(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5732106
(24)【登録日】2015年4月17日
(45)【発行日】2015年6月10日
(54)【発明の名称】最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリー
(51)【国際特許分類】
A63B 47/00 20060101AFI20150521BHJP
【FI】
A63B47/00 A
【請求項の数】12
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-108654(P2013-108654)
(22)【出願日】2013年5月23日
(65)【公開番号】特開2014-200668(P2014-200668A)
(43)【公開日】2014年10月27日
【審査請求日】2013年5月23日
(31)【優先権主張番号】102205989
(32)【優先日】2013年4月1日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】513130087
【氏名又は名称】王 家羚
(74)【代理人】
【識別番号】100077584
【弁理士】
【氏名又は名称】守谷 一雄
(74)【代理人】
【識別番号】100106699
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 弘道
(72)【発明者】
【氏名】王 家羚
【審査官】
高木 亨
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−119619(JP,A)
【文献】
特開2003−169865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 47/00−02
A63B 71/00
B62B 1/04−26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形に配置された4つの脚部と、
脚部の頂部にそれぞれ取り付けられた4つの頂部台座と、
脚部にそれぞれ動くことができるように取り付けられた4つの摺動台座と、
脚部の下端部にそれぞれ取り付けられた4つの車輪と、
2つの隣接する脚部の間に各々取り付けられた4つの連結ロッド組立部と、
頂部台座にそれぞれ枢動可能に接続している4つの取り付けロッドと、
を有するフレームと、
フレームに取り付けられ、取り付けロッドに接続し、収容室及び開放部を有するバッグと、
フレームに取り付けられ、フレームを補強する複数の弾性部材と、
からなることを特徴とする最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリー。
【請求項2】
各弾性部材の2つの端部はそれぞれ同じ脚部の頂部台座及び摺動台座に接続していることを特徴とする請求項1記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項3】
弾性部材はバネであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項4】
バッグは第1の外面と、
第1の外面と反対側の第2の外面と、
4つの取り付け片を有し、
取り付け片の2つは第1の外面に互いに対向して取り付けられ、
他の2つの取り付け片は第2の外面に互いに対向して取り付けられ、
各取り付け片は伸長され、外側端部から内側端部へ下方に傾斜され、内部の空洞と開放部を有し、
取り付けロッドはそれぞれバッグの取り付け片に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項5】
頂部台座の2つは互いに対向して取り付けられており、他の2つの頂部台座は互いに対向して取り付けられており、
各頂部台座は外側から内側へ下方に傾斜する当接面を有し、
各取り付けロッドはそれぞれ対応する頂部台座の当接面に当接していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか1項記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項6】
各頂部台座は互いの間に間隔を有して形成された2つのピボット壁と、
ピボット壁の反対側の内面にそれぞれ形成された2つの位置決め点を有し、
各取り付けロッドは対応する頂部台座のピボット壁の間に取り付けられ、取り付けロッドの反対側の外面にそれぞれ形成された2つの位置決め凹部を有し、それぞれ選択的に対応する頂部台座の位置決め点に係合していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項7】
各連結ロッド組立部は互いに枢動可能に接続している2つの連結ロッドを有し、
各連結ロッドの2つの端部は2つの隣接する脚部でそれぞれ枢動可能に頂部台座と摺動台座に接続していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち何れか1項記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項8】
バッグの輪郭は長方形であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち何れか1項記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項9】
バッグの収容室は直方体であることを特徴とする請求項8記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項10】
バッグはさらにバッグの収容室の底部に形成された下部室を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうち何れか1項記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項11】
バッグはバッグの下部室の内面の周りに取り付けられたジッパーを有し、
ジッパーは下部室の垂直側に定められた連結点と、
下部室の内面の周りに取り付けられ、連結点から延び、下部室の底部へ下方に斜めに延び、下部室の内面を取り囲んでいる下部ジッパー片と、
下部室の内面の周りに取り付けられ、連結点から延び、上方へ斜めに延び、下部室の内面を取り囲んでいる上部ジッパー片と、
を有していることを特徴とする請求項10記載の折り畳み式ボールトロリー。
【請求項12】
さらにフレームに取り付けられ、選択的にフレームを取り囲み、固定する固定ベルトからなることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうち何れか1項記載の折り畳み式ボールトロリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式ボールトロリーに係り、特に折り畳んだときに容積を最小にできるボールトロリーに関する。
【背景技術】
【0002】
バレーボールやバスケットボールなどの多数のまた様々な種類のボールを収容するために、ボールトロリーは例えば体育館のようなスポーツ競技場においては一般的である。使用者はその中にボールを入れ、ボールトロリーを便利に動かすことができたりボールトロリーからボールを使うために頻繁に取り出したりすることができる。
【0003】
図11を参照すると、第1の従来のボールトロリーは折り畳み式フレーム81、バッグ82及び複数の弾性部材83を有している。フレーム81は4つの脚部811、4つの車輪813及び複数の連結ロッド812を有している。車輪813は第1の従来のボールトロリーを動かすために脚部81の下端部にそれぞれ取り付けられている。各連結ロッド812の頂部は、脚部811の一端の頂部に枢動可能に接続し、一方各連結ロッド812の下端部は軸方向に可動な状態で他の脚部811に枢動可能に接続している。バッグ82はフレーム81の周りに取り付けられ、ボールを収容するために収容室821と開放された上部を有している。弾性部材83は、2つの隣接する脚部811を外的に補強するために連結ロッド812の下端部を引き上げるように、脚部811の一端の頂部と同じ脚部811に接続している連結ロッド812の下端部との間に取り付けられている。
【0004】
しかし、前記従来のボールトロリーは以下の欠点を有している。第1に、フレーム81はバッグ82の内側に配置されているので、ボールやボールを取り出す際に収容室821に伸ばした使用者の手を傷つける虞がある。第2に、収容室821の開放された上部はかなり小さいので使用者が便利にボールを取り出すことができない。第3に、収容室821はあまりに深く、それが使用者が便利にボールを取り出すことができない他の理由でもある。
【0005】
図12を参照すると、上記の欠点を解消するために第2の従来のボールトロリーが提供される。4つの連結ロッド912が脚部911の頂部から傾斜して突き出されている。バッグ92は大きな開放部を有するより浅い収容室921を形成するために突出した連結ロッド912の周りに取り付けられている。また、連結ロッド912はボールや手を傷つけないようにバッグ92の外表面に結合されている。
【0006】
しかし、第2の従来のボールトロリーはまだ以下の欠点を有している。第1に、
図13を参照すると、第2の従来のボールトロリーは複数の補強ロッド914を有している。補強ロッド914の2つは2つの隣接する連結ロッド912の間に取り付けられ、互いが枢動可能に結合され係合されている。第2の従来のボールトロリーが折り畳まれるとき、2つの補強ロッド914は使用者の手が補強ロッド914と連結ロッド912で固定できるように最初に押し上げられる。第2に、
図14を参照すると、第2の従来のボールトロリーが折り畳まれた後、連結ロッド912は実質的にまっすぐに直立し上方に突き出し、それは運搬や格納においてより空間を占有するために第2の従来のボールトロリーの容積を増加させる。第3に、
図12を参照すると、バッグ92の上部開放部はより広いけれども、収容室921はより浅く、バッグ92は断面積において台形である。結果として、バッグ92の収容室921はボールを収容するための容量としてはまだ十分な大きさではない。
【0007】
欠点の解消のため、本発明は前述の問題を軽減したり除去したりして最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリーを提供するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主要な目的は折り畳まれたときに容積を最小にできる折り畳み式ボールトロリーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリーはフレーム、バッグ及び複数の弾性部材を有している。フレームは4つの脚部、4つの頂部台座、4つの摺動台座、4つの車輪、4つの連結ロッド組立部及び4つの取り付けロッドを有している。脚部は長方形に配置されている。頂部台座はそれぞれ脚部の頂部に取り付けられている。摺動台座はそれぞれ脚部を動くことができるように取り付けられている。車輪はそれぞれ脚部の下端部に取り付けられている。各連結ロッド組立部は2つの隣接する脚部の間に取り付けられている。取り付けロッドはそれぞれ枢動可能に頂部台座に接続している。バッグはフレームに取り付けられ、取り付けロッドに接続し、収容室及び開放部を有している。弾性部材はフレームに取り付けられ、フレームを外部的に補強している。
【0010】
バッグは取り付けロッドに接続し、取り付けロッドは脚部に枢動可能に接続しているので、ボールトロリーが折り畳まれたときに非常に広い空間を占有するために、取り付けロッドが上方へ突き出さないように脚部に対して取り付けロッドを回転することができる。また、フレームは弾性部材により補強され、それにより使用者はボールトロリーを折り畳むときにロッドの間に手を伸ばす必要がなく、手を固定することを防ぐ。
【0011】
発明の他の目的、長所、新規な特徴は添付の図面を参照するとき以下の詳細な説明からより明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明による最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリーの斜視図である。
【
図2】
図1における折り畳み式ボールトロリーの分解斜視図である。
【
図3】
図1における折り畳み式ボールトロリーの拡大斜視図で、ボールトロリーに取り付けられた固定ベルトを示している。
【
図4】
図1における折り畳み式ボールトロリーの拡大斜視図で、頂部台座を示している。
【
図5】
図1における折り畳み式ボールトロリーの操作正面図で、折り畳まれた下部室を示している。
【
図6】
図1における折り畳み式ボールトロリーの操作正面図で、拡張した下部室を示している。
【
図7】
図1における折り畳み式ボールトロリーの拡大操作斜視図で、拡張した下部室を示している。
【
図8】
図1における折り畳み式ボールトロリーの拡大斜視図で、ボールトロリーに取り付けられた弾性部材を示している。
【
図9】
図1における折り畳み式ボールトロリーの操作図で、折り畳まれた取り付けロッドを示している。
【
図10】
図1における折り畳み式ボールトロリーの操作図で、折り畳まれた脚部を示している。
【
図11】従来技術による第1の従来のボールトロリーの斜視図である。
【
図12】従来技術による第2の従来のボールトロリーの斜視図である。
【
図13】
図12における従来のボールトロリーの側面図で、補強ロッドを示している。
【
図14】
図12における従来のボールトロリーの正面操作図で、折り畳まれたボールトロリーを示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜
図3を参照すると、本発明による最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリーはフレーム10、バッグ20及び複数の弾性部材30からなっている。好ましい実施の形態では、折り畳み式ボールトロリーはさらに固定ベルト40を有している。
【0014】
図1及び
図2を参照すると、フレーム10は4つの脚部11、4つの頂部台座12、4つの摺動台座13、4つの車輪14、4つの連結ロッド組立部15及び4つの取り付けロッド16を有している。
【0016】
図1、
図2及び
図4を参照すると、頂部台座12はそれぞれ脚部11の頂部に取り付けられている。好ましい実施の形態では、頂部台座12の2つが互いに対向しており、頂部台座12の他の2つもまた互いに対向している。各頂部台座12は2つのピボット壁121、2つの位置決め点123及び当接面122を有している。ピボット壁121は互いの間で間隔のある状態で取り付けられている。位置決め点123はそれぞれピボット壁121の内面に形成されている。当接面122はピボット壁121の間に配置されており、外側から内側に向けて下方に傾斜している。頂部台座12は好ましくはプラスチックで作られているが、これに限定されるものではない。
【0017】
図1及び
図2を参照すると、摺動台座13は動くことができるようにそれぞれ脚部11に取り付けられている。
【0018】
車輪14はそれぞれ脚部11の下端部に取り付けられている。
【0019】
各連結ロッド組立部15は2つの隣接する脚部11の間に取り付けられている。好ましい実施の形態では、各連結ロッド組立部15は2つの連結ロッド151を有している。連結ロッド151は互いに枢動可能に接続している。各連結ロッド151の2つの端部は、各頂部台座12が枢動可能に2つの連結ロッド151に垂直方向に接続するようにかつ各摺動台座13もまた2つの連結ロッド151に垂直方向に接続するように2つの隣接する脚部11で頂部台座12と摺動台座13にそれぞれ枢動可能に連結されている。
【0020】
図1、
図2及び
図4を参照すると、取り付けロッド16はそれぞれ枢動可能に頂部台座12に接続している。好ましい実施の形態では、各取り付けロッド16は対応する頂部台座12のピボット壁121の間に取り付けられ、選択的に頂部台座12の当接面122に当接している。各取り付けロッド16は2つの位置決め凹部161を有している。各位置決め凹部161は取り付けロッド161の反対側の外面にそれぞれ形成されており、それぞれ選択的に頂部台座12のピボット壁121の位置決め点123に係合している。
【0021】
図1及び
図2を参照すると、バッグ20はフレーム10に取り付けられ、取り付けロッド16に接続し、収容室21及び開放部を有している。好ましい実施の形態では、バッグ20の輪郭は長方形で、収容室21は直方体である。バッグ20はさらに収容室21の底部に形成されている下部室22を有している。
図2及び
図5から
図7までを参照すると、容量を拡大するために下部室22を下方に拡張することができる。バッグ20は下部室22の内面の周りに取り付けられるジッパー221を有している。ジッパー221は連結点、下部ジッパー片222及び上部ジッパー片223を有している。下部ジッパー片222及び上部ジッパー片223は互いに連結点で接続されている。連結点は下部室22の垂直側に定められている。下部室22が拡張された後、連結点は実質的に下部室22の底部から頂部への3分の1の高さのところになる。下部ジッパー片222は下部室22の内面の周りに取り付けられ、連結点から延び、下部室22の底部へ下方に斜めに延び、さらに、下部室22の内面を取り囲んでいる。上部ジッパー片223は下部室22の内面の周りに取り付けられ、連結点から延び、下部室22の底部から頂部へ3分の2の高さのところに上方へ斜めに延び、そして下部室22の内面を取り囲んでいる。
図1及び
図2を参照すると、バッグ20はさらに第1の外面と第2の外面及び4つの取り付け片23を有している。第1の外面と第2の外面は互いに反対側となっている。取り付け片23のうちの2つは第1の外面に互いに対向して取り付けられている。他の2つの取り付け片23もまた第2の外面に互いに対向して取り付けられている。各取り付け片23は伸長され、外側端部から内側端部へ下方に傾斜され、内部の空洞と開放部を有している。取り付け片23はそれぞれフレーム10の取り付けロッド16の周りに取り付けられている。
【0022】
図1、
図2及び
図8を参照すると、弾性部材30はフレーム10に取り付けられ、フレーム10を外部的に補強している。好ましい実施の形態では、最小の容積を有する折り畳み式のボールトロリーは2つの反対側の脚部11に対角線上にそれぞれ取り付けられた2つの弾性部材30有している。各弾性部材30の2つの端部は同じ脚部11上で頂部台座12と摺動台座13にそれぞれ接続されている。弾性部材30はバネである。
【0023】
図1から
図3を参照すると、固定ベルト40はフレーム10に取り付けられている。固定ベルト40は選択的にフレーム10を取り囲み固定している。好ましい実施の形態では、固定ベルト40は脚部11の1つにしっかりと取り付けられ、固定ベルト40の2つの端部は選択的に互いに係合している。
【0024】
図1及び
図4を参照すると、説明されているように、折り畳み式ボールトロリーが使用される場合、脚部11は拡張されている。各取り付けロッド16は対応する頂部台座12の当接面122に当接している。取り付けロッド16の位置決め凹部161は対応する頂部台座12の位置決め点123にそれぞれ係合している。バッグ20の取り付け片23はバッグ20が支えられるように拡張された脚部11の周りにそれぞれ取り付けられている。
【0025】
その結果使用者はバッグ20の収容室21や下部室22の中に様々な種類のボールを入れることができる。収容室21は直方体であり、バッグ20は収容室21の底部に形成された下部室22を有しているので、バッグ20の容量は拡大されている。
図2及び
図5から
図7までを参照すると、バッグ20の容量を調整するために下部室22を広げ折り畳むことができる。下部室が折り畳まれるとき、下部ジッパー片222と上部ジッパー片223はジッパーを締められ、下部室22の壁の部分は下部ジッパー片222と上部ジッパー片223の間で折り畳まれる。下部室22が広げられるときには、ジッパー221は完全に開かれ、その結果下部室22の底部を下部ジッパー片222で引き下ろすことができ、よって下部室22の折り畳まれた壁を下方へ広げることができる。広げられたときの下部室22の容量は折り畳まれたときの下部室22の容量より3倍増大される。下部室22を広げたり折り畳んだりするために、使用者はただジッパー221を引くだけで、便利である。
【0026】
図4を参照すると、最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリーが折り畳まれるとき、各取り付けロッド16は、取り付けロッド16の位置決め凹部161が頂部台座12の位置決め点123から離れるように頂部台座12に対してわずかに回転する。その結果取り付けロッド16を頂部台座12に対して自由に回転させることができる。
図2を参照すると、バッグ20は持ち上げられ、バッグ20の動きとともに、取り付けロッド16は垂直になるように徐々に上部へ回転する。
図9を参照すると、その後、各取り付けロッド16は、取り付けロッド16が脚部11に平行になるまで頂部台座12に対して回転し、脚部11の内面に当接する。
図10を参照すると、その結果脚部11は内側に向けて押される。2つの隣接する脚部11がより近づくと、各連結ロッド151の下端は弾性部材30の抵抗力に抗し、摺動台座13を押し下げる。摺動台座13は他の連結ロッド151の下端とともに下方へ動く。よって、任意の2つの反対側の脚部11を内側へ押すと、すべての脚部11を内側へ動かせる。脚部11が内側へ動いた後、固定ベルト40の2つの端部は脚部11を包囲し、しっかりと互いを接続し、弾性部材30の弾性力によって脚部11が広げられる状態から阻止する。
【0027】
上記したように、脚部を折り畳むために、使用者は任意の2つの反対側の脚部11の外面を内側へ押すだけである。使用者は脚部11の間に手を伸ばす必要がなく、手が固定される状態を防ぐ。さらに、取り付けロッド16は脚部11の内面に当接しており、ボールトロリーが折り畳まれるときにボールトロリーの容積を減少させることができるように上部へ突き出しておらず、運搬や格納に都合がよい。
【0028】
要約すると、上記したように最小の容積を有する折り畳み式ボールトロリー使用に際する容量を大きくすることができ、折り畳んでいる間に使用者を固定されている状態から防ぎ、折り畳んだときの容積を減少させることができる。
【0029】
ボールトロリーが折り畳んだ状態から広げられようとするとき、使用者は固定ベルトを解くだけである。その結果補強している弾性部材30が元の長さに戻り、摺動台座13を引き上げ、よって脚部11を広げる。その結果、バッグ20はフレーム10に取り付けられる。
【0030】
たとえ本発明の多数の特性や利点が前記において説明されているとしても、発明の構成や特徴の詳細とともに、開示されていることは単に例示である。詳細において、特に形状や寸法、部品の配置の項目において発明の本質の範囲内で添付した特許請求の範囲における用語の広い一般的な意味により示される変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0031】
10・・・フレーム
11・・・脚部
12・・・頂部台座
121・・・ピボット壁
122・・・当接面
123・・・位置決め点
13・・・摺動台座
14・・・車輪
15・・・連結ロッド組立部
151・・・連結ロッド
16・・・取り付けロッド
161・・・位置決め凹部
20・・・バッグ
21・・・収容室
22・・・底部室
23・・・取り付け片
221・・・ジッパー
222・・・下部ジッパー片
223・・・上部ジッパー片
30・・・弾性部材
40・・・固定ベルト