(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の衣類処理装置100は、外観を形成し、投入口11が備えられたキャビネット1と、キャビネットの内部に位置し、洗濯物(洗濯対象及び/又は乾燥対象)が貯蔵される収容部Sと、投入口11を選択的に開閉するドア3と、を含む。
【0023】
図1乃至
図3に示されたように、投入口11は、キャビネット1の前方面に備えてもよく、キャビネット1の上部面に備えてもよい。以下では、説明の便宜のために、投入口11がキャビネット1の前方面に備えられた場合を基準に説明する。
【0024】
衣類処理装置100が乾燥のみを目的とする場合であれば、収容部Sは、キャビネット1の内部に回転可能に備えられるドラムのみを含むことができる。しかし、衣類処理装置100が洗濯機能も行うことができる場合であれば、収容部Rは、キャビネットの内部に備えられ、洗濯水が貯水されるタブと、タブの内部に回転可能なように備えられるドラムとを含まなければならない。
【0025】
衣類処理装置100は、収容部Sの内部に位置した洗濯物を処理(洗濯、乾燥など)するための処理手段をさらに含むことができる。処理手段は、ドラムを回転させる駆動部(図示せず)、タブに水を給水する給水部(図示せず)、タブに貯水された水をタブの外部に排出させる排水部(図示せず)を一例とすることができる。さらに、処理手段(図示せず)は、収容部Sに貯蔵された洗濯物に加熱された空気を供給して洗濯物を乾燥させる熱風供給部(図示せず)、及び洗濯物にスチームを供給して洗濯物の臭いやシワを除去したり、収容部Sに貯水された水を加熱したりするスチーム供給部(図示せず)を制御するように備えることができる。
【0026】
一方、ドアが、キャビネット1の底面に対して垂直な方向に形成された回転軸を通じてキャビネットの左右方向に回転して、投入口11を開放する場合、使用者は、洗濯物を収容部Sから取り出したり、収容部Sに投入する時、腰を曲げなければならないという不便さがあった。
図1乃至
図3に示されたドア38は、キャビネット1の底面と並行する回転軸Hを基準に回転し、回転角度の調節が可能であることが特徴である。すなわち、本発明の衣類処理装置100に備えられたドア38は、回転軸Hを基準に回転し、少なくとも二つの回転角度で回転できるので、投入口11の開放程度を調節できることが特徴である。
【0027】
一方、本発明の衣類処理装置のドアは、上述した機能を具現できる限り、多様な個数で備えることができる。すなわち、本発明の衣類処理装置は、
図1乃至
図3に示されたように、一つのドアのみを含んでもよく、
図4乃至
図10に示されたように、少なくとも二つ以上のドアを含むこともできる。
【0028】
ドア38(第1ドア)には、使用者が衣類処理装置100の外部から収容部Sの内部を確認できるようにする透明板395をさらに含むことができる。ドア38は、少なくとも二つの回転角度を有することができる。
図2は、ドア38が投入口11から第1角度A1(洗濯物を投入口に案内する角度)だけ回転した場合を示しており、
図3は、ドア38が投入口11から第2角度A2(洗濯物が流動しないように支持する角度)で回転した場合を示している。
【0029】
さらに、本発明の衣類処理装置100には、ドア38が投入口11から第1角度及び第2角度だけ回転した状態を維持させる手段をさらに含むことができる。ドア38が投入口11から第1角度及び第2角度だけ回転した状態を維持させる手段は、ドア38に備えられる固定装置、固定装置が結合可能なようにキャビネット1に備えられる収容装置を一例とすることができる。
【0030】
この場合、固定装置は、バー(bar)、ワイヤー、またはバネ(弾性部材)のような部材を通じてドア38に固定され、収容装置は、固定装置を収容できるようにキャビネット1に少なくとも二つを備えることができる。したがって、固定装置が収容装置に結合することによって、ドア38の回転角度が調節及び維持され得る。
【0031】
一方、ドア38が投入口11から第1角度又は第2角度だけ回転した状態を維持させる手段は、第1ドアヒンジによって具現することもできる。
【0032】
図2に示されたように、ドア38が、キャビネットの底面に対して並列する回転軸Hを基準に回転して、投入口11から第1角度だけ回転した状態を維持すると、使用者は腰を曲げることなく洗濯物を収容部Sに投入することができる効果がある。すなわち、使用者が、投入口11と第1角度A1だけ回転したドア38との間の空間に洗濯物を位置させるだけで、洗濯物はドア38に沿って投入口11方向に移動するので、使用者は、腰を曲げずに洗濯物を収容部Sに供給できるようになる。
【0033】
一方、第1角度A1は、衣類処理装置の種類や設置環境によって適切に変形することができる。例えば、ドア38が投入口11を閉鎖した場合のドアの回転角度を0度と定義する時、第1角度A1は30度〜60度の角度に設定することができる。ドア38の回転角度が30度よりも小さいと、ドア38と投入口11との間の空間が狭いため、洗濯物を収容部Sに供給するのに困難があり、ドア38の回転角度が60度よりも大きいと、ドア38と投入口11との間の空間に供給された洗濯物が、投入口11に向かって容易に移動できない可能性があるためである。但し、必要に応じて、第1角度A1は、20度〜50度の範囲の角度、又は、その外の角度に設定してもよい。
【0034】
図3に示されたように、ドア38が、投入口11から第2角度A2だけ回転した状態を維持すると、使用者は、洗濯物を収容部Sから取り出す時に、ドア38を棚として活用できるようになる。この場合、第2角度A2は第1角度A1よりも大きく設定されるので、使用者は、収容部Sから取り出した洗濯物をドア38に置いておくことができる。
【0035】
第2角度A2は、衣類処理装置の種類や設置環境によって多様に設定することができる。例えば、第2角度A2は、60度〜90度の角度に設定することができる。第2角度が60度よりも小さい場合、洗濯物が投入口11に向かって移動する可能性があり、第2角度が90度よりも大きい場合、洗濯物がドアに支持されずに床面に落ちる可能性があるためである。
【0036】
一方、本発明の衣類処理装置100は、少なくとも二つ以上のドアを含むこともできる。この場合、各ドアは、回転方向または最大回転角度のうち少なくともいずれか一方が異なるように備えることができる。
図4乃至
図6は、回転方向は同一であるが、最大回転角度が互いに異なる二つのドアが備えられた衣類処理装置を示し、
図7乃至
図9は、回転方向が互いに異なる二つのドアが備えられた衣類処理装置を示している。
【0037】
図4乃至
図6に示された衣類処理装置100は、キャビネット1に回転可能に備えられる第2ドア39と、第2ドア39に回転可能に備えられる第1ドア38とを含む。第2ドア39は、キャビネット1の底面と並行する回転軸H2(
図6参照)によって回転し、投入口11に連通する第2ドア貫通孔393(
図5参照)を含むことができる。第1ドア38は、第2ドア貫通孔393を開閉できるように第2ドア39に回転可能に固定され、第1ドア38は、第2ドアの回転軸H2と平行な回転軸H1(
図5参照)によって回転し、使用者が衣類処理装置の外部から収容部Sの内部を観察できるようにする透明板395をさらに含むことができる。第1ドアの回転軸H1が第2ドアの回転軸H2(
図5参照)と平行に備えられることは、第2ドアが第1ドアと同一の回転方向を有するようにするためである。
【0038】
第1ドア38が回転すると、第2ドア貫通孔393が開放されるので、投入口11が外部に露出される。第1ドア38は第2ドアに固定されているので、第2ドア39が回転しても投入口11は外部に露出される。したがって、使用者は、第1ドアと第2ドアのいずれを回転させても、投入口11を開放することができる。
【0039】
一方、第2ドア39は、洗濯物を収容部Sから取り出す時に洗濯物を支持することができる角度A2(第2角度)を最大回転角度として有し、第1ドア38は、洗濯物を収容部Sに供給する時に洗濯物が投入口11に移動することを案内する角度A1(第1角度)を最大回転角度として有することができる。
【0040】
すなわち、第2ドア39の最大回転角度は60度〜90度の範囲で設定し、第1ドア38の最大回転角度は30度〜60度の範囲(または20度〜50度の範囲)で設定することができる。
【0041】
但し、上述した第1ドアと第2ドアの最大回転角度は一例に過ぎず、上述した角度以外の角度に設定してもよい。
【0042】
図4乃至
図6は、第2ドア39がキャビネットに回転可能に固定され、第2ドアの回転角度よりも小さい回転角度を有する第1ドア38が第2ドア39に回転可能に固定された場合を示しているが、第1ドア38がキャビネットに回転可能に固定され、第2ドア39は第1ドアに回転可能なように固定されてもよい。この場合、第2ドア39の大きさは第1ドア38の大きさよりも小さくなるため、洗濯物を支持するための空間が小さくなるという短所が生じうる。
【0043】
さらに、本発明の衣類処理装置100は、第1ドア38が投入口11から一定の回転角度を維持できるようにする手段(第1ドアヒンジなど)をさらに含むことができ、詳細な説明は後述する。
【0044】
図7乃至
図9は、本発明の衣類処理装置100の他の実施例を示すもので、本実施例に係る衣類処理装置100は、回転方向が異なる少なくとも二つのドアを含むことが特徴である。
【0045】
図7乃至
図9に示されたように、ドア3は、キャビネット1の底面と並行する(平行な)回転軸Hを有する第1ドア38と、キャビネットの底面に対して垂直な方向に備えられた回転軸Vを有する第2ドア39とを含む。この場合、第2ドア39は、キャビネットに回転可能なように固定し、第1ドア38は、第2ドア39に回転可能なように固定することができる。したがって、第1ドア38が回転すると、第2ドア貫通孔393が開放されるので、投入口11は外部に露出される。一方、第1ドア38は第2ドアに固定されているので、第2ドア39が回転しても投入口11は外部に露出される。したがって、使用者は、第1ドアと第2ドアのいずれを回転させても投入口11を開放できるので、洗濯物の投入及び取り出しが可能である。
【0046】
第1ドア38は、洗濯物を投入口11に案内する角度、及び収容部Sから洗濯物を取り出す時に洗濯物を支持することができる角度で回転できるように備え、第2ドア39は、収容部Sから洗濯物を容易に取り出すことができる回転角度で回転するように備えることが好ましい。
【0047】
例えば、第1ドア38は、第1角度A1(30度〜60度、又は、20度〜50度)及び第2角度A2(60度〜90度)で回転された状態を維持することができ、第2ドア39は、第2角度A2よりも大きい角度で回転することができる。
【0048】
但し、第1ドアの回転角度及び第2ドアの回転角度は一例に過ぎず、上述した角度範囲以外の角度に各ドアの回転角度を設定してもよい。
【0049】
本発明の衣類処理装置100は、第1ドア38が投入口11から一定の回転角度(第1角度又は第2角度)を維持できるようにする手段(第1ドアヒンジなど)をさらに含むことができ、詳細な説明は後述する。
【0050】
図10に示されたように、ドア3は、キャビネット1に回転可能に固定された第1ドア38と、第1ドア38に回転可能に固定された第2ドア39とを含むことができる。この場合、第1ドア38は、キャビネットの底面に対して並列方向に形成された回転軸Hを基準に回転し、第2ドア39は、キャビネットの底面に対して垂直方向に形成された回転軸Vを基準に回転することができる。
【0051】
少なくとも二つのドア3が備えられた衣類処理装置100の場合、各ドアには各ドアの開閉を容易にするドアハンドルをさらに含むことができる。第1ドア38は第1ドアハンドル387を含み、第2ドア39は第2ドアハンドル397を含むことができる。この場合、第1ドアハンドル387と第2ドアハンドル397は互いに異なる位置に備えることが好ましい。
【0052】
例えば、第1ドアハンドル387は、キャビネット1の底面と並列する方向またはキャビネットの底面と垂直な方向のずれかの方向に備え、第2ドアハンドル397は、キャビネットの底面と並列する方向またはキャビネットの底面と垂直な方向のうち残りの一つの方向に備えることができる。これは、第1ドアハンドルと第2ドアハンドルの位置を区分することによって、使用者が、開放したいドアを容易に区分できるようにするためである。
【0053】
図10は、第1ドアハンドル387は、キャビネット1の底面と並列する方向に第1ドア38に備えられ、第2ドアハンドル397は、キャビネット1の底面と垂直な方向に第2ドア39に備えられた場合を一例として示している。第1ドアハンドル387と第2ドアハンドル397を各ドア38,39の回転軸と並列するように形成することが、各ドアを回転させるのに便利であるためである。
【0054】
第1ドアハンドル387と第2ドアハンドル397の個数は多様に設定することができる。
図10は、第1ドアハンドル387と第2ドアハンドル397が2個ずつ備えられた場合を示しているが、第1ドアハンドル387は第1ドアに一つのみ備え、第2ドアハンドル397は第2ドアに一つのみ備えてもよい。但し、第2ドアハンドル397が第2ドア39の両側面に備えられると、第2ドアの回転方向を異なるように設定する時に、第2ドアの構造を変更する必要がないという効果がある。
【0055】
第2ドア39の回転方向は、使用者の選択によって設定することができる。すなわち、
図10は、第2ドア39が第1ドア38の右側方向に回転して投入口11を開放する方式であるが、必要に応じて、第2ドア39は、第1ドア38の左側方向に回転して投入口11を開放するように備えてもよい。したがって、第2ドア39の両側面に第2ドアハンドル397を備える場合、第2ドア39の回転方向をどの方向に設定しても、第2ドアハンドル397を通じて第2ドア39を回転させることができる効果がある。
【0056】
以下では、第1ドア38の回転及び回転角度の調節のための手段、第2ドア39の回転を可能にする手段について説明する。
【0057】
図1乃至
図3の衣類処理装置100は、第1ドア38の回転及び回転角度を調節するための第1ドアヒンジ8を必要とするが、
図4乃至
図10の衣類処理装置は、第1ドアの回転及び回転角度を調節するための第1ドアヒンジ8と、第2ドアを回転させる第2ドアヒンジ9とを必要とする。
【0058】
図1の衣類処理装置は、第1ドアヒンジ8を第1ドア38とキャビネット1との間に備えなければならない。
図4及び
図7の衣類処理装置の場合、第1ドアヒンジ8は第1ドア38と第2ドア39との間に備え、第2ドアヒンジ9は第2ドア39とキャビネット1との間に備えなければならない。また、
図10の衣類処理装置の場合、第1ドアヒンジ8は第1ドア38とキャビネット1との間に備え、第2ドアヒンジ9は第2ドア39と第1ドア38との間に備えなければならない。
【0059】
以下では、説明の便宜のために、
図10の衣類処理装置100を基準に第1ドアヒンジ8及び第2ドアヒンジ9の構造を説明する。
【0060】
図11に示されたように、本実施例に係るドア3は、投入口11に対応する第1ドア貫通孔385を備え、キャビネット1に回転可能に固定される第1ドア38と、第1ドアに回転可能に固定され、第1ドア貫通孔385を開閉させる第2ドア39とを含む。
【0061】
第1ドア38は、外観を形成する第1ドアフレーム381と、第1ドアフレーム381に固定される第1ドアカバー383とを含むことができる。この場合、第1ドア貫通孔385は、第1ドアフレーム381を貫通するフレーム貫通孔3851と、第1ドアカバー383を貫通するカバー貫通孔3853とを含むことができる。
【0062】
また、第1ドアカバー383には、キャビネット1の底面に対して並行する方向またはキャビネットの底面に対して垂直な方向のいずれかの方向に形成された第1ドアハンドル387を備えることができる。
図10は、キャビネットの底面に対して並列する(水平)方向に第1ドアハンドルが備えられた場合を示している。
【0063】
一方、第2ドア39は、外観を形成する第2ドアフレーム391と、第2ドアフレーム391の対向する両端のうち少なくともいずれか一方に備えられる第2ドアハンドル397と、第2ドアフレーム391を貫通して備えられる第2ドア貫通孔393と、を含む。第2ドア貫通孔393には透明板395をさらに備えることができる。
【0064】
第2ドア39は、第2ドアヒンジ9によって第1ドア38に固定される。第2ドアヒンジ9は、
図10に示されたように、第1ドア38に固定される第1ドア固定板91と、第2ドア39に固定される第2ドア固定板95と、第1ドア固定板91と第2ドア固定板95を回転可能に結合させ、キャビネット1の底面に対して垂直な方向に備えられる第2ドア回転軸93と、を含むことができる。
【0065】
但し、上述した第2ドアヒンジ9の構造は一例に過ぎず、第2ドアヒンジ9は、第2ドア39を回転させることができる限り、様々な形態に変形してもよい。
【0066】
図12及び
図13に示されたように、第1ドアヒンジ8は、第1ドアフレーム381と第1ドアカバー383との間に位置し、キャビネット1の底面と並列する第1ドア回転軸81と、一端はキャビネット1に固定され、他端は第1ドア回転軸81に結合される回転軸サポーター83と、を含む。第1ドア回転軸81は、第1ドア38が回転できるように第1ドア38に結合され得る。したがって、第1ドア38は、第1ドア回転軸81を中心に回転できるようになる。
【0067】
一方、第1ドアヒンジ8は、使用者が投入口11を開放させる時には第1ドア38が徐々に回転するようにし、使用者が投入口11を閉鎖させる時には小さな力でも第1ドア38を回転させることができるようにするドア弾性支持部82をさらに含むことができる。ドア弾性支持部82は、上述した機能を具現できる限り、様々な形態を有することができる。
図13は、ドア弾性支持部がねじりバネ(torsion spring)である場合を一例として示している。
【0068】
この場合、ねじりバネは、第1ドア回転軸81の外周面を覆うように備えられ、一端は第1ドア38に固定し、他端は回転軸サポーター83に固定することができる。そのために、回転軸サポーター83には、ねじりバネの一端が挿入されるバネ固定孔835を備え、第1ドア38には、ねじりバネの他端を固定させる手段(ヒンジカバー86など)を備えることができる。
【0069】
さらに、本発明の衣類処理装置100は、第1ドア38の回転角度を調節する角度調節部Fをさらに含むことができる。角度調節部Fは、回転軸サポーター83または第1ドア回転軸81に備えられる調節部84と、第1ドア38に備えられ、調節部84に着脱される着脱部85と、を含むことができる。
図13は、回転軸サポーター83に備えられた調節部84、及び第1ドア38に備えられ、調節部84に着脱される着脱部85を一例として示している。
図17は、第1ドア回転軸81に備えられた調節部84、及び第1ドアに備えられ、調節部に着脱される着脱部85を一例として示している。
【0070】
図13の場合、調節部84は、回転軸サポーター83の外周面が凹状に窪んだ多数の溝として備えられた場合を示しているが、調節部84は、回転軸サポーター83の外周面から突出した多数の突起として備えられてもよい。
【0071】
但し、調節部84が、回転軸サポーター83の外周面から突出した突起形状からなる場合、着脱部85は、第1ドア38の回転時に、回転軸サポーター83に備えられた多数の突起のうちいずれか一つを収容することができる溝の形態を取らなければならない。
【0072】
調節部84は、回転軸サポーター83の外周面が凹状に窪んだ第1溝841と、第1溝と所定距離離隔して備えられる第2溝843とを含むことができる。第1溝841は、第1ドア38が投入口11を閉鎖した場合に着脱部85が結合する位置に備え、第2溝843は、第1溝841と第1角度(30度〜60度、又は、20度〜50度)離隔した位置に備えることができる。
【0073】
着脱部85は、第1ドア38の内部に位置し、第1溝841または第2溝843に挿入される着脱部ボディー851と、一端は着脱部ボディー851に固定され、他端は第1ドア38に固定されるボディー弾性支持部853とを含むことができる。
【0074】
以下では、
図14を参照して、調節部84と着脱部85が第1ドア38の回転角度を調節する過程について説明する。
【0075】
第1ドア38が投入口11を閉鎖する場合に、着脱部ボディー851は第1溝841に位置するので、外力の入力がない状態で第1ドア38が回転することを防止する。
【0076】
しかし、使用者が第1ドアハンドル387を通じて第1ドア38に外力を入力すると、第1ドア38は第1ドア回転軸81を中心に回転する。着脱部ボディー851はボディー弾性支持部853を通じて第1ドア38に弾性支持されるので、第1ドア38の回転時、着脱部ボディー851は、調節部84の第1溝841から第2溝843に移動するようになる。
【0077】
第2溝843に着脱部ボディー851が挿入されると、第1ドア38は、
図14Aに示されたように、キャビネット1から第1角度A1だけ回転した状態を維持するようになる。したがって、第1ドア38は、洗濯物を収容部Sに投入する時、洗濯物を投入口11に案内する機能を行うことができるようになる。
【0078】
一方、使用者が第1ドア38に外力をさらに入力すると、第1ドア38は、
図14Bと
図14Cに示されたように、キャビネット1から第2角度A2(60度〜90度)だけ回転するようになる。
【0079】
第1ドア38が第2角度A2だけ回転すると、使用者は、収容部Sから取り出した洗濯物を第1ドアに置いておくことができるので、洗濯物の取り出し時に、第1ドア38を棚として活用できるようになる。そのために、回転軸サポーター83は、第1ドア38が第2角度だけ回転した場合に第1ドア38を支持することができる構造を有するようにすることができる。
【0080】
すなわち、回転軸サポーター83は、第1ドア38が第2角度だけ回転した時、第1ドア38がそれ以上回転することを防止する第1ストッパー832を含み、第1ドア38は、第1ドアが第2角度だけ回転した時に第1ストッパーに接触する第2ストッパー834を含むことができる。
【0081】
第1ドア38がキャビネット1から第2角度回転した状態は、ドア弾性支持部82を通じて具現することもできる。ドア弾性支持部82は、引張バネ(tension spring)又はねじりバネ(torsion spring)であってもよい。ドア弾性支持部82が引張バネである場合、第1ドア38が第2角度だけ回転した時に、引張バネがそれ以上伸びないように構成すると、第1ドア38が第2角度だけ回転した状態を維持させることができる。ドア弾性支持部82がねじりバネである場合、第1ドア38が第2角度だけ回転した時に、ねじりバネの内周面が第1ドア回転軸81の外周面に接触するように構成すると、第1ドア38が第2角度だけ回転した状態を維持させることができる。
【0082】
図15に示されたように、第1ドア38がキャビネット1から第2角度A2だけ回転した状態は、キャビネット1に備えられるドア支持突起13及び第1ドアカバー383に備えられる支持突起収容溝3835を通じて具現することもできる。ドア支持突起13は、第1ドア38が第2角度A2だけ回転した時に第1ドア38に接触して、第1ドア38が第2角度を超えて回転することを防止し、支持突起収容溝3835は、第1ドア38が投入口11を閉鎖した場合、ドア支持突起13が収容される空間である。
【0083】
さらに、第1ドアヒンジ8に備えられるドア弾性支持部82は、第1ドア38を第1角度と第2角度との間で固定できる弾性力を提供することができる(
図14B参照)。これを通じて、第1ドア38は、キャビネット1から第3角度A3だけ回転した状態を維持できるようになる効果がある(
図14C参照)。
【0084】
第1ドアヒンジ8は、第1ドア回転軸81を第1ドアフレーム381に固定させるヒンジカバー86をさらに含むことができる。但し、ドア弾性支持部82がねじりバネである場合には、ヒンジカバー86は、第1ドア回転軸81及びドア弾性支持部82を第1ドアフレーム381に固定させることができるように備えられてもよい。
【0085】
図16に示されたように、ヒンジカバー86は、ボルトのような固定部材が貫通する固定部材貫通孔861と、第1ドアフレーム381に結合するリブ863とを含む。リブ863は、第1ドアフレーム381の下部に位置したスリット3815に挿入されるように備えられる。これは、ヒンジカバー86の組み立てを容易にするだけでなく、第1ドア回転軸81を第1ドアフレーム381に堅固に固定させるためである。
【0086】
ヒンジカバー86の内部には、第1ドア回転軸81、ドア弾性支持部82以外に多数の部材が位置するため、固定部材貫通孔861の位置は、第1ドア回転軸81などの位置によって制限されざるを得ない。このような状況で、リブ863は、ヒンジカバー86の内部に位置した構成と干渉しないながら、ヒンジカバー86の内部に位置した構成を第1ドアフレーム381に堅固に固定させる手段となる。
【0087】
図13に示されたように、第1ドアヒンジ8にヒンジカバー86が備えられる場合、ドア弾性支持部82は、ヒンジカバー86に備えられたバネホルダー862を通じて第1ドアに固定することができ、着脱部85に備えられたボディー弾性支持部853も、ヒンジカバー86を通じて第1ドア38に固定することができる。
【0088】
図17は、第1ドアヒンジ8の他の実施例を示す。
図13に示された第1ドアヒンジ8は、調節部84が回転軸サポーター83の外周面に備えられるため、回転軸サポーター83の厚さが薄いと、着脱部85に十分な結合力を提供できないという問題が生じうる。反面、
図17に示された調節部84は、第1ドア回転軸81に備えられ、回転軸サポーター83と分離されて備えられる調節板ボディー845を含む。
【0089】
調節板ボディー845の外周面には、凹状に窪んだ第1溝846と、第1溝から所定距離離隔して備えられる第2溝847とが備えられる。
【0090】
一方、調節板ボディー845の厚さt2は、回転軸サポーター83の厚さt1よりも厚くすることが好ましい。但し、
図17に示されたものとは異なり、調節板ボディー845の厚さは、第1溝846と第2溝847が形成される部分の厚さのみを回転軸サポーター83の厚さよりも厚くしてもよい。
【0091】
また、調節板ボディー845には、ドア弾性支持部82の一端が固定されるバネ固定孔848をさらに備えることができる。したがって、ドア弾性支持部82は、回転軸サポーター83に備えられたバネ固定孔835と調節板ボディー845に備えられたバネ固定孔848のうち少なくともいずれか一方に挿入されることによって、第1ドア回転軸81に固定され得る。
【0092】
着脱部87は、第1ドア38の内部に位置し、第1溝846や第2溝847に挿入される着脱部ボディー871と、一端は第1ドア38に固定され、他端は着脱部ボディー871に固定されるボディー弾性支持部873と、を含むことができる。
【0093】
したがって、着脱部ボディー871が第1溝846に挿入されると、第1ドア38は投入口11を閉鎖させた状態を維持し、着脱部ボディー871が第2溝847に挿入されると、第1ドア38は第1角度で回転された状態を維持することができる。
【0094】
また、第1ドア38は、回転軸サポーター83やドア弾性支持部82を通じて第2角度で回転された状態を維持することができ、ドア弾性支持部82の弾性力を通じて、第1ドア38は第1角度と第2角度との間の角度と定義される第3角度だけ回転された状態を維持することもできる。第1ドア38が第2角度及び第3角度だけ回転された状態を維持するための回転軸サポーター83、ドア弾性支持部82の特徴は、上記で説明したので、詳細な説明は省略する。
【0095】
図18及び
図19は、上述した第1ドアヒンジ8の他の実施例を示す。本実施例に係る第1ドアヒンジ8は、第1ドア38がキャビネット1の底面に対して並列する回転軸を中心に回転する時、第1ドア38の下部とキャビネット1とが干渉することを防止することが特徴である。本実施例に係るキャビネット1は、外観を形成するアウタキャビネット1aと、アウタキャビネットと所定距離離隔して備えられるインナキャビネット1bとを含む。この場合、第1ドアヒンジ8は、インナキャビネット1bに固定されるキャビネット固定部811と、第1ドア38に固定されるドア固定部812と、キャビネット固定部811からアウタキャビネット1aに向かって突出するベースプレート813と、第1ドア38をベースプレート813に回転可能に固定させるリンク部815,816,817と、を含む。リンク部は、ベースプレート813に回転可能に固定される第1リンク815と、第1リンク815に回転可能に固定され、一端はドア固定部812に固定された第2リンク816と、一端は第1リンク815に固定され、他端はドア固定部812に固定された第3リンク817と、を含む。一方、第2リンク816の自由端(free end)は、板バネ814(spiral spring)によって支持される。板バネ814は、ベースプレート813に備えられたバネ固定軸8135に巻き取られ、一端は第2リンク816の自由端に固定される。
【0096】
したがって、第1ドア38に投入口11を開放させる外力が入力されると(
図19参照)、ベースプレート813に結合された第1リンク815は時計方向に回転し、第1リンク815に固定された第2リンク816及び第3リンク817はインナキャビネット1bから離れる方向に移動するようになる。第2リンク816と第3リンク817がインナキャビネット1bから離れる方向に移動すると、第2リンク816と第3リンク817に固定された第1ドア38は、アウタキャビネット1aから離れる方向に移動するので、第1ドア38の下端がアウタキャビネット1aに干渉することが防止される。
【0097】
このような効果は、アウタキャビネット1aにドア3が収容されるドア収容部17が備えられた場合より有用な効果がある。すなわち、ドア3が収容されるドア収容部17がアウタキャビネット1aに備えられた場合、ドア3の厚さによって、第1ドア38の回転時に、ドア3の下端がドア収容部17と干渉する可能性があるが、本実施例による第1ドアヒンジ8は、このような問題を解決することができる。
【0098】
さらに、本実施例による第1ドアヒンジ8は、第1ドア38の回転角度を調節するための角度調節部Fをさらに備えることができる。角度調節部Fは、ベースプレート813と第2リンク816とを連結する調節部リンク818と、ベースプレート813に備えられ、調節部リンク818に結合する着脱部819とを含むことができる。
【0099】
図20A乃至
図20Cに示されたように、調節部リンク818は、バー(bar)形状を有することができる。調節部リンク818の一端は、ベースプレート813に回転可能に固定され、調節部リンク818の他端は、第2リンク816に回転可能に固定される。この場合、ベースプレート813に固定される調節部リンク818の一端は、キャビネット固定部811と第1リンク815との間に位置することが好ましい。
【0100】
また、調節部リンク818は、凹状に窪んだ第1溝8181と、第1溝と所定距離離隔して備えられ、第1溝より大きい直径を有する第2溝8182と、第2溝と所定距離離隔して備えられ、第2溝と同一の直径を有する第3溝8183と、を含む。
【0101】
一方、着脱部819は、着脱部ボディー8191と、一端はベースプレート813に固定され、他端は着脱部ボディー8191に固定される弾性支持部8194と、を含む。そのために、ベースプレート813には、弾性支持部8194が固定されるバネ固定突起8131をさらに備えることができる。
【0102】
着脱部ボディー8191には円板(disk)形状を有する第1固定突起8192が備えられ、第1固定突起8192の一面には第2突起8193が備えられる。第2固定突起8193は、第1溝8181に着脱可能な大きさで形成され、第1固定突起8192は第2溝8182及び第3溝8183に着脱可能な大きさで形成されることが好ましい。第1ドア38が投入口11を閉鎖した場合、第2固定突起8193は調節部リンク818の第1溝8181に挿入されるので、第1ドア38に外力が入力されない限り、第1ドア38が投入口11を開放する方向に回転することが防止される。
【0103】
一方、第1ドア38に外力が入力されて、第1ドア38が投入口11を開放する方向に回転すると、調節部リンク818は時計方向に回転する。調節部リンク818が時計方向に回転すると、第2固定突起8193は第1溝8181から分離されるが、第1固定突起8192は第2溝8182に挿入される。したがって、第1ドア38は、第1角度(30度〜60度、又は、20度〜50度)だけ回転した状態が維持されるので、洗濯物が収容部Sに供給されることを案内できるようになる。
【0104】
第1角度だけ回転した第1ドア38に外力がさらに入力されると、調節部リンク818は時計方向にさらに回転するようになり、第1固定突起8192は第3溝8183に挿入される。第1固定突起8192が第3溝8183に挿入されると、第1ドア38は、
図19に示されたように、第2角度(60度〜90度)だけ回転した状態を維持するようになる。したがって、第1ドア38は、洗濯物を収容部Sから取り出す時、洗濯物が支持される棚として機能できるようになる。
【0105】
一方、着脱部819は、ベースプレート813に結合されるベース固定突起8195をさらに含むことができる。この場合、ベースプレート813は、ベース固定突起8195が収容される固定突起収容溝8133(
図19参照)をさらに含むことができる。この場合、ベース固定突起8195は、第1固定突起8192の一面から突出するように形成することができ、固定突起収容溝8133は、
図19に示されたように、ベースプレート813を切開して形成することができる。
【0106】
図21及び
図22は、第1ドアヒンジ8の更に他の実施例を示す。本実施例に係るドア3は一つのみ備えてもよいが、キャビネット1に回転可能に備えられる第1ドア38及び第1ドアに回転可能に備えられる第2ドア39を含むこともできる。
図22に示されたように、ドア3が第1ドアと第2ドアを含む場合、第1ドア38には、投入口11と対応する第1ドア貫通孔385が備えられ、第2ドア39は第1ドア貫通孔385を開閉するように備えられる。したがって、使用者は、第1ドア38を通じても投入口11を開放することができ、第2ドア39を通じても投入口11を開放できるようになる。
【0107】
さらに、第1ドア38と第2ドア39は、回転方向及び最大回転角度のうち少なくともいずれか一方が異なるように備えることができる。例えば、第1ドア38と第2ドア39は互いに平行な回転軸を有するようにし、第1ドア38の最大回転角度を第2ドアの最大回転角度よりさらに大きくすることができる。さらに、第1ドア38と第2ドア39は互いに異なる回転方向を有するようにしてもよい。この場合、第1ドア38は、キャビネット1の底面に並列するように備えられた回転軸を基準に回転し、第2ドア39は、キャビネット1の底面と直角を形成する回転軸を基準に回転するように備えられることが好ましい。
【0108】
そのために、本実施例に係る衣類処理装置は、第1ドア38をキャビネット1に固定させる第1ドアヒンジ8と、第2ドア39を第1ドア38に固定させる第2ドアヒンジ9と、を含む。第2ドアヒンジ9は、第2ドア39がキャビネット1の底面と直角を形成する回転軸を基準に回転できる限り、様々な形態を有することができ、
図10に示された形態を一例とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0109】
第1ドアヒンジ8は、キャビネット1に固定されるキャビネット固定部821と、第1ドア38に固定されるドア固定部825と、ドア固定部825とキャビネット固定部821を回転可能に結合し、キャビネット1の底面と平行する第1ドア回転軸823と、を含む。キャビネット固定部821は、キャビネット1に固定されるキャビネット固定板8211と、キャビネット固定板8211に備えられ、第1ドア回転軸823が固定される軸固定リブ8213と、を含む。ドア固定部825は、第1ドア38を固定する手段であって、円柱形状を有することができる。この場合、第1ドア回転軸823は、ドア固定部825の一端から突出するように備えることができる。
【0110】
さらに、本実施例に係る衣類処理装置は、第1ドア38の回転角度の調節のための角度調節部Fをさらに含むことができる。角度調節部Fは、キャビネット1に備えられるガイダー827と、一端はドア固定部825に固定され、他端はガイダー827に結合するコネクタ829と、を含む。コネクタ829は、バー(bar)形状を有するコネクタボディー8291と、コネクタボディー8291に備えられて、ガイダー827に結合するコネクタ突起8292と、を含む。
【0111】
コネクタボディー8291は、コネクタ固定部828を通じてドア固定部825に回転可能に固定することができる。この場合、コネクタ固定部828は、ドア固定部825に結合する固定部ボディー8281と、固定部ボディー8281とコネクタボディー8291とを結合させるコネクタ連結軸8282と、を含むことができる。
【0112】
ガイダー827は、キャビネット1に固定されるガイダーボディー8271と、ガイダーボディー8271が窪む第1ガイド溝8272、第2ガイド溝8274、第3ガイド溝8276を含む。第1ガイド溝8272、第2ガイド溝8274、及び第3ガイド溝8276は互いに連結され、コネクタボディー8291に備えられたコネクタ突起8292の移動を案内する。
【0113】
第2ガイド溝8274は、キャビネット1の高さ方向に沿って備えられ、最下端に第2安着部8275が形成される。第2ガイド溝8274は、下部に向かうほど第1ドア38に向かって曲がった形状を有することができる。第2ガイド溝8274が第1ドア38に向かって曲がった形状を有することは、第1ドア38が容易に回転できるようにするためである。
【0114】
第3ガイド溝8276は、第2ガイド溝8274の上端から第1ドア38に向かって延びる。一方、第1ガイド溝8272は、第3ガイド溝8276と第2ガイド溝8274を連結するように備えられ、第1安着部8273を通じて第2ガイド溝8274と区分される。ガイド突起8277は、第1ガイド溝8272及び第3ガイド溝8276の幅を調節して、コネクタ突起8292の移動を案内する手段である。第1ドア38が投入口11を閉鎖した場合、コネクタ突起8292はS3に位置する。使用者が第1ドア38に外力を入力すると、第1ドア38は第1ドア回転軸823を基準に回転し、この場合、コネクタ突起8292は、ガイド突起8277の案内を受けて、第3ガイド溝8276から第1ガイド溝8272に進入する。
【0115】
第1ガイド溝8272に進入したコネクタ突起8292は、第1安着部8273によって支持され、コネクタ突起8292がS1に位置すると、第1ドア38は、第1角度(30度〜60度、又は、20度〜50度)だけ回転した状態が維持される。したがって、第1ドア38は、洗濯物を投入口11に案内できるようになる。
【0116】
一方、使用者が第1ドア38をキャビネット1方向に押すと、コネクタ突起8292は、第1安着部8273から分離された後、ドアの自重によって第2ガイド溝8274に進入する。コネクタ突起8292が第2ガイド溝8274に進入すると、第1ドア38は、コネクタ突起8292が第2安着部8275に支持されるまで(コネクタ突起がS2に位置するまで)回転する。コネクタ突起8292がS2に位置すると、第1ドア38は、第2角度(60度〜90度)だけ回転した状態が維持される。したがって、第1ドア38は、収容部Sから取り出された洗濯物を支持する棚として機能できるようになる。
【0117】
第1角度だけ回転した第1ドア38を第2角度まで回転させずに第1ドア38を閉じたい場合、使用者は、第1ドア38をキャビネット1方向に向かって押して、コネクタ突起8292をS1からS3に移動させればよい。
【0118】
一方、第2角度だけ回転した第1ドア38を回転させて投入口11を閉鎖させるためには、第1ドア38をキャビネット方向に押して、S2に位置したコネクタ突起8292をS3に移動させればよい。
【0119】
図23に示されたように、第1ドア38を第1角度だけ回転させる時、コネクタ突起8292は、D1経路を通じてS3の位置からS1の位置に移動せずに、D2経路を通じてS3からS1に移動したり、D3経路を通じてS3からS2に向かって移動したりする可能性がある。このような問題を解決するために、コネクタボディー8291には、第1ドア38が投入口11を閉鎖した場合に、コネクタ固定部828と接触してコネクタボディー8291の位置を一時的に固定させる位置固定突起8293をさらに含むことができる。
【0120】
位置固定突起8293は、コネクタボディー8291の一端から突出するように備えることができる。第1ドア38が投入口11を閉鎖していると、固定部ボディー8281と干渉し、第1ドア38が回転を開始すると、固定部ボディー8281と干渉しない。したがって、第1ドア38が回転を開始すると、コネクタボディー8291の位置は臨時に固定され、コネクタボディー8291に備えられたコネクタ突起8292はガイド突起8277の案内を受けるようになるので、D1経路を通じてS3からS1の位置に移動するようになる。固定部ボディー8281は、コネクタボディー8291の位置固定突起8293と干渉し、且つ位置固定突起8293を弾性支持するコネクタ弾性支持部8283をさらに含むこともできる。
【0121】
一方、上述したガイダーボディー8271は、
図22に示されたように別途の構成として備えることもできるが、キャビネット1の内周面に形成されたガイド溝とガイド突起で構成されてもよい。
【0122】
上述した
図13の第1ドアヒンジ8、
図17の第1ドアヒンジ8、
図18の第1ドアヒンジ8は、少なくとも二つのドアが備えられた衣類処理装置に備えられる場合を基準に説明したが、第1ドアヒンジ8は、
図1のように、一つのドアが備えられた場合にも適用することができる。
【0123】
さらに、上述した角度調節部は、角度調節部が第1ドアの回転角度を調節する場合を基準に説明したが、角度調節部は、第2ドアの角度を調節するように備えられてもよい。
【0124】
上述した本発明の衣類処理装置において、少なくとも二つのドアが備えられる場合、使用者は二つのドアのいずれによっても投入口11を開放させることができるので、二つのドアのいずれか一方を回転させる時、他方のドアは回転しないようにする手段が必要である。
【0125】
以下では、第1ドア38の回転時に、第2ドア39が回転することを防止し、第2ドア39の回転時に、第1ドア38が回転することを防止するロック部について説明する。
【0126】
図24及び
図27に示されたように、ロック部は、第1ドア38の回転時、第2ドア39が第1ドア38から分離されることを防止する第2ドアホルダー45と、第2ドア39の回転時、第1ドア38がキャビネット1から分離されることを防止する第1ドアホルダー47と、を含むことができる。
図24は、第2ドアホルダー45を示したもので、第2ドアホルダー45は、第1ドア38が投入口11を開放する方向に回転すると、第2ドア39に結合する方向に移動し、第1ドア38が投入口11を閉鎖させる方向に回転すると、第2ドア39から分離される方向に移動することが特徴である。
【0127】
そのために、第2ドアホルダー45は、第1ドア38と第2ドア39との間に位置して、第2ドア39に着脱される第2ホルダー453と、第1ドア38の表面に位置して、第2ホルダー453の移動を案内する第2ホルダー収容部451と、一端は第2ホルダー453に固定され、他端は第2ホルダー収容部451に固定されて第2ホルダー453を弾性支持する第2ホルダー支持部455と、キャビネット1に備えられて、第2ホルダー453を移動させるホルダー加圧部456と、を含む。
【0128】
第2ホルダー収容部451は、第1ドア38の表面と並行するように備えられる収容部ボディー4511と、収容部ボディー4511を貫通する貫通孔4513と、第2ホルダー453が収容される空間を形成するように収容部ボディー4511の背面に備えられるガイドリブ4515と、収容部ボディー4511を第1ドア38に固定させる固定手段が挿入される締結孔4516と、を含む。
【0129】
この場合、第1ドア38には、締結孔4516と対応する位置に締結孔386をさらに備えることが好ましい。
【0130】
一方、第2ホルダー453は、ガイドリブ4515によって形成された空間に収容されて、第2ホルダー収容部451の内部で往復運動可能な第2ホルダーボディー4531と、第2ホルダーボディー4531から突出して、貫通孔4513に挿入されるフック4533,4535と、第2ホルダーボディー4531に備えられ、第1ドア38に向かって突出したホルダー突起4537と、を含む。
【0131】
この場合、第1ドア38には、ホルダー突起4537が貫通するホルダー突起貫通孔382をさらに備えることが好ましい。さらに、第1ドア38に備えられた締結孔386とホルダー突起貫通孔382は、第1ドア貫通孔385を挟んで第1ドア38の対向する両端に備えることが好ましい。
【0132】
特に、第1ドアに備えられた締結孔386は、第2ドアヒンジ9に備えられた締結孔911と同一の位置に備えることが好ましい。これは、必要に応じて、第2ドアヒンジ9と第2ドアホルダー45の位置を変更できるようにするためである。
【0133】
第2ドアヒンジ9を
図24の左側に備えると、第2ドア39は第1ドア38の左側を基準に回転し、第2ドアヒンジ9を
図24の右側に備えると、第2ドア39は第1ドア38の右側を基準に回転できるので、必要に応じて第2ドア39の回転方向を転換できるという効果がある。
【0134】
第2ホルダー453に備えられるフックは、第2ドア39に備えられたフック収容部398(
図25参照)に着脱可能な手段であって、第1フック4533及び第2フック4535を含むことができる。第1フック4533と第2フック4535は、第2ホルダーボディー4531から貫通孔4513に向かって延びた後、折れ曲がった形状を有することができる。収容部ボディー4511に備えられた貫通孔4513は、第1フック4533及び第2フック4535が流動可能な空間を提供するだけでなく、第1フックと第2フックの移動を案内できるように備えることが好ましい。
【0135】
ホルダー加圧部456は、キャビネット1に固定される固定板4561と、第1ドア38のホルダー突起貫通孔382に挿入されるように固定板4561から突出して備えられる加圧突起4563と、を含むことができる。第1ドア38が投入口11を閉鎖する方向に回転する場合、加圧突起4563は、ホルダー突起貫通孔382に挿入されるホルダー突起4537を加圧する手段である。ホルダー突起4537と加圧突起4563との結合を容易にするために、加圧突起4563とホルダー突起4537のうち少なくともいずれか一方は、傾斜面を含むことが好ましい。
【0136】
第2ホルダー支持部455は、バネのような部材であってもよく、一端は第2ホルダーボディー4531に固定され、他端はガイドリブ4515に固定され得る。
【0137】
以下では、
図25を参照して、上述した第2ドアホルダー45の作動過程について説明する。
【0138】
第1ドア38が投入口11を閉鎖した状態で、第2ホルダー453に備えられたホルダー突起4537は、第1ドア38のホルダー突起貫通孔382に挿入されて、ホルダー加圧部456の加圧突起4563によって支持される。この場合、第1フック4533及び第2フック4535は、第2ドア39に備えられたフック収容部398に挿入されるので、第2ドア39は、第1ドア38に固定された状態が維持される。
【0139】
第1ドア38に外力が入力されて時計方向に回転すると、第1ドア38に備えられた第2ドアホルダー453も時計方向に回転するので、ホルダー突起4537は加圧突起4563から分離される。ホルダー突起4573が加圧突起4563から分離されると、第2ホルダーボディー4531は第2ホルダー支持部455によって第1ドア38の下部方向に移動する。第2ホルダー支持部455が第1ドアの下部方向に移動すると、第1フック4533と第2フック4535が第2ドア39のフック収容部398に堅固に結合されるので、第1ドア38の回転中に第2ドア39が回転することが防止される。
【0140】
一方、第1ドア38が投入口11を閉鎖すると、ホルダー突起4537は加圧突起4563によって第1ドア38の上部方向に移動し、第1フック4533と第2フック4535はフック収容部398から分離される方向に移動するようになる。
【0141】
しかし、第1フック4533と第2フック4535は、第1ドア38が投入口11を完全に閉鎖した場合にも、第2ドア39のフック収容部398から完全に分離されないように備えることが好ましい。これは、第2ドア39が外力なしに回転されることを防止するためである。
【0142】
但し、第2ドア39に外力が入力される場合、第1フック4533及び第2フック4535がフック収容部398から容易に分離され得るように、第1フック4533と第2フック4535は傾斜面を含むことができる。
【0143】
図26は、第2ドアホルダー45の他の実施例を示すもので、本実施例に係る第2ドアホルダー45は、重りを用いて第2ドア39と第1ドア38を結合させることが特徴である。
【0144】
本実施例に係る第2ドアホルダー45は、第2ドア39の内部に位置する第2ホルダー457と、一端は第2ホルダー457に結合し、他端は重り4581が固定されるリンク458と、リンク458を回転可能に支持する回転軸459と、を含む。第2ホルダー457は、第2ドア39の内部で往復運動する第2ホルダーボディー4571と、第2ホルダーボディーに備えられて、第1ドア38に備えられたフック収容部398に着脱される第1フック4573及び第2フック4575とを含む。
【0145】
第1ドア38を時計方向に回転させると、第1ドア38に固定された第2ドア39も時計方向に回転し、第2ドアの内部に位置した重り4581は、回転軸459を中心に反時計方向に回転する。重り4581が反時計方向に回転すると、第2ホルダー457は第2ドア39の下部方向に移動するので、第1フック4573と第2フック4575は、第1ドア38のフック収容部398に結合する。したがって、第1ドア38の回転時に、第2ドア39が第1ドア38から分離されることが防止される。
【0146】
以下では、第2ドア39のみを回転させる時、第1ドア38がキャビネット1から分離されることを防止する第1ドアホルダー47の構造について説明する。
【0147】
図27に示されたように、第1ドアホルダー47は、キャビネット1に固定される第1ホルダー収容部471と、第1ホルダー収容部471の内部で往復運動し、第1ドア38をキャビネット1に固定させる第1ホルダー473と、第1ホルダー収容部471の内部に位置して第1ホルダー473を弾性支持する第1ホルダー支持部475と、第2ドア39に備えられて、第1ホルダー473を加圧する加圧部476と、を含む。
【0148】
第1ドア38には、第1ホルダー473のフック4733が収容されるフック収容空間3811と、フック収容空間を第1ドア38の外部と連通させる加圧部貫通孔3813及びフック貫通孔3831とを含む。フック収容空間3811は第1ドアフレーム381の内部に位置し、加圧部貫通孔3813は第1ドアフレーム381を貫通し、フック貫通孔3831は第1ドアカバー383を貫通することができる。
【0149】
一方、第1ホルダー収容部471は、キャビネット1に固定されるホルダー収容部ボディー4713と、ホルダー収容部ボディー4713の内部に備えられる収容空間4711と、収容空間4711をホルダー収容部ボディーの外部と連通させる収容部貫通孔4712と、を含む。収容部貫通孔4712は、第1ドアカバー383に備えられたフック貫通孔3831に対応する位置に備えることが好ましい。
【0150】
図27に示されたように、ホルダー収容部ボディー4713は、外部に露出されないように、キャビネット1の内部に固定されることが好ましいが、キャビネット1の表面に固定されて外部に露出するように備えてもよい。
【0151】
ホルダー収容部ボディー4713がキャビネット1の内部に固定される場合、キャビネット1には、収容部貫通孔4712とフック貫通孔3831とを連通させる第1ホルダー貫通孔15を備えることが好ましい。
【0152】
第1ホルダー473は、第1ホルダー収容部471に備えられた収容空間4711の内部に位置する第1ホルダーボディー4731と、第1ホルダーボディー4731に備えられるフック4733と、を含む。フック4733は、収容部貫通孔4712を通じて第1ホルダー収容部471の外部に露出され、第1ホルダー貫通孔15及びフック貫通孔3831を通じてフック収容空間3811に位置するようになる。
【0153】
この場合、第1ホルダー支持部475は、収容空間4711の内部に位置して、第1ホルダーボディー4731を弾性支持するようになる。
【0154】
一方、加圧部476は、第2ドア39に備えられ、第1ドア38に向かって突出するように備えられる。第2ドア39が投入口11を閉鎖させた場合(第2ドアが第1ドアに固定された場合)、加圧部476は、加圧部貫通孔3813を通じてフック収容空間3811の内部に位置するようになる。加圧部476がフック収容空間3811に挿入されると、第1ホルダー473のフック4733は加圧部476によって加圧されるので、第1ホルダー473は第1ドア38から分離される方向に移動するようになる。
【0155】
加圧部476とフック4733との結合を容易にするために、加圧部476とフック4733のうち少なくとも一方は傾斜面を含むことが好ましい。
【0156】
一方、加圧部476とフック4733が結合して、第1ホルダー473がキャビネット1の上部に向かって移動しても、フック4733がフック収容空間3811から完全に分離されないことが好ましい。そのために、第1ドアカバー383には折曲部3833をさらに備えることができる。折曲部3833は、フック貫通孔3831からフック収容空間3811に向かって折れ曲がるように備えることができ、フック733が加圧部476によって移動しても、フック733と接触を維持することができる位置に備えることが好ましい。
【0157】
但し、折曲部3833とフック733とが堅固に接触する場合、第1ドア38を回転させようとする時、折曲部3833によって第1ドア38を回転させることが難しいという問題が生じうる。したがって、第1ドア38が回転する時、フック4733が折曲部3833から容易に分離され得るように、フック4733には傾斜面をさらに備えることができる。
【0158】
したがって、第2ドア39に外力が入力されて第2ドア39が回転すると、第2ドア39に備えられた加圧部476がフック収容空間3811から引き出されるので、フック4733は加圧部476から分離される。フック4733が加圧部476から分離されると、バネとして備えられる第1ホルダー支持部475によって、第1ホルダーボディー4731は収容空間4711の下部方向に移動するようになる。
【0159】
第1ホルダーボディー4731が収容空間4711の下部方向に移動すると、フック4733は、フック収容空間3811の下部方向に移動して折曲部3833と堅固に結合されるので、第2ドア39の回転時、第1ドア38がキャビネット1から分離されることを防止できるようになる。
【0160】
図28は、第1ドアホルダー47の他の実施例を示す。本実施例に係る第1ドアホルダー47は、キャビネット1に備えられるフック477と、第1ドアハンドル387の内部に回転可能に備えられて、フック477が着脱されるロック部材478と、ロック部材478の回転を弾性支持するロック部材弾性支持部479と、を含む。第1ドア38には、フック477が貫通するフック貫通孔3831が備えられ、ロック部材478には、フック477が収容されるフック収容孔4781が備えられる。
【0161】
したがって、第1ドア38が投入口11を閉鎖した状態で、使用者が第1ドア38に回転可能に備えられた第2ドア39を回転させても、上述した第1ドアホルダー47によって第1ドア38がキャビネット1から分離されることが防止される。
【0162】
一方、ロック部材478を加圧して、第1ドアハンドル387の内部でロック部材478を回転させると、フック477がフック収容孔4781から分離されるので、第1ドア38の回転が可能になる。