(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、無線通信システム100を示す。無線通信システム100は、地理的領域にわたって分散されたネットワークを形成するセルを担当する複数の基地ユニット101,102を含む。基地ユニット101,102は、アクセスポイント、アクセス端末、ノード基地、または当技術分野で公知の類似の用語で呼ぶことができる。1つまたは複数の基地ユニット101および102は、担当領域またはセル内、またはそのセクタ内の幾つかの遠隔ユニット103および110を担当する。また遠隔ユニット103,110は、加入者ユニット、移動体ユニット、ユーザ、端末、加入者ステーション、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末または当技術分野で公知の他の用語で呼ぶことができる。ネットワーク基地ユニット101,102は、遠隔ユニット103,110と通信して端末が利用可能な無線リソースを用いてデータ送受信を実行するように、スケジュールを組むなどの機能を実行する。また、無線ネットワークは、一般に当業者であれば公知のように、他のネットワーク・エンティティによって制御可能なデータ・ルーティング、参加制御、加入者課金、端末認証などの管理機能を含む。
【0011】
基地ユニット101および102は、同じリソース(時間および/または周波数)の少なくとも一部に関して担当する遠隔ユニット103,110にダウンリンク通信信号104および105を送信する。遠隔ユニット103および110はアップリンク通信信号106および113を介して1つまたは複数の基地ユニット101および102と通信する。この1つまたは複数の基地ユニット101,102は、遠隔ユニット103,110を担当する1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機を、含むことができる。基地ユニット101,102の送信機の数は、たとえば基地ユニット101,102の送信アンテナ109の数に関連していてもよい。適応ビーム形成、送信ダイバーシティ、送信SDMA、および多重ストリーム送信などの種々の高度通信モードを提供するように複数のアンテナでそれぞれセクタを担当する場合、複数の基地ユニット101,102を配備できる。セクタ内のこれらの基地ユニット101,102は、高密度に集積でき、種々のハードウェアおよびソフトウェア構成要素を共用できる。たとえばあるセルを共に担当するために同じ場所にある全部の基地ユニット101,102は、従来基地局として知られる存在を構成できる。遠隔ユニット103,110はまた、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機とを含むことができる。送信機の数は、遠隔ユニット103,110の送信アンテナの数に関連していてもよい。
【0012】
一実施形態では、通信システムは、インタリーブFDMA(IFDMA)、局所化されたFDMA(LFDMA)、IFDMAまたはLFDMA機能を含むDFT拡散OFDM
(DFT−SOFDM)などのOFDMA、すなわち、アップリンク伝送用の次世代単一搬送波ベースのFDMAアーキテクチャを利用する。別の実施形態では、このアーキテクチャは、また、直接拡散CDMA(DS−CDMA)、多重搬送波CDMA(MC−CDMA)、多重搬送波直接拡散CDMA(MC−DS−CDMA)、一次元または二次元拡散機能を備えた直交周波数および符号分割多重化(OFCDM)、またはより簡単な時分割および周波数分割多重化/多元接続技術を含むことができる。
【0013】
一般に、たとえば
図1のそれぞれ基地ユニット101および102にある無線通信ネットワーク・インフラストラクチャのスケジューリング・エンティティは、ネットワーク内の遠隔ユニット103,110に無線リソースを割振る、または割当てる。基地ユニット101,102はそれぞれ、リソースをスケジューリングし、対応する担当領域またはセルまたはセクタ内の遠隔ユニット103,110に割当てるスケジューラを含む。たとえばOFDM方式および3GPPのUTRA/UTRAN研究項目の長期発展(Evolved UTRA/UTRAN(EUTRA/EUTRAN)としても公知である)に基づく多元接続方式では、周波数選択(FS)スケジューラを用いて時間および周波数次元でスケジューリングが実行される。幾つかの実施形態では、それぞれ遠隔ユニット103,110は、周波数帯域チャネル品質指標(CQI)または他のメトリックをスケジューラに提供することによって、スケジューリングを使用可能にする。
【0014】
OFDMシステム、またはDFT−SOFDMおよびIFDMAなどのOFDM類似のシステムでは、リソース割当は、特定の基地ユニット101,102の情報をスケジューラが判定する一組の利用可能な副搬送波から、副搬送波のリソースにマッピングする周波数と時間割当である。この割当は、たとえばユーザ機器UEからスケジューラへ報告される周波数選択的チャネル品質指標(CQI)またはその他のメトリックに依存できる。副搬送波のリソースの部分によって異なるチャネル符号化速度および変調方式も、スケジューラによって判定され、報告されたチャネル品質指標CQIまたは他のメトリックに依存できる。符号分割多重化ネットワークでは、リソース割当は、特定の基地ユニット101,102の情報をスケジューラが判定する一組の利用可能な副搬送波から、副搬送波のリソースへマッピングする符号割当である。
【0015】
図2は、無線フレームの一部を構成するフレーム200を示す。無線フレームは、一般に連結したフレームの連続体を形成できる複数のフレームを含む。
図2では、それぞれフレームは、少なくとも2つの制御チャネル要素を含む複合制御チャネル部210を含む。
図2は、複数の制御チャネル要素212、214、216および218を含む複合制御チャネルを示す。制御チャネル要素は、それぞれQAMシンボルなどの一連のシンボルに、論理制御チャネルの物理マッピングを提供する符号語を含む。制御チャネル要素は、一般に同じタイプではない。たとえば
図2では、制御チャネル要素212および218は、サイズが異なる。制御チャネル要素は、また、アップリンクまたはダウンリンク割当用であり、異なった関連する情報ペイロードを有していてもよい。制御チャネル要素は、また、仕様の異なるバージョンに関連していてもよい。幾つかの実施形態では、複合制御チャネルは、制御チャネル要素とは別個のパイロットシンボルなどの参照シンボルを含む。参照シンボルは、通常、全部の遠隔ユニット103,110によって読取られる。
【0016】
それぞれフレームは、送信時間間隔TTIに対応する。例示的な送信時間間隔TTIは、1msである。一実施形態では、単一の送信時間間隔TTIの長さは1msまたは2msであり、送信時間間隔TTIは、それぞれが0.5msの長さを有する2つのサブフレームにセグメント化される。しかし、上記構成は、リソースブロックRBの定義が拡張されて、リソースブロックRBが送信時間間隔TTI期間を考慮せずに、送信時間間隔TTIの全長よりも延長されると自動的に定義されない限り、複数のリソースブロック、すなわち単一の0.5msのサブフレーム内のリソースブロックの数よりも多くのリソースブロックを扱う必要性を意味する。しかし、この結果、リソースブロックRBあたりの過剰な容量の形態の非効率性が、問題になる。リソースブロックRBが送信時間間隔TTIの長さを僅かに超えると定義された場合、送信時間間隔TTIを構成する複数のサブフレーム内のリソースブロックのそれぞれを個別に扱うことが可能になろう。従って、連結サブフレームで構成されたフレームまたは送信時間間隔TTIの場合に、リソース割当を伝える機構が必要である。更に、ユーザ機器UEに供給される小さいパケットに割当てられるリソースを少なく、ユーザ機器UEに供給される大きいパケットに割当てられるリソースを多くするといった個々のユーザ機器UEの必要性に基づき、リソースを割当てるための機構が必要である。UMTS(ユニバーサル移動体通信システム)の場合、送信時間間隔TTIは、伝送またはトランスポート・ブロックが送信される時間の長さとして定義される。伝送ブロックまたはトランスポート・ブロックは、単一の周期冗長検査CRCで保護されるようにまとめて符号化されるデータのブロックで構成される。この例の場合、送信時間間隔TTIの別の定義は、制御チャネル信号方式の単一のインスタンスで制御される伝送の長さであってもよい。
【0017】
一実施形態では、それぞれ制御チャネル要素は、
図1の遠隔ユニット103または110のうちの1つのような単一の無線通信エンティティにのみ宛てられた符号語などの無線リソース割当情報のみを含む。無線リソース割当情報は、他の遠隔ユニット103,110固有の情報と、時間−周波数無線リソース割当とを含む。別の実施形態では、無線リソース割当情報は、変調、符号化速度、情報ブロックサイズ、アンテナモード指標、および他の情報を更に含むことができる。
【0018】
一実施形態では、無線通信ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティ、たとえばスケジューラは、
図1の遠隔ユニット103,110のうちの1つのような同じ無線通信エンティティに複数の制御チャネル要素を宛てることができる。より詳細には、制御チャネルは、複合制御チャネルの第1制御チャネル要素へのリソース割当を含む符号語の第1バージョンと、複合制御チャネルの第2制御チャネル要素へのリソース割当を含む符号語の第2バージョンとを含むことができ、符号語の第1バージョンと第2バージョンは、両方とも同じ移動体ユニットに宛てられる。一実施形態では、符号語の第1バージョンと第2バージョンは同じで、別の実施形態では、符号語の第1バージョンと第2バージョンは異なる。同じエンティティに宛てられた符号語が異なるか同じであるかは、宛先のエンティティが下記のように制御チャネル要素を結合する方法に影響する。それ故、無線通信ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティは、要素のそれぞれが同じエンティティに宛てられた対応する第1符号語バージョンと第2符号語バージョンを含む、少なくとも2つの制御チャネル要素を含む複合制御チャネルを送信する。幾つかの例では、無線ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティは、通常、エンティティのチャネル状態に基づき、エンティティに宛てられた単一の制御チャネル要素を含む複合制御チャネルを送信する。
【0019】
複合制御チャネルが少なくとも2つの異なるタイプの無線リソース割当制御チャネル要素を含む複合制御チャネルを含む実施形態では、遠隔ユニット103,110は、一般に、複合制御チャネルの受信時に複合制御チャネルを構成する制御チャネル要素のタイプの数を判定する。一実施形態では、複合制御チャネルは、複合制御チャネルを構成するそれぞれタイプの制御チャネル要素のタイプ指標情報を含む。それ故、遠隔ユニット103,110は、タイプ指標情報に基づき、制御チャネル要素のタイプの数を判定できる。
【0020】
図3で、無線フレーム300は、第1制御チャネル要素タイプ312と、第2制御チャネル要素タイプ316とを含む複合制御チャネル310とを含む。第1制御チャネル要素タイプは、第1タイプの最後の制御チャネル要素に追加されたビットシーケンスなどの第1指標314によって、識別される。第2制御チャネル要素タイプは、第2タイプの最後の制御チャネル要素に追加された第2指標318によって、識別される。別の実施形態では、第1指標314および第2指標318が存在せず、制御チャネル要素タイプは、制御要素が成功裏に復号されてから判定される。たとえばタイプビットは、復号されたペイロード内のアップリンクまたはダウンリンク制御要素を示すことができる。制御要素は、カラーコードの周期冗長検査CRCまたは他の手段によって、単一のユーザ機器UEに宛てることができる。本開示の別の態様によれば、遠隔ユニット103,110は、複合制御チャネルの少なくとも1つ、または少なくとも2つの制御チャネル要素を構成する制御チャネル要素の数を、判定する。
【0021】
図3は、無線サブフレームの制御チャネル要素の物理的レイアウトの唯一の例示的実施形態である。別の実施形態では、レイアウトは、制御チャネル要素がフレーム内に分散された幾つかの副搬送波を含む論理レイアウトであるというように、考えることができる。
【0022】
一実施形態では、複合制御チャネルを構成する制御チャネル要素のタイプの数を判定するステップは、アップリンク制御チャネル要素の数を判定するステップと、ダウンリンク制御チャネル要素の数を判定するステップとを含む。アップリンク制御チャネル要素の数は、フレーム内に埋込まれた第1ビットシーケンスに基づき判定でき、ダウンリンク制御チャネル要素の数は、フレーム内に埋込まれた第2ビットシーケンスに基づき判定できる。一実施形態では、アップリンクおよびダウンリンク制御チャネル要素の数は、第1および第2ビットシーケンスがフレーム内のどの場所に埋込まれているかに基づき、判定される。別の方法としては、互いに異なるビットシーケンスを用いて、制御チャネル要素の互いに異なる数を示すことができる。たとえば第1ビットシーケンスは、アップリンク要素の第1数を示し、第2ビットシーケンスは、アップリンク要素の第2数を示すことができる。
【0023】
幾つかの実施形態では、複合制御チャネルは、第1中心周波数上にある第1受信帯域幅内の第1複合制御チャネル部と、第2中心周波数上にある第2受信帯域幅内の第2複合制御チャネル部とを含む。上記制御チャネル構造は、受信帯域幅が限られた遠隔ユーザを収容するために実施できる。より一般的には、複合制御チャネルは、対応する中心周波数上の複数の複合制御チャネル部に分割できる。たとえば搬送波帯域幅は20MHzであるが、端末は、その受信機帯域幅を10MHzに制限できる。制限された最小帯域幅機能を備えたそのような端末を収容するために、複合制御チャネルを、20MHzの搬送波の下部の10MHzサブバンドと、上部の10MHzサブバンドとの両方にマッピングすることが、場合によっては必要になる。10MHz機能を備えた端末は、上部または下部サブバンドの一方を使用することによって、それぞれの複合制御チャネルを受信する。
【0024】
図4のフローチャート400のステップS410では、遠隔ユニット103,110や端末などの無線通信エンティティは、少なくとも2つの制御チャネル要素を含む複合制御チャネルを受信する。一実施形態では、それぞれ制御チャネル要素は、単一の無線通信エンティティにのみに宛てられた無線リソース割当情報のみを含む。
【0025】
図4のステップS420では、ステップS430の復号の前に、2つ以上の制御チャネル要素が結合される。しかし、一般に、遠隔ユニット103,110は、最初に要素を結合せずに、単一の制御チャネル要素を復号しようと試みてもよい。また、結合された要素を復号後、または復号しようと試みた後で、単一の制御チャネル要素を復号しようと試みてもよい。結合が必要か否かは、一般に、遠隔ユニット103,110が、単一の制御チャネル要素を成功裏に復号しているか否かによって決まる。結合は、たとえば単一の制御チャネル要素の復号後の周期冗長検査(CRC)、または他の情報確認検査が失敗した場合、または復号が成功しなかった場合に、必要になる。情報の確認は、通常、復号された制御チャネル要素内に含まれるか、または符号化された制御チャネル要素でマスキングされた、または周期冗長検査CRCのカラーコーディングのために周期冗長検査CRC内にマスキングされたかまたは組込まれた、遠隔ユニット103,110固有の情報を含む。
【0026】
幾つかの実施態様では、複数の制御チャネル要素のそれぞれは、制御チャネル要素を結合するための基礎として使用できる関連するルート指標を有する。たとえば複合制御チャネルが12個の制御チャネル要素を含む場合、これらの要素のうちの4つは、互いに同じ関連するルート指標を有することができ、制御チャネル要素を復号し、結合し、復号する基礎として使用できる。上記のように、制御チャネルが対応する中心周波数上のそれぞれ部分に分割される実施形態では、遠隔ユニット103,110は、同じ制御チャネル部の制御チャネル要素だけを結合する。言い換えれば、互いに異なる制御チャネル部の制御チャネル要素は、結合されない。
【0027】
幾つかの実施形態では、遠隔ユニット103,110は、複合制御チャネルの少なくとも2つの制御チャネル要素を結合し、それぞれ制御チャネル要素は、単一の無線通信エンティティにのみ宛てられた無線リソース割当情報のみを含むタイプである。結合は、たとえば単一の制御チャネル要素の復号後の周期冗長検査(CRC)、または他の情報確認検査が失敗した場合、または復号が成功しなかった場合に、必要になる。しかし、一般に遠隔ユニット103,110は、最初の結合無しに、制御チャネル要素を復号しようと試みてもよい。
【0028】
一実施形態では、第1符号語情報と第2符号語情報から導出されたソフト情報を集計することによって、少なくとも2つの制御チャネル要素が、結合される。ここで第1符号語情報は、第1制御チャネル要素内にある。第2符号語情報は、第2制御チャネル要素内にある。そのような結合では、結合された制御チャネル要素は、一時的に整列され重畳される(チェイス結合として公知である)。重畳は、最大比率結合を含むか、または対数尤度率(LLR)を加えるなどできる。ここで第1符号語情報と第2符号語情報は、同じ遠隔ユニット103,110に宛てられたものとする。そうではない場合、復号または復号後の情報確認検査は、失敗する。失敗した場合、遠隔ユニット103,110は、たとえば異なる組の制御チャネル要素を結合し、または追加の要素を結合することによって、異なる組合せの制御チャネル要素を形成できる。
【0029】
別の実施形態では、互いに異なる第1符号語情報と第2符号語情報から導出されたソフト情報を再配置し、集計することによって、少なくとも2つの制御チャネル要素が結合される。この場合、第1符号語情報は第1制御チャネル要素内にあり、第2符号語情報は第2制御チャネル要素内にある。たとえば第1符号語および第2符号語は、低速チャネルエンコーダから生成された情報セットのサブセットと、パリティビットとを含むことができる。サブセットは、重なっていないか、または部分的に重なっていてもよい。重なっている符号語ビット位置に対応するソフト情報は、通常、遠隔ユニット103,110内で集計されるが、重なっていないビット位置は、復号に備えて通常適当な位置に再配置される。
【0030】
一実施形態では、遠隔ユニット103,110は、制御チャネル要素の所定組合せに従って、少なくとも2つの制御チャネル要素を結合する。たとえば所定組合せの少なくとも1つは、少なくとも2つの論理的に連続した制御チャネル要素の組合せを含む。論理的に連続した制御チャネル要素は、物理的に連続しているか否かを問わない。たとえば周波数にわたって分散された一組の副搬送波(くし形)が、1つの制御チャネル要素に使用される場合、別の制御チャネル要素は、第1制御チャネル要素に隣接した副搬送波を物理的に占有していてもよく、またはそうでなくてもよい。あるいは、副搬送波の論理的および物理的順序が同じ場合、すなわち論理的副搬送波と物理的副搬送波に1対1マッピングが成立する場合、論理的な隣接は物理的な隣接を意味し、その逆も同様である。別の実施形態では、少なくとも2つの互いに隣接していない制御チャネル要素は、結合される。この場合、隣接していない制御要素は、物理的または論理的であってもよい。
【0031】
幾つかの実施態様では、所定組合せに従って遠隔ユニット103,110が、制御チャネル要素を結合しようとする順序は、1つまたは複数の仮説または仮定に基づく。たとえば制御チャネル要素は、複合制御チャネルを構成する制御チャネル要素の数の判定に基づき、結合できる。そのような判定ステップは、また、複合制御チャネルが上記の複数の要素タイプを含む実施形態では、特定のタイプの制御チャネル要素を構成する制御チャネル要素の数を判定するステップを含む。制御チャネル要素の数は、たとえば複合制御チャネル内に含まれる制御チャネル要素数情報の存在に基づき、判定できる。たとえば制御チャネル要素の数は、複合制御チャネルに追加されたビットシーケンスに基づき、判定できる。一実施態様では、異なるビットシーケンスが制御チャネル要素の異なる数を示す。別の実施態様では、フレーム内のビットシーケンスの場所が、制御チャネル要素の数を示す。後者の実施態様では、ビットシーケンスがフレーム内のどの場所にあるかに応じて、同じビットシーケンスを用いて、制御チャネル要素の異なる数を示すことができる。また、制御チャネル要素の数は、無線通信装置とネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティの間で共用されるデータまたはメッセージに基づき、判定できる。これは、時折送信される同報チャネルを介して全部の遠隔ユニット103,110に送信されるメッセージ内、またはそれぞれ送信時間間隔TTIにおいて送信される同報メッセージ内で実行される。遠隔ユニット103,110は、復号すべき制御チャネル要素または制御チャネル要素のサブセットの数も、その遠隔ユニット103,110専用のメッセージを介して送信できる。
【0032】
一実施形態では、制御チャネルは、そのサイズが制御要素のタイプを示す1つまたは2つの制御チャネル要素であってもよい。制御要素に対して畳込符号化を使用できる。デコーダは、第1制御要素を復号し、周期冗長検査CRCを検査し、制御要素がユーザに指定されると、復号を終了する。そうではない場合、復号は、第1制御要素上のテール・ビット挿入の直前の時点から開始して、両方の制御要素からなるトレリスの最後まで実行できる。再度、周期冗長検査CRC検査が実行される。こうして、トレリスの最初から結合された制御要素を復号する場合と比較して、より少ない努力で、制御チャネルの復号を達成できる。この実施形態では、上記単一および2つの制御要素の符号化速度は、同じでなければならないことに留意されたい。
【0033】
幾つかの実施形態では、それぞれフレームに無線リソースを割当てるために、複合制御チャネルの一部が割振られる。これらの実施形態では、制御チャネルの未割振部分は、データ転送に使用できる。それ故、無線通信ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティ、たとえばスケジューラは、対応するフレーム内にビットシーケンスを埋込むことによって、それぞれフレーム内に無線リソースを割当てるために、制御チャネルの一部を割振ることができる。一実施形態では、フレーム内のビットシーケンスの場所は、制御チャネルのサイズ、たとえば1つまたは複数の遠隔ユニット103,110に無線リソースを割当てるために、制御チャネル要素を幾つ割振るかを示す。この実施態様では、制御チャネル要素は、単一の遠隔ユニット103,110または複数の遠隔ユニット103,110にのみ宛てることができる。より一般的には、ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティは、フレームを送信する前にそれぞれフレーム内に埋込まれたビットシーケンスまたはロケーション・ビットシーケンスを変更することによってそれぞれフレーム内の無線リソースを割当てるために、制御チャネルの一部を動的に変更できる。更に、上記のように、ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティは、また、異なるタイプの制御チャネル要素と、その数を、フレーム内に動的に割当できる。
【0034】
別の実施形態では、サブフレーム内に埋込まれたビットシーケンスを用いて制御チャネル要素が遠隔ユニット103,110に供されるということが識別される。この場合、サブフレーム内に埋込まれたビットシーケンスは、無線通信装置識別情報で処理されるCRC、無線通信装置識別情報でマスキングされる符号語などのデータ依存ビットシーケンスであってもよい。この実施形態では、送信時間間隔TTIの最後のサブフレームであってもよい第1サブフレームは、変調タイプ、リソース、またはアンテナモード指標を含む制御情報を含む。それぞれ制御チャネルは、1つまたは複数の制御チャネル要素であってもよく、制御チャネルのサイズは第1および第2サブフレームで異なっていてもよい。第2サブフレームは、第1サブフレームの制御情報と同じ制御チャネルの部分にあってもよく、または別の部分にあってもよい。サブフレームの別の部分を使用する場合、第2サブフレーム内の制御チャネル要素を第1サブフレームの遠隔ユニット103,110の制御チャネル要素の場所から認識することによって、ブラインド復号の複雑さを低減できる。
【0035】
図5のフローチャート500において、ステップS510で、無線通信ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティは、対応するフレーム内にビットシーケンスを埋込むことによって、それぞれフレーム内に無線リソースを割当てるために、制御チャネルの一部を割振る。制御チャネルの一部を割振るステップは、制御チャネルの全部の利用可能な部分、またはその全部の利用可能な部分よりも小さい部分を割振るステップを含む。この場合、未割振部分は、データ転送などの他の目的に使用できる。
【0036】
ステップS520で、無線通信ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティは、無線フレームを構成する複数のフレームのそれぞれに無線リソースを割当てるために、制御チャネルの一部を動的に変更する。本開示のこの態様によれば、潜在的に、無線フレームを構成するそれぞれフレーム内のそれぞれ制御チャネルの異なる部分を、無線リソース割当のために割振ることができる。それぞれフレーム内に無線リソースを割当てるための制御チャネルの部分は、上記のように、それぞれフレーム内に埋込まれたビットシーケンスの場所を変更するか、または異なるビットシーケンスを用いて、動的に変更できる。
【0037】
ステップS530で、無線通信ネットワーク・インフラストラクチャ・エンティティは、それぞれが無線リソース割当のためにその一部を割振られた制御チャネルを含む無線フレームなどの、少なくとも2つのフレームを送信する。
【0038】
たとえば
図2で、終了マーカまたは署名と呼ばれるビットシーケンス220が、対応するフレーム内のどの場所に埋込まれているかに基づき、無線リソース割当に使用する制御チャネルの部分は示される。ビットシーケンスの場所に応じて、無線リソース割当に使用される制御チャネルの一部、たとえば要素の数は、フレームの制御チャネル全体よりも小さくてもよい。
【0039】
以上、本発明の開示とその最良の形態を、これらを入手し当業者が実施および活用できるように説明してきたが、本明細書に開示する例示的実施形態には等価物があり、例示的実施形態ではなく添付の特許請求の範囲によって制限される本発明の範囲と精神から逸脱することなしに本発明の開示を修正および変更できることを理解されたい。