(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
長方形状である第1の絶縁基板と、該第1の絶縁基板上に形成される第1の抵抗膜と、前記第1の絶縁基板上に形成される第1の信号線及び第2の信号線と、を含む第1の基板と、
前記第1の基板と対向し、第2の絶縁基板と、前記第2の絶縁基板上に形成される第2の抵抗膜と、前記第2の絶縁基板上に形成される第3の信号線及び第4の信号線とを含む第2の基板と、
前記第1の信号線の端部に接続される第1のパッドと、前記第2の信号線の端部に接続される第2のパッドと、第1の接続線の端部に接続される第3のパッドと、第2の接続線の端部に接続される第4のパッドと、を含むパッド部と、
前記各々のパッドの内のいずれか二つに接続される第1のフレキシブル回路基板と、
前記各々のパッドのうちの他方の二つに接続される第2のフレキシブル回路基板と、を有し、
前記第1の絶縁基板の第1のパッド領域に、前記第1のパッドと前記第4のパッドとが位置し、前記第1の絶縁基板の第2のパッド領域には、前記第2のパッドと前記第3のパッドとが位置し、
前記第1の基板は前記第2の基板より大きく、前記第2の基板と重なり合わない前記第1の基板の領域に前記第1及び第2のパッド領域を備え、
前記第1乃至第4のパッドは第2の基板により遮られず、
前記第1乃至第4のパッドは、前記第1のフレキシブル回路基板と、前記第2のフレキシブル回路基板とが、前記第1の絶縁基板の同一の辺から出るように形成され、
前記第1及び第2のパッド領域は、前記第1の絶縁基板の同一の辺の相異なる角部に位置し、
前記第1の接続線は、導電部材により前記第2の基板の前記第3の信号線と電気的に接続され、前記第1の絶縁基板の下辺に沿って形成され、
前記第2の接続線は、導電部材により前記第2の基板の前記第4の信号線と電気的に接続され、前記第1の絶縁基板の上辺及び左辺に沿って形成され、
ペンまたは指が前記第2の基板を押し付けて前記第1の抵抗膜と前記第2の抵抗膜とが接触するようになると、その接触位置に応じて抵抗値が変わることに応じて、電流または電圧が変化することにより、接触を検知するタッチスクリーンパネルと、表示パネルとを含むことを特徴とする表示装置。
前記パッド部は前記第1の基板上に形成され、前記第1の基板と第2の基板との間に配置され、前記第3のパッドと前記第3の信号線とを電気的に接続し、前記第4のパッドと前記第4の信号線とを電気的に接続する導電部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
前記第1のフレキシブル回路基板は、前記第1のパッドと第2のパッドの内のいずれか一つ及び、前記第3のパッドと第4のパッドの内のいずれか一つとに接続されることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
前記液晶パネル基板の背面に配置される第1の偏光板と、前記第2の絶縁基板の上面に配置される第2の偏光板とをさらに有することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明に係る表示装置を実施するための最良の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0014】
以下の実施形態においては、表示装置がタッチスクリーンパネルと液晶パネルとを含むものを例示したが、液晶パネルの代わりに、有機電界発光装置、プラズマディスプレイパネルまたは電気泳動表示装置等を用いることができる。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態による表示装置のブロック図であり、
図2は、本発明の第1の実施形態による表示装置の斜視図である。
図1及び
図2を参照すると、第1の実施形態による表示装置1は、タッチスクリーンパネル100、液晶パネル200、制御部300及びフレキシブル回路基板400を含む。
タッチスクリーンパネル100は液晶パネル200の上部に位置し、タッチスクリーンパネル100の側面にはフレキシブル回路基板400が連結される。フレキシブル回路基板400は、第1のフレキシブル回路基板400aと第2のフレキシブル回路基板400bとを含む。
【0016】
ユーザーがタッチスクリーンパネル100を指またはペンを用いて加圧すると、加圧による電気的信号が発生する。このように発生した電気的信号は、フレキシブル回路基板400を通じて制御部300に伝えられる。その後、制御部300は電気的信号を解析して、加圧された部分の座標を計算し、その計算された座標位置に対応する情報を液晶パネル200に伝えてディスプレイする。
【0017】
図3は、
図2のIII−III線に沿って切断した断面図である。
図3を参照すれば、タッチスクリーンパネル100は、第1の基板110、第2の基板120及び両方の基板(110、120)を接合させる接着層140を含む。
液晶パネル200は、第1の液晶パネル基板210、第2の液晶パネル基板220、両方の基板(210、220)を接合させるシーラント260、両方の基板(210、220)とシーラント260とにより取り囲まれた空間に介在する液晶層230を含む。
第2の液晶パネル基板220には、シーラント260に沿って外部ブラックマトリックス222が形成されている。
【0018】
次いで、
図4〜
図7を参照してタッチスクリーンパネル100について詳しく説明する。
図4は、
図3のA部分の拡大図であり、
図5は、本発明の第1の実施形態による表示装置における第1の基板の配置図である。
図4及び
図5を参照すると、第1の基板110は、第1の絶縁基板111、第1の絶縁基板111の上に形成される第1の抵抗膜112、第1の信号線113、第2の信号線114、第1の接続線115及び第2の接続線116を含む。
【0019】
第1の絶縁基板111は大体長方形状であり、ガラスで構成されることができる。第1の絶縁基板111は第2の絶縁基板121より大きく、第2の絶縁基板121と重なり合わない第1の絶縁基板111の下辺にパッド領域B、Cが備えられている。
第1の抵抗膜112は、第1の絶縁基板111の上面の大部分にかけて形成されており、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)のような透明電導物質で構成される。
【0020】
第1の信号線113と第2の信号線114とは第1の抵抗膜112を間に挟んで対向し、第1の絶縁基板111の長辺に沿って延長される。第1の信号線113及び第2の信号線114はX方向に延長されX信号線と称する。第1の信号線113及び第2の信号線114は第1の抵抗膜112と電気的に接続され、金属で構成される。
第1の信号線113の一端部は第1のパッド113aとなり、第1のパッド113aは第2の基板120により遮られない。第2の信号線114の一端部は第2のパッド114aとなり、第2のパッド114aは第2の基板120により遮られない
。
【0021】
第1の接続線115は、第2の基板120の第3の信号線123(
図6参照)と電気的に接続され、第1の絶縁基板111の下辺に沿って形成される。第2の接続線116は、第2の基板120の第4の信号線124(
図6参照)と電気的に接続され、第1の絶縁基板111の上辺及び左辺に沿って形成される。
第1の接続線115のうち、第2のパッド114aと近い端部は第3のパッド115aとなり、第3のパッド115aは第2の基板120により遮られない。第2の接続線116のうち、第1のパッド113aと近い端部は第4のパッド116aとなり、第4のパッド116aは第2の基板120により遮られない。
【0022】
このような実施形態とは異なり、各パッド113a〜116aは、接続される信号線(113、114)及び接続線(115、116)に比べ、幅が広げることができる。パッド113a〜116aは、一辺の長さが約1mm程度の正方形状として備えられることができる。
このようにパッド113a〜116aは二つの領域に備えられる。すなわち、第1の絶縁基板111の左下の角部の第1のパッド領域(B)に、第1のパッド113aと第4のパッド116aとが位置し、第1の絶縁基板111の右下の角部の第2のパッド領域(C)には、第2のパッド114aと第3のパッド115aとが位置する。
【0023】
図6は、本発明の第1の実施形態による表示装置における第2の基板の配置図である。
図4及び
図6を参照すれば、第2の基板120は、第2の絶縁基板121、第2の絶縁基板121の上に形成されている第2の抵抗膜122、第3の信号線123及び第4の信号線124を含む。
【0024】
第2の絶縁基板121は高分子フィルムで構成され、第1の絶縁基板111に比べ長さは短い。
第2の抵抗膜122は第2の絶縁基板111の下面の大部分にかけて形成されており、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)のような透明導電物質で構成される。
【0025】
第3の信号線123と第4の信号線124とは、第2の抵抗膜122を間に挟んで対向し、第2の絶縁基板121の短辺に沿って延長される。第3の信号線123及び第4の信号線124はY方向に伸びてY信号線と称する。第3の信号線123及び第4の信号線124は第2の抵抗膜122と電気的に接続され、金属で構成される。
【0026】
図7は、
図6のVII−VII線に沿って切断した断面図である。
図7を参照すれば、第4の信号線124は金属で構成される導電部材150を通じて第2の接続線116と電気的に接続される。導電部材150は接着層140の間に不連続に形成される。図示してはいないが、第3の信号線123も同じ方式で第1の接続線115と電気的に接続される。
【0027】
以下、
図8及び
図9を参照して、パッド113a〜116aとフレキシブル回路基板400との連結について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態による表示装置におけるフレキシブル回路基板の正面図であり、
図9は、
図2のIX−IX線に沿って切断した断面図である。
【0028】
図8を参照すれば、フレキシブル回路基板400は、フレキシブルフィルム411、フレキシブルフィルム411の上に形成されている一対の接続配線を含む。
第1の接続配線は、入力リード421、出力リード423、両方のリード(421、423)を接続するリード接続部422を含む。第2の接続配線は、入力リード431、出力リード433、両方のリード(431、433)を接続するリード接続部432を含む。
第1の接続配線及び第2の接続配線は、フレキシブルフィルム411の同一面に形成されている。入力リード421、431は、第1の基板110のパッド113a〜116aに接続され、出力リード423、433は制御部300に電気的に接続される。
図示していないが、フレキシブル回路基板400は、リード接続部422、432を覆う絶縁フィルムをさらに含むことができる。
【0029】
図9を参照すれば、第1のパッド113a及び第4のパッド116aは、第1のフレキシブル回路基板400aに接続される。第1のパッド113aは、異方性電導フィルム500を経て第1の接続配線の入力リード421と電気的に接続され、第4のパッド116aは、異方性電導フィルム500を経て第2の接続配線の入力リード431と電気的に接続される。
異方性電導フィルム500は、ベース樹脂部511と、ベース樹脂部511内に分散されている導電ボール512とを含む。パッド(113a、116a)と入力リード421、431との間に介在し、導電ボール512は互いに接触しながら電気的通路を形成する。
図示していないが、第2のパッド114a及び第3のパッド115aも同様に第2のフレキシブル回路基板400bに接続される。
【0030】
第1の抵抗膜112の上には、スペーサ130が備えられる(
図4参照)。スペーサ130は半球状であって、二つの抵抗膜(112、122)が短絡することを防止する。
第2の基板120の第2の絶縁基板121は高分子フィルムで製造されて、重力などによって第1の基板110に向かって変形しやすい。第2の基板120が変形すると、二つの抵抗膜(112、122)が短絡してユーザーの加圧の際、位置把握に問題が発生する。スペーサ130は、第2の基板120が変形しても、二つの抵抗膜(112、122)が直接接触することを防止する。
スペーサ130は、紫外線硬化材料または熱硬化材料などをスクリーンプリンティングまたは印刷して形成される。
接着層140(
図3参照)はタッチパネルスクリーン100の周りに沿って配置されながら、両方の基板(110、120)を接着させる。接着層140は両面テープでなすことができる。
【0031】
このようなタッチスクリーンパネル100において、ペンまたは指が第2の基板120を押し付けて第1の抵抗膜112と第2の抵抗膜122とが接触するようになると、その接触位置に応じて抵抗値が変わる。
可変抵抗値に応じて電流または電圧が変化し、その電流または電圧はパッド113a〜116aとフレキシブル回路基板400とを通じて出力される。フレキシブル回路基板400の出力リード423、433は直接、制御部300に接続されるか、液晶パネル200の駆動部(図示せず)に接続することができる。
【0032】
再度、
図2〜
図4を参照しながら、液晶パネル200について説明する。
第1の液晶パネル基板210は、第3の絶縁基板211、薄膜トランジスタ212、絶縁膜213及び画素電極214を含む。
第3の絶縁基板211はガラスまたはプラスチックで構成できる。画素電極214は複数個で備えられており、それぞれ別途の薄膜トランジスタ212と電気的に接続している。
【0033】
第2の液晶パネル基板220は、第4の絶縁基板221、外部ブラックマトリックス222、内部ブラックマトリックス223、カラーフィルタ224、オーバーコート層225及び共通電極226を含む。
第4の絶縁基板221は、ガラスまたはプラスチックで構成できる。内部ブラックマトリックス223は、薄膜トランジスタ212に対応するように形成されている。カラーフィルタ224は、相異なる色相、たとえば、赤色、緑色及び青色を有する複数のサブ層を含む。共通電極226は、第4の絶縁基板221の全体にかけて形成されている。
【0034】
画素電極214及び共通電極226は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)のような透明電導物質で構成される。
液晶層230は、画素電極214と共通電極226との間に形成される電界により整列状態を変化させながら、透過率を調節する。
第1の液晶パネル基板210の外面には、第1の偏光板240が取り付けられており、第2の液晶パネル基板220の外面には、第2の偏光板250が取り付けられている。
【0035】
第1の偏光板240は、接着剤(図示せず)を通じて第1の液晶パネル基板210の第3の絶縁基板211の背面に取り付けられる。第1の偏光板240は、入射される光の偏光状態を制御する偏光層と、その偏光層の上面及び下面に位置する支持層とを含む。
偏光層は、ポリビニルアルコール(Poly Vinyl Alcohol:PVA)の薄い膜をヨウ素化合物などの二色性染料溶液に浸すことによって染色し、加熱して一軸延伸することで形成される。
支持層はトリアセテートセルローズ(Tri−acetyl Cellulose:TAC)などで形成され、伸ばされた偏光層の収縮を防止し、偏光層を保護/支持する役割をする。
第2の偏光板250は、第1の偏光板240と同一構造を有するため、その説明を省略する。
図示してはいないが、表示装置1は、液晶パネル200の後方に位置するバックライトユニットをさらに含むことができる。
【0036】
上述した第1の実施形態による表示装置において、タッチスクリーンパネル100のパッド113a〜116aには二つの領域に分けられてフレキシブル回路基板400a、400bが接続される。
したがって、各パッド領域B、C(
図5を参照)を容易に備えることができるため、パッド領域の形成に必要な幅d1(
図5を参照)は大きくない。したがって、タッチスクリーンパネル100のサイズが大きくなることを抑制する。
パッド領域B、C、信号線(113、114、123、124)及び接続線(115、116)は、液晶パネル200の外部ブラックマトリックス222より内の領域内に位置することが好ましい。
【0037】
第1の基板110の信号線(113、114)及び接続線(115、116)の配置は様々に変更することができるが、これらを第2の実施形態及び第3の実施形態で説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態による表示装置における第1の基板の配置図である。
第2の実施形態を示す
図10を参照すると、第3の信号線123に接続される第1の接続線115の第3のパッド部115aは、第1のパッド部113aに隣接して形成される。
【0038】
第4の信号線124に接続される第2の接続線116は基板の上辺及び右辺に沿い、右辺部は第2の信号線114の後方に延長しており、第4のパッド部116aは第2のパッド部114aに隣接して形成されている。
第2の実施形態によれば、第1の絶縁基板111の左下の第1のパッド領域Dには、第1のパッド113aと第3のパッド115aとが位置し、右下の第2のパッド領域Eには、第2のパッド114aと第4のパッド116aとが位置する。
フレキシブル回路基板400と第1の基板110とは、第1の実施形態と同様に接続される。第1のフレキシブル回路基板400aは第1のパッド113a及び第3のパッド115aに接続され、第2のフレキシブル回路基板400bは第2のパッド114a及び第4のパッド116aに接続される。
【0039】
図11は、本発明の第3の実施形態による表示装置における第1の基板の配置図である。
第3の実施形態を示す
図11を参照すると、第3の信号線123に接続される第1の信号線115の第3のパッド部115aは、第1のパッド部113aに隣接して形成されている。
また、第1のパッド部113a及び第3のパッド部115aは、第1の絶縁基板111の長辺(
図11での左辺)に向けて形成されている。
第4の信号線124に接続される第2の接続線116は、第2の信号線114の後方に延長しており、第4のパッド部116aは第2のパッド部114aに隣接して形成されている。
第3の実施形態によれば、第1の絶縁基板111の左下の第1のパッド領域Fには、第1のパッド113a及び第3のパッド115aが位置し、右下の第2のパッド領域Gには、第2のパッド114a及び第4のパッド116aが位置する。
【0040】
また、フレキシブル回路基板400a、400bは、第1の絶縁基板111の相異なる辺に接続される。すなわち、第1のフレキシブル回路基板400aは、第1の絶縁基板111の長辺(左辺)に取り付けられながら、第1のパッド113a及び第3のパッド115aと接続される。一方、第2のフレキシブル回路基板400bは、第1の絶縁基板111の短辺(下辺)に取り付けられながら、第2のパッド114a及び第4のパッド116aと接続される。
【0041】
次に、
図12〜
図18を参照しながら、第4の実施形態による表示装置について説明する。
図12は、本発明の第4の実施形態による表示装置の斜視図であり、
図13は、
図12のXIII−XIII線に沿って切断した断面図であり、
図14は、
図13のH部分の拡大図である。
図12〜
図14を参照すると、液晶パネル200の第2の液晶パネル基板220は、タッチスクリーンパネル100の第1の基板110の第1の絶縁基板111を共有する。
【0042】
すなわち、第1の絶縁基板111の上面には、第1の抵抗膜112が形成されており、第1の絶縁基板111の下面には、ブラックマトリックス(222、223)とカラーフィルタ224とが形成されている。
また、液晶パネル200の第2の偏光板250は、タッチスクリーンパネル100の上部に形成される。
第4の実施形態によれば、絶縁基板の使用を減らして表示装置1の厚さを減らすことができる。また、表示装置1の重さも減らすことができ、低コストも達成が可能である。
【0043】
図14及び
図15を参照しながら、第1の基板110について説明する。
図15は、本発明の第4の実施形態による表示装置における第1の基板の配置図である。
第1の基板110は、第1の絶縁基板111、第1の絶縁基板111の上に形成されている第1の抵抗膜112、第1の信号線113及び第2の信号線114を含む。第1の実施形態とは異なり、第1の基板110に接続線は形成されない。
第1の抵抗膜112は、第1の絶縁基板111の上面の大部分にかけて形成されており、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)のような透明電導物質で構成される。
【0044】
第1の信号線113と第2の信号線114とは抵抗膜112を間に挟んで対向し、第1の絶縁基板111の長辺に沿って延長される。第1の信号線113及び第2の信号線114は第1の抵抗膜112に電気的に接続され、金属で構成される。
第1の絶縁基板111の下辺に隣接する第1の信号線113の一端部は、第1のパッド113aとなり、第1の絶縁基板111の下辺に隣接する第2の信号線114の一端部は、第2のパッド114aとなる。
【0045】
図14及び
図16を参照しながら、第2の基板120について説明する。
図16は、本発明の第4の実施形態による表示装置における第2の基板の配置図である。
第2の基板120は、第2の絶縁基板121、第2の絶縁基板121の上に形成されている第2の抵抗膜122、第3の信号線123及び第2の信号線124を含む。
第2の絶縁基板121は、その上部に第2の偏光板250が位置するので、伸びない等方性高分子フィルムで構成される。第2の絶縁基板121は、第1の絶縁基板111とほとんど同じ大きさを有する。
【0046】
本実施形態とは異なり、第2の偏光板250の支持層上には第2の抵抗膜122を形成することができ、この場合、支持層が第2の絶縁基板121となる。
第3の信号線123は、第2の絶縁基板121の下辺に沿って延長され、第2の絶縁基板121の右辺(
図16では第1の基板110と対向する面を正面として示しており左辺として示される)に隣接する端部が第3のパッド123aとなる。
第4の信号線124は、第2の絶縁基板121の上辺及び左辺(
図16では右辺)に沿って延長され、第2の絶縁基板121の下辺に隣接する端部が第4のパッド124aとなる。
【0047】
上述したように、第4の実施形態によれば、第1のパッド113a及び第2のパッド114aは第1の基板110に形成され、第3のパッド123a及び第4のパッド124aは第2の基板120に形成される。
第1の絶縁基板111の左下のパッド領域Iには、第1のパッド113a及び第4のパッド124aが備えられる。第1のパッド113aと第4のパッド124aとは互いに対向配置される。
第1の絶縁基板111の右下のパッド領域Jには、第2のパッド114a及び第3のパッド123aが備えられる。第2のパッド114aと第3のパッド123aとは互いに対向配置される。
このようにパッド(113a、114a、123a、124a)は、タッチスクリーンパネル100の両方の角部の二つの領域に備えられる。
【0048】
図17(a)〜(c)及び
図18を参照しながら、パッド(113a、114a、123a、124a)とフレキシブル回路基板400との接続を説明する。
図17(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態による表示装置におけるフレキシブル回路基板を示す図であり、(a)は正面図、(b)は裏面図、(c)は(a)のXVIIc−XVIIc線に沿って切断した断面図である。
図18は、
図12のXVIII−XVIII線に沿って切断した断面図である。
【0049】
図17(a)〜(c)を参照すると、フレキシブル回路基板400は、フレキシブルフィルム411、フレキシブルフィルム411の上に形成されている一対の接続配線を含む。
第1の接続配線は、入力リード421、出力リード423、両方のリード(421、423)を接続するリード接続部422を含む。第2の接続配線は、入力リード431、出力リード433、両方のリード(431、433)を接続するリード接続部432を含む。
【0050】
フレキシブル回路基板400は両面フレキシブル回路基板である。入力リード421、出力リード423、リード接続部422及び出力リード433は、フレキシブルフィルム411の第1の面411aに形成されており、第2の接続配線の入力リード431は、フレキシブルフィルム411の第2の面411bに形成されている。
第2の接続配線のリード接続部432の一部は出力リード433に接続されて第1の面411aに形成されており、他の一部は入力リード431に接続されて第2の面411bに形成されている。相異なる面に形成されているリード接続部432は、フレキシブルフィルム411に形成されているビア(via)412を通じて相互に接続される。
【0051】
図18を参照すると、第1のパッド113a及び第4のパッド124aは、第1のフレキシブル回路基板400aに接続されている。第1のパッド113aは、異方性電導フィルム500を通じて第2の接続配線の入力リード431に電気的に接続され、第4のパッド124aは、異方性電導フィルム500を通じて第1の接続配線の入力リード421に電気的に接続される。
異方性電導フィルム500は、ベース樹脂部511及びベース樹脂部511内に分散されている導電ボール512を含む。パッド(113a、124a)とリード(421、431)との間で、導電ボール512は互いに接触しながら、電気的通路を形成する。
図示していないが、第2のパッド114a及び第3のパッド123aも、これと同様の方式で第2のフレキシブル回路基板400bに接続される。
図18において、第1の絶縁基板111の下部の液晶パネル200はその図示を省略した。
【0052】
上述した第4の実施形態によれば、各パッド領域I、Jにおいて、パッド(113a、114a、123a、124a)は二つずつ備えられるが、互いに垂直方向に重畳しているため、一つのパッドの設置に必要な面積のみが必要である。従って、タッチスクリーンパネル100のサイズ増加の抑制に有利である。
第4の実施形態において、パッド領域I、Jは、外部ブラックマトリックス222の領域内に位置する。外部ブラックマトリックス222の幅d2(
図15参照)は、2mm程度とすることができる。
【0053】
第4の実施形態において、信号線(113、114、123、124)の配置は様々に変更することができるが、これは第5の実施形態として説明する。
図19は、本発明の第5の実施形態による表示装置における第1の基板の配置図である。
図19を参照すると、第2の信号線114は、第1の絶縁基板111の右辺及び下辺に延長され、第1のパッド113aに隣接する第2のパッド114aを有する。
図20を参照すれば、第4の信号線124は、第2の絶縁基板121の上辺及び左辺に延長され、第3のパッド123aに隣接する第4のパッド124aを有する。
【0054】
第5の実施形態において、パッド領域Kには、第1の基板110のパッド(113a、114a)が位置し、パッド部Jには、第2の基板120のパッド(123a、124a)が位置する。
したがって、第5の実施形態において、フレキシブル回路基板400としては単面フレキシブル回路基板が用いられる。第1のフレキシブル回路基板400aは第1の基板110に取り付けられて第1のパッド113a及び第2のパッド114aに接続され、第2のフレキシブル回路基板400bは第2の基板120に取り付けられて第3のパッド123a及び第4のパッド124aに接続される。
【0055】
次に、
図21〜
図25を参照しながら、第6の実施形態について説明する。
図21は、本発明の第6の実施形態による表示装置の斜視図であり、
図22は、本発明の第6の実施形態による表示装置における第1の基板の配置図であり、
図23は、本発明の第6の実施形態による表示装置における第2の基板の配置図である。
図24は、本発明の第6の実施形態による表示装置におけるフレキシブル回路基板を示す図であり、(a)は正面図、(b)は裏面図である。
図25は、
図21のXXV−XXV線に沿って切断した断面図である。
【0056】
図21を参照すると、第6の実施形態において、単一のフレキシブル回路基板400が備えられる。
図22及び
図23を参照すると、各パッド(113a、114a、123a、124a)は互いに隣接し、第1の基板110のパッド(113a、114a)と第2の基板120のパッド(123a、124a)とが互いに重畳するように備えられている。すなわち、単一のパッド領域Mが備えられる。これにより、単一のフレキシブル回路基板400が形成される。
【0057】
図24(a)及び(b)を参照すると、フレキシブル回路基板400は両面回路基板で4本の接続配線が備えられる。
第1の接続配線は、入力リード421、出力リード423、両方のリード(421、423)を接続するリード接続部422を含む。第2の接続配線は、入力リード431、出力リード433、両方のリード(431、433)を接続するリード接続部432を含む。第3の接続配線は、入力リード441、出力リード443、両方のリード(441、443)を接続するリード接続部442を含む。第4の接続配線は、入力リード451、出力リード453、両方のリード(451、453)を接続するリード接続部452を含む。
【0058】
このうち、第3の接続配線の入力リード441と第4の接続配線の入力リード451とは、第2の面411bに備えられ、第3の接続配線のリード接続部442の一部と第4の接続配線のリード接続部452の一部とも、第2の面411bに備えられる。
第1の面411aに備えられるリード接続部442、452と第2の面411bに位置するリード接続部442、452とは、フレキシブルフィルム411に形成されるビア(図示せず)を通じて接続される。
【0059】
図25を参照すれば、第1のパッド113aは、異方性電導フィルム500を通じて第4の接続配線の入力リード451に電気的に接続され、第2のパッド114aは、異方性電導フィルム500を通じて第3の接続配線の入力リード441に電気的に接続される。
また、第3のパッド123aは、第2の接続配線の入力リード431に電気的に接続され、第4のパッド124aは、第1の接続配線の入力リード421に電気的に接続される。
図25においては、第1の絶縁基板111の下部の液晶パネル200はその図示を省略した。
第6の実施形態によれば、パッド領域の面積を減らすのみならず、フレキシブル回路基板400の個数も減らすことができる。
【0060】
以上の第4の実施形態及び第6の実施形態において説明した両面フレキシブル回路基板を用いる構造は、第1の実施形態でのようにタッチスクリーンパネル100と液晶パネル200とを分離した構造にも適用することができる。
本発明において、フレキシブル回路基板400の取り付け位置は、タッチスクリーンパネル100の角領域に限られない。また、本発明は5本以上の信号線を有する構造にも適用が可能であるが、信号線が5本の場合、信号線を2本と3本にわけてフレキシブル回路基板に接続することができる。信号線が5本以上の場合、三つ以上のフレキシブル回路基板を用いることもできる。
【0061】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。