【課題を解決するための手段】
【0005】
(概要)
本開示は、最小侵襲性の手術の間の外科用パッチの適用を対象としている。方法は、腹腔鏡的に、外科用パッチを含むポリマーバッグを体腔の中に移送することに続き、外科用パッチをポリマーバッグから体腔内に取り外し、止血を必要とする体腔の中の部位に外科用パッチを適用することを含む。方法はまた、止血パッチを提供するステップを含み得る。止血パッチは、基板の第一の部分に適用された第一のヒドロゲル前駆物質と、基板の第二の部分に適用された第二のヒドロゲル前駆物質とを有する基板を含み得る。方法はまた、ポリウレタンとラテックスとから選択される材料を含むポリマーバッグを提供するステップを含み得る。
【0006】
別の実施形態において、外科用パッチは、ポリマーバッグに移送される。外科用パッチを含むポリマーバッグは、次いで、体腔の中に腹腔鏡的に移送される。この実施形態は、止血パッチを提供することをさらに含み得る。止血パッチは、基板の第一の部分に適用された第一のヒドロゲル前駆物質と、基板の第二の部分に適用された第二のヒドロゲル前駆物質とを有する基板を含み得る。ポリマーバッグは、ポリウレタンとラテックスとから選択される材料を含み得る。
【0007】
本開示は、腹腔鏡的手術の間に部材を体腔の中に移送する装置をさらに含む。装置は、外科用パッチを、配置デバイス内に受け入れられるような大きさにされ、寸法にされたポリマーバッグの中に含み得る。
【0008】
本開示はまた、外科的処置を実行するための装置を対象としている。装置は、細長いチューブと、駆動ロッドと、ばねと、ポリマーバッグによって受け入れられる外科用パッチとを含む。駆動ロッド、ばね、および外科用パッチは、細長いチューブ内に摺動可能に収容される。駆動ロッドの遠位端は、ばねに接続され得る。駆動ロッドの近位端は、ハンドルを含み得る。
【0009】
例えば、本開示は、以下を提供する。
(項目1)
最小侵襲性の手術の間に外科用パッチをイン・サイチュで適用するシステムであって、該システムは、
外科用パッチと、
ポリマーバッグと、
該外科用パッチを該ポリマーバッグの中に挿入する手段と、
該外科用パッチを含む該ポリマーバッグを体腔の中に移送する手段と、
該ポリマーバッグが該体腔内にある間に該外科用パッチを該ポリマーバッグから取り外す手段と
を備え、
該外科用パッチは、該体腔内の組織に適用されるように構成されている、
システム。
(項目2)
上記外科用パッチは、基板を含み、該基板は、該基板の第一の部分に適用された第一のヒドロゲル前駆物質と、該基板の第二の部分に適用された第二のヒドロゲル前駆物質とを有する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目3)
上記ポリマーバッグは、ポリウレタンと、ラテックスとから成る群から選択される材料を含む、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目4)
外科用パッチを体腔の中に挿入するシステムであって、該システムは、
外科用パッチと、
ポリマーバッグと、
該外科用パッチを該ポリマーバッグの中に移送する手段と、
該外科用パッチを含む該ポリマーバッグを体腔の中に腹腔鏡的に挿入する手段と
を備えている、システム。
(項目5)
上記外科用パッチは、基板を含み、該基板は、該基板の第一の部分に適用された第一のヒドロゲル前駆物質と、該基板の第二の部分に適用された第二のヒドロゲル前駆物質とを有する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目6)
上記ポリマーバッグは、ポリウレタンと、ラテックスとから成る群から選択される材料を含む、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目7)
腹腔鏡的手術の間に部材を体腔の中に移送する装置であって、該装置は、
配置デバイス内に受け入れられるような大きさにされ、かつ寸法にされたポリマーバッグの中の外科用パッチ
を備えている、装置。
(項目8)
外科的処置を実行する装置であって、該装置は、
細長いチューブと、
駆動ロッドと、
ばねと、
ポリマーバッグによって受け入れられる外科用パッチと
を備え、
該駆動ロッド、該ばね、および該外科用パッチは、該細長いチューブ内に摺動可能に収容される、
装置。
(項目9)
上記駆動ロッドの遠位端は、上記ばねに接続されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目10)
上記駆動ロッドの近位端は、ハンドルを含む、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目11)
上記外科用パッチは、基板を含み、該基板は、該基板の第一の部分に適用された第一のヒドロゲル前駆物質と、該基板の第二の部分に適用された第二のヒドロゲル前駆物質とを有する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目1a)
最小侵襲性の手術の間に外科用パッチをイン・サイチュで適用する方法であって、該方法は、
外科用パッチをポリマーバッグの中に挿入するステップと、
該外科用パッチを含む該ポリマーバッグを体腔の中に移送するステップと、
該ポリマーバッグが該体腔内にある間に該外科用パッチを該ポリマーバッグから取り外すステップと、
該外科用パッチを該体腔内の組織に適用するステップと
を包含する、方法。
(項目2a)
上記外科用パッチは、基板を含み、該基板は、該基板の第一の部分に適用された第一のヒドロゲル前駆物質と、該基板の第二の部分に適用された第二のヒドロゲル前駆物質とを有する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目3a)
ポリウレタンと、ラテックスとから成る群から選択される材料を含むポリマーバッグを提供するステップをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目4a)
外科用パッチを体腔の中に挿入する方法であって、該方法は、
外科用パッチをポリマーバッグの中に移送するステップと、
該外科用パッチを含む該ポリマーバッグを体腔の中に腹腔鏡的に挿入するステップと
を包含する、方法。
(項目5a)
上記外科用パッチは、基板を含み、該基板は、該基板の第一の部分に適用された第一のヒドロゲル前駆物質と、該基板の第二の部分に適用された第二のヒドロゲル前駆物質とを有する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目6a)
ポリウレタンと、ラテックスとから成る群から選択される材料を含むポリマーバッグを提供するステップをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
【0010】
(摘要)
本開示は、最小侵襲性の手術の間に、外科用パッチをイン・サイチュで適用するシステムおよび方法を含む。方法は、外科用パッチをバッグの中に挿入するステップと、止血パッチを含むポリマーバッグを体腔の中に移送するステップと、ポリマーバッグが体腔内にある間に、外科用パッチをポリマーバッグから取り外すステップと、外科用パッチを体腔内の組織に適用するステップとを含む。