行可能ソフト、1つまたは複数の命令、論理、マシン・コード、1つまたは複数のスクリプト、またはソース・コードを包含することができ、逆もまた同様である。特定の実施形態では、ソフトウェアは1つまたは複数のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を含む。本開示は、任意の好適なプログラミング言語またはプログラミング言語の組み合わせで記述されるか、または表現される任意の好適なソフトウェアを想定する。特定の実施形態では、ソフトウェアはソース・コードまたはオブジェクト・コードとして表現される。特定の実施形態では、ソフトウェアは、例えばC、Perl、ジャバ・スクリプト (JAVA(登録商標) Script)、または好適なその拡張版などのハイレベル・プログラミング言語で表現される。特定の実施形態では、ソフトウェアは、アセンブリ言語(またはマシンコード)などのローレベル・プログラミング言語で表現される。特定の実施形態では、ソフトウェアはジャバ(JAVA(登録商標))で表現される。特定の実施形態では、ソフトウェアは、ハイパー・テキスト・マークアップ言語(HTML:Hyper Text
Markup Language)、拡張可能マークアップ言語(XML:Extensible Markup Language)、または他の好適なマークアップ言語で表現される。
【0058】
本開示は、当業者であれば理解されるであろう本明細書の例示的実施形態に対するすべての変更、置換、変形、代替、修正を包含する。同様に、適切な場合には、添付の特許請求の範囲は、当業者であれば理解されるであろう本明細書の例示的な実施形態に対するすべての変更、置換、変形、代替、修正を包含する。