【実施例】
【0334】
本発明の化合物は、当技術分野で公知の手順を使用して作製することができる。以下の反応スキームは、一般的な手順を示すが、当業者は、他の手順も適し得ることを認識されよう。
【0335】
技術、溶媒および試薬を、それらの以下の略語によって呼ぶことができる。
薄層クロマトグラフィー:TLC
高速液体クロマトグラフィー:HPLC
酢酸エチル:AcOEtまたはEtOAc
メタノール:MeOH
エーテル:Et
2O
テトラヒドロフラン:THF
アセトニトリル:MeCN
1,2−ジメトキシエタン:DME
トリフルオロ酢酸:TFA
ジメチルアセトアミド:DMA
ジメチルホルムアミド:DMF
ジメチルスルホキシド:DMSO
トリエチルアミン:Et
3NまたはTEA
tert−ブトキシカルボニル:t−BocまたはBoc
2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル:Teoc
核磁気共鳴分光法:NMR
液体クロマトグラフィー質量分析:LCMS
高分解能質量分析:HRMS
ミリリットル:mL
ミリモル:mmol
マイクロリットル:μl
グラム:g
ミリグラム:mg
センチメートル:cm
室温(周囲、約25℃):rt
保持時間:tR
N−ブロモスクシンイミド:NBS
N−クロロスクシンイミド:NCS
臭化メチルマグネシウム:MeMgBr
鉄(III)アセチルアセトネート:Fe(acac)
3
ジフェニルホスホリルアジド:DPPA
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩:EDCI
ジイソプロピルエチルアミン:DIEAまたはi−Pr
2NEtまたはDIPEA
ジイソプロピルアミン:i−Pr
2NH
2−(トリメチルシリル)エタノール:TMSエタノール
3−クロロぺルオキシ安息香酸:mCPBA
n−ブチルリチウム:nBuLi
リチウムジイソプロピルアミド:LDA
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II):PdCl
2dppf
酢酸パラジウム(II):Pd(OAc)
2
塩化メタンスルホニル:MeSO
2Cl
トリフェニルホスフィン:TPPまたはPh
3P
一般法I
【0336】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例5)(手順A−1)
2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン(1、X,Y=N、Z=Cl、5.0g、30.5mmol)の、氷酢酸(120mL)中撹拌混合物に、氷酢酸(120mL)中ICl溶液(5.01mL、100mmol)を滴下添加した。5時間後、混合物を濾過し、収集した固体を氷酢酸で洗浄し、次いでトルエンと共沸させ(2×)、2.78gの2を白色固体として得た。7日後、濾液にさらなる固体が見られ、したがって再び濾過し、収集した固体を氷酢酸で洗浄し、トルエンと共沸させ(2×)、4.22gの2をさらに得たが、このTLCおよびMSデータは最初のバッチと一致した。
MS m/z(M+H)
+ 289.93(2Clパターン)
2(58.0g、0.20mol)、シクロペンチルアミン糖(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−1−アミノシクロペンタン塩酸塩2a(40.4g、0.22mol)のエタノール(800ml)およびトリエチルアミン(92ml、0.66mol)中混合物を18時間還流すると、その最中に完全に溶解した。濃縮し、残渣をシリカゲルに吸着させた後、粗生成物を、クロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH勾配(97.5/2.5→95/5)で溶出して精製した。所望の生成物3(X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH)を白色固体として得た(67g)。
【0337】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
実施例5:(1R,2S,3R,5R)−3[(2−アミノ−6−クロロ−5−フェニル−4−ピリミジニル)アミノ]−5−ヒドロキシメチル)−1,2−シクロペンタノール
化合物3(X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH、0.1g;0.25mmol)(Ar下で室温において)およびフェニルボロン酸(0.04g;0.3mmol)の無水DMF(5.0mL)中撹拌溶液に、無水K
2CO
3(0.17g;1.25mmol)を添加した。5.0分後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g;0.012mmol)を添加した。次いで、反応容器(RBフラスコ)をアルミニウム箔で被覆し、90℃で24時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温(22℃)に冷却し、溶媒を真空中で除去し、次いでMeOHと共に蒸発させた。得られた褐色残渣を、カラムクロマトグラフィーによって94:6のCHCl
3/MeOH(V/V)(フィッシャー)で溶出して精製し、純粋な生成物5(構造4、一般法I、R=フェニル、X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH)をオフホワイト色固体として得た(0.045g)。
【0338】
一般法II
【0339】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例9)(手順A−2)
3(先に記載の合成、X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH、5.0g、12.5mmol)のDMF(50ml)中脱気溶液に、トリエチルアミン(7.0mL、50mmol)を10分かけて滴下添加し(光から保護しながら)、その後CuI(952mg、5.0mmol)および次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.9g、2.5mmol)を添加した。Arで10分間脱気した後、TMSアセチレン(5.3mL、37.5mmol)を添加し、その後反応容器をゴムセプタムで封止した。次いで、なお封止フラスコを光から保護しながら、反応混合物を55℃の油浴で18時間加熱した。濃縮後、メタノール抽出物を濾過し、濾液をシリカ上に濃縮した。シリカ(溶離勾配CHCl
3/MeOH(95/5→90/10)クロマトグラフィーによって、褐色発泡体2.62gを得たが、これはトリエチルアミン塩を含有していた。第2のクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH、95/5で溶出)によって、3a(X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH)2.55gを、赤色がかった褐色固体として得た(TLCによると、得られた3aは2回のクロマトグラフィーによる単離後もまだ不純物を含有していたが、これを次の反応でそのまま使用した)。
【0340】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
3a(X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH)4.17g、11.2mmol)のアセトニトリル(100ml)溶液に、フッ化テトラエチルアンモニウム二水和物(1.04g、5.62mmol)を添加した。2時間後、MeOHを添加して沈殿した材料を溶解し、得られた溶液をシリカゲル上に濃縮した。シリカ(溶離勾配CHCl
3/MeOH、95/5→92.5/7.5)クロマトグラフィーの後、EtOAc/MeOH(95/5)でのクロマトグラフィー溶出によって、3b(X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH)3.06gを淡褐色固体として回収した。
【0341】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
実施例9
【0342】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
3b(150mg、0.50mmol)および1−ハロ、2−ヒドロキシまたはチオ−アリール化合物(例えば、4−ヨード−3−ピリジノール、261mg、1.5mmol)のDMF(5ml)中脱気溶液に、トリエチルアミン(0.28ml、2.0mmol)を添加し、その後CuI(38mg、0.2mmol)および次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(116mg、0.1mmol)を添加した(光から保護しながら)。反応容器をゴムセプタムで封止した後、反応混合物を40℃の油浴で18時間加熱した。濃縮後、メタノール抽出物を濾過し、溶離勾配CHCl
3/MeOH(95/5→90/10)を使用して、濾液をクロマトグラフィーに付した。実施例9(X,Y=N、Z=Cl、R
1=NH
2、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8=H、R
5,R
6=OH、R
9=CH
2OH、24mg)を、MeOHからの再結晶化後に黄色結晶として回収した。
分析 C
17H
18ClN
5O
4 0.1MeOH 1.1SiO
2についての:C、44.70;H、4.04;N、15.24。実測値:C、44.72;H、4.20;N、15.24。
【0343】
(実施例21)
【0344】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸カリウム(111g、0.80mol)の水(350ml)中撹拌溶液に、Ar下で室温において、3−ヒドロキシ−2−メチルピリジン(21a、25.6g、0.23mol)を添加した。氷浴で冷却した後、ヨウ素(70.0g、0.28mol)を添加し、反応物を室温にして終夜温めた。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を添加した後、反応混合物を濃HCl水溶液でpH2の酸性にし、その後酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を、水、飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濃縮した。粗生成物55.5gを回収し、それをシリカクロマトグラフィーに付し、EtOAc/ヘキサン勾配(0/100→75/25)で溶出した。21b(33.7g)をわずかに黄色の固体として回収した。
【0345】
Ar下、ドライアイス/アセトン浴で冷却した21b(33.7g、0.143mol)の塩化メチレン(400ml)中撹拌混合物に、クロロメチルメチルエーテル(12.5ml、0.165mol)を添加した。15分後、ジイソプロピルエチルアミン(37.4ml、0.215mol)を30分かけて滴下添加した。次いで、得られた混合物を、終夜かけてゆっくり室温に温めた。反応溶液を、水(2×)、飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物37.4gを回収し、それをシリカクロマトグラフィーに付し、EtOAc/ヘキサン勾配(0/100→90/10)で溶出した。21c(36.0g)をわずかに有色の油として回収した。
【0346】
21c(2.5g、8.96mmol)の無水エタノール(25ml)溶液に、ナトリウムエトキシド(3.8g、44.8mmol)を添加した後、超音波処理してオレンジ色の溶液を得た。臭化銅(I)(262mg、1.79mmol)を添加した後、得られた混合物を、予熱した95℃の油浴に入れた。4.5時間後、反応物を室温に冷却し、次いでセライトのショートパッドによって濾過し、エタノールで洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、その後酢酸エチルおよび水で分配した。分離した水層を、酢酸エチルでさらに抽出した。合わせた有機抽出物を飽和ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。粗生成物1.72gを回収し、それをシリカクロマトグラフィーに付し、EtOAc/ヘキサン勾配(0/100→90/10)で溶出した。21d(1.60g)をわずかに黄色の油として回収した。
【0347】
21d(1.20g、6.1mmol)のTHF溶液に、Ar下、反応温度<−70℃を維持する速度で、1.6MのnBuLiのヘキサン(4.2ml、6.7mmol)溶液を滴下添加した。1時間後、ヨウ素(1.85g、7.3mmol)のTHF(25ml)溶液を、反応温度<−70℃を維持する速度で再び滴下添加した。2時間後、希釈塩化アンモニウム水溶液を添加し、反応物を室温に温めた。酢酸エチルと水に分配した後、有機抽出物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物2.07gを回収し、次いでそれを次いでシリカクロマトグラフィーに付し、EtOAc/ヘキサン(25/75)で溶出した。21e(1.77g)をわずかに黄色の油として回収したが、それは10%出発材料を含有していた(NMRによる)。
【0348】
Ar下、氷/水浴で冷却した21e(1.77g、5.48mmol)の塩化メチレン(50ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(10.2ml、137mmol)を添加した。終夜撹拌しながら室温に温めた後、溶液を塩化メチレンで希釈し、水層が塩基性になるまで飽和重炭酸ナトリウム水溶液で注意深く洗浄した。有機抽出物を、水、飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、21f(1.16g)としての2,4,6−トリクロロピリミジンを黄色固体として得、それをそのまま使用した。
【0349】
化合物21gを、124eと同様にして2,4,6−トリクロロピリミジンから調製した。
【0350】
21g(2.64g、5.75mmol)のジオキサン(50ml)中脱気溶液に、トリエチルアミン(3.2ml、23mmol)を添加し、その後CuI(219mg、1.15mmol)および次いでジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(404mg、0.575mmol)を添加した。Arで10分間脱気した後、TMSアセチレン(2.44ml、17.3mmol)を添加し、その後反応容器をゴムセプタムで封止した。光から保護しながら、封止フラスコを50℃の油浴で20時間加熱した。シリカ上に濃縮した後、残渣をシリカクロマトグラフィーに付し、CHCl
3/MeOH勾配(100/0→90/10)で溶出した。生成物を回収したが、それはトリエチルアミン塩を含有していた。シリカクロマトグラフィーによりEtOAc/MeOH(100/0→90/10)で溶出した後、1.71gの21hを紫色発泡体として回収した。
【0351】
21h(1.7g、3.96mmol)のアセトニトリル(25ml)溶液に、フッ化テトラエチルアンモニウム二水和物(367mg、1.98mmol)を添加した。終夜撹拌した後、反応混合物をシリカゲル上に濃縮し、シリカクロマトグラフィーに付し、CHCl
3/MeOH勾配(100/0→95/5)で溶出した。1.32gの21iを淡褐色結晶固体として回収した。
【0352】
21i(178mg、0.50mmol)および21f(167mg、0.60mmol)のDMF(5ml)中脱気溶液に、トリエチルアミン(0.35ml、2.5mmol)を添加し、その後CuI(19mg、0.1mmol)および次いでテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(58mg、0.05mmol)を添加した。封止後、反応バイアルを90℃で10分間、マイクロ波(300W)に付した。濃縮後、メタノール抽出物をシリカ上で濃縮し、クロマトグラフィーに付し、CHCl/MeOH勾配(100/0→90/10)で溶出した。黄色固体236mgを回収し、それを逆相HPLC(Phenomenex Luna C−18カラム)によって、水/MeCN(0.1%TFAを含有)勾配を使用して精製した。104mgの21を黄色固体として回収した。
【0353】
(実施例101)(手順A)
【0354】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
3(先に記載、40mg、0.1mmol)、4−フェノキシフェニルボロン酸(63mg、0.3mmol)、炭酸カリウム(69mg、0.5mmol)および(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(16mg、0.02mmol)のジメトキシエタン(2ml)/水(1ml)中混合物を、90℃にして1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濃縮した。暗色残渣を、シリカゲル(50gプレパック済みカートリッジ)によって0/100〜8/92のMeOH/クロロホルムを使用して精製して、101(12mg)を得た。
【0355】
(実施例102)(手順B)
【0356】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌棒を含有する0.5〜2mlのマイクロ波バイアルに、中間体3(先に記載、40mg、0.1mmol)、チオフェン−2−ボロン酸(55mg、0.3mmol)、炭酸カリウム(69mg、0.5mmol)および(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(10mg、0.01mmol)、ならびにジメトキシエタン(1ml)/水(0.5ml)を添加した。バイアルを封止し、120℃で15分間、マイクロ波反応に付した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣をクロロホルム/MeOHに溶解し、silicycleのSi−カーボネートカートリッジ(2g)でフラッシュした。そのカートリッジをMeOH(約15ml)でフラッシュし、濾液を混合し、濃縮した。粗残渣を、逆相HPLC(Phenomenex Luna C−18カラム)によって水/MeCN(0.1%ギ酸を含有)勾配を使用して精製し、それによって16mgの102を得た。
【0357】
(実施例105)(手順C)
【0358】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌棒を含有する0.5〜2mlのマイクロ波バイアルに、中間体3(先に記載、60mg、0.15mmol)、トリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(128mg、0.3mmol)、ヨウ化銅(12mg、0.06mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(21mg、0.03mmol)、トリエチルアミン(0.09ml、0.6mmol)およびDMF(1.5ml)を添加した。バイアルを封止し、120℃で15分間、マイクロ波反応に付した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣をMeOH(約15ml)に溶解し、silicycleのSi−カーボネートカートリッジ(2g)でフラッシュした。そのカートリッジをMeOH(約15ml)でフラッシュし、濾液を混合し、濃縮した。粗残渣を、逆相HPLC(Phenomenex Luna C−18カラム)によって水/MeCN(0.1%ギ酸を含有)勾配を使用して精製し、それによって18mgの105を薄黄色固体として得た。
注記:触媒としてジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)の代わりにテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を使用して、類似の結果を得ることができる。
【0359】
(実施例108)(手順D)
【0360】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌棒を含有する0.5〜2mlのマイクロ波バイアルに、中間体3b(先に記載、100mg、0.335mmol)、2−ブロモ−4−トリフルオロメチルフェノール(121mg、0.5mmol)、ヨウ化銅(26mg、0.134mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(77mg、0.07mmol)、トリエチルアミン(0.19ml、1.34mmol)およびDMF(1.6ml)を添加した。バイアルを封止し、120℃で10分間、マイクロ波反応に付した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣をMeOH(約15ml)に溶解した。固体を濾別し、濾液をsilicycleのSi−カーボネートカートリッジ(2g)でフラッシュした。そのカートリッジをMeOH(約5ml)でフラッシュし、濾液を混合し、濃縮した。粗残渣を、逆相HPLC(Phenomenex Luna C−18カラム)によって水/MeCN(0.1%ギ酸を含有)勾配を使用して精製し、それによって41mgの108を薄黄色固体として得た。
【0361】
(実施例110)(手順E)
【0362】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:化合物110aを、文献に記載の手順(Chem. Pharm. Bull.、1998年、46巻(4)、623〜630頁を使用して化合物110bに変換した。
【0363】
ステップ2:こうして得られた化合物110b(765mg、5mmol)をTHF(10ml)に溶解し、−78℃に冷却した。BuLi(ヘキサン中1.6M、3.15ml、5mmol)を、15〜20分かけて滴下添加した。反応温度を−78℃で1時間維持し、次いでトリ−n−ブチルスタンニル塩化物(1.63g、5mmol)のTHF(5ml)溶液を15〜20分かけて添加した。反応物を、−10℃にして3時間かけて温めた。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。粗材料をジエチルエーテル(約20ml)に溶解し、濾過した。濾液を濃縮して110c(2.16g)を得、それを精製なしに使用した。
【0364】
ステップ3:先に記載の手順(手順C)に従って、3(0.15mmol)で110cを処理した。反応後、残渣をMeOHに溶解し、0.2uMポリプロピレンフィルターカートリッジで濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、先に記載の通り(手順A参照)、逆相HPLCを使用して精製して、固体材料37mgを得た。この固体をアセトンで数回(各回4〜5ml)洗浄して、23mgの110を得た。
【0365】
(実施例115)(手順F)
【0366】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3(4.8g、12mmol)のアセトン中スラリーに、0℃において2,2−ジメトキシプロパン(2.97ml、24mmol)を添加し、その後メタンスルホン酸(0.78ml、12mmol)を添加した。反応混合物を、室温にして終夜温めた。次いで溶媒を濃縮した。残渣に、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150ml)を添加し、クロロホルム(2×100ml)で抽出した。有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150ml)、ブライン(200ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して114a(5.48g)を得、それを精製なしにさらに使用した。
【0367】
ステップ2:撹拌棒を含有する5mlのマイクロ波バイアルに、中間体114a(180mg、0.41mmol)、ベンゾチアゾール誘導体114b(140mg、0.79mmol、114bは、文献;Synthesis、2005年、4巻、600〜604頁に記載の通り調製した)、ヨウ化銅(20mg、0.1mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(75mg、0.065mmol)、炭酸セシウム(650mg、2mmol)およびDMF(4ml)を添加した。バイアルを封止し、100℃で30分間、マイクロ波反応に付した。次いで、反応混合物を、0.2uMポリプロピレンフィルターカートリッジで濾過し、EtOAcですすいだ。水を濾液(50ml)に添加し、EtOAc(2×50ml)で抽出した。有機層を合わせ、水(50ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲル(40gプレパック済みカートリッジ)によって10/90〜70/30のEtOAc/ヘキサンを使用して精製して、114を固体(26mg)として得た。いくらかの量の両方の出発材料(114aおよび114b)も回収した。
【0368】
ステップ3:先で得られた材料114(26mg)をMeOH(2ml)に溶解し、1NのHCl(2ml)水溶液を用いて室温で終夜処理した。溶媒を濃縮し、残渣を真空下で乾燥して、115(26mg、HCl塩)を得た。
【0369】
(実施例120および121)(手順G)
【0370】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:ジオキサン(10ml)および1M炭酸ナトリウム水溶液(15ml)中、カルバ糖120a(2aと同じ、1g、5.45mmol)に、室温でCbz−Cl(0.78ml、5.45mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した。次いで、溶媒を濃縮した。残渣に、水(250ml)およびジクロロメタン(150ml)を添加した。有機層を分離し、水層をEtOAc(150ml)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、体積を約半分にし、終夜0℃で保存した。沈殿した固体を濾別した。濾液を濃縮し、残渣を固体と混合して、120b(610mg)を得た。
【0371】
ステップ2:120b(590mg、2.1mmol)のアセトン(20ml)中スラリーに、0℃で2,2−ジメトキシプロパン(0.52ml、4.2mmol)およびメタンスルホン酸(4滴)を添加した。反応混合物を室温にして終夜温めた。次いで溶媒を濃縮した。残渣に、飽和重炭酸ナトリウム溶液(75ml)を添加し、EtOAc(75ml)で抽出した。有機層を分離し、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して120c(680mg)を得、それを精製なしにさらに使用した。
【0372】
ステップ3:120c(640mg、2mmol)のアセトニトリル(20ml)溶液に、ヨードメタン(2.1ml、34mmol)および酸化銀(740mg、3.2mmol)を添加した。反応フラスコをアルミニウム箔で被覆し、終夜還流した。反応混合物を室温に冷却し、セライトパッドで濾過し、EtOAcですすいだ。混合した濾液を濃縮した。残渣を、シリカゲル(80gプレパック済みカートリッジ)によって10/90〜60/40のEtOAc/ヘキサンを使用して精製して、120d(380mg、白色固体)を得た。
【0373】
ステップ4:120d(370mg、1.12mmol)のMeOH(20ml)溶液に、炭素上10%パラジウム(触媒量)を添加し、混合物を室温で3時間水素化した(水素ガスを充填したバルーンを使用した)。反応混合物をセライトパッドで濾過し、濾液を濃縮して、120e(200mg)を得た。
【0374】
ステップ5:エタノール(10ml)中、120e(190mg、1mmol)および120f(318mg、1mmol、124dについて以下に記載の通り、適切な出発材料から調製した)に、トリエチルアミン(0.5ml、3.5mmol)を添加し、終夜加熱還流した。反応混合物を濃縮し、シリカゲル(40gプレパック済みカートリッジ)によって25/75〜75/25のジクロロメタン/ヘキサンを使用して精製して、120g(205mg)を得た。
【0375】
ステップ6:ジオキサン(7ml)中120g(200mg、0.42mmol)に、トリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(350mg、0.84mmol)のジオキサン(3ml)溶液を添加した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(100mg、0.084mmol)、ヨウ化銅(16mg、0.084mmol)およびトリエチルアミン(0.24ml、1.68mmol)を添加し、混合物を、100℃にして1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、0.2ミクロンのシリンジフィルターで濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲル(40gプレパック済みカートリッジ)によって0/100〜50/50EtOAc/ヘキサンを使用して精製して、120を固体(150mg)として得たが、それはわずかに不純物を有していた。この材料をMeOH(3×5〜10ml)で洗浄して、純粋な120(100mg)を得た。
【0376】
ステップ7:MeOH(6ml)中120(95mg、0.194mmol)に、1NのCl水溶液(9ml)およびジオキサン(9ml)を添加し、室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮して、固体残渣を得、それをジエチルエーテル(2×10ml)で洗浄した。得られた固体を乾燥して、121(75mg)をHCl塩として得た。
【0377】
(実施例124)(手順H)
【0378】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:THF(25)中トリクロロピリミジン124a(2.9ml、25mmol)に、−15℃においてトリフルオロエチルアミン(3.74ml、47.5mmol)のTHF(25ml)溶液を1時間かけて添加した。反応物を4時間かけて10℃に温め、8℃で約48時間保存した。次いで、水(150ml)を添加し、EtOAc(2×150ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣(白色固体、約7g、124bおよび124c)を、ヘプタン(100ml)中で室温において30分間撹拌した。固体を濾別し、濾液を濃縮し、シリカゲル(120gプレパック済みカートリッジ)によって0/100〜50/50のEtOAc/ヘキサンを使用して精製して、124b(1.04g、白色固体)のみを得た。
【0379】
ステップ2:酢酸(10ml)中124b(1g、4.07mmol)に、ICl(1.98g、12.2mmol)の酢酸(10ml)溶液を30分間かけて室温で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。出発材料を完全に変換するために、酢酸(5ml)中さらなるICl(2×約2g)を添加した。氷冷飽和重炭酸ナトリウム溶液(200ml)を滴下添加することによって、反応をクエンチした。次いでEtOAc(150ml)を添加し、混合物を終夜撹拌した。有機層を分離し、水層をEtOAc(100ml)で抽出した。合わせた有機層を、飽和重炭酸ナトリウム(200ml)、10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液(2×200ml)、ブライン(150ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して124d(1.68g)を白色固体として得た。
【0380】
ステップ3:EtOH(25ml)中、先で得られた中間体124d(1.65g、4.44mmol)を、カルバ糖120a(4.40mmol)およびトリエチルアミン(2.2ml、15.54mmol)で処理した。混合物を終夜還流した。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣を水で数回洗浄して、124e(1.88g)を固体として得た。
【0381】
ステップ4:124e(482mg、1mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(231mg、0.2mmol)、ヨウ化銅(38mg、0.2mmol)の混合物に、ジオキサン(20ml)中トリエチルアミン(0.56ml、4mmol)およびトリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(848mg、2mmol)を添加し、混合物を100℃にして1時間加熱した。反応混合物を冷却し(RT〜50℃)、EtOAcで希釈し、セライトパッドで濾過した。濾液を濃縮した。固体残渣をジクロロメタン/MeOH(最小量)で洗浄し、濾液を破棄した。次いで固体を1:1のジクロロメタン/MeOHで洗浄し(数回)、濾過した。固体(258mg)は、本質的に生成物124であった(質量スペクトル分析による)。濾液を濃縮し、シリカゲル(50gプレパック済みカートリッジ)によって、0/100〜12/88のMeOH/ジクロロメタンを使用して精製して黄色−褐色固体(42mg)を得、それを冷却アセトン(3×約2ml)で洗浄して、さらなる124(21mg、薄黄色固体)を得た。
【0382】
(実施例125)(手順I)
【0383】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
124(122mg、0.25mmol)、メチルボロン酸(45mg、0.75mmol)、炭酸カリウム(173mg)およびジクロロ(ビス−トリフェニルホスフィン)パラジウムII(35mg、0.05mmol)のジオキサン(6ml)/水(3ml)中混合物を、100〜110℃にして2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣を水で洗浄した。残りの黒色残渣を、シリカゲル(50gプレパック済みカートリッジ)によって0/100〜12/88のMeOH/ジクロロメタンを使用して精製して、125(31mg)をオフホワイト色固体として得た。
(注記:ジクロロ(ビス−トリフェニルホスフィン)パラジウムIIの代わりにテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を使用して、類似の結果を得ることができる)。
【0384】
(実施例112)(手順J)
【0385】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
112a(253mg、1.1mmol)および112b(192mg、1.0mmol)の混合物に、DMF(20ml)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、混合物(mixyure)を氷/飽和重炭酸ナトリウム溶液(40ml)に注いだ。沈殿した固体を濾過によって収集し、水で洗浄した。固体をDMF(10ml)に溶解し、氷酢酸(10滴)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、先の通り処理した。こうして得られた固体(223mg)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、DDQ(138mg、0.6mmol)により室温で1時間処理した。反応混合物をクロロホルム(30ml)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50ml)で洗浄した。有機層を分離し、水層をEtOAc(50ml)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して112cを得、これを精製なしにさらに使用した。
【0386】
先に記載の手順(手順H、ステップ3)に従って、112c(0.6mmol)を所要の生成物112に変換した。こうして得られた粗生成物112を、THF(8ml)中、過剰のジ−tert−ブチルジカーボネート(440mg)、触媒DMAP(10mg)で終夜室温において処理した。EtOAc(50ml)およびブライン(50ml)を使用して反応混合物を処理した。有機層を分離し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲル(プレパック済み、40gカートリッジ)を使用して、20/80〜70/30のEtOAc/ヘキサンで精製した。これによって、2つのt−boc基を含有する生成物32mgが得られた。この材料を、終夜室温においてジオキサン中4MのHCl(5ml)で脱保護した。反応混合物を濃縮し、残渣を、シリカゲル(プレパック済み、12gカートリッジ)を使用して、1/99〜12/88のMeOH/クロロホルムで精製して、6mgの112を淡褐色固体として得た。
【0387】
(実施例403および404)(手順K)
【0388】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.474g)を、トリオール(3;0.134g)およびDMAP(0.08g)のTHF(5ml)中撹拌混合物に添加し、得られた反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、EtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和NaHCO
3水溶液、水で洗浄し、乾燥した(MgSO
4)。揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン;EtOAc;5:1を溶離液として使用して精製して、所望のペンタ−Boc誘導体(403a;0.226g)を白色固体として得た。
【0389】
トリエチルアミン(0.124ml)を、2−トリブチルスタンニルベンゾチアゾール(0.200g)、ヨウ化物(403a;0.200g)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.032g)、ヨウ化銅(I)(0.016g)のジオキサン(3ml)中混合物に添加し、得られた反応混合物を、100℃(油浴温度)にして1時間加熱した。冷却後、EtOAcを添加し、懸濁液をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。濾液を水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン:EtOAc;5:1を溶離液として使用して精製して、所望のベンゾチアゾール(benzthiazole)(403b;0.201g)を淡褐色固体として得た。
【0390】
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液0.008g)に次いでヨードメタン(0.047g)を、403b(0.200g)の無水THF(3ml)中撹拌溶液に添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、追加の水素化ナトリウム(0.008g)およびヨードメタン(0.047g)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcと水に分配し、AcOH(約1ml)を添加した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、403c(0.007g)を得た。
【0391】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
エーテル(2ml)中2NのHClを、403c(0.007g)に添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去して、403−HCl塩(0.006g)を得た。
【0392】
エーテル(2ml)中2NのHClを、404a(0.038g)に添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去して、404−HCl塩(0.022g)を得た。
【0393】
(実施例308)(手順L)
【0394】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.474g)を、トリオール(3b;0.100g)およびDMAP(0.08g)のTHF(5ml)中撹拌混合物に添加し、得られた反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、EtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和NaHCO
3水溶液、水で洗浄し、乾燥した(MgSO
4)。揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン;EtOAc;10:3を溶離液として使用して精製して、所望のペンタ−Boc誘導体(308a;0.210g)を白色固体として得た。
【0396】
アンモニアを、加圧瓶において塩化アンモニウム(3.00g)およびケトン(308b;6.20g)のエタノール(15ml)懸濁液中で10分間バブリングさせた。瓶を封止し、200℃の油浴で終夜加熱した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を塩化(choride)メチレンに分配し、終夜継続的に抽出した。揮発物を減圧下で除去し、粗反応生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン;EtOAc(5:1)を使用して精製して、所望のピリドール(308c;0.701g)を褐色固体として得た。
【0397】
クロロメチルメチルエーテル(0.46ml)を、308c(0.65g)、ヒューニッヒ塩基(1.41ml)の無水ジクロロメタン(10ml)中撹拌混合物に滴下添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却した。得られた混合物を室温にして終夜置いた。固体の重炭酸ナトリウムを添加し、懸濁液を塩化メチレンと水に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン:EtOAc(1:10)を溶離液として使用して精製して、所望のエーテル308d(0.59g)を黄色油として得た。
【0398】
エーテル(308d;0.55g)の無水THF(10ml)溶液に、−78℃において窒素雰囲気下で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶液1.5ml)を添加した。得られた混合物をこの温度で1時間撹拌し、ヨウ素(0.92g)の無水THF(5ml)溶液を添加した。さらに1時間撹拌した後、NH
4Clの1M水溶液を添加し、懸濁液を室温に温めた後、EtOAcと水に分配した。有機相を分離し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。固体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン;EtOAc;1:10)にかけて、所望のヨウ化物308e(0.926g)を白色固体として得た。
【0399】
アセタール(308e;0.900g)のジクロロメタン(8ml)溶液に、TFA(2ml)を室温において窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を終夜撹拌した後、揮発物を減圧下で除去して、塩308f(1.09g)を淡褐色油として得た。
【0400】
ジオキサン(3ml)中、アセチレン(308a、0.114g)、ヨウ化物(308f;0.077g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.040g)、ヨウ化銅(I)(0.013g)に、トリエチルアミン(0.100ml)を添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で100℃(油浴温度)にして1時間加熱した。冷却後、EtOAcを添加し、混合物をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。合わせた濾液を、10%HCl水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。粗反応生成物を、シリカゲルによってヘキサン:EtOAc(10:3)を溶離液として使用して精製して、所望のアザベンゾフラン(308g;0.091g)を白色固体として得た。
【0401】
ピリジルフラン(308g;0.080g)に、ジオキサン中4MのHCl(3ml)を添加し、得られた溶液を終夜室温で静置し、揮発物を減圧下で除去して、トリオール(308)を得た。
【0402】
(実施例310)(手順M)
【0403】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
クロロメチルメチルエーテル(0.78ml)を、310a(1.00g)、ヒューニッヒ塩基(2.41ml)の無水ジクロロメタン(30ml)中撹拌混合物に滴下添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却した。得られた混合物を室温にして終夜置いた。固体の重炭酸ナトリウムを添加し、懸濁液を、塩化メチレンと水に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン;EtOAc(1:10)を溶離液として使用して精製して、所望のエーテル310b(0.44g)を黄色油として得た。
【0404】
MCPBA(77%純粋な材料0.515g)を、ジクロロメタン(5ml)中エーテル(310b;0.32g)および重炭酸ナトリウム(0.528g)に添加すると同時に、氷浴で冷却した。得られた混合物を1.5時間撹拌し、5%炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物を塩化メチレンと水に分配した。有機相を分離し、水相を塩化メチレンでさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去してN−オキシド(310c)を得、それを精製なしに次のステップで使用した。
【0405】
無水酢酸(0.237ml)を、N−オキシド(310c;すべての材料を先のステップから得た)、ヒューニッヒ塩基(0.474ml)のジオキサン中混合物に添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で終夜、加熱還流した。冷却後、反応物を塩化メチレンと水に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望のエステル(310d;0.340g)を無色油として得た。
【0406】
炭酸カリウム(0.050g)を、エステル(310d;0.34g)のメタノール(5ml)溶液に室温で添加し、得られた混合物を4時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を塩化メチレンと水に分配した。有機相を分離し、水相をメチレンでさらに抽出した。有機相を合わせ、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。アルコール(310e;0.229g)を得た。
【0407】
ヨードメタン(0.101ml)を、アルコール(310e;0.229g)および水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液0.081g)の無水THF(5ml)中撹拌懸濁液に滴下添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却し、得られた混合物を3日間にわたって室温に温めた。反応混合物を、塩化メチレンと水に分配した。有機相を分離し、乾燥した(MgSO
4)。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望のエーテル(310f;0.201g)を黄色油として得た。
【0408】
308dから308への変換について先に記載したものと同じ一連の変換を使用して、310の調製に310fを使用した。
【0409】
(実施例312)(手順N)
【0410】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
3−ヒドロキシ−2−メチルピリジン(21a;3.64g)、10%NaOH水溶液(13ml)および40%ホルマリン(3ml)の水(10ml)中混合物を、2時間還流した。追加のホルマリン(3ml)を添加し、得られた混合物をさらに2時間加熱還流した。反応混合物を酢酸で酸性にし、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:MeOH(20:1)を溶離液として使用して精製して、所望のジオール(312b;3.00g)を得た。
【0412】
無水THF(20ml)中ジオール(312b;1.00g)およびカリウムt−ブトキシド(0.888g)に、クロロメチルメチルエーテル(0.65ml)を添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣に塩化メチレンを添加し、その後重炭酸ナトリウムを添加した。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗反応生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:MeOH(48:1)を使用して精製して、所望のアセタール(312c;0.87g)を得た。
【0413】
デス−マーチンペルヨージナン(0.76g)を、アルコール(312c;0.30g)の撹拌溶液に添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、5%亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。無水粗生成物(312d)を、精製なしに次のステップで使用した。
【0414】
KHMDS(トルエン中0.5M溶液6.6ml)を、臭化エチルトリフェニルホスホニウム(1.23g)の無水THF(10ml)懸濁液に、室温において窒素雰囲気下で添加した。0.5時間撹拌した後、オレンジ色の懸濁液を−78℃に冷却した後、無水THF(@2ml)中アルデヒド(312d;すべての材料を先のステップから得た)を添加した。反応物を、この温度で0.5時間維持し、室温に温め、さらに0.5時間撹拌した。反応物を、EtOAcと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc:ヘキサン(1:20)を使用して精製して、アルケン(312e;0.095g)を得た。
【0415】
10%Pd/Cを、アルケン(312e;0.095g)のエタノール(3ml)溶液に添加し、黒色懸濁液を、水素(バルーン)雰囲気下に終夜置いた。反応物をセライトパッドで濾過し、固体をメタノールで完全に洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、ジアルキルピリジン(312f;0.071g)を得た。
【0416】
ピリジン(312f;0.064g)を無水THF(1ml)に溶解し、窒素雰囲気下で−78℃に冷却し、nBuLi(ヘキサン中2.5M溶液0.16ml)溶液を添加し、得られた反応混合物をこの温度で1時間維持した。無水THF(1ml)中ヨウ素(0.108g)を添加し、反応物をさらに1時間撹拌した後、1M塩化アンモニウム水溶液を添加した。室温に温めた後、混合物をEtOAcと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc:ヘキサン(1:10)を溶離液として使用して精製して、少量の出発材料を含有するヨウ化物(312g;0.0806g)を得た。
【0417】
ジクロロメタン(5ml)中、先のステップから得られたヨウ化物(312g;0.080g)に、TFA(1ml)を添加し、混合物を終夜室温に静置した。揮発物を減圧下で除去して、塩(312h)を得た。
【0418】
メチルアミン(THF中2M溶液57ml)溶液を、トリクロロピリミジン(124a;10.00g)の無水THF(80ml)中撹拌溶液に、−20℃において窒素雰囲気下で滴下添加し、反応物をこの温度で0.5時間維持した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を塩化メチレンと10%NaOH水溶液に分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc;ヘキサン(1:20)を溶離液として使用して精製して、所望の生成物(312i;4.05g)を白色固体として得た。この時点で、相対的により極性の異性体(312j)を確保した。
【0419】
一塩化ヨウ素(12.08g)を酢酸に溶解し、アミノピリミジン(312i;4.00g)に滴下添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。EtOAcおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加した。さらなる過剰の重炭酸ナトリウムを添加し、混合物を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液およびEtOAcの混合物に注いだ。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。所望のヨードピリミジン(312k;5.97g)を白色固体として得た。
【0420】
トリエチルアミン(1.61ml)を、「カルバ糖塩酸塩」(120a;0.606g)およびピリミジン(312k;1.00g)のエタノール(50ml)中混合物に添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で終夜、加熱還流した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:メタノール(20:1)を溶離液として使用して精製して、所望の生成物(312l;1.32g)を白色固体として得た。
【0421】
無水THF(25ml)中トリオール(312l;0.56g)にジ−tert−ブチルジカーボネート(1.42g)を添加し、その後DMAP(0.040g)を添加した。得られた混合物を、室温において窒素雰囲気下で終夜撹拌した。反応物を、EtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、トリ−Boc(312m;0.79g)を白色固体として得た。
【0422】
ヨウ化銅(I)(0.014g)に次いでジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.026g)を、トリ−Boc(312m;0.261g)、トリエチルアミン(0.203ml)およびトリメチルシリルアセチレン(0.152ml)の無水ジオキサン(4ml)中撹拌混合物に添加し、得られた混合物を、50℃にして窒素雰囲気下で終夜加熱した。冷却後、追加のパラジウム触媒(0.026g)、ヨウ化銅(I)(0.014g)および混合物を添加し、さらに1時間加熱した。揮発物を減圧下で除去し、EtOAcを添加した。懸濁液をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。合わせた濾液を10%HCl水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望のアセチレン(312n;0.0201g)を白色固体として得た。アセトニトリル(3ml)中シラン(312n;0.181g)に、フッ化テトラエチルアンモニウム水和物を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc:ヘキサン(15:85)を使用して精製して、所望の生成物(312o;0.121g)を白色固体として得た。
【0423】
ヨウ化銅(I)(0.013g)に次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.040g)を、フェノール(312h;すべての材料を先に記載の312oから得た)トリエチルアミン(0.113ml)およびアセチレン(213o;0.100g)のジオキサン(3ml)中混合物に添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で100℃(油浴温度)にして1時間加熱した。冷却後、EtOAcを添加し、懸濁液をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。合わせた濾液を10%HCl水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc;ヘキサン(1:5)を溶離液として使用して精製して、所望のアザベンゾフラン(312p;0.0623g)を白色固体として得た。
【0424】
トリ−Boc(312p;0.060g)に、ジオキサン中4MのHClを添加し、得られた溶液を終夜室温で静置した。揮発物を減圧下で除去して、トリオール(312;0.036g)を淡褐色固体として得た。
【0425】
(実施例418)(手順O)
【0426】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.018g)を、ジオキサン(2ml)および水の混合物中、塩化物(5;0.050g)、メチルボロン酸(0.022g)および炭酸カリウム(0.088g)の混合物に添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で120℃において2時間加熱した。冷却後、メタノールを添加し、懸濁液をセライトパッドで濾過し、固体をメタノールで完全に洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルプレートクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:メタノール(5:1)を溶離液として使用して精製して、所望のアルキル化生成物(418;0.006g)を得た。いくらかの不純物材料も得られたが、この時点では探求しなかった。
【0427】
中間体516d(手順P)
【0428】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:化合物310e(手順Mに記載の合成、1.4g、8.38mmol)を塩化メチレン(20ml)に溶解し、デスマーチンペルヨージナン(3.9g、9.2mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌し、次いで水でクエンチした。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて、アルデヒド516a(1.4g)を得、それを精製なしに使用した。
【0429】
ステップ2:臭化メチルホスホニウム(6.0g、16.76mmol)をTHF(20mL)に懸濁し、トルエン(33mL、16.5mmol)中KHMDSの0.5M溶液を添加した。反応混合物を20分間撹拌し、次いで氷浴で冷却した。ステップ1から得たTHF(10mL)中のアルデヒド516a(1.4g、8.38mmol)を、滴下添加し、反応物を1時間撹拌し、次いで水でクエンチした。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(80%ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、所望のアルケン516b(1.2g)を得た。
【0430】
ステップ3:ステップ2から得たアルケン516b(1.2g、7.36mmol)をメタノール(15mL)に溶解した。10%Pd−Cを不活性雰囲気下で添加した。反応混合物を水素でパージし、水素雰囲気(1気圧)下で12時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、溶媒を減圧下で除去して所望の生成物516c(1.0g)を得、それを精製なしに使用した。
【0431】
ステップ4:化合物516dを、手順Lに記載の手順と類似の手順を使用して516cから調製した。
【0432】
(実施例516)(手順Q)
【0433】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:化合物516aを、一般手順A2に記載の通り124eから調製した。
【0434】
ステップ2:化合物516aおよび516dを、一般手順A2に記載の化学(実施例5)を使用して反応させて、化合物516を得た。
【0435】
手順R
【0436】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
化合物517を、手順Oに記載の化学を使用して化合物516から調製した。
【0437】
(実施例321)(手順S)
【0438】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
N−ヨードスクシンイミド(5.92g;26mmol)を、ピリミドン(321a;5.00g;24mmol;Aldrich)のアセトニトリル(50ml)中撹拌溶液に添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で4時間加熱還流した。冷却後、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、酢酸エチルと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下(pressurt)で除去して、ヨウ化物(321b;5.56g)を黄色固体として得、それを精製なしに使用した。
【0439】
五塩化リン(3.61g)を、ヨードピリミドン(321b;5.30g)のオキシ塩化リン(18ml)溶液に添加した。混合物を3時間還流し、揮発物を減圧下で除去した。氷に次いで塩化メチレンを残渣に添加した。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥した(MgSO
4)。溶媒を減圧下で除去して、塩化物(321c;4.96g)を淡褐色固体として得、それを精製なしに使用した。
【0440】
MCPBA(77%純粋な材料1.46g)およびスルフィド(321c;1.0g)のジクロロメタン(15ml)中混合物を、0℃で30分間撹拌し、室温にして終夜温めた。反応混合物を濾過し、濾液を10%炭酸カリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、所望のスルホン(321d;0.89g)を白色固体として得た。
【0441】
アミルアミン(0.54ml;2当量)を、スルホン(321d;0.89g)の無水DMF(10ml)中撹拌溶液に窒素雰囲気下で滴下添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、EtOAcと水に分配した。有機相を分離し、水(×3)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−アミノピリミジン(321e;0.181g)を得た。
【0442】
ピリミジン(321e;0.1g)、カルバ糖(2a;0.047g)およびトリエチルアミン(0.18ml)のエタノール(5ml)中混合物を、終夜還流した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:メタノール(20:1)を溶離液として使用して精製して、所望の生成物(321f;0.055g)を得た。
【0443】
トリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(186mg)、ヨウ化物(321f;55mg)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(30mg)、ヨウ化銅(I)(16mg)およびトリエチルアミン(0.12ml)のジオキサン(3ml)中混合物を、100℃にして10時間加熱した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:メタノール(20:1)を溶離液として使用して精製して、所望の生成物(321;11mg)を得た。相当多量の不純物生成物も得られたが、この時点では探求しなかった。
【0444】
(実施例324)(手順T)
【0445】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
ピリミジン(324a;522.3g)のDMSO(5L)溶液に、炭酸カリウム(535.6g)に次いでヨードメタン(245ml)を添加すると同時に、22〜25℃(ドライアイス/アセトン浴)の反応温度を維持した。添加が完了したら、反応物を室温で終夜撹拌した。氷(7L)および水(13L)を反応物に添加した。0.5時間後、混合物を濾過し、固体を、氷水、冷却アセトニトリルおよび冷却エーテルで洗浄して、メチルスルフィド(324b;95.7g)を得た。濾液に50%HCl水溶液(300ml)を添加すると同時に、ドライアイス/アセトン浴で冷却した。5分間撹拌した後、白色固体を収集した。氷水、アセトニトリルおよびエーテルで洗浄した後、追加のメチルスルフィド(324b;361.2g)を回収した。
【0446】
ピリミドン(324b;437g)、ヨウ素(852.6g)および水酸化ナトリウム(134.2g)の水(2L)中混合物を、80℃にして15時間加熱した。冷却後、反応物を酢酸で中和し、固体を収集して、ヨウ化物(324c;656g)を淡褐色固体として得た。精製なしに次のステップで使用した。
【0447】
ヨウ化物(324c;500g)をオキシ塩化リン(1L)に添加し、1時間加熱還流した。冷却後、揮発物を減圧下で除去した。得られた固体を、クロロホルムと氷に分配した。炭酸カリウムを添加した(pH=7〜8まで)。水層をクロロホルム(合計8L)でさらに抽出した。合わせた有機相を、1NのNaOH 2Lで洗浄した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、塩化物(324d;470g)を黄色固体として得た。
【0448】
ジクロロメタン(50ml)中スルフィド(324d;2.00g)に、MCPBA(77%純粋な材料3.50g)を添加すると同時に氷浴で冷却し、得られた反応物を室温にして終夜温めた。反応物を濾過し、濾液を10%NaOH水溶液で洗浄した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、所望のスルホン(324e;2.06g)を白色固体として得た。精製なしに使用した。
【0449】
スルホン(324e;1.213g)、カルバ糖(2a;0.736g)およびトリエチルアミン(1.12ml)のアセトニトリル(25ml)中混合物を、60℃にして窒素雰囲気下で4時間加熱した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン;メタノール(10:1)を溶離液として使用して精製した。所望の付加物(324f;0.968g)を得た。
【0450】
トリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(191mg)、ヨウ化物(324f;100mg)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(32mg)、ヨウ化銅(I)(17mg)およびトリエチルアミン(0.125ml)のジオキサン(3ml)中混合物を、100℃にして2時間加熱した。冷却後、反応物をセライトパッドで濾過し、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:メタノール(10:1)を溶離液として使用して精製して、所望の生成物(324;17.6mg)を得た。相当多量の不純物生成物も得られたが、この時点では探求しなかった。
【0451】
(実施例328および329)(手順U)
【0452】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(111.0g)を、ピリミジン(324d;72.3g)およびカルバ糖(2a;40.0g)の混合物に添加し、得られた反応物を70℃にして終夜加熱した。冷却後、揮発物を減圧下で除去して、粗付加物を得た(329a;精製なしに使用した)。
【0453】
粗トリオール(先の329a)に、アセトン(2L)に次いで2,2−ジメトキシプロパン(55ml)およびメタンスルホン酸(15ml)を添加すると同時に、氷浴で冷却した。添加が完了したら、反応物を室温にして終夜温めた。反応混合物を、EtOAc(4L)、水(1L)およびブライン(200ml)に分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の第1級アルコール(329b;78.2g)を黄色固体として得た。
【0454】
MCPBA(77%純粋な材料1.096g)を、スルフィド(329b;0.932g)のジクロロメタン(15ml)溶液に添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却した。得られた混合物を、室温にして終夜温めた。懸濁液を濾過し、濾液を、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に次いで10%炭酸カリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、所望のスルホン(329c;0.698g)を白色固体として得た。この材料を精製なしに使用した。
【0455】
トリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(1.23g)、ヨウ化物(329c;698mg)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(197mg)、ヨウ化銅(I)(98mg)およびトリエチルアミン(0.763ml)のジオキサン(20ml)中混合物を、100℃にして1時間加熱した。冷却後、反応物をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。濾液を、10%HCl水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン:メタノール(97:3)を溶離液として使用して精製して、所望の生成物(329d;422mg)を淡褐色固体として得た。
【0456】
2−チオフェンメチルアミン(0.042ml)を、スルホン(329d;0.100g)のアセトニトリル(3ml)溶液に滴下添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で終夜、加熱還流した。冷却後、反応混合物を、EtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。濃縮時に2−アミノピリミジン(328;0.042g)を黄色固体として収集した。相当多量の生成物が濾液に残存していたが、この時点では探求しなかった。ほとんどの実施例において、所望の生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して得た。
【0457】
1NのHCl水溶液(5ml)を、ジメチルアセタール(328;36mg)のジオキサン(5ml)および水(5ml)溶液に滴下添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、固体をジエチルエーテルで洗浄した。所望のトリオール(329;27.6mg)を、淡褐色固体の塩酸塩として得た。
【0458】
(実施例332および327)(手順V)
【0459】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
10%Pd/C(0.5g)を、エノン(327a;1.0g;Helvetica Chimica Acta、1982年、65巻、2570頁および米国特許出願4,859,677号に記載の手順に従って調製した)のエタノール(10ml)溶液に添加し、得られた懸濁液を、終夜、水素雰囲気下に置いた。反応物をセライトパッドで濾過し、固体をエタノールで完全に洗浄した。濾液を減圧下で濃縮してケトン(327b;0.98g)を得、それを精製なしに使用した。
【0460】
水素化ホウ素ナトリウム(0.281g)を、ケトン(327b;0.98g)のメタノール(50ml)中撹拌溶液に添加すると同時に、氷浴で冷却した。得られた混合物を1時間撹拌し、水を添加した。メタノールのほとんどを減圧下で除去し、残りの残渣をジクロロメタン(×3)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、アルコール(327c;0.895g)を無色油として得た。
【0461】
アルコール(327c;0.895g)のジクロロメタン(25ml)溶液に、トリエチルアミン(0.945ml)に次いで塩化メタンスルホニル(0.42ml)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。反応物を、ジクロロメタンと希釈HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、粗中間体メシレートを得た。メシレートをDMF(30ml)に溶解し、ナトリウムアジド(0.352g)を添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で100℃にして終夜加熱した。冷却後、反応混合物を、EtOAcと水に分配した。有機相を分離し、水(×3)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望のアジド(327d;0.48g)を得た。
【0462】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
10%Pd/C(0.25g)を、アジド(327d;0.48g)のエタノール(5ml)溶液に添加し、得られた懸濁液を、終夜、水素雰囲気下に置いた。反応物をセライトパッドで濾過し、固体をエタノールで完全に洗浄した。濾液を減圧下で濃縮してアミン(327e;0.98g)を得、それを精製なしに使用した。
【0463】
スルホン(324e;0.89g)、アミン(327e;0.44g)およびトリエチルアミン(1.56ml)のアセトニトリル(15ml)中混合物を、窒素雰囲気下で終夜、加熱還流した。冷却後、反応物をEtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc;ヘキサン(3:10)を溶離液として使用して精製した。所望の付加物(327f;0.968g)を得た。
【0464】
トリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(0.816g)、ヨウ化物(327f;475mg)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(137mg)、ヨウ化銅(I)(74mg)およびトリエチルアミン(0.55ml)のジオキサン(15ml)中混合物を、100℃にして1時間加熱した。冷却後、反応物をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。濾液を10%HCl水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(327g)を淡褐色固体として得た。
【0465】
アミルアミン(0.22g)を、スルホン(327g;0.25g)のアセトニトリル(5ml)溶液に滴下添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で終夜、加熱還流した。冷却後、反応混合物をEtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。粗反応混合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(332;0.196g)を白色固体として得た。
【0466】
ジオキサン(5ml)中4NのHClを、シクロヘキシルアセタール(332;36mg)のジオキサン(3ml)および水(5ml)溶液に滴下添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残渣に、メタノールに次いでトリエチルアミンを添加し、混合物を濃縮乾固させた。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン:メタノール(97:3)を溶離液として使用して精製して、所望のジオール(327;0.106g)を白色固体として得た。
【0467】
(実施例335)(手順W)
【0468】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
Journal ofMedicinal Chemistry、1992年、35巻、1787頁に記載の手順を使用して、エノン(327a)1.0gをケトン(335a:0.502g)に変換した。
【0469】
同じ参考文献を使用して、ケトン(335a)0.50gをアルコール(335b;0.496g)に変換した。
【0470】
手順UおよびVに記載の化学を使用して、アルコール(335b)をジオール(335)に変換した。
【0471】
(実施例333および338)(手順X)
【0472】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
スルホン(324e;0.60g)、ラセミアミン(338a;0.2g;Aldrich)およびトリエチルアミン(1.01ml)のアセトニトリル(15ml)中混合物を、窒素雰囲気下で終夜、加熱還流した。冷却後、反応物をEtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc;ヘキサン(1:1)を溶離液として使用して精製した。所望の付加物(338b;0.252g)を白色固体として得た。
【0473】
トリ−n−ブチルスタンニルベンゾチアゾール(0.538g)、ヨウ化物(338b;252mg)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(91mg)、ヨウ化銅(I)(48mg)およびトリエチルアミン(0.36ml)のジオキサン(10ml)中混合物を、100℃にして1時間加熱した。冷却後、反応物をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。濾液を、10%HCl水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。EtOAcを残渣に添加し、所望のベンゾチアゾール(338c;0.152g)を淡褐色固体として収集した。
【0474】
2−チオフェンメチルアミン(0.19ml)を、スルホン(338c;0.150g)のアセトニトリル(12ml)溶液に滴下添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で終夜、加熱還流した。冷却後、反応混合物を減圧下で濃縮し、それから所望のアルコール(333)を白色固体として収集した。この固体を水で洗浄して、0.154gを得た。
【0475】
ジクロロメタン(3ml)中アルコール(333;0.05g)に、デス−マーチンペルヨージナン(0.049g)を添加し、得られた混合物を70℃にして6時間加熱した。追加のペルヨージナン(0.049g)を添加し、加熱をさらに2時間継続した。冷却後、反応混合物をEtOAcと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルプレートクロマトグラフィーによって精製して、ケトン(338;0.004g)を白色固体として得た。
【0476】
(実施例524)(手順Y)
【0477】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
出発ヨウ化物(329b、500mg、1.1mmol)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、77% m−CPBA(543mg、2.43mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで炭酸カリウム水溶液でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、所望の生成物(540mg)を得た。[M+H]=484.13
ステップ2:
化合物524a(540mg、1.1mmol)、TMS−アセチレン(437mg、4.46mmol)、Pd(PPh
3)
4(254mg、0.22mmol)、CuI(80mg)、トリエチルアミン(0.61ml、4.4mmol)をジオキサンに溶解し、60℃で2時間、さらに室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって所望の生成物(410mg)を得た。[M+H]=454.34
ステップ3:
化合物524b(400mg、0.88mmol)をTHF(15ml)に溶解し、氷浴で冷却した。フッ化テトラメチルアンモニウム(50mg)を反応物に添加し、2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して所望の生成物を得、それをさらなる精製なしに使用した(290mg)。[M+H]=382.29
ステップ4:
化合物524c(250mg、0.65mmol)、化合物516b(163mg、0.65mmol)、Pd(PPh
3)
4(150mg)、CuI(70mg)およびトリエチルアミン(0.36mL)をジオキサンに溶解し、80℃で2時間撹拌した。反応物をブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(EtOAc→5%MeOH/EtOAc)によって精製して、所望の生成物(200mg)を得た。[M+H]=503.3
ステップ5:
化合物524d(50mg、0.099mol)およびネオペンチルアミン(0.2mL)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、加圧瓶中、80℃で終夜撹拌した。反応物を室温に冷却し、固体を濾過して、所望の生成物(50mg)を得た。[M+H]=510.4
ステップ6:
化合物524e(50mg、0.093mmol)を、4MのHClジオキサン(1mL)、MeOH(3mL)および水(0.2mL)の混合物に溶解した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いですべての溶媒を減圧下で除去した。残渣を塩化メチレンで摩砕して、所望の生成物(35mg)を得た。[M+H]=470.4
【0478】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例523)(手順Z)
【0479】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
523aから523bを形成するための反応は、1991年12月31日、米国特許第5077287号と同様にして実施した。
【0480】
ステップ2:
523bから523cを形成するための反応は、1991年12月31日、米国特許第5077287号と同様にして実施した。
【0481】
ステップ3:
化合物523c(1.42g、8.8mmol)をギ酸(15mL)に溶解し、終夜還流した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチルおよび1NのNaOH溶液に溶解した。水層を酢酸エチルで数回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して所望の生成物(1.0g)を得、それをさらなる精製なしに使用した。[M+H]=137.25
ステップ4:
523eの合成の実験条件については手順F(ステップ2)参照。
【0482】
ステップ5:
化合物523e(75mg、0.163mmol)を塩化メチレン(6mL)に溶解し、氷浴で冷却した。77% m−CPBA(55mg、0.244mmol)を添加し、反応物を同じ温度で1時間撹拌し、次いで炭酸カリウム水溶液でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、所望の生成物(75mg)を得た。[M+H]=476.2
ステップ6:
化合物523f(75mg、0.15mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、シクロプロピルアミン(0.1mL)を添加した。反応物を、80℃で1時間撹拌し、次いで室温に冷却した。固体を濾過して、所望の生成物(55mg)を得た。[M+H]=483.2
ステップ7:
化合物523g(53mg、0.109mmol)を、4MのHClジオキサン(1mL)、MeOH(3mL)および水(0.1mL)の混合物に溶解し、室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をジエチルエーテルで摩砕して、所望の生成物(46mg)を得た。[M+H]=443.2
(実施例535)(手順Z1)
【0483】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物523d(670mg、4.9mmol)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、m−CPBA(1.65g、7.38mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌し、次いで1M炭酸カリウム溶液でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、化合物535a(450mg)を得た。[M+H]=153.2
ステップ2:
化合物535a(400mg、2.61mmol)をオキシ塩化リン(5mL)に溶解し、2時間還流した。反応物を減圧下で濃縮し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、所望の生成物(180mg)を得た。[M+H]=171.1
ステップ3:
化合物535b(180mg、1.05mmol)、メチルボロン酸(200mg)、Pd(PPh
3)
4(100mg)および炭酸カリウム(500mg)を、ジオキサン(10mL)および水(3mL)に溶解し、還流下で4時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2:1の酢酸エチル/ヘキサン)によって、所望の生成物(70mg)を得た。[M+H]=151.1
ステップ4:
反応は、手順F(ステップ2)と同様にして実施した。[M+H]=474.4
ステップ5:
反応は、手順U(ステップ5)と同様にして実施した。[M+H]=490.3
ステップ6:
反応は、手順U(ステップ6)と同様にして実施した。[M+H]=515.5
ステップ7:
反応は、手順U(ステップ7)と同様にして実施した。[M+H]=475.2
(実施例542)(手順Z2)
【0484】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物523f(100mg、0.21mmol)、m−CPBA(100mg)および炭酸カリウム(100mg)を塩化メチレン(5mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、所望の生成物(100mg)を得た。
【0485】
ステップ2:
化合物542a(100mg、0.2mmol)およびネオペンチルアミン(0.2mL)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、100℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、固体をジエチルエーテルで摩砕して、所望の生成物(30mg)を得た。
【0486】
ステップ3:
反応は、手順U(ステップ7)と同様にして実施した。[M+H]=475.4
(実施例248および252)(手順Z3)
【0487】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:手順U、ステップ4(329bから329cへの変換)を使用して、化合物329bを252aに変換した。
【0488】
ステップ2:手順Z、ステップ5を使用して、化合物252aを252bに変換した。
【0489】
ステップ3:手順Z、ステップ6を使用して、化合物252bを248に変換した(反応時間はより長く、4〜16時間)。
【0490】
ステップ4:手順Z、ステップ7を使用して、化合物248を252に変換した(反応時間はより長く、4〜16時間)。
【0491】
(実施例1015)(手順Z10)
【0492】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2/THF(50/25ml)中、SM、1015a(手順Uの通り調製した、1g、2.0mmol)に、0℃においてデス−マーチンペルヨージナン(1.27g、3.0mmol)を添加した。0℃〜10℃で2時間置いた。TLC(50/50のEtOAc/ヘキサン)によって、生成物およびSMが示された。したがって、さらなるオキシダント(約650mg)を添加し、その温度でさらに2時間維持した。次いで、冷凍庫(<5℃)で終夜保存した。次いで、10%チオ硫酸ナトリウム溶液(50ml)/飽和重炭酸塩(50ml)でクエンチした。CH
2Cl
2(100ml)で希釈した。5分間激しく撹拌した。有機層を分離し、10%チオ硫酸ナトリウム溶液(50ml)/飽和重炭酸塩(50ml)、ブライン(100ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗材料を、フラッシュシリカクロマトグラフィーによって0/100〜60/40のEtOAc/ヘキサンを使用して精製して、1015b、wt=740mg(白色固体)を得た。
【0493】
ジクロロエタン(5ml)中1015b(140mg、0.276mmol)に、室温においてモルホリン(0.025ml、0.276mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(77mg、0.359mmol)を添加した。室温で1.5時間撹拌した。TLC(5/95のMeOH/CH
2Cl
2)によって反応の完了が示された。反応混合物を氷浴で冷却し、飽和NaHCO
3を滴下添加することによってクエンチした。CH
2Cl
2(50ml)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗材料を、フラッシュシリカクロマトグラフィーによって、0/100〜5/95のMeOH/CH
2Cl
2を使用して精製して、1015c、wt=83mgを得た。
【0494】
先に記載の手順を使用して、1015cを生成物1015に変換した(Z3、最後のステップ)。
【0495】
(実施例1019)(手順Z11)
【0496】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(5ml)中252a(100mg、0.22mmol)に、0℃においてDMペルヨージナン(112mg、0.26mmol、1.2当量)を添加した。0℃〜10℃で1時間置いた。TLC(50/50のEtOAc/ヘキサン)によって反応の完了が示された。10%チオ硫酸ナトリウム溶液(25ml)/飽和重炭酸塩(25ml)でクエンチした。EtOAc(50ml)で希釈した。5分間激しく撹拌した。有機層を分離し、10%チオ硫酸ナトリウム溶液(25ml)/飽和重炭酸塩(25ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗材料を、フラッシュシリカクロマトグラフィーによって、0/100〜60/40のEtOAc/ヘキサンを使用して精製して、1019a、wt=81mg(白色固体)を得た。
【0497】
CH
2Cl
2(3ml)中、アルデヒド1019a(81mg、0.18mmol)に、Deoxo−Fluor、ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド(THF中50%、1ml)を室温で添加した。室温で1時間〜2日間維持した(TLCによって反応が完了するまで)。次いで、激しく撹拌しながら氷冷飽和NaHCO
3に注ぐ(滴下)ことによってクエンチした(約25ml)。CH
2Cl
2(25ml)を添加し、10分間撹拌した。次いで分液漏斗に注ぎ、有機層を分離した。水層をCH
2Cl
2(25ml)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗材料を、フラッシュシリカクロマトグラフィーによって、0/100〜50/50のEtOAc/ヘキサンを使用して精製して、1019b、wt=31mg(白色固体)を得た。
【0498】
先に記載の手順(Z3)を使用して、1019bを生成物1019に変換した。
【0499】
(実施例1057)(手順Z13)
【0500】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
トリフルオロエタノール(0.03ml)の乾燥THF(3ml)溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液、16mg)を添加した。室温で15分間撹拌した。次いで、252b(200mg)の乾燥THF(3ml)溶液を添加した。100℃に加熱し、TLCによって反応が完了するまでモニタした。飽和NH
4Cl溶液を添加することによって反応物をクエンチした。有機物をEtoAc(50ml)に抽出し、水(50ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗材料を、フラッシュシリカクロマトグラフィーによって、EtOAc/ヘキサンを使用して精製して、1057aを得た。
【0501】
先に記載の手順(Z3、最後のステップ)を使用して、1057aを生成物1057に変換した。
(注記:反応物を、完全な分解のために45℃に加熱しなければならなかった)
(実施例1058)(手順Z14)
【0502】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
化合物124(100mg)を氷酢酸(10ml)およびMeOH(10ml)に溶解した。スパチュラの先端で20%Pd(OH)
2/C(湿潤)を添加し、Parr振とう機を使用して、H
2約40〜50psiで終夜水素化した。次いで、セライトで濾過し、MeOHですすぎ、濃縮した。粗残渣を、手順Cに記載の通り、逆相HPLCによって精製して純粋な1058を得た。
【0503】
(実施例1104)(手順Z−15)
【0504】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(15ml)中クロロメチルメチルエーテル(2.11ml)を、氷浴で冷却したピリドール(1104a;4.86g;28mmol)のDMF(70ml)溶液に、窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を室温にして終夜置いた。水による後処理およびシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望のメトキシメチルエーテル(1104b;3.86g)を淡黄色油として得た。MH+、218、220.17
tert−ブチルマグネシウム塩化物(Aldrich;ジエチルエーテル中2.0M溶液27.5ml)を、シアン化第1銅(1.232g;13.8mmol)の無水THF(60ml)中撹拌懸濁液に、−78℃において窒素雰囲気下で添加した。0.5時間後、THF(2ml)中臭化物(1104b;0.75g;3.4mmol)を添加し、−78℃で2時間置いた後、得られた反応混合物を室温にして終夜置き、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物をEtOAcと水に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルでのシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc:ヘキサン(1:20)を溶離液として使用して精製して、所望のアルキルピリジン(1104c;0.303g)を無色油として得た。MH+、196.25
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M溶液1.2ml;Aldrich)を、ピリジン(1104c;0.282g;1.46mmol)の無水THF(5ml)中撹拌溶液に、−78℃において窒素雰囲気下で滴下添加した。1時間撹拌した後、THF(1ml)中ヨウ素(0.441g;1.7mmol)を添加し、温度を−78℃でさらに2時間維持した後、飽和NH
4Cl水溶液を添加した。水による後処理およびシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc−ヘキサン(1:10)を使用して、所望のヨウ化アリール(1104d;0.332g)を無色油として得た。MH+、322.17
TFA(1ml)を、エーテル(1104d;0.320g)のジクロロメタン(4ml)中撹拌溶液に添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却した。添加が完了したら、反応混合物を室温で終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をEtOAcと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。水相を分離し、EtOAcでさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、所望のピリドール(1104e;0.252g)を白色固体として得た。MH+、278.17
手順Yに記載の手順を使用して、1104eを1103(MH+、538.3)および1104(498.3)に変換した。
【0505】
(実施例1120)(手順Z16)
【0506】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
LDA(ヘプタン/THF/エチルベンゼン中2.0M溶液59ml)を、酢酸エチル(9.7ml;109mmol)のエーテル(100ml)溶液に、−78℃において窒素雰囲気下で添加した。0.5時間撹拌した後、フルオロ酢酸エチル(10.5g;99mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温にして終夜置いた。反応物を、EtOAcと10%HCl水溶液に分配した。水による後処理によって残渣を得、それを減圧蒸留によって精製して、所望のフルオロ酢酸アセチル(1120a;4.26g)を無色油として得た。
【0507】
フルオロ酢酸アセチル(1120a;4.24g)、チオ尿素(2.3g)および2Mメタノール性NaOMe(15ml)の混合物を、室温で48時間静置した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を水に溶解した。酢酸を添加し、混合物を室温で終夜静置した。所望のピリミジン(1120b;1.26g)を収集した。相当多量の生成物が母液に残存していたが、この時点では探求しなかった。
【0508】
ヨウ化メチル(0.398g)を、ピリミジン(0.831g)および炭酸カリウム(0.870g)の撹拌混合物に滴下添加すると同時に、氷浴で冷却した。得られた反応混合物を室温にして終夜置いた。水(40ml)を添加し、固体を収集した(1120c;0.262g)。第2の収穫物が沈殿し、これを確保した。
【0509】
アセトニトリル中メチルスルフィド(1120c;0.189g)、NIS(0.268g)を、2.5時間加熱還流した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をEtOAcと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮してヨウ化ピリミジル(1120d)を得、それを精製なしに次のステップで使用した。
【0510】
先のステップで得られた粗生成物(1120d)に、塩化ホスホリル(2ml)を添加し、混合物を1時間加熱還流した。冷却後に氷を添加し、混合物を塩化メチレンと水に分配した。炭酸カリウムを添加することによって、水相をアルカリ性にした。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによってEtOAc:ヘキサン(1:20)を使用して、クロロピリミジン(1120e;0.196g)を得た。MH+、319.6
クロロピリミジン(1120e;)および一般法Uまたは(手順U)に記載の化学を使用して、1120および1121を調製した。
【0511】
(実施例1132)(手順Z17)
【0512】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
(ホルミルメチレン)トリフェニルホスホラン(8.26g;1.05当量)を、アルデヒド(1132a)の撹拌溶液に室温で添加し、得られた混合物を終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムによってEtOAc:ヘキサン;1:5を溶離液として使用して精製して、所望の不飽和アルデヒド(1132b;2.11g)を黄色油として得た。
【0513】
硝酸アンモニウム(36mg)を、アルデヒド(1132b;1.525g)およびオルトギ酸トリメチル(1.368g)の無水メタノール中撹拌溶液に、氷浴中、窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を室温にして終夜温めた。重炭酸ナトリウムを添加し、揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAcと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、所望のアセタール(1132c;1.976g)をオレンジ色の油として得、それを精製なしに使用した。
【0514】
AD−mix−β(6.30g)を、tert−ブタノール(22.5ml)および水(22.5ml)中ジメチルアセタール(1132c;0.846g)に添加した後、追加の(DHQD)
2PHAL(31.5mg)およびオスミウム酸カリウム(31.5mg)を添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した後、亜硫酸ナトリウム(6.8g)を添加した。水による後処理によって粗ラクトン(1132d;0.692g)を得、それを精製なしに使用した。
【0515】
TBDMSOTf(1.54ml)を、アルコール(1132d;1.167g)および2,6−ルチジン(2.13ml)の塩化メチレン(15ml)中撹拌溶液に、室温において窒素雰囲気下で滴下添加した。5時間後、5%クエン酸水溶液を添加した。水による後処理およびシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製によって、所望のシリルエーテル(1132e;0.962g)を淡黄色油として得た。
【0516】
テトラフルオロホウ酸リチウム(0.199g)を、アセタール(1132e;0.585g)のアセトニトリル(18ml)水溶液(2%)に添加し、得られた混合物を100℃(油浴温度)にして12時間加熱した。冷却後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加した。水による後処理によって、所望のアルデヒド(1132f;0.376g)を得た。
【0517】
TBDMSOTf(0.243ml)を、ジイソプロピルエチルアミン(0.184ml)のジクロロメタン(4ml)中撹拌溶液に、室温において窒素雰囲気下で滴下添加した。混合物を室温で10分間撹拌した後、ジクロロメタン(2ml)中アルデヒド(1132f;0.100g)を添加した。反応物を終夜撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。水相を分離し、塩化メチレンでさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc:ヘキサン(1:50)を使用して精製して、ラクトン(1132g;0.033g)に次いで異性体(1132h;0.072g)を得た。共に無色油として得た。
【0518】
四水素化ホウ素リチウム(2.0Mを0.7ml)のTHF溶液に、ラクトン(1132g;0.100g)のTHF(3ml)溶液を添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却し、得られた混合物を室温で6時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。混合物を水と塩化メチレンに分配した。水相を分離し、塩化メチレン(×2)でさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、ジオール(1132i;0.071g)を得た。
【0519】
DMAP(0.062g)を、ジオール(1132i;0.062g)およびTBDMSCl(0.028g)の撹拌混合物に添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を塩化メチレンと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、第2級アルコール(1132j;0.052g)を得た。
【0520】
NaH(鉱油中60%分散液0.011g)に次いでピリミジン(324d;0.0425g)を、アルコール(1132j;0.046g)のTHF溶液に室温で添加し、得られた混合物を終夜撹拌した。追加のNaH(0.011g)およびピリミジン(0.0425g)を添加し、反応物をさらに24時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、有機物を塩化メチレンに抽出し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc:ヘキサン:1:99を使用して精製して、少量の不純物を含有する所望のエーテル(1132k;0.062g)を得た。
【0521】
MCPBA(77%純粋な材料0.034g)を、スルフィド(1132k;0.062)および重炭酸ナトリウム(0.069g)のジクロロメタン(3ml)中撹拌溶液に添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。追加のMCPBA(0.034g)および混合物を、さらに24時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと10%チオ硫酸ナトリウムに分配した。有機相を分離し、10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc:ヘキサン1:20を使用して精製して、所望のスルホン(1132l)を得た。
【0522】
トリエチルアミン(0.022ml)を、ヨウ化物(1132l;0.034g)、(2−トリブチルスタンニルベンゾチアゾール(0.037g)、ヨウ化銅(I)(0.003g)およびPdCl
2(PPh
3)
2(0.006g)のジオキサン(2ml)中混合物に添加し、反応混合物を、100℃にして窒素雰囲気下で1時間加熱した。冷却後、追加のスタンナン、ヨウ化銅、パラジウム触媒およびトリエチルアミンを添加し、混合物をさらに1時間加熱した。冷却後、反応物をEtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc−ヘキサン(1:10)を使用して精製して、ベンゾチアゾール(1132m;0.012g)を白色固体として得た。
【0523】
シクロプロピルメチルアミン(0.050ml)を、スルホン(1132m;0.012g)溶液に添加し、混合物を、110℃(油浴温度)にして窒素雰囲気下で4時間加熱した。揮発物を減圧下で除去して、所望のアミン(1132n)を得、それを精製なしに次のステップで使用した。
【0524】
先のステップから得られたすべての材料(1132n)に、THF(1ml)、MeOH(1ml)および6NのHCl水溶液(0.5ml)を添加した。得られた混合物を、室温で2時間静置した。揮発物を減圧下で除去し、固体をエーテルで洗浄して、トリオール(1132、HCl塩;0.0047g)を白色固体として得た。
【0525】
(実施例1133)(手順Z18)
【0526】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(0.082ml)を、第1級アルコール(1015a;0.08g)、Boc−L−Val−OH(0.0423g)およびBOP試薬(0.086g)のジクロロメタン(3ml)中撹拌混合物に添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物をEtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥し、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望のエステル(1133a;0.046g)を白色固体として得た。
【0527】
ジオキサン中4MのHCl(5ml)を、ジメチルケタール(1133a;0.040g)のメタノール(3ml)および水(5ml)中撹拌溶液に滴下添加すると同時に、氷浴で冷却した。得られた混合物を2.5時間撹拌し、固体の重炭酸ナトリウムを添加した。水による後処理およびシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望のジオール(1133b;0.0361g)を白色固体として得た。
【0528】
メタノール(3ml)および水(5ml)の混合物中、保護したアミノ酸エステル(1133b;0.035g)に、ジオキサン中4MのHCl(5ml)を添加すると同時に、氷浴で冷却した。得られた混合物を、室温にして終夜温めた。揮発物を窒素流の下で除去して、所望のHCl塩(1133;0.0286g)を白色固体として得た。
【0529】
(実施例1134)(手順Z19)
【0530】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液0.223g)を、塩化物(J. Med. Chem、1998年、41巻(22)、4408〜4420頁に従って調製した;1134a;0.691g)および4−メトキシベンジルチオール(0.860g)の無水THF(10ml)中混合物に添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、有機物を塩化メチレン(×3)に抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、所望のスルフィド(1134b;1.019g)を淡黄色固体として得た。
【0531】
ニトロ化合物(1134b、1.06g)にエタノール(10ml)を添加し、10%Pd−C(0.50g)を添加し、得られた懸濁液を、水素(バルーン)雰囲気下で室温において終夜撹拌した。反応物をセライトパッドで濾過し、固体をメタノールで完全に洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、所望のアミン(1134c)を得、それを精製なしに次のステップで使用した。
【0532】
ギ酸(10ml)をアミン(1134c)に添加し、得られた混合物を3時間加熱した(150℃;油浴温度)。冷却後、TFA(30ml)を添加し、混合物を加終夜熱した(150;油浴温度)。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を塩化メチレンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、ピリジルチアゾール(1134d;0.201g)を得た。
【0533】
先の手順Zに記載の手順を使用して、1134dを1134に変換した。
【0534】
(実施例1136)(手順Z20)
【0535】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール中エポキシド(J.A.C.S.、2005年、127巻(51)、18143〜18149頁に従って調製した;1136a;1.00g)にNaSMe(0.379g)を添加し、得られた混合物を、室温において窒素雰囲気下で終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をEtOAcと水に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、ジオール(1136b;0.421g)を白色固体として得た。
【0536】
ジオキサン中4MのHCl(5ml)をカルバメート(1136b;0.400g)に添加し、混合物を2時間室温で静置した。揮発物を減圧下で除去し、エタノール(7ml)、ピリミジン(324d;0.535g)およびトリエチルアミン(1.04ml)を添加し、得られた混合物を、終夜加熱還流した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の付加物(1136c;0.409gを得た)。
【0537】
DMAP(0.011g)を、ジオール(1136c;0.400g)、TBDMSCl(0.150g)およびトリエチルアミン(0.151ml)のジクロロメタン(10ml)中混合物に添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、EtOAcと10%HCl水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、シリルエーテル(1136d;0.362g)を得た。
【0538】
ジクロロメタン中、ジメチルスルフィド(1136d;0.195g)および重炭酸ナトリウム(0.295g)に、MCPBA(77%純粋な材料0.394g)を添加し、得られた懸濁液を、室温で終夜撹拌した。反応物をEtOAcと10%チオ硫酸ナトリウムに分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、ジスルホン(1136e;0.184g)を得た。
【0539】
PdCl
2(PPh
3)
2(0.0403g)に次いでCuI(0.020g)を、ヨウ化物(1136e;0.184g)、2−トリブチルスタンニルベンゾチアゾール(0.252g)およびトリエチルアミン(0.156ml)のジオキサン(dioaxane)(3ml)中混合物に添加した。得られた混合物を100℃にして2時間加熱した。冷却後、水による後処理およびシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望の付加物(1136f;0.096g)を得た。
【0540】
ベンゾチアゾール(benzthiazole)(1136f)および一般手順Z17に記載の手順を使用して、1136を得た。
【0541】
(実施例1211)(手順Z21)
【0542】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
スルホン(329d;0.100g)およびフェノール(1211a;0.157)のアセトニトリル(5ml)中混合物を、100℃(油浴温度)にして窒素雰囲気下で終夜加熱した。冷却後、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルプレートクロマトグラフィーによって精製して、所望のエーテル(1211b;0.045g)を得た。
【0543】
手順Uの328から329への変換で実施した通り、1211bを1211に変換した。
【0544】
(実施例1219)(手順Z21)
【0545】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
メチルエステル(1218)に、ジオキサンおよび水(1:1)中LiOH:H
2O(2当量)を添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を酢酸で酸性にし、有機物をEtOAcに抽出した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去して、酸(1219a)を得た。
【0546】
手順Uの328から329への変換で実施した通り、1219aを1219に変換した。
【0547】
(実施例1223)(手順Z22)
【0548】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
カルバ糖ではなくL−プロリノールを使用して、手順Uにより1223を生成した。
【0549】
(実施例1227)(手順Z23)
【0550】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
アミノアルコール(rac−1227a;0.477g)、ピリミジン(1227b;1.00g)およびトリエチルアミン(1.54ml)のエタノール(20ml)中混合物を、窒素雰囲気下で終夜還流した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、付加物(1227c)を得た。
【0551】
トリエチルアミン(0.292ml)を、ヨウ化物(1227c;0.200g)、2−トリブチルスタンニルベンゾチアゾール(0.444g)、ヨウ化銅(0.040g)およびPdCl
2(PPh
3)
2のジオキサン(20ml)中混合物に添加し、混合物を110℃にして窒素雰囲気下で2時間加熱した。冷却後、混合物をセライトパッドで濾過し、固体をEtOAcで完全に洗浄した。濾液を濃縮し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、ベンゾチアゾール(1227;0.090g)を得た。
【0552】
(実施例1238)(手順Z24)
【0553】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
フェノール(1238a;2.00g)およびヒューニッヒ塩基(2.2ml)のジクロロメタン(20ml)中混合物にクロロメチルメチルエーテル(1.29ml)を添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却する。反応混合物を室温にして終夜置いた。固体の重炭酸ナトリウムを添加し、懸濁液を塩化メチレンと水に分配する。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望のエーテル(1238b;7.30g)を得た。
【0554】
ナトリウムエトキシド(1.48g)を無水エタノール(30ml)に添加し、室温で10分間撹拌した後、ヨウ化物(1238b;1.22g)および臭化銅(I)(0.125g)を添加した。得られた混合物を90℃にして2.5時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の付加物(1238c;0.69g)を得た。
【0555】
n−BuLi(ヘキサン中2.5M溶液2.9ml)を、MOMエーテル(1238c;1.20g)の撹拌溶液(THF;20ml)に、−78℃において窒素雰囲気下で滴下添加した。得られた混合物を、この温度で1時間撹拌した後、THF(10ml)中ヨウ素(1.70g)を添加した。さらに1時間撹拌した後、1M塩化アンモニウム水溶液および混合物を室温に温め、次いでEtOAcと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望のヨウ化物(1238d;1.763g)を得た。
【0556】
TFA(4ml)を、アセタール(1238d;1.60g)のジクロロメタン(16ml)溶液に添加すると同時に、氷浴中、窒素雰囲気下で冷却した。得られた混合物を、室温で終夜撹拌し、揮発物を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、所望のピリドール(1238e;1.292g)を得た。
【0557】
先の実施例21に記載の化学を使用して、ヨードピリドール(1238e)を1238に変換した。
【0558】
(実施例1240)(手順Z25)
【0559】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
塩酸塩(1240a;2.6mmol;J.A.C.S.、2005年、127巻(51)、18143頁の通り調製した)、ピリミジン(324d;0.937g)およびトリエチルアミン(1.81ml)のエタノール(10ml)中混合物を、窒素雰囲気下で12時間還流した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(chromatograpghy)によって精製して、所望の付加物(1240b;0.844g)を得た。
【0560】
先の手順TおよびUに概説の化学を使用して、ジオール(1240)を1240に変換した。
【0561】
(実施例1244)(手順Z26)
【0562】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
重水素化リチウムアルミニウム(0.42g)を、カルボキサミド(1244a;1.63g)のTHF(20ml)溶液に、室温において窒素雰囲気下で少しずつ添加した。10%NaOH水溶液に次いで水およびジクロロメタンを添加し、混合物をセライトパッドで濾過した。固体を、THFおよびメタノールで完全に洗浄した。濾液を濃縮した。トルエンを添加し(×3)、濃縮して、アミン(1244b)を得た。
【0563】
手順Uに記載の化学を使用して、アミン(1244b)を1244に変換した。
【0564】
(実施例1251)(手順Z27)
【0565】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
塩酸塩(1251a;324dに対して1当量;J.A.C.S.、2005年、127巻(24)、8846頁の通り調製した)、ピリミジン(324d;0.288g)およびトリエチルアミン(0.61ml)のエタノール(8ml)中混合物を、窒素雰囲気下で12時間還流した。冷却後、揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の付加物(1251b;0.200g)を得た。
【0566】
先の手順TおよびUに概説の化学を使用して、ジオール(1251b)を1251に変換した。
【0567】
(実施例1252)(手順Z28)
【0568】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
塩化メチレン(15ml)中エポキシド(1136a;1.00g)に、(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸(0.101g;0.1当量)を添加し、得られた混合物を室温で12時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、有機物を塩化メチレン(×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、ジオール(1252a;0.494g)を得た。
【0569】
トリエチルアミン(1.2ml)に次いでDMAP(0.068g)を、THF(40ml)中ジオール(0.494g)に添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の付加物(1252b;1.08g)を得た。
【0570】
炭酸セシウム(0.17g)を、メタノール(25ml)中オキサゾリジノン(1252b;1.08g)に添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、有機物を塩化メチレンに抽出した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、アルコール(1252c;0.67g)を得た。
【0571】
ジオキサン中4MのHClでアルコール(1252c)をトリオール(1252d)に変換し、一般手順Kに概説の適切なステップを使用して、さらに1252に変換した。
【0572】
(実施例1301)(手順Z29)
【0573】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
化合物201(100mg、0.21mmol)を、Zn(CN)
2(300mg)、Pd(PPh
3)
4(50mg)およびNMP(2mL)と混合した。反応物を、100℃で終夜撹拌した。反応物を水に注ぎ、濾過した。固体を水および塩化メチレンで洗浄した。乾燥後、固体をMeOH(2mL)中で撹拌し、次いで濾過した。メタノールを濃縮して、生成物1301(100mg)を得た。[M+H]=457.3
(実施例1302)(手順Z30)
【0574】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1302a(100mg、0.197mmol)を水酸化アンモニウム(3mL)およびジオキサン(3mL)に溶解し、48時間還流した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、アセトニド保護材料40mgを得た[M+H]=487.4。この材料を、MeOH(3mL)、4MのHClジオキサン(1mL)および水(0.1mL)に溶解し、室温で3時間撹拌した。反応物を濃縮して、所望の生成物1302(40mg)を得た。[M+H]=447.2
(実施例1315)(手順Z31)
【0575】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
対応するベンゾニトリルからの類似の誘導体の合成については、Journal of Organic Chemistry、2003年、68巻、7133頁を参照。[M+H]=148.2
ステップ2:
類似の実験については手順Zを参照。
【0576】
ステップ3:
類似の実験については手順Zを参照。
【0577】
(実施例1318)(手順Z32)
【0578】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
2MのLDA(17mL、35mmol)溶液を−78℃に冷却し、イソブチロニトリル(1318a、2.0g、30mmol)をTHF(20mL)に滴下添加した。反応物を−78℃で1時間、さらに0℃で1時間撹拌した後、THF(15mL)中の臭化シクロプロピルメチル(4.69g、35mmol)溶液を滴下添加した。得られた溶液を室温で終夜撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウムでクエンチし、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン→20%Et
2O/ヘキサン)によって精製して、2.1gの生成物1318bを得た。
【0579】
ステップ2:
化合物1318b(900mg、7.31mmol)をジエチルエーテル(10mL)に溶解し、水素化リチウムアルミニウム(300mg)で処理した。混合物を終夜還流し、次いで1NのNaOHでゆっくりクエンチした。固体を濾過し、エーテルで洗浄した。合わせたエーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、所望の生成物1318c(700mg)を得た。
【0580】
ステップ3:
類似の実験については手順Zを参照。
【0581】
ステップ4:
類似の実験については手順Zを参照。
【0582】
(実施例1321)(手順Z33)
【0583】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物536(60mg、0.120mmol)をアセトン(3mL)およびヨードメタン(0.3mL)に溶解した。溶液を80℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、生成物を精製なしに使用した(約65mg)。[M+H]=513.5。残渣をTHF(5mL)および水(5mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(0.2g)で処理した。反応物を終夜撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して1321a(60mg)を得た。[M+H]=517.6
ステップ2:
類似の実験については手順Zを参照。
【0584】
(実施例1327)(手順Z34)
【0585】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
手順Uを使用して化合物328を合成した。
【0586】
ステップ1:
化合物328(370mg、0.707mmol)を、塩化メチレン(10mL)およびトリエチルアミン(0.1mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化メチレン(1mL)中の塩化メタンスルホニル(89mg、0.78mmol)を滴下添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を水で処理し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、所望の生成物1327a(380mg)を得た。[M+H]=602.5
ステップ2:
化合物1327a(380mg、0.62mmol)をDMF(5mL)に溶解し、ナトリウムアジド(500mg)で処理した。反応物を90℃で3時間撹拌し、次いで水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、化合物1327b(350mg)を得た。[M+H]=549.48
ステップ3:
類似の実験については手順Zを参照。
【0587】
(実施例1328)(手順Z35)
【0588】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1327b(100mg、0.182mmol)をTHF(3mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(95mg、0.36mmol)で処理した。反応物を15分間撹拌し、次いで水酸化アンモニウム(0.5mL)で処理し、2時間還流した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を4MのHClジオキサン(0.5ml)で処理した。固体を濾過して、所望の生成物1328a(75mg)を得た。[M+H]=523.5
ステップ2:
類似の実験については手順Zを参照。
【0589】
(実施例1330)(手順Z36)
【0590】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1328a(65mg、0.124mmol)を塩化メチレン(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(13mg、0.124mmol)および塩化メタンスルホニル(15mg、0.124mmol)で処理した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで水でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル→酢酸エチル)によって精製した。45mgの生成物1330aを単離した。[M+H]=601.5
ステップ2:
類似の実験については手順Zを参照。
【0591】
(実施例1331)(手順Z37)
【0592】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1328a(65mg、0.124mmol)をTHF(5mL)および1MのNaOH(3mL)に溶解し、無水酢酸(0.1ml)で処理した。2時間後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、45mgの化合物1331aを得た。[M+H]=565.5
ステップ2:
類似の実験については手順Zを参照。
【0593】
(実施例1343)(手順Z38)
【0594】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物523d(1.5g、10.94mmol)を塩化メチレン(50mL)に懸濁し、77%mCPBA(3.77g、16.4mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌し、次いで溶媒を除去した。固体を塩化メチレン(2×)で洗浄した。固体を酢酸エチルで摩砕して、700mgの不純物の無い生成物1343aおよびわずかなmCPBA不純物を含む700mgを得た。[M+H]=153.16
ステップ2:
化合物1343a(400mg、2.61mmol)をクロロホルム(15mL)に溶解し、還流下でEtI(2mL)および炭酸銀(1.0g、3.63mmol)で処理した。3時間後、反応物を濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、140mgの化合物1343bを得た。
【0595】
ステップ3:
手順Zで見出したのと同じ化学を使用して、生成物1343を1343bから合成した。
【0596】
(実施例1350)(手順Z39)
【0597】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物120a(3.0g、16.39mmol)を、無水フタル酸(2.41g、16.39mmol)およびDIEA(3.81ml、21.3mmol)と混合し、140℃で5時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルと1NのHClに分配した。水層をブラインで飽和させ、酢酸エチルで数回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、2.5gの化合物1350aを得た。[M+Na]=300.3
ステップ2:
化合物1350a(2.0g、7.2mmol)をイミダゾール(1.53g、21.6mmol)と混合し、DMF(15mL)に溶解した。1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン(2.27g、7.2mmol)のDMF(5mL)溶液を滴下添加し、反応物を12時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(4:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、3.0gの生成物1350bを得た。[M+H]=520.4
ステップ3:
化合物1350b(2.2g、4.2mmol)をDMF(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。60%NaH(169mg、4.2mmol)を添加し、反応物を室温で20分間撹拌した。この時点でヨードメタン(1mL)を添加し、反応物を3時間撹拌し、次いで水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(5:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、1.5gの生成物1350cを得た。
【0598】
ステップ4:
化合物1350c(1.5g、2.8mmol)をエタノール(10mL)およびジエチルエーテル(10mL)に溶解し、ヒドラジン(0.5mL)で処理した。反応物を室温で終夜撹拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮し、1:1のエーテル/エタノールで摩砕して、1350d(1.1g)を得た。[M+H]=404.4
ステップ5:
反応は、手順U、ステップ1と同様にして実施した。[M+H]=668.32
ステップ6:
反応は、手順Z、ステップ4と同様にして実施した。[M+H]=676.47
ステップ7:
反応は、手順Z、ステップ5と同様にして実施した。[M+H]=692.4
ステップ8:
反応は、手順Z、ステップ6と同様にして実施した。[M+H]=763.62
ステップ9:
化合物1350h(75mg、0.098mmol)をTHF(5mL)に溶解し、TBAF(26mg、0.098mmol)で処理した。2時間後、反応物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(10:1の酢酸エチル/メタノール)によって精製して、所望の生成物1350(28mg)を得た。[M+H]=521.37
(実施例1367)(手順Z40)
【0599】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1350a(1.3g、4.6mmol)をアセトン(30mL)に溶解し、2,2−ジメトキシプロパン(2mL)およびメタンスルホン酸(1mL)で処理した。5時間後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、1.2gの化合物1367aを得た。[M+Na]=340.2
ステップ3:
化合物1367a(1.2g、3.77mmol)を塩化メチレン(40mL)およびトリエチルアミン(0.7ml、5mmol)に溶解した。反応物を、0℃に冷却し、次いで塩化メチレン(5mL)の塩化メタンスルホニル(517mg、4.5mmol)を滴下添加した。終夜撹拌した後、反応物を水でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、1.25gの化合物1367bを得た。[M+Na]=418.21
ステップ4:
化合物1367b(1.1g、2.7mmol)をDMA(10mL)に溶解し、ナトリウムチオメトキシド(290mg、4.15mmol)で処理した。反応物を5時間撹拌し、次いで水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.0gの化合物1367cを得、それを精製なしに使用した。
【0600】
ステップ5:
化合物1367c(1.0g、2.8mmol)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、77% mCPBA(3.2g、14.4mmol)で処理した。終夜撹拌した後、反応物を1M炭酸カリウムでクエンチし、塩化メチレンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して化合物1367dを得、それを精製なしに使用した(550mg)。
【0601】
ステップ6:
化合物1367d(550mg、1.45mmol)をエタノール(10mL)に懸濁し、ヒドラジン一水和物(0.5mL)で処理した。70℃で30分間撹拌した後(反応物を可溶化するために)、温度を室温に下げ、反応物を終夜撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮して、化合物1367e(330mg)を得た。[M+H]=250.18
ステップ7:
反応は、手順U、ステップ1と同様にして実施した。[M+H]=514.14
ステップ8:
反応は、手順F、ステップ2と同様にして実施した。[M+H]=522.20
ステップ9:
反応は、手順Z、ステップ5と同様にして実施した。[M+H]=538.23
ステップ10:
反応は、手順Z、ステップ6と同様にして実施した。[M+H]=573
ステップ11;
手順Zで見出したのと同じ化学を使用して、生成物1367を1367iから合成した。
【0602】
(実施例1366)(手順Z41)
【0603】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1366a(429mg、3mmol)、カリウムフタルイミド(613mg、3.3mmol)およびPd(PPh
3)
4(300mg)をDMF(20mL)に溶解し、90℃で5時間撹拌し、次いで室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(2:1のヘキサン/酢酸エチル→1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、化合物1366b(400mg)を得た。[M+H]=212.11
ステップ2:
化合物1366b(400mg、1.88mmol)をTHF(20mL)および水(2mL)に溶解し、NMO(448mg、3.76mmol)および四酸化オスミウム(50mg)で処理した。12時間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を塩化メチレンで摩砕して、300mgの化合物1366cを得た。
【0604】
ステップ3:
化合物1366c(300mg、1.13mmol)をアセトン(15mL)および2,2−ジメトキシプロパン(1mL)に溶解し、メタンスルホン酸(0.4mL)で処理した。3時間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、化合物1366d(300mg)を得た。[M+H]=304.22
ステップ4:
化合物1366d(300mg、0.98mmol)をエタノール(5mL)に溶解し、ヒドラジン一水和物(0.5mL)で処理した。反応物を、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、固体を濾過し、濾液を濃縮して、170mgの化合物1366eを得た。[M+H]=174.17
ステップ5:
反応は、手順U、ステップ1と同様にして実施した。[M+H]=438.09
ステップ6:
反応は、手順Z、ステップ4と同様にして実施した。[M+H]=445.20
ステップ7:
反応は、手順Z、ステップ5と同様にして実施した。[M+H]=461.20
ステップ8:
反応は、手順Z、ステップ6と同様にして実施した。[M+H]=496.11
ステップ9:
反応は、手順Z、ステップ7と同様にして実施した。[M+H]=456
(実施例1374)(手順Z42)
【0605】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物535c(1.4g、9.27mmol)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、77%mCPBA(2.48g、11.1mmol)で処理した。2時間後、反応物を1M炭酸カリウムでクエンチし、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.2gの化合物1374aを得た。
【0606】
ステップ2:
化合物1374a(1.2g、7.18mmol)を無水酢酸(10ml)に溶解し、120℃で3時間撹拌した。無水酢酸を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物1374b(300mg)を得た。6員の転位生成物600mgも回収した。
【0607】
ステップ3:
化合物1374b(300mg、1.44mmol)をメタノール中7MのNH
3(5mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をジエチルエーテルで摩砕して、所望の生成物1374c(150mg)を得た。[M+H]=167.13
ステップ4:
化合物1374c(150mg、0.89mmol)をクロロホルム(15mL)に溶解し、炭酸銀(0.5g)およびヨードエタン(2mL)で処理した。混合物を、封止バイアル中90℃で撹拌した。2時間後、反応物をセライトで濾過し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、化合物1374d(125mg)を得た。[M+H]=195.11
ステップ5:
手順Zの化学を使用して、化合物1374を1374dから合成した。
【0608】
(実施例1383)(手順Z43)
【0609】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物329a(4.12g、10mmol)をイミダゾール(2.6g、40mmol)と混合し、DMF(40mL)に溶解した。DMF(5mL)中の1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン(3.3mL、10mmol)を滴下添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、これを酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(10:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、化合物1383b(6.0g)を得た。[M+H]=654.6
ステップ2:
手順Z、ステップ4を使用して、化合物1383cを1383bから合成した。[M+H]=662.46
ステップ3:
塩化オキサリル(103mg、0.82mmol)を塩化メチレン(5mL)に溶解し、−78℃に冷却した。塩化メチレン(5mL)中のDMSO(127mg、1.36mmol)を滴下添加し、反応物を10分間撹拌した。化合物1383c(454mg、0.68mmol)を塩化メチレン(5mL)に溶解し、反応混合物に滴下添加した。15分後、トリエチルアミン(0.5mL)を添加し、反応物を室温にゆっくり温めた。2時間後、反応物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(3:1のヘキサン/酢酸エチル→1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、化合物1383d(350mg)を得た。[M+H]=660
ステップ4:
化合物1383d(200mg、0.303mmol)をTHF(5mL)に溶解し、−78℃に冷却した。MeMgBr(0.3mL、9mmol)の3M溶液を滴下添加し、反応物を−78℃で1時間撹拌し、次いで−30℃にゆっくり温めた。3〜4時間撹拌した後、反応物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(3:1のヘキサン/酢酸エチル→1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して化合物1383e(120mg)を得、出発材料(60mg)を回収した。[M+H]=676.44
ステップ5:
反応は、手順Z、ステップ5と同様にして実施した。[M+H]=692.46
ステップ6:
反応は、手順Z、ステップ6と同様にして実施した。[M+H]=699.49
ステップ7:
化合物1383g(75mg、0.098mmol)をTHF(5mL)に溶解し、TBAF(26mg、0.098mmol)で処理した。2時間後、反応物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(10:1の酢酸エチル/メタノール)によって精製して、所望の生成物1383(28mg)を得た。[M+H]=457.30
(実施例1396)(手順Z44)
【0610】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1396a(60mg、0.118mmol)を塩化メチレン(8mL)およびトリエチルアミン(0.041mL、0.295mmol)に懸濁し、超音波処理して溶液を生成した。0℃に冷却した後、塩化メチレン(2mL)中の3−クロロプロパン−1−スルホニル塩化物(25mg、0.14mmol)を滴下添加した。1時間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル→酢酸エチル)によって精製して、生成物1396b(65mg)を得た。[M+H]=649
ステップ2:
化合物1396b(65mg、0.1mmol)をDMF(5mL)に溶解し、NaI(0.2g)および炭酸セシウム(0.5g)で処理した。混合物を110℃で1時間加熱し、次いで水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル→酢酸エチル)によって精製して、生成物1396c(60mg)を得た。[M+H]=613.37
ステップ3:
反応は、手順Z、ステップ7と同様にして実施した。[M+H]=573.29
(実施例1400)(手順Z45)
【0611】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1015a(350mg、0.687mmol)を塩化メチレン(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。デスマーチンペルヨージナン(437mg、1.03mmol)および1滴の水を添加し、反応物を3時間撹拌し、次いでチオ硫酸ナトリウム溶液および飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。混合物を塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、1015b(320mg)を得た。
【0612】
ステップ2:
化合物1015b(150mg、0.295mmol)をTHF(5mL)に溶解し、エタノールアミン(72mg、1.18mmol)で処理した。溶液を10分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.6g)を添加し、反応物を4時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、化合物1400c(160mg)を得た。[M+H]=553
ステップ3:
化合物1400c(45mg、0.081mmol)を炭酸ジエチル(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.1mL)およびBOC
2O(18mg、0.081mmol)で処理した。すべてを室温で10分間撹拌し、次いで100℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、化合物1400d(55mg)を得た。[M+H]=653
ステップ4
化合物1400d(55mg、0.08mmol)をDMF(2mL)に溶解し、60%NaH(15mg)で処理した。混合物を100℃で1時間撹拌し、次いで水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(2:1の酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、1400e(25mg)を得た。
【0613】
ステップ5:
反応は、手順Z、ステップ7と同様にして実施した。[M+H]=539.33
(実施例1402)(手順Z46)
【0614】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物535b(200mg、1.17mmol)およびPd(PPh
3)
4(50mg)を0.5Mシクロプロピル臭化亜鉛(4.6mL、2.33mmol)に溶解し、70℃で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(2:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、1402a(125mg)を得た。[M+H]=177.11
ステップ2:
類似の実験手順については手順Z1を参照。
【0615】
(実施例1398)(手順Z47)
【0616】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物535d(200mg、0.42mmol)を塩化メチレン(20mL)および2滴の水に溶解した。デスマーチンペルヨージナン(356mg、0.84mmol)を0℃で添加し、溶液を0℃で2時間撹拌し、次いで冷蔵庫内で終夜撹拌した。反応物を、チオ硫酸ナトリウム溶液および飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。混合物を塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、1398b(130mg)を得た。[M+H]=472.25
ステップ2:
化合物1398b(130mg、0.275mmol)をTHF(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジエチルエーテル中3MのMeMgBr溶液(0.91mmol、2.75mmol)を滴下添加し、溶液を0℃で1時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウムでクエンチした。水層を酢酸エチルで抽出し、混合有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。
【0617】
残渣を、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→10%MeOH)によって精製して、化合物1398c(100mg)を得た。[M+H]=488
ステップ3:
手順Z1の化学を使用して、化合物1398を1398cから合成した。
【0618】
(実施例1392および1393)(手順Z48)
【0619】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1015a(350mg、0.687mmol)を塩化メチレン(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。デスマーチンペルヨージナン(437mg、1.03mmol)および1滴の水を添加し、反応物を室温で3時間撹拌し、次いでチオ硫酸ナトリウム溶液および飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。混合物を塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、1392bをエピマー混合物として得た(320mg)。
【0620】
ステップ2:
化合物1392b(70mg、0.13mmol)をTHF(5mL)に溶解し、2Mエチルアミン(0.138mmol、0.27mmol)で処理した。溶液を10分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.4g)を添加し、反応物を4時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、化合物1392c(60mg)を得た。
【0621】
ステップ3:
化合物1392c(60mg、0.11mmol)を塩化メチレン(5mL)およびトリエチルアミン(0.1mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化メチレン(1mL)中の塩化メタンスルホニル(13mg、0.11mmol)を滴下添加した。1時間後、反応物を水でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、2種類の生成物、化合物1392d(30mg)および化合物1393a(30mg)を得た。
ステップ4:
手順Z、ステップ7を使用して、2種類の化合物1392および1393を合成した。
【0622】
(実施例1528)(手順Z49)
【0623】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
化合物1528a(2.54g、21.0393mmol)および1528b(4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド、4.0g、21.0393mmol)を、THF40.0ml中で撹拌し、チタンイソプロポキシド(14.95g、15.7ml、52.598mmoL)で処理した。すべてを70℃で6時間撹拌し、次いで室温で終夜撹拌した。反応物を水で希釈し、次いで酢酸エチルを添加し、セライトパッドで濾過し、酢酸エチルですすぎ、各層を分離し、水層を酢酸エチルで再度抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、化合物1528c(4.85g)を得た。[M+H]=294.16
ステップ2:
化合物1528c(4.85g、16.535mmol)を無水THF(104ml)に溶解し、−30℃〜−40℃に冷却した。3MのMeMgBr(16.54mL)を、添加漏斗で添加した(滴下)。−30℃〜−40℃で1〜2時間撹拌した。反応物をTLCおよびMS[M+H]=310.21によってモニタした。反応物を、−45℃〜−50℃で水150mLを非常にゆっくり添加して処理し、次いで酢酸エチル150mLを添加し、撹拌し、2〜3回抽出し、有機物を混合し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、1528d(3.51g)を得た。[M+H]=310.28
ステップ3:
化合物1528d(3.51g、11.34463mmol)を、無水メタノール(30ml)中、室温においてN
2下で撹拌し、次いで1−4ジオキサン中4MのHCl(9.75mL)を添加した。反応物を、室温においてN
2下で2〜3時間撹拌した。反応物をTLCおよびMS[M+H]=206.14によってモニタした。反応物を濃縮乾固させた。油性シロップ残渣を得た。残渣をジエチルエーテルで処理し、撹拌すると、白色固体が形成した。混合物を濾過し、白色固体をエーテルですすいだ。白色固体を単離し、真空下で乾燥した。化合物1528e(2.52g)をHCl塩として得た。[M+H]=206.16
ステップ4:
化合物535e(620mg、1.2663mmol)を、室温においてN
2下で1,4−ジオキサン(3.5mL)に溶解し、次いで化合物1528e(612mg、2.533mmol)およびトリエチルアミン(0.961g、1.324ml、9.497mmol)を添加した。反応混合物を120℃に加熱した。反応物をTLCおよびMS[M+H]=631.40によってモニタした。反応物を濃縮して、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル→20%メタノール)による精製によって、生成物1528f(0.575g)を得た。[M+H]=631.48
ステップ5:
化合物1528f(0.575g、0.9117mmol)をメタノール(6.5ml)中で撹拌し、その後1−4ジオキサン(3.5ml)および水(0.3mL)中4MのHClを添加した。反応物を室温で2〜4時間撹拌した。反応物をMS[M+H]=591.41によってモニタした。rxnを濃縮乾固させ、シロップを得た。生成物を真空下で乾燥して、象牙色の固体を得た。化合物1528(0.62g)をHCl塩として得た。LCMS[M+H]=591.2
(実施例1538)(手順Z50)
【0624】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
手順Z34を使用して化合物1538aを合成した。
【0625】
ステップ1:
化合物1538a(50mg、0.0935mmol)および酢酸ビニル(1mL)を、加圧瓶中、120℃で終夜撹拌した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、化合物1538b(33mg)を得た。[M+H]=560.59
ステップ2:
手順Z、ステップ7を使用して、1538を1538bから合成した。
【0626】
(実施例1539)(手順Z51)
【0627】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
手順Z49を使用して、化合物1539cを1539aおよび1539bから合成した。
【0628】
ステップ2:
火力乾燥した丸底フラスコ中で、化合物1539c(0.6g、2.687mmol)およびテトラブチルアンモニウムジフルオロトリフェニルシリケート(2.176g、4.0305mmol)を混合し、無水THF(13.3ml)に溶解し、撹拌し、−78℃に冷却し、次いで添加漏斗により10分かけて無水THF13.3ml中TMS−CF
3(0.573g、0.595ml、4.0305mmol)を添加した(滴下)。次いで、0℃で2時間撹拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウムを用いて0℃でクエンチした。酢酸エチルで2〜3回抽出し、有機物を混合し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。[M+H]=294.25。カラムクロマトグラフィーによる精製によって、1539d(0.46g)を得た。[M+H]=294.19
ステップ3:
化合物1539d(0.46g、1.568mmol)を、無水メタノール(3ml)中、室温においてN
2下で撹拌し、次いで1−4ジオキサン中4MのHCl(1.0mL)を添加した。反応物を、室温においてN
2下で2〜3時間撹拌した。反応物をTLCおよびMS[M+H]=190.14によってモニタした。反応物を濃縮乾固させた。油性残渣を得た。残渣を酢酸エチル(1ml)およびジエチルエーテル(5ml)で処理し、撹拌すると、白色固体が形成した。混合物を濾過し、白色固体をエーテルですすいだ。白色固体を単離し、真空下で乾燥した。化合物1539e(0.3g)をHCl塩として得た。[M+H]=206.16
ステップ4:
化合物535e(50mg、0.102mmol)を、室温においてN
2下で1,4−ジオキサン(1.0mL)に溶解し、次いで化合物1539e(159mg、0.71mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(diipropylethylamine)(0.132ml、1.02mmol)を添加した。反応混合物を130℃に加熱した。反応物をTLCおよびMS[M+H]=615.42によってモニタした。反応物を濃縮して、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル→45%メタノール)による精製によって、生成物1539f(26.9mg)を得た。[M+H]=631.48
ステップ5:
化合物1539f 23mg、0.0374mmol)をメタノール(3.0ml)中で撹拌し、その後1−4ジオキサン(1ml)および水中4MのHCl(0.2mL)を添加した。反応物を室温で2〜4時間撹拌した。反応物をMS[M+H]=575.39によってモニタした。rxnを濃縮乾固した。生成物を真空下で乾燥して、象牙色の固体を得た。化合物1539(0.24mg)をHCl塩として得た。LCMS[M+H]=575.39
(実施例1610)(手順Z56)
【0629】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
ケトン(569mg、1610a)をDCE(9mL)に溶解し、その後ベンジルアミン(290uL)および水素化ホウ素(788mg)を添加した。反応物を室温で45分間撹拌すると、TLCと同様、MSによって反応の完了が示された。NaHCO
3 50mLでクエンチし、EtOAc 3×50mLで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。690mgの1610bを得た。
【0630】
ジエステル1610b(先から得られた)をTHF(6ml)に溶解し、その後LiBH
4(2M/THF、1.2mL)を室温で添加した。反応物を終夜室温で撹拌した。TLCおよびMSによって反応の完了が示された。NH
4Cl 10mLでクエンチし、室温で1時間撹拌した。H
2O 20mLで希釈し、EtOAc 3×30mLで抽出し、濃縮した。1〜10%MeOH/DCMのフラッシュクロマトグラフィーによって、96.2mgの1610c(69%)を単離した。
【0631】
1610c(先から得られた)をMeOH(3mL)に溶解し、触媒量のPd(OH)
2を添加した。5×H
2でパージし、1気圧のH
2下に置き、室温で終夜撹拌した。MSによって反応の完了が示された。セライトで濾過し、濃縮した。57.5mgの1610dを得た。
【0632】
324dから1610eへの変換は、手順Uの通り実施した。
【0633】
1610eから1610fへの変換は、手順Uの通り実施した。
【0634】
1610fから1610gへの変換、次いで所要の生成物1610への変換は、手順Zの通り実施した。
【0635】
(実施例1616)(手順Z57)
【0636】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:SM、1616a(4.8g)をTHF(100mL)に溶解した。NaSMe(2g)の直後にCuBr(220mg)を添加し、反応物を室温から60℃にして5時間加熱した。NaHCO
3 100mLおよびH
2O 100mLでクエンチし、EtOAc 3×100mLで抽出し、濃縮した。1〜5%EtOAc/ヘキサンから1〜5%EtOAc/DCMのフラッシュクロマトグラフィーに付した。3.06gの所望の1616b(61%)および998mgの望ましくない位置異性体を得た。
【0637】
ステップ2:1616b(694mg)をCH
2Cl
2(20mL)に溶解し、−78℃に冷却した。DIBAL(1M/ヘキサン、3.8mL)を1分かけて滴下添加し、−78℃で2時間撹拌し、次いで室温に温めた。15分後、NH
4Cl 30mLでクエンチし、3NのHCl 30mLで酸性にした。EtOAc 3×40mlで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。5〜15〜20%EtOAc/ヘキサンのフラッシュクロマトグラフィーによって、459.8mgの1616cを得た(65%)。
【0638】
ステップ3:アミノチオフェノール(100uL)を、MeOH/DMF(5/0.5mL)に溶解したアルデヒド1616c(156mg)に添加し、その後AcOH(100uL)を添加し、終夜撹拌した。MSおよびLCMSによって、チアゾリンまでの反応の完了が示された。H
2Oを反応物に添加し、ガラスフリットで濾過した。H
2Oで5回洗浄し、次いでCDCl
3に溶解し、DDQ 262.2mgを添加し、室温で撹拌した。10分以内に反応が完了した。10%K
2CO
3 20mLを添加し、CHCl
3 2×40mLで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、1616dを得た。
【0639】
ステップ4:1616d(178mg)を、マイクロ波バイアル中、NMP(2mL)に溶解し、カルバ糖120a(323mg)に次いでDBU(350uL)を添加した。200℃で30分間、マイクロ波処理した。MSによって反応の完了が示された。H
2O 40mLで希釈し、EtOAc 2×30mLで抽出し、濃縮した。DCMに溶解すると、多量の不溶性材料が得られた。フリット漏斗で濾過すると、MSおよびNMRによって固体が不純物の無い生成物であることが示される。濾液を取り出し、濃縮した。DCMに再溶解し、濾過した。固体材料を混合して、1616e、94.1mg(39%)を得た。
【0640】
ステップ5&6:1616eから1616fへの変換、さらに1616への変換は、手順Zの通りである。
【0641】
(実施例1617)(手順Z58)
【0642】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
Burgess,K.;Ye、C-Y.Synthesis、1996年、1463巻の方法によって1617aを合成した。
【0643】
ステップ1:手順Z56の通り、1617aの水素化によって1617bを得る。
【0644】
ステップ2:1617b(538mg)をCH
2Cl
2(3mL)に溶解した。NaHCO
3(660mg)に次いでデス−マーチンペルヨージナン(2g)を添加し、室温で撹拌した。CH
2Cl
2 4mL(合計7mL)を添加し、室温で撹拌した。45分後、TLCによって反応の完了が示される。1MのNa
2S
2O
3 5mLでクエンチし、有機層が透明になるまで撹拌する。H
2O 20mLで希釈し、EtOAc 3×30mLで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮する。506.6mgの1617c、95%を得た。
【0645】
ステップ3、4&5:手順Z56の通りである。
【0646】
ステップ6:1617fから1617への変換は手順Zの通りである。
【0647】
(実施例1628)(手順Z59)
【0648】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:SM、120c(630mg)をDMF(13mL)に溶解し、次いでイソシアン酸エチル(170mg)、その後CuCl(160mg)をフラスコに添加した。室温で終夜撹拌した。イソシアネート80mgおよびCuCl 79.0mgを添加した。60℃に加熱した。反応を停止し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、69.8mgの1628cを得た。
【0649】
ステップ4:1628c(70mg)をEtOH(5mL)に溶解し、ひとすくいの10%Pd/Cを添加した。H
2バルーンを取り付け、5回フラッシュし、次いで室温で2時間撹拌した。MSによって完了が示された。セライトで濾過し、濃縮して、46.0mgの1628dを得た。
【0650】
1628dから1628への変換は、手順U&Zの通りである。
【0651】
(実施例1630)(手順Z60)
【0652】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:SM、1367b(20mg)をアセトン(300uL)に溶解し、NaI(75mg)を添加した。室温で2時間撹拌した。50℃に加熱した。TLCによって反応が本質的に完了したことが示された。H
2O 1mLで希釈し、EtOAc 2×2mLで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。18.7mgの1630b(88%粗収率)を単離した。
【0653】
ステップ2:SM、1630b(19mg)をEtOH(1.5mL)に溶解した。Et
3N(15uL)を添加し、その後ひとすくいの10%Pd/Cを添加した。H
2バルーンで水素化し、5回フラッシュし、終夜撹拌した。セライトで濾過し、濃縮した。18.4mgの1630cを単離した。1630cから1630への変換は、Z40およびZ56の通りである。
【0654】
(実施例1632)(手順Z61)
【0655】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(COCl)
2(1mL)をDCM 30mLに溶解し、−78℃に冷却した。DMSO(1.8mL)を滴下添加し、10分間撹拌した。DCM 20mL中のSM、1350a(2.2g)を添加した。1時間撹拌した。Et
3Nを添加し、室温で撹拌した。2時間後にH
2O 60mLでクエンチし、DCM 250mLで希釈した。有機層をH
2O(60mL)、NH
4Cl(2×60mL)、NaHCO
3(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。10〜60%EtOAc/ヘキサンのフラッシュクロマトグラフィーによって生成物1.71gを得、NMRは約1:1の比のエピマー化アルデヒドを示す。EtOAc/DCM/ヘキサンのフラッシュクロマトグラフィーによって、別個の異性体1632aおよび1632bを得た。
【0656】
ステップ2:SM、1632a(100mg)をTHFに溶解し、−78℃に冷却した。MeMgBr(3M、110uL)を滴下添加し、−78℃で1時間撹拌した。TLCによって反応の完了が示された。NH
4Cl 5mLでクエンチし、室温で撹拌した。H
2O 25mLで希釈し、EtOAc 2×35mLで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。30〜60%EtOAc/ヘキサンのフラッシュクロマトグラフィーによって、約1:1のジアステレオマー混合物1632c(57%)60.6mgを得た。
【0657】
残りのステップ:1632cから1632への変換は、Z40の通りである。
【0658】
(実施例1637)(手順Z62)
【0659】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:SM、1015b(48mg)をTHF(3mL)に溶解し、−78℃に冷却した。EtMgBr(3M、100uL)を滴下添加し、−78℃で2時間撹拌した。1当量のEtMgBrを添加した。TLCおよびMSによって反応がほとんど完了したことが示された。2時間後、NH
4Cl 5mLでクエンチし、室温で撹拌した。H
2O 25mLで希釈し、EtOAc 3×30mLで抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。5〜50%EtOAc/ヘキサンのフラッシュクロマトグラフィーによって、23.7mgの1637a(44%)を得た。
【0660】
ステップ2:1637aから1637への変換は、手順Zの通りである。
【0661】
(実施例1636および1640)(手順Z63)
【0662】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:SM、1640a(102mg、手順Z62、ステップ1の通りにして得た)をCH
2Cl
2(4mL)に溶解した。NaHCO
3(51mg)、次いでデス−マーチンペルヨージナン(164mg)を添加し、室温で4.5時間撹拌した。TLCおよびMSによって反応の完了が示される。10%Na
2S
2O
3 5mLでクエンチし、有機層が透明になるまで撹拌する。H
2O 20mLで希釈し、EtOAc 3×30mLで抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。110.0mgの1640bを得た。
【0663】
ステップ2:1640bから1640cへの変換は、手順Z62の通りである。
【0664】
残りのステップ:1640bから1636への変換、および1640cから1640への変換は、手順Zの通りであるが改変を加える。
【0665】
(実施例1643)(手順Z64)
【0666】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:SM、329d(2.2g)をCH
2Cl
2(40mL)に溶解し、0℃に冷却し、次いでデス−マーチンペルヨージナン(DMP、2.5g)を添加し、室温で3時間撹拌した。DMP 2.5gを添加した。30分後、TLCによって完了が示された。10%Na
2S
2O
3 25mLでクエンチし、有機層が透明になるまで撹拌した。H
2O 100mLで希釈し、EtOAc3×80mLで抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、2.66gの1643aを得た。
【0667】
ステップ2:SM、1643a(390mg)をTHF(20mL)に溶解し、−78℃に冷却した。MeMgBr(3M、1.7mL)を滴下添加し、−78℃で2時間撹拌した。NH
4Cl 20mLでクエンチし、室温で撹拌した。H
2O 75mLで希釈し、EtOAc 3×50mLで抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。20〜40%EtOAc/ヘキサンでフラッシュすることによって、1643bを得た(新しく作り出された立体中心の102.3mgの異性体1および151.2mgの異性体2)。
【0668】
残りのステップ:手順Zの通りである(各単一異性体1643cおよび1643dを、スルホキシド段階のアミン置換で分離した)。1643cを1643に変換した。
【0669】
(実施例1653)(手順Z66)
【0670】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:イミダゾール(17uL)をTHF(2mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−BuLi(1.6M、130uL)を添加し、15分間撹拌し、次いでアルデヒド1015b(0.2mmol)を添加した。30分後、10当量のイミダゾール/n−BuLiの混合物(室温で予め形成した)を反応物に添加した。NH
4Cl 10mLでクエンチし、H
2O 50mLで希釈し、EtOAc 2×50mLで抽出した。Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによって49.0mgの1653aを得た。
【0671】
ステップ2:1653aから1653への変換は、手順Zの通りである。
【0672】
(実施例1701)(手順Z67)
【0673】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
2−メチル−シクロヘキサ−2−エン−1−オン(1701a)(4.0g、41.61mmol、4.08mL、d0.979)の乾燥ジクロロメタン(80mL)溶液を、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニヘキサヒドロピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(Corey’s Me−CBS、10mol%、トルエン中1M溶液4.2mL)およびボラン−ジメチルスルフィド錯体(1.0当量、4.16mL)のジクロロメタン(20mL)中氷冷溶液にゆっくり添加した(30分かけて)。添加が完了した後、混合物をさらに15分間撹拌した。反応物を注意深くクエンチし、メタノール(20mL)をゆっくり添加した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈し、生成物を酢酸エチル(4×100mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残渣をRedisep(120g)シリカゲルカラム(勾配:ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)で精製して、生成物1701b(2.7g、67%)を無色油として得た。
【0674】
ステップ2:
(R)−2−メチルシクロペンタ−2−エノール(1701b)(300mg、3.056mmol)のベンゼン30mL溶液を、氷水浴で冷却し、VO(acac)
2(5mol%、219mg)およびtert−ブチルヒドロペルオキシド(1.0当量、水中70wt%2.13mL)で処理した。反応混合物を10分間撹拌し、第2の当量のt−ブチルヒドロペルオキシドを添加した。反応物を、室温でさらに20分間撹拌した。混合物を再度冷却し、第3の当量のt−ブチルヒドロペルオキシドを添加した。反応物を室温でさらに20分間撹拌すると、TLC(ヘキサン中30%酢酸エチル)によって完全な変換が示された。混合物を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(50mL)で処理し、10分間激しく撹拌した。生成物を酢酸エチル(1×100mL、2×50mL)に抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残渣をRedisep(120g)シリカゲルカラム(ヘキサン中0〜70%酢酸エチル)によって精製して、生成物1701c(1.0g、54%)を無色油として得た。
【0675】
ステップ3:
マイクロ波反応管に、(1R,2R,5S)−1−メチル−6オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オール(1701c)(90mg、0.788mmol)のジオキサン1mL溶液を入れた。濃縮した水酸化アンモニウムを添加し(2mL)、管を封止した。反応を、135℃で30分間、マイクロ波中で実施した。TLC(ヘキサン中50%酢酸エチル)によって完全な変換が示された。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、残りの水をベンゼンと共に蒸発させて、粗生成物1701d(約99%、102mg)をわずかに黄色の油として得た。
【0676】
ステップ4:
(1S,2R,5R)−5−アミノ−1−メチルシクロペンタン−1,2−ジオール(1701d)(1.1当量、117mg)のエタノール(8mL)溶液を、2−(4−クロロ−6−メチル−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−イル)ベンゾ[d]チアゾール(250mg、0.812mmol)およびトリエチルアミン(4.0当量、0.456mL、d0.720)で処理した。混合物を、80℃の油浴で20時間加熱した。LCMSによって部分的な変換が示された(約20%SMが残存)。すべての揮発物をロータリーエバポレーターで除去し、残渣を真空下で乾燥した。粗生成物をRedisep(24g)シリカゲルカラム(勾配:ジクロロメタン中0〜40%酢酸エチル)によって精製して、生成物1701e(214mg、60%)を白色固体として得た。
【0677】
ステップ5:
(1S,2R,5R)−5−(5−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−6−メチル−2−(メチルチオ)−ピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロペンタン−1,2−ジオール(1701e)(200mg、0.496mmol)のジクロロメタン10mL溶液を、氷水浴中に置き、m−CPBA(1.3当量、75% m−CPBA148mg)で処理した。反応混合物を5分間撹拌し、TLC(ジクロロメタン中30%酢酸エチル)によって、出発材料の完全な消費が示された。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で処理し、生成物を酢酸エチル(50mL)に溶解した。各層を分離し、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮して、粗生成物1701f(207mg、100%)を白色固体として得、それをさらなる精製なしに使用した。LCMSによって、スルホキシド/スルホン生成物間で80:20の分布が示された。
【0678】
ステップ6:
(1S,2R,5R)−5−(5−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−6−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロペンタン−1,2−ジオール(1701f)(0.248mmol、104mg)をシクロプロピルメタンアミン(2mL、bp83〜85℃)に溶解し、封止管(油浴100℃)中で17時間加熱した。LCMSによって、生成物への完全な変換が示された。揮発物をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解し、Redisep(24g)シリカゲルカラム(勾配:ヘキサン中0〜60%酢酸エチル)で精製して、生成物1701(90mg、88%)を白色固体として得た。
【0679】
(実施例1702)(手順Z68)
【0680】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
手順Z67、ステップ6に従って、1701f(104mg)および2,2,2−トリフルオロエタンアミンから合成することによって1702を得た。半分取HPLCで精製し、HCl塩として単離した(60mg、51%)。
【0681】
(実施例1703)(手順Z69)
【0682】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
中間体1703b(3.15g、81%)は、J.Org. Chem.、1999年、64巻、1278〜1284頁に記載の手順に従って、チオフェン−3−カルボキシアルデヒド(1703a、2.03g、Aldrich)から合成した。
【0683】
ステップ2:
中間体1703c(1.1g、42%)は、Angew.Chem. Int. Ed.、2001年、40巻、589〜590頁に記載の手順に従って、1703b(2.0g)から合成した。
【0684】
ステップ3:
(R)−2−メチル−N−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(チオフェン−3−イル)エチル)プロパン−2−スルフィンアミド1703c(1.1g、3.85mmol)のメタノール40mL溶液を、ジオキサン中4MのHCl(8mL)で処理した。混合物を10分間撹拌すると、TLC(ヘキサン中30%酢酸エチル)によって出発材料の完全な消費が示された。すべての揮発物をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をジクロロメタンで処理して、均一な溶液を生成した。ヘキサン(50mL)を添加し、混合物を、ロータリーエバポレーターでその体積の半分に濃縮した。得られたスラリーにさらなるヘキサン(50mL)を添加し、混合物を、再度その体積の半分に濃縮した。固体を濾過(ワットマン#1)によって回収して、生成物1703d(780mg、95%)を白色固体として得た。
【0685】
ステップ4:
1703eを、ジオキサンを溶媒として使用して、手順U、ステップ5に記載の通り1703dから収率62%(110mg)で得、それをシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
【0686】
ステップ5:
1703を、手順U、ステップ6に記載の通り、1703e(90mg)から塩酸塩(80mg、97%)として得た。
【0687】
(実施例1901)(手順Z70)
【0688】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
スルホキシド252b(333mg、0.678mmol)の無水ジクロロメタン(5ml)溶液を、テトラブチルアンモニウムシアニド(182mg、0.678mmol)により室温で4時間処理した。溶媒を蒸発させ、混合物を、シリカゲルカラムによって0〜80%EtOAc/ヘキサンで精製して、淡黄色固体1901(243mg)を得た。
【0689】
(実施例1902)(手順Z71)
【0690】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
ニトリル化合物1901(100mg、0.2285mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)およびメタノール(2ml)溶液を0℃に冷却し、炭酸カリウム(47.3mg、0.3427mmol)および過酸化水素(0.7ml)で処理し、室温に温めた。反応物を1時間撹拌した。TLC#1の70%EtOAc/ヘキサンによって、すべての出発材料が消費したことが示された。THFを蒸発によって除去し、DCMを添加した。DCMを50%チオ硫酸ナトリウム/重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。DCM層を乾燥し、蒸発させて、薄黄色固体1902(94mg)を得た。
【0691】
(実施例1905)(手順Z72)
【0692】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA:スルホキシド252b(約500mg、1.053mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を、封止フラスコ中、水酸化アンモニウム(2.5ml)で処理し、50℃で5時間加熱した。溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲルカラムによって0〜70%アセトン/ヘキサンで精製して、白色固体1905a(225mg)を得た。
【0693】
ステップB:アミン1905a(50mg、0.1169mmol)のクロロホルム(1.5ml)溶液を、トリエチルアミン(24.4ul、0.1753mmol)および塩化メシル(9.05ul、0.1169mmol)で処理し、室温で16時間撹拌した。第2の当量の試薬を添加し、反応物をさらに2時間撹拌した。溶媒を除去し、生成物を、1000umシリカゲル分取プレートによって50%アセトン/ヘキサンで2回溶出して精製して、1905b(24mg)を得た。
【0694】
ステップC:手順F、ステップ3を使用して、化合物1905bを1905HCl塩に変換した。
【0695】
(実施例1907)(手順Z73)
【0696】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA:スルホキシド252b(100mg、0.2107mmol)のメタノール(2ml)溶液を、炭酸カリウム(1.0mmol)により室温で72時間処理した。メタノールを蒸発によって除去し、酢酸エチルを添加し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物を濾過し、溶媒を除去して粗生成物を得た。残渣を、シリカゲルカラムによって0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで精製して、白色固体1907a(40mg)を得た。
【0697】
ステップB:手順F、ステップ3を使用して、化合物1907aを1907HCl塩に変換した。
【0698】
(実施例1915)(手順Z74)
【0699】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA:アミン1905a(50mg、0.1169mmol)のクロロホルム(1.5ml)溶液を、トリエチルアミン(24.4ul、0.1753mmol)および塩化アセチル(8.31ul、0.1169mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。第2の当量の試薬を添加し、反応物をさらに3時間撹拌した。溶媒を除去し、生成物を、シリカゲルカラムによって0〜100%EtOAc/ヘキサンで精製して、白色固体1915a(31mg)を得た。
【0700】
ステップB:手順F、ステップ3を使用して、化合物1915aを1915HCl塩に変換し、次いでC18逆相カラムによって10〜70%THF/水/TFAで溶出して精製して、1915TFA塩を得た。
【0701】
(実施例1916)(手順Z75)
【0702】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA:ニトリル化合物1901(125mg、0.2857mmol)溶液を、テトラヒドロフラン(4.5ml)およびメタノール(0.5ml)に溶解し、氷浴で0℃に冷却し、塩化コバルト(74.2mg、0.5714mmol)で処理し、次いで水素化ホウ素ナトリウム(108mg、2.857mmol)で少しずつ30分かけて処理し、0℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発によって除去した。EtOAcを残渣に添加し、飽和重炭酸ナトリウム溶液およびブラインで洗浄した。EtOAc層を乾燥し、蒸発させて、粗生成物1916a(71mg)を得た。
【0703】
ステップB:手順F、ステップ3を使用して、化合物1916aを粗生成物1916に変換し、次いでC18逆相カラムによって10〜70%THF/水/TFAで溶出して精製して、1916TFA塩(21mg)を得た。
【0704】
(実施例1917)(手順Z76)
【0705】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA:メタンスルホンアミド(114.2mg、1.201mmol)の無水THF(1.5ml)溶液を0℃に冷却し、NaH(48mg、油中60%)で一度に処理した。反応物を室温に温め、次いで30分間撹拌した。反応物を再度0℃に冷却し、スルホキシド252b(57mg、0.1201mmol)を添加し、再度0.25時間撹拌し、室温に温め、次いで16時間撹拌した。反応物を、1NのHClで酸性にした。EtOAcを添加し、次いで飽和重炭酸ナトリウム、水で2回、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムを通して濾過した。溶媒を除去し、残渣を、シリカゲルカラムによって0〜60%THF/ヘキサンで精製して、白色固体1917a(17mg)を得た。
【0706】
ステップB:手順F、ステップ3を使用して、化合物1917aを粗生成物1917HCl塩に変換し、次いでC18逆相カラムによって10〜90%アセトニトリル/水/TFAで溶出して精製して、1917TFA塩(12mg)を得た。
【0707】
(実施例31)(手順A−3)
【0708】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチルチオ−4−メチル−6−ヒドロキシピリミジン31aを、J. Med Chem.、2007年、50巻、1146〜57頁の方法に従って調製した。
【0709】
2−メチルチオ−4−メチル−5−ヨード−6−ヒドロキシピリミジン31bを、Chem. Pharm. Bull.、1986年、34巻、2719頁の方法に従って、31aから調製した。
【0710】
2−メチルチオ−4−メチル−5−ヨード−6−クロロピリミジン31cを、Chem. Pharm. Bull.、1986年、34巻、2719頁の方法に従って、31bから調製した。
【0711】
ステップ1:クロロピリミジン(2−メチルチオ−4−Me−5−ヨード−6−クロロピリミジン、51.6g、0.172mol)およびシクロペンチルアミンカルバ糖(34.6g、0.189mol)のEtOH中撹拌混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(100mL、0.566mol)を添加した。得られた混合物を終夜還流し、約1時間加熱した後に溶液を得た。TLCによって少量の出発クロロピリミジンの存在が示された後、別の0.1当量のシクロペンチルアミンカルバ糖(3.46g)およびさらなるジイソプロピルエチルアミン(10mL)を添加し、加熱すると同時に混合物を形成した。終夜還流した後、反応物を室温に冷却し、約2時間静置した。得られた沈殿した固体を濾過し、収集し、EtOHで洗浄し、高真空下で乾燥して、収率79%の所望の付加物をオフホワイト色固体として得た。濾液をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(勾配0〜10%MeOH)で溶出して、さらなる所望の付加物31dを、わずかに不純物を含む固体生成物として得た(合計収率は本質的に定量的であった)。
【0712】
ステップ2:カルバ糖付加物31d(本質的に14.1g、35mmol)をアセトン(200mL)に懸濁し、ジメトキシプロパン(8.6mL、7.3g、70mmol)を添加し、その後メタンスルホン酸(2.3mL、3.4g、35mmol)を添加した。反応物を終夜撹拌し、時間が経つと溶液が得られた。反応混合物を濃縮した後、残渣を塩化メチレンに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによってクロロホルム/メタノール(勾配0〜5%)で溶出した後、所望の生成物31e(11.99g、収率75.7%)を白色発泡体として単離した。
【0713】
ステップ3:カルバ糖保護31e(11.99g、26.5mmol)の無水ジオキサン(175mL)中撹拌混合物中でアルゴンをバブリングし、次いでEt
3N(14.8mL、106mmol)を添加し、その後CuI(1.01mg、5.3mmol)および(Ph
3P)
2PdCl
2(1.86g、2.65mmol)を添加した。反応容器を、出口ニードルを備えたゴムセプタムで封止し、アルゴン気泡によってさらに約10分間容器を脱酸素し続け、TMSアセチレン(11.2mL、79.5mmol)を添加し、反応物を封止し、光から保護した。次いで、反応物を50℃の油浴で約20時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで塩化メチレンと水に分配した。有機抽出物を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(勾配0〜2%MeOH)で溶出して、31f(10.47g、93.6%)を、かなり色の濃い暗色の発泡体または粘性ガラスとして得た。
【0714】
ステップ4:氷/水浴で冷却した31f(1.0g、2.4mmol)の塩化メチレン(40mL)撹拌溶液に、mCPBA(655mg、2.8mmol)を一定分量として添加した。約1時間後、次いで飽和Na
2S
2O
3水溶液を添加し、混合物を塩化メチレンおよび水で希釈した。有機抽出物を、水、飽和ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(勾配0〜5%MeOH)で溶出した。スルホキシド31g(747mg、71.1%)を、ジアステレオマー混合物として単離した(NMRによる)。31gに対応する少量(146mg)のスルホンも単離した。
【0715】
ステップ5:スルホキシド31g(747mg、1.71mmol)のCH
3CN溶液に、アルゴン下で撹拌しながらEt
4NF・2H
2O(106mg、0.57mmol)を添加した。反応物を終夜撹拌し、次いでシリカゲルクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(勾配0〜4%MeOH)で溶出した。生成物31hを、わずかに有色の発泡体として単離した(515mg、収率82.4%)。
【0716】
ステップ6:31h(183mg、0.5mmol)および21f(167mg、0.6mmol)のDMF(3mL)溶液にアルゴンをバブリングさせると同時に、Et
3N(0.35mL、2.5mmol)を添加し、その後CuI(19mg、0.1mmol)を添加した。10分間撹拌した後、(Ph
3P)
4Pd(58mg、0.05mmol)を添加し、さらに約2分間アルゴンをバブリングさせた後、反応管にキャップをし、90℃で10分間、300Wでマイクロ波に付した。次いで、反応混合物を濃縮し、MeOHに溶解し、濾過した。濾液をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(勾配0〜5%MeOH)で溶出した。所望の生成物31iを黄色発泡体(232mg、収率89.8%)として単離した。
【0717】
ステップ7:スルホキシド31i(100mg、0.194mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液に、メトキシエチルアミン(0.17ml、1.94mmol)を添加した。得られた溶液を、終夜還流した。室温に冷却した後、固体が形成し、それを濾過によって単離し、収集し、アセトニトリルで洗浄し、次いで真空下で乾燥した。得られた灰色がかった固体は、所望の生成物31jであった(42mg、収率41.2%)。
【0718】
ステップ8:イソプロピリデン31j(40mg、0.076mmol)のMeOH(3mL)溶液に、1NのHCl水溶液を添加し、終夜撹拌した。次いで、反応物を濾過し、濃縮して、所望の生成物31をそのHCl塩として、黄色固体として得た(48mg、生成物は0.5当量のMeOHを含有している)。
【0719】
(実施例48)(手順A−4)
【0720】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
K
2CO
3(350mL中106.4g)水溶液を室温に冷却した後、化合物21A(24.0g、0.22mol)を添加し、得られた溶液を氷浴中に置き、約25分間撹拌した。次いで、固体のI
2(112.0g(0.44mol)を一度に添加し、得られた懸濁液を、室温にして撹拌しながら終夜温めた。次いで、懸濁液を濃チオ硫酸ナトリウム溶液(約60mL)で処理し、次いで濃HCl(約115ml)を、凝集を回避する速度で添加漏斗により滴下添加した(少量のEtOAcを添加することによって、形成する任意の凝集を分離する一助にした。得られる懸濁液のpHは、pH紙により約2〜3である)。次いで、得られた混合物をEtOAc(3×150mL)で抽出し、混合有機層をブライン(1×400mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮乾固させた。フラッシュクロマトグラフィーによって、ヘキサン中0〜25%の段階的勾配のEtOAcで溶出して、化合物48B(1:4のEtOAc/ヘキサン中TLC、R
f48B=約0.4)を得た。
【0721】
3−ペンタノール(1.5mL、0.013mol)および4Å分子ふるい(約0.7g、粉砕し活性化した)のTHF(50mL)中混合物を、アルゴン下で約10分、室温において撹拌した)。次いで、NaHを約5分かけて少しずつ添加し、H
2の発生が止まるまで混合物を撹拌した(約5分)。この混合物に、48B(2.5g、6.9mmol)に次いでCuBr(0.2g、0.0013mol)を添加し、混合物を、85〜90℃に維持した油浴中に置いた。2時間後、TLCによって出発材料が本質的に消費したことが示され、混合物をセライトで濾過し、最少量のCH
2Cl
2で洗浄した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣をEtOAcと約0.5MのHCl(各15mL)に分配した。有機層を分離し、チオ硫酸ナトリウム(1×15mL)、ブライン(1×15mL)で洗浄し、濃縮乾固させた。次いで、残渣をシリカゲル(粗、約8.0g)に予め吸着させ、フラッシュクロマトグラフィーによって、ヘキサン中0〜25%の段階的勾配のEtOAcで溶出して精製して、化合物48C(1.5g)を得た。
【0722】
次いで、手順A−3の21fの代わりに48Cを使用して、同じ必須の手順に従って標的48を得た。
【0723】
(実施例53)(手順A−5)
【0724】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
53A(1.0g、4.66mmol)の塩化メチレン(30ml)溶液に、温度<2℃を維持する速度で、ジエチル亜鉛溶液(5.4ml、1Mヘキサン、5.36mmol)を添加した。添加が完了した後、ジヨードメタン(0.43ml、5.36mmol)の塩化メチレン(2.3ml)溶液を一度に添加した。15分後、別の部分のジエチル亜鉛溶液(5.4ml、1Mヘキサン、5.36mmol)を、温度<2℃を維持する速度で添加し、次いで15分後、別のジヨードメタン(0.43ml、5.36mmol)の塩化メチレン(2.3ml)溶液を一度に添加した。15分後、得られた混合物を室温に温め、次いで4時間後、反応物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、塩化メチレンおよび飽和塩化アンモニウムで希釈した。各層を分離した後、水層を塩化メチレン(3×)でさらに抽出し、混合有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濃縮した。化合物53B(1.02g)を、わずかに黄色の結晶固体として得た。
【0725】
53B(988mg、4.32mmol)およびトリフェニルホスフィン(2.84g、10.8mmol)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液に、−20℃および−18℃の間の温度を維持する速度でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.70ml、8.65mmol)を添加した。添加が完了した後、ジフェニルホスホリルアジド(0.93ml、4.32mmol)を滴下添加した。次いで、得られた混合物を室温に温め、終夜置いた。反応物をエチルエーテルと飽和ブラインに分配し、水層をエチルエーテル(2×)でさらに抽出し、混合有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。回収した粗生成物5.3gをシリカクロマトグラフィーに付し、EtOAc/ヘキサン(勾配0/100→10/90)で溶出した。化合物53C(637mg)を、透明な油として得た。
【0726】
53C(278mg、1.1mmol)およびトリフェニルホスフィン(360mg、1.37mmol)のテトラヒドロフラン(5ml)中撹拌溶液に、水(0.5ml)を添加した。3日後、得られた混合物を濃縮し、エタノール(3×)と共に蒸発させた。53Dを含有する粗反応混合物を、エタノール中クロロピリミジン31C(413mg、1.38mmol)と混合し、ジイソプロピルエチルアミン(0.72ml、3.75mmol)を添加した。次いで、得られた混合物を2日間還流し、次いで濃縮し、シリカクロマトグラフィーに付し、塩化メチレン/メタノール勾配(100/0、次いで勾配100/0→98/2)で溶出した。化合物53E(344mg)を、透明な油として得た。
【0727】
53E(344mg、0.70mmol)を入れた、アルゴンでフラッシュしたフラスコに、ヨウ化銅(I)(33mg、0.17mmol)に次いでテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(121mg、0.10mmol)、炭酸セシウム(1.14g、3.5mmol)、ベンゾチアゾール(0.15ml、1.4mmol)およびDMF(10ml)を逐次的に添加した。Arで10分間脱気した後、フラスコをゴムセプタムで封止し、予熱した油浴で100℃において4時間加熱した。酢酸エチルで希釈した後、混合物をセライトパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を酢酸エチルで希釈し、合わせた有機抽出物を水(2×)および飽和ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカクロマトグラフィーによって、クロロホルム/メタノール(100/0、次いで勾配100/0→98/2)で溶出した後、化合物53F(178mg)をわずかに黄色の固体として回収した。
【0728】
氷水浴で冷却したスルフィド53F(178mg、0.36mmol)の塩化メチレン(10ml)溶液に、MCPBA(82mg、約75%純度、0.36mmol)を添加した。1時間後、さらなるMCPBA(8mg)を添加した。次いで、数分後に反応物を飽和チオ硫酸ナトリウムでクエンチした。塩化メチレンで希釈し、分離した混合有機抽出物をチオ硫酸ナトリウム溶液および飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(100/0、次いで勾配100/0→98/2)で溶出した。化合物53G(154mg)を、わずかに黄色の固体として得た。
【0729】
スルホキシド53G(145mg、0.282mmol)を入れたマイクロ波反応バイアルに、トリフルオロエチルアミン(3ml)を添加した。次いで封止バイアルを、マイクロ波中で100℃において2時間加熱し、次いで125℃でさらに2時間加熱した。濃縮後、得られた残渣をシリカクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(100/0、次いで勾配100/0→99/1)で溶出した。化合物53H(140mg)を、わずかに黄色の固体として得た。
【0730】
53H(124mg、0.23mmol)のアセトニトリル(5ml)およびテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、フッ化テトラエチルアンモニウム二水和物(42mg、0.23mmol)を添加し、全体を終夜撹拌した。次いで、別のフッ化テトラエチルアンモニウム二水和物42mgを添加し、撹拌をさらに24時間継続した。濃縮後、残渣をシリカクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール(勾配100/0→94/4)で溶出して、遊離塩基53(66mg)をわずかに有色の固体として得た。次いで、この固体をメタノール(20ml)に懸濁し、1NのHCl(3ml)を添加した。濃縮し、メタノール(3×)と共沸させた後、化合物53(66mg)を白色固体として得た。
【0731】
(実施例54)
【0732】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
シクロペンチルアミン53Dの代わりに所要のヒドロキシシクロペンチルアミン54A(WO077551、2008年)を使用して、本質的に先の手順A−5によって化合物54も調製した。
【0733】
(実施例55)(手順A−6)
【0734】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
55a(1383d、手順Z43と同様にして調製した、94mg、0.13mmol)のピリジン(5ml)溶液に、ジエチルO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(13mg、0.16mmol)を添加した。終夜撹拌し、濃縮した後、残渣をクロロホルムと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、EtOAc/ヘキサン勾配(0/100→20/80)で溶出することによって、55b(86mg)を固体として得た。
【0735】
55b(85mg、0.115mmol)のアセトニトリル(8ml)溶液にテトラエチル−フッ化アンモニウム二水和物(21mg、0.115mmol)を添加し、混合物を終夜撹拌した。濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/メタノール勾配(100/0→95/5)で溶出することによって、55(49mg)をわずかに有色の固体として得たが、それはオキシム異性体混合物であった。
【0736】
(実施例43)(手順A−7)
【0737】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド(31mg、0.045mmol)および臭化リチウム(780g、8.99mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)および1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(10ml)溶液に、チエニル臭化亜鉛(9.0ml、0.5MのTHF、4.5mmol)溶液を添加した。次いで、21c(783mg、2.80mmol)の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(5ml)溶液を、カニューレで反応物に添加し、次いでテトラヒドロフラン(10ml)を添加した。3時間後、混合物をエチルエーテル(50ml)で希釈し、1Mエチレンジアミン四酢酸三ナトリウム塩溶液で洗浄し、その後水およびブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによってEtOAc/ヘキサン勾配(0/100→15/85)で溶出して、3:1比の21c:43aから構成される油を得た(637mg)。次いで、[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド(31mg、0.045mmol)および臭化リチウム(780mg、8.99mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)および1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(10ml)溶液に、21c:43aの先の混合物(664mg)の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(5ml)溶液をカニューレで添加し、その後テトラヒドロフラン(10ml)を添加した。チエニル臭化亜鉛(9.0ml、0.5MのTHF、4.5mmol)溶液を添加し、この溶液を終夜還流した。エチルエーテル(50ml)で希釈した後、混合物を1Mエチレンジアミン四酢酸三ナトリウム塩溶液、水およびブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによってEtOAc/ヘキサン勾配(0/100→20/80)で溶出して、43a(478mg)を黄色油として得た。
【0738】
43aから化合物43へのその後の変換は、手順A−2およびA−3の適切な反応順序に従って行った。
【0739】
他の実施形態では、本発明の化合物は、以下の表Iに示した構造式を有し、互変異性体ならびに、かかる化合物およびかかる互変異性体の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、異性体および溶媒和物を含む。
【0740】
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0741】
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
【表1-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0750】
【表1-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
【表1-12】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
【表1-13】
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
【表1-14】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
【表1-15】
[この文献は図面を表示できません]
【0755】
【表1-16】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
【表1-17】
[この文献は図面を表示できません]
【0757】
【表1-18】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
【表1-19】
[この文献は図面を表示できません]
【0759】
【表1-20】
[この文献は図面を表示できません]
【0760】
【表1-21】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
【表1-22】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
【表1-23】
[この文献は図面を表示できません]
【0763】
【表1-24】
[この文献は図面を表示できません]
【0764】
【表1-25】
[この文献は図面を表示できません]
【0765】
【表1-26】
[この文献は図面を表示できません]
【0766】
【表1-27】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
【表1-28】
[この文献は図面を表示できません]
【0768】
【表1-29】
[この文献は図面を表示できません]
【0769】
【表1-30】
[この文献は図面を表示できません]
【0770】
【表1-31】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
【表1-32】
[この文献は図面を表示できません]
【0772】
【表1-33】
[この文献は図面を表示できません]
【0773】
【表1-34】
[この文献は図面を表示できません]
【0774】
【表1-35】
[この文献は図面を表示できません]
【0775】
【表1-36】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
【表1-37】
[この文献は図面を表示できません]
【0777】
【表1-38】
[この文献は図面を表示できません]
【0778】
【表1-39】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
【表1-40】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
【表1-41】
[この文献は図面を表示できません]
【0781】
【表1-42】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
【表1-43】
[この文献は図面を表示できません]
【0783】
【表1-44】
[この文献は図面を表示できません]
【0784】
【表1-45】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
【表1-46】
[この文献は図面を表示できません]
【0786】
【表1-47】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
【表1-48】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
【表1-49】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
【表1-50】
[この文献は図面を表示できません]
【0790】
【表1-51】
[この文献は図面を表示できません]
【0791】
【表1-52】
[この文献は図面を表示できません]
【0792】
【表1-53】
[この文献は図面を表示できません]
【0793】
【表1-54】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
【表1-55】
[この文献は図面を表示できません]
【0795】
【表1-56】
[この文献は図面を表示できません]
【0796】
【表1-57】
[この文献は図面を表示できません]
【0797】
【表1-58】
[この文献は図面を表示できません]
【0798】
【表1-59】
[この文献は図面を表示できません]
【0799】
【表1-60】
[この文献は図面を表示できません]
【0800】
【表1-61】
[この文献は図面を表示できません]
【0801】
【表1-62】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
【表1-63】
[この文献は図面を表示できません]
【0803】
【表1-64】
[この文献は図面を表示できません]
【0804】
【表1-65】
[この文献は図面を表示できません]
【0805】
【表1-66】
[この文献は図面を表示できません]
【0806】
【表1-67】
[この文献は図面を表示できません]
【0807】
【表1-68】
[この文献は図面を表示できません]
【0808】
【表1-69】
[この文献は図面を表示できません]
【0809】
【表1-70】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
【表1-71】
[この文献は図面を表示できません]
【0811】
【表1-72】
[この文献は図面を表示できません]
【0812】
【表1-73】
[この文献は図面を表示できません]
【0813】
【表1-74】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
【表1-75】
[この文献は図面を表示できません]
【0815】
【表1-76】
[この文献は図面を表示できません]
【0816】
【表1-77】
[この文献は図面を表示できません]
【0817】
【表1-78】
[この文献は図面を表示できません]
【0818】
【表1-79】
[この文献は図面を表示できません]
【0819】
【表1-80】
[この文献は図面を表示できません]
【0820】
【表1-81】
[この文献は図面を表示できません]
【0821】
【表1-82】
[この文献は図面を表示できません]
【0822】
【表1-83】
[この文献は図面を表示できません]
【0823】
【表1-84】
[この文献は図面を表示できません]
【0824】
【表1-85】
[この文献は図面を表示できません]
【0825】
【表1-86】
[この文献は図面を表示できません]
【0826】
【表1-87】
[この文献は図面を表示できません]
【0827】
【表1-88】
[この文献は図面を表示できません]
【0828】
【表1-89】
[この文献は図面を表示できません]
【0829】
【表1-90】
[この文献は図面を表示できません]
【0830】
【表1-91】
[この文献は図面を表示できません]
【0831】
【表1-92】
[この文献は図面を表示できません]
【0832】
【表1-93】
[この文献は図面を表示できません]
【0833】
【表1-94】
[この文献は図面を表示できません]
【0834】
【表1-95】
[この文献は図面を表示できません]
【0835】
【表1-96】
[この文献は図面を表示できません]
【0836】
【表1-97】
[この文献は図面を表示できません]
【0837】
【表1-98】
[この文献は図面を表示できません]
【0838】
【表1-99】
[この文献は図面を表示できません]
【0839】
【表1-100】
[この文献は図面を表示できません]
【0840】
【表1-101】
[この文献は図面を表示できません]
【0841】
【表1-102】
[この文献は図面を表示できません]
【0842】
【表1-103】
[この文献は図面を表示できません]
【0843】
【表1-104】
[この文献は図面を表示できません]
【0844】
【表1-105】
[この文献は図面を表示できません]
【0845】
【表1-106】
[この文献は図面を表示できません]
【0846】
【表1-107】
[この文献は図面を表示できません]
【0847】
【表1-108】
[この文献は図面を表示できません]
【0848】
【表1-109】
[この文献は図面を表示できません]
【0849】
【表1-110】
[この文献は図面を表示できません]
【0850】
【表1-111】
[この文献は図面を表示できません]
【0851】
【表1-112】
[この文献は図面を表示できません]
【0852】
【表1-113】
[この文献は図面を表示できません]
【0853】
【表1-114】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
【表1-115】
[この文献は図面を表示できません]
【0855】
【表1-116】
[この文献は図面を表示できません]
【0856】
【表1-117】
[この文献は図面を表示できません]
【0857】
【表1-118】
[この文献は図面を表示できません]
【0858】
【表1-119】
[この文献は図面を表示できません]
【0859】
【表1-120】
[この文献は図面を表示できません]
【0860】
【表1-121】
[この文献は図面を表示できません]
【0861】
【表1-122】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
【表1-123】
[この文献は図面を表示できません]
【0863】
【表1-124】
[この文献は図面を表示できません]
【0864】
【表1-125】
[この文献は図面を表示できません]
【0865】
【表1-126】
[この文献は図面を表示できません]
【0866】
【表1-127】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
【表1-128】
[この文献は図面を表示できません]
【0868】
【表1-129】
[この文献は図面を表示できません]
【0869】
【表1-130】
[この文献は図面を表示できません]
【0870】
【表1-131】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
【表1-132】
[この文献は図面を表示できません]
【0872】
【表1-133】
[この文献は図面を表示できません]
【0873】
【表1-134】
[この文献は図面を表示できません]
【0874】
【表1-135】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
【表1-136】
[この文献は図面を表示できません]
【0876】
【表1-137】
[この文献は図面を表示できません]
【0877】
【表1-138】
[この文献は図面を表示できません]
【0878】
【表1-139】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
【表1-140】
[この文献は図面を表示できません]
【0880】
【表1-141】
[この文献は図面を表示できません]
【0881】
【表1-142】
[この文献は図面を表示できません]
【0882】
【表1-143】
[この文献は図面を表示できません]
【0883】
【表1-144】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
【表1-145】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
【表1-146】
[この文献は図面を表示できません]
【0886】
【表1-147】
[この文献は図面を表示できません]
【0887】
【表1-148】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
【表1-149】
[この文献は図面を表示できません]
【0889】
【表1-150】
[この文献は図面を表示できません]
【0890】
【表1-151】
[この文献は図面を表示できません]
【0891】
【表1-152】
[この文献は図面を表示できません]
【0892】
【表1-153】
[この文献は図面を表示できません]
【0893】
【表1-154】
[この文献は図面を表示できません]
【0894】
【表1-155】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
【表1-156】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
【表1-157】
[この文献は図面を表示できません]
【0897】
【表1-158】
[この文献は図面を表示できません]
【0898】
【表1-159】
[この文献は図面を表示できません]
【0899】
【表1-160】
[この文献は図面を表示できません]
【0900】
【表1-161】
[この文献は図面を表示できません]
【0901】
【表1-162】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
【表1-163】
[この文献は図面を表示できません]
【0903】
【表1-164】
[この文献は図面を表示できません]
【0904】
【表1-165】
[この文献は図面を表示できません]
【0905】
【表1-166】
[この文献は図面を表示できません]
【0906】
【表1-167】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
【表1-168】
[この文献は図面を表示できません]
【0908】
【表1-169】
[この文献は図面を表示できません]
【0909】
【表1-170】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
【表1-171】
[この文献は図面を表示できません]
【0911】
【表1-172】
[この文献は図面を表示できません]
【0912】
【表1-173】
[この文献は図面を表示できません]
【0913】
【表1-174】
[この文献は図面を表示できません]
【0914】
【表1-175】
[この文献は図面を表示できません]
【0915】
【表1-176】
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
【表1-177】
[この文献は図面を表示できません]
【0917】
【表1-178】
[この文献は図面を表示できません]
【0918】
【表1-179】
[この文献は図面を表示できません]
【0919】
【表1-180】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
【表1-181】
[この文献は図面を表示できません]
【0921】
【表1-182】
[この文献は図面を表示できません]
【0922】
【表1-183】
[この文献は図面を表示できません]
【0923】
【表1-184】
[この文献は図面を表示できません]
【0924】
【表1-185】
[この文献は図面を表示できません]
【0925】
【表1-186】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
【表1-187】
[この文献は図面を表示できません]
【0927】
【表1-188】
[この文献は図面を表示できません]
【0928】
【表1-189】
[この文献は図面を表示できません]
【0929】
【表1-190】
[この文献は図面を表示できません]
【0930】
【表1-191】
[この文献は図面を表示できません]
【0931】
【表1-192】
[この文献は図面を表示できません]
【0932】
【表1-193】
[この文献は図面を表示できません]
【0933】
【表1-194】
[この文献は図面を表示できません]
【0934】
【表1-195】
[この文献は図面を表示できません]
【0935】
【表1-196】
[この文献は図面を表示できません]
【0936】
【表1-197】
[この文献は図面を表示できません]
【0937】
【表1-198】
[この文献は図面を表示できません]
【0938】
【表1-199】
[この文献は図面を表示できません]
【0939】
【表1-200】
[この文献は図面を表示できません]
【0940】
【表1-201】
[この文献は図面を表示できません]
【0941】
【表1-202】
[この文献は図面を表示できません]
【0942】
【表1-203】
[この文献は図面を表示できません]
【0943】
【表1-204】
[この文献は図面を表示できません]
【0944】
【表1-205】
[この文献は図面を表示できません]
【0945】
【表1-206】
[この文献は図面を表示できません]
【0946】
【表1-207】
[この文献は図面を表示できません]
【0947】
【表1-208】
[この文献は図面を表示できません]
【0948】
【表1-209】
[この文献は図面を表示できません]
【0949】
【表1-210】
[この文献は図面を表示できません]
【0950】
【表1-211】
[この文献は図面を表示できません]
【0951】
【表1-212】
[この文献は図面を表示できません]
【0952】
【表1-213】
[この文献は図面を表示できません]
【0953】
【表1-214】
[この文献は図面を表示できません]
【0954】
【表1-215】
[この文献は図面を表示できません]
【0955】
【表1-216】
[この文献は図面を表示できません]
【0956】
【表1-217】
[この文献は図面を表示できません]
【0957】
【表1-218】
[この文献は図面を表示できません]
【0958】
【表1-219】
[この文献は図面を表示できません]
【0959】
【表1-220】
[この文献は図面を表示できません]
【0960】
【表1-221】
[この文献は図面を表示できません]
【0961】
【表1-222】
[この文献は図面を表示できません]
【0962】
【表1-223】
[この文献は図面を表示できません]
【0963】
【表1-224】
[この文献は図面を表示できません]
【0964】
【表1-225】
[この文献は図面を表示できません]
【0965】
【表1-226】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
【表1-227】
[この文献は図面を表示できません]
【0967】
【表1-228】
[この文献は図面を表示できません]
【0968】
【表1-229】
[この文献は図面を表示できません]
【0969】
【表1-230】
[この文献は図面を表示できません]
【0970】
【表1-231】
[この文献は図面を表示できません]
【0971】
【表1-232】
[この文献は図面を表示できません]
【0972】
【表1-233】
[この文献は図面を表示できません]
【0973】
【表1-234】
[この文献は図面を表示できません]
【0974】
【表1-235】
[この文献は図面を表示できません]
【0975】
【表1-236】
[この文献は図面を表示できません]
【0976】
【表1-237】
[この文献は図面を表示できません]
【0977】
【表1-238】
[この文献は図面を表示できません]
アッセイ
細胞系HCVレプリコンアッセイ
本発明の化合物の細胞系抗HCV活性を測定するために、レプリコン細胞を、本発明の化合物の存在下、細胞5000個/ウェルで96ウェルのI型コラーゲンをコーティングしたNuncプレートに播種した。様々な濃度の本発明の化合物を、一般に10連続の2倍希釈でアッセイ混合物に添加し、化合物の出発濃度は25μM〜1μMの範囲とした。最終濃度は、アッセイ培地中DMSOが0.5%であり、ウシ胎児血清が10%であった。細胞を、1×細胞溶解バッファー(Ambionカタログ番号8721)を添加することによって3日目に回収した。レプリコンRNAレベルは、リアルタイムPCR(Taqmanアッセイ)を使用して測定した。増幅産物は5Bに位置していた。PCRプライマーは、5B.2F、ATGGACAGGCGCCCTGA;5B.2R、TTGATGGGCAGCTTGGTTTCであり、プローブ配列は、FAM標識CACGCCATGCGCTGCGGであった。GAPDH RNAを内在性コントロールとして使用し、製造者(PE Applied Biosystem)により推奨のプライマーおよびVIC標識プローブを使用して、NS5B(マルチプレックスPCR)と同じ反応で増幅させた。リアルタイムRT−PCR反応は、ABI PRISM 7900HT配列検出システムで、以下のプログラム:48℃で30分間、95℃で10分間、95℃で15秒間を40サイクル、60℃で1分間を使用して実施した。ΔCT値(CT
5B−CT
GAPDH)を、試験化合物の濃度に対してプロットし、GraphPad PRISMソフトウェアを使用してS字形用量反応モデルに適合させた。EC
50は、投影したベースラインを超えるΔCT=1を達するのに必要な阻害濃度として定義し、EC
90は、ベースラインを超えるΔCT=3.2を達するのに必要な濃度として定義した。あるいは、レプリコンRNAの絶対量を定量化するために、レプリコンRNAの連続希釈T7転写物をTaqmanアッセイに含むことによって標準曲線を確立した。すべてのTaqman試薬は、PE Applied Biosystemsから入手した。かかるアッセイ手順は、例えばMalcolmら、Antimicrobial Agents and Chemotherapy 50巻:1013〜1020頁(2006年)に詳説された。
【0978】
試験した本発明の化合物のHCVレプリコンアッセイデータは、先の方法を使用して得た。算出したEC
90値を、表Iの各化合物について、以下の範囲内に当てはまるものとして報告する。
「A」−約0.5μM以下
「B」−約0.5μM超〜約5.0μM以下
「C」−約5.0μM超
使用方法
本発明の化合物は、ヒト用および獣医学用医薬品として、患者のウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療または予防に有用である。本発明によれば、本発明の化合物は、ウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療または予防を必要としている患者に投与することができる。
【0979】
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、エステル、プロドラッグ、異性体、互変異性体もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、患者のウイルス感染症を治療する方法を提供する。別の実施形態では、本発明は、患者に、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、エステル、プロドラッグ、異性体、互変異性体もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、患者のウイルス関連障害を治療する方法を提供する。
【0980】
ウイルス感染症の治療または予防
本発明の化合物は、ウイルス感染症を治療または予防するために使用することができる。一実施形態では、本発明の化合物は、ウイルス複製を阻害するために使用することができる。特定の一実施形態では、本発明の化合物は、HCV複製のインヒビターであってよい。したがって本発明の化合物は、ウイルス性疾患およびHCVポリメラーゼなどのウイルスの活性に関連する障害の治療に有用である。
【0981】
本明細書に記載される、かかる使用は、それを必要としている患者において行うことができるが、診断および研究の状況などにおけるインビトロおよびエクスビボでの使用も企図される。本明細書における本発明の化合物の使用への言及は、本発明の化合物を含む組成物の使用にも言及する。
【0982】
本発明の方法を使用して治療または予防することができるウイルス感染症の例には、それに限定されるものではないが、A型肝炎感染症、B型肝炎感染症およびC型肝炎感染症が含まれる。
【0983】
一実施形態では、ウイルス感染症はC型肝炎感染症である。
【0984】
一実施形態では、C型肝炎感染症は急性C型肝炎である。別の実施形態では、C型肝炎感染症は慢性C型肝炎である。
【0985】
本発明の組成物および組合せは、任意のHCV遺伝子型に関連する感染症に罹患している患者の治療に有用となり得る。HCV型およびサブタイプは、Hollandら、Pathology、30巻(2号):192〜195頁(1998年)に記載の通り、それらの抗原性、ウイルス血症レベル、発症した疾患の重症度、およびインターフェロン療法への応答が異なることがある。Simmondsら、J Gen Virol、74巻(Pt11)、2391〜2399頁(1993年)に記載の命名法は広く使用されており、これは、分離株を6つの主な遺伝子型1〜6と共に、2つ以上の関連のサブタイプ、例えば1a、1bに分類している。さらなる遺伝子型7〜10および11が提案されているが、この分類が基づく系統発生系には疑問が伴っており、したがってこれらの7、8、9および11型分離株は6型として、10型分離株は3型として再分類されている(Lamballerieら、J Gen Virol、78巻(Pt1):45〜51頁(1997年)参照)。主な遺伝子型は、NS−5領域に配列した場合、55%および72%の間(平均64.5%)の配列類似性を有すると定義されており、これらの型のサブタイプは、75%〜86%の類似性(平均80%)を有すると定義されている(Simmondsら、J Gen Virol、75巻(Pt5):1053〜1061頁(1994年)参照)。
【0986】
ウイルス関連障害の治療または予防
本発明の化合物は、ウイルス関連障害を治療または予防するために使用することができる。したがって本発明の化合物は、肝臓炎症または肝硬変などのウイルスの活性に関連する障害の治療に有用である。ウイルス関連障害には、それに限定されるものではないが、RNA依存性ポリメラーゼ関連障害およびHCV感染症に関連する障害が含まれる。
【0987】
RNA依存性ポリメラーゼ関連障害の治療または予防
本発明の化合物は、患者のRNA依存性ポリメラーゼ(RdRp)関連障害の治療または予防に有用である。かかる障害には、感染性ウイルスがRdRp酵素を含有するウイルス感染症が含まれる。
【0988】
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む、患者のRNA依存性ポリメラーゼ関連障害を治療する方法を提供する。
【0989】
HCV感染症に関連する障害の治療または予防
本発明の化合物はまた、HCV感染症に関連する障害の治療または予防に有用となり得る。かかる障害の例には、それに限定されるものではないが、肝硬変、門脈圧亢進症、腹水症、骨の疼痛、静脈瘤、黄疸、肝性脳症、甲状腺炎、晩発性皮膚ポルフィリン症、クリオグロブリン血症、糸球体腎炎、乾燥症候群、血小板減少症、扁平苔癬および糖尿病が含まれる。
【0990】
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、治療有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む、患者のHCV関連障害を治療する方法を提供する。
【0991】
併用療法
別の実施形態では、ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法は、1つまたは複数のさらなる治療剤の投与をさらに含むことができる。一実施形態では、かかる1つまたは複数のさらなる治療剤は、本発明の1つまたは複数のさらなる化合物であってよい。別の実施形態では、かかる1つまたは複数のさらなる治療剤は、本発明の化合物以外の薬剤である。
【0992】
一実施形態では、さらなる治療剤は抗ウイルス剤である。抗ウイルス剤の非限定的な例は、本明細書に記載の通りであり、それには例えばインターフェロンが含まれる。
【0993】
別の実施形態では、さらなる治療剤は、免疫抑制剤などの免疫調節剤である。
【0994】
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、(i)本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグと、(ii)本発明の化合物以外の少なくとも1つの抗ウイルス剤を投与するステップを含む、患者のウイルス感染症を治療する方法を提供し、ここでその投与量は、一緒になってウイルス感染症を治療または予防するのに有効である。
【0995】
かかる組合せを患者に投与する場合、組合せの治療剤、または治療剤を含む1つもしくは複数の医薬組成物は、例えば連続的に、平行して、一緒に、同時などの任意の順序で投与することができる。かかる併用療法における様々な活性物質の量は、異なる量(異なる用量)であっても、同じ量(同じ用量)であってもよい。したがって、非限定的な例示目的では、本発明の化合物およびさらなる治療剤は、固定量(用量)の単一の投与単位(例えばカプセル剤、錠剤等)として存在することができる(固定量の2つの異なる活性化合物を含有するかかる単一の投与単位の市販の例は、VYTORIN(登録商標)である(Merck Schering−Plough Pharmaceuticals、ニュージャージー州ケニルワースから利用可能))。
【0996】
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物は、さらなる抗ウイルス剤(複数)がそれらの予防効果または治療効果を発揮するときに投与されるか、あるいはその逆で投与される。
【0997】
別の実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、かかる薬剤がウイルス感染症を治療するための単剤治療として使用される場合、一般に使用される用量で投与される。
【0998】
別の実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、かかる薬剤がウイルス感染症を治療するための単剤治療として使用される場合、一般に使用される用量よりも少ない用量で投与される。
【0999】
別の実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、かかる薬剤がウイルス感染症を治療するための単剤治療として使用される場合、相乗的に作用し、一般に使用される用量よりも少ない用量で投与される。
【1000】
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、同じ組成物内に存在する。一実施形態では、この組成物は経口投与に適している。別の実施形態では、この組成物は静脈内投与に適している。
【1001】
本発明の併用療法を使用して治療または予防できるウイルス感染症およびウイルス関連障害には、それに限定されるものではないが先に列挙したものが含まれる。
【1002】
一実施形態では、ウイルス感染症はHCV感染症である。
【1003】
本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、相加的または相乗的に作用することができる。相乗的な組合せは、低用量の1つもしくは複数の薬剤の使用、および/または併用療法の1つもしくは複数の薬剤の低頻度の投与を可能にすることができる。1つまたは複数の薬剤の低用量または低頻度の投与は、療法の効果を低減させることなく、その療法の毒性を低下させることができる。
【1004】
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)の投与は、これらの薬剤に対するウイルス感染症の耐性を阻害することができる。
【1005】
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤の非限定的な例には、ウイルス(例えばHCV)ポリメラーゼインヒビター、ウイルス(例えばHCV)プロテアーゼインヒビター、インターフェロン、ウイルス複製インヒビター、アンチセンス薬剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼインヒビター、ウイルス粒子生成インヒビター、免疫抑制剤、抗ウイルス抗体、CYP−450インヒビター、抗ウイルス増進剤および抗ウイルス増感剤、ならびにRNA依存性ポリメラーゼ関連障害の治療に有用な任意の薬剤が含まれる。
【1006】
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルスポリメラーゼインヒビターである。
【1007】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、HCVポリメラーゼインヒビターである。
【1008】
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルスプロテアーゼインヒビターである。
【1009】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、HCVプロテアーゼインヒビターである。
【1010】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、インターフェロンである。
【1011】
さらに別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルス複製インヒビターである。
【1012】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、アンチセンス薬剤である。
【1013】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、治療ワクチンである。
【1014】
さらなる一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルス粒子生成インヒビターである。
【1015】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、抗体である。
【1016】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、プロテアーゼインヒビターおよびポリメラーゼインヒビターを含む。
【1017】
さらに別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、プロテアーゼインヒビターおよび免疫抑制剤を含む。
【1018】
さらに別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ポリメラーゼインヒビターおよび免疫抑制剤を含む。
【1019】
さらなる一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、プロテアーゼインヒビター、ポリメラーゼインヒビターおよび免疫抑制剤を含む。
【1020】
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる薬剤は、リバビリン、レボビリンまたはビラミジンである。
【1021】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびCYP−450インヒビターを含む。適切なCYP−450インヒビターの非限定的な例には、リトナビルが含まれる。
【1022】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびインターフェロンを含む。かかるインターフェロンの非限定的な例は、本明細書に記載の通りであり、それには、αインターフェロン、ペグ化インターフェロンおよびそのコンジュゲートが含まれる。インターフェロンのさらなる非限定的な例には、PEG−イントロン(商標)ブランドのペグ化インターフェロン、Pegasys(商標)ブランドのペグ化インターフェロン、Infergen(商標)ブランドのインターフェロンおよびAlferon(商標)ブランドのペグ化インターフェロンが含まれる。
【1023】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびインターフェロンを含む。さらには、リバビリン、レボビリンまたはビラミジンを含む。
【1024】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびプロテアーゼインヒビターを含む。
【1025】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビターおよびインターフェロンを含む。
【1026】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビター、インターフェロンおよびリバビリンを含む。
【1027】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、ポリメラーゼインヒビターおよびインターフェロンを含む。
【1028】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、ポリメラーゼインヒビター、インターフェロンおよびリバビリンを含む。
【1029】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビター、ポリメラーゼインヒビターおよびインターフェロンを含む。
【1030】
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビター、ポリメラーゼインヒビター、インターフェロンおよびリバビリンを含む。
【1031】
本発明の方法および組成物において有用なHCVポリメラーゼインヒビターには、それに限定されるものではないが、VP−19744(Wyeth/ViroPharma)、HCV−796(Wyeth/ViroPharma)、NM−283(Idenix/Novartis)、R−1626(Roche)、MK−0608(Merck)、A848837(Abbott)、GSK−71185(Glaxo SmithKline)、XTL−2125(XTL Biopharmaceuticals)、ならびにNiら、Current Opinion in Drug Discovery and Development、7巻(4号):446頁(2004年)、Tanら、Nature Reviews、1巻:867頁(2002年)およびBeaulieuら、Current Opinion in Investigational Drugs、5巻:838頁(2004年)に開示のものが含まれる。
【1032】
本発明の方法および組成物において有用なHCVポリメラーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、MK00608、NM283、HCV796、R1626、A848837、GSK71185、R7128、VCH759、GS9190、VP19744およびXTL2125が含まれる。
【1033】
本発明の方法および組成物において有用なHCVポリメラーゼインヒビターおよびHCVプロテアーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、ANA598(Anadys Pharmaceuticals)、ABT−333(Abbott)、VCH−916(Virochem)、MK7009、(Merck)、PF−00868554(Pfizer)、VX−500(Vertex)、GS9190(Gilead)、GSK625433(GlazoSmithKline)、ITMN−191(R−7227)(Intermune)、R7128(Pharmasset/Roche)、VCH−759(Virochem)、R1626、(Roche)、TMC435350(Medivir/Tibotec)、SCH503034(Boceprevir、Schering)、SCH900518(Schering)およびVX950(telaprevir)(Vertex)が含まれる。HCVポリメラーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、MK−3281(Merck)、PSI−7851(Pharmasset)、IDX184(Indenix)、ANA598(Anadys)、ABT−333(Abbott)、VCH−916(Vertex)、PF−0086554(Pfizer)、R7128(Pharmasset/Roche)、GS9190(Gilead)およびVCH−759(Vertex)が含まれる。
【1034】
本発明の方法および組成物において有用な薬剤のさらなる非限定的な例には、SPC3649(LNA−antimiRTM−122)、ミクロRNA、Santaris Pharma、CF102(A3ARアゴニスト)(CAN−FITE)、IMO−2125、TLR9アゴニスト(Idera Pharmaceuticals)、PYN17、Botanical(Phynova)、Bavituximab(以前はTarvacin)、抗リン脂質治療剤(Peregrine)、A−831および/またはA−832(そのそれぞれは、ArrowTherapeutics Ltd.製のNS5Aインヒビターとして列挙される)、BMS−790052(BMS製のNS5Aインヒビター)、NOV−205、免疫調節物質(Novelos Therapeutics)、CTS−1027、抗炎症剤(Conatus)、オグルファニド(Oglufanide)二ナトリウム、免疫調節物質(Implicit Bioscience)、Alinia(nitazoxanide)、Thiazolides(Romark Laboratories)、SCV−07、広範囲な免疫促進剤(SciClone)、MitoQ(mitoquinone)、炎症/線維症インヒビター(Antipodean Pharmaceuticals)、DEBIO−025、シクロフィリンインヒビター(Debio Pharm Group)、SCY−635、シクロフィリンインヒビター(SCYNEXIS)、PF−03491390(以前はIDN−6556)、汎カスパーゼ(Pancaspase)インヒビター(Pfizer Pharmaceuticals)、Civacir、HCV免疫グロブリン、NABI、MX−3253(celgosivir)、グルコシダーゼIインヒビター(MIGENIX)、VGX−410C(Mifepristone)、IRESインヒビター(VGX Pharmaceuticals)、ビラミジン(Taribavirin)、ヌクレオシド類似体(Valeant Pharmaceuticals)およびZADAXIN(登録商標)(チマルファシン(thymalfasin)またはチモシンα1)、免疫調節物質(SciClone/Sigma−Tau)が含まれる。
【1035】
本発明の方法および組成物において有用な薬剤のさらなる非限定的な例には、TLRアゴニスト(例えば、ANA773、Anadys Pharmaceuticals)、免疫調節物質(例えば、CYT107、Cytheris;オグルファニド二ナトリウム、Implicit Bioscience)、ミクロRNA(例えば、SPC3649(LNA−antimiR(商標)−122、Santaris Pharma)、A3ARアゴニスト(例えば、CF102、CAN−FITE)、TLR9アゴニスト(例えば、Idera Pharmaceuticals)、抗リン脂質治療剤(例えば、バビツキシマブ(bavituximab)(以前はTarvacin)、Peregrine)、免疫調節物質(例えば、NOV−205、Novelos Therapeutics)、カスパーゼインヒビター(例えば、GS−9450、Gilead)、抗炎症剤(例えば、CTS−1027、Conatus)、チアゾリド類(Thiazolides)(例えば、アリニア(alinia)(ニタゾキサニド(nitazoxanide))、Romark Laboratories)、広範囲な免疫促進剤(例えば、SCV−07、SciClone)、炎症/線維症インヒビター(例えば、MitoQ(ミトキノン(mitoquinone))、Antipodean Pharmaceuticals、シクロフィリンインヒビター(例えば、DEBIO−025、Debio Pharm Group)、汎カスパーゼインヒビター(例えば、PF−03491390(以前はIDN−6556、Pfizer Pharmaceuticals)およびヌクレオシド類似体(例えば、ビラミジン(タリバビリン(Taribavirin))、Valeant Pharmaceuticals)が含まれる。
【1036】
本発明の方法および組成物において有用なインターフェロンには、それに限定されるものではないが、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンαcon−1およびPEG−インターフェロンαコンジュゲートが含まれる。「PEG−インターフェロンαコンジュゲート」は、PEG分子に共有結合しているインターフェロンα分子である。例示的なPEG−インターフェロンαコンジュゲートには、ペグ化インターフェロンα−2a(例えば、商品名Pegasys(商標)で販売される)の形態のインターフェロンα−2a(Roferon(商標)、Hoffman La−Roche、ニュージャージー州ナットレー)、ペグ化インターフェロンα−2b(例えば、商品名PEG−Intron(商標)で販売される)の形態のインターフェロンα−2b(Schering−Plough Corporation製のIntron(商標))、インターフェロンα−2c(Berofor Alpha(商標)、Boehringer Ingelheim、Ingelheim、ドイツ)、インターフェロンα融合ポリペプチド、または天然のインターフェロンαのコンセンサス配列の決定により定義されるコンセンサスインターフェロン(Infergen(商標)、Amgen、カリフォルニア州サウザンドオークス)が含まれる。
【1037】
本発明の方法および組成物において有用なインターフェロンのさらなる例には、それに限定されるものではないが、IL−29(PEG−インターフェロンラムダ)、長時間作用性インターフェロン、ZymoGenetics、経口インターフェロンα、経口インターフェロン(Amarillo Biosciences)、Belerofon(経口)、経口インターフェロン(Nautilus Biotech)、BLX−883(Locteron)、長時間作用性インターフェロン(Biolex Therapeutics/OctoPlus)、オメガインターフェロン、インターフェロン(Intarcia Therapeutics)、Albuferon、長時間作用性インターフェロン(2週間毎に注射)(Human Genome Sciences)、コンセンサスインターフェロン(Infergen)およびインターフェロン(Three Rivers Pharma)が含まれる。
【1038】
本発明の方法および組成物において有用な抗ウイルス抗体(抗体療法薬剤)には、それに限定されるものではないが、IL−10に特異的な抗体(米国特許出願第2005/0101770号に開示のものなど、ヒト化12G8、ヒトIL−10に対するヒト化モノクローナル抗体、ヒト化12G8軽鎖および重鎖をコードする核酸を含有するプラスミドは、American Type Culture Collection(ATCC)に、それぞれ受託番号PTA−5923およびPTA−5922として受託されたものである)等が含まれる)。本発明の方法および組成物において有用なウイルスプロテアーゼインヒビターには、それに限定されるものではないが、NS3セリンプロテアーゼインヒビター(それに限定されるものではないが、米国特許第7,012,066号、第6,914,122号、第6,911,428号、第6,846,802号、第6,838,475号、第6,800,434号、第5,017,380号、第4,933,443号、第4,812,561号および第4,634,697号、ならびに米国特許出願第20020160962号、第20050176648号および第20050249702号に開示のものを含む)、HCVプロテアーゼインヒビター(例えば、SCH503034(Schering−Plough)、VX−950(Vertex)、GS−9132(Gilead/Achillion)、ITMN−191(InterMune/Roche))、およびHIVプロテアーゼインヒビター(例えば、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル(fosemprenavir)、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビルおよびTMC114)が含まれる。
【1039】
本発明の方法および組成物において有用なウイルス複製インヒビターには、それに限定されるものではないが、NS3ヘリカーゼインヒビター、NS5Aインヒビター、リバビリン、ビラミジン、A−831(Arrow Therapeutics)、アンチセンス薬剤または治療ワクチンが含まれる。
【1040】
一実施形態では、本発明の方法および組成物において有用なウイルス複製インヒビターには、それに限定されるものではないが、NS3ヘリカーゼインヒビターまたはNS5Aインヒビターが含まれる。
【1041】
本発明の方法において有用なプロテアーゼインヒビターの例には、それに限定されるものではないが、HCVプロテアーゼインヒビターおよびNS−3セリンプロテアーゼインヒビターが含まれる。
【1042】
NS−3セリンプロテアーゼインヒビターの例には、それに限定されるものではないが、SCH503034(Boceprevir)(Schering)、SCH900518(Schering)、テラプレビル(Telaprevir)(VX950)、ITMN−191、TMC435350、GS9132、MK7009およびBILN2061が含まれる。
【1043】
本発明の方法において有用なHCVプロテアーゼインヒビターの例には、それに限定されるものではないが、Landroら、Biochemistry、36巻(31号)、9340〜9348頁(1997年);Ingallinellaら、Biochemistry、37巻(25号)、8906〜8914頁(1998年);Llinas−Brunetら、Bioorg Med Chem Lett、8巻(13号)、1713〜1718頁(1998年);Martinら、Biochemistry、37巻(33号)、11459〜11468頁(1998年);Dimasiら、J Virol、71巻(10号)、7461〜7469頁(1997年);Martinら、Protein Eng、10巻(5号)、607〜614頁(1997年);Elzoukiら、J Hepat、27巻(1号)、42〜48頁(1997年);BioWorld Today、9巻(217号)、4頁(1998年11月10日)、ならびに国際公開番号WO98/14181、WO98/17679、WO98/17679、WO98/22496およびWO99/07734に開示のものが含まれる。プロテアーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、ACH−1625(Achillion)、ABT−450(Abbott/Enanta)、BI201335(Boehringer Ingelheim Pharma)、VX−813(Vertex)、PHX1766(Phenomix)、VX−500(Vertex)、ITMN−191(R−7227)(InterMune)、MK7009(Merck)、BI207127(Boerhinger Ingelheim)、SCH503034(Boceprevir)(Schering)、SCH900518(Schering)、TMC435(Medivir/Tibotec)、テラプレビル(Telapravir)(VX950)および(Vertex)、XTL−2125(XTL Biopharmaceuticals)が含まれる。
【1044】
本発明の方法および組成物において有用な他の治療剤のさらなる例には、ワクチンが含まれる。抗ウイルスワクチンの非限定的な例には、ChronVac−C、DNA系治療ワクチン(Inovio/Tripep)、TG4040、治療ワクチン(Transgene)、PeviPROTM、治療ワクチン(Pevion Biotect)、HCV/MF59、ワクチン(複数)(Chiron/Novartis)、GI−5005、治療ワクチン(Globe Immune)、IC41、治療ワクチン(Intercell)、HCV/MF59(Chiron/Novartis)、GI−5005(Globe Immune)およびCivacir(NABI)が含まれる。
【1045】
本発明の方法および組成物において有用な他の治療剤のさらなる例には、抗癌剤が含まれる。抗ウイルス抗癌剤の非限定的な例には、ZIO−101、抗肝臓癌(Arsenic)(Ziopharm Oncology)、GV1001(Heptovax)、抗肝臓癌(Pharmexa)、PI−88、抗肝臓癌(Progen Industries)、Nexavar(ソラフェニブ)、抗肝臓癌(Onyx Pharmaceuticals)およびThermoDox(ドキソルビシン)、抗肝臓癌(Celsion)が含まれる。ウイルス抗癌剤のさらなる非限定的な例には、CF102(Can−Fite BioPharma)、ZIO−101(Ziopharm Oncology)、GV1001(Heptovax)(Pharmexa)、PI−88(Progen Industries)、ThermoDox(ドキソルビシン)(Celsion)およびネクサバール(ソラフェニブ)(Onyx Pharmaceuticals)が含まれる。
【1046】
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤のさらなる例には、それに限定されるものではないが、レボビリン(商標)(ICN Pharmaceuticals、カリフォルニア州コスタメサ)、VP 50406(商標)(Viropharma、Incorporated、ペンシルベニア州エクストン)、ISIS14803(商標)(ISIS Pharmaceuticals、カリフォルニア州カールスバッド)、Heptazyme(商標)(Ribozyme Pharmaceuticals、コロラド州ボルダー)、VX−950(商標)(Vertex Pharmaceuticals、マサチューセッツ州ケンブリッジ)、Thymosin(商標)(SciClone Pharmaceuticals、カリフォルニア州サンマテオ)、Maxamine(商標)(Maxim Pharmaceuticals、カリフォルニア州サンディエゴ)、NKB−122(JenKen Bioscience Inc.、ノースカロライナ州)、ミコフェノール酸モフェチル(Hoffman−LaRoche、ニュージャージー州ナットレー)が含まれる。
【1047】
本発明の方法および組成物において有用な他の治療剤のさらなる例には、トロンボポエチン受容体(thrombopoeitin receiptor)アンタゴニスト(例えば、LGD−4665、Ligand Pharmaceuticals Inc.、およびエルトロンボパグ(eltromobopag)(Promacta)、GlaxoSmithKline)などの治療補助薬が含まれる。
【1048】
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤のさらなる例には、それに限定されるものではないが、HCV/MF59、経口インターフェロンα、ビラミジン、Infergen/Consensus、JBK−122、バビツキシマブ(Tarvacin)、Civacir、Albuferon、IL−29(PEG−インターフェロンラムダ)、オメガインターフェロン、ZADAXIN(登録商標)(チマルファシンまたはチモシンα1)、NOV−205、PF−03491390(以前はIDN−6556)、ネクサバール、ITMN−191、IC41、VX950(テラプレビル)、R1656、MX−3253(Celgosivir)、SCH503034(Boceprevir、Schering)、SCH900518(Schering)、Belerofon(経口)、VGX−410C、ThermoDox(ドキソルビシン)、R7128、R1626、A−831、DEBIO−025、PeviPROTM、GV1001、PYN17、PI−88、TG4040、BLX−883(Locteron)、ChronVac−R、MitoQ、GSK625433、SOV−07、IMO−2125、アリニア(Alinia)(ニタゾキサニド)、LGD−4665、Z10−101、CF102、VCH−759、VCH−916、オグルファニド二ナトリウム、VX−500、TMC435350、PF−00868554、GGI−5005(Tarmogen)、SPC3649(LNA−antimiR(商標)−122)、CTS−1027、ABT−333、エルトロンボパグ(Eltrombopag)およびANA598が含まれる。
【1049】
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤のさらなる例には、それに限定されるものではないが治療補助薬が含まれる。非限定的な例には、LGD−4665、トロンボポエチン受容体アゴニスト(Ligand Pharmaceuticals Inc.)およびエルトロンボパグ(Promacta)、トロンボポエチン受容体アゴニスト(GlaxcoSmithKline)が含まれる。
【1050】
ウイルス感染症の治療または予防のための本発明の併用療法に使用される他の薬剤の用量および投与計画は、添付文書の承認用量および投与計画、患者の年齢、性別および全体的な健康状態、ならびにウイルス感染症または関連疾患もしくは障害の種類および重症度を考慮に入れて、担当医によって決定され得る。本発明の化合物(複数)および先に列挙した疾患または状態を治療するための他の薬剤(複数)は、併用投与する場合、同時に(即ち同じ組成物として、または別個の組成物として次々に)、または連続的に投与することができる。これは、組合せの成分が異なる投与スケジュールで投与される場合、例えばある成分を1日1回投与し、別の成分を6時間毎に投与する場合、または好ましい医薬組成物が異なっている場合、例えば1つが錠剤であり、1つがカプセル剤である場合に特に有用である。したがって、別個の剤形を含むキットが有利である。
【1051】
一般に、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)の1日当たりの総用量は、それらが併用療法として投与される場合、1日当たり約0.1〜約2000mgの範囲をとり得るが、療法の標的、患者および投与経路に応じて必然的に変更が生じる。一実施形態では、用量は約10〜約500mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約1〜約200mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約1〜約100mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約1〜約50mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらなる一実施形態では、用量は約1〜約20mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約500〜約1500mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約500〜約1000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約100〜約500mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。
【1052】
一実施形態では、他の治療剤がINTRON−Aインターフェロンα2b(Schering−Plough Corp.から市販されている)である場合、この薬剤は、初回治療については3MIU(12mcg)/0.5mL/TIWで24週または48週間、皮下注射によって投与される。
【1053】
別の実施形態では、他の治療剤がPEG−INTRONインターフェロンα2bペグ化(Schering−Plough Corp.から市販されている)である場合、この薬剤は、40〜150mcg/週の範囲内で1.5mcg/kg/週において少なくとも24週間、皮下注射によって投与される。
【1054】
別の実施形態では、他の治療剤がROFERON Aインターフェロンα2a(Hoffmann−La Rocheから市販されている)である場合、この薬剤は、3MIU(11.1mcg/mL)/TIWで少なくとも48〜52週間、あるいは6MIU/TIWで12週間、その後3MIU/TIWで36週間、皮下または筋肉内注射によって投与される。
【1055】
別の実施形態では、他の治療剤がPEGASUSインターフェロンα2aペグ化(Hoffmann−La Rocheから市販されている)である場合、この薬剤は、180mcg/1mLまたは180mcg/0.5mLで、週1回少なくとも24週間、皮下注射によって投与される。
【1056】
別の実施形態では、他の治療剤がINFERGENインターフェロンαcon−1(Amgenから市販されている)である場合、この薬剤は、初回治療については9mcg/TIWで24週、および非応答性または再発治療については最大15mcg/TIWで24週間、皮下注射によって投与される。
【1057】
別の実施形態では、他の治療剤がリバビリン(Schering−PloughからREBETOLリバビリンとして、またはHoffmann−La RocheからCOPEGUSリバビリンとして市販されている)である場合、この薬剤は、約600〜約1400mg/日の1日当たりの用量で少なくとも24週間投与される。
【1058】
組成物および投与
本発明の化合物は、純粋な化学物質として、または医薬組成物などの組成物の一部として使用することができる。例えば、本発明の化合物は、患者に投与されるとき、薬学的に許容される担体またはビヒクルを含む組成物の一成分として投与することができる。本発明は、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物と薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物および方法において、活性成分は一般に、投与の所期の形態、即ち経口錠剤、カプセル剤(固体充填、半固体充填または液体充填のいずれか)、構成用の散剤、経口ゲル剤、エリキシル剤、分散性顆粒剤、シロップ剤、懸濁剤等に関して適切に選択され、かつ慣習的な薬務と調和する適切な担体材料との混合物として投与される。例えば、錠剤またはカプセル剤の形態の経口投与については、活性薬物成分は、ラクトース、デンプン、ショ糖、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)などの任意の経口用の非毒性の薬学的に許容される不活性な担体と組み合わせることができる。固体形態調製物には、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が含まれる。散剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの本発明の組成物から構成され得る。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適した固体剤形として使用することができる。
【1059】
さらに、所望のまたは必要な場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤を、混合物に組み込むこともできる。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、天然糖、トウモロコシ甘味剤、アカシアなどの天然および合成ガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびワックスが含まれる。これらの剤形における使用に関しては、滑沢剤の中でもホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を挙げることができる。崩壊剤には、デンプン、メチルセルロース、グアーガム等が含まれる。甘味剤および香味剤および保存剤も、適切な場合には含まれ得る。
【1060】
液体形態調製物には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれ、それらは、水または非経口注射用の水−プロピレングリコール溶液を含むことができる。
【1061】
液体形態調製物はまた、鼻腔内投与用の溶液を含むことができる。
【1062】
吸入に適したエアゾール調製物は、溶液および粉末形態の固体を含むことができ、これらは不活性な圧縮ガスなどの薬学的に許容される担体と組み合わせることができる。
【1063】
また、経口または非経口投与のために使用直前に液体形態調製物に変換することを企図した固体形態調製物が含まれる。かかる液体形態には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。
【1064】
坐剤の調製については、脂肪酸グリセリドまたはカカオバターの混合物などの低融点ワックスを最初に融解し、撹拌することなどによって活性成分をその中に均質に分散させる。次いで、溶融した均質な混合物を、好都合な大きさの型に注ぎ、冷却し、それによって固化させる。
【1065】
本発明の化合物は、経皮的に送達できることもある。経皮組成物は、クリーム剤、ローション剤、エアゾールおよび/または乳剤の形態をとることができ、この目的のために当技術分野で慣習的なものである、マトリックスまたはリザーバー型の経皮パッチ中に含まれ得る。
【1066】
さらに本発明の組成物は、成分または活性成分の任意の1つまたは複数の速度制御放出をもたらすための徐放形態に製剤化して、治療効果、即ち抗炎症活性等を最適化することができる。徐放に適した剤形には、様々な崩壊速度の層または活性成分を含浸させた制御放出ポリマーマトリックスを含有し、錠剤形態に成型した層状の錠剤、あるいはかかる含浸させたまたは封入した多孔質ポリマーマトリックスを含有するカプセル剤が含まれる。
【1067】
一実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、経口投与に適した形態である。
【1068】
別の実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、静脈内投与に適した形態である。
【1069】
別の実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、局所投与に適した形態である。
【1070】
別の実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、舌下投与に適した形態である。
【1071】
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物を含む医薬調製物は、単位剤形として製剤化される。かかる剤形では、調製物は、適切な量の、例えば所望の目的を達するのに有効な量の活性成分を含有する単位用量に分割される。
【1072】
組成物は、慣習的な混合、造粒またはコーティング法に従ってそれぞれ調製することができ、本発明の組成物は、一実施形態では、重量または体積で約0.1%〜約99%の本発明の化合物(複数)を含有することができる。様々な実施形態では、本発明の組成物は、一実施形態では、重量または体積で約1%〜約70%または約5%〜約60%の本発明の化合物(複数)を含有することができる。
【1073】
単位用量の調製物における本発明の化合物(複数)の量は、約0.1mg〜約2000mgで変更または調節することができる。様々な実施形態では、その量は、約1mg〜約2000mg、100mg〜約200mg、500mg〜約2000mg、100mg〜約1000mgおよび1mg〜約500mgである。
【1074】
便宜上、1日当たりの総用量を、所望の場合には1日の間で数回に分割し、投与することができる。一実施形態では、1日当たりの用量は、1度に投与される。別の実施形態では、1日当たりの総用量は、24時間にわたって2回の分割用量で投与される。別の実施形態では、1日当たりの総用量は、24時間にわたって3回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、1日当たりの総用量は、24時間にわたって4回の分割用量で投与される。
【1075】
本発明の化合物(複数)の量および投与頻度は、患者の年齢、状態および大きさ、ならびに治療を受ける症候の重症度などの因子を考慮して、担当医の判断に従って決定される。一般に、本発明の化合物(複数)の1日当たりの総用量は、1日当たり約0.1〜約2000mgの範囲であるが、療法の標的、患者および投与経路に応じて必然的に変更が生じる。一実施形態では、用量は約1〜約200mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約10〜約2000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約100〜約2000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約500〜約2000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。
【1076】
本発明の組成物は、先に記載のものから選択される1つまたは複数のさらなる治療剤をさらに含むことができる。したがって一実施形態では、本発明は、(i)本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、(ii)本発明の化合物ではない1つまたは複数のさらなる治療剤、ならびに(iii)薬学的に許容される担体を含む組成物を提供し、ここで組成物中のそれぞれの量は、一緒になってウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療するのに有効である。
【1077】
キット
別の実施形態では、本発明は、治療有効量の本発明の少なくとも1つの化合物、または該化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、ビヒクルまたは希釈剤を含むキットを提供する。
【1078】
別の態様では、本発明は、ある量の本発明の少なくとも1つの化合物、または該化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグと、ある量の先に列挙した少なくとも1つのさらなる治療剤を含むキットを提供し、ここでこれら2つ以上の成分の量は、所望の治療効果をもたらすものである。
【1079】
本発明は、本発明のいくつかの態様を例示することを企図する具体例として開示した特定の実施形態には限定されず、機能的に等価な任意の実施形態は本発明の範囲内に含まれる。実際、本明細書に示し記載したものに加えて、本発明の様々な改変形態は当業者には明らかになり、それらは添付の特許請求の範囲内に含まれることが企図される。
【1080】
本明細書では、多数の参考文献を引用している。かかる参考文献のすべての開示が、参照によって本明細書に組み込まれる。