特許第5732892号(P5732892)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5732892
(24)【登録日】2015年4月24日
(45)【発行日】2015年6月10日
(54)【発明の名称】電磁式係合装置
(51)【国際特許分類】
   F16D 27/112 20060101AFI20150521BHJP
【FI】
   F16D27/10 341H
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-31029(P2011-31029)
(22)【出願日】2011年2月16日
(65)【公開番号】特開2012-167782(P2012-167782A)
(43)【公開日】2012年9月6日
【審査請求日】2014年1月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】100099645
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 晃司
(74)【代理人】
【識別番号】100104765
【弁理士】
【氏名又は名称】江上 達夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(72)【発明者】
【氏名】北畠 弘達
(72)【発明者】
【氏名】駒田 英明
(72)【発明者】
【氏名】江渕 弘章
(72)【発明者】
【氏名】橋本 洋人
(72)【発明者】
【氏名】鬼武 稔
(72)【発明者】
【氏名】是永 憲司
【審査官】 広瀬 功次
(56)【参考文献】
【文献】 実開平03−001324(JP,U)
【文献】 特開2002−195299(JP,A)
【文献】 特開平10−019064(JP,A)
【文献】 実開昭61−089527(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 25/00−39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
係合面を互いに対向させて、前記係合面同士が互いに離れた解放位置と前記係合面同士が互いに係合した係合位置との間で相対移動可能な状態で、共通の軸線上に配置された一対の係合部材と、
前記係合面同士が互いに離れる方向に前記一対の係合部材の少なくとも一方を付勢するリターンスプリングと、
前記解放位置から前記係合位置へ前記リターンスプリングの付勢力に抗して前記一対の係合部材を変位させるための電磁駆動手段と、
前記一対の係合部材のいずれか一方の係合部材の前記係合面から出没可能な状態かつ突出方向に付勢された状態で前記一方の係合部材に設けられていて磁化可能な中間部材と、を備え、
前記電磁駆動手段は、前記一対の係合部材及び前記中間部材に磁界を形成することによって、前記一方の係合部材に設けられた前記中間部材と、前記一対の係合部材のいずれか他方の係合部材との間に電磁力を発生させることが可能であり、
前記解放位置において、前記中間部材と前記他方の係合部材の前記係合面との間に形成されるギャップが、前記一対の係合部材の前記係合面間に形成されるギャップよりも小さくなるように設定されている、
ことを特徴とする電磁式係合装置。
【請求項2】
前記解放位置において、前記中間部材と前記他方の係合部材の前記係合面との間に形成されるギャップが所定値以下に抑制されるように前記中間部材の突出量を規制する規制部材を更に備える、請求項1に記載の電磁式係合装置。
【請求項3】
前記中間部材には、前記軸線を中心とした径方向に延びる溝が形成されている、請求項1又は2に記載の電磁式係合装置。
【請求項4】
前記中間部材の摩擦係数が、前記係合面の摩擦係数よりも小さくなるように設定されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁式係合装置。
【請求項5】
前記一方の係合部材は、非回転要素に固定されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電磁式係合装置。
【請求項6】
前記中間部材は、前記軸線に近い中心側よりも前記軸線から遠い外周側に偏るようにして前記一方の係合部材に設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電磁式係合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共通の軸線上に配置された一対の係合部材を解放位置と係合位置との間で電磁力を利用して変位させる電磁式係合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電磁式クラッチとして、2つのリターンスプリングを有し、解放状態から係合状態へ変化させる際に磁気ギャップが所定より大きい間は一つのリターンスプリングによる付勢力を、磁気ギャップが所定以下になったら2つのリターンスプリングによる付勢力をそれぞれ与えるものが知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−7736号公報
【特許文献2】特開2010−71488号公報
【特許文献3】特開2009−138798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の電磁クラッチは、解放する場合は2つのリターンスプリングの付勢力を利用して確実に解放できるが、係合する場合は2つの付勢力に打ち勝つように電磁吸引力を大きくする必要があり消費電力が大きくなるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、消費電力の増加を抑制できる電磁式係合装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電磁式係合装置は、係合面を互いに対向させて、前記係合面同士が互いに離れた解放位置と前記係合面同士が互いに係合した係合位置との間で相対移動可能な状態で、共通の軸線上に配置された一対の係合部材と、前記係合面同士が互いに離れる方向に前記一対の係合部材の少なくとも一方を付勢するリターンスプリングと、前記解放位置から前記係合位置へ前記リターンスプリングの付勢力に抗して前記一対の係合部材を変位させるための電磁駆動手段と、前記一対の係合部材のいずれか一方の係合部材の前記係合面から出没可能な状態かつ突出方向に付勢された状態で前記一方の係合部材に設けられていて磁化可能な中間部材と、を備え、前記電磁駆動手段は、前記一対の係合部材及び前記中間部材に磁界を形成することによって、前記一方の係合部材に設けられた前記中間部材と、前記一対の係合部材のいずれか他方の係合部材との間に電磁力を発生させることが可能であり、前記解放位置において、前記中間部材と前記他方の係合部材の前記係合面との間に形成されるギャップが、前記一対の係合部材の前記係合面間に形成されるギャップよりも小さくなるように設定されているものである(請求項1)。
【0007】
この電磁式係合装置によれば、電磁吸引力に影響する係合部材間のギャップが中間部材によって小さくなるので、同一の電力で発生し得る電磁吸引力が大きくなる。従って、解放位置から係合位置へ変化させるための電磁吸引力を少ない消費電力で発生できる。また、係合位置から解放位置へ変化させる際にはリターンスプリングの付勢力に加えて中間部材に作用する付勢力を利用できるので確実に解放することができる。
【0008】
本発明の電磁式係合装置の一態様において、前記解放位置において、前記中間部材と前記他方の係合部材の前記係合面との間に形成されるギャップが所定値以下に抑制されるように前記中間部材の突出量を規制する規制部材を更に備えてもよい(請求項2)。この態様によれば、規制部材によって中間部材の突出量を適宜規制できるので中間部材と係合面とのギャップが必要以上に狭くなることを防止できる。そのため、一対の係合部材間にオイルを供給しながら使用する場合において、一対の係合部材が解放位置の時に生じ得る引き摺り抵抗を抑制することができる。
【0009】
本発明の電磁式係合装置の一態様において、前記中間部材には、前記軸線を中心とした径方向に延びる溝が形成されてもよい(請求項3)。この態様によれば、一対の係合部材間にオイルを供給しながら使用する場合において、中間部材に設けられた溝を通じてオイルが排出されるから、中間部材及びその周囲にオイルが滞留することを防止できる。これにより、一対の係合部材が解放位置の時に生じ得る引き摺り抵抗を抑制することができる。
【0010】
本発明の電磁式係合装置の一態様において、前記中間部材の摩擦係数が、前記係合面の摩擦係数よりも小さくなるように設定されてもよい(請求項4)。この態様によれば、中間部材の摺動に伴うトルク容量低下を防止できる。
【0011】
本発明の電磁式係合装置の一態様において、前記一方の係合部材は、非回転要素に固定されてもよい(請求項5)。一方の係合部材が非回転要素に固定されるため、その係合部材に設けられた中間部材は回転しない。従って、中間部材に対する回転の影響を排除できるので、特に、一対の係合部材間にオイルを供給しながら使用する場合において遠心油圧等によって中間部材の動作に不具合が生じるといった問題を回避することができる。
【0012】
本発明の電磁式係合装置の一態様において、前記中間部材は、前記軸線に近い中心側よりも前記軸線から遠い外周側に偏るようにして前記一方の係合部材に設けられてもよい(請求項6)。一対の係合部材の互いの係合面が接触する際には、軸線に近い側が遠い側よりも強く接触する。この態様によれば、軸線から遠い側での接触を中間部材で補うことができるので、径方向の接触面圧分布が均一化されてトルク容量の減少を防止できるとともに、係合面間の片当たりをも防止できる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明の電磁式係合装置によれば、電磁吸引力に影響する係合部材間のギャップが中間部材によって小さくなるので、同一の電力で発生し得る電磁吸引力が大きくなる。従って、解放位置から係合位置へ変化させるための電磁吸引力を少ない消費電力で発生できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1の形態に係る電磁式係合装置が組み込まれた動力伝達装置の一部を示した断面模式図。
図2図1の電磁式係合装置の作用効果を説明する説明図。
図3】中間部材を軸線方向から見た状態を示した図。
図4】第2の形態に係る電磁式係合装置が組み込まれた動力伝達装置の一部を示した断面模式図。
図5】第3の形態に係る電磁式係合装置が組み込まれた動力伝達装置の一部を示した断面模式図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の形態)
図1は本発明の第1の形態に係る電磁式係合装置が組み込まれた動力伝達装置の一部を示した断面模式図である。動力伝達装置1は自動車の自動変速機に搭載されて使用される。動力伝達装置1は軸線Ax方向に延びる回転軸2を有しており、その回転軸2は軸線Axの回りに回転可能な状態で不図示のベアリングを介して非回転要素としてのケース3に支持されている。電磁式係合装置5は回転軸2のケース3に対する固定及びその固定を解除するブレーキ装置として動力伝達装置1に搭載されている。
【0016】
電磁式係合装置5は、回転軸2に装着されたカム機構6と、ケース3とカム機構6との間に配置されてケース3に固定された電磁駆動手段としての電磁駆動部7とを備えている。カム機構6は軸線Axを共通の軸線として互いに組み合わされた一対のカム部材8、9を有している。一対のカム部材8、9の間には周方向に並んだ複数(図では一つ)のカムボール10が介在しており、そのカムボール10は各カム部材8、9に形成された周方向に並ぶ複数のV字溝11、12にて保持されている。各V字溝11、12は、各カム部材8、9を半径方向外側から見た場合にV字状に形成されていて、回転軸2の回転方向に関して深さが徐々に浅くなるように構成されている。
【0017】
図1に示すように、一対のカム部材8、9のうち、図の左側に位置する固定カム部材8は回転軸2上にスナップリング14によって固定されており、回転軸2と一体回転できる。他方の可動カム部材9は相手方の固定カム部材8及び回転軸2のそれぞれに対して相対回転でき、かつ軸線Ax方向に移動できる状態で固定カム部材8と組み合わされている。一対のカム部材8、9は、図1に示された位相が一致した状態から相対回転して位相がずれた状態に変化すると、その相対回転に伴ってカムボール10の位置がV字溝11、12の浅い位置に変化するので、可動カム部材9は電磁駆動部7に接近する方向に移動する。電磁式係合装置5には、一対のカム部材8、9にこうした相対回転が生じることを抑制するため、固定カム部材8に接近する方向に可動カム部材9を付勢する付勢手段としてのリターンスプリング15が設けられている。リターンスプリング15は図の右方向の移動がスナップリング16にて阻止された状態で回転軸2の外周に配置されている。
【0018】
電磁駆動部7は電磁コイル18と、ケース3に固定されて電磁コイル18を保持するコイルハウジング19とを有している。電磁駆動部7は電磁コイル18に電力が供給されると図の破線で示すように磁界Aが形成されて電磁力を発生し、その電磁力によってアーマチュアとしても機能する磁性体の可動カム部材9を引き寄せる。これにより、可動カム部材9がリターンスプリング15の付勢力に抗して電磁駆動部7の側へ引き寄せられるため一対のカム部材8、9の相対回転が促されるとともに、互いに対向する可動カム部材9の係合面9aと、コイルハウジング19の係合面19aとが係合する。このように、可動カム部材9とコイルハウジング19とは、係合面9a、19aが互いに離れる解放位置と、これらが互いに係合する係合位置との間を移動でき、可動カム部材9とコイルハウジング19とは本発明に係る一対の係合部材に相当する。可動カム部材9とコイルハウジング19とが係合すると、可動カム部材9と組み合わされた固定カム部材8の回転が阻止されるので、固定カム部材8と一体回転する回転軸2がケース3に対して固定される。
【0019】
可動カム部材9には、解放位置から係合位置へ移行する過程でコイルハウジング19の係合面19aに最初に接触する中間機構20が設けられている。中間機構20は、コイルハウジング19の係合面19aに対向していて、可動カム部材9の係合面9aに対して出没可能な中間部材21と、中間部材21を突出方向(図1の右方向)に付勢するスプリング22とを有している。中間部材21とスプリング22とは可動カム部材9に形成された収容室23に収容されている。係合面9aからの中間部材21の突出量は、中間部材21とコイルハウジング19の係合面19aとの間のギャップG1が所定値以下に抑制されるように設定されている。具体的には、収容室23に形成された規制部材としてのストッパ24に中間部材21の突部21aが突き当たることにより、中間部材21の突出量が規制されている。なお、図示の形態では、ストッパ24及び突部21aが径方向の片側のみに形成されているが、径方向の両側にこれらが形成されてもよい。径方向の両側に形成した場合には中間部材21の突出量の規制がより確実になる利点がある。
【0020】
図1から明らかなように、解放位置においては、ギャップG1は係合面9a、19a間に形成されるギャップG2に比べて小さくなるように設定されている。図2は電磁式係合装置5の作用効果を説明する説明図であり、中間機構20を省略した比較例と並べて示されている。図2から理解できるように、ギャップG1がギャップG2に比べて小さく、初期バネ力(ばね定数)をも小さくできるため、実施形態及び比較例のそれぞれに同一電力を供給した場合、実施形態の初期吸引力F0は比較例のそれと比べて大きくなる。従って、解放位置から係合位置へ変化させるための電磁吸引力を少ない消費電力で発生できる。また、実施形態の場合、係合位置から解放位置へ移行する際の解放力Ffはリターンスプリング15のバネ力(付勢力)とスプリング22のバネ力(付勢力)との合力となるので、比較例の解放力Ffよりも大きくなる。そのため、係合位置から解放位置へ変化させる際にはより確実に解放することができる。
【0021】
図3に示したように、中間部材21には軸線Axを中心とした径方向に延びる溝25が形成されている。可動カム部材9とコイルハウジング19との間にはオイルが供給されるが、そのオイルが溝25によって径方向外側に排出されるから中間部材21及びその周囲にオイルが滞留することを防止できる。これにより、解放位置の時に生じ得る引き摺り抵抗を抑制することができる。なお、こうした溝25を形成せずに、中間部材21が平坦であっても上記の作用効果を達成する上では何ら支障はない。
【0022】
また、中間部材21のうち、係合面19aと接触する部分の摩擦係数は任意に設定してよいが、特にその摩擦係数が係合面9aの摩擦係数よりも小さくなるように設定されていると好ましい。この場合には、中間部材21の摺動に伴うトルク容量低下を防止できる利点がある。
【0023】
(第2の形態)
次に、本発明の第2の形態を図4を参照しながら説明する。この形態は第1の形態の変形例に相当するため、第1の形態と共通する構成には同一の参照符号を図4に付して重複する説明を省略する。図4の電磁式係合装置5Aは、中間機構20がコイルハウジング19に設けられたものである。コイルハウジング19は非回転要素であるので、そこに中間機構20が設けられることにより、中間部材21に対する回転の影響を排除できるので、可動カム部材9とコイルハウジング19との間にオイルを供給しながら使用する場合に、遠心油圧等によって中間部材21の動作に不具合が生じるといった問題を回避することができる。
【0024】
(第3の形態)
次に、本発明の第3の形態を図5を参照しながら説明する。この形態は第1の形態の変形例に相当する。上記と同様に、第1の形態と共通する構成には同一の参照符号を図5に付して重複する説明を省略する。図5の電磁式係合装置5Bは、図4に示した第2の形態と異なり、中間機構20が軸線Axに近い中心側よりも軸線Axから遠い外周側に偏るようにしてコイルハウジング19に設けられている。この形態によれば、上記第2の形態と同等の効果を達成できるとともに、軸線Axから遠い側での接触を中間部材21で補うことができるので、径方向の接触面圧分布が均一化されてトルク容量の減少を防止できるとともに、係合面9a、19a間の片当たりをも防止できる。この効果は、中間機構20を上記と同様に外周側に偏るようにして可動カム部材9に設けても達成することができる。
【0025】
本発明は、上記の各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記の各形態では、本発明の電磁式係合装置をブレーキ装置として利用した形態であるが、本発明を2つの回転要素間に介在させるクラッチとして実施することも可能である。また、上記各形態の電磁式係合装置はカム機構を含んだものであるが、カム機構を有しない形態として本発明を実施することも可能である。
【符号の説明】
【0026】
3 ケース(非回転要素)
5、5A、5B 電磁式係合装置
7 電磁駆動部(電磁駆動手段)
9 可動カム部材(係合部材)
9a 係合面
15 リターンスプリング
19 コイルハウジング(係合部材)
19a 係合面
21 中間部材
24 ストッパ(規制部材)
25 溝
Ax 軸線(共通の軸線)
G1、G2 ギャップ
図1
図2
図3
図4
図5