【0008】
本発明の実施形態を
図1ないし
図14に基づいて説明する。
第1の実施形態では、操作について質問を受けた知人が本発明に係る携帯端末装置に対して所定の操作を行なうことによって、携帯端末装置に対して操作された手順を自動的に文章および動的に動作するファイルに変換して質問者に送信する。このように携帯端末装置を動作させることによって、質問された内容に対して文章化およびファイル化された操作説明(操作手順)を、質問者に対してメール等で回答できるようになる。
図1は、第1の実施形態の携帯端末装置100の一部を示すブロック図である。
携帯端末装置100は、情報処理装置としての5大機能に加え、通信機能を有している。即ち、制御部(演算制御部)、入力部、出力部、記憶部、通信部を有し、プログラムに従い動作する。
また、携帯端末装置100は、操作取得部110、操作変換部120、操作手法送信部130を備える。
操作取得部110は、使用者の携帯端末装置100に対する所定の操作を検出して、後に携帯端末装置100に対して行なわれる所定の操作を検出するまでの間に行なわれた1ないし複数の操作を、識別して記憶部に記憶保存するように構成される。操作取得部110は、所定期間内に行なわれた操作時の画面表示およびマイクからの音響を識別して操作と共に記憶するように構成しても良い。また、操作取得部110は、所定期間内に行なわれた操作時の自端末の各種状態(端末角度や各種スイッチの状態など)を識別して操作と共に記憶するように構成しても良い。
操作変換部120は、記憶部に記録されている操作取得部110が記録した操作履歴を、操作説明として、テキストや、操作を描写として再現するファイルに変換するように構成される。操作変換部120は、変換時に、予め記憶されている操作対応一覧情報を参照し、入力された操作に対して質問者に提示する文章や画像の情報を取得する。尚、テキスト化やファイル化については、別と後述する。
操作手法送信部130は、操作変換部120で作成した操作説明を、自端末が有する無線部を介して質問者の携帯端末装置200に送信するように構成される。無線部に変えて、Bluetooth(登録商標)やフェリカ(登録商標)などを介して送信するようにしてもよい。
このような構成において、第1の実施形態の携帯端末装置100の持ち主は、操作を所望する携帯端末装置200を保持する質問者に対して、容易に所望の操作手法を教えることが可能となる。
次に、第1の実施形態の携帯端末装置100の動作について説明する。
図2は、携帯端末装置100の操作説明を作成する動作を示すフローチャートである。
図2は、携帯端末装置200の操作が判らない人(質問者)が、知人に対して電話又はメールで操作手法の質問を行ない、質問を受けた知人がその回答を自身の有する携帯端末装置100で作成するときの動作を示している。即ち、質問者の知人(携帯端末装置100の使用者)が、操作説明とする入力操作の受付を開始させる操作(第1の所定の操作)を行ない、操作説明に関する任意の操作を行ない、操作説明に関する入力操作の受付を終了させる操作(第2の所定の操作)を行ない、その後、自動的に変換された操作説明を質問者に送るときの携帯端末装置100の動作である。
携帯端末装置100の操作取得部110は、操作の取得開始を指示する使用者からの開始操作(第1の所定の操作)を識別し、自端末装置に対する操作(操作履歴)の取得を開始する(ステップS101)。
操作取得部110は、使用者からの任意の操作を逐次識別する(ステップS102)。
操作取得部110は、使用者から操作説明を終了する停止操作(第2の所定の操作)を識別し、操作の取得を停止する(ステップS103)。
操作取得部110は、識別した操作説明に関する操作を記憶部に操作履歴として記録する(ステップS104)。
操作変換部120は、記憶部に記録された操作履歴を取得し、テキスト又は描写として再現するファイル又はその両方に変換し、それらを記憶部に記録する(ステップS105)。
操作手法送信部130は、既存のメーラなどと共同し、操作変換部120で変換して得た操作説明(データやファイル)を、通信部を介して送信できるように送信準備を行う(ステップS106)。
その後、携帯端末装置100は、使用者の指定したタイミングで、質問者の携帯端末装置に対して、電子メール等で作成した操作説明を送信する(ステップS107)。
その後、質問者の携帯端末装置200は、通信部を介して操作説明を受信する。使用者は、送られてきた操作説明を、操作手法提示部として動作するメーラやテキストリーダ、ブラウザ、JAVA(登録商標)アプリケーション等を用いて確認する。
このように各携帯端末装置が動作することによって、操作を所望する携帯端末装置を保持する人間に対して、回答者が容易に所望の操作手法を教えることが可能となる。
尚、上記説明では、操作を文書化及びファイル化する変換処理を、記憶部に一時記憶した操作履歴から行なうこととしたが、当該変換処理は入力された操作を逐次変換し、変換後の文章や画像等を記憶部に保存するようにしても良い。
また、上記説明では、携帯端末装置100において、操作手順として入力された操作を、テキストおよびファイルに変換する処理をおこなったが、当該処理はネットワーク上に設けられたアプリケーションサーバ(操作説明作成サーバ)で行なっても良い。この場合には、一般的なアプリケーションサーバに操作変換部120を設ければよい。このようにサーバで行うことで、負荷の大きい処理も可能となり、判り易い操作説明に変換できる。
ここで、操作変換部120の行なうテキスト化処理およびファイル化処理について詳説する。
[テキスト化]
図3は、テキスト化処理に用いる操作対応表の一例を示す説明図である。
図3には、通し番号の他に、使用者(説明者)が入力した操作を示す『操作条件』欄、操作説明の文章となる『表示文字列』欄、操作の実内容を表す英数字が記載された『操作番号』欄が示されている。図に示された操作番号とは、ベンダーや機種毎の差を越えて統一的に割振られた操作に対する番号である。可能であればオペレータや通信方式を超えて統一された番号であることが望まれる。
操作変換部120は、テキスト化処理時に、操作履歴を一動作ずつ識別して、『操作条件』欄に該当する『表示文字列』を取得し、操作履歴順に並べてテキスト化する。
[ファイル化]
ファイル化処理は、Flash(登録商標)を用いる例を説明する。尚、GIFなどの技術を用いてファイル化しても良い。
図4は、ファイル化処理に用いる操作対応ファイル化用情報の一例を示す説明図である。
図4に示す様に、ファイル化用情報には、使用者(説明者)が入力した操作に対応するコード表である『操作対応テーブル』、操作説明に用いる各動作が予め記録された部品である『シンボル群およびインスタンス群』、シンボルおよびインスタンスを操作履歴順に並べて結合する結合プログラムが記憶保持されている。
また、結合プログラムは、シンボルやインスタンスと共に、画面のスナップショット、説明者の録音音声などを操作履歴と共に結合するようにしても良い。この場合は、画面のスナップショットを取得するキャプチャプログラムや、説明音声をデータ化する音声データ化プログラムなども合わせて記憶する。
操作変換部120は、ファイル化処理時に、操作履歴を一動作ずつ識別して、『操作対応テーブル』を参照し、該当する『シンボルおよびインスタンス』を取得し、併せて表示画面や音声説明などを操作説明となるようにファイル化する。
尚、作成したファイルの容量を削減したい場合には、予め作成されているインスタンスやシンボルに番号を付け、当該番号を操作履歴順に並べて結合し、再生側装置で逆引きするようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、操作を所望する携帯端末装置を保持する人間に対して、容易に所望の操作方法を教えることが可能となる携帯端末装置を提供できる。
同じく、本実施形態によれば、操作を所望する携帯端末装置を保持する人間に対して、容易に所望の操作方法を教えることが可能となる操作方法通知システムを提供できる。
次に第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の説明は、第1の実施形態と同様な部分については説明を省略する。
図5は、第2の実施形態の携帯端末装置100Aの一部を示すブロック図である。
第2の実施形態では、操作説明の作成に用いられる操作対応一覧情報が機種毎に複数準備されている。また、型番情報として、操作対応一覧情報に格納されている多機種の他端末型番情報および自端末型番情報が記憶部に記憶されている。
操作変換部120Aは、型番情報から自端末型番情報を参照し、機種に対応した対応一覧表およびファイル化用データを選択して操作説明を作成する。尚、自端末の型番情報を自動的に取得できない場合には、使用者に入力部を介して選択させればよい。また、使用者が任意の機種を自由に選択可能にすることも可能である。
操作手法送信部130Aは、自端末の機種を識別し、機種に対応した操作手順に関する付加情報(型番情報、操作番号など)を記憶部から取得し、操作説明及び付加情報を関連付けて保持する(
図2のS106)。その後、携帯端末装置100Aは、使用者の指定したタイミングで、質問者の携帯端末装置200に対して、作成した操作説明と付加情報を送信する(
図2のS107)。尚、自端末の機種情報が自動的に取得できない場合には、使用者に選択させればよい。また、使用者が任意の機種を選択可能にしてもよい。
このように、説明者の携帯端末装置100Aが操作説明と共に付加情報を送信することで、説明者が携帯端末装置100Aに対して行なった操作に対して、該当操作が有する意味を自動的に付け加えて、質問者の携帯端末装置200に送信することが可能となる。
また、説明者が質問者の有する携帯端末装置200を熟知していた場合には、質問者の携帯端末装置200の型番を選択して操作履歴を入力することで、操作変換部120Aで用いる情報を、質問者の機種に対応した操作手順に関する付加情報を付して操作説明を送信可能となる。これにより、質問者の知識レベルや操作能力を反映させた操作説明が可能となる。
また、操作手法送信部130Aは、選択された機種に依存する操作番号を取得して操作手順に関する付加情報として質問者の携帯端末装置に送信することで、送信する操作履歴が有する機種に依存した操作の意味を質問者の携帯端末装置200に送信できる。このように操作番号を付加情報とすることで、質問者が送られてきた操作説明の有する意図を的確に把握可能となる。
次に第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態の説明は、第1及び第2の実施形態と同様な部分については説明を省略する。
図6は、第3の実施形態の携帯端末装置100Bの一部を示すブロック図である。
第3の実施形態では、携帯端末装置100B内に、操作変換部120Aと操作手法送信部130Aとの間に操作手順変換部140が設けられている。
操作手順変換部140は、操作変換部120Aから操作手順を取得し、操作対応一覧情報から使用者によって選択された質問者の機種に関する情報を用いて、操作説明(操作手順)を携帯端末装置200での操作説明に変換する。
このように構成することによって、操作番号を介して機種間の入力操作の差をコンバート処理できる。換言すれば、説明者が質問者の携帯端末装置の型番を選択することで、自携帯端末装置に対して行なった操作を、選択した携帯端末装置に対する操作説明に自動的に変換できる。
図7は、携帯端末装置100Bの操作説明を作成する動作を示すフローチャートである。
携帯端末装置100Bは、ステップS701〜S705において、説明者の入力した操作を操作説明に変換する。
次に、携帯端末装置100Bの操作手順変換部140は、操作変換部120Aの生成した操作履歴(操作手順)を取得し、操作対応一覧情報から操作者によって選択された機種の情報を参照し、自装置に対して行われた操作手順を選択された機種の操作手順に変換する(ステップS706)。尚、
図7では、S706の時点で変換先の機種を選択しているが、S701の操作前に変換先の機種を選択するようにしても良い。
次に、携帯端末装置100Bの操作手法送信部130Bは、操作者によって選択された変換先の機種に対応した操作手順に関する付加情報を、操作対応一覧表から取得し、操作説明及び付加情報を関連付けて保持する(ステップS707)。
その後、携帯端末装置100Bは、操作者の指定したタイミングで、質問者の携帯端末装置200に対して、作成した操作説明と付加情報を送信する(ステップS708)。
このように動作させることによって、説明者が入力した携帯端末装置100Bへの操作説明を選択された機種の同様の操作へ変換し、加えて、該当操作が有する意味を自動的に付け加えて、質問者の携帯端末装置200に送信することが可能となる。
ここで、上記コンバート処理方法を例示する。テキスト化の場合、操作手順変換部140は、携帯端末装置100B(例えば型番100B)への操作として入力された操作履歴を、型番100Bに関する操作テキスト対応一覧表を参照して、入力された操作に対応する操作番号を抽出する。その後、操作手順変換部140は、操作者によって入力された変換先の機種(例えば型番200)に関する操作テキスト対応一覧表を参照し、先に抽出した操作番号に対応する表示文字列を型番200に関する操作テキスト対応一覧表から取得する。尚、操作番号に変えて表示文字列を介してコンバートしても良い。
ファイル化の場合、操作手順変換部140は、携帯端末装置100B(例えば型番100B)への操作として入力された操作履歴を、型番100Bに関する操作対応テーブルを参照して、入力された操作を識別する。その後、操作手順変換部140は、操作者によって入力された変換先の機種(例えば型番200)に関するシンボルおよびインスタンスを取得し、先に識別した操作を描写として再現するファイルに変換する。このとき、画面のスナップショットや、説明音声については、変換されていないことを質問者に通知する文言を追加するようにしてもよい。
次に第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態の説明は、第1から第3の実施形態と同様な部分については説明を省略する。
図8は、携帯端末装置100Cの一部を示すブロック図である。第4の実施形態では、携帯端末装置100C内に、操作内容対応一覧情報が記憶部に記録されている。
操作内容対応一覧情報は、複数の操作に基づく操作内容を対応付けた機種毎に記録された一覧情報である。
図9は、第4の実施形態のテキスト化処理に用いる操作対応表の一例を示す説明図である。
図9には、通し番号、操作内容、表示文字列、操作番号、説明書ページ欄が示されている。
操作内容欄には、一又は複数操作に対応してその操作が行なわれることによって携帯端末装置がどの様に操作されるか(動作するか)が記録される。操作内容は、1操作(例えばボタンの1クリックやアイコンの選択)毎に対応する操作や、操作の有する意図(意味)を記憶している。また、操作内容には、複数の操作に対応する当該複数操作の有する意図(意味)を記憶している。ここで、複数の操作を例示すれば、『所定のアイコンまでの移動操作に加え、アイコンの選択操作』や、『階層化されたディレクトリを順次選択する操作に加え、所定機能の起動操作』などが挙げられる。また、異なる操作手法に基づく、同一の操作内容に対して、異なる操作番号を付与するようにしても良い。これは、ショートカット機能等の操作を有効に質問者に送るためである。
図9を用いて説明すれば、型番AAAの機種の操作番号『B044』=『バイブレーションの設定』には、『着信音の設定→振動→種類』のように3操作が必要となることが記載されている。また、操作番号『B045』=『バイブレーションの設定』には、『機能→054→決定』のように3操作のショートカットが準備されていることが記載されている。
当該情報は、質問者の操作履歴の変換時に、操作説明を単純化することに利用する。即ち、操作変換部120Cおよび操作手順変換部140Cは、当該情報を使用して、不要な操作を削除又は置換する。例えば、操作が『→』『←』『→』の様に行なわれた場合は、その複数操作による操作内容が『→』の1操作と同一であることを識別し、3操作を1操作に変換する。また、別の例では、説明者が標準画面から特定の機能を起動する選択肢まで迷ってたどり着いた場合の操作履歴を、標準画面から特定の機能を起動する選択肢まで、最短ルートたどるように変換する。また、別の例では、操作番号『B044』を操作番号『B045』に変換する。これは、質問者の知識レベルや操作能力を考慮した説明に変換することを指す。質問者の知識レベルや操作能力は、回答者が入力することとすれば良い。
説明書ページには、機種毎に作成されている取扱説明書の操作内容の該当ページが記録されている。説明書は、一般的に紙又はPDFファイルでベンダーが作成しているため、当該情報を有効活用する。
図9を用いて説明すれば、型番AAAの機種の『着信音の設定』は、P.50に記載されていることを記し、『国際プレフィツクスの設定』は、P.502に記載されていることを記す。
当該情報は、質問者の有する携帯端末装置200への付加情報として利用する。換言すれば、説明者から、質問者の有している説明書の該当ページを自動的に送信することが可能となる。
このように携帯端末装置200Cを構成し、上記実施形態と同様に動作させることによって、説明者が入力した携帯端末装置100Cへの操作を、その意図を取得して操作内容を識別し、選択された機種の同様の操作内容に変換し、質問者の携帯端末装置200に送信することが可能となる。
また、付加情報として説明書の該当ページ番号を通知できる。尚、この通知によって、操作者が自端末に対する操作説明を行うのみで、質問者の有する携帯端末装置200の説明書のページ番号を送信することが可能となる。このように説明書のページを通知すれば、質問者が自発的に操作方法を学習したり、操作説明に機種間の操作性の差による不備が発生しても質問者が説明書を確認することで、説明者に再度同じ質問を行なうことを低減できる。
尚、説明書の該当ページ番号に加え、PDF化された説明書や、説明書の該当ページ、該当部分のみを送る様にしても良い。
次に第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態の説明は、第1から第4の実施形態と同様な部分については説明を省略する。
本実施形態では、操作手法通知システムとして、通信ネットワーク上に設けられたアプリケーションサーバ300(操作説明作成サーバ)を利用する。当該アプリケーションサーバ300は、携帯端末装置の機種の操作説明の作成や機種間の操作の差を自動的に補正するネットワークサービスを提供する。
図10は、アプリケーションサーバ300の構成例を示すブロック図である。
アプリケーションサーバ300は、上記実施形態の操作変換部、操作手法送信部、操作手順変換部の機能を提供する。このようにサーバで処理を行うことで、携帯端末装置単体で処理を行うよりも、負荷の大きい処理が可能となり、より判り易い操作説明を作成できる。
アプリケーションサーバ300の制御部は、操作変換部として、操作変換プログラム311に基づき、説明者が行う機種の選択又は機種の自動取得に基づき、当該選択された機種に対応した操作対応一覧情報314を取得する。制御部は、ネットワークを介して送られてきた操作履歴を解析し、選択された機種の操作説明に変換する。
アプリケーションサーバ300の制御部は、操作手順変換部として、操作手順変換プログラム312に基づき、選択された機種に対応した操作対応一覧情報314および操作内容対応一覧情報315を取得する。制御部は、変換する操作説明を解析し、選択された機種の操作説明にコンバートする。
アプリケーションサーバ300の制御部は、操作手法送信部として、付加情報追加プログラム313に基づき、操作対応一覧情報314や操作内容対応一覧情報315を取得し、ネットワークを介して操作説明と付加情報を、指定された送信先に送信する。尚、サーバとして変換可能な説明書データ群316を有し、説明書の該当ページをマニュアル該当ページ検出プログラムに従って切り出し、付加情報として送信するようにしても良い。
また、送信先の情報処理装置の持ち主(質問者)の知識レベルや操作能力を回答者に選択させる質問者操作理解度検出プログラムに従って、質問者の知識レベルや操作能力を考慮した変換を行なっても良い。
また、質問者自信が当該サーバ300にアクセスして、知識レベルや操作能力を選択させるようにして、知識レベルや操作能力を考慮した変換を行っても良い。
上記の様に構成された操作手法通知システムは、概略以下の様に動作する。
操作手法を通知する情報処理装置は、アプリケーションサーバ300に操作説明を送信する。アプリケーションサーバ300は、受信した操作説明を、選択された機種に対応する操作説明に変換し、変換した操作説明を送信先に電子メールやブラウザを介して送信する。質問者は、自らの情報処理装置で、送られてきた操作説明を確認する。尚、質問者(情報処理装置)から、操作説明を文字情報(テキスト)と動画(ファイル)の何れで望むかを選択させ、選択に基づいて操作変換処理や、操作手順変換処理を行うようにしてもよい。
次に、いくつかの実施例を示し、本発明を説明する。
実施例1では、携帯電話の操作手法を通知する。ここで、説明者(ユーザA)は、型番AAの携帯端末装置を持ち、質問者(ユーザB)は、型番BBの携帯電話装置を有していることとする。
尚、携帯端末装置AAおよび携帯電話装置BBの構成は、既存の携帯電話装置の構成と同等でありCPU、メモリ、通信部、画面、キーボタン、カメラモジュール等を有し、ソフトウェアに基づいて動作する。
また、携帯端末装置AAは、第1の所定の操作を受けてから第2の所定の操作を受けるまでの間に、自端末に対する入力および自端末の各種状態を識別して記憶する操作取得部と、操作取得部で記憶した操作履歴を、テキストおよび/又は描写として再現するファイルに変換する操作変換部と、操作変換部で変換して得た操作説明を、通信手段を介して送信する操作手法送信部とを備える。
携帯電話BBは、通信手段を介して携帯端末装置AAから送られてきた操作説明を使用者に対して提示する操作手法提示部を有する。
各部は、ハードウェアによって又はソフトウェアとCPUやメモリ等のハードウェアを協働によって構成される。また、ソフトウェアは、メモリ等の記録媒体に記録され、可搬可能に構成しても良い。また、当該プログラムは、操作説明アプリケーションプログラム等として、通信ネットワークを介して取得可能としても良い。
実施例1に係る操作手法通知システムの動作は、
図11のフローチャート、
図12のカメラ起動の操作手順例、
図13のカメラ起動操作の文章化例を用いて説明する。
フローチャートのS1101で、ユーザAは、ユーザBから携帯電話装置の操作手順に関する問い合せを受ける。本実施例では、ユーザBからカメラ起動の操作手順に関して、問い合せを行ったものとする。
次にユーザAは、S1102で操作説明アプリケーションなどを起動し、操作手順文章の作成をスタートさせる(第1の所定の操作の入力する)。本操作手順文章の作成スタートは、操作説明アプリケーションのメニューから選択して操作手順文章の作成をスタートさせても、又は特定のキーボタンを長押しすることにより操作手順文章の作成をスタートさせても、又は専用ボタンを設け該専用ボタンを押下することにより操作手順文章の作成をスタートさせても良く、方法は問わない。本実施例の説明では、メニューから選択して操作手順文章の作成をスタートさせた場合を用いる。
ユーザAは、メニューから操作手順文章の作成を選択した後、S1103で、携帯電話装置AAに対してカメラ起動の操作を実行する。
ここで、カメラ起動の操作を、
図11のカメラ起動の操作手順を用いて説明する。
図12のS201で携帯電話装置のMENUキーを押下すると、携帯電話装置AAの画面がMain Menuの画面に切り替わる。そして、S202で十字キーの右キーを押下する。このとき、画面上ではカメラメニューにカーソルが移動する。その後、S203で、十字キーの中心ボタンを押下することによりカメラ機能が起動する。
上記カメラ起動の操作を実行後、フローチャートのS1104に該当する所定の操作(第2の所定の操作の入力)によって、操作説明の入力を終了する。
なお、本操作手順文章の作成終了は、メニューから選択して操作手順文章の作成をストップさせても、又は特定のキーボタンを長押しすることにより操作手順文章の作成をストップさせても、又は専用ボタンを設け該専用ボタンを押下することにより操作手順文章の作成をストップさせても良く、方法は問わない。
その後、携帯端末装置AAは、自動的に操作手順文章を作成し、フローチャートのS1105にて作成した操作手順文章を本文又は添付ファイルとして電子メールでユーザBの携帯端末装置に送付する。
携帯端末装置BBは、電子メールを受信し、本文又は添付ファイルを参照し、使用者に説明内容を提示する。ユーザBは、該電子メールを読むことにより、操作手順が分からなかったカメラ起動の操作手順を把握することができる。
このように動作することによって、例えば
図13のカメラ起動操作の文章化一例で示すように、一連の動作が文章化される。即ち、操作を所望する携帯端末装置を保持する人間に対して、容易に所望の操作方法を教えることが可能となる携帯端末装置を提供できる。
また、操作手順を全て手入力で説明する場合に比べ、文章化の手間や時間が削減できる。また、実操作に基づいて文章化されるので、手入力で発生する操作手順が抜けてしまうといった問題を解決できる。
次に別の実施例を説明する。
実施例2では、iモーション(登録商標)等の動画及び音響を結合して送受信するアプリケーションサービスを利用して、
図14に示すような画面表示と音声が結合された操作手順を説明するファイルを作成する。音声は、説明者の音声によるものと、操作対応一覧データに予め準備されている説明音声によるものから自動的に付与できる。その後、携帯端末装置AAは、作成した操作手順を説明するファイルを、メール等に添付して携帯端末装置BBに送付し、ユーザAは該添付された操作手順を説明するファイルを同様のアプリケーシュンを利用して再生する。このように動作させることによって、テキストに加え動画やフラッシュなどによって、操作説明を行なえる。
以上説明したように、本発明によれば、操作を所望する携帯端末装置を保持する人間に対して、容易に所望の操作方法を教えることが可能となる携帯端末装置を提供できる。
同じく、本発明によれば、操作を所望する携帯端末装置を保持する人間に対して、容易に所望の操作方法を教えることが可能となる操作方法通知システムを提供できる。
なお、本発明の具体的な構成は前述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があってもこの発明に含まれる。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記1]
第1の所定の操作を受けてから第2の所定の操作を受けるまでの間に、自端末装置に対する操作を識別して記憶する操作取得部と、
前記操作取得部で記憶した操作履歴を文章化する操作変換部と、
前記操作変換部で文書化した操作説明を、通信手段を介して送信する操作手法送信部と
を有することを特徴とする携帯端末装置。
[付記2]
上記付記に記載の携帯端末装置であって、
前記操作取得部は、第1の所定の操作を受けてから第2の所定の操作を受けるまでの間に、自端末装置に対する操作と共に、前記操作時の画面表示および音響を識別して記憶し、
前記操作変換部は、前記操作取得部で記憶した操作履歴を、前記第1及び第2の所定の操作間に行なわれた操作を描写として再現するファイルに変換し、
前記操作手法送信部は、前記操作変換部でファイル化した操作説明を、通信手段を介して被説明者端末に送信する
ことを特徴とする携帯端末装置。
[付記3]
上記付記に記載の携帯端末装置であって、
前記操作手法送信部は、自端末の機種を識別し、機種に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする携帯端末装置。
[付記4]
上記付記に記載の携帯端末装置であって、
前記操作手法送信部は、操作者によって選択された前記被説明者端末の機種を識別し、機種に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする携帯端末装置。
[付記5]
上記付記に記載の携帯端末装置であって、
前記操作手法送信部は、携帯端末装置の機種間に共通する操作番号を予め記憶保持されている操作対応一覧情報から取得し、自端末又は前記被説明者端末に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする携帯端末装置。
[付記6]
上記付記に記載の携帯端末装置であって、
前記被説明者端末の機種の選択に基づき、当該選択された機種に対応した操作対応一覧情報を取得して、前記操作変換部から出力された操作説明を、選択された機種の操作説明にコンバートする操作手順変換部
を有することを特徴とする携帯端末装置。
[付記7]
上記付記に記載の携帯端末装置であって、
前記操作手法送信部は、携帯端末装置に対して作成された説明書のページ番号を予め記憶保持されているデータから、前記被説明者端末に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び操作説明毎の説明書のページ番号を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする携帯端末装置。
[付記8]
操作手法を通知する情報処理装置は、
第1の所定の操作を受けてから第2の所定の操作を受けるまでの間に、自端末装置に対する入力および自端末の各種状態を識別して記憶する操作取得部と、
前記操作取得部で記憶した操作履歴を、テキストおよび/又は描写として再現するファイルに変換する操作変換部と、
前記操作変換部で変換して得た操作説明を、通信手段を介して送信する操作手法送信部と
を備え、
操作手法を受ける情報処理装置は、通信手段を介して取得した前記操作手法を通知する情報処理装置から送信されてきた操作説明を使用者に対して提示する操作手法提示部を有する
ことを特徴とする操作手法通知システム。
[付記9]
上記付記に記載の操作手法通知システムであって、
前記操作手法送信部は、自端末の機種を識別し、機種に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を、前記操作手法を受ける情報処理装置に送信する
ことを特徴とする操作手法通知システム。
[付記10]
上記付記に記載の操作手法通知システムであって、
前記操作手法送信部は、操作者によって選択された前記操作手法を受ける情報処理装置の機種を識別し、機種に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を、前記操作手法を受ける情報処理装置に送信する
ことを特徴とする操作手法通知システム。
[付記11]
上記付記に記載の操作手法通知システムであって、
前記操作手法送信部は、情報処理装置の機種間に共通する操作番号を予め記憶保持されている操作対応一覧情報から取得し、自装置又は前記操作手法を受ける情報処理装置に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を前記操作手法を受ける情報処理装置に送信する
ことを特徴とする操作手法通知システム。
[付記12]
上記付記に記載の操作手法通知システムであって、
前記操作手法を通知する情報処理装置からの機種の選択に基づき、当該選択された機種に対応した操作対応一覧情報を取得して、前記操作手法を通知する情報処理装置から出力された操作説明を、選択された機種の操作説明にコンバートする操作手順変換部を有するサーバを備え、
前記操作手法を通知する情報処理装置は、前記サーバに操作説明を送信し、
前記サーバは、受信した操作説明を、前記操作手法を受ける情報処理装置の機種に対応する操作説明に変換し、変換した操作説明を前記操作手法を受ける情報処理装置に対して送信する
ことを特徴とする操作手法通知システム。
[付記13]
上記付記に記載の操作手法通知システムであって、
前記サーバは、それぞれの情報処理装置に対して作成された説明書のページ番号を予め記憶保持されているデータから、前記前記操作手法を受ける情報処理装置に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明と共に操作説明毎の説明書のページ番号を送信する
ことを特徴とする操作手法通知システム。
[付記14]
第1の所定の操作を受けてから第2の所定の操作を受けるまでの間に、自端末装置に対する操作及び/又は前記操作時の画面表示および音響を識別して記憶する工程と、
記憶した操作履歴を文章及び又は描写として再現するファイルに変換する工程と、
文書化及び/又はファイル化した操作説明を、通信手段を介して送信する工程と
を有することを特徴とする説明者携帯端末装置から被説明者端末に操作を通知する操作通知方法。
[付記15]
上記付記に記載の操作通知方法であって、
前記説明者携帯端末装置は、自端末の機種を識別し、機種に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする操作通知方法。
[付記16]
上記付記に記載の操作通知方法であって、
前記説明者携帯端末装置は、操作者によって選択された前記被説明者端末の機種を識別し、機種に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする操作通知方法。
[付記17]
上記付記に記載の操作通知方法であって、
前記説明者携帯端末装置は、携帯端末装置の機種間に共通する操作番号を予め記憶保持されている操作対応一覧情報から取得し、自端末又は前記被説明者端末に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び前記付加情報を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする操作通知方法。
[付記18]
上記付記に記載の操作通知方法であって、
前記被説明者端末の機種の選択に基づき、当該選択された機種に対応した操作対応一覧情報を取得して、前記操作変換部から出力された操作説明を、選択された機種の操作説明にコンバートする工程
を更に有することを特徴とする操作通知方法。
[付記19]
上記付記に記載の操作通知方法であって、
前記説明者携帯端末装置は、携帯端末装置に対して作成された説明書のページ番号を予め記憶保持されているデータから、前記被説明者端末に対応した操作手順に関する付加情報を取得し、前記操作説明及び操作説明毎の説明書のページ番号を前記被説明者端末に送信する
ことを特徴とする操作通知方法。
[付記20]
上記付記に記載の操作通知方法であって、
機種の選択に基づき、当該選択された機種に対応した操作対応一覧情報を取得して、前記説明者携帯端末装置から出力された操作説明を、選択された機種の操作説明にコンバートするサーバに送信する工程を更に有し、
前記説明者携帯端末装置は、前記サーバに操作説明を送信し、
前記サーバは、受信した操作説明を、前記被説明者端末の機種に対応する操作説明に変換し、変換した操作説明を前記被説明者端末に対して送信する
ことを特徴とする操作通知方法。
この出願は、2010年2月15日に出願された日本出願特願2010−029751号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。