【文献】
"PDCCH Allocation Based on Hashing Function Generation Method for PDCCH Blind Decoding",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #52bis R1-081406,2008年 4月 4日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_52b/Docs/R1-081406.zip
【文献】
西尾昭彦 他,3G−LTEにおける制御情報の適応送信技術,パナソニック技報 第55巻 第1号,2009年 4月15日,pp.15〜20
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術において、同一なDCIが異なるセル帯域幅で同一なCCEアグリゲーションレベルLを用いることによりシステム性能に影響する問題及びどのようにアイドルCCEリソースを分配するかを明確しない問題について、本発明を提出し、このため、本発明は、主に、CCEの分配スキームを提供することで、上述問題の少なくとも1つを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述目的を実現するために、本発明の一方によれば、CCEの分配方法を提供した。
【0008】
本発明に係るCCEの分配方法は、ネットワーク側がチャネル品質指示CQIと物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH
符号化率とのマッピング関係によって制御チャネル要素CCEアグリゲーションレベルを決定することと、ネットワーク側がCCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースを分配することとを含む。
【0009】
ネットワーク側がマッピング関係によってCCEアグリゲーションレベルを決定することは、ネットワーク側がマッピング関係及びセルにおけるすべてのアクティブにしたユーザー設備の現在の伝送時間間隔TTI時刻の最小広帯域CQIによって公共ダウンリンクチャネル情報DCIのために対応する第1のPDCCH
符号化率を選択することと、ネットワーク側が対応の第1PDCCH
符号化率によって公共DCIに現在TTI時刻のCCEアグリゲーションレベル集合{4、8}から対応の第1CCEアグリゲーションレベルを選択し、第1のCCEアグリゲーションレベルが第1のPDCCH
符号化率に対応することとを含むことが好ましい。
【0010】
ネットワーク側がCCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースを分配することは、ネットワーク側が現在のTTI時刻の公共DCIスケジューリング行列から1つの公共DCIを取り出すことと、ネットワーク側が取り出された1つの公共DCIに対応する第1のCCEアグリゲーションレベルを用いてCCEリソースを分配することとを含むことが好ましい。
【0011】
ネットワーク側がマッピング関係によってCCEアグリゲーションレベルを決定することは、ネットワーク側がマッピング関係によって対応するユーザー設備UEのために対応する第2のPDCCH
符号化率を選択することと、ネットワーク側が対応する第2のPDCCH
符号化率によってUEの現在TTI時刻分配待ちCCEリソースのDCIのために第2のPDCCH
符号化率に対応する必要な第2のCCEアグリゲーションレベルを選択することと、ネットワーク側がCCEアグリゲーションレベル集合{1、2、4、8}から第2のCCEアグリゲーションレベル以上の値を選択してUEに対応するCCEアグリゲーションレベル集合とすることとを含むことが好ましい。
【0012】
ネットワーク側がCCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースを分配することは、ネットワーク側が現在のTTI時刻のUEスケジューリング行列から1つのUEのDCIを取り出すことと、ネットワーク側が取り出された1つのUEのDCIに対応するCCEアグリゲーションレベル集合から1つのCCEアグリゲーションレベルを選択し、取り出された1つのUEのDCIにCCEリソースを分配することとを含むことが好ましい。
【0013】
上述目的を実現するために、本発明の他方によれば、CCEの分配装置を提供した。
【0014】
本発明によるCCEの分配装置は、ネットワーク側に位置し、チャネル品質指示CQIと物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH
符号化率とのマッピング関係によって制御チャネル要素CCEアグリゲーションレベルを決定するための決定モジュールと、CCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースを分配するための分配モジュールとを含む。
【0015】
決定モジュールは、マッピング関係及びセルにおけるすべてのアクティブにしたユーザー設備の現在の伝送時間間隔TTI時刻の最小広帯域CQIによって公共ダウンリンクチャネル情報DCIのために対応する第1のPDCCH
符号化率を選択するための第1の選択サブモジュールと、対応する第1のPDCCH
符号化率によって公共DCIのために現在のTTI時刻のCCEアグリゲーションレベル集合{4、8}から第1のPDCCH
符号化率に対応する第1のCCEアグリゲーションレベルを選択するための第2の選択サブモジュールとを含むことが好ましい。
【0016】
分配モジュールは、現在のTTI時刻の公共DCIスケジューリング行列から1つの公共DCIを取り出するための第1の取り出しサブモジュールと、取り出された1つの公共DCIに対応する第1のCCEアグリゲーションレベルを用いてCCEリソースを分配するための第1の分配サブモジュールとを含むことが好ましい。
【0017】
決定モジュールは、マッピング関係によって対応するユーザー設備UEのために対応する第2のPDCCH
符号化率を選択するための第3の選択サブモジュールと、対応する第2のPDCCH
符号化率によってUEの現在のTTI時刻分配待ちCCEリソースのDCIのために第2のPDCCH
符号化率に対応する必要な第2のCCEアグリゲーションレベルを選択するための第4の選択サブモジュールと、CCEアグリゲーションレベル集合{1、2、4、8}から第2のCCEアグリゲーションレベル以上の値を選択してUEに対応するCCEアグリゲーションレベル集合とするための第5の選択サブモジュールとを含むことが好ましい。
【0018】
分配モジュールは、現在のTTI時刻のUEスケジューリング行列から1つのUEのDCIを取り出すための第2の取り出しサブモジュールと、取り出された1つのUEのDCIに対応するCCEアグリゲーションレベル集合から1つのCCEアグリゲーションレベルを選択し、取り出された1つのUEのDCIに対してCCEリソースを分配するための第2の分配サブモジュールとを含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、異なるセルダウンリンク帯域幅で同一なDCIが異なるCCEアグリゲーションレベルLを使用する可能性がある方式を採用ことにより、関連技術において異なるセル帯域幅で同一なDCIが同一なCCEアグリゲーションレベルLを用いることによりシステム性能に影響する問題及びどのようにアイドルCCEリソースを分配するかを明確しない問題を解決し、更にCCEリソース利用率の向上の効果を達成した。
【発明を実施するための形態】
【0021】
機能概述
関連技術において同一なDCIが異なるセル帯域幅で同一なCCEアグリゲーションレベルLを用いることによりシステム性能に影響する問題及びどのようにアイドルCCEリソースを分配するかを明確しない問題を考えて、本発明がCCEの分配スキームを提供し、このスキームは、同一なダウンリンクリンク品質(即ち広帯域CQI)の場合、UE側の受信性能に影響ぜず、異なるセルダウンリンク帯域幅で同一なDCIが異なるCCEアグリゲーションレベルLを使用する可能性があると考えて(例えば、復号の成功率)、これで同一なDCIが異なるセルダウンリンク帯域幅で同一なCCEアグリゲーションレベルLを使用する可能性がある問題を解決するとともに、どのようにPDCCH候補領域(即ちPDCCH候補数
に対応するCCEリソース)においてアイドルCCEリソースを分配するか問題を解決し、従来のCCEリソースの分配技術に比べて、このスキームが更にCCEリソースの利用率を向上させた。
【0022】
以下、図面と実施例を参照しながら、本発明を詳しく説明する。なお、対立しない場合に、本発明における実施例及び実施例における特徴を相互に組み合せてもよい。
【0023】
方法の実施例
本発明の実施例によれば、CCEの分配方法を提供した。
【0024】
図1は本発明の実施例に係るCCEの分配方法のフローチャートであり、
図1に示すように、この方法は、以下のステップS102〜ステップS104を含む。
ステップS102において、ネットワーク側がCQIとPDCCH
符号化率とのマッピング関係によって制御チャネルエレメントCCEアグリゲーションレベルを決定する。ステップS104において、ネットワーク側がCCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースの分配を行う。
【0025】
ここで、PDCCHの
符号化率はPDCCHに運ばれるDCI情報のビット数(DCI情報自身のビット数及びCRC(Cyclic Redundancy Check,循環冗長チェック)チェックビット数を含む)をPDCCH自身の運ぶ可能なビット数で割る値である。
【0026】
CCEの分配は、公共DCIに用いられるCCEリソースの分配及びUEに対するDCIのCCEリソースの分配を含み、以下、それぞれに詳しく説明する。
【0027】
公共DCI
ネットワーク側が、CQIとPDCCHの
符号化率のマッピング関係によって制御チャネルエレメントCCEアグリゲーションレベルを決定することは、ネットワーク側が上述マッピング関係及びセルにおいてすべてのアクティブにしたUEの現在の伝送時間間隔(Transmission Time Interval,TTIと略称)の最小広帯域CQIによって公共DCIのためにこの公共DCIに対応する第1のPDCCH
符号化率を選択し、ここで、第1のPDCCHの
符号化率がCQIとPDCCHの
符号化率のマッピング関係によって、セルにおいてすべてのアクティブにしたUEの現在のTTIの最小広帯域CQIが必要とする第1の最小PDCCHの
符号化率であり、そして、ネットワーク側が対応の第1PDCCH
符号化率によってこの公共DCIのために現在TTI時刻にCCEアグリゲーションレベル集合{4、8}から第1のCCEアグリゲーションレベルLcomminを選択することを含む。第1のCCEアグリゲーションレベルは、第1のPDCCH
符号化率に対応し、且つ現在のTTI時刻のCCEアグリゲーションレベル集合{4、8}のうち、最小の値である。
【0028】
ネットワーク側がCCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースを分配することは、ネットワーク側が現在のTTI時刻の公共DCIスケジューリング行列から1つの公共DCIを取り出すことと、ネットワーク側が取り出した1つの公共DCIに対応する第1のCCEアグリゲーションレベルを用いてCCEリソースを分配することとを含む。
【0029】
公共CCE領域において公共CCEを分配するための原則は、CCEアグリゲーションレベル及び公共CCE領域のCCE使用情報を利用して公共DCIに用いられるCCEリソースを決定する。
UEのDCIは、専用DCIである。
【0030】
ネットワーク側がCQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係によって制御チャネルエレメントCCEアグリゲーションレベルを決定することは、ネットワーク側が上述マッピング関係によって対応するUEのために対応する第2のPDCCH
符号化率を選択し、ネットワーク側が対応の第2のPDCCH
符号化率によってこのUEののために現在TTI時刻に分配待ちCCEリソースのDCIから必要な第2のCCEアグリゲーションレベルLueminを選択し、そして、このDCIの使用可能なCCEアグリゲーションレベルが、CCEアグリゲーションレベル集合{1,2,4,8}からすべての第2のCCEアグリゲーションレベルLuemin以上の値を取り出してこのDCIに対応するCCEアグリゲーションレベル集合{Luemin,…,8}を構成することで確定される。ここで、第2のCCEアグリゲーションレベルは第2のPDCCH
符号化率に対応し、且つ現在のTTI時刻に分配待ちCCEリソースのDCIが必要な最小CCEアグリゲーションレベルを選択する。
【0031】
ネットワーク側がCCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースを分配することは、ネットワーク側が現在のTTI時刻のUEスケジューリング行列から1つのUEのDCIを取り出し、ネットワーク側がこのUEのDCIに対応するCCEアグリゲーションレベル集合から1つのCCEアグリゲーションレベルを選択し、選択したCCEアグリゲーションレベルを用いてこのUEのDCIにCCEリソースを分配することを含む。
【0032】
PDCCH候補領域においてCCEリソースを分配するための原則は、CCEアグリゲーションレベル、PDCCH候補領域が位置する位置、PDCCH候補領域において分配可能なCCEリソース数、CCEリソースの使用情況及び残ったCCEリソース等の情報によって、このUEのDCIに用いるCCEリソースを決定する。
【0033】
以下、実例を合わせて本発明の実施例の実現プロセスを詳しく説明する。
【0034】
公共DCIでは、ネットワーク側がCQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係によって相応の公共DCIのために現在のTTI時刻で適当なPDCCH
符号化率を選択し、この公共DCIのために必要なCCEアグリゲーションレベルLcomminを選択、そして、CCEアグリゲーションレベルと公共CCE領域のCCE使用情報によって公共DCIに用いるCCEリソースを決定する。
【0035】
図2は本発明の実施例によるネットワーク側が公共DCIにCCEリソースを分配する方法のフローチャートであり、
図2に示すように、この方法は以下のステップS202〜ステップS206を含む。
【0036】
ステップS202において、ネットワーク側がCQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係及びセルにおいてすべてのアクティブにしたUEの現在のTTIの最小広帯域CQIによって公共DCIのために適当なPDCCH
符号化率を選択し、ここで、このPDCCH
符号化率は、CQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係によって、セルにおいてすべてのアクティブにしたUEの現在のTTIでの最小広帯域CQIが要する最小PDCCH
符号化率である。
【0037】
ステップS204において、ネットワーク側が公共DCIのために選択したPDCCH
符号化率によって、公共DCIのために現在のTTI時刻にCCEアグリゲーションレベル集合{4,8}から必要な最小CCEアグリゲーションレベルLcomminを選択する。
【0038】
ステップS206において、各公共DCIに対して、現在のTTI時刻の公共DCIスケジューリング行列から1つの公共DCIを順次に取り出し、そして、この公共DCIに対応するCCEアグリゲーションレベルLcomminを順次に採用してCCE分配を行う。
【0039】
UEに対して、ネットワーク側がCQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係によって相応のUEの現在のTTI時刻に分配待ちCCEリソースのDCI情報のために適当なPDCCH
符号化率を選択し、さらに、このDCIのために必要なCCEアグリゲーションレベル集合{Luemin,…,8}を選択し、そして、利用CCEアグリゲーションレベル、PDCCH候補領域が位置する位置、PDCCH候補領域において分配可能なCCEリソース数及びPDCCH候補領域付近CCEの使用情況等の情報によってこのUEのこのDCIに用いるCCEリソースを決定する。
【0040】
図3は本発明の実施例に係るネットワーク側がUEのDCIにCCEリソースを分配する方法のフローチャートであり、
図3に示すように、この方法は以下のステップS302〜ステップS306を含む。
【0041】
ステップS302において、ネットワーク側がCQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係によって相応のUEのために適当なPDCCH
符号化率を選択する。
【0042】
ステップS304において、ネットワーク側がこのUEのために選択したPDCCH
符号化率によって、このUEの現在のTTI時刻に分配待ちCCEリソースのDCI情報のために必要な最小CCEアグリゲーションレベルLueminを選択し、このDCIの使用可能なCCEアグリゲーションレベルが、CCEアグリゲーションレベル集合{1,2,4,8}からすべてのLuemin以上の値を取り出し、それらが構成した集合を{Luemin,…,8}とするように決定される。
【0043】
ステップS306において、各UEのDCIに対して、現在のTTI時刻のUEスケジューリング行列から1つのUEのDCIを順次に取り出し、そして、このUEのDCIに対応するCCEアグリゲーションレベル集合{Luemin,…,8}から1つのCCEアグリゲーションレベルを順次に取り出し、そしてこのUEのこのDCIにCCEリソースを分配した或いは集合{Luemin,…,8}におけるCCEアグリゲーションレベルが使用済むまでに、CCE分配を行う。
ネットワーク側が発展型基地局(Evolved NodeB,eNBと略称)でよい。
【0044】
CQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係は、PDCCHチャネルのブロック誤り率がブロック誤り率閾値A以下である場合、相応のCQIに許されたPDCCH
符号化率範囲である。ここで、PDCCH
符号化率がPDCCHに運ばれるDCI情報のビット数(DCI情報自身のビット数及びCRCチェックビット数を含む)をPDCCH自身の運ぶ可能なビット数で割る値である。一般的に、PDCCHのブロック誤り率閾値Aが1%とする。
図4は、本発明の実施例に係るCQIとPDCCH
符号化率との間のマッピング関係の模式図であり、
図4に示すように、縦座標がPDCCHの
符号化率を示し、各CQI値が一段の
符号化率の値に対応し、例えば、CQIが1であると、対応する
符号化率(Code Rate,CRと略称)が[CR1min、CR1max)(即ち、CQIが1であると、対応する
符号化率がCR1min以上、CR1maxより小さい)であり、CQIがiであると、対応する
符号化率が[CRimin、CRimax)であり、CQIが15であると、対応する
符号化率が[CR15min,CR15max)である。
【0045】
ある帯域幅配置の場合に(周波数分割複信方式(Frequency Division Duplex,FDDと略称)の場合、セルダウンリンク帯域幅であり、時分割複信(Time Division Duplex,TDDと略称)の場合、セル帯域幅である)、あるDCIは、異なるCCEアグリゲーションレベルで異なるPDCCH
符号化率に対応し、且つCCEアグリゲーションレベルが大きいほど、その
符号化率が小さくなる。
【0046】
各公共DCIは、現在のTTI時刻に、セル下のすべてのアクティブにしたUEのCQI値のうち最小CQI値CQImin及びCQIとPDCCH
符号化率とのマッピング関係からこの公共DCIがこのTTI時刻に必要なPDCCH
符号化率の最大値CRcomimaxを得る。ここで、CQIminが1以上、15以下の値である。
【0047】
CRcomimax及び公共DCIが異なるCCEアグリゲーションレベルでのPDCCH
符号化率によって、この公共DCIが必要とする最小のCCEアグリゲーションレベルLcomminを決定する。ここで、公共DCIが異なるCCEアグリゲーションレベルでのCCEアグリゲーションレベルとは、CCEアグリゲーションレベル4或いはCCEアグリゲーションレベル8である。
【0048】
CCEアグリゲーションレベルを用いて、CCEアグリゲーションレベル及び公共CCE領域のCCE使用情報を使用して公共DCIに用いるCCEリソースを決定するようにCCE分配を行う。
【0049】
公共DCIにCCEリソース分配を行うことは、以下の3種類の情況がある。
【0050】
1)用いられるCCEアグリゲーションレベルLcomminは、公共CCE領域には分配可能なCCEリソースがなく、この場合に、この公共DCIへのCCEリソースの分配を終える。
【0051】
2)用いられるCCEアグリゲーションレベルLcomminは、公共CCE領域には分配可能なCCEリソースが1ブロックだけあり、この場合に、このブロックのCCEリソースをこの公共DCIに分配する。
【0052】
3)用いられるCCEアグリゲーションレベルLcomminは、公共CCE領域には複数のブロックの分配可能なCCEリソースがあり、この場合に、処理ステップが以下のとおりである。
【0053】
ステップ1において、採用されたCCEアグリゲーションレベルLcomminが4であるか、8であるかを判断し、8であると、境界のCCEリソースCCE0〜CCE7をこの公共DCIに分配し、フローを終える。4であると、ステップ2を実行する。
【0054】
ステップ2において、公共CCE領域には分配可能なCCEリソースが複数のブロックあり、その中に、頭境界のCCEリソース(即ち、分配可能なCCEリソースにCCE0が含まれる)があると、このブロックのCCEリソースをこの公共DCIに分配し、そうしないと、均一法則でCCEの分配を行い、用いられたCCEをCCEリソース全体にできるだけ均一に分布させる。
【0055】
例えば、
図5は本発明の実施例に係る公共DCIにCCEリソースを分配する模式図であり、
図5に示すように、
図5(a)では、ある公共DCIに用いられるCCEアグリゲーションレベルLcomminが4であり、現在の使用可能な公共CCE領域にCCE4〜CCE7、CCE8〜CCE11及びCCE12〜CCE15という分配できるCCEリソースが3ブロックあり、均一法則で、CCE12〜CCE15をこの公共DCIに分配する。
【0056】
また、例えば、
図5(b)では、ある公共DCIに用いられるCCEアグリゲーションレベルLcomminが4であり、現在の使用可能な公共CCE領域にCCE4〜CCE7とCCE8〜CCE11という分配できるCCEリソースが2ブロックあり、均一法則で、CCE8〜CCE11をこの公共DCIに分配する。
【0057】
特に注意すべきのは、
図5には、分配領域が公共CCE領域における分配可能なCCEリソースを示す。
処理が終わった。
【0058】
スケジューリング行列における各UEのDCIは、現在TTI時刻に、スケジューリング行列における各UEのCQI値i及びCQIとPDCCH
符号化率とのマッピング関係によってこのUEがこのTTI時刻に必要なPDCCH
符号化率の最大値CRimaxを得る。ここで、iが1以上、15以下の値である。
【0059】
CRimax及びこのUEのDCIが異なるCCEアグリゲーションレベルでのPDCCH
符号化率によって、このUEのDCIが必要とする最小のCCEアグリゲーションレベルLueminを決定し、このDCIの用可能なCCEアグリゲーションレベルが、CCEアグリゲーションレベル集合{1,2,4,8}からすべてのLuemin以上の値を取り出し、それらで構成された集合を{Luemin,…,8}とすることによって決定される。ここで、このDCIがCCEアグリゲーションレベルLueminの場合のPDCCHの
符号化率は、CRimax以下である。
【0060】
集合{Luemin,…,8}から1つのCCEアグリゲーションレベルを順次に取り出し、そしてこのUEのDCIにCCEリソースを分配した或いは集合{Luemin,…,8}におけるCCEアグリゲーションレベルを使用済むまでに、CCE分配を行う。PDCCH候補領域へのCCEリソースを分配するための原則は、CCEアグリゲーションレベル、PDCCH候補領域が位置する位置、PDCCH候補領域において分配可能なCCEリソース数及びPDCCH候補領域付近CCEの使用情況等の情報によってこのUEのこのDCIに用いられるCCEリソースを決定する。
【0061】
UEのDCIにCCEリソースを分配することは、以下の3種類の情況がある。
【0062】
1)用いられるCCEアグリゲーションレベルLから算出したPDCCH候補領域には分配可能なCCEリソースがない。この場合に、集合{Luemin,…,8}に採用しないCCEアグリゲーションレベルがあるかどうかを判断し、あると、これらのCCEアグリゲーションレベルを順次に用いてCCEリソース分配を行う。ないと、このDCIに対するCCEリソースの分配を終える。
【0063】
2)用いられるCCEアグリゲーションレベルLから算出したPDCCH候補領域には分配可能なCCEリソースが1ブロックだけある。この場合に、このブロックのCCEリソースをこのUEのDCIに分配する。
【0064】
3)用いられるCCEアグリゲーションレベルLから算出したPDCCH候補領域には分配可能なCCEリソースが複数のブロックある。この場合に、処理ステップは、以下のとおりである。
【0065】
ステップ1において、PDCCH候補数が閾値Bより大きいかどうかを判断し、閾値B以下であると、ステップ2に入る。閾値Bより大きいと、ステップ3に入る。一般的に、閾値Bが2とする。
【0066】
ステップ2において、均一法則でCCEの分配を行い、用いられたCCEをCCEリソースの全体にできるだけ均一に分布させる。
【0067】
例えば、CCEアグリゲーションレベルが8、対応するPDCCH候補数が2、いずれも占用されない場合、PDCCH候補領域に接続する両端のCCEアグリゲーションレベルL同一なCCEが占用されるかを判断(全部或いは一部的に占用されたとの2種類の情況)、一端が用いられ他端が用いられないと、用いられない端に近いブロックのCCEをこのUEのDCIに分配し、
図6は本発明の実施例に係るUEのDCIにCCEアグリゲーションレベルが8のCCEリソースを分配する模式図であり、
図6(a)に示すように、あるUEはCCEアグリゲーションレベルLが8でそのDCIにCCE分配を行い、PDCCH候補領域CCE8〜CCE23には、分配可能なCCEリソースが2ブロックあり、即ち、CCE8〜CCE15とCCE16〜CCE23であり、それと同時に、CCEリソースのうちCCE16〜CCE23に近いCCE28〜CCE31が占用され、このため、このUEのDCIにCCE8〜CCE15部分のCCEリソースを分配する。
【0068】
また、例えば、両端とも用いられないと、更に、PDCCH候補領域に次に接続する両端のCCEアグリゲーションレベルL同一なCCEが占用されるかを判断し、一端が用いられ他端が用いられないと、用いられない端に近いブロックのCCEをこのUEのDCIに分配する。決定できたまでに以上方法で順次に判断する。
【0069】
また、例えば、両端とも用いられると、更に、PDCCH候補領域に次に接続する両端のCCEアグリゲーションレベルL同一なCCEが占用されるかを判断し、一端が用いられ他端が用いられないと、用いられない端に近いブロックのCCEをこのUEのDCIに分配する。決定できたまでに以上方法で順次に判断する。
【0070】
注意すべきのは、境界CCEリソースの場合、境界のアイドルCCEリソースを優先に分配する。
図6(b)に示すように、あるUEはCCEアグリゲーションレベルLが8でそのDCIへのCCEの分配を行い、PDCCH候補領域CCE8〜CCE23には、分配可能なCCEリソースが2ブロックあり、即ちCCE0〜CCE7とCCE8〜CCE15であり、その中、CCE0〜CCE7が境界CCEリソースであり、このため、このUEのDCIにCCE0〜CCE7だけのCCEリソースを分配する。
注意すべきのは、
図6において分配領域が用いられたCCEアグリゲーションレベルLから算出したPDCCH候補領域における分配可能なCCEリソースを示す。
【0071】
ステップ3において、集合的な均一方法でCCEの分配を行い、即ち、同時に2つの方面に配慮を加える。第1の方面が、用いられたCCEをCCEリソース全体にできるだけ均一に分布させる均一性であり、第2方面が、用いられたCCEをある或いは複数のCCEアグリゲーションレベルが占用しようとするCCEリソースをできるだけ全部に占用させる集合性である。
【0072】
一般的に、PDCCH候補領域に接続占用(一部占用及び全部占用を含む)されたCCEリソースと一緒に構成したものより一級大きいCCEアグリゲーションレベルの本層CCEアグリゲーションレベルの大きさの1ブロックのアイドルCCEリソースがある場合、第2方面を優先して考え、即ち、このアイドルCCEリソースの分配である集合性を優先して考える。
図7は本発明の実施例に係るUEのDCIにCCEアグリゲーションレベルが2或いは1のCCEリソースを分配する模式図であり、
図7(a)に示すよう。
【0073】
更に、PDCCH候補領域に接続占用(一部占用及び全部占用を含む)のCCEリソースと一緒に構成したものより一級大きいCCEアグリゲーションレベルの本層CCEアグリゲーションレベルの大きさの複数のブロックのアイドルCCEリソースがある場合、更にこれらのアイドルCCEリソースブロックについて均一法則で判断する。
図7(b)に示すよう。
【0074】
更に、PDCCH候補領域に接続占用(一部占用及び全部占用を含む)のCCEリソースと一緒に構成したものより一級大きいCCEアグリゲーションレベルの本層CCEアグリゲーションレベルの大きさの1ブロックのアイドルCCEリソースがない場合、均一法則でPDCCH候補領域におけるアイドルCCEリソースを判断する。
図7(c)に示すよう。
【0075】
更に、均一法則でPDCCH候補領域におけるアイドルCCEリソースには複数のブロックのアイドルCCEリソースがあると判定した場合、これらのアイドルCCEリソースから1ブロックを任意に分配する。
図7(d)に示すように、均一法則で、CCEリソースCCE10〜CCE11及びCCE12〜CCE13のいずれかでよく、CCE10〜CCE11及びCCE12〜CCE13を任意に分配する。
図7(d)には、CCE10〜CCE11を分配する。
【0076】
特に注意すべきのは、
図7において分配領域が用いられるCCEアグリゲーションレベルLから算出したPDCCH候補領域における分配可能なCCEリソースを示す。
処理が終わった。
【0077】
装置実施例
本発明の実施例によれて、CCEの分配装置を提供した。
【0078】
図8は本発明の実施例に係るCCEの分配装置の構造ブロック図であり、
図8に示すように、この装置は、ネットワーク側に位置し、決定モジュール82及び分配モジュール84を含み、以下、この構造を詳しく説明する。
【0079】
決定モジュール82は、チャネル品質指示CQIと物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH
符号化率とのマッピング関係によって制御チャネルエレメントCCEアグリゲーションレベルを決定する。分配モジュール84は、決定モジュール82に接続され、CCEアグリゲーションレベルによってCCEリソースを分配する。
【0080】
図9は本発明の実施例に係るCCEの分配装置の具体的な構造ブロック図であり、
図9に示すように、決定モジュール82は、第1の選択サブモジュール92及び第2の選択サブモジュール94を含み、以下、この構造を詳しく説明する。
【0081】
第1の選択サブモジュール92は、マッピング関係及びセルにおけるすべてのアクティブにしたUEの現在のTTI時刻に最小広帯域CQIによって公共ダウンリンクチャネル情報DCIのために対応する第1のPDCCH
符号化率を選択する。ここで、第1のPDCCH
符号化率がCQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係によって、セルにおけるすべてのアクティブにしたUEの現在のTTIの最小広帯域CQIが要する第1の最小PDCCH
符号化率である。第2の選択サブモジュール94は、第1の選択サブモジュール92に接続され、対応する第1のPDCCH
符号化率によって公共DCIのために現在の伝送時間間隔TTI時刻にCCEアグリゲーションレベル集合{4、8}から対応する第1のCCEアグリゲーションレベルを選択する。ここで、第1のCCEアグリゲーションレベルは、第1のPDCCH
符号化率に対応し、現在のTTI時刻にCCEアグリゲーションレベル集合{4、8}のうちの最小の値である。
【0082】
分配モジュール84は、第1の取り出しサブモジュール96及び第1の分配サブモジュール98を含み、以下、この構造を詳しく説明する。
【0083】
第1の取り出サブモジュール96は、現在のTTI時刻の公共DCIスケジューリング行列から公共DCIを1つ取り出す。第1の分配サブモジュール98は第1の取り出しサブモジュール96に接続され、取り出された1つの公共DCIに対応する第1のCCEアグリゲーションレベルを採用してCCEリソースを分配する。
【0084】
図10は、本発明の実施例に係るCCEの分配装置の他の例の具体的な構造ブロック図であり、
図10に示すように、決定モジュール82は、第3の選択サブモジュール1002、第4の選択サブモジュール1004及び第5の選択サブモジュール1006を含み、以下、この構造を詳しく説明する。
【0085】
第3の選択サブモジュール1002は、マッピング関係(即ちチャネル品質指示CQIと物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH
符号化率とのマッピング関係)によって対応するユーザー設備UEのために対応する第2のPDCCH
符号化率を選択する。第4の選択サブモジュール1004は、第3の選択サブモジュール1002に接続され、対応する第2のPDCCH
符号化率によってUEの現在のTTI時刻に分配待ちCCEリソースのDCIのために必要な第2のCCEアグリゲーションレベルを選択する。第5の選択サブモジュール1006は、第4の選択サブモジュール1004に接続され、CCEアグリゲーションレベル集合{1、2、4、8}から第2のCCEアグリゲーションレベル以上の値を選択して、UEに対応するCCEアグリゲーションレベル集合とする。ここで、第2のCCEアグリゲーションレベルは、第2のPDCCH
符号化率に対応し、現在のTTI時刻に分配待ちCCEリソースのDCIから必要な最小CCEアグリゲーションレベルを選択することで得る。
【0086】
分配モジュール84は、第2の取り出しサブモジュール1008及び第2の分配サブモジュール1010を含み、以下、この構造を詳しく説明する。
【0087】
第2の取り出サブモジュール1008は、現在のTTI時刻のUEスケジューリング行列からUE的DCIを1つ取り出す。第2の分配サブモジュール1010は、第2の取り出しサブモジュール1008に接続され、取り出された1つのUEのDCIに対応するCCEアグリゲーションレベル集合から1つのCCEアグリゲーションレベルを選択し、取り出された1つのUEのDCIにCCEリソースを分配する。
【0088】
本発明は、更にCCEの分配装置を提供し、
図11は、本発明の実施例によるCCEの分配装置の構造模式図であり、ネットワーク側に位置し、本実施例におけるこの分配装置は、具体的には、eNB(基地局)でよく、この装置は、CCEアグリゲーションレベル選択要素1102及びCCE分配要素1104を含む。
【0089】
ここで、CCEアグリゲーションレベル選択エレメント1102は、決定モジュール82に対応し、CQIとPDCCH
符号化率のマッピング関係によって、公共DCIのために現在TTI時刻にCCEアグリゲーションレベル集合{4,8}から必要な最小のCCEアグリゲーションレベルLcomminを選択し、このUEの現在のTTI時刻に分配待ちCCEリソースのDCI情報のために必要な最小のCCEアグリゲーションレベルLueminを選択し、このDCIの使用可能なCCEアグリゲーションレベルが、CCEアグリゲーションレベル集合{1,2,4,8}からすべてのLuemin以上の値を取り出し、それらで構成した集合を{Luemin,…,8}とすることを決定する。CCE分配エレメント1104は、分配モジュール84に対応し、各公共DCIに対して、現在のTTI時刻の公共DCIスケジューリング行列から1つの公共DCIを順次に取り出し、そして、この公共DCIに対応するCCEアグリゲーションレベルLcomminを順次に用いてCCEの分配を行い、各UEのDCIに対して、現在のTTI時刻のUEスケジューリング行列から1つのUEのDCIを順次に取り出し、そして、このUEのDCIに対応するCCEアグリゲーションレベル集合{Luemin,…,8}から1つのCCEアグリゲーションレベルを順次に取り出し、そしてこのUEのこのDCIにCCEリソースを分配した或いは集合{Luemin,…,8}におけるCCEアグリゲーションレベルが使用済むまでに、CCEの分配を行う。
【0090】
特に説明したいのは、装置の実施例に記載のCCEの分配装置が上述した方法実施例に対応し、その具体的な実現方法が方法実施例で既に説明し、詳細な記載を省略する。
以上したように、本発明によれば、CCEリソースの利用率を向上させた。
【0091】
特に説明したいのは、図面のフローチャートに示すステップは、1セットの計算装置によってコマンドを実行できる計算装置システムで実行でき、且つ、フローチャートで論理的な順序を示したが、これに異なる順序で示した或いは記載したステップを実行する場合もある。
【0092】
当業者にとって、上述の本発明の各モジュール或いは各ステップは共通の計算装置によって実現することができ、単独の計算装置に集中させてもよいし、複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させてもよく、或は計算装置が実行可能なプログラムのコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に記憶させて計算装置によって実行することができ、また、ある場合には、示された或は述べられたステップがここでのと違う順で実行されてもよく、又はそれらの夫々をそれぞれ集積回路ブロックに製作し、又はそれらにおける複数のモジュール又はステップを単独の集積回路モジュールに製作して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる指定のハードウェアとソフトウェアの結合にも限定されない。
【0093】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での如何なる修正、置換、改良などは本発明の保護範囲内に含まれる。