特許第5732130号(P5732130)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5732130機械類通信機器能力の報知、取得方法及びその装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5732130
(24)【登録日】2015年4月17日
(45)【発行日】2015年6月10日
(54)【発明の名称】機械類通信機器能力の報知、取得方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20150521BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20150521BHJP
【FI】
   H04W28/06
   H04W8/22
【請求項の数】11
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-512740(P2013-512740)
(86)(22)【出願日】2011年5月24日
(65)【公表番号】特表2013-527726(P2013-527726A)
(43)【公表日】2013年6月27日
(86)【国際出願番号】CN2011074609
(87)【国際公開番号】WO2011150758
(87)【国際公開日】20111208
【審査請求日】2012年12月12日
(31)【優先権主張番号】201010199226.0
(32)【優先日】2010年6月2日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507116846
【氏名又は名称】ゼット ティー イー コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(72)【発明者】
【氏名】ホアン,チュン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン,ホ
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−506491(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/017494(WO,A1)
【文献】 特表2008−522561(JP,A)
【文献】 特表2010−512690(JP,A)
【文献】 CATT,Consideration on MTC features,3GPP TSG RAN WG3 Meeting #66bis R3-100309,2010年 1月15日
【文献】 Huawei, CMCC, China Unicom, CATR,Kickoff for Machine Type Communications Study Item,3GPP TSG-RAN WG2 #68bis R2-100597,2010年 1月21日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_68bis/docs/R2-100597.zip
【文献】 LG Electronics Inc.,RAN consideration on Machine Type Communication,3GPP TSG-RAN2 Meeting #68bis R2-100093,2010年 1月12日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_68bis/docs/R2-100093.zip
【文献】 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;Service requirements for Machine-Type Communications (MTC);Stage 1(Release 10),3GPP TS 22.368,2010年 3月,V10.0.0,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/22_series/22.368/22368-a00.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
MTC機器がネットワーク側と同一の、前記MTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、前記MTC機器の能力パラメータからなる組合せを前記インデックスにマッピングするステップと、
前記MTC機器が前記インデックスを前記ネットワーク側に報知するステップを含み、
MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って、前記MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするステップが、
前記MTC機器が前記規則に従って、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せを第1のインデックスにマッピングし、及び、
前記MTC機器が前記規則に従って、前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せを第2のインデックスにマッピングするステップを含むMTC機器能力の報知方法。
【請求項2】
MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って、前記MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするステップが、
前記MTC機器が前記対応関係を保存している対応関係テーブルから前記能力パラメータからなる組合せに対応するインデックスを調べるステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MTC機器が前記インデックスをネットワーク側に報知するステップが、
前記MTC機器が前記ネットワーク側に前記インデックスを載せたRRCメッセージを送信するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記RRCメッセージが、RRC接続確立要求メッセージと、RRC接続確立完成メッセージと、MTC機器能力クエリ応答メッセージと、ハンドオーバーメッセージの中の少なくとも一つを含む請求項に記載の方法。
【請求項5】
MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って前記MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングする前、
前記MTC機器が前記ネットワーク側と協議して前記規則を確定し、又は、前記MTC機器と前記ネットワーク側に前記規則を設定するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク側は、MTC機器が報知したインデックスを受信し、
前記ネットワーク側は、前記MTC機器と同一の、前記MTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、前記インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定するステップを含み、
前記インデックスが、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第1のインデックスと前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第2のインデックスとを含むMTC機器能力の取得方法。
【請求項7】
前記ネットワーク側が前記MTC機器と同一の規則に従って、前記インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定するステップが、
前記ネットワーク側が前記対応関係を保存している対応関係テーブルから前記インデックスにマッピングされた能力パラメータを調べるステップを含む請求項に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク側がMTC機器からのインデックスを受信するステップが、
前記ネットワーク側が前記MTC機器からのRRCメッセージを受信し、
前記ネットワーク側が前記RRCメッセージから前記インデックスを解析するステップを含む請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記ネットワーク側が前記MTC機器と同一の規則に従って、前記インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定する前、さらに、
前記ネットワーク側が前記MTC機器と協議して前記規則を確定し、又は、前記MTC機器と前記ネットワーク側に前記規則を設定するステップを含む請求項に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク側と同一の、MTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、前記MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするマッピングブロックと、
前記インデックスをネットワーク側に報知する報知ブロックと、を備え
前記インデックスが、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第1のインデックスと前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第2のインデックスとを含むMTC機器。
【請求項11】
MTC機器からのインデックスを受信する受信ブロックと、
前記MTC機器と同一の、前記MTC機器の能力パラメータ組合せと前記インデックスとの間の対応関係である規則に従って、前記インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定する確定ブロックと、を備え
前記インデックスが、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第1のインデックスと前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第2のインデックスとを含むネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、具体的に、機械類通信(Machine Type Communication、以下MTCと略称)機器能力の報知、取得方法、MTC機器及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
機械間通信(Machine to Machine、以下M2Mと略称)は、機械端末による知能的な交換を中心としてネットワーク化されたアプリケーション及びサービスであり、センサネットワークと無線通信技術を結合し、さまざまな通信方式をアクセス手段としてユーザに情報化された解決案を提供している。
【0003】
M2Mによって、ユーザは、外部環境をリアルタイムにモニターし、広範囲で自動化の情報収集を実現することができる。従って、M2Mは業界内アプリケーション、ホームアプリケーション、個人アプリケーション等に応用でき、その中、業界内アプリケーションは、例えば交通モニタ、警報システム、海上援助、自動販売機、運転費用等があって、ホームアプリケーションは、例えば自動検針、温度制御等があって、個人アプリケーションは、例えば生命検知、リモート診断などがある。
【0004】
M2Mの通信対象は、機械対機械又は人対機械である。一つ又は複数の機械間のデータ通信が機械類通信と定義され、この場合、人と機械との間で交換を行う必要があまりない。MTCに参与する機械がMTC機器と定義される。MTC機器は、MTCユーザの端末で、公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、以下PLMNと略称)を介してMTC機器及び/又はMTCサーバと通信を行う。移動機器(Mobile Equipment、以下MEと略称)はMTC機器に属する機能ブロックで、該機能ブロックは、MTC機器を移動通信システムにアクセスように設定される。MTCサーバ(MTC Server)はMTC機器に管理及びモニタを行う。図1図2は、それぞれ関連技術におけるMEのUMTS陸上無線アクセスネットワーク(UMTS Terrestrial Radio Access Network、以下UTRANと略称)と進化したUTRAN(Evolved UTRAN、以下E−UTRANと略称)を介したコアネットワーク(Core Network、以下CNと略称)へのアクセスを示す図である。
【0005】
関連技術において、ネットワーク側がMTC機器の能力を把握してリソースの割り当て及び関連の配置を行うように、MTC機器がネットワーク側に自分の能力、例えば、能力パラメータ値及びある能力を支援するか否かの指示等を逐一報知しなければならなく、これによって大量のエアインターフェースリソースを浪費してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題を解決できるMTC機器能力の報知、取得方法、並びにMTC機器及びネットワーク側機器を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一方面によると、MTC機器がネットワーク側と同一の、MTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするステップと、MTC機器がインデックスをネットワーク側に報知するステップを含み、前記MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って、前記MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするステップが、前記MTC機器が前記規則に従って、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せを第1のインデックスにマッピングし、及び、 前記MTC機器が前記規則に従って、前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せを第2のインデックスにマッピングするステップを含むMTC機器能力の報知方法を提供する。
【0008】
MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って、MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするステップが、MTC機器が対応関係を保存している対応関係テーブルから能力パラメータからなる組合せに対応するインデックスを調べるステップを含む。
【0010】
MTC機器がインデックスをネットワーク側に報知するステップが、MTC機器がネットワーク側にインデックスを携帯したRRCメッセージを送信するステップを含む。
【0011】
RRCメッセージは、RRC接続確立要求メッセージと、RRC接続確立完成メッセージと、MTC機器能力クエリ応答メッセージと、ハンドオーバーメッセージの中の少なくとも一つを含む。
【0012】
MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って、MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングする前、MTC機器がネットワーク側と協議して規則を確定し、又は、MTC機器とネットワーク側に規則を設定するステップを更に含む。
【0013】
本発明の他の一方面によると、ネットワーク側がMTC機器が報知したインデックスを受信し、ネットワーク側がMTC機器と同一の、MTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定するステップを含み、前記インデックスが、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第1のインデックスと前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第2のインデックスとを含むMTC機器能力の取得方法を提供する。
【0014】
ネットワーク側がMTC機器と同一の規則に従って、インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定するステップが、ネットワーク側が対応関係を保存している対応関係テーブルからインデックスにマッピングされた能力パラメータを調べるステップを含む。
【0015】
ネットワーク側がMTC機器からのインデックスを受信するステップが、ネットワーク側がMTC機器からのRRCメッセージを受信し、ネットワーク側がRRCメッセージからインデックスを解析するステップを含む。
【0016】
ネットワーク側がMTC機器と同一の規則に従って、インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定する前、ネットワーク側がMTC機器と協議して規則を確定し、又は、MTC機器とネットワーク側に規則を設定するステップを含む。
【0017】
本発明の他の一方面によると、ネットワーク側と同一の、MTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするマッピングブロックと、インデックスをネットワーク側に報知する報知ブロックと、を備え、前記インデックスが、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第1のインデックスと前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第2のインデックスとを含むMTC機器を提供する。
【0018】
本発明の他の一方面によると、MTC機器からのインデックスを受信する受信ブロックと、MTC機器と同一の、MTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定する確定ブロックと、を備え、前記インデックスが、前記MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第1のインデックスと前記MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せでマッピングされた第2のインデックスとを含むネットワーク側機器を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って、能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングし、該インデックスをネットワーク側に送信することによって、関連技術における能力報知方法がエアインターフェースリソースを浪費する問題を解決し、エアインターフェースリソースのオーバーヘッドを節約できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
ここで説明する図面は本発明を理解させるためのもので、本発明の一部を構成し、本発明における実施例と共に本発明を解釈し、本発明を不当に限定するのではない。
図1図1は、関連技術におけるMEのUTRANを介したコアネットワークへのアクセスを示す図である。
図2図2は、関連技術におけるMEのE−UTRANを介したコアネットワークへのアクセスを示す図である。
図3図3は、本発明の実施例に係わるMTC機器能力の報知方法を示すフローチャートである。
図4図4は、本発明の実施例に係わるMTC機器能力の取得方法を示すフローチャートである。
図5図5は、本発明の実施例に係わるMTC機器の構成を示すブロック図である。
図6図6は、本発明の実施例に係わるネットワーク側機器の構成を示すブロック図である。
図7図7は、本発明の実施例に係わるMTC機器能力の報知及び取得方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ実施例を結合して本発明を詳しく説明する。ここで、互いに衝突しない限り、本願に記載の実施例及び実施例に記載の特徴を互いに組み合わせることができる。
【0022】
MTC機器はMTCユーザの端末で、PLMNネットワーク等を介して他のMTC機器、MTCサーバと通信を行うことができる。ネットワーク側がMTC機器の能力を把握してリソースの割り当て及び関連する配置を行うように、MTC機器はネットワーク側に自分の能力を逐一報知しなければならないため、大量のエアインターフェースリソースを浪費してしまう。従って、本発明の実施例によると、MTC機器能力の報知、取得方法、MTC機器及びネットワーク側機器を提供し、上記問題を解決できる。以下、詳しく説明する。
【0023】
図3は、本発明の実施例に係わるMTC機器能力の報知方法を示すフローチャートで、該方法は次のステップを含む。
MTC機器は、ネットワーク側と同一の規則に従って、MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングし(ステップS302)、その中、上記規則は、MTC機器の能力パラメータの組合せとインデックスとの間の対応関係である。
【0024】
MTC機器は、該インデックスをネットワーク側に報知する(ステップS304)。
【0025】
関連技術において、MTC機器はネットワーク側に自分の能力(例えば、能力パラメータの値及びある能力を支援するか否かの指示等)を逐一報知しなければならなく、また、MTC機器の場合、そのサービス特性と機能が比較的に固定されているので、その能力も比較的に固定されていて、MTC機器がアクセスする際、依然として伝統の能力報知方法によって能力を載せると余分な負担が発生し、大量のエアインターフェースリソースを浪費してしまう。本発明の実施例による方法において、MTC機器は自分の能力パラメータからなる集合をインデックスに対応させ、上記インデックスを送信し、インデックスのビット数が複数の能力パラメータの総ビット数より大幅に少ないので、能力報知が占めるエアインターフェースリソースを減少し、エアインターフェースのオーバーヘッドを低減する。
【0026】
なお、MTC機器とネットワーク側は同一の規則に従い、該同一の規則は実質的なコンテンツが同一のマッピング規則のことを指しているが、MTC機器とネットワーク側機器の実際状況に対応させるため、該同一の規則の体現形式が異なることもある。例えば、MTC機器はテーブルフォーマットで該規則を記憶し体現し、ネットワーク側はマトリックスフォーマットで該規則を記憶し体現するなどであることができる。
【0027】
ステップS302が、MTC機器が上記対応関係を保存している対応関係テーブルから能力パラメータからなる組合せに対応するインデックスを調べるステップを含むことが好ましい。MTC機器とネットワーク側との間の同一の対応関係テーブルによって、MTC機器は自分の能力パラメータからなる組合せに対応するインデックスを速やかに調べることができ、ファイルを解析する必要がなく、効率的であって、エラー発生率も低い。
【0028】
ステップS302が、MTC機器が上記規則に従って、MTC機器のアップリンク能力パラメータからなる組合せを第1のインデックスにマッピングし、及び/又は、MTC機器が上記規則に従って、MTC機器のダウンリンク能力パラメータからなる組合せを第2のインデックスにマッピングするステップを含むことが好ましい。上記のステップによって、アップリンク能力又はダウンリンク能力のみを送信する必要がある場合、インデックスをそれぞれ調べて送信することができ、MTC機器のインデックスの調べに必要な時間及びリソースを節約できると共に、エアインターフェースのオーバーヘッドも節約でき、一方、インデックスにより指示される能力パラメータのタイプが少なくなるので、上記規則の複雑度を低減し、さらに、インデックス値の範囲を縮小し、シングルインデックスを送信するエアインターフェースオーバーヘッドを減少することができる。
【0029】
ステップS304が、MTC機器がネットワーク側に該インデックスを載せる無線リソース控制(Radio Resource Control、以下RRCと略称)メッセージを送信するステップを含むことが好ましい。既存のメッセージで該インデックスを載せることによって、新しいメッセージ構成を定義する必要がなく、簡単に実現できる。
【0030】
上記のRRCメッセージが、RRC接続確立要求メッセージと、RRC接続確立完成メッセージと、MTC機器能力クエリ応答メッセージと、ハンドオーバーメッセージの中の少なくとも一つを含むことが好ましい。上記のメッセージでインデックスを載せることによって、ネットワーク側が該インデックスに対応する能力パラメータに基づいて接続確立プロセスを企画することができる。
【0031】
MTC機器がネットワーク側と同一の規則に従って、MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングする前、MTC機器がネットワーク側と協議して規則を確定し、又は、MTC機器とネットワーク側に規則を設定するステップを更に含むことが好ましい。
【0032】
なお、上記のMTC機器が依拠した規則は、予め配置された固定の規則(例えば、当該分野に統一に規定された規則)で、報知する必要がある際、毎回配置しなくてもよく、該規則に依拠すればよい。又は、ネットワーク側と対応する規則を協議し、協議後の規則に従って報知することもできる。具体的な協議フローをMTC機器が起動することができれば、ネットワーク側が開始することもできる。
【0033】
図4は、本発明の実施例に係わるMTC機器能力の取得方法を示すフローチャートで、以下のステップを含む。
【0034】
ネットワーク側は、MTC機器が報知したインデックスを受信する(ステップS402)。
【0035】
ネットワーク側は、MTC機器と同一の規則に従って、インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定し(ステップS404)、その中、上記規則はMTC機器の能力パラメータの組合せとインデックスとの間の対応関係である。
【0036】
関連技術において、ネットワーク側がエアインターフェースにてMTC機器の大量の能力パラメータを取得しなければならないので、エアインターフェースリソースを浪費する一方、ネットワーク側の解析フローが長くで複雑になってしまう。本発明の実施例に提供される取得方法によると、ネットワーク側はMTC機器が報知したインデックスを受信した後、MTC機器と同一の規則に従って、該インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定し、エアインターフェースリソースのオーバーヘッドを減少すると共に、ネットワーク側のMTC機器の能力情報に対する解析フローを簡単化させ、ネットワーク側の処理効率を向上させる。
【0037】
ステップS404が、ネットワーク側が上記対応関係を保存している対応関係テーブルから該インデックスにマッピングされた能力パラメータを調べるステップを含むことが好ましい。MTC機器とネットワーク側との間の同一の対応関係テーブルによって、ネットワーク側が受信したインデックスに対応する一連の能力パラメータを速やかに調べることができ、効率的であって、且つエラー発生率も低い。
【0038】
ステップS402が、ネットワーク側がMTC機器からのRRCメッセージを受信し、ネットワーク側が該RRCメッセージから上記インデックスを解析するステップを含むことが好ましい。ネットワーク側が既存のメッセージから上記インデックスを解析することによって、他の解析フローを必要としなく、また、一つ(又は複数の)インデックス値を解析するプロセスが、一連の能力パラメータの値を解析するプロセスよりかなり容易である。総じていえば、該方法による解析が効率的であって、且つ正確率も保証できる。
【0039】
ネットワーク側がMTC機器と同一の規則に従って、インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定する前、ネットワーク側がMTC機器と協議して規則を確定し、又は、MTC機器とネットワーク側に規則を設定するステップを更に含むことが好ましい。
【0040】
なお、上記のネットワーク側が依拠した規則は、予め配置された固定の規則(例えば、当該分野に統一に規定された規則)であることができ、報知する必要がある際、毎回配置しなくてもよく、該規則に依拠すればよい。又は、ネットワーク側と対応する規則を協議し、協議後の規則に従って報知することもできる。具体的な協議フローをMTC機器が開始することができれば、ネットワーク側が開始することもできる。
【0041】
図5は、本発明の実施例に係わるMTC機器の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ネットワーク側と同一のMTC機器の能力パラメータ組合せとインデックスとの間の対応関係である規則に従って、MTC機器の能力パラメータからなる組合せをインデックスにマッピングするマッピングブロック52と、マッピングブロック52にカップリングされ、該インデックスをネットワーク側に報知する報知ブロック54と、を備える。
【0042】
本発明の実施例によるMTC機器は、マッピングブロック52によって自分の能力パラメータからなる集合をインデックスにマッピングし、報知ブロック54によって上記のインデックスを送信することによって、能力報知が占めるエアインターフェースリソースを減少し、エアインターフェースオーバーヘッドを低減する。
【0043】
図6は、本発明の実施例に係わるネットワーク側機器の構成を示すブロック図で、MTC機器からのインデックスを受信する受信ブロック62と、受信ブロック62にカップリングされ、MTC機器と同一の規則に従って、該インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定する確定ブロック64と、を備え、その中、上記規則はMTC機器の能力パラメータの組合せとインデックスとの間の対応関係である。本発明の実施例によるネットワーク側機器によると、受信ブロック62によってMTC機器からのインデックスを受信し、確定ブロック64によって該インデックスにマッピングされた能力パラメータを確定することによって、エアインターフェースリソースのオーバーヘッドを減少すると共に、ネットワーク側のMTC機器の能力情報に対する解析フローを簡単化させ、ネットワーク側の処理効率を向上できる。
【0044】
本発明の実施例によると、端末(即ち、MTC機器)能力のパケット化方式を提供し、各パケットは予め定義された端末能力を含み、各パケットは一つの指示に対応し、端末とネットワーク側に同一の能力パケット及び対応する指示が記憶されている。端末はネットワークにアクセスする際、自分の能力に応じて対応する能力パケットを抽出し、端末はネットワーク側に自分の能力パケットに対応する指示のみを報知すればよい。ネットワークは端末が報知した能力パケット指示を受信した場合、対応する能力パケットを抽出し、さらに端末の能力を取得する。以下、実施例によって具体的に説明する。
【0045】
以下の実施例1〜3は、上記の複数の好適の実施例の技術案を統合したものである。
実施例1
表1と表2は、それぞれアップリンクとダウンリンクの能力パラメータの組合せ(以下、能力パケットとも称する)と対応する指示(上記のインデックスに相当)の対応関係を示し、該実施例は表1と表2を例に、MTC機器能力の報知及び取得フローを説明する。
【0046】
【表1】
【表2】
【0047】
本実施例において、MTC機器のアップリンク/ダウンリンク能力をそれぞれパケット化し、その中、表1はダウンリンク能力で、表2はアップリンク能力であって、アップリンク/ダウンリンク能力はそれぞれ各自の能力指示に対応し、MTC機器が自分能力を報知する際、アップリンク/ダウンリンク能力指示のみを報知すればよく、例えば、MTC機器が表1におけるダウンリンク能力3に対応するダウンリンク能力と表2におけるアップリンク能力4に対応するアップリンク能力を支援すると、ネットワーク側にアップリンク能力3とダウンリンク能力4を支援することを報知すればよく、ネットワーク側はMTC機器が報知したアップリンク能力3とダウンリンク能力4の指示を受信した後、同じく、表1と表2からそれぞれ該MTC機器が支援するアップリンク/ダウンリンク能力を取得することができる。
【0048】
実施例2
表3は、アップリンクとダウンリンク能力のパラメータ組合せ(以下、能力パケットとも称する)と対応する指示(上記のインデックスに相当)の対応関係を示し、該実施例は次の表3を例に、MTC機器能力の報知及び取得フローを説明する。
【0049】
【表3】
【0050】
本実施例において、MTC機器のアップリンク/ダウンリンク能力組合せをパケット化し、一つの能力指示によってMTC機器のアップリンク/ダウンリンク能力を指示し、MTC機器が自分の能力を報知する際、能力指示のみを報知すればよく、例えば、MTC機器が表3における能力4に対応するアップリンク/ダウンリンク能力を支援すると、ネットワーク側に能力4を支援することを報知すればよく、ネットワーク側はMTC機器が報知した能力4の指示を受信した後、同様に、表3から該機器が支援するアップリンク/ダウンリンク能力を取得することができる。
【0051】
実施例3
図7は、本発明の実施例に係わるMTC機器能力の報知及び取得方法を示すフローチャートで、以下のステップを含む。
【0052】
MTC機器は、MTC機器自分の能力状況に基づいて、対応する能力指示を確定する(ステップ701)。
【0053】
MTC機器は、ネットワーク側へRRC接続確立メッセージを送信してMTC機器の能力指示を載せて(ステップ702)、該RRCメッセージはRRC接続確立要求又はRRC接続確立完成メッセージであることができる。
【0054】
ネットワーク側は該RRCメッセージを解析してMTC機器の能力指示を取得し、ネットワーク側は同一のテーブルに基づいてMTC機器の能力指示に対応する能力を調べて取得する(ステップ703)。
【0055】
上述のように、本発明の実施例によると、能力の報知が占めるエアインターフェースリソースを減少し、エアインターフェースオーバーヘッドを低減し、ネットワーク側の能力情報の解析率を向上できる。
【0056】
産業上の実用性
上記の実施例によると、MTC端末とネットワーク側のハードウェアを変更させる必要がなく、ソフトウェアをアップグレードするだけで実現でき、簡単であって、普及しやすく、産業実用性に優れている。
【0057】
当業者にとって、上記の本発明の各ブロック又は各ステップは共通の計算装置によって実現することができ、単独の計算装置に集中させることができれば、複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させることもでき、さらに計算装置が実行可能なプログラムのコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に記憶させて計算装置によって実行することができ、又は夫々集積回路ブロックに製作し、又はそれらにおける複数のブロック又はステップを単独の集積回路ブロックに製作して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる特定のハードウェアとソフトウェアの結合にも限定されない。
【0058】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での如何なる修正、置換、改良などは本発明の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7